JP7509957B2 - 衝撃吸収式の車両投光器システム - Google Patents

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(関連出願の記載)
本出願は、2022年6月21日付けで出願の欧州特許出願第22180173.1号(DAS Code: F7D9)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は、引用をもって本明細書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、衝撃吸収式の車両投光器システムに関し、該車両投光器システムは、
- 車両と固定的に接続可能な少なくとも1つの車両フレーム要素を有し、
- 車両フレーム要素に旋回可能及び/又は摺動可能に保持された車両投光器ハウジングを有し、車両投光器ハウジングは、車両投光器ハウジングと接続された少なくとも1つの案内手段を備え、案内手段は、好ましくは車両投光器ハウジングと固定的に接続されており、車両フレーム要素は、案内手段を受容して案内するための少なくとも1つの案内部を有し、案内手段は、案内部と係合状態にあり、それにより車両投光器ハウジングは、案内手段の摺動により案内部に沿って案内され、またそれにより車両フレーム要素に関して旋回可能及び/又は摺動可能であり、
- 車両の車体要素(ボデー要素)、特にバンパと機械的に接続可能な少なくとも2つのトリガ要素(作動要素)を有し、トリガ要素は、空間的に互いに離間されており、
- 更に車両フレーム要素と少なくとも部分的に接続された少なくとも1つのトリガ機構(作動機構)を有し、トリガ機構は、少なくとも2つのトリガ要素の位置に依存し、車両投光器ハウジングが車両フレーム要素に対して旋回されていない及び/又は摺動されていない基本位置と、車両投光器ハウジングが車両フレーム要素に対して直線的に摺動されている及び/又は旋回軸線の周りに旋回されている変位位置(シフト位置)との間の移行を可能にするように構成されている。
車両との衝突の場合に、歩行者又は自転車乗り、或いは極めて全般的に損傷を受けやすい交通参加者を保護するために、従来技術では、衝撃吸収式の車両投光器システムが知られている。これら衝撃吸収式の車両投光器システムは、通常は、歩行者と車両の衝突の場合に衝撃エネルギーを吸収するように構成されている弾性的に保持された投光器ハウジングを有する。下記特許文献1(EP 1 332 915 B1)は、従来技術による衝撃吸収式の車両投光器を示している。
欧州特許第1332915号 米国特許出願公開第2020/324684号 独国特許出願公開第10257267号 独国特許出願公開第102011122450号 特開平03-208738号 仏国特許出願公開第2983142号
投光器ハウジングの弾性的な保持機構により、既に通常の走行稼働中に投光器ハウジングの望まれない運動がもたらされることは、欠点である。特に通常の走行稼働時に発生する振動は、投光器ハウジングの望まれない運動又は摺動をもたらす可能性がある。しかしシステムの剛性の増加は、努められる歩行者の保護に反するであろう。
従って、本発明の課題は、信頼性のある歩行者保護を提供し、同時に高い剛性を有する衝撃吸収式の車両投光器システムを創作することにある。
前記課題は、請求項1の特徴を有する衝撃吸収式の車両投光器システムにより解決される。好ましい実施形態は、従属請求項に記載されている。
本発明により、少なくとも1つのトリガ機構は、以下の構成を含むこと、即ち、
少なくとも1つのトリガ機構内で直線的に摺動可能に保持されているロック要素を含み、この際、ロック要素は、トリガ要素の位置に依存し、ロック位置と解放位置の間で切り替わるように構成されており、この際、ロック位置では、車両投光器ハウジングを基本位置に保持するために、ロック要素の係合部分が車両フレーム要素の対応の係合部分に係合し、この際、解放位置では、基本位置から変位位置への車両投光器ハウジングの移行を可能にするために、ロック要素の係合部分が車両フレーム要素の対応の係合部分の外側に配置されており、またこの際、第1のばね要素が設けられており、第1のばね要素は、ロック要素に対し、ロック要素をロック位置に押し込む第1のばね力を加えており、
更にロック要素を少なくとも2つのトリガ要素と機械的に連結させる力伝達装置を含み、この際、力伝達装置は、少なくとも1つの回転シャフトと、制御要素とを含み、この際、少なくとも2つのトリガ要素は、少なくとも2つのトリガ要素の各トリガ要素の個々の摺動が少なくとも1つの回転シャフトの回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの回転シャフトと機械的に連結されており、この際、制御要素は、少なくとも1つの回転シャフトの回転運動が制御要素の回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの回転シャフトと機械的に連結されており、この際、制御要素は、制御要素の回転運動を用いてロック要素が第1のばね要素の第1のばね力に反して解放位置に押し込み可能であるように、ロック要素と作用接続(連動接続)されている。
即ち本発明の第1の視点により、
衝撃吸収式の車両投光器システムであって、
- 車両と固定的に接続可能な少なくとも1つの車両フレーム要素を有し、
- 前記車両フレーム要素に旋回可能及び/又は摺動可能に保持された車両投光器ハウジングを有し、前記車両投光器ハウジングは、前記車両投光器ハウジングと接続された少なくとも1つの案内手段を備え、前記案内手段は、前記車両投光器ハウジングと固定的に接続されており、前記車両フレーム要素は、前記案内手段を受容して案内するための少なくとも1つの案内部を有し、前記案内手段は、前記案内部と係合状態にあり、それにより前記車両投光器ハウジングは、前記案内手段の摺動により前記案内部に沿って案内され、またそれにより前記車両フレーム要素に関して旋回可能及び/又は摺動可能であり、
- 車両の車体要素と機械的に接続可能な少なくとも2つのトリガ要素を有し、前記トリガ要素は、空間的に互いに離間されており、
- 更に前記車両フレーム要素と少なくとも部分的に接続された少なくとも1つのトリガ機構を有し、前記トリガ機構は、少なくとも2つの前記トリガ要素の位置に依存し、前記車両投光器ハウジングが前記車両フレーム要素に対して旋回されていない及び/又は摺動されていない基本位置と、前記車両投光器ハウジングが前記車両フレーム要素に対して直線的に摺動されている及び/又は旋回軸線の周りに旋回されている変位位置との間の移行を可能にするように構成されており、
少なくとも1つの前記トリガ機構は、以下の構成を含むこと、即ち、
少なくとも1つの前記トリガ機構内で直線的に摺動可能に保持されているロック要素を含み、前記ロック要素は、前記トリガ要素の位置に依存し、ロック位置と解放位置の間で切り替わるように構成されており、前記ロック位置では、前記車両投光器ハウジングを前記基本位置に保持するために、前記ロック要素の係合部分が前記車両フレーム要素の対応の係合部分に係合し、前記解放位置では、前記基本位置から前記変位位置への前記車両投光器ハウジングの移行を可能にするために、前記ロック要素の前記係合部分が前記車両フレーム要素の対応の前記係合部分の外側に配置されており、また第1のばね要素が設けられており、前記第1のばね要素は、前記ロック要素に対し、前記ロック要素を前記ロック位置に押し込む第1のばね力を加えており、
更に前記ロック要素を少なくとも2つの前記トリガ要素と機械的に連結させる力伝達装置を含み、前記力伝達装置は、少なくとも1つの回転シャフトと、制御要素とを含み、少なくとも2つの前記トリガ要素は、少なくとも2つの前記トリガ要素の各前記トリガ要素の個々の摺動が少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフトと機械的に連結されており、前記制御要素は、少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動が前記制御要素の回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフトと機械的に連結されており、前記制御要素は、前記制御要素の回転運動を用いて前記ロック要素が前記第1のばね要素の前記第1のばね力に反して前記解放位置に押し込み可能であるように、前記ロック要素と作用接続されていること、
を特徴とする衝撃吸収式の車両投光器システムが提供される。
更に本発明の第2の視点により、前記衝撃吸収式の車両投光器システムを含んだ自動車が提供される。
尚、本願の特許請求の範囲に付記された図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
本発明により、通常の走行稼働時には、車両投光器ハウジングは、ロック要素により基本位置に保持され、従って車両投光器ハウジングは、実質的に定置で車両フレーム要素に固定されており、少なくとも2つのトリガ要素の各トリガ要素を用いて検知可能である交通参加者との衝突時には、トリガ機構は、車両投光器ハウジングを解放(リリース)し、それにより車両投光器ハウジングは、変位位置に移行可能であり、この移行時に衝撃エネルギーが吸収される。従って有利には、車両投光器ハウジングの摺動は、衝突時に初めて行われる。
本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)
衝撃吸収式の車両投光器システムであって、
- 車両と固定的に接続可能な少なくとも1つの車両フレーム要素を有し、
- 前記車両フレーム要素に旋回可能及び/又は摺動可能に保持された車両投光器ハウジングを有し、前記車両投光器ハウジングは、前記車両投光器ハウジングと接続された少なくとも1つの案内手段を備え、前記案内手段は、好ましくは前記車両投光器ハウジングと固定的に接続されており、前記車両フレーム要素は、前記案内手段を受容して案内するための少なくとも1つの案内部を有し、前記案内手段は、前記案内部と係合状態にあり、それにより前記車両投光器ハウジングは、前記案内手段の摺動により前記案内部に沿って案内され、またそれにより前記車両フレーム要素に関して旋回可能及び/又は摺動可能であり、
- 車両の車体要素、特にバンパと機械的に接続可能な少なくとも2つのトリガ要素を有し、前記トリガ要素は、空間的に互いに離間されており、
- 更に前記車両フレーム要素と少なくとも部分的に接続された少なくとも1つのトリガ機構を有し、前記トリガ機構は、少なくとも2つの前記トリガ要素の位置に依存し、前記車両投光器ハウジングが前記車両フレーム要素に対して旋回されていない及び/又は摺動されていない基本位置と、前記車両投光器ハウジングが前記車両フレーム要素に対して直線的に摺動されている及び/又は旋回軸線の周りに旋回されている変位位置との間の移行を可能にするように構成されており、
少なくとも1つの前記トリガ機構は、以下の構成を含むこと、即ち、
少なくとも1つの前記トリガ機構内で直線的に摺動可能に保持されているロック要素を含み、前記ロック要素は、前記トリガ要素の位置に依存し、ロック位置と解放位置の間で切り替わるように構成されており、前記ロック位置では、前記車両投光器ハウジングを前記基本位置に保持するために、前記ロック要素の係合部分が前記車両フレーム要素の対応の係合部分に係合し、前記解放位置では、前記基本位置から前記変位位置への前記車両投光器ハウジングの移行を可能にするために、前記ロック要素の前記係合部分が前記車両フレーム要素の対応の前記係合部分の外側に配置されており、また第1のばね要素が設けられており、前記第1のばね要素は、前記ロック要素に対し、前記ロック要素を前記ロック位置に押し込む第1のばね力を加えており、
更に前記ロック要素を少なくとも2つの前記トリガ要素と機械的に連結させる力伝達装置を含み、前記力伝達装置は、少なくとも1つの回転シャフトと、制御要素とを含み、少なくとも2つの前記トリガ要素は、少なくとも2つの前記トリガ要素の各前記トリガ要素の個々の摺動が少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフトと機械的に連結されており、前記制御要素は、少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動が前記制御要素の回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフトと機械的に連結されており、前記制御要素は、前記制御要素の回転運動を用いて前記ロック要素が前記第1のばね要素の前記第1のばね力に反して前記解放位置に押し込み可能であるように、前記ロック要素と作用接続されていること。
(形態2)
形態1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、少なくとも2つの前記トリガ要素は、少なくとも1つの前記回転シャフトの回転軸線に沿って軸線方向に互いに離間されており、また少なくとも2つの前記トリガ要素は、少なくとも2つの前記トリガ要素の各前記トリガ要素の個々の摺動により少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動を誘起するために、少なくとも2つの前記トリガ要素がそれぞれ前記回転軸線から半径方向に間隔を置いて少なくとも1つの前記回転シャフトに係合するように、少なくとも1つの前記回転シャフトと機械的に連結されていること、が好ましい。
(形態3)
形態1又は2に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、少なくとも1つの前記回転シャフトと少なくとも2つの前記トリガ要素の機械的な連結は、それぞれ接続要素を介して行われ、各前記接続要素は、少なくとも1つの前記回転シャフトから実質的に半径方向に突出していること、が好ましい。
(形態4)
形態3に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、少なくとも2つの前記トリガ要素は、関節接続部を介し、好ましくはボールジョイントを介し、それぞれの前記接続要素と接続されていること、が好ましい。
(形態5)
形態3又は4に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記衝撃吸収式の車両投光器システムが車両に取り付けられている状態で、少なくとも1つの前記回転シャフトは、実質的に水平面内に位置し、前記接続要素は、実質的に垂直面内に位置していること、が好ましい。
(形態6)
形態1~5のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、少なくとも2つの前記トリガ要素により誘起可能な少なくとも1つの前記回転シャフトの回転運動と、少なくとも1つの前記回転シャフトから前記制御要素にもたらされる回転運動とは、同じ回転方向を有すること、が好ましい。
(形態7)
形態1~6のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記制御要素は、少なくとも1つの前記回転シャフトと実質的に相対回転不能に接続されていること、が好ましい。
(形態8)
形態1~7のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記力伝達装置は、少なくとも2つの隣接する回転シャフトを有し、第1の回転シャフトと第2の回転シャフトは、それぞれ少なくとも2つの前記トリガ要素と機械的に連結されており、前記第1の回転シャフトと前記第2の回転シャフトは、前記第1の回転シャフトの回転軸線と前記第2の回転シャフトの回転軸線とが、少なくとも5°の角度で、好ましくは10°と30°の間の角度で互いに配向されているように、互いに配向されており、好ましくは、隣接する前記回転シャフトの間には、正に1つの前記制御要素が配設されていること、が好ましい。
(形態9)
形態1~8のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記ロック要素を前記第1のばね要素の前記第1のばね力に反して前記解放位置に押し込む前記制御要素の回転運動は、少なくとも10°、好ましくは少なくとも20°、特に好ましくは少なくとも30°の前記制御要素の回転を要すること、が好ましい。
(形態10)
形態1~9のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記制御要素は、少なくとも1つの前記トリガ機構内で直線的に摺動可能に配設されたロック解除要素を介し、前記制御要素の回転運動が前記ロック解除要素の直線的な摺動に変換可能であるように、前記ロック要素と作用接続されており、前記ロック解除要素は、前記ロック要素に係合するように構成されており、それにより係合状態では、前記ロック解除要素の直線的な摺動により前記ロック要素の前記係合部分が前記解放位置に押し込まれること、が好ましい。
(形態11)
形態10に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記ロック解除要素は、実質的に楔形状の接触部分を有し、前記接触部分は、前記ロック解除要素の前記接触部分に対して相補的に構成された前記ロック要素の接触部分に係合するように構成されており、前記解放位置に前記ロック要素が移行する間、前記ロック解除要素の前記接触部分は、力伝達のために前記ロック要素の前記接触部分に接触していること、が好ましい。
(形態12)
形態1~11のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記衝撃吸収式の車両投光器システムは、少なくとも2つのトリガ機構を有し、第1のトリガ機構は、前記車両投光器ハウジングの上側に配設され、第2のトリガ機構は、それに向き合った前記車両投光器ハウジングの下側に配設されており、各前記トリガ機構から出発し、それぞれの前記ロック要素に連結され且つそれにより一緒に摺動可能である機械的なアームが、実質的に、互いに向き合った前記トリガ機構の方向に延在し、両方の前記トリガ機構の間には、ロッカ部材が設けられており、それらの前記アームは、前記ロッカ部材の互いに反対側の端部に係合し、それにより上側の前記トリガ機構の前記アームの下降運動が下側の前記トリガ機構の前記アームの上昇運動に変換され、それにより両方の前記トリガ機構の機械的な作動が互いに連結されており、また好ましくは、第1の前記ロック要素の前記解放位置への移行時の第1の前記ロック要素の摺動と、当該摺動と連結された、第2の前記ロック要素の前記解放位置への移行時の第2の前記ロック要素の摺動とは、正反対に、好ましくは逆平行で、延在する軌道に沿って行われること、が好ましい。
(形態13)
形態1~12のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記車両フレーム要素と前記車両投光器ハウジングの間には、第2のばね力により前記車両投光器ハウジングを前記基本位置に押し込むように構成された第2のばね要素が配設されており、それにより前記変位位置ヘの移行は、前記第2のばね力に反して行われること、が好ましい。
(形態14)
形態1~13のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムにおいて、前記案内手段を受容して案内するための前記案内部は、直線状の又は円弧形状の長穴部として構成されていること、が好ましい。
(形態15)
形態1~14のいずれか1つに記載の衝撃吸収式の車両投光器システムを含んだ自動車。
特に、少なくとも2つのトリガ要素は、少なくとも1つの回転シャフトの回転軸線に沿って軸線方向に互いに離間されており、また少なくとも2つのトリガ要素は、少なくとも2つのトリガ要素の各トリガ要素の個々の摺動により少なくとも1つの回転シャフトの回転運動(回転軸線を中心とした回転運動)を誘起するために、少なくとも2つのトリガ要素がそれぞれ回転軸線から半径方向に間隔を置いて少なくとも1つの回転シャフトに係合するように、少なくとも1つの回転シャフトと機械的に連結されていることができる。この際、少なくとも2つのトリガ要素の摺動は、それぞれのトリガ要素が回転シャフトに係合するポイントで測定し、典型的には実質的に回転シャフトの周方向に行われることができる。車両投光器システムが車両に取り付けられている場合には、少なくとも2つのトリガ要素の摺動は、特に車両中央に向かう運動であり、それにより例えば、通常は車両中央に向かうバンパの相対運動をもたらす歩行者との衝突が、トリガ要素により検知可能であり、それにより投光器は、ロック解除され、車両投光器ハウジングの回避運動が可能とされる。
更に、少なくとも1つの回転シャフトと少なくとも2つのトリガ要素の機械的な連結は、それぞれ接続要素を介して行われることができ、この際、各接続要素は、少なくとも1つの回転シャフトから実質的に半径方向に突出している。車両投光器システムが車両に取り付けられている状態で、接続要素は、好ましくは、車両投光器に向かって、特に垂直に上方又は下方に配向されている中間位置を指し示している。この際、中間位置とは、接続要素の作動範囲の最大終端位置の間の中央に位置するポジションを意味する。好ましくは、接続要素は、ロック要素のロック位置において第1の終端位置にあり、ロック要素の解放位置において第2の終端位置にあり、この際、ロック位置と解放位置の間の移行中、接続要素は、第1の終端位置から第2の終端位置に旋回される。この際、接続要素が進んでいく円弧の半分のところで、接続要素は、実質的に垂直に下方又は上方を向き、この際、このところが中間位置を表している。
特に、少なくとも2つのトリガ要素は、関節接続部(ジョイント接続部)を介し、好ましくはボールジョイントを介し、それぞれの接続要素と接続されていることができる。それにより少なくとも2つのトリガ要素とそれぞれの接続要素の間の特に低摩擦の運動伝達を行うことができる。
更に、衝撃吸収式の車両投光器システムが車両に取り付けられている状態で、少なくとも1つの回転シャフトは、実質的に水平面内に位置し、接続要素は、実質的に垂直面内に位置していることができる。それにより力伝達装置を特にコンパクトに構成することができる。
特に、少なくとも2つのトリガ要素により誘起可能な少なくとも1つの回転シャフトの回転運動と、少なくとも1つの回転シャフトから制御要素にもたらされる回転運動とは、同じ回転方向を有することができる。
更に、制御要素は、少なくとも1つの回転シャフトと実質的に相対回転不能に接続されていることができる。それにより制御要素と少なくとも1つの回転シャフトの間の特に効率的なトルク伝達を行うことができる。
特に、力伝達装置は、少なくとも2つの隣接する回転シャフトを有することができ、この際、第1の回転シャフトと第2の回転シャフトは、それぞれ少なくとも2つのトリガ要素と機械的に連結されており、この際、第1の回転シャフトと第2の回転シャフトは、第1の回転シャフトの回転軸線と第2の回転シャフトの回転軸線とが、少なくとも5°の角度で、好ましくは10°と30°の間の角度で互いに配向されているように、互いに配向されている。特に第1の回転シャフトと第2の回転シャフト、並びに他の各回転シャフトは、互いに非同軸で配設されている。従って有利には、それらの回転シャフトは、車両投光器ハウジングの延在曲線に従うことができる。好ましくは、2つ以上の回転シャフトを1つの面内に配設することができ、この際、隣接する回転シャフトは、例えば少なくとも5°の角度で、好ましくは10°と30°の間の角度で互いに傾けられている。
更に、隣接する回転シャフトの間には、正に1つの制御要素が配設されていることができる。
特に、ロック要素を第1のばね要素の第1のばね力に反して解放位置に押し込む制御要素の回転運動は、少なくとも10°、好ましくは少なくとも20°、特に好ましくは少なくとも30°の制御要素の回転を要する。それにより有利には、ロック要素の作動は、トリガ要素の特定の最小摺動以降ないし制御要素の最小回転以降に初めて行われる。換言すると、車両投光器ハウジングの固定状態を解除するためには、トリガ要素に対し、制御要素の不可欠な最小回転を誘起する最小力作用が必要とされる。
更に、制御要素は、少なくとも1つのトリガ機構内で直線的に摺動可能に配設されたロック解除要素を介し、制御要素の回転運動がロック解除要素の直線的な摺動に変換可能であるように、ロック要素と作用接続(連動接続)されており、この際、ロック解除要素は、ロック要素に係合するように構成されており、それにより係合状態では、ロック解除要素の直線的な摺動によりロック要素の係合部分が解放位置に押し込まれる。ロック解除要素は、ロック解除要素の直線的な摺動と少なくとも2つのトリガ要素の摺動とが実質的に平行な面内で行われるように、少なくとも2つのトリガ要素に対して配設されていることが可能である。
特に、ロック解除要素は、実質的に楔形状の接触部分を有することができ、この接触部分は、ロック解除要素の接触部分に対して相補的に(相補形状で)構成されたロック要素の接触部分に係合するように構成されており、この際、解放位置にロック要素が移行する間、ロック解除要素の接触部分は、力伝達のためにロック要素の接触部分に接触している。特にロック解除要素の接触部分は、解放位置にロック要素が移行する間、相補的に構成されたロック要素の接触部分上を少なくとも部分的にスライドし、この際、それによりロック要素は、車両フレーム要素の対応の係合部分から押し出される。
更に、衝撃吸収式の車両投光器システムは、少なくとも2つのトリガ機構を有することができ、この際、第1のトリガ機構は、車両投光器ハウジングの上側に配設され、第2のトリガ機構は、それに向き合った車両投光器ハウジングの下側に配設されていることができ、この際、各トリガ機構から出発し、それぞれのロック要素に連結され且つそれにより一緒に摺動可能である機械的なアームが、実質的に、互いに向き合ったトリガ機構の方向に延在し、この際、両方のトリガ機構の間には、ロッカ部材(振り子部材)が設けられており、この際、それらのアームは、ロッカ部材の互いに反対側の端部に係合し、それにより上側のトリガ機構のアームの下降運動が下側のトリガ機構のアームの上昇運動に変換され、それにより両方のトリガ機構の機械的な(解放)作動が互いに連結されている。それにより有利には、車両投光器ハウジングの解放(リリース)を誘起するトリガ要素の数が増加される。従って車両投光器ハウジングの様々な領域における衝突を検知し、車両投光器ハウジングの解放を誘起することができる。
特に、第1のロック要素の解放位置への移行時の第1のロック要素の摺動と、当該摺動と連結された、第2のロック要素の解放位置への移行時の第2のロック要素の摺動とは、正反対に(鏡面反転的に)、好ましくは逆平行で、延在する軌道(トラジェクトリ)に沿って行われる。
更に、車両フレーム要素と車両投光器ハウジングの間には、第2のばね力により車両投光器ハウジングを基本位置に押し込むように構成された第2のばね要素が配設されており、それにより変位位置ヘの移行は、第2のばね力に反して行われる。それにより車両投光器ハウジングの摺動をもたらす衝突の後には、車両投光器ハウジングを第2のばね力により再び基本位置に押し戻すことができるという利点が得られる。従って衝撃吸収式で且つリセット式の車両投光器システムを提供することができる。
特に、案内手段を受容して案内するための案内部は、直線状の又は円弧形状の長穴部として構成されていることができる。好ましくは、案内手段は、ピン部材として構成されており、この際、このピン部材は、このピン部材が長穴部に沿って前後に運動可能であるように構成されている。
更に、本発明は、本発明による衝撃吸収式の車両投光器システムを含んだ自動車に関する。
以下、図面に具体的に図示された例示の非限定的な実施形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
本発明による衝撃吸収式の車両投光器システムの一実施形態の正面図を示す図である。 図1の衝撃吸収式の車両投光器システムの背面図を示す図である。 図1の衝撃吸収式の車両投光器システムの詳細図を示す図である。 図1の衝撃吸収式の車両投光器システムの他の詳細図を示す図である。 図5a~図5cは、図1の衝撃吸収式の車両投光器システムの様々な位置の模式的な詳細図を示す図である。
添付の図面では、特に明記しない限り、同じ参照符号は、同じ構成要素を示している。
全ての図面は、本発明の概略的で且つ簡略化された図であり、この際、本質的でないコンポーネントは、図面の一目瞭然性のために描かれていない。
図1は、本発明による衝撃吸収式の車両投光器システム1の一実施形態の正面図を示し、図2は、その背面図を示している。衝撃吸収式の車両投光器システム1は、車両と固定的に接続可能な少なくとも1つの車両フレーム要素2と、車両フレーム要素2に旋回可能及び/又は摺動可能に保持された車両投光器ハウジング3とを備えている。
車両投光器ハウジング3は、案内手段4と、好ましくは固定的に、接続されている。車両フレーム要素2は、案内手段4を受容して案内するための少なくとも1つの案内部5を有し、この際、案内手段4は、案内部5と係合状態にあり、それにより車両投光器ハウジング3は、案内手段4の摺動により案内部5に沿って案内され、またそれにより車両フレーム要素2に関して旋回可能及び/又は摺動可能である。図示の実施例において、案内部5は、円弧形状の長穴部として構成されている。
更に車両投光器システム1は、車両の車体要素(ボデー要素)、特にバンパと機械的に接続可能な少なくとも2つのトリガ要素(作動要素)6を含み、これらのトリガ要素6は、空間的に互いに離間されている。車両投光器システム1が車両内に取り付けられており且つトリガ要素6がバンパと接続されている状態では(例えば歩行者と)車両の衝突により作動可能であり車両中央に向かうバンパの摺動は、少なくとも2つのトリガ要素6のうちの少なくとも1つのトリガ要素6の位置変化をもたらし、この際、通常は、1つのトリガ要素6ないし複数のトリガ要素6のこの位置変化は、同様に車両中央に向かう摺動である。バンパのどの箇所で衝撃ないし衝突が行われるかに応じ、対応の1つの(又は複数の)トリガ要素6が摺動ないし移動される。
作動要素6は、後続段落で詳細に説明されるトリガ機構(作動機構)7a、7bと接続されており、この際、トリガ機構7a、7bは、車両フレーム要素2と少なくとも部分的に接続されている。トリガ機構7a、7bは、少なくとも2つのトリガ要素6の位置に依存し、車両投光器ハウジング3が車両フレーム2に対して旋回されていない及び/又は摺動されていない基本位置GPと、車両投光器ハウジング3が車両フレーム要素2に対して直線的に摺動されている及び/又は旋回軸線zの周りに旋回されている変位位置(シフト位置)VPとの間の移行を可能にするように構成されている。従って変位位置VPは、衝突の経過においてとられ、この際、変位位置VPへの移行時に衝撃エネルギーが吸収される。基本位置GPは、衝突のない通常の走行時にとられ、この際、基本位置GPにおいて、車両投光器ハウジング3は、車両フレーム要素2に位置固定ないし定置で保持されている。
本発明により、車両投光器システム1は、少なくとも1つのトリガ機構7a、7bを含んでいる。図示の実施例において、車両投光器システム1は、機械的な作用方式に関して同等の4つのトリガ機構を有し、この際、これらのトリガ機構のうちの2つのトリガ機構に符号7a、7b(図2及び詳細図の図4を参照)がつけられており、以下、それらについて詳細に説明する。
図3と図4で見られるように、トリガ機構7a、7bは、それぞれロック要素8a、8bを含み、ロック要素8a、8bは、それぞれのトリガ機構7a、7b内で直線的に摺動可能に保持されている。ロック要素8a、8bは、トリガ要素6の位置に依存し、ロック位置BPと解放位置FPの間で切り替わるように構成されている。第1のばね要素11aは、第1のばね力f1を用いてロック要素8a、8bをロック位置BPに押し込み、この際、ロック位置BP(図5aを参照)では、ロック要素8a、8bの係合部分9が車両フレーム要素2の対応の係合部分10に係合する。それにより車両投光器ハウジング3は、基本位置GPに保持される。解放位置FP(図5cを参照)では、基本位置GPから変位位置VPへの車両投光器ハウジング3の移行を可能にするために、ロック要素8a、8bないしその係合部分9が第1のばね力f1に反して車両フレーム要素2の対応の係合部分10から押し出される。基本位置GPから変位位置VPへの移行中、案内手段4は、案内部5に沿って動く。
少なくとも2つのトリガ要素6の位置に依存してトリガ機構7a、7bを作動させるために、力伝達装置12が設けられている。力伝達装置12は、ロック要素8a、8bを少なくとも2つのトリガ要素6と機械的に連結させる。力伝達装置12は、少なくとも1つの回転シャフト13a、13bと、制御要素14とを含み、この際、少なくとも2つのトリガ要素6は、少なくとも2つのトリガ要素6の各トリガ要素6の個々の摺動を少なくとも1つの回転シャフト13a、13bの回転運動に変換するために、少なくとも1つの回転シャフト13a、13bと機械的に連結されている。図示の実施例において、力伝達装置12は、隣接する2つの回転シャフト13a、13bを有し、この際、第1の回転シャフト13aと第2の回転シャフト13bは、それぞれ少なくとも2つのトリガ要素6と機械的に連結されている。第1の回転シャフト13aと第2の回転シャフト13bは、第1の回転シャフト13aの回転軸線x1と第2の回転シャフト13bの回転軸線x2とが、少なくとも5°の角度で、好ましくは10°と30°の間の角度で互いに配向されているように、互いに配向されている。トリガ要素6は、回転シャフト13a、13bの回転軸線x1、x2に沿って軸線方向に互いに離間されている。
トリガ要素6は、トリガ要素6の各トリガ要素6の個々の摺動により対応の回転シャフト13a、13bの回転運動(回転軸線x1、x2を中心とした回転運動)を誘起するために、それぞれ回転軸線x1、x2から半径方向に間隔を置いてそれぞれの回転シャフト13a、13bに係合している。それぞれの回転シャフト13a、13bとトリガ要素6の機械的な連結は、それぞれ接続要素15を介して行われ、この際、各接続要素15は、少なくとも1つの回転シャフト13a、13bから実質的に半径方向に突出している。トリガ要素6は、関節接続部(ジョイント接続部)15aを介し、好ましくはボールジョイントを介し、それぞれの接続要素15と接続されている。衝撃吸収式の車両投光器システム1が車両に取り付けられている状態で、回転シャフト13a、13bは、実質的に水平面内に位置し、接続要素15は、実質的に垂直面内に位置している。
制御要素14は、少なくとも1つの回転シャフト13a、13bの回転運動が制御要素14の回転運動に変換可能であるように、回転シャフト13a、13bと機械的に連結されている。図示の実施例において、隣接する回転シャフト13a、13bの間には、正に1つの制御要素14が配設されている。更に制御要素14は、制御要素14の回転運動を用いてロック要素8a、8bが第1のばね要素11aの第1のばね力f1に反して解放位置FPに押し込み可能であるように、ロック要素8a、8bと作用接続(連動接続)されている。制御要素14は、この目的のために、トリガ機構7a、7b内で直線的に摺動可能に配設されたロック解除要素16を介し、ロック要素8a、8bと作用接続(連動接続)されており、それにより制御要素14の回転運動は、ロック解除要素16の直線的な摺動に変換可能である。またロック解除要素16は、ロック要素8a、8bに係合するように構成されており、それにより係合状態では、ロック解除要素16の直線的な摺動によりロック要素8a、8bの係合部分9が解放位置FPに押し込まれる。ロック解除要素16は、実質的に楔形状の接触部分16aを有し、この接触部分16aは、ロック解除要素16の接触部分16aに対して相補的に(相補形状で)構成されたロック要素8a、8bの接触部分9aに係合するように構成されている。解放位置FPにロック要素8a、8bが移行する間、ロック解除要素16の接触部分16aは、力伝達のためにロック要素8a、8bの接触部分9aに接触している。
ロック要素8a、8bを第1のばね要素11aの第1のばね力f1に反して解放位置FPに押し込む制御要素14の回転運動は、少なくとも10°、好ましくは少なくとも20°特に好ましくは少なくとも30°の制御要素14の回転を要する。
図4は、他の詳細図を示しており、この際、第1のトリガ機構7aは、車両投光器ハウジング3の上側に配設され、第2のトリガ機構7bは、それに向き合った車両投光器ハウジング3の下側に配設されている。各トリガ機構7a、7bから出発し、それぞれのロック要素8a、8bに連結され且つそれにより一緒に摺動可能である機械的なアーム17a、17bが、実質的に、互いに向き合ったトリガ機構7a、7bの方向に延在している。両方のトリガ機構7a、7bの間には、ロッカ部材(振り子部材)17cが設けられており、この際、それらのアーム17a、17bは、ロッカ部材17cの互いに反対側の端部に係合し、それにより上側のトリガ機構7aのアーム17aの下降運動が下側のトリガ機構7bのアーム17bの上昇運動に変換される。それにより両方のトリガ機構7a、7bの機械的な(解放)作動が互いに連結されている。
第1のロック要素8aの解放位置FPへの移行時の第1のロック要素8aの摺動と、当該摺動と連結された、第2のロック要素8bの解放位置FPへの移行時の第2のロック要素8bの摺動とは、正反対に(鏡面反転的に)、好ましくは逆平行で、延在する軌道(トラジェクトリ)に沿って行われる。
衝突の後に車両投光器ハウジング3を基本位置GPに押し戻すために、車両フレーム要素2と車両投光器ハウジング3の間には、第2のばね力f2を加える第2のばね要素11bが配設されている。従って変位位置VPヘの車両投光器ハウジング3の摺動は、第2のばね力f2に反して行われる。
図5aは、ロック位置BP及び基本位置GPにおける車両投光器システム1の極めて簡略化された模式的な詳細図を示している。この際、ロック要素8aの係合部分9は、車両フレーム要素2の対応の係合部分10に係合している。
図5bは、解放位置FP及び基本位置GPにおける車両投光器システム1の極めて簡略化された模式的な詳細図を示している。この際、ロック要素8aの係合部分9は、車両フレーム要素2の対応の係合部分10の外側にある。
図5cは、解放位置FP及び変位位置VPにおける車両投光器システム1の極めて簡略化された模式的な詳細図を示している。この際、ロック要素8aの係合部分9は、車両フレーム要素2の対応の係合部分10の外側にある。それに加え、車両投光器ハウジング3は、車両フレーム要素2に対して摺動されており、この際、この摺動は、左方へのロック要素8aの摺動により示唆されている。
本発明は、示された実施形態に限定されるものではなく、請求項の保護範囲全体により規定される。また本発明ないし実施形態の個々の構成要件を取り上げて、互いに組み合わせることもできる。請求項に付記された参照記号は、例示であり、請求項を限定することなく、単に請求項をより容易に分かりやすくするためのものである。
尚、上記の特許文献の各開示は、それらの引用をもって本書に組み込まれているものとする。また本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、更にその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。更に本発明の全開示の枠内において、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。即ち本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想に従って当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
1 車両投光器システム
2 車両フレーム要素
3 車両投光器ハウジング
4 案内手段
5 案内部
6 トリガ要素
7a トリガ機構
7b トリガ機構
8a ロック要素
8b ロック要素
9 係合部分
9a 接触部分
10 係合部分
11a ばね要素
11b ばね要素
12 力伝達装置
13a 回転シャフト
13b 回転シャフト
14 制御要素
15 接続要素
15a 関節接続部
16 ロック解除要素
16a 接触部分
17a アーム
17b アーム
17c ロッカ部材

GP 基本位置
VP 変位位置
BP ロック位置
FP 解放位置

f1 ばね力
f2 ばね力
x1 回転軸線
x2 回転軸線
z 旋回軸線

Claims (15)

  1. 衝撃吸収式の車両投光器システムあって、
    - 車両と固定的に接続可能な少なくとも1つの車両フレーム要素(2)を有し、
    - 前記車両フレーム要素(2)に旋回可能及び/又は摺動可能に保持された車両投光器ハウジング(3)を有し、前記車両投光器ハウジング(3)は、前記車両投光器ハウジング(3)と接続された少なくとも1つの案内手段(4)を備え、前記案内手段(4)は、記車両投光器ハウジング(3)と固定的に接続されており、前記車両フレーム要素(2)は、前記案内手段(4)を受容して案内するための少なくとも1つの案内部(5)を有し、前記案内手段(4)は、前記案内部(5)と係合状態にあり、それにより前記車両投光器ハウジング(3)は、前記案内手段(4)の摺動により前記案内部(5)に沿って案内され、またそれにより前記車両フレーム要素(2)に関して旋回可能及び/又は摺動可能であり、
    - 車両の車体要素機械的に接続可能な少なくとも2つのトリガ要素(6)を有し、前記トリガ要素(6)は、空間的に互いに離間されており、
    - 更に前記車両フレーム要素(2)と少なくとも部分的に接続された少なくとも1つのトリガ機構(7a、7b)を有し、前記トリガ機構(7a、7b)は、少なくとも2つの前記トリガ要素(6)の位置に依存し、前記車両投光器ハウジング(3)が前記車両フレーム要素(2)に対して旋回されていない及び/又は摺動されていない基本位置(GP)と、前記車両投光器ハウジング(3)が前記車両フレーム要素(2)に対して直線的に摺動されている及び/又は旋回軸線(z)の周りに旋回されている変位位置(VP)との間の移行を可能にするように構成されており、
    少なくとも1つの前記トリガ機構(7a、7b)は、以下の構成を含むこと、即ち、
    少なくとも1つの前記トリガ機構(7a、7b)内で直線的に摺動可能に保持されているロック要素(8a、8b)を含み、前記ロック要素(8a、8b)は、前記トリガ要素(6)の位置に依存し、ロック位置(BP)と解放位置(FP)の間で切り替わるように構成されており、前記ロック位置(BP)では、前記車両投光器ハウジング(3)を前記基本位置(GP)に保持するために、前記ロック要素(8a、8b)の係合部分(9)が前記車両フレーム要素(2)の対応の係合部分(10)に係合し、前記解放位置(FP)では、前記基本位置(GP)から前記変位位置(VP)への前記車両投光器ハウジング(3)の移行を可能にするために、前記ロック要素(8a、8b)の前記係合部分(9)が前記車両フレーム要素(2)の対応の前記係合部分(10)の外側に配置されており、また第1のばね要素(11a)が設けられており、前記第1のばね要素(11a)は、前記ロック要素(8a、8b)に対し、前記ロック要素(8a、8b)を前記ロック位置(BP)に押し込む第1のばね力(f1)を加えており、
    更に前記ロック要素(8a、8b)を少なくとも2つの前記トリガ要素(6)と機械的に連結させる力伝達装置(12)を含み、前記力伝達装置(12)は、少なくとも1つの回転シャフト(13a、13b)と、制御要素(14)とを含み、少なくとも2つの前記トリガ要素(6)は、少なくとも2つの前記トリガ要素(6)の各前記トリガ要素(6)の個々の摺動が少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)の回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)と機械的に連結されており、前記制御要素(14)は、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)の回転運動が前記制御要素(14)の回転運動に変換可能であるように、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)と機械的に連結されており、前記制御要素(14)は、前記制御要素(14)の回転運動を用いて前記ロック要素(8a、8b)が前記第1のばね要素(11a)の前記第1のばね力(f1)に反して前記解放位置(FP)に押し込み可能であるように、前記ロック要素(8a、8b)と作用接続されていること、
    を特徴とする衝撃吸収式の車両投光器システム
  2. 少なくとも2つの前記トリガ要素(6)は、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)の回転軸線(x1、x2)に沿って軸線方向に互いに離間されており、また少なくとも2つの前記トリガ要素(6)は、少なくとも2つの前記トリガ要素(6)の各前記トリガ要素(6)の個々の摺動により少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)の回転運動を誘起するために、少なくとも2つの前記トリガ要素(6)がそれぞれ前記回転軸線(x1、x2)から半径方向に間隔を置いて少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)に係合するように、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)と機械的に連結されていること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  3. 少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)と少なくとも2つの前記トリガ要素(6)の機械的な連結は、それぞれ接続要素(15)を介して行われ、各前記接続要素(15)は、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)から径方向に突出していること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  4. 少なくとも2つの前記トリガ要素(6)は、関節接続部(15a)を介し、れぞれの前記接続要素(15)と接続されていること、
    を特徴とする、請求項3に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  5. 前記衝撃吸収式の車両投光器システム車両に取り付けられている状態で、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)は、平面内に位置し、前記接続要素(15)は、直面内に位置していること、
    を特徴とする、請求項3に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  6. 少なくとも2つの前記トリガ要素(6)により誘起可能な少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)の回転運動と、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)から前記制御要素(14)にもたらされる回転運動とは、同じ回転方向を有すること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  7. 前記制御要素(14)は、少なくとも1つの前記回転シャフト(13a、13b)と対回転不能に接続されていること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  8. 前記力伝達装置(12)は、少なくとも2つの隣接する回転シャフト(13a、13b)を有し、第1の回転シャフト(13a)と第2の回転シャフト(13b)は、それぞれ少なくとも2つの前記トリガ要素(6)と機械的に連結されており、前記第1の回転シャフト(13a)と前記第2の回転シャフト(13b)は、前記第1の回転シャフト(13a)の回転軸線(x1)と前記第2の回転シャフト(13b)の回転軸線(x2)とが、少なくとも5°の角度で、又は10°と30°の間の角度で互いに配向されているように、互いに配向されており、接する前記回転シャフト(13a、13b)の間には、正に1つの前記制御要素(14)が配設されていること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  9. 前記ロック要素(8a、8b)を前記第1のばね要素(11a)の前記第1のばね力(f1)に反して前記解放位置(FP)に押し込む前記制御要素(14)の回転運動は、少なくとも10°、又は少なくとも20°、又は少なくとも30°の前記制御要素(14)の回転を要すること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  10. 前記制御要素(14)は、少なくとも1つの前記トリガ機構(7a、7b)内で直線的に摺動可能に配設されたロック解除要素(16)を介し、前記制御要素(14)の回転運動が前記ロック解除要素(16)の直線的な摺動に変換可能であるように、前記ロック要素(8a、8b)と作用接続されており、前記ロック解除要素(16)は、前記ロック要素(8a、8b)に係合するように構成されており、それにより係合状態では、前記ロック解除要素(16)の直線的な摺動により前記ロック要素(8a、8b)の前記係合部分(9)が前記解放位置(FP)に押し込まれること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  11. 前記ロック解除要素(16)は、形状の接触部分(16a)を有し、前記接触部分(16a)は、前記ロック解除要素(16)の前記接触部分(16a)に対して相補的に構成された前記ロック要素(8a、8b)の接触部分(9a)に係合するように構成されており、前記解放位置(FP)に前記ロック要素(8a、8b)が移行する間、前記ロック解除要素(16)の前記接触部分(16a)は、力伝達のために前記ロック要素(8a、8b)の前記接触部分(9a)に接触していること、
    を特徴とする、請求項10に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム。
  12. 前記衝撃吸収式の車両投光器システム、少なくとも2つのトリガ機構(7a、7b)を有し、第1のトリガ機構(7a)は、前記車両投光器ハウジング(3)の上側に配設され、第2のトリガ機構(7b)は、それに向き合った前記車両投光器ハウジング(3)の下側に配設されており、各前記トリガ機構(7a、7b)から出発し、それぞれの前記ロック要素(8a、8b)に連結され且つそれにより一緒に摺動可能である機械的なアーム(17a、17b)が、いに向き合った前記トリガ機構(7a、7b)の方向に延在し、両方の前記トリガ機構(7a、7b)の間には、ロッカ部材(17c)が設けられており、それらの前記アーム(17a、17b)は、前記ロッカ部材(17c)の互いに反対側の端部に係合し、それにより上側の前記トリガ機構(7a)の前記アーム(17a)の下降運動が下側の前記トリガ機構(7b)の前記アーム(17b)の上昇運動に変換され、それにより両方の前記トリガ機構(7a、7b)の機械的な解放作動が互いに連結されており、また1の前記ロック要素(8a)の前記解放位置(FP)への移行時の第1の前記ロック要素(8a)の摺動と、当該摺動と連結された、第2の前記ロック要素(8b)の前記解放位置(FP)への移行時の第2の前記ロック要素(8b)の摺動とは、正反対に在する軌道に沿って行われること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム。
  13. 前記車両フレーム要素(2)と前記車両投光器ハウジング(3)の間には、第2のばね力(f2)により前記車両投光器ハウジング(3)を前記基本位置(GP)に押し込むように構成された第2のばね要素(11b)が配設されており、それにより前記変位位置(VP)ヘの移行は、前記第2のばね力(f2)に反して行われること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  14. 前記案内手段(4)を受容して案内するための前記案内部(5)は、直線状の又は円弧形状の長穴部として構成されていること、
    を特徴とする、請求項1に記載の衝撃吸収式の車両投光器システム
  15. 請求項1~14のいずれか一項に記載の衝撃吸収式の車両投光器システムを含んだ自動車。
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