JP7508471B2 - 補強スリーブ、光ファイバ接続部の補強構造及び補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、補強スリーブ、これを用いた光ファイバ接続部の補強構造及び補強方法に関するものである。
従来、例えば光ファイバ心線同士を融着接続する際には、融着接続部に、補強スリーブが設けられて補強される。
このような、補強スリーブは各種考案されており、例えば、ホットメルト接着剤チューブと抗張力体とが熱収縮チューブに挿入された補強スリーブがある(特許文献1)。
特開昭64-32208号公報
近年、多量のデータを高速で伝送するための光ファイバとして、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、複数本の光ファイバ心線が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線が用いられている。また、並列した光ファイバを全長にわたって樹脂で固着された光ファイバテープ心線の他、並列した複数の光ファイバ心線同士が長手方向に間欠的に接着された光ファイバリボン線がある。光ファイバ心線同士の間欠的な接着は、集線密度の向上や曲げによる伝送ロスの低減、単心化をしやすくするなどの特徴を持つ。以下、光ファイバテープ心線及び光ファイバリボン線を合わせて、単に光ファイバテープ心線等とする。
図5A~図5Cは、補強スリーブを用いて、光ファイバテープ心線等の接続部を補強する工程について示す図である。まず、図5Aに示すように、互いに対向して配置されるそれぞれの光ファイバ心線101同士を突き合せて、電極103からの放電によって各光ファイバ心線101同士を融着する。この際、補強スリーブ100は、一方の光ファイバ心線101側に退避させておく。
次に、図5Bに示すように、補強スリーブ100を光ファイバ心線101同士の接続部に移動させる(図中矢印C)。その後、図5Cに示すように、補強スリーブ100を加熱して収縮させて、補強スリーブ100と複数の光ファイバ心線101とを一体化する。以上により、複数の光ファイバ心線101同士の接続部が補強される。
図6Aは、図5Bの状態の断面図である。前述したように、補強スリーブ100は、熱溶融部材107と抗張力体109とが熱収縮チューブ105に挿入されて構成される。熱溶融部材107は筒状であり、並列された光ファイバ心線101の接続部は、熱溶融部材107を貫通するように設けられる。なお、熱溶融部材107を貫通する光ファイバ心線101の外被は、接続前に除去されている。
図6Bは、補強スリーブ100を加熱した際の構造を示す理想上の概念図である。熱収縮チューブ105は、加熱によって収縮する。また、熱溶融部材107は熱によって軟化し、収縮後の熱収縮チューブ105の内部の隙間を埋め、複数の光ファイバ心線101及び抗張力体109と一体化する。
ここで、抗張力体109の上面(光ファイバ心線101側)には、通常、平坦面が形成される。複数の光ファイバ心線101は、抗張力体109の上面の平坦面に沿って整列し、抗張力体109及び熱溶融部材107と一体化することが望まれる。
しかし、実際には、図6Cに示すように、熱収縮チューブ105の収縮の際に、熱溶融部材107が周囲から力を受け(図中矢印D)、複数の光ファイバ心線101が側圧を受ける。前述したように、光ファイバ心線101は、抗張力体109の上面の平坦部に沿って、まっすぐに配列することが望まれるが、特に幅方向からの側圧によって、光ファイバ心線101の配列が乱れる。例えば、一部の光ファイバ心線101は、抗張力体109から離れる方向に移動し、中央付近に集まろうとする。
このような傾向は、特に、光ファイバ心線101間の距離(ピッチ)が狭くなるほど、また、光ファイバ心線数が増えるほど強くなる。また、光ファイバ素線の径が細くなると剛性が小さくなるため、この傾向が強くなる。また、複数の光ファイバ心線同士が長手方向に間欠的に接着された間欠接着型の光ファイバリボン線の場合には、さらにこの傾向が強くなる。
このように、光ファイバ心線101の配列が乱れると、一部の光ファイバ心線101の伝送損失が増加する恐れがある。このため、熱収縮チューブ105の収縮時に、各光ファイバ心線101の配列が乱れずに、常に一定の形態で一体化されることが望まれる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、光ファイバテープ心線等の接続部を効率良く補強することが可能な補強スリーブ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、並列された複数の光ファイバ心線の接続部を一括して補強する補強スリーブであって、熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブに挿入される熱溶融部材及び抗張力体と、を具備し、前記抗張力体の長手方向に垂直な断面において、前記抗張力体の前記熱溶融部材側の表面が凸曲面で形成され、前記抗張力体の前記凸曲面の幅方向中央部の曲率半径は、幅方向端部の曲率半径より大きく、前記抗張力体の両端部の下方には、幅方向の両側にそれぞれ突出する突部を有することを特徴とする補強スリーブである。
前記抗張力体の断面形状が楕円形であることが望ましい。
第1の発明によれば、抗張力体の長手方向に垂直な断面において、光ファイバ心線が配置される側の抗張力体の表面が円弧状の凸曲面で形成されるため、並列された光ファイバ心線が、幅方向の両側からの側圧を受けた際に、各光ファイバ心線が抗張力体側に押し付けられる方向の力成分が働く。このため、各光ファイバ心線の抗張力体からの浮き上がりや配列の乱れを抑制することができ、それぞれの光ファイバ心線を、抗張力体の上面の形状に沿って、より安定して配置することができる。この結果、それぞれの光ファイバ心線の伝送損失の増加やばらつきを抑制可能である。
特に、抗張力体の曲面の曲率半径を、熱収縮チューブの内面の曲率半径よりも大きくすることで、光ファイバ心線の配列をなだらかな曲面に沿った配置とすることができる。
また、抗張力体の断面形状を楕円形とすることで、光ファイバ心線の並列方向に対する抗張力体の幅を確保することができるとともに、熱収縮チューブ内における抗張力体の占める断面積の増加を抑制することができる。
また、抗張力体の両端部に、段差を伴う突部が形成されれば、熱溶融部材が溶けたとき、突部によって、熱溶融部材が抗張力体の下側に流れ落ちることを抑制することができる。このため、光ファイバ心線を抗張力体に押し付けるのに使用される熱溶融部材の量を一定に保つことができ、安定した収縮状態を実現することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる補強スリーブを用いた、光ファイバ接続部の補強構造であって、複数の光ファイバ心線が長手方向に間欠的に接着された光ファイバリボン線同士の接続部が、前記熱溶融部材によって覆われ、前記光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線が、前記抗張力体の曲面に沿って配置されることを特徴とする光ファイバ接続部の補強構造である。
前記光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線の心数が、12心以上であることが望ましい。
前記複数の光ファイバ心線同士のピッチが200μm以下であることが望ましい。
前記光ファイバ心線のガラスファイバの外径が110μm以下であることが望ましい。
前記光ファイバ心線の外径が200μm以下であることが望ましい。
第2の発明によれば、光ファイバリボン線を構成する複数の光ファイバ心線が、抗張力体の曲面に沿って配置されるため、光ファイバ心線毎の伝送損失ばらつきを抑制することができる。
特に、上記の効果は、光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線の心数が12心以上の場合に顕著である。また、上記の効果は、光ファイバ心線同士のピッチが200μm以下である場合に顕著である。また、上記の効果は、前記光ファイバ心線のガラスファイバの外径が110μm以下である場合に顕著である。また、上記の効果は、前記光ファイバ心線の外径が200μm以下である場合に顕著である。
第3の発明は、第1の発明にかかる補強スリーブを用いた光ファイバ接続部の補強方法であって、複数の光ファイバ心線が長手方向に間欠的に接着された光ファイバリボン線同士を融着接続し、前記補強スリーブを前記光ファイバリボン線同士の接続部を覆うように移動させ、前記熱収縮チューブと前記熱溶融部材とを加熱し、前記熱収縮チューブを収縮させるとともに前記熱溶融部材を溶融させ、前記複数の光ファイバ心線を、前記抗張力体の曲面に沿って配置した状態で冷却し、前記抗張力体と前記複数の光ファイバ心線の接続部とを一体化することを特徴とする光ファイバ接続部の補強方法である。
第3の発明によれば、効率良く、安定した伝送性能を有する光ファイバ接続部の補強構造を得ることができる。なお、第3の発明も、第2の発明と同様に、光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線の心数が12心以上の場合、光ファイバ心線同士のピッチが200μm以下である場合、前記光ファイバ心線のガラスファイバの外径が110μm以下である場合、又は前記光ファイバ心線の外径が200μm以下である場合に、特に効果的である。
本発明によれば、光ファイバテープ心線等の接続部を効率良く補強することが可能な補強スリーブ等を提供することができる。
補強スリーブ1を示す側面図。 図1AのA-A線断面図。 補強スリーブ1を用いた光ファイバ心線11同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ1の収縮前の断面図。 補強スリーブ1を用いた光ファイバ心線11同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ1の収縮後の断面図。 光ファイバリボン線12を示す図。 光ファイバリボン線12同士を突き合せた状態を示す図。 補強スリーブ1aを用いた光ファイバ心線11同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ1aの収縮前の断面図。 補強スリーブ1aを用いた光ファイバ心線11同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ1aの収縮後の断面図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101の接続工程を示す図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101の接続工程を示す図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101の接続工程を示す図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ100の収縮前の断面図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ100の収縮後の理想の断面概念図。 補強スリーブ100を用いた光ファイバ心線101同士の接続部の補強工程を示す図で、補強スリーブ100の収縮後の実際の断面概念図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1Aは、補強スリーブ1の側面図であり、図1Bは、図1AのA-A線断面図である。補強スリーブ1は、並列された複数の光ファイバ心線の接続部を一括して補強する部材であり、熱収縮チューブ5、熱溶融部材7、抗張力体9等からなる。
熱収縮チューブ5は、断面が略円形の筒状の部材である。熱収縮チューブ5は、例えばポリエチレン系の樹脂製である。
熱溶融部材7は、断面が略円形又は楕円形の筒状である。熱溶融部材7は、例えばエチレン酢酸ビニル系の樹脂製である。熱溶融部材7は、熱収縮チューブ5の熱収縮温度よりも低温で溶融することが望ましい。
抗張力体9は、棒状の部材である。抗張力体9は、例えば、鋼製、カーボン製、ガラス製、セラミック製等である。抗張力体9及び熱溶融部材7は、熱収縮チューブ5に挿入される。なお、抗張力体9及び熱溶融部材7の脱落防止のため、熱収縮チューブ5の一部にかしめ部3が形成される。
ここで、抗張力体9が断面において傾いた場合、抗張力体9の曲面の位置が熱収縮チューブ5の位置に対してずれてしまい、バランスが崩れてしまう場合がある。この場合、光ファイバ心線を抗張力体9に不均等な力で押さえつけることになり光ファイバ心線の整列性が悪化する場合がある。これに対し、かしめ部3は、抗張力体9の傾きを防ぎ、このように抗張力体9と光ファイバ心線との配置を維持するために効果的である。
抗張力体9の上方に熱溶融部材7が配置される。また、補強スリーブ1の長手方向に垂直な断面において、抗張力体9は、略円形や略楕円形である。すなわち、抗張力体9の長手方向に垂直な断面において、抗張力体9の熱溶融部材7側の表面(図中上方)は円弧状の凸曲面で形成される。
なお、抗張力体9の断面形状は円形や楕円でなくてもよい。但し、抗張力体9の熱溶融部材7側の凸曲面の曲率半径R(例えば、抗張力体9の凸曲面の幅方向中央の曲率半径)は、収縮前の熱収縮チューブの内面の曲率半径(円形とした場合の曲率半径)よりも大きいことが望ましい。また、抗張力体9の幅は、後述する光ファイバテープ心線等の幅よりも広い方が望ましい。すなわち、抗張力体9は、幅方向に偏平した形状であることが望ましい。また、抗張力体9の熱溶融部材7とは逆側の表面(図中下方)は、曲面でなくてもよく、上面側と曲率が異なってもよい。
抗張力体9の凸曲面の曲率半径Rは、幅方向で変化していてもよい。その場合、幅方向中央部の曲率半径Rが幅方向端部のRより大きいことが望ましい。更に、抗張力体9は、少なくとも長手方向の中央部(融着された光ファイバの接続部を含む、光ファイバの樹脂被覆が除去された部分が配置される部分)に上記凸曲面を備えていることが望ましい。すなわち、抗張力体9の長手方向の端部における上面側は平坦であってもよい。
次に、補強スリーブ1を用いた光ファイバ接続部の補強方法について説明する。図2A~図2Bは、光ファイバテープ心線等を構成する光ファイバ心線11同士の接続部の補強工程を説明する図である。まず、前述した図5A~図5Cで示したのと同様に、光ファイバ心線11の先端部の所定長さの外被を除去し、先端同士を突き合わせて、各光ファイバ心線同士を融着させる。この際、一方の側の複数の光ファイバ心線11を、補強スリーブ1の熱溶融部材7に挿通し、補強スリーブ1は、一方の光ファイバ心線側に退避させておく。
次に、図2Aに示すように、補強スリーブ1を複数の光ファイバ心線11同士の接続部を覆うように移動させる。次に、熱収縮チューブ5と熱溶融部材7とを加熱することで、熱収縮チューブ5を収縮させるとともに熱溶融部材7を溶融させる。
図2Bは、熱収縮チューブ5が収縮し、熱溶融部材7が溶融した状態を示す断面図である。熱溶融部材7は、溶融すると抗張力体9に沿って下方に流れる。この際、抗張力体9の光ファイバ心線11側が凸状の曲面で構成されるため、光ファイバ心線11も熱溶融部材7とともに抗張力体9方向に移動し、抗張力体9の曲面に沿って並列方向が湾曲する。この際、前述したように、熱収縮チューブ5の収縮により、熱溶融部材7及び並列された光ファイバ心線11は側圧を受ける(図中矢印B)。
前述したように、光ファイバ心線11の並列方向が抗張力体9の曲面に沿って湾曲するため、それぞれの光ファイバ心線11への側圧によって、抗張力体9の曲面に垂直な方向の力成分が生じる。このため、光ファイバ心線11が抗張力体9から浮き上がるようにして、配列が乱れることを抑制することができる。なお、実際には、光ファイバ心線11は、抗張力体9と接触せずに、光ファイバ心線11と抗張力体9との間には、熱溶融部材7が回り込む。
この状態で加熱を止めて冷却し、抗張力体9と光ファイバ心線11の接続部とを一体化することで、光ファイバ心線11の接続部が熱溶融部材7によって覆われ、光ファイバテープ心線等を構成する各光ファイバ心線11が、抗張力体9の曲面に沿って配置された光ファイバ接続部の補強構造を得ることができる。
なお、光ファイバテープ心線等として、複数の光ファイバ心線が長手方向に間欠的に接着され、隣り合う接着部同士が長手方向に例えば千鳥配置や階段状に配置された間欠接着型の光ファイバリボン線の場合に、特に側圧からの影響で光ファイバ心線11の配列が乱れやすい。
図3Aは、光ファイバリボン線12を示す図である。前述したように、光ファイバリボン線12は、複数の光ファイバ心線11が並列され、長手方向に間欠的に接着部11c接着される。なお、光ファイバ心線11は、内部のガラスファイバ11aの外周に樹脂被覆11bが配置されて構成され、接続時には、先端部の樹脂被覆11bが除される。ここで、光ファイバ心線11のピッチPは、おおむね、光ファイバ心線11の外径と一致する。
図3Bは、このような光ファイバリボン線12同士を突き合わせて融着する際の概念図である。光ファイバリボン線12は、光ファイバ心線11間を固定する接着部分が間欠的であるため、光ファイバ心線11同士が、全長にわたって固定されている従来の光ファイバテープ心線よりも光ファイバ心線11が単独になっている部分が長い。このため、光ファイバ心線11の配列の自由度が高く、ガラスファイバ11a同士を突き合せた際に、光ファイバ心線11(ガラスファイバ11a)の位置ずれを起こしやすい(図中E部)。このため、本実施形態は、複数の光ファイバ心線11が長手方向に間欠的に接着された間欠接着型の光ファイバリボン線の場合に、特に効果的である。
また、通常、光ファイバ心線11の外径(樹脂被覆11bの外径)が細い場合に、側圧からの影響で配列が乱れやすい。このため、本実施形態は、光ファイバテープ心線等を構成するそれぞれの光ファイバ心線11の外径が225μm以下の場合に、特に効果的である。さらに光ファイバ心線の外径が200μm以下、170μm以下と狭くなるとより効果的である。
さらに樹脂被覆11bを除去したガラスファイバ11aは、従来125μmであるが、このガラスファイバ11aを細くすると、光ファイバ心線11の剛性が小さくなるため、側圧の影響でガラスファイバ11aの配列が乱れやすくなる。本実施形態は、光ファイバテープ心線等を構成するそれぞれのガラスファイバ11aの外径が110μm以下の場合に、特に効果的である。
さらに光ファイバ心線11同士のピッチPが従来の250μmより狭くなると、光ファイバ心線11間の乱れをより確実に抑えないと、ガラスファイバ11a同士の接触等が発生しやすくなる。このため、本実施形態は、光ファイバ心線11間のピッチPが225μm以下の場合に、特に効果的である。特に光ファイバ心線11間のピッチPが200μm以下、170μm以下と狭くなるほど、さらにガラスファイバ11a同士の接触や交差の可能性が高くなるため、より効果的である。
また、光ファイバテープ心線等を構成する光ファイバ心線11の本数が多くなるほど、側圧からの影響で光ファイバ心線11の配列が乱れやすい。このため、本実施形態は、光ファイバテープ心線等を構成する複数の光ファイバ心線11の心数が8本以上の場合に、特に効果的である。さらに光ファイバ心線が12本以上、16本以上、24本以上と増えるほど、より効果的である。
すなわち、本実施形態は、光ファイバ心線11の心数が多く、光ファイバ心線11間のピッチPが狭くかつ、光ファイバ心線11の外径が小さい間欠接着型の光ファイバリボン線の場合に非常に効果が大きい。
さらに、抗張力体9の凸曲面の幅方向中央部の曲率半径Rは、幅方向端部のRより大きいことが望ましい。このように、抗張力体9の幅方向端部のRを小さくすることにより、より効果が大きい。
なお、収縮後の熱収縮チューブ5の内径は4~6mm程度(半径は2~3mm程度)であり、この場合には、抗張力体9の光ファイバ心線11側の曲率半径は、例えば2mm以上(収縮後の熱収縮チューブの内半径の80%以上)であることが望ましい。ただし、抗張力体9の幅方向端部のRは2mm未満でもよい。このように抗張力体9を偏平形状とすることで、光ファイバ心線数が増えた場合にも効果的である。
なお、熱溶融部材7の内径(長径)は3.4~5mm、内径(短径)は2.0~2.5mmであることが望ましい。また熱溶融部材7の内径(長径)を5mmとすることにより、光ファイバ心線11が24本、光ファイバ心線11間ピッチ200μm、光ファイバ心線11の外径200μmの間欠接着型の光ファイバリボン線12の融着接続部の補強も達成することが可能である。
以上、本実施の形態によれば、光ファイバ心線11側の抗張力体9の表面が曲面で構成されるため、側圧による光ファイバ心線11の配列乱れなどを抑制することができる。このため、それぞれの光ファイバ心線11ごとの伝送損失のばらつきなどを抑制することができる。
また、例えば収縮後の熱収縮チューブ5の径に対して、抗張力体9の曲率半径が十分に大きいため、なだらかな曲面に沿って光ファイバ心線11を配列させることができる。例えば、曲率半径が小さすぎると、光ファイバ心線11を抗張力体に沿って配置した際に、かえって伝送損失の増加を招くおそれがある。
また、抗張力体9の断面形状を、光ファイバテープ心線等の幅方向に偏平した形状とすることで、光ファイバテープ心線等の幅に対して、十分な抗張力体9の幅を確保することができ、各光ファイバ心線11をなだらかな曲面上に配列させることができるとともに、補強部の全高を低くすることができる。
なお、抗張力体9の形状は、上述した例には限られない。例えば、図4Aに示す補強スリーブ1aのように、抗張力体9aを用いてもよい。補強スリーブ1aは、抗張力体9aが用いられる以外は、補強スリーブ1と同様の構成である。抗張力体9aの断面形状は、熱溶融部材7側が凸曲面である略半円形状であり、抗張力体9aの両端部の下方に突部13が形成される。突部13は、抗張力体9aの両端部において、幅方向に突出する部位である。すなわち、抗張力体9aの両端部近傍において、上方に向けて段差が形成される。
図4(b)は、補強スリーブ1aを収縮させた状態を示す断面図である。この様に突部13を形成することにより、熱溶融部材7が溶けたときに、抗張力体9aの下側に熱溶融部材7が流れ落ちることを防止しやすくなる。これにより、光ファイバ心線11を抗張力体9aに押し付けるための熱溶融部材7の量を一定に保つことができ、安定した収縮状態を実現できる。このため、信頼性の高い光ファイバ接続部の補強構造を得ることができる。なお、突部13が形成されれば、抗張力体9aのように下面を平坦にせずに、例えば楕円形など、下面も凸曲面となるようにしてもよい。いずれの場合も、抗張力体9は、高さ方向よりも幅が広い偏平形状であることが望ましい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………補強スリーブ
3………かしめ部
5………熱収縮チューブ
7………熱溶融部材
9、9a………抗張力体
11………光ファイバ心線
11a………ガラスファイバ
11b………樹脂被覆
11c………接着部
12………光ファイバリボン線
13………突部
100………補強スリーブ
101………光ファイバ心線
103………電極
105………熱収縮チューブ
107………熱溶融部材
109………抗張力体

Claims (12)

  1. 並列された複数の光ファイバ心線の接続部を一括して補強する補強スリーブであって、
    熱収縮チューブと、
    前記熱収縮チューブに挿入される熱溶融部材及び抗張力体と、
    を具備し、
    前記抗張力体の長手方向に垂直な断面において、前記抗張力体の前記熱溶融部材側の表面が凸曲面で形成され
    前記抗張力体の前記凸曲面の幅方向中央部の曲率半径は、幅方向端部の曲率半径より大きく、
    前記抗張力体の両端部の下方には、幅方向の両側にそれぞれ突出する突部を有することを特徴とする補強スリーブ。
  2. 前記抗張力体の断面形状が楕円形であることを特徴とする請求項1記載の補強スリーブ。
  3. 請求項1または請求項に記載の補強スリーブを用いた、光ファイバ接続部の補強構造であって、
    並列された複数の光ファイバ心線が長手方向に間欠的に接着された光ファイバリボン線同士の接続部が、前記熱溶融部材によって覆われ、
    前記光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線が、前記抗張力体の曲面に沿って配置されることを特徴とする光ファイバ接続部の補強構造。
  4. 前記光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線の心数が、12心以上であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強構造。
  5. 前記複数の光ファイバ心線同士のピッチが200μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強構造。
  6. 前記光ファイバ心線のガラスファイバの外径が110μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強構造。
  7. 前記光ファイバ心線の外径が200μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強構造。
  8. 請求項1または請求項に記載の補強スリーブを用いた光ファイバ接続部の補強方法であって、
    並列された複数の光ファイバ心線が長手方向に間欠的に接着された光ファイバリボン線同士を融着接続し、
    前記補強スリーブを前記光ファイバリボン線同士の接続部を覆うように移動させ、前記熱収縮チューブと前記熱溶融部材とを加熱し、前記熱収縮チューブを収縮させるとともに前記熱溶融部材を溶融させ、前記複数の光ファイバ心線を、前記抗張力体の曲面に沿って配置した状態で冷却し、前記抗張力体と前記複数の光ファイバ心線の接続部とを一体化することを特徴とする光ファイバ接続部の補強方法。
  9. 前記光ファイバリボン線を構成する前記複数の光ファイバ心線の心数が、12心以上であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強方法。
  10. 前記複数の光ファイバ心線同士のピッチが200μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強方法。
  11. 前記光ファイバ心線のガラスファイバの外径が110μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強方法。
  12. 前記光ファイバ心線の外径が200μm以下であることを特徴とする請求項記載の光ファイバ接続部の補強方法。
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