JP7492444B2 - 歯車装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車装置の製造方法に関する。
特許文献1には、ロボット手首駆動用の動力伝達装置が記載されている。この動力伝達装置は、互いに噛み合う内歯歯車と外歯歯車の相対回転成分を取り出す内ピンと、この内ピンに連結される出力フランジ体とを備えている。この出力フランジ体には、外部のアタッチメントと連結するための取付穴が形成されている。
特開2006-263878号公報
本発明者は、歯車装置を検討した結果、以下のような課題があることを見出した。歯車装置について、用途や特性に応じて様々な仕様を設定することが考えられる。しかし、歯車装置の仕様毎の生産台数は、需要に応じて変動することがあり、歯車装置は、多種の仕様に柔軟に対応できることが望ましい。特許文献1の開示技術は、この観点からの対策が講じられたものではなく、改良の余地があった。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされ、その目的の1つは、多種の仕様に柔軟に対応できる歯車装置の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の歯車装置の製造方法は、内歯歯車と、外歯歯車と、外歯歯車の自転成分または公転成分と同期するキャリヤ部材と、を備えた歯車装置の製造方法であって、キャリヤ部材に表面硬化処理を施す表面硬化処理工程と、表面硬化処理が施されたキャリヤ部材の特定箇所にレーザを照射して当該特定箇所の硬度を低下させる軟化工程と、軟化工程により硬度が低下した特定箇所に穴を形成する穴形成工程と、を備える。
本発明によれば、多種の仕様に柔軟に対応できる歯車装置の技術を提供できる。
実施形態の製造方法で製造される歯車装置を備えた減速機ユニットを示す平面図である。 図1の減速機ユニットの断面図である。 図1の歯車装置のキャリヤ部材を示す平面図である。 図1の歯車装置の入力軸を示す平面図である。 図3のキャリヤ部材の製造工程を示す工程図である。 図3のキャリヤ部材を示す別の平面図である。 図4の入力軸の製造工程を示す工程図である。 図4の入力軸を示す別の平面図である。
本開示技術の概要を説明する。本開示技術は、内歯歯車と、外歯歯車と、外歯歯車の自転成分または公転成分と同期するキャリヤ部材とを備えた歯車装置の製造方法に適用できる。このような歯車装置としては、センタークランク型、振り分け型等の偏心揺動型歯車装置、単純遊星型歯車装置、カップ型、シルクハット型、筒型等の撓み噛合い式歯車装置等が挙げられる。
歯車装置のキャリヤ部材には、被駆動部材等の他部材を連結するためのボルトが締結されるタップ穴等の所定の機能を有する機能穴が形成される。機能穴に関する穴数、ピッチ円直径(以下、「PCD」という)、穴径、タップの有無等の仕様は、歯車装置の用途や特性により異なる。歯車装置の用途を拡大するためには、様々な仕様の機能穴に対応することが重要である。しかし、仕様ごとの需要は変動し、また小ロット生産も考えられるため、需要変動や小ロット生産に柔軟に対応できることが望ましい。このため、キャリヤ部材について、共通部分を前加工しておき、需要に応じて変化する機能穴を後加工により形成することが考えられる。しかし、キャリヤ部材は、他部材から受ける高荷重に耐えるように、ワーク全体に表面硬化処理が施され、後加工で機能穴を形成すると、工具寿命が短くなる等の不具合が生じてしまう。
本開示の製造方法は、キャリヤ部材に表面硬化処理を施す表面硬化処理工程と、表面硬化処理が施されたキャリヤ部材の特定箇所にレーザを照射して当該特定箇所の硬度を低下させる軟化工程と、軟化工程により硬度が低下した特定箇所に穴を形成する穴形成工程とを備えている。これにより、後加工による機能穴の形成が容易になり、歯車装置の仕様の変動や小ロット生産に柔軟に対応できる。
また、入力軸を有する歯車装置の入力軸にも同様の事情があり、同様の製造方法を適用できる。
以下、本開示の一例として、歯車装置がセンタークランク型偏心揺動型歯車装置である例について説明する。
以下、本開示を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、共通点のある別々の構成要素には、名称の冒頭に「第1、第2」等と付して区別し、総称するときはこれらを省略する。第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。また、構成要素同士を区別するために、符号の末尾に「-A、-B」等と付すことがあり、区別せずに総称するときはこれらを省略する。
[実施形態]
以下、図面を参照して本開示の実施形態に係る製造方法を説明する。先に、図1~図4を参照して、実施形態の製造方法で製造される歯車装置10を備えた減速機ユニット100の構成を説明する。図1は、減速機ユニット100を概略的に示す平面図である。図2は、減速機ユニット100の側面視の断面図である。図3は、歯車装置10のキャリヤ部材18を示す平面図である。図4は、歯車装置10の入力軸12を示す平面図である。歯車装置10の用途に限定はない。この例の歯車装置10は、多関節ロボットの関節に使用可能な減速機ユニット100を構成している。
減速機ユニット100は、歯車装置10と、歯車装置10とモータ40との間に配置されるモータアダプタ42とを備える。歯車装置10は、中央部に軸方向に貫通するホロー部Hを有する。ホロー部Hは、円筒部材28に設けられる。歯車装置10には、モータアダプタ42に搭載されたモータ40から回転が入力される。歯車装置10は、入力された回転を減速して、モータアダプタ42を回転駆動する。つまり、モータアダプタ42は被駆動部材を例示する。モータアダプタ42の回転は、モータアダプタ42に連結された外部部材(例えばロボットのアーム部材)と円筒部材28に伝達され、これらが回転する。
以下、円筒部材28の中心軸線Laに沿った方向を「軸方向」といい、その中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向をそれぞれ「周方向」、「径方向」とする。また、以下、便宜的に、軸方向の一方側(図中上側)を入力側といい、他方側(図中下側)を反入力側という。モータアダプタ42は、歯車装置10の入力側に配置される。
先に、歯車装置10を説明する。図2の歯車装置10は、主に、入力軸12と、外歯歯車14と、内歯歯車16と、キャリヤ部材18、20と、ケーシング22と、主軸受24、26と、円筒部材28と、内ピン32と、入力歯車36と、センタ歯車38とを備える。本実施形態の歯車装置10は、入力軸12が内歯歯車16の中心軸線Laと同軸線上に設けられるセンタークランクタイプである。歯車装置10は、円筒部材28の中央部に設けられた軸方向に貫通するホロー部Hを有する。キャリヤ部材18、20は、外歯歯車14の入力側の側部に配置される第1キャリヤ部材18と、外歯歯車14の反入力側の側部に配置される第2キャリヤ部材20とを含む。キャリヤ部材18、20は、外歯歯車14の自転成分または公転成分と同期する。
ケーシング22は、歯車装置10の外殻を構成する。キャリヤ部材18、20は、ケーシング22の内側に配置され、ケーシング22と相対回転する。
モータ40は、歯車装置10に回転駆動力を入力可能なものであればよく、種々の原理に基づくモータを採用できる。この例のモータ40は、サーボモータである。
入力歯車36は、モータ40のモータ軸40sと連結され、モータ軸40sと一体的に回転する。センタ歯車38は、入力歯車36と噛み合う。センタ歯車38は、円筒部材28を環囲する。入力歯車36およびセンタ歯車38は初段変速機を構成しており、モータ40の回転を所定のギア比で変速して入力軸12に伝達する動力伝達部材として機能する。入力歯車36およびセンタ歯車38は、平歯車であってもよいし、はす歯歯車であってもよい。
センタ歯車38には、中心軸線Laからオフセットした位置に、軸方向に貫通する複数(本例では8)の歯車穴38hが、周方向に所定の間隔で設けられている。センタ歯車38は、入力軸12の入力側の軸方向端面12eのタップ穴T12に、歯車穴38hを通じてボルトB12をねじ込むことにより、入力軸12に連結される。換言すると、タップ穴T12は、動力伝達部材であるセンタ歯車38を入力軸12に連結するボルトB12が締結されるタップ穴である。
入力軸12は、円筒部材28を隙間を介して環囲する中空円筒状である。図4に示すように、入力軸12の入力側の軸方向端面12eに、中心軸線Laからオフセットした位置に、複数(本例では8)のタップ穴T12が、周方向に所定の間隔で設けられている。上述したように、タップ穴T12のPCD、穴数、穴径は、歯車装置10の用途や特性により異なり、生産ロット毎に設定される。
入力軸12は、外歯歯車14を揺動させるための複数の偏心部12aを有する。この例では、入力軸12は、位相が180°ずれた2個の偏心部12aを有する。図2の円Bに示すように、偏心部12aの外周面は、偏心軸受30の転動体30gが転動する転動面12jとして機能する。入力軸12の両端部は、入力軸軸受34を介してキャリヤ部材18、20に支持される。
入力軸12は、焼入れなどの表面硬化処理により表面硬度を高めうる鉄系金属で形成できる。本実施形態では、入力軸12は、一例として、SCM440、AISI4150等のクロムモリブデン鋼鋼材の機械構造用合金鋼鋼材を素材とする。
図2の円Bに示すように、偏心軸受30は、入力軸12の偏心部12aの回転を外歯歯車14に伝達する。偏心軸受30は、一例として、円筒状の転動体30gを有するころ軸受である。転動体30gの内周側は、入力軸12の偏心部12aの転動面12jに当接し、転動体30gの外周側は、外歯歯車14の中心穴14cに当接する。外歯歯車14は、複数の偏心部12aのそれぞれに対応して個別に設けられる。外歯歯車14は、偏心軸受30を介して偏心部12aの外周に揺動可能に組み込まれる。外歯歯車14は、入力軸12の偏心部12aの回転により揺動回転する。
外歯歯車14には、その軸心からオフセットされた位置に複数の内ピン穴14hが形成されている。内ピン穴14hには内ピン32が挿通される。外歯歯車14の外周に形成された歯が、内歯歯車16の歯と噛み合いながら回転することで、外歯歯車14が揺動する。
本実施形態の内歯歯車16は、ケーシング22の内周部に一体的に形成されている。内歯歯車16の歯数は、外歯歯車14の外歯数より一つ多い。
第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20は、主軸受24、主軸受26を介してケーシング22に回転自在に支持されている。第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20は、入力軸軸受34を介して入力軸12を支持する。第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20は、焼入れなどの表面硬化処理により表面硬度を高めうる鉄系金属で形成できる。本実施形態では、第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20は、一例として、クロムモリブデン鋼鋼材等の機械構造用合金鋼鋼材を素材とする。
第1キャリヤ部材18と第2キャリヤ部材20とは、内ピン32を介して連結される。内ピン32は、外歯歯車14の軸芯から径方向にオフセットした位置において、外歯歯車14の内ピン穴14hを軸方向に貫通する。
上述したように、キャリヤ部材18、20は、外歯歯車14の自転成分または公転成分と同期する。本実施形態のキャリヤ部材18、20は、外歯歯車14の自転成分と同期する。キャリヤ部材18、20とケーシング22の一方は、被駆動装置に回転動力を出力する出力部材として機能し、他方は歯車装置10を支持するための外部部材に固定される被固定部材として機能する。ここで、「キャリヤ部材が外歯歯車の自転成分と同期する」とは、キャリヤ部材18、20が出力部材として機能するときは、外歯歯車14の自転が内ピン32を介してキャリヤ部材18、20に伝達され、キャリヤ部材18、20も自転し、キャリヤ部材18、20が被固定部材として機能するときは、キャリヤ部材18、20の自転の拘束されることで、内ピン32を介して外歯歯車14の自転も拘束される(自転しない)ということである。なお、単純遊星型歯車装置のように「キャリヤ部材が外歯歯車の公転成分と同期する」とは、キャリヤ部材が出力部材として機能するときは、外歯歯車14の公転が遊星ピンを介してキャリヤ部材に伝達され、キャリヤ部材が自転し、キャリヤ部材が被固定部材として機能するときは、キャリヤ部材の自転の拘束されることで、遊星ピンを介して外歯歯車の公転も拘束される(公転しない)ということである。本実施形態において、出力部材は第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20であり、被固定部材はケーシング22である。
主軸受24、26は、外歯歯車14の入力側の側部に配置される第1主軸受24と、外歯歯車14の反入力側の側部に配置される第2主軸受26とを含む。主軸受24、26は、第1キャリヤ部材18とケーシング22の間および第2キャリヤ部材20とケーシング22の間に配置される。
図2の円C、円Dに示すように、主軸受24、26の外輪24e、26eは、ケーシング22に支持される。主軸受24、26の内輪は、キャリヤ部材18、20と一体的に形成されている。つまり、キャリヤ部材18、20は、主軸受24、26の転動体24g、26gが転動する転動面18j、20jを有し、主軸受24、26の内輪として機能する。主軸受24、26の転動体24g、26gは、外輪24e、26eの転動面と、キャリヤ部材18、20の転動面18j、20jとの間で転動する。転動体24g、26gの形状は限定されず、例えばローラであってもよいが、この例の転動体24g、26gは球体である。つまり、主軸受24、26は、球状の転動体24g、26gを有するアンギュラ玉軸受けである。
図3に示すように、第1キャリヤ部材18は、入力側の第1端面18eに、中心軸線Laからオフセットした位置に、複数(本例では12)のタップ穴T18が、周方向に所定の間隔で設けられている。第1キャリヤ部材18の第1端面18eには、モータアダプタ42が連結される。上述したように、タップ穴T18のPCD、穴数、穴径は、歯車装置10の用途や特性により異なり、生産ロット毎に設定される。
図1、図2に示すように、モータアダプタ42は、平面視で歯車装置10を覆う略円板状を有する。モータアダプタ42には、中心軸線Laからオフセットした位置に、軸方向に貫通する複数(本例では12)のアダプタ穴42hが、周方向に所定の間隔で設けられている。アダプタ穴42hには、ボルトB42の座として機能する段部が設けられている。モータアダプタ42は、第1キャリヤ部材18の入力側の第1端面18eのタップ穴T18に、アダプタ穴42hを通じてボルトB42をねじ込むことにより、第1キャリヤ部材18に連結される。換言すると、タップ穴T18は、被駆動部材であるモータアダプタ42を第1キャリヤ部材18に連結するボルトB42が締結されるタップ穴である。
モータアダプタ42をさらに説明する。モータアダプタ42は、モータアダプタ42の周方向の一部にモータ40を支持するモータ支持部42mを有する。モータ支持部42mは、モータ40の入力側の端部と嵌合する嵌合部42nと、モータ40を連結するフランジ42fとを有する。フランジ42fは、平面視で略矩形状を有し、外周部の一部がホロー部Hの中心に向かって張り出している。ホロー部Hは、平面視でフランジ42fと干渉しない大きさを有する。
内ピン32をさらに説明する。この例では、内ピン32は、周方向に36°間隔で10本配置される。図2では、1つの内ピン32を示す。内ピン32は、入力側が第1キャリヤ部材18に固定され、反入力側が第2キャリヤ部材20に固定される。内ピン32は、第1キャリヤ部材18と第2キャリヤ部材20とを連結する。図2の例では、内ピン32は、第1キャリヤ部材18と一体的に形成されており、反入力側が第2キャリヤ部材20にボルトB20によって固定されている。内ピン32の外周にはスリーブ32sが設けられる。内ピン32は、内ピン穴14hに隙間を有する状態で挿通される。内ピン32は、スリーブ32sを介して内ピン穴14hの一部と当接している。内ピン32は、外歯歯車14の自転を拘束しその揺動のみを許容している。
円筒部材28は、ホロー部Hを囲む円筒状の円筒部28sと、円筒部28sの反入力側の端部から径方向外側に張り出す鍔部28fとを有する。円筒部28sは、入力軸12に隙間を介して環囲される。円筒部28sの一部は第2キャリヤ部材20にインロー嵌合する。鍔部28fは、第2キャリヤ部材20の反入力側の端面にボルトB28などの締結具により固定される。
ケーシング22は、キャリヤ部材18、20を環囲する中空円筒状の部材であり、径方向外側に突出するケーシングフランジ22fを有する。ケーシングフランジ22fは、外部部材に固定的に支持される。
以上のように構成された歯車装置10の動作を説明する。入力歯車36と、センタ歯車38とを介してモータ40から入力軸12に回転が伝達されると、入力軸12の偏心部12aが入力軸12を通る回転中心線周りに回転し、外歯歯車14が揺動する。外歯歯車14が揺動すると、外歯歯車14と内歯歯車16の噛合位置が順次ずれる。この結果、入力軸12が一回転する毎に、外歯歯車14と内歯歯車16との歯数差に相当する分、外歯歯車14および内歯歯車16の一方の自転が発生する。本実施形態においては、外歯歯車14が自転し、この自転が内ピン32を介して第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20に伝達され、第1キャリヤ部材18および第2キャリヤ部材20から減速回転が出力される。第1キャリヤ部材18が回転することにより第1キャリヤ部材18に連結されたモータアダプタ42、モータアダプタに連結された外部部材が回転する。第2キャリヤ部材20が回転することにより第2キャリヤ部材20に連結された円筒部材28が回転する。
以上のように構成された歯車装置10の製造方法を説明する。歯車装置10の製造方法は、各構成部材を製造する工程と、各構成部材を組み立てる工程とを含む。歯車装置10の各構成部材を製造する工程は、第1キャリヤ部材18を製造する製造工程S110と、入力軸12を製造する製造工程S120とを含む。
図5、図6を参照して、第1キャリヤ部材18の製造工程S110を説明する。図5は、第1キャリヤ部材18の製造工程S110の概要を示す工程図である。図6は、加工途中の第1キャリヤ部材18(以下、「第1キャリヤ部材18-A」または「ワーク」という)を示す平面図である。製造工程S110は、外形形成工程S111と、表面硬化処理工程S113と、仕上処理工程S114と、軟化工程S115と、穴形成工程S116とを含む。
外形形成工程S111は、所定素材を切削加工してワークの外形を形成する工程である。なお、ワークの外径を形成する工程は、切削加工に限定されず、種々の加工方法を採用でき、例えば鍛造でもよい。外形形成工程S111は、ワークに、第1主軸受24の転動体24gが転動する転動面18jを形成する転動面形成工程S112を有する。この場合、単一のワークに、転動面18jと、タップ穴T18とを形成できるため、別々の部材に形成する場合よりも部品点数を減らせる。
表面硬化処理工程S113は、転動面形成工程S112を含む外形形成工程S111を経たワークに表面硬化処理を施す工程である。表面硬化処理としては、公知の様々な方法を採用できる。この例では、ワーク全体に高周波加熱を用いた高周波焼入れ等の表面硬化処理が施される。所望の表面硬化層深さや硬度は、表面硬化処理の方法および条件を実験的検討により調整することにより実現できる。
表面硬化処理が施されることにより、転動面18jおよび第1端面18eを含むワークの表面には、素材よりも硬度が高い硬化層18hが形成される。硬化層18hには、例えば、マルテンサイト等を主相とする焼入れ組織が設けられる。硬化層18hの硬度は、転動面18jの疲労強度や靱性等を考慮して設定できる。硬化層18hの硬度の下限値は、特に限られないが、十分な疲労強度を確保する観点からは、例えば、ロックウェル硬度Cスケール(以下、「HRC」という)55以上あると好ましい。硬化層18hの硬度の上限値は、特に限られないが、例えば、HRC64以下になる。
仕上処理工程S114は、表面硬化処理工程S113で表面硬化処理が施されたワークを仕上処理する工程である。仕上処理工程S114では、所定箇所を切削加工、研削加工、研磨加工等により仕上げ加工する。なお、仕上処理工程S114を含むことは必須ではない。仕上処理工程S114を経たワークは、この状態で一旦保管されてもよい。保管されたワークに対して、歯車装置10の用途や特性に応じた仕様で、軟化工程S115以降の工程を実行するようにしてもよい。
軟化工程S115は、表面硬化処理が施されたワークの特定箇所18sにレーザを照射して特定箇所18sの硬度を低下させる工程である。特定箇所18sは、図6に示すように、硬化層18hが形成された第1端面18eにおいてタップ穴T18が形成される箇所である。本実施形態の特定箇所18sは、ワークに関して設定されたタップ穴T18の穴径と同径または当該穴径よりも大径の円形領域であり、ワークに関して設定されたタップ穴T18のPCDおよび穴数に対応して定められる。つまり、特定箇所18sは、第1端面18eには、中心軸線Laからオフセットした位置に複数(本例では12)の特定箇所18sが周方向に等間隔で設定される。
軟化工程S115の軟化処理は、高出力のレーザを照射して特定箇所18sを昇温して徐冷することにより硬度を低下させるものである。この処理の照射条件、徐冷方法等の具体的な処理条件は、所望の硬度に応じて、実験的検討により設定できる。本実施形態の軟化処理では、特定箇所18sは変態点温度以上に加熱され、その後、自然空冷により徐冷される。特定箇所18sのロックウェル硬度は、硬化層18hのロックウェル硬度より低ければよく、その具体的な硬度に関して特に限られるものではないが、例えば、HRC30~50の範囲となる。
軟化処理において、特定箇所18sを加熱したとき、熱伝導により転動面18jの温度が上昇し、その硬度に影響を与えることが考えられる。軟化処理で転動面18jの硬度が著しく低下することは、疲労強度を確保する観点から好ましくない。そこで、本実施形態の軟化処理では、特定箇所18sをレーザ照射により加熱している。レーザ照射は、短時間で狭い範囲を加熱できるので、転動面18jに与える影響を抑制できる。
図6の円Eは、特定箇所18sの断面を模式的に示している。この図では、相対的に深さ方向を強調して示している。第1端面18eの表面に硬化層18hが形成され、特定箇所18sに軟化処理で軟化された軟化層18wが形成されている。硬化層18hおよび軟化層18wは、熱処理が及んでない素材層18mに積層されている。
軟化処理による特定箇所18sの軟化層18wの軟化深さd2が硬化層18hの深さd1よりも浅いと、軟化層の下に硬い部分が残り、穴形成時の工具寿命が短くなることが考えられる。そこで、本実施形態の軟化工程S115では、図6の円Eに示すように、表面硬化処理により硬化された硬化層18hの深さd1よりも深い位置まで軟化させる。つまり、軟化深さd2は硬化層18hの深さd1よりも深い。この場合、軟化層の下に硬い部分が殆ど残らないから、穴形成時の工具寿命を改善できる。所望の軟化深さd2は、軟化処理の方法および条件を実験的検討により実現できる。
穴形成工程S116は、軟化工程により硬度が低下した特定箇所18sに穴を形成する工程である。本実施形態の穴形成工程S116は、加工方法は特に限定されないが、本実施形態においては、ワークの特定箇所18sにドリルを用いて穿孔し、タップを用いて雌ねじを設けてタップ穴T18を形成する。特定箇所18sの硬度は低下しているため、加工性が良好となる。タップ穴T18が形成されることにより、製造工程S110は終了する。製造工程S110の工程S111~S116は、あくまでも一例であって、種々の変形が可能である。
図7、図8を参照して、入力軸12の製造工程S120を説明する。図7は、入力軸12の製造工程S120の概要を示す工程図である。図8は、加工途中の入力軸12(以下、「入力軸12-A」または「ワーク」という)を示す平面図である。製造工程S120は、外形形成工程S121と、表面硬化処理工程S123と、仕上処理工程S124と、軟化工程S125と、穴形成工程S126とを含む。
外形形成工程S121は、加工方法は特に限定されないが、本実施形態においては、所定素材を切削加工してワークの外形を形成する工程である。外形形成工程S121は、ワークに、偏心軸受30の転動体30gが転動する転動面12jを形成する転動面形成工程S122を有する。この場合、単一のワークに、転動面12jと、タップ穴T12とを形成できるため、別々の部材に形成する場合よりも部品点数を減らせる。
表面硬化処理工程S123は、転動面形成工程S122を含む外形形成工程S121を経たワークに表面硬化処理を施す工程である。表面硬化処理としては、公知の様々な方法を採用できる。この例では、ワーク全体に高周波加熱を用いた高周波焼入れ等の表面硬化処理が施される。所望の表面硬化層深さや硬度は、表面硬化処理の方法および条件を実験的検討により調整することにより実現できる。
表面硬化処理が施されることにより、転動面12jおよび軸方向端面12eを含むワークの表面には、素材よりも硬度が高い硬化層12hが形成される。硬化層12hには、例えば、マルテンサイト等を主相とする焼入れ組織が設けられる。硬化層12hの硬度は、転動面12jの疲労強度や靱性等を考慮して設定できる。硬化層12hの硬度の下限値は、特に限られないが、十分な疲労強度を確保する観点からは、例えば、HRC55以上あると好ましい。硬化層12hの硬度の上限値は、特に限られないが、例えば、HRC64以下になる。
仕上処理工程S124は、表面硬化処理工程S123で表面硬化処理が施されたワークを仕上処理する工程である。仕上処理工程S124では、所定箇所を切削加工、研削加工、研磨加工等により仕上げ加工する。なお、仕上処理工程S124を含むことは必須ではない。仕上処理工程S124を経たワークは、この状態で一旦保管されてもよい。保管されたワークに対して、歯車装置10の用途や特性に応じた仕様で、軟化工程S125以降の工程を実行するようにしてもよい。
軟化工程S125は、表面硬化処理が施されたワークの特定箇所12sにレーザを照射して特定箇所12sの硬度を低下させる工程である。特定箇所12sは、図8に示すように、硬化層12hが形成された軸方向端面12eにおいてタップ穴T12が形成される箇所である。本実施形態の特定箇所12sは、ワークに関して設定されたタップ穴T12の穴径と同径または当該穴径よりも大径の円形領域であり、ワークに関して設定されたタップ穴T12のPCDおよび穴数に対応して定められる。つまり、特定箇所12sは、軸方向端面12eには、中心軸線Laからオフセットした位置に複数(本例では8)の特定箇所12sが周方向に等間隔で設定される。
軟化工程S125の軟化処理は、高出力のレーザを照射して特定箇所12sを昇温して徐冷することにより硬度を低下させるものである。この処理の照射条件、徐冷方法等の具体的な処理条件は、所望の硬度に応じて、実験的検討により設定できる。本実施形態の軟化処理では、特定箇所12sは変態点温度以上に加熱され、その後、自然空冷により徐冷される。特定箇所12sのロックウェル硬度は、硬化層12hのロックウェル硬度より低ければよく、その具体的な硬度に関して特に限られるものではないが、例えば、HRC30~50の範囲となる。
軟化処理において、特定箇所12sを加熱したとき、熱伝導により転動面12jの温度が上昇し、その硬度に影響を与えることが考えられる。軟化処理で転動面12jの硬度が著しく低下することは、疲労強度を確保する観点から好ましくない。そこで、本実施形態の軟化処理では、特定箇所12sをレーザ照射により加熱している。レーザ照射は、短時間で狭い範囲を加熱できるので、転動面12jに与える影響を抑制できる。
図8の円Fは、特定箇所12sの断面を模式的に示している。この図では、相対的に深さ方向を強調して示している。軸方向端面12eの表面に硬化層12hが形成され、特定箇所12sに軟化処理で軟化された軟化層12wが形成されている。硬化層12hおよび軟化層12wは、熱処理が及んでない素材層12mに積層されている。
軟化処理による特定箇所12sの軟化層12wの軟化深さd2が硬化層12hの深さd1よりも浅いと、軟化層の下に硬い部分が残り、穴形成時の工具寿命が短くなることが考えられる。そこで、本実施形態の軟化工程S125では、図8の円Fに示すように、表面硬化処理により硬化された硬化層12hの深さd1よりも深い位置まで軟化させる。つまり、軟化深さd2は硬化層12hの深さd1よりも深い。この場合、軟化層の下に硬い部分が殆ど残らないから、穴形成時の工具寿命を改善できる。所望の軟化深さd2は、軟化処理の方法および条件を実験的検討により実現できる。
穴形成工程S126は、軟化工程により硬度が低下した特定箇所12sに穴を形成する工程である。本実施形態の穴形成工程S126は、加工方法は特に限定されないが、本実施形態においては、ワークの特定箇所12sにドリルを用いて穿孔し、タップを用いて雌ねじを設けてタップ穴T12を形成する。特定箇所12sの硬度は低下しているため、加工性が良好となる。タップ穴T12が形成されることにより、製造工程S120は終了する。製造工程S120の工程S121~S126は、あくまでも一例であって、種々の変形が可能である。
本実施形態の特徴を説明する。本実施形態の歯車装置10の製造方法は、第1キャリヤ部材18または入力軸12をワークとして製造する製造工程S110、S120を含む。当該製造工程S110、S120は、ワークに表面硬化処理を施す表面硬化処理工程S113、S123と、表面硬化処理が施されたワークの特定箇所18s、12sにレーザを照射して当該特定箇所18s、12sの硬度を低下させる軟化工程S115、S125と、軟化工程S115、S125により硬度が低下した特定箇所18s、12sにタップ穴T18、T12を形成する穴形成工程S116、S126と、を備える。
この方法によれば、需要に応じて変化する機能穴の仕様に応じた領域を軟化させ、その領域に当該機能穴を形成できるので、需要の変化に柔軟に対応できる。また、この方法によれば、穴加工の工具寿命を改善し、工具交換のロスタイムを減らし、生産性を向上できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングはハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
[変形例]
実施形態の説明では、特定箇所12s、18sの軟化領域の表面形状が円形である例を示したが、軟化領域の表面形状に限定はなく、例えば、楕円形、多角形等であってもよい。また、複数の軟化領域が互いに離間していることは必須ではなく、複数の軟化領域は、互いに一部または全部が繋がっていてもよいし、軟化領域は、中心軸線Laを環囲する帯状の環となる領域であってもよい。
実施形態の説明では、表面硬化処理工程S113、S123が、高周波焼入れを用いる例を示したがこれに限定されない。例えば、表面硬化処理工程S113、S123は、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ等を用いる表面硬化処理であってもよい。
実施形態の説明では、穴形成工程S116、S126においてタップ穴を形成する例を示したがこれに限定されない。例えば、穴形成工程S116、S126においてタップを有しない通常穴を形成するようにしてもよい。
実施形態の説明では、入力軸12の特定箇所12sに連結される動力伝達部材が歯車(センタ歯車38)である例を示したがこれに限定されない。例えば、当該動力伝達部材はプーリ等であってもよい。
実施形態の説明では、仕上処理工程S114、S124の後に、軟化工程S115、S125が行われたが、これに限定されず、軟化工程の後に仕上処理工程が行われてもよい。
上述の各変形例は実施形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した実施形態の構成要素と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
10 歯車装置、 12 入力軸、 12h、18h 硬化層、 12j、18j 転動面、 12s、18s 特定箇所、 T12、T18 タップ穴、 14 外歯歯車、 16 内歯歯車、 24g、30g 転動体、 B12、B20、B28、B42 ボルト、 100 減速機ユニット、 S112、S122 転動面形成工程、 S113、S123 表面硬化処理工程、 S115、S125 軟化工程、 S116、S126 穴形成工程。

Claims (6)

  1. 内歯歯車と、外歯歯車と、前記外歯歯車の自転成分または公転成分と同期するキャリヤ部材と、を備えた歯車装置の製造方法であって、
    前記キャリヤ部材に表面硬化処理を施す表面硬化処理工程と、
    表面硬化処理が施された前記キャリヤ部材の特定箇所にレーザを照射して当該特定箇所の硬度を低下させる軟化工程と、
    前記軟化工程により硬度が低下した前記特定箇所に穴を形成する穴形成工程と、を備えることを特徴とする歯車装置の製造方法。
  2. 前記キャリヤ部材に、軸受の転動体が転動する転動面を形成する転動面形成工程を有することを特徴とする請求項1に記載の歯車装置の製造方法。
  3. 前記軟化工程においては、前記表面硬化処理により硬化された表面硬化層深さよりも深い位置まで軟化させることを特徴とする請求項1または2に記載の歯車装置の製造方法。
  4. 前記穴形成工程においては、前記特定箇所に被駆動部材を連結するためのボルトが締結されるタップ穴を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の歯車装置の製造方法。
  5. 入力軸と、内歯歯車と、外歯歯車と、を備え、前記入力軸は軸受の転動体が転動する転動面を有する歯車装置の製造方法であって、
    前記入力軸に転動面を形成する転動面形成工程と、
    前記入力軸に表面硬化処理を施す表面硬化処理工程と、
    表面硬化処理が施された前記入力軸の特定箇所にレーザを照射して当該特定箇所の硬度を低下させる軟化工程と、
    前記軟化工程により硬度が低下した前記特定箇所に穴を形成する穴形成工程と、を備えることを特徴とする歯車装置の製造方法。
  6. 前記穴形成工程においては、前記特定箇所に動力伝達部材を連結するタップ穴を形成することを特徴とする請求項5に記載の歯車装置の製造方法。
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