JP2000023933A - 四肢用電極装着装置 - Google Patents

四肢用電極装着装置

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JP2000023933A
JP2000023933A JP10195500A JP19550098A JP2000023933A JP 2000023933 A JP2000023933 A JP 2000023933A JP 10195500 A JP10195500 A JP 10195500A JP 19550098 A JP19550098 A JP 19550098A JP 2000023933 A JP2000023933 A JP 2000023933A
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electrode
limb
mounting device
living body
clip
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JP10195500A
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English (en)
Inventor
Hidenori Suzuki
英範 鈴木
Toshihiko Ogura
敏彦 小椋
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Nippon Colin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Colin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体の四肢の表皮に電極を装着する四肢用電
極装着装置において、電極の交換が容易に行えるように
する。 【解決手段】 クリップ12が生体の四肢に装着された
状態では下クリップ16の表皮側に固定されることによ
り表皮と接触させられる電極40は、雌ホック42によ
り下クリップ16に対して着脱可能とされているので、
電極40の交換を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の表皮に誘導
される電気現象を検出するために、生体の四肢の表皮に
電極を装着する四肢用電極装着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生体の表皮に誘導される電気現象を検出
するためにその生体の四肢に電極を装着する場合は、電
極として、洋白などの導電性の金属プレート、またはそ
の金属プレートに導電性ゲル状シート或いは生理食塩水
を含ませたガーゼを貼りつけたものが用いられ、専用バ
ンド、専用クリップ、または専用粘着テープ等の装着装
置を利用して生体の四肢に装着される。
【0003】上記電極は、測定に使用されると汚れや雑
菌等が付着する可能性がある。そして、電極に汚れや雑
菌等が付着している場合は、以降に測定される患者に感
染する恐れや、電極の接触インピーダンスが増大して正
確な測定ができないといった不都合が生じる。そのた
め、電極は、患者と接触する部分の清潔を保つため、ま
た、正確な測定を行うため、一定の測定回数毎に、食塩
水を用いて電極を洗浄するか、または金属プレートの交
換の必要がある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記電極の洗
浄、または交換には手間や費用がかかる。たとえば、金
属プレートに導電性ゲル状シートが貼りつけられた形式
の電極が用いられた場合、その電極を交換するには、電
極を専用クリップ等の装着装置に貼りつけるためにその
電極に備えられた粘着面を保護している保護紙を剥離し
た後に、上記装着装置へ貼りつけなければならず、保護
紙の剥離に多少の困難を伴うばかりでなく、作業者の手
に粘着剤が粘着してしまう場合もある。
【0005】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、生体の四
肢の表皮に電極を装着する四肢用電極装着装置におい
て、電極の交換が容易に行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的を達
成するための本発明の要旨とするところは、生体の表皮
に誘導される電気現象を検出するために、その生体の四
肢の表皮に電極を装着するための四肢用電極装着装置で
あって、互いに接近離隔可能に連結された相対向する一
対の把持部材を備えて、その把持部材の間において前記
生体の四肢を把持する状態で装着される装着装置と、接
続部が表皮側に露出するようにその装着装置の少なくと
も一方の把持部材に固設され、その接続部において前記
電極を着脱可能に固定する電極固定部材とを含むことに
ある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、装着装置が生体の四
肢に装着された状態ではその装着装置の少なくとも一方
の把持部材の表皮側に固定されることにより表皮と接触
させられる電極は、電極固定部材により装着装置に対し
て着脱可能とされているので、電極の交換を容易に行う
ことができる。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記装着装置
は、前記生体に対して接触させられる把持部と、その把
持部に続いて形成された取手部と、長手方向においてそ
れら把持部と取手部との間に位置する支点を中心として
互いに接近離隔方向に相対回動可能に構成されることに
より前記生体の四肢を把持する一対の把持部材と、その
一対の把持部材の先端部を互いに接近する方向に付勢す
るバネとを含むものである。このようにすれば、一対の
取手部を相対的に接近させることにより、一対の把持部
材が支点を中心として回動させられて、その一対の把持
部材の把持部の間に生体の四肢が把持された後は、バネ
の付勢力によりその状態が維持されるので、容易に装着
装置を四肢に装着することができる。
【0009】また、好適には、前記電極は、前記電極固
定部材の接続部に対して着脱可能に嵌合する電極側嵌合
部材と、その電極側嵌合部材の前記電極固定部材の接続
部と嵌合する側とは反対側の面においてその電極側嵌合
部材に固定された電極板と、その電極板の前記電極側嵌
合部材に固定される側とは反対側の面に塗布される導電
性ゲルとを備えたものである。このようにすれば、電極
が前記把持部材に固定されて、装着装置が生体の四肢に
装着されると、導電性ゲルが表皮と接触させられるの
で、電極と表皮を密着させることができ、また、電極固
定部材の接続部と電極側嵌合部材とが着脱可能に嵌合す
ることにより、電極が装着装置に対して着脱可能とされ
ているので、電極の交換を容易に行うことができる。
【0010】また、好適には、前記接続部の前記把持部
材の外周面側に一端が接続され、他端が前記電極により
検出された前記生体の起電力を増幅する増幅装置に接続
された導線を含むものである。このようにすれば、導線
が前記把持部材の外面側に位置する、すなわち、導線が
把持部材の表皮側に位置しないので、前記装着装置を生
体の四肢に装着したときに、導線が生体の四肢と装着装
置との間に挟まれてしまうことがない。
【0011】また、好適には、前記電極固定部材の接続
部は、嵌合穴とその嵌合穴の内周面に突設されて弾性的
にその嵌合穴の径方向に移動可能な弾性係合部材を有す
るものであり、前記電極は、その嵌合穴内に嵌合可能で
あってその弾性係合部材と弾性的に係合可能な嵌合突起
部を有するものである。このようにすれば、前記電極固
定部材の接続部の嵌合穴と電極側嵌合部材の嵌合突起部
とが嵌合すると同時に、接続部の弾性係合部材と電極側
嵌合部材の嵌合突起部とが弾性的に係合するので、電極
が把持部材に一層確実に固定される。
【0012】また、好適には、前記電極板は、銀と塩化
銀粒子を加圧成形した銀/塩化銀電極が用いられる。こ
のようにすれば、銀/塩化銀電極は前記導電性ゲル状シ
ートに比較して、分極電圧が発生しにくく、しかもイン
ピーダンスが低いので正確な生体の電気現象が検出でき
る利点がある。
【0013】また、好適には、前記四肢用電極装着装置
は、前記電極固定部材を2つ備え、その2つの電極固定
部材のそれぞれに前記電極が固定されるものである。こ
のようにすれば、2つの電極が備えられている四肢用電
極装着装置を用いて心電図を測定する場合、一方の電極
を基準電位用の接地電極として用いることができるの
で、別に接地電極を取り付ける必要が無くなる利点があ
る。
【0014】また、好適には、前記2つの電極固定部材
は、前記一対の把持部材の一方に、前記装着装置が前記
生体の腕を把持した状態において前記生体の腕の長手方
向と略平行となるように備えられる。このようにすれ
ば、前記2つの電極固定部材に固定された2つの電極
が、ともにインピーダンスの低い腕の前面側に装着され
るように前記四肢電極装着装置を装着することができる
ので、信頼性の高い測定結果が得ることができる。
【0015】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、本
発明が適用された四肢用電極装着装置10を示す図であ
って、図1は側面図、図2は平面図である。
【0016】本実施例において装着装置として機能して
いるクリップ12は、生体の四肢、たとえば手首や足首
を把持するために、把持部材として機能する一対の上ク
リップ14と下クリップ16とから構成されている。上
クリップ14は長手状であり、湾曲した把持部18と下
クリップ16と反対側に曲成された取手部20とを有し
ている。下クリップ16は上クリップ14と幅方向の長
さが同じで長手方向の長さが上クリップ14よりも短い
長手状であり、上クリップ14の把持部18と対向する
把持部22および上クリップ14の取手部20と対向す
る取手部24とを有し、さらにその把持部22と取手部
24との間において幅方向両側部から上クリップ14側
へ突き出る2つの略円形の凸部26とを有している。
【0017】また、上クリップ14の把持部18と取手
部20との間には、図3の四肢用電極装着装置10を取
手部20、24側から見た背面図にも示すように、幅方
向中央部において下クリップ16側へ突き出す2つの凸
部28を有している。そして、下クリップ16の2つの
凸部26中央の貫通穴30と凸部28の図示しない貫通
穴とを貫通する軸32により、一対の上クリップ14と
下クリップ16とが分離しないように、且つその軸32
の中心線まわりに互いに接近離隔方向に相対回動可能と
なっている。
【0018】また、電極40が取り付けられていない状
態で四肢用電極装着装置10を図2のA−A線で切断し
た断面図である図4にも示されているように、軸32に
巻き付けられているねじりコイルばね34により、その
軸32を中心として上クリップ14の把持部18と下ク
リップ16の把持部22とが互いに接近する方向に付勢
されている。
【0019】さらに、下クリップ16の把持部22に
は、取手部24方向において突き出す突出し部36を有
する円柱状の固定台38が、把持部22の内面、すなわ
ち把持部22の上クリップ14と対向する面において把
持部22を覆うように固定され、その固定台38の平面
状の上面、すなわち上クリップ14と対向する面には、
生体の表皮に誘導される電気的生理現象、たとえば心電
誘導波形を検出するために、よく知られた電極40が取
り付けられている。
【0020】図4に示されるように、固定台38には、
その円柱状部上面の略中央において導電性材料で構成さ
れた電極固定部材として機能する雌ホック42が、その
開口が固定台38の上面と略面一となるように埋設され
ている。導線44は、下クリップ16の把持部22に設
けられた貫通穴46および固定台38の内部に設けられ
た穴48を通って雌ホック42と接続されている。
【0021】図5は、電極40を示す図であり、図5
(a) は平面図、図5(b) は図5(a) の電極40をB−B
線で切断した断面図である。図5(b) に示すように、電
極40は、導電性材料、たとえばクロムメッキされた銅
合金やステンレスなどの金属材料により構成され電極側
嵌合部材として機能する雄ホック50に、銀と塩化銀粒
子を加圧成形した銀/塩化銀電極板52(以後単に電極
板52という。)が嵌め付けられ、その雄ホック50と
電極板52との間には、雄ホック50と電極板52とに
より比較的剛性の強い台紙54が挟持されている。
【0022】上記雄ホック50は、電極板52が嵌め付
けられていない側、すなわち先端側に雌ホック42と嵌
合する嵌合突起部56を有し、また、電極板52および
台紙54の雄ホック50とは反対側の面には、良く知ら
れた導電性ゲル58が塗布されている。この導電性ゲル
58は、台紙54よりは一回り小さい略円形状の範囲内
に塗布されている。さらに、図5(b) に示すように、導
電性ゲル58の台紙54とは反対側の面には、平面方向
の形が台紙54と同一であるカバー60が導電性ゲル5
8の粘着力によって貼り付けられている。このカバー6
0は、電極40を固定台38に取り付けるときに、導電
性ゲル58が作業者の手に付着しないようにするための
ものである。なお、図5(a) は、カバー60が取り除か
れた電極40が示されている。
【0023】図6は、電極40が雌ホック42に固定さ
れる状態を詳しく説明する図であり、雌ホック42は、
電極40を着脱可能に固定する接続部として機能する嵌
合穴62と、嵌合穴62の内周面に突設されて弾性的に
その嵌合穴62の径方向に移動可能な弾性係合部材とし
て機能する2つの細棒64とを備えている。細棒64
は、嵌合穴62の上部において内周面の2点間を結ぶよ
うに突設され、2つの細棒64は互いに平行となるよう
されている。また、その2つの細棒64の間の距離は、
前記雄ホック50の嵌合突起部56の最大径よりもわず
かに短い距離とされている。そのため、雄ホック50の
嵌合突起部56が雌ホック42の嵌合穴62と嵌合する
場合には、2つの細棒64は一時的に嵌合穴62の径方
向に弾性変形させられる。すなわち、2つの細棒64の
中央付近はそれぞれ一時的に嵌合穴62の径方向に移動
させられる。そして、嵌合突起部56と嵌合穴62とが
完全に嵌合すると、細棒64は嵌合突起部56の最小径
部66と係合する。
【0024】電極40の雄ホック50と固定台38に埋
設された雌ホック42とが嵌合することにより、電極4
0が下クリップ16の把持部22に取り付けられる。そ
して、一対の取手部20、24を掴んで、その一対の取
手部20、24を相対的に接近させることにより、一対
の把持部18、22を相対的に離隔させ、上クリップ1
4の把持部18と下クリップ16の把持部22との間に
生体の四肢が把持されるようにすると、ねじりコイルば
ね34の付勢力によりクリップ12が生体の四肢を挟持
した状態で装着される。さらに、電極40を固定台38
から取り外す場合は、台紙54を掴んで電極40を脱着
させることにより、作業者の手に導電性ゲル58が粘着
することなく、電極40を固定台38から取り外すこと
ができる。
【0025】次に本発明が適用された他の四肢用電極装
着装置70について説明する。図7は、その四肢用電極
装着装置70を示す図であって、図7(a)は一部を切
り欠いた側面図、図7(b)が平面図、図7(c)が裏
面図である。この四肢用電極装着装置70は2つの電極
40を取り付けることができる点が前述の四肢用電極装
着装置10と異なる。以下、その相違点を中心に説明す
る。なお、前述の四肢用電極装着装置10と同一の構成
を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】四肢用電極装着装置70において、長手状
の固定台72は、固定台72の長手方向と下クリップ1
6の長手方向とが垂直になり、且つ下クリップ16から
両側に突き出した長さが等しくなる状態で下クリップ1
6に固定されている。そして、固定台72の下クリップ
16から突き出した両側部に、その開口が固定台72の
上クリップ14側の平面と略面一となるように埋設され
た図示しない雌ホック42により電極40が固定されて
いる。なお、この四肢用電極装着装置70では、上クリ
ップ14把持部18と下クリップ16の把持部22との
間に電極40が位置せず、図7(b)に示すように、把
持部18が2つの電極40の間に位置して相互に重なら
ないので、電極40を着脱する際に上クリップ14また
は下クリップ16が邪魔にならず一層電極40の交換が
容易に行える。
【0027】コード74は2本の導線44を内側に備
え、その2本の導線44は、下クリップ16の外面に固
設されたカバー76の内部においてそれぞれの導線44
に分離され、分離されたそれぞれの導線44の先端は、
固定台72の内部で図示しない2つの雌ホック42に接
続されている。
【0028】図8は、前記四肢用電極装着装置10およ
び四肢用電極装着装置70が、標準四肢誘導法による心
電図を測定するための電極として用いられたときの電極
の装着状態を説明する図である。図において、患者80
の左手82には、電極40を一つ備えた四肢用電極装着
装置10が、その電極40が左手82の内側すなわち前
面側に装着されるように装着され、患者80の右手84
には、電極40を二つ備えた四肢用電極装着装置70
が、その二つの電極40がともに右手84の前面側に装
着されるように装着される。一般的に生体の腕は外面側
よりも前面側のほうがインピーダンスが低いため、電極
40が上記のように腕の前面側に装着されると、安定し
た正確な測定が行えるのである。そして、左手82に装
着された四肢用電極装着装置10の導線44の四肢用電
極装着装置10側でない一端は、右手84に装着された
四肢用電極装着装置70の図示しない接続端子を介して
コード74内の図示しない3本の導線のうちの1本に接
続されている。さらに、コード74内の図示しない他の
2本の導線は、その一端が右手84に装着された四肢用
電極装着装置70の2つの電極40にそれぞれ接続さ
れ、コード74の他端、すなわち四肢用電極装着装置7
0側でない一端は、心電計86に接続されている。な
お、四肢用電極装着装置70に取り付けられた2つの電
極40のうち一方は、記録の安定を図るための基準電位
用の接地電極として用いられる。
【0029】上述のように、本実施例によれば、クリッ
プ12が生体の四肢に装着された状態では下クリップ1
6の表皮側に固定されることにより表皮と接触させられ
る電極40は、雌ホック42により下クリップ16に対
して着脱可能とされているので、電極40の交換を容易
に行うことができる。
【0030】また、本実施例によれば、一対の取手部2
0、24を相対的に接近させることにより、一対のクリ
ップ14、16が軸32を中心として回動させられて、
その一対のクリップ14、16の把持部18、22の間
に患者80の四肢が把持された後は、ねじりコイルバネ
34の付勢力によりその状態が維持されるので、容易に
クリップ12を四肢に装着することができる。
【0031】また、本実施例によれば、電極40が固定
台38に固定されて、クリップ12が生体の四肢に装着
されると、導電性ゲル58が表皮と接触させられるの
で、電極40と表皮を密着させることができ、また、雌
ホック42の嵌合穴62と雄ホック50とが着脱可能に
嵌合することにより、電極40がクリップ12に対して
着脱可能とされているので、電極40の交換を容易に行
うことができる。
【0032】また、本実施例によれば、導線44が下ク
リップ16の外面側に位置する、すなわち、導線44が
下クリップ16の表皮側に位置しないので、クリップ1
2を生体の四肢に装着したときに、導線44が生体の四
肢とクリップ12との間に挟まれてしまうことがない。
【0033】また、本実施例によれば、雌ホック42の
嵌合穴62と雄ホック50の嵌合突起部56とが嵌合す
ると同時に、細棒64と雄ホック50の嵌合突起部56
とが弾性的に係合するので、電極40が固定台38に一
層確実に固定される。
【0034】また、本実施例の電極板52は、銀と塩化
銀粒子を加圧成形した銀/塩化銀電極であり、銀/塩化
銀電極は前記導電性ゲル状シートに比較して、分極電圧
が発生しにくく、しかもインピーダンスが低いので正確
な生体の電気現象が検出できる利点がある。
【0035】また、本実施例の四肢用電極装着装置70
には、固定台72に2つの雌ホック42が埋設され、そ
の2つの雌ホック42のそれぞれに電極40が備えられ
ているので、四肢用電極装着装置70を用いて心電図を
測定する場合、一方の電極40を、基準電位用の接地電
極として用いることができるので、別に接地電極を取り
付ける必要が無くなる利点がある。
【0036】また、本実施例の四肢用電極装着装置70
には、2つの雌ホック42が、下クリップ16に固定さ
れた固定台72に、四肢用電極装着装置70が患者80
の右腕84を把持したときにその右腕84の長手方向と
略平行となるように備えられていることから、それら2
つの雌ホック42に固定された2つの電極40が、とも
にインピーダンスの低い腕の前面側に装着されるように
四肢電極装着装置70を装着することができるので、信
頼性の高い測定結果が得ることができる。
【0037】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0038】たとえば、前述の実施例では、固定台38
および72の上クリップ14側の面は平面であったが、
上クリップ14の把持部18と同様に湾曲していてもよ
い。また逆に、上クリップ14の把持部18が直線状に
構成されるものであってもよい。
【0039】また、前述の実施例の四肢用電極装着装置
10または70は、下クリップ16に雌ホック42を固
定する固定台38または72が固定され、その固定台3
8または72に雌ホック42が埋設されていたが、下ク
リップ16に直接、雌ホック42が埋設されてもよい。
【0040】また、前述の実施例の四肢用電極装着装置
70は、下クリップ16に長手状の固定台72が固定さ
れ、その固定台72に2つの雌ホック42が埋設される
ことにより、下クリップ16側に2つの電極40が備え
られていたが、上クリップ14側に雌ホック42が設け
られて、上クリップ14側と下クリップ16側にそれぞ
れ電極40が設けられるものであってもよい。
【0041】また、前述の実施例では、電極固定部材と
して雌ホック42が用いられ、電極側嵌合部材として雄
ホック50が用いられていたが、その逆であってもよ
い。すなわち、電極固定部材として雄ホック50が用い
られ、電極側嵌合部材として雌ホック42が用いられて
もよい。また、電極固定部材としてネジ溝が用いられ、
電極側嵌合部材としてそのネジ溝と螺合するネジが用い
られてよい。
【0042】また、前述の実施例では、四肢用電極装着
装置10、70は、心電図測定用電極として用いられて
いたが、その他の生体現象を検出する測定に用いられて
もよい。たとえば、呼吸測定用の電極として用いられて
もよい。
【0043】その他、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された四肢用電極装着装置10を
示す側面図である。
【図2】図1の四肢用電極装着装置10の示す平面図で
ある。
【図3】図1の四肢用電極装着装置10の示す背面図で
ある。
【図4】四肢用電極装着装置10を図2のA−A線断面
で切断した断面図である。
【図5】図1の実施例の電極40を示す図であって、
(a) は平面図、(b) は(a) の電極40をB−B線断面で
切断した断面図である。
【図6】電極40が雌ホック42に嵌合する状態を説明
する図である。
【図7】本発明が適用された他の四肢用電極装着装置7
0を示す図であって、(a) 側面図、(b) は平面図、(c)
は裏面図である。
【図8】図1の四肢用電極装着装置10および図7の四
肢用電極装着装置70が、標準四肢誘導法による心電図
を測定するための電極として用いられたときの装着状態
を説明する図である。
【符合の説明】
10、70:四肢用電極装着装置 12:クリップ(装着装置) 14:上クリップ(把持部材) 16:下クリップ(把持部材) 18、22:把持部 34:ねじりコイルバネ 40:電極 42:雌ホック(電極固定部材) 44:導線 50:雄ホック(電極側嵌合部材) 52:電極板 56:嵌合突起部 58:導電性ゲル 62:嵌合穴 44:細棒(弾性係合部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の表皮に誘導される電気現象を検出
    するために、該生体の四肢の表皮に電極を装着するため
    の四肢用電極装着装置であって、 互いに接近離隔可能に連結された相対向する一対の把持
    部材を備えて、該把持部材の間において前記生体の四肢
    を把持する状態で装着される装着装置と、 接続部が表皮側に露出するように該装着装置の少なくと
    も一方の把持部材に固設され、該接続部において前記電
    極を着脱可能に固定する電極固定部材とを含むことを特
    徴とする四肢用電極装着装置。
  2. 【請求項2】 前記装着装置は、前記生体に対して接触
    させられる把持部と、該把持部に続いて形成された取手
    部と、長手方向においてそれら把持部と取手部との間に
    位置する支点を中心として互いに接近離隔方向に相対回
    動可能に構成されることにより前記生体の四肢を把持す
    る一対の把持部材と、 該一対の把持部材の先端部を互いに接近する方向に付勢
    するバネとを含むものである請求項1記載の四肢電極装
    着装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、前記電極固定部材の接続部
    に対して着脱可能に嵌合する電極側嵌合部材と、該電極
    側嵌合部材の前記電極固定部材の接続部と嵌合する側と
    は反対側の面において該電極側嵌合部材に固定された電
    極板と、該電極板の前記電極側嵌合部材に固定される側
    とは反対側の面に塗布される導電性ゲルとを備えたもの
    である請求項1記載の四肢用電極装着装置。
  4. 【請求項4】 前記接続部の前記把持部材の外周面側に
    一端が接続され、他端が前記電極により検出された前記
    生体の起電力を増幅する増幅装置に接続された導線を含
    むものである請求項1記載の四肢電極装着装置。
  5. 【請求項5】 前記電極固定部材の接続部は、嵌合穴と
    該嵌合穴の内周面に突設されて弾性的に該嵌合穴の径方
    向に移動可能な弾性係合部材を有するものであり、前記
    電極は、該嵌合穴内に嵌合可能であって該弾性係合部材
    と弾性的に係合可能な嵌合突起部を有するものである請
    求項3記載の四肢用電極装着装置。
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