JP7486940B2 - 記録装置、及び、記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置、及び、記録装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体にアクセス可能な記録装置、及び、記録装置の制御方法に関する。
撮像装置の記録メディアとして、フラッシュメモリカードが広く採用されている。近年フラッシュメモリカードへの書込読込速度に対するパフォーマンス要求が高まる一方、物理メモリサイズは同等かもしくはそれ以上の小型化が市場から求められている。しかし、フラッシュメモリカードへのパフォーマンス向上を実現しようとすると電力さらに熱/温度が増加し、さらに小型化を実現しようとすると熱がこもりやすくなる。
そしてこの温度上昇による各ハードウェア部品の動作保証温度を超えた過熱が発生し、故障や障害が発生してしまう。結果ユーザが記録したコンテンツがメディア壊れにより閲覧できなくなってしまう恐れがある。
温度上昇による加熱を避けるため、特許文献1では、外気温度を検出し、検出した外気温度に応じて動的な速度制御を行うことが記載されている。
また、過熱による故障や障害を防止する為の技術として、”サーマルスロットリング”という技術が存在する。これは記録メディアが独自の温度閾値をフラッシュメモリカードの内部に保存しておき、記録メディアの内部温度計から取得できる値がその温度閾値以上の温度になった場合、アクセス速度制限などの機能制限をかけて、閾値以上の温度上昇を抑制する技術である。
この技術を利用することで厳しい環境下においても記録メディア内のハードウェア部品に対して動作保証温度を保つことが可能になり、記録したコンテンツの信頼性を保証、さらには記録メディアの寿命を延ばすことが可能になる。
サーマルスロットリング(機能制限による温度上昇抑制)には書込読込速度が低下するというデメリットも存在する。これは書込読込速度と熱/電力上昇が比例するというフラッシュメモリカード特性の為である。またサーマルスロットリングが実行されると、解除用の閾値まで記録メディアの温度が下がるまで書込読込速度の速度制限が行われる。そして、記録メディアの温度が解除用の閾値以下になるとサーマルスロットリングが解除され、書込読込速度の制限が解除されて通常のトップスピードを追求した書込読込速度に回復する。
記録メディアの規格であるCFexpressでは、サーマルスロットリングのためのHCTM(Host Controlled Thermal Management)という機能が用意されている。このHCTM機能では、サーマルスロットリングが実行される温度閾値を、ホスト側が設定することができる。
特開2017-5323号公報
HCTM機能において、例えば、温度閾値を設定可能な温度上限に設定することで、サーマルスロットリングを発動させにくく制御することが可能になる。
しかしながら、サーマルスロットリングを発動させにくくするために、HCTM機能等により温度閾値を設定可能な温度上限に設定してしまうと、トップスピードを必要としないデータ記録または読み出しの場合でも高速データ記録/読み出しが行われる。そのため、温度が上昇しやすくなってしまう。温度上昇し、記録メディアの温度が上限に達してしまうと、記録メディアへの書込読出が実質的にできない状態となってしまう。そのため、記録メディアの温度が下がるまで書込読出ができなくなり、撮影(記録)や画像再生ができずに、例えば撮影チャンスを逃したりしてしまう恐れがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、記録媒体の機能制限がかかる温度を適切に設定可能な記録装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の記録装置は、
記録媒体にアクセス可能な記録装置であって、記録媒体において機能制限が行われる温度閾値を、記録媒体に設定する制御手段と、撮像部と、撮像部により撮影した画像を記録媒体に記録する記録制御手段と、記録媒体に記録された画像を読み出して再生する再生制御手段と、を有し、制御手段は、記録媒体において第1の制限モードが実行される温度閾値である第1の値と、記録媒体において第1の制限モードよりも機能制限の大きい第2の制限モードが実行される温度閾値であり、第1の値よりも大きい値である第2の値の両方の値を、記録媒体に設定し、制御手段は、撮像部により画像を撮影する撮影モードの場合は、記録媒体に記録された静止画を再生する静止画再生の場合に第1の値及び第2の値として設定される値の両方の値よりも大きな値を、第1の値及び第2の値として設定するように制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の機能制限がかかる温度を適切に設定可能な記録装置を提供することができる。
撮像装置100の構成を模式的に示す図。 撮像装置100が実行するHCTM機能を使用するための処理のフローチャート。 HCTM利用可否判定処理を示すフローチャート。 ホワイトリスト判定処理を示すフローチャート。 モード判定処理を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
<撮像装置の構成>
図1は、記録装置の一例である撮像装置100の構成を模式的に示す図である。
図1において、撮像装置内部バス101に対して、レンズ部102、撮像部103、表示部104、操作部105、撮像装置温度検出部106、放熱ファン107、及びCPU108が接続されている。また、撮像装置内部バス101に対して、画像処理部109、第1のメディア制御部110、第2のメディア制御部111、RAM112、不揮発性メモリ113、及び電源部114が接続されている。撮像装置内部バス101に接続されている各部は、撮像装置内部バス101を介して互いにデータのやり取りを行うことができるように構成されている。
CPU108は、例えば不揮発性メモリ113に格納されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて、撮像装置100の各部を制御する。
不揮発性メモリ113には、画像データや音声データ、その他のデータ、CPU108が動作するための各種プログラムなどが格納される。不揮発性メモリ113は例えばハードディスク(HD)やROMなどで構成される。
画像処理部109は、CPU108の制御に基づいて、不揮発性メモリ113やRAM112に格納された画像データや、レンズ部102を通して入射した被写体光学像を撮像部103で撮像した画像データなどに対して、各種画像処理を施す。画像処理部109が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データのエンコード処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理などが含まれる。画像処理部109は特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成してもよい。また、画像処理の種別によっては画像処理部109を用いずにCPU108がプログラムに従って画像処理を施すことも可能である。
表示部104は、CPU108の制御に基づいて、画像やGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。CPU108は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、表示部104に表示するための映像信号を生成して表示部104に出力するように撮像装置100の各部を制御する。表示部104は出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、撮像装置100自体が備える構成としては表示部104に表示させるための映像信号を出力するためのインタフェースまでとし、表示部104は外付けのモニタ(テレビなど)で構成してもよい。
操作部105は、タッチパネル、電源ボタン、シャッターボタン、モード切替ダイヤル、十字キー、操作ダイヤル、メニューボタンなどを含む、ユーザ操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネルは、表示部104に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるように構成された入力デバイスである。
電源部114は、バッテリー115とACアダプタ116が装着可能な電源入力端子を有し、コンパレータ、ロードスイッチなどで構成された電源選択回路で、電圧の高い側又はACアダプタ116を優先して電源を選択する。
また、電源部114は、撮像装置100とバッテリー115とを接続するバッテリーインタフェースを含む。バッテリーインタフェースは、電源、グラウンドだけでなく、バッテリー115内部のマイコン(不図示)との通信端子、バッテリー115内部の温度検出部(不図示)を含む。更に、電源部114は、撮像装置100とACアダプタ116とを接続するACアダプタインタフェースを含む。ACアダプタインタフェースは、電源、グラウンド、ACアダプタ116を検出する検出部を含む。
また、電源部114は、撮像装置内部バス101を介してCPU108にバッテリー115及びACアダプタ116の情報を通知することができる。また、電源部114は、選択された電源から不図示のDC/DCコンバーターやシリーズレギュレータを用いて電圧をレギュレートし、撮像装置100を構成している各部へ電力を供給する。また、電源部114は、装着されたバッテリー115及びACアダプタ116それぞれの電圧をA/D変換し、その値をCPU108に通知する。
撮像部103は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子である。レンズ部102は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、シャッター、絞り、測距部、A/D変換器などにより構成されるレンズユニットである。
撮像部103は、静止画及び動画を撮像可能である。撮像された画像の画像データは画像処理部109に送信され、各種処理を施された後、静止画ファイル又は動画ファイルとして第1の記録メディア150又は第2の記録メディア160に記録される。
放熱ファン107は、冷却用のファンである、撮像装置100内部の温度は撮像装置温度検出部106によって検出され、CPU108に通知される。CPU108はその温度によって放熱ファン107のファンの回転数を制御し、撮像装置100内部の温度を調整する。
撮像装置100は、第1のメディア制御部110及び第1のメディアインタフェース155を介して、第1の記録メディア150にアクセス可能であり、画像処理部109によって画像処理、エンコード処理、圧縮処理が施された静止画・動画のデータを、第1の記録メディア150に記録することができる。また、撮像装置100は、第1のメディア制御部110及び第1のメディアインタフェース155を介して、第1の記録メディア150に記録された静止画・動画のデータを読み出すことができる。撮像装置100は、読み出されたデータを画像処理部109によってデコード処理することにより得られる映像を表示部104に表示する。
第1の記録メディア150は、撮像装置100に対して着脱可能な記録媒体であり、本実施形態においては、CFexpress規格に準拠したメモリカードとする。
第1のメディア制御部110は、第1のメディアインタフェース155を介して、第1のメモリコントローラ152と制御コマンドの通信も行うことができる。制御コマンドには、データの記録及び再生のためのコマンドの他に、ベンダー情報、温度情報、及び書き込み回数情報等の取得のためのコマンドなどがある。
第1の記録メディア150は、第1のメモリコントローラ152、第1のNAND型メモリ部153、第1のメディア温度検出部154を含み、それぞれが第1の記録メディア内部バス151で接続されている。
第1のメモリコントローラ152は、第1のメディア制御部110から転送される静止画・動画のデータを第1のNAND型メモリ部153へ記録する。この際、第1のメモリコントローラ152は、第1のNAND型メモリ部153のキャッシュ領域への書き込みの制御、及び主たるデータ領域へのデータの移動の制御を実行する。また、第1のメモリコントローラ152は、第1のNAND型メモリ部153内の断片化されたデータを移動・整理して空き領域を確保するガベージコレクションを行うことができる。
また、第1のメモリコントローラ152は、第1のメディア温度検出部154によって検出された第1のNAND型メモリ部153の温度を取得する。第1のメモリコントローラ152は、取得した温度に応じて、第1のNAND型メモリ部153へのクロック周波数の制御、アクセス禁止・許可の制御、及びアクセス速度の制御を行う。
第2の記録メディア160は、第2のメディア制御部111及び第2のメディアインタフェース165を介して撮像装置100と接続され、第1の記録メディア150と同様の構成及び機能を持つ。第2のメモリコントローラ162、第2のNAND型メモリ部163、及び第2のメディア温度検出部164は、それぞれ、第1のメモリコントローラ152、第1のNAND型メモリ部153、及び第1のメディア温度検出部154に対応する。第2のメモリコントローラ162、第2のNAND型メモリ部163、及び第2のメディア温度検出部164は、第2の記録メディア内部バス161で接続されている。
ユーザ操作によりモード切替ダイヤルで静止画撮影モードが選択されると、撮像装置は、静止画撮影モードで動作する。静止画撮影モードでは、CPU108は、シャッターボタンへの操作に応じて、撮像部103により静止画を撮像し、撮像された静止画の画像データを画像処理部109に送信して各種処理を施すように制御する。その後、CPU108は、画像処理を施された画像データから静止画ファイルを生成し、静止画ファイルを、第1のメディア制御部110または第2のメディア制御部111を介して、第1の記録メディア150又は第2の記録メディア160に記録する記録制御を行う。
ユーザ操作によりモード切替ダイヤルで動画撮影モードが選択されると、撮像装置は、動画撮影モードで動作する。動画撮影モードでは、CPU108は、シャッターボタンまたは動画撮影ボタンへの操作に応じて、撮像部103により動画の撮像を開始し、再度し、シャッターボタンまたは動画撮影ボタンが操作されるまで動画を撮影する。CPU108は、撮像された動画の画像データを画像処理部109に送信して各種処理を施し、画像処理を施された画像データから動画ファイルを生成して、メディア制御部(110又は111)を介して、記録メディア(150又は160)に記録する記録制御を行う。
また、ユーザ操作により再生モードボタンが操作された場合、撮像装置は、再生モードとなる。再生モードにおいては、CPU108は、第1のメディア制御部110、第2のメディア制御部111を介して、第1の記録メディア150、第2の記録メディア160に記録されている画像ファイル(静止画ファイル、動画ファイル)を読み出して、表示部104に表示する再生制御を行う。再生モードにおいて、CPU108は、静止画ファイルについては、静止画ファイルの画像データを表示部104に表示する。動画ファイルについては、まず、代表画像、又は、動画の1フレーム目のフレーム画像を読み出して表示部104に表示し、その後、ユーザにより、動画再生開始の指示が入力されたことに応じて、動画ファイルの複数のフレーム画像を連続的に再生して表示する動画再生を行う。
<記録メディアのHCTM機能>
CFexpress規格に準拠したメモリカードには、HCTM(Host Controlled Thermal Management)という機能が使用可能なものがある。ただし、HCTMは、オプション機能なのでサポートしていない記録メディアも存在する。上記で説明したように、記録メディア(150、160)において、メモリコントローラ(152、162)が、メディア温度検出部(154、164)により検出した温度に基づいて、クロック周波数の制御、アクセス禁止・許可の制御、及びアクセス速度の制御などの機能制限制御を行う。HCTM機能では、この機能制限制御を行う閾値となる温度を、ホスト側のメディア制御部(110、111)から、記録メディア(150、160)に設定することができる。
HCTMでは、温度閾値の設定として、第1の値と第2の値(第1の値<第2の値)を設定可能である。メディア温度検出部(154、164)により検出した温度が第1の値未満の場合は、メモリコントローラ(152、162)は、機能制限制御を行わないため、アクセス速度の制限は行わないが、消費電流も制限されない。そのため、4K動画などを記録する際には書き込み時のラッシュ電流が大きくなる。メディア温度検出部(154、164)により検出した温度が第1の値以上、第2の値未満の場合は、メモリコントローラ(152、162)は、機能制限制御を行い、消費電流や、書き込みスピードを制限する第1の制限モードで動作するようになる。第1の制限モードでの書き込みスピードの制限は記録メディアによって異なるが、4K動画程度の記録であれば書き込み可能であることが多い。メディア温度検出部(154、164)により検出した温度が第2の値以上の場合は、メモリコントローラ(152、162)は、記録メディア(150,160)を第1の制限モードよりも大幅に機能制限が行われる第2の制限モードで動作させる。第2の制限モードでは、消費電力および書き込みスピードを大幅に制限するため、実質メディアへの書き込み/読み出しができない場合が多い。第2の制限モードは大幅に機能制限をかける(実質的に書き込み/読み出し不可にする)ことにより、記録メディアの温度を下げることができる。このように、ホスト側である撮像装置のメディア制御部(110、111)が、HCTM機能対応の記録メディアにおける第1の制限モード、第2の制限モードへの移行のタイミングを第1の値と第2の値を設定することにより制御することができる。
記録メディア毎に第1の値と第2の値それぞれのデフォルト値(DEFAULT_TMT1、DEFAULT_TMT2)が設定されている。また、記録メディア毎に、設定可能な温度設定の範囲を示す温度設定上限値(MXTMT)、温度設定下限値(MNTMT)も設定されている。撮像装置のメディア制御部(110、111)は、記録メディア(150、160)からメディア能力情報を取得するコマンドを使用することにより、撮像装置は、記録メディアに設定されている温度設定上限値(MXTMT)、温度設定下限値(MNTMT)を含むメディア能力情報を取得することができる。そして、この温度設定上限値、温度設定下限値で示される温度設定の範囲内で、第1の制限モード、第2の制限モードを実行する温度の閾値となる第1の値と第2の値とを設定することができる。
記録メディアへ電力が供給されて電源がオンになると、記録メディアのメモリコントローラは、第1の値と第2の値それぞれに、デフォルト値(DEFAULT_TMT1、DEFAULT_TMT2)を初期設定する。撮像装置のメディア制御部(110、111)により、第1の値及び第2の値を設定しない場合は、このデフォルト値が使用される。デフォルト値を用いることを「HCTM標準利用」と呼ぶこととする。撮像装置のメディア制御部は、HCTM機能に関するコマンドを用いることにより、第1の値と第2の値とを、記録メディアに設定されている温度設定下限値(MNTMT)から温度設定上限値(MXTMT)の範囲内で変更することができる。なお、第1の値と第2の値は、記録メディアの揮発性メモリ内に記憶されているため、記録メディア電源がオフになったことに応じて消去され、再び電源がオンになったときにデフォルト値が設定される。「HCTM標準利用」に対して、第1の値及び第2の値を、温度設定上限値(MXTMT)に近い値に設定することを、「HTCM上限利用」と呼ぶこととする。本実施形態では、HTCM上限利用では、第2の値を温度設定上限値(MXTMT)に設定し、第1の値を温度設定上限値(MXTMT)の1度下の温度に設定するものとするが、HCTM上限利用時の第1の値と第2の値の温度設定はこれに限定されない。温度が上昇しても第1の制限モード及び第2の制限モードになりにくくするために、HCTM標準利用の時よりも第1の値及び第2の値を温度設定上限値(MXTMT)に近い値を設定すればよい。さらに、HTCM上限利用の時の第1の値をHCTM標準利用の時の第2の値よりも大きくすることにより、HTCM上限利用時に第1の制限モード及び第2の制限モードが発動されにくくなり記録メディアの性能を最大限に利用することができるようになる。ただし、この場合、温度は上昇しやすくなる。
なお、本実施形態では、記録メディアはCFexpress規格準拠のメモリカードであるとした。しかし、CFexpress規格のHCTM機能のように、ホスト装置側から記録メディアに対して機能制限を行う温度を設定可能な機能を有していれば、異なる規格の記録メディアでも本発明は適応可能である。
<HCTM機能使用の処理フロー>
図2は撮像装置100が実行するHCTM機能を使用するための処理のメインフローチャートである。本フローチャートは、CPU108が不揮発性メモリ113に格納された制御プログラムを実行して撮像装置100の各部を制御することで実現される。なお、本フローチャートにおいては、記録メディアに関する処理を中心に記載しているが、これらの処理以外にも、撮影処理、画像再生処理、撮影画像やメニュー画面の表示処理、メニュー設定処理などが行われる。また、本フローチャートの説明においては、第1の記録メディア150に対する処理について記載するが、第2の記録メディアに対する処理も同様に行われる。
電源ボタンが押下されて撮像装置100の電源がONになったことに応じて、本フローチャートの処理が実行される。
まず、S201で、メディア制御部110は、記録メディア150に対して、PCIeのバスの初期化を行う。ここでは物理層レベルのコマンドのやり取りをホスト側の撮像装置の第1のメディア制御部110と記録メディア150との間で行い、記録メディアの起動処理を行って、記録メディアの電源をオン状態にする。そして、S202では、メディア制御部110は、NVMeプロトコルに沿った初期化を行い、Submission QueueやCompletion Queueを含めた起動処理を行う。S202では、S201の物理層レベルの初期化と違い、ソフトウェアレベルのプロトコルで必要な初期化を行う。
次に、S203では、メディア制御部110は、記録メディア150の詳細能力(メディア能力情報)を取得すべく、Identifyコマンドを発行する。このIdentifyコマンドは、記録メディアがサポートするコマンドや機能といった基本的な情報を取得するためのコマンドの1つである。このコマンドを通して取得できる能力情報として、例えば、モデル名やファームウェアバージョン、特定のコマンドや機能のサポート有無、低消費電力モードの数や具体的な消費電力の値などが含まれる。そしてS204では、CPU108は、S203でIdentifyコマンドにより取得した記録メディア150の能力情報からHCTM対応可否情報を分析する。そして、S205では、CPU108は、S204で分析した結果、記録メディア150がHCTMに対応しているか否かを判断し、HCTMに対応していると判断した場合はS206以降の、HCTM機能を用いる記録メディアの制御シーケンスに進む。S205で、HCTMに対応していないと判断した場合は、本フローチャートの処理を終了し、HCTM機能を用いない記録メディアの処理を実行する。
S206では、CPU108は、S203で取得したメディア能力情報から、現在記録メディア150の温度設定上限値(MXTMT)と温度設定下限値(MNTMT)を取得する。これはHCTMをサポートしている場合にのみ有効な値であり、ホスト側から設定できる温度の値(第1の値、第2の値)の上限値、下限値を示している。つまり、ここでは、設定可能な温度設定の値の範囲を取得している。CPU108は、ここで取得した温度設定上限値(MXTMT)と温度設定下限値(MNTMT)を、RAM112に記憶しておく。
次にS207で、第1のメディア制御部110は、詳細機能情報取得コマンドであるGet Featureコマンドを発行する。このコマンドは記録メディア150の情報を取得するためのコマンドだがIdentifyコマンドとは異なる情報を取得することができる。Get Feature コマンドは、Identifyコマンドよりも詳しい情報を取得できるコマンドである。Get Featureコマンドを使用することで、記録メディア150に現状設定されているHCTM機能における設定温度(第1の値、第2の値)を取得することが可能になる。ここで取得した設定温度は、記録メディアの電源がオンになった直後に、温度設定を変更することなく取得した値であるため、記録メディア150に設定されているデフォルト値となる。つまり、ここで、記録メディアの温度設定の閾値(第1の値、第2の値)のデフォルト値を取得している。CPU108は、ここで取得した第1の値をDEFAULT_TXT1、第2の値をDEFAULT_TXT2としてRAM112に記憶しておく。
次にS208において、CPU108は、HCTM利用可否判定を行う。これについては後述の図3で詳細な説明を行う。HCTMはマンダトリ機能ではなく、オプション機能なのでサポートしていない記録メディアも存在可能である。また、記録メディアベンダーにとっては利点がない機能ということもあり、先のVideo Speed Classの規格のSuspend Address Commandのように事前ベンダー内検査が精密に行われていない可能性がある。このような理由から、S208では、S206で取得した温度設定上限値、温度設定下限値、S207で取得したHCTMのデフォルト値の正当性を確認し、確認結果に基づいてHCTM機能を使用するか否かを判定する。そして、S209にて、CPU108は、S208での判定結果がHCTM利用可能である場合はS210に進む。S208での判定結果がHCTM利用不可である場合は、本フローチャートの処理を終了し、HCTM機能を用いない記録メディアの処理を実行する。
S210では、CPU108は、ホワイトリスト判定を行う。詳細な説明は図4で行う。S211では、CPU108は、S210でのホワイトリスト判定の結果に基づき、判定成功であった場合はS212に進む。判定失敗であった場合は、本フローチャートの処理を終了し、HCTM機能を用いない記録メディアの処理を実行する。
S212では、CPU108は、モード判定を行う。詳細の説明は図5で行う。このモード判定により、撮像装置の現在の動作モードを判定し、動作モードに応じて、「HCTM標準利用」するか、「HCTM上限利用」するかを決定する。前述のように、「HCTM標準利用」の場合は、S207で取得したデフォルト値をそのまま利用し、「HCTM上限利用」の場合は、S206で取得した温度設定上限値をベースとした値を利用する。このように、撮像装置の動作モードに応じて、記録メディアが第1の制限モード、第2の制限モードに移行する温度を切り替える。スピードを要求しない動作モードにおいては、デフォルト値を用いたHCTM標準利用を行うことで、温度を必要以上に上げることを抑制する。そして、スピードが要求される動作モードにおいては、HCTM上限利用を行うことで、HCTM標準利用する場合よりも高温となるまで記録メディアの性能を引き出し続けることが可能になる。
S213では、CPU108は、S212のモード判定の結果、HCMT上限利用が設定されたか否かを判断する。HCMT上限利用が設定された場合には、S214に進む。S214では、CPU108は、記録メディアに設定するHCTMの温度設定として、第2の値を温度設定上限値であるMXTMTに決定し、第1の値をMXTMT-1に決定する。本実施形態では、第1の値をMXTMTよりも1度低い、MXTMT-1、とした。しかし、HCTM上限利用の際の第1の値は、MXTMT-1ではなくてもよく、デフォルト値であるDEFAULT_TXT1より大きい値であれば、動作条件や発熱上昇カーブに応じて他の値に設定してもよい。
S213で、S212のモード判定の結果、HCMT上限利用でなくHCTM標準利用が設定されたと判定された場合は、S215に進む。S215では、CPU108は、記録メディアに設定するHCTMの温度設定をデフォルト値に決定する。つまり、CPU108は、第1の値をDEFAULT_TXT1、第2の値をDEFAULT_TXT2に決定する。本実施形態では、標準利用において記録メディアのデフォルト値を使用するものとしたが、他に指標となる値がある場合はデフォルト値でなくその値を採用してもよい。なお、デフォルト値を使用しない場合であっても、HCTM標準利用での第1の値は、HCTM上限利用の第1の値よりも小さく、HCTM標準利用での第2の値は、HCTM上限利用の第2の値よりも小さいものとする。
次にS216において、CPU108、及び、第1のメディア制御部110は、Set Feature コマンドと呼ばれる詳細機能設定コマンドを利用して、S214もしくはS215で決定されたHCTM機能の温度閾値(第1の値、第2の値)を記録メディア150に設定する処理を行う。具体的には、Set Feature コマンド内のHCTMの温度閾値を設定するための引数に、S214もしくはS215で決定された第1の値、第2の値を設定して、Set Feature コマンドを記録メディア150に発行する。S216において、温度閾値の設定を行うことにより、記録メディア150における第1の制限モード、第2の制限モードを実行する温度閾値が変更される。
S217では、CPU108は、撮像装置100の動作モードが変更したかを判定する。モードが変更している場合は、S212に進む。モードが変更していない場合は、S218に進む。なお、撮像装置においては、ユーザにモード切替ダイヤルが操作されると、静止画撮影モード、動画撮影モードに切り替わる。また、再生ボタンが操作されると再生モードに切り替わり、メニューボタンが操作されると、設定画面を表示部104に表示し、ユーザ操作に応じて各種設定を行う設定モードへ切り替わる。なお、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モード、設定モードへの変更だけでなく、再生モード中の再生対象の画像の変更や、画像データのメディア間コピー機能などの特定の機能の実行など、撮像装置の動作状態についても、本実施形態においてはモードの変更に含まれるものとする。従って、S217では、動作状態の変更の場合もモードが変更されたと判断して、変更後のモードについて、S212~S216の処理を実行する。
S218において、CPU108は、電源OFFの操作があったかを判定する。電源OFFの操作があった場合は本処理を終了し、電源OFFのための処理を行う。電源OFFの操作がない場合は、S217に戻る。つまり、モードの変更がある度に、S212~S216の処理が繰り返されることになる。
図3を参照して、図2のS208のHCTM利用可否判定の処理についての詳細説明を行う。
まずS301において、CPU108は、S206で取得した温度設定上限値(MXTMT)、温度設定下限値(MNTMT)がどちらも0でないかを確認する。HCTM対応としているにも関わらず温度設定上限値もしくは温度設定下限値が0℃であった場合、本当に0℃という解釈をするのではなく、ベンダーが値を入れていないため初期値の0が入っていると考える。温度設定上限値と温度設定下限値の両方が0出ない場合はS302に進む。温度設定上限値と温度設定下限値のうちのいずれかが0である場合はS304に進み、S304で、CPU108は、HCTM利用不可と判定する。本実施形態では、温度設定上限値、温度設定下限値のうちのいずれかが0である場合にHCTM利用不可と判定するものとしたが、温度設定上限値、温度設定下限値の両方が0である場合のみHCTM利用不可と判定するようにしてもよい。
次にS302で、CPU108は、温度設定上限値(MXTMT)について値の妥当性を確認するために、所定の範囲内になるかを判定する。具体的には、温度設定上限値(MXTMT)が、60~110(℃)の範囲内の場合、妥当であると判定する。本実施形態では、妥当と判断する温度範囲を60℃~110℃と予め設定しているが、これに限定されない。温度設定上限値(MXTMT)が60~110の温度範囲である場合はS303に進む。範囲外である場合はS304に進み、S304で、CPU108は、HCTM利用不可と判定する。
次にS303で、CPU108は、S207で取得したデフォルト値のうちの第2の値に対応するDEFAULT_TXT2と、S206で取得した温度設定上限値(MXTMT)の比較を行う。記録メディアに第2の値のデフォルト値として設定されていたDEFAULT_TXT2が、温度設定上限値であるMXTMTよりも大きい場合は、記録メディアに設定されているDEFAULT_TXT2またはMXTMTの値が適当でない。そのため、DEFAULT_TXT2が、温度設定上限値であるMXTMTよりも大きい場合は、S304に進み、CPU108は、HCTM利用不可と判定する。DEFAULT_TXT2が、温度設定上限値以下の場合は、S305に進み、S305で、CPU108は、HCTM利用可能と判定する。
以上、本実施形態ではS301、S302,S303のチェックによりHCTM利用可能/不可を判定したが、さらに他の判定を行ってもよい。例えば、温度設定上限値(MXTMT)と温度設定下限値(MNTMT)を比較して、MXTMTがMNTMTよりも小さい場合は、HCTM利用不可と判定するようにしてもよい。
次に図4を参照してホワイトリスト判定処理を説明する。なお、この判定には、あらかじめ撮像装置100の内部に、信頼できる記録メディアの情報(ホワイトリスト)を保持しておかなければならない。この保持する情報の具体例として本実施例では、ModelNameを例に説明するが、これに限定されず、PCIeの物理層通信から得られるVenderIDを利用してもよい。
まず、S401では、CPU108は、S203で取得した、メディア能力情報を分析してModelNameを取得する。次にS402でCPU108は、あらかじめ内部保持している情報と照合する。S403で、CPU108は、S401で取得したModelNameが、内部保持している情報に含まれているか(ヒットしたか)を判定し、ヒットしない場合はS404でホワイトリスト判定失敗と判定し終了する。ModelNameが、内部保持している情報に含まれていた場合は、CPU108は、S405でホワイトリスト判定成功と判定し、ホワイトリスト判定処理を終了する。
次に図5を参照して、モード判定処理を詳細に説明する。まずS501で、CPU108は、現在の撮像装置の動作モードが、静止画撮影モードか否かを判定する。静止画撮影モードであると判定された場合はS506に進み、そうでない場合はS502に進み次の判定を行う。S502で、CPU108は、現在の撮像装置の動作モードが、動画撮影モードか否かを判定する。動画撮影モードであると判定された場合はS506に進み、そうでない場合はS503に進み次の判定を行う。S503で、CPU108は、現在の撮像装置の動作モードが、再生モードか否かを判定する。再生モードと判定された場合はS504において、CPU108は、S217で検出したモード変更の操作が、動画再生を指示するための動画再生ボタンへの操作であるかを判定する。動画再生の指示である場合は、S506に進む。動画再生の指示ではなく、動画再生以外の、再生モードへの移行、静止画の再生、動画ファイル中の1フレーム分の画像の再生等の場合は、S505に進む。なお、再生モードにおいて、再生対象画像の変更(切替)を行うと、次の静止画、又は、次の動画の代表画像(1フレーム目の画像のみ)を再生するため、再生対象の画像の変更の場合もS505に進む。なお、S503で再生モードではないと判定された場合は、S505に進む。S505では、CPU108は、HCTM標準利用すると決定する。そして、S506では、CPU108は、HCTM上限利用すると決定する。このように、本実施形態では、撮像装置の動作モード、動作状態に応じて、HCTM標準利用するか、HCTM上限利用するかを決定する。
本実施形態では、静止画撮影モードへの変更時、動画撮影への変更時、再生モードにおいて動画再生が行われる際には、HCTM上限利用するようにする。そして、それ以外のモード(設定モードや、再生モードにおける静止画再生時)ではHCTM標準利用する。静止画撮影モード、動画撮影モードにおいては、ユーザが意図した撮影タイミング/チャンスを逃させないということから記録メディアの最高性能を引き出すため、HCTM上限利用するように決定する。
動画再生においては、動画の読み出しが再生間隔に対して間に合わない所謂アンダーフローになると動画再生が止まってしまうため、温度が多少上昇しても記録メディアの最高性能を引き出すことが可能なHCTM上限利用するように決定する。
また、再生モードにおける静止画再生、サムネイル複数枚同時再生、設定モードでは、HCTM標準利用とする。また、再生モードにおいて、動画ファイルの再生であっても、動画ファイルの1フレーム画像のみ(代表画像や選択フレームのみ)を再生する場合は、静止画再生と同様にHCTM標準利用としている。また、撮像装置の機能として、RAW画像の現像機能、記録メディア初期化機能、複数メディア間での画像データのコピー機能、動画切り出し編集機能などを実行する際にも、時間的制約は特になく記録メディアの最高性能を引き出す必要がないため、HCTM標準利用としている。RAW画像の現像機能、メディア間での画像データのコピー機能、動画切り出し編集機能は、データサイズの大きい画像データについてこれらの機能を実行すると、温度が20℃~25℃上がってしまう場合もある。そのため、温度が上昇しやすいHCTM上限利用ではなく、HCTM上限利用よりも温度上昇を抑制可能なHCTM標準利用にしている。
本実施形態では、静止画撮影モード、動画撮影モード、動画再生であるかを判定し、この場合はHCTM上限利用、それ以外の場合はHCTM標準利用するものとした。しかし、これに限定されず、他にも変形例が考えられる。例えば、静止画撮影モード、動画撮影モードを区別して判定せずに、撮影モードの場合はHCTM上限利用するようにしてもよい。また、動画再生において、記録メディアの最高性能を引き出す必要がある動画であるかを、動画のビットレートに応じて判定し、ビットレートが大きい動画はHCTM上限利用し、ビットレートが小さい動画についてはHCTM標準利用するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、S217において、CPU108は、HCTM標準利用、HCTM上限利用の変更に関わる動作モード及び動作状態の変更を監視し、変更があった場合にモード判定処理により、HCTM標準利用するか、HCTM上限利用するかを決定する。そして、S216において、決定されたHCTM標準利用またはHCTM上限利用に対応する第1の値、第2の値に設定して、記録メディアのHCTM機能における温度閾値の値を変更する。つまり、なお、S216について、変更前の設定と、変更後の設定とが同じであれば、S216の処理を省略してもよい。
なお、モード変更があった場合は、このようなHCTM標準利用、HCTM上限利用への温度閾値の設定変更を行ってから、各モード(動作動作状態)での処理が実行開始されるようにしてもよいし、各モードの処理と温度閾値の設定変更を並行して行うようにしてもよい。ただし、動画再生については、温度閾値の設定変更を行ってから、動画再生処理を開始するようにするとよい。
[その他の実施形態]
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
本発明は、上述の実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
100 撮像装置
108 CPU
110 第1のメディア制御部
111 第2のメディア制御部
112 RAM
113 不揮発性メモリ
150 第1の記録メディア
160 第2の記録メディア

Claims (11)

  1. 記録媒体にアクセス可能な記録装置であって、
    前記記録媒体において機能制限が行われる温度閾値を、前記記録媒体に設定する制御手段と、
    撮像部と、
    前記撮像部により撮影した画像を前記記録媒体に記録する記録制御手段と、
    前記記録媒体に記録された画像を読み出して再生する再生制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記記録媒体において第1の制限モードが実行される温度閾値である第1の値と、前記記録媒体において前記第1の制限モードよりも機能制限の大きい第2の制限モードが実行される温度閾値であり、前記第1の値よりも大きい値である第2の値の両方の値を、前記記録媒体に設定し、
    前記制御手段は、前記撮像部により画像を撮影する撮影モードの場合は、前記記録媒体に記録された静止画を再生する静止画再生の場合に前記第1の値及び前記第2の値として設定される値の両方の値よりも大きな値を、前記第1の値及び前記第2の値として設定するように制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記記録媒体に記録された画像を読み出して再生する再生モードにおいて動画を再生する動画再生の場合は、静止画を再生する静止画再生の場合に前記第1の値及び前記第2の値として設定される値の両方の値よりも大きな値を、前記第1の値及び前記第2の値として設定するように制御することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録媒体に記録されている動画ファイルを再生する場合に、動画ファイル中の1つのフレーム画像を再生する場合は前記動画ファイル中の複数のフレームを連続して再生する場合に前記第1の値及び前記第2の値として設定される値の両方の値よりも小さな値を、前記第1の値及び前記第2の値として設定するように制御することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記記録媒体から、前記記録媒体において機能制限が行われる温度閾値として設定可能な値の範囲を取得する範囲取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記範囲取得手段により取得した設定可能な値の範囲内で前記第1の値及び前記第2の値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記設定可能な値の範囲内の上限値よりも1小さい値を前記第1の値に設定することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記記録媒体から、前記記録媒体において機能制限が行われる温度閾値のデフォルト値を取得するデフォルト値取得手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記記録媒体に記録された静止画を再生する静止画再生の場合に、前記デフォルト値取得手段により取得したデフォルト値を前記第1の値及び前記第2の値として設定するように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記デフォルト値取得手段は、前記記録媒体において機能制限が行われる温度閾値の設定を変更する前に前記記録媒体に設定されている温度閾値を取得し、当該取得した値をデフォルト値とすることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 前記記録媒体は、CFexpress規格に対応したメモリカードであり、
    前記制御手段は、HCTM(Host Controlled Thermal Management)機能を用いて前記温度閾値を設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 記録媒体にアクセス可能な記録装置の制御方法であって、
    前記記録媒体において機能制限が行われる温度閾値を、前記記録媒体に設定する制御工程と、
    撮像手段により撮影した画像を前記記録媒体に記録する記録制御工程と、
    前記記録媒体に記録された画像を読み出して再生する再生制御工程と、を有し、
    前記制御工程では、前記記録媒体において第1の制限モードが実行される温度閾値である第1の値と、前記記録媒体において前記第1の制限モードよりも機能制限の大きい第2の制限モードが実行される温度閾値であり、前記第1の値よりも大きい値である第2の値の両方の値を、前記記録媒体に設定し、
    前記制御工程では、前記撮像手段により画像を撮影する撮影モードの場合は、前記記録媒体に記録された静止画を再生する静止画再生の場合に前記第1の値及び前記第2の値として設定される値の両方の値よりも大きな値を、前記第1の値及び前記第2の値として設定するように制御する、ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
  11. 請求項に記載の記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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