JP4239275B2 - 生体装着用電極 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体の表皮に誘導される電気現象を検出するために、生体の表皮に装着される生体装着用電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生体の表皮に誘導される電気現象を検出するためにその生体の表皮に装着される生体装着用電極として、貼着等により生体に装着される電極子と、その電極子を着脱可能に固定する電極装着装置とを備えた生体装着用電極が知られている。生体装着用電極は、直接生体に装着されるものであるため、測定に使用されると汚れや雑菌等が付着する可能性がある。そして、電極に汚れや雑菌等が付着している場合は、以降に測定される患者が感染する恐れや、電極の接触インピーダンスが増大して正確な測定ができないといった不都合が生じる。上記電極子を備えた生体装着用電極では、安価な電極子のみを交換するだけで上記不都合が解消される利点がある。
【0003】
上記電極子と電極装着装置との間は、電極子側に凸設された雄ホックと、電極装着装置側に設けられた雌ホックとが嵌合することにより固定されるのが一般的である。従って、電極子を電極装着装置に固定するためには、電極子の生体表面に接触させられる側を、雌ホック内のばねの反発力に抗して電極装着装置側に押しつけるか、または、電極子のみを先に生体に貼着した後に、電極子の雄ホックと電極装着装置の雌ホックとが嵌合する押圧力で、電極装着装置を生体に向けて押しつける必要がある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、電極子の体表面と接触させられる側はゲル状あるいは粘着面となっているので、保護紙を剥離した後で電極子の体表面に接触させれらる側を電極装着装置側に押しつけると粘着剤等が手に付着してしまう等の問題があった。また、電極子のみを先に生体に貼着した後に、電極装着装置を生体に向けて押しつける場合、生体に苦痛を与えることとなる。また、測定後に電極子を電極装着装置から取り外す場合は、電極子の生体と接触していた面を触ることとなるため、感染のおそれがあり、また作業者の手に粘着剤が粘着してしまう場合もある。さらに、電極子の交換を繰り返していくと、電極装着装置側の雌ホック内のばねの力が弱まり、その結果として電極装着装置から電極子が外れ易くなったり、外れないまでも接触不良により計測した生体信号にノイズが混入してしまうことがある。ここで、電極子を保持する力を強くするために、ばね定数の大きいばねを使うことも考えられるが、そうすると、電極子の着脱時の不都合が顕著になってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は以上のような事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、測定時には電極子を保持する力が強く、且つ電極子の着脱が容易に行える生体装着用電極を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、生体の表皮に誘導される電気現象を検出するために、その生体の表皮に装着される生体装着用電極であって、(a) 前記生体の表皮と接触させられる接触面と、その接触面が前記生体の表皮と接触させられた状態において前記生体の表皮とは反対側に突き出る突起部とを備えた電極子と、(b) 前記生体と対向させられる側に前記電極子の突起部が挿入される開口を備えた筐体と、(c) その筐体の内部に固定され、前記電極子の突起部と係合する固定部材と、(d) 前記筐体から突き出す凸部を備えて、その凸部がぜんき体から突き出る部分が増減する方向に移動可能に、前記筐体に収容されたスライダーと、(e) そのスライダーの凸部が前記筐体から突き出す方向にそのスライダーを付勢するばねと、(f) 前記スライダーが前記ばねにより移動させられるほど、そのスライダーの移動方向に対して垂直な方向における前記固定部材との距離が短くなる斜面を有してそのスライダーに固定され、前記ばねの付勢力によりそのスライダーが移動させられることに基づいて、前記固定部材と共に前記電極子の突起部を挟持する可動部材とを、含むことにある。
【0007】
【発明の効果】
このようにすれば、スライダーに固定されている可動部材の斜面は、スライダーがばねにより移動させられるほど、スライダーの移動方向に対して垂直な方向における固定部材との距離が短くなるようにされているので、ばねの力に抗してスライダーの凸部を筐体内部方向に押し入れると、固定部材と可動部材との間の距離が大きくなる。この状態で、電極子の突起部を筐体の開口に挿入して、電極子の突起部と固定部材とを係合させ、次に、スライダーの凸部を筐体内部方向に押し入れている力を開放すると、ばねの力により、スライダーおよびそのスライダーに固定されている可動部材が移動させられ、可動部材の斜面と固定部材との距離が短くなり、電極子の突起部が固定部材と可動部材とにより挟持される。従って、電極子を筐体に向かって押しつけることなく電極子を筐体に固定することができるので、電極子の接触面を保護紙が覆っていない場合であっても容易に電極子を筐体に固定することができ、電極子のみを先に生体に貼着した場合であっても、生体に苦痛を与えずに電極子を筐体に固定することができる。また、このようにして筐体に固定された電極子は、斜面の原理により、ばねの力よりも大きい力で挟持されているので、測定時には確実に筐体に固定されている。そして、電極子を筐体から取り外すときには、スライダーの凸部を筐体内部方向に押し入れるだけで、可動部材および固定部材と電極子の突起部との係合が解除されて、電極子を容易に筐体から取り外すことができるので衛生的である。
【0008】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記電極子の突起部の、その電極子の接触面と平行な平面により切断した断面は円形である。このようにすれば、電極子の突起部の、可動部材の斜面および固定部材に対する向きを考慮することなく、電極子の突起部と可動部材および固定部材とを係合させることができるので、電極子を筐体に固定することが一層容易になる利点がある。
【0009】
また、好適には、前記固定部材の前記電極子の突起部と係合する面が前記可動部材の移動方向に対して平行である場合は、その固定部材の前記電極子の突起部と係合する部分に、前記電極子の突起部が前記可動部材の移動方向へ滑ることを抑制する滑り止め部を有するものである。このようにすれば、前記固定部材と前記電極子の突起部との係合位置が確実に定まるので、電極子が固定部材と可動部材とにより確実に挟持される。
【0010】
また、好適には、前記固定部材の前記可動部材と対向する面は、前記可動部材の斜面と平行とされる。このようにすれば、可動部材が前記ばねの付勢力により移動させられると、可動部材の斜面と固定部材との距離が、斜面の全範囲において均一に狭まるので、電極子が移動させられることなく、確実に固定部材と可動部材とにより挟持される。
【0011】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2および図3は、本発明の生体装着用電極が、生体の四肢の表皮に装着するための四肢用電極10に適用された図であり、図1は側面図、図2は平面図、図3は背面図を示している。なお、図1乃至図3には後述する電極子44が取り外された状態の四肢用電極10が示されている。
【0012】
把持装置として機能しているクリップ12は、生体の四肢、たとえば手首や足首を把持するために、上クリップ14および下クリップ16とから構成されている。上クリップ14は長手状であり、湾曲した把持部18、その把持部18と同じ方向に曲成された取手部20とを有している。下クリップ16は、本実施例において筐体として機能する下クリップ本体22と、上クリップ14の取手部20と対向する取手部24と、その下クリップ本体22と取手部24との間において幅方向両側部から上クリップ14側へ突き出る2つの半円部26とを有している。そして、その半円部26が上クリップ14の把持部18と取手部20との間に形成された湾曲部28と係合する。
【0013】
下クリップ本体22は、上クリップ14と対向する側が開口し、その開口は、後述する電極子44の突起部54が挿入される穴を有する平板30により覆われている。また、下クリップ本体22の先端側に位置する円柱部32は、その側面に穴34が設けられ、その穴34からスライダー36の凸部38が突き出した状態で、スライダー36が下クリップ本体22内に収容されている。
【0014】
また、上クリップ14は、把持部18と取手部20との間に、図3の四肢用電極10を取手部20、24側から見た背面図にも示すように、幅方向中央部において横軸40を有し、四肢用電極10を図2のA−A線で切断した断面図である図4に示されるように、その横軸40が支点となるように、板ばね42が上クリップ14の取手部20と下クリップ16の取手部24とに嵌め付けられ、板ばね42のばね力により、横軸40を支点として上クリップ14の把持部18と下クリップ本体22とが互いに接近する方向に付勢されている。そして、生体の四肢の一部は、上クリップ14の把持部18と下クリップ本体22との間に把持される。なお、図4の断面図は、電極子44が装着された状態の四肢用電極10の断面図である。
【0015】
さらに、下クリップ16には、リード線46が備えられている。このリード線46は、下クリップ本体22の下面に設けられた小穴48を通って、下クリップ本体22の内部に挿入されている。そして、リード線46は、ねじ50により下クリップ本体22に固定されたカバー52によって、保護されるとともに下クリップ本体22に固定されている。
【0016】
図5は、電極子44を示す図であり、図5(a) は平面図、図5(b) は図5(a) の電極子44をB−B線で切断した断面図である。この電極子44は従来と同様のものが用いられ、図5(b) に示すように、導電性材料、たとえばクロムメッキされた銅合金やステンレスなどの金属材料により構成された断面円形の突起部54に、銀と塩化銀粒子を加圧成形した電極板56が嵌め付けられ、その突起部54と電極板56との間には、突起部54と電極板56とにより比較的剛性の強い台紙58が挟持されている。電極板56および台紙58の突起部54とは反対側の面には、良く知られた導電性ゲル60が塗布されている。この導電性ゲル60は、台紙58よりは一回り小さい円形状の範囲内に塗布され、その表面が生体と接触させられる接触面62となる。また、上記突起部54は径が一定ではなく、台紙58側において径が最小となる断面円形の頸部64が形成されている。
【0017】
図6は、平板30が取り除かれた状態の下クリップ16の平面図である。固定枠66は、円柱部32の底面から突き出した状態で円柱部32に固定され、その固定枠66の上端部、すなわち下クリップ本体22が開口する側の端部には、本実施例において固定部材として機能する固定板68が固定されている。固定板68は、後述する可動板78に対向し且つその可動板78の移動方向に平行な面に、円形部70を有している。その円形部70と電極子44の突起部54の頸部64とが係合することにより、電極子44の突起部54が可動板78の移動方向へ滑ることが抑制される。従って、本実施例では、円形部70が滑り止め部として機能している。また、固定板68は、金属板等の導電性材料で構成されており、固定板68の一端部には、リード線46が接続されている。
【0018】
前記スライダー36は、下クリップ本体22の円柱部32の内部において、一対の平行な壁72、74に接する状態で円柱部32に収容されている。これにより、スライダー36は、上記壁72、74に平行な方向に移動可能とされている。
【0019】
スライダー36の凸部38とは反対側には、スライダー36と円柱部32の内側面との間にば巻きばね76が設けられ、その巻きばね76のばね力によりスライダー36は、凸部38が円柱部32から突き出す方向に付勢されている。
【0020】
本実施例において可動部材として機能する可動板78は、硬質プラスチック等の硬質材料により構成され、スライダー36が巻きばね76からのばね力を受ける位置において、電極子44の突起部54に対して固定板68とは反対側で、スライダー36の枠に固定されている。この可動板78は略台形であり、スライダー36の移動方向に対して垂直な方向における固定板68との距離が短くなる斜面80を有している。
【0021】
上記電極子44を下クリップ16に取り付ける場合、スライダー36の凸部38を下クリップ本体22内部に押し入れることにより、固定板68と可動板78との間の距離、すなわち開口を広げる。その状態で、電極子44の突起部54を平板30の図示しない穴に挿入して、電極子44の頸部64の側面と固定板68の円形部70とを係合させる。これにより、電極子44の突起部54がスライダー36の移動方向へ滑ることが抑止される。電極子44の頸部64を固定板68の円形部70と係合させた後、スライダー36の凸部38を押している力を開放すると、巻きばね76のばね力により、可動板78が移動して、可動板78の斜面80と電極子44の頸部64の側面とが係合し、電極子44の突起部54が、固定板68と可動板78とにより挟持される。これにより、電極子44が下クリップ本体22に固定されるとともに、電極子44が固定板68を介してリード線46と電気的に接続される。
【0022】
次に、上記下クリップ本体22が電極子44を保持する力、すなわち固定板68と可動板78とにより電極子44が挟持される力について説明する。図7は、固定板68と可動板78とにより電極子44の頸部64が挟持されている状態を示している。図7において、F1 は巻きばね76のばね力であり、角度θは可動板78の移動方向に対する斜面80の角度である。ばね力F1 が可動板78に加わると、斜面80が頸部64と係合する点Aには、ばね力F1 および頸部64から斜面80に垂直な方向への抗力F2 が加わる。この抗力F2 の可動板78の移動方向の成分であるF3 がばね力F1 と釣り合うのであるから、数式1が成り立つ。
【0023】
【数1】
F1 =F3 =F2 sinθ
【0024】
そして、斜面80と電極子44の突起部54とが係合する点Aにおいて、その係合点Aから突起部54の中心方向すなわち法線方向への力F4 は、上記抗力F2 に等しいことから、その力F4 は数式2で表すことができる。斜面80の角度θは90度より小さい、すなわち、sinθは1より小さいので、可動板78から突起部54に加えられる力F4 は、斜面の原理により、ばね力F1 よりも大きいことになる。一方、突起部54と固定板68とは、突起部54の円周の略半周の範囲にわたり係合し、前記係合点Aの突起部54の中心Oに関する対称点である点A’において、力F4 を打ち消すように、力F4 と大きさが同じで逆向きの力F5 が加えられる。従って、巻きばね76のばね力F1 が経時的に減少しても、電極子44が外れ易くなるほどに下クリップ本体22が電極子44を保持する力が減少することが少なくなる。また、上記角度θが小さいほど、突起部54は、固定板68と可動板78とにより強く挟持されることになる。
【0025】
【数2】
F4 =F2 =F1 /sinθ
【0026】
上述のように構成された四肢用電極10によれば、スライダー36に固定されている可動板78の斜面80は、スライダー36が巻きばね76により移動させられるほど、スライダー36の移動方向に対して垂直な方向における固定板68との距離が短くなるようにされているので、巻きばね76の力に抗して、スライダー36の凸部38を下クリップ本体22内部方向に押し入れると、固定板68と可動板78との間の距離が大きくなる。この状態で、電極子44の突起部54を下クリップ本体22の開口に挿入して、電極子44の突起部54と固定板68とを係合させ、次に、スライダー36の凸部38を下クリップ本体22内部方向に押し入れている力を開放すると、巻きばね76の力により、スライダー36およびそのスライダー36に固定されている可動板78が移動させられ、固定板68と可動板78との距離が短くなり、電極子44の突起部54が固定板68と可動板78とにより挟持される。従って、電極子44を下クリップ本体22に向かって押しつけることなく電極子44を下クリップ本体22に固定することができるので、電極子44の接触面62を保護紙が覆っていない場合であっても容易に電極子44を下クリップ本体22に固定することができ、電極子44のみを先に生体に貼着した場合であっても、生体に苦痛を与えずに電極子44を下クリップ本体22に固定することができる。また、このようにして下クリップ本体22に固定された電極子44は、斜面の原理により、巻きばね76の力F1 よりも大きい力F4 で挟持されているので、測定時には確実に下クリップ本体22に固定されている。そして、電極子44を下クリップ本体22から取り外すときには、スライダー36の凸部38を下クリップ本体22内部方向に押し入れるだけで、可動板78および固定板68と電極子44の突起部54との係合が解除されて、電極子44を容易に下クリップ本体22から取り外すことができるので衛生的である。
【0027】
また、本実施例の四肢用電極10は、電極子44の突起部54の、電極子44の接触面62と平行な平面により切断した断面は円形であることから、電極子44の突起部54の、可動板78の斜面80および固定板68に対する向きを考慮することなく、電極子44の突起部54と可動板78および固定板68とを係合させることができるので、電極子44を下クリップ本体22に固定することが一層容易になる利点がある。
【0028】
また、本実施例によれば、固定板68の可動板78と対向する面には、固定板68の電極子44の突起部54と係合する部分に、電極子44の突起部54が可動板78の移動方向へ滑ることを抑制する円形部70を有するものであることから、固定板68と電極子44の突起部54との係合位置が確実に定まるので、電極子44が固定板68と可動板78とにより確実に挟持される。
【0029】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0030】
たとえば、前述の実施例では、電極子44の突起部54は、接触面62と平行な平面により切断した断面の大きさが一定ではなかったが、断面の大きさは一定とされていてもよい。図8は、そのように構成された電極子82を示す図であり、図8(a)は、突起部84側から見た平面図であり、図8(b)は、C−C線で切断した断面図である。
【0031】
また、前述の実施例の四肢用電極10では、固定板68と電極子44の頸部64は、頸部64の円周の略半周の範囲にわたり係合していたが、前記係合点Aと頸部64の中心Oに関して対称な点A’のみで係合していてもよい。また、2点以上の所定点において係合していてもよい。たとえば、図9に示すように、2点で係合していてもよい。図9では、電極子44の突起部54と、固定板86の凹部88とが嵌合することにより、電極子44の突起部54が可動板78の移動方向へ滑ることが抑制されるので、凹部88が滑り止め部として機能している。
【0032】
また、前述の実施例では、固定板68の可動板78と対向する面は、可動板78の移動方向に対して平行であったが、図10に示すように、固定板90の可動板78と対向する面が、可動板78の斜面80と平行とされていてもよい。この場合は、可動板78が巻きばね76の付勢力により移動させられると、可動板78の斜面80と固定板90との距離が、斜面80の全範囲において均一に狭まるので、電極子44が移動させられることなく、確実に固定板90と可動板78とにより挟持される。
【0033】
また、前述の実施例では、電極子44の突起部54の断面形状は円形であったが、多角形等の円形以外の形状であってもよい。たとえば、図10に示すように、断面形状が四角形とされた突起部92を備えた電極子であってもよい。
【0034】
また、前述の実施例では、可動部材として可動板78が用いられ、固定部材として固定板68が用いられていた。すなわち板状の薄い部材が用いられていたが、可動部材および固定部材は厚くてもよい。
【0035】
また、前述の実施例では、固定板68が導電性材料で構成され、その固定板68にリード線46が接続されて、電極子44が固定板68を介してリード線46と電気的に接続されていたが、可動板78が導電性材料で構成され、その可動板78にリード線46が接続されてもよい。または、電極子44が下クリップ本体22に固定された状態で、固定板68および可動板78以外に電極子44の凸部70と係合する導電性部材が別に設けられ、その導電性部材にリード線46が接続されてもよい。
【0036】
また、前述の実施例の四肢用電極10は、電極子44を1つ固定できる形式の電極であったが、電極子44を2つ固定できる形式の四肢用電極であってもよい。図11は、電極子44が2つ固定できる四肢用電極94の平面図であって、前述の実施例の図2に相当する図である。なお、四肢用電極94において、電極子44を固定する構造は、前述の四肢用電極10と同様である。また、電極子44の表面の粘着力により生体の表皮に貼着される形式の生体用電極に適用されてもよい。
【0037】
その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された四肢用電極を示す側面図である。
【図2】図1の四肢用電極の平面図である。
【図3】図1の四肢用電極の背面図である。
【図4】図1の四肢用電極を図2のA−A線で切断した断面図である。
【図5】図1の実施例の電極子44を示す図であって、(a) は平面図、(b) は(a) の電極子をB−B線断面で切断した断面図である。
【図6】平板が取り除かれた状態の下クリップの平面図である。
【図7】可動板と固定板とにより電極子の頸部が挟持されている状態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例における電極子を示す図であって、(a) は凸部側から見た平面図、(b) は(a) の電極子をC−C線断面で切断した断面図である。
【図9】図1および図8とは別の本発明の実施例であって、電極子が可動板および固定板とにより挟持されている状態を説明する図である。
【図10】図1、8および図9とは別の本発明の実施例であって、電極子が可動板および固定板とにより挟持されている状態を説明する図である。
【図11】本発明が適用された、電極子を2つ固定できる四肢用電極90を示す平面図である。
【符号の説明】
10:四肢用電極(生体装着用電極)
22:下クリップ本体(筐体)
36:スライダー
38:凸部
44:電極子
54:突起部
62:接触面
68:固定板(固定部材)
76:巻きばね
78:可動板(可動部材)
80:斜面
Claims (1)
- 生体の表皮に誘導される電気現象を検出するために、該生体の表皮に装着される生体装着用電極であって、
前記生体の表皮と接触させられる接触面と、該接触面が前記生体の表皮と接触させられた状態において前記生体の表皮とは反対側に突き出る突起部とを備えた電極子と、
前記生体と対向させられる側に前記電極子の突起部が挿入される開口を備えた筐体と、
該筐体の内部に固定され、前記電極子の突起部と係合する固定部材と、
前記筐体から突き出す凸部を備えて、該凸部が前記筐体から突き出る部分が増減する方向に移動可能に、前記筐体に収容されたスライダーと、
該スライダーの凸部が前記筐体から突き出す方向に該スライダーを付勢するばねと、
前記スライダーが前記ばねにより移動させられるほど、該スライダーの移動方向に対して垂直な方向における前記固定部材との距離が短くなる斜面を有して該スライダーに固定され、前記ばねの付勢力により該スライダーが移動させられることに基づいて、前記固定部材と共に前記電極子の突起部を挟持する可動部材と
を、含むことを特徴とする生体装着用電極。
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