JP2004187736A - 体表面心電計 - Google Patents

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広雅 豊栖
Jiro Kawabe
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Abstract

【課題】心臓に近い多数の部位の心電位を正確に検出する。従来の電極に比較してランニングコストを著しく低減しながら、つねに正確に心電位を検出する。
【解決手段】体表面心電計は、患者の体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出する複数の電極体5と、各々の電極体5に誘導される心電圧を演算して体表面に誘導される体表面電位分布図を表示する演算表示部2とを備える。電極体5は、弾性的に体表面に向かって突出する押圧電極部5Bと、この押圧電極部5Bに脱着できるように装着されて、体表面に接触される脱着電極5Aとを備える。この電極体5は、押圧電極部5Bが脱着電極5Aを体表面に押圧し、脱着電極5Aが体表面に誘導される心電位を検出する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、心臓電気現象を明確に捉えるため、心臓に近い体表面の多くの点から心電位を測定し、測定した心電位を演算してある時間の体表面電位図を表示する体表面心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】
体表面心電計は、心臓に近い体表面の100〜500点に複数の電極を配設し、すべての電極から同時に心電位を採取し、採取した複数点の心電位から総合的に心臓の電気現象を判断する体表面電位分布図を作成する。
【0003】
体表面心電計は、例えば図1に示すように、ある時間における心臓付近の体表面に現れる電位分布図を作成する。電位分布図は、心臓電気現象の体表面における電位の分布図である。電位分布図は、すべての電極からの測定信号を基にして、コンピュータで演算して求められる。すなわち、ある時間における各電極の測定電位を、コンピュータのメモリに記憶させ、各電極の測定電位に基づいて、等電位線を計算し、等電位線を、例えば、数十マイクロボルトピッチ毎にモニタテレビやプリンター等に表示するものである。
【0004】
この構造の体表面心電計は、従来の心電計に比較して精密に心臓の電気現象を検査できる。しかしながら、この体表面心電計は、多数の電極から心電位を検出するので、全ての電極から正確に安定して心電位を検出するのが極めて難しい。それは、全ての電極を体表面に電気的に低抵抗な状態で接触させることが難しいからである。電極と体表面との接触抵抗が大きくなると、大きい接触抵抗が電極に検出される心電位を低下させる原因となる。さらに、電極を体表面に接触させると、体表面と電極との間に局部電池が発生し、この局部電池の電圧が、数百mVと心電位に比較して極めて大きいことも正確な心電位の検出を難しくする。局部電池は直流電圧を発生するので、変化しない限りは変化する心電位と区別できる。しかしながら、局部電池の電圧は、心電位に比較して数十倍から百倍と極めて大きいので、わずかな電圧の変化が、心電位の正確な検出を難しくする。局部電池の電圧の変化と心電位の変化とを識別できないからである。
【0005】
このような弊害を避けるために、従来の体表面心電計は、導電ペーストを介して体表面に接着する使い捨て電極が使用される。この電極は、導電ペーストを介して体表面に接着するので、正常に接着できるかぎり低抵抗な状態で体表面に接触できる。しかしながら、100個以上からなる全ての電極を剥離しないように体表面に接着することは現実には相当に難しく、いずれかの電極が体表面から剥離すると正確に心電位を検出できなくなる欠点がある。また、100個以上もの全ての電極を使い捨てにするので、一人の患者の心電測定のランニングコストが極めて高くなる欠点もある。
【0006】
このような欠点を解消する電極として、金属ロッドを独立して体表面に押圧する電極が開発されている(特許文献1参照)。この電極は、金属ロッドを体表面に独立して押圧して体表面に誘導される心電位を検出する。この電極は、導電ペーストを使用しないで心電位を検出することもできる。金属ロッドが体表面に連続して押圧されると、金属ロッドと体表面との間に汗のような導電性の液体から介在するようになって、体表面と金属ロッドとの接触抵抗を小さくするからである。人間の皮膚は完全に乾燥された状態ではない。とくに、心電位を検出する胸、体側、背中等の体表面は、完全に乾燥された状態ではなく、しっとりと潤いのある状態にある。とくに、金属ロッドを体表面に押し付けている状態に保持すると、金属ロッドと体表面との接触抵抗は時間が経過するにしたがって次第に低下する。5〜10分も経過すると、金属ロッドと体表面との接触抵抗が低くなって安定して心電位を検出できるようになる。
【0007】
【特許文献1】
特公平2−9811号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ただ、体表面心電計は、100ヶ所以上の多数の部位の心電位を検出するので、全ての部位から正確に心電位を検出するのは非常に難しい。いずれかの電極が正確に心電位を検出できない状態になると、高精度な体表面電位分布図は作成できなくなる。このため、電極と体表面との接触状態をいかにして安定させるかが、特に大切となる。このことは、体表面心電計を使用できるかできないかを特定するほどに大切である。不安定な電極の体表面心電計は、つねにいずれかの電極が心電位を正確に検出できず、いつまでたっても全ての電極から正確に心電位を検出できない。とくに、体表面電位分布図を検出する患者は、いかに安静にしても、呼吸を停止できず、また心臓を停止することもできないので、呼吸と心臓の鼓動でわずかに体表面が変位するのを皆無にできない。体表面が動くと、金属ロッドと体表面が相対運動する。両者の相対運動は、電極に誘導される心電位の0ボルトラインを変動させる原因となる。金属ロッドと体表面との接触抵抗が変化し、さらに、金属ロッドと体表面との間に発生している局部電池の状態、正確には電圧や内部抵抗を変動させるからである。このため、多数の電極、とくに心臓の近傍の多数の部位から、常に正確に心電位を検出するのは極めて難しい。その難しさは、心臓から離れた6点の心電位を検出する従来の心電計とは比較にならない。さらに、多数の患者に繰り返し使用する金属製の電極は、使用するにしたがって表面に酸化膜ができ、あるいは、体表面に付着する汚れが原因で、安定して心電位を検出するのが難しくなる。
【0009】
6点の心電位の変化を時間と共に表示する従来の心電計では、わずかな心電位の誤差は、表示にほとんど影響を与えない。しかしながら、体表面心電計は、多数の点から心電位を検出して、等高線でもって体表面電位分布図を作成するので、たとえば、ひとつの心電位の誤差は、体表面電位分布図を歪ませる原因となる。正確に検出されない心電位と、隣の正確な心電位とに電圧差ができ、この電圧差が体表面電位分布図を歪ませるからである。困ったことに、体表面電位分布図に歪が発生すると、この歪が検出誤差によるものか、あるいは心臓疾患によるものかを判別できない。体表面電位分布図の表示で心臓疾患を診断するからである。このことから、体表面心電計は、極めて難しい環境で、多数の電極から正確に心電位を検出することが要求される。このため、いかに安定して動作できるかが特に大切である。
【0010】
本発明は、このことを実現することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、心臓に近い多数の部位の心電位を正確に検出できる電極を備える体表面心電計を提供することにある。
また、本発明は、従来の電極に比較してランニングコストを著しく低減しながら、つねに正確に心電位を検出できる体表面心電計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の体表面心電計は、患者の体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出する複数の電極体5と、各々の電極体5に誘導される心電圧を演算して体表面に誘導される体表面電位分布図を表示する演算表示部2とを備える。電極体5は、弾性的に体表面に向かって突出する押圧電極部5Bと、この押圧電極部5Bに脱着できるように装着されて、体表面に接触される脱着電極5Aとを備える。この電極体5は、押圧電極部5Bが脱着電極5Aを体表面に押圧し、脱着電極5Aが体表面に誘導される心電位を検出する。
【0012】
本発明の体表面心電計は、押圧電極部5Bを、弾性的に突出される導電ロッド12として、この導電ロッド12の先端に脱着電極5Aを装着することができる。脱着電極5Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12を挿入する連結孔5bを設けて、この連結孔5bに導電ロッド12を入れて、脱着電極5Aを押圧電極部5Bに脱着できるように連結することができる。この脱着電極5Aは、止ネジ17を介して押圧電極部5Bに脱着できるように連結することができる。さらに、脱着電極5Aは、弾性係止片42を介して押圧電極部5Bに脱着できるように連結することができる。さらにまた、脱着電極5Aは、導電ロッド12を挿入できる弾性変形筒部45を設けて、この弾性変形筒部45の連結孔45bに導電ロッド12を挿入して、弾性変形筒部45で導電ロッド12を弾性的に押圧して脱着できるように連結することができる。
【0013】
さらに、本発明の体表面心電計は、押圧電極部5Bを、裏面に弾性押圧材23を配設している可撓性シート21Aに固定された局部電極22とし、この局部電極22に脱着電極5Aを脱着できるように連結することができる。
【0014】
脱着電極5Aは、体表面の接触面5aを中央凸に湾曲させてなる湾曲面とすることができる。脱着電極5Aは、ステンレス、シンチュウ、鉛、銀、塩化銀のいずれかの金属製とすることができる。脱着電極5Aは、表面に金属メッキ層を設けることができる。この金属メッキ層は、金、白金、銀、塩化銀、ニッケル、クローム、シンチュウ、鉛のいずれかとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための体表面心電計を例示するものであって、本発明は体表面心電計を下記のものに特定しない。
【0016】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】
本発明の一実施の形態である体表面心電計を図2ないし図4に示す。これらの図に示す体表面心電計は、患者の体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出する電極体5と、各々の電極体5に誘導される心電圧を演算して体表面に誘導される体表面電位分布図を表示する演算表示部2とを備える。
【0018】
複数の電極体5は、電極1に配置されており、各々の電極体5で患者の体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出する。電極体5は、弾性的に体表面に向かって突出される押圧電極部と、この押圧電極部に脱着できるように装着されて体表面に接触される脱着電極を備える。電極体5は、押圧電極部が脱着電極を体表面に押圧し、体表面に誘導される心電位を脱着電極で検出する。
【0019】
電極1は、図3と図4に示すように、ベッド3の上面に配設されて患者の体表面の下面に接触する下側電極1Bと、患者の上面に接触する上側電極1Aと、患者の体側に接触する体側電極1Cとを備える。下側電極1Bは、患者の体表面の下面の60%以上からほぼ全体に対向する領域に配設される。上側電極1Aも体表面の上面の60%以上からほぼ全体に対向する領域に配設される。体側電極1Cは、脇下の体側に対向して配設される。患者がベッド3に上向きに仰臥して体表面の心電位を検出するとき、下側電極1Bは患者の背中に接触し、体側電極1Cは体側に接触し、上側電極1Aは患者の胸に接触して体表面に誘導される心電位を検出する。患者が上下反転して下向きにベッド3に寝ると、下側電極1Bは患者の胸に接触し、上側電極1Aは患者の背中に接触する。
【0020】
図3と図4の体表面心電計は、上側電極1Aをロッド電極10とし、下側電極1Bと体側電極1Cとをクッション電極20としている。体表面心電計は、上側電極をクッション電極とすることも、体側電極をロッド電極とすることも、下側電極をロッド電極とすることもできる。すなわち、体表面心電計は、上側電極と体側電極と下側電極として、ロッド電極とクッション電極とをそれぞれ個別に組み合わせることができる。したがって、上側電極と下側電極と体側電極の全てをロッド電極とすることもクッション電極とすることもできる。また、体表面心電計は、必ずしも電極を上側電極と下側電極と体側電極とに分離することなく、全体をひとつのロッド電極あるいはクッション電極とすることもできる。この電極は、胸と背中に接触するもの、胸と体側に接触するもの、体側と背中に接触するもの、さらに胸と体側と背中に接触するものとすることができる。
【0021】
ロッド電極10は、図3ないし図8に示すように、押圧電極部5Bである導電ロッド12に、脱着できるように脱着電極5Aを装着している複数の電極体5を備える。ロッド電極10の電極体5は、押圧電極部5Bである導電ロッド12が脱着電極5Aを患者の体表面に独立して弾性的に押圧して、体表面に誘導される心電位を脱着電極5Aで検出する。
【0022】
図3ないし図6に示すロッド電極10は、複数の電極ユニット11で構成している。これらの図に示すロッド電極10は、8個の電極ユニット11を備える。8個の電極ユニット11は、2列に4個ずつ配置している。各々の電極ユニット11は、図5の正面図と図6の底面図に示すように、紐状のゴム状弾性体である可動性部材15でもって連結されている。このように、複数の電極ユニット11で構成されるロッド電極10は、各電極ユニット11の姿勢を個々に変化できる構造として、理想的に複数の電極体5を患者の胸に接触できる。それは、各電極ユニット11の下面を患者の胸面に沿う姿勢で配置できるからである。
【0023】
さらに、図5と図6に示すロッド電極10は、各列の電極ユニット11の下面に弾性変形プレート16を固定して、この弾性変形プレート16で4個の電極ユニット11を連結している。弾性変形プレート16は、曲げ方向に弾性を有する板材やシート材、たとえばゴム板や合成樹脂プレート等である。この弾性変形プレート16は、互いに隣接する電極ユニット11の間隔を所定の間隔に保持しながら各電極ユニット11の姿勢を患者の胸面に沿う状態に配置できる特長がある。さらに、この弾性変形プレート16は、左右の両側に位置する電極ユニット11を、図5の矢印で示す方向に傾斜させた状態において、両側の電極ユニット11が転倒するのを防止するはたらきもある。
【0024】
それぞれの電極ユニット11は、図7と図8に示すように、患者の体表面の複数ヶ所に押圧される複数の電極体5と、これらの電極体5を弾性的に体表面に向かって突出できるように装着している電極本体13と、この電極本体13から電極体5を弾性的に押し出す弾性押出材14とを備える。
【0025】
図5ないし図8に示す電極ユニット11は、8個の電極体5を備える。8個の電極体5は、底面の形状を長方形とする電極ユニット11に、2列に4個ずつ配置している。これらの電極体5は、等しい中心間隔(d)で配置されている。電極体5の中心間隔(d)は、測定する領域の面積と、電極体5の数、すなわち測定するポイント数によって決定される。これらの図に示すロッド電極10は、8個の電極ユニット11に各8個の電極体5を配設しているので、全体では64個の電極体5を備えている。このロッド電極10は、たとえば、中心間隔(d)を35mmとして、約600cmの領域の心電位を測定できる。ただ、ロッド電極は、電極ユニットの個数を2〜64とし、電極体の数、すなわち測定ポイント数を25〜500とし、測定領域を200〜900cmとし、中心間隔を10〜60mmとすることができる。たとえば、ロッド電極は、電極ユニットの数を3×5の15個、電極体の数を15×15の225個とし、電極体の中心間隔を20mmとして、約800cmの領域の心電位を測定できる。
【0026】
さらに、ロッド電極は、配置される複数の電極体の中心間隔(d)を、必ずしも全て等しくする必要はない。ロッド電極は、電極体の中心間隔を、患者の上下方向と左右方向とで変更することができ、あるいは、部分的に変更することもできる。
【0027】
複数の電極体5は、電極本体13から体表面に向かって弾性的に突出しており、患者の体表面を独立して押圧する。これらの電極体5は、電極本体13に出入りできるように連結している押圧電極部5Bである導電ロッド12と、この導電ロッド12の先端部に連結されて体表面に接触して体表面に誘導される心電位を検出する脱着電極5Aとを備える。図の電極体5は、導電ロッド12を金属ロッドとしている。金属ロッド12は、直径を1.5〜6mm、好ましくは3〜4mmとする金属線である。導電ロッド12は、細すぎると曲がりやすく、太すぎると摺動抵抗が大きくなってスムーズに出入りさせるのが難しくなる。導電ロッド12は、SUS304等のステンレス線、表面をメッキしているピアノ線等の曲がり難い金属線が適している。さらに、導電ロッドは、円筒状として軽くすることもできる。ただし、導電ロッドは、必ずしも金属製のロッドとする必要はなく、たとえば、硬質プラスチックロッドの表面や内面に導電膜をコーティングしたもの、あるいは導電性のあるカーボン繊維をロッド状に成形したものも使用できる。導電ロッド12は、軸方向に移動できるように電極本体13に装着されて、弾性押出材14で体表面に向かって押圧される。
【0028】
脱着電極5Aは金属製で、体表面に弾性的に押圧されて、体表面に誘導される心電位を検出する。脱着電極5Aは、金属を切削加工し、あるいは鋳造し、あるいはまたプレス加工して製作される。金属製の脱着電極5Aは、たとえば、ステンレス、シンチュウ、鉛、銀、塩化銀等の金属、あるいはこれら合金で成形することができる。とくに、ステンレス、シンチュウ、鉛等の金属で成形される脱着電極5Aは、錆びにくくできる特長がある。さらに、密度が大きい金属で全体を製作してなる脱着電極5Aは、導電ロッド12に対する比重を大きくできるので、電極体5を低重心にできる。低重心である電極体5は、上側電極1Aに使用すると、脱着電極5Aを体の表面に安定して押圧できる特長がある。さらに、金属製の脱着電極5Aは、安定して心電位を検出するために、接触面5aの表面、あるいは全面に金属メッキ層を設けることができる。金属メッキ層は、金メッキ、白金メッキ、銀メッキ、塩化銀メッキ、ニッケルメッキ、クロームメッキ、シンチュウメッキ、鉛メッキ等が使用できる。金メッキと白金メッキは、安定して体表面に電気的に接触できる特長がある。銀メッキと塩化銀メッキは、体表面に低抵抗な状態で安定して電気的に接触できる。ニッケルメッキとクロームメッキも安定して体表面に接触できる。シンチュウメッキと鉛メッキは表面が錆びるのを有効に防止できる。
【0029】
脱着電極5Aの接触面5aの大きさと形状は、心電位を安定して検出するために大切である。脱着電極5Aは、体表面に接触する接触面5aを、導電ロッド12の横断面よりも大きい外形の円形としている。接触面5aの外径は、小さ過ぎると体表面との接触面積が小さくなるので、安定して心電位を検出できなくなる。反対に大きすぎると、体表面の局部に誘導される心電位を正確に検出できなくなる。それは、大きな面積の電極が、体表面に誘導される心電位を短絡して同一電位にするからである。以上のことから、脱着電極5Aの外径は、5〜20mm、好ましくは7〜15mm、さらに好ましくは8〜13mmとし、導電ロッド12の直径の2〜15倍、好ましくは、3〜8倍とする。円形の脱着電極5Aは、その中心を測定ポイントに位置させて、測定ポイント及びその周辺の心電位を安定して検出できる。ただ、脱着電極は、必ずしも円形とする必要はなく、楕円形、長円形、多角形とすることもできる。多角形状である脱着電極は、コーナー部分の角をとって湾曲させることにより、体表面に接触したときの感触をやわらげることができる。ただ、脱着電極は、接触面の面積を導電ロッドの横断面積と等しくし、あるいは小さくすることもできる。
【0030】
さらに、脱着電極5Aは、体表面との接触面5aを中央凸に湾曲する湾曲面としている。このように、接触面5aが中央凸に湾曲している脱着電極5Aは、体表面に対する角度が変わっても、体表面に常に広い面積で接触できる特長がある。ただ、接触面5aは、曲率半径が小さ過ぎても、体表面に接触する面積は小さくなる。図8の脱着電極5Aは、接触面5aの中央部で曲率半径を大きくして、周縁部分になるにしたがって曲率半径を小さくしている。脱着電極5Aは、接触面5aの中央部分の曲率半径を、10〜100mm、好ましくは12〜50mmとし、周縁部分の曲率半径を1〜20mmとしている。
【0031】
さらに、脱着電極5Aの接触面5aの曲率半径は、体表面に押圧される部位によって変更することができる。たとえば、接触面の曲率半径を大きくすると、体表面との接触面積が大きくなって安定して心電位を検出できるが、この形状は体表面に押圧されて滑りやすくなる。上側電極は、患者の体側に近い部分に押圧される電極が滑りやすくなる傾向がある。体側が垂直に近い面となるからである。この弊害を避けるために、たとえば、体側に近い電極に装着する脱着電極は、患者の胸の中央部分に接触する脱着電極よりも、接触面の曲率半径を小さくして滑り難くすることができる。胸の中央部分の脱着電極は、接触面の曲率半径を大きくして、安定して心電位を検出できるようにする。とくに、心電位は胸の中央部分で高い電圧となるので、この部分の電圧を正確に検出することが大切である。したがって、胸の中央部分に押圧される脱着電極は、接触面の中央部分の曲率半径を大きくし、体側に近い部分に押圧される脱着電極は中央部分の曲率半径を小さくして、滑り難くすることができる。とくに、本発明は、脱着電極を交換できるので、患者の体型や測定する部分に応じて、最適な形状および大きさの脱着電極に交換して、より正確に心電位を検出できる特長がある。
【0032】
さらに、脱着電極は、図示しないが、体表面に対して垂直ないしほぼ垂直に押圧できるならば、接触面を平面とすることもできる。この脱着電極は、たとえば、接触面の面積を15〜300mm、好ましくは30〜100mmとすることができる。この脱着電極は、たとえば、胸の中央部分に配設して体表面に常に広い面積で接触させることができる。接触面が平面である脱着電極も、好ましくは、周縁部分を1〜20mmの曲率半径で湾曲させて、体に接触させたときの感触をやわらげることができる。
【0033】
脱着電極5Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12に、脱着できるように連結している。図8の脱着電極5Aは、導電ロッド12に簡単に脱着できるように、導電ロッド12を挿入する連結孔5bを設けており、この連結孔5bに導電ロッド12の先端部を入れて押圧電極部5Bに脱着できるように連結している。図8の脱着電極5Aは、止ネジ17を介して導電ロッド12に連結している。この脱着電極5Aは、止ネジ17をねじ込む雌ネジ孔5cを半径方向に設けている。この脱着電極5Aは、止ネジ17を緩めて押圧電極部5Bから取り外し、止ネジ17を締めて押圧電極部5Bに固定される。図示しないが、導電ロッドは、先端部の外周面に、止ネジの先端を挿入させるリング溝を設けることもできる。この電極体は、脱着電極をより確実に、しかも導電ロッドの先端に位置決めしながら連結できる特長がある。さらに、導電ロッドは、止ネジの先端面が当接する外周面を平面状に切削して、この平面部に止ネジの先端面を押圧させて脱着電極を連結することもできる。
【0034】
以上の構造の脱着電極は、止ネジを介して押圧電極部である導電ロッドに脱着できるように連結しているが、脱着電極は、必ずしも止ネジを介して導電ロッドに連結する必要はない。図示しないが、電極体は、導電ロッドの先端部と脱着電極の外周面を貫通する貫通孔を設けて、この貫通孔にピンを挿入して互いに連結することもできる。さらに、電極体は、導電ロッドの先端部に雄ネジを設けると共に、脱着電極の連結孔に雌ネジを設けて、脱着電極の連結孔に導電ロッドにねじ込んで連結することもできる。
【0035】
図9の脱着電極5Aは、連結孔5bに弾性係止片42を入れて、この弾性係止片42で押圧電極部5Bである導電ロッド12に連結している。弾性係止片42は弾性変形できる金属で、押圧電極部5Bの表面と脱着電極5Aの連結孔5bの内面に設けた係止部43、44に引っかけて、脱着電極5Aを抜けないように押圧電極部5Bに連結する。押圧電極部5Bは、リング溝を設けて係止部43としており、脱着電極5Aは、連結孔5bの内面に凹部を設けて係止部44としている。この脱着電極5Aは、強く引っ張って押圧電極部5Bから外すことができ、押圧電極部5Bに強く挿入して連結できるので簡単に脱着できる。
【0036】
図10と図11の脱着電極5Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12を挿入できる弾性変形筒部45を設けている。弾性変形筒部45は、弾性変形できる金属筒である。弾性変形筒部45は、連結孔45bに挿入される導電ロッド12を弾性的に挟着して、脱着電極5Aを導電ロッド12に連結する。図に示す導電ロッド12は、先端部の表面に、弾性変形筒部45の変形部45aを係止する係止部43を設けている。この係止部43はリング溝で、ここに弾性変形筒部45の変形部45aを係止して、脱着電極5Aを抜けないように、より確実に押圧電極部5Bに連結できる。この脱着電極5Aは、弾性変形筒部45の下端を鍔状に広げ、鍔46の周囲を上向きに湾曲させるように成形して、鍔46を接触面5aとしている。この脱着電極5Aは、シンプルな構造で押圧電極部5Bに簡単に脱着できる特長がある。さらに、この脱着電極5Aは、図の鎖線で示すように、鍔46の下面に、平面ないし中央凸に湾曲してなる接触部47を設けて接触面とすることもできる。
【0037】
さらに、図12に示す脱着電極5Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12に係止できる複数の弾性変形片48を設けている。弾性変形片48は、弾性変形できる金属板である。複数の弾性変形片48は、たとえば、環状に並べて、その中央部分に導電ロッド12を挿入できるように配置される。弾性変形片48は内面に突出部48aを設けており、この突出部48aを導電ロッド12の先端部の表面に設けた係止部43に引っかけて導電ロッド12に連結される。導電ロッド12は、リング溝を設けて係止部43としている。複数の弾性変形片48は、挿入された導電ロッド12を弾性的に挟着して、脱着電極5Aを導電ロッド12に連結する。さらに、図に示す電極体5は、弾性変形片48の外周に保持キャップ49を挿通している。保持キャップ49は、弾性変形片48の外形とほぼ等しい内形を有する筒状体で、弾性変形片48が拡開して脱着電極5Aが外れるのを阻止している。この保持キャップ49は、予め導電ロッド12に挿通されており、脱着電極5Aの弾性変形片48を導電ロッド12に装着した後、導電ロッド12の軸方向に移動させて弾性変形片48に装着される。さらに、図10と図11に示す脱着電極5Aは、図示しないが、弾性変形筒部にスリットを設けて弾性変形片とすることもできる。
【0038】
さらに、図13に示す脱着電極5Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12に脱着できるように連結される連結ロッド部5dを有する。この連結ロッド部5dは、一端が脱着電極5Aの本体部に固定されており、他端が導電ロッド12に脱着できるように連結される。連結ロッド部5dは、たとえば筒体として導電ロッド12との連結部分に雌ネジを設け、導電ロッド12の先端に設けた雄ネジをねじ込んで脱着自在に連結できる。さらに、図示しないが、連結ロッド部と導電ロッドは、筒状体である連結部材を介して脱着できるように連結することもできる。
【0039】
さらに、電極体5は、図14に示すように、押圧電極部5Bである導電ロッド12を、電極本体に出入りできるように連結しているロッド部12Bと、このロッド部12Bの先端部に連結された押圧部12Aとで構成し、この押圧部12Aに脱着できるように脱着電極5Aを装着することもできる。この脱着電極5Aは、押圧部12Aの装着面12aを被覆する形状に金属板をプレス成形して製作される。この脱着電極5Aはキャップ形状で、体表面と接触する接触面5aと、この接触面5aの外周に連結するように成形している筒部5bとを備える。接触面5aは、中央凸に湾曲する形状としている。筒部5eは、押圧部12Aを挿入できる筒状で、押圧部2Aを抜け難いように装着するために、内面に突出して係止凸部5fを設けている。係止凸部5fは、押圧部12Aの外周面にリング状に設けられた溝部12bに嵌入されて、脱着電極5Aを押圧部12Aの定位置に確実に連結する。この図の脱着電極5Aは、筒部5eの内面に沿う凸条を設けて係止凸部5fとしている。ただ、係止凸部は、必ずしも凸条とする必要はなく、部分的に突出する凸部とすることもできる。さらに、この図に示す脱着電極5Aは、筒部5eに縦方向にスリット5gを設けている。この脱着電極5Aは、スリット5gで複数に切り離された筒部5eを弾性変形しやすくできるので、高い係止凸部を設けてスムーズに押圧部12Aに装着できる。ただ、脱着電極は、筒部にスリットを設けることなく、係止凸部の高さを最適にして、押圧部に装着することもできる。
【0040】
さらに、図14に示す導電ロッド12は、押圧部12Aを脱着できるようにロッド部12Bの先端に連結している。押圧部12Aとロッド部12Bは、たとえば、図8ないし図13に示す脱着電極5Aを導電ロッド12に連結する方法で脱着できるように連結することができる。この構造の電極体5は、たとえば、脱着電極5Aを頻繁に交換する交換部分とし、また押圧部12Aを長期的に交換する部分として、これらを区別しながら交換してランニングコストを低減しながら理想的に使用できる。ただ、押圧部は、必ずしも脱着できるようにロッド部に連結する必要はなく、半田付けや溶着等によって外れないように固定することもできる。さらに、この構造のロッド電極は、押圧部12Aの装着面を体表面に接触させて心電位を検出し、押圧部12Aの装着面が汚れて安定して心電位を検出できなくなると、脱着電極5Aを装着して心電位を安定して検出することもできる。
【0041】
以上に示す電極体5は、弾性的あるいは機械的な構造で、脱着電極5Aを押圧電極部5Bに脱着できるように連結している。ただ、本発明は、脱着電極を押圧電極部に脱着できるように連結する構造を以上の構造に特定しない。本発明は、脱着電極を押圧電極部に脱着自在に連結できる、現在既に開発され、あるいは今後開発される他の全ての構造で脱着電極を押圧電極部に連結することができる。とくに、脱着電極をワンタッチで押圧電極部に脱着できると共に、装着した状態では容易に外れたり動いたりすることなく安定して保持できる構造として便利に使用できる。
【0042】
電極本体13は、図8において、下方を開口している箱形のケース50と、2枚の絶縁性の板材51とを備えている。2枚の板材51には、これを貫通して導電ロッド12を出入り自在に挿通している。2枚の板材51は、互いに平行に配設されており、対向する位置に挿通孔51Aを開口して、これらの挿通孔51Aに導電ロッド12を挿通している。2枚の板材51は、間に配設された複数本の支柱52に固定されて所定の間隔に保持されている。導電ロッド12は、その中間部分であって、2枚の板材51の間に位置して固定リング55を固定している。固定リング55は、挿通孔51Aよりも大きな外形を有し、挿通孔51Aの周縁部に当接して、導電ロッド12が電極本体13から抜けるのを阻止すると同時に、導電ロッド12の突出量を特定している。
【0043】
さらに、2枚の板材51には、電極本体13に出入りする導電ロッド12の摺動抵抗を小さくするために、ガイドプレート53を配設している。図に示す電極本体13は、下方に位置する板材51の下面と、上方に位置する板材51の上面とにガイドプレート53を積層して固定している。ガイドプレート53は、導電ロッド12を貫通させるためのガイド孔53Aを開口しており、このガイド孔53Aに導電ロッド12を挿入している。ガイドプレート53のガイド孔53Aは、板材51に開口した挿通孔51Aに対向する位置に開口している。ガイド孔53Aは、挿通孔51Aの中央に位置して、挿通孔51Aよりも小さく開口しており、導電ロッド12が挿通孔51Aの内面に接触することなく往復運動できるようにしている。ガイドプレート53には、ガイド孔53Aを摺動する導電ロッド12の摺動抵抗を小さくする材質のもの、たとえば、テフロン(登録商標)樹脂が使用できる。このように、摺動抵抗の小さなガイドプレート53のガイド孔53Aに沿って導電ロッド12を摺動させる構造は、電極本体13に出入りする導電ロッド12の摺動抵抗を小さくでき、導電ロッドを滑らかに往復運動できる。
【0044】
さらに、図の電極本体13は、電極ユニット11を安定して胸面に配置するために、下方の板材51に重り56を固定している。この重り56は金属プレートで、鉛板や鉄板等が使用できる。金属プレートである重り56は、積層枚数を変更して重さを簡単に調整できる。このように、電極本体13の下部に重り56を固定する構造は、電極本体13の重心の位置を低くできるので、電極ユニット11を胸面に載置する状態で、電極ユニット11の姿勢を安定して保持できる特長がある。さらに、重り56を備える電極本体13は、導電ロッド12を安定して体表面に押圧できる特長もある。
【0045】
弾性押圧材14は、導電ロッド12に挿通しているコイルスプリングで、2枚の板材51の間に配設している。このコイルスプリングは押バネで、下端を導電ロッド12の中間に、上端を上方の板材51にプリント印刷された銅膜等の導電層54に接続している。このコイルスプリングは、導電ロッド12を電極本体13から弾性的に押し出して、脱着電極5Aを体表面に押圧する。ただ、コイルスプリングである弾性押圧材は、引張バネとすることもできる。引張バネである弾性押圧材は、図示しないが、上側の板材の上方で導電ロッドに挿通して、導電ロッドの上端に連結することもできる。この弾性押圧材は、上端を板材の上面から突出する導電ロッドの先端に、下端を板材にプリント印刷された銅膜等の導電層に接続する。
【0046】
コイルスプリングである弾性押圧材14は、導電ロッド12を導電層54に電気接続するリード線に併用している。コイルスプリングである弾性押圧材14は、バネ鋼鋼材、ピアノ線、ステンレス線、黄銅線、洋白線、りん青銅線、ベリリウム銅線等で製作される。とくに、銅を多く含有する線材で製造されたコイルスプリングは、導電性に優れているので、リード線に併用するコイルスプリングに適している。さらに、図に示す導電ロッド12は、コイルスプリングに加えて、リード線57によっても板材51の導電層54に接続している。ただ、導電ロッドは、コイルスプリングとリード線のどちらか一方を介して導電層に接続することもできる。
【0047】
図8に示す導電ロッド12は、コイルスプリングである弾性押圧材14の下端とリード線57の下端を、中間に固定された固定リング55に半田付けして接続している。ただ、コイルスプリングとリード線57の下端は、図15に示すように、連結筒58を介して導電ロッド12に連結することもできる。この連結筒58は、中心に導電ロッド12を挿通できる貫通孔58Aを開口しており、上面にコイルスプリングとリード線57の下端を半田付け等によって固定している。この連結筒58は、貫通孔58Aに導電ロッド12を挿入する状態で、止ネジ59がねじ込まれて導電ロッド12に連結される。このように、連結筒58を介して弾性押圧材14であるコイルスプリングやリード線57を導電ロッド12に連結する構造は、導電ロッド12を脱着自在に連結して、導電ロッド12を交換できる特長がある。この構造は、導電ロッドが変形し、あるいは変質して正しく動作しなくなったときに簡単に交換できるので、メンテナンスを簡単にできる特長がある。
【0048】
図16は、上方の板材51の底面図を示す。この図に示す板材51は、銅膜等の導電層54をプリント印刷している。この導電層54は、引出線60を接続している。導電ロッド12に接続された引出線60は、図8に示すように1本のリード線61に集合されて、リード線61でもって演算回路2に接続される。
【0049】
複数の電極ユニット11で構成される上側電極1Aは、図3と図4に示すように、吊下機構4で吊り下げられて、患者の胸の所定の位置に配置される。これらの図に示す吊下機構4は、複数の電極ユニット11を水平の姿勢で吊り下げる上下台4Aと、この上下台4Aを水平の姿勢で上下、左右に移動させる支持台4Bとを備える。複数の電極ユニット11は、吊り紐18を介して上下台4Aから吊り下げられている。この上側電極1Aは、この上下台4Aを水平の姿勢で移動させて、複数の電極ユニット11からなるロッド電極10を所定の位置に配置する。患者の胸面に配置された上側電極1Aは、その自重により所定の位置に保持される。
【0050】
さらに、上側電極1Aは、図4と図5の鎖線で示すように、装着バンド40を介して複数の電極ユニット11からなるロッド電極10を患者にしっかりと装着することもできる。図5に示すロッド電極10は、各列の最も外側に位置する電極ユニット11に、伸縮性の装着バンド40を連結している。装着バンド40は、先端に連結具41を設けており、この連結具41を介して先端部をベッド3あるいは体側電極1Bの固定ケース31に連結できるようにしている。連結具41には、たとえば、フック等の引掛具が使用できる。この上側電極1Aは、図の鎖線で示すように、装着バンド40の先端の連結具41をベッド3の側縁あるいは体側電極1Bの固定ケース31に連結して患者に装着される。図に示す装着バンド40は、図において左右の先端に連結具41としてフックを設けている。ただ、装着バンドは、端部を筒状に連結してこの筒部に連結ロッドを挿入し、この連結ロッドをベッド等に設けたフック等の引掛部に引っかけて連結することもできる。さらに、連結具には、必ずしもフックやロッドを使用することなく、面ファスナーやホック等も使用できる。この装着バンドは、一端をベッドや体側電極の固定ケースに固定した第1装着バンドと、上側電極の各列の最も外側に位置する電極ユニットに連結された第2装着バンドで構成し、各々の装着バンドを面ファスナーやホック等で連結する構造とすることもできる。この装着バンドは、互いの連結位置を変更して長さを調整できるので、上側電極を最適な押圧力で装着できる特長がある。さらに、フック等の連結具で装着される装着バンドも、中間で分割してこの分割部分を面ファスナーやホック等の連結部材で連結する構造として、長さを調整することができる。
【0051】
以上のロッド電極10は、複数の電極ユニット11で構成しているが、ロッド電極は、単一の電極本体から複数の電極体を突出させる構造とすることもできる。このロッド電極は、電極本体の下面を患者の胸面に沿う形状とすることができる。さらに、左右の両側部に配設される電極体を、水平面に対して多少傾斜する姿勢で配置することもできる。
【0052】
クッション電極20を、図17ないし図19に示す。図17は下側電極1Bの斜視図を、図18は下側電極1Bの拡大断面図を、図19は体側電極1Cの断面図をそれぞれ示している。クッション電極20は、これらの図に示すように、表面または全体を絶縁材とする表面層21と、この表面層21に所定の間隔で配置している複数の電極体5と、表面層21の裏面に配設されて、各々の電極体5を弾性的に体表面に押圧する弾性押圧材23とを備える。電極体5は、押圧電極部5Bである局部電極22と、この局部電極22に脱着できるように装着されている脱着電極5Aを備える。クッション電極20の電極体5は、押圧電極部5Bである局部電極22が弾性押圧材23で押圧されて、脱着電極5Aを患者の体表面に弾性的に押圧して、体表面に誘導される心電位を脱着電極5Aで検出する。
【0053】
図17に示す下側電極1Bは、6列に8個ずつ、全体で48個の電極体5を配置している。これらの電極体5は、等しい中心間隔(d)で配置されている。電極体5の中心間隔(d)は、測定する領域の面積と、電極体5の数、すなわち測定するポイント数によって決定される。図の下側電極1Bは、たとえば、中心間隔(d)を35mmとして、約500cmの領域の心電位を測定できる。ただ、下側電極は、電極体の数、すなわち測定ポイント数を20〜500とし、測定領域を150〜900cmとし、中心間隔(d)を10〜60mmとすることができる。たとえば、下側電極は、電極体の数を11×15の165個とし、電極体の中心間隔を20mmとして、約600cmの領域の心電位を測定できる。
【0054】
さらに、図3と図19に示す体側電極1Cは、2列に6個ずつ、全体で12個の電極体5を配置している。これらの電極体5も、等しい中心間隔(d)で配置されている。この体側電極1Cは、たとえば、中心間隔(d)を35mmとして、約80cmの領域の心電位を測定できる。ただ、体側電極は、電極体の数、すなわち測定ポイント数を4〜40とし、測定領域を3〜150cmとし、中心間隔(d)を10〜60mmとすることができる。たとえば、体側電極は、電極体の数を3×11の33個とし、電極体の中心間隔を20mmとして、約100cmの領域の心電位を測定できる。
【0055】
さらに、クッション電極は、配置される複数の電極体の中心間隔(d)を、必ずしも全て等しくする必要はない。クッション電極は、電極体の中心間隔を、患者の上下方向と左右方向とで変更することができ、あるいは、部分的に変更することもできる。
【0056】
図17ないし図19に示すクッション電極20は、表面層21を可撓性シート21Aとしており、この可撓性シート21Aに複数の局部電極22を固定している。可撓性シート21Aは、自由に変形できる合成皮革である。合成皮革は、表面をプラスチック層でコーティングしているので汗が染み込まず、また表面に付着した汗等の汚れを簡単に払拭できる特長がある。ただ、可撓性シート21Aには、合成皮革でないプラスチックシートも使用できる。また、布地や不織布も使用できる。布地や不織布である可撓性シート21Aは、表面にコーティング剤や塗料を塗布して、汗等が染み込むのを防止すると共に、表面に付着した汗等の汚れを払拭することもできる。さらにまた、可撓性シート21Aは、プラスチックシート、布地、不織布等を積層したシートとすることができる。可撓性シート21Aには、患者の体表面の凹凸に沿って変形できる可撓性のある全てのシートが使用できる。さらに、可撓性シート21Aは、好ましくは伸縮性のあるシートを使用する。伸縮性のあるシートは、凹凸のある体表面に沿って変形できる特長がある。ただ、可撓性シート21Aは、多少の遊びがある状態で弾性押圧材23の表面に配設して、体表面の凹凸に沿って変形できる。可撓性シート21Aは、弾性押圧材23の表面とその周囲を被覆している。さらに、可撓性シート21Aは弾性押圧材23の裏面も被覆して、裏面で連結することができる。
【0057】
電極体5は、図20の分解断面図に示すように、押圧電極部5Bである局部電極22に、脱着できるように脱着電極5Aを装着している。図において、脱着電極5Aを押圧電極部5Bに装着した状態を鎖線で示している。この脱着電極5Aは、局部電極22の装着面24をカバーするように装着している。この図の脱着電極5Aは、局部電極22の装着面24を被覆する形状に金属板をプレス成形して製作している。この脱着電極5Aは、ステンレス、シンチュウ、鉛、銀、塩化銀等の金属板で成形することができる。とくに、ステンレス、シンチュウ、鉛等の金属で成形される局部電極22は、錆びにくくできる特長がある。さらに、脱着電極5Aは、金属板の表面に金属メッキ層を設けることもできる。金属メッキ層は、金メッキ、白金メッキ、銀メッキ、塩化銀メッキ、ニッケルメッキ、クロームメッキ、シンチュウメッキ、鉛メッキ等が使用できる。
【0058】
図20に示す脱着電極5Aは湾曲する皿状で、周囲には押圧電極22Aの周囲下面を弾性的に挟着する挟着リング37を設けている。挟着リング37は弾性変形しやすいように、図21に示すように、所定の間隔で切欠部38を設けている。この脱着電極5Aは、挟着リング37を拡開して、押圧電極部5Bである局部電極22に脱着される。脱着電極5Aは、体表面と対向する接触面5aを円形としている。脱着電極5Aは、局部電極22の装着面24に連結されるので、内形を局部電極22の外形にほぼ等しく、正確には局部電極22の外形よりもわずかに大きく製作される。この脱着電極5Aも、接触面5aの面積が小さ過ぎると、体表面との接触面積が小さくなるので、安定して心電位を検出できなくなる。反対に大きすぎると、体表面の局部に誘導される心電位を正確に検出できなくなる。このため、脱着電極5Aの接触面5aの外径は、4〜20mm、好ましくは7〜15mm、さらに好ましくは8〜13mmとする。さらに、この脱着電極5も、接触面5aを中央凸に湾曲する形状としている。この脱着電極5Aも、接触面5aの中央部での曲率半径を大きくして、周縁部分になるにしたがって曲率半径を小さくしている。脱着電極5Aは、接触面5aの中央部分の曲率半径を、10〜100mm、好ましくは12〜50mmとし、周縁部分の曲率半径を1〜20mmとしている。
【0059】
押圧電極部5Bである局部電極22は金属製で、体表面に向かって弾性的に押圧されて、脱着電極5Aを介して体表面に誘導される心電位を検出する。局部電極22は、金属板をプレス加工して製作される。図20に示す局部電極22は、金属板をプレス加工して中央凸に湾曲させてなる押圧電極22Aと、可撓性シート21Aの裏面に配設されてなる固定部22Bとからなる。押圧電極22Aと固定部22Bは、可撓性シート21Aを挟着するように連結されて、局部電極22を可撓性シート21Aに固定している。
【0060】
局部電極22は、押圧電極22Aの装着面24の形状を、脱着電極5Aの接触面5aに近い形状としている。このように、装着面24の形状を脱着電極5Aの接触面5aに近い形状とする局部電極22は、脱着電極5Aを安定して体表面に押圧できると共に、脱着電極5Aを低抵抗に接続できる特長がある。さらに、この構造の電極体5は、脱着電極5Aを外した状態において、局部電極22の装着面24を体表面に接触させて心電位を検出することができる。心電位を検出する局部電極22は、装着面24を脱着電極5Aの接触面5aと同じ材質とする。たとえば、局部電極22は、押圧電極22Aの装着面24を金属メッキ層とし、あるいは押圧電極22Aをステンレスやシンチュウ等の錆びにくい金属で製作する。
【0061】
押圧電極22Aは、可撓性シート21Aを貫通する連結凸部25を有する。この連結凸部25は、可撓性シート21Aを貫通して、可撓性シート21Aの内面で固定部22Bに連結される。図20の押圧電極22Aは、連結凸部25を別の金属板で製作している。この連結凸部25は、筒部25Aの一端に鍔25Bを設けた形状である。押圧電極22Aは、周縁部分を内側にかしめる状態で鍔25Bの周縁部分を挟着している。連結凸部25は、押圧電極22Aのかしめられた周縁部分に鍔25Bの周縁部分が挟着されて、押圧電極22Aに固定されている。
【0062】
固定部22Bは、連結凸部25を貫通する貫通孔26を中心に設けている。貫通孔26に挿通された連結凸部25は、図20の矢印で示すように筒部25Aの下端を拡開するように変形して、固定部22Bに抜けないように連結される。図の固定部22Bは、押圧電極22Aの外形にほぼ等しい外形としている。この固定部22Bは、局部電極22を可撓性シート21Aに抜けないように固定できる。この形状の固定部22Bは、金属板をプレス成形して製作され、あるいはプラスチックを成形して製作される。
【0063】
局部電極22にはリード線27が接続される。リード線27は、半田付けして、あるいはスポット溶接して局部電極22に接続される。リード線27は、押圧電極22Aと固定部22Bのいずれかに接続される。各々の局部電極22に接続しているリード線27は、図18と図19に示すように、弾性押圧材23の内部に配線される。弾性押圧材23の内部に配線されるリード線27は、弾性押圧材23が変形しても無理な力が作用して断線することがないように、好ましくは、多少は弛む状態で配線する。このように、弾性押圧材23の内部にリード線27を配線するクッション電極20は、表面をすっきりとした外観にできると共に、測定時にリード線27が邪魔になることなく安定して測定できる特長がある。さらに、局部電極22とリード線27の接続部分は、図20に示すように、接着剤28に埋設している。この構造は、リード線27の接続部分の断線を有効に防止できる。局部電極22は、弾性押圧材23が変形する毎に変位する。このときリード線27の接続部分が変形すると断線しやすくなる。図20に示すように、接続部を接着剤28に埋設する構造は、局部電極22が移動しても接続部は変形せず、この部分の断線を有効に防止できる。
【0064】
弾性押圧材23は、弾性変形するプラスチック発泡体である。プラスチック発泡体は、連続気泡を有するように発泡成形された軟質のウレタンフォームが適している。ただ、プラスチック発泡体には、軟質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリエチレン発泡体、エチレン酢酸ビニル発泡体等が使用できる。弾性押圧材23は、図18と図19に示すように、弾性係数の異なる複数の弾性変形プレート23Aを積層する構造とすることもできる。この弾性押圧材23は、局部電極22を固定する電極側には柔軟な弾性変形プレート23Aを積層して、局部電極22から離れた反対側には電極側の弾性変形プレート23Aよりも変形し難い弾性変形プレート23Aを積層する。この構造は、電極側の柔軟な弾性変形プレート23Aで局部電極22を体表面に押圧しながら、変形し難い弾性変形プレート23Aでしっかりと押圧できる。
【0065】
弾性押圧材23は、厚さを110〜130mmとする板状である。ただ、弾性押圧材23は、その厚さを30〜200mm、好ましくは80〜150mmとすることもできる。また、弾性押圧材23は、全体を均一な厚さとすることなく、上面を患者の体表面に沿って湾曲する形状とすることもできる。たとえば、人間の背中は、背骨に沿って多少は湾曲している。したがって、下側電極に配設される弾性押圧材は、背中に沿う形状に上面を湾曲させて、全ての局部電極を理想的に体表面に押圧できる。さらに、図示しないが、クッション電極を複数の領域に分割し、各領域に配設される弾性押圧材の厚さや形状を変更して、患者の体表面に沿わせることもできる。たとえば、下側電極を肩側と腰側の2つの領域に2分割し、肩側に配設される弾性押圧材を薄くして、腰側に配設される弾性押圧材を厚くすることもできる。さらに、弾性押圧材は、図示しないが、局部電極と対向する部分に突出部を設けて、この突出部で局部電極を体表面に押圧することもできる。さらにまた、弾性押圧材は、局部電極に対向する押圧部分を、他の部分よりも変形し難くして、この押圧部分で局部電極をしっかりと体表面に押圧することもできる。
【0066】
図19に示すクッション電極20の体側電極1Cは、押出スプリング30を介して固定ケース31に連結している。固定ケース31の周壁32と体側電極1Cとの間には数mmの隙間を設けて、体側電極1Cが固定ケース31からスムーズに出入りできるようにしている。体側電極1Cは、押出スプリング30で押圧される面に支持プレート33を固定している。この支持プレート33は、金属製あるいは硬質のプラスチック製の板材で、押出スプリング30で押圧されて体側電極1Cを体表面に向かって押し出す。この構造は、押出スプリング30で押し出される支持プレート33で体側電極1Cをしっかりと押圧しながら、弾性押圧材23で局部電極22を体表面に押圧できる。図に示すクッション電極20は、弾性係数の異なる複数の弾性変形プレート23Aを積層した弾性押圧材23としている。ただ、クッション電極は、支持プレートと単層の弾性変形プレートで構成することもできる。このクッション電極は、たとえば、金属製あるいはプラスチック製の支持プレートの表面に柔軟な弾性変形プレートを積層して固定し、この弾性変形プレートで局部電極を体表面に押圧する。
【0067】
さらに、図示しないが、クッション電極を固定ケースに連結する押出スプリングには、好ましくは、スプリングの軸方向に向かってコイル径が変化しているタイプのコイルスプリングを使用する。このコイルスプリングとして、たとえば、円錐形、つづみ形、たる形のものが使用できる。これらの形状のコイルスプリングは、スプリングのストロークを確保できるので、クッション電極を固定ケースに沿ってスムーズに出入りできる特長がある。とくに、これらのコイルスプリングは、体側電極であるクッション電極を固定ケースに連結する押出スプリングに最適である。それは、押出スプリングで水平方向に押圧されるクッション電極が下方に垂れるのを有効に防止しながらストロークできるからである。
【0068】
固定ケース31は、昇降機構34に連結されており、上下位置を変更できるように配置されている。昇降機構34は、固定ケース31の底面に固定されて体側電極1Cの背面側に突出する支持アーム34Aと、垂直の姿勢で配設されて支持アーム34Aを貫通しているガイドロッド34Bと、支持アーム34Aにねじ込まれて、支持アーム34Aをガイドロッド34Bに固定する固定ネジ34Cとを備える。この昇降機構34は、固定ネジ34Cを緩めた状態で、図19の矢印Aで示す支持アーム34Aの上下位置を調整し、固定ネジ34Cをねじ込んで支持アーム34Aを固定して体側電極1Cを最適な高さに固定する。さらに、昇降機構34は、図19の矢印Bで示す左右方向の位置を調整できるように、スライド機構35に連結している。このスライド機構35は、ガイドロッド34Bの下端が固定されたスライド台35Aと、このスライド台35Aを矢印Bで示す方向にスライドさせるガイドレール35Bと、スライド台35Aにねじ込まれて、スライド台35Aをガイドレール35Bに固定する固定ネジ35Cとを備える。このスライド機構35は、固定ネジ35Cを緩めた状態でスライド台35Aを矢印Bで示す方向にスライドさせて体側電極1Cと患者の体側との距離を調整し、固定ネジ35Cをねじ込んでスライド台35Aを固定して体側電極1Cの左右位置を固定する。したがって、体側電極1Cは、昇降機構34で上下位置が、スライド機構35で左右位置が調整されて、患者の体側の最適な位置に配置される。
【0069】
さらに、図3と図19に示す体側電極1Cは、電極体5を配置してなる体表面に対向する面の周縁部である4辺をカットして面取りしている。この構造の体側電極1Cは、電極体5を体表面側に突出させる状態に配置できるので、電極体5を確実に体表面に接触できる特長がある。さらに、図示しないが、体側電極は、電極体と対向する部分に突出部を設けて、この突出部で電極体を体表面に押圧することもできる。
【0070】
さらに、図17に示す下側電極1Bは、クッション電極20の正確な位置に患者を寝かせることができるように、位置決ライン36を表示している。図に示すクッション電極20は、左右対称の位置にそれぞれ4本の位置決ライン36を互いに平行に表示している。これらの位置決ライン36は、患者が正しい測定位置についたときの肩や乳首や肋骨等の位置を表示しており、この位置決ライン36を基準にして患者を正確な位置に寝かせることができるようにしている。図17に示す下側電極1Bは、たとえば、中央の2本の位置決ライン36の間に患者の乳首が位置するように患者の上下位置を決めて、下側電極1Bを所定の位置に配設できるようにしている。このように、位置決ライン36を備えるクッション電極20は、常に患者を正確な位置に寝かせることができる。さらに、図示しないが、下側電極は、左右の位置を特定する位置決ラインを表示することもできる。さらに、クッション電極は、位置決ラインに代わって、患者の上下や左右の位置を特定できる点やマークを表示することもできる。
【0071】
図4に、電極1を患者に装着した状態を示す。この電極1は、下側電極1Bの上に患者が載り、体側電極1Cを患者の脇下の体側に押圧させ、上側電極1Aを患者の上面の心臓に近い体表面に載置して、患者の背中と体側と胸とに配置される。ロッド電極10である上側電極1Aは、押圧電極部5Bである導電ロッド12を弾性押出材14が弾性的に押し出して脱着電極5Aを体表面に押圧し、脱着電極5Aでもって心電位を検出して、検出した心電位を演算回路に出力する。クッション電極20である下側電極1Bは、この上に患者が載ると、弾性押圧材23が押圧電極部5Bである局部電極22を介して脱着電極5Aを体表面に弾性的に押圧して、脱着電極5Aでもって心電位を検出して、検出した心電位を演算回路に出力する。クッション電極20である体側電極1Cも、弾性押圧材23が押圧電極部5Bである局部電極22を介して脱着電極5Aを体表面に弾性的に押圧する。
【0072】
以上のように、本発明の体表面心電計は、押圧電極部5Bに脱着電極5Aを装着している複数の電極体5をロッド電極10とクッション電極20に配設しており、これらの電極体5でもって心電位を検出する。脱着電極5Aを装着しているロッド電極10とクッション電極20は、押圧電極部5Bで脱着電極5Aを体表面に押圧して心電位を検出する。脱着電極5Aの表面が汚れ、あるいは接触面5aの金属が酸化して変質し、あるいは表面に病原菌等が付着して不衛生になると、脱着電極5Aを新しいものに交換して心電位を検出する。
【0073】
さらに、本発明の体表面心電計は、クッション電極には脱着電極を装着せず、ロッド電極のみに脱着電極を装着して心電位を検出することができる。このクッション電極は、局部電極の装着面を体表面に接触させて心電位を検出し、局部電極の装着面が汚れて安定して心電位を検出できなくなると、脱着電極を装着して心電位を安定して検出することもできる。
【0074】
本発明の体表面心電計は、図2に示すように、演算表示部2が電極1に誘導される心電圧を演算して体表面に誘導される体表面電位分布図を表示する。演算表示部2は、電極1に誘導される心電位から体表面に誘導される体表面電位分布図を演算する演算回路2Aと、この演算回路2Aで演算された体表面電位分布図を表示する外部出力装置2Bと、演算回路2Aに接続している操作スイッチ2Cとを備える。図において、外部出力装置2Bには、モニタテレビ2aとプリンター2bを使用している。
【0075】
演算回路2Aは、電極1から送られてくる電気信号を決められた方式に従って演算処理する。電極1は、体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出し、検出した信号を演算回路2Aに送る。電位の測定は、所定の時間毎に行われ、測定する時間間隔は使用者が操作スイッチ2Cから演算回路2Aに入力する。したがって、演算回路2Aからの指令に基づき、電極1は各点の電位を測定し、電圧値をデータとして演算回路2Aに出力する。演算回路2Aは、一定時間おきに各電極1の測定電位から等電位点を演算し、これから等電位線の位置を算出する。得られた出力信号は外部出力装置2Bに送られ、外部出力装置2Bで等電位線を描き体表面の電位分布図を作成する。
【0076】
演算回路2Aは、入力された電位信号を演算し、等電位点を算出して等電位線を決定できるすべての装置が使用できる。演算回路2Aには、これらの処理を可能にするようカスタマイズされたICや電算機の他、汎用的なMPUやCPUを使用したコンピュータ、いわゆるマイクロコンピュータやパーソナル・コンピュータ、ワークステーション等が使用できる。
【0077】
さらに演算回路2Aは、電極1から送られてきた心電位の値を各時間毎に保持、記憶する記憶媒体を有する(図示せず)。記憶媒体には、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、レジスタ等の記憶素子や、ハードディスク等の固定記憶装置、光磁気ディスク、CD−R、DVD、フレキシブルディスク等の記憶媒体が使用できる。ただ、処理速度の向上を図るためには、アクセス速度の速いメモリ素子を使用することが好ましい。記憶媒体に記憶されたデータ、若しくは電極1から送られてきた電圧値に基づき、演算回路2Aは等電位点を算出し、等電位線を描くための線データを演算する。演算されたデータは外部出力装置2Bに送られる。
【0078】
外部出力装置2Bは、与えられた等電位線のデータに基づき、体表面電位分布図を表示する。外部出力装置2Bには、モニタテレビやプリンター、プロッタ等が複数使用できる。図において、外部出力装置2Bには、モニタテレビ2aとプリンター2bを使用している。使用者は、モニタテレビ2aを使用して体表面電位分布図を随時観測でき、一方でプリンター2bで所定の時間おきに電位分布図を印刷したり、あるいは所望の時間での電位分布図を印刷することができる。
【0079】
記憶媒体に保持されるデータは、体表面の各電位である必要はない。任意の時間における体表面電位分布図を記憶することもできる。例えば、演算回路2Aで演算された等電位線のデータを保持して、このデータを呼び出すことで各時間毎の体表面電位分布図を切り替えて表示することもできる。特に、演算前のデータでなく、演算後のデータを記憶しておくことは、演算に要する時間を省略できるので、外部出力装置に表示されるまでに要する時間を短縮し、より高速に体表面電位分布図を表示することができる。ただ、各点の電位値と等電位線の両方のデータを記憶することも、また演算回路2Aで演算途中のデータを保持しておくこともできるのはいうまでもない。
【0080】
体表面電位分布図の表示は、心電位をサンプリングする間隔や各時点での電位分布の表示を切り替える時間等を調整することによって精度を向上できる。より高速かつ詳細に表示するには、処理能力の高い高速なコンピュータや、画面表示用のチップ、RAM等を備えるいわゆるグラフィックアクセラレータ等を使用した描画が高速なコンピュータ等を、演算回路2Aに使用することで改善できる。
【0081】
【発明の効果】
本発明の体表面心電計は、心臓に近い多数の部位の心電位を正確に安定して検出できる特長がある。それは、本発明の体表面心電計が、体表面に押圧される電極体の押圧電極部に脱着できるように脱着電極を装着しているからである。体表面に押圧される電極体の接触面は、表面に付着する汗等が原因で表面状態が変質し、あるいは汚れが付着し、あるいは不衛生になることがある。この状態になると、電極体と体表面との接触抵抗が大きくなり、あるいは不安定になり、さらに電極体と体表面との間に発生する局部電池の電圧が変動して、安定して正確に心電位を検出できなくなる。この状態になると、脱着電極を新しいものに交換して心電位を正確に検出できる。
【0082】
また、本発明の体表面心電計は、使い捨ての電極体を使用するのではなく、押圧電極部に脱着できるように脱着電極を装着しているので、従来の使い捨ての電極体に比較するとランニングコストを著しく低減でき、しかも、脱着電極でもって常に正確に心電位を検出できる特長がある。さらに、本発明の体表面心電計は、必要であれば、体表面の押圧される部位によって、脱着電極の接触面を最適な形状のものに交換して、種々の体型の患者から安定して高精度に心電位を検出できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】心臓付近の体表面の電位分布図
【図2】本発明の一実施例にかかる体表面心電計のブロック線図
【図3】本発明の一実施例にかかる体表面心電計の概略斜視図
【図4】図3に示す体表面心電計の使用状態を示す概略横断面図
【図5】図3に示す体表面心電計の上側電極であるロッド電極の正面図
【図6】図5に示すロッド電極の底面図
【図7】ロッド電極の電極ユニットの斜視図
【図8】図7に示す電極ユニットの断面図
【図9】脱着電極と押圧電極部の連結構造の一例を示す断面図
【図10】電極体の他の一例を示す斜視図
【図11】図10に示す電極体の脱着電極と押圧電極部の連結構造を示す断面図
【図12】脱着電極と押圧電極部の連結構造の他の一例を示す断面図
【図13】脱着電極と押圧電極部の連結構造の他の一例を示す断面図
【図14】電極体の他の一例を示す分解断面図
【図15】導電ロッドをコイルスプリング及びリード線に接続する一例を示す拡大断面図
【図16】図8に示す電極ユニットの上方の板材の底面図
【図17】図3に示す体表面心電計の下側電極であるクッション電極の斜視図
【図18】図17に示す下側電極の拡大断面図
【図19】図3に示す体表面心電計の体側電極であるクッション電極の垂直断面図
【図20】クッション電極に配設される電極体の拡大分解断面図
【図21】図20に示す電極体の脱着電極の底面図
【符号の説明】
1…電極 1A…上側電極 1B…下側電極
1C…体側電極
2…演算表示部 2A…演算回路 2B…外部出力装置
2C…操作スイッチ
2a…モニタテレビ 2b…プリンター
3…ベッド
4…吊下機構 4A…上下台 4B…支持台
5…電極体 5A…脱着電極 5B…押圧電極部
5a…接触面 5b…連結孔
5c…雌ネジ孔 5d…連結ロッド部
5e…筒部 5f…係止凸部
5g…スリット
10…ロッド電極
11…電極ユニット
12…導電ロッド 12A…押圧部 12B…ロッド部
12a…装着面 12b…溝部
13…電極本体
14…弾性押出材
15…可動性部材
16…弾性変形プレート
17…止ネジ
18…吊り紐
20…クッション電極
21…表面層 21A…可撓性シート
22…局部電極 22A…押圧電極 22B…固定部
23…弾性押圧材 23A…弾性変形プレート
24…装着面
25…連結凸部 25A…筒部 25B…鍔
26…貫通孔
27…リード線
28…接着剤
30…押出スプリング
31…固定ケース
32…周壁
33…支持プレート
34…昇降機構 34A…支持アーム 34B…ガイドロッド
34C…固定ネジ
35…スライド機構 35A…スライド台 35B…ガイドレール
35C…固定ネジ
36…位置決ライン
37…挟着リング
38…切欠部
40…装着バンド
41…連結具
42…弾性係止片
43…係止部
44…係止部
45…弾性変形筒部 45a…変形部 45b…連結孔
46…鍔
47…接触部
48…弾性変形片 48a…突出部
49…保持キャップ
50…ケース
51…板材 51A…挿通孔
52…支柱
53…ガイドプレート 53A…ガイド孔
54…導電層
55…固定リング
56…重り
57…リード線
58…連結筒 58A…貫通孔
59…止ネジ
60…引出線
61…リード線

Claims (11)

  1. 患者の体表面の複数ヶ所に誘導される心電位を検出する複数の電極体(5)と、各々の電極体(5)に誘導される心電圧を演算して体表面に誘導される体表面電位分布図を表示する演算表示部(2)とを備える体表面心電計であって、
    電極体(5)が、弾性的に体表面に向かって突出されてなる押圧電極部(5B)と、この押圧電極部(5B)に脱着できるように装着されて、体表面に接触される脱着電極(5A)とを備え、押圧電極部(5B)が脱着電極(5A)を体表面に押圧し、体表面に誘導される心電位を脱着電極(5A)で検出するようにしてなる体表面心電計。
  2. 押圧電極部(5B)が弾性的に突出される導電ロッド(12)で、この導電ロッド(12)の先端に脱着電極(5A)を脱着できるように装着している請求項1に記載される体表面心電計。
  3. 脱着電極(5A)が、押圧電極部(5B)である導電ロッド(12)を挿入する連結孔(5b)を有し、この連結孔(5b)に導電ロッド(12)を入れて、脱着電極(5A)を押圧電極部(5B)に脱着できるように連結している請求項2に記載される体表面心電計。
  4. 脱着電極(5A)を、止ネジ(17)を介して押圧電極部(5B)に脱着できるように連結している請求項3に記載される体表面心電計。
  5. 脱着電極(5A)を、弾性係止片(42)を介して押圧電極部(5B)に脱着できるように連結している請求項3に記載される体表面心電計。
  6. 脱着電極(5A)が、導電ロッド(12)を挿入できる弾性変形筒部(45)を有し、この弾性変形筒部(45)の連結孔(45b)に導電ロッド(12)を挿入して、弾性変形筒部(45)が導電ロッド(12)を弾性的に押圧して脱着できるように連結されてなる請求項2に記載される体表面心電計。
  7. 押圧電極部(5B)が、裏面に弾性押圧材を配設している可撓性シートに固定された局部電極(22)で、この局部電極(22)に脱着電極(5A)を脱着できるように装着している請求項1に記載される体表面心電計。
  8. 脱着電極(5A)が、体表面の接触面(5a)を中央凸に湾曲させてなる湾曲面としている請求項1に記載される体表面心電計。
  9. 脱着電極(5A)が、ステンレス、シンチュウ、鉛、銀、塩化銀のいずれかの金属製である請求項1に記載される体表面心電計。
  10. 脱着電極(5A)の表面に金属メッキ層を設けている請求項1に記載される体表面心電計。
  11. 金属メッキ層が金、白金、銀、塩化銀、ニッケル、クローム、シンチュウ、鉛のいずれかである請求項9に記載される体表面心電計。
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