JP7489483B2 - 蒸着制御装置およびそれを用いるディスプレイ製造方法 - Google Patents

蒸着制御装置およびそれを用いるディスプレイ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は蒸着制御装置およびそれを用いるディスプレイ製造方法に関する。より詳しくは蒸着レートを測定するセンシング部の蒸着センサおよびセンサ駆動装置は動かず、蒸着測定位置制御機構のみを移動して、特定のノズルから噴射される蒸着物質に対するレートのみを測定する蒸着制御装置およびそれを用いるディスプレイ製造方法に関する。
最近、輝度特性および視野角特性に優れ、液晶表示装置とは異なり、別途の光源部を求めない有機発光表示装置(Organic Light Emitting Diode Display:OLED)が次世代の平板表示装置として注目を浴びている。有機発光表示装置は別途の光源を必要としないので、軽量化および薄型に製作することができる。また、有機発光表示装置は低い消費電力、高い輝度および高い反応速度などの特性を有する。
有機発光表示装置はアノード、有機発光層およびカソードを含む有機発光素子を含む。有機発光素子はアノードとカソードからそれぞれ正孔および電子が注入されて励起子(exciton)を形成し、励起子が基底状態に転移して発光される。
有機発光表示装置を製造するための蒸着装置は、基板上に蒸着物質を提供する蒸着源および基板に蒸着される蒸着物質の厚さを測定するためのセンシング部を含む。センシング部は蒸着センサを含み、蒸着センサは蒸着源から蒸発する蒸着物質の蒸発量および蒸着速度を測定する。蒸着センサで測定された蒸発量および蒸着速度(あるいはレート)に応じて基板に蒸着される蒸着物質の厚さが決定される。したがって、基板に形成される蒸着厚さを均一にするために、正確な蒸着レートの測定が必要である。この時、大面積基板で基板内の蒸着厚さの均一度を高めるために複数の蒸着源が蒸着に使用される場合、蒸着センサは測定対象蒸着源から噴射される蒸着物質の蒸発量および蒸着レートを独立的に測定する。
本発明が解決しようとする技術的課題は、測定センサでない、測定センサ外側の少なくとも一部を囲む蒸着測定位置制御機構の移動により、測定対象蒸着源から噴射された蒸着物質のみを選択して該当蒸着物質レートを効率的に測定して制御する蒸着制御装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、測定センサでない、測定センサ外側の少なくとも一部を囲む蒸着測定位置制御機構の移動により、測定対象蒸着源から噴射された蒸着物質のみを選択して該当蒸着物質レートを効率的に測定して制御する蒸着制御装置を用いたディスプレイ製造方法を提供することにある。
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていない他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されることができる。
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源、蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源と、蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサ、および第1開口部と第2開口部を含む第1蒸着測定位置制御機構を含み、第1蒸着測定位置制御機構を移動して、第1噴射経路が第1開口部を通過して蒸着センサと出会う。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着測定位置制御機構を移動して、第2噴射経路が第2開口部を通過して蒸着センサと出会う。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸、およびモータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置、センサ駆動装置と駆動軸位置センサを制御して、蒸着レートを計算するコントローラ、蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器、およびPID演算値を用いて電源を生産する電源供給器をさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、電源供給器は第1電源供給器と第2電源供給器を含み、第1電源供給器は第1蒸着源に第1電源を供給し、第2電源供給器は第2蒸着源に第2電源を供給する。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と第2蒸着源は蒸着物質を加熱するそれぞれの第1ヒータと第2ヒータを含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源は蒸着物質を加熱する第3ヒータをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と連結され、蒸着物質を第1噴射経路に噴射する第1ノズル、および第2蒸着源と連結され、蒸着物質を第2噴射経路に噴射する第2ノズルをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と連結され、蒸着物質を第3噴射経路に噴射する第3ノズルをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第3開口部と第4開口部を含む第2蒸着測定位置制御機構をさらに含み、第2蒸着測定位置制御機構が移動して、第1噴射経路が第1開口部と第3開口部をすべて通過して蒸着センサと出会うか、第2噴射経路が第2開口部と第4開口部をすべて通過して蒸着センサと出会う。
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源、蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源、蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサ、およびパイプと連結された蒸着測定位置制御機構を含み、蒸着測定位置制御機構を移動して、第1噴射経路がパイプを通過して蒸着センサと出会う。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着測定位置制御機構を移動して、第2噴射経路がパイプを通過して蒸着センサと出会う。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸、およびモータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置、センサ駆動装置と駆動軸位置センサを制御して、蒸着レートを計算するコントローラ、蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器、およびPID演算値を用いて電源を生産する電源供給器をさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、電源供給器は第1電源供給器と第2電源供給器を含み、第1電源供給器は第1蒸着源に第1電源を供給し、第2電源供給器は第2蒸着源に第2電源を供給する。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と第2蒸着源は蒸着物質を加熱するそれぞれの第1ヒータと第2ヒータを含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源は蒸着物質を加熱する第3ヒータをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と連結され、蒸着物質を第1噴射経路に噴射する第1ノズル、および第2蒸着源と連結され、蒸着物質を第2噴射経路に噴射する第2ノズルをさらに含む。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置は、第1蒸着源と連結され、蒸着物質を第3噴射経路に噴射する第3ノズルをさらに含む。
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるディスプレイ製造方法は、蒸着制御装置を用いて基板に蒸着物質を蒸着するディスプレイ製造方法において、基板を移送し、蒸着制御装置と基板が所定間隔離隔した状態で、蒸着制御装置によって蒸発した蒸着物質を基板上に蒸着し、蒸着物質が蒸着された基板を回送することを含み、蒸着物質を蒸着することは蒸着制御装置により蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定することを含み、蒸着制御装置は、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源、蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源、蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサ、および第1開口部と第2開口部を含む蒸着測定位置制御機構を含み、蒸着測定位置制御機構を移動して、第1噴射経路が第1開口部を通過して蒸着センサと出会う。
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるディスプレイ製造方法は、蒸着制御装置を用いて基板に蒸着物質を蒸着するディスプレイ製造方法において、基板を移送し、蒸着制御装置と基板が所定間隔離隔した状態で、蒸着制御装置によって蒸発した蒸着物質を基板上に蒸着し、蒸着物質が蒸着された基板を回送することを含み、蒸着物質を蒸着することは蒸着制御装置により蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定することを含み、蒸着制御装置は、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源、蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源、蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサ、およびパイプと連結された蒸着測定位置制御機構を含み、蒸着測定位置制御機構を移動して、第1噴射経路がパイプを通過して蒸着センサと出会う。
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
本発明の蒸着制御装置および蒸着制御装置の動作方法は、センシング部の蒸着測定位置制御機構を効率的に移動し、複数の蒸着源から蒸発する蒸着物質の蒸着レートを位置が固定された1個の蒸着センサから独立的に測定して制御することができる。また、複数の蒸着源から蒸発する蒸着物質の蒸着レートを独立的に制御して大面積基板で基板内の蒸着厚さの均一度を向上させることができる。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置を含むディスプレイ製造装置を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による蒸着制御装置を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態によるセンシング部300を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による他のセンシング部300-2を示す他の例示的な図である。 いくつかの実施形態による図4の蒸着測定位置制御機構310-2の例示的な分解図である。 いくつかの実施形態による図2の蒸着制御装置により、蒸着レートが独立的に測定される原理を説明するための例示的な図である。 いくつかの実施形態による制御部200が蒸着レートを測定する例示的なグラフである。 いくつかの実施形態による他の蒸着制御装置を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による図8の蒸着制御装置により、蒸着レートを測定する原理を説明するための例示的な図である。 いくつかの実施形態による蒸着制御装置の動作方法を説明するための例示的な流れ図である。 いくつかの実施形態による蒸着制御装置を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による他の蒸着制御装置のセンシング部300-3を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による図12のセンシング部300-3の例示的な分解図である。 いくつかの実施形態による他の蒸着制御装置を示す例示的な図である。 いくつかの実施形態による他の蒸着制御装置の動作方法を説明するための例示的な流れ図である。 いくつかの実施形態による蒸着制御装置によって、基板に蒸着された蒸着物質の厚さを測定した例示的なグラフである。 従来の蒸着制御装置によって、基板に蒸着された蒸着物質の厚さを測定した他の例示的なグラフである。
本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述している実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で実現されることができ、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。図面で層および領域の相対的な大きさは説明の明瞭性のために誇張されたものであり得る。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。
一つの素子(elements)が他の素子と「接続された(connected to)」または「カップリングされた(coupled to)」と称される場合は、他の素子と直接連結またはカップリングされた場合または中間に他の素子が介在する場合をすべて含む。反面、一つの素子が他の素子と「直接接続された(directly connected to)」または「直接カップリングされた(directly coupled to)」と称される場合は中間に他の素子を介在しない場合を示す。
明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。「および/または」は言及されたアイテムのそれぞれおよび一つ以上のすべての組み合わせを含む。
素子(elements)または層が他の素子または層「上(on)」「の上(on)」と称される場合は他の素子または層の真上だけでなく中間に他の層または他の素子が介在する場合をすべて含む。反面、素子が「直接上(directly on)」または「真上」と称される場合は中間に他の素子または層を介在しない場合を示す。
第1、第2などが多様な素子、構成要素および/またはセクションを叙述するために使われるが、これらの素子、構成要素および/またはセクションはこれらの用語によって制限されないのはもちろんである。これらの用語は単に一つの素子、構成要素またはセクションを他の素子、構成要素またはセクションと区別するために使用する。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素または第1セクションは本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素または第2セクションであり得るのはもちろんである。
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は文面で特記しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は言及された構成要素、段階、動作および/または素子は一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。
他に定義のない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解される意味で使用される。また、一般的に使用される辞典に定義されている用語は明白に特に定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
図1はいくつかの実施形態による蒸着制御装置を含むディスプレイ製造装置を示す例示的な図である。
図1を参照すると、いくつかの実施形態による蒸着制御装置を含むディスプレイ製造装置は真空チャンバ30内に配置された基板S、蒸着部100、およびセンシング部300と制御部200を含む。
真空チャンバ30は外部から異物が流入することを防ぐ。また、真空チャンバ30は基板S上に形成される蒸着物質が蒸着部100から噴射される時、噴射経路(例えば、R1~R3)の直進性を確保させるために真空チャンバ30の内部を高真空状態に維持させる。参考までに、噴射経路は本図面に制限されず、より多くの噴射経路を有することができる。
蒸着部100はディスプレイを製造するために蒸着物質を加熱して薄膜製造対象物質を気化させる。この時、蒸着部100は各開始点がx軸方向に基板Sと平行するように一列に配置される第1噴射経路R1、第2噴射経路R2、または第3噴射経路R3を介して基板Sに噴射する。基板Sは図面に示していないが、支持手段によって固定され得る。また、基板Sは図面に示していないが、移送手段によってy軸方向に移送されることもできる。
蒸着領域(20,deposition area)は蒸着物質がそれぞれの第1噴射経路R1、第2噴射経路R2、または第3噴射経路R3を介して噴射されて基板S上に生成される領域であり得る。
第1ないし第3噴射経路R1,R2,R3に対応する蒸着領域20は互いに離隔していることが図示されているが、説明の便宜性のためのものであり、これに制限されるものではない。例えば、第1噴射経路R1および第2噴射経路R2の少なくとも一部は重なり得る。これにより、基板S上の蒸着領域20の少なくとも一部は第1噴射経路R1および第2噴射経路R2を介して移動した蒸着物質を含むことができる。
ディスプレイ製造装置の動作信頼性を向上させるためには、蒸着領域20を形成する蒸着物質の厚さの均一度が向上しなければならない。蒸着領域20を形成する蒸着物質の厚さの均一度を向上させるために、センシング部300は蒸着部100から噴射される蒸着物質のレート(あるいは速度)を各噴射経路別に独立的に測定して制御する必要がある。
センシング部300は蒸着部100から噴射される蒸着物質のレートを測定するために、第1噴射経路R1ないし第3噴射経路R3を介して噴射されるそれぞれの蒸着物質に対して独立的にレートを測定する。
例えば、センシング部300は第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質のレート測定の正確度を高めるために、第2噴射経路R2および第3噴射経路R3を介して噴射される蒸着物質の流入を防がなければならない。または、センシング部300は第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質のレート測定の正確度を高めるために、第1噴射経路R1および第3噴射経路R3を介して噴射される蒸着物質の流入を防がなければならない。または、センシング部300は第3噴射経路R3を介して噴射される蒸着物質のレート測定の正確度を高めるために、第1噴射経路R1および第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質の流入を防がなければならない。
この時、センシング部300内の測定センサおよびセンサ駆動装置を移動して該当噴射経路の蒸着物質レートを測定する場合に、重い測定センサおよびセンサ駆動装置の重量の移動により、ディスプレイ製造装置に加重される負荷が高くなる。
したがって、いくつかの実施形態による蒸着制御装置を含むディスプレイ製造装置で、センシング部300内の測定センサおよびセンサ駆動装置は固定される。そして、測定センサの少なくとも一部を囲む蒸着測定位置制御機構の移動により、ディスプレイ製造装置のセンシング部300は測定対象蒸着物質の噴射経路のみを選別して測定することができる。これにより、ディスプレイ製造装置の動作周期が迅速になり、制御部200によるセンシング部300の制御がより一層精密になる。また、大きな重量の蒸着センサ340およびセンサ駆動装置350が移動しないので、ディスプレイ製造装置に加重される負荷が減少する。
以下では、いくつかの実施形態による蒸着制御装置の構成および動作について詳しく調べる。以下では説明の便宜上、基板S、蒸着領域20、および真空チャンバ30は図面から省略して説明する。
図2はいくつかの実施形態による蒸着制御装置を示す例示的な図である。参考までに、図2は2個の蒸着源112,122のみを示した。
図1および図2を参照すると、いくつかの実施形態による蒸着制御装置1は蒸着部100、制御部200、およびセンシング部300を含む。
いくつかの実施形態による蒸着部100は第1蒸着源112と第2蒸着源122を含む。第1蒸着源112と第2蒸着源122は有機物質または無機物質を含むことができる。
第1蒸着源112と第2蒸着源122は基板Sに蒸着される蒸着用薄膜の特性によってセラミックなど非金属性材質または金属性材質からなる。また、第1蒸着源112と第2蒸着源122は所定の直径を有する円筒形状の筒形状であるか、所定の断面積を有する多角形形状を有することもできる。これに加えて、第1蒸着源112と第2蒸着源122はエッジ部分で発生する応力を最小化するためにエッジ部分が丸い形状を有することができる。
第1蒸着源112と第2蒸着源122はそれぞれ第1ヒータ114と第2ヒータ124を含む。第1ヒータ114と第2ヒータ124それぞれは、第1蒸着源112と第2蒸着源122それぞれに含まれた蒸着物質を加熱させることができる。第1ヒータ114と第2ヒータ124は制御部200から受信した信号により第1蒸着源112と第2蒸着源122それぞれに含まれた蒸発物質を一定温度に加熱することができる。
また、第1蒸着源112と第2蒸着源122それぞれは蒸着物質を第1噴射経路R1に噴射する第1ノズル116と蒸着物質を第2噴射経路R2に噴射する第2ノズル126と連結される。第1ノズル116と第2ノズル126はそれぞれ第1蒸着源112および第2蒸着源122と単一構成で形成されることができ、別の構成で脱着可能なように結合されることもできる。
第1蒸着源112および第2蒸着源122が蒸着物質を収容した収容空間と連動するように、第1ノズル116と第2ノズル126は噴射口が形成される。鉛直方向への噴射口の断面形状は本図面に制限されず、噴射口は蒸着される蒸着用薄膜の特性によって多様な形状を有することができる。いくつかの実施形態によれば、第1ノズル116と第2ノズル126は高さ方向に出口に行くほど直径が小さくなるベンチュリ(venturi)ノズルであり得る。他のいくつかの実施形態によれば、第1ノズル116と第2ノズル126の管路中間が管路端部の断面積より小さい直径であるオリフィス(orifice)ノズルであり得る。それぞれの噴射経路R1,R2はそれぞれのノズル116,126に対応する。
蒸着物質は第1噴射経路R1あるいは第2噴射経路R2のいずれか一つの経路を介してセンシング部300内の蒸着センサ340に伝達される。例えば、第1ノズル116から噴射された蒸着物質が第1噴射経路R1に沿って蒸着センサ340に伝達されると、第2ノズル126から噴射された蒸着物質は蒸着センサ340に伝達されない。逆に、第2ノズル126から噴射された蒸着物質が第2噴射経路R2に沿って蒸着センサ340に伝達されると、第1ノズル116から噴射された蒸着物質は蒸着センサ340に伝達されない。
すなわち、測定しようとする蒸着物質のレートを正確に測定するために、いくつかの実施形態による蒸着制御装置1は、測定対象であるノズルから噴射された測定対象蒸着物質に対してのみセンシング部300を介して伝達されることができる。しかし、いくつかの実施形態による蒸着制御装置1は、測定対象でないノズルから噴射された蒸着物質はセンシング部300に伝達されないように制御することができる。この時、蒸着制御装置1でセンシング部300の蒸着センサ340およびセンサ駆動装置350が測定対象蒸着物質の経路に沿って移動せず、蒸着測定位置制御機構310が移動することによって、蒸着制御装置1の作動周期がはやくなる。また、相対的に重い重量を有する蒸着センサ340およびセンサ駆動装置350が移動しないので、蒸着制御装置1に負荷が少なく形成されて蒸着制御装置1の耐久性が増大する。蒸着測定位置制御機構310の移動は後のセンシング部300に係る説明により詳しく記述する。
本図面の蒸着部100は例示的に示すものであり、蒸着部100内の蒸着源の形状と個数などは本図面に制限されない。
いくつかの実施形態によるセンシング部300は、蒸着物質のレートあるいは厚さを測定する蒸着センサ340、蒸着センサ340を駆動するセンサ駆動装置350を含む。また、いくつかの実施形態によるセンシング部300は蒸着センサ340に噴射される蒸着物質を選別して通過させる蒸着測定位置制御機構310を含む。また、いくつかの実施形態によるセンシング部300は蒸着測定位置制御機構310を移動させるモータ駆動軸370、モータ駆動軸370の位置変化を感知する駆動軸位置センサ330を含む。
蒸着センサ340は例えば、QCM(Quartz Crystal Microbalance)センサであり得るが、これに制限されるものではない。QCMセンサの場合、QCMセンサ内の水晶振動子(図示せず)が圧電効果によって一定周波数で振動することができる。この時、蒸着物質が水晶振動子に蒸着されることにより、水晶振動子の周波数に変化が生じ得る。このような周波数変化により蒸着物質のレート(あるいは速度)、および/または蒸着物質が蒸着領域に蒸着される蒸着厚さを測定することができる。
センサ駆動装置350は蒸着センサ340を含むか、蒸着センサ340と連結されて蒸着センサ340を交換することができる。
蒸着測定位置制御機構310は蒸着センサ340の測定対象蒸着物質のみを蒸着センサ340に伝達させるために、複数の開口部を含むことができる。これについて、図3により詳しく調べる。
図3はいくつかの実施形態によるセンシング部300を示す例示的な図である。
図2および図3を参照すると、蒸着測定位置制御機構310は第1開口部322と第2開口部324を含むことができる。開口部の個数および形状は本図面によって制限されるものではなく、蒸着測定位置制御機構310は多様な形状および個数を含むことができる。
蒸着測定位置制御機構310はモータ駆動軸370と連結され、モータ駆動軸370と共に回転する。この時、蒸着測定位置制御機構310は蒸着センサ340が測定しようとする対象蒸着物質のみが蒸着センサ340に到達するように、開口部と蒸着センサ340を一定方向に羅列することができる。
例えば、蒸着センサ340が第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定する場合を仮定する。この時、蒸着測定位置制御機構310をモータ駆動軸370により回転させて、第1開口部322と蒸着センサ340は並んで整列する。第1開口部322と蒸着センサ340が整列すると、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が第1噴射経路R1を介して移動して、第1開口部322を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2は第1開口部322を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2は蒸着測定位置制御機構310の第1開口部322を除いた残りの領域と出会うことができる。
他の例としては、蒸着センサ340が第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定する場合を仮定する。この時、蒸着測定位置制御機構310をモータ駆動軸370により回転させて、第2開口部324と蒸着センサ340は並んで整列する。第2開口部324と蒸着センサ340が整列すると、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が第2噴射経路R2を介して移動して、第2開口部324を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1は第2開口部324を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1は蒸着測定位置制御機構310の第2開口部324を除いた残りの領域と出会うことができる。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置1で、蒸着センサ340が測定しようとする対象蒸着物質のみが蒸着センサ340に到達する正確性を高めるために、センシング部300は複数の蒸着測定位置制御機構を用いることができる。複数の蒸着測定位置制御機構を用いた例を図4により説明する。
図4はいくつかの実施形態による他のセンシング部300-2を示す他の例示的な図である。
図4を参照すると、蒸着測定位置制御機構310-2は第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314を含む。蒸着測定位置制御機構310-2に含まれたサブ蒸着測定位置制御機構の個数はこれに制限されない。
第1蒸着測定位置制御機構312は図3のように第1開口部322と第2開口部324を含むことができる。また、第2蒸着測定位置制御機構314は第3開口部326と第4開口部328を含むことができる。開口部の個数および形状は本図面によって制限されるものではなく、第1蒸着測定位置制御機構312および第2蒸着測定位置制御機構314は多様な形状および個数の開口部を含むことができる。
第1蒸着測定位置制御機構312はモータ駆動軸370と連結され、モータ駆動軸370と共に回転することができる。この時、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314は第1距離D1だけ離隔し、モータ駆動軸370と連結されることができる。したがって、モータ駆動軸370の回転により、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314が共に回転することができる。いくつかの実施形態による、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314は第1開口部322と第3開口部326が平行するように連結されることができる。また、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314は第2開口部324と第4開口部328が平行するように連結されることができる。
この時、蒸着センサ340が測定しようとする対象蒸着物質のみが蒸着センサ340に到達するように、第1蒸着測定位置制御機構312および第2蒸着測定位置制御機構314の開口部と蒸着センサ340は一定方向に羅列されることができる。
例えば、蒸着センサ340が第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定する場合を仮定する。この時、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314はモータ駆動軸370により回転し、第1開口部322および第3開口部326は蒸着センサ340と並んで整列する。第1開口部322および第3開口部326が蒸着センサ340と整列すると、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が第1噴射経路R1を介して噴射され、第1開口部322および第3開口部326を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2は第1開口部322および/または第3開口部326を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2は第1蒸着測定位置制御機構312の第1開口部322を除いた残りの領域および/または第2蒸着測定位置制御機構314の第3開口部326を除いた残りの領域と出会うことができる。
他の例としては、蒸着センサ340は第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定する場合を仮定する。この時、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314はモータ駆動軸370により回転し、第2開口部324および第4開口部328は蒸着センサ340と並んで整列する。第2開口部324および第4開口部328が蒸着センサ340と整列すると、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が第2噴射経路R2を介して噴射され、第2開口部324および第4開口部328を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1は第2開口部324および/または第4開口部328を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1は第1蒸着測定位置制御機構312の第2開口部324を除いた残りの領域および/または第2蒸着測定位置制御機構314の第4開口部328を除いた残りの領域と出会うことができる。
図5はいくつかの実施形態による図4の蒸着測定位置制御機構310-2の例示的な分解図である。
図5を参照すると、第1蒸着測定位置制御機構312と第2蒸着測定位置制御機構314は第1距離D1で互いに離隔して連結され、第1距離D1は任意に設定することができる。また、いくつかの実施形態による蒸着測定位置制御機構は上述した二つの蒸着測定位置制御機構に制限されず、三個、四個、それ以上であり得る。
再び図2を参照すると、センシング部300が蒸着センサ340により測定しようとする噴射経路を介して噴射された測定物質を、蒸着測定位置制御機構310を移動させて調節して正確に選択することができる。この時、蒸着測定位置制御機構310は駆動軸位置センサ330により、現在のモータ駆動軸370の位置を把握することができる。駆動軸位置センサ330が把握した現在のモータ駆動軸370の位置に基づいて、現在の測定対象蒸着物質がどの噴射経路を介して入ってくるのかを確認することができる。また、測定対象蒸着物質を変更する必要が生じると、駆動軸位置センサ330によりモータ駆動軸370が移動し、蒸着測定位置制御機構310を移動させることができる。
センシング部300の動作は制御部200により制御される。より詳しくは、センシング部300のコントローラ202が駆動軸位置センサ330から測定対象蒸着物質を判断して、モータ駆動軸370の位置を制御することができる。また、センシング部300のコントローラ202が測定対象蒸着物質を判断して、測定対象蒸着物質を測定するための測定時間を設定することができる。
コントローラ202は蒸着センサ340を交換するかどうかを判断して、センサ駆動装置350に蒸着センサ340の交換命令を伝達する。コントローラ202はまた、蒸着センサ340を介して受信された蒸着物質の情報を用いて、蒸着レートを算出する。図6により、コントローラ202が蒸着レートを独立的に測定する原理について具体的に調べる。
図6はいくつかの実施形態による図2の蒸着制御装置により、蒸着レートが独立的に測定される原理を説明するための例示的な図である。
図6を参照して、蒸着センサ340が第1噴射経路R1を介して噴射された蒸着物質のレートを測定する原理と第2噴射経路R2を介して噴射された蒸着物質のレートを測定する原理について説明する。
説明の便宜上、蒸着測定位置制御機構は図面では省略し、それぞれの噴射経路を介して噴射された蒸着物質は蒸着測定位置制御機構の移動により蒸着センサ340に到達した蒸着物質であることを仮定して説明する。
ここで、第1仮想線L1は第1蒸着源112および第1ノズル116が基板に向かって立てられた方向と並んだ仮想線である。第2仮想線L2は第2蒸着源122および第2ノズル126が基板に向かって立てられた方向と並んだ仮想線である。第3仮想線L3は蒸着物質が蒸着センサ340と出会う面と垂直な仮想線である。
先に、蒸着センサ340が第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレートを測定する原理について説明する。
第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質は第1仮想線L1と第1噴射角θを形成して蒸着センサ340に噴射される。この時、第1噴射経路R1を介して噴射された蒸着物質は第3仮想線L3と第1受信角φを形成して蒸着センサ340と出会う。これにより、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレートG1は下記の[数1]のように表現することができる。
[数1]において、Kは比例係数であり、第1ノズル116の中心から第1仮想線L1方向に1メートル離れた基板上地点(r=1m)での第1ノズル116による蒸着レートに該当し、第1ヒータ114の温度が高くなるほど大きな値を有するようになる。nは第1ノズル116から噴射される蒸着物質の蒸発分布指数である。
次に、蒸着センサ340が第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレートを測定する原理について説明する。
第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質は第2仮想線L2と第2噴射角θを形成して蒸着センサ340に噴射される。この時、第2噴射経路R2を介して噴射された蒸着物質は第3仮想線L3と第2受信角φを形成して蒸着センサ340と出会う。これにより、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレートG2は下記の[数2]のように表現することができる。
[数2]において、Kは比例係数であり、第2ノズル126の中心から第2仮想線L2方向に1メートル離れた基板上地点(r=1m)での第2ノズル126による蒸着レートに該当し、第2ヒータ124の温度が高くなるほど大きな値を有するようになる。nは第2ノズル126から噴射される蒸着物質の蒸発分布指数である。
図7はいくつかの実施形態による制御部200が蒸着レートを測定する例示的なグラフである。
図2および図7を参照すると、第1区間P1の間、蒸着センサ340が第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレート(例えば、[数1]のG1)を求めて、第2区間P2の間、蒸着センサ340が第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレート(例えば、[数2]のG2)を求めることができる。
第1区間P1および第2区間P2はコントローラ202が設定する測定時間に応じて変わる。
コントローラ202は第1区間P1および第2区間P2それぞれでの蒸着レート平均を求める。
参考までに、図2のコントローラ202はこれに制限されず、第1区間P1で蒸着レート平均を求めるコントローラと、第2区間P2で蒸着レート平均を求めるコントローラに区分して構成することができる。
蒸着センサ340でそれぞれ測定される蒸着物質のレート(例えば、[数1]のG1,[数2]のG2)と別の測定により得られる第1噴射角θ、第1受信角φ、第1ノズル116の蒸発分布指数n、第2噴射角θ、第2受信角φ、第2ノズル136の蒸発分布指数nなどの定数値を上述した[数1]と[数2]に代入すると、比例係数KとKが算出される。
図1および図6を参照すると、通常のディスプレイ製造装置における基板は、第1仮想線L1と第2仮想線L2に垂直に配置されるので、基板上に蒸着される蒸着物質の厚さ均一度は比例係数KとKが決定する。したがって、基板上の厚さ均一度を最小化するK,K値になるように、蒸着センサ340によりそれぞれ測定される蒸着物質のレート(例えば、数式1のG1,数式2のG2)値を制御すると、基板S上に蒸着される蒸着物質の厚さ均一度を向上させることができる。
再び図2を参照すると、コントローラ202により計算された蒸着レートをそれぞれの第1PID演算器212と第2PID演算器222に伝送することができる。
第1PID演算器212はコントローラ202から受信した第1噴射経路R1を介して噴射された蒸着物質のレートを用いて、PID演算を行って第1PID演算値を生成する。その後、第1PID演算器212は第1PID演算値を第1電源供給器214に伝達して第1蒸着源112に伝達される電力を調節することができる。
同様に、第2PID演算器222はコントローラ202から受信した第2噴射経路R2を介して噴射された蒸着物質のレートを用いて、PID演算を行って第2PID演算値を生成する。その後、第2PID演算器222は第2PID演算値を第2電源供給器224に伝達して第2蒸着源122に伝達される電力を調節することができる。
その後、それぞれの第1PID演算器212および第2PID演算器222から第1PID演算値および第2PID演算値の受信を受けた第1電源供給器214と第2電源供給器224はそれぞれ第1蒸着源112と第2蒸着源122に供給される電源を伝達することができる。
参考までに、図2の第1PID演算器212と第2PID演算器222はこれに制限されず、第1PID演算器212と第2PID演算器222を一つのPID演算器にマージ(merge)することができる。すなわち、一つのPID演算器内でそれぞれの噴射経路を介して噴射された蒸着物質のレートを用いてそれぞれのPID演算が行われることができる。
第1電源供給器214と第2電源供給器224それぞれから電源の供給を受けた第1蒸着源112と第2蒸着源122はそれぞれ第1ヒータ114と第2ヒータ124により蒸着物質を加熱し、再び蒸着物質を第1ノズル116および第2ノズル126を介して噴射する。
参考までに、図2の第1電源供給器214と第2電源供給器224はこれに制限されず、一つの電源供給器にマージ(merge)することができる。すなわち、一つの電源供給器を介してそれぞれ第1蒸着源112と第2蒸着源122に供給される電源を伝達することができる。
以下の図8ではいくつかの実施形態による図1の蒸着制御装置と他のいくつかの実施形態による蒸着制御装置について説明する。蒸着物質のレート測定方法は上述した内容と同様であるので、以下では上述した説明と重複する説明は省略して差異点を中心に説明する。
図8はいくつかの実施形態による他の蒸着制御装置を示す例示的な図である。
図8を参照すると、いくつかの実施形態による蒸着制御装置2の蒸着部100-2が図2の蒸着部100と異なる。すなわち、いくつかの実施形態による蒸着制御装置2は第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質が一つの蒸着源112から噴射されることができる。
いくつかの実施形態による蒸着源112内には複数のヒータを含む。例えば、蒸着源112は第1ヒータ114と第2ヒータ124を含み、第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質それぞれを加熱させる。
いくつかの実施形態による蒸着源112は第1ノズル116および第2ノズル126と連結され、それぞれの第1ノズル116および第2ノズル126は第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質を蒸着センサ340に噴射することができる。
図9はいくつかの実施形態による図8の蒸着制御装置により、蒸着レートを測定する原理を説明するための例示的な図である。
図9を参照すると、一つの蒸着源112を介して複数の噴射経路に蒸着物質を噴射する場合の蒸着レート測定原理について説明する。図6では複数の蒸着源から噴射される蒸着物質の蒸着レート測定原理について説明したが、蒸着源の形態が異なるだけであり、図9の蒸着レートの測定原理は図6と同一であるので説明を省略する。
図10はいくつかの実施形態による蒸着制御装置の動作方法を説明するための例示的な流れ図である。
参考までに、いくつかの実施形態によるディスプレイ製造方法には図10で説明した蒸着制御装置の動作前に基板を移送し、蒸着制御装置の動作後に基板を回送する動作が含まれることができる。
図2および図10を参照すると、先に、駆動軸位置センサ330により、モータ駆動軸370の位置を把握して(S100)測定対象蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定する。
その後、モータ駆動軸370の位置に基づいて、蒸着測定位置制御機構310を通過して蒸着センサ340に伝達される測定対象蒸着物質を噴射する測定対象ノズルが決定され、測定対象蒸着物質を測定するための測定時間が設定される(S110)。
先立って設定された測定時間の間の測定対象ノズルから噴射される蒸着物質の蒸着レートをコントローラ202により計算する(S120)。
コントローラ202により、設定された測定時間の間の計算された蒸着物質の蒸着レートに基づいて、PID演算器(212および/または222)がPID演算値を生成する(S130)。
電源供給器(214および/または224)はPID演算値を受信して、電源を生成する(S140)。
電源供給器(214および/または224)により生成された電源は蒸発源(112および/または122)またはヒータ(114および/または124)に伝達されてそれぞれに電源を供給する。
図11はいくつかの実施形態による蒸着制御装置を示す例示的な図である。
図11を参照すると、図2のセンシング部300とは異なり、センシング部300-3の蒸着測定位置制御機構310-3にパイプ360が連結される。また、蒸着測定位置制御機構310-3内に蒸着センサ340およびセンサ駆動装置350が配置される。
いくつかの実施形態による図2、図8の蒸着制御装置は蒸着測定位置制御機構内の開口部を介して、測定対象蒸着物質を選別的に蒸着センサ340に通過させたが、いくつかの実施形態による図11の蒸着制御装置6は蒸着測定位置制御機構310-3に連結されたパイプ360を介して、測定対象蒸着物質を選別的に蒸着センサ340に通過させることができる。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置6がパイプ360を介して測定対象蒸着物質を選別的に蒸着センサ340に通過させる動作を図12により詳しく調べる。
図12はいくつかの実施形態による他の蒸着制御装置のセンシング部300-3を示す例示的な図である。
図11および図12を参照すると、蒸着センサ340とセンサ駆動装置350は固定され、蒸着測定位置制御機構310-3がM1およびM2方向に動く。参考までに、図面には180度回転することだけが示されているが、これは説明の便宜のためのものであり、蒸着測定位置制御機構310-3は360度回転することも可能である。
蒸着測定位置制御機構310-3がM1およびM2方向に動くことに応じて、パイプ360もM1およびM2方向に動く。すなわち、蒸着測定位置制御機構310-3の動きにより、パイプ360の位置を変化させて、測定対象蒸着物質のみをパイプ360内に入射させることができる。パイプ360の形状は本図面に制限されない。
例えば、蒸着センサ340が第1蒸着源112から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定しようとする場合、蒸着測定位置制御機構310をモータ駆動軸370により回転させて第1噴射経路R1がパイプ360を通過するようにする。その後、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が第1噴射経路R1を介して噴射され、パイプ360を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2はパイプ360を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が噴射される第2噴射経路R2は蒸着測定位置制御機構310-3のパイプ360を除いた残りの領域と出会うことができる。
他の例としては、蒸着センサ340が第2蒸着源122から噴射された蒸着物質のレートあるいは蒸着厚さを測定しようとする場合、蒸着測定位置制御機構310をモータ駆動軸370により回転させて第2噴射経路R2がパイプ360を通過するようにする。その後、第2蒸着源122から噴射された蒸着物質が第2噴射経路R2を介して噴射され、パイプ360を通過して蒸着センサ340と出会う。この時、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1はパイプ360を通過できず、蒸着センサ340と出会えない。
すなわち、第1蒸着源112から噴射された蒸着物質が噴射される第1噴射経路R1は蒸着測定位置制御機構310-3のパイプ360を除いた残りの領域と出会うことができる。
図13はいくつかの実施形態による図12のセンシング部300-3の例示的な分解図である。
図13を参照すると、モータ駆動軸370の回転により、蒸着測定位置制御機構310-3が移動する。
以下の図14では蒸着制御装置の互いに異なるいくつかの実施形態について説明する。蒸着物質のレート測定方法は上述した内容と同様であるので、以下では上述した説明と重複する説明は省略して差異点を中心に説明する。
図14はいくつかの実施形態による他の蒸着制御装置を示す例示的な図である。
図14を参照すると、いくつかの実施形態による蒸着制御装置7の蒸着部100-2が図11の蒸着部100と異なる。すなわち、いくつかの実施形態による蒸着制御装置7は第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質が一つの蒸着源112から噴射されることができる。
いくつかの実施形態による蒸着源112内には複数のヒータを含む。例えば、蒸着源112は第1ヒータ114と第2ヒータ124を含み、第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質それぞれを加熱させる。
いくつかの実施形態による蒸着源112は第1ノズル116および第2ノズル126と連結され、それぞれの第1ノズル116および第2ノズル126は第1噴射経路R1を介して噴射される蒸着物質と第2噴射経路R2を介して噴射される蒸着物質を蒸着センサ340に噴射することができる。
図15はいくつかの実施形態による他の蒸着制御装置の動作方法を説明するための例示的な流れ図である。
参考までに、いくつかの実施形態によるディスプレイ製造方法には図10で説明した蒸着制御装置の動作前に基板を移送し、蒸着制御装置の動作後に基板を回送する動作が含まれることができる。
図11および図15を参照すると、先に、パイプ360の位置を把握して(S200)測定対象蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定する。
その後、パイプ360の位置に基づいて、蒸着測定位置制御機構310-3を通過して蒸着センサ340に伝達される測定対象蒸着物質を噴射する測定対象ノズルが決定され、測定対象蒸着物質を測定するための測定時間が設定される(S210)。
先立って設定された測定時間の間の測定対象ノズルから噴射される蒸着物質の蒸着レートをコントローラ202により計算する(S220)。
コントローラ202により、設定された測定時間の間の計算された蒸着物質の蒸着レートに基づいて、PID演算器(212および/または222)がPID演算値を生成する(S230)。
電源供給器(214および/または224)はPID演算値を受信して、電源を生成する(S240)。
電源供給器(214および/または224)により生成された電源は蒸発源(112および/または122)またはヒータ(114および/または124)に伝達されてそれぞれに電源を供給する。
図16はいくつかの実施形態による蒸着制御装置によって、基板に蒸着された蒸着物質の厚さを測定した例示的なグラフである。
図1、図11および図16を参照して、基板Sがx軸方向の幅1100mmを有することを仮定する。また、基板S下部の蒸着部100内に4個の蒸着源がx軸方向に並んで離隔して配置されたことを仮定する。
いくつかの実施形態による蒸着制御装置により、蒸着部100内に含まれた4個の蒸着源から噴射されるそれぞれの蒸着物質のレートを測定して制御することができる。
この時、図16のグラフは基板上に蒸着された蒸着物質の厚さ(図16のグラフの縦軸)を基板Sのx軸方向(図16のグラフの横軸)に沿って測定した例示的なグラフである。
上述した数式1と数式2を参照すると、4個の蒸着源それぞれに該当する比例係数K、K、K、Kが存在する。この時、4個の蒸着源それぞれに該当する比例係数の比率がK:K:K:K=2:1:1:2になるようにすることができる。すなわち、4個の蒸着源それぞれから噴射される蒸着物質のレートをいくつかの実施形態による蒸着制御装置により独立的に測定して制御することによって、蒸着厚さの均一度が厚さの平均値を基準として±2%以内の結果を有することができる。
図17は従来の蒸着制御装置によって、基板に蒸着された蒸着物質の厚さを測定した他の例示的なグラフである。
図17を参照すると、基板はx軸方向の幅1100mmを有する。また、基板下部の蒸着部内に4個の蒸着源がx軸方向に並んで離隔して配置されたことを仮定する。
従来の蒸着制御装置により、蒸着部内に含まれた4個の蒸着源から噴射されるそれぞれの蒸着物質のレートを測定して制御することができる。
この時、図17のグラフは四個の蒸着源のいずれか一つの蒸着源の蒸着レートを測定して制御する。また、残りの三個の蒸着源には前記いずれか一つの蒸着源に印加される電力値に一定に比例する電力値が印加されることができる。
図17のグラフは前記のような条件で基板に蒸着物質を蒸着した場合、基板上に蒸着された蒸着物質の厚さ(図17のグラフの縦軸)を基板のx軸方向(図17のグラフの横軸)に沿って測定した例示的なグラフである。
4個の蒸着源それぞれから噴射される蒸着物質のレートを従来の蒸着制御装置により測定して制御することによって、蒸着厚さの均一度が厚さの平均値を基準として±5%以内の結果を有することができる。
これにより、図16を用いて調べたいくつかの実施形態による蒸着制御装置により測定された蒸着厚さの均一度が図17を用いて調べた従来の蒸着制御装置により測定された蒸着厚さの均一度よりもより均一であることがわかる。
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で製造することができ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。

Claims (15)

  1. 基板上に、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源と、
    前記基板上に、前記蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源と、
    前記蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサと、
    第1開口部と第2開口部を含む第1蒸着測定位置制御機構と、
    前記第1蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸と、
    前記モータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサと、
    前記蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置と、
    前記センサ駆動装置と前記駆動軸位置センサを制御して、設定された時間の間測定される前記蒸着センサの信号値から前記第1蒸着源と前記第2蒸着源によるそれぞれの蒸着レートを計算するコントローラと、
    前記蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器と、
    前記PID演算値を用いて、前記第1蒸着源と前記第2蒸着源にそれぞれ供給される電源を生産する電源供給器と、を含み、
    前記蒸着物質が前記第1噴射経路および前記第2噴射経路に沿って前記基板上に同時に噴射される間、前記第1蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第1噴射経路が前記第1開口部を通過して前記蒸着センサと出会い、
    前記第1蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第2噴射経路が前記第2開口部を通過して前記蒸着センサと出会う、蒸着制御装置。
  2. 前記電源供給器は第1電源供給器と第2電源供給器を含み、
    前記第1電源供給器は前記第1蒸着源に第1電源を供給し、
    前記第2電源供給器は前記第2蒸着源に第2電源を供給する、請求項に記載の蒸着制御装置。
  3. 前記第1蒸着源と前記第2蒸着源は前記蒸着物質を加熱するそれぞれの第1ヒータと第2ヒータを含む、請求項1に記載の蒸着制御装置。
  4. 前記第1蒸着源は前記蒸着物質を加熱する第3ヒータをさらに含む、請求項に記載の蒸着制御装置。
  5. 前記第1蒸着源と連結され、前記蒸着物質を前記第1噴射経路に噴射する第1ノズルと、
    前記第2蒸着源と連結され、前記蒸着物質を前記第2噴射経路に噴射する第2ノズルをさらに含む、請求項1に記載の蒸着制御装置。
  6. 前記第1蒸着源と連結され、前記蒸着物質を第3噴射経路に噴射する第3ノズルをさらに含む、請求項に記載の蒸着制御装置。
  7. 第3開口部と第4開口部を含む第2蒸着測定位置制御機構をさらに含み、
    前記第2蒸着測定位置制御機構が移動して、
    前記第1噴射経路が前記第1開口部と前記第3開口部をすべて通過して前記蒸着センサと出会うか、前記第2噴射経路が前記第2開口部と前記第4開口部をすべて通過して前記蒸着センサと出会う、請求項1に記載の蒸着制御装置。
  8. 基板上に、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源と、
    前記基板上に、前記蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源と、
    前記蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサと、
    パイプと連結された蒸着測定位置制御機構と、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸と、
    前記モータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサと、
    前記蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置と、
    前記センサ駆動装置と前記駆動軸位置センサを制御して、設定された時間の間測定される前記蒸着センサの信号値から前記第1蒸着源と前記第2蒸着源によるそれぞれの蒸着レートを計算するコントローラと、
    前記蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器と、
    前記PID演算値を用いて、前記第1蒸着源と前記第2蒸着源にそれぞれ供給される電源を生産する電源供給器と、を含み、
    前記蒸着物質が前記第1噴射経路および前記第2噴射経路に沿って前記基板上に同時に噴射される間、前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第1噴射経路が前記パイプを通過して前記蒸着センサと出会い、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第2噴射経路が前記パイプを通過して前記蒸着センサと出会う、蒸着制御装置。
  9. 前記電源供給器は第1電源供給器と第2電源供給器を含み、
    前記第1電源供給器は前記第1蒸着源に第1電源を供給し、
    前記第2電源供給器は前記第2蒸着源に第2電源を供給する、請求項に記載の蒸着制御装置。
  10. 前記第1蒸着源と前記第2蒸着源は前記蒸着物質を加熱するそれぞれの第1ヒータと第2ヒータを含む、請求項に記載の蒸着制御装置。
  11. 前記第1蒸着源は前記蒸着物質を加熱する第3ヒータをさらに含む、請求項10に記載の蒸着制御装置。
  12. 前記第1蒸着源と連結され、前記蒸着物質を前記第1噴射経路に噴射する第1ノズルと、
    前記第2蒸着源と連結され、前記蒸着物質を前記第2噴射経路に噴射する第2ノズルをさらに含む、請求項に記載の蒸着制御装置。
  13. 前記第1蒸着源と連結され、前記蒸着物質を第3噴射経路に噴射する第3ノズルをさらに含む、請求項12に記載の蒸着制御装置。
  14. 蒸着制御装置を用いて基板に蒸着物質を蒸着するディスプレイ製造方法において、
    前記基板を移送し、
    前記蒸着制御装置と前記基板が所定間隔離隔した状態で、前記蒸着制御装置によって蒸発した前記蒸着物質を前記基板上に蒸着し、
    前記蒸着物質が蒸着された前記基板を回送することを含み、
    前記蒸着物質を蒸着することは前記蒸着制御装置により前記蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定することを含み、
    前記蒸着制御装置は、
    前記基板上に、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源と、
    前記基板上に、前記蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源と、
    前記蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサと、
    第1開口部と第2開口部を含む蒸着測定位置制御機構と、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸と、
    前記モータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサと、
    前記蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置と、
    前記センサ駆動装置と前記駆動軸位置センサを制御して、設定された時間の間測定される前記蒸着センサの信号値から前記第1蒸着源と前記第2蒸着源によるそれぞれの蒸着レートを計算するコントローラと、
    前記蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器と、
    前記PID演算値を用いて、前記第1蒸着源と前記第2蒸着源にそれぞれ供給される電源を生産する電源供給器と、を含み、
    前記蒸着物質が前記第1噴射経路および前記第2噴射経路に沿って前記基板上に同時に噴射される間、前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第1噴射経路が前記第1開口部を通過して前記蒸着センサと出会い、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第2噴射経路が前記第2開口部を通過して前記蒸着センサと出会う、ディスプレイ製造方法。
  15. 蒸着制御装置を用いて基板に蒸着物質を蒸着するディスプレイ製造方法において、
    前記基板を移送し、
    前記蒸着制御装置と前記基板が所定間隔離隔した状態で、前記蒸着制御装置によって蒸発した前記蒸着物質を前記基板上に蒸着し、
    前記蒸着物質が蒸着された前記基板を回送することを含み、
    前記蒸着物質を蒸着することは前記蒸着制御装置により前記蒸着物質の蒸着レートを周期的に測定することを含み、
    前記蒸着制御装置は、
    前記基板上に、蒸着物質を第1噴射経路に沿って噴射する第1蒸着源と、
    前記基板上に、前記蒸着物質を第2噴射経路に沿って噴射する第2蒸着源と、
    前記蒸着物質の蒸着厚さを測定する蒸着センサと、
    パイプと連結された蒸着測定位置制御機構と、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動させるモータ駆動軸と、
    前記モータ駆動軸の位置を感知する駆動軸位置センサと、
    前記蒸着センサを駆動するセンサ駆動装置と、
    前記センサ駆動装置と前記駆動軸位置センサを制御して、設定された時間の間測定される前記蒸着センサの信号値から前記第1蒸着源と前記第2蒸着源によるそれぞれの蒸着レートを計算するコントローラと、
    前記蒸着レートをPID演算してPID演算値を生成するPID演算器と、
    前記PID演算値を用いて、前記第1蒸着源と前記第2蒸着源にそれぞれ供給される電源を生産する電源供給器と、を含み、
    前記蒸着物質が前記第1噴射経路および前記第2噴射経路に沿って前記基板上に同時に噴射される間、前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第1噴射経路が前記パイプを通過して前記蒸着センサと出会い、
    前記蒸着測定位置制御機構を移動して、前記第2噴射経路が前記パイプを通過して前記蒸着センサと出会う、ディスプレイ製造方法。
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