JP7491143B2 - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いる光源装置として、発光素子から射出された励起光を蛍光体に照射した際に蛍光体から発せられる蛍光を利用した光源装置が従来から提案されている。
下記特許文献1には、青色の励起光を射出する光源と、励起光を蛍光に変換する波長変換素子と、励起光を反射し、蛍光を透過するダイクロイックミラーと、ダイクロイックミラーから射出される励起光を波長変換素子に導く集光レンズユニットと、を備える光源装置が開示されている。
特開2017-194523号公報
特許文献1の光源装置においては、波長変換素子から反射される励起光の一部がダイクロイックミラーで反射されて光源側に戻るため、照明光として利用可能な青色光の一部に損失が生じることで光利用効率が低下するという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様によれば、第1波長帯の第1光を射出する光源と、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と、前記第1波長帯の前記第1光の一部を反射して前記波長変換素子に入射させ、前記第1波長帯の前記第1光の他の一部と前記波長変換素子から射出される前記第2波長帯の前記第2光とを透過させる、第1光学素子と、前記第1光学素子を透過した前記第1波長帯の前記第1光の前記他の一部を、前記第1光学素子を透過した前記第2波長帯の前記第2光の進行方向に反射させ、前記波長変換素子から射出される前記第2波長帯の前記第2光を透過させる第2光学素子と、を備える照明装置が提供される。
本発明の第2態様によれば、第1波長帯の第1光を射出する光源と、前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と、前記第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分を反射し、前記第1光のうち前記第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の少なくとも一部を透過する第1光学素子と、前記第1光学素子を透過した前記第2偏光成分を、前記第1方向に偏光する光に変換する位相差板と、前記位相差板を透過した前記第2偏光成分を前記位相差板に向けて反射する反射層と、を有する第2光学素子と、を備える照明装置が提供される。
本発明の第3態様によれば、本発明の第1態様又は第2態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
実施形態に係るプロジェクターの概略構成図である。 照明装置の概略構成図である。 波長変換素子の断面図である。 第1ダイクロイックミラーの光学特性の一例を示す図である。 第2ダイクロイックミラーの光学特性の一例を示す図である。 角度分布を有する青色光が入射する状態を示す図である。 第1ダイクロイックミラーの角度依存性を示すグラフである。 第1ダイクロイックミラーの角度依存性を示すグラフである。 第1ダイクロイックミラーの角度依存性を示すグラフである。 青色光の照度分布を示すシミュレーション結果である。 比較例における照度分布を示すシミュレーション結果である。 第2実施形態の照明装置の概略構成図である。 第3実施形態の照明装置の概略構成図である。 第4実施形態の照明装置の要部構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6と、を備えている。照明装置2の構成については、後で説明する。
色分離光学系3は、第1ダイクロイックミラー7aと、第2ダイクロイックミラー7bと、反射ミラー8aと、反射ミラー8bと、反射ミラー8cと、リレーレンズ9aと、リレーレンズ9bと、を備えている。色分離光学系3は、照明装置2から射出された照明光Lを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離し、赤色光LRを光変調装置4Rに導き、緑色光LGを光変調装置4Gに導き、青色光LBを光変調装置4Bに導く。
フィールドレンズ10Rは、色分離光学系3と光変調装置4Rとの間に配置され、入射した光を略平行化して光変調装置4Rに向けて射出する。フィールドレンズ10Gは、色分離光学系3と光変調装置4Gとの間に配置され、入射した光を略平行化して光変調装置4Gに向けて射出する。フィールドレンズ10Bは、色分離光学系3と光変調装置4Bとの間に配置され、入射した光を略平行化して光変調装置4Bに向けて射出する。
第1ダイクロイックミラー7aは、赤色光成分を透過させ、緑色光成分および青色光成分を反射させる。第2ダイクロイックミラー7bは、緑色光成分を反射させ、青色光成分を透過させる。反射ミラー8aは、赤色光成分を反射させる。反射ミラー8bおよび反射ミラー8cは、青色光成分を反射させる。
第1ダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRは、反射ミラー8aで反射し、フィールドレンズ10Rを透過して赤色光用の光変調装置4Rの画像形成領域に入射する。第1ダイクロイックミラー7aで反射した緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bでさらに反射し、フィールドレンズ10Gを透過して緑色光用の光変調装置4Gの画像形成領域に入射する。第2ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBは、リレーレンズ9a、入射側の反射ミラー8b、リレーレンズ9b、射出側の反射ミラー8c、およびフィールドレンズ10Bを経て青色光用の光変調装置4Bの画像形成領域に入射する。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調し、画像光を形成する。光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bのそれぞれは、液晶ライトバルブから構成されている。図示を省略したが、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの光入射側に、入射側偏光板がそれぞれ配置されている。光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの光射出側に、射出側偏光板がそれぞれ配置されている。
合成光学系5は、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bから射出された各画像光を合成してフルカラーの画像光を形成する。合成光学系5は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視で略正方形状をなすクロスダイクロイックプリズムで構成されている。直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
合成光学系5から射出された画像光は、投射光学装置6によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。すなわち、投射光学装置6は、光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bにより変調された光を投射する。投射光学装置6は、複数の投射レンズで構成されている。
本実施形態の照明装置2の一例について説明する。
図2は、照明装置2の概略構成図である。
図2に示すように、本実施形態の照明装置2は、光源11と、拡散素子12と、ピックアップ光学系14と、波長変換素子15と、均一化照明光学系16と、光学部材17と、を備えている。
以下においては、XYZ直交座標系を用い、光源11から射出される青色光BLの主光線に平行な軸をX軸と定義し、波長変換素子15から射出される蛍光Yの主光線に平行な軸をY軸と定義し、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸と定義する。本実施形態において、光源11の光軸AX1はX軸に沿う軸であり、照明装置2の照明光軸AXはY軸に沿う軸である。なお、波長変換素子15の光軸は照明装置2の照明光軸AXと一致している。
本実施形態において、光源11と、拡散素子12と、光学部材17とは光軸AX1に沿って配置される。波長変換素子15と、ピックアップ光学系14と、光学部材17と、均一化照明光学系16とは照明光軸AXに沿って配置される。
光源11は、複数の発光素子11aを有する。本実施形態において、光源11は、例えば、4個の発光素子11aを有する。4個の発光素子11aは、Y軸およびZ軸に沿って2行2列に互いに離れて配置されている。なお、光源11を構成する発光素子11aの数および配置は、特に限定されない。
発光素子11aは、青色半導体レーザーを有する。青色半導体レーザーは、例えば380nm~495nmの範囲内にピーク波長を有する第1波長帯の青色光束Bを射出する。したがって、本実施形態の光源11は、全体として、4本の青色光束Bを射出する。本明細書では、4本の青色光束Bをまとめて青色光BLと称し、4本の青色光束B全体の中心軸を青色光BLの主光線と称する。後述するように、青色光BLの一部は、波長変換素子15に含まれる蛍光体を励起させる励起光として機能する。本実施形態の青色光BLは、特許請求の範囲の「第1光」に対応する。
本実施形態において、発光素子11aは、1個の半導体レーザーチップがパッケージ内に収容された形態、いわゆるCANパッケージ型のレーザー素子が用いられている。また、CANパッケージ型のレーザー素子は、光射出面に設けられた凸レンズからなるコリメーターレンズによって平行化された青色光束Bを射出する。なお、発光素子11aとして、複数の半導体レーザーチップが1つのパッケージ内に収容された形態の発光素子が用いられてもよい。
発光素子11aは、青色光束Bとして所定の偏光方向を有する直線偏光を射出する。発光素子11aが射出する青色光束Bの光学部材17に対する偏光方向は、光源11内に発光素子11aを実装する向きに応じて変化する。
本実施形態の光源11は、光学部材17に対してP偏光成分として入射する青色光BLの割合と、光学部材17に対してS偏光成分として入射する青色光BLの割合と、が等しくなるように、各発光素子11aを実装している。
したがって、本実施形態の光源11は、青色光BLとして、光学部材17に対するS偏光BLs及びP偏光BLpを半分ずつ含む直線偏光を射出する。
拡散素子12は、光源11から射出される青色光BLを拡散させ、光学部材17に向けて射出させる。
本実施形態の照明装置2において、波長変換素子15上における青色光BLの照度のピーク値は拡散素子12によって低下する。拡散素子12として、例えば光学ガラスからなる磨りガラス板、またはレンズ形状を有する複数の構造体が設けられた透光性基板等が用いられる。
拡散素子12を透過した青色光BLは光学部材17に入射する。光学部材17は、第1波長帯を有する青色光BLの一部を反射し、励起光Eとして波長変換素子15に入射させる。
励起光Eはピックアップ光学系14に入射する。ピックアップ光学系14は凸レンズ14a,14bを含み、励起光Eを集光して波長変換素子15に入射させる。
図3は、波長変換素子15の断面図である。
図3に示すように、波長変換素子15は、基板41と、反射層42と、波長変換層43と、構造体44と、ヒートシンク45と、を備える。波長変換素子15は、ピックアップ光学系14から射出された励起光Eを第1波長帯とは異なる第2波長帯の蛍光Yに変換する。
波長変換層43は、励起光Eを黄色の蛍光Yに変換するセラミック蛍光体を含んでいる。第2波長帯は例えば490~750nmであり、蛍光Yは緑色光成分および赤色光成分を含む黄色光である。なお、蛍光体は、単結晶蛍光体を含んでいてもよい。また、波長変換素子15の平面形状は、励起光Eの入射方向(Y軸方向)から見て、略正方形である。本実施形態の蛍光Yは、特許請求の範囲の第2光に対応する。
基板41は、反射層42、波長変換層43および構造体44を支持する支持基板として機能するとともに、波長変換層43で発生する熱を放熱する放熱基板として機能する。基板41は、例えば金属、セラミックス等、高い熱伝導率を有する材料で構成される。基板41は、第1面41aにヒートシンク45を備えている。ヒートシンク45は複数のフィンを有し、基板41の放熱性を向上させる。
反射層42は、基板41の第2面41bに設けられている。すなわち、反射層42は、基板41の第2面41bと波長変換層43の第1面43aとの間に位置し、波長変換層43から入射される蛍光Yを、波長変換層43の側に反射させる。反射層42は、例えば誘電体多層膜、金属ミラーおよび増反射膜等を含む積層膜で構成されている。
波長変換層43は、互いに逆方向を向く第1面43aおよび第2面43bを有する。波長変換層43の第1面43aは、基板41に対向する面である。波長変換層43の第2面43bは、励起光Eが入射する入射面であり、かつ、蛍光Yを射出する射出面として機能する面である。
波長変換層43は、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。賦活剤としてセリウム(Ce)を含有するYAG:Ceを例にとると、蛍光体として、Y、Al、CeO等の構成元素を含む原料粉末を混合して固相反応させた材料、共沈法やソルゲル法等の湿式法により得られるY-Al-Oアモルファス粒子、噴霧乾燥法や火炎熱分解法、熱プラズマ法等の気相法により得られるYAG粒子等を用いることができる。
構造体44は、波長変換層43の第2面43bに設けられている。構造体44は、波長変換素子15に入射する励起光Eの一部を散乱させ、励起光Eが入射する方向とは逆方向に反射させる。構造体44は、透光性材料で構成されており、複数の散乱構造を有する。本実施形態の散乱構造は、凸部からなるレンズ形状を有する。
構造体44は、波長変換層43とは別体で形成される。本実施形態の構造体44は、例えば蒸着法、スパッタ法、CVD法、塗布法等によって誘電体を形成した後、フォトリソグラフィーで加工する手法が適している。構造体44は、光吸収が小さく、化学的に安定な材料で構成することが望ましい。すなわち、構造体44は、屈折率が1.3~2.5の範囲の材料で構成され、例えばSiO、SiON、TiOなどを用いることができる。例えばSiOを用いて構造体44を構成すれば、ウェットエッチングあるいはドライエッチングによって精度良く加工することができる。
上記の構成により、波長変換素子15に入射した励起光Eのうち、一部の励起光Eは、構造体44を透過した後、波長変換層43において波長変換され、蛍光Yに変換される。すなわち、一部の励起光Eは、蛍光体を励起させる励起光として機能する。一方、他の一部の励起光は、蛍光Yに波長変換される前に構造体44によって後方散乱し、波長変換されることなく、波長変換素子15の外部に射出される。このとき、励起光Eは、蛍光Yの角度分布と略同様の角度分布に拡散された状態で射出される。以下、励起光Eのうち構造体44で拡散反射された成分を青色拡散光BBと称す。
なお、上記の構造体44に代えて、波長変換層43は、励起光Eおよび蛍光Yを散乱させるための散乱要素を含んでいてもよい。散乱要素として、例えば蛍光体の内部に形成される複数の気孔が用いられる。この場合、波長変換素子15に入射した励起光Eのうち、一部の励起光Eは、波長変換されて蛍光Yに変換されるが、他の一部の励起光Eは、蛍光Yに波長変換される前に蛍光体に含まれる散乱要素によって後方散乱し、波長変換されることなく、波長変換素子15の外部に青色拡散光BBとして射出される。
上記構成を有する本実施形態の波長変換素子15によれば、波長変換層43で生成した蛍光Yと、波長変換層43の第2面33bに設けられた構造体44で拡散反射した青色拡散光BBと、を含む光WL1をピックアップ光学系14に向けて射出する。光WL1は、ピックアップ光学系14により略平行化され、照明光軸AX上に配置された光学部材17に入射する。
続いて、光学部材17の構成について説明する。
図2に示したように、光学部材17は、第1光学素子20と第2光学素子30とを有する。
第1光学素子20は、青色光BLの一部を反射して波長変換素子15に入射させ、青色光BLの他の一部と波長変換素子15から射出される蛍光Yとを透過させる。第2光学素子30は、第1光学素子20を透過した青色光BLの他の一部を、第1光学素子20を透過した蛍光Yの進行方向に反射させ、波長変換素子15から射出される蛍光Yを透過させる。
第1光学素子20は、光軸AX1及び照明光軸AXに対して、それぞれ45度の角度をなすように配置されている。
第1光学素子20は、透光性基板21と、第1ダイクロイックミラー22と、を有する。透光性基板21は光を透過させる透光性を有する基板であり、例えば、透明基板で構成される。
第1ダイクロイックミラー22は、透光性基板21の第1面21aに設けられた誘電体多層膜から構成される。第1ダイクロイックミラー22は、光源11から射出される青色光BLの一部を励起光Eとして反射し、青色光BLの他の一部と波長変換素子15から射出される蛍光Yとを透過させる。なお、透光性基板21の第1面21aは、光源11に対向する。また、透光性基板21の第1面21aは、拡散素子12に対向する。さらに、透光性基板21の第1面21aは、波長変換素子15に対向する。
第2光学素子30は、光軸AX1及び照明光軸AXに対して、それぞれ45度の角度をなすように配置されている。
第2光学素子30は、第1光学素子20における透光性基板21の第1面21aと反対の第2面21bに設けられている。なお、透光性基板21の第2面21bは、後述する均一化照明光学系16に対向する。より具体的には、透光性基板21の第2面21bは、後述する第1マルチレンズアレイ51aに対向する。
第2光学素子30は、透光性基板21の第2面21bに対して90度の角度をなすように配置されている。
本実施形態において、波長変換素子15の光軸(照明光軸AX)に沿って第1光学素子20を平面視した際、具体的に、+Y側に向かって第1光学素子20を平面視した際、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面である第2面21b側に隠れるように、配置されている。以下、+Y側に向かって第1光学素子20を平面視する状態を、単に、「第1光学素子20をY方向に平面視」と称す。
第1光学素子20をY方向に平面視した場合、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面に隠れて視認されないように配置されている。
また、本実施形態において、光源11の光軸AX1に沿って第1光学素子20を平面視した際、すなわち、+X方向に向かって第1光学素子20を平面視した際、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面である第2面21b側に隠れるように、配置されている。以下、+X側に向かって第1光学素子20を平面視する状態を、単に、「第1光学素子20をX方向に平面視」と称す。
第1光学素子20をX方向に平面視した場合、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面に隠れて視認されないように配置されている。
第2光学素子30は、透光性基板31と、第2ダイクロイックミラー32と、を有する。透光性基板31は光を透過させる透光性を有する基板であり、例えば、透明基板で構成される。
第2ダイクロイックミラー32は、透光性基板31の第1面31aに設けられた誘電体多層膜から構成される。第2ダイクロイックミラー32は、第1光学素子20を透過した青色光BLの他の一部を、第1光学素子20を透過した蛍光Yの進行方向である+Y方向に反射させ、波長変換素子15から射出される蛍光Yを透過させる。
本実施形態において、第2光学素子30は、第1光学素子20に当接した状態に設けられている。具体的に、第2光学素子30の透光性基板31は、第1光学素子20の透光性基板21の第2面21bの法線方向に延びるように設けられている。第2光学素子30は、光学接着剤(図示略)を介して第1光学素子20に接合されている。
本実施形態において、光源11から射出される青色光BLは、光学部材17に対するS偏光BLs及びP偏光BLpを半分ずつ含んだ光である。すなわち、青色光BLは、第1ダイクロイックミラー22及び第2ダイクロイックミラー32に対するS偏光BLs及びP偏光BLpを含んだ光である。
本実施形態において、S偏光BLsは特許請求の範囲の「第1方向に偏光する第1偏光成分の光」に対応し、P偏光BLpは特許請求の範囲の「第2方向に偏光する第2偏光成分の光」に対応する。
図4Aは第1ダイクロイックミラー22の光学特性の一例を示す図である。図4Aにおいて、符号Rs1で示す線は第1ダイクロイックミラー22に対してS偏光として入射する光の反射率を示し、符号Rp1で示す線は第1ダイクロイックミラー22に対してP偏光として入射する光の反射率を示す。図4Aにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は反射率を示す。なお、図4Aにおいて、光源11から射出される青色光BLの波長帯を符号BAで示している。
第1ダイクロイックミラー22は、図4Aに示す符号BAの波長帯を有する青色光BLについて、P偏光の反射率よりもS偏光の反射率が高くなる特性を有する。また、第1ダイクロイックミラー22は、波長変換素子15から射出される蛍光Yを透過させる光学特性を有する。第1ダイクロイックミラー22は、青色光BLのうちのS偏光BLsを反射し、青色光BLのうちのP偏光BLpの少なくとも一部を透過させる特性を有する。なお、第1ダイクロイックミラー22は、青色光BLのうちのP偏光BLpの全てを透過させてもよい。
本実施形態の第1光学素子20は、上記光学特性を持つ第1ダイクロイックミラー22を備えることで、図2に示すように、青色光BLの一部であるS偏光BLsを波長変換素子15側に向けて反射するとともに、青色光BLの他の一部であるP偏光BLpの一部と蛍光Yとを透過させることが可能である。なお、P偏光BLpの一部であるP偏光BLp1は第1ダイクロイックミラー22により波長変換素子15側に向けて反射される。
以上のように本実施形態の第1光学素子20は、光源11から射出された青色光BLの一部であるS偏光BLs及びP偏光BLp1を、励起光Eとして波長変換素子15側に向けて射出する。本実施形態において、励起光Eは特許請求の範囲の「第1光の一部」に対応する。
一方、第1光学素子20を透過したP偏光BLpの一部は第2光学素子30に入射する。以下、第1光学素子20を透過したP偏光BLpの一部を透過青色光BL1と称す。本実施形態において、透過青色光BL1は特許請求の範囲の「第1光の他の一部」に対応する。
図4Bは第2ダイクロイックミラー32の光学特性の一例を示す図である。図4Bにおいて、符号Rs2で示す線は第2ダイクロイックミラー32に対してS偏光として入射する光の反射率を示し、符号Rp2で示す線は第2ダイクロイックミラー32に対してP偏光として入射する光の反射率を示す。図4Bにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は反射率を示す。なお、図4Bにおいて、光源11から射出される青色光BLの波長帯を符号BAで示している。
図4A及び図4Bに示されるように、第1ダイクロイックミラー22及び第2ダイクロイックミラー32の光学特性は互いに異なっている。
具体的に第2ダイクロイックミラー32は、図4Bに示す符号BAの波長帯を有する青色光BLについて、S偏光BLs及びP偏光BLpをそれぞれ反射する光学特性を有する。なお、第2ダイクロイックミラー32は、第1ダイクロイックミラー22と同様、波長変換素子15から射出される蛍光Yを透過させる光学特性を有する。
本実施形態の第2光学素子30は、上記光学特性を持つ第2ダイクロイックミラー32を有することで、図2に示すように、波長変換素子15から射出された蛍光Yを+Y方向に透過させるとともに、第1光学素子20を透過した透過青色光BL1を、第1光学素子20を透過した蛍光Yの進行方向である+Y方向に反射させることが可能である。
なお、図4A及び図4Bを用いた上記説明では、青色光BLが光学部材17に対して平行光束として入射する理想的な状態について説明したが、本実施形態の照明装置2において、光源11から射出された青色光BLは拡散素子12で拡散された状態、すなわち青色光BLは角度分布を有しており、平行光束として光学部材17に入射していない。
一般的に誘電体膜を複数積層して形成されるダイクロイックミラーは、入射角度に応じて光の反射率が異なる入射角度依存性を持つ。そのため、第1ダイクロイックミラー22及び第2ダイクロイックミラー32は、青色光BLの入射角度に応じて反射率が変化する入射角度依存性を持つ。
したがって、第1ダイクロイックミラー22及び第2ダイクロイックミラー32を設計する際、入射角度依存性を考慮することが望ましい。以下、入射角度依存性を考慮する場合の第1ダイクロイックミラー22及び第2ダイクロイックミラー32の設計例について説明する。
図5は第1ダイクロイックミラー22に対して角度分布を有する青色光BLが入射する状態を示す図である。図5では、第1ダイクロイックミラー22に青色光BLが入射角度X、X+α、X-αでそれぞれ入射する状態を示している。図5において、青色光BLの入射角度Xは、例えば45度に設定される。
図5に示すように、本実施形態の青色光BLは、拡散素子12で拡散されることで、所定の角度分布(X±α)度を有した状態で第1光学素子20に入射する。
図6A、図6Bおよび図6Cは第1ダイクロイックミラー22の角度依存性を示すグラフである。図6A、図6Bおよび図6Cにおいて、横軸は入射光の波長を示し、縦軸は反射率を示している。図6A、図6Bおよび図6Cは、入射角度X+α、X、X-αで入射する各光に対する第1ダイクロイックミラー22の反射率特性を示している。なお、図6A、図6Bおよび図6Cにおいて、青色光BLの波長帯を符号BAで示している。
図6A、図6Bおよび図6Cに示すように、第1ダイクロイックミラー22は、青色光BLの入射角度に応じて、P偏光BLpの反射率が変化する。第1ダイクロイックミラー22は、青色光BLの入射角度が大きくなるに従って、P偏光BLpの反射率が低下する。一方、第1ダイクロイックミラー22は、S偏光BLsの反射率は青色光BLの入射角度によらず変わらない。
図6A、図6Bおよび図6Cに示した角度分布を有する第1ダイクロイックミラー22は、図5に示すように、入射角度(X-α)度で入射するP偏光BLpを全て反射させるが、入射角度X度で入射するP偏光BLpの一部を透過させる。第1ダイクロイックミラー22は、入射角度(X+α)度で入射するP偏光BLpをより多く透過させる。
第1ダイクロイックミラー22の角度依存性を考慮した場合、第1光学素子20を透過して第2光学素子30の第2ダイクロイックミラー32に入射したP偏光BLpは、第1ダイクロイックミラー22に対して大きい入射角度(例えば、X度以上)で入射した光と考えられる。
そのため、第1ダイクロイックミラー22の角度依存性を考慮する場合、第2ダイクロイックミラー32は、大きい入射角度で入射するP偏光BLpを効率良く反射させる光学特性を有する膜として設計すればよい。
なお、角度依存性を考慮する場合において、第1ダイクロイックミラー22と第2ダイクロイックミラー32とは互いに別設計の膜を用いるのが望ましい。すなわち、第2ダイクロイックミラー32は、第1ダイクロイックミラー22よりもP偏光BLpの反射に特化した特性を有する膜で構成すればよい。
また、角度依存性を考慮する場合において、第2ダイクロイックミラー32は第1ダイクロイックミラー22と同じ膜を用いて作成してもよい。この場合、第1光学素子20に対する第2光学素子30の取り付け角度を調整することで、第2ダイクロイックミラー32による反射率が高くなるように、第2ダイクロイックミラー32に対するP偏光BLpの入射角度を設定すればよい。
図2に戻り、本実施形態の照明装置2において、波長変換素子15から射出された光WL1のうち、中央部の光束は、光学部材17に入射するが、周縁部の光束は、光学部材17に入射することなく、光学部材17の外側の空間を通過する。
波長変換素子15から射出された光WL1のうち、光学部材17に入射した青色拡散光BBは、光学部材17の第1光学素子20で反射されて損失となるが、光学部材17に入射しない青色拡散光BBの成分は蛍光Yとともに均一化照明光学系16に照明光として入射する。
本実施形態の照明装置2では、光学部材17の第1光学素子20を透過させた青色光BLの一部である透過青色光BL1を第2光学素子30により蛍光Yの進行方向に反射させることで照明光として外部に取り出すことが可能である。
本実施形態の照明装置2は、光学部材17が設けられていない領域を通過した光WL1に含まれる青色拡散光BB及び蛍光Yと、光学部材17を透過した蛍光Yと、光学部材17により蛍光Yの射出方向に反射された透過青色光BL1と、を合成することで、白色の照明光WLを生成して射出することができる。照明光WLは均一化照明光学系16に入射する。
照明光WLが入射する均一化照明光学系16は、インテグレーター光学系51と、偏光変換素子52と、重畳光学系53と、を含む。インテグレーター光学系51は、第1マルチレンズアレイ51aと、第2マルチレンズアレイ51bと、を備えている。
偏光変換素子52は、偏光分離膜と位相差板とをアレイ状に並べて構成されている。偏光変換素子52は、照明光WLの偏光方向を所定の方向に揃える。具体的には、偏光変換素子52は、照明光WLの偏光方向を光変調装置4R,4G,4Bの入射側偏光板の透過軸の方向に揃える。
これにより、偏光変換素子52を透過した照明光WLを分離して得られる赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの偏光方向は、各光変調装置4R,4G,4Bの入射側偏光板の透過軸方向に一致する。よって、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBは、入射側偏光板でそれぞれ遮光されることなく、光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域にそれぞれ入射する。
重畳光学系53は、第2マルチレンズアレイ51bとともに、第1マルチレンズアレイ51aの各小レンズの像を各光変調装置4R,4G,4Bの各々の画像形成領域の近傍に結像させる。すなわち、重畳光学系53は、インテグレーター光学系51と協働して、被照明領域である光変調装置4R,4G,4Bの各々の画像形成領域における照度分布を均一化する。
本発明者は、光学部材17による効果を検証すべく、均一化照明光学系16に入射する際の照明光WLに含まれる青色光の照度分布についてシミュレーションを行った。
図7Aは、均一化照明光学系16に入射する際の照明光WLに含まれる青色光の照度分布を示すシミュレーション結果である。なお、図7A中の下図は青色光のX方向の照度分布をグラフ化した図であり、図7A中の右図は、青色光のZ方向の照度分布をグラフ化した図である。
ここで、比較例として、光学部材17を第1光学素子20のみで構成した場合について考える。図7Bは比較例における照明光の照度分布を示すシミュレーション結果である。
比較例の構成では、青色光BLに含まれるP偏光が第1光学素子20を透過してしまうため、照明光の青色光に損失が生じる。また、比較例の構成では、波長変換素子15から射出された青色拡散光BBが第1光学素子20で反射されて損失となるため、照明光の青色光に損失が生じてしまう。よって、比較例の構成では、図7Bに示されるように、青色光の中央部分の照度が欠損した照度分布となる。
これに対して、本実施形態の照明装置2では、光学部材17において第1光学素子20を透過させた透過青色光BL1を第2光学素子30で蛍光Yの進行方向に反射させることで照明光WLとして利用するができる。よって、本実施形態の照明装置2によれば、図7Aに示されるように、透過青色光BL1の照度分だけ青色光の中央部分の照度を補った照度分布を得ることができた。
本実施形態の照明装置2によれば、比較例の構成に比べて照明光WLにおける青色光の損失を低減することが確認できた。
(第1実施形態の効果)
本実施形態の照明装置2は、青色光BLを射出する光源11と、青色光BLを蛍光Yに変換する波長変換素子15と、青色光BLの一部を反射して波長変換素子15に入射させ、青色光BLの他の一部と波長変換素子15から射出される蛍光Yとを透過させる、第1光学素子20と、第1光学素子20を透過した青色光BLの他の一部を、第1光学素子20を透過した蛍光Yの進行方向に反射させ、波長変換素子15から射出される蛍光Yを透過させる第2光学素子30と、を備える。
上記構成の照明装置2によれば、第1光学素子20を透過させた青色光BLの一部である透過青色光BL1を第2光学素子30により蛍光Yの進行方向に反射させることで照明光WLとして利用できる。よって、光源11から射出した青色光BLの損失を低減し、明るい照明光WLを生成できる。
本実施形態の照明装置2において、第1光学素子20は、青色光BLのうちS偏光BLsを反射し、青色光BLのうちP偏光BLpの少なくとも一部を透過する構成としてもよい。
この構成によれば、光源11から射出した青色光BLを透過青色光BL1と励起光Eとに分離することができる。これにより、光源11から射出した青色光BLを効率良く利用できる。
本実施形態の照明装置2において、波長変換素子15の光軸(照明光軸AX)に沿って第1光学素子20を平面視した際、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面に隠れるように、配置される構成としてもよい。
この構成によれば、照明光軸AXに沿う方向において第2光学素子30が第1光学素子20の背面に隠れるため、第1光学素子20から突出する第2光学素子30が波長変換素子15から射出された青色拡散光BBを反射することによる光損失の発生を抑制できる。
本実施形態の照明装置2において、光源11の光軸AX1に沿って第1光学素子20を平面視した際、第2光学素子30は、第1光学素子20の背面に隠れるように、配置される構成としてもよい。
この構成によれば、光源11の光軸AX1に沿う方向において第2光学素子30が第1光学素子20の背面に隠れるため、第1光学素子20から突出した第2光学素子30によって光源11から射出された青色光BLが直接反射されてしまうことを抑制できる。これにより、第1光学素子20に入射する青色光BLの光束幅が抑えられ、光源11を小型化できる。
本実施形態の照明装置2において、波長変換素子15は、青色光BLを蛍光Yに変換する波長変換層43と、波長変換層43の第1面43aに設けられた反射層42と、波長変換層43の第2面43bに設けられた構造体44と、を有する構成としてもよい。
この構成によれば、構造体44を備えるため、波長変換素子15に入射する励起光Eの一部を後方散乱させ、蛍光Yの角度分布と略同様の角度分布に拡散された状態の青色拡散光BBを射出することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、照明装置2と、照明装置2からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置4R,4G,4Bと、光変調装置4R,4G,4Bにより変調された光を投射する投射光学装置6と、を備える。
本実施形態のプロジェクター1によれば、光損失を低減し明るい照明光を射出する照明装置2を備えるので、光効率が高く、明るい画像を表示するプロジェクターを提供できる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図面を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の一部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成および照明装置の共通構成の説明は省略する。なお、第1実施形態と共通の部材および構成については同じ符号を付す。
図8は、本実施形態の照明装置202の概略構成図である。
図8に示すように、本実施形態の照明装置202は、光源11と、拡散素子12と、ピックアップ光学系14と、波長変換素子15と、均一化照明光学系16と、光学部材17Aと、を備えている。
本実施形態の光学部材17Aは、第1光学素子20と第2光学素子130とを有する。本実施形態の第2光学素子130は、複数の反射部130Aを有している。本実施形態において、光学部材17Aは、反射部130Aを3つ有しているが、反射部130Aの数はこれに限られない。
各反射部130Aは、透光性基板131と、第2ダイクロイックミラー132と、をそれぞれ有する。透光性基板131及び第2ダイクロイックミラー132は、第2光学素子30の透光性基板31及び第2ダイクロイックミラー32とサイズのみがそれぞれ異なっている。各反射部130Aの透光性基板131は第1光学素子20の透光性基板21の第2面21bの法線方向に延びるように設けられている。なお、各反射部130Aは光学接着剤(図示略)を介して第1光学素子20に接合されている。本実施形態において、第1光学素子20をX方向又はY方向に平面視した際、各反射部130Aは第1光学素子20の背面に隠れるように設けられている。
各反射部130Aは、それぞれ第1光学素子20に当接するとともに一方向に並んで設けられている。各反射部130Aは第1光学素子20における透光性基板21の第2面21bに沿って配置されている。
各反射部130Aは、光源11の光軸AX1に直交(交差)するY方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。また、各反射部130Aは、光源11の光軸AX1に沿うX方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。すなわち、各各反射部130Aは、X方向及びY方向において、各々の位置を異ならせるように、透光性基板21の第2面21bに沿って配置されている。各各反射部130Aは、X方向及びY方向において、互いに離間して透光性基板21の第2面21bに沿って配置されている。なお、光軸AX1に沿うX方向とは、特許請求の範囲の「第3方向」に対応し、光軸AX1に直交するY方向とは、特許請求の範囲の「第4方向」に対応する。
このように各反射部130Aの位置を異ならせて配置することで、各反射部130Aによって反射された透過青色光BL1が隣り合う他の反射部130Aに入射することが防止される。よって、第2光学素子130は透過青色光BL1のY方向における幅全体の成分を蛍光Yの進行方向に反射させて照明光として取り出すことができる。
(第2実施形態の効果)
本実施形態の照明装置202において、第2光学素子130は、第1光学素子20に当接する複数の反射部130Aを有している。複数の反射部130Aは、光源11の光軸AX1に沿うX方向、及び光源11の光軸AX1と交差するY方向において、各々の位置を異ならせるように配置されている。
本実施形態の照明装置202によれば、第1光学素子20を透過した透過青色光BL1のY軸に沿う幅全体を複数の反射部130Aによって蛍光Yの進行方向に反射することができる。よって、照明光WLとして利用可能な透過青色光BL1の光量を増加させることができる。よって、光源11から射出した青色光BLの光利用効率をより向上させることができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について、図面を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の一部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成および照明装置の共通構成の説明は省略する。なお、第1実施形態と共通の部材および構成については同じ符号を付す。
図9は、本実施形態の照明装置302の概略構成図である。
図9に示すように、本実施形態の照明装置302は、光源11と、拡散素子12と、ピックアップ光学系14と、波長変換素子15と、均一化照明光学系16と、第1光学素子20と、第2光学素子230と、を備えている。
本実施形態の第2光学素子230は、光源11の光軸AX1と直交するように配置されている。第1光学素子20をX方向又はY方向に平面視した場合、第2光学素子230は、第1光学素子20の背面に隠れることで視認されない位置に配置されている。
本実施形態の第2光学素子230は、基板231と、反射層232と、位相差板233と、を有する。反射層232は、基板231と位相差板233との間に設けられている。なお、基板231は光透過性を有していても良いし、有していなくてもよい。基板231として金属を用いる場合、基板231の表面を反射層として機能させることで反射層232を省略することができる。
位相差板233は、1/4波長板(λ/4板)から構成されている。位相差板233は、第1光学素子20を透過したP偏光の透過青色光BL1を後述のようにS偏光に変換する。
第1光学素子20を透過した透過青色光BL1はP偏光であるため、位相差板233を透過することで、例えば、右回りの円偏光BLcに変換されて、反射層232に入射する。反射層232は、基板231の表面に設けられたダイクロイックミラーで構成され、位相差板233を透過した光(円偏光BLc)を位相差板233に向けて反射する。反射層232を構成するダイクロイックミラーは、青色光BLを反射し、蛍光Yを透過させる特性を有する。
右回りの円偏光BLcは、反射層232で反射されることで左周りの円偏光BLc1に変換され、再び位相差板233を透過する。左周りの円偏光BLc1は位相差板233を透過することでS偏光に変換される。透過青色光BL1は、位相差板233、反射層232及び位相差板233を順に経由することで、S偏光の透過青色光BL2に変換される。
本実施形態の第2光学素子230は、第1光学素子20を透過したP偏光BLpをS偏光の透過青色光BL2に変換して再び第1光学素子20に入射させる。第1光学素子20は、第2光学素子230で変換された透過青色光BL2を、第1光学素子20を透過する蛍光Yの進行方向に向けて反射する。
本実施形態の照明装置302は、第1光学素子20を透過した透過青色光BL1を第2光学素子30によってS偏光の透過青色光BL2に変換した後、第1光学素子20によって蛍光Yの進行方向に透過青色光BL2を反射させることができる。
すなわち、本実施形態の照明装置302は、第1光学素子20が設けられない領域を通過した青色拡散光BB及び蛍光Yと、第1光学素子20及び第2光学素子230を透過した蛍光Yと、第1光学素子20によって反射された透過青色光BL2と、を合成することで、白色の照明光WL2を生成することができる。
(第3実施形態の効果)
本実施形態の照明装置302は、青色光BLを射出する光源11と、青色光BLを蛍光Yに変換する波長変換素子15と、青色光BLのうちS偏光BLsを反射し、青色光BLのうちP偏光BLpの少なくとも一部と蛍光Yとを透過させる、第1光学素子20と、第1光学素子20を透過した透過青色光BL1をS偏光BLsに変換する位相差板233と、位相差板233を透過した光を位相差板233に向けて反射する反射層232と、を有する第2光学素子230と、を備えている。第1光学素子20は、第2光学素子30で変換された透過青色光BL2を、第1光学素子20を透過する蛍光Yの進行方向に反射させる。
本実施形態の照明装置302によれば、第1光学素子20を透過したP偏光の透過青色光BL1を第2光学素子30によってS偏光の透過青色光BL2に変換することができる。S偏光の透過青色光BL2は第1光学素子20によって蛍光Yの進行方向に反射されることで照明光WL2を生成する。よって、本実施形態の照明装置302によれば、光源11から射出した青色光BLの損失を低減し、明るい照明光WLを生成できる。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態について、図面を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の一部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体構成および照明装置の共通構成の説明は省略する。なお、第1実施形態と共通の部材および構成については同じ符号を付す。
本実施形態と第3実施形態との違いは、第1光学素子と第2光学素子との位置関係であり、それ以外は共通である。以下では、照明装置の要部のみについて説明する。
図10は、本実施形態の照明装置402の要部構成図である。
図10に示すように、本実施形態の照明装置402は、第3実施形態の照明装置302の構成に比べて、第1光学素子20に対して第2光学素子230を+X側に移動させている。
具体的に第2光学素子230は、波長変換素子15から射出されて第1光学素子20に向かう光WL1の光路の外側に配置されている。なお、第1光学素子20をX方向に平面視した場合、第2光学素子230は、第1光学素子20の背面に隠れるように配置されている。
(第4実施形態の効果)
本実施形態の照明装置402によれば、波長変換素子15から射出されて第1光学素子20に向かう光WL1の光路外に第2光学素子230を配置するため、光WL1に含まれる蛍光Yが第2光学素子230に入射しない。
ここで、第2光学素子230は蛍光Yを透過させる特性を有するが、第2光学素子230を透過させる際、蛍光Yに僅かに損失が生じてしまう。
よって、本実施形態の照明装置402によれば、蛍光Yが第2光学素子230を透過する際の損失発生を防止できる。
また、第2光学素子230が蛍光Yの光路上に配置されないため、第2光学素子230の反射層232を構成する膜として青色光のみを反射する機能に特化した膜を用いることができるので、反射層232の膜設計が容易となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態において、波長変換素子15は、青色光BLに対して波長変換層43が移動しない固定方式の構造を採用したが、青色光BLに対して波長変換層43が回転するホイール方式の構造を採用してもよい。
その他、照明装置およびプロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。上記実施形態では、本発明による照明装置を、液晶ライトバルブを用いたプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置を、光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクターに適用してもよい。また、プロジェクターは、複数の光変調装置を有していなくてもよく、1つの光変調装置のみを有していてもよい。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに適用した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
本発明の態様の照明装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の第1の態様の照明装置は、第1波長帯の第1光を射出する光源と、第1光を第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と、第1波長帯の第1光の一部を反射して波長変換素子に入射させ、第1波長帯の第1光の他の一部と波長変換素子から射出される第2波長帯の第2光とを透過させる、第1光学素子と、第1光学素子を透過した第1波長帯の第1光の他の一部を、第1光学素子を透過した第2波長帯の第2光の進行方向に反射させ、波長変換素子から射出される第2波長帯の第2光を透過させる第2光学素子と、を備える。
本発明の第1の態様の照明装置において、第1光学素子は、第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分の光を反射し、第1光のうち第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の光の少なくとも一部を透過する構成としてもよい。
本発明の第1の態様の照明装置において、前記第2光学素子は、前記第1光学素子に当接する複数の反射部を有し、前記複数の反射部は、前記光源の光軸に交差する第3方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている構成としてもよい。
本発明の第2の態様の照明装置は、第1波長帯の第1光を射出する光源と、第1光を第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と、第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分の光を反射し、第1光のうち第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の光の少なくとも一部と第2光とを透過させる、第1光学素子と、第1光学素子を透過した第2偏光成分の光を、第1偏光成分の光に変換する位相差板と、位相差板を透過した光を位相差板に向けて反射する反射層と、を有する第2光学素子と、を備え、第1光学素子は、第2光学素子で変換された第1偏光成分の光を、当該第1光学素子を透過する第2光の進行方向に反射させる。
本発明の上記態様の照明装置において、波長変換素子から射出される第2光の光軸に沿って第1光学素子を平面視した際、第2光学素子は、第1光学素子の背面に隠れるように、配置される構成としてもよい。
本発明の上記態様の照明装置において、光源から射出される第1光の光軸に沿って第1光学素子を平面視した際、第2光学素子は、第1光学素子の背面に隠れるように、配置される構成としてもよい。
本発明の上記態様の照明装置において、波長変換素子は、第1光を第2光に変換する波長変換層と、波長変換層の第1面に設けられた反射層と、波長変換層の第2面に設けられた構造体と、を有する構成としてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の上記態様の照明装置と、照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
1…プロジェクター、11…光源、2,202,302,402…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学装置、15…波長変換素子、20…第1光学素子、43a…第1面、43b…第2面、30,130,230…第2光学素子、42…反射層、43…波長変換層、44…構造体、130A…反射部、233…位相差板、AX1…光軸、BL…青色光(第1光)、Y…蛍光(第2光)、BLs…S偏光(第1偏光成分の光)、BLp…P偏光(第2偏光成分の光)。

Claims (7)

  1. 第1波長帯の第1光を射出する光源と、
    前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と

    前記第1波長帯の前記第1光の一部を反射して前記波長変換素子に入射させ、前記第1
    波長帯の前記第1光の他の一部と前記波長変換素子から射出される前記第2波長帯の前記
    第2光とを透過させる、第1光学素子と、
    前記第1光学素子を透過した前記第1波長帯の前記第1光の前記他の一部を、前記第1
    光学素子を透過した前記第2波長帯の前記第2光の進行方向に反射させ、前記波長変換素
    子から射出される前記第2波長帯の前記第2光を透過させる第2光学素子と、を備え、
    前記波長変換素子の光軸に沿って前記第1光学素子を平面視した際、前記第2光学素子
    は、前記第1光学素子の背面に隠れるように、配置され、
    前記第1光学素子は、前記第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分の光を反射し
    、前記第1光のうち前記第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の光の少な
    くとも一部を透過す
    照明装置。
  2. 前記第2光学素子は、前記第1光学素子に当接する複数の反射部を有し、
    前記複数の反射部は、前記光源の光軸に沿う第3方向、及び前記光源の光軸と交差する
    第4方向において、各々の位置を異ならせるように配置されている
    請求項に記載の照明装置。
  3. 第1波長帯の第1光を射出する光源と、
    前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と

    前記第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分の光を反射し、前記第1光のうち前
    記第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の光の少なくとも一部と前記第2
    光とを透過させる、第1光学素子と、
    前記第1光学素子を透過した前記第2偏光成分の光を、前記第1偏光成分の光に変換す
    る位相差板と、前記位相差板を透過した光を前記位相差板に向けて反射する反射層と、を
    有する第2光学素子と、を備え、
    前記第1光学素子は、前記第2光学素子で変換された前記第1偏光成分の光を、当該第
    1光学素子を透過する前記第2光の進行方向に反射させ、
    前記波長変換素子の光軸に沿って前記第1光学素子を平面視した際、前記第2光学素子
    は、前記第1光学素子の背面に隠れるように、配置される
    照明装置。
  4. 第1波長帯の第1光を射出する光源と、
    前記第1光を前記第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する波長変換素子と

    前記第1波長帯の前記第1光の一部を反射して前記波長変換素子に入射させ、前記第1
    波長帯の前記第1光の他の一部と前記波長変換素子から射出される前記第2波長帯の前記
    第2光とを透過させる、第1光学素子と、
    前記第1光学素子を透過した前記第1波長帯の前記第1光の前記他の一部を、前記第1
    光学素子を透過した前記第2波長帯の前記第2光の進行方向に反射させ、前記波長変換素
    子から射出される前記第2波長帯の前記第2光を透過させる第2光学素子と、を備え、
    前記第1光学素子は、前記第1光のうち第1方向に偏光する第1偏光成分の光を反射し
    、前記第1光のうち前記第1方向と交差する第2方向に偏光する第2偏光成分の光の少な
    くとも一部を透過する
    照明装置。
  5. 前記光源の光軸に沿って前記第1光学素子を平面視した際、前記第2光学素子は、前記
    第1光学素子の背面に隠れるように、配置される
    請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記波長変換素子は、
    前記第1光を前記第2光に変換する波長変換層と、
    前記波長変換層の第1面に設けられた反射層と、
    前記波長変換層の第2面に設けられた構造体と、を有する
    請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える
    プロジェクター。
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