JP7492466B2 - 車輪及び車両 - Google Patents

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Description

本開示は、車輪及び車両に関する。
搬送台車等の車両に搭載される車輪は、許容する段差に限界があり、特に、車両が重量物を搬送する場合等、車輪に大きな荷重がかかる場合、低い段差であっても乗り越えることが困難である。例えば、特許文献1には、車輪より前方に突出したアームの先端を段差下に引っ掛け、アームの先端を支点にして車輪を持ち上げて段差を乗り越える手押し車が開示されている。また、特許文献2には、車輪が段差を乗り越えるためのスロープ部材を備え、段差の直前の任意のタイミングでスロープ部材を段差に懸架してスロープの上を車輪が走行可能な車輪走行体が開示されている。
特開2019-147470号公報 特開2018-175346号公報
しかしながら、特許文献1の車輪では、アームの先端が段差下に引っ掛かって車輪が持ち上がる瞬間に、依然として大きな牽引力がかかる。また、特許文献2の車輪では、使用者が任意のタイミングでスロープ部材を段差に懸架する必要がある。このため、例えば、積載された荷物によって前方の段差の位置が把握しづらい搬送台車等に適用する場合、段差の位置を都度確認してスロープ部材を懸架する搬送台車の位置を調整する必要があり煩雑である。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、段差を乗り越える際の負荷を低減させることができる車輪及び車両を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様の車輪は、車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるスロープ部と、前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、を備える。
車輪の望ましい態様として、前記スロープ部を前記車輪本体の外周面から離隔する方向に常時付勢する付勢部と、前記スロープ部の前記車輪本体の外周面から離隔する方向への移動範囲を制限する制止部と、を備える。
車輪の望ましい態様として、前記ガイド部は、前記車軸方向視で前記所定範囲が径方向外側に膨出した凸状曲線状かつ前記所定範囲以外が前記車軸を中心とする円弧状の断面を有する無端の曲線形状のガイドレールと、前記車軸と平行な軸心が前記腕部に固定されかつ前記ガイドレールの内周面を転動する第1軸受と、前記車軸に対して前記第1軸受の径方向外側において前記車軸と平行な軸心が前記腕部に固定されかつ前記ガイドレールの外周面を転動する第2軸受と、を含む。
車輪の望ましい態様として、前記スロープ部は、外周面のうち前記車輪本体の外周面に接触する面に、前記車軸方向視で前記車輪本体の外周面と曲率半径が等しい円弧形状を含む凹状の曲面を含む。
車輪の望ましい態様として、前記スロープ部は、外周面のうち前記車軸に対して径方向外側に位置する面に、前記車軸方向視で前記車輪本体の外周面より曲率半径が大きい楕円弧形状を含む凸状の曲面を含む。
車輪の望ましい態様として、前記車軸方向視で一部が前記スロープ部より前記車輪本体の径方向外側に突出する位置と前記スロープ部に収容される位置との間で前記スロープ部に対して前記車軸と平行な軸心回りに回動可能であって、前記腕部が前記待機位置にある状態において先端が前記スロープ部より前方に位置する段差検知部を備える。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様の車両は、車輪と、前記車輪を前記車軸回りに回転可能に支持する車体と、を備える。
本開示によれば、段差を乗り越える際の負荷を低減させることができる。
図1は、実施形態に係る車輪の構成例を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示す車輪の正面図である。 図3は、図1に示す車輪による段差乗り越え動作を説明する説明図である。 図4は、実施形態に係る車輪を搭載する適用例としての台車の構成例を模式的に示す側面図である。
以下に、本開示につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施形態の記載に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した実施形態における構成要素は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。以下の実施形態では、本開示の実施形態を例示する上で、必要となる構成要素を説明し、その他の構成要素を省略する。
(実施形態)
まず、実施形態に係る車輪1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、実施形態に係る車輪1の構成例を模式的に示す側面図である。図2は、図1に示す車輪1の正面図である。以下の説明において、車輪1が段差の乗り越えが可能な方向への回転方向を正回転方向Rfといい、正回転方向Rfとは反対側の回転方向を逆回転方向Rrという。正回転方向Rfは、図1において、時計方向である。逆回転方向Rrは、図1において、反時計方向である。
実施形態の車輪1は、例えば、重量物を搬送する搬送台車等の車両に搭載される。車両は、例えば、左右対称に車輪1が配置される四輪車両(例えば、図4の台車100)が想定されるが、本開示ではこれに限定されない。また、実施形態の車輪1は、非駆動輪であるが、本開示ではこれに限定されず、駆動輪であってもよい。例えば、車両が自走車である場合、車輪1は、車輪1が搭載される車両の車体側に搭載される電源等のエネルギー源から、平地走行及び段差走行するための回転駆動力が供給される駆動輪であってもよい。
車輪1は、実施形態において、車輪本体10と、腕部20と、ガイド部30と、保持部35と、スロープ部40と、付勢部50と、段差検知部60と、支持部90と、シャフト91と、を備える。支持部90は、車輪1が搭載される車両に固定される。支持部90は、車両の車体に対して、少なくとも水平軸回りの回動が規制される。シャフト91は、支持部90によって軸心が水平姿勢に支持される。
車輪本体10は、車輪1の車軸Awを中心軸とする円板体である。車輪本体10は、車軸Aw回りに回動する。車輪本体10は、車軸Awに沿って貫通するシャフト孔11を有する。シャフト孔11には、シャフト91が貫通する。車輪本体10は、実施形態において、シャフト孔11を介してシャフト91によって、支持部90に対して車軸Aw回りに回動可能に支持される。
車輪本体10の外周面12は、全周に亘って車輪1の転動周面を構成する。車輪本体10は、外周面12の周方向に沿って取り付けられる環状のタイヤ部(不図示)を有していてもよい。タイヤ部は、例えば、ゴム等で形成され、走行時における接地面から受ける車輪本体10への衝撃を吸収する。
腕部20は、実施形態において、車輪本体10の両側面側に一対で設けられる。それぞれの腕部20は、長手方向が車輪本体10の径方向に延びる棒形状である。腕部20は、車軸Aw回りに車輪本体10に対して回動可能かつ車輪本体10の径方向に移動可能である。腕部20は、一端部21が、車輪本体10に対して車軸Aw回りに回動可能かつ車輪本体10の径方向に移動可能に支持される。腕部20は、実施形態において、一端部21とは反対側の端部である他端部22が、車軸Aw方向視で車輪本体10の外周より径方向外側に突出する。それぞれの腕部20は、長孔23を有する。また、一対の腕部20は、連結部24によって互いに連結される。
長孔23は、腕部20の一端部21に車軸Awに沿って貫通する貫通孔である。長孔23は、車軸Awを中心とする車輪本体10の径方向に長手方向を有する。長孔23には、支持部90によって軸心が水平姿勢に支持されるシャフト91が挿通する。腕部20は、シャフト91が長孔23内を移動可能な範囲において、車輪本体10に対する径方向への移動を許容される。腕部20は、実施形態において、長孔23を介してシャフト91によって、車軸Aw回りに回動可能かつ車輪本体10の径方向に移動可能に支持される。
連結部24は、腕部20の他端部22において、車輪本体10の外周より径方向外側に突出する部分に設けられる。連結部24は、一対の腕部20の間に設けられる後述のスロープ部40を支持する。連結部24は、実施形態において、車軸Awと平行な方向に延びて一対の腕部20を連結する柱状の軸部材である。連結部24は、一対の腕部20のいずれかと一体的に形成されてもよいし、別体に設けられて一対の腕部20に固定されてもよい。連結部24は、後述のスロープ部40の長孔41に挿通して設けられる。腕部20は、連結部24がスロープ部40の長孔41内を移動可能な範囲において、スロープ部40の腕部20に対する相対移動を許容する。連結部24がスロープ部40の長孔41内を移動可能な距離は、シャフト91が長孔23内を移動可能な距離、すなわち腕部20が車輪本体10に対して径方向に移動可能な距離に等しい。連結部24は、後述の付勢部50の第1腕部52の先端部を固定する。
ガイド部30は、腕部20が車軸Aw回りに回動する際の径方向の移動をガイドする。より詳しくは、ガイド部30は、後述のスロープ部40が、車軸Awを中心とする回転方向の所定範囲で車輪本体10の外周面12から離隔し、かつ所定範囲以外で車輪本体10の外周面12に接触するように、腕部20の径方向の移動をガイドする。ガイド部30は、ガイドレール31と、第1軸受32と、第2軸受33と、を含む。
ガイドレール31は、実施形態において、支持部90に設けられる。ガイドレール31は、車軸Aw方向視で無端の曲線形状である。ガイドレール31は、車軸Aw方向視で所定範囲が径方向外側に膨出した凸状曲線状、かつ所定範囲以外が車軸Awを中心とする円弧状の断面を有する。ガイドレール31の内周面、すなわち径方向内側の面には、第1軸受32の外輪が転動する。ガイドレール31の外周面、すなわち径方向外側の面には、第2軸受33の外輪が転動する。
第1軸受32は、ガイドレール31の内周面側に接するように、腕部20に設けられる。第1軸受32は、例えば、外輪と、外輪の内側に設けられる内輪と、外輪と内輪との間に設けられる複数のコロ部材と、を含むベアリングである。第1軸受32は、外輪が車軸Awと平行な軸心回りに回動可能であるように、内輪が腕部20に固定して設けられる。
第1軸受32は、ガイドレール31の外周面側に接するように、腕部20に設けられる。第2軸受33は、例えば、外輪と、外輪の内側に設けられる内輪と、外輪と内輪との間に設けられる複数のコロ部材と、を含むベアリングである。第2軸受33は、外輪が車軸Awと平行な軸心回りに回動可能であるように、内輪が腕部20に固定して設けられる。第2軸受33は、第1軸受32に対して車輪本体10の径方向外側に、ガイドレール31を挟んで隣接するように腕部20に設けられる。
第1軸受32の外輪は、腕部20の車軸Aw回りの回動に伴って、ガイドレール31の内周面を、腕部20の回転方向と逆方向に転動する。第2軸受33の外輪は、腕部20の車軸Aw回りの回動に伴って、ガイドレール31の外周面を、腕部20の回転方向と同方向に転動する。すなわち、第1軸受32及び第2軸受33は、ガイドレール31を車輪本体10の径方向に挟むようにガイドレール31上を転動する。腕部20は、車軸Aw回りに転動する際に第1軸受32及び第2軸受33がガイドレール31上を転動することによって、径方向の移動をガイドされる。
保持部35は、実施形態において、ガイドレール31に設けられる。保持部35は、実施形態において、ガイドレール31の径方向の厚みが他の部分より厚く形成された部分を含む。保持部35は、所定の待機位置(図1に示す位置)にある腕部20に設けられた第1軸受32及び第2軸受33を下方から支持する位置に設けられる。腕部20は、待機位置において、腕部20の他端部22が車軸Awより車輪1の進行方向側かつ下方に位置する。また、腕部20が待機位置にある場合、後述のスロープ部40及び段差検知部60は、車輪1が走行する地面に接地しない。
保持部35は、腕部20を重力に抗して所定の待機位置(図1に示す位置)に保持する。保持部35は、待機位置より上方から自重によって車軸Aw回りに回転する腕部20を制止して待機位置に保持する。保持部35は、腕部20に対して正回転方向Rfの外力を受けることによって、待機位置における保持を解除する。第1軸受32及び第2軸受33が保持部35を正回転方向Rfに通過することによって、腕部20は、保持部35による保持から解除される。
スロープ部40は、腕部20とともに車軸Aw回りに回動するように腕部20の他端部22に連結される。スロープ部40は、車輪本体10の外周面12と接触する位置(例えば、後述の図3のステップS3、S4、S5、S6に示す位置)と離隔する位置(図1に示す位置)との間で移動可能に設けられる。スロープ部40は、腕部20が車軸Aw回りに回動する際のガイド部30にガイドされた径方向への移動に伴って、径方向へ移動する。ガイド部30のガイドレール31が径方向に膨出した凸状曲線状の断面を有する所定範囲において、スロープ部40は、車輪本体10の外周面12と離隔する。ガイド部30のガイドレール31が車軸Awを中心とする円弧状の断面を有する所定範囲以外において、スロープ部40は、車輪本体10の外周面12と接触する。
スロープ部40は、実施形態において、後述の付勢部50によって、車輪本体10の外周面12から離隔する方向に常時付勢される。スロープ部40は、車輪本体10の外周面12と接触する方向への外力を受けることによって、付勢部50による付勢力に抗して、車輪本体10の外周面12と接触するまで、外周面12に近接する方向に移動する。スロープ部40は、長孔41と、突起軸部42と、固定部43と、を有する。また、スロープ部40は、実施形態において、車軸Aw方向視が略三角形状の略三角柱体である。スロープ部40は、略三角柱体の3つの側面にそれぞれ対応する外周面に、第1曲面部44と、第2曲面部45と、平面部46と、を含む。
長孔41は、車軸Awに平行な方向に貫通する貫通孔である。長孔41は、腕部20に対してスロープ部40が相対移動する方向に延びて形成される。スロープ部40は、実施形態において、腕部20の長手方向、すなわち車軸Awを中心とする径方向に沿って移動する。すなわち、長孔41は、車軸Awを中心とする径方向に長手方向を有する。長孔41には、腕部20の連結部24が挿通する。
連結部24及び長孔41は、スロープ部40の車輪本体10から離隔する方向への移動範囲を制限する制止部である。長孔41は、長手方向における車輪本体10側の端部が連結部24と接触することによって、スロープ部40の車輪本体10から離隔する方向への移動範囲を制限する。なお、スロープ部40は、車輪本体10の外周面12に接触することによって、車輪本体10へ近接する方向への移動範囲を制限される。
突起軸部42は、スロープ部40の側面から車軸Awに平行な方向に突出して設けられる柱状の突起部材である。突起軸部42は、例えば、ボルト又はピン等でもよい。突起軸部42は、後述の付勢部50の折曲部51が外周の一部に沿って設けられる。突起軸部42は、折曲部51を支持する。また、突起軸部42は、後述の段差検知部60の軸孔61に挿通する。突起軸部42は、段差検知部60を、軸孔61を介して回動可能に支持する。
固定部43は、スロープ部40の側面から車軸Awに平行な方向に突出して設けられる柱状の突起部材である。固定部43は、例えば、ボルト又はピン等でもよい。固定部43は、後述の付勢部50の第2腕部53の先端部を固定する。
第1曲面部44は、略三角柱体の3つの側面のうち1つの側面に対応するスロープ部40の外周面の一部であって、車軸Awに対して径方向内側、すなわち車輪本体10の外周面12に対向する側に位置する面である。第1曲面部44は、車軸Aw方向視において、車輪本体10の半径と曲率半径が等しい円弧形状を含む凹状の曲面である。すなわち、スロープ部40が車輪本体10の外周面12に接触する位置にある場合、第1曲面部44は、車輪本体10の外周面12に沿って接触する。第1曲面部44が車輪本体10の外周面12に接触している状態では、腕部20及びスロープ部40は、車軸Aw回りに車輪本体10と共回りする。第1曲面部44が車輪本体10の外周面12から離隔している状態では、腕部20及びスロープ部40は、車輪本体10と相対回転可能である。
第2曲面部45は、略三角柱体の3つの側面のうち第1曲面部44とは異なる1つの側面に対応するスロープ部40の外周面の一部であって、車軸Awに対して径方向外側に位置する面である。第2曲面部45は、車軸Aw方向視において、車輪本体10の半径より曲率半径が大きい楕円弧形状を含む凸状の曲面である。第2曲面部45の正回転方向Rf側の端縁は、第1曲面部44の正回転方向Rf側の端縁に接続する。第2曲面部45は、第1曲面部44が車輪本体10の外周面12に接触している状態において、車軸Aw方向視の外形線を正回転方向Rf側に延ばした仮想の延長曲線に、車輪本体10の外周面12が内接するように設けられることが好ましい。第2曲面部45は、腕部20が保持部35から解除されてスロープ部40が地面に接地する状態において、地面を転動する(後述の図3のステップS3、S4を参照)。
平面部46は、略三角柱体の3つの側面のうち第1曲面部44及び第2曲面部45とは異なる1つの側面に対応するスロープ部40の外周面の一部であって、逆回転方向Rr側に位置する面である。平面部46は、車輪本体10の外周面12側の端縁で、第1曲面部44の逆回転方向Rr側の端縁に接続する。平面部46は、車輪本体10の外周面12側とは反対側の端縁で、第2曲面部45の逆回転方向Rr側の端縁に接続する。
付勢部50は、スロープ部40を車輪本体10の外周面12から離隔する方向に常時付勢する。付勢部50は、実施形態において、板ばねを含む。付勢部50は、実施形態において、折曲部51と、第1腕部52と、第2腕部53と、を含む。
折曲部51は、突起軸部42の外周の一部に沿って設けられる。付勢部50は、突起軸部42に支持される折曲部51を支点に車軸Awと平行な軸回りに曲げ変形する。第1腕部52は、折曲部51の一端から車軸Awと垂直な一方向に引き出された部分である。第1腕部52は、腕部20の連結部24に固定される。第2腕部53は、折曲部51の他端から車軸Awと平行かつ一方向とは異なる他方向に引き出された部分である。第2腕部53は、固定部43に固定される。
段差検知部60は、スロープ部40に対して、車軸Awと平行な軸心回りに回動可能に設けられる。段差検知部60は、車軸Awと平行な方向に貫通する軸孔61を有する。軸孔61には、スロープ部40の突起軸部42が挿通する。段差検知部60は、実施形態において、軸孔61を介して、スロープ部40に対して突起軸部42の軸心回りに回動する。
段差検知部60は、車軸Aw方向視において、スロープ部40の第2曲面部45より径方向内側に収容される収容位置(後述の図3のステップS4に示す位置)と、第2曲面部45より径方向外側に一部が突出する突出位置(図1に示す位置)との間でスロープ部40に対して回動可能である。
段差検知部60は、突出位置より正回転方向Rfへの回転を規制される。なお、段差検知部60は、実施形態において、腕部20の連結部24によって、収容位置より逆回転方向Rrへの回転を規制される。段差検知部60は、腕部20が待機位置(図1に示す位置)にある状態において、車輪1が走行する地面に接地しない。
段差検知部60は、実施形態において、車軸Aw方向視で長手方向が逆回転方向Rrに屈曲するL字形状である。段差検知部60は、腕部20が待機位置(図1に示す位置)にある状態において、L字形状の先端側の検知部62が、スロープ部40の進行方向の端部より前方に位置する。すなわち、実施形態の車輪1は、腕部20が待機位置にある状態で段差に到達した場合、段差検知部60の検知部62が段差面Sに接触する(後述の図3のステップS2を参照)。
段差検知部60の検知部62が段差面Sと接触して後方への反力を受けると、スロープ部40は、軸孔61及び突起軸部42を介して、後方への力を受ける。これにより、スロープ部40が付勢部50の付勢力に抗して車輪本体10の外周面12へ近接する方向への力を受けるとともに、腕部20が正回転方向Rfへの力を受ける。
次に、車輪1の動作について、図3を参照して説明する。図3は、図1に示す車輪1による段差乗り越え動作を説明する説明図である。図3に示すように、車輪1は、正回転方向Rfに回転する方向に移動しているものとし、進行方向に段差があるものとする。なお、図3に示す段差の高さは、スロープ部40の平面部46の車軸Aw方向視の長さと同等であることを想定するが、本開示ではこれに限定されない。
図3のステップS1に示すように、車輪1は、腕部20が保持部35によって待機位置に保持されている場合、スロープ部40及び段差検知部60が地面より上方に離隔した位置に保持されるため、車輪本体10の外周面12のみが地面に接地する。これにより、車輪1は、通常の車輪と同様な走行が可能である。
図3のステップS2に示すように、車輪1が段差に到達すると、最初に段差検知部60の検知部62が段差面Sに接触する。さらに車輪1が正回転方向Rfに転動すると、段差検知部60は、段差面Sから後方への反力に押される。これにより、スロープ部40は、段差検知部60の軸孔61及び突起軸部42を介して、車輪本体10の外周面12に近接する方向の力を受ける。スロープ部40は、車輪本体10の外周面12に近接する方向への外力を受けることによって、付勢部50による付勢力に抗して、外周面12に近接する方向に移動する。この際、連結部24は、スロープ部40の長孔41内を、車輪本体10側とは反対側の端部に向かって移動する。また、スロープ部40が段差検知部60を介して段差面Sから後方への反力に押されることによって、腕部20は、スロープ部40の長孔41及び連結部24を介して、正回転方向Rfの力を受ける。これにより、第1軸受32及び第2軸受33が保持部35による保持に抗して保持部35を通過して、腕部20は、保持部35による保持から解除されて正回転方向Rfに回転する。
図3のステップS3に示すように、保持部35から保持を解除された腕部20は、自重によって正回転方向Rfに回転する。スロープ部40は、第2曲面部45が地面に接地する。スロープ部40は、段差面S及び地面からの反力に押されるので、付勢部50による付勢力に抗して、車輪本体10の外周面12に近接する方向に移動し、第1曲面部44が外周面12と接触する。車輪1は、外周面12に接触したスロープ部40が車輪本体10の回転に巻き込まれて、腕部20及びスロープ部40が車輪本体10と共回りを開始するともに、車輪本体10がスロープ部40に乗り上げる。車輪1は、第2曲面部45が地面を転動する。また、この際、段差検知部60は、地面に接地すると、地面に接地しながらスロープ部40の第2曲面部45より径方向内側に収容される方向に回転する。
図3のステップS4に示すように、さらに車輪1が正回転方向Rfに転動すると、車輪本体10が段差の角に接触する。この際、スロープ部40の平面部46の高さによって、車輪本体10の外周面12と段差との間の落差が小さくなる(図3に示す段差では落差がなくなる)ので、車輪1は、車輪本体10がスロープ部40を土台にして、容易に段差を乗り越えることができる。なお、この際、段差検知部60は、スロープ部40の第2曲面部45より径方向内側に収容される。
図3のステップS5及びステップS6に示すように、車輪1が段差を乗り越えて、車輪本体10にかかる荷重がスロープ部40にかからなくなると、スロープ部40は、付勢部50の付勢力によって、腕部20に対して車輪本体10の外周面12から離隔する方向へ移動する。一方で、腕部20は、ガイド部30にガイドされて、車輪本体10に対して径方向内側へ移動する。スロープ部40は、腕部20に対して車輪本体10の外周面12から離隔する方向へ移動するとともに、車輪本体10に対して径方向内側へ移動することにより、第1曲面部44が車輪本体10の外周面12に接触した状態を維持する。すなわち、腕部20及びスロープ部40は、車輪本体10と共回りを続ける。
さらに車輪1が正回転方向Rfに転動して、腕部20の他端部22が車軸Awより前方に移動し、ガイド部30によるガイドによって車輪本体10に対して径方向外側へ移動すると、スロープ部40が車輪本体10の外周面12から離隔する。これにより、腕部20及びスロープ部40と、車輪本体10との共回りは解除される。腕部20は、自重によって正回転方向Rfに回転し、第1軸受32及び第2軸受33が保持部35に保持される待機位置に停止する(ステップS1の位置)。
以上で説明したように、実施形態の車輪1は、車輪本体10と、腕部20と、スロープ部40と、ガイド部30と、保持部35と、を備える。車輪本体10は、車軸Aw回りに回動する円板体を含む。腕部20は、車軸Aw回りに車輪本体10に対して回動可能かつ車輪本体10の径方向に移動可能である。スロープ部40は、車軸Aw回りに回動するように腕部20に連結される。ガイド部30は、スロープ部40が車軸Awを中心とする回転方向の所定範囲で車輪本体10の外周面12から離隔しかつ所定範囲以外で車輪本体10の外周面12に接触するように腕部20の径方向の移動をガイドする。保持部35は、腕部20を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ腕部20に対する車軸Aw回りの外力によって保持を解除する。
実施形態の車輪1は、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と接触する場合に車輪本体10と共回りし、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と離隔する場合に車輪本体10に対して相対回転する。すなわち、腕部20が待機位置を含む所定範囲にある場合、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と離隔するので、スロープ部40及び腕部20が車輪本体10に対して相対回転可能である。したがって、車輪1が平地を走行している際には、保持部35によって腕部20を待機位置に保持することによって、腕部20及びスロープ部40を待機位置に維持することができる。
車輪1が段差に到達して、腕部20、スロープ部40又は段差検知部60が段差に接触すると、段差からの反力によって、腕部20が正回転方向Rfへの力を受ける。これにより、腕部20への保持部35による保持が解除されて腕部20が正回転方向Rfへ回転すると、腕部20の回転に伴って、スロープ部40が地面に接地する。車輪1は、車輪本体10がスロープ部40に乗り上げ、土台にすることによって、段差を乗り越える際の負荷を低減させることができる。
また、実施形態の車輪1は、スロープ部40を車輪本体10の外周面12から離隔する方向に常時付勢する付勢部50と、スロープ部40の車輪本体10の外周面12から離隔する方向への移動範囲を制限する制止部(連結部24及び長孔41)と、を備える。これにより、スロープ部40は、地面に接地した際に地面から車輪本体10の外周面12に近接する方向に力を受けることにより、外周面12に近接する方向に移動し、外周面12に接触するので、スロープ部40及び腕部20が車輪本体10と好適に共回りを開始することができる。
また、実施形態の車輪1において、ガイド部30は、ガイドレール31と、第1軸受32と、第2軸受33と、を含む。ガイドレール31は、車軸Aw方向視で所定範囲が径方向外側に膨出した凸状曲線状かつ所定範囲以外が車軸Awを中心とする円弧状の断面を有する無端の曲線形状である。第1軸受32は、車軸Awと平行な軸心が腕部20に固定されかつガイドレール31の内周面を転動する。第2軸受33は、車軸Awに対して第1軸受32の径方向外側において車軸Awと平行な軸心が腕部20に固定されかつガイドレール31の外周面を転動する。これにより、スロープ部40が車軸Awを中心とする回転方向の所定範囲で車輪本体10の外周面12から離隔しかつ所定範囲以外で車輪本体10の外周面12に接触するように腕部20の径方向の移動をガイドする構成を実現することができる。
また、実施形態の車輪1において、スロープ部40は、外周面のうち車輪本体10の外周面12に接触する面に、車軸Aw方向視で車輪本体10の外周面12と曲率半径が等しい円弧形状を含む凹状の曲面(第1曲面部44)を含む。これにより、スロープ部40が車輪本体10の外周面12に接触している状態において、スロープ部40及び腕部20を、車輪本体10と好適に共回りさせることができる。
また、実施形態の車輪1において、スロープ部40は、外周面のうち車軸Awに対して径方向外側に位置する面に、車軸Aw方向視で車輪本体10の外周面12より曲率半径が大きい楕円弧形状を含む凸状の曲面(第2曲面部45)を含む。これにより、車輪本体10がスロープ部40に乗り上げて土台にする際、車輪1を滑らかに転動させることができる。
また、実施形態の車輪1は、段差検知部60を備える。段差検知部60は、車軸Aw方向視で一部がスロープ部40より車輪本体10の径方向外側に突出する位置とスロープ部40に収容される位置との間でスロープ部40に対して車軸Awと平行な軸心回りに回動可能である。段差検知部60は、腕部20が待機位置にある状態において先端(検知部62)がスロープ部40より前方に位置する。
これにより、腕部20が待機位置にある場合のスロープ部40の前端より下方に段差検知部60の先端(検知部62)を設けることが可能である。したがって、段差検知部60を備えない場合と比較して、スロープ部40の下端の位置を高くできるので、車輪1が凹凸を有する地面を走行する場合等に、スロープ部40が地面の凸部に引っ掛かって、予期せず保持部35による腕部20の保持を解除することを抑制できる。
なお、実施形態の車輪1は、段差検知部60を備えなくてもよい。この場合、腕部20が待機位置(図1に示す位置)にある状態で段差に到達した場合、第2曲面部45と平面部46との間の縁部が段差面Sに接触するように構成すればよい。
(適用形態)
次に、実施形態の車輪1の適用例としての台車100の構成について、図4を参照して説明する。図4は、実施形態に係る車輪1を搭載する適用例としての台車100の構成例を模式的に示す側面図である。
適用形態の台車100は、重量物を積載する積載部を含む車体101と、4つの車輪1と、連結部102と、を備える。車体101には、4つの車輪1の支持部90が鉛直軸回りに回動可能に支持される。4つの車輪1は、車体101の前後左右(左右方向は、図4の紙面に垂直な方向)に配置される。それぞれの車輪1は、車軸Awが水平姿勢になるように配置される。車輪1は、台車100が進行方向に走行する時、左右2つの車輪1の車軸Awが同軸となるように設けられる。
連結部102は、台車100の車体101の中央部に設けられる。連結部102は、少なくとも車体101の下面側に開口する凹部を含む。連結部102には、後述の自動牽引車200の連結部204が挿通する。台車100は、連結部102を介して自動牽引車200に牽引される。自動牽引車200は、車体201と、4つの駆動輪202と、2つの無端ベルト203と、連結部204と、を備える。車体201には、4つの駆動輪202及び連結部204の駆動機構に供給する電力の電源、制御装置等(不図示)が搭載される。
4つの駆動輪202は、車体201の前後左右に配置される。それぞれの駆動輪202は、車軸が水平姿勢かつ進行方向に直交するように配置される。左右2つの駆動輪202は、車軸が同軸となるように設けられる。なお、4つの駆動輪202のうち、前側2つの駆動輪202及び後側2つの駆動輪202のいずれかは、従動輪であってもよい。
無端ベルト203は、前後2つの駆動輪202の間に掛け回される。無端ベルト203の下面は、自動牽引車200が走行する際に地面に接地する走行面である。なお、本開示の車両(台車100)は、無端ベルト203を備えず、車輪1が直接地面に接地する車輪方式でもよい。自動牽引車200の左右方向への旋回は、操舵にステアリング装置を用いるのではなく、右側の駆動輪202と左側の駆動輪202との回転速度差を用いる。
連結部204は、車体201に対して昇降可能に設けられる。連結部204が車体201に対して最も下方に位置する際、連結部204の上端は、台車100の連結部102の下端より下方に位置する。連結部204が車体201に対して最も上方に位置する際、連結部204の上端は、台車100の連結部102の下端より上方に位置する。連結部204は、自動牽引車200が台車100の下方に潜り込んだ位置において、車体201に対して上昇することによって、台車100の連結部102に挿通する。これにより、自動牽引車200は、連結部204を介して、台車100を水平方向に牽引可能である。
なお、適用形態では、走行するための駆動源を有さず、自動牽引車200に牽引される台車100に車輪1を適用したが、駆動源を有する車両に車輪1を適用してもよい。
以上で説明したように、適用形態の台車100(車両)は、車輪1と、車輪1を車軸Aw回りに回転可能に支持する車体101と、を備える。適用形態の台車100(車両)の車輪1は、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と接触する場合に車輪本体10と共回りし、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と離隔する場合に車輪本体10に対して相対回転する。すなわち、腕部20が待機位置を含む所定範囲にある場合、スロープ部40が車輪本体10の外周面12と離隔するので、スロープ部40及び腕部20が車輪本体10に対して相対回転可能である。したがって、台車100が平地を走行している際には、保持部35によって腕部20を待機位置に保持することによって、腕部20及びスロープ部40を待機位置に維持することができる。
台車100が段差に到達して、車輪1の腕部20、スロープ部40又は段差検知部60が段差に接触すると、段差からの反力によって、腕部20が正回転方向Rfへの力を受ける。これにより、腕部20への保持部35による保持が解除されて腕部20が正回転方向Rfへ回転すると、腕部20の回転に伴って、スロープ部40が地面に接地する。台車100は、車輪1の車輪本体10がスロープ部40に乗り上げ、土台にすることによって、段差を乗り越える際の負荷を低減させることができる。
1 車輪
10 車輪本体
11 シャフト孔
12 外周面
20 腕部
21 一端部
22 他端部
23 長孔
24 連結部
30 ガイド部
31 ガイドレール
32 第1軸受
33 第2軸受
35 保持部
40 スロープ部
41 長孔
42 突起軸部
43 固定部
44 第1曲面部
45 第2曲面部
46 平面部
50 付勢部
51 折曲部
52 第1腕部
53 第2腕部
60 段差検知部
61 軸孔
62 検知部
90 支持部
91 シャフト
100 台車
101 車体
102 連結部
200 自動牽引車
201 車体
202 駆動輪
203 無端ベルト
204 連結部
Aw 車軸
Rf 正回転方向
Rr 逆回転方向
S 段差面
S1、S2、S3、S4、S5、S6 ステップ

Claims (7)

  1. 車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、
    前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、
    前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるとともに前記腕部に対して前記車輪本体の径方向に相対移動可能なスロープ部と、
    前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、
    前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、
    を備える、車輪。
  2. 車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、
    前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、
    前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるスロープ部と、
    前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、
    前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、
    を備え、
    前記ガイド部は、
    前記車軸方向視で前記所定範囲が径方向外側に膨出した凸状曲線状かつ前記所定範囲以外が前記車軸を中心とする円弧状の断面を有する無端の曲線形状のガイドレールと、
    前記車軸と平行な軸心が前記腕部に固定されかつ前記ガイドレールの内周面を転動する第1軸受と、
    前記車軸に対して前記第1軸受の径方向外側において前記車軸と平行な軸心が前記腕部に固定されかつ前記ガイドレールの外周面を転動する第2軸受と、
    を含む、車輪。
  3. 車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、
    前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、
    前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるスロープ部と、
    前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、
    前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、
    を備え、
    前記スロープ部は、外周面のうち前記車輪本体の外周面に接触する面に、前記車軸方向視で前記車輪本体の外周面と曲率半径が等しい円弧形状を含む凹状の曲面を含む、車輪。
  4. 車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、
    前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、
    前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるスロープ部と、
    前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、
    前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、
    を備え、
    前記スロープ部は、外周面のうち前記車軸に対して径方向外側に位置する面に、前記車軸方向視で前記車輪本体の外周面より曲率半径が大きい楕円弧形状を含む凸状の曲面を含む、車輪。
  5. 車軸回りに回動する円板体を含む車輪本体と、
    前記車軸回りに前記車輪本体に対して回動可能かつ前記車輪本体の径方向に移動可能な腕部と、
    前記車軸回りに回動するように前記腕部に連結されるスロープ部と、
    前記スロープ部が前記車軸を中心とする回転方向の所定範囲で前記車輪本体の外周面から離隔しかつ前記所定範囲以外で前記車輪本体の外周面に接触するように前記腕部の径方向の移動をガイドするガイド部と、
    前記腕部を重力に抗して所定の待機位置に保持しかつ前記腕部に対する前記車軸回りの外力によって前記保持を解除する保持部と、
    を備え、
    前記車軸方向視で一部が前記スロープ部より前記車輪本体の径方向外側に突出する位置と前記スロープ部に収容される位置との間で前記スロープ部に対して前記車軸と平行な軸心回りに回動可能であって、前記腕部が前記待機位置にある状態において先端が前記スロープ部より前方に位置する段差検知部を備える、車輪。
  6. 前記スロープ部を前記車輪本体の外周面から離隔する方向に常時付勢する付勢部と、
    前記スロープ部の前記車輪本体の外周面から離隔する方向への移動範囲を制限する制止部と、
    を備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車輪。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車輪と、
    前記車輪を前記車軸回りに回転可能に支持する車体と、
    を備える、車両。
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