JP7527139B2 - 磁気吸引具およびインサート装置 - Google Patents

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本発明は、磁性対象物を磁着する磁気吸引具、および、該磁気吸引具を用いたインサート装置に関する。
従来、作業者は、地面に落ちた釘や鉄片などをかがみ込んで手で拾い上げなければならなかった。これに対し、磁石を用いた治具を使用して釘や鉄片などを吸着する技術が提案されている。
例えば、特許文献1は、腰の釘袋から釘を吸着して取り出す釘取出し機能付金槌を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。釘取出し機能付金鎚(Ha) は、金属製の鎚本体(1)に木製の柄(2)が取り付けられ、柄(2)の基端面に穴(5)を穿設し、その穴(5)に磁石(3)を埋め込んだものである。金鎚(Ha)を使って釘袋(V)から釘(9)を取り出すときには、柄(2)の基端部を釘袋に差し入れて引き上げる。そうすると、磁石(3)に釘(9)が吸着しているので、作業員はそれを左手に移して釘打ちすることができる。
特開2000-176858号公報
しかしながら、特許文献1の釘取出し機能付金槌(磁気吸引具)では、磁石が工具の柄に固定されていることから、種々の問題が起こり得る。例えば、工具の柄で鉄粉や鉄片などの磁性対象物を吸着した際、作業者が工具を使い続けるために、その都度、磁性対象物を手で掴んで工具から除去する手間が生じることが問題であった。また、柄の長さが決まっていることから、例えば、狭い所で落ちた釘や鉄片などを拾い上げることができないなどの問題があった。すなわち、従来の磁気吸引具は、その利便性を十分に発揮することができない点が課題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より利便性を向上させた磁気吸引具、および、当該磁気吸引具を用いたインサート装置を提供することにある。
本発明の一形態の磁気吸引具は、軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具であって、
基端から先端へと延在する吸引具本体と、
前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、を備えることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記接続部は、前記軸部材の先端を挿入可能とする開口部を有し、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の外周面に圧接するように構成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記接続部は、弾性材料から形成されるとともに、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の軸方向に延びる環状部位を有しており、前記軸部材の外周形状に対応して前記環状部位が拡径変形しつつ前記軸部材の外面に圧接することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記軸部材の先端には、断面多角形状の外周形状を有するソケットが設けられ、前記接続部の前記環状部位は、前記ソケットの外形状に合わせて拡径変形可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記接続部は、前記軸部材の軸方向に沿って前記軸部材の先端から離れる方向に前記吸引具本体を強制移動させることで接続解除可能であるように構成されたことを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記磁着部は、磁石と、前記吸引具本体に前記磁石を保持する磁石保持部とを備えてなり、
前記吸引具本体には、前記接続部と前記磁石保持部との間に形成され、前記接続部に接続された軸部材の先端が前記磁石保持部に保持された磁石に当接することを規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記規制部は、前記吸引具本体の内部で前記接続部と前記磁石保持部との間を仕切る隔壁からなることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記接続部は、前記軸部材の先端に設けられた多角形のソケット穴または丸穴に圧入されるように形成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記磁着部を外方から覆う作用面を有し、前記吸引具本体に可動式に支持される外装体をさらに備え、
前記外装体は、前記磁着部からの磁力によって磁性対象物を前記作用面に磁着可能とする基準位置と、前記作用面を前記磁着部から相対的に離間させた離間位置とに変位可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記吸引具本体は軸方向に伸びる筒形状を有し、前記吸引具本体の先端に前記磁着部が形成され、前記外装体は、底壁外面に前記作用面を有する有底筒状に形成され、前記吸引具本体に対して軸方向に沿ってスライド移動することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、前記外装体を前記吸引具本体に対して前記基準位置および/または前記離間位置に選択的に係止するための係止手段をさらに備え、
前記外装体を前記吸引具本体に対して軸方向の周りに回転させることにより、前記係止手段による係止状態を解除可能または形成可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具は、上記形態の磁気吸引具において、磁性対象物が吸着する前記磁気吸引具外面は、平坦面、および、前記平坦面の一部に突設された突出段部を備えることを特徴とする。
本発明の一形態のインサート装置は、先端に磁性対象物を磁着する平坦面を有する、上記形態の磁気吸引具と、
型枠の貫通孔に挿入されるように軸方向に延びるインサート本体と、前記インサート本体の基端に形成され、前記磁気吸引具の前記平坦面に磁着可能である、磁性体からなる頂壁と、前記インサート本体の先端側に形成され、前記型枠の貫通孔の周縁に固着するための固着手段とを備えたインサートと、を備え、
前記磁気吸引具の前記平坦面の一部には、前記磁気吸引具に磁着する前記インサートの横滑りを規制する突出段部が突設されていることを特徴とする。
本発明の一形態の磁気吸引具によれば、基端側に形成された接続部を介して任意の軸部材に着脱されるとともに、磁着部によって接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着することが可能である。すなわち、磁気吸引具を状況に応じて選択された軸部材に対して着脱自在に装着して、軸部材に対して所望の磁気吸引力を付与することが可能である。したがって、本発明の磁気吸引具は、軸部材を用いた磁性対象物の磁気吸引用途における利便性を改善するものである。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、開口部を介して軸部材を接続部に挿入し、または、開口部を介して軸部材を接続部から引き抜くことにより、磁気吸引具を軸部材に対して容易に着脱することが可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、接続部が弾性材料から形成されることにより、種々の外周形状を有する軸部材に対応することが可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、軸部材の断面多角形状のソケットに対して接続部を被せることによって磁気吸引具を容易に装着可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、軸部材の軸方向に沿って軸部材の先端から離れる方向に吸引具本体を強制移動させるという簡単な操作で磁気吸引具と軸部材との接続を解除することができる。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、規制部により、接続部に接続された軸部材の先端が磁石に当接して磁石を破損することを防ぐことができる。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、本体内部の隔壁により、接続部に接続された軸部材の先端が磁石に当接して磁石を破損することを防ぐことができる。また、隔壁によって磁石が接続部から外部に臨むことがないので、接続部側から入った鉄粉が磁石に直接付くことを防止することができる。これにより、鉄粉が接続部側から入り込んでも磁石に直接付かないので掃除が簡単となる。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、接続部が軸部材の先端に設けられた多角形のソケット穴または丸穴に圧入されることによって、磁気吸引具を軸部材に接続することが可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、外装体が基準位置にあるときに作用面に磁性対象物を磁着することが可能である。一方で、外装体が離間位置に変位したときに作用面における磁気吸引力が弱くなることから、磁気吸引具が磁性対象物を吸着しない、または吸着しにくい状況を選択的に作り出すことができる。すなわち、磁気吸引具を操作することで、作用面に磁着した磁性対象物を手に触れずに磁気吸引具から容易に取り除くことが可能となる。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、有底筒状の外装体に対して筒形状の吸引具本体を入れ込み、軸方向へのスライド式とすることにより、磁気吸引具をコンパクトな形態とすることが可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、係止手段によって、磁気吸引具を磁着形態および/または非磁着形態に安定的に維持することが可能である。また、外装体を本体に対して回転させるという簡単な操作によって、係合状態を容易に解除または形成することが可能である。
本発明のさらなる形態の磁気吸引具によれば、上記発明の効果に加え、磁気吸引具外面に平坦面および突出段部が併存していることにより、突出段部から後退した位置で磁性対象物を磁着することができる。すなわち、平坦面と磁性対象物とを比較的離間させた状態で磁着させることができ、両者の間に物理的な擦れや圧力が生じることを抑えることができる。
本発明の一形態のインサート装置によれば、上記発明に係る磁気吸引具の効果をインサート装置として発揮することができる。すなわち、インサート装置によれば、突出段部によってインサートの横滑りが規制された状態で磁気吸引具によってインサートが磁力により保持される。そして、磁気吸引具が着設された軸部材を操作し、磁気吸引具ごとインサートを型枠の貫通孔に押し込むことにより、インサートを型枠に対して容易に取り付けることが可能である。さらに、磁気吸引具およびインサートが磁力によって接続されていることから、インサートの型枠への取付作業後、磁気吸引具をインサートから簡単に取り外すことができる。
本発明の一実施形態の磁気吸引具の(a)上方から見た概略斜視図、および、(b)下方から見た概略斜視図。 図1の磁気吸引具の(a)平面図、(b)底面図、(c)正面図、および(d)側面図。 図2の磁気吸引具の(a)A-A断面図、および(b)B-B断面図。 図2の磁気吸引具のC-C断面図。 図1の磁気吸引具の変形した非磁着形態の(a)上方から見た概略斜視図、および、(b)下方から見た概略斜視図。 図5の磁気吸引具の(a)平面図、(b)底面図、(c)正面図、および(d)側面図。 図6の磁気吸引具の(a)D-D断面図、および(b)E-E断面図。 図6の磁気吸引具のF-F断面図。 図1の磁気吸引具の磁着形態および非磁着形態の間の中間形態の(a)正面図、および(b)N-N断面図。 図1の磁気吸引具の分解斜視図。 本発明の一実施形態の磁気吸引具の吸引具本体の(a)上方から見た概略斜視図、および、(b)下方から見た概略斜視図。 図11の吸引具本体の(a)平面図、(b)底面図、(c)正面図、および(d)側面図。 図12の吸引具本体の(a)G-G断面図、および(b)H-H断面図。 図12の吸引具本体の(a)I-I断面図、(b)J-J断面図、および(c)K-K断面図。 本発明の一実施形態の磁気吸引具の外装体の(a)上方から見た概略斜視図、および、(b)下方から見た概略斜視図。 図15の外装体の(a)平面図、(b)底面図、(c)正面図、および(d)側面図。 図16の外装体の(a)L-L断面図、および(b)M-M断面図。 本実施形態の磁気吸引具の軸部材への第1の装着例を示す模式図。 本実施形態の磁気吸引具の軸部材への第2の装着例を示す模式図。 本実施形態の磁気吸引具を用いて(a)磁性対象物を磁着した形態を示し、(b)磁性対象物の磁着を解除した形態を示す模式図。 本発明の一実施形態のインサート装置を示す分解斜視図。 図21のインサート装置の概略縦断面図。 図22のインサートをデッキプレートの貫通孔に対して取着した設置構造の概略断面図。 図23の設置構造を構築する工程を示す模式図。 本発明の別実施形態の磁気吸引具を示す図。 本発明の別実施形態の磁気吸引具を示す図。 本発明の別実施形態の磁気吸引具を示す図。 本発明の別実施形態の磁気吸引具を示す図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の磁気吸引具100は、工具の柄やパイプなどを含む軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着することに用いられる。本実施形態では、磁気吸引具100によって磁着される磁性対象物の例示として、釘、鉄粉、鉄片、インサートが挙げられるが、磁性対象物は、これに限定されず、必要に応じて磁着され得る全ての対象を含んでいる。
まず、図1乃至図10を参照して、本実施形態の磁気吸引具100の全体構成を説明する。図1乃至図4は、磁性対象物を磁着可能な磁着形態の磁気吸引具100を示している。図5乃至図8は、磁着形態から変形し、磁性対象物を磁着しない非磁着形態の磁気吸引具100を示している。具体的には、図1(a),(b)は、本実施形態の磁着形態の磁気吸引具100の概略斜視図である。図2(a)~(d)は、該磁気吸引具100の平面図、底面図、正面図および側面図である。図3(a),(b)は、該磁気吸引具100のA-A断面図およびB-B断面図である。図4は、該磁気吸引具100のC-C断面図である。図5(a),(b)は、非磁着形態の磁気吸引具100の概略斜視図である。図6(a)~(d)は、非磁着形態の磁気吸引具100の平面図、底面図、正面図および側面図である。図7(a),(b)は、非磁着形態の磁気吸引具100のD-D断面図およびE-E断面図である。図8は、非磁着形態の磁気吸引具100のF-F断面図である。図9(a),(b)は、中間形態の磁気吸引具100の正面図およびN-N断面図である。図10は、該磁気吸引具100の分解斜視図である。
磁気吸引具100は、図1乃至図4に示すとおり、全体形状として、基端から先端に向けて軸方向に沿って延伸する筒形状を有している。磁気吸引具100の基端が開口し、先端が閉塞されている。また、磁気吸引具100は、吸引具本体101と、該吸引具本体101に外装された外装体110とを備える。外装体110は、吸引具本体101に可動式に支持されている。磁気吸引具100は、図1乃至図4に示す(軸方向に短縮した)磁着形態をとるときに所定の磁性対象物を磁着可能である。そして、磁気吸引具100は、図5乃至図8に示すように、軸方向に伸長した非磁着形態に変形可能であり、この非磁着形態では磁性対象物の磁着を意図していない。また、磁気吸引具100は、図9の中間形態に示すように、外装体110の吸引具本体101への軸方向の相対移動によって伸長および短縮するように変形し得る。吸引具本体101および外装体110は、図10に示すように、着脱自在に組み付けられる。磁気吸引具100の構成を詳細に説明する前に、磁気吸引具100を構成する吸引具本体101および外装体110の構造についてそれぞれ説明する。
吸引具本体101は、図11乃至図14に示されている。図11(a),(b)は、吸引具本体101の概略斜視図である。図12(a)~(d)は、該吸引具本体101の平面図、底面図、正面図および側面図である。図13(a),(b)は、該吸引具本体101を軸方向に沿って切断したG-G断面図およびH-H断面図である。図14(a)~(c)は、該吸引具本体101を軸方向に対して垂直に切断したI-I断面図、J-J断面図およびK-K断面図である。
吸引具本体101は、軸方向に沿って基端から先端に延びる中空の円筒形状を有している。吸引具本体101の基端および先端は開放されている。吸引具本体101は、円筒状の周壁部102と、該周壁部102の基端側に形成された環状の接続部103とを備える。本実施形態では、周壁部102が硬質な合成樹脂材料で形成されているのに対し、接続部103はゴムなどの弾性材料から形成されている。
接続部103は、吸引具本体101の基端側に形成され、軸部材を着脱可能に接続するように構成されている。接続部103は、種々の形状を有する軸部材の先端形状に従って変形して、軸部材を受け入れることが可能である。図13に示すように、接続部103は、軸方向先端に向けて開口した開口部103aと、該開口部103aに連設され軸方向に延びる環状部位103bと、該環状部位103bよりも基端側で周壁部102の外面に接合される接合部位103cと、環状部位103bと接合部位103cとの間に形成された隔壁103dとから構成される。開口部103aは、拡径変形しまたは拡径変形せずに、軸部材の先端を挿入可能とする大きさを有する。また、開口部103aが軸方向に開口していることにより、接続部103は、軸方向に沿って軸部材の先端から離れる方向に吸引具本体101を強制移動させることで接続解除可能であるように構成されている。環状部位103bは、軸部材の外周形状に対応して拡径変形しつつ、その内面が軸部材外面に圧接するように構成されている。接合部位103cは、周壁部102の基端側の外周面に対して弾性圧着や接着等によって一体的に接合され得る。隔壁103dは、環状部位103bの内部空間と周壁部102の内部空間とを隔てるように接続部103の横断面全体に亘って延在し、接続部103に差し込まれた軸部が周壁部102側に移動することを規制する規制部として機能する。
周壁部102の外側面には、図12(c)に示すように、コ字状の案内溝106および直状の導入溝109が凹設されている。案内溝106および導入溝109は、周壁部102外側面の正面および背面の2箇所にそれぞれ形成されている。案内溝106は、後述する、外装体110の係合凸部115の軸方向および周方向のスライド移動を案内するための溝である。案内溝106は、軸方向に延びる縦溝と、該縦溝の基端(上端)および先端(下端)からそれぞれ周方向に延びる横溝とからなる。図14(a)に示すように、案内溝106の基端側の横溝は、係合凸部115を収容可能な空間を有し、当該空間と縦溝との間に第1係止爪107が設けられている。図14(b)に示すように、案内溝106の先端側の横溝は、同様に、係合凸部115を収容可能な空間を有し、当該空間と縦溝との間に第2係止爪108が設けられている。第1係止爪107および第2係止爪108は、係合凸部115の周方向の移動を係止するが、係合凸部115に周方向の一定以上の力が加わると、(径方向に相対的に弾性変位する)係合凸部115によって乗り越え可能に構成されている。また、案内溝106の縦溝の先端近傍には、導入溝109が連通している。導入溝109は、周壁部102の先端(下端)に開放されている。外装体110の係合凸部115が導入溝109を介して案内溝106に導入されることによって、外装体110が吸引具本体101に組み付けられる。
吸引具本体101の先端には、その外部に磁力を及ぼす磁着部105が設けられている。磁着部105は、吸引具本体101の接続部103よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具100外面に磁着するように構成されている。より具体的には、磁着部105は、図13(a),(b)および図14(c)に示すように、ボタン形状の磁石105aと、吸引具本体101に磁石105aを保持する磁石保持部105bとを備えてなる。磁石105aは、ネオジム磁石などの強力な永久磁石から選択されることが好ましい。磁石保持部105bは、磁石105aを周壁部102の内部に保持するための空間である。磁石105aは、周壁部102の内面に嵌着されてもよく、または、接着されてもよい。磁石保持部105bは、吸引具本体101の先端に開放されている。つまり、磁石105aは、磁力を効果的に外部に及ぼすべく吸引具本体101から先端側に露出している。また、図14(c)に示すように、磁石保持部105bは、周壁部102の内部に磁石105aを導入するために径方向の一部で開放されている。他方、隔壁103dによって、磁石105が接続部103から外部に臨むことがないので、接続部103側から入った鉄粉が磁石105に直接付くことを防止することができる。これにより、鉄粉が接続部10側から入り込んでも磁石105に直接付かないので掃除が簡単となる。
また、図14(a),(b)に示すように、周壁部102の内周面には、軸方向に延びる複数の突条102aが設けられている。この突条102aにより、周壁部102の構造的強度が補強される。
外装体110は、図15乃至図17に示されている。外装体110は、吸引具本体101の先端部位を被覆し、磁着部105(磁石105a)を保護するように機能する。図15(a),(b)は、外装体110の概略斜視図である。図16(a)~(d)は、該外装体110の平面図、底面図、正面図および側面図である。図17(a),(b)は、該外装体110のL-L断面図およびM-M断面図である。
外装体110は、軸方向に沿って基端から先端へと延伸する有底筒形状を有している。なお、本実施形態では、外装体110は、本発明を限定するものではないが、硬質な合成樹脂から形成されている。外装体110は、軸方向に延びる断面視円形状の筒壁111、および、該筒壁111の先端を閉塞する底壁112を有する。筒壁111は、基端で開口し、吸引具本体101の先端部位を内挿可能な寸法形状を有する。底壁112は、吸引具本体101の磁着部105を外部から覆うように筒壁111先端を閉塞している。底壁112は、筒壁111の外径よりも大きいフランジとして形成されている。そして、底壁112の外面には、磁性対象物に対して磁気的に作用するための作用面113が設けられている。この作用面113は平坦面である。また、底壁112の外面には、作用面113から段差状に隆起した突出段部114が設けられている。突出段部114は、底壁112外面の外周近傍の2箇所で円弧状に延在している。例えば、磁性対象物が地面に散らかった鉄粉であるような場合、突出段部114は、作用面113を磁性対象物や地面から遠ざけるように機能し、作用面113が磁性対象物や地面に強く擦れて傷付くことが抑えられる。また、後述するように、突出段部114は、作用面113に磁着したインサート(図20等参照)が横滑りことを規制するようにも機能する。
外装体110の筒壁111の基端近傍には、図17(b)に示すように、その内周面から中心に向けて突出する一対の係合凸部115,115が設けられている。一対の係合凸部115,115は、同一直径上に配置され、中心を介して互いに対向している。この係合凸部115は、案内溝106の縦溝および横溝をスライド可能な形状寸法を有している。係合凸部115は、導入溝109をもスライド可能である。係合凸部115は、案内溝106内の第1係止爪107および第2係止爪108と協働して、外装体110を吸引具本体101に対して所定の形態に維持する係止手段として機能する。
外装体110の筒壁111の外周面には把持部116が突出形成されている。この把持部116は、作業者が指を掛けることが可能な形状を有する。把持部116の中央には、通し孔が形成されている。この通し孔にストラップ等を通すことによって、磁気吸引具100がユーザーに携帯されてもよい。
外装体110の筒壁111の外周面には、矢印状の表示部117が形成されている。表示部117は、外装体110の吸引具本体101に対する操作をユーザーに視覚的に指示するものである。具体的には、ユーザーが矢印に沿って外装体110を操作すれば、外装体110を吸引具本体101に対してロックできるようになっている。
上述の吸引具本体101および外装体110の説明を踏まえた上で、磁気吸引具100の磁着形態、非磁着形態および中間形態についてより詳細に説明する。
本実施形態の磁気吸引具100では、筒状の吸引具本体101の先端部位を有底筒状の外装体110が外側から覆うように、吸引具本体101および外装体110が入れ子構造で組み付けられている。そして、吸引具本体101の2箇所の案内溝106内に外装体110の2つの係合凸部115が収まることによって、吸引具本体101が外装体110を可動式且つ着脱式に支持している。また、磁石105aは、接続部103の隔壁103dおよび外装体110によって外部から隔絶されているので、磁石105aに鉄粉などが磁着することが抑えられる。
図1乃至図4に示した磁着形態の磁気吸引具100では、吸引具本体101の先端の磁着部105に対して、外装体110の作用面113が最も近接した位置にある。当該位置を基準位置とする。作用面113は、磁着部105を先端から覆っている。基準位置にある作用面113と磁着部105(磁石105a)との距離が小さいので、作用面113は、磁気吸引具100の外部に磁力を及ぼして、磁性対象物を磁気吸着することが可能である。つまり、磁気吸引具100は、当該磁着形態において、その外面に磁性対象物を磁着することが可能である。
そして、磁気吸引具100が磁着形態を維持するように、外装体110が吸引具本体101に対して係止手段によりロックされている。具体的には、図4に示すように、外装体110の各係合凸部115が、吸引具本体101の各案内溝106の先端側の横溝に収容されている。係合凸部115が案内溝106の先端側の横溝に収容されているので、外装体110は吸引具本体101に対して軸方向先端側(伸長方向)に移動することができない。また、係合凸部115の縦溝側には、第1係止爪107が存在している。この第1係止爪107が係合凸部115を係止することにより、係合凸部115が縦溝内にスライドすること(つまり、外装体110が吸引具本体101に対して周方向に回転すること)が規制されている。ただし、一定以上の強い力で外装体110を吸引具本体101に対して周方向に回転させることで、係合凸部115が径方向外方に弾性的に相対変位するとともに第1係止爪107を乗り越えて係止状態が解除され得る。その結果として、係合凸部115は、ユーザーによる外装体110の回転操作により、案内溝106の横溝および縦溝間を相互に移動することが可能である。すなわち、磁気吸引具100は、磁着形態において、外装体110を吸引具本体101に対して軸方向の周りに回転させることにより、係止手段による係止状態を解除可能または形成可能である。
図5乃至図8に示した非磁着形態の磁気吸引具100では、吸引具本体101の先端の磁着部105に対して、外装体110の作用面113が最も離間した位置にある。当該位置を離間位置とする。作用面113は、磁着部105を先端から覆っている。離間位置にある作用面113と磁着部105(磁石105a)との距離が十分に大きいので、作用面113における磁気吸引具100の外部に及ぼす磁力が弱まり、作用面113は磁性対象物を磁気吸着することができない。つまり、磁気吸引具100は、当該非磁着形態において、磁性対象物を磁着せず、あるいは、その外面から磁着した磁性対象物を除去することが可能である。
そして、磁気吸引具100が非磁着形態を維持するように、外装体110が吸引具本体101に対して係止手段によりロックされている。具体的には、図8に示すように、外装体110の各係合凸部115が、吸引具本体101の各案内溝106の基端側の横溝に収容されている。係合凸部115が案内溝106の基端側の横溝に収容されているので、外装体110は吸引具本体101に対して軸方向基端側(短縮方向)に移動することができない。また、係合凸部115の縦溝側には、第2係止爪108が存在している。この第2係止爪108が係合凸部115を係止することにより、係合凸部115が縦溝内にスライドすること(つまり、外装体110が吸引具本体101に対して周方向に回転すること)が規制されている。ただし、一定以上の強い力で外装体110を吸引具本体101に対して周方向に回転させることで、係合凸部115が径方向外方に弾性的に変位するとともに第2係止爪108を乗り越えて係止状態が解除され得る。その結果として、係合凸部115は、ユーザーによる外装体110の回転操作により、案内溝106の横溝および縦溝間を相互に移動することが可能である。すなわち、磁気吸引具100は、非磁着形態において、外装体110を吸引具本体101に対して軸方向の周りに回転させることにより、係止手段による係止状態を解除可能または形成可能である。
磁気吸引具100を磁着形態から非磁着形態に変形させるには、外装体110を吸引具本体101に対して軸方向の周りに時計回り方向に回転させて係止状態を解除する。このとき、係合凸部115は案内溝106の縦溝内に進入する。そして、図9に示す磁気吸引具100の中間形態を介して、係合凸部115を案内溝106の縦溝内で移動させ、外装体110を吸引具本体101に対して軸方向先端側にスライドさせることができる。その結果、作用面113を磁着部105に対して基準位置から離間位置へと移動させることができる。さらに、磁気吸引具100を非磁着形態にロックするには、表示部117の示す矢印に従って外装体110を反時計回り方向に回転させる。すると、係合凸部115が案内溝106の横溝内に収容され、係止状態を形成することができる。磁気吸引具100を非磁着形態から磁着形態に変形させるには、上述した工程と反対の工程を辿ればよい。
次いで、外装体110を吸引具本体101から分離/組み付けする工程を説明する。分離工程では、図9の磁気吸引具100の中間形態において、外装体110を捻って、案内溝106の縦溝から導入溝109に係合凸部115を進入させる。そして、導入溝109の開放端から係合凸部115を先端に移動させることで、吸引具本体101と外装体110とを分離することができる。外装体110を吸引具本体101に組み付けるには、上述した工程と反対に、吸引具本体101および外装体110を手で操作して、係合凸部115を導入溝109に開放端から挿入し、係合凸部115を導入溝109から案内溝106の縦溝に進入させることにより、吸引具本体101と外装体110とを組み付けることができる。なお、導入溝109は、案内溝106の縦溝の先端から離隔した位置に連通しているので、係合凸部115が意図せずに案内溝106から導入溝109へと移動して、磁気吸引具100が不意に分離することが抑えられる。
次に、図18および図19を参照して、磁気吸引具100の異なる軸部材への装着例について説明する。
図18は、磁気吸引具100の装着先の軸部材をソケットSとした第1の装着例を示す。図18に示すように、軸部材は、ソケット付きハンマーの柄の先端に形成されたソケットSである。ソケットSは、断面多角形状(六角形状)の外周形状を有している。ソケットSは、多角形の各角に外接する仮想的な外接円を有する。つまり、外接円は、その半径が中心点と各角との距離と同じであるように定義される。ここで、接続部103の環状部位103bの内径が、少なくともソケットSの外接円の径よりも小さくなるように、接続部103の寸法形状が定められた。環状部位103bの内径が、ソケットSの外接円の径よりも大きいと、十分な圧着効果を得られないからである。本実施形態では、さらに、環状部位103bの外径がソケットSの外接円の径よりも小さくなるように定められた。図18(b)に示すように、接続部103の環状部位103bは、ソケットSのいびつな外形状に追従するように弾性的に拡径変形して、その外面に圧着している。また、図18(c)に示すように、ソケットSは、環状部位103b内に隔壁103dに当接するまで挿入されている。つまり、隔壁103dにより、ソケットS先端が磁石105aに当接することが規制されている。すなわち、接続部103の弾性的な圧着力により、磁気吸引具100がソケットSに対して安定的に接続されている。この接続は、軸方向に沿ってソケットSから離れる方向に磁気吸引具100を強制移動させることで解除可能である。
図19は、磁気吸引具100の装着先の軸部材をパイプPとした第2の装着例を示す。図19に示すように、軸部材は、断面視円形状のパイプPである。パイプPは、所定の外径を有し、同一外径円が連続する筒状体である。ここで、接続部103の環状部位103bの内径が、少なくともパイプPの外径よりも小さくなるように、接続部103の寸法形状が定められた。環状部位103bの内径が、パイプPの外径よりも大きいと、十分な圧着効果を得られないからである。本実施形態では、さらに、環状部位103bの外径がパイプPの外径よりも小さくなるように定められた。図19(b)に示すように、接続部103の環状部位103bは、同一外径円が連続する筒状のパイプPに追従するように弾性的に拡径変形して、その外面に圧着している。また、図19(c)に示すように、パイプPは、環状部位103b内に隔壁103dに当接するまで挿入されている。つまり、隔壁103dにより、パイプP先端が磁石105aに当接することが規制されている。すなわち、接続部103の弾性的な圧着力により、磁気吸引具100がパイプPに対して安定的に接続されている。この接続は、軸方向に沿ってパイプPから離れる方向に磁気吸引具100を強制移動させることで解除可能である。
すなわち、磁気吸引具100は、種々の形状の軸部材に対して、簡単に取り付けおよび取り外し可能であることから、様々な柄の長さを有する軸部材に取り換えて使用することができる。また、ユーザーは、その用途に応じて、パイプやハンマーに磁気吸引具100を付け替えて持ち運びこともできる。
なお、ここで説明した軸部材は例示にすぎず、磁気吸引具100は様々のタイプの軸部材に接続され得ることは云うまでもない。好ましくは、軸部材は、JIS C8430:2019で規定された硬質ポリ塩化ビニル電線管(呼び:VE16、外径22.0mm)であってもよい。また、軸部材は、JIS C8305:2019で規定された鋼製電線管(呼び:G16(外径21.0mm)の厚鋼電線管、呼び:G19(外径19.1mm)の薄鋼電線管、呼び:E19(外径19.1mm)のねじなし電線管)であってもよい。さらに、ソケット付ハンマーのソケットのサイズは、六角の対辺が17mmである、一般に3分用ソケット(W3/8用ソケット) やM10用ソケットと称されるサイズのソケット が柄の先端に設けられたものであってもよい。本実施形態の磁気吸引具100では、接続部103は、上記3分用ソケット付きハンマー、および、19mm~22mmの外径のパイプ(VE16,G16,C19,E19のパイプ)の両方に適応できるように構成されたものである。
続いて、図20を参照して、本実施形態の磁気吸引具100において、磁性対象物を磁着部105に対して磁着し、磁着した磁性対象物を磁着部105から(磁性対象物に触れることなく)除去する機構について説明する。図20に示すように、磁性対象物は、鉄片Xとしたが、これに限定されず、鉄釘、鉄紛、砂鉄など任意の対象を含み得る。
図20(a)に示すように、軸部材に装着された磁着形態の磁気吸引具100を、地面に落ちている鉄片Xに近接させると、磁気吸引具100の磁着部105(作用面113)から外部に漏れ出す磁力が鉄片Xに作用する。その結果として、鉄片Xが磁気吸引具100の外面である作用面113に磁気吸引される。すなわち、ユーザーは、軸部材を操作することにより、かがむことなく地面に落ちている鉄片Xを磁気吸引具100外面に磁着して拾い上げるができる。ユーザーは、軸部材を用途に応じて選択することにより、手の届きにくい狭い場所に落ちている鉄片Xをも容易に磁気吸着することができる。ここで、磁気吸引具100の先端には、突出段部114が設けられているので、磁性対象物が鉄粉などの場合、磁気吸引具100を地面に押し付けたときの作用面113の物理的損傷を軽減することができる。
磁気吸引具100外面に鉄片Xを磁着した状態で、図20(b)に示すように、磁気吸引具100を操作して非磁着形態に変形させると、磁石105aおよび作用面113間の距離が増大し、磁着部105(作用面113)から鉄片Xに作用する磁気吸引力が大幅に減少する。これにより、鉄片Xの磁気吸引具100への磁気吸着が解除され、鉄片Xが磁気吸引具100外面(作用面113)から自由落下する。すなわち、ユーザーは、磁気吸引具100を伸長操作するだけで、磁気吸引具100外面に磁着させた磁性対象物を手で触れることなく磁気吸引具100から除去することができる。さらに、磁気吸引具100は軸部材から簡単に取り外せるため、鉄片X(または鉄粉)を除去するとき、軸部材の長い柄が邪魔になることがない。例えば、(軸部材から取り外された状態で)鉄片Xを磁着する磁気吸引具100のみをゴミ箱まで持っていき、鉄片Xを処理することも可能である。
例えば、ユーザーが、デッキプレートなどの鉄板に貫通孔を穿孔する作業を行った際、図20(a)の磁着工程および図20(b)の除去工程を一連の動作として行うことで、穿孔の際に発生した鉄粉や切り屑を簡単に拾って捨てることができる。特に、ユーザーが、鉄粉や鋭利な切り屑などを触ることなく処分することができるので、手を汚したり、怪我をしたりすることを防止することが可能である。
続いて、本実施形態の磁気吸引具100の応用例として、図21乃至図24を参照して、磁性対象物をインサート11とし、磁気吸引具100を用いて、インサート11を型枠としてのデッキプレートYの貫通孔に嵌め付ける工程について説明する。なお、インサート11は、代表的には、天井に配設されたデッキプレートYの貫通孔に対して取着され、配線・配管材等を保持するための吊りボルトを該インサート11に螺合させて支持する用途に用いられるものである。本発明において、インサート装置10は、磁気吸引具100およびインサート11を協働的に用いて、デッキプレートY(型枠)に対してインサート11の設置構造を構築するための装置である。
図21に示すように、インサート装置10は、磁気吸引具100、および、該磁気吸引具100に磁着したインサート11を備える。該インサート装置10において、磁気吸引具100は、パイプや工具の柄などの軸部材に装着されるとともに、磁性対象物としてインサート11の基端を磁着するように機能する。
インサート11は、インサート本体11aと、頂壁11bと、上部挟持片11c、下部挟持片11dおよびバネ11eとを備えてなる。インサート本体11aは、デッキプレートYの貫通孔に挿入されるように軸方向に延びるとともに、内面にねじ溝を有する中空の筒状体である。頂壁11bは、インサート本体11aの基端から径方向外側に張り出すフランジである。頂壁11bは、磁気吸引具100によって磁着されるように磁性体からなる。上部挟持片11cは、インサート本体11aに可動式に外挿された環状板であり、下面に貫通孔周縁に当接する第1の挟持面を有する。下部挟持片11dは、インサート本体11aから径方向外方に突出した突起であり、上面に貫通孔周縁に当接する第2の挟持面を有する。バネ11eは、インサート本体11aに外挿され、頂壁11bと上部挟持片11cとの間に圧縮状態で配置されている。バネ11eは、上部挟持片11cを先端側に付勢するように機能する。すなわち、上部挟持片11c、下部挟持片11dおよびバネ11eは、インサート本体11aの先端側に形成され、デッキプレートYの貫通孔の周縁に固着するための固着手段である。
図22に示すように、インサート11の頂壁11bは、磁気吸引具100の平坦な作用面113に磁着され得る。この磁着状態において、突出段部114が頂壁11bの径方向外側に位置し、頂壁11bの側面に係合可能である。すなわち、突出段部114は、インサート11の磁気吸引具100に対する横滑りを規制する規制部として機能し得る。
図23は、デッキプレートYに対してインサート11を設置した設置構造を示している。図23に示すように、デッキプレートYの貫通孔をインサート本体11aが貫通している。そして、バネ11eの弾性力により、貫通孔周縁を上部挟持片11cの第1の挟持面および下部挟持片11dの第2の挟持面で挟圧することによって、インサート11が貫通孔周縁に固着されている。
次に、図24を参照して、インサート装置10によって設置構造を構築する方法について説明する。図24に示すように、ユーザーは、磁気吸引具100を長尺の軸部材S(ソケット付き工具Sとして例示する)に接続し、且つ、磁気吸引具100先端の外面(作用面113)にインサート11を磁着する。これにより、ユーザーは、軸部材S、磁気吸引具100およびインサート11を一体的に保持および操作することが可能となる。そして、ユーザーは、軸部材Sを操作してインサート11をデッキプレートYの貫通孔に強い力で押圧することによって、貫通孔周縁を弾性変形させつつ、図23に示すように、インサート11を貫通孔内に押し込むことができる。押し込む際、インサート11の頂壁11b側面に、磁気吸引具100先端の突出段部114が当接することにより、インサート11の横滑りが規制される。これにより、ユーザーは、インサート装置10を通じて安定的に力を伝達し、インサート11を貫通孔内に押し込むことができる。すなわち、本実施形態のインサート装置10によって、インサート11をデッキプレートYに対して容易に取り付けることが可能となる。さらに、磁気吸引具100およびインサート11は磁力によって接続されているにすぎないので、インサート11のデッキプレートYへの取付後、磁気吸引具100をインサート11から簡単に取り外すことができる。
以下、本発明に係る一実施形態の磁気吸引具100の作用効果について説明する。
本実施形態の磁気吸引具100には、基端側に形成された接続部103を介して任意の軸部材に着脱されるとともに、磁着部105によって接続部103よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具100外面に磁着することが可能である。すなわち、磁気吸引具100を状況に応じて任意の軸部材に対して着脱自在に装着して、軸部材に所望の磁気吸引力を付与することが可能である。さらに、磁気吸引具100は、磁着部105(磁石105a)を外方から覆う作用面113を有し、吸引具本体101に可動式に支持される外装体110を備える。吸引具本体101に対して、外装体110が基準位置にあるときに作用面113に磁性対象物を磁着することが可能である。一方で、外装体110が基準位置から離間位置に変位したときに作用面113における磁気吸引力が弱くなることから、磁気吸引具100は、外面に磁性対象物を吸着しない、または吸着しにくい状況を選択的に作り出すことができる。すなわち、磁気吸引具100を操作することで、作用面113に磁着した磁性対象物を手に触れずに磁気吸引具100から容易に取り除くことが可能となる。したがって、本実施形態の磁気吸引具100は、軸部材を用いた磁気吸引用途における利便性を大幅に改善するものである。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態や変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。各実施形態において、下二桁の符番が共通する構成要素は、特定のない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の磁気吸引具では、接続部は弾性変形可能な環状体を有して形成されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。図25の磁気吸引具200は、中実の弾性体からなる接続部203を備える。接続部203は、軸部材(ソケットS)のソケット穴に圧入可能な寸法を有する円柱形状で形成されている。ソケットSは、多角形の各辺に内接する仮想的な内接円を有する。接続部203の外径は、内接円の径よりも大きくなるように定められた。図25(b),(c)に示すように、接続部203が、ソケットS内面の六角形状に追従して変形することにより、ソケットSの穴内面に圧接し、ソケットSに対して接続されている。すなわち、接続部203の弾性的な圧着力により、磁気吸引具200がソケットSに対して安定的に接続されている。この接続は、軸方向に沿ってソケットSから離れる方向に磁気吸引具200を強制移動させることで解除可能である。
(2)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の磁気吸引具では、接続部は弾性圧接力を利用したものであるが、本発明は上記実施形態に限定されない。接続部は、外螺子または内螺子を有する螺合手段として構成されてもよく、この場合、軸部材は対応する被螺合部を有している。螺合手段による接続を用いることにより、磁気吸引具を軸部材に対して、より強固な接続をすることが可能である。また、接続部は、軸部材のソケットの多角孔に嵌合する多角形状であってもよい。あるいは、接続部は、ロック金具によって軸部材に接続されてもよい。
(3)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の磁気吸引具では、外装体は有底筒状のスライド体として構成されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。図26の磁気吸引具300は、吸引具本体301と、磁着部305(磁石305a)を外方から覆う作用面313を有し、吸引具本体301に可動式に支持される外装体310を備える。外装体310は、磁着部305からの磁力によって磁性対象物を作用面313に磁着可能とする基準位置と、作用面313を磁着部305から相対的に離間させた離間位置とに変位可能である。本実施形態では、外装体310は、吸引具本体301にヒンジ接続された蓋体である。外装体310としての蓋体が閉じた状態が基準位置であり、蓋体が開いた位置が離間位置である。図26(a)に示すように、外装体310が基準位置にあるとき、磁性対象物としての鉄片Xが作用面313に磁着している。図26(b)に示すように、外装体310がユーザーによって操作され、外装体310が離間位置にあるとき、鉄片Xが作用面313から自由落下する。すなわち、ユーザーは、磁気吸引具300を開蓋操作するだけで、磁気吸引具300外面に磁着させた磁性対象物を手で触れることなく磁気吸引具300から除去することができる。
(4)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の磁気吸引具では、外装体は有底筒状のスライド体として構成されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。図27の磁気吸引具400は、吸引具本体401と、磁着部405(磁石405a)を外方から覆う作用面413を有し、吸引具本体401に可動式(着脱式)に支持される外装体410を備える。外装体410は、磁着部405からの磁力によって磁性対象物を作用面413に磁着可能とする基準位置と、作用面413を磁着部405から相対的に離間させた離間位置とに変位可能である。本実施形態では、外装体410は、吸引具本体401に嵌着されたキャップである。外装体410としてのキャップが嵌め付いた状態が基準位置であり、キャップが外れた位置が離間位置である。図27(a)に示すように、外装体410が基準位置にあるとき、磁性対象物としての鉄片Xが作用面413に磁着している。図27(b)に示すように、外装体410がユーザーによって操作され、外装体410が離間位置にあるとき、鉄片Xが作用面413から自由落下する。すなわち、ユーザーは、磁気吸引具400を分離操作するだけで、磁気吸引具400外面に磁着させた磁性対象物を手で触れることなく磁気吸引具400から除去することができる。
(5)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態の磁気吸引具では、外装体は有底筒状のスライド体として構成されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。図28の磁気吸引具500は、吸引具本体501と、磁着部505(磁石505a)を外方から覆う作用面513を有し、吸引具本体501に可動式に支持される外装体510を備える。外装体510は、磁着部505からの磁力によって磁性対象物を作用面513に磁着可能とする基準位置と、作用面513を磁着部505から相対的に離間させた離間位置とに変位可能である。本実施形態では、外装体510は、吸引具本体501に対して螺合されている。吸引具本体501の周壁部502の外面に螺子部が設けられているとともに、外装体510の筒壁511の外側面に螺子部が設けられている。外装体510が基端側に螺合した状態が基準位置であり、外装体510が先端側に螺進した位置が離間位置である。図28(a)に示すように、外装体510が基準位置にあるとき、磁性対象物としての鉄片Xが作用面513に磁着している。図28(b)に示すように、外装体510がユーザーによって螺進操作され、外装体510が離間位置にあるとき、鉄片Xが作用面513から自由落下する。すなわち、ユーザーは、磁気吸引具500を伸長操作するだけで、磁気吸引具500外面に磁着させた磁性対象物を手で触れることなく磁気吸引具500から除去することができる。
(6)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。磁気吸引具は、外装体を有していなくてもよい。すなわち、このような形態の磁気吸引具であっても、磁着部を有する吸引具本体が接続部を介して軸部材に接続されることにより、少なくとも、磁性対象物を磁着し、軸部材に所望の磁気吸引力を付与することが可能である。
(7)本発明の磁気吸引具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。上記実施形態では、磁気吸引具は、軸方向に延伸する中空筒形状に形成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、磁気吸引具は、中実であってもよい。また、磁気吸引具は、L字状など任意に屈折や屈曲していてもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 インサート装置
11 インサート(磁性対象物)
11a インサート本体
11b 頂壁
11c 上部挟持片(固着手段)
11d 下部挟持片(固着手段)
11e バネ(固着手段)
100 磁気吸引具
101 吸引具本体
102 周壁部
102a 突条
103 接続部
103a 開口部
103b 環状部位
103c 接合部位
103d 隔壁(規制部)
105 磁着部
105a 磁石
105b 磁石保持部
106 案内溝
107 第1係止爪(係止手段)
108 第2係止爪(係止手段)
109 導入溝
110 外装体
111 筒壁
112 底壁
113 作用面
114 突出段部
115 係合凸部(係止手段)
116 把持部
117 表示部
S ソケット(軸部材)
P パイプ(軸部材)
X 鉄片(磁性対象物)
Y デッキプレート(型枠)

Claims (9)

  1. 軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具であって、
    基端から先端へと延在する吸引具本体と、
    前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
    前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、を備え、
    前記接続部は、弾性材料から形成されるとともに、前記軸部材の先端を挿入可能とする開口部と、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の軸方向に延びる環状部位とを有しており、
    前記接続部は、前記軸部材の外周形状に対応して前記環状部位が拡径変形しつつ前記開口部を介して挿入された前記軸部材の外周面に圧接するように構成され、且つ、前記軸部材の軸方向に沿って前記軸部材の先端から離れる方向に前記吸引具本体を強制移動させることで接続解除可能であるように構成されていることを特徴とする磁気吸引具。
  2. 前記軸部材の先端には、断面多角形状の外周形状を有するソケットが設けられ、前記接続部の前記環状部位は、前記ソケットの外形状に合わせて拡径変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸引具。
  3. 前記接続部は、拡径変形して、外径が異なる2種類の管に対応可能であり、または、拡径変形して、第1の外径を有する1種類の管と、ソケット付きハンマーにおける、前記第1の外径よりも小さい六角の対辺の長さを有するソケットと、に対応可能であることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸引具。
  4. 前記磁着部は、磁石と、前記吸引具本体に前記磁石を保持する磁石保持部とを備えてなり、
    前記吸引具本体には、前記接続部と前記磁石保持部との間に形成され、前記接続部に接続された軸部材の先端が前記磁石保持部に保持された磁石に当接することを規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気吸引具。
  5. 前記規制部は、前記吸引具本体の内部で前記接続部と前記磁石保持部との間を仕切る隔壁からなることを特徴とする請求項4に記載の磁気吸引具。
  6. 軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具であって、
    基端から先端へと延在する吸引具本体と、
    前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
    前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、を備え、
    前記接続部は、弾性材料から形成されるとともに、前記軸部材の先端に設けられた多角形のソケット穴または丸穴に変形して圧入されるように形成されていることを特徴とする磁気吸引具。
  7. 軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具であって、
    基端から先端へと延在する吸引具本体と、
    前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
    前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、
    前記磁着部を外方から覆う作用面を有し、前記吸引具本体に可動式に支持される外装体と、を備え、
    前記接続部は、前記軸部材の先端を挿入可能とする開口部を有し、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の外周面に圧接するように構成され、または、前記軸部材の先端に形成された穴に圧入されることで前記軸部材の先端を接続するように構成されており、
    前記外装体は、前記磁着部からの磁力によって磁性対象物を前記作用面に磁着可能とする基準位置と、前記作用面を前記磁着部から相対的に離間させた離間位置とに変位可能であり、
    前記磁気吸引具は、前記外装体を前記吸引具本体に対して前記基準位置および/または前記離間位置に選択的に係止するための係止手段をさらに備え、
    前記外装体を前記吸引具本体に対して軸方向の周りに回転させることにより、前記係止手段による係止状態を解除可能または形成可能であることを特徴とする磁気吸引具。
  8. 軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具であって、
    基端から先端へと延在する吸引具本体と、
    前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
    前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、を備え、
    前記接続部は、前記軸部材の先端を挿入可能とする開口部を有し、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の外周面に圧接するように構成され、または、前記軸部材の先端に形成された穴に圧入されることで前記軸部材の先端を接続するように構成されており、
    前記磁気吸引具外面は、平坦面、および、前記平坦面の一部に突設された突出段部を備えることを特徴とする磁気吸引具。
  9. 先端に磁性対象物を磁着する平坦面を有し、軸部材に着脱式に取着され、磁性対象物を磁着するための磁気吸引具と、
    型枠の貫通孔に挿入されるように軸方向に延びるインサート本体と、前記インサート本体の基端に形成され、前記磁気吸引具の前記平坦面に磁着可能である、磁性体からなる頂壁と、前記インサート本体の先端側に形成され、前記型枠の貫通孔の周縁に固着するための固着手段とを備えたインサートと、を備え、
    前記磁気吸引具は、
    基端から先端へと延在する吸引具本体と、
    前記吸引具本体の基端側に形成され、前記軸部材の先端を着脱可能に接続するための接続部と、
    前記吸引具本体の前記接続部よりも先端側で磁性対象物を磁気吸引具外面に磁着するために前記吸引具本体の外部に磁力を及ぼす磁着部と、を備え、
    前記接続部は、前記軸部材の先端を挿入可能とする開口部を有し、前記開口部を介して挿入された前記軸部材の外周面に圧接するように構成され、または、前記軸部材の先端に形成された穴に圧入されることで前記軸部材の先端を接続するように構成されており、
    前記磁気吸引具の前記平坦面の一部には、前記磁気吸引具に磁着する前記インサートの横滑りを規制する突出段部が突設されていることを特徴とするインサート装置。
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