JP7495597B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る自動二輪車用タイヤ100(以下、適宜、タイヤ100と呼ぶ)の子午断面図である。以下の説明において、タイヤ径方向とは、タイヤ100の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、上記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、タイヤ100の上記回転軸に直交するとともに、タイヤ100のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ幅は、タイヤ幅方向の外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあってタイヤ100のタイヤ周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
タイヤ子午断面において、リム径相当の位置ROからトレッド部5の端部51までの距離をSLHとする。タイヤ断面高さSHに対する、距離SLHの比SLH/SHが、0.55以上0.80以下であることが好ましい。比SLH/SHが0.55未満であると、距離SLHが小さく、タイヤパンク時のトレッド部の変形量が大きくなり、車両手押し性能(以下、手押し性能と略称することがある)が悪化するため好ましくない。比SLH/SHが0.80を超えると、距離SLHが大きく、ショルダー部のゲージが厚くなり、耐発熱性能が低下するため好ましくない。
ここで、トレッド部5のタイヤ幅方向の幅をTRWとした場合に、赤道面CLを中心とし、トレッド部5のタイヤ幅方向の幅TRWの50%(すなわちTRW/2に相当)の領域をセンター領域Wcと定義する。また、センター領域Wcのタイヤ幅方向の両外側の領域をショルダー領域Wsと定義する。トレッド部5のセンター領域WcにおけるラジアスをRc、トレッド部5のタイヤ幅方向の幅をTRWとした場合に、比Rc/TRWは0.45以上0.65以下であることが好ましい。比Rc/TRWが0.45未満であると、トレッド部5のセンター領域WcにおけるラジアスRcが小さく、タイヤパンク時のトレッド部5の変形量が大きくなる。その場合、車両手押し性能が悪化するため好ましくない。比Rc/TRWが0.65を超えると、トレッド部5のセンター領域WcにおけるラジアスRcが大きくなる。その場合、ショルダー領域Wsのゲージが厚くなり、耐発熱性能が低下するため好ましくない。
図1において、タイヤ100は、補強ゴム層7aおよび7bを備えている。補強ゴム層7aおよび7bは、トレッド部5の両方の端部51、51の間の範囲内において、インナーライナ4に接触して設けられる。本実施形態において、補強ゴム層7aおよび7bは、インナーライナ4の内腔側に設けられている。補強ゴム層7aおよび7bは、トレッド部5のタイヤ内腔側のタイヤ赤道面CLと交差しない位置に設けられている。トレッド部5のタイヤ内腔側に補強ゴム層7aおよび7bを設けることにより、内圧が無充填状態においてもトレッド部5のバックリングを抑止できる。
タイヤ子午断面において、補強ゴム層7aの最も厚い場所のゲージすなわち最大ゲージGamaxは、0.8mm以上8.0mm以下であることが好ましい。補強ゴム層7bについても同様である。
補強ゴム層7a、7bを構成するゴムの硬度は50以上90以下であり、補強ゴム層7a、7bを構成するゴムの60℃における損失正接tanδが0.08以上0.30以下であることが好ましい。補強ゴム層7a、7bを構成するゴムの硬度が上記範囲を満たすことで、タイヤパンク時の車両手押し性能を向上させることができる。補強ゴム層7a、7bを構成するゴムの硬度が上記範囲より小さいと、トレッド部5の剛性が低下し、タイヤパンク時の車両手押し性能が低下するため好ましくない。また、損失正接tanδ(60℃)が上記の範囲を満たすことで、タイヤの耐発熱性能が向上する。
図1を参照して説明した実施形態では、インナーライナ4のタイヤ内腔側に補強ゴム層7a、7bが配置されているが、その代わりにカーカス層2とインナーライナ4との間に、補強ゴム層が配置されていてもよい。
自動二輪車は、タイヤに内圧を充填していない状態でも手押しによる移動が可能という四輪自動車とは異なる特徴がある。しかし、車両の手押しによる移動が可能であるとはいえ、内圧を充填していない状態では、車両を押し難いという課題があった。また、補強ゴム層を配置することで車両の押し易さ向上に繋がるが、その配置や厚さによっては、押し心地が悪化し、手押し性能が低下する懸念もある。そこで、上記のように適切な位置に補強ゴム層を設けることにより、タイヤの空気圧が充填されない状態でのタイヤの潰れ量を低減し、車両の手押し性能および耐発熱性能を改善した自動二輪車用タイヤを実現できる。
本実施例では、条件が異なる複数種類の自動二輪車用タイヤについて、車両を押したときの手押し性能および耐発熱性能について評価した。タイヤサイズ90/90-12 54Jの自動二輪車タイヤを、正規リムにリム組みし、試験車両に装着した。本実施例では、ETRTO記載の標準リムが用いられた。
2 カーカス層
3 ビードコア
4 インナーライナ
5 トレッド部
5M 溝
6 サイドウォール部
7a、7b、7c、7d 補強ゴム層
21、22 カーカス
100 自動二輪車用タイヤ
CL タイヤ赤道面
Wc センター領域
Ws ショルダー領域
Claims (10)
- 一対のビードコアと、タイヤ子午断面において、前記一対のビードコアそれぞれの廻りにタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返された後、タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側にサイドウォール部まで巻き上げられたカーカス層と、前記カーカス層のタイヤ径方向外側に設けられたトレッド部とを有する自動二輪車用タイヤであって、
前記トレッド部におけるタイヤ内腔面のタイヤ赤道面と交差しない位置に設けられた補強ゴム層を含み、
前記補強ゴム層は、
前記トレッド部の端部より、タイヤ幅方向内側に配置され、
前記トレッド部は溝を有し、
前記トレッド部のセンター領域から前記トレッド部のショルダー領域に向かうにしたがって、前記溝の深さは浅くなり、
前記溝の深さの最大値に対する前記溝の深さの最小値の比が0.3以上1.0未満である
自動二輪車用タイヤ。 - 前記補強ゴム層は、
前記カーカス層のタイヤ幅方向の最大幅位置よりタイヤ径方向外側に配置された請求項1に記載の自動二輪車用タイヤ。 - 前記補強ゴム層は、タイヤ周方向に連続している請求項1または2に記載の自動二輪車用タイヤ。
- タイヤ断面高さSHに対する、前記トレッド部の端部までの高さSLHの比SLH/SHが、0.55以上0.80以下である請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。
- 前記トレッド部のタイヤ幅方向の幅TRWに対する、前記トレッド部のセンター領域におけるラジアスRcの比Rc/TRWが、0.45以上0.65以下である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。
- 前記トレッド部の端部から、前記補強ゴム層の最も近い端部までのタイヤ径方向の距離をHaとし、前記トレッド部の端部から、前記補強ゴム層の最も遠い端部までのタイヤ径方向の距離をHbとし、前記トレッド部の端部から、タイヤ内腔面とタイヤ赤道面との交差位置までのタイヤ径方向の距離をHxとした場合に、
比Ha/Hxが0.00以上0.60以下であり、かつ、
比Hb/Hxが0.60以上0.95以下である
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。 - 前記タイヤ赤道面から、前記補強ゴム層の最も近い端部までのタイヤ幅方向の距離をWaとし、前記タイヤ赤道面から、前記補強ゴム層の最も遠い端部までのタイヤ幅方向の距離をWbとした場合、前記トレッド部のタイヤ幅方向の幅TRWに対して、
比Wa/(TRW/2)が0.05以上0.45以下であり、かつ、
比Wb/(TRW/2)が0.40以上0.90以下である
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。 - 前記補強ゴム層の最大ゲージは、0.8mm以上8.0mm以下である
請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。 - 前記タイヤ赤道面から前記補強ゴム層の最大ゲージ位置までのタイヤ幅方向の距離をWmaxとした場合、前記トレッド部のタイヤ幅方向の幅TRWに対して、
比Wmax/(TRW/2)が0.20以上0.60以下である
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。 - 前記補強ゴム層を構成するゴムの硬度は50以上90以下であり、前記補強ゴム層を構成するゴムの60℃におけるtanδが0.08以上0.30以下である
請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の自動二輪車用タイヤ。
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