JP7518378B2 - チタン材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チタン材およびその製造方法に関する。
チタン材は、軽量であり、かつ耐食性にも優れた特性を有することから、建築物の壁および屋根等の建築資材への活用が進められている。建築資材は、大気環境下で長時間、日光と風雨とに曝される。このため、建築資材としてチタン材が使用される場合、その表面が少しずつ変色することがある。
このような変色は、耐食性といったチタン材特有の優れた特性を低下させるものではないものの、建築物において重要な外観を損なうおそれがあることから望ましくない。そこで、変色の発生を抑制したチタン材が開発されている。例えば、特許文献1には、表面に形成した酸化膜中のフッ素量および炭素量を制御し、変色を生じにくくしたチタン材が開示されている。また、特許文献2には、酸化膜中のチタン酸化物の組成と密度とを制御し、変色を生じにくくしたチタン材が開示されている。
特開2002-47589号公報 特開2005-154882号公報
ところで、建築資材に用いられるチタン材は、色彩を有する発色材と、特有の色彩を有さず金属色を有する未発色材との二つに大別される。チタン材の表面に形成する酸化膜の形成状態は、チタン材の色彩に大きく影響を与えることが知られている。そして、発色材は、未発色材と比較し、厚い酸化膜が形成することで、表面において光の干渉が生じ、青、黄色等、種々の色彩(以下、「干渉色」ともいう。)を呈する。その一方、未発色材は、発色材と比較し、薄い酸化膜が形成するため、干渉色が生じず、銀色の金属色のみを呈する。
未発色材の場合、酸化膜の厚さを一定以下に制御する必要があり、特許文献1および2に開示されたチタン材では、膜厚さを12nm以下、または15nm以下に制御している。ところが、例えば、強い酸性を示す酸性雨が、多量に降るといった、特殊な環境下では、酸化膜が厚く成長し、変色が顕著に進行する。
この場合、チタンイオンの溶出が変色を加速させる要因となることから、チタン材が使用環境に設置される前に、予め酸化膜を厚く形成させることが有効である。しかしながら、チタン材の酸化膜を厚く形成させれば、当然、干渉色が生じ、金属色を維持できなくなる。このように、変色が進みやすい環境下を想定した場合、未発色材は、金属色を維持しつつも、変色を抑制する、つまり良好な耐候性を具備させることが難しいという課題がある。
以上を踏まえ、本発明は、酸化膜が一定以上の厚さを有しながらも、金属色を呈し、変色を抑制しうる良好な耐候性のチタン材を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、下記のチタン材およびその製造方法を要旨とする。
(1)表面に酸化膜を有するチタン材であって、
前記酸化膜の平均厚さが100nm以上であり、
下記(i)式で定義される前記酸化膜の積分強度比F1が0.2以上となる領域が、面積率で、30%以上であり、
表色系の各値が、
:60~70、
:1.0~2.0、
:5.0~8.0、
である、チタン材。
F1=I/I ・・・(i)
但し、上記式中の各記号は、以下により定義される。
:ラマン分光分析によって測定される、90~210cm-1の波数域における積分強度
:ラマン分光分析によって測定される、90~1000cm-1の波数域における積分強度
(2)前記酸化膜の化学組成において、原子%で、
Cが10.0%以下、
Fが10.0%以下、
Nが10.0%以下、
である、上記(1)に記載のチタン材。
(3)上記(1)または(2)に記載のチタン材の製造方法であって、
質量%で、HFを1.0%以上、かつHNOを1.0%以上含有する、硝ふっ酸溶液に、チタン素材を浸漬する、酸処理工程と、
前記酸処理工程の直後に、前記硝ふっ酸溶液に浸漬させたチタン素材を、20~50℃の大気中で5分以上乾燥する、乾燥工程と、を有する、チタン材の製造方法。
(4)前記硝ふっ酸溶液は、質量%で、
HFを2.0~6.0%、かつHNOを4.0~10.0%、の範囲で含有する、上記(3)に記載のチタン材の製造方法。
本発明によれば、酸化膜が一定以上の厚さを有しながらも、金属色を呈し、変色を抑制しうる良好な耐候性のチタン材を提供することを目的とする。
図1は、酸化膜について、ラマン分光分析を行った結果を示した図である。
本発明者は、チタン材の変色について種々の検討を行い、以下の(a)~(c)の知見を得た。
(a)チタン材は、酸化膜の厚さが、30nm以上になると干渉色が発生する。そして、pHが4.5以下であるような強い酸性を示す雨が降る地域では、チタン材表面に形成する酸化膜が、数十nm程度まで成長してしまう。この結果、干渉色が発現し、変色が生じる。
(b)上述した使用環境では、酸性雨等により、チタン母材からチタンイオンが溶出する。そして、チタンイオンが予め形成していた酸化膜に堆積するように、酸化チタンを形成し、酸化膜が厚く成長する。このような使用環境下での酸化膜の成長を抑制するために、予め形成させる酸化膜を厚くするのが有効である。そこで、本発明者らは、酸化膜中に形成する酸化物に着目し、使用環境において、変色を生じにくくすることができないかを検討した。
(c)酸化物の形成状態は、製造条件の中でも、特に、酸洗条件に影響を受けやすい。そして、本発明者らは、酸に浸漬させた後に、通常、行う水洗処理を行なわずに、乾燥させることで、厚い酸化膜が生成することを明らかにした。この酸化膜は、通常、チタン材に形成する酸化膜と異なり、厚さが100nm以上でありながらも、金属色を維持することができる。この理由は、表面を覆う酸化膜を構成する緻密な酸化物自体が、金属色を有しているためであり、酸化物の色彩がチタン材の色彩として視認されるためであると考えられる。
上述した酸化物は、チタン酸化物の中でも、アナターゼ型のTiOであった。このアナターゼ型のTiOが平均的に100nm以上の厚さの酸化膜を形成させることで、使用環境でチタンイオンが溶出しにくくなり、変色が生じにくくなる。
本発明は上記の知見に基づいてなされたものである。以下、本発明の各要件について詳しく説明する。
1.酸化膜
本発明に係るチタン材は、酸化膜を有する。本発明に係るチタン材は、チタン母材の表面に酸化膜を有しており、チタン母材は、チタン材の素地となる部分で、後述するチタン素材からなる。
本発明に係るチタン材は、後述するように、チタン素材を酸に浸漬させた後に、水洗処理を行わず、乾燥させ、酸化膜を形成させる。そして、チタン材の酸化膜には、部分的に円形に観察される部分(以下、「円形部」と記載する。)がある。
この円形部をチタン材の断面から観察すると、50~250nm程度に、酸化物が堆積することで層状の酸化膜が形成していた。その一方、円形部以外の部分では、500~1000nm程度の厚さに、酸化物が層状に堆積することで、酸化膜が形成していた。
すなわち、厚さは、均一ではないものの、平均して厚い層状の酸化膜が形成していることが分かる。通常の水洗処理を行う場合および陽極酸化を行う場合に形成する酸化膜は、均一で、比較的薄い厚さであることから、この酸化膜が非常に特異な構造をしていることが分かる。
また、緻密かつ層状に形成した酸化膜とチタン母材との界面は、良好に密着した状態となっており、クラックが発生していなかった。このため、この酸化膜は、良好な密着性を有すると考えられる。以下で、この酸化膜について、詳細に説明する。
1-1.酸化膜の平均厚さ
本発明に係るチタン材において、酸化膜の平均厚さは、100nm以上とする。酸化膜の平均厚さが100nm未満であると、金属色を維持しにくくなり、変色も進みやすくなることから、耐候性が低下しやすくなる。このため、酸化膜の平均厚さは、100nm以上とし、150nm以上とするのが好ましく、200nm以上とするのがより好ましい。
一方、酸化膜の平均厚さが1500nmを超えると、酸化膜とチタン母材との密着性が低下しやすくなり、割れおよび剥離が発生することがある。この結果、チタン母材が露出し、却って変色が生じやすくなり、耐候性が低下する。このため、酸化膜の平均厚さは、1500nm以下とするのが好ましく、1400nm以下とするのがより好ましく、1300nm以下とするのがさらに好ましい。
なお、酸化膜の平均厚さは、以下のような手順で測定すればよい。具体的には、電界放出型走査電子顕微鏡(「FE-SEM」とも記載する。)を用い、酸化膜の断面を観察する。この際、FE-SEMの位置制御に基づいて、10μmピッチで、10μm×10μmの大きさの視野を、10視野数、観察し、各視野で最大となる酸化膜厚さを測定する。測定した10点の厚さの平均値を酸化膜の平均厚さとする。また、FE-SEMの設定条件については、適宜、観察をしやすいように調整すればよい。
1-2.酸化膜の積分強度比F1に基づく面積率
本発明に係るチタン材では、後述する製造条件で製造することにより酸化膜を構成するチタン酸化物が、主にアナターゼ型TiOとなる。図1は、酸化膜をラマン分光分析した結果であり、観察領域全体において、155cm-1の近傍で鋭いピークが観察された。このピークは、アナターゼ型TiOのスペクトルと同定される。アナターゼ型TiOは、規則的な結晶構造を有する。このため、非晶質である自然酸化皮膜と比較して、酸化膜を通じたチタンイオンの溶出が生じにくくなると考えられる。さらに、結晶構造を有する酸化物が緻密に形成することで、チタンイオンの溶出を抑制することができる。この結果、変色を生じにくくすることができる。
そこで、本発明に係るチタン材は、以下に示すように、アナターゼ型TiOの形成状態を示す積分強度比に基づいた面積率を要件とする。すなわち、下記(i)式で定義される酸化膜の積分強度比F1が0.2以上となる領域が、面積率で、30%以上とする。
F1=I/I ・・・(i)
但し、上記式中の各記号は、以下により定義される。
:ラマン分光分析によって測定される、90~210cm-1の波数域における積分強度
:ラマン分光分析によって測定される、90~1000cm-1の波数域における積分強度
なお、上記(i)式中のIは、90~210cm-1の波数域における積分強度であり、アナターゼ型TiOの標準スペクトルである155cm-1を含み、かつこのスペクトルの近傍となるような波数域の総和を積分強度として示している。また、上記(i)式中のIは、90~1000cm-1の波数域における積分強度であり、分析の際に、通常、ピークが観察されやすい全領域における波数域の総和を積分強度として示している。
そして、F1が0.2以上となる領域が、面積率で、30%未満であると、酸化膜中にアナターゼ型TiOが十分形成しておらず、チタン母材からチタンイオンが溶出するのを抑制することができない。この結果、変色が生じやすくなる。このため、上記領域は、面積率で、30%以上とし、40%以上とするのが好ましく、50%以上とするのがより好ましい。面積率が高ければ高い程、剥離せず緻密に結晶性を持つ酸化膜が広範囲で形成されていることを表しているため、好ましい。なお、上記領域の面積率の上限値については、特に定めないが、通常、80%以下となると考えられる。
上述したF1が0.2以上となる領域の面積率は、以下のような手順で測定すればよい。具体的には、60×90μmの領域について、1μmピッチでラマン分光分析の測定を行い、各測定点の90cm-1~210cm-1までの波数域における積分強度、すなわちIを解析ソフトウェアにて算出する。同様に、90~1000cm-1の波数域における積分強度、すなわちIを算出する。続いて、算出したIおよびIからF1を算出し、F1が0.2以上となる領域をマッピングして、面積率で算出する。
なお、測定条件は、例えば、レーザー波長:458nm、ビーム径:1μmΦ(≒分析領域)、ビーム露光時間:4s、積算回数:2回、マッピング領域:60×90μmとすればよい。
1-3.酸化膜の化学組成
本発明に係るチタン材の酸化膜の化学組成においてC、FおよびNは、以下の範囲に制限するのが好ましい。なお、酸化膜中には、上記、C、FおよびN以外の元素も含まれ得る。また、酸化膜中のCおよびFは、単独で存在する他に、チタン、水素、および酸素等との化合物として存在している場合があるが、以下記載の含有量は、これら化合物として含有されている場合を含む。以下のC、FおよびNの含有量の説明において、「%」は、原子%を示すものとする。
C:10.0%以下
F:10.0%以下
酸化膜のC含有量およびF含有量が過剰であると、使用環境において、チタンイオンの溶解が生じやすくなる。これは、CおよびF、ならびにこれら化合物が、酸化膜の作用を低下させることで、チタンイオンが溶出しやすくなるからである。また、上記の元素は、酸化膜中に、溶解しやすいチタンとの化合物として存在する。そして、この化合物が溶解した際、酸化膜が成長し、変色が発生しやすくなる。加えて、酸化膜とチタン母材との密着性が低下し、酸化膜の劣化が生じる場合がある。
このため、C含有量は、10.0%以下とするのが好ましい。C含有量は、8.0%以下とするのがより好ましい。同様に、F含有量は、10.0%以下とするのが好ましい。F含有量は、9.0%以下とするのがより好ましい。上述したC含有量およびF含有量は、少なければ少ない方がさらに好ましいが、製造上、CおよびFのいずれの場合であっても、1.0%が、含有量の実質的な下限値となる。
N:10.0%以下
酸化膜中のN含有量が過剰であると、緻密な酸化膜を形成することができにくくなる。この結果、使用環境において、酸化膜の割れおよび剥離によるチタンイオンの溶出を抑制できず、酸化膜が成長してしまう。このため、N含有量は、10.0%以下とするのが好ましい。N含有量は、8.0%以下とするのがより好ましい。上述したN含有量は、少なければ少ない方がさらに好ましいが、製造上、0.2%が、含有量の実質的な下限値となる。
なお、酸化膜中の各元素の含有量は、以下のような手順で測定すればよい。具体的には、X線光電子分光分析器(単に「XPS」と記載することもある。)を用い、所定の条件で、チタン材の表面について、Arイオンスパッタリングにより、酸化膜からチタン母材の方向、すなわち深さ方向の定量分析を実施する。測定した酸化膜中の最大のF濃度およびN濃度を、酸化膜中のF含有量、N含有量とする。
また、C含有量については、最表面に付着した有機物の影響を除外する必要がある。このため、最表面にて酸素濃度が低下している部分を有機物の影響と考え、酸素濃度が極大となる深さより深い位置における炭素濃度の最大値をC含有量とする。なお、測定の際の条件として、例えば、X線源:mono-AlKα(hν:1486.6eV)、ビーム径:200μmΦ(≒分析領域)、1測定点での検出深さ:2~8nm、スパッタ条件:Ar、スパッタレート2.0nm/min(SiO換算値)とすればよい。このSiO換算値とは、予めエリプソメーターを用いて厚さを測定したSiO膜を用いて、同一測定条件で求めたときのスパッタリング速度を示す。また、上述した条件においては、深さ方向に100nmまでの領域を測定することができる。
2.色彩
本発明に係るチタン材は、酸化膜が干渉色を生じず、金属色、すなわち銀色の色彩を有する。そこで、本発明に係るチタン材では、以下に示すように、金属色を有することを示すL表色系の各色彩測定値を要件とする。
本発明に係るチタン材は、L表色系の各値が、L:60~70、a:1.0~2.0、b:5.0~8.0、とする。各値が上記範囲内であれば、チタン材は、銀色の金属色を呈するからである。なお、L表色系の測定については、JIS K 5600-4-5:1999に準じて行い、色調をJIS K 5600-4-4:1999に準じて定量化した。
3.製造方法
本発明に係るチタン材の製造方法について説明する。本発明に係るチタン材は、以下のような製造方法により、安定して製造することができることが確認されている。
最初にチタン素材を用意する。この際の、チタン素材は、工業用純チタンおよびチタン合金であれば、特に、種類は限定されない。なお、工業用純チタンとは、意図的に添加した元素を含まず、不純物とTiとからなるチタン材であり、通常、Ti含有量は、98質量%以上となる。
一般的な工業用純チタンとして、JIS 1種~4種、またはASTM/ASME Grade1~4が例示される。工業用純チタンの不純物元素として代表的な元素は、C、H、O、N、Feである。上述した工業用純チタンにおいて、上記元素の含有量は、C:0.08質量%以下、H:0.015質量%以下、O:0.40質量%以下、N:0.05質量%以下、Fe:0.50質量%以下である。
また、チタン合金とは、通常、Tiを70質量%以上含む合金である。チタン合金としては、α型チタン合金、α+β型チタン合金またはβ型チタン合金が挙げられる。α型チタン合金としては、例えば、高耐食性合金(JIS規格の11種~13種、17種、19種~22種、およびASTM規格のGrade7、11、13、14、17、30、31で規定されるチタン合金やさらに種々の元素を少量含有させたチタン合金)、Ti-0.5Cu、Ti-1.0Cu、Ti-1.0Cu-0.5Nb、Ti-1.0Cu-1.0Sn-0.3Si-0.25Nb等がある。
α+β型チタン合金としては、例えば、Ti-3Al-2.5V、Ti-5Al-1Fe、Ti-6Al-4Vなどがある。β型チタン合金としては、例えば、Ti-11.5Mo-6Zr-4.5Sn、Ti-8V-3Al-6Cr-4Mo-4Zr、Ti-13V-11Cr-3Al、Ti-15V-3Al-3Cr-3Sn、Ti-20V-4Al-1Sn、Ti-22V-4Al等がある。
酸処理工程:
続いて、上記チタン素材を、スケール残渣および付着物等を溶解させる目的で、硝ふっ酸溶液に浸漬する(以下、「酸処理工程」とも記載する。)。通常、製造ラインでは、チタン素材を、硝ふっ酸溶液に浸漬するが、例えば、チタン素材に、硝ふっ酸溶液を塗布してもよい。
酸処理工程において、硝ふっ酸溶液は、質量%で、HFを1.0%以上、かつHNOを1.0%以上含有する組成を有する。HFおよび/またはHNOの濃度が、質量%で、1.0%未満であると、十分に酸処理が行われず、アナターゼ型TiOが十分形成しにくくなる。このため、F1が0.2以上となる領域が小さくなり、良好な耐候性を得にくくなる。そこで、硝ふっ酸溶液は、質量%で、HFを1.0%以上含有し、かつHNOを1.0%以上含有する。HFは2.0%以上含有するのが好ましく、HNOは4.0%以上含有するのが好ましい。
一方、HFを、質量%で、6.0%超を含有すると、酸化膜中のF含有量が高くなりやすくなり、良好な耐候性を得にくくなる。このため、硝ふっ酸溶液は、質量%で、HFを6.0%以下含有するのが好ましい。同様に、HNOを、質量%で、10.0%超を含有すると、酸化膜中のN含有量が高くなりやすくなり、良好な耐候性を得にくくなる。このため、硝ふっ酸溶液は、質量%で、HNOを10.0%以下含有するのが好ましい。つまり、硝ふっ酸溶液は、質量%で、HFを2.0~6.0%、かつHNOを4.0~10.0%、の範囲で含有するのが好ましい。
酸処理工程における浸漬時間については、常法に従えばよいが、通常、浸漬時間は、1~5分程度となる。また、硝ふっ酸溶液の温度についても、常法に従えばよく、通常、40~60℃で行うのが好ましい。
乾燥工程:
続いて、表面に付着した硝ふっ酸溶液を乾燥させるため、酸処理工程の直後に、硝ふっ酸溶液に浸漬させたチタン素材を、20~50℃の大気中で5分以上乾燥する。通常のチタン材の製造では、酸処理工程の後、チタン素材に付着した酸を洗い流す水洗処理を行う。一方、本発明のチタン材では、通常の水洗処理を行わず、乾燥させる。
水洗処理を行わないことで、乾燥工程において、ふっ化物イオンがチタン素材の表面に残存するとともに、チタンイオンの溶解が促進される。加えて、水洗工程によるチタンイオンの流動が生じないため、酸化物であるアナターゼ型TiOが表面に堆積し、100nm以上の厚さを有する酸化膜が形成すると考えられる。
ここで、乾燥工程は、大気中で行う。酸化膜の成長を十分に促すためである。また、同工程において、20℃未満の温度で乾燥を行うと、乾燥時間が長くなり、生産性が低下する。また、酸化膜が過剰に成長してしまう。このため、20℃以上の温度で乾燥を行う。一方、50℃超の温度で乾燥を行うと、酸化膜の成長が低下し、良好な膜厚さになりにくくなり、アナターゼ型のTiOが形成しにくくなる。このため、50℃以下の温度で乾燥を行う。この際の乾燥時間は、酸化膜を十分成長させ、かつアナターゼ型TiOを十分形成させるために、5分以上とする。なお、乾燥時間が長時間になるほど、膜厚は厚くなる。乾燥工程の後、チタン母材の表面にアナターゼ型TiOが緻密に堆積した酸化膜を有するチタン材を得ることができる。
なお、乾燥工程を行った後であれば、酸化膜が十分に形成しているため、水洗処理を行ってもよい。水洗の方法については、特に限定されないが、例えば、20~50℃で、1分間水に浸漬する、または、スプレー噴射で、チタン材の表面に水を噴霧すればよい。さらに、必要に応じて、不活性雰囲気下で300~900℃に加熱してもよい。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
チタン素材として、冷延焼鈍した、工業用純チタン板(JIS1種~3種)および各種チタン合金板を、70mm×70mm×0.3mm(t)に切り出したチタン板を用いた。JIS1種の工業用純チタン板(表1中で、「CP1」と記載する。)の化学組成は、C:0.08質量%以下、H:0.013質量%以下、O:0.15質量%以下、N:0.03質量%以下、Fe:0.20質量%以下、残部がTiであった。
同様に、JIS2種の工業用純チタン板(表1中で、「CP2」と記載する。)の化学組成は、C:0.08質量%以下、H:0.013質量%以下、O:0.20質量%以下、N:0.03質量%以下、Fe:0.25質量%以下、残部がTiであった。同様に、JIS3種の工業用純チタン板(表1中で、「CP3」と記載する。)の化学組成は、C:0.08質量%以下、H:0.013質量%以下、O:0.30質量%以下、N:0.05質量%以下、Fe:0.30質量%以下、残部がTiであった。
各種チタン合金については、1質量%のCuを含有させたTi-1Cu合金、3質量%のAlおよび2.5質量%のVを含有させたTi-3Al-2.5V合金、5質量%のAlおよび1質量%のFeを含有させたTi-5Al-1Fe合金、0.05質量%のPdを含有させたTi-0.05Pd合金、および0.15質量%のPdを含有させたTi-0.15Pd合金を用いた。なお、これら合金については、含有元素を除き、残部は、Tiおよび不純物である。
上述した、工業用純チタンおよびチタン合金のチタン板について表1に示すように条件を変えて、酸処理工程および大気中での乾燥工程を実施し、チタン材を製造した。なお、試験No.4および5については、陽極酸化およびイオンプレーティングを実施し、酸処理および乾燥工程を行わなかった。なお、陽極酸化の条件は、pHが5.0の水溶液中で、印加電圧を100Vとし、処理を行った。また、イオンプレーティングは、バッチ真空炉内の真空度を約6×10-1Paとし、窒素ガスを導入し、さらに蒸発源である純チタンを加熱蒸発、イオン化させ、陰極としたチタン板表面に窒素富化チタン相を形成させた。以下、各条件を表1に示す。
Figure 0007518378000001
得られたチタン材について、酸化膜の平均厚さ、酸化膜の積分強度比F1、酸化膜のC、F、Nそれぞれの元素の含有量、およびL表色系の各値を、測定した。また、特性を評価するために、変色試験を行った。上記測定方法および変色試験の実施方法は、以下に示すとおりである。
(酸化膜の平均厚さ)
FE-SEMを用い、酸化膜の断面を観察した。観察面はイオンミリングにより加工した。加工条件は加速電圧6keV、電流150μA、加工時間4時間で実施した。この際、FE-SEMの位置制御に基づいて、10μmピッチで、10μm×10μmの大きさの視野を、10視野数、観察し、各視野で最大となる膜厚さを測定した。測定した10点の厚さの平均値を酸化膜の平均厚さとした。なお、FE-SEMは、日本電子社製のJSM-7000Fを用い、測定条件は、加速電圧15keV、倍率を5000倍で観察した。
(酸化膜の積分強度比F1に基づく面積率)
60×90μmの領域について、1μmピッチでラマン分光分析の測定を行い、各測定点の90cm-1~210cm-1までの波数域における積分強度、すなわちIを解析ソフトウェアにて算出した。同様に、90~1000cm-1の波数域における積分強度、すなわちIを算出した。続いて、算出したIおよびIからF1を算出し、F1が0.2以上となる領域をマッピングして、面積率で算出した。
なお、上記ラマン分光分析では、HORIBA製 LabRAM HR Evolutionを用い、レーザー波長:458nm、ビーム径:1μmΦ(≒分析領域)、ビーム露光時間:4s、積算回数:2回、マッピング領域:60×90μmの条件で、測定を行った。また、解析の際の解析ソフトウェアは、HORIBA製Labspec6(Ver.6.4.4.16)を用いた。
(酸化膜のC、F、Nそれぞれの元素の含有量)
XPSを用い、所定の条件で、チタン材の表面についてArイオンスパッタリングにより、酸化膜からチタン母材の方向、すなわち深さ方向の定量分析を実施する。測定した酸化膜中の最大のF濃度およびN濃度を、酸化膜中のF含有量、N含有量とする。
また、C含有量については、最表面に付着した有機物の影響を除外する必要がある。このため、最表面にて酸素濃度が低下している部分を有機物の影響と考え、酸素濃度が極大となる深さより深い位置における炭素濃度の最大値をC含有量とした。なお、測定では、アルバック・ファイ製VersaProbeIIIを用い、X線源:mono-AlKα(hν:1486.6eV)、ビーム径:200μmΦ(≒分析領域)、1測定点での検出深さ:2~8nm、スパッタ条件:Ar、スパッタレート2.0nm/min(SiO換算値)の条件で測定を行った。なお、このSiO換算値とは、予めエリプソメーターを用いて厚さを測定したSiO膜を用いて、同一測定条件で求めたときのスパッタリング速度を示す。
(L表色系の各値)
表色系の各値については、光源Cにてミノルタ(株)製CR-200bの色彩色差計を用いてJIS K 5600-4-5:1999に準じて測定を行い、JIS K 5600-4-4:1999に準じて定量化した。なお、この際の試験では、酸処理および乾燥工程の前後のチタン材と比較して、金属色の色彩を評価した。なお、酸処理前のチタン材は、いずれも、Lの値は、L:60~70、a:1.0~2.0、b:5.0~8.0の範囲内であり、各値が上記範囲内であれば、金属色を呈した。
(変色試験)
酸性雨、熱帯といった変色が進みやすい環境を想定して、変色試験を行った。変色試験では、チタン板を、50mm(L)×25mm(w)×0.3mm(t)に切り出し、80℃のpH3の硫酸水溶液に、14日間浸漬し、浸漬前後でチタン材表面のL表色系の各値を測定して、変色の度合いを示す色差ΔE abを算出した。
ここで、色差ΔE abが大きい程、試験の前後で変色が生じたことを示す。そして、ΔE abが4.0以下の例を、変色が抑制されている例と判断した。この中でも、ΔE abが1.0以下の例を、変色が抑制され、良好な特性を示す例と判断し、〇と記載した。また、ΔE abが1.0超でかつ4.0以下の例を、変色がやや抑制され、特性としては、問題無い例と判断し、△と記載した。一方、ΔE abが4.0を超える例を、変色が生じた例と判断し、×と記載した。
なお、ΔE abの測定も、ミノルタ(株)製色彩色差計CR-200bを用いて、光源Cにて実施した。ΔE abは、JIS Z 8730:2009で規定されている通りに測定、算出した。色調を表すL*、a*、およびb*の三つの値において、変色促進試験前後での差をΔL*、Δa*、Δb*としたとき、ΔE ab=√{(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)}の式から算出できる。以下、結果を纏めて表2に示す。
Figure 0007518378000002
本発明に係るチタン材の各要件を満足する試験No.3、6~11、および13~22は、本発明例であり、ΔE abが4.0以下となり、変色が抑制され、良好な耐候性を示した。その中でも、試験No.13および14は、硝ふっ酸溶液の組成が、本発明の好ましい範囲を満足しなかったため、他の本発明例と比較し、ΔE abがやや劣る結果になった。
一方、本発明に係るチタン材の各要件を満足しない試験No.1、2、4、5および12は、ΔE abが4.0を超え、変色が生じ、耐候性が低下した。試験No.1は、酸処理および乾燥工程を行わなかったため、薄い酸化膜しか形成せず、酸化膜においてアナターゼ型TiOも十分に形成しなかった。この結果、ΔE abが4.0を超え、変色が生じ、耐候性が低下した。
試験No.2は、酸処理の後、水洗処理を行ったため、薄い酸化膜しか形成せず、色彩測定値が本発明の範囲を満足せず、目的とする金属色を呈さなかった。加えて、酸化膜においてアナターゼ型TiOも十分に形成しなかった。この結果、ΔE abが4.0を超え、変色が生じ、耐候性が低下した。
試験No.4は、陽極酸化により酸化膜を形成させたため、色彩測定値が本発明の範囲を満足せず、金属色を呈しなかった。また、アナターゼ型TiOも十分に形成しなかった。この結果、ΔE abが4.0を超え、変色が生じ、耐候性も低下した。
試験No.5は、イオンプレーティングにより酸化膜を形成させたため、色彩測定値が本発明の範囲を満足せず、金属色を呈しなかった。また、アナターゼ型TiOが十分に形成しなかった。加えて、イオンプレーティングにより酸化膜を形成させたため、酸化膜中のN含有量が高くなった。試験No.12は、乾燥工程における温度が高く、乾燥時間が短かったため、アナターゼ型TiOが十分に形成せず、E abが4.0を超え、変色が生じ、耐候性も低下した。

Claims (4)

  1. 表面に酸化膜を有するチタン材であって、
    前記酸化膜の平均厚さが100nm以上であり、
    下記(i)式で定義される前記酸化膜の積分強度比F1が0.2以上となる領域が、面積率で、30%以上であり、
    表色系の各値が、
    :60~70、
    :1.0~2.0、
    :5.0~8.0、
    である、チタン材。
    F1=I/I ・・・(i)
    但し、上記式中の各記号は、以下により定義される。
    :ラマン分光分析によって測定される、90~210cm-1の波数域における積分強度
    :ラマン分光分析によって測定される、90~1000cm-1の波数域における積分強度
  2. 前記酸化膜の化学組成において、原子%で、
    Cが10.0%以下、
    Fが10.0%以下、
    Nが10.0%以下、
    である、請求項1に記載のチタン材。
  3. 請求項1または2に記載のチタン材の製造方法であって、
    質量%で、HFを1.0%以上、かつHNOを1.0%以上含有する、硝ふっ酸溶液に、チタン素材を浸漬する、酸処理工程と、
    前記酸処理工程の直後に、前記硝ふっ酸溶液に浸漬させたチタン素材を、20~50℃の大気中で5分以上乾燥する、乾燥工程と、を有する、チタン材の製造方法。
  4. 前記硝ふっ酸溶液は、質量%で、
    HFを2.0~6.0%、かつHNOを4.0~10.0%、の範囲で含有する、請求項3に記載のチタン材の製造方法。
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