JP7490125B2 - ステップモータ駆動装置 - Google Patents

ステップモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7490125B2
JP7490125B2 JP2023142828A JP2023142828A JP7490125B2 JP 7490125 B2 JP7490125 B2 JP 7490125B2 JP 2023142828 A JP2023142828 A JP 2023142828A JP 2023142828 A JP2023142828 A JP 2023142828A JP 7490125 B2 JP7490125 B2 JP 7490125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
pulse
drive
signal
response detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023142828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023160914A (ja
Inventor
祐 田京
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2023142828A priority Critical patent/JP7490125B2/ja
Publication of JP2023160914A publication Critical patent/JP2023160914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7490125B2 publication Critical patent/JP7490125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/02Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step specially adapted for single-phase or bi-pole stepper motors, e.g. watch-motors, clock-motors
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/143Means to reduce power consumption by reducing pulse width or amplitude and related problems, e.g. detection of unwanted or missing step
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/36Protection against faults, e.g. against overheating or step-out; Indicating faults
    • H02P8/38Protection against faults, e.g. against overheating or step-out; Indicating faults the fault being step-out

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は、ステップモータ駆動装置に関する。
例えばアナログ表示手段を備えた電子時計は、指針を駆動させるために半回転ずつ回転するステップモータを備えている。ステップモータの制御装置は、ロータを回転させるための駆動信号を出力した後にコイルに生じる逆起電流を測定し、測定された逆起電流に応じてモータ制御のパターンを変化させている。ここで、駆動信号は単一のパルスまたはある極性の複数のパルスからなる。これにより、ステップモータがその状況に応じて適切に駆動される。
また、消費電力削減のため、部分パルスを出力した後に逆起電流を計測し、逆起電流が所定の値より小さくなると次の部分パルスを出力することを繰り返す制御方法があった。
特許文献1には、ほぼ一定の電圧を印加する期間T1の後に上限以上の電流値を検出するとコイルを短絡させ、下限に達すると再励磁すること、そして電流値が上限から下限に達する時間が閾値を超えた場合には1ステップ進んだと判定して励磁を停止することが開示されている。
特許文献2および3には、単元的パルスを印加した後にモータのコイルを流れる電流値が基準値Irefまで降下すると次の単元的パルスをコイルに出力することを所定の時間が経過するまで繰り返すことにより、電力を節約することが開示されている。
特公平2-33108号公報 特許第2739259号明細書 特許第2913307号明細書
しかしながら電池電圧が大きく変化するなど外乱が加わると回転できない状態が継続したり、本来の回転方向とは反対の方向に回転してしまうといった異常動作が発生することがあった。
本発明の目的は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、外乱が加わっても安定して回転できるステップモータ駆動装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明にかかるステップモータ駆動装置は下記記載の構成を採用する。
(1)2極以上着磁されたロータ、前記ロータへ磁力を伝達するステータ、および、前記ステータに向けて磁力を発生するコイルを有するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置であって、間欠的に出力される複数の部分信号を含む駆動信号を出力する駆動回路と、前記部分信号の出力後に1または複数の応答検出パルスを出力する応答検出パルス出力部と、前記部分信号の出力後の前記応答検出パルスが出力される期間に前記コイルに生じる逆起電流を検出する検出回路と、を含み、前記駆動回路は、前記駆動信号に含まれるいずれかの部分信号を前記コイルへ出力し、前記部分信号の出力後に前記検出回路から閾値より小さい逆起電流が検出されると次の部分信号を前記コイルに出力し、前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数に応じて前記応答検出パルスの出力間隔、前記応答検出パルスのパルス幅、または前記閾値を変化させる、ステップモータ駆動装置。
(2)(1)において、前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記応答検出パルスの出力間隔を大きくする、ステップモータ駆動装置。
(3)(1)において、前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記応答検出パルスのパルス幅を狭くする、ステップモータ駆動装置。
(4)(1)において、前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記閾値を大きくする、ステップモータ駆動装置。
(5)(1)において、前記複数の部分信号の信号間隔に基づいて、前記ロータの位相が所期の位相であるか判定する、ステップモータ駆動装置。
(6)(5)において、前記駆動回路は、前記判定の後に、前記ロータの位相が所期の位相であるか否かに応じた、前記ステップモータを駆動する信号を出力する、ステップモータ駆動装置。
(7)(1)において、前記閾値は0より大きい、ステップモータ駆動装置。
本発明によれば、外乱が加わっても従来に比べて安定してステップモータが回転できる。
第1の実施形態にかかる電子時計の一例を示す平面図である。 第1の実施形態にかかる電子時計の回路構成の一例を示すブロック図である。 1ステップの正転の際に出力される信号の一例を示す波形図である。 正転における逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 正転の際に出力されるパルスの他の一例を示す波形図である。 正転における逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 正転における処理の一例を示すフローチャートである。 正転における処理の一例を示すフローチャートである。 駆動ランクの変化を説明する図である。 電子時計の回路構成の変形例を示すブロック図である。 1ステップの正転の際に出力される信号の一例を示す波形図である。 1ステップの正転の際に出力される信号の他の一例を示す波形図である。 正転における処理の他の一例を示すフローチャートである。 正転における処理の他の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態にかかる電子時計の回路構成の一例を示すブロック図である。 同相の場合のロータの回転を説明する図である。 逆相の場合のロータの動作を示す図である。 逆転における処理の一例を示すフローチャートである。 逆転における処理の一例を示すフローチャートである。 同相でロータが正常に逆回転する場合に出力されるパルスの一例を示す波形図である。 逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 ロータが逆相の場合に出力されるパルスの一例を示す図である。 逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 回転検出で非回転と判定される場合に出力されるパルスの一例を示す図である。 逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 誤って非回転と判定される場合に出力されるパルスの一例を示す図である。 逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。 位相判定の他の一例を説明する図である。 位相判定の他の一例を説明する図である。 位相判定の他の一例を説明する図である。 1ステップの正転の際に出力される信号の他の一例を示す波形図である。 逆相の場合に出力される信号の一例を示す図である。 逆相の場合に出力される信号の一例を示す図である。 逆相の場合に出力される信号の一例を示す図である。 図32,33に示される信号によるロータの動作を示す図である。
以下では、図面とともに本発明の実施の形態について詳述する。以下では、携帯型の電子時計1に本発明を適用した場合について説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、ステップモータ20の正転の制御に本発明を適用した電子時計1について説明する。図1は、第1の実施形態にかかる電子時計1の一例を示す平面図であり、図2は、電子時計1の回路構成を概略的に示す図である。電子時計1は、アナログ表示方式の電子時計である。電子時計1は、文字板51と、時針52aと、分針52bと、秒針52cと、モータ制御部2と、電源3と、ステップモータ20と、図示しない輪列と、を含む。電源3は例えば二次電池を含む。
ステップモータ20は、1つのコイル21とロータ22とステータ23a,23bとを有する。ロータ22にはN極およびS極の二極が着磁されている。ロータ22にはより多くの極が着磁されてもよい。ステータ23a,23bはロータ22を挟んで対向している。コイル21は流れる電流に応じた磁力を発生する。コイル21の一端および他端から発生した磁力は、それぞれステータ23a,23bに伝達される。ステップモータ20は輪列に機械的に接続されており、輪列を介して時針52a、分針52bおよび秒針52cのような指針が駆動される。
図2のモータ制御部2には、主にステップモータを正転させる際に必要となる構成が記載されている。モータ制御部2は、発振回路11と、分周回路12と、駆動パルスカウント回路30と、駆動パルス生成回路31と、応答検出パルス生成回路32と、回転検出パルス生成回路34と、補正駆動パルス生成回路35と、セレクタ6と、ドライバ回路7と、応答検出回路41と、回転検出回路42と、を含む。モータ制御部2は、例えばマイクロコントローラを含む集積回路として実装されている。
発振回路11は、水晶振動子(図示せず)によって所定のクロック信号を出力する。クロック信号は分周回路12に入力される。分周回路12はクロック信号分周し、分周回路12により分周されたクロック信号は、駆動パルス生成回路31と、応答検出パルス生成回路32と、回転検出パルス生成回路34と、補正駆動パルス生成回路35と、に入力される。
駆動パルス生成回路31は、所定の極性の磁界をコイル21に生じさせるために、間欠的に出力される複数の部分駆動パルスiを生成し出力する。駆動パルスカウント回路30は、1ステップの駆動において、部分駆動パルスiが出力された回数をカウントする。応答検出パルス生成回路32は、部分駆動パルスiが出力されてから次の部分駆動パルスiが出力されるまでの間、または最後の部分駆動パルスiが出力された後に、ロータ22の動きによりコイル21に生じる逆起電流を検出するための応答検出パルスSiを生成し出力する。
回転検出パルス生成回路34は、ロータ22が1ステップだけ回転したか否かを判定するための回転検出パルスSka,Skbを生成し出力する。補正駆動パルス生成回路35は、ロータ22が1ステップ回転したと判定されなかった場合に、ロータ22を強制的に回転させるための補正パルスを生成し出力する。
セレクタ6には、部分駆動パルスi、応答検出パルスSi、回転検出パルスSka,Skb、補正パルス、が入力される。そして、セレクタ6は、モータ制御部2に含まれるロジック回路やマイクロコントローラの制御に基づいて、これらのパルスのいずれか1つをドライバ回路7へ出力する。
ドライバ回路7は、セレクタ6から入力された部分駆動パルスiに応じた部分駆動信号Di、または、補正パルスに応じた補正信号をステップモータ20のコイル21の端子O1,O2に供給し、ステップモータ20を駆動する。ドライバ回路7が出力する信号の波形の立ち上がり、立ち下がりのタイミングは、ドライバ回路7へ入力されるパルスとほぼ同じである。ここで、ロータ22を1ステップ回転させるための駆動信号は、一連の複数の部分駆動信号からなる。ある駆動信号に含まれる複数の部分駆動信号の極性は同じである。ドライバ回路7は、モータ制御部2の制御により、部分駆動信号の出力後にコイル21に生じる逆起電力の変化に応じて次の部分駆動信号をコイル21に出力する。
またドライバ回路7はセレクタ6から応答検出パルスSiが入力されると、コイル21と応答検出回路41との間に設けられたスイッチを制御することにより、コイル21のO1端子、O2端子に生じた逆起電流を応答検出回路41に入力させる。ドライバ回路7はセレクタ6から回転検出パルスSka,Skbが入力されると、コイル21と回転検出回路42との間に設けられたスイッチを制御することにより、コイル21のO1端子、O2端子に生じた逆起電流を回転検出回路42へ入力させる。
応答検出回路41は、応答検出パルスSiがドライバ回路7に入力された際にコイル21に生じた逆起電流を検出する回路である。応答検出回路41は、例えばコンパレータを含み、検出抵抗に基づいて定まる閾値iVtを超える逆起電流が生じているか否かを検出する。ここで、閾値iVtは0より大きい。
回転検出回路42は、回転検出パルスSka,Skbがドライバ回路7に入力された際にコイル21に生じた逆起電流を検出する回路である。回転検出回路42は、例えばコンパレータを含み、検出抵抗に基づいて定まる閾値kaVt,kbVtを超える逆起電流が生じているか否かを検出する。また、回転検出回路42は、検出された逆起電流に基づいてロータ22が次のステップへ回転したか否かを判定する。回転検出回路42は、逆回転しないと判断した場合に、セレクタ6を制御し、補正パルスをドライバ回路7へ入力させる。
次に、ステップモータ20のロータ22を正転させる制御について説明する。図3は、1ステップの正転の際に出力される信号の一例を示す波形図である。図3には、端子O1,O2のそれぞれに印加される信号と、応答検出パルスSiおよび回転検出パルスSka,Skbが出力されるタイミングを示す線が記載されている。そのタイミングを示す線は、時間軸と交差する方向に延びており、その長さは、そのタイミングにおける逆起電流の値を示す。また、1ステップ毎、端子O1から出力される信号の波形と端子O2から出力される信号の波形とが切り替わる。
図4は、正転における逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。図3の端子O2に対する部分駆動信号Di1は図4の端子O2の電圧に記載されるパルスに対応し、図3の応答検出パルスSiおよび回転検出パルスSka,Skbの長さは、図4の逆起電流の大きさをそれらのタイミングでサンプリングした値に対応する。図3,4は、ロータ22が正常に正転した場合の例である。
駆動期間Tiは、駆動信号が出力される期間に相当し、駆動期間Tiの間に複数の部分駆動信号Di1が出力される。それぞれの部分駆動信号Di1はロータ22の磁極と反発する向きの磁力を発生し、ロータ22を正転の向きに少し回転させる。なお、部分駆動信号Di1のパルス1つ1つの出力期間は0.375msである。この他に、より長い0.5msの出力期間の部分駆動信号Di2が存在する。回転の状況などにより駆動パルス生成回路31が部分駆動パルスi1、部分駆動パルスi2を選択的に出力することにより、ドライバ回路7は端子O1,O2に部分駆動信号Di1および部分駆動信号Di2のうち一方を供給する。
応答検出パルスSiは、部分駆動信号Di1(またはDi2)が出力された後から出力される。応答検出パルスSiにより、大きさが閾値iVtを下回る逆起電流が検出されるまで次の応答検出パルスSiが繰り返し出力される。応答検出パルスSiおよび回転検出パルスSka,Skbのパルス幅は15.625usである。応答検出パルスSiが検出されてからそれに続く次の応答検出パルスSiが出力されるまでの間隔(検出間隔)は、0.125msである。
応答検出回路41が、逆起電流の値の大きさが閾値iVtを下回り、かつ、駆動期間Tiの終了条件を満たしていないことを検出すると、ドライバ回路7は次の部分駆動信号Di1(またはDi2)を出力する。駆動期間Tiの終了条件は、ロータ22が1ステップ回転したか否かを判定する条件であり、応答検出パルスSiにより検出される逆起電流の大きさが閾値iVtを下回らない状態が4回続くことである。終了条件を満たすと、次の部分駆動信号Diは出力されず、駆動信号の出力も終了する。
駆動期間Tiが終了すると、さらに、回転検出パルスSka,Skbが端子O1,O2に出力される。回転検出パルスSka,Skbにより、回転検出回路42はロータ22が1ステップ回転したか否かをより精密に判定する。図3の例では、1つめの回転検出パルスSkaは駆動期間Tiの終了から0.25ms後に出力され、以降の回転検出パルスSkaの出力間隔は0.5msであり、1つめの回転検出パルスSkbは駆動期間Tiが終了してから0.5ms後に出力され、以降の回転検出パルスの出力間隔は0.5msである。例えば、これらの回転検出パルスSkaにより、閾値kaVtより大きい逆起電流が4回以上検出されず、その後、出力される回転検出パルスSkbにより、閾値kbVtより大きい逆起電流が3回以上検出された場合に、回転検出回路42はロータ22が1ステップ回転したと判定する。
部分駆動信号Di1(またはDi2)の間に出力される応答検出パルスSiの検出間隔は、回転検出パルスSka,Skbの出力間隔より小さい。応答検出パルスSiによる検出間隔を狭めることで、その応答検出パルスSiに起因する電磁ブレーキがかかりにくくなり、逆起電流がより大きくなる。これにより逆起電流の検出感度を上げることができる。なお、回転検出パルスSkaおよび回転検出パルスSkbによる判定はどちらか一方だけでも構わない。両方行うことで回転検出の信頼性は上がる。
図5は正転の際に出力されるパルスの他の一例を示す波形図である。図5は一時的に電池電圧が低下した場合の例である。図6は、正転における逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図である。図5,6は、応答検出パルスSiにより検出される逆起電流が駆動期間Tiの終了条件を満たしたものの実際には回転しなかった場合の例である。即ち、本来回転できるまで、部分駆動信号Diを出力すべきところが、応答検出パルスSiにより早い段階で誤って回転と判定してしまい、早めに駆動期間Tiが打ち切られてしまった場合である。この場合には、回転検出パルスSka,Skbにより検出される逆起電流が、回転と検出される条件を満たさないため、非回転であると判定される。なお、部分駆動パルスiが増えるに従い、検出抵抗を変えるなどして逆起電流が閾値iVtを下回るか判定する際の検出感度を下げる(閾値iVtを下げることまたは検出間隔を拡げることに相当する。第2の実施形態参照)ことをしても構わない。これらにより、早い段階で誤って回転と判定する可能性は小さくなる。
図3から6の例では、部分駆動信号Di1(またはDi2)が出力されてから、次の部分駆動信号Di1(またはDi2)が出力されるまでの間隔(信号間隔)が所定の閾値を超える場合に駆動信号の出力を終了している。より広く考えると、モータ制御部2は信号間隔に応じて制御方式を変えている。駆動信号を出力する期間(駆動力に対応)をその駆動信号を出力しながら調整することができるため、常に一定の駆動力で回転できるようになる。また駆動期間Ti終了後に回転検出パルスSkaおよび回転検出パルスSkbによる回転判定を追加することで、例えば電源電圧の変動などにより1ステップの回転に失敗する現象を抑えることができる。
次に正転の際の制御についてさらに説明する。図7,8は、正転における処理の一例を示すフローチャートである。図8は、図7のステップS101の処理を記載した図である。図7に示す処理は、ロータ22を1ステップ正転させるごとに実行される。また図7,8に示される処理は、電子時計1に含まれるマイクロコントローラが駆動パルス生成回路31、応答検出パルス生成回路32、回転検出パルス生成回路34、補正駆動パルス生成回路35、回転検出回路42、応答検出回路41などを制御することで実行されてよい。
はじめに、モータ制御部2は、正転の駆動信号を出力する(ステップS101)ために以下の処理を実行する。なお、以下の処理の前に駆動パルスカウント回路30のカウントはリセットされる。
モータ制御部2は、駆動パルス生成回路31が部分駆動パルスiを生成し出力することを開始させる(ステップS151)。ここで、部分駆動パルスiを入力されたドライバ回路7はコイル21へ部分駆動信号Di1またはDi2を出力する。この際に、駆動パルスカウント回路30は、部分駆動パルスi(部分駆動信号Di1またはDi2に対応)の出力回数をカウントする。
またその部分駆動パルスiの出力中(ステップS152のY)で、かつ、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間(ここでは10ms)が経過しない場合には(ステップS153のN)、モータ制御部2は部分駆動パルスiの出力が終わるまでステップS152からの処理を繰り返す。最大駆動期間により、駆動できるまで延々と部分駆動パルスiの出力回数が増えてしまうことを防ぐことができる。
なお、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間を経過した場合には(ステップS153のY)、駆動力が足りず回転できないと予想されるため、補正駆動パルス生成回路35は補正パルスを生成し、セレクタ6を介いて補正パルスが入力されたドライバ回路7は、ロータ22を強制的に回転させる補正信号を出力する(ステップS154)。補正信号は、5msの信号と、その後の10msのチョッパ信号とを含む。チョッパ信号はデューティ比16/32であり、チョッパ信号に含まれるパルスの期間は0.25msである。部分駆動信号Di出力開始から32ms後に出力される。また次のステップの駆動ランクを上げ、部分駆動信号Di2が出力されるようにする(ステップS155)。そして正転1ステップの回転を終了する。
部分駆動パルスiの出力が終了すると(ステップS152のN)、応答検出パルス生成回路32は応答検出パルスSiを出力し(ステップS156)、応答検出回路41は応答検出パルスSiにおける逆起電流が閾値iVt以下になるか否かを検出し、応答検出パルスSiの出力回数が4回であるか判定する(ステップS157)。応答検出パルスSiの出力回数が4回である場合には(ステップS157のY)、モータ制御部2は駆動信号の出力を終了しステップS103以降の処理へ遷移する。
応答検出パルスSiの出力回数が4回より少ない場合には(ステップS157のN)、モータ制御部2は、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間経過したか判定する。最大駆動期間経過した場合には(ステップS158のY)ステップS154以降の処理を実行する。駆動期間Tiの開始から最大駆動期間経過したか判定する。最大駆動期間経過していない場合には(ステップS158のN)、応答検出パルスSiにより検出される逆起電流が閾値iVtより小さいか否か判定する(ステップS159)。逆起電流が閾値iVtより小さい場合(ステップS159のY)には、次の部分駆動パルスiを出力するためステップS151以降の処理を実行する。一方、逆起電流が閾値iVt以上である場合(ステップS159のN)には、次の応答検出パルスSiを出力するためステップS156以降の処理を実行する。ここで、応答検出パルスSiの出力回数は、その前後に出力される部分駆動信号Di1の信号間隔を示している。よって、応答検出パルスSiの出力回数による判定は、部分駆動信号Di1の信号間隔に基づいて判定しているともいえる。
駆動期間Tiが終了すると、回転検出パルス生成回路34は、所定のタイミングで回転検出パルスSka,Skbを出力し、回転検出回路42はその出力に応じて検出される逆起電力に応じてロータ22が1ステップ回転したか否か判定する(ステップS103)。判定条件は、図3,4とともに説明したとおりである。
ロータ22が1ステップ回転しなかったと判定された場合には(ステップS104のN)、補正駆動パルス生成回路35は補正駆動パルスを生成し、ドライバ回路7は補正駆動パルスを受けて補正信号をコイル21へ出力し、モータ制御部2は次のステップの駆動ランクを上げる。ここで、駆動ランクが上げることは、駆動パルス生成回路31の出力に基づいてドライバ回路7が部分駆動信号Di2を出力するように設定することである。駆動ランクが上がると、駆動信号によるステップモータ20の駆動力がより高くなり、駆動ランクが下がると駆動信号によるステップモータ20の駆動力がより低くなる。
ロータ22が1ステップ回転したと判定された場合には(ステップS104のY)、モータ制御部2は駆動期間Tiに出力された部分駆動パルスiの数(部分駆動信号Diの数と同じである)に基づいて次のステップの駆動ランクを決定する。より具体的には、部分駆動パルスiの出力数が6個未満である場合には(ステップS107のN)、次のステップの駆動ランクを下げ(次のステップで部分駆動信号Di1が出力されるよう設定し)、部分駆動パルスiの出力数が6個以上8個未満である場合には(ステップS108のN)、次のステップの駆動ランクを維持する(部分駆動信号Di1およびDi2のうち今と同じものが出力されるよう設定する)。部分駆動パルスiの出力数が8個以上である場合には(ステップS109のY)、次のステップの駆動ランクを上げる(次のステップで部分駆動信号Di2が出力されるよう設定する)。このように電源電圧が低下してくると、駆動ランクを事前に上げるため、図5、6に示すような早めに駆動期間Tiが打ち切られるような回転になる可能性は低くなる。また電池電圧が上がり過剰な駆動力で異常動作や回転検出パルスSkaおよび回転検出パルスSkbが逆起電流波形に追従できなるような可能性も低くなる。
図9は、駆動ランクの変化を説明する図である。期間aa,bbには通常の電源電圧2.0Vが供給され、その後期間ccには電源電圧が1.6Vに低下し部分駆動信号Di1の出力回数が8回以上になったため次の期間ddでは駆動ランクがあがり部分駆動信号Di2が出力され、期間eeでは電源電圧が2.0Vに戻り部分駆動信号Di2の出力回数が6回未満となったため、次の期間ffでは駆動ランクが下がり部分駆動信号Di1が出力されている。駆動期間Tiの長さの調整に加え、部分駆動信号Di1,Di2を切り替えることにより、より広範囲な環境の変化に対応でき、常に安定した駆動力で回転できる。また、部分駆動信号Di1,Di2は今回2種類として説明したが、もちろん3種類以上あっても構わない。電源電圧の変動に対してきめ細かい駆動力の切り替え制御が可能となる。その他、駆動ランクの切り替えは1ステップごと判断していたが、例えば2ステップ、3ステップ回転した後に、すべてのステップが所定の駆動ランクの切り替え条件に合致しているかどうかで駆動ランクの切り替え判断を行ってもよい。電源電圧が比較的安定した状態で駆動力を切り替えられるようになるため、電波時計の電波受信時のような電源電圧が大きく変動しているような状態や電源ノイズ等によって誤って駆動ランクを切り替えて消費電力の増大や回転検出パルスが追従できなくなるといった可能性を小さくすることが可能となる。
図7,8に示される処理により、図3,4とともに説明される手法でステップモータ20をより細やかに制御することが可能になる。なお、部分駆動パルスiの出力数で駆動ランクの切り替えを行ったが、部分駆動パルスiの出力数が増えるに従って応答検出パルスSiの出力数も増えるため、応答検出パルスSiの出力数で駆動ランクの切り替えを行っても構わない。なお、部分駆動信号Di1および部分駆動信号Di2のパルス1つ1つの出力期間は同じとしたが、部分駆動信号が増えるに従ってパルスの幅を増やしても構わない。パルスの幅を増やすことで駆動期間Tiを短くすることができ高速運針に対して有効となる。
[第1の実施形態の変形例]
以下では、第1の実施形態の変形例について、主に相違点について説明する。この変形例では、これまでの例と異なり、部分駆動信号Di1が出力される前に先行部分信号Dj1またはDj2が出力される。
図10は、電子時計の回路構成の変形例を示すブロック図である。この変形例では、図2の例に対し、先行駆動パルス生成回路33が付加され、駆動パルス生成回路31や応答検出回路41の動作が異なっている。
図11は、正転の際に出力される信号の一例を示す波形図である。図12は1ステップの正転の際に出力される信号の他の一例を示す波形図であり、図11の例より高い駆動ランクの際に出力される信号を示す波形図である。図11,12は図3に対応し、端子O1,O2のそれぞれに印加される信号と、応答検出パルスSiおよび回転検出パルスSkが出力されるタイミングを示す線が記載されている。
図11,12に示される例では、駆動信号が出力される駆動期間Tiには、先行部分信号Dj1およびDj2のうち一方と、複数の部分駆動信号Di1とが順に出力される。先行部分信号Dj1は、0.5msごとに出力される0.375ms幅の2つのパルスであり、駆動ランクが低い場合に出力される。先行部分信号Dj2は、1.0msの間出力されるパルスであり、駆動ランクが高い場合に出力される。
図11および図12の例では、先行部分信号Dj1またはDj2が出力された直後から応答検出パルスSiが出力され、逆起電流が検出されている。これは、先行部分信号Dj1またはDj2によりロータ22が回転する可能性があるからである。また回転する可能性があることに付随して、図11に見られるように先行部分信号Dj1は、チョッパー休止期間と、続けての駆動パルス出力期間とを有するチョッパーパルス構成とした。これは先行部分信号Dj1と先行部分信号Dj2の2つの駆動ランクのどちらが出力されても、応答検出パルスSiの出力開始タイミングを同じにするためである。即ち、仮に先行部分信号Dj1のチョッパーパルスにおいて駆動パルス出力期間と、続けてのチョッパー休止期間としてしまうと、先行部分信号Dj1を出力した直後からロータ回転による逆起電流が生じるため、応答検出パルスSiの出力開始タイミングを前倒ししなくてはならない。この場合には先行部分信号Dj1と先行部分信号Dj2とで応答検出パルスSiの出力開始タイミングを異ならせる必要が生じてしまう。
駆動期間Tiの終了条件は図3,4と同じであり、4回の応答検出パルスSiが出力されることである。一方、先行部分信号Dj1またはDj2の後の応答検出パルスSiにより逆起電流が閾値iVtより低いことが検出されると、次に部分駆動信号Di1が出力され、その後の動作は図3,4の例と同様である。
なお、先行部分信号Dj1,Dj2は、図11,12と異なっていてもよい。先行部分信号Dj2が先行部分信号Dj1よりパルスが印加される期間が長ければよい。例えば、図31に示されるように駆動ランクの切り替わりに際して先行部分信号Dj全てのパルスが切り替わるのではなく、一部のパルスが切り替わるようにしてもよい。図31の例では、先行部分信号Dj2が、0.5ms幅のパルスとその後に出力される0.375ms幅のパルスを含む。また、今回は2種類の部分駆動信号Dj1,Dj2を用いる例を説明したが、もちろん3種類以上であっても構わない。例えば、3つの駆動ランクであれば駆動ランクが低い順に0.5msごとに出力される0.25ms幅の2つのパルス、0.375ms幅の2つのパルス、0.5ms幅の2つのパルスとしてもよい。駆動ランクの切り替えも1ステップごとに判断するのでなく、例えば2ステップ、3ステップ回転した後に、駆動ランクの切り替えを判断しても構わない。
次に正転の際の制御についてさらに説明する。図13,14は、正転における処理の他の一例を示すフローチャートであり図7,8に対応する図である。以下の説明では、図7,8との共通点については説明を省略する。図13,14に示される処理は、モータ制御部2に含まれるマイクロコントローラが駆動パルス生成回路31、応答検出パルス生成回路32、先行駆動パルス生成回路33、回転検出パルス生成回路34、補正駆動パルス生成回路35、回転検出回路42、応答検出回路41などを制御することで実行される。
はじめに、モータ制御部2は、正転のための駆動信号のうち、先行部分信号Dj1またはDj2を出力する(ステップS201)。そして、それに続く駆動信号を出力するため、図14に示される処理を実行する。図14は、図13のステップS202の処理を記載した図である。
はじめに、応答検出パルス生成回路32は応答検出パルスSiを出力し(ステップS251)、応答検出回路41は応答検出パルスSiにおける逆起電流が閾値iVt以下になるか否かを検出し、応答検出パルスSiの出力回数が4回であるか判定する(ステップS252)。応答検出パルスSiの出力回数が4回である場合には(ステップS252のY)、モータ制御部2は駆動信号の出力を終了しステップS203以降の処理へ遷移する。
応答検出パルスSiの出力回数が4回より少ない場合には(ステップS252のN)、モータ制御部2は、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間(10ms)経過したか判定する(ステップS253)。最大駆動期間経過した場合には(ステップS253のY)、補正駆動パルス生成回路35は補正パルスを生成し、セレクタ6を介いて補正パルスが入力されたドライバ回路7は、ロータ22を強制的に回転させる補正信号を出力する(ステップS254)。また次のステップの駆動ランクを上げ、先行部分信号Dj2が出力されるようにする(ステップS255)。そして正転1ステップの回転を終了する。
一方、最大駆動期間経過していない場合には(ステップS253のN)、応答検出パルスSiにより検出される逆起電流が閾値iVtより小さいか否か判定する(ステップS256)。逆起電流が閾値iVtより小さい場合(ステップS256のY)には、駆動パルス生成回路31に部分駆動パルスiの出力を開始させる(ステップS257)。一方、逆起電流が閾値iVt以上である場合(ステップS253のN)には、次の応答検出パルスSiを出力するためステップS251以降の処理を実行する。
そして、その部分駆動パルスiの出力中(ステップS258のY)には、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間が経過した場合を除き(ステップS259のN)、部分駆動パルスiの出力が終わるまでモータ制御部2はステップS258の処理を繰り返すことで待機する。
なお、駆動期間Tiの開始から最大駆動期間を経過した場合には(ステップS259のN)、ステップS254以降の処理が実行される。
駆動期間Tiが終了すると、回転検出パルス生成回路34は、所定のタイミングで回転検出パルスSka,Skbを出力し、その出力に応じて検出される逆起電力に応じてロータ22が1ステップ回転したか否か判定する(ステップS203)。判定条件は、図3,4とともに説明したものと同じである。
ロータ22が1ステップ回転しなかったと判定された場合には(ステップS204のN)、補正信号が出力され(ステップS205)、モータ制御部2は次のステップの駆動ランクを上げる(ステップS206)。この場合、先行駆動パルス生成回路33の出力に基づいてドライバ回路7が先行部分信号Dj2を出力するよう設定される。
ロータ22が1ステップ回転したと判定された場合には(ステップS204のY)、モータ制御部2は次のステップの駆動ランクを決定する。より具体的には、部分駆動パルスiの出力数が4個未満である場合には(ステップS207のN)、次のステップの駆動ランクを上げ(次のステップで先行部分信号Dj2が出力されるよう設定し)、部分駆動パルスiの出力数が4個以上6個未満である場合には(ステップS208のN)、次のステップの駆動ランクを維持する(先行部分信号Dj1およびDj2のうち今と同じものが出力されるよう設定する)。部分駆動パルスiの出力数が6個以上である場合には(ステップS209のY)、次のステップの駆動ランクを下げる(次のステップで先行部分信号Dj1が出力されるよう設定する)。
図13,14に示される処理により、図11,12に記載されるような信号の出力が可能になる。第1の実施形態およびその変形例では1ステップが1秒運針であると想定しているが、64Hz運針など高速運針に適用しても構わない。補正パルスが出力される条件になったらその補正パルスの出力期間を担保するため、一時的に16Hzといったスピードに落とすようなことをしても構わない。なお、パルス形状、判定個数等は一例であり、適宜モータに応じて設定されるべきである。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、ステップモータ20の逆転の制御に本発明を適用した電子時計1について説明する。図15は、第2の実施形態にかかる電子時計1の回路構成を概略的に示す図である。外形については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
電子時計1は、図1に示される指針等と、モータ制御部2と、電源3と、ステップモータ20と、図示しない輪列と、を含む。電源3、ステップモータ20、輪列および図1に示される指針等は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図15のモータ制御部2には、主にステップモータを逆転させる際に必要となる構成が記載されている。モータ制御部2は、発振回路11と、分周回路12と、駆動パルスカウント回路70と、第1駆動パルス生成回路71と、応答検出パルス生成回路72と、第2駆動パルス生成回路73と、回転検出パルス生成回路74と、第3駆動パルス生成回路75と、第4駆動パルス生成回路76と、回転収束パルス生成回路77と、セレクタ6と、ドライバ回路7と、応答検出回路81と、回転検出回路82と、を含む。モータ制御部2は、例えばマイクロコントローラを含む集積回路として実装されている。
発振回路11、分周回路12は第1の実施形態と同様である。分周回路12により分周されたクロック信号は、第1駆動パルス生成回路71と、応答検出パルス生成回路72と、第2駆動パルス生成回路73と、回転検出パルス生成回路74と、第3駆動パルス生成回路75と、第4駆動パルス生成回路76と、回転収束パルス生成回路77と、に入力される。
第1駆動パルス生成回路71は、所定の極性の磁界をコイル21に生じさせるために、間欠的に出力される複数の部分駆動パルスmを生成し出力する。応答検出パルス生成回路72は、部分駆動パルスmが出力されてから次の部分駆動パルスmが出力されるまでの間、または最後の部分駆動パルスmが出力された後に、ロータ22の動きにより生じる逆起電流を検出するための応答検出パルスSmを生成し出力する。駆動パルスカウント回路70は、1ステップの駆動において、部分駆動パルスmが出力された回数をカウントする。モータ制御部2は、一連の部分駆動パルスmが出力される間隔(信号間隔)に基づいて、モータ制御部2が想定する位相とロータ22の位相とが同じであるか否かを判定する。以下では、位相が同じ場合を同相、位相が反対の場合を逆相と記載する。
第2駆動パルス生成回路73は、モータ制御部2が想定する位相とロータ22の位相とが同じである場合に、第2駆動パルスbを生成し出力する。第2駆動パルスbに応じて、ドライバ回路7はロータ22を逆回転させる第2駆動信号Bを出力する。回転検出パルス生成回路74は、第2駆動パルスbが出力された後に、ロータ22が1ステップだけ逆方向に回転したか否かを判定するための回転検出パルスSkを生成し出力する。
第3駆動パルス生成回路75は、モータ制御部2が想定する位相とロータ22の位相とが反対である場合に、第3駆動パルスcを生成し出力する。第3駆動パルスcは複数のパルスとして出力される。第3駆動パルスcの詳細については後述する。
第4駆動パルス生成回路76は、第4駆動パルスdを生成し出力する。第4駆動パルスdは、ロータ22に対して第2駆動パルスbより強い駆動力を伝達するためのパルスであり、電源電圧が急激に低下するなどの大きな外乱がある場合に限り出力されるパルスである。第4駆動パルスdは複数のパルスとして出力される。第4駆動パルスdの詳細については後述する。
回転収束パルス生成回路77は、回転収束パルスsを出力する。回転収束パルスsは、1ステップ回転しない程度の駆動力の小さなパルスで構成される。回転検出パルスSk終了後、回転判定されたか否かに基づいてパルス出力が切り替わるようになっている。ロータ22の回転が終了していない状態で以降のパルスが出力されると、一気に2ステップするなど異常運針になりやすい。回転収束パルスsは、異常運針を防ぐためのパルスであり、回転検出パルスSk終了後、回転判定された場合、即ち回転できた場合は、ロータ22の回転を促進し、反対に回転検出パルスSk終了後、回転できなかったと判定された場合、即ち回転できなかった場合は、ロータ22の回転を抑制し、早期に静止位置に戻す作用のあるパルスである。ロータの回転が収束した状態で次のステップのパルスが出力されるようになるため安定した高速運針が実現できる。また回転収束パルスは1つのパルスではなく2以上のチョッパーパルスが望ましい。2以上のチョッパーパルスにすることで、抑制できる時間幅が増え、ロータ22の駆動力がある程度変動しても対応できる。もちろん第1の実施形態に適用しても構わない。
周波数選択回路79は、1ステップ逆回転させるためのモータ制御部2の動作の開始から、次のステップにおいて1ステップ逆回転させるためのモータ制御部2の動作の開始までの1ステップの期間を選択する。周波数選択回路79は、1ステップの期間としてその逆数である駆動周波数を選択する。
セレクタ6には、部分駆動パルスm、応答検出パルスSm、第2駆動パルスb、回転検出パルスSk、第3駆動パルスc、第4駆動パルスd、回転収束パルスsが入力される。そして、セレクタ6は、モータ制御部2に含まれるロジック回路やマイクロコントローラの制御に基づいて、これらのパルスのうちいずれか1つをドライバ回路7へ出力する。
ドライバ回路7は、部分駆動信号Dm、第2駆動信号B、第3駆動信号C、第4駆動信号D、回転収束信号Sをステップモータ20のコイル21の端子O1,O2に供給する。部分駆動信号Dm、第2駆動信号B、第3駆動信号C、第4駆動信号D、回転収束信号Sは、それぞれ、セレクタ6から入力された、部分駆動パルスm、第2駆動パルスb、第3駆動パルスc、第4駆動パルスd、回転収束パルスsに応じて出力される。ここで、ロータ22を1ステップ逆回転させる際に出力される駆動信号は、一連の部分駆動信号Dmからなる。ある駆動信号に含まれる複数の部分駆動信号Dmの極性は同じである。
またドライバ回路7はセレクタ6から応答検出パルスSmが入力されると、コイル21と応答検出回路41との間に設けられたスイッチを制御することにより、コイル21のO1端子、O2端子に生じた逆起電流を応答検出回路41に入力させる。ドライバ回路7はセレクタ6から回転検出パルスSkが入力されると、コイル21と回転検出回路42との間に設けられたスイッチを制御することにより、コイル21のO1端子、O2端子に生じた逆起電流を回転検出回路42へ入力させる。
応答検出回路81は、応答検出パルスSmがドライバ回路7に入力された際にコイル21に生じた逆起電流を検出する回路である。応答検出回路41は、例えばコンパレータを含み、検出抵抗に基づいて定まる閾値mVtを超える逆起電流が生じているか否かを検出する。
回転検出回路82は、回転検出パルスSkがドライバ回路7に入力された際にコイル21に生じた逆起電流を検出する回路である。回転検出回路42は、例えばコンパレータを含み、検出抵抗に基づいて定まる閾値kVtを超える逆起電流が生じているか否かを検出する。また、回転検出回路42は、検出された逆起電流に基づいてロータ22が1ステップ逆方向に回転したか否かを判定する。回転検出回路42は、回転していないと判定した場合に、セレクタ6を制御し、強制的に回転させるためのパルスをドライバ回路7へ入力させる。この動作の詳細については後述する。
次に、本発明の実施形態にかかるステップモータ20の逆転時の動作の概要を説明する。図16は、同相の場合のロータ22の回転を説明する図であり、ロータ22の状態の変化を示すである。直線Lは、コイル21が磁力を発生しない場合にロータ22が磁石による保持力で静止する位置を示している。直線Lはステータ23a,23bを結ぶ線を正転方向にj°回転させた方向に延びている。ロータ22が静止する位置はロータ22が駆動パルス出力後、減衰しながら自由振動する際の中心であり、以下では「安定位置」と記載する。ステップモータ20の1ステップはロータ22では半回転であり、ロータ22は半回転ごとに安定位置に達する。
時間T11は、初期状態であり、ロータ22は安定位置に静止している。時間T12には、複数の部分駆動パルスmに基づいて、複数の部分駆動信号Dmを含む第1駆動信号Aがコイル21に入力される。コイル21はステータ23a,23bを介して第1の極性の磁力をロータ22に伝達する。第1の極性の磁力により、同相の場合にロータ22の磁極とステータ23a,23bとが反発する。これにより、ロータ22は正転方向に少し回転する。ここで、複数の部分駆動信号Dmの信号間隔に基づいて、ロータ22が同相であるか逆相であるか判定される。図16の例では同相であると判定される。
同相であると判定されると、時間T13には第2駆動パルスbがドライバ回路7に入力され、コイル21にはロータ22を次のステップへ逆回転させる第2駆動信号Bが供給される。すると、コイル21に第1の極性と反対の第2の極性の磁力が生じ、その磁力はロータ22へ伝達される。第2の極性の磁力により、時間T13かつ同相の場合にロータ22の磁極とステータ23a,23bとが引き合う。第2の極性の磁力により、ロータ22は逆転方向に回転し、慣性と磁石の保持力により次のステップの安定位置まで逆転し(時間T14)、最終的には次のステップの安定位置で静止する(時間T15)。ロータ22の極性が反転しているため、その後さらに1ステップ逆回転させる際には、前ステップとは反対の極性の磁力がコイル21から供給される(時間T16参照)。即ち、正転と同様、1ステップ毎、端子O1から出力される信号の波形と端子O2から出力される信号の波形とが切り替わる。
図17は、逆相の場合のロータ22の動作を示す図である。時間T21は、初期状態であり、ロータ22は安定位置に静止している。ここで、モータ制御部2の動作から予期される位相は図16の時間T11の状態であり、時間T21のロータ22の位相はモータ制御部2の動作から予期される位相と反対(逆相)であるとする。
時間T22には、複数の部分駆動パルスmに基づいて、複数の部分駆動信号Dmを含む第1駆動信号Aがコイル21に入力される。コイル21はステータ23a,23bを介して第1の極性の磁力をロータ22に伝達する。第1の極性は、同相の場合と同じであるが、時間T22においてはロータ22が逆相であるので、第1の極性ではロータ22の磁極とステータ23a,23bとが引き合い、ロータ22は逆転方向に少し回転する。ここで、複数の部分駆動信号Dmの信号間隔に基づいて、ロータ22が同相であるか逆相であるか判定される。ここではロータ22の位相が逆相であると判定される。
次に、逆相と判定された場合に第3駆動パルスcがドライバ回路7に入力され、第3駆動信号Cがコイル21に入力される(時間T23)。ここでは、ロータ22が逆相である場合にロータ22が正方向に1ステップ回転しないように制御される。そして、ロータ22は最終的には第1駆動信号Aが供給される前と同じ安定位置へ向けて回転する(時間T24)。なお、第3駆動パルスcのデューティ比は、仮に同相であるのに逆相であると判定された場合にロータ22が逆方向に1ステップ回転しうる程度の駆動力が生じるように設定されている。
次に、逆回転の際の制御についてさらに詳細に説明する。図18,19は、逆転における処理の一例を示すフローチャートである。図19は、図18のステップS301とS311をより詳細に記載した図である。図18に示す処理は、ロータ22を1ステップ逆回転させるごとに実行される。また図18,19に示される処理は、電子時計1に含まれるマイクロコントローラが、第1駆動パルス生成回路71、応答検出パルス生成回路72、第2駆動パルス生成回路73、回転検出パルス生成回路74、第3駆動パルス生成回路75、第4駆動パルス生成回路76、回転収束パルス生成回路77、応答検出回路81、回転検出回路82などを制御することで実行される。
はじめに、モータ制御部2は、コイル21へ第1駆動信号Aを出力する(ステップS301)ために以下の処理を実行する。第1駆動信号Aは、複数の部分駆動パルスmに応じた複数の部分駆動信号Dmを含む。なお、以下の処理の前に駆動パルスカウント回路70のカウントはリセットされる。
モータ制御部2は、第1駆動パルス生成回路71が複数の部分駆動パルスmを生成し出力することを開始させる(ステップS351)。ここで、部分駆動パルスmを入力されたドライバ回路7はコイル21へ部分駆動信号Dmを出力する。この際に、駆動パルスカウント回路30は、部分駆動パルスmの出力回数をカウントする。
またその部分駆動パルスmの出力中(ステップS352のY)で、かつ、第1駆動信号Aの開始から出力期間(ここでは2.25ms)が経過してない場合には(ステップS353のN)、モータ制御部2は部分駆動パルスmの出力が終わるまでステップS352からの処理を繰り返す。
ここで、第1駆動信号Aの開始から出力期間を経過した場合には(ステップS353のY)、モータ制御部2は第1駆動信号Aの出力のための処理を終了する。
また、部分駆動パルスmの出力が終了して(ステップS352のN)も、すでにこの第1駆動信号Aの出力において、これまでに4番目の部分駆動パルスmが出力されている場合には(ステップS354のY)、ステップS353に遷移し、モータ制御部2は出力期間が経過するまで待機する。
部分駆動パルスmの出力が終了し(ステップS352のN)、すでに出力された部分駆動パルスmの数が3以下である場合には(ステップS354のN)、応答検出パルス生成回路72は応答検出パルスSmを出力し(ステップS355)、応答検出回路81は応答検出パルスSmの出力タイミングにおける逆起電流が閾値mVt以下になるか否かを検出する。ここで、第1駆動信号Aの開始から出力期間を経過した場合には(ステップS356のY)モータ制御部2は第1駆動信号Aの出力のための処理を終了し、第1駆動信号Aの開始から出力期間を経過していない場合には(ステップS356のN)、さらに応答検出パルスSmにより検出される逆起電流が閾値mVtより小さいか否か判定する(ステップS357)。逆起電流が閾値mVtより小さい場合(ステップS357のY)には、次の部分駆動パルスmを出力するためステップS351以降の処理を実行する。一方、逆起電流が閾値mVt以上である場合(ステップS357のN)には、次の応答検出パルスSmを出力するためステップS355以降の処理を実行する。
図19に示される処理が終了すると、モータ制御部2は出力された部分駆動パルスm(部分駆動信号Dmに相当)の信号間隔に基づいて、モータ制御部2が想定する位相とロータ22の実際の位相とが同じであるか否かを判定する。より具体的には、モータ制御部2は駆動パルスカウント回路70によりカウントされた部分駆動パルスmの数が3個以下であるか否かを判定する(ステップS302)。
部分駆動パルスmの数が3個以下の場合には(ステップS302のY)、想定される位相とロータ22の実際の位相とが異なる(逆相)であると判定し、第3駆動パルス生成回路75は第3駆動パルスcを出力し、ドライバ回路7はそれを受けて第3駆動信号Cを出力する(ステップS303)。また周波数選択回路79は、次のステップの開始までの駆動周波数として16Hzを選択する(ステップS304)。なお、同相で正常に逆回転する場合より駆動周波数は低く、1ステップの期間を長くした。即ち、逆相は一般的には起こりづらい状態ではあるが、次のステップでは同相状態に復帰し、確実に回転できるようにする必要がある。次のステップの開始前にロータ22が確実に静止した状態を確保するため、次のステップの開始までの期間は同相で正常に逆回転する場合よりも十分長くした。
一方、部分駆動パルスmの数が3個を超える場合には(ステップS302のN)、想定される位相とロータ22の実際の位相とが同じである(同相)であると判定し、第2駆動パルス生成回路73は第2駆動パルスbを出力し、ドライバ回路7はそれを受けて第2駆動信号Bを出力する(ステップS305)。ここで、第1駆動信号Aの出力期間は一定であるので、その出力期間内に出力される部分駆動パルスmの数は、部分駆動パルスmの信号間隔を示している。よって、部分駆動パルスmの数による判定は、部分駆動パルスmの信号間隔に基づいて判定しているともいえる。
回転検出パルス生成回路34は、所定のタイミングで回転検出パルスSkを出力し(ステップS306)、回転検出回路82はその出力に応じて検出される逆起電力に応じてロータ22が1ステップ逆回転したか否か判定する(ステップS307)。より具体的には、3回出力される回転検出パルスSkのうち、3回全て回転検出パルスSkについて逆起電力が閾値kVtより大きい場合には、回転検出回路82は逆方向に回転したと判定する。
逆回転したと判定された場合には(ステップS307のY)、回転収束パルス生成回路77は回転収束パルスsを出力し、ドライバ回路7は、回転収束信号Sを出力する(ステップS308)。回転収束信号Sは、端子O1,O2のうち一方に、ロータ22を早期に静止位置に戻すように出力される。さらに周波数選択回路79は、駆動周波数として64Hzを選択する(ステップS309)。
一方、逆回転していないと判定された場合には(ステップS307のN)、回転収束パルス生成回路77は回転収束パルスsを出力し、ドライバ回路7は回転収束信号Sを出力する(ステップS310)。ただし、回転収束信号Sは、端子O1,O2のうち、ステップS308において印加される方と異なる方に出力される。これは、逆回転した場合と逆回転しない場合とでは、ロータ21の極性が異なるため、ロータ22の回転を収束さえるために必要な信号の極性も変える必要があるからである。
回転収束信号Sによりロータ22の回転が抑制されると、モータ制御部2は、もう一度第1駆動信号Aを出力する(ステップS311)。この動作は、ステップS301と同じであるので説明を省略する。
そして、モータ制御部2は、駆動パルスカウント回路70によりカウントされた部分駆動パルスmの数が3個以下であるか否かを判定する(ステップS312)。部分駆動パルスmの数が3個を超える場合には(ステップS312のN)、同相であるとして、ロータ22をより確実に回転させるため、第4駆動パルス生成回路76が第4駆動パルスdを生成して出力し、ドライバ回路7は第4駆動信号Dをコイル21へ出力する(ステップS313)。そして、所要時間が長く次のステップの開始までの時間を長くする必要があるため、周波数選択回路79は駆動周波数として8Hzを選択する(ステップS314)。一方、部分駆動パルスmの数が3個以下の場合には(ステップS312のY)、逆相であるとして、第3駆動パルス生成回路75は第3駆動パルスcを出力し、ドライバ回路7はそれを受けて第3駆動信号Cを出力する(ステップS315)。また周波数選択回路79は、次のステップの開始までの駆動周波数として16Hzを選択する(ステップS316)。
図20は、同相でロータ22が正常に逆回転する場合に出力されるパルスの一例を示す波形図である。図21は逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図であり、図20に示されるパルスが入力される場合の例を示す図である。図20,21の例では、第1駆動信号Aの出力期間Taの間に4つの部分駆動信号Dmがコイル21へ印加される。同相の場合には、部分駆動信号Dmにより正転方向にロータ22が動くため、静止位置からロータ22の回転移動量が大きく、部分駆動信号Dmの印加が終わってから磁石の保持力によりロータ22が元の方向へ戻る速い動作により、逆起電流が早く低下する。このため、閾値mVtより低い逆起電流を検出するまでに出力される応答検出パルスSmの数は少なくなり、部分駆動パルスmおよび部分駆動信号Dmの信号間隔は狭くなる。そのため、出力期間Taに出力される部分駆動信号Dmの数(部分駆動パルスmの数も同じである)は多くなる。図18のステップS302では、このメカニズムを利用してロータ22が同相であるか否かを検出している。モータ制御部2は信号間隔に応じて同相か否かを判定し、その判定結果に応じて制御方式を変えている。
第1駆動信号Aの出力期間Taにおいて、部分駆動パルスmおよびそれに応じて出力される複数の部分駆動信号Dmのそれぞれのパルス幅は、それらが出力されるごとに短くなっていく。この例では、出力期間Taは2.25msであり、1番目から4番目の複数の部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)のパルス幅は、それぞれ、0.5ms、0.375ms、0.25ms、0.125msである。これにより、前半に出力されるパルスで静止位置からのロータ22の移動量を大きくできるとともに後半に出力パルスで部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の信号間隔の相違を、部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の変化として容易に検出することが可能になり、同相と逆相とで部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の信号間隔を異ならせることができ、位相判定しやすくなる。なお、例えば2番目以降の部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)のパルス幅が同じであってもよいし、外乱に強いモータである場合には、すべてのパルス幅が同じであってもよい。
また、部分駆動パルスmのパルス形状は、電源電圧に応じて変化してもよい。例えば電源電圧が通常(ここでは1.8V以上)の場合に上記のパルス幅とし、電圧がより低い場合に、1番目から4番目の複数の部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)のパルス幅は、それぞれ、0.75ms、0.625ms、0.5ms、0.375msとなってもよい。ほかには、1番目の部分駆動パルスmが出力される前や後に、固定的なパルスが出力される期間があってもよい。
応答検出パルスSmの間隔(検出間隔)は0.125msであり、パルス幅は15.625usである。
図20,21の例では、同相と判定され、第2駆動信号Bが出力される。第2駆動信号Bのパルス幅(ここでは出力期間Tbに相当)は1.5msである。また3つの回転検出パルスSkが検出間隔0.5msで出力され、ステップS307においてロータが1ステップ逆方向に回転したと判定される。その3ms後回転収束信号Sが出力される。回転収束信号は回転判定時と非回転判定時で出力開始タイミングを異ならせてもよい。
回転収束信号Sは、デューティ比が8/32のチョッパーパルス群であり、本実施形態の例では出力期間Ts(ここでは1.0ms)に出力されるチョッパーパルスの数は2である。回転収束信号Sは、単独ではロータ22が回転しない程度の駆動力しか発生しない強さの信号である。ロータ22を回転させるための信号が出力された後に出力される回転収束信号Sにより、ロータ22の振動などの動きをより早く抑制することができる。
図22は、ロータ22が逆相の場合に出力されるパルスの一例を示す波形図である。図23は逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図であり、図22に示されるパルスが入力される場合の例を示す図である。図20,21の例では、第1駆動信号Aの出力期間Taの間に3つの部分駆動信号Dmがコイル21へ印加される。逆相の場合には、部分駆動信号Dmにより逆転方向にロータ22が動くため、その後ロータ22が安定位置まで戻ろうとする動きが鈍くなる。それにより逆起電流は同相の場合より遅く低下する。このため、閾値mVtより低い逆起電流を検出するまでに出力される応答検出パルスSmの数が多くなり、部分駆動パルスmおよび部分駆動信号Dmの信号間隔は広く、部分駆動信号Dmの数(部分駆動パルスmの数も同じである)は多くなる。
図22,23の例では、ステップS302において同相と判定され、出力期間Tcに第3駆動信号Cが出力される。第3駆動信号Cはデューティ比16/32のチョッパーパルス群である。それぞれのチョッパーパルスの幅は0.125msであり、出力期間Tcは1.5msである。
第3駆動信号Cは第2駆動信号Bより駆動力が弱く、その駆動力は、逆相の場合にロータ22が誤って正方向に回転することは絶対にないが、同相の場合にロータ22がある程度回転しうるように設定されている。これにより、逆相の場合に誤って正方向に回転することを防ぎつつ、実際が同相であるのに逆相と判定された場合の影響を最小限にしている。また第3駆動信号Cは、図32,33に示されるように図20の第2駆動信号Bと反対の端子に出力してもよく、図34に示されるように出力しなくてもよい。図20の例ではコイル20の端子O1,O2のうち第1駆動信号Aと異なる端子O1に第2駆動信号Bが出力されているが、図32,33の例では、第3駆動信号Cは第1駆動信号Aと同じ端子O2に出力されている。第3駆動信号Cの極性は第2駆動信号Bと反対である。図35は図32,33に示される信号によるロータ22の回転の一例を示す図である。第3の駆動信号Cを反対の端子に出力することで、ロータ22を静止位置に引き戻すような作用となる(図35のT33参照)。これにより、逆相の場合に誤って正転する現象を抑制し、逆相状態が継続するような異常運針になりづらくなる。図34に示されるように駆動信号Cが無ければ、その分次のステップを早く出力でき、より高速に運針できるというメリットがある。
図24は、回転検出で非回転と判定される場合に出力されるパルスの一例を示す図である。図25は逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図であり、図24に示されるパルスが入力される場合の例を示す図である。
図24,25は、同相と判定されたが、電源電圧の低下などにより逆方向に回転できなかった場合の例を示している。この例では、第2駆動信号Bが出力されたのちの、3回の回転検出パルスSkによる逆起電流の判定のタイミングにおいて、2回以上閾値kVtを上回る逆起電流が計測されなかったため、回転していないと判定され(ステップS307のN)、図20の例と反対の端子に回転収束信号Sが出力されている。そこでロータ22の動作が抑制されたのちに、最初の第1駆動信号Aの部分駆動信号Dmが出力されてから32ms後、再び第1駆動信号Aの部分駆動信号Dmが出力され、そこで同相であると判定されている(ステップS312のN)。その後、より確実にロータ22を逆方向に回転させるため、第4駆動信号Dが出力されている。第4駆動信号Dが出力される期間は、出力期間Tdaと、出力期間Tdbに分けられる。出力期間Tdaには、第2駆動信号Bと同じ端子にパルス幅が2.5msの信号が出力され、出力期間Tdbには、2.5msの休憩期間ののちに、出力期間Tdaと異なる端子に5.0msのパルスとその後の10msのチョッパーパルス群とが出力されている。チョッパーパルス群のデューティ比は16/32であり、チョッパーパルス幅は0.25msである。出力期間Tdaに出力されるパルスは確実に回転できるよう駆動力の大きなパルスとなっている。しかしながら電源電圧等の外乱によっては過剰に回転してしまう可能性がある。よって電池電圧の低下で駆動力が低い場合は回転として作用し、過剰に回転するような場合はロータ22の回転を抑える作用のある出力期間Tdbに出力されるパルスを出力期間Tdaの後に用意した。この構成により、通常時は電力を抑えるとともに高速運針でき、電池電圧が低下した場合であってもロータ22は確実に回転できるようになる。
図26は、誤って非回転と判定される場合に出力されるパルスの一例を示す図である。図27は逆起電流、端子O1,O2の電圧の波形図の一例を示す図であり、図26に示されるパルスが入力される場合の例を示す図である。
図26,27は、もともと同相であり、回転検出で非回転と判定されたが実際には回転していた場合の例である。特に電源電圧が高く過剰な駆動力の場合に回転検出パルスSkが追従できなく場合にこのパターンとなる。図26,27の例では、回転収束信号Sが出力された時点で回転していたため2回目の第1駆動信号Aの出力期間Taにおいては実質的に逆相の状態となる。このような場合においても逆相が検出され(ステップS312のY)、第3駆動信号Cにより、誤って正方向に回転することが抑止される。このように、2回目の出力期間Taにおける部分駆動信号Dmの出力のみで逆相の判定が可能なため、回転判定のミスのようなケースにも対応することが容易になる。
[第2実施形態の変形例]
第1駆動信号Aにおける同相、逆相は、これまでに説明された方法と異なる方法によって判定されてもよい。
図28は、位相判定の他の一例を説明する図である。図28の例では、駆動パルスカウント回路70は、基準時間Trより前に出力された部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の数r1と、基準時間Trより後に出力された部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の数r2とをカウントし、モータ制御部2が、r1とr2との差に基づいてロータ22が同相であるか逆相であるかを判定する。出力される部分駆動信号Dmの特性はこれまでに説明されたものと同じとする。
図28の例では、基準時間Trまでに、同相の場合は3つの部分駆動信号Dmが出力され、逆相の場合は2つの部分駆動信号Dmが出力される。一方で基準時間Trののちには1つしか部分駆動信号Dmが出力されていない。そのため、同相の場合は(r1-r2)=2となり、逆相の場合は(r1-r2)=1となる。そこで、モータ制御部2は、(r1-r2)が1以下か否かを判断することにより、同相であるか逆相であるか判定することができる。
また、駆動パルスカウント回路70が、部分駆動パルスm(部分駆動信号Dm)の数の代わりに、出力期間Taに出力される応答検出パルスSmの数をカウントしてもよい。この場合、モータ制御部2は、応答検出パルスSmの数が例えば8個以上の場合に逆相と判定し、8個未満の場合に同相と判定してもよい。もちろん、基準時間Trまでに出力される応答検出パルスSmの数に基づいて同相か否か判定されてもよいし、実際のステップモータ20などの状況に応じて各種パラメータが変更されてよい。
図29は、位相判定の他の一例を説明する図である。図29の例では、出力期間Taは可変であり、出力期間Taに出力される部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の数が一定である場合の例である。モータ制御部2は、特定の部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)が出力される時間に応じて同相であるか否か判定する。図29の例では、閾値となる基準時間Trを設け、4回目の部分駆動信号Dmが出力が開始される時間が、基準時間Trより早いか否かにより同相であるか否かを判定する。例えば、4回目の部分駆動信号Dmが出力が開始される時間が基準時間Trより早ければ同相であると判定され、4回目の部分駆動信号Dmが出力が開始される時間が基準時間Trより遅い場合に逆相であると判定される。図28,29で説明した判定も、これまでに説明した例と同じように、部分駆動パルスmの信号間隔に基づいて判定しているともいえる。
図30は、位相判定の他の一例を説明する図である。図30の例では、応答検出パルス生成回路72は、応答検出パルスSmの出力回数に応じて検出間隔を変化させる。応答検出パルス生成回路72は、応答検出パルスSmと、その次の応答検出パルスSmとの間隔
(検出間隔)を、出力回数が増えるにつれて大きくする。例えば、初回の応答検出パルスSmが出力されるまでの検出間隔は0.125msであり、その後2回目の応答検出パルスSmが出力されるまでの検出間隔は0.25msであり、その後、3回目の応答検出パルスSmが出力されるまでの検出間隔は0.5msである。このようにすると、逆起電流の減衰が遅い場合にそれが検出されるタイミングがさらに遅くなる。そのため同相の場合と逆相の場合とで、部分駆動信号Dm(部分駆動パルスm)の信号間隔の差が大きくなり、位相の違いをより確実に検出することが可能になる。
なお、この例は応答検出パルスSmにより逆起電流の検出感度を下げるものである。検出間隔の代わりに、応答検出パルス生成回路72が出力する応答検出パルスSmのパルス幅を出力回数が増えるにつれ狭くしてもよい。例えば、1から3番目の応答検出パルスSmのパルス幅を62.5us、31.25us、15.625usとし、4番目以降のパルス幅を一定にしてもよい。また、応答検出回路81が逆起電流を判定する閾値mVtを、応答検出パルスSmの出力回数の増加に応じて大きくしてもよい。例えば、1から3番目の応答検出パルスSmに対する閾値mVtを、電源電圧の4/8、5/8、6/8としてもよい。
なお、本発明の各実施形態で示した構成図、回路図、波形図等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更することができる。
1 電子時計、2 モータ制御部、3 電源、51 文字板、52a 時針、52b 分針、52c 秒針、6 セレクタ、7 ドライバ回路、11 発振回路、12 分周回路、20 ステップモータ、21 コイル、22 ロータ、23a,23b ステータ、30,70 駆動パルスカウント回路、31 駆動パルス生成回路、32,72 応答検出パルス生成回路、33 先行駆動パルス生成回路、34,74 回転検出パルス生成回路、35 補正駆動パルス生成回路、41,81 応答検出回路、42,82 回転検出回路、71 第1駆動パルス生成回路、73 第2駆動パルス生成回路、75 第3駆動パルス生成回路、76 第4駆動パルス生成回路、77 回転収束パルス生成回路、79
周波数選択回路、i,i1,i2,m 部分駆動パルス、Di,Di1,Di2,Dm
部分駆動信号、Dj1,Dj2 先行部分信号、iVt,kaVt,kbVt,mVt,kVt 閾値、L 直線、Si,Sm 応答検出パルス、Sk,Ska,Skb 回転検出パルス、A 第1駆動信号、b 第2駆動パルス、B 第2駆動信号、c 第3駆動パルス、C 第3駆動信号、d 第4駆動パルス、D 第4駆動信号、s 回転収束パルス、S 回転収束信号、Ta,Tb,Tc,Tda,Tdb,Ts 出力期間、Ti 駆動期間、Tr 基準時間、O1,O2 端子。

Claims (7)

  1. 2極以上着磁されたロータ、前記ロータへ磁力を伝達するステータ、および、前記ステータに向けて磁力を発生するコイルを有するステップモータを駆動するステップモータ駆動装置であって、
    間欠的に出力される複数の部分信号を含む駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記部分信号の出力後に1または複数の応答検出パルスを出力する応答検出パルス出力部と、
    前記部分信号の出力後の前記応答検出パルスが出力される期間に前記コイルに生じる逆起電流を検出する検出回路と、
    を含み、
    前記駆動回路は、前記駆動信号に含まれるいずれかの部分信号を前記コイルへ出力し、
    前記部分信号の出力後に前記検出回路から閾値より小さい逆起電流が検出されると次の部分信号を前記コイルに出力し、
    前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数に応じて前記応答検出パルスの出力間隔、前記応答検出パルスのパルス幅、または前記閾値を変化させる、
    ステップモータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記応答検出パルスの出力間隔を大きくする、
    ステップモータ駆動装置。
  3. 請求項1に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記応答検出パルスのパルス幅を狭くする、
    ステップモータ駆動装置。
  4. 請求項1に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記応答検出パルス出力部は、前記応答検出パルスの出力回数が増えるにつれて、前記閾値を大きくする、
    ステップモータ駆動装置。
  5. 請求項1に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記複数の部分信号の信号間隔に基づいて、前記ロータの位相が所期の位相であるか判定する、
    ステップモータ駆動装置。
  6. 請求項5に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記駆動回路は、前記判定の後に、前記ロータの位相が所期の位相であるか否かに応じた、前記ステップモータを駆動する信号を出力する、
    ステップモータ駆動装置。
  7. 請求項1に記載のステップモータ駆動装置において、
    前記閾値は0より大きい、
    ステップモータ駆動装置。

JP2023142828A 2019-09-25 2023-09-04 ステップモータ駆動装置 Active JP7490125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023142828A JP7490125B2 (ja) 2019-09-25 2023-09-04 ステップモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174191A JP7344733B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ステップモータ駆動装置
JP2023142828A JP7490125B2 (ja) 2019-09-25 2023-09-04 ステップモータ駆動装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019174191A Division JP7344733B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ステップモータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023160914A JP2023160914A (ja) 2023-11-02
JP7490125B2 true JP7490125B2 (ja) 2024-05-24

Family

ID=75157642

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019174191A Active JP7344733B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ステップモータ駆動装置
JP2023142828A Active JP7490125B2 (ja) 2019-09-25 2023-09-04 ステップモータ駆動装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019174191A Active JP7344733B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 ステップモータ駆動装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11855575B2 (ja)
JP (2) JP7344733B2 (ja)
CN (1) CN114556234B (ja)
WO (1) WO2021059837A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213221A (ja) 2008-03-03 2009-09-17 Citizen Holdings Co Ltd ステップモータ
JP2014219231A (ja) 2013-05-02 2014-11-20 セイコーインスツル株式会社 ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2017163766A (ja) 2016-03-11 2017-09-14 カシオ計算機株式会社 ステッピングモータ駆動装置、ステッピングモータの駆動方法、ステッピングモータ駆動プログラム、及び電子時計
JP2018169410A (ja) 2014-03-17 2018-11-01 シチズン時計株式会社 装置、ステップモータの駆動方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH266366A (de) * 1949-01-29 1950-01-31 Inventa Ag Verfahren zur Neutralisation von sauren, säureamidhaltige Gemischen, erhalten durch Umlagerung von Oximen.
DE1523956A1 (de) * 1965-03-26 1969-07-17 Kienzle Uhrenfabriken Gmbh Drehzahlkonstanter Motor,insbesondere fuer ein zeithaltendes Geraet
FR2529032A1 (fr) 1982-06-21 1983-12-23 Omega Brandt & Freres Sa Louis Procede d'alimentation d'un moteur pas a pas monophase pour piece d'horlogerie
US5247235A (en) 1988-06-01 1993-09-21 Detra Sa Method of supplying power to a single phase step motor
CH672572B5 (ja) 1988-06-01 1990-06-15 Detra Sa
ATE92653T1 (de) 1990-02-23 1993-08-15 Detra Sa Speiseverfahren fuer monophasenschrittmotor.
JP4165276B2 (ja) * 1998-09-10 2008-10-15 セイコーエプソン株式会社 パルスモータの駆動装置、パルスモータの駆動方法、計時装置及び計時装置の制御方法
CN1311619C (zh) 1998-09-10 2007-04-18 精工爱普生株式会社 计时装置和计时装置的控制方法
US6262554B1 (en) * 1998-09-22 2001-07-17 Seiko Epson Corporation Electronic device and method of controlling the same
JP3968951B2 (ja) * 2000-04-26 2007-08-29 セイコーエプソン株式会社 電子機器及び電子機器の制御方法
JP4165092B2 (ja) 2002-03-05 2008-10-15 セイコーエプソン株式会社 電子機器および電子機器の制御方法
WO2007041387A2 (en) * 2005-09-30 2007-04-12 Mcmillan Electric Company Electric motor with adjustable timing
EP2876508B1 (en) * 2012-07-23 2018-02-28 Citizen Watch Co., Ltd. Electronic clock
JP2016003877A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 セイコーエプソン株式会社 モーター制御回路、電子時計、およびモーター制御方法
CN108027585B (zh) * 2015-09-09 2020-10-23 西铁城时计株式会社 双线圈步进电机用驱动电路
JP6535579B2 (ja) * 2015-11-16 2019-06-26 シチズン時計株式会社 電子時計及び電波修正機能付き電子時計
JP6772500B2 (ja) 2016-03-22 2020-10-21 カシオ計算機株式会社 回転検出装置および電子時計
JP6727173B2 (ja) 2017-08-18 2020-07-22 株式会社東芝 ロータ位置検出システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213221A (ja) 2008-03-03 2009-09-17 Citizen Holdings Co Ltd ステップモータ
JP2014219231A (ja) 2013-05-02 2014-11-20 セイコーインスツル株式会社 ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2018169410A (ja) 2014-03-17 2018-11-01 シチズン時計株式会社 装置、ステップモータの駆動方法
JP2017163766A (ja) 2016-03-11 2017-09-14 カシオ計算機株式会社 ステッピングモータ駆動装置、ステッピングモータの駆動方法、ステッピングモータ駆動プログラム、及び電子時計

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021059837A1 (ja) 2021-04-01
JP7344733B2 (ja) 2023-09-14
JP2021051008A (ja) 2021-04-01
US11855575B2 (en) 2023-12-26
US20230291338A1 (en) 2023-09-14
JP2023160914A (ja) 2023-11-02
CN114556234B (zh) 2024-02-09
CN114556234A (zh) 2022-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11422511B2 (en) Step motor drive device and circuit
US8841875B2 (en) Electronic watch
US20110080132A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
US20120287759A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic timepiece
US10268162B2 (en) Electronic watch
CN108027585B (zh) 双线圈步进电机用驱动电路
US10331084B2 (en) Electronic watch
US20110158054A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
US20110188352A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
US5973469A (en) Motor driving apparatus
JP7490125B2 (ja) ステップモータ駆動装置
US20120014227A1 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic timepiece
US8569991B2 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
CN112385135B (zh) 步进电动机驱动装置
JP2010256137A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP6906035B2 (ja) 直流電気モーターの制御方法
JP7437283B2 (ja) 電子時計、通常駆動パルスの駆動ランク選択方法
JP4492262B2 (ja) ステップモータの駆動回路
JP2019174362A (ja) 時計駆動装置
JP2019219181A (ja) 電子時計
JP2014166072A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7490125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150