JP7526582B2 - 外面シート及び吸収性物品 - Google Patents

外面シート及び吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP7526582B2
JP7526582B2 JP2020074355A JP2020074355A JP7526582B2 JP 7526582 B2 JP7526582 B2 JP 7526582B2 JP 2020074355 A JP2020074355 A JP 2020074355A JP 2020074355 A JP2020074355 A JP 2020074355A JP 7526582 B2 JP7526582 B2 JP 7526582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embossed
outer sheet
openings
absorbent article
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020074355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021171066A (ja
Inventor
秀晃 槇
月盈 銭
一成 磯貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2020074355A priority Critical patent/JP7526582B2/ja
Publication of JP2021171066A publication Critical patent/JP2021171066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7526582B2 publication Critical patent/JP7526582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、吸収性物品の外面に配置され、かつ開口を有する外面シート、及び外面シートを有する吸収性物品に関する。
特許文献1には、開口を有する外面シート、及び外面シートを有する吸収性物品が開示されている。外面シートに開口を設けることにより、通気性の向上及び蒸れの低減を図り、装着性を向上できることが開示されている。
特開2015-107223号公報
使用者は、吸収性物品を視認した際に、開口の存在に気づくことで、通気性の向上及び蒸れの低減効果等の装着感に対する安心感を得ることができる。そのため、開口を目立たせ、使用者に開口を認識させ易くすることが求められている。開口を目立たせるために、開口の面積を大きくすることができる。しかし、開口の面積を大きく過ぎると、外面シートの体液の吸収性能が低下するおそれがある。また、開口の面積を大きくせずに開口を目立たせるために、融解によって開口の縁を目立たせることができる。しかし、開口の縁が融解していることによっても、外面シートの体液の吸収性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、装着感に対する安心感と、体液の吸収性能の維持と、を両立できる外面シート及び吸収性物品を提供する。
一態様に係る外面シートは、繊維を有し、吸収性物品の外面に配置される外面シートであって、前記外面シートは、厚み方向に圧搾されたエンボス部が形成されたエンボス領域と、前記エンボス領域以外の非エンボス領域と、を有する。前記エンボス領域の白色度は、前記非エンボス領域の白色度よりも高い。前記外面シートには、前記厚み方向に貫通した開口が複数形成されている。前記複数の開口の少なくとも一部は、前記エンボス領域に設けられている。
一態様に係る吸収性物品は、上述の外面シートと、体液を吸収する吸収コアと、を有する。前記外面シートは、前記吸収コアよりも肌面側に位置するトップシートである。
本実施形態に係る吸収性物品の展開平面図である。 図1に示すA-A線の断面図である。 図1に示すB部分の拡大平面図である。 図2に示すC部分の拡大断面図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る外面シートは、繊維を有し、吸収性物品の外面に配置される外面シートであって、前記外面シートは、厚み方向に圧搾されたエンボス部が形成されたエンボス領域と、前記エンボス領域以外の非エンボス領域と、を有する。前記エンボス領域の白色度は、前記非エンボス領域の白色度よりも高い。前記外面シートには、前記厚み方向に貫通した開口が複数形成されている。前記複数の開口の少なくとも一部は、前記エンボス領域に設けられている。本態様によれば、エンボス領域の白色度が高いため、エンボス領域に設けられた開口が目立ち易い。よって、使用者が開口の存在に気付き、装着感に対する安心感を得ることができる。また、開口の面積を大きくすることなく開口を目立たせることができるため、開口の面積率をおさえ、体液の吸収性能を維持できる。よって、装着感に対する安心感と、体液の吸収性能の維持と、を両立できる。
好ましい一態様によれば、前記開口は、前記エンボス領域と前記非エンボス領域にそれぞれ設けられている。本態様によれば、白色度の異なるエンボス領域と非エンボス領域にそれぞれ開口が設けられている。使用者は、見え方の異なる開口を視認することで、開口の存在により気づき易い。また、エンボス領域のみならず、非エンボス領域に開口を設けることで、外面シートの全体に亘って開口を配置できる。よって、外面シートの全体に亘って通気性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記外面シートの平面視において、前記開口の配置パターンと、前記エンボス部の配置パターンと、が異なる。開口の配置パターンとエンボス部の配置パターンが同じ形態にあっては、開口とエンボス部が一体化して認識されるおそれがある。しかし、開口の配置パターンとエンボス部の配置パターンが異なるため、使用者は、開口とエンボス部を別のものとして認識し易く、開口の存在を認識し易くなる。よって、使用者は、開口の存在をより認識し易く、通気性の向上及び蒸れの低減効果等の装着感に対する安心感をより得易い。
好ましい一態様によれば、前記複数の開口の面積率は、前記エンボス領域の面積率よりも高い。本態様によれば、エンボス領域の面積率が比較的低いため、エンボス部によって外面シート全体の剛性が高くなることを抑制できる。また、複数の開口の面積率が比較的高いため、開口によって外面シートの柔軟性を高め、装着感をより向上できる。
好ましい一態様によれば、前記複数の開口及び前記エンボス部は、第1方向において間隔を空けて配置されており、前記開口の前記第1方向のピッチは、前記エンボス部の前記第1方向のピッチよりも短い。本態様によれば、開口のピッチが比較的短いため、剛性が低い箇所を短い間隔で配置できる。よって、開口によって外面シートの柔軟性を高め、装着感をより向上できる。
一態様に係る吸収性物品は、上述の外面シートと、体液を吸収する吸収コアと、を有する。前記外面シートは、前記吸収コアよりも肌面側に位置するトップシートである。本態様によれば、トップシートの通気性を向上でき、装着感を向上できる。また、開口によってトップシートから吸収コアに向けて体液を移行させ易く、体液の吸収性能を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記エンボス部は、非肌面側から肌面側に向かって凹んでいる。本態様によれば、トップシートの肌面にエンボス部による凹みの深さを低減でき、トップシートの肌面を平滑な面に維持できる。よって、エンボス部の凹凸による肌触りの低下を抑制でき、装着感を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記開口の縁部には、前記外面シートの非肌面側に突出した突出部が設けられている。本態様によれば、突出部が外面シートの非肌面側に設けられているため、突出部が肌に当たることによる違和感を抑制できる。また、比較的密度が高い突出部が非肌面側に形成されているため、突出部に向かって非肌面側に向かって体液を導くことができ、体液の引き込み性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記エンボス部は、前記吸収性物品の前後方向に沿って線状に延び、幅方向において間隔を空けて配置されている。本態様によれば、エンボス部は、外面シートが厚み方向に圧搾されており、外面シートの変形基点となる。前後方向に延びる変形基点が幅方向に間隔を空けて複数形成される。よって、着用者の胴回りの丸みに吸収性物品が沿い易くなる。
好ましい一態様によれば、前記エンボス部は、前記吸収性物品の幅方向に沿って線状に延び、前後方向において間隔を空けて配置されている。本態様によれば、エンボス部は、外面シートが厚み方向に圧搾されており、外面シートの変形基点となる。幅方向に延びる変形基点が前後方向に間隔を空けて複数形成される。よって、着用者の前後の丸み、すなわち腹部から股部を通って臀部にかけての丸みに、吸収性物品が沿い易くなる。
好ましい一態様によれば、前記複数の開口は、前記吸収性物品の前後方向及び幅方向において間隔を空けて配置されており、前記エンボス部は、線状に延びており、各開口の最大寸法は、前記エンボス部の幅よりも長い。エンボス部は、繊維を圧縮しており、周囲と比較して硬くなりやすい。しかし、開口の最大寸法が比較的大きいため、外面シートの柔軟性を向上できる。また、各開口の最大寸法が大きいため、各開口を目立たせることができるとともに、非肌面側への体液の移行性を維持できる。
好ましい一態様によれば、前記非エンボス領域における前記外面シートの最大厚みは、前記エンボス領域における前記外面シートの最小厚みの2倍以上である。本態様によれば、エンボス領域と非エンボス領域の厚み差が大きく、繊維の密度勾配を形成し、体液の拡散性を向上できる。
(2)第1実施形態に係る吸収性物品
以下、図面を参照して、実施形態に係る外面シート及び吸収性物品について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、本実施形態に係る吸収性物品10の展開平面図である。図1に示す展開平面図は、吸収性物品を構成するトップシート50、サイドシート70等の皺が形成されない状態まで、立体ギャザーの伸縮部分を伸長させた伸長状態の図である。図2は、図1に示すA-A線に沿った断面図である。本発明に係る吸収性物品は、着用対象が着用し、着用対象の体液を吸収できる吸収性物品である。着用対象は、乳幼児、高齢者等の人間に限定されず、動物であってもよい。吸収性物品は、尿を吸収するおむつ及び失禁パッドであってもよいし、経血を吸収する生理用ナプキンであってもよいし、おりものを吸収するパンティーライナーであってもよいし。より詳細には、吸収性物品は、パンツ型おむつ、テープ型おむつ、水遊びパンツ、生理用ナプキン、失禁パッド、おりものシート、ペット用おむつであってもよい。
吸収性物品10は、吸収性物品の外面に配置される外面シートを有する。本発明の外面シートは、吸収性物品の外面に配置されるものであればよく、肌面側の外面に配置されるトップシートであってよいし、非肌面側の外面に配置されるバックシートであってもよい。本実施の形態においては、外面シートとしてのトップシート50について説明する。しかし、変形例において、バックシートが外面シートを構成するものとして、以下の実施形態を置き換えることができる。
吸収性物品10は、前胴回り域20と、股下域25と、後胴回り域30とを有する。前胴回り域20は、着用者の前胴回り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴回り域30は、着用者の後胴回り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴回り域20と後胴回り域30との間に位置する。なお、本実施形態では、前胴回り域20から後胴回り域30に向かう方向を前後方向Lと呼び、前後方向Lと直交する方向を幅方向Wと呼び、着用者の肌面側T1と非肌面側T2に延びる方向を厚み方向Tと呼ぶ。
吸収性物品10は、吸収コア40を有する。吸収コア40は、股下域25を跨ぎ、前胴回り域20及び後胴回り域30の少なくともいずれか一方に延びる。本実施の形態の吸収コア40は、前胴回り域20、股下域25、及び後胴回り域30を跨いで配置される。吸収コア40は、パルプ及びSAP等の吸収材料を含む。吸収コア40は、コアラップ41によって覆われていてもよい。
吸収コア40の肌面側T1には、液透過性のトップシート50が備えられる。トップシート50は、吸収性物品10の肌当接面を構成し、着用者に接する。トップシート50は、前胴回り域20、股下域25、及び後胴回り域30を跨いで配置される。トップシート50は、繊維を有しており、具体的には、不織布によって構成できる。外面シートとしてのトップシート50の構成については、後述にて詳細に説明する。トップシート50の外側縁を覆うサイドシート70が設けられている。サイドシート70は、着用者側に起立可能な一対の立体ギャザー80を構成する。一対の立体ギャザー80は、吸収性物品10の幅方向Wの中心よりも幅方向Wの両外側に設けられている。吸収コアよりも幅方向Wの外側には、着用者の脚回りに配置されるレッグギャザー90が形成されている。吸収コア40の非肌面側には、防漏シート55及びバックシート56が配置される。防漏シート55は、撥水性及び撥油性を有する。バックシート56は、防漏シート55よりも非肌面側T2に配置される。バックシート56は、繊維を有し、外面シートを構成してもよい。外面シートは、親水性繊維を有してよい。親水性繊維を有することにより、外面シートの吸水性を向上できる。
(3)外面シートの詳細構成
次いで、外面シートとしてのトップシート50について説明する。図3は、図1に示すB部分の拡大図であり、図4は、図2に示すC部分の拡大図であり、いずれもトップシート50を模式的に示している。トップシート50は、厚み方向に圧搾されたエンボス部60が形成されている。エンボス部60は、少なくともトップシート50が厚み方向に圧縮されており、トップシート50を構成する繊維が圧縮されている。トップシート50は、平面視にて、エンボス部60が形成されたエンボス領域61と、エンボス領域61以外の非エンボス領域62と、を有する。エンボス領域61の繊維の密度は、非エンボス領域62の繊維の密度よりも高く、エンボス領域61の剛性は、非エンボス領域62の剛性よりも高く、エンボス領域61の最小厚みは、非エンボス領域62の最大厚みよりも薄い。
エンボス領域61の白色度は、非エンボス領域62の白色度よりも高い。よって、エンボス領域61は、非エンボス領域62よりも白く示されており、目立ち易い。ここで白色度とは、ASTM E313-96で規定されるもので、理想上の白色を100%とした場合の白さの程度を示す指標である。白色度が小さいほど、色が暗くなる。なお、白色度は、例えば、ハンディ型分光色差計(日本電色工業社製、NF 333)を用いて測定できる。測定方法は、ASTM E313-96に従った自動測定である。測定条件は、測定光源:C、観察条件:2°視野で行うことができる。なお、白色度は、吸収性物品の外面側から測定する。白色度の測定は、吸収性物品に外面シートが接合された状態で測定してもよいし、吸収性物品から外面シートを剥がし、外面シート単体で測定してもよい。いずれかの測定方法によって測定した結果、エンボス領域61の白色度が非エンボス領域62の白色度よりも高く構成されていればよい。
外面シートには、厚み方向に貫通した開口65が複数形成されている。開口65は、平面視にて間隔を空けて複数配置されてよい。開口65は、外面シートの肌面側T1から非肌面側T2に貫通している。複数の開口65の少なくとも一部は、エンボス領域61に設けられている。エンボス領域61の白色度が高いため、エンボス領域61に設けられた開口65が目立ち易い。よって、使用者が開口65の存在に気付き、装着感に対する安心感を得ることができる。また、開口65の面積を大きくすることなく開口65を目立たせることができるため、開口65の面積率をおさえ、体液の吸収性能を維持できる。よって、装着感に対する安心感と、体液の吸収性能の維持と、を両立できる。
開口65は、エンボス領域61と非エンボス領域62にそれぞれ設けられてよい。白色度の異なるエンボス領域61と非エンボス領域62にそれぞれ開口65が設けられている。使用者は、見え方の異なる開口65を視認することで、開口65の存在により気づき易い。また、エンボス領域61のみならず、非エンボス領域62に開口65を設けることで、外面シートの全体に亘って開口65を配置できる。よって、外面シートの全体に亘って通気性を向上できる。
外面シートの平面視において、開口65の配置パターンと、エンボス部60の配置パターンと、が異なってよい。なお、配置パターンが異なる形態は、個々の開口の形状と個々のエンボス部の形状が互いに異なる構成、個々の開口の寸法と個々のエンボス部の寸法が異なる構成(例えば、相似形)、個々の開口の形状及び寸法と個々のエンボス部の形状及び寸法が同じであるが、開口同士の間隔とエンボス部の間隔、又は開口が延びる方向とエンボス部が延びる方向が異なる構成を含む。より詳細には、一方の形状(円形)と、他方の形状(三角形)と、が異なる形態、一方の寸法と、他方の寸法と、が異なる形態、一方のピッチと、他方のピッチと、が異なる形態、一方が連続し、他方が間欠的である形態、一方が直線状に間欠的に配置され、他方が千鳥状に間欠的に配置された形態を含む概念である。開口65の配置パターンとエンボス部60の配置パターンが同じ形態にあっては、開口65とエンボス部60が一体化して認識されるおそれがある。しかし、開口65の配置パターンとエンボス部60の配置パターンが異なるため、使用者は、開口65とエンボス部60を別のものとして認識し易く、開口65の存在を認識し易くなる。よって、使用者は、開口65の存在をより認識し易く、通気性の向上及び蒸れの低減効果等の装着感に対する安心感をより得易い。
複数の開口65の面積率は、エンボス領域61の面積率よりも高くてよい。面積率は、一単位面積当たりの面積の比率である。例えば、10mm×10mmの面積当たりの面積の比率であってよい。単位面積に複数のエンボス部60(又は開口65)が配置された場合には、全てのエンボス部60(開口65)を足した面積にて算出する。エンボス領域61の面積率が比較的低いため、エンボス部60によって外面シート全体の剛性が高くなることを抑制できる。また、複数の開口65の面積率が比較的高いため、開口65によって外面シートの柔軟性を高め、装着感をより向上できる。
複数の開口65及びエンボス部60は、第1方向において間隔を空けて配置され、開口65の第1方向のピッチは、エンボス部60の第1方向のピッチよりも短くてよい。第1方向は、前後方向L及び幅方向Wのいずれかであってよい。本実施の形態は、図3に示すように、第1方向が前後方向Lとした場合において、開口65の第1方向のピッチは、エンボス部60の第1方向のピッチよりも短い。また、第1方向が幅方向Wとした場合において、開口65の第1方向のピッチは、エンボス部60の第1方向のピッチよりも短い。このような構成によれば、開口65のピッチが比較的短いため、剛性が低い箇所を短い間隔で配置できる。よって、開口65によって外面シートの柔軟性を高め、装着感をより向上できる。開口65の第1方向のピッチは、第1方向に沿う仮想線FLを引き、当該仮想線上で隣り合う2つの開口65において、一方の開口65の第1方向の中心と他方の開口65の第1方向の中心との距離である。同様に、エンボス部60の第1方向のピッチは、第1方向に沿う仮想線FL上で第1方向に隣り合う2つのエンボス部60において、一方のエンボス部60の第1方向の中心と他方のエンボス部60の第1方向の中心との距離である。
外面シートは、吸収コア40よりも肌面側T1に位置するトップシート50であってよい。トップシート50の通気性を向上でき、装着感を向上できる。また、開口65によってトップシート50から吸収コアに向けて体液を移行させ易く、体液の吸収性能を向上できる。外面シートがトップシート50を構成する形態にあっては、開口65を目立たせる構成に加えて、肌触り等の装着感をより向上できる構成を備えていることが好ましい。また、変形例において、外面シートは、バックシート56であってもよいし、トップシート50及びバックシート56の両方であってもよい。外面シートがバックシート56を構成する形態にあっては、使用者がバックシート56を視認しやすく、より開口65を目立たせることができる。
図4に示すように、エンボス部60は、非肌面側T2から肌面側T1に向かって凹んでよい。エンボス部60は、非肌面側T2から肌面側T1に向かってのみ凹んでいてもよい。または、本実施の形態のように、エンボス部60は、非肌面側T2から肌面側T1に向かって凹むとともに、肌面側T1から非肌面側T2に向かって凹んでよい。当該形態にあっては、エンボス領域61における非肌面側T2から肌面側T1に向かう凹みの深さは、エンボス領域61における肌面側T1から非肌面側T2に向かう凹みの深さよりも深くてよい。エンボス部60は、非肌面側T2から肌面側T1に向かって圧縮されることによって形成されてよい。トップシート50の肌面にエンボス部60による凹凸が形成され難く、トップシート50の肌面を平滑な面に維持できる。よって、エンボス部60の凹凸による肌触りの低下を抑制でき、装着感を向上できる。
開口65の縁部には、外面シートの非肌面側T2に突出した突出部66が設けられ、外面シートの肌面側T1に突出部が実質的に設けられてなくてよい。突出部66が外面シートの非肌面側T2に設けられ、外面シートの肌面側T1に突出部が実質的に設けられていないため、突出部66が肌に当たることによる違和感を抑制できる。外面シートの肌面側T2に突出部が実質的に設けられていない構成は、外面シートの肌面側T1に突出する部分が形成されていない構成のみならず、外面シートの肌面側T2に突出する部分が形成されているが、その突出する高さが外面シートの非肌面側T2に突出した突出部66よりも低い構成も含む概念である。
エンボス部60を非肌面側T2から肌面側T1に向かって形成することにより、エンボス領域61では、肌面側T1の繊維密度が比較的高くなる。よって、体液がエンボス領域61に到達した際に、比較的繊維密度の高いエンボス領域61内で体液が拡散し易い。加えて、比較的密度が高い突出部66が非肌面側T2に形成されているため、突出部66に向かって非肌面側T2に向かって体液を導くことができ、体液の引き込み性を向上できる。また、外面シートの非肌面側T2にエンボス部60による凹みと突出部66の両方が重なって形成されることにより、エンボス部60によって形成された空間内に体液を導くことができ、外面シートの体液の引き込み性を向上させ、外面シートの液残りを低減できる。なお、本実施の形態のように、エンボス部60及び開口65を有する外面シートは、外面シートを一対のエンボスロール間を通過させてエンボス部60を形成した後に、外面シートに開口65を形成することによって製造できる。
エンボス部60は、吸収性物品10の前後方向Lに沿って線状に延び、幅方向Wにおいて間隔を空けて配置されてよい。当該前後方向Lに沿う線状は、前後方向Lに対して平行な部分のみならず、前後方向Lに対して傾斜しつつ前後方向Lに延びる部分を含んでよい。エンボス部60は、外面シートが厚み方向に圧搾されており、外面シートの変形基点となる。前後方向Lに延びる変形基点が幅方向Wに間隔を空けて複数形成される。よって、着用者の胴回りの丸みに吸収性物品が沿い易くなる。
エンボス部60は、吸収性物品の幅方向Wに沿って線状に延び、前後方向Lにおいて間隔を空けて配置されてよい。当該幅方向Wに沿う線状は、幅方向Wに対して平行な部分のみならず、幅方向Wに対して傾斜しつつ幅方向Wに延びる部分を含んでよい。エンボス部60は、外面シートが厚み方向に圧搾されており、外面シートの変形基点となる。幅方向Wに延びる変形基点が前後方向Lに間隔を空けて複数形成される。よって、着用者の前後の丸み、すなわち腹部から股部を通って臀部にかけての丸みに、吸収性物品10が沿い易くなる。本実施の形態のエンボス部60は、六角形が前後方向L及び幅方向Wに連続したハニカム形状であり、前後方向Lに沿って線状に延びる部分と、幅方向Wに沿って線状に延びる部分と、を有する。
複数の開口65は、吸収性物品の前後方向L及び幅方向Wにおいて間隔を空けて配置されており、エンボス部60は、線状に延びており、各開口65の最大寸法は、エンボス部60の幅よりも長くてよい。エンボス部60の幅は、エンボス部の線状に延びる方向と直交する方向の長さである。エンボス部60は、繊維を圧縮しており、周囲と比較して硬くなりやすい。しかし、開口65の最大寸法が比較的大きいため、外面シートの柔軟性を向上できる。また、各開口65の最大寸法が大きいため、各開口65を目立たせることができるとともに、非肌面側T2への体液の移行性を維持できる。
非エンボス領域62における外面シートの最大厚みT62は、エンボス領域61における外面シートの最小厚みT61の2倍以上であってよい。エンボス領域61と非エンボス領域62の厚み差が大きく、繊維の密度勾配を形成し、体液の拡散性を向上できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
装着感に対する安心感と、体液の吸収性能の維持と、を両立できる外面シート及び吸収性物品を提供することができる。
10 :吸収性物品
40 :吸収コア
50 :トップシート(外面シート)
60 :エンボス部
61 :エンボス領域
62 :非エンボス領域
65 :開口
70 :サイドシート
L :前後方向
T :厚み方向
T1 :肌面側
T2 :非肌面側
W :幅方向

Claims (12)

  1. 繊維を有し、吸収性物品の外面に配置される外面シートであって、
    前記外面シートは、厚み方向に圧搾されたエンボス部が平面視において配置されたエンボス領域と、前記エンボス領域以外の非エンボス領域と、を有し、
    前記エンボス領域の繊維の密度は、前記非エンボス領域の繊維の密度よりも高く、
    前記エンボス領域の白色度は、前記非エンボス領域の白色度よりも高く、
    前記外面シートには、前記厚み方向に貫通した開口が複数形成されており、
    前記複数の開口の少なくとも一部は、前記エンボス領域に設けられており、
    前記エンボス部は、前記吸収性物品の前後方向及び幅方向の一方に沿って線状に延び、前記前後方向及び前記幅方向の他方において間隔を空けて配置されている、外面シート。
  2. 前記開口は、前記エンボス領域と前記非エンボス領域にそれぞれ設けられている、請求項1に記載の外面シート。
  3. 前記外面シートの平面視において、前記開口の配置パターンと、前記エンボス部の配置パターンと、が異なる、請求項1又は請求項2に記載の外面シート。
  4. 前記複数の開口の面積率は、前記エンボス領域の面積率よりも高い、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の外面シート。
  5. 前記複数の開口及び前記エンボス部は、第1方向において間隔を空けて配置されており、
    前記開口の前記第1方向のピッチは、前記エンボス部の前記第1方向のピッチよりも短い、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の外面シート。
  6. 前記請求項1から請求項5のいずれかに記載の外面シートと、体液を吸収する吸収コアと、を有する吸収性物品であって、
    前記外面シートは、前記吸収コアよりも肌面側に位置するトップシートである、吸収性物品。
  7. 前記エンボス部は、非肌面側から肌面側に向かって凹んでいる、請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 前記開口の縁部には、前記外面シートの非肌面側に突出した突出部が設けられている、請求項6又は請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記エンボス部は、前記吸収性物品の前記前後方向に沿って線状に延び、前記幅方向において間隔を空けて配置されている、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記エンボス部は、前記吸収性物品の前記幅方向に沿って線状に延び、前記前後方向において間隔を空けて配置されている、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記複数の開口は、前記吸収性物品の前記前後方向及び前記幅方向において間隔を空けて配置されており、
    前記エンボス部は、線状に延びており、
    各開口の最大寸法は、前記エンボス部の幅よりも長い、請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  12. 前記非エンボス領域における前記外面シートの最大厚みは、前記エンボス領域における前記外面シートの最小厚みの2倍以上である、請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
JP2020074355A 2020-04-17 2020-04-17 外面シート及び吸収性物品 Active JP7526582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020074355A JP7526582B2 (ja) 2020-04-17 2020-04-17 外面シート及び吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020074355A JP7526582B2 (ja) 2020-04-17 2020-04-17 外面シート及び吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021171066A JP2021171066A (ja) 2021-11-01
JP7526582B2 true JP7526582B2 (ja) 2024-08-01

Family

ID=78278409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020074355A Active JP7526582B2 (ja) 2020-04-17 2020-04-17 外面シート及び吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7526582B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105835A (ja) 2000-09-27 2002-04-10 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP2003250836A (ja) 2001-12-28 2003-09-09 Kao Corp 吸収性物品用の表面シート
WO2008146541A1 (ja) 2007-06-01 2008-12-04 Uni-Charm Corporation シート状部材の積層体
JP2011110122A (ja) 2009-11-24 2011-06-09 Kao Corp 吸収性物品
JP2014097240A (ja) 2012-11-15 2014-05-29 Kao Corp 吸収性物品
US20140336608A1 (en) 2011-12-23 2014-11-13 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Three-Dimensional Sheet Material and Absorbent Articles Including Such Material
JP2015186511A (ja) 2014-03-26 2015-10-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2018523763A (ja) 2016-03-16 2018-08-23 廈門延江新材料股▲ふん▼有限公司 パンチ穴不織布及びその生産方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105835A (ja) 2000-09-27 2002-04-10 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP2003250836A (ja) 2001-12-28 2003-09-09 Kao Corp 吸収性物品用の表面シート
WO2008146541A1 (ja) 2007-06-01 2008-12-04 Uni-Charm Corporation シート状部材の積層体
JP2011110122A (ja) 2009-11-24 2011-06-09 Kao Corp 吸収性物品
US20140336608A1 (en) 2011-12-23 2014-11-13 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Three-Dimensional Sheet Material and Absorbent Articles Including Such Material
JP2014097240A (ja) 2012-11-15 2014-05-29 Kao Corp 吸収性物品
JP2015186511A (ja) 2014-03-26 2015-10-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2018523763A (ja) 2016-03-16 2018-08-23 廈門延江新材料股▲ふん▼有限公司 パンチ穴不織布及びその生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021171066A (ja) 2021-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106999308B (zh) 吸收性物品
JP5944673B2 (ja) 吸収性物品
JPH11342154A (ja) 体液吸収性物品
JPH1099372A (ja) 吸収性物品
KR20000053514A (ko) 체액 흡수성 물품
JP2012120792A (ja) 吸収性物品
JP2006326299A (ja) 多数のマイクロエンボシングから構成されたマクロエンボシングを備えるよれ及び漏れ防止機能と審美的効果が増大した吸収製品
JP2017093950A (ja) 吸収性物品
JP6447396B2 (ja) 吸収性物品
JP2017153699A (ja) 吸収性物品
JP5076022B1 (ja) 使い捨ておむつ
JP7526582B2 (ja) 外面シート及び吸収性物品
WO2019131325A1 (ja) 吸収性物品
WO2019130910A1 (ja) 着用物品
JP6758384B2 (ja) 吸収性物品
JP2019069379A (ja) 吸収性物品
JPH04152946A (ja) 吸収性物品
JP2011125578A (ja) 生理用ナプキン
JP2020075085A (ja) 吸収性物品
JP6153291B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6620004B2 (ja) 吸収性物品
JP7509676B2 (ja) 吸収性物品
WO2020095952A1 (ja) 吸収性物品
JP6467391B2 (ja) 吸収性物品
JP2022131797A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20200716

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7526582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150