JP7608856B2 - ポリエチレン樹脂組成物、積層体および医療容器 - Google Patents
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Description
[1]下記特性(a)~(c)を満足する高密度ポリエチレン(A)20~50重量%、および下記特性(d)~(g)を満足するエチレン系重合体(B)50~80重量%((A)、(B)の合計は100重量%)を含み、下記特性(h)~(i)を満足するポリエチレン樹脂組成物。
(a)密度が945~970kg/m3である。
(b)190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレート(以下、MFRという)が0.1~30.0g/10分である。
(c)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5個未満である。
(d)密度が945~954kg/m3である。
(e)MFRが0.1~1.0g/10分である。
(f)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによる分子量測定において、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.0~5.0の範囲である。
(g)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5~2.0個である。
(h)密度が951~957kg/m3である。
(i)MFRが0.1~1.5g/10分である。
[2]少なくともA層、B層、C層をこの順に有する3層以上の積層体であって、A層、又はA層およびC層が上記[1]に記載のポリエチレン樹脂組成物からなり、B層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする積層体。
[3]B層の熱可塑性樹脂がポリエチレンを含む樹脂組成物である上記[2]に記載の積層体。
[4]上記[2]又は[3]に記載の積層体よりなり、A層を内層とすることを特徴とする医療容器。
[5]薬液を収容する収容部を備えた医療容器であって、少なくとも前記収容部は上記[2]又は[3]に記載の積層体からなり、A層を内層とすることを特徴とする上記[4]に記載の医療容器。
[6]薬液を収容する収容部が、フィルム状の袋であることを特徴とする上記[5]に記載の医療容器。
[7]薬液を収容する収容部が、ボトル状であることを特徴とする上記[5]に記載の医療容器。
[8]126℃での滅菌処理後に、積層体同士の接触部分(内層同士)の剥離強度が3N/15mm未満であり、かつ純水中、波長450nmで測定した光線透過率が65%以上となることを特徴とする上記[4]~[7]に記載の医療容器。
[1]高密度ポリエチレン(A)
本発明に用いる高密度ポリエチレン(A)は、エチレン単独重合体、またはエチレンとα-オレフィンの共重合体である。
[2]エチレン系重合体(B)
本発明に用いるエチレン系重合体(B)は、JIS K6922-1に準拠し、190℃、荷重21.18Nで測定したMFRが0.1~1.0g/10分である。MFRが0.1g/10分未満だと、成形加工時に押出機の負荷が大きくなると共に、成形時に表面荒れおよび幅方向に厚みムラが生じるため好ましくない。また、MFRが1.0g/10分を超える場合、透明性が低下するため好ましくない。
マクロモノマーの合成と、マクロモノマーとエチレン、あるいはマクロモノマーとエチレンと炭素数3~6のオレフィンの共重合をするメタロセン触媒のメタロセン錯体として、非架橋型ビス(インデニル)ジルコニウム錯体、非架橋型ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム錯体、架橋型ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム錯体、架橋型ビス(インデニル)ジルコニウム錯体、架橋型(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウム錯体、架橋型(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウム錯体もしくは架橋型(インデニル)(フルオレニル)ジルコニウム錯体を用いた触媒であることが好ましい。メタロセン錯体の具体例としては、例えばビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2-メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(4,7-ジメチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,4,7-トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(1-シクロペンタジエニル)(9-フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(1-シクロペンタジエニル)(2,7-ジ-t-ブチル-9-フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(1-シクロペンタジエニル)(2,7-ジ-t-ブチル-9-フルオレニル)ジルコニウムジクロリド等のジクロライドおよび上記遷移金属化合物のジメチル体、ジエチル体、ジヒドロ体、ジフェニル体、ジベンジル体を例示することができる。また上記遷移金属化合物のジルコニウム原子をチタン原子またはハフニウム原子に置換した化合物も例示することもできるが、これらに限定されるものではない。これらのうち、1種または複数種を用いてもよいが、特に1種を用いることが好ましい。
重合はスラリー状態、溶液状態または気相状態で実施することができ、特に、重合をスラリー状態で行う場合にはパウダー粒子形状の整ったエチレン系重合体を効率よく、安定的に生産することができる。また、エチレン系重合体(B)は、特開2011-105934号公報等の公知の方法により得ることができる。
[3]ポリエチレン樹脂組成物
本発明の一態様であるポリエチレン樹脂組成物は、前述の高密度ポリエチレン(A)およびエチレン系重合体(B)を、従来公知の方法、例えばヘンシェルミキサー、V-ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー等で混合する方法、あるいはこのような方法で得られた混合物をさらに一軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練した後、造粒することによって得ることができる。
[4]積層体
本発明の一態様である積層体は、少なくともA層、B層、C層をこの順に有する3層以上の積層体であって、A層、又はA層およびC層が下記のポリエチレン樹脂組成物からなり、B層が熱可塑性樹脂からなる。
(a)密度が945~970kg/m3である。
(b)MFRが0.1~30.0g/10分である。
(c)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5個未満である。
(d)密度が945~954kg/m3である。
(e)MFRが0.1~1.0g/10分である。
(f)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによる分子量測定において、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.0~5.0の範囲である。
(g)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5~2.0個である。
(h)密度が951~957kg/m3である。
(i)MFRが0.1~1.5g/10分である。
[5]医療容器
本発明の一態様である医療容器は、前記積層体からなり、A層を内層とするものである。また、本発明の一態様である医療容器は、薬液を収容する収容部を備えた医療容器であって、少なくとも収容部が前記積層体からなり、A層を内層とするものである。
A.樹脂
実施例、比較例に用いた樹脂の諸性質は下記の方法により評価した。
密度は、JIS K6922-1に準拠して密度勾配管法で測定した。
MFR(メルトフローレート)は、JIS K6922-1に準拠して測定を行った。
重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、GPCによって測定した。GPC装置(東ソー(株)製(商品名)HLC-8121GPC/HT)およびカラム(東ソー(株)製(商品名)TSKgel GMHhr-H(20)HT)を用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4-トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正した。なお、MwおよびMnは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
炭素原子1000個当りの長鎖分岐数は、Bruker社製 AVANCE600核磁気共鳴装置を用いたカーボン核磁気共鳴(13C-NMR)法によって、重合体のカーボン核磁気共鳴(13C-NMR)スペクトルを測定し、下記算出方法より、重合体中の炭素原子数1000個当りの長鎖分岐の数を求めた。測定温度は130℃に設定し、溶媒は1,2-ジクロロベンゼン/1,2-ジクロロベンゼン-d4=75/25(容積比)の混合液を用いた。
<長鎖分岐(LCB))の数の算出方法>
窓関数をガウシャンで処理したNMRスペクトルにおいて、5~50ppmにピークトップを有するすべてのピークのピーク面積の総和を1000として、炭素原子数7以上の分岐が結合したメチン炭素に由来するピークのピーク面積から長鎖分岐の数(炭素原子数7以上の分岐の数)を求めた。本測定条件においては、38.22~38.27ppm付近にピークトップを有するピークのピーク面積から長鎖分岐の数(炭素原子数7以上の分岐の数)を求めた。当該ピークのピーク面積は、高磁場側で隣接するピークとの谷のケミカルシフトから、低磁場側で隣接するピークとの谷のケミカルシフトまでの範囲でのシグナルの面積とした。なお、本測定条件においては、エチレン-1-オクテン共重合体の測定において、ヘキシル分岐が結合したメチン炭素に由来するピークのピークトップの位置が38.21ppmであった。
(1)高密度ポリエチレン
A-1:下記市販品を用いた。
[[有機変性粘土の調製]
1リットルのフラスコに工業用アルコール(日本アルコール販売社製、(商品名)エキネンF-3)300ml及び蒸留水300mlを入れ、濃塩酸15.0g及びジオレイルメチルアミン((C18H35)2(CH3)N、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、(商品名)リポミンM2O)63.7g(120mmol)を添加し、45℃に加熱した後、合成ヘクトライト(BYK社製、(商品名)ラポナイトRD)を100g分散させた後、60℃に昇温させてその温度を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水600mlで2回洗浄し、85℃の乾燥機内で12時間乾燥させることにより130gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はジェットミル粉砕して、メジアン径を15μmとした。
[重合触媒の調製]
温度計と還流管が装着された300mLのフラスコを窒素置換した後に[有機変性粘土の調製]で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを108mL入れ、次いでビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド0.392g(1ミリモル)及び20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後に上澄み液を抜き取り、220mLのヘキサンにて2回洗浄後、ヘキサンを220ml加えて触媒懸濁液を得た(固形重量分:12.0wt%)。
[A-4の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を200mg(固形分24mg相当)加え、85℃に昇温後、分圧が0.90MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:450ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで205gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは1.0g/10分であり、密度は952kg/m3であった。A-4の基本特性評価結果を表1に示す。
B-1
[変性粘土の調製]
1Lのフラスコに工業用アルコール(日本アルコール販売社製(商品名)エキネンF-3)300mL及び蒸留水300mLを入れ、濃塩酸15.0g及びジメチルベヘニルアミン(ライオン株式会社製(商品名)アーミンDM22D)42.4g(120mmol)を添加し、45℃に加熱して合成ヘクトライト(Rockwood Additives社製(商品名)ラポナイトRDS)を100g分散させた後、60℃に昇温させてその温度を保持したまま1時間攪拌した。このスラリーを濾別後、60℃の水600mLで2回洗浄し、85℃の乾燥機内で12時間乾燥させることにより122gの有機変性粘土を得た。この有機変性粘土はスプレードライして、メジアン径を15μmとした。
[重合触媒の調製]
温度計と還流管が装着された300mLのフラスコを窒素置換した後に(1)で得られた有機変性粘土25.0gとヘキサンを108mL入れ、次いでジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4,7-トリメチル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド/0.4406g、及び20%トリイソブチルアルミニウム142mLを添加して60℃で3時間攪拌した。45℃まで冷却した後に上澄み液を抜き取り、200mLのヘキサンにて5回洗浄後、ヘキサンを200ml加えて触媒懸濁液を得た(固形重量分:12.0wt%)。
[B-1の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、1-ブテンを1.2g加え、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:765ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで65gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは0.4g/10分であり、密度は947kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は3.2×104、重量平均分子量は13.0×104、Mw/Mnは4.1、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり0.8個であった。B-1の基本特性評価結果を表2に示す。
[変性粘土の調製]
B-1と同様の方法により変性粘土化合物を調製した。
[重合触媒の調製]
B-1と同様の方法により重合触媒を調製した。
[B-2の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、1-ブテンを4.6g加え、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:1600ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで86gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは2.0g/10分であり、密度は941kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は2.0×104、重量平均分子量は9.5×104、Mw/Mnは4.5、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり1.6個であった。B-2の基本特性評価結果を表2に示す。
[変性粘土の調製]
B-1と同様の方法により変性粘土化合物を調製した。
[重合触媒の調製]
B-1と同様の方法により重合触媒を調製した。
[B-3の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、1-ブテンを2.9g加え、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:1260ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで68gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは1.0g/10分であり、密度は945kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は2.4×104、重量平均分子量は10.3×104、Mw/Mnは4.3、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり0.8個であった。B-3の基本特性評価結果を表2に示す。
[変性粘土の調製]
B-1と同様の方法により変性粘土化合物を調製した。
[重合触媒の調製]
B-1と同様の方法により重合触媒を調製した。
[B-4の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、1-ブテンを0.7g加え、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:850ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで110gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは1.0g/10分であり、密度は951kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は2.6×104、重量平均分子量は10.7×104、Mw/Mnは4.1、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり1.0個であった。B-4の基本特性評価結果を表2に示す。
[変性粘土の調製]
B-1と同様の方法により変性粘土化合物を調製した。
[重合触媒の調製]
B-1と同様の方法により重合触媒を調製した。
[B-5の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:2000ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで291gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは2.0g/10分であり、密度は958kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は2.0×104、重量平均分子量は9.1×104、Mw/Mnは4.5、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり1.5個であった。
[変性粘土の調製]
B-1と同様の方法により変性粘土化合物を調製した。
[重合触媒の調製]
B-1と同様の方法により重合触媒を調製した。
[B-6の製造]
2Lのオートクレーブにヘキサンを1.2L、20%トリイソブチルアルミニウムを1.0mL、[重合触媒の調製]で得られた触媒懸濁液を358mg(固形分43mg相当)加え、70℃に昇温後、分圧が0.80MPaになるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に供給した(エチレン/水素混合ガス中の水素の濃度:843ppm)。90分経過後に脱圧し、スラリーを濾別後、乾燥することで291gのポリマーを得た。このポリマーのMFRは0.2g/10分であり、密度は941kg/m3であった。また、数平均分子量(Mn)は2.8×104、重量平均分子量は11.0×104、Mw/Mnは4.0、ポリマー中に含まれる長鎖分岐数は、主鎖1000炭素数あたり1.0個であった。
上記の高密度ポリエチレン(A)およびエチレン系重合体(B)を実施例、比較例に記載の比率でドライブレンドを行った。
B.積層体および密封容器
実施例、比較例に用いた積層体および医療容器は下記の方法により製造し、滅菌処理を行なった。
三層水冷インフレーション成形機(プラコー社製)を用いて、シリンダ温度180℃、水槽温度15℃、引取速度6m/分でフィルム幅135mm、フィルム厚み250μmの三層フィルムを成形した。中間層には、東ソー(株)製ポリエチレン(商品名)ニポロン-P FY12(MFR=1.7g/10分、密度=916kg/m3)を使用した。各層の厚みは、外層および内層が20μm、中間層が210μmとなるように成形した。次いで、前記三層フィルムから長さ195mmのサンプルを切出し、一方の端をヒートシールして袋状にした後、超純水を300ml充填し、ヘッドスペースを50ml設けてヒートシールして医療容器を作製した。さらに、前記三層フィルムから長さ180mmのサンプルを切り出し、一方の端をヒートシールして袋状にした後、幅80mm×長さ170mmの離型フィルムを挿入し、真空包装して密着容器を作製した。
前記医療容器を、蒸気滅菌装置((株)日阪製作所製)を用いて、温度126℃で20分間滅菌処理を行なった。
前記三層フィルムおよび滅菌処理後の医療容器から、幅10mm×長さ50mmの試験片を切出し、紫外可視分光光度計(型式V-730、日本分光(株)製)を用いて、純水中で波長450nmにおける光線透過率を測定した。滅菌処理後に65%以上の光線透過率が維持される場合を透明性が良好な医療容器の目安とした。
前記三層フィルムおよび滅菌処理後の密着容器から、幅15mm×長さ100mmの試験片を切出し、引張試験機(型式RTE-1210、(株)オリエンテック製)を用いて、剥離強度を測定した。滅菌処理後に3N/15mm未満の剥離強度が維持される場合を内面融着しない良好な医療容器の目安とした。
表3に示す樹脂組成物を用いて、水冷インフレーション成形機により三層フィルムを成形し、成形安定性およびフィルムの表面平滑性、透明性を評価した。尚、フィルムの厚みは250μmとした。次いで、得られたフィルムをヒートシールし、超純水を充填した医療容器および得られたフィルムをヒートシールし、離型シートを挿入した密着容器を作製して、126℃で高圧蒸気滅菌を行い、滅菌後の透明性および内面融着性を評価した。評価結果を表4に示す。
内外層に用いる樹脂組成物を表3、4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして三層フィルム、医療容器および密着容器を作製し、評価を行った。評価結果を表5および表6に示す。
Claims (8)
- 下記特性(a)~(c)を満足する高密度ポリエチレン(A)20~50重量%、および下記特性(d)~(g)を満足するエチレン系重合体(B)50~80重量%((A)、(B)の合計は100重量%)を含み、下記特性(h)~(i)を満足するポリエチレン樹脂組成物。
(a)密度が945~970kg/m3である。
(b)190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレート(以下、MFRという)が0.1~30.0g/10分である。
(c)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5個未満である。
(d)密度が945~954kg/m3である。
(e)MFRが0.1~1.0g/10分である。
(f)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによる分子量測定において、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.0~5.0の範囲である。
(g)13C-NMRスペクトルの測定から求められる炭素数1000個当りのヘキシル基以上の分岐数(LCB)が、0.5~2.0個である。
(h)密度が951~957kg/m3である。
(i)MFRが0.1~1.5g/10分である。 - 少なくともA層、B層、C層をこの順に有する3層以上の積層体であって、A層、又はA層およびC層が請求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物からなり、B層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする積層体。
- B層の熱可塑性樹脂がポリエチレンを含む樹脂組成物である請求項2に記載の積層体。
- 請求項2又は3に記載の積層体よりなり、A層を内層(容器の内側の面)とすることを特徴とする医療容器。
- 薬液を収容する収容部を備えた医療容器であって、少なくとも前記収容部は請求項2又は3に記載の積層体からなり、A層を内層(容器の内側の面)とすることを特徴とする医療容器。
- 薬液を収容する収容部が、フィルム状の袋であることを特徴とする請求項5に記載の医療容器。
- 薬液を収容する収容部が、ボトル状であることを特徴とする請求項5に記載の医療容器。
- 126℃での滅菌処理後に、積層体同士の接触部分(内層(容器の内側の面)同士)の剥離強度が3N/15mm未満であり、かつ純水中、波長450nmで測定した光線透過率が65%以上となることを特徴とする請求項4~7のいずれかに記載の医療容器。
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