JP7486327B2 - チップの製造方法 - Google Patents

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本発明は、チップの製造方法に関する。
半導体製造工程においては、ウェーハの表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインに沿って切削することにより、デバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスチップを製造する技術が知られている。ウェーハの分割において、光デバイスウェーハの結晶成長用基板となるサファイア(Al)、炭化ケイ素(SiC)等の硬質脆性材料は、従来用いられているダイシングソー(切削装置)による切削加工が困難である。そこで、近年ではレーザー加工装置によるレーザービームでウェーハを複数のデバイスに分割する技術が注目されている。
レーザー加工装置を使用したレーザー加工方法として、透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの内部に照射して改質層を形成し、拡張装置等でウェーハに外力を付与することにより、強度が低下した改質層に沿って複数のデバイスチップへと分割する技術が開示されている(特許文献1、2、3参照)。このレーザー加工方法は、切削装置による切削加工で必ず発生する切削屑の発生が殆ど無く、切り代も非常に小さいため、分割予定ラインの縮小化に寄与する。
特許第3408805号公報 特開2005-129607号公報 特開2007-189057号公報
しかしながら、上記レーザー加工方法は、ウェーハに対して外力を付与して分割する際に、各デバイスチップの側面から分割屑が発生するため、加工装置内に分割屑が飛散して汚染源となってしまうという問題があった。また、分割屑がデバイスチップの側面や表面に付着した状態で、ウェーハがクリーンルーム内を運搬されると、クリーンルーム全体のクリーン度に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、チップ分割の際の分割屑による加工装置やクリーンルーム内の汚染を抑制することができるチップの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のチップの製造方法は、表面に形成された交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハを該分割予定ラインに沿って分割して複数のデバイスチップを形成するチップの製造方法であって、該ウェーハの表面あるいは裏面にエキスパンド性を有し、該ウェーハの外径より大きな外径を有する第一の保護部材を貼着する第一の保護部材貼着ステップと、該第一の保護部材貼着ステップの後、該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを、該第一の保護部材を貼着した面とは反対の面から、ウェーハの内部に集光点を位置付けて該分割予定ラインに沿って照射するレーザービーム照射ステップと、該レーザービーム照射ステップの前または後に、該ウェーハの該第一の保護部材貼着ステップで該第一の保護部材を貼着した面とは反対側の面にエキスパンド性を有し、該ウェーハの外径より大きな外径を有する第二の保護部材を貼着する第二の保護部材貼着ステップと、該レーザービーム照射ステップおよび該第二の保護部材貼着ステップの後、該第一の保護部材および該第二の保護部材が該ウェーハに貼着された状態で、該ウェーハに外力を付与して該分割予定ラインに沿って分割し複数のデバイスチップを形成する分割ステップと、を有し、該第二の保護部材貼着ステップでは、該第一の保護部材の粘着力によって、該ウェーハの該反対側の面の全体を覆った状態で該第二の保護部材が固定されすることを特徴とする。
該チップの製造方法において、該ウェーハの表面側に貼着する該第一の保護部材あるいは該第二の保護部材は、該ウェーハのデバイスが形成されている領域に糊層を有しなくてもよい。
該チップの製造方法において、該分割ステップは、該第一の保護部材および該第二の保護部材の少なくとも一方を拡張することで該ウェーハに外力を付与してもよい。
本願発明は、チップ分割の際の分割屑による加工装置やクリーンルーム内の汚染を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るチップの製造方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、図2に示す第一の保護部材貼着ステップの一例を示す斜視図である。 図4は、図2に示すレーザービーム照射ステップの一例を示す斜視図である。 図5は、図2に示す第二の保護部材貼着ステップの一例を示す斜視図である。 図6は、図2に示す分割ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。 図7は、図2に示す分割ステップの図6の後の一状態を一部断面で示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るチップの製造方法について、図面に基づいて説明する。まず、実施形態の加工対象であるウェーハ10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るチップの製造方法の加工対象のウェーハ10の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、ウェーハ10は、シリコン(Si)、サファイア、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素等を基板11とする円板状の半導体ウェーハ、光デバイスウェーハ等のウェーハである。ウェーハ10は、基板11の表面12に格子状に設定された複数の分割予定ライン13と、分割予定ライン13によって区画された領域に形成されたデバイス14と、を有している。デバイス14は、例えば、IC(Integrated Circuit)、またはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。デバイス14が形成された表面12と反対側に位置するウェーハ10の面を裏面15とする。
ウェーハ10の表面12には、デバイス領域16と、外周余剰領域17とが形成されている。デバイス領域16は、デバイス14が形成されるとともに、分割予定ライン13が設定される領域を示す。デバイス領域16は、基板11の中央に位置する。外周余剰領域17は、デバイス14が形成されないとともに、分割予定ライン13が設定されない領域を示す。外周余剰領域17は、デバイス領域16を囲繞する。なお、図1では、便宜的にデバイス領域16と外周余剰領域17との境界を点線で示しているが、実際には境界に線は存在しない。
実施形態において、ウェーハ10は、分割予定ライン13に沿って内部に改質層18(図4等参照)が形成される。ウェーハ10は、分割予定ライン13に形成された改質層18に沿って個々のデバイス14に分割されて、デバイスチップ19に製造される。なお、デバイスチップ19は、図1において、正方形状であるが、長方形状であってもよい。
改質層18とは、密度、屈折率、機械的強度またはその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味する。改質層18は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、およびこれらの領域が混在した領域等である。改質層18は、ウェーハ10の他の部分よりも機械的な強度等が低い。
次に、実施形態に係るチップの製造方法を説明する。図2は、実施形態に係るチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。チップの製造方法は、図2に示すように、第一の保護部材貼着ステップ101と、レーザービーム照射ステップ102と、第二の保護部材貼着ステップ103と、分割ステップ104と、を含む。
(第一の保護部材貼着ステップ101)
図3は、図2に示す第一の保護部材貼着ステップ101の一例を示す斜視図である。第一の保護部材貼着ステップ101は、ウェーハ10の表面12あるいは裏面15に第一の保護部材20を貼着するステップである。実施形態の第一の保護部材貼着ステップ101では、ウェーハ10の裏面15に第一の保護部材20を貼着する。
第一の保護部材20は、エキスパンド性を有する。第一の保護部材20は、例えば、エキスパンド性を有する合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつエキスパンド性および粘着性を有する合成樹脂で構成された糊層と、を含む。
第一の保護部材貼着ステップ101では、図3に示すように、まず、第一の保護部材20を、環状フレーム50の裏面側に貼着する。環状フレーム50は、ウェーハ10の外径より大きな開口を有する。第一の保護部材貼着ステップ101では、次に、ウェーハ10を、環状フレーム50の開口の所定の位置に位置決めし、裏面15側を第一の保護部材20に貼着させる。これにより、ウェーハ10を、環状フレーム50および第一の保護部材20に固定させる。
(レーザービーム照射ステップ102)
図4は、図2に示すレーザービーム照射ステップ102の一例を示す斜視図である。レーザービーム照射ステップ102は、第一の保護部材貼着ステップ101の後に行われる。レーザービーム照射ステップ102は、レーザービーム60を、第一の保護部材20を貼着した面とは反対の面から、ウェーハ10の内部に集光点61を位置付けて分割予定ライン13に沿って照射するステップである。
図4に示すように、実施形態のレーザービーム照射ステップ102では、レーザー加工装置65によるステルスダイシング加工によって、ウェーハ10の表面12側から分割予定ライン13に沿ってレーザービーム60を内部に照射して改質層18を形成する。レーザービーム60は、ウェーハ10に対して透過性を有する波長のレーザービームである。レーザー加工装置65は、チャックテーブル66と、レーザービーム照射ユニット67と、撮像ユニット68と、チャックテーブル66とレーザービーム照射ユニット67とを相対的に移動させる移動ユニットと、を備える。
レーザービーム照射ステップ102では、まず、第一の保護部材20を介してウェーハ10の裏面15側をチャックテーブル66に吸引保持する。次に、移動ユニットによってチャックテーブル66を加工位置まで移動させる。次に、撮像ユニット68でウェーハ10を撮像することによって、分割予定ライン13を検出する。分割予定ライン13が検出されたら、ウェーハ10の分割予定ライン13と、レーザービーム照射ユニット67の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
レーザービーム照射ステップ102では、レーザービーム照射ユニット67に対してチャックテーブル66を相対的に移動させながら、ウェーハ10の表面12側からパルス状のレーザービーム60を、ウェーハ10の内部に集光点61を位置付けて照射する。レーザービーム60は、ウェーハ10に対して透過性を有する波長のレーザービームである。レーザー加工装置65がウェーハ10に対して透過性を有する波長のレーザービーム60を照射することにより、基板11の内部に分割予定ライン13に沿った改質層18が形成される。
(第二の保護部材貼着ステップ103)
図5は、図2に示す第二の保護部材貼着ステップ103の一例を示す斜視図である。第二の保護部材貼着ステップ103は、実施形態ではレーザービーム照射ステップ102の後に行われるが、本発明ではレーザービーム照射ステップ102の前に行われてもよい。第二の保護部材貼着ステップ103は、ウェーハ10の第一の保護部材貼着ステップ101で第一の保護部材20を貼着した面とは反対側の面に第二の保護部材30を貼着するステップである。実施形態の第二の保護部材貼着ステップ103では、ウェーハ10の表面12に第二の保護部材30を貼着する。
第二の保護部材30は、エキスパンド性を有する。第二の保護部材30は、例えば、GluFree(登録商標)シート、株式会社ディスコ製のCONDOx(登録商標)等である。第二の保護部材30は、実施形態において、糊層を有せず、非粘着性で伸縮性を有する基材層のみで構成されるGluFreeシートである。第二の保護部材30の外径は、実施形態において、環状フレーム50の開口より小さく、かつウェーハ10の外径より大きい。
第二の保護部材貼着ステップ103では、図5に示すように、環状フレーム50および第一の保護部材20に固定されたウェーハ10の表面12側から、ウェーハ10の表面12全体を覆うように第二の保護部材30を貼着する。第二の保護部材30は、第一の保護部材20の粘着力によって、ウェーハ10の表面12全体を覆った状態で固定される。
第二の保護部材30のサイズおよび材質は、実施形態に限定されない。第二の保護部材30は、例えば、ウェーハ10と同径で、エキスパンド性を有する合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつエキスパンド性および粘着性を有する合成樹脂で構成された糊層と、を含むテープでもよい。この場合、糊層は、外周余剰領域17に対応する部分にのみ積層される。
(分割ステップ104)
図6は、図2に示す分割ステップ104の一状態を一部断面で示す側面図である。図7は、図2に示す分割ステップ104の図6の後の一状態を一部断面で示す側面図である。分割ステップ104は、レーザービーム照射ステップ102および第二の保護部材貼着ステップ103の後に行われる。分割ステップ104は、第一の保護部材20および第二の保護部材30がウェーハ10に貼着された状態で、ウェーハ10に外力を付与して分割予定ライン13に沿って分割し複数のデバイスチップ19を形成するステップである。
図6および図7に示すように、実施形態の分割ステップ104では、拡張装置70が第一の保護部材20に放射方向に外力を与えることによってウェーハ10を分割する。拡張装置70は、チャックテーブル71と、クランプ部材72と、昇降ユニット73と、突き上げ部材74と、コロ部材75と、を備える。突き上げ部材74は、チャックテーブル71の外周かつ同軸に設けられる円筒形状である。コロ部材75は、チャックテーブル71の保持面と同一平面上または僅かに上方、かつ突き上げ部材74の上端に、回転自在に設けられる。
図6に示すように、分割ステップ104では、まず、第一の保護部材20を介してウェーハ10の裏面15側をチャックテーブル71の保持面に載置し、環状フレーム50の外周部をクランプ部材72で固定する。この際、コロ部材75は、環状フレーム50の内縁とウェーハ10の外縁との間の第一の保護部材20に当接する。
図7に示すように、分割ステップ104では、次に、昇降ユニット73によって、チャックテーブル71および突き上げ部材74を一体的に上昇させる。この際、第一の保護部材20は、外周部が環状フレーム50を介してクランプ部材72で固定されているため、環状フレーム50の内縁とウェーハ10の外縁との間の部分が面方向に拡張される。さらに、突き上げ部材74の上端に設けられたコロ部材75が第一の保護部材20との摩擦を緩和する。
分割ステップ104では、第一の保護部材20の拡張の結果、第一の保護部材20に放射状に引張力が作用する。第一の保護部材20に放射状の引張力が作用すると、図7に示すように、第一の保護部材20が貼着されたウェーハ10が、分割予定ライン13に沿った改質層18を破断基点にして、個々のデバイス14毎に分割されて、デバイスチップ19毎に個片化される。ウェーハ10がデバイスチップ19に分割された後は、ウェーハ10および第一の保護部材20から第二の保護部材30を剥離する。そして、例えば、ピックアップ工程において、周知のピッカーで第一の保護部材20からデバイスチップ19がピックアップされる。
以上説明したように、実施形態に係るチップの製造方法は、第一の保護部材貼着ステップ101と、レーザービーム照射ステップ102と、第二の保護部材貼着ステップ103と、分割ステップ104と、を有する。第一の保護部材貼着ステップ101では、ウェーハ10の表面12あるいは裏面15(実施形態では裏面15)にエキスパンド性を有する第一の保護部材20を貼着する。レーザービーム照射ステップ102では、第一の保護部材20を貼着した面とは反対の面(実施形態では表面12)から、分割予定ライン13に沿ってレーザービーム60を照射する。この際、レーザービーム60は、ウェーハ10に対して透過性を有する波長を有し、集光点61がウェーハ10の内部に位置付けられる。第二の保護部材貼着ステップ103では、ウェーハ10の第一の保護部材貼着ステップ101で第一の保護部材20を貼着した面(実施形態では裏面15)とは反対側の面(実施形態では表面12)にエキスパンド性を有する第二の保護部材30を貼着する。分割ステップ104では、第一の保護部材20および第二の保護部材30がウェーハ10に貼着された状態で、ウェーハ10に外力を付与して分割予定ライン13に沿って分割し複数のデバイスチップ19を形成する。
上記チップの製造方法によると、ウェーハ10に外力を加えて分割する際には、ウェーハ10の表面12および裏面15がいずれも保護部材(第一の保護部材20および第二の保護部材30)で覆われている状態である。このため、各デバイスチップ19の側面等から発生する分割屑が加工装置内に飛散して汚染源になることを抑制することができる。また、ウェーハ10をデバイスチップ19に分割した後にクリーンルーム内を運搬する場合においても、例えば、分割屑を保護部材に覆われた内部に留めおく、または保護部材を剥離する際に適切に除去することができる。これにより、運搬中のデバイスチップ19の側面や表面12から分割屑が意図せず落ちることによるクリーンルーム内の汚染を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、レーザービーム照射ステップ102では、改質層18の代わりにシールドトンネルを形成してもよい。
また、レーザービーム照射ステップ102において、第一の保護部材20をウェーハ10の表面12側に貼着し、第二の保護部材30をウェーハ10の裏面15側に貼着した状態で、レーザービーム60をウェーハ10の裏面15側から照射してもよい。この場合、第二の保護部材30は、鏡面、または少なくとも散乱を生じない程度の平滑面であり、かつレーザービーム60に対して透過性を有する。また、第一の保護部材20は、糊層が、デバイス領域16に対応する部分に積層されない。
すなわち、第一の保護部材20および第二の保護部材30のいずれかがウェーハ10の表面12または裏面15に貼着され、他方を裏面15または表面12に貼着される。この際、第一の保護部材20が貼着されている側からレーザービーム60を照射する場合、少なくとも第一の保護部材20は、鏡面、または少なくとも散乱を生じない程度の平滑面であり、かつレーザービーム60に対して透過性を有する。同様に、第二の保護部材30が貼着されている状態で、第二の保護部材30が貼着されている側からレーザービーム60を照射する場合、少なくとも第二の保護部材30は、鏡面、または少なくとも散乱を生じない程度の平滑面であり、かつレーザービーム60に対して透過性を有する。また、ウェーハ10の表面12側に貼着される第一の保護部材20または第二の保護部材30は、少なくともデバイス領域16に対応する部分に糊層が積層されない。
また、分割ステップ104は、実施形態では第一の保護部材20を拡張することでウェーハ10に外力を付与したが、本発明では第二の保護部材30を拡張することでウェーハ10に外力を付与してもよい。また、分割ステップ104は、拡張装置70が第一の保護部材20または第二の保護部材30を拡張するものに限定されず、例えば、ブレーキング装置が分割予定ライン13に沿ってウェーハ10の厚み方向に押圧力を付与するものでもよい。
また、第二の保護部材30は、実施形態では基材層のみで構成され、または基材層と基材層の外縁部に積層され外周余剰領域17のみに貼着する糊層とで構成されていたが、本発明では、これらに限定されない。第二の保護部材30は、例えば、第一の保護部材20と同様に、基材層と、基材層の一方の表面の全体に積層された糊層とで構成された所謂エキスパンドシートでもよい。
10 ウェーハ
11 基板
12 表面
13 分割予定ライン
14 デバイス
15 裏面
16 デバイス領域
17 外周余剰領域
18 改質層
19 デバイスチップ
20 第一の保護部材
30 第二の保護部材
50 環状フレーム
60 レーザービーム
61 集光点
70 拡張装置

Claims (3)

  1. 表面に形成された交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハを該分割予定ラインに沿って分割して複数のデバイスチップを形成するチップの製造方法であって、
    該ウェーハの表面あるいは裏面にエキスパンド性を有し、該ウェーハの外径より大きな外径を有する第一の保護部材を貼着する第一の保護部材貼着ステップと、
    該第一の保護部材貼着ステップの後、該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを、該第一の保護部材を貼着した面とは反対の面から、ウェーハの内部に集光点を位置付けて該分割予定ラインに沿って照射するレーザービーム照射ステップと、
    該レーザービーム照射ステップの前または後に、該ウェーハの該第一の保護部材貼着ステップで該第一の保護部材を貼着した面とは反対側の面にエキスパンド性を有し、該ウェーハの外径より大きな外径を有する第二の保護部材を貼着する第二の保護部材貼着ステップと、
    該レーザービーム照射ステップおよび該第二の保護部材貼着ステップの後、該第一の保護部材および該第二の保護部材が該ウェーハに貼着された状態で、該ウェーハに外力を付与して該分割予定ラインに沿って分割し複数のデバイスチップを形成する分割ステップと、
    を有し、
    該第二の保護部材貼着ステップでは、該第一の保護部材の粘着力によって、該ウェーハの該反対側の面の全体を覆った状態で該第二の保護部材が固定されることを特徴とする、チップの製造方法。
  2. 該ウェーハの表面側に貼着する該第一の保護部材あるいは該第二の保護部材は、該ウェーハのデバイスが形成されている領域に糊層を有しないことを特徴とする、
    請求項1に記載のチップの製造方法。
  3. 該分割ステップは、該第一の保護部材および該第二の保護部材の少なくとも一方を拡張することで該ウェーハに外力を付与することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のチップの製造方法。
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