JP7513426B2 - 画像データ作成装置、印刷システムおよび画像データ作成用のコンピュータプログラム - Google Patents

画像データ作成装置、印刷システムおよび画像データ作成用のコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、画像データ作成装置、印刷システムおよび画像データ作成用のコンピュータプログラムに関する。詳しくは、本発明は、カット線が付与された印刷画像に基づいて画像データを作成する画像データ作成装置と、画像データ作成装置、および、媒体に対して印刷および切断可能なプリンタとを備えた印刷システムと、画像データ作成用のコンピュータプログラムとに関する。
例えば特許文献1には、紙や樹脂シートなどからなる媒体に対して印刷および切断を行うことが可能なカッティングヘッド付きプリンタが開示されている。上記プリンタは、インクを吐出するインクヘッドと、媒体を切断するカッティングヘッドとを備えている。上記プリンタでは、例えば媒体に対して印刷が行われ、印刷が行われた媒体に対して切断が行われる。
特開2001-260443号公報
ところで、上記のように媒体に対して印刷および切断可能なプリンタでは、カット線が付与された印刷画像をRIP(Raster Image Processor)処理して、例えばラスターデータである画像データを作成する。プリンタは、画像データの印刷画像に基づいて媒体に印刷し、画像データのカット線に沿って媒体を切断する。
上記の印刷画像、および、印刷画像に付与されるカット線は、ユーザによって作成されるものであり、例えば印刷画像を作成する画像作成装置によって、印刷画像およびカット線を作成する。作成されたカット線は印刷画像に付与される。このように、上記画像作成装置によって作成されたカット線が付与された印刷画像をRIP処理することで、画像データが作成される。
例えばカット線が付与された印刷画像を上記画像作成装置で作成する場合、プリンタ側でカット線であることを認識するために、所定の専用の形式でカット線を設定する必要がある。このような専用の形式でカット線を設定できるのは、専用の形式のことを知っているユーザのみであるため、専用の形式のカット線を作成して印刷画像に付与することは、ユーザの経験則に影響されていた。また、ユーザが上記画像作成装置で印刷画像およびカット線を作成する場合、印刷対象となる印刷画像のデータと、カット線のデータとが混在するため、作成作業が煩わしいものであった。
そこで、上記混在を避け、かつ、編集効率を向上させるため、印刷画像とカット線とを分離して、カット線のみが配置されたカットレイヤを作成することが考えられる。しかしながら、上記画像作成装置によってカットレイヤを意識してカット線を作成することも、ユーザの経験則に影響されるため、煩わしい作業であった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの経験則に影響されず、かつ、煩わしい設定をすることなく自動的にカットレイヤを作成して、画像データを作成することが可能な画像データ作成装置、印刷システムおよび画像データ作成用のコンピュータプログラムを提供することである。
本発明に係る画像データ作成装置は、印刷画像取得部と、カットレイヤ作成部と、RIP処理部とを備えている。前記印刷画像取得部は、印刷および切断可能なプリンタによって媒体に印刷される印刷画像を取得する。前記カットレイヤ作成部は、前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像に対する切断位置であって、媒体の切断位置を指定するカット線が配置されたカットレイヤを自動で作成する。前記RIP処理部は、前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像と、前記カットレイヤ作成部によって作成された前記カットレイヤの前記カット線とに対してRIP処理を実施し、前記プリンタが印刷および切断するための画像データを作成する。
前記画像データ作成装置によれば、ユーザは、印刷画像にカット線を付与する際に、カットレイヤを作成するための煩わしい設定をすることなく、カットレイヤを意識することなく、カットレイヤを自動で作成することができる。そのため、印刷画像にカット線を付与して、カット線が付与された印刷画像にRIP処理を実施して画像データを作成することを、ユーザの経験則に影響されずに容易に行うことができる。
実施形態に係る印刷システムの概念図である。 プリンタを示す正面図である。 インクジェットヘッドおよびカッティングヘッドの正面図である。 インクジェットヘッドおよびカッティングヘッドの正面図である。 印刷システムのブロック図である。 RIP処理の説明図である。 カット線付与画面が表示された表示画面を示す図である。 輪郭ボタンが選択されることで行われるカット線の付与方法を示す説明図である。 図形ボタンが選択されることで行われるカット線の付与方法を示す説明図である。 変換ボタンが選択されることで行われるカット線の付与方法を示す説明図である。 結合ボタンが選択されることで行われるカット線の付与方法を示す説明図である。 画像データを作成する手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係る印刷システム1の概念図である。図1に示すように、印刷システム1は、プリンタ10と、印刷画像作成装置70と、画像データ作成装置80とを備えている。印刷システム1では、プリンタ10は印刷および切断可能なプリンタである。印刷システム1では、印刷画像作成装置70によって、プリンタ10で印刷される印刷画像P10を作成し、画像データ作成装置80は、この印刷画像P10と、プリンタ10で切断される媒体5(図2参照)の位置が指定されたカット線とをRIP処理することで画像データDT1を作成する。プリンタ10は、画像データ作成装置80によって作成された画像データDT1に基づいて、媒体5に印刷し、かつ、媒体5を切断する。以下、プリンタ10、印刷画像作成装置70および画像データ作成装置80を順に説明する。
まずプリンタ10について説明する。図2は、本実施形態に係るプリンタ10の正面図である。以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記作業者に近づく方を前方、上記作業者が遠ざかる方を後方とする。
図面中の符号L、R、U、Dは、それぞれ左、右、上、下を示している。図面中の符号Yは主走査方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。図示は省略するが、主走査方向Yと交差する方向(例えば平面視において直交する方向)を副走査方向という。本実施形態では、副走査方向は前後方向である。ここでは、主走査方向Yが第1方向の一例であり、副走査方向が第2方向の一例である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図2に示すように、プリンタ10は、カッティングヘッド付きのインクジェット式のプリンタであり、切断機能を有する。プリンタ10は、媒体5に対して印刷および切断(カッティング)が可能なプリント&カット機である。
媒体5は、例えば記録紙である。ただし、媒体5は記録紙に限定されない。例えば媒体5には、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ粘着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材、アルミや鉄等から形成された金属板、ガラス板、木材板などが含まれる。
本明細書において「切断」、「カッティング」とは、媒体5の厚み方向の全体を切断する場合(例えば、シール材の台紙および剥離紙の両方を切断する場合)と、媒体5の厚み方向の一部を切断する場合(例えば、シール材の台紙は切断せず、剥離紙のみを切断する場合)とが含まれる。
図2に示すように、プリンタ10は、プリンタ本体10aと、脚11と、操作パネル12と、媒体5が支持されるプラテン16と、インクジェットヘッド20と、カッティングヘッド30と、ヘッド移動機構40と、媒体移動機構50と、制御装置60とを備えている。
プリンタ本体10aは、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚11は、プリンタ本体10aを支持するものであり、プリンタ本体10aの下面に設けられている。操作パネル12は、例えばプリンタ本体10aの右側の前面に設けられている。操作パネル12は、例えばユーザが印刷や切断に関する操作を行うものである。図示は省略するが、操作パネル12には、例えば解像度、インクの濃さなどの印刷に関する情報や、印刷中や切断中のプリンタ10のステータスなどが表示される表示部、および、印刷や切断に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。操作パネル12は、制御装置60によって制御される。
プラテン16は、媒体5への印刷および媒体5を切断する際、媒体5を支持するものである。プラテン16には、媒体5が載置される。媒体5への印刷および媒体5の切断は、プラテン16上で行われる。プラテン16は、主走査方向Yおよび上記副走査方向に広がっている。プラテン16は、支持台の一例である。プラテン16の上方には、主走査方向Yに延びるガイドレール15が配置されている。
インクジェットヘッド20は、プラテン16に支持された媒体5に印刷を行う。インクジェットヘッド20は、主走査方向Yに移動可能に構成されている。図3Aおよび図3Bは、インクジェットヘッド20およびカッティングヘッド30の正面図である。図3Aに示すように、インクジェットヘッド20は、キャリッジ21と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)を有する複数のインクヘッド22と、を備えている。
ここでは、5つのインクヘッド22がキャリッジ21に支持されている。5つのインクヘッド22は、それぞれ色調が異なるインクを吐出する。例えば各インクヘッド22は、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクなどのプロセスカラーインク、および、クリアインク、ホワイトインクなどの特色インクのうちの何れかのインクを吐出する。ただし、インクヘッド22の数は5つに限定されない。また、インクヘッド22が吐出するインクの色も何ら限定されない。キャリッジ21は、ガイドレール15に支持されている。キャリッジ21は、ガイドレール15に対し、主走査方向Yに移動自在に係合している。
カッティングヘッド30は、プラテン16に支持された媒体5を切断する。カッティングヘッド30は、主走査方向Yに移動可能に構成されている。カッティングヘッド30は、キャリッジ31と、ソレノイド32と、カッター33とを備えている。
キャリッジ31には、ソレノイド32を介してカッター33が取り付けられている。ソレノイド32は、制御装置60(図2参照)によって制御される。ソレノイド32がONまたはOFFされると、カッター33は上下方向に移動して媒体5に接触し、あるいは媒体5から離反する。キャリッジ31は、ガイドレール15に支持されている。キャリッジ31は、ガイドレール15に対し主走査方向Yに移動自在に係合している。
図2に示すように、ヘッド移動機構40は、プラテン16に支持された媒体5に対して、インクジェットヘッド20のキャリッジ21、および、カッティングヘッド30のキャリッジ31を主走査方向Yに移動させる機構である。ヘッド移動機構40は、第1移動機構の一例である。ヘッド移動機構40の構成は特に限定されない。本実施形態では、ヘッド移動機構40は、プーリ41と、プーリ42と、無端状のベルト43と、キャリッジモータ44とを備えている。
プーリ41はガイドレール15の左端部に設けられ、プーリ42はガイドレール15の右端部に設けられている。ベルト43は、プーリ41とプーリ42とに巻き掛けられている。ベルト43は、キャリッジ31(図3A参照)の背面上部に固定されている。右側のプーリ42には、キャリッジモータ44が接続されている。ここでは、キャリッジモータ44が駆動して、プーリ42が回転することで、プーリ41とプーリ42との間においてベルト43が走行する。これにより、キャリッジ31は主走査方向Yに移動する。キャリッジモータ44は、制御装置60に制御される。
図3Aに示すように、キャリッジ21の左側部分には、磁石によって構成される連結部材24が設けられている。キャリッジ31の右側部分には、磁石によって構成される連結部材34が設けられている。連結部材24は、カッティングヘッド30の連結部材34に対し、着脱自在に連結する。本実施形態では、連結部材24および連結部材34は、磁力を利用するものである。ただし、連結部材24および連結部材34は磁力を利用するものに限られず、係合部材などの他の構成を備えたものであってもよい。キャリッジ21の右側には、L字状に形成された受け金具25が設けられている。
プラテン16の左方および右方には、それぞれ左サイドフレーム7Lおよび右サイドフレーム7Rが配置されている。ガイドレール15は、左サイドフレーム7Lおよび右サイドフレーム7Rに支持されている。右サイドフレーム7Rには、インクジェットヘッド20を待機位置にロックするためのロック装置35が設けられている。ロック装置35は、受け金具25に引っ掛けられる受け金具36と、受け金具36をロック位置(図3B参照)と非ロック位置(図3A参照)との間で移動させるロック用ソレノイド37(図4参照)とを備えている。ロック用ソレノイド37は、制御装置60によって制御される。
インクジェットヘッド20による印刷を行う際には、図3Aに示すように、受け金具36が非ロック位置に設定される。カッティングヘッド30のキャリッジ31が右方に移動し、連結部材34と連結部材24とが接触すると、キャリッジ31とキャリッジ21とが 連結される。その結果、インクジェットヘッド20は、カッティングヘッド30と共に左右方向に移動可能となる。
一方、カッティングヘッド30によるカッティングの際には、図3Bに示すように、インクジェットヘッド20が待機位置に位置付けられ、ロック装置35の受け金具36がロック位置に設定される。これによって、インクジェットヘッド20の移動が阻止される。キャリッジ31が左方へ移動すると、連結部材34と連結部材24とが離反し、キャリッジ31とキャリッジ21との連結が解除される。その結果、インクジェットヘッド20が待機位置に待機した状態で、カッティングヘッド30が左右方向に移動可能となる。
図2に示すように、媒体移動機構50は、プラテン16に支持された媒体5を前後方向である上記副走査方向に移動させる機構である。媒体移動機構50は、第2移動機構の一例である。媒体移動機構50の構成は特に限定されない。本実施形態では、媒体移動機構50は、グリットローラ51と、ピンチローラ52と、フィードモータ53(図4参照)とを有している。グリットローラ51は、プラテン16に設けられている。ここでは、グリットローラ51の少なくとも一部がプラテン16から露出するように、グリットローラ51はプラテン16に埋設されている。
ピンチローラ52は、媒体5を上から押えつけるものであり、グリットローラ51の上方に配置されている。ピンチローラ52は、グリットローラ51と共に媒体5を挟む。ピンチローラ52は、グリットローラ51と対向している。ピンチローラ52は、上下方向に移動可能に構成されている。なお、グリットローラ51およびピンチローラ52のそれぞれの設置位置および数は特に限定されない。本実施形態では、図2に示すように、グリットローラ51およびピンチローラ52は、それぞれ8個ずつ設けられている。複数のグリットローラ51は、主走査方向Yに並んで配置され、複数のピンチローラ52は、主走査方向Yに並んで配置されている。
本実施形態では、図4に示すように、フィードモータ53は、グリットローラ51に接続されている。グリットローラ51とピンチローラ52との間に媒体5が挟まれた状態で、フィードモータ53が駆動してグリットローラ51が回転すると、媒体5は副走査方向Xに搬送される。
次に、制御装置60について説明する。図4は、印刷システム1のブロック図である。制御装置60は、媒体5への印刷および媒体5の切断に関する制御をする装置である。制御装置60の構成は特に限定されない。制御装置60は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、記憶装置と、を備えている。図2に示すように、制御装置60は、プリンタ本体10aの内部に設けられている。ただし、制御装置60はプリンタ本体10aの内部に設けられていなくてもよい。例えば制御装置60は、プリンタ本体10aの外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置60は、有線または無線を介してプリンタ本体10aと通信可能に接続されている。
図4に示すように、制御装置60は、キャリッジモータ44の駆動を制御することで、プーリ42の回転、および、ベルト43(図2参照)の走行を制御する。これにより、制御装置60は、インクジェットヘッド20およびカッティングヘッド30の主走査方向Yへの移動を制御する。制御装置60は、フィードモータ53の駆動を制御してグリットローラ51の回転を制御する。これにより、プラテン16に支持された媒体5の上記副走査方向への移動を制御する。制御装置60は、インクヘッド22がインクを吐出するタイミングやインクの吐出量などを制御する。制御装置60は、ソレノイド32を制御することで、カッター33の上下方向の移動やカッター33の圧力を制御する。
以上、本実施形態に係るプリンタ10について説明した。図5は、RIP処理の説明図である。ところで、本実施形態に係るプリンタ10を使用して、媒体5に対して印刷および切断する際、画像データDT1(図5参照)に基づいて印刷および切断が行われる。この画像データDT1とは、媒体5に印刷する印刷画像P10(図6参照)、および、媒体5を切断する位置を指定するカット線LN1に対してRIP(Raster Image Processor)処理することで得られるラスターデータまたはビットマップデータのことである。本実施形態では、画像データDT1には、印刷画像P10をRIP処理した後のラスターデータまたはビットマップデータ(以下、画像データDT1の印刷画像P10という。)と、カット線LN1をRIP処理した後のラスターデータまたはビットマップデータ(以下、画像データDT1のカット線LN1という。)とが含まれる。
本実施形態では、図1に示すように、画像データDT1は、印刷画像作成装置70によって印刷画像P10が作成された後に、画像データ作成装置80によって作成される。次に、印刷画像作成装置70、および、画像データ作成装置80について説明する。印刷画像作成装置70および画像データ作成装置80は、プリンタ10のプリンタ本体10a(図2参照)の外部に設置されたコンピュータによって実現されている。印刷画像作成装置70および画像データ作成装置80を実現するコンピュータは、プリンタ10に対する専用のコンピュータであってもよいし、汎用コンピュータであってもよい。なお、印刷画像作成装置70および画像データ作成装置80は、プリンタ本体10aの内部に設けられてもよく、プリンタ10の制御装置60と一体的なものであってもよい。
印刷画像作成装置70と、画像データ作成装置80とは、共通の1つのコンピュータによって実現されてもよいし、別々のコンピュータによって実現されてもよい。以下、印刷画像作成装置70と、画像データ作成装置80とは、別々のコンピュータで実現される場合について説明する。
印刷画像作成装置70は、印刷画像P10を作成する装置である。本実施形態では、ユーザが印刷画像作成装置70を操作することで、印刷画像P10を作成する。ここで、印刷画像P10とは、プリンタ10のインクヘッド22(図3A参照)から媒体5にインクが吐出されることで、媒体5に印刷される画像のことである。印刷画像P10には、写真などの画像の他に、図形、記号、文字など、または、画像、図形、記号および文字などの組み合わせが含まれる。
本実施形態では、印刷画像P10は、例えばPDF(Portable Document Format)形式で作成され、図5に示すように、印刷レイヤLY1によって構成されている。印刷レイヤLY1の数は1つであってもよいし、複数であってもよい。印刷レイヤLY1が複数の場合、各印刷レイヤLY1には、印刷画像P10の一部が配置されている。そして、複数の印刷レイヤLY1を重ね合わせることで、1つの印刷画像P10となる。なお、印刷画像P10の数は何ら限定されず、例えば1つの図形、記号および文字をそれぞれ1つの印刷画像P10としてもよいし、複数の図形、記号および文字をまとめて1つの印刷画像P10としてもよい。
図4に示すように、印刷画像作成装置70は、例えば作成表示画面71と、作成操作機構72と、作成制御装置73とを備えている。作成表示画面71の種類は特に限定されないが、例えばデスクトップ型またはノート型のコンピュータのディスプレイである。作成操作機構72は、例えばコンピュータのキーボードおよびマウスである。ただし、作成操作機構72は、作成表示画面71に設けられたタッチパネルであってもよい。
作成制御装置73は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えばCPUと、ROMと、RAMなどを備えている。作成制御装置73は、作成表示画面71および作成操作機構72と通信可能に接続されている。
作成制御装置73には、例えば印刷画像P10を作成するための画像作成アプリケーションがインストールされている。ユーザは、画像作成アプリケーションを作成表示画面71に表示させる。そして、ユーザは、作成操作機構72を介して画像作成アプリケーションを操作して、1つまたは複数の印刷レイヤLY1を作成することで、印刷画像P10を作成することができる。なお、印刷画像作成装置70によって作成された印刷画像P10は、作成制御装置73に記憶される。また、印刷画像作成装置70によって作成された印刷画像P10は、画像データ作成装置80に送信される。
画像データ作成装置80は、印刷画像作成装置70によって作成された印刷画像P10に基づいて、画像データDT1を作成する。ここでは、画像データ作成装置80は、印刷画像P10に対してカット線LN1を付与し、カット線LN1が付与された印刷画像P10をRIP処理することで、画像データDT1を作成する。画像データ作成装置80は、印刷画像P10に対する切断の位置を指定したカット線LN1が配置された1つのカットレイヤLY2(図5参照)を自動で作成し、カットレイヤLY2と、1つまたは複数の印刷レイヤLY1を重ね合わせることで、カット線LN1を印刷画像P10に付与する。
本実施形態では、図4に示すように、画像データ作成装置80は、表示画面81と、操作機構82と、データ作成制御装置83とを備えている。表示画面81の種類は特に限定されない。ここでは、表示画面81は、印刷画像作成装置70の作成表示画面71と同様に、例えばデスクトップ型またはノート型のコンピュータのディスプレイである。操作機構82は、印刷画像作成装置70の作成操作機構72と同様に、例えばコンピュータのキーボードおよびマウスである。ただし、操作機構82は、表示画面81に設けられたタッチパネルであってもよい。
データ作成制御装置83は、例えばCPUと、ROMと、RAMなどを備えたマイクロコンピュータである。データ作成制御装置83は、表示画面81および操作機構82と通信可能に接続されている。また、データ作成制御装置83は、プリンタ10の制御装置60、および、印刷画像作成装置70の作成制御装置73と通信可能に接続されている。
本実施形態では、データ作成制御装置83には、RIP処理をするための専用のRIPアプリケーションがインストールされている。ユーザは、RIPアプリケーションを起動して表示画面81に表示させ、操作機構82を介してRIPアプリケーションを操作して、カット線LN1を印刷画像P10に付与して、カット線LN1が付与された印刷画像P10に対してRIP処理を行い、画像データDT1を作成する。
図6は、カット線付与画面DP1が表示された表示画面81を示す図である。本実施形態では、RIPアプリケーションを起動することで、図6に示すように、表示画面81には、カット線付与画面DP1が表示される。カット線付与画面DP1は、ユーザが操作機構82を操作して、印刷画像P10に対するカット線LN1の位置を指定するための画面である。カット線付与画面DP1は、画像領域AR1と、メニュー領域AR2とを有する。
画像領域AR1には、印刷画像作成装置70から取得された印刷画像P10が表示される。また、画像領域AR1には、メニュー領域AR2で指定されたカット線LN1が表示される。ユーザは、例えば操作機構82を操作して画像領域AR1に表示されたカット線LN1を選択し、選択したカット線LN1の位置や大きさなどを変更することができる。例えば操作機構82のマウスで、画像領域AR1に表示されたカット線LN1をドラッグ&ドロップすることで、カット線LN1の位置や大きさを変更することができる。なお、ここでのカット線LN1は、閉じた領域を形成するものであり、1つのカット線LN1によって1つの形状(例えば円形や矩形)を形成するものである。
なお、画像領域AR1において、実線は、印刷画像P10の線LN2(例えば輪郭線LN2)を示し、破線はカット線LN1を示している。すなわち、画像領域AR1において、実線の輪郭線LN2はインクが吐出される線であり、媒体5に印刷される線である。一方、画像領域AR1において、破線のカット線LN1は、カッティングヘッド30によって媒体5が切断される位置を示す線である。
メニュー領域AR2には、印刷画像P10にカット線LN1を付与する方法やカット線LN1の線種を選択するためのボタンが配置されている。本実施形態では、メニュー領域AR2には、付与方法ボタンBT10と、線種ボタンBT20と、付与ボタンBT30が配置されている。ここで、ボタンとは、例えば操作機構82のマウスでクリックすることで押される、言い換えると選択されるものをいう。
付与方法ボタンBT10は、輪郭ボタンBT11と、図形ボタンBT12と、変換ボタンBT13と、結合ボタンBT14とを有している。図7は、輪郭ボタンBT11が選択されることで行われるカット線LN11の付与方法を示す説明図である。輪郭ボタンBT11は、図7に示すように、画像領域AR1で選択された印刷画像P10の輪郭線LN21に対応した形状のカット線LN11を付与するためのボタンである。
ここでは、ユーザは、操作機構82を介して画像領域AR1で印刷画像P10を選択するとともに、輪郭ボタンBT11を選択し、図6に示す付与ボタンBT30を押す。このことで、図7に示すように、印刷画像P10の輪郭線LN21の形状に対応したカット線LN11が生成され、カット線LN11が画像領域AR1に配置される。図7の一例では、印刷画像P10の輪郭線LN21は星形であるため、輪郭ボタンBT11が選択されることで星形のカット線LN11が付与される。
図8は、図形ボタンBT12が選択されることで行われるカット線LN12の付与方法を示す説明図である。図6に示す図形ボタンBT12は、図8に示すように、プリセットされた図形のカット線LN12を付与するためのボタンである。ここで、プリセットされた図形とは、例えば円形や矩形であり、図示しないプルダウンメニューボタンによってユーザに選択される。図8の一例では、プリセットされた図形は矩形である。ユーザが図形ボタンBT12を選択するとともに、図示は省略するがプリセットされた図形として矩形を選択し、付与ボタンBT30を押す。このことで、図8に示すような矩形のカット線LN12が印刷画像P10に対して付与され、画像領域AR1に配置される。この矩形のカット線LN12は、画像領域AR1上で適宜変更可能である。
図9は、変換ボタンBT13が選択されることで行われるカット線LN13の付与方法を示す説明図である。図6に示す変換ボタンBT13は、図9に示すように、画像領域AR1に表示された印刷画像P10の輪郭線LN21を、カット線LN13に変更するためのボタンである。ここでは、ユーザは、操作機構82を介して画像領域AR1で印刷画像P10を選択するとともに、変換ボタンBT13を選択し、付与ボタンBT30を押す。このことで、図9に示すように、印刷画像P10の輪郭線LN21がカット線LN13に変更される。
図10は、結合ボタンBT14が選択されることで行われるカット線LN16の付与方法を示す説明図である。図6に示す結合ボタンBT14は、図10に示すように、画像領域AR1に表示された複数のカット線LN14、LN15を結合して、1つのカット線LN16に変更するためのボタンである。ここで「複数のカット線を結合して、1つのカット線に変更する」とは、複数のカット線を結合させたときの最外郭の輪郭線に沿った形状のカット線に変更することである。例えば図10に示すように、星形のカット線LN14の一部と、矩形のカット線LN15の一部とが重なった場合において、カット線LN14、LN15を選択するとともに、結合ボタンBT14を選択し、付与ボタンBT30を押す。このことで、カット線LN14、LN15が結合され、カット線LN16に変更される。
なお、ここでは、カット線LN14とカット線LN15とは、一部が重なっているが、重なっていなくてもよい。カット線LN14とカット線LN15とが重なっていない場合に、結合ボタンBT14が選択されたとき、カット線の形状自体は、カット線LN14およびカット線LN15の形状のままであるが、カット線LN14とカット線LN15がグループ化された状態となる。
図6に示す線種ボタンBT20は、カット線LN1の種類を選択するボタンである。ここでは、線種ボタンBT20は、実線ボタンBT21と、ミシン目ボタンBT22とを有する。ユーザが操作機構82を介して実線ボタンBT21を選択することで、実線のカット線LN1が指定される。ユーザが操作機構82を介してミシン目ボタンBT22を選択することで、ミシン目、すなわち破線のカット線LN1が指定される。なお、図6~図10では、カット線LN1、LN11~LN16は破線で示されており、実線のカット線であっても、ミシン目のカット線であっても、共に破線で示されている。
以上のように、付与方法ボタンBT10のボタンBT11~14の何れかを選択することで、画像領域AR1に表示される印刷画像P10にカット線LN1を付与する方法を選択することができる。また、線種ボタンBT20のボタンBT21,BT22の何れかを選択することで、カット線LN1の種類を選択することができる。
本実施形態では、図6に示すように、カット線付与画面DP1には、OKボタンBT40が配置されている。ユーザが操作機構82を介してOKボタンBT40を押すことで、画像領域AR1に表示されたカット線LN1が配置されたカットレイヤLY2(図5参照)が作成される。その後、カット線LN1が付与された印刷画像P10に対してRIP処理を行い、図5に示す画像データDT1が作成される。
本実施形態では、図4に示すように、画像データ作成装置80のデータ作成制御装置83は、記憶部91と、印刷画像取得部92と、カットレイヤ作成部93と、RIP処理部94と、送信部95とを備えている。なお、上述したデータ作成制御装置83の各部91~95は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。例えばデータ作成制御装置83の各部91~95は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
本実施形態では、データ作成制御装置83の各部91~95によって、画像データDT1が作成され、作成された画像データDT1がプリンタ10に送信される。次に、プリンタ10に送信される画像データDT1を作成する手順について、図11のフローチャートに沿って説明する。
まず図11のステップS101では、ユーザが印刷画像作成装置70を使用して、媒体5に印刷する印刷画像P10を作成する。なお、印刷画像作成装置70で作成された印刷画像P10は、1つまたは複数の印刷レイヤLY1(図5参照)によって構成され、例えば作成制御装置73に記憶される。印刷画像P10を構成する印刷レイヤLY1の数は、ユーザによって決定することが可能である。なお、本実施形態では、印刷画像作成装置70では、印刷画像P10にカット線LN1は付与されていないが、印刷画像作成装置70によってカット線LN1の一部が印刷画像P10に付与されるように、カット線LN1が作成されてもよい。
次に、図11のステップS103では、印刷画像取得部92は、プリンタ10によって媒体5に印刷される印刷画像P10を取得する。ここでは、印刷画像取得部92は、印刷画像作成装置70から印刷画像P10を取得する。ユーザは、画像データ作成装置80の操作機構82を操作する(例えば表示画面81に表示された取得ボタン(図示せず)を押す)ことで、印刷画像取得部92は、印刷画像作成装置70に取得信号を送信する。当該取得信号を受信した印刷画像作成装置70の作成制御装置73は、作成された印刷画像P10を印刷画像取得部92に送信する。このことで、印刷画像取得部92は、印刷画像P10を取得することができる。なお、印刷画像取得部92によって取得された印刷画像P10は、表示画面81に表示されたカット線付与画面DP1の画像領域AR1に表示される。
次に、図11のステップS105では、ユーザは、印刷画像P10に対する切断位置であって、媒体5に対する切断位置を指定するカット線LN1を印刷画像P10に付与する。ここでは、ユーザは、画像データ作成装置80において、カット線付与画面DP1に表示されたメニュー領域AR2において、付与方法ボタンBT10でカット線LN1を付与する方法を選択し、線種ボタンBT20でカット線LN1の種類を選択する。そして、カット線付与画面DP1の画像領域AR1内において、印刷画像P10に対するカット線LN1の位置を決定する。このようにして、ユーザは、印刷画像P10にカット線LN1を付与することができる。
次に、図11のステップS107では、カットレイヤ作成部93は、カットレイヤLY2(図5参照)を自動で作成する。カットレイヤ作成部93は、カット線付与画面DP1の画像領域AR1に表示されたカット線LN1の形状や位置に基づいてカットレイヤLY2を自動で作成する。カットレイヤ作成部93は、印刷画像P10に対するカット線LN1の位置に配置されたカットレイヤLY2を自動で作成する。カットレイヤ作成部93によって作成されたカットレイヤLY2の数は、1つである。ここで、「カットレイヤLY2を自動で作成する」とは、ユーザがカットレイヤLY2のことを意識することなく、カットレイヤLY2が作成されることをいう。
なお、カットレイヤ作成部93によってカットレイヤLY2が作成されるタイミングは特に限定されない。本実施形態では、カットレイヤ作成部93は、カット線付与画面DP1に表示されたOKボタンBT40が操作機構82を介して押されたタイミングでカットレイヤLY2が作成される。なお、カットレイヤ作成部93によって作成されたカットレイヤLY2は、記憶部91に記憶される。
次に、図11のステップS109では、RIP処理部94は、プリンタ10が印刷および切断するための画像データDT1を作成する。ここでは、RIP処理部94は、印刷画像取得部92によって取得された印刷画像P10と、カットレイヤ作成部93によって作成されたカットレイヤLY2のカット線LN1とに対してRIP処理を実施し、例えばラスターデータである画像データDT1を作成する。ここでは、印刷画像P10は、1つまたは複数の印刷レイヤLY1によって構成されている。そのため、RIP処理部94は、1つまたは複数の印刷レイヤLY1と、1つのカットレイヤLY2とを重ねた状態でRIP処理を実施する。1つまたは複数の印刷レイヤLY1と、1つのカットレイヤLY2とを重ねた状態の画像データDT1が作成される。
なお、RIP処理部94によって画像データDT1が作成されるタイミングは特に限定されない。本実施形態では、RIP処理部94は、カット線付与画面DP1に表示されたOKボタンBT40が操作機構82を介して押されたタイミングでカットレイヤLY2が作成された後に、画像データDT1を作成する。なお、RIP処理部94によってRIP処理が実施されることで作成された画像データDT1は、記憶部91に記憶される。
次に、図11のステップS111では、送信部95は、画像データDT1をプリンタ10に送信する。ここでは、送信部95は、RIP処理部94によって作成された画像データDT1を、プリンタ10の制御装置60に送信する。以上のようにして、画像データDT1を作成し、プリンタ10に画像データDT1を送信することができる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、プリンタ10の制御装置60は、プリンタ記憶部61と、プリンタ受信部62と、印刷制御部63と、カット制御部64とを備えている。プリンタ受信部62は、画像データ作成装置80の送信部95によって送信された画像データDT1を受信する。プリンタ受信部62が受信した画像データDT1は、プリンタ記憶部61に記憶される。このように、プリンタ受信部62が画像データDT1を受信した後に、プリンタ10による媒体5への印刷および切断が行われる。
本実施形態では、画像データDT1に基づいて、媒体5へ印刷された後に、媒体5を切断する。しかしながら、画像データDT1に基づいて、媒体5を切断した後に、媒体5への印刷が行われてもよい。
ここでは、印刷制御部63は、プリンタ受信部62によって受信された画像データDT1に基づいて、プラテン16に支持された媒体5に印刷画像P10を印刷する。印刷制御部63は、ヘッド移動機構40のキャリッジモータ44を駆動することによりインクヘッド22を主走査方向Yに移動させつつ、インクヘッド22からインクを吐出させる。これにより、一走査ラインの印刷が行われる。インクヘッド22の主走査方向Yの往復移動が終了すると、印刷制御部63は、フィードモータ53を駆動させることによって、次の走査ラインの位置まで媒体5を前後方向である副走査方向に移動させる。媒体5の副走査方向への移動が終了すると、再びキャリッジモータ44を駆動すると共にインクヘッド22を制御し、次の走査ラインの印刷を行う。以下、印刷制御部63は、印刷画像P10の印刷の終了まで同様の動作を繰り返す。以上のようにして、媒体5に印刷画像P10を印刷することができる。
カット制御部64は、プリンタ受信部62によって受信された画像データDT1に基づいて、プラテン16に支持された媒体5を、カットレイヤLY2に配置されたカット線LN1に沿って切断する。カット制御部64は、ヘッド移動機構40のキャリッジモータ44を駆動すると共に、媒体移動機構50のフィードモータ53を駆動することによって、媒体5に対してカッティングヘッド30を2次元的に相対移動させる。ソレノイド32をONすると、カッター33を媒体5に押し当てることができる。そして、カッター33を媒体5に押し当てた状態で、カッティングヘッド30を媒体5に対して相対移動させることによって、媒体5を、カットレイヤLY2に配置されたカット線LN1に沿って切断することができる。
以上、本実施形態では、図4に示すように、画像データ作成装置80は、印刷画像取得部92と、カットレイヤ作成部93と、RIP処理部94とを備えている。印刷画像取得部92は、印刷および切断可能なプリンタ10によって媒体5に印刷される印刷画像P10を取得する(図11のステップS103参照)。カットレイヤ作成部93は、印刷画像取得部92によって取得された印刷画像P10に対する切断位置であって、媒体5の切断位置を指定するカット線LN1が配置されたカットレイヤLY2(図5参照)を自動で作成する(図11のステップS107参照)。RIP処理部94は、印刷画像取得部92によって取得された印刷画像P10と、カットレイヤ作成部93によって作成されたカットレイヤLY2のカット線LN1とに対してRIP処理を実施し、プリンタ10が印刷および切断するための画像データDT1を作成する(図11のステップS109参照)。
このことによって、ユーザは、印刷画像P10にカット線LN1を付与する際に、従来のように、印刷画像P10を作成する印刷画像作成装置70を使用することなくカットレイヤLY2を作成することができる。そのため、カット線LN1が配置されたカットレイヤLY2を作成する際、プリンタ10側でカット線LN1であることを認識するための所定の専用の形式でカット線LN1を設定する必要がない。よって、カットレイヤLY2を作成するための煩わしい設定をすることなく、かつ、カットレイヤLY2を意識することなく、装置側でカットレイヤLY2を自動で作成することができる。したがって、印刷画像P10にカット線LN1を付与して、カット線LN1が付与された印刷画像P10にRIP処理を実施して画像データDT1を作成することを、カット線LN1を作成する経験則に影響されずに容易に行うことができる。
本実施形態では、印刷画像取得部92は、印刷画像P10が配置された印刷レイヤLY1(図5参照)を取得する。このことによって、印刷レイヤLY1を取得することで、印刷画像P10を容易に取得することができる。
本実施形態では、図5に示すように、印刷画像P10は、1つまたは複数の印刷レイヤLY1によって構成されている。RIP処理部94は、印刷レイヤLY1とカットレイヤLY2とを重ねてRIP処理を実施する。このことによって、印刷画像P10が1つの印刷レイヤLY1によって構成されている場合であっても、複数の印刷レイヤLY1によって構成されている場合であっても、1つまたは複数の印刷レイヤLY1と、カットレイヤLY2とを重ねた状態でRIP処理を実施することで、印刷画像P10およびカット線LN1を含む画像データDT1を容易に作成することができる。
本実施形態では、図4に示すように、画像データ作成装置80は、印刷画像P10が表示される表示画面81と、操作機構82とを備えている。操作機構82は、ユーザによって操作可能であり、図6に示すように、表示画面81に表示された印刷画像P10に対してカット線LN1の位置を指定可能に構成されている。カットレイヤ作成部93は、操作機構82を介してユーザによって指定された位置のカット線LN1が配置されたカットレイヤLY2(図5参照)を自動で作成する。このことによって、ユーザは、印刷画像P10に対するカット線LN1の位置を所望の位置に配置することができる。また、ユーザは、表示画面81に表示された印刷画像P10を見ながら、カット線LN1の位置を決定することができる。また、所望な位置に配置されたカット線LN1を含むカットレイヤLY2を自動で作成することができる。
本実施形態では、図4に示すように、印刷システム1は、画像データ作成装置80と、RIP処理部94によって作成された画像データDT1に基づいて、媒体5に対して印刷および切断を行うプリンタ10とを備えている。図2に示すように、プリンタ10は、媒体5を支持するプラテン16と、インクヘッド22(図3A参照)と、カッティングヘッド30と、ヘッド移動機構40と、媒体移動機構50とを備えている。インクヘッド22は、プラテン16に支持された媒体5にインクを吐出する。カッティングヘッド30は、プラテン16に支持された媒体5を切断する。ヘッド移動機構40は、印刷時にインクヘッド22を主走査方向Yに移動させ、切断時にカッティングヘッド30を主走査方向Yに移動させる。媒体移動機構50は、プラテン16に支持された媒体5を前後方向である副走査方向に移動させる。
このことによって、画像データ作成装置80によって作成された画像データDT1の印刷画像P10を、プリンタ10を使用して媒体5に印刷することができる。また、画像データ作成装置80によって作成された画像データDT1のカット線LN1に沿って、プリンタ10を使用して媒体5を切断することができる。
本実施形態では、図4に示すように、画像データ作成装置80は、RIP処理部94で作成された画像データDT1をプリンタ10の制御装置60に送信する送信部95を備えている。プリンタ10の制御装置60は、送信部95によって送信された画像データDT1を受信するプリンタ受信部62を備えている。このことによって、画像データ作成装置80側は、送信部95によって画像データDT1をプリンタ10に容易に送ることができる。プリンタ10側では、プリンタ受信部62が画像データDT1を受信することで、画像データDT1を取得し、画像データDT1に基づいて媒体5に対して印刷および切断を行うことができる。
本実施形態では、プリンタ10の制御装置60は、プリンタ受信部62によって受信された画像データDT1に基づいて、プラテン16に支持された媒体5に印刷画像P10を印刷する印刷制御部63を備えている。このことによって、プリンタ受信部62が画像データDT1を受信することで、印刷制御部63によって、画像データDT1の印刷画像P10を媒体5に印刷することができる。
本実施形態では、プリンタ10の制御装置60は、プリンタ受信部62によって受信された画像データDT1に基づいて、プラテン16に支持された媒体5を、カットレイヤLY2に配置されたカット線LN1に沿って切断するカット制御部64を備えている。このことによって、プリンタ受信部62が画像データDT1を受信することで、カット制御部64によって、画像データDT1のカット線LN1に沿って媒体5を切断することができる。
なお、本実施形態では、画像データ作成装置80のデータ作成制御装置83における印刷画像取得部92、カットレイヤ作成部93、RIP処理部94、および、送信部95を実現するための画像データ作成用のコンピュータプログラムが含まれる。当該画像データ作成用のコンピュータプログラムは、印刷画像取得部92と、カットレイヤ作成部93と、RIP処理部94と、送信部95とをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
1 印刷システム
5 媒体
10 プリンタ
16 プラテン(支持台)
22 インクヘッド
30 カッティングヘッド
40 ヘッド移動機構(第1移動機構)
50 媒体移動機構(第2移動機構)
60 制御装置
62 プリンタ受信部
63 印刷制御部
64 カット制御部
80 画像データ作成装置
81 表示画面
82 操作機構
92 印刷画像取得部
93 カットレイヤ作成部
94 RIP処理部
95 送信部

Claims (12)

  1. 印刷および切断可能なプリンタによって媒体に印刷される印刷画像を取得する印刷画像取得部と、
    前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像に対する切断位置であって、媒体の切断位置を指定するカット線が配置されたカットレイヤを自動で作成するカットレイヤ作成部と、
    前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像と、前記カットレイヤ作成部によって作成された前記カットレイヤの前記カット線とに対してRIP処理を実施し、前記プリンタが印刷および切断するための画像データを作成するRIP処理部と、
    を備え
    前記RIP処理部は、前記印刷画像に対して前記カット線を付与し、前記カット線が付与された前記印刷画像をRIP処理することで、前記画像データを作成する、画像データ作成装置。
  2. 前記印刷画像取得部は、前記印刷画像が配置された印刷レイヤを取得する、請求項1に記載された画像データ作成装置。
  3. 前記印刷画像は、1つまたは複数の前記印刷レイヤによって構成されている、請求項2に記載された画像データ作成装置。
  4. 前記RIP処理部は、前記印刷レイヤと前記カットレイヤとを重ねてRIP処理を実施する、請求項2または3に記載された画像データ作成装置。
  5. 前記印刷画像が表示される表示画面と、
    ユーザによって操作可能であり、前記表示画面に表示された前記印刷画像に対して前記カット線の位置を指定可能に構成された操作機構と、
    を備えた、請求項1から4までの何れか1つに記載された画像データ作成装置。
  6. 前記カットレイヤ作成部は、前記操作機構を介してユーザによって指定された位置の前記カット線が配置された前記カットレイヤを自動で作成する、請求項5に記載された画像データ作成装置。
  7. 請求項1から6までの何れか1つに記載された画像データ作成装置と、
    前記RIP処理部によって作成された前記画像データに基づいて、媒体に対して印刷および切断を行うプリンタと、
    を備えた、印刷システム。
  8. 前記プリンタは、
    媒体を支持する支持台と、
    前記支持台に支持された媒体にインクを吐出するインクヘッドと、
    前記支持台に支持された媒体を切断するカッティングヘッドと、
    印刷時に前記インクヘッドを所定の第1方向に移動させ、切断時に前記カッティングヘッドを前記第1方向に移動させる第1移動機構と、
    前記支持台に支持された媒体を所定の第2方向に移動させる第2移動機構と、
    を備えた、請求項7に記載された印刷システム。
  9. 前記プリンタは、制御装置を備え、
    前記画像データ作成装置は、前記RIP処理部で作成された前記画像データを前記プリンタの前記制御装置に送信する送信部を備え、
    前記制御装置は、前記送信部によって送信された前記画像データを受信するプリンタ受信部を備えた、請求項8に記載された印刷システム。
  10. 前記制御装置は、前記プリンタ受信部によって受信された前記画像データに基づいて、前記支持台に支持された媒体に前記印刷画像を印刷する印刷制御部を備えた、請求項9に記載された印刷システム。
  11. 前記制御装置は、前記プリンタ受信部によって受信された前記画像データに基づいて、前記支持台に支持された媒体を、前記カットレイヤに配置された前記カット線に沿って切断するカット制御部を備えた、請求項9または10に記載された印刷システム。
  12. 印刷および切断可能なプリンタによって媒体に印刷される印刷画像を取得する印刷画像取得部と、
    前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像に対する切断位置であって、媒体の切断位置を指定するカット線が配置されたカットレイヤを自動で作成するカットレイヤ作成部と、
    前記印刷画像取得部によって取得された前記印刷画像と、前記カットレイヤ作成部によって作成された前記カットレイヤの前記カット線とに対してRIP処理を実施し、前記プリンタが印刷および切断するための画像データを作成するRIP処理部であって、前記印刷画像に対して前記カット線を付与し、前記カット線が付与された前記印刷画像をRIP処理することで、前記画像データを作成する前記RIP処理部と、
    を少なくともコンピュータに実行させるための画像データ作成用のコンピュータプログラム。
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