JP7539261B2 - 履歴型ダンパ構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、履歴型ダンパ構造体に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば特許文献1には、柱および梁からなる鉄骨構造物の斜材(ブレース)として用いられる履歴型ダンパ構造体が記載されている。この履歴型ダンパ構造体は、長手方向の両端に配置される一対の履歴型ダンパ部と、一対の履歴型ダンパ部同士を繋ぐ中間部とを備えて構成され、その両端部がボルト継手を介して鉄骨構造物に固定されている。
一対の履歴型ダンパ部は、各々、鋼板が組み合わされてなる芯材と、芯材の周囲に配設された補剛鋼管とを有している。地震により履歴型ダンパ構造体が所定の大きさ以上の交番軸力を受けると、芯材が塑性変形することでエネルギを吸収するようになっている。また、中間部は、芯材より高剛性な丸鋼管から構成されており、交番軸力が作用したときに、一対の履歴型ダンパ部に軸力を伝達する。
特許第5216050号公報
ところで、既設のボイラプラントにおいて、例えば特許文献1に記載の履歴型ダンパ構造体を用いて、ボイラ支持鉄骨の耐震補強工事を行う場合が考えられる。しかしながら、ボイラ支持鉄骨の周囲には、既に各種配管や各種電気ケーブルおよび機器類が設置されており、履歴型ダンパ構造体をボイラ支持鉄骨に固定するためのスペースが制限される。そのため、特許文献1に記載の履歴型ダンパ構造体の外形を小型化することが求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、その主な目的は、外形を小型化できる履歴型ダンパ構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、鉛直方向に延びる複数の柱と、複数の前記柱の間に亘って水平方向に延びる複数の梁との間に設けられる履歴型ダンパ構造体であって、長手方向の両端に配置され、塑性変形によりエネルギを吸収する一対の履歴型ダンパ部と、前記一対の履歴型ダンパ部を繋ぐ中間部と、を備え、前記中間部は、長手方向に延びる中空の矩形状部材から成ると共に、前記矩形状部材に形成された4つの表面を有し、前記4つの表面のうち対向する2つの表面は、前記柱と前記梁とによって形成される平面に対して平行であり、残りの対向する2つの表面は、前記平面に対して直交することを特徴とする。
本発明によれば、履歴型ダンパ構造体の外形を小型化できる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の全体構成を示す側面図。 第1実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の構成を示し、(a)は部分縦断面図、(b)は(a)の2b-2b矢視断面図、(c)は(a)の2c-2c矢視断面図。 (a)は図1に示す履歴型ダンパ構造体の全体構成を示す上面図、(b)は(a)に示す履歴型ダンパ構造体を構成する中間部の斜視図、(c)は(a)の3c-3c矢視断面図、(d)は(a)の3d-3d矢視断面図。 (a)~(d)は、図1に示す履歴型ダンパ構造体の組立方法を説明する図。 第1実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の効果を従来技術と比較した図。 (a)は第2実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の全体構成を説明する側面図、(b)は(a)の6b-6b矢視断面図、(c)は第3実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の全体構成を説明する側面図、(d)は(c)の6d-6d矢視断面図、(e)は第4実施形態に係る履歴型ダンパ構造体の全体構成を説明する側面図、(f)は(e)の6f-6f矢視断面図。 図6(f)の別の実施形態を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、履歴型ダンパ構造体100は、鉛直方向に延びる複数の柱2と、複数の柱2の間に亘って水平方向に延びる複数の梁3とから構成される鉄骨構造物1において、これら柱2、梁3間に対角線上に設けられている。この履歴型ダンパ構造体100は、長手方向の両端に配置される一対の履歴型ダンパ部11と、一対の履歴型ダンパ部11を繋ぐ中間部20とを備えている。一対の履歴型ダンパ部11は、各々、芯材12と補剛鋼管18を備える。履歴型ダンパ構造体100は、柱2と梁3の間の対角接合部にそれぞれ取付けられた接合部材4に、ボルト継手15により継手部13を介して固定される。
<芯材12>
芯材12は、均一な厚さの鋼板を組合せることで断面が十字状を成している(図2(b))。芯材12は、一端が中間部20に接続され、また他端に継手部13が設けられる。芯材12は、中間部20との接続端から継手部13を含め、軸方向に一体的に形成されている。履歴型ダンパ部11は、所定の大きさ以上の交番軸力が作用すると、芯材12が塑性変形することによりエネルギを吸収する。芯材12と中間部20とを接続するには、例えば割り込みガゼットプレートを用いる等の公知の方法で行えばよい。また、継手部13には接合部材4とボルト継手15により接合させるためのボルト孔14が設けられている(図2(a))。さらに、芯材12には、その剛性向上を目的として、継手部13が設けられる側に、例えば溶接等の公知の手法によって複数の鋼製の補剛板16が固定されている(図2(c))。
<補剛鋼管18>
補剛鋼管18は、断面が矩形であって、芯材12の周囲に所定の隙間dを介して配設される。補剛鋼管18内部では、十字状の芯材12を構成する突出板12a~12dの各頂部が補剛鋼管18の各角部に対向している。補剛鋼管18は、芯材12が交番軸力を受けた際に所定の隙間dを超える量の変形を阻止することにより、芯材12が座屈するのを拘束する。これにより、芯材12は圧縮軸力を受けたときにも引張り力を受けたときと同様の弾塑性挙動を示す。補剛鋼管18は、一端が中間部20に接続され、他端に芯材12が貫通する開放端部19が設けられている(図2(a))。芯材12は、開放端部19を貫通していることで、交番軸力を受けた際の伸縮が許容される。
<中間部20>
中間部20は、一対の履歴型ダンパ部11の間に位置して、両者を繋ぐ。中間部20は、芯材12よりも高剛性に構成されており、交番軸力が作用したときに、一対の履歴型ダンパ部11に軸力を伝達する。中間部20を設けることで、中間部20を設けない場合であって履歴型ダンパ構造が全長に亘って占めている構造に比べて、履歴型ダンパ部11の製作精度管理が容易になり、履歴型ダンパ構造体100の長尺化が可能となる。そして、降伏軸力の調整は履歴型ダンパ部11で、また、軸剛性の調整は中間部20でというように、個別に調整できるので、履歴型ダンパ構造体100について最適な部材特性を設定することが可能となる。なお、中間部20の形状の詳細については、後述する。
<履歴型ダンパ構造体の基本的な作用>
例えば、地震荷重が作用すると履歴型ダンパ構造体100は交番軸力(引張り力および圧縮力)を受けるが、この軸力は履歴型ダンパ構造体100両端の継手部13を介して履歴型ダンパ部11の芯材12を経て中間部20に伝わる。そして、引張り軸力が芯材12の降伏軸力(+Ny)に達すると塑性変形(+δ)が生じ、圧縮軸力が芯材12の降伏軸力(-Ny)に達すると塑性変形(-δ)が生ずる。この際、圧縮軸力を受けた芯材12は座屈変形しようとするが、補剛鋼管18によってその変形が拘束されて座屈が防止される。こうして、履歴型ダンパ構造体100の全体が履歴曲線を描いて応答し、その結果、地震エネルギが吸収されて振動は減衰する。
なお、以上の履歴の過程において、交番軸力が作用しない定常な状態では芯材12に引張り力が作用すると、芯材12は開放端部19を通過して補剛鋼管18の外部に露出する場合があるが、仮にこの外部に露出した芯材12が圧縮軸力を受けても、補剛板16によってその芯材12は局部的な座屈変形を生じないようになっている。
<中間部20の形状>
図1,3を参照して、第1実施形態に係る中間部20の形状の詳細について説明する。図1および図3(a),(b)に示すように、中間部20は、長手方向(図3(a)の左右方向、別言すれば軸方向)に延びる中空の矩形状鋼管(矩形状部材)から成り、この矩形状鋼管に形成された4つの表面とこれら4つの表面に対応する4つの裏面とを有している。4つの表面は、前面20a、この前面20aと対向する後面20b、これら前面20aおよび後面20bに対して直交する上面20c、この上面20cに対向する下面20dから成る。
図1に示すように、履歴型ダンパ構造体100が鉄骨構造物1に固定されている状態においては、中間部20の前面20aおよび後面20b(対向する2つの表面)は、柱2と梁3とによって形成される平面Rに対して平行な面となっている。一方、中間部20の上面20cおよび下面20d(残りの対向する2つの表面)は、その平面Rに対して直交する面となっている。なお、本実施形態では、中間部20を長手方向(軸方向)に直交する面で切断した縦断面の形状が「正方形」であるが、「長方形」であっても良い。ここで、「正方形」とは、四隅が完全に直角の形状だけでなく、製造上、四隅がR形状になっている場合も含む。「長方形」の場合も同様である。
また、図3(a),(b)に示すように、中間部20は、長手方向に沿った中央位置において、この方向に直交する方向に沿って2つに分割可能な分割構造を有している。具体的には、中間部20は、第1中間部21と、第2中間部22とを有する。第1中間部21の一端部は履歴型ダンパ部11(芯材12)に接続され、第1中間部21の他端部は第2中間部22に接続されている。同様に、第2中間部22の一端部は履歴型ダンパ部11(芯材12)に接続され、第2中間部22の他端部は第1中間部21に接続されている。
第1中間部21と第2中間部22とは、これら第1中間部21および第2中間部22の接続部を跨いでその表面側および裏面側に配置される長尺平板状の複数のスプライスプレート(「スプライシングプレート」とも称される。)23を介して接続される。以下、第1実施形態において、表面側に配置されたスプライスプレート(第1連結プレート)23を「第1スプライスプレート23」と表記し、裏面側に配置されたスプライスプレート(第2連結プレート)23を「第2スプライスプレート23」と表記する。
第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23には、複数(第1実施形態例では18個)のボルト孔23aが形成されており、第1中間部21および第2中間部22には、各スプライスプレート23が取り付けられた状態において、そのボルト孔23aに対応する位置にそれぞれボルト孔20eが形成されている。そして、第1スプライスプレート23のボルト孔23a、第1中間部21および第2中間部22のボルト孔20e、および第2スプライスプレート23のボルト孔23aにボルト24aが挿入され、この挿入されたボルト24aにナット24bが取り付けられている(図3(c))。なお、履歴型ダンパ構造体100に作用する交番軸力およびスプライスプレート23の大きさ等により、ボルト24aの配置を考慮し、ボルト径、ボルト員数が決まるため、種々のボルト個数となる。よって、ボルト孔23a,20eの個数は上記した18個に限定されることなく、例えば12個とし、これらボルト孔23a,20eにボルト24aを挿入しても良い。
また、第1中間部21および第2中間部22には、それぞれ、第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23が配置される位置の近傍に、円形状の開口窓(貫通孔)25が形成されている。具体的には、第1中間部21の前面20aおよび後面20bには、第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23の一方の端部に隣接するように開口窓25が形成されている。また、同様に、第2中間部22の前面20aおよび後面20bには、第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23の他方の端部に隣接するように開口窓25が形成されている。開口窓25の大きさは、作業者の手指、腕、肘等が挿入可能な大きさに設定されている。なお、開口窓25の形状は円形状に限定されない。また、この開口窓25を塞ぐように塞ぎ板26が取り付けられている(図3(d))。
<履歴型ダンパ構造体100の組立方法>
次に、図4を参照して、第1実施形態に係る履歴型ダンパ構造体100の組立方法について説明する。なお、説明の便宜上、図4においては、中間部20のみを図示しており、履歴型ダンパ部11等の構成は図示していない。
まず、第1中間部21の一端側および第2中間部22の一端側に、例えば割り込みガゼットプレートを溶接接合することにより、一対の履歴型ダンパ部11(芯材12の一端)を接続する(不図示)。
次に、図4(a)に示すように、第2中間部22の他端側(履歴型ダンパ部11が取り付けられる端部と反対側)の表面に第1スプライスプレート23の一端側を配置し、第2中間部22の他端側の裏面に第2スプライスプレート23の一端側を配置する。このとき、第1スプライスプレート23に設けられた複数のボルト孔23aと、第2スプライスプレート23に設けられた複数のボルト孔23aと、第2中間部22に設けられた複数のボルト孔20eとの位置合わせをする。
そして、第1スプライスプレート23、第2中間部22、および第2スプライスプレート23の全部又は一部のボルト孔20e,23aに対して、第2中間部22の開口窓25に作業者が手指、腕、肘等を入れて、ボルト24aを挿入し、挿入したボルト24aにナット24bを締結(仮締)する。これにより、第1スプライスプレート23の一端側と第2スプライスプレート23の一端側とが第2中間部22に固定(半固定)される。この一連の作業を第2中間部22の残りの表面および裏面についても行う。
こうして、第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23は、それぞれの一端側が第2中間部22に固定(半固定)され、その他端側に、第1中間部21を挿入するための隙間S(図4(a))が形成される。
次に、図4(b)に示すように、第1スプライスプレート23と第2スプライスプレート23との間に設けられた隙間Sに、第1中間部21の他端側を挿入し、第1中間部21と第2中間部22の端部同士が当接するまで、第1中間部21を第2中間部22に向かって押し込む(図4(c))。
第1スプライスプレート23に設けられた複数のボルト孔23aと、第2スプライスプレート23に設けられた複数のボルト孔23aと、第1中間部21に設けられたボルト孔20eの位置合わせをする。そして、第1中間部21の開口窓25から作業者が手指、腕、肘等を入れて、各ボルト孔20e,23eにボルト24aを挿入し、挿入されたボルト24aにナット24bを締結する。そして、図4(a)の状態で、仮締のボルト24aも合わせ全てのボルト24aを締結する。なお、図4(a)の状態で、ボルト24aを一部のボルト孔20e,23aにのみ挿入している場合には、ボルト24aを挿していない個所全てにボルト24aを挿入し、挿入されたボルト24aにナット24bを締結する。これにより、第1スプライスプレート23の他端側と第2スプライスプレート23の他端側とが第1中間部21に固定される(図4(d))。このような作業を第1中間部21の全ての表面および裏面について行った後に、最後に全ての開口窓25を塞ぎ板26で覆う。以上の手順により、第1中間部21および第2中間部22が、第1スプライスプレート23および第2スプライスプレート23を介して接続され、履歴型ダンパ構造体100の組立作業が完了する。
<効果の説明>
まず、中間部20の断面形状を正方形にしたことによる外形寸法上の効果について説明する。部材に発生する最大応力σmaxは、σmax=M/Zの式により求まる。ここで、Mは曲げモーメント、Zは断面係数である。この式より、曲げモーメントMが一定のとき、部材に発生する最大応力σmaxを一定とするには、断面係数Zを一定にすれば良い。断面係数Zは、部材の断面形状に応じて定まるため、各種部材のそれぞれの断面積と断面係数Zが等しくなるように各部材の外形寸法を求めて比較すれば、同一の設計条件下(即ち、曲げモーメントMが一定、最大応力σmaxが一定の場合)において最も外形寸法が小さい断面形状を知ることができる。
図5は、上記した同一の設計条件下において、断面形状が正方形、円形、菱形の場合の外形寸法を比較したものである。なお、図5において、L1は各断面の中立軸、L2は正方形の断面上端を通る直線、L3は正方形の断面下端を通る直線、L4は円形の断面上端を通る直線、L5は円形の断面下端を通る直線、L6は菱形の断面上端を通る直線、L7は菱形の断面下端を通る直線である。
図5に示すように、正方形の外形寸法hは上線L2と下線L3との間の長さに相当し、円形の外形寸法hは上線L4と下線L5との間の長さに相当し、菱形の外形寸法hは上線L6と下線L7との間の長さに相当する。そのため、正方形と円形と菱形との間の外形寸法の大小関係は、「h<h<h」となる。したがって、断面が正方形である場合には、断面が円形である場合に比べて外形寸法を(h-h)だけ小さくすることができ、断面が菱形である場合に比べて外形寸法を(h-h)だけ小さくすることができる。
このように、断面積(単位長さ当たりの質量に対応)および曲げモーメントMが一定で、中間部20に作用する最大応力σmaxが一定になるように設計する場合、断面形状が正方形の方が、他の断面(円形、菱形)に比べて外形寸法を最も小型化ができる。そして、第1実施形態では、中間部20を、断面が正方形に形成された中空の矩形状鋼管で構成したので、履歴型ダンパ構造体100の外形寸法が従来に比べてコンパクトとなる。
また、既設のボイラプラントにおいて耐震補強工事を行う場合、ボイラ支持鉄骨の周囲には、既に各種配管や各種電気ケーブルおよび機器類を含む敷設物が設置されているため、履歴型ダンパ構造体を取り付けるスペースが非常に狭い場合が多い。ところが、第1実施形態によれば、中空の正方形断面を有する中間部20により小型化が図られているため、狭いスペースであっても、大がかりな改造工事を行うことなく、履歴型ダンパ構造体100を取り付けることができる。より具体的には、履歴型ダンパ構造体100を取り付けるために、ボイラ支持鉄骨に取り付けられている配管、電気ケーブル、機器類等との干渉を避けるための分解作業や改造工事の工数を低減できる。
また、第1実施形態において、中間部20は、第1中間部21と第2中間部22とに分割可能である。そのため、中間部20を一体で取り扱う場合に比べて、第1中間部21および第2中間部22の取り扱いが容易である。例えば、中間部20を一体で吊り下げる場合に比べて、長さが約半分となるため、第1中間部21および第2中間部22をそれぞれ移動させるとき、機器等との干渉が少なくなるため取り回しがし易くなり、かつ、吊り下げ荷重も約半分となるため、吊り下げ治具や吊り下げ装置を小型化できる。特に、既設のボイラプラントでは、取り回しのためのスペースおよび設置後のスペースが限られているため、中間部20が分割構造であると非常に利便性が高い。また、中間部20を分解して運搬することができるため、メンテナンス用の床や足場も小型・軽量化できる。
また、履歴型ダンパ構造体100は、中間部20を分割できるため、長さ、質量とも約半分にすることができる。このような履歴型ダンパ構造体100を既設の鉄骨構造物1に取り付ける際には、履歴型ダンパ構造体100をボイラ建屋外からボイラ建屋内に取り込み、所定の設置場所に移動させなければならないが、この移動途中には、干渉物(機器、配管等)が多く存在し、かつ、当然ながらアクセス用の床が設置されてない。また、仮にアクセス用の床が設置されていても床の強度が満足しない場合がある。
このような事情から履歴型ダンパ構造体100をボイラ建屋内の所定の設置場所に移動させるルートにおいて、既設の鉄骨構造物1の梁3に履歴型ダンパ構造体100の荷重を一時的に預ける場合がある。この場合、以下に示す第1ケース~第4ケースが考えられる。第1ケースは、単に、吊ラグを梁3に溶接等によって取り付けて、この吊ラグを介して梁3に履歴型ダンパ構造体100の荷重を預ける場合であり、この場合には、特に問題とならない。
これに対して、第2ケースは、履歴型ダンパ構造体100を移動させるための荷重を吊り下げる位置に梁3がない場合であり、この場合には、新たに梁3を設置しなければならない。また、第3ケースは、その荷重を吊り下げる位置の梁3の強度が不足する場合であり、この場合には、既設の梁3の補強を行わなければならない。さらに、第4ケースは、既設の鉄骨構造物1に上記したアクセス用の床が設置されており、この床を移動させる場合であり、この場合においても、強度不足が生じるときには、床の補強、床梁の補強およびその他支障項目の排除等を行わなければならない。従って、上記した第3ケースおよび第4ケースの場合には、上述のような補強、追設補強が生じるため、履歴型ダンパ構造体100は、長さは短い方が、また、質量(荷重)は軽い方が、補強範囲および補強内容を少なくすることができる。
また、第1実施形態において、第1中間部21と第2中間部22との接続部を跨いでその表面側に配置される第1スプライスプレート23と、その裏面側に配置される第2スプライスプレート23とを介して、第1中間部21および第2中間部22が接続される構成であるため、第1中間部21と第2中間部22とを接続する作業が簡単である。さらに、2つのスプライスプレート23で第1中間部21と第2中間部22とを接続しているため、履歴型ダンパ構造体100に作用する荷重が大きい場合でも、その荷重に耐えることができる。
また、第1実施形態において、第1中間部21および第2中間部22には、それぞれ、開口窓25が設けられているため、スプライスプレート23の取付作業時に特殊工具等を用意する必要がなく、複雑な作業が不要である。また、開口窓25を塞ぐ塞ぎ板26が設けられているため、中間部20内に雨水や埃が入るのを防止できる利点もある。なお、第1実施形態で説明した組立方法は、中間部20が菱形断面の矩形状部材であっても適用可能である。
(その他の実施形態への言及)
次に、中間部20の分割構造の他の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記した第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
(第2実施形態)
図6(a),(b)を参照して、第2実施形態に係る履歴型ダンパ構造体200について説明する。この履歴型ダンパ構造体200は、第1中間部21と第2中間部22とが、スプライスプレート23を用いることなく、フランジ部27a,27bを介して接続されている点で第1実施形態と異なっている。
第1中間部21の他端部には第1フランジ部27aが設けられており、第2中間部22の他端部には第2フランジ部27bが設けられている。第1フランジ部27aおよび第2フランジ部27bには、それぞれ複数(第2実施形態では12個)のボルト孔(不図示)が形成されており、これらボルト孔にボルト24aが挿入されている。
第2実施形態に係る履歴型ダンパ構造体200の組立方法について説明する。まず、第1中間部21および第2中間部22の一端側に、それぞれ履歴型ダンパ部11を接続する。次いで、第1中間部21の第1フランジ部27aと第2中間部22の第2フランジ部27bとを当接させる。この状態で第1中間部21側から各フランジ部27a,27bに形成されたボルト孔にボルト24aを挿入し、第2中間部22側からナット(不図示)を取り付けて締結することにより、第1フランジ部27aと第2フランジ部27bとを接続する。これにより、この履歴型ダンパ構造体200の組立作業が完了する。
第2実施形態に係る履歴型ダンパ構造体200によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1フランジ部27aおよび第2フランジ部27bを介して第1中間部21および第2中間部22を接続できるため、組立作業が簡単である。なお、第2実施形態は、鉄骨構造物1に作用する荷重の大きさが比較的小さい場合に採用することが好ましい。
(第3実施形態)
図6(c),(d)を参照して、第3実施形態に係る履歴型ダンパ構造体300について説明する。この履歴型ダンパ構造体300は、第1中間部21と第2中間部22とが、スプライスプレート23を用いることなく、溶接により接合されている点で第1実施形態と異なっている。
第3実施形態に係る履歴型ダンパ構造体300の組立方法について説明する。まず、第1中間部21および第2中間部22の一端側に、それぞれ履歴型ダンパ部11を接続する。次いで、第2中間部22の他端側と第1中間部21の他端側とを突き合わせて、溶接により両者を接合する。これにより、この履歴型ダンパ構造体300の組立作業が完了する。
第3実施形態に係る履歴型ダンパ構造体300によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。特に、鉄骨構造物1に作用する荷重の大きさが非常に大きい場合に有効である。
(第4実施形態)
図6(e),(f)および図7を参照して、第4実施形態に係る履歴型ダンパ構造体400について説明する。この履歴型ダンパ構造体400は、スプライスプレート23が第1中間部21と第2中間部22との接続部の表面側にのみ配置されている点が、第1実施形態と異なっている。
第4実施形態に係る履歴型ダンパ構造体400の組立方法について説明する。まず、第1中間部21および第2中間部の一端側に、それぞれ履歴型ダンパ部11を接続する。次いで、第2中間部22の他端側における4つの表面に、それぞれ、ボルト24aを用いてスプライスプレート(連結プレート)23の一端側を取り付ける。次いで、第2中間部22の他端側と第1中間部21の他端側とを当接させた状態で、第1中間部21の他端側における4つの表面に、ボルト24aを用いてスプライスプレート23の他端側を取り付ける。これにより、この履歴型ダンパ構造体400の組立作業が完了する。
第4実施形態に係る履歴型ダンパ構造体400によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。特に、第4実施形態では、スプライスプレート23の枚数が第1実施形態より少ないため、第1実施形態より組立作業時間を短縮できる。なお、第4実施形態は、第1実施形態よりも鉄骨構造物1に作用する荷重が小さい場合に適用するのが好ましい。また、第4実施形態においても、第1実施形態に示す開口窓25を設けても良い。さらに、ボルト24aおよびナット24bを用いてスプライスプレート23を中間部20に取り付けた図7のような構成にしても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
例えば上記実施形態では、図1に示すように、履歴型ダンパ構造体100の両端は、柱2と梁3の間の対角接合部にそれぞれ取付けられた接合部材4に固定されていたが、これに限られない。例えば履歴型ダンパ構造体100の一端部は柱2と梁3の間の接合部材4に固定される一方、履歴型ダンパ構造体100の他端部は梁3の中央部に固定されてもよい。
また、第1実施形態では、中間部20は分割構造を有していたが、これに限られず、中間部20を一体構造としても良い。また、第1実施形態では、開口窓25は、中間部20の前面20aと後面20bに形成されていたが、この構成に限られず、中間部20の上面20cおよび下面20dに形成されていても良いし、全ての面20a,20b,20c,20dに設けても良い。
2 柱
3 梁
11 履歴型ダンパ部
20 中間部
20a 前面(対向する2つの表面)
20b 後面(対向する2つの表面)
20c 上面(残りの対向する2つの表面)
20d 下面(残りの対向する2つの表面)
21 第1中間部
22 第2中間部
23 スプライスプレート(連結プレート、第1連結プレート、第2連結プレート)
25 開口窓(貫通孔)
27a 第1フランジ部
27b 第2フランジ部
100,200,300,400 履歴型ダンパ構造体
R 平面

Claims (6)

  1. 鉛直方向に延びる複数の柱と、複数の前記柱の間に亘って水平方向に延びる複数の梁との間に設けられる履歴型ダンパ構造体であって、
    長手方向の両端に配置され、塑性変形によりエネルギを吸収する一対の履歴型ダンパ部と、
    前記一対の履歴型ダンパ部を繋ぐ中間部と、を備え、
    前記中間部は、長手方向に延びる中空の矩形状部材から成ると共に、前記矩形状部材に形成された4つの表面を有し、
    前記4つの表面のうち対向する2つの表面は、前記柱と前記梁とによって形成される平面に対して平行であり、残りの対向する2つの表面は、前記平面に対して直交することを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
  2. 請求項1に記載の履歴型ダンパ構造体において、
    前記中間部は、長手方向に分割可能な第1中間部および第2中間部を有し、
    前記第1中間部と前記第2中間部とは、溶接により接合されることを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
  3. 請求項1に記載の履歴型ダンパ構造体において、
    前記中間部は、長手方向に分割可能な第1中間部および第2中間部を有し、
    前記第1中間部には第1フランジ部が設けられ、前記第2中間部には第2フランジ部が設けられ、
    前記第1中間部と前記第2中間部とは、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を介して接続されることを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
  4. 請求項1に記載の履歴型ダンパ構造体において、
    前記中間部は、長手方向に分割可能な第1中間部および第2中間部を有し、
    前記第1中間部と前記第2中間部とは、両者を跨いで表面側に配置される連結プレートを介して接続されることを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
  5. 請求項1に記載の履歴型ダンパ構造体において、
    前記中間部は、長手方向に分割可能な第1中間部および第2中間部を有し、
    前記第1中間部と前記第2中間部とは、両者を跨いで表面側に配置される第1連結プレートおよび裏面側に配置される第2連結プレートを介して接続されることを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
  6. 請求項5に記載の履歴型ダンパ構造体において、
    前記第1中間部および前記第2中間部には、それぞれ、前記第1連結プレートおよび前記第2連結プレートが配置される位置の近傍に、作業者の手指、腕、肘等が挿入可能な大きさの貫通孔が設けられることを特徴とする履歴型ダンパ構造体。
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