JP6866682B2 - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の照明装置として、複数の半導体レーザーを含む固体光源ユニットからの光が透過する位相差板を回転させることで、ダイクロイックミラーで反射されて蛍光発光板に入射するS偏光成分と、ダイクロイックミラーを透過して反射板に入射するP偏光成分との比率を変化させる技術がある(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2012−137744号公報
ところで、上記従来技術においては、固体光源ユニットから射出される高エネルギーのレーザー光による損傷を防止すべく、位相差板の材料として水晶を用いている。この照明装置では、水晶からなる位相差板を2枚用いるため、非常にコストが嵩むといった問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、コストを低減できる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、第1の発光ユニットと第2の発光ユニットとを含み、第1の波長帯の光線束を射出する光源装置と、前記光線束を第2の波長帯の変換光に変換する波長変換素子と、前記光源装置と前記波長変換素子との間の光路中に設けられ、前記変換光を反射又は透過させる色分離合成素子と、拡散反射素子と、を備える照明装置であって、前記色分離合成素子は、前記光線束に対する反射率と透過率との比が互いに異なる少なくとも一つの第1の領域と少なくとも一つの第2の領域とを有し、前記光源装置から射出された前記光線束は、前記第1の発光ユニットから射出された第1の光線束および前記第2の発光ユニットから射出された第2の光線束を含み、前記波長変換素子と前記拡散反射素子と前記色分離合成素子とは、前記第1の光線束のうち一部は、前記第1の領域を介して前記拡散反射素子へ入射し、前記第1の光線束のうち他の一部は、前記第1の領域を介して前記波長変換素子へ入射し、前記第2の光線束のうち少なくとも一部は、前記第2の領域を介して前記波長変換素子へ入射し、前記第2の領域が前記変換光を前記拡散反射素子からの反射光の少なくとも一部と合成して照明光を生成するように配置され、前記色分離合成素子は、互いに対向する第1の面と第2の面とを有する基板と、前記少なくとも一つの第1の領域を構成する第1の光学膜と、前記少なくとも一つの第2の領域を構成する第2の光学膜と、を備え、前記第1の光学膜は前記基板の前記第1の面側に設けられ、前記第2の光学膜は前記基板の前記第2の面側に設けられており、平面視した状態において、前記第1の光学膜の少なくとも一部は前記第2の光学膜と重なっている照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置では、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニットから射出した光を波長変換素子側と拡散反射素子側とに分離して照明光を生成することができる。よって、照明装置の部品コストを低減できる。
上記第1態様において、前記第2の領域は、前記第1の波長帯と前記第2の波長帯との間で波長分離機能を有しているのが好ましい。
この構成によれば、拡散反射素子からの反射光の少なくとも一部と波長変換素子からの変換光とを効率良く合成して照明光を生成することができる。よって、照明光を合成する際の反射光の損失を低減できる。
上記第1態様において、前記少なくとも一つの第1の領域は、前記光線束の中心軸のまわりに対称な形状を有しているのが好ましい。
この構成によれば、反射光及び変換光が中心軸の周りに均一に分布した照明光を生成することができる。よって、被照明領域において、反射光及び変換光を重畳させ易くすることができる。
上記第1態様において、前記少なくとも一つの第1の領域は複数の第1の領域からなり、前記複数の第1の領域は、前記光線束の中心軸のまわりに対称に配置されているのが好ましい。
この構成によれば、反射光及び変換光がより均一に分布した照明光を生成することができる。
上記第1態様において、前記色分離合成素子は、互いに対向する第1の面と第2の面とを有する基板と、前記少なくとも一つの第1の領域を構成する第1の光学膜と、前記少なくとも一つの第2の領域を構成する第2の光学膜とを備え、前記第1の光学膜は前記基板の前記第1の面側に設けられ、前記第2の光学膜は前記基板の前記第2の面側に設けられており、平面視した状態において、前記第1の光学膜の少なくとも一部は前記第2の光学膜と重なっているのが好ましい。
この構成によれば、第1の光学膜の周縁部と第2の光学膜とを重ねることで、色分離合成素子を平面視した際に、第1の領域と第2の領域との間に生じる隙間を無くすことができる。これにより、光線束が第1の領域及び第2の領域の少なくともいずれかに入射させることで照明光の生成に利用することができるので、光線束の損失を低減できる。
上記第1態様において、前記第1の光線束の光量と前記第2の光線束の光量との比を調整するように、前記第1の発光ユニットと前記第2の発光ユニットとをそれぞれ制御する制御装置をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、制御装置によって、第1の光線束の光量と第2の光線束の光量との比を調整できる。これにより、照明光の色バランス(ホワイトバランス)を調整することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターによれば、位相差板を用いずに照明光を生成する照明装置を備えるので、該プロジェクター自体のコストを低減することができる。
第一実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す概略図。 照明装置の概略構成を示す図。 色分離合成素子の平面図。 第二実施形態に係る照明装置の概略構成を示す平面図。 第三実施形態に係る照明装置の概略構成を示す平面図。 第四実施形態に係る照明装置の概略構成を示す平面図。 変形例に係る色分離合成素子の平面図。 変形例に係る色分離合成素子の平面図。 変形例に係る色分離合成素子の平面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置100、色分離導光光学系200、光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投射光学系600を備える。
本実施形態において、照明装置100は、赤色光、緑色光及び青色光を含む白色の照明光WLを射出する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、照明装置100からの照明光WLを赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBに分離し、赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBをそれぞれが対応する光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と、光変調装置400R,400G,400Bとの間には、フィールドレンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。反射ミラー230は、赤色光成分を反射する反射ミラーである。反射ミラー240,250は青色光成分を反射する反射ミラーである。
光変調装置400R,400G,400B各々は、入射された色光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する液晶パネルからなる。
なお、図示を省略したが、各フィールドレンズ300R,300G,300Bと各光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。
クロスダイクロイックプリズム500は、各光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する。
このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によって拡大投写される。
(照明装置)
図2は、照明装置100の概略構成を示す平面図である。以下に示す図面では、XYZ座標系を用いて照明装置100の各構成について説明する。なお、図2において、X方向は光軸ax1と平行な方向であり、Y方向は光軸ax1と直交する光軸ax2と平行な方向であり、Z方向はX方向およびY方向にそれぞれ直交する方向である。
照明装置100は、図2に示すように、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子50と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27と、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、均一照明光学系40と、制御装置60とを備えている。
光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子50と、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
蛍光発光素子27と、第1の集光光学系26と、色分離合成素子50と、均一照明光学系40とは、光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にある。
光源装置20は、第1の発光ユニット21と第2の発光ユニット22とを含む。
第1の発光ユニット21は、複数の半導体レーザー21aを有する。半導体レーザー21aは、例えばピーク波長を460nmとする第1の波長帯の青色レーザー光からなる光線BL1を射出する。このような構成に基づいて、第1の発光ユニット21は、複数の光線BL1からなる第1の光線束K1を射出するようになっている。
また、第2の発光ユニット22は、複数の半導体レーザー22aを有する。半導体レーザー22aは、例えばピーク波長を460nmとする第1の波長帯の青色レーザー光からなる光線BL2を射出する。このような構成に基づいて、第2の発光ユニット22は、複数の光線BL2からなる第2の光線束K2を射出するようになっている。
制御装置60は照明装置100を含むプロジェクター1の各構成を制御するものである。制御装置60は光源装置20に電気的に接続され、第1の光線束K1の光量と第2の光線束K2の光量との比を調整するように、第1の発光ユニット21と第2の発光ユニット22とを制御する。例えば、制御装置60は、不図示の光検出センサーの検出結果に基づいて、第1の発光ユニット21及び第2の発光ユニット22の駆動を制御する。
本実施形態において、光源装置20は、第1の光線束K1及び第2の光線束K2を含む光線束Kを射出する。第1の光線束K1及び第2の光線束K2は第1の波長の光(青色レーザー光)から構成される。そのため、光源装置20は、第1の波長帯の光線束K1を射出するようになっている。
光源装置20から射出された光線束Kはコリメーター光学系19に入射する。コリメーター光学系19は、光源装置20から射出された光線BL1及びBL2をそれぞれ平行化することで光線束Kを平行光束に変換する。コリメーター光学系19は、例えばアレイ状に配置された複数のコリメーターレンズ19aから構成されている。複数のコリメーターレンズ19a各々は、複数の半導体レーザー21a,22aに対応して配置されている。
コリメーター光学系19を通過した光線束Kは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、光線束Kの光束径を調整するものである。アフォーカル光学系23は、例えば凸レンズ23a,凹レンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を透過した光線束Kはホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、第1の集光光学系26と協働して、蛍光体層34に入射する光の照度分布を均一化する。また、ホモジナイザー光学系24は、第2の集光光学系29と協働して、拡散反射素子30に入射する光の照度分布を均一化する。
ホモジナイザー光学系24は、例えば第1マルチレンズアレイ24aと第2マルチレンズアレイ24bとから構成されている。第1マルチレンズアレイ24aは複数の第1レンズ24amを含み、第2マルチレンズアレイ24bは複数の第2レンズ24bmを含む。
複数の第2レンズ24bmは複数の第1レンズ24amとそれぞれ対応している。
蛍光発光素子27と拡散反射素子30とはそれぞれ、第1マルチレンズアレイ24a(第1レンズ24am)と光学的に共役となる位置に配置されている。また、半導体レーザー21a,22aの光射出領域は第2マルチレンズアレイ24bと光学的に共役となる位置に配置されている。
本実施形態において、色分離合成素子50は、光軸ax1,ax2に対して45°の角度をなすように配置されている。色分離合成素子50の中心は互いに直交する光軸ax1,ax2の交点に配置されている。
色分離合成素子50は、基材50Aと、第1の誘電体多層膜51と、第2の誘電体多層膜52とを有する。基材50Aは、互いに対向する第1の面50aと第2の面50bとを有する光透過性基板から構成される。第1の面50aは光源装置20に対向する側の面であり、第2の面50bは拡散反射素子30に対向する側の面である。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜51は特許請求の範囲に記載の「第1の光学膜」に対応し、第2の誘電体多層膜52は特許請求の範囲に記載の「第2の光学膜」に対応する。
第1の誘電体多層膜51は、基材50Aの第1の面50a側の一部に設けられている。また、第2の誘電体多層膜52は、基材50Aの第2の面50b側に設けられている。
図3は色分離合成素子50の平面図である。図3は色分離合成素子50を第1の面50a側から平面視した図である。
図3に示すように、色分離合成素子50を第1の面50a側から平面視した状態において、第1の誘電体多層膜51は基材50Aの中央部に設けられている。第2の誘電体多層膜52は第1の誘電体多層膜51の周囲を囲む枠状に設けられている。第1の誘電体多層膜51の周縁部51Aは第2の誘電体多層膜52と重なっている。
本実施形態において、色分離合成素子50は、第1の領域A1と第2の領域A2とを含む。第1の領域A1と第2の領域A2とは、光線束Kに対する反射率と透過率との比が互いに異なっている。
第1の領域A1は第1の光線束K1が入射する領域に対応し、第2の領域A2は第2の光線束K2が入射する領域に対応する。
第1の領域A1は第1の誘電体多層膜51により構成される。第2の領域A2は第2の誘電体多層膜52により構成される。より詳しくは、第2の領域A2は第2の誘電体多層膜52のうち第1の誘電体多層膜51と重なっている部分を除いた部分によって構成される。
本実施形態によれば、第1の誘電体多層膜51の周縁部51Aと第2の誘電体多層膜52とを重ねることで、色分離合成素子50を平面視した際に第1の領域A1と第2の領域A2との間に隙間が生じない。これにより、色分離合成素子50を透過する光線束Kは第1の領域A1及び第2の領域A2のいずれかに入射するので、光線束Kの損失を低減できる。
図3に示すように、第1の領域A1は、光線束Kの中心軸Oのまわりに対称な形状を有している。
ここで、中心軸Oのまわりに対称とは、中心軸Oの周りに回転対称であることを意味する。本実施形態において、第1の領域A1は、例えば、矩形形状を有しており、2回対称である。
図2に示すように、第1の誘電体多層膜51は、青色光からなる第1の光線束K1の一部を透過させるとともに第1の光線束K1の残りを反射させる光学特性を有する。さらに、第1の誘電体多層膜51は、蛍光発光素子27により生成される後述の蛍光光YLを透過する光学特性を有する。
一方、第2の誘電体多層膜52は、第2の光線束K2を反射させるとともに蛍光光YLを透過する光学特性を有する。
すなわち、第2の誘電体多層膜52は、第2の光線束K2(第1の波長帯)とは異なる波長帯(第2の波長帯)の蛍光光YLを透過させる波長分離機能を有している。そのため、第2の誘電体多層膜52により構成された第2の領域A2は第1の波長帯と第2の波長帯との間で波長分離機能を有している。
第1の領域A1は、第1の光線束K1の一部である光線束K1aを透過させて第2の集光光学系29に入射させる。第2の集光光学系29は、光線束K1aを拡散反射素子30に向けて集光させる。第2の集光光学系29は、例えばピックアップレンズ29a、ピックアップレンズ29bから構成されている。
また、第1の領域A1は、第1の光線束K1の他の一部(残り)である光線束K1bを反射して第1の集光光学系26に入射させる。
第1の集光光学系26は、光線束K1bを蛍光発光素子27の蛍光体層34に向けて集光させる。第1の集光光学系26は、例えばピックアップレンズ26a,26bから構成されている。
本実施形態において、第2の領域A2は、第2の光線束K2の全てを反射して第1の集光光学系26に入射させる。第1の集光光学系26は、第2の光線束K2を蛍光体層34に向けて集光させる。
拡散反射素子30は、拡散反射板30Aを有し、該拡散反射板30Aによって第2の集光光学系29から射出された光線束K1aを色分離合成素子50に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、拡散反射素子30に入射した光線束K1aをランバート反射させるものを用いることが好ましい。
拡散反射素子30により拡散反射された光線束K1aは拡散青色光K3として第2の集光光学系29を介して色分離合成素子50に入射する。拡散青色光K3は、色分離合成素子50の第2の領域A2により均一照明光学系40に向けて反射される。
本実施形態の照明装置100において、蛍光発光素子27(蛍光体層34)と拡散反射素子30と色分離合成素子50とは、光線束K1aが第1の領域A1を介して拡散反射素子30へ入射し、光線束K1bが第1の領域A1を介して蛍光発光素子27へ入射し、第2の光線束K2が第2の領域A2を介して蛍光発光素子27へ入射し、第2の領域A2が蛍光光YL(変換光)を拡散反射素子30からの拡散青色光K3(反射光)と合成して照明光WLを生成するように配置されている。
すなわち、本実施形態の照明装置100では、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニット21,22から射出した光を蛍光発光素子27に入射する光線束K1bと拡散反射素子30に入射する光線束K1aとに分離可能となっている。
蛍光発光素子27は、蛍光体層34と、蛍光体層34を支持する基板35と、蛍光体層34を基板35に固定する固定部材36と、を有している。本実施形態において、蛍光体層34は特許請求の範囲の「波長変換素子」に対応する。
蛍光発光素子27においては、蛍光体層34の光線束K1bが入射する側と反対側の面を基板35に接触させた状態で、蛍光体層34の側面と基板35との間に設けられた固定部材36によって、蛍光体層34が基板35に固定支持されている。
蛍光体層34は、光線束K1bを吸収して黄色の蛍光光YLに変換して射出する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよく、互いに形成材料が異なっている2種以上の粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いてもよい。本実施形態において、蛍光光YLは特許請求の範囲の「第2の波長帯の変換光」に対応する。
蛍光体層34には、耐熱性および表面加工性に優れたものを用いることが好ましい。このような蛍光体層34としては、例えば、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などを好適に用いることができる。
蛍光体層34の光線束K1bが入射する側とは反対側には、反射部37が設けられている。反射部37は、蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、基板35側に向かう蛍光光YLを反射する機能を有している。これにより、蛍光体層34から効率的に蛍光光YLを第1の集光光学系26側へ取り出すことができる。
具体的に、反射部37は、蛍光体層34の光線束K1bが入射する側とは反対側の面に反射膜37aを設けることによって構成することができる。この場合、反射膜37aの蛍光体層34と対向する面が反射面となる。反射部37は、基板35が光反射特性を有する基材からなる構成であってもよい。この場合、反射膜37aを省略し、基板35の蛍光体層34と対向する面を反射面とすることができる。
固定部材36には、光反射特性を有する無機接着剤を用いることが好ましい。この場合、光反射特性を有する無機接着剤によって蛍光体層34の側面から漏れ出す光を蛍光体層34内へと反射させることができる。これにより、蛍光体層34で生成された蛍光光YLの第1の集光光学系26側への光取り出し効率を更に高めることができる。
基板35の蛍光体層34を支持する面とは反対側の面には、ヒートシンク38が配置されている。蛍光発光素子27においては、ヒートシンク38を介して放熱できるため、蛍光体層34の熱劣化を防ぐことができる。
蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、一部の成分は、反射部37によって反射され、第1の集光光学系26に向かって射出される。また、蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、他の成分は、反射部37を介さずに第1の集光光学系26に向かって射出される。
蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、第1の集光光学系26を介して色分離合成素子50に入射する。蛍光光YLは、色分離合成素子50の第2の領域A2を透過して均一照明光学系40に入射する。
本実施形態の色分離合成素子50によれば、蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、第1の領域A1および第2の領域A2を透過する。拡散青色光K3のうち第2の領域A2に入射した成分は第2の領域A2で反射される。拡散青色光K3のうち第1の領域A1に入射した成分の一部は第1の領域A1で反射される。これにより、照明光WLが効率良く生成される。
また、本実施形態の照明装置100によれば、制御装置60により第1の発光ユニット21及び第2の発光ユニット22を制御することで、第1の光線束K1の光量と第2の光線束K2の光量との比を調整できる。これにより、照明光WLの色バランス(ホワイトバランス)を調整することができる。
本実施形態において、制御装置60は、例えば、照明光WLを生成する青色光(拡散青色光K3)と黄色光(蛍光光YL)との比率が1:4の割合となるように、第1の発光ユニット21及び第2の発光ユニット22を制御する。
照明光WLは均一照明光学系40に入射する。
均一照明光学系40は、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備える。均一照明光学系40は、照明光WLの強度分布を被照明領域において均一化する。均一照明光学系40から射出された照明光WLは色分離導光光学系200へ入射する。
具体的にインテグレーター光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31bは、複数のレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレーター光学系31を通過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とから構成され、照明光WLを直線偏光に変換する。なお、偏光変換素子32は必須ではない。
偏光変換素子32を通過した照明光WLは、重畳光学系33に入射する。重畳光学系33は、例えば、重畳レンズから構成され、偏光変換素子32から射出された照明光WLを被照明領域に重畳させる。本実施形態では、インテグレーター光学系31と重畳光学系33とによって、被照明領域における照度分布が均一化される。
以上述べたように、本実施形態の照明装置100によれば、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニット21,22から射出した光を蛍光発光素子27に入射する光線束K1bと拡散反射素子30に入射する光線束K1aとに分離することで照明光WLを生成することができる。これにより、照明装置100における部品コストを低減できる。
よって、本実施形態の照明装置100を備えるプロジェクター1のコストを低減することができる。また、本実施形態のプロジェクター1によれば、照明装置100において照明光WLのホワイトバランスを最適に調整することで品質の良い画像を表示することができる。
また、本実施形態の色分離合成素子50において、第1の領域A1は、該色分離合成素子50に入射する光線束Kの中心軸Oのまわりに対称な形状を有している。そのため、色分離合成素子50によって合成される照明光WLは、その中心軸回りに拡散青色光K3及び蛍光光YLが均一に分布した状態となっている。したがって、均一照明光学系40は、このような照明光WLを用いることで、被照明領域(光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域)において、拡散青色光K3及び蛍光光YLを重畳させ易くすることができる。よって、品質の良い画像を表示することができる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る照明装置について説明する。本実施形態と第一実施形態との違いは照明装置の構成であり、それ以外の構成は共通である。以下、上記実施形態と共通の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細については説明を省略する。
図4は本実施形態の照明装置100Aの概略構成を示す平面図である。
照明装置100Aは、図4に示すように、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子150と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27と、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、均一照明光学系40と、制御装置60とを備えている。
本実施形態において、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子150と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
一方、拡散反射素子30と、第2の集光光学系29と、色分離合成素子150と、均一照明光学系40とは、光軸ax2上に順次並んで配置されている。
すなわち、本実施形態の照明装置100Aは、光源装置20に対する蛍光発光素子27及び拡散反射素子30の位置関係が第一実施形態の照明装置100の位置関係と反転している。
色分離合成素子150は、基材50Aと、第1の誘電体多層膜151と、第2の誘電体多層膜152とを有する。第1の誘電体多層膜151は第1の領域A1を構成し、第2の誘電体多層膜152は第2の領域A2を構成している。
なお、色分離合成素子150は、第1の誘電体多層膜151及び第2の誘電体多層膜152の光学特性が異なる以外、第1実施形態の色分離合成素子50と同一の構成を有する。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜151は、青色光からなる第1の光線束K1の一部を反射させるとともに第1の光線束K1の残りを透過させる光学特性を有する。さらに、第1の誘電体多層膜151は、蛍光発光素子27により生成される蛍光光YLを反射する光学特性を有する。
一方、第2の誘電体多層膜152は、第2の光線束K2を透過させるとともに蛍光光YLを反射する光学特性を有する。
本実施形態において、第1の領域A1は、第1の光線束K1の一部である光線束K1aを反射することで拡散反射素子30に入射させる。拡散反射素子30により拡散反射された拡散青色光K3は、色分離合成素子150の第2の領域A2を透過する。
なお、第1の領域A1に入射した拡散青色光K3の一部は、第1の領域A1を構成する第1の誘電体多層膜151を透過するため、照明光WLの生成に利用される。よって、照明光WLを合成する際の拡散青色光K3の損失を少なくできる。
本実施形態において、第1の領域A1を構成する第1の誘電体多層膜151は拡散青色光K3を透過する特性を有する。そのため、本実施形態の構成においては、平面視した状態において、第1の誘電体多層膜151の全てが第2の誘電体多層膜152と重なった状態に形成されていても良い。
第1の領域A1は、第1の光線束K1の他の一部(残り)である光線束K1bを透過することで蛍光発光素子27に入射させる。また、第2の領域A2は、第2の光線束K2の全てを透過することで蛍光発光素子27に入射させる。
本実施形態において、蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、第1の領域A1および第2の領域A2で反射される。拡散青色光K3のうち第2の領域A2に入射した成分は第2の領域A2を透過する。拡散青色光K3のうち第1の領域A1に入射した成分の一部は第1の領域A1を透過する。これにより、照明光WLが生成される。
本実施形態の照明装置100Aにおいても、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニット21,22から射出した光を蛍光発光素子27に入射する光線束K1bと拡散反射素子30に入射する光線束K1aとに分離して照明光WLを生成することができる。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態に係る照明装置について説明する。本実施形態と第一実施形態との違いは照明装置の構成であり、それ以外の構成は共通である。以下、上記実施形態と共通の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細については説明を省略する。
図5は本実施形態の照明装置100Bの概略構成を示す平面図である。
照明装置100Bは、図5に示すように、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子250と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27と、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、均一照明光学系40と、制御装置60とを備えている。
本実施形態において、色分離合成素子250は、基材50Aと、第1の誘電体多層膜251と、第2の誘電体多層膜252とを有する。第1の誘電体多層膜251は第1の領域A1を構成し、第2の誘電体多層膜252は第2の領域A2を構成している。なお、色分離合成素子250は、第1の誘電体多層膜251及び第2の誘電体多層膜252の光学特性が異なる以外、第1実施形態の色分離合成素子50と同一の構成を有する。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜251は、青色光からなる第1の光線束K1の一部を反射させるとともに第1の光線束K1の残りを透過させる光学特性を有する。また、第1の誘電体多層膜251は蛍光光YLを透過する光学特性を有する。
一方、第2の誘電体多層膜252は、第2の光線束K2の一部を反射、残りを透過させる光学特性を有する。また、第2の誘電体多層膜252は蛍光光YLを透過する光学特性を有する。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜251及び第2の誘電体多層膜252における青色光(光線束K)の反射率が互いに異なっている。例えば、第1の誘電体多層膜251は、青色光(第1の光線束K1)における反射率が30%に設定され、第2の誘電体多層膜252は、青色光(第2の光線束K2)における反射率が10%に設定される。このように第1の誘電体多層膜251及び第2の誘電体多層膜252における青色光(光線束K)の反射率を異ならせることでも、第1実施形態と同様、明るい照明光WLを生成することができる。
本実施形態において、第1の領域A1は、第1の光線束K1の一部である光線束K1aを透過することで拡散反射素子30に入射させる。また、第2の領域A2は、第2の光線束K2の一部である光線束K2aを透過させることで拡散反射素子30に入射させる。拡散反射素子30は、光線束K1a,K2aを拡散青色光K3として反射する。拡散青色光K3の一部である拡散青色光K3aは、色分離合成素子250の第1の領域A1及び第2の領域A2で反射される。
第1の領域A1は、第1の光線束K1の他の一部(残り)である光線束K1bを反射することで蛍光発光素子27に入射させる。また、第2の領域A2は、第2の光線束K2の他の一部(残り)である光線束K2bを反射することで蛍光発光素子27に入射させる。
本実施形態において、蛍光光YLは、光線束K1b及び光線束K2bを変換することで生成される。蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、色分離合成素子250の第1の領域A1及び第2の領域A2を透過することで、第1の領域A1及び第2の領域A2で反射された拡散青色光K3aと合成されて照明光WLを生成する。
本実施形態の照明装置100Bにおいても、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニット21,22から射出した光を蛍光発光素子27に入射する光線束K1bと拡散反射素子30に入射する光線束K1aとに分離して照明光WLを生成することができる。
(第四実施形態)
続いて、第四実施形態に係る照明装置について説明する。本実施形態と第一実施形態との違いは照明装置の構成であり、それ以外の構成は共通である。以下、上記実施形態と共通の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細については説明を省略する。
図6は本実施形態の照明装置100Cの概略構成を示す平面図である。
照明装置100Cは、図6に示すように、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子350と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27と、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、均一照明光学系40と、制御装置60とを備えている。
本実施形態において、光源装置20と、コリメーター光学系19と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、色分離合成素子350と、第1の集光光学系26と、蛍光発光素子27とは、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
一方、拡散反射素子30と、第2の集光光学系29と、色分離合成素子350と、均一照明光学系40とは、光軸ax2上に順次並んで配置されている。
すなわち、本実施形態の照明装置100Cは、光源装置20に対する蛍光発光素子27及び拡散反射素子30の位置関係が第三実施形態の照明装置100Bの位置関係と反転している。
色分離合成素子350は、基材50Aと、第1の誘電体多層膜351と、第2の誘電体多層膜352とを有する。第1の誘電体多層膜351は第1の領域A1を構成し、第2の誘電体多層膜352は第2の領域A2を構成している。なお、色分離合成素子350は、第1の誘電体多層膜351及び第2の誘電体多層膜352の光学特性が異なる以外、第1実施形態の色分離合成素子50と同一の構成を有する。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜351は、青色光からなる第1の光線束K1の一部を反射、残りを透過させる光学特性を有する。また、第1の誘電体多層膜351は蛍光光YLを反射する光学特性を有する。
一方、第2の誘電体多層膜352は、第2の光線束K2の一部を反射、残りを透過させる光学特性を有する。また、第2の誘電体多層膜352は蛍光光YLを反射する光学特性を有する。
本実施形態において、第1の誘電体多層膜351は、青色光(第1の光線束K1)における反射率が70%に設定され、第2の誘電体多層膜352は、青色光(第2の光線束K2)における反射率が90%に設定される。
第1の領域A1は、光線束K1bを透過することで蛍光発光素子27に入射させる。また、第2の領域A2は光線束K2bを透過することで蛍光発光素子27に入射させる。拡散反射素子30により拡散反射された拡散青色光K3の一部である拡散青色光K3bは、色分離合成素子250の第1の領域A1及び第2の領域A2を透過する。
蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、色分離合成素子350の第1の領域A1及び第2の領域A2で反射されることで、第1の領域A1及び第2の領域A2を透過した拡散青色光K3bと合成され、照明光WLを生成する。
本実施形態の照明装置100Cにおいても、位相差板を用いることなく、2つの発光ユニット21,22から射出した光を蛍光発光素子27に入射する光線束K1bと拡散反射素子30に入射する光線束K1aとに分離して照明光WLを生成することができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、色分離合成素子50,150,250,350として、第1の領域A1及び第2の領域A2を一つずつ有するものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第1の領域A1を複数有していても良い。
図7は変形例に係る色分離合成素子450の平面図である。図7に示すように、色分離合成素子450は、基材50A上に、複数(5つ)の第1の領域A1と、ひとつの第2の領域A2とを有する。第1の領域A1は第1の誘電体多層膜451から構成され、第2の領域A2は第2の誘電体多層膜452から構成される。
第1の領域A1は、基材50Aを第1の面50a側から平面視した状態において、基材50Aの中央部(光線束Kの中心軸O)に1つと、中心軸Oから等しい距離(中心軸Oの周りに回転対称)に4つずつ設けられている。
第2の領域A2は、基材50Aの第2の面50b側に設けられている。第1の領域A1の一部(第1の誘電体多層膜451の周縁部451a)は第2の領域A2(第2の誘電体多層膜452)と重なっている。なお、第2の領域A2を構成する第2の誘電体多層膜452は、第1の領域A1の重なり部分(周縁部51a)以外の部分についてはくりぬかれた状態とされている。
本変形例に係る色分離合成素子450においては、複数の第1の領域A1を中心軸Oのまわりに回転対称に配置している。そのため、色分離合成素子450によって合成される照明光WLは、その光軸回りに拡散青色光K3a及び蛍光光YLが均一に分布した状態となる。このような照明光WLは被照明領域における重畳性が向上するので、品質の良い表示画像を得ることができる。
他の変形例として、図8に示す色分離合成素子550のように、第1の領域A1を枠状としても良い。この場合、第2の領域A2は、平面視した状態において、枠状の第1の領域A1の内側及び外側に設けられている。
あるいは、図9に示す色分離合成素子650のように、矩形状の第1の領域A1における長辺方向の幅が基材650Aの短辺方向の幅に一致するような形状であっても良く、このようにすれば、第1の領域A1の面積を大きく確保することができる。
また、上記実施形態及び変形例では、色分離合成素子として、基材上の異なる面に第1の誘電体多層膜及び第2の誘電体多層膜をそれぞれ形成する構成を例に挙げたが、基材を省いて2枚の誘電体多層膜のみから構成しても良い。また、基材上の同一面上に2枚の誘電体多層膜を形成するようにしても良い。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置400R,400G,400Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では、ホモジナイザー光学系24を備える照明装置を示したが、ホモジナイザー光学系24は必須ではない。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、20…光源装置、21…第1の発光ユニット、21a…半導体レーザー、22…第2の発光ユニット、22a…半導体レーザー、30…拡散反射素子、34…蛍光体層、50,350,350,450…色分離合成素子、51,251,351,451…第1の誘電体多層膜、52,252,352,452…第2の誘電体多層膜、60…制御装置、100,100A,100B,100C…照明装置、400R,400G,400B…光変調装置、600…投射光学系、A1…第1の領域、A2…第2の領域、K1…第1の光線束、K2…第2の光線束、WL…照明光、YL…蛍光光。

Claims (6)

  1. 第1の発光ユニットと第2の発光ユニットとを含み、第1の波長帯の光線束を射出する光源装置と、
    前記光線束を第2の波長帯の変換光に変換する波長変換素子と、
    前記光源装置と前記波長変換素子との間の光路中に設けられ、前記変換光を反射又は透過させる色分離合成素子と、
    拡散反射素子と、を備える照明装置であって、
    前記色分離合成素子は、前記光線束に対する反射率と透過率との比が互いに異なる少なくとも一つの第1の領域と少なくとも一つの第2の領域とを有し、
    前記光源装置から射出された前記光線束は、前記第1の発光ユニットから射出された第1の光線束および前記第2の発光ユニットから射出された第2の光線束を含み、
    前記波長変換素子と前記拡散反射素子と前記色分離合成素子とは、
    前記第1の光線束のうち一部は、前記第1の領域を介して前記拡散反射素子へ入射し、
    前記第1の光線束のうち他の一部は、前記第1の領域を介して前記波長変換素子へ入射し、
    前記第2の光線束のうち少なくとも一部は、前記第2の領域を介して前記波長変換素子へ入射し、
    前記第2の領域が前記変換光を前記拡散反射素子からの反射光の少なくとも一部と合成して照明光を生成するように配置され
    前記色分離合成素子は、互いに対向する第1の面と第2の面とを有する基板と、前記少なくとも一つの第1の領域を構成する第1の光学膜と、前記少なくとも一つの第2の領域を構成する第2の光学膜と、を備え、
    前記第1の光学膜は前記基板の前記第1の面側に設けられ、
    前記第2の光学膜は前記基板の前記第2の面側に設けられており、
    平面視した状態において、前記第1の光学膜の少なくとも一部は前記第2の光学膜と重なっている
    照明装置。
  2. 前記第2の領域は、前記第1の波長帯と前記第2の波長帯との間で波長分離機能を有している
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記少なくとも一つの第1の領域は、前記光線束の中心軸のまわりに対称な形状を有している
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記少なくとも一つの第1の領域は複数の第1の領域からなり、
    前記複数の第1の領域は、前記光線束の中心軸のまわりに対称に配置されている
    請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記第1の光線束の光量と前記第2の光線束の光量との比を調整するように、前記第1の発光ユニットと前記第2の発光ユニットとをそれぞれ制御する制御装置をさらに備える
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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