JP7516166B2 - 電気化学センサおよび電気化学センサの製造方法 - Google Patents
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Description
支持体に配されたセンサ電極に液状の被験試料を接触させて当該被験試料における特定物質を電気化学的に検出する電気化学センサであって、
前記センサ電極に面する非密閉の有限空間を構成し、前記有限空間にて前記センサ電極に接触させる前記被験試料を保持する保持構造部
を備える電気化学センサが提供される。
まず、本開示の一態様に係る電気化学センサの構成例について説明する。
電気化学センサは、液状の被験試料中の特定物質を電気化学的に検出するものであるが、本開示の一態様では、被験者から採取する尿中に含まれる尿酸を検出する場合を例に挙げる。つまり、本開示の一態様においては、液状の被験試料として被験者から採取する尿を例示し、検出対象となる特定物質として尿中に含まれる尿酸を例示する。尿中における尿酸の濃度の検出は、例えば、尿中に含まれる物質を特定の条件下で電気分解させ、その際に生じる電気化学反応(例えば酸化還元反応)を利用して行うものとする。
図1は、本開示の一態様に係る電気化学センサの要部構成例を示す斜視図である。図2は、図1中のA-A断面を示す側断面図である。
支持体10は、センサ電極20を支持するもので、例えば平面視短冊状の板状部材からなる基片部11を有しており、その基片部11の長手方向の一端側の面上にセンサ電極20が配されるように構成されている。基片部11の長手方向の他端側は、センサ電極20に対して所定の電圧掃引操作を行うポテンショスタット等の測定器(ただし不図示)に接続可能に構成されている。
センサ電極20は、作用電極21と、対電極(対向電極)22と、参照電極23と、を有して構成されている。対電極22および参照電極23は、作用電極21の近傍に設けられている。作用電極21には配線31が接続され、対電極22には配線42が接続され、参照電極23には配線43が接続されている。
支持体10における突出片部12は、保持構造部30を構成する。つまり、本開示の一態様に係る電気化学センサは、保持構造部30を備えている。
次に、本開示の一態様に係る電気化学センサの処理動作例として、尿酸濃度を電気化学測定によって検出する場合の手順を説明する。ここでは、被験試料50が試験液である尿酸液であり、その尿酸液の濃度を検出する場合を例に挙げる。試験液としては、pH7のリン酸緩衝溶液100ccに尿酸50mgを投入して攪拌し、固体が見えなくなるまで溶解させたものを用いている。
本ステップでは、電気化学センサを測定器に接続する。具体的には、電気化学センサの支持体10における各配線41,42,43と測定器(ポテンショスタット等)とを電気的に接続する。測定器は、センサ電極20に対して所定の電圧掃引操作を行うことが可能なように構成されており、例えば、電圧印加部、電流測定部、電位差測定部、電位調整部を有している。電圧印加部は、配線41,42,43の接続により所定の回路が形成されたら、作用電極21と対電極22との間に電圧を印加するように構成されている。電流測定部は、尿酸の酸化還元反応により生じた電流を測定するように構成されている。電位差測定部は、作用電極21と参照電極23との間の電位差を測定するように構成されている。電位調整部は、電位差測定部により測定した電位差に基づき、参照電極23の電位を基準として作用電極21の電位を一定に維持するように構成されている。
電気化学センサと測定器(ポテンショスタット等)とを接続したら、例えば、電気化学センサに対して被験試料50を掛け流す。これにより、被験試料50が保持構造部30によって保持されるとともに、その被験試料50がセンサ電極20の表面に到達して付着することになる。なお、このときの保持構造部30による被験試料50の保持の具体的な態様については、詳細を後述する。
センサ電極20の表面に被験試料50が付着した状態で、計測機構の電圧印加部により作用電極21と対電極22との間に所定の電圧を印加することで、作用電極21が有するダイヤモンド膜の表面上で尿酸の酸化還元反応が生じる。尿酸の酸化還元反応が生じることにより、作用電極21内を電流(反応電流)が流れる。この反応電流の値を、計測機構を用いて例えばサイクリックボルタンメトリーにより測定する。サイクリックボルタンメトリー条件としては、電圧範囲:0V以上1V以下を含む範囲、掃引速度:0.1V/s以上1V/s以下が例示される。反応電流の値は、スクエアウェーブボルタンメトリー(矩形波ボルタンメトリー)、微分パルスボルタンメトリー、ノーマルパルスボルタンメトリー、交流ボルタンメトリー等の手法を用いて測定してもよい。
センサ電極20の表面に被験試料が接触した状態で、計測機構の電位差測定部により作用電極21と参照電極23との間の電位差を測定する。
ステップ3で測定した反応電流の値から、例えばサイクリックボルタモグラムを作成し、酸化ピークの電流値を取得する。取得した酸化ピーク電流値およびステップ4で測定した電位差の値に基づいて、被験試料中の尿酸濃度を算出する(定量する)。反応電流の値が被験試料中の尿酸濃度と相関関係にあることは、公知文献(例えば、Anal.Methods,2018.10,991-996,図3,4参照)に開示されている。したがって、反応電流の値と尿酸濃度との関係を予め求めておけば、測定した反応電流の値に基づいて尿酸濃度を定量することができる。
次に、上述した一連の処理動作において、保持構造部30が被験試料50を保持する際の具体的な態様について説明する。
被験者が電気化学センサに対して被験試料50を掛け流すと、その被験試料50は、保持構造部30に供給される。被験試料50が供給される保持構造部30は、センサ電極20に面する非密閉の有限空間を構成している。さらに詳しくは、保持構造部30は、2つの構成面11a,12aを有しており、これら2つの構成面11a,12aが対向して配置されていることで、非密閉の有限空間を構成している。
保持構造部30が被験試料50を保持すると、センサ電極20の周辺は、保持構造部30が保持する被験試料50によって満たされる。これにより、センサ電極20は、支持体10による被支持面を除く露出面に、被験試料50のみが接触することになる。つまり、保持構造部30は、被験試料50のみがセンサ電極20の露出面に接触し、大気や他部材等がセンサ電極とは接触しないように、被験試料50の保持を行う。
図5は、センサ電極20による測定結果の再現性の具体例を示す説明図である。
図例は、同一の試験液である被験試料50について、例えば10回の測定を繰り返して得られたサイクリックボルタモグラムの酸化ピーク電流値を示している。図例によれば、センサ電極20に対して被験試料50を掛け流す場合のみならず、センサ電極20を被験試料50に浸漬させる場合についても、各回の測定結果に誤差成分以外の相違が生じることなく、それぞれのばらつきが1%~2%程度に抑えられていることがわかる。つまり、センサ電極20による測定結果については、複数回の測定を繰り返し行っても、それぞれの測定結果に再現性がある。
以上のような測定結果を得るためには、必要十分な一定量の被験試料50、すなわちセンサ電極20の周辺を満たす量の被験試料50を、保持構造部30が保持している必要がある。ここで、保持構造部30による被験試料50の保持量について説明する。
換言すると、保持構造部30は、作用電極21を平面視したときの面積よりも広い面積の領域にて、被験試料50である被験試料50の保持を行う。作用電極21よりも広い面積の領域にて被験試料50を保持すれば、作用電極21の表面が完全に被験試料50と接触するようになり、良好な測定結果を得る上で非常に好適なものとなる。
また、保持構造部30は、作用電極21の露出面上に十分な厚さを維持した態様で、被験試料50である被験試料50の保持を行う。具体的には、作用電極21の露出面に対して被検知成分の拡散長以上の厚さを維持した態様で、被験試料50の保持を行う。被検知成分は、被験試料50中の所定成分(所定の反応種、例えば尿酸)であり、被検知成分の拡散長は、その所定成分の拡散が生じる電極露出面からの長さ(距離)である。このように、作用電極21に対して被検知成分の拡散長以上の厚みで被験試料50を保持すれば、作用電極21の露出面の全域にわたり必要十分な被験試料の保持量を確保できるので、良好な測定結果を得る上で非常に好適なものとなる。
図7は、本開示の一態様に係る電気化学センサの要部構成である保持構造部30の大きさおよび形状の一例を模式的に示す説明図である。なお、図中において、センサ電極20については、作用電極21のみを示しており、他の電極については図示を省略している。
以上のような量の被験試料50を保持するために、保持構造部30は、既述のように、当該被験試料50の表面張力を利用する。被験試料50の表面張力を利用し得るか否かについては、以下のように考えることができる。
=2(dT+W)×γLGcosθC-(dT+dB)/2×Whρg
=0 ・・・(1)
被験試料50を保持構造部30が保持した状態でセンサ電極20による測定結果が得られたら、その後は、保持構造部30を構成する有限空間の非密閉部分を利用して、保持状態の被験試料50を保持構造部30から脱離させるようにしてもよい。具体的には、被験試料50を保持した状態の保持構造部30に外力を加えることで、当該被験試料50を保持構造部30から脱離させることができる。その場合の外力としては、例えば、人手で支持体10を持って振ることにより生じる遠心力が挙げられる。ただし、外力は、遠心力に限られず、例えば吸水性を有する紙部材や布部材等による吸水力であってもよい。
保持構造部30は、被験試料50を保持する機能の他に、以下に述べる機能を兼ね備えるものであってもよい。
保持構造部30は、被験試料50以外のもののセンサ電極20への接触を防ぐ保護機能を兼ね備えているものであってもよい。具体的には、例えば、保持構造部30を構成する突出片部12の立ち上がり高さhが5mm~10mm程度、突出片部12の突端側の開口長dTが5mm~7mm程度であれば、その突出片部12によってセンサ電極20が十分に覆われることになる。したがって、突出片部12によってセンサ電極20の保護機能が発揮されることになり、例えば利用者の手が誤ってセンサ電極20に接触してしまう等の事態を防ぐことができ、センサ電極20の破損防止や検査精度確保等に非常に有用なものとなる。
ところで、保持構造部30における有限空間を構成することになる2つの構成面11a,12a、さらに詳しくは当該構成面11a,12aを有する基片部11および突出片部12については、既述のようにPE、PET、エポキシ樹脂等の形成材料によって形成されているが、保持構造部30の機能という観点においては、以下のような形成材料であることが好ましい。
本態様によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
特に、保持構造部30が少なくとも2つの構成面11a,12aを有し、各構成面11a,12aの間にて被験試料50を保持するように構成されていれば、非常に簡素な構成で被験試料を保持することができる。
次に、本開示の他の態様に係る電気化学センサについて説明する。ここでは、主として、上述した一態様との相違点について説明する。
図8に示すように、本開示の他の態様に係る電気化学センサは、基片部11からなる支持体10におけるセンサ電極20の配置側に、キャップ部13が装着されて構成されている。
以上に、本開示の実施の態様を具体的に説明したが、本開示は上述の各態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
また、上述の各態様では、被験試料中に含まれる特定物質が尿酸である例について説明したが、本開示はこのような態様に限定されない。例えば、被験試料中に含まれる特定物質としては、尿酸の他、尿糖、アルギニン、アルブミン等であってもよい。
以下、本開示の好ましい態様について付記する。
本開示の一態様によれば、
支持体に配されたセンサ電極に液状の被験試料を接触させて当該被験試料における特定物質を電気化学的に検出する電気化学センサであって、
前記センサ電極に面する非密閉の有限空間を構成し、前記有限空間にて前記センサ電極に接触させる前記被験試料を保持する保持構造部
を備える電気化学センサが提供される。
本開示の他の一態様によれば、
支持体に配されたセンサ電極に液状の被験試料を接触させて当該被験試料における特定物質を電気化学的に検出する電気化学センサであって、
前記センサ電極の露出面に前記被験試料のみが接触するように前記センサ電極の周囲に前記被験試料を保持する保持構造部
を備える電気化学センサが提供される。
本開示のさらに他の一態様によれば、
支持体に配されたセンサ電極に液状の被験試料を接触させて当該被験試料における特定物質を電気化学的に検出する電気化学センサであって、
前記センサ電極に前記被験試料を接触させた状態で当該被験試料を保持する保持構造部が前記支持体に設けられており、
同一の前記被験試料について、前記保持構造部が当該被験試料を保持した状態で前記センサ電極で得られる検出信号の強度Aに対する、容器に貯留された当該被験試料に前記センサ電極を浸漬させて得られる検出信号の強度Bの差が、前記強度Aの10%以下である
電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料の表面張力を利用して当該被験試料の保持を行うように構成されている
付記1から3のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部における前記有限空間は、前記被験試料の表面張力を利用して当該被験試料を保持する大きさおよび形状に形成されている
付記1に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、少なくとも2つの構成面を有し、前記2つの構成面の間にて前記被験試料を保持するように構成されている
付記1から5のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記2つの構成面が対向して配置されている
付記6に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記センサ電極を囲うように形成された壁面を有し、前記壁面内の空間にて前記被験試料を保持するように構成されている
付記1から5のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記センサ電極の近傍に配される付設部材を有し、前記センサ電極と前記付設部材との間にて前記被験試料を保持するように構成されている
付記1から5のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料の保持容量が0.01ml以上0.30ml以下となるように構成されている
付記1から9のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料を接触させた際の当該被験部材の接触角が0°以上90°未満となるように構成されている
付記1から10のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、外力が加わらない場合に前記被験試料の保持状態を少なくとも1分間維持するように構成されている
付記1から11のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、所定範囲内での前記支持体の姿勢変化または環境条件変化があっても、前記被験試料の保持量にばらつきが生じず、または生じた容量のばらつきが平均値±10%未満となるように構成されている
付記1から12のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、外力を加えることで保持状態の前記被験試料が前記保持機構部から脱離するように構成されている
付記1から13のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記支持体に対して着脱可能に構成されている
付記1から14のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部には、当該保持構造部が保持する前記被験試料を当該保持構造部に導く導入構造部が付設されている
請求項1から15のいずれか1項に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部には、前記被験試料の混入異物の流入を防ぐフィルタ部が付設されている
付記1から16のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部には、前記被験試料に含まれる気泡を除去する気泡除去部が付設されている
付記1から17のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料以外のものの前記センサ電極への接触を防ぐ保護機能を兼ね備えている
付記1から18のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、保持状態の前記被験試料の蒸発を防止する蒸発防止機能を兼ね備えている
付記1から19いずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記センサ電極は、作用電極と対電極とを有し、
前記作用電極は、当該作用電極と前記対電極との間に前記被験試料が存在する状態で所定電圧を印加した際に表面で酸化還元反応を生じさせるダイヤモンド膜により構成されている
付記1から20のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、少なくとも前記作用電極の露出面の全面が前記被験試料と接触する態様で当該被験試料の保持を行うように構成されている
付記21に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記作用電極の面積よりも広い面積の領域にて前記被験試料の保持を行うように構成されている
付記21または22に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記作用電極の露出面に対して被検知成分の拡散長以上の厚さを維持した態様で前記被験試料の保持を行うように構成されている
付記21から23のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、透光性を有する材料によって形成されている
付記1から24のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料を含侵しない材料によって形成されている
付記1から25のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、絶縁性を有する材料によって形成されている
付記1から26のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、可撓性を有する材料によって形成されている
付記1から27のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料に溶出する成分を含んでいない材料によって形成されている
付記1から28のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、親水性を有する材料によって形成されている
付記1から29のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記支持体と同一の材料によって形成されている
付記1から30のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記支持体と異なる材料によって形成されている
付記1から30のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料との接触箇所が平滑な表面を有する材料によって形成されている
付記1から32のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、前記被験試料との接触箇所が粗い表面を有する材料によって形成されている
付記1から32のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記保持構造部は、ポリエチレンまたはエポキシ樹脂によって形成されている
付記1から34のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
好ましくは、
前記被験試料は、人間または動物の尿または血液である
付記1から35のいずれか1態様に記載の電気化学センサが提供される。
11 基片部
11a 構成面
12 突出片部
12a 構成面
13 キャップ部
13a 構成面(壁面)
13b 開口部
13c 開口部
14 構成面
15 壁面
16 付設部材
20 センサ電極
21 作用電極
22 対電極
23 参照電極
30 保持構造部
50 被験試料
Claims (12)
- 支持体に配されたセンサ電極に液状の被験試料を接触させて当該被験試料における特定物質を電気化学的に検出する電気化学センサであって、
前記センサ電極に面する非密閉の有限空間を構成し、前記有限空間にて前記センサ電極に接触させる前記被験試料を保持する保持構造部
を備え、
前記保持構造部は、少なくとも2つの構成面を有し、前記2つの構成面が平行ではなく互いに対向して配置されており、前記2つの構成面の間にて前記被験試料の表面張力を利用して当該被験試料を保持するように構成されている
電気化学センサ。 - 前記支持体は、長手方向の一端側の面上に前記センサ電極が配される基片部を有しており、
前記保持構造部は、前記基片部の長手方向の一端側に配され、前記基片部と、前記基片部の一端側から他端側に向けて前記基片部との間隔を広げながら延びる突出片部とから構成され、
前記基片部と前記突出片部とは、互いに対向して配置され、対向する前記基片部と前記突出片部との面により前記2つの構成面を構成する
請求項1に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、前記被験試料の保持容量が0.01ml以上0.30ml以下となるように構成されている
請求項1または2に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、所定範囲内での前記支持体の姿勢変化または環境条件変化があっても、前記被験試料の保持量にばらつきが生じず、または生じた容量のばらつきが平均値±10%未満となるように構成されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、外力を加えることで保持状態の前記被験試料が前記保持構造部から脱離するように構成されている
請求項1から4のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、前記被験試料以外のものの前記センサ電極への接触を防ぐ保護機能を兼ね備えている
請求項1から5のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記センサ電極は、作用電極と対電極とを有し、
前記作用電極は、当該作用電極と前記対電極との間に前記被験試料が存在する状態で所定電圧を印加した際に表面で酸化還元反応を生じさせるダイヤモンド膜により構成されている
請求項1から6のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、少なくとも前記作用電極の露出面の全面が前記被験試料と接触する態様で当該被験試料の保持を行うように構成されている
請求項7に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、透光性を有する材料によって形成されている
請求項1から8のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記保持構造部は、絶縁性を有する材料によって形成されている
請求項1から9のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 前記被験試料は、人間または動物の尿または体液である
請求項1から10のいずれか1項に記載の電気化学センサ。 - 請求項2に記載の電気化学センサの製造方法であって、
前記基片部の一端側を折り曲げることによって前記突出片部を形成する工程を有する、電気化学センサの製造方法。
Priority Applications (4)
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