以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る情報処理システムとしての印刷システム100の全体構成を説明するブロック図である。
この印刷システム100は、画像形成装置103(多機能装置)と、印刷制御装置102(情報処理装置)を備えるシステムであって、クライアントコンピュータ101と通信可能に接続される。クライアントコンピュータ101と印刷制御装置102とは、イーサネットケーブル109及びLocal Area Network(LAN)110を介して通信可能に接続されている。また、印刷制御装置102と画像形成装置103とは、画像ビデオケーブル107及び制御ケーブル108を介して接続されている。
尚、本実施形態では、画像形成装置103は、LAN110に直接接続されていないため、画像形成装置103とクライアントコンピュータ101とは、印刷制御装置102を介して通信する。但しかかる構成に限定されず、例えば、画像形成装置103は、LAN110に接続されても良い。つまり、画像形成装置103は、直接、クライアントコンピュータ101と通信可能に接続されていても良い。クライアントコンピュータ101は、アプリケーションを起動させて印刷システム100に印刷指示などを行う。印刷制御装置102は、画像形成装置103と連携して画像処理を行う。
画像形成装置103は色々な機能を有する複合機であり、スキャナ104、操作パネル105、及び排紙部106を有する。
クライアントコンピュータ101や印刷制御装置102からの画像処理を行うだけでなく、スキャナ104より読み込んだデータをコピーしたり、後述するBOXデータ格納領域に送信したりすることが可能である。
スキャナ104による画像の走査指示等の各種指示は、操作パネル105にて各種キーを介してユーザから受け付ける。また、操作パネル105はスキャン状態などの各種情報を表示する。
排紙部106は画像が形成された用紙を受け取って、当該受け取った用紙に対して排紙する。
印刷制御装置102は、コントローラ300、及びこれと接続する表示部111、操作ボタン部112、表示装置113、キーボード114、ポインティングデバイス115を有する。
表示部111には、印刷制御装置102における情報が表示される。ユーザは、操作ボタン部112を操作し、表示部111に表示されている情報の操作を行う。表示部111に表示される情報は印刷制御装置102を操作する上で、最低限必要となる情報(電源操作やIPアドレスの確認)を表示する目的で使用される。
実施形態1では、印刷システム100は、印刷制御装置102と画像形成装置103とをそれぞれ別装置として構成されている場合を説明する。しかしながら、印刷制御装置102の処理を画像形成装置103において実行し、印刷制御装置102を物理的に配置しなくてもよい。また、表示装置113がタッチパッドのような位置入力機能や文字入力機能を持ち、キーボード114やポインティングデバイス115の機能を兼ねていても良い。
画像形成装置103は、さらに給紙部116-1~116-8(これらを総称し、以下給紙部116と呼ぶ)と接続する。給紙部116は、印刷に使用する用紙を格納しておく装置であり、画像形成装置103は、印刷指示を受けると、給紙部116の1つを選択する。画像形成装置103で選択された給紙部116の1つは、格納する用紙を画像形成装置103に給紙する。尚、画像形成装置103に接続する外部オプションの設定に応じて給紙部116の数は増減する。
図2は、画像形成装置103のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図2に示す様に、画像形成装置103は、上述のスキャナ104、操作パネル105、給紙部116等の他、コントローラ200及び印刷部(プリントエンジン)210を備える。
コントローラ200は、CPU201、RAM202、ROM203、操作パネルインターフェース(以下「操作パネルI/F」という)205、LANコントローラ206、及び印刷インタフェース(以下「印刷I/F」という)207を有する。またコントローラ200は、外部記憶装置211と接続するディスクコントローラ(DKC)208、不揮発性メモリ209、読取インタフェース(以下「読取I/F」という)212、及びビデオインタフェース(以下「ビデオI/F」という)214を有する。これらのデバイスはシステムバス204を介して互いに接続する。
CPU201は、ROM203或いは外部記憶装置211に記憶された制御プログラムをRAM202に展開し、その展開したプログラムを実行して、システムバス204に接続される各種のデバイスを総括的に制御する。またCPU201は、印刷I/F207を介して接続される印刷部210に出力情報としての画像信号を出力したり、読取I/F212を介して接続されるスキャナ104から入力される画像信号を受け取る。またCPU201は、印刷I/F207を介して、印刷部210に接続されている給紙部116を制御したり、給紙部116の状態(給紙段情報)を取得したりする。更にCPU201は、LANコントローラ206と制御ケーブル108を介して印刷制御装置102との通信処理が可能となっている。
RAM202は、主としてCPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
外部記憶装置211は、ハードディスク(HDD)、ICカード等から構成され、DKC208によりアクセスが制御される。外部記憶装置211は、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールし、スプールされたジョブを外部から制御するためのジョブ格納領域として使用される。また更に、外部記憶装置211は、スキャナ104から入力した画像データやプリントジョブの画像データをBOXデータとして保持し、ネットワークから参照したり、印刷を行うBOXデータ格納領域としても使用される。実施形態1では、外部記憶装置211としてはHDDを使用するものとし、ジョブログ、画像ログ等の各種ログを保持する。
操作パネル105は、ソフトウェアキーまたはハードウェアキーを有するパネルであって、操作パネルI/F205を介してコントローラ200に接続されている。ユーザは、操作パネル105のソフトウェアキーまたはハードウェアキーから各種情報を入力することが可能である。
不揮発性メモリ209は、操作パネル105でユーザ入力された情報や、LAN110及び印刷制御装置102を介して画像形成装置103が受信した、クライアントコンピュータ101で起動したアプリケーション上でユーザ設定された情報を記憶している。
ビデオI/F214は、印刷制御装置102から画像ビデオケーブル107を介して画像データを受信する。
図3(A)は、印刷制御装置102のハードウェア構成を説明するブロック図である。
印刷制御装置102は、上述の通り、コントローラ300、制御ケーブル108、LAN110、表示部111、操作ボタン部112、表示装置113、キーボード114、ポインティングデバイス115を備える。
コントローラ300は、CPU301、RAM302、ROM303、操作パネルI/F305、LANコントローラ306,307、及び外部記憶装置309と接続するDKC308を有する。またコントローラ300は、ビデオI/F310、キーボードコントローラ(KBC)311、及び表示制御部(CRTC)312を有する。これらのデバイスはシステムバス304を介して互いに接続する。
CPU301は、ROM303又は外部記憶装置309に記憶された制御プログラムをRAM302に展開し、その展開したプログラムを実行することにより、システムバス304に接続される各種のデバイスを総括的に制御する。またCPU301は、LANコントローラ306と制御ケーブル108を介して画像形成装置103との通信が可能である。またCPU301は、LANコントローラ307がイーサネットケーブル109を介してLAN110と接続することにより、LAN110上のクライアントコンピュータ101との通信処理が可能となる。
RAM302は、主としてCPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
外部記憶装置309は、ハードディスク(HDD)、ICカード等から構成され、DKC308によりアクセスが制御される。外部記憶装置309は、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールする。また外部記憶装置309は、スプールされたジョブをRIP(Raster Image Processor)処理し、再度保存するためのジョブ格納領域として使用される。
操作部I/F305は、ユーザが各種情報を入力する操作ボタン部112、及び、ユーザに情報を提示する表示部111と、コントローラ300とを接続するインタフェースである。
ビデオI/F310は、画像形成装置103へRIP処理された画像データを画像ビデオケーブル107を介して送信する。
KBC311は、キーボード114及びポインティングデバイス115からの情報などの入力に係る処理を行うインタフェースである。
CRTC312は、内部にビデオメモリを有し、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力する。
図3(B)は、印刷制御装置102で実行されるソフトウェア構成、特に画像形成装置103の機能を管理する用紙管理アプリケーションのソフトウェア構成を説明するブロック図である。尚、図3(B)に示す各ユニットは、CPU301がRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。
用紙管理アプリケーションは、UI制御ユニット352、用紙管理ユニット353、給紙段管理ユニット354、ネットワーク制御ユニット355、ジョブ管理ユニット356、設定管理ユニット357を含んでいる。
UI制御ユニット352は、用紙管理アプリケーションの実行中に表示装置113で表示する画面を制御する。また、UI制御ユニット352は、用紙管理アプリケーションのシステム設定に従い、表示装置113の表示する文言や用紙サイズの表示単位系の表示方法を切り替える。
用紙管理ユニット353は、画像形成装置103と通信を行い、取得した用紙情報を、後述する図7の用紙設定管理テーブル701で管理する。
図7は、用紙管理ユニット353で管理される用紙設定管理テーブル701の一例を示す図である。
図7に示すように、用紙設定管理テーブル701は、用紙を特定する用紙ID毎に管理するための管理テーブルであり、用紙の名称、坪量、サイズ情報(サイズ、幅、高さ等)、表面性、特徴、色、お気に入りなどが登録されている。
お気に入りの情報は、例えば、お得意様A社、お得意様B社、お得意様C社毎に、後述する用紙リスト表示領域1301の表示内容をフィルタするのに使用される。
用紙管理ユニット353は、用紙設定管理テーブル701に対して、用紙情報の編集、追加、削除、検索を行うことが可能である。
本実施形態では用紙設定管理テーブル701は、不揮発領域である外部記憶装置309に記憶される。但し、用紙管理ユニット353が管理可能であれば用紙設定管理テーブル701の記憶先はこれに限定されない。例えば、画像形成装置103の外部記憶装置211に用紙設定管理テーブル701を記憶しておき、印刷制御装置102はプログラム実行中においてのみ画像形成装置103から用紙設定管理テーブル701を取得し、RAM302に格納してもよい。
給紙段管理ユニット354は、画像形成装置103と通信を行い、取得した給紙段情報を管理する。
ネットワーク制御ユニット355は、LANコントローラ306を介して画像形成装置103と、またLANコントローラ307を介してLAN110上のクライアントコンピュータ101との通信を制御する。
ジョブ管理ユニット356は、印刷処理シーケンスやジョブの順番を管理する。ジョブ管理ユニット356は、印刷制御装置102が受信したジョブを管理し、LANコントローラ306或いはビデオI/F310を介して画像形成装置103へ受信ジョブを印刷するためのデータ転送を制御する。
設定管理ユニット357は、用紙管理アプリケーションに関するシステム設定を管理する。システム設定とは、例えば、図9で後述する設定画面900のように、用紙管理アプリケーションの画面に表示する文言の言語設定や、用紙サイズの表示単位系(ミリまたはインチ)設定などを含む。
認証管理ユニット358は、用紙管理アプリケーションにて実行されるユーザ操作項目の夫々の認証の要否を制御する、図16で後述するログイン制御対象テーブル1600を管理する。
図4は、印刷制御装置102で実行される用紙管理アプリケーションのトップ画面400の一例を示す図である。
トップ画面400は、画像形成装置103の給紙部116の状態(給紙段情報)を、CRTC312がCPU301からの指示に従ってそのビデオメモリにイメージデータとして描画し、これをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。すなわち用紙管理アプリケーションは起動すると、給紙段管理ユニット354が画像形成装置103から給紙段情報を取得し、UI制御ユニット352がこの給紙段情報に従った機種構成画面をトップ画面400に表示するよう表示装置113を制御する。
本実施形態では、8つの給紙段からなる給紙部116が画像形成装置103に接続されているため、トップ画面400には、用紙リストボタン401、設定ボタン402、及び各給紙段に対応する給紙段ボタン410~417が表示される。
給紙段ボタン410~417は夫々、給紙部オープンボタン420~427、及び対応する給紙段に設定されている用紙名称や用紙残量などの情報等の表示領域を備える。
給紙部オープンボタン420~427は、対応する給紙段がクローズしているときにユーザにより押下されるとその給紙段をオープンする。
画像形成装置103からいずれかの給紙段の状態が変更されたことを示す給紙段状態変更イベントが送信されると、給紙段管理ユニット354が給紙段情報を取得し直す。そしてUI制御ユニット352が、再度、その取得した給紙段情報に従って各給紙段ボタン410~417が有する表示領域を再描画する。
用紙リストボタン401は、用紙リスト画面1300を表示するための指示を行うボタンである。実施形態1では、用紙リストボタン401が押下されると、UI制御ユニット352は用紙リスト画面1300を表示するよう表示装置113を制御する。用紙リスト画面1300の詳細は、図13A(a)を参照して後述する。
設定ボタン402は、用紙管理アプリケーションのシステム設定を変更するための設定画面900(又は設定画面1100)を表示するように指示するボタンである。UI制御ユニット352は、設定ボタン402が押下されると、外部記憶装置309に保存された現在のシステム設定を設定画面900(又は設定画面1100)に表示するよう表示装置113を制御する。表示される画面の一例については、図9及び図11を参照して後述する。
図5は、実施形態1に係る、印刷制御装置102における用紙管理アプリケーションの起動処理のフローチャートである。尚、実施形態1に係る用紙管理アプリケーションは印刷制御装置102で動作するとしているが、これに限定されず、例えば、クライアントコンピュータ101でも同様に動作可能である。ここでは印刷制御装置102が実行する例で説明する。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU301が、前述のRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。
印刷制御装置102が起動すると、まずステップS501でCPU301は、用紙管理の対象となる、接続されている画像形成装置103の機種を判別する。具体的にはまず、CPU301は画像形成装置103と通信を行って機種情報の問合せを送信し、この問合せに対して画像形成装置103から返信される情報から画像形成装置103の機種情報を取得する。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS606,S607で説明する。更にCPU301は、取得した機種情報を予め保持している機種判別情報と比較することにより画像形成装置103の機種を判別する。尚、CPU301は、画像形成装置103の機種を判別し、トップ画面400の機器構成画面を作成する際や、機種毎の仕様差を吸収する際にこの判別結果を使用する。
ステップS502でCPU301は、画像形成装置103のオプション(画像形成装置103に接続されている機器構成)を判別する。具体的にはまず、画像形成装置103と通信を行って機種構成情報の問合せを送信し、この問合せに対して返信される情報から画像形成装置103の機器構成情報を取得する。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS608,S609で説明する。更にCPU301は、取得した機器構成情報に基づき画像形成装置103のオプションを判別する。尚、CPU301は、トップ画面400の機器構成画面を作成する際、また給紙段の情報を特定する際、更には機種毎の仕様差を吸収する際にこの判別結果を使用する。
ステップS503でCPU301は、画像形成装置103の給紙段を判別する。具体的にはまず、CPU301は画像形成装置103と通信を行って給紙段情報の問合せを送信し、この問合せに対して画像形成装置103から返信される情報から画像形成装置103の給紙段情報を取得する。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS610,S611で説明する。この給紙段情報は、給紙段、手差しトレイ、長尺用紙トレイなどの給紙段の構成と、各給紙段に設定されている用紙の情報とを含むものとする。更にCPU301は、取得した給紙段情報に基づき用紙管理の対象となる画像形成装置103に接続されている給紙段を判別する。この際CPU301は接続されている給紙段の数も特定する。
ステップS504でCPU301は、ステップS503で取得した給紙段情報から、ステップS503で判別された給紙段の夫々に設定されている用紙情報と自動引出可否情報を取得する。ここで自動引出可否情報とは、印刷制御装置102側からのユーザの遠隔操作によりステップS503で判別された給紙段の夫々を自動引き出しの可否を示す情報である。
ステップS505でCPU301は、給紙段ボタン情報を作成する。ここで、給紙段ボタン情報とは、ステップS503で判別された各給紙段を示すボタン(図4の給紙段ボタン410~417)をトップ画面400に表示するための情報である。尚、ステップS504で取得した自動引出可否情報が可である給紙段の給紙段ボタン情報には、その給紙段を示すボタンの上部にその給紙段がクローズしているときに押下されるとその給紙段をオープンにするボタンを作成することを示す情報も含まれる。この情報に基づき、図4の給紙段ボタン410~417の上部の給紙部オープンボタン420~427が作成される。
ステップS506でCPU301は、画像形成装置103と通信を行って用紙リスト情報の問合せを送信し、この問合せに対して画像形成装置103から返信される用紙リスト情報を取得する。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS612,S613で説明する。
ステップS507でCPU301は、ステップS506で取得した用紙リスト情報に基づきトップ画面400に表示する用紙リスト画面1300の情報を作成する。この用紙リスト画面1300の各用紙情報は、画像形成装置103の各給紙段への用紙の設定可否情報も含んでいる。
ステップS508でCPU301は、画像形成装置103の調整値を取得する。具体的にはまず、CPU301は、画像形成装置103と通信を行って調整値情報の問合せを送信し、この問合せに対して画像形成装置103から返信される情報から画像形成装置103で調整可能な全ての項目の調整値を取得する。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS614,S615で説明する。
ステップS509でCPU301は、ステップS508で取得した調整値に基づいて調整有無情報を作成する。ここで、調整有無情報は、調整値がデフォルト値と同じ場合は「調整なし」を用紙リスト画面1300に表示するための情報であり、調整値がデフォルト値と異なる場合には「調整あり」を用紙リスト画面1300に表示するための情報である。
ステップS510でCPU301は、トップ画面400を作成する。このトップ画面400はステップS501,S502で判別された画像形成装置103の機種及びオプションと、ステップS505,S507,S509で作成した給紙段ボタン情報、用紙リスト画面情報、及び調整値有無情報に基づき作成される。
ステップS511でCPU301は、画像形成装置103の給紙段情報や用紙情報が変更されたときに画像形成装置103が通知する変更通知イベントの送信先を印刷制御装置102に設定する。具体的にはまず、CPU301は、画像形成装置103と通信を行って画像形成装置103の状態変更時にイベントを送信する際の送信先情報の登録依頼を送信し、この依頼に対して登録が成功した旨の情報が画像形成装置103から送信されるのを待つ。ここでの画像形成装置103側の処理の詳細は、図6のステップS616,S617で説明する。更にCPU301は、画像形成装置103から登録が成功した旨の情報を受信したときに、変更通知イベントの送信先の設定が完了したと判定して変更通知イベントの待ち受け処理を開始し、本処理を終了する。
尚、図5の処理は用紙管理アプリケーションの起動処理として説明した。しかし、画像形成装置103の給紙段情報、用紙リスト情報、調整値などの各情報は、用紙管理アプリケーションが使用される間、随時変更される可能性がある。従って、用紙管理アプリケーションと画像形成装置103との間での通信に伴う上記各情報の更新は、その更新動作が用紙管理アプリケーション及び画像形成装置103のいずれで行われたかに関わらず、必要に応じて実行される。また、用紙管理アプリケーションと画像形成装置103間でその更新された情報は同期される。
図6は、実施形態1に係る、画像形成装置103における初期化処理のフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU201が前述のRAM202に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずステップS601でCPU201は、画像形成装置103の機種情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。
ステップS602でCPU201は、画像形成装置103のオプション(画像形成装置103に接続されている機器構成)の情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。
ステップS603でCPU201は、画像形成装置103の給紙段情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。
ステップS604でCPU201は、画像形成装置103の用紙リスト情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。
ステップS605でCPU201は、画像形成装置103の調整値情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。ここで取得される調整値情報には、画像形成装置103で調整可能な全ての項目の調整値が含まれる。
ステップS606でCPU201は、図5のステップS501で印刷制御装置102より送信された機種情報の問合せを受信したかどうか判定する。機種情報の問合せを受信していた場合(ステップS606でYES)、ステップS607に進み、CPU201は、ステップS601で作成した機種情報を印刷制御装置102に返信してステップS608に進む。一方、機種情報の問合せを受信していない場合(ステップS606でNO)、直接ステップS608に進む。
ステップS608でCPU201は、図5のステップS502で印刷制御装置102より送信された機器構成情報の問合せを受信したか判定する。機器構成情報の問合せを受信していた場合(ステップS608でYES)、ステップS609に進み、CPU201は、ステップS602で作成した機器構成情報を印刷制御装置102に返信してステップS610に進む。一方、機器構成情報の問合せを受信していない場合(ステップS608でNO)、直接ステップS610に進む。
ステップS610でCPU201は、図5のステップS503で印刷制御装置102より送信された給紙段情報の問合せを受信したか否か判定する。給紙段情報の問合せを受信していた場合(ステップS610でYES)、ステップS611に進み、CPU201は、ステップS603で作成した給紙段情報を印刷制御装置102に返信してステップS612に進む。一方、給紙段情報の問合せを受信していない場合(ステップS610でNO)、直接ステップS612に進む。
ステップS612でCPU201は、図5のステップS506で印刷制御装置102より送信された用紙リスト情報の問合せを受信したか判定する。用紙リスト情報の問合せを受信していた場合(ステップS612でYES)、ステップS613に進み、CPU201は、ステップS604で作成した用紙リスト情報を印刷制御装置102に返信してステップS614に進む。一方、用紙リスト情報の問合せを受信していない場合(ステップS612でNO)、直接ステップS614に進む。
ステップS614でCPU201は、図5のステップS508で印刷制御装置102より送信された調整値情報の問合せを受信したかどうか判定する。調整値情報の問合せを受信していた場合(ステップS614でYES)、ステップS615に進み、CPU201は、ステップS605で作成した調整値情報を印刷制御装置102に返信してステップS616に進む。一方、給紙段情報の問合せを受信していない場合(ステップS614でNO)、直接ステップS616に進む。
ステップS616でCPU201は、図5のステップS511で印刷制御装置102より送信された、画像形成装置103の状態変更時にイベントを送信する際の送信先情報の登録依頼を受信したかどうか判定する。イベント送信先の登録依頼を受信していた場合(ステップS616でYES)、ステップS617に進む一方、イベント送信先の登録依頼を受信していない場合(ステップS616でNO)、ステップS618に進む。
ステップS617でCPU201は、イベントの送信先に印刷制御装置102を追加するイベント送信先の登録を行なった後、登録が成功した旨の情報を印刷制御装置102に送信してステップS618に進む。
ステップS618でCPU201は、ステップS606,S608,S610,S612,S614,S616の判別の結果がすべてYESであった場合、初期化処理がすべて終了したと判別し、本処理を終了する。一方、上記判別のすべての結果がYESではなかった場合、初期化処理はまだ終了していないと判別し、ステップS606に戻る。
尚、実施形態1における給紙部116は給紙段の一例であり、インサータや手差しトレイなど、その他の機構の給紙段であっても良く、その形態を限定しない。
図4に戻り、例えばユーザが給紙部116-2の給紙段ボタン410をポインティングデバイス115等を操作することで選択すると、給紙部116-2の給紙段画面が表示される。この給紙段画面において、給紙部116-2への用紙の設定や、設定されている用紙の設定値をユーザは変更することが可能となる。給紙段ボタン411~417をユーザが選択した場合も、この給紙段ボタン410をユーザが選択した場合と同じであるため、その説明を省略する。また、以降の説明では、用紙管理アプリケーションに対するユーザ操作の際、上述のようにポインティングデバイス115等を使用するといった説明は省略するが、このような入力デバイスを使用して操作することはいうまでもない。
次に、画像形成装置103の用紙設定についての少なくとも1つの機能の利用にはシステム管理者の認証が必要である状態において、システム管理者がその機能を利用したい場合の画像形成装置103での画面操作について説明する。尚、かかる状態の場合、CPU201は画像形成装置103の状態を認証管理下にある状態に設定する。ここで、画像形成装置103が認証管理下にあるとは、画像形成装置103において認証処理を実行する機能(認証機能)を使用可能な状態のことをいう。
図8(a)は、画像形成装置103が認証管理下にある場合に画像形成装置103の操作パネル105に表示される設定画面800の一例を示す図である。また、図8(b)は、かかる場合に操作パネル105に表示される認証画面810の一例を示す図である。
設定画面800には、画像形成装置103でユーザが利用可能な機能が項目801として一覧表示されている。また設定画面800は、ログインボタン802と閉じるボタン803とを有する。但し画像形成装置103は認証管理下にあるため、項目801のうち、システム管理者での認証を必要とする項目はグレーアウトされ、ログインボタン802を押下してシステム管理者の認証を行わないと利用できない。システム管理者の認証を必要とする項目としては、例えば前述の図7に示すような用紙設定管理テーブル701の用紙情報の編集がある。用紙情報の編集は、印刷物の品質へ直接影響するため、画像形成装置103のシステム管理者のように、特定のユーザにのみ利用を許可するように構成されている。以下、このような特定のユーザにのみ利用を許可する項目を利用制限のある項目という。
ここでユーザは用紙情報を編集したい場合には、このログインボタン802を押下する。これによりCPU201は図8(b)に示す認証画面810を表示するため、ユーザはこの認証画面810でシステム管理者の認証を行う。
認証画面810は、システム管理部門IDの入力欄811、システム管理暗証番号の入力欄812、キャンセルボタン813、ログインボタン814を有する。
入力欄811にシステム管理部門IDが入力され、入力欄812に該当IDの暗証番号が入力された後、ログインボタン814が押下されると、CPU201は、入力欄811,812に入力されたシステム管理者IDと暗証番号を管理者情報として取得する。その後、CPU201はその取得した管理者情報の認証を行う。すなわち、CPU201は、取得した管理者情報が画像形成装置103の外部記憶装置211に格納されている認証情報(システム管理者IDと管理番号)と一致するか確認する。尚、認証情報は画像形成装置103に保持する形態でもよいし、画像形成装置103の外部の記憶装置、例えば認証サーバー等の記憶装置に保持する形態でもよい。ここで認証情報が一致した場合、CPU201は認証は成功したと判別して認証画面810を閉じ、設定画面800を利用制限のある項目の全てのグレーアウトは解除された状態に更新する。これにより、管理者権限を有するユーザ(システム管理者)は、利用制限のある項目を含む項目801に一覧表示される項目の全てを操作することが可能となる。一方、認証情報が一致しない場合は、CPU201は認証が失敗した旨のエラー等を表示する。すなわちこの場合、利用制限のある項目の操作はユーザに許可しない。尚、一度認証に成功してから再度認証を必要とする条件は、最後に操作パネル105にユーザが触れてから一定時間が経過した場合や、画像形成装置103が再起動した場合などが例に挙げられるが、どのような条件であっても構わない。
尚、上記説明は、画像形成装置103が認証管理下にあるため、ログインボタン802が押下されたとき、認証画面810が常に表示された。しかしながら、画像形成装置103の状態を、項目801として一覧表示される画像形成装置103の機能の全てを、認証画面810での認証不要でユーザが操作できる状態に設定してもよい。この場合、システム管理者以外のユーザも画像形成装置103の用紙設定についての全機能を利用できる。尚、かかる状態の場合、CPU201は、画像形成装置103の状態を認証管理下にない状態に設定する。ここで、画像形成装置103が認証管理下にないとは、画像形成装置103において認証処理を実行する機能(認証機能)を使用できない状態のことをいう。
ユーザは画像形成装置103の操作パネル105に認証管理設定画面を表示し、この画面上で、画像形成装置103の機能の夫々の利用についてシステム管理者の認証が必要であるか否かを設定することができる。すなわち、本実施形態では画像形成装置103の用紙設定についての少なくとも1つの機能の利用にはシステム管理者の認証が必要であるとしたが、かかる認証が必要である機能は用紙設定に関する機能に限定されない。
CPU201は、この認証管理設定画面において画像形成装置103の機能の少なくとも1つについてシステム管理者の認証が必要であると設定された場合、画像形成装置103の状態を認証管理下にある状態に設定する。一方、CPU201は、この認証管理設定画面において画像形成装置103の機能のいずれもシステム管理者の認証が必要でないと設定された場合、画像形成装置103の状態を認証管理下にない状態に設定する。
尚、画像形成装置103が認証管理下にない場合、CPU201はログインボタン802をグレーアウトし、ユーザが間違ってログインボタン802を押下して認証画面810が表示されるのを防止する。
尚、実施形態1においては、システム管理者のIDと暗証番号を管理者情報として認証画面810にユーザに入力させて認証を行ったが、操作者であるユーザがシステム管理者であることを認証できればその方法はこれに限られず他の形態であってもよい。例えば、ユーザの指紋、虹彩、顔認証等の生体認証を行うようにしてもよい。
次に、実施形態1の特徴である、画像形成装置103が認証管理下にある場合に図4の用紙管理アプリケーションのトップ画面400の設定ボタン402が押下されて表示される図9(a)の設定画面900の画面遷移を説明する。すなわち、設定ボタン402は、用紙管理アプリケーションのシステム設定を変更するための設定画面900を表示するように指示するボタンである。
CPU301は、設定ボタン402が押下されると、外部記憶装置309に保存されたシステム設定に従い、現在のシステム設定を表示すべく、設定画面900を表示する。
設定画面900は、複数のタブ画面をタブで切り換えられるようになっている。図9(a)では、システムの基本設定タブ910a、管理者設定タブ910b、情報タブ910cを有する例を示している。基本設定タブ910aのタブ画面で設定可能な設定は、例えば、用紙管理アプリケーションの画面に表示する文言の言語設定や、用紙サイズの表示単位系(ミリまたはインチ)設定などである。管理者設定タブ910bのタブ画面は、管理者権限を有するユーザのみが表示可能な画面であり、このタブ画面で設定可能な設定は、図9(c)を用いて後述する認証に係る設定である。情報タブ910cのタブ画面は、用紙管理アプリケーションに関する情報、例えば、用紙管理アプリケーションのバージョン情報などを表示する。
管理者設定タブ910bが押された際は、図9(b)に示す認証画面901を表示してユーザの認証を促す。尚、管理者設定タブ910bが押下(クリック)されてからの画面表示動作処理の詳細については図12を用いて後述するが、その概略を以下図9(b),(c)を用いて説明する。
尚、管理者設定タブ910bは、図9(a)に示す設定画面900上にあって、後述のタブ画面として示される図9(c)の画面を表示する旨のユーザ指示を受け付けるためのUIパーツであればよい。例えば、管理者設定タブ910bは、基本設定タブ910aのタブ画面に含まれるアイコンであってもよい。
図9(b)に示す認証画面901は、画像形成装置103の操作パネル105に表示される認証画面810(図8)と同じ構成要素を有している。すなわち、認証画面901は、システム管理部門IDの入力欄902、システム管理暗証番号の入力欄903、ログインボタン904、キャンセルボタン905を有する。
入力欄902,903に夫々システム管理部門ID及び該当IDの暗証番号が入力された後、ログインボタン904が押下されると、用紙管理アプリケーション(CPU301)は、入力されたシステム管理者IDと暗証番号を管理者情報として取得する。その後CPU301は、その取得した管理者情報を画像形成装置103に転送する。画像形成装置103のCPU201は、用紙管理アプリケーションから転送された管理者情報を受信するとその認証を行う(第1受信手段・認証手段)。すなわち、CPU201は、受信した管理者情報が外部記憶装置211に格納されている認証情報と一致するか確認する。認証情報が一致した場合、CPU201は認証が成功したと判別して、用紙管理アプリケーションに認証が成功した旨の判別結果を通知する。用紙管理アプリケーションは、かかる判別結果の通知を受信すると、認証画面901を閉じ、利用制限をかけていた管理者設定タブ910bのタブ画面を表示して、そのタブ画面における各種項目の操作を許可する。一方、認証情報が一致しない場合、CPU201は認証が失敗したと判別して、用紙管理アプリケーションに認証が失敗した旨の判別結果を通知する。用紙管理アプリケーションは、かかる判別結果の通知を受信すると、システム管理者IDと暗証番号の再入力を促すエラー等を表示する。すなわちこの場合、用紙管理アプリケーションは、ユーザによる入力欄902,903の夫々への再入力及びログインボタン904の押下により認証が成功するか、キャンセルボタン905が押下されるまで認証画面901を表示し続ける。
次に、認証が成功すると表示される管理者設定タブ910bのタブ画面(認証設定選択画面)について説明する。
図9(c)に示すように、管理者設定タブ910bのタブ画面では、ユーザが認証設定を行うための第1~第3の選択肢911~913が表示される。
第1の選択肢911は、画像形成装置103において利用が制限されている機能の操作が行われたタイミングでシステム管理者の認証を要求する第1の認証設定を行う、図9(c)において用紙調整時に認証を使用すると記載されている選択肢である。
第2の選択肢912は、画像形成装置103において利用が制限されている機能を認証無しで使用する第2の認証設定を行う、図9(c)において用紙調整時に認証を使用しないと記載されている選択肢である。
第3の選択肢913は、画像形成装置103において利用が制限されている機能を一律設定不可にする第3の認証設定を行う、図9(c)において認証が必要な調整項目を設定不可にすると記載されている選択肢である。
第1~第3の選択肢911~913のうち管理者設定タブ910bのタブ画面で選択された選択肢に示す設定値(以下、管理者認証の設定値という)は、他のシステム設定と同様に、外部記憶装置309に保存される。第1~第3の選択肢911~913の夫々の選択肢が設定された後の詳細な処理については、後述の図13A,B~図18を用いて説明する。
尚、本実施形態では、第1~第3の選択肢911~913の3つの選択肢を有する方法について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの選択肢のうちの少なくとも2つの選択肢を有すれば良い。例えば、管理者設定タブ910bのタブ画面に、用紙調整時に認証を使用する、第1の選択肢911、及び認証が必要な調整項目を設定不可にする、第3の選択肢913のみがユーザ選択可能に表示されていても構わない。
また、用紙管理アプリケーションは、接続先を画像形成装置103から他の画像形成装置に切り替え可能なように構成してもよい。ここで接続先を他の画像形成装置を切り換えた際は、外部記憶装置309に保存されている管理者認証の設定値を初期値に戻してもよいし、切り替えた後もその設定値を外部記憶装置309において保持するようにしてもよい。接続先毎に管理者認証の設定値を管理してもよい。すなわち、画像形成装置103の識別情報と、管理者認証の設定値とを関連付けて外部記憶装置309に記憶しておく。そして、用紙管理アプリケーションが画像形成装置103に接続されると、画像形成装置103の識別情報を取得し、その識別情報に関連付けられた管理者認証の設定値を外部記憶装置309から読み出して、その設定値を有効にするようにしてもよい。
図10は、本実施形態に係る、設定画面表示切替処理のフローチャートである。
この処理は用紙管理アプリケーションのトップ画面400の設定ボタン402が押下されたときに開始する。尚、本処理は、CPU301が前述のRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずステップS1001でCPU301は、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かを画像形成装置103へ問い合わせる。すなわち、用紙管理アプリケーション(CPU301)は、この問合せにより、画像形成装置103の認証機能を利用して、画像形成装置103の用紙設定についての各機能の使用可否を認証によって制御することができるか否かを確認する。尚、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かは、用紙管理アプリケーションの起動時に問い合わせることとしてもよい。
ステップS1001の問合せの結果、画像形成装置103が認証管理下にある場合(ステップS1002でYES)、ステップS1003に進む。一方、そうでないときは(ステップS1002でNO)、図11に示す設定画面1100を表示し(ステップS1004)、本処理を終了する。
設定画面1100は、図9の設定画面900と異なり、管理者設定タブ910bを有さない。これは、画像形成装置103が認証管理下にない場合は、用紙管理アプリケーションからも画像形成装置103の認証機能を利用することができないからである。すなわち、用紙管理アプリケーション側で前述の第1の選択肢911(用紙調整時に認証を使用する)が選択された後、ユーザが用紙設定についての機能を利用しようとしても用紙アプリケーションは認証処理を実行できない。この場合、用紙管理アプリケーション側で用紙調整時に認証を使用する認証設定を行ったにも関わらず認証処理が実行されず、ユーザが混乱する可能性があるため、管理者設定タブ910bは非表示になるように制御する。
ステップS1003でCPU301は、管理者設定タブ910b及びそのタブ画面の情報を生成する。この場合、ステップS1004でCPU301は、ステップS1003で生成された情報に基づき管理者設定タブ910bを有する設定画面900を表示し、本処理を終了する。
上述の通り、本実施形態では、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かは、用紙管理アプリケーションの起動時、あるいは、設定ボタン402の押下時に問い合わせを行う。一方、かかる問合せの後、画像形成装置103の状態が認証管理下にない状態から、認証管理下にある状態に切り替わる場合がある。かかる場合、用紙管理アプリケーション側では、用紙管理アプリケーションの再起動、あるいは、設定ボタン402の押下を行うまでは管理者設定タブ910bが表示されず、用紙管理アプリケーション側での認証は要求されない状態となる。すなわち、後述の設定画面900において第2の選択肢912(用紙調整時に認証を使用しない)が選択された状態と同様の状態となる。第2の選択肢912が選択された状態とは、画像形成装置103において認証機能を利用することはできるが、用紙管理アプリケーションは画像形成装置103の認証機能を利用しない状態である。
本実施形態に限らず、画像形成装置103の状態が認証管理下にある状態又は認証管理下にある状態の一方に切り替わった場合、画像形成装置103が用紙管理アプリケーションに所定の通知を行うようにしてもよい。そして用紙管理アプリケーションは、当該通知を受信した場合、管理者設定タブ910bにおいて用紙管理設定アプリケーション側の認証設定の実行をユーザに促すようにしてもよい。
図12は、図9の管理者設定タブ910bがクリックされたときの画面表示切替処理のフローチャートである。
まずステップS1201で用紙管理アプリケーション(CPU301)は、図9(b)の認証画面901を表示する。
ステップS1202で用紙管理アプリケーションは、ログインボタン904が押下されたか、キャンセルボタン905が押下されたかを判定する。
ステップS1202の判定の結果、ログインボタン904が押下された場合(ステップS1202でYES)、ステップS1203に進む。
ステップS1203で用紙管理アプリケーションは、入力欄902,903の夫々に入力されたシステム管理者IDと暗証番号(管理者情報)を画像形成装置103に問い合わせて認証する。具体的にはまず、用紙管理アプリケーションは管理者情報を画像形成装置103に転送する。画像形成装置103のCPU201は、転送された管理者情報が、外部記憶装置211に格納されている認証情報と一致するかどうか確認する。この確認の結果、認証情報が一致した場合は、ユーザの認証に成功したことを、認証情報が一致しなかった場合はユーザの認証に失敗したことを、CPU201は用紙管理アプリケーションに通知する。用紙管理アプリケーションはこの通知を受けるとステップS1204に進む。
一方、ステップS1202の判定の結果、キャンセルボタン905が押下された場合(ステップS1202でNO)、ステップS1206に進む。
ステップS1206で用紙管理アプリケーションは、管理者設定タブ910bへ画面遷移せず、管理者設定タブ910bを押す前に表示されていたタブの画面(図9の例では基本設定タブ910aのタブ画面)を表示して本処理を終了する。
ステップS1204で用紙管理アプリケーションは、ステップS1203においてCPU201からユーザの認証に成功した旨の通知を受けた場合はステップS1205へ進む。一方、用紙管理アプリケーションは、ステップS1203においてCPU201からユーザの認証に失敗した旨の通知を受けた場合は、システム管理者IDと暗証番号の再入力を促すエラー等を表示した後、ステップS1201に戻り、認証画面901を表示する。
ステップS1205で用紙管理アプリケーションは、管理者設定タブ910bのタブ画面を表示して本処理を終了する。
尚、本実施形態では、トップ画面400の設定ボタン402の押下時に画像形成装置103が認証管理下にない場合、図11の設定画面1100を表示したが、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かに関わらず、図9の設定画面900を表示してもよい。但しこの場合は、画像形成装置103は、認証管理下になくても図12のステップS1203で用紙管理アプリケーションから転送された管理者情報の認証を行う。
尚、図10に示す処理で管理者設定タブ910bが作成された後に、CPU201により画像形成装置103の状態が認証管理下にある状態から、認証管理下にない状態に変更される場合も想定される。この場合、管理者設定タブ910bのタブ画面で第1の選択肢911を選択し、用紙調整時に認証を使用するという認証設定を行っても、用紙調整の際の認証を画像形成装置103側で行わないため、ユーザが混乱する可能性がある。したがって、このような場合には、ユーザが管理者設定タブ910bをクリックしたときに用紙管理アプリケーションを再起動するように制御してもよい。また、このような場合、ユーザが管理者設定タブ910bをクリックした時点で、再起動を行う前にユーザに対し再起動を促す通知、例えば再起動ダイアログの表示を行うようにしてもよい。
次に、実施形態1の特徴である、図9の管理者設定タブ910bのタブ画面上でユーザが第1~第3の選択肢911~913のいずれかを選択した場合の用紙管理アプリケーションの動作について説明する。
最初に、第1の選択肢911が選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能の操作が行われたタイミングでシステム管理者の認証を要求する第1の認証設定がされているときの用紙管理アプリケーションの動作を説明する。
図13A,Bは、第1の認証設定がされている場合に、用紙管理アプリケーションのトップ画面400の用紙リストボタン401が押下されて表示される用紙リスト画面1300の編集ボタン1307が押下された場合の画面の遷移を説明する図である。
図13A(a)は、用紙リスト画面1300を示す。具体的にはこの画面は、CPU301からの指示に従ってCRTC312がそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。
用紙リスト画面1300は、用紙リスト表示領域1301、プルダウンメニュー1302、検索入力エリア1303、用紙リストへ用紙を追加するためのボタン1304~1306、編集ボタン1307、削除ボタン1308、及び閉じるボタン1309を含む。
ボタン1304は、用紙リストに新規用紙を登録するためのボタンであり、ボタン1305は、用紙リストに既存の用紙を複製するためのボタンである。また、ボタン1306は、用紙データベースから用紙を作成するためのボタンである。
閉じるボタン1309は、この用紙リスト画面1300の表示を終了させるボタンである。
用紙リスト表示領域1301は、用紙リストを表示する領域であり、スライダーバー1311を有する。ここでは列方向に用紙の種類が、行方向に用紙の属性などの用紙情報が表示されている。ここで選択中の用紙は、選択されていることが分かるように反転表示されている。用紙リスト表示領域1301に現在表示されている用紙以外を表示したい場合は、スライダーバー1311を操作することで表示可能となる。
プルダウンメニュー1302は、用紙リスト表示領域1301の表示方法の1つを選択するプルダウンメニューである。実施形態1では、プルダウンメニュー1302は、「すべてを表示」、「お得意様A社」、「お得意様B社」、「お得意様C社」、「履歴」などの表示方法の1つがユーザ選択可能に構成される。用紙リスト画面1300の表示開始時点においては、図13A(a)に示す様に、プルダウンメニュー1302では「すべてを表示」の表示方法が選択されている。ここで「お得意様A社」、「お得意様B社」、「お得意様C社」の表示方法は、図7の用紙設定管理テーブル701で用紙を特定する用紙ID毎に管理されるお気に入りの情報毎に用紙リスト表示領域1301の表示内容をフィルタするための選択肢である。
検索入力エリア1303は、ユーザが用紙リスト表示領域1301で表示される用紙から所望の用紙を検索するためのキーワードを入力するためのエリアである。検索入力エリア1303は、インクリメンタルサーチが可能であり、文字の入力の都度、自動的に検索が行われる。
ボタン1304~1306、編集ボタン1307、及び削除ボタン1308は、画像形成装置103において利用が制限されている、用紙の情報を編集する際に押下されるボタンである。これらのボタンの1つが押下されると、用紙管理アプリケーションは、図13A(b)の認証画面1320を表示してユーザの認証を促す。編集ボタン1307が押下(クリック)されてからの画面表示切替処理の詳細については、図17を参照して後述するが、その概略を以下図13A,Bを用いて説明する。
図13A(b)に示す認証画面1320は、画像形成装置103の操作パネル105に表示される認証画面810(図8)と同じ構成要素を有している。すなわち、認証画面1320は、システム管理部門IDの入力欄1321、システム管理暗証番号の入力欄1322、ログインボタン1323、キャンセルボタン1324を有する。
入力欄1321,1322にシステム管理部門ID及び該当IDの暗証番号が入力された後、ログインボタン1323が押下されると、用紙管理アプリケーション(CPU301)は、入力されたシステム管理者IDと暗証番号を管理者情報として取得する。その後CPU301は、その取得した管理者情報を画像形成装置103に転送する。画像形成装置103のCPU201は、用紙管理アプリケーションから転送された管理者情報を受信するとその認証を行う(第1受信手段・認証手段)。すなわち、CPU201は、受信した管理者情報が、外部記憶装置211に格納されている認証情報と一致するか確認する。認証情報が一致した場合、CPU201は認証が成功したと判別して、用紙管理アプリケーションに認証が成功した旨の判別結果を通知する。用紙管理アプリケーションは、かかる判別結果の通知を受信すると、認証画面1320を閉じ、利用制限をかけていた図13Bの用紙編集画面1340を表示して、用紙編集画面1340における各種項目の操作を許可する。一方、認証情報が一致しない場合、CPU201は認証が失敗したと判別して、用紙管理アプリケーションに認証が失敗した旨の判別結果を通知する。用紙管理アプリケーションは、かかる判別結果の通知を受信すると、システム管理者IDと暗証番号の再入力を促すエラー等を表示する。すなわちこの場合、用紙管理アプリケーションは、ユーザによる入力欄1321,1322の夫々への再入力及びログインボタン1323の押下により認証が成功するか、キャンセルボタン1324が押下されるまで認証画面1320を表示し続ける。
尚、図13Aの用紙リスト画面1300が表示された後に、CPU201により画像形成装置103の状態が認証管理下にある状態から、認証管理下にない状態に変更される場合も想定される。この場合、第1の認証設定(用紙調整時に認証を使用する)がされている状態でボタン1304が押下され、表示された認証画面1320に入力された管理者情報に基づく認証を画像形成装置103側で行わないため、ユーザが混乱する可能性がある。したがって、このような場合には、ユーザがボタン1304をクリックしたときに用紙管理アプリケーションを再起動するように制御してもよい。また、このような場合、ユーザがボタン1304をクリックした時点で、再起動を行う前にユーザに対し再起動をしてもよいか確認する通知(再起動ダイアログ)を表示するようにしてもよい。
次に、認証が成功すると表示される用紙編集画面1340について説明する。
用紙編集画面1340は、用紙の新規登録、登録済み用紙の編集を行うための画面である。
用紙編集画面1340は、用紙情報入力領域1341、調整項目一覧1342、プルダウンメニュー1343、OKボタン1344、及びキャンセルボタン1345を含む。
用紙情報入力領域1341は、用紙情報の中で用紙を扱うのに必要な最低限の設定項目を含む。実施形態1では、例えば、設定項目としては、名称、坪量、色、表面性、サイズ、特徴、用紙のスキ目設定、両面2面目、お気に入りを表示している。
また用紙情報入力領域1341は、各設定項目の内容を編集するための、エリア1346,1347,1351、プルダウンメニュー1348~1350,1352,1353、ラジオボタン1354、メニュー1355、及びボタン1356を含む。
エリア1346は、用紙の名称を入力するテキストエリアである。エリア1346にキーボード114等を使用して、文字を入力することでユーザは用紙の名称を変更することが可能である。変更した用紙の名称を用紙情報に反映させるためには、用紙編集画面1340のOKボタン1344を押下する。OKボタン1344を押下することで、印刷制御装置102及び画像形成装置103の両方における用紙情報を変更することができる。一方、キャンセルボタン1345を押下することで、用紙の名称の変更をキャンセルすることが出来る。
エリア1347は、坪量を入力するテキストエリアである。動作は、エリア1346と同等なので、これ以降同様の場合は説明を省略する。
プルダウンメニュー1348は、用紙の色情報の一覧を表示し、その一覧から1つの色情報をユーザが選択できるプルダウンメニューである。
プルダウンメニュー1349は、表面性情報の一覧を表示し、その一覧から1つの表面性情報をユーザが選択できるプルダウンメニューである。
プルダウンメニュー1350は、用紙のサイズ情報の一覧を表示し、その一覧から1つのサイズ情報をユーザ定義サイズとしてユーザが選択できるプルダウンメニューである。
エリア1351は、プルダウンメニュー1350でユーザ定義サイズが選択されたときに入力可能になる、用紙サイズの主走査、副走査方向の長さを入力できるテキストエリアである。尚図13Bに示す用紙編集画面1340では、用紙サイズが13x19であるため、エリア1351が入力できないようにグレーアウトされている。尚、入力単位はミリ、インチが切り替えられるようにミリ、インチを切り替える可能なボタンが配置されていてもよい。
プルダウンメニュー1352は、特徴情報の一覧を表示し、その一覧から1つの特徴情報をユーザが選択できるプルダウンメニューである。
プルダウンメニュー1353は、用紙のスキ目設定の一覧を表示し、その一覧から1つのスキ目設定をユーザが選択できるプルダウンメニューである。用紙のスキ目設定とは、給紙方向に対してスキ目が垂直な用紙を使用するのか、平行な用紙を使用するのかの設定である。
ラジオボタン1354は、両面2面目情報を表示し、設定あり/なしが切り替えられる。両面2面目情報とは、既に表面に定着済みの紙を給紙段に入れて、裏面を定着する場合に転写の電圧を変える設定である。
メニュー1355は、外部記憶装置309に保存されているお気に入り設定テーブルで管理されるお気に入り一覧を表示し、いずれのお気に入りに用紙情報を所属させるか設定可能なメニューである。ここでは、チェックボックス付でお気に入り一覧が表示され、チェックボックスにチェックが入っていると、対象のお気に入りに用紙情報が所属していることを示す。例えば、メニュー1355では、3つのお気に入りの全てにチェックが入っていないので、いずれのお気に入りにも用紙情報は属していないということを示す。ユーザが3つのお気に入りのいずれかのチェックボックスにチェックを入れた場合、そのチェックが入ったお気に入りに用紙情報を所属させるためには、用紙編集画面1340のOKボタン1344を押下する。OKボタン1344を押下することで、印刷制御装置102及び画像形成装置103の両方における用紙情報を変更することができる。用紙リスト表示領域1301で選択中の用紙の用紙情報がいずれかのお気に入りに所属する際に用紙編集画面1340を表示する場合、CPU301は、設定管理ユニット357にお気に入り設定テーブルからその所属するお気に入りの情報を取得させる。その後CPU301は、UI制御ユニット352にその取得したお気に入りの情報に従った用紙編集画面1340を表示させる。
ボタン1356は、お気に入り管理画面を表示するためのボタンである。お気に入り管理画面では、お気に入り設定テーブルで管理されるお気に入りの追加、編集、削除が行える。
調整項目一覧1342は、用紙情報に含まれる設定値で調整可能な項目(以下調整項目という)について、調整項目の名称、調整あり/なし、及び表示グループが一覧表示されている。尚、各調整項目の設定値の調整は以下のように行われる。まず、調整項目一覧1342から所望の調整項目がユーザにより選択されると、用紙編集画面1340が対象の調整項目の現在の調整値の詳細値と調整ボタンを含む画面に表示が切り替えられる。その後、この画面における調整ボタンの押下で対象の調整項目の調整値を変更可能な画面が表示される。かかる画面による調整値の変更の有無が、調整あり/なしにより表示される。また、表示グループは、各調整項目が属するグループを定義する。
調整項目一覧1342に表示されている一部の調整項目について概要を説明する。
調整項目「光沢性/黒品位の調整」は、普通紙やコ-ト紙を使用するときなどに、定着器の温度を調整することで、出力画像の光沢を調整する項目である。この調整項目が属する表示グループとして「画質」が定義される。
調整項目「二次転写電圧の調整」は、トナー像を用紙に転写する際の電圧を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとして「画質」が定義される。
調整項目「後端部白抜け補正」は、搬送方向に対する用紙の後端で、トナーが白く抜けたり、色が薄くなったりする場合に転写電圧を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画質」と定義される。
調整項目「二次転写除電バイアス調整」は、中間転写ベルトに残った静電気を除去するための電圧値(除電バイアス)を変更する調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画質」が定義される。
調整項目「ITBの画像除去調整」は、中間転写ベルトの画像除去の程度を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画質」が定義される。
調整項目「トナー量調整モード」は、トナーの総量を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画質」が定義される。
調整項目「一次転写電圧の調整」は、中間転写ベルトからトナー像を用紙に転写する際の電圧を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画質」が定義される。
調整項目「画像位置調整」は、表面、裏面の用紙に対する印刷位置を変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画像位置」が定義される。
調整項目「先端/後端余白調整」は、印刷時の搬送方向に対して先端側と後端側の余白の長さを変える調整項目である。この調整項目が属する表示グループとしては「画像位置」が定義される。
尚、用紙情報の設定項目はこれ以外にも数多く存在するが、ここでの説明は省略する。
プルダウンメニュー1343は、調整項目一覧1342を表示グループ毎にフィルタ表示するためのフィルタの1つをユーザ選択するためのプルダウンメニューである。例えば、プルダウンメニュー1343で「画質」が選択されると、CPU301は、UI制御ユニット352に対して、調整項目一覧1342で表示グループが「画質」である調整項目のみ調整項目一覧1342で表示するよう制御する。
次に、第2の選択肢912が選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能を認証なしで使用する第2の認証設定がされているときの用紙管理アプリケーションの動作を説明する。
第2の認証設定がされているときに図4のトップ画面400での用紙リストボタン401の押下があった場合、第1の認証設定がされている場合と同様に、用紙管理アプリケーションは図13A(a)の用紙リスト画面1300を表示する。
但し、用紙リスト画面1300のボタン1304~1306の1つが押下されても、第1の認証設定がされている場合とは異なり、図13A(b)の認証画面1320を表示せず直接、対応する用紙編集画面を表示する。すなわち例えば、用紙リスト画面1300の編集ボタン1307が押下されると、認証画面1320を表示せず直接、図13Bの用紙編集画面1340を表示する。尚、編集ボタン1307が押下(クリック)されてからの画面表示切替処理の詳細については、図17を参照して後述する。このように、第2の認証設定(用紙調整時に認証を使用しない)がされている場合は、ユーザは認証を行わずとも用紙編集画面1340の操作が可能となる。
次に、第3の選択肢913が選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能を一律設定不可にする第3の認証設定がされているときの用紙管理アプリケーションを説明する。
図14は、第3の認証設定がされている場合に、用紙管理アプリケーションのトップ画面400の用紙リストボタン401が押下されて表示される用紙リスト画面1400を示す図である。
具体的には用紙リスト画面1400は、CPU301からの指示に従ってCRTC312がそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。
用紙リスト画面1400の画面構成は、前述の図13A(a)の用紙リスト画面1300と同じである。ここで、用紙リスト画面1300が有するボタン1304~1306、編集ボタン1307、及び削除ボタン1308は、画像形成装置103において利用が制限されている、用紙の情報を編集する際に押下されるボタンである。よって前述したように、第1の認証設定(用紙調整時に認証を使用する)がされている場合は、これらのボタンが押された際に、図13A(b)の認証画面1320を表示してユーザの認証を促した。一方、第3の認証設定(認証が必要な調整項目を設定不可にする)がされている場合は、これら全てのボタン1304~1308に対応するボタン1404~1408をグレーアウトし、認証が必要な調整項目をユーザが設定できないようにする。すなわちユーザは、ボタン1404~1409のうち、用紙リスト画面1400を閉じる際に使用する閉じるボタン1409のみ操作が可能である。これにより、画像形成装置103において利用が制限されている機能に関して利用権限を有していないユーザが、誤って権限のない操作指示を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。また、誤って権限のない操作指示をユーザが行った場合に図13A(b)の認証画面1320が表示されるという煩わしさを解消することができる。
図15は、実施形態1に係る用紙リスト画面表示切替処理のフローチャートである。本処理は、用紙管理アプリケーションのトップ画面400の用紙リストボタン401が押下(クリック)されたときに開始する。尚、本処理は、CPU301が前述のRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずステップS1501でCPU301は、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かを画像形成装置103へ問い合わせる。この問合せの結果、画像形成装置103が認証管理下にある場合(ステップS1502でYES)、ステップS1503に進む。一方、そうでないときは(ステップS1502でNO)、ステップS1506へ進み、図13Aの用紙リスト画面1300を表示し、本処理を終了する。この場合、第2の認証設定(用紙調整時に認証を使用しない)がされている場合と同様、ユーザは編集ボタン1307を押下するだけで認証を行わずとも図13Bの用紙編集画面1340の操作が可能となる。
ステップS1503でCPU301は、設定されている認証設定を取得する。すなわち、図9の管理者設定タブ910bのタブ画面上で第1~第3の選択肢911~913のいずれが選択されたか判定する。
ステップS1504でCPU301は、認証が必要な調整項目を設定不可にする第3の認証設定がされていると判定した場合はステップS1505へ進む。第3の認証設定以外の認証設定がされている場合はステップS1506へ進み、図13に示した用紙リスト画面1300を表示し、本処理を終了する。
ステップS1505でCPU301は、認証が必要な調整項目を設定不可に設定する。すなわち、図14に示したように、ボタン1404~1408をグレーアウトした状態とする情報を生成する。
ステップS1506でCPU301は、ステップS1505で生成された情報に基づき用紙リスト画面1400を表示し、本処理を終了する。
図16は、図15のステップS1505や後述する図18のステップS1803で使用される、本実施形態に係るログイン制御対象テーブル1600の一例を示す図である。
ログイン制御対象テーブル1600は、外部記憶装置309に保存されるテーブルであり、ボタンID1601、ボタン名称1602、認証制御1603の情報を有する。
ボタンID1601は、用紙管理アプリケーションの用紙リスト画面1300に配置されている各ボタン1304~1309のIDである。
ボタン名称1602は、用紙リスト画面1300に配置されている各ボタン1304~1309に表示される名称である。
認証制御1603は、用紙リスト画面1300に配置されている各ボタン1304~1309の1つが押下された場合、次の画面を表示するために認証を必要とするか否かを特定する。ここで、必要とする場合「YES」、必要としない場合「NO」が設定される。尚、この認証制御1603の設定は、工場出荷の時点で認証処理が必要な項目が決められていて、工場出荷後はユーザが項目を変更できない構成であってもよい。
例えば、図13の用紙リスト画面1300では、ボタン1304~1308は、画像形成装置103において利用が制限されている、用紙情報を編集する際に押下されるボタンであるため、認証制御は「YES」に設定される。一方、閉じるボタン1309は、用紙リスト画面1300を閉じるボタンであり、用紙情報を編集する際に押下されるボタンではないため、認証制御は「NO」に設定される。
図15のステップS1505では、CPU301は、ログイン制御対象テーブル1600において認証制御が「YES」に設定されたボタンを特定し、この特定されたボタンの全てをステップS1506においてグレーアウトするボタンに設定する。
図18のステップS1803では、図13の用紙リスト画面1300のボタン1304~1309のいずれかが押下された際に、このログイン制御対象テーブル1600を基に、そのボタン押下が次の画面を表示するための認証が必要な操作か否かを判定する。
このログイン制御対象テーブル1600は、画像形成装置103の操作パネル105に表示される認証管理設定画面と同等になるように作成されてもよい。また、ログイン制御対象テーブル1600は、画像形成装置103の機能からは独立した形で、用紙管理アプリケーションの各機能について記述してもよい。例えば、用紙管理アプリケーションは、図13A(a)のプルダウンメニュー1302でユーザ選択される表示方法や図7の用紙設定管理テーブル701の登録内容に、お気に入りの情報が含まれる。お気に入りの情報に基づく用紙管理機能は、画像形成装置103は持っておらず、用紙管理アプリケーション独自の機能である。よって、この機能に関わるユーザ操作、例えば、ボタン1356が押下された場合の認証制御1603の設定については、画像形成装置103の機能からは独立した形でログイン制御対象テーブル1600にその旨を追記することで容易に対応ができる。
実施形態1では、ログイン制御対象テーブル1600では用紙管理アプリケーションの用紙リスト画面1300に配置されている各ボタン1304~1309が押下された場合の認証制御1603の設定がされているが、これに限るものではない。例えば、用紙情報を編集するための各種機能、及びその各種機能を開始するためのマウスオーバー、ドラッグアンドドロップなどの各操作などをログイン制御対象テーブル1600に記述し、該当する要素毎に認証制御を設定してもよい。
また実施形態1では、ログイン制御対象テーブル1600は、外部記憶装置309に保存されているものとしたが、これに限るものでない。例えば、画像形成装置103の外部記憶装置211に保存されていてもよい。
図17は、用紙管理アプリケーションの用紙リスト画面1300(図13A(a))において編集ボタン1307が押下(クリック)されたときの画面表示切替処理のフローチャートである。尚、本処理は、CPU301が前述のRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。また上述の通り、編集ボタン1307の押下は、第1の選択肢911(用紙調整時に認証を使用する)または第2の認証設定(用紙調整時に認証を使用しない)がされているときに押下可能である。
まずステップS1701でCPU301は、認証管理ユニット358で認証処理を実行する。この認証処理の詳細は、図18を参照して後述する。
ステップS1702でCPU301は、ステップS1701の認証処理の結果、認証に成功したかどうか判定する。認証に成功したときは(ステップS1702でYES)、ステップS1703に進み、例えば図13に示す用紙編集画面1340を表示して、本処理を終了する。一方、認証に失敗したと判定したときは(ステップS1702でNO)、用紙編集画面1340を表示せずに本処理を終了する。
図18は、図17のステップS1701の認証処理のフローチャートである。
まずステップS1801でCPU301は、設定されている認証設定を取得する。すなわち、図9の管理者設定タブ910bのタブ画面上で第1~第3の選択肢911~913のいずれが選択されたか判定する。
ステップS1802でCPU301は、用紙調整時に認証を使用する認証設定を行う第1の認証設定がされていると判定した場合はステップS1803へ進む。第2の認証設定(用紙調整時に認証を使用しない)がされていると判定した場合はステップS1811に進んで、認証成功を返して本処理を終了する。
次にステップS1803でCPU301は、図16のログイン制御対象テーブル1600を参照し、ユーザが、ログイン制御対象機能を操作しようとしているか否か判定する。この判定は具体的には、ログイン制御対象テーブル1600を基に図17の処理開始時における編集ボタン1307の押下が次の画面を表示するための認証が必要な操作かを判定する。本実施形態のように、編集ボタン1307の押下が次の画面を表示するための認証が必要な操作である場合は、ログイン制御対象機能を操作しようとしていると判定する。
ステップS1804でCPU301は、ステップS1803の判定の結果、ログイン制御対象機能を操作しようとしていると判定した場合はステップS1805へ進み、画像形成装置103が認証管理下にあるか否かを画像形成装置103へ問い合わせる。一方、ユーザが、ログイン制御対象機能を操作しようとしていないと判定した場合はステップS1811に進んで、認証成功を返して本処理を終了する。
CPU301は、ステップS1805のこの問合せの結果、画像形成装置103が認証管理下にある場合(ステップS1806でYES)、ステップS1807に進む。一方、そうでないときは(ステップS1806でNO)、ステップS1811へ進んで、認証成功を返して本処理を終了する。
ステップS1807でCPU301は、図13A(b)の認証画面1320を表示して、ユーザの認証を促してステップS1808に進む。
CPU301は、認証画面1320でログインボタン1323が押下されたことを検知すると(ステップS1808でYES)、ステップS1809へ進む。
ステップS1809でCPU301は、認証画面1320で入力されたシステム管理者IDと暗証番号の情報(管理者情報)を画像形成装置103に問い合わせて認証する。この処理はステップS1203と同様の処理であるため詳細は省略する。
一方、CPU301は、認証画面1320でキャンセルボタン1324が押下されたことを検知すると(ステップS1808でNO)、ステップS1812に進み、認証がキャンセルされた旨を返して、本処理を終了する。
ステップS1810でCPU301は、ステップS1809において画像形成装置103(CPU201)からユーザの認証に成功した旨の通知を受けた場合はステップS1811に進む。一方、CPU301は、ステップS1809においてCPU201からユーザの認証に失敗した旨の通知を受けた場合は、システム管理者IDと暗証番号の再入力を促すエラー等を表示した後、ステップS1807へ戻る。こうして認証画面1320で、認証に成功するか、キャンセルボタン1324が押下されるまで、認証画面1320を表示し続け、CPU301はシステム管理者IDと暗証番号の再入力をユーザに促す。
ステップS1811でCPU301は、認証成功を返して本処理を終了する。
以上説明したように実施形態1によれば、画像形成装置103と接続して画像形成装置103の機能を操作できる印刷制御装置102において、ユーザの利用環境に応じた認証設定を選択的に行い、その認証設定に従って用紙リスト画面を制御する。これにより画像形成装置103において利用が制限された機能を印刷制御装置102側でユーザが操作する際の利便性を高めることができる。
尚、用紙管理アプリケーションの利便性を鑑み、利用制限する機能や再認証時の動作などを画像形成装置103とは独立に定義し、動作させることも可能である。
<実施形態2>
上述の実施形態1では、用紙管理アプリケーションの用紙リスト画面1300において、認証が必要な操作が行われた際の制御について説明した。これに対して実施形態2では、図4の給紙段ボタン410~417のいずれかが押下された際に表示される給紙段画面1900(図19A)における認証制御について説明する。尚、実施形態2に係る印刷システム100、画像形成装置103、及び印刷制御装置102の各構成は前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
以下、実施形態2の特徴である、図9の管理者設定タブ910bのタブ画面上でユーザが第1~第3の選択肢911~913のいずれかを選択した場合の用紙管理アプリケーションの動作について説明する。
最初に、第1の選択肢911が選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能の操作が行われたタイミングでシステム管理者の認証を要求する第1の認証設定がされているときの用紙管理アプリケーションの動作を説明する。
図19A,Bは、第1の認証設定がされている場合に、用紙管理アプリケーションのトップ画面400の給紙段ボタン411が押下されると表示される給紙段画面の調整ボタン1903が押下された場合の画面の遷移を説明する図である。
図19Aは、給紙段画面1900を示す。具体的にはこの画面は、CPU301からの指示に従ってCRTC312がそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。
給紙段画面1900は、用紙リスト表示領域1901、用紙情報表示領域1902、調整項目の調整画面を出す調整ボタン1903、及びここに表示していない他の用紙情報の設定画面を表示させる詳細調整ボタン1904を含む。更に、給紙段画面1900は、OKボタン1905、キャンセルボタン1906、用紙リストの表示方法を選択するプルダウンメニュー1907、及び用紙の検索入力エリア1908を含む。
用紙リスト表示領域1901は、実施形態1で説明した用紙リスト画面1300の用紙リスト表示領域1301と同じ内容が表示されるため、ここでは詳細な説明は省略する。給紙段画面1900の表示時は、給紙部116-1に設定されている用紙が用紙リスト表示領域1901上で選択状態になっている。用紙リスト表示領域1901から用紙を選択すると、その選択された用紙の情報が用紙情報表示領域1902に表示される。ここで、用紙リスト表示領域1901でユーザが別の用紙を選択してOKボタン1905を押下すると、コントローラ300(CPU301)は、画像形成装置103に対してユーザが選択した別の用紙の用紙設定を行う。また用紙リスト表示領域1901でユーザが別の用紙を選択し、キャンセルボタン1906を押下すると、コントローラ300は、画像形成装置103に対してユーザが選択した別の用紙の用紙設定を行わずに、給紙段画面1900を閉じる。
用紙情報表示領域1902は、現在選択されている用紙の設定情報を表示する。例えば、図4のトップ画面400にある給紙段ボタン411を押下して、給紙段画面1900が表示された時には、その時点で給紙部116-1に割り当てられている用紙の情報を表示する。
次に、用紙情報表示領域1902の各項目について説明する。
ユーザの利便性向上のために、実施形態2では一例として、ユーザが頻繁に利用する用紙情報のみを用紙情報表示領域1902の各項目として表示している。具体的には、用紙情報表示領域1902は、現在選択されている用紙の名称及びその各種調整項目(画像位置調整、二次転写電圧の調整、カール補正量、光沢性/黒品位の調整、後端部白抜け補正、中とじ設定、用紙ファンの風量調整)を含んでいる。また各種調整項目についてはその調整値が画像形成装置103の初期値から変更されているか否かを示す表記が付されている。すなわち、変更されていない調整項目については「調整なし」という表記が付され、変更されている調整項目については「調整あり」という表記が付されている。さらに、各種調整項目のうち印刷制御装置102から調整可能な項目については、調整ボタンを表示し、その押下時に対応する項目の調整値を調整する調整画面を表示できるようにしている。例えば、カール補正量の調整ボタン1903が押下された場合、図19B(b)に示すカール補正の調整画面1940が表示される。
詳細調整ボタン1904は、現在選択されている用紙の設定情報のうち、用紙情報表示領域1902に表示されていない情報を確認、設定変更する際に押下される。
プルダウンメニュー1907は、用紙リスト表示領域1901の表示方法の1つを選択するプルダウンメニューであり、図13のプルダウンメニュー1302と同様であるためその説明を省略する。
検索入力エリア1908は、図13の検索入力エリア1303と同様であるためその説明を省略する。
調整ボタン1903は、用紙の情報を編集する際に押下されるボタンである。よって、調整ボタン1903が押された際は、図19B(a)に示す認証画面1320を表示してユーザの認証を促す。調整ボタン1903が押下(クリック)されてからの画面表示切替処理の詳細については、図17の処理と同等のため説明を省略する。また、認証画面1320は、図13の認証画面1320と同じであるため、その説明を省略する。
次に図19B(b)に示すカール補正の調整画面1940について説明する。
調整画面1940は、CPU301からの指示に従ってCRTC312がそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。
調整画面1940は、用紙のフェイスアップ出力時のカール補正量と、フェイスダウン出力時のカール補正量を変更するコントローラ1941を有する。さらに、調整画面1940は、OKボタン1942、キャンセルボタン1943、適用ボタン1944を有する。
適用ボタン1944は、カール補正量が変更されるまではクリックできないようにグレーアウトされてもよい。
OKボタン1942又は適用ボタン1944がクリックされると、コントローラ300(CPU301)は、用紙設定管理テーブル701へ選択中の用紙の情報(調整画面1940に表示されるカール補正量)を書き込む。そして、コントローラ300は、画像形成装置103に対して選択中の用紙に対応する用紙設定管理テーブル701の情報を給紙部116-1へ登録するための用紙設定指示を送信する。
一方、キャンセルボタン1943がクリックされた場合、コントローラ300は、選択中の用紙の情報を編集せずに、調整画面1940を閉じる。
次に、第2の選択肢912がユーザ選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能を認証なしで使用する第2の認証設定がされているときの用紙管理アプリケーションの動作を説明する。
第2の認証設定がされているときに図4のトップ画面400の給紙部116-1の給紙段ボタン411の押下があった場合、第1の認証設定がされている場合と同様に、用紙管理アプリケーションは図19Aの給紙段画面1900を表示する。
但し、給紙段画面1900の調整ボタンの1つが押下されても、第1の認証設定がされている場合とは異なり、図19B(a)の認証画面1320の表示せず直接、対応する調整画面を表示する。すなわち例えば、給紙段画面1900の調整ボタン1903が押下されると、認証画面1320を表示せず直接、図19B(a)の調整画面1940を表示する。尚、調整ボタン1903が押下(クリック)されてからの画面表示切替処理については、図17の処理と同等であるため説明は省略する。このように、第2の認証設定(用紙調整時に認証を使用しない)がされている場合は、ユーザは認証を行わずともカール補正の調整画面1940の操作が可能となる。
次に、第3の選択肢913がユーザ選択されたとき、すなわち、画像形成装置103において利用が制限されている機能を一律設定不可にする第3の認証設定がされているとき用紙管理アプリケーションの動作を説明する。
図20は、第3の認証設定がされている場合に、用紙管理アプリケーションのトップ画面400の給紙段ボタン411が押下されると表示される給紙段画面2000を示す図である。
具体的には給紙段画面2000は、CPU301からの指示に従ってCRTC312がそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力することにより表示される。
給紙段画面2000の画面構成は、前述の図19Aの給紙段画面1900と同じであるため説明は省略する。第3の認証設定(認証が必要な調整項目を設定不可にする)がされている場合は、領域2001内の用紙の調整を行うための各調整ボタンをグレーアウトし、認証が必要な調整項目をユーザが設定できないようにする。これにより、画像形成装置103において利用が制限されている機能に関して利用権限を有していないユーザが、誤って権限のない操作指示を行ってしまうことを未然に防ぐことができる。また、誤って権限のない操作指示をユーザが行った場合に図19B(a)の認証画面1320が表示されるという煩わしさを解消することができる。
以上説明したように実施形態2によれば、トップ画面400で給紙段ボタン410~417のいずれかが押下された際に表示される給紙段画面についても用紙リスト画面と同様に、ユーザの利用環境に応じた認証設定に従って制御する。つまり、実施形態1と実施形態2で説明したように、用紙管理アプリケーションの認証設定に従った画面制御は、その画面上のいかなる操作に対しても適用可能である。
尚、実施形態1,2においては、本発明の多機能装置は画像形成装置103であったが、多機能な装置であって、その機能の一部の利用を制限可能な装置、例えば、多機能装置は、スマートフォン、タブレット等でもよい。同様に、実施形態1,2においては、本発明の情報処理装置は印刷制御装置102であったが、予め設定された認証設定に応じて、多機能装置の機能に関わる操作を行うアプリケーションの画面が制御される装置であれば印刷制御に係る装置に限定されない。
[その他の実施例]
本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。