JP7484751B2 - 定置用燃料電池システム - Google Patents

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Description

本明細書に開示する技術は、燃料電池を利用した定置用の発電システムの提供に関する。
燃料電池システムは、適当なコンテナなどに収容されて設置されている(特許文献1)。燃料電池システムは、低温時には、燃料電池内のガス流路に残存する水や燃料電池を冷却するための冷媒が凍結する場合があり、このような場合には、燃料電池の始動に時間がかかってしまう。
特開2009-277407号公報
定置用燃料電池システムは、低温時でさえも速やかに燃料電池システムを始動させる必要がある。非常用電源として用いる場合はなおさらである。こうした場合、例えば、燃料電池システムを収容するコンテナ内を空調機等により暖機しておき、上記凍結を防止することが考えられる。しかしながら、これでは待機のための電力量が多くなってしまう。一方、一般に、種々の産業用設備、空調用設備等では、当該設備で使用される伝熱媒体(循環水)の冷却のために、熱交換装置としての冷却塔が設置されている。冷却塔では、低温時であっても、冷却塔の循環水を温度調節して循環水の循環を継続させている。
以上を鑑み、本明細書は、定置用燃料電池システムにおいて、低温環境下での凍結を抑制又は回避して速やかに始動できる技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、定置用燃料電池システムに具現化される。このシステムは、燃料電池と、前記燃料電池の温度を調節可能に前記燃料電池に供給される液性の第1の伝熱媒体が循環する第1の循環系と、前記第1の伝熱媒体を冷却するための冷却塔と、前記燃料電池の凍結に関連する環境情報を取得する環境情報取得手段と、少なくとも一つのプロセッサと、を備えている。前記少なくとも一つのプロセッサは、前記環境情報に基づいて燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、前記第1の伝熱媒体を利用して前記燃料電池の温度を上昇させる制御を実行するように構成される。
上記した構成によれば、燃料電池の凍結可能性がある低温環境時において、冷却塔から循環されている第1の伝熱媒体の熱を利用することで、燃料電池の温度を上昇させることができる。例えば、低温環境時においても連続運転されている冷却塔においては第1の伝熱媒体が凍結防止のために温度調節がなされており、かかる第1の伝熱媒体の熱を利用できる。第1の伝熱媒体が、第1の循環系を介して燃料電池の温度を調節可能な態様で燃料電池に供給されるため、燃料電池の温度は上昇し、第1の伝熱媒体が燃料電池を加温する熱媒として利用される。これにより、燃料電池中の残留水や冷却水などを加温できる。こうすることで、低温環境下での燃料電池の凍結を抑制又は回避して速やかに始動できる。また、低温環境時においても低エネルギーコストで始動待機できる。さらに、非常用電源として好適な定置用燃料電池システムを提供できる。
また、本明細書が開示する技術は、定置用燃料電池システムの使用方法に具現化される。この方法は、定置用燃料電池システムとして、燃料電池と、前記燃料電池の温度を調節可能に燃料電池に供給される液性の第1の伝熱媒体が循環する第1の循環系と、前記第1の伝熱媒体を冷却するための冷却塔と、を備えるシステムを用いている。そして、この方法は、このシステムを、前記第1の伝熱媒体を用いて前記燃料電池の温度を上昇させることにより燃料電池の凍結を防止するように用いるものである。
上記した構成によれば、第1の伝熱媒体を、第1の循環系を介して燃料電池を加温する熱媒として利用して燃料電池の温度を上昇させることで、電池中の残留水や冷却水などを加温できる。こうすることで、低温環境下での燃料電池の凍結を抑制又は回避して燃料電池を速やかに始動させたり、あるいは、低温環境時においても低エネルギーコストで始動待機させたり、あるいは、システムを非常用電源として用いるのに好適である。
定置用燃料電池システムの一例の概略を示す図。 定置用燃料電池システムのプロセッサによって実行される燃料電池の凍結を防止するフローの一例を示す図。 定置用燃料電池システムのプロセッサによって実行される燃料電池の凍結を防止するフローの他の一例を示す図。 定置用燃料電池システムの他の一例の概略を示す図。
本技術の一実施形態において、定置用燃料電池システムはさらに、燃料電池の温度を調節可能に第1の伝熱媒体によって温度が調節される液性の第2の伝熱媒体が循環する第2の循環系を備え、少なくとも一つのプロセッサは、環境情報に基づいて燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、さらに、第2の伝熱媒体を利用して燃料電池の温度を上昇させるようにしてもよい。
本技術の他の一実施形態において、少なくとも一つのプロセッサは、環境情報に基づいて燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、第1の伝熱媒体を利用して燃料電池の周辺の温度を上昇させることにより、燃料電池の温度を上昇させるようにしてもよい。
本技術の他の一実施形態において、定置用燃料電池システムはさらに、燃料電池を収容するコンテナを備え、冷却塔はコンテナの外部に配置され、少なくとも一つのプロセッサは、環境情報に基づいて燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、第1の伝熱媒体を利用してコンテナの内部の温度を上昇させることにより、燃料電池の環境温度を上昇させるようにしてもよい。
上記した実施形態において、定置用燃料電池システムは、非常用電源として使用されるものとしてもよい。待機コストも小さく、非常時において速やかな始動が可能であるため、非常用電源として優れている。
以下、適宜図面を参照し、例えば、低温環境下での凍結を抑制又は回避して速やかな始動に貢献できる定置用燃料電池システム(以下、単に、システムともいう。)について説明する。なお、本明細書において、「燃料電池の凍結に関連する環境情報」とは、燃料電池(燃料電池を構成する単セルが積層されたスタックも含む。)の凍結を生じさせる可能性のある環境要因に関する情報である。また、「燃料電池の凍結」とは、燃料電池内に存在する水などの水性の液体の凍結を含んでいる。燃料電池の凍結に関連する環境情報は、特に限定するものではないが、例えば、燃料電池が配置される空間(室内やコンテナ内)の温度、湿度などの情報であり、また例えば、燃料電池自体の温度であり、また例えば、燃料電池に内在する残留水又は燃料電池内を流通する伝熱媒体などの温度であり、また例えば、燃料電池に付随する冷却系の熱交換器における伝熱媒体の温度(伝熱媒体は、冷却塔を介して循環される循環水であってもよいし、冷媒ガスであってもよい。)であり、また例えば、燃料電池が配置される場所、地域の気温、湿度、天候、積雪量、降雨量などの気象情報などを含むことができる。こうした環境情報は、いずれも、燃料電池の凍結、より具体的には、燃料電池内に内在する水や冷却系における冷却水などの伝熱媒体の凍結に関連している。
システムは、例えば、産業用設備、空調用設備、住宅用設備などにおける、非常用電源として非常時に電力を供給するために所定位置に固定的に配置された燃料電池システムとして構成されている。
図1は、例示されるシステム100に関連する構成要素を示している。システム100は、燃料電池として、空気極、電解質及び燃料極からなる単セルを、セパレータを介して複数層積層した燃料電池スタック(以下、単に、スタックという。)10を備えている。また、システム100は、スタック10と、燃料電池作動時においてスタック10を冷却などしてその温度を調節する燃料電池の冷却系20と、を備えている。さらに、システム100は、冷却系20(本明細書において、第2の循環系に相当する。)に対して冷却水(本明細書において、液性の第1の伝熱媒体に相当する。)を供給し循環させる配管系40(本明細書において、第1の循環系に相当する。)と、当該配管系を循環する冷却水を冷却する冷却塔30を備えている。
また、システム100は、スタック10が配置される環境に関する環境情報としてのコンテナ2内の温度を取得できるように構成されている。コンテナ2内の温度は、コンテナ2に備えた温度センサ50(本明細書における、環境情報取得手段に相当する。)によって検知され、システム100の制御を行う制御部60に送信されるようになっている。以下に、システム100の構成要素について説明する。
図1に示すシステム100では、コンテナ2の内部に、スタック10と、冷却系20と、を備え、さらに、コンテナ2の外部に、冷却塔30を備えている。また、コンテナ2内の冷却系20と冷却塔30との間で熱媒体を循環させるための配管系40を、コンテナ2の内外を通じて備えている。
コンテナ2は、特に限定するものではないが、定置用としてのスタック10を収容保管するのに適した構造を備えていればよい。コンテナ2は、例えば、非常用として適切に機能する程度の剛性や強度を備えた筐体を備える収容庫として構成されている。コンテナ2には、スタック10に導入する燃料ガスとしての水素ガスや空気を導入する配管系のほか、コンテナ2内の温度を調節するためのブロアなどの空気給排設備を備えている。
スタック10は、公知の種々の形の燃料電池の単セルを積層したものであればよく特に限定されない。図1に示す態様では、固体高分子形燃料電池(PEFC)のスタックとして構成されている。図示はしないが、スタック10には、その燃料極に燃料ガスとしての水素ガスを供給し、その空気極には適宜空気を供給できるようになっている。また、空気極で生成する水などを回収するための水回収系が備えられていてもよい。かかる水回収系は、冷却系20に接続されるようになっていてもよい。スタック10には、さらに、燃料電池の運転により生成した電力を取り出すために必要な配線等が適宜備えられている。
冷却系20は、スタック10を、適正な作動温度に維持できるように、スタック10を冷却することができるように構成されている。例えば、PEFCの作動温度は、常温から90℃程度までの間である。冷却系20は、通常、水を主たる媒体とする冷媒(本明細書における、液性の第2の伝熱媒体に相当する。)を、スタック10内に導入し、循環させ、排出させる流路21をスタック10に対して備えている。かかる流路21を冷媒が循環することで、発電に伴ってスタック10内において発生する熱をスタック10から取り出すことができる。
流路21には、冷媒を冷却系20の熱交換器22に循環させるためのバルブ23とポンプ24とが備えられている。
流路21の配管形態は特に限定されない。また、スタック10内における流路21の流路パターンは、燃料電池の作動時においてスタック10において発生する熱分布等に応じて適宜設定される。
冷却系20は、流路21を循環する冷媒がスタック10から取り出したに熱を取り去るための熱交換器22を、さらに備えている。熱交換器22は、特に限定しないが、例えば、液-液方式のブレージングプレート式、ガスケットプレート式、シェル・チューブ式などの公知の方式の熱交換器を適宜用いることができる。
冷却塔30は、コンテナ2の外部に備えられている。冷却塔30は、スタック10の温度を調節するためにスタック10に付随する冷却系20の熱交換器22に熱媒体を供給するために備えられている。冷却塔30の種類は特に限定するものではなく、開放式であっても密閉式であってもよい。
冷却塔30は、冷却水の凍結を防止してその循環を確保するために、冷却水の温度が調節されている。ここで、冷却塔は、一般に、種々の設備を冷却するための液性の伝熱媒体(冷媒)を、循環水(本実施形態における冷却水に相当する。)として送出するとともに、返送される伝熱媒体から熱を取り去ることを主たる目的とする熱交換デバイスである。冷却塔は、冬期などの低温環境時に連続運転や断続運転する場合には、循環水の循環を確保するために、種々の凍結防止対策が採られている。例えば、(1)循環水のヒータ等による加温、(2)循環水の配管の保温・加温、(3)冷却塔を介さない循環水のバイパス運転による循環水温度の調節、(4)冷却塔におけるファンの運転制御による循環水温度の調節、(5)ヒータの設置による散水等の加温等が挙げられる。
こうした対策により、冷却塔30からの冷却水の出口温度は、外気温が、例えば、-30℃以上0℃以下の低温環境下であっても、例えば、0.5℃以上6℃以下、また例えば、1℃以上5℃以下、また例えば、2℃以上4℃以下に維持されるようになっている。
冷却塔30は、システム100の専用であってもよいし、他の設備との熱媒体の熱交換をさらに行うものであってもよい。
配管系40は、冷却塔30から送出される冷却水を、スタック10の温度を調節することができるようにスタック10に供給されるように構成されている。このため、システム100は、配管系40を備えている。配管系40は、冷却水を、コンテナ2内の冷却系20の熱交換器22における伝熱媒体として供給するための配管42を備えることができる。また、配管系40は、バルブ47が操作されて熱交換器22側に供給される冷却水を熱交換器22内において流通させるための配管44を備えることができる。また、配管系40は、熱交換器22から冷却水を冷却塔30に返送するための配管46を備えることができる。
配管42、44,46からなる配管系40により、冷却塔30からの冷却水が、スタック10の冷却系20の熱交換器22に循環される。これにより、低温時には、熱交換器22における水分の凍結を防止できる。また、併せて冷却系20の冷媒が循環されることで、スタック10の運転時には、冷却塔30からの冷却水により、冷却系20の冷媒から熱を奪うことができる。一方、低温時には、冷却水の熱を、冷却系20の冷媒に移動させることができる。
配管系40の配管42、46は、いずれも、断熱材などにより、適宜、配管外温度と断熱されていてもよい。
コンテナ2内には、さらに、コンテナ2内の温度を検出するための温度センサ50を備えている。温度センサ50は、コンテナ2内の温度を検出して、温度に関する信号を、コンテナ2の内部に備える制御部60に送信できるように接続されている。温度センサ50は、一つであってもよいし、精度よくコンテナ2内温度を把握するなどのために、コンテナ2内の異なる箇所にそれぞれ備えられていてもよい。
また、システム100は、コンテナ温度を検出するための温度センサ50に加えて、または、単独でスタック10の冷却系20における冷媒の温度を検出する温度センサ52を備えていてもよい。温度センサ52の位置は、特に限定するものではないが、例えば、冷媒温度が検出可能に、スタック10への冷媒の入口付近に配置されていてもよい。温度センサ52は、検出した温度に関する信号を、制御部60に送信できるように構成されている。
また、システム100は、温度センサ50に加えて、または、単独で冷却塔30の循環水温度を検出するための温度センサ54を備えていてもよい。また、温度センサ52と組み合わせて温度センサ54を備えていてもよい。温度センサ54の位置は特に限定するものではないが、例えば、冷却塔30からの循環水(冷却水)の出口付近に配置されていてもよい。温度センサ54は、検出した温度に関する信号を、制御部60に送信できるように構成されている。
制御部60は、コンテナ2の内部に備えられ、システム100における種々の制御を行う少なくとも一つのプロセッサ及びメモリなどを含むコンピュータとして構成されている。メモリには、外気温度等が一定温度以下などになったときなどに、スタック10の凍結防止のためにプロセッサにより実行される凍結防止制御プログラムが格納されている。
凍結防止制御プログラムによれば、スタック10の凍結可能性を判定し、判定結果に基づいて、冷却塔30からの冷却水や、冷却系20における冷媒の循環を制御して、スタック10の凍結を防止することができる。
プロセッサは、凍結防止制御プログラムによって、種々の態様で、スタック10の凍結可能性を判定することができるように構成されている。例えば、プロセッサは、温度センサ50が取得したコンテナ温度によりスタック10の凍結可能性を判定することができる。この場合、定期的にコンテナ2内の温度であるコンテナ温度を取得できるようになっている。この態様において、プロセッサは、受信したコンテナ温度が、所定の基準温度以下であるかどうかを判断することでスタック10の凍結可能性の有無を判定するというプロセスを実行できる。所定の基準温度は、例えば、発電に伴って生成する水や冷却水などの燃料電池が内包する水が凍結する可能性のあるとして関連付けられたコンテナ温度とすることができる。
また、この態様において、プロセッサは、一定期間におけるコンテナ温度の変化が、所定の温度変化パターンを充足するかどうかを判断することでスタック10の凍結可能性の有無を判定するプロセスを実行できるものであってもよい。所定の温度変化パターンとは、例えば、一定時間における温度変化量(低下量)や温度範囲とすることができる。
また例えば、プロセッサは、温度センサ52が取得した冷媒温度によってスタック10の凍結可能性を判定することができる。この場合、プロセッサは、定期的に冷媒温度を取得できるようになっている。この態様において、プロセッサは、温度センサ52によって検出した冷却系20の冷媒温度が所定の基準温度以下であるかどうかを判断することでスタック10の凍結可能性の有無を判定するプロセスを実行できる。所定の基準温度は、例えば、スタック10が内包する水が凍結する可能性のあると関連付けられた冷媒温度とすることができる。
また例えば、プロセッサは、温度センサ54が取得した冷却水温度を用いてスタック10の凍結可能性を判定することができる。この場合、プロセッサは、定期的に冷却水温度を取得できるようになっている。この態様において、プロセッサは、プロセッサが、温度センサ52によって検出した冷却系20の冷媒の温度が、温度センサ54によって検出した冷却塔30からの冷却水の温度よりも低いかどうかを判断することで、スタック10の凍結可能性の有無を判定するプロセスを実行できる。
制御部60は、プロセッサがスタック10の凍結可能性を肯定したときには、バルブ47及びポンプ48を制御して、冷却水を冷却系20に導入できるようになっている。また例えば、プロセッサがスタック10の凍結可能性を否定したときには、バルブ47及びポンプ48を閉じたままとするか、あるいは、これらを制御して、冷却水の冷却系20への導入を終了できるようになっている。
また、制御部60は、流路21のバルブ23の開閉やポンプ24を作動/停止を制御できるようになっている。例えば、プロセッサがスタック10の凍結可能性を肯定して、冷却系20に冷却塔30からの冷却水を導入させるときには、制御部60は、バルブ23及びポンプ24を制御して、冷却系20において冷媒を循環させることができるようになっている。また例えば、プロセッサがスタック10の凍結可能性を否定したときには、バルブ23及びポンプ24を閉じたままとするか、あるいは、これらを制御して、冷媒の循環を終了できるようになっている。
システム100は、以上説明した種々の要素を種々の態様で用いることにより、スタック10が発電することなく非常時のために待機している状態において、温度センサ50が検出したコンテナ温度等に基づいて、冷却塔30を介して循環する冷却水を利用して、スタック10の温度を調節する冷却系20の冷媒の温度、ひいては、スタック10の温度を上昇させることができる。すなわち、システム100が発電していない待機状態において、システム100のプロセッサが、スタック10内の内包水等が凍結する可能性があると判定したときには、制御部60は、冷却塔30を介して循環されている冷却水を、冷却系20の熱交換器22に供給するとともに、冷却系20を始動させることにより、冷却系20の冷媒を循環させる。冷却塔30の冷却水は、循環可能に温調されているため、その熱により、冷却系20の冷媒を加温して、スタック10の温度を上昇させることができ、スタック10の凍結を防止することができる。
以下に、システム100を用いる種々のプロセスの一例として、スタック10の凍結を防止するためのプロセッサが行うフローを図2に例示して説明する。また、他のプロセスの例として、スタック10の凍結を防止するためのフローを図3に例示して説明する。
図2及び3に示すフローは、システム100が、外気温等からスタック10の凍結防止を準備する必要があるときに実行される凍結防止制御プログラムのフローの一例である。このフローは、冷却塔30が、冬期など外気温が-30℃~0℃においても連続運転しており、冷却塔30を介して循環する冷却水が循環可能な対策がなされた状態であること、及び、一定条件下にプロセッサが凍結防止制御プログラムの実行をスタートさせるものとして説明する。
図2及び図3に示すフローにおいて、プロセッサは、スタック10が発電待機状態であるとき、一定の条件下で発電待機状態におけるスタック凍結防止制御の実行をスタートさせる。すなわち、プロセッサは、メモリから、凍結防止制御プログラムを読み出してこれを実行する。例えば、凍結防止制御プログラムは、コンテナ2の内部温度の温度が一定温度以下になるとスタートするようになっている。
図2に示すように、まず、プロセッサは、温度センサ50から受信したコンテナ温度が、予め定められた、スタック10が凍結する可能性のある基準温度であるかどうかを判断する(ステップS200)。
プロセッサは、コンテナ温度と基準温度を比較して、コンテナ温度が基準温度を超えているときには、すなわち、スタック10の凍結可能性を否定できたときには、ステップS200に戻って、プロセッサ内のタイマーにより設定された一定間隔で温度センサ50から取得したコンテナ温度と基準温度とを比較して、スタック10の凍結可能性を判断する。
プロセッサが、コンテナ温度と基準温度とを比較して、コンテナ温度が基準温度以下であるときには、すなわち、スタック10の凍結可能性を肯定したときは、プロセッサは、バルブ47及びポンプ48を作動させて、冷却塔30からの冷却水を冷却系20へ導入する。すなわち、冷却水を熱交換器22側に導入するとともに、冷却系20の流路21上のバルブ23及びポンプ24を、スタック10の冷媒が熱交換器22に導入する制御を実行する(ステップS210)。具体的には、配管42上のバルブ47を熱交換器22側に開放するとともに熱交換器22のポンプ48を作動させる。また、冷却系20の流路21におけるバルブ23を熱交換器22側に開放するとともに冷媒のポンプ24を作動させる。これにより、循環されている冷却水の熱(例えば、0.5℃以上6℃以下程度)を、冷却系20の冷媒に移動させて冷媒を加温して凍結を防止しつつ、スタック10の温度を上昇させることができる。
さらに、プロセッサは、温度センサ50から取得したコンテナ温度と基準温度とを比較して、スタック10の凍結可能性を判断する(ステップS220)。プロセッサが、コンテナ温度と基準温度とを対比して、コンテナ温度が基準温度以下であり、スタック10の凍結可能性を肯定したときには、そのまま冷却塔30からの冷却水の循環及び冷却系20における冷媒の循環を維持する。これにより、冷却水の循環及び冷媒の循環により、冷却水の熱が引き続き冷媒に移動させて加温して凍結を防止しつつ、スタック10の温度を継続的に上昇させることができる。
プロセッサが、コンテナ温度と基準温度とを比較して、コンテナ温度が基準温度を超えているときには、すなわち、スタック10の凍結可能性を否定できたときには、冷却塔30からの冷却水の冷却系20への導入及び冷媒の循環を終了させる(ステップS230)。具体的には、配管42上のバルブ47を配管46側に開放するとともに熱交換器22のポンプ48を停止させるとともに、冷却系20の流路21におけるバルブ23を閉じて冷媒のポンプ24を停止させる制御を実行する。これにより、冷却水によるスタック10の凍結防止制御プログラムの実行が終了する。
プロセッサは、再び、凍結温度防止プログラムの実行開始を待機する状態となり、コンテナ温度を監視して、必要に応じて凍結防止制御プログラムを実行する。
次に、図3に示すフローについて説明する。図3に示すように、まず、プロセッサは、温度センサ52から取得した冷却系20の冷媒温度が、温度センサ54から取得した冷却塔30の冷却水の温度より低いかどうかを判断する(ステップS300)。冷媒温度が、冷却水温度よりも低い場合、冷却水温度(0.5℃以上6℃以下程度)を考慮すると、スタック10の凍結可能性があると判定できる。
プロセッサは、冷媒温度と冷却水温度とを比較して、冷媒温度が冷却水温度以上のときには、スタック10の凍結可能性がないとして、ステップS300に戻る。プロセッサは、タイマーにより設定された一定間隔で温度センサ52から取得した冷媒温度と温度センサ54から取得した冷却水温度との比較を実行する。
プロセッサが、冷媒温度と冷却水温度を比較して、コンテナ温度が基準温度以下であるときには、すなわち、プロセッサがスタック10凍結可能性を肯定したときは、プロセッサは、バルブ47及びポンプ48を作動させて、冷却塔30からの冷却水を冷却系20へ導入を開始する(ステップS310)。循環されている冷却水の熱(例えば、0.5℃以上6℃以下程度)を、冷却系20の冷媒に移動させて冷媒を加温して凍結を防止しつつ、スタック10の温度を上昇させる。
引き続き、プロセッサは、温度センサ52から取得した冷媒温度と温度センサ54から取得した冷却水温度とを比較して、スタック10の凍結可能性を判断する(ステップS320)。プロセッサが、冷媒温度と冷却水温度とを比較して、スタック10の凍結可能性を肯定したときには、そのまま冷却塔30からの冷却水の循環及び冷却系20における冷媒の循環を維持する。これにより、冷却水の熱が引き続き冷媒に移動させて加温して凍結を防止しつつ、スタック10の温度を継続的に上昇させることができる。
プロセッサが、冷媒温度と冷却水温度とを比較して、冷媒温度が冷却水温度以上であるときには、すなわち、スタック10の凍結可能性を否定できたときには、冷却塔30からの冷却水の冷却系20への導入及び冷媒の循環を終了する(ステップS330)。これにより、冷却水によるスタック10の凍結防止制御プログラムの実行が終了する。
このフローにおいても、プロセッサは、再び、凍結防止制御プログラムの実行開始を待機する状態となり、コンテナ温度から、必要に応じて凍結防止制御プログラムを実行する。
以上説明するように、システム100は、燃料電池が配置されている環境に関する情報としての各種温度に関する環境情報、すなわち、温度センサ50から取得したコンテナ温度や、温度センサ52から取得した冷媒温度及び温度センサ54から取得した冷却水温度などの環境情報に基づいて、スタック10の凍結可能性の有無(肯定/否定)を判定することができるようになっている。また、システム100は、冷却塔30を介して循環する冷却水(の熱)を利用して、スタック10の温度を上昇させることができるように構成されている。こうすることで、システム100は、コンテナ2を空調設備などにより暖機することなく、スタック10の凍結を防止して、速やかな始動が可能な待機状態を環境に応じて形成することができる。
システム100は、冷却塔30を介して循環する冷却水を利用するのにあたって、スタック10が備える冷却系20の熱交換器22への冷却水の導入・循環と冷却系20の冷媒の循環を利用している。こうすることで、システム100は、冷却水を熱交換器22の冷却水として利用するとともに、スタック10を加温するための媒体としても利用することができる。
システム100は、スタック10及び冷却系20をコンテナ2の内部に備えている。こうすることで、スタック10の温度の低下を抑制して、凍結防止制御プログラムの起動を抑制できる。また、システム100は、コンテナ2の内部に温度センサ50を備えていることで、高い精度でスタック10の凍結可能性を判定できる。同様に、システム100が、冷却系20の冷媒の温度センサ52を備えていることでも、高い精度でスタック10の凍結可能性を判定できる。
なお、上記実施形態では、システム100は、一つのコンテナ2にスタック10や冷却系20などが配置され、コンテナ2の外部に冷却塔30が配置されているものとしたがこれに限定するものではない。システム100の構成要素は、それぞれ独立して、かつ、任意の形態で配置され、配置パターンやコンテナ2などに対する収容形態は適宜選択される。
上記実施形態では、システム100の冷却系20の熱交換器22は、液-液間の熱交換によるものとしたがこれに限定するものではなく、スタック10内の流通する冷媒を送風などによって冷却するものであってもよい。この場合において、冷却塔30からの冷却水は、冷媒に供給される冷媒ガスの熱源となるように気-液間熱交換器に対して配管などを構成することができる。
上記実施形態では、配管系40は、冷却系20の熱交換器22に冷却塔30の冷却水を供給するものとしたがこれに限定するものではない。配管系40は、種々の形態でスタック10の温度を調節するように構成することができる。例えば、スタック10の冷媒が流通する流路21上に、冷却塔30からの冷却水で冷媒を加温できるような加温のための配管系を備えるようにしてもよい。例えば、流路21上に、熱交換器22を通過しないバイパス流路を形成し、当該バイパス流路に冷却塔30からの冷却水による液-液間熱交換器を備えるようにしてもよい。
さらに、配管系40は、冷却塔30からの冷却水を、コンテナ2内の冷却系20の構成要素である熱交換器22や流路21に加えて、あるいは、単独で、スタック10の周辺温度を上昇させることでスタック10の温度を上昇させる配管系を備えるようにしてもよい。例えば、コンテナ温度を上昇するようにコンテナ2の内部の一部(壁面、床等)に冷却水の配管系を設置することができる。また例えば、スタック10の温度を上昇するようにスタック10の一部などを覆うか又はスタック10に近接してスタック10の外部に冷却水の配管系を設定することができる。この態様において、凍結防止制御は、このような配管系への冷却水への導入の開始及び停止を制御するようにすることができる。こうすることでも、冷却水の熱を利用してスタック10の温度を上昇させて、凍結を防止することができる。
図4には、冷却水を用いてコンテナ温度を上昇する制御を実施する他の実施形態であるシステム200の一例を示す。図4に示す態様では、冷却水を冷却系20に導入可能に配管系40を備えるほか、さらに、冷却塔30からの冷却水の配管系80(当該配管系も本明細書における第1の循環系に相当する。)が、コンテナ2のスタック10の下部、具体的には、スタック10の設置箇所の床上に配置されている。なお、図4に示すシステム200は、配管系40及び配管系40を利用する熱交換器22も備えているが、他の態様を採ることもできる。
上記実施形態に示す配管系40の配管パターンは、一例に過ぎず、種々の配管パターンに変更できる。同様に、バルブやポンプの配置も同様に一例に過ぎず、種々の配置パターンに変更できる。
上記実施形態では、環境情報取得手段として、コンテナ2の内部に設置される温度センサ50を用いるものとしたが、これに限定するものではなく、あるいは、温度センサ52及び同54を備えるものとしたが、これに限定するものでもない。既述のとおり、これらの温度センサ50、52、54は、いずれも、燃料電池の凍結に関連する環境情報の取得手段の一例に過ぎない。したがって、システム100は、環境情報取得手段として、既述した種々の態様の手段を単独であるいは2種以上を組み合わせて備えることができる。例えば、環境情報をシステム100が設置されている地域の気温などの気象情報とし、環境情報取得手段を、インターネット回線などのネットワークで接続された気象情報データベース等から取得する手段として用いることもできる。こうすることで、確実に常に正確な環境情報を取得することができる。また例えば、予想最低気温及び最低気温時刻など、予報として提供される気象情報を環境情報として利用することで、外気温が低下する夜間等に凍結防止制御プログラムを実行するように設定しておくこともできる。
上記実施形態では、少なくとも一つプロセッサは、コンテナ2の内部に配置される制御部60におけるプロセッサとしたが、これに限定するものではない。プロセッサは、コンテナ2の外部又はコンテナ2から離れた場所や遠隔地に配置されて、インターネット回線などの種々の態様のネットワークを介して凍結防止制御を実行するものであってもよい。災害時においては、このような遠隔地からの制御が有利な場合もあるからである。
上記実施形態の図2及び図3に示すフローでは、コンテナ温度と基準温度とを対比するものとしたが、これに限定するものではない。すでに記載した他の態様のほか、スタック10等の設置状況、環境及び加温状況により、適切な環境情報を選択し、基準温度が設定される。また、図2に示すフローでは、全体を通じて、コンテナ温度に基づいて、スタック10の凍結可能性を判定していたが、一旦、スタック10の凍結可能性が肯定された後は、冷却系20の冷媒の温度センサ52から取得される冷媒温度と当該冷媒温度に対して設定した基準温度とを用いてスタック10の凍結可能性を判定してもよいし、冷媒温度と冷却水温度とを用いて凍結可能性を判定してもよい。
上記実施形態の図2及び図3に示すフローでは、冷却塔30からの冷却水をスタック10の冷却系20の熱交換器22に導入すると同時に、冷却系20における冷媒の循環も開始するものとしたが、こうした制御に限定するものではなく、種々の態様で、冷却水の熱を利用してスタック10の温度を上昇できればよい。例えば、環境情報から凍結可能性を判断する基準温度を、凍結可能性の観点から複数段階に設定することができる。また例えば、待機状態又はスタック10の凍結可能性は肯定する基準温度よりも高いがその後基準温度以下になることが明らかなときなど、予め冷却塔30の冷却水を熱交換器22にのみ供給しておき、スタック10の凍結可能性が肯定されたとき、冷却系20における冷媒の循環を開始するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、システム100、200を開示したが、本明細書の開示は、定置用燃料電池システムの使用方法としても実施することができる。すなわち、定置用燃料電池システムを、スタック10と、スタック10の温度を調節可能にスタック10に供給される冷却水が循環する配管系40と、冷却水を冷却するための冷却塔30と、を備えるものとし、冷却水を用いてスタック10の温度を上昇させる工程を実施することにより、スタック10の凍結を防止することができる。この方法によれば、既に説明した種々の態様で、スタック10の温度を上昇させることができ、スタック10の凍結可能性がある低温時においても、燃料電池システムを速やかに起動するとともに、低コストで待機させることができる。
以上、本技術の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:コンテナ
10:スタック
20:冷却系
21:流路
22:熱交換器
23:バルブ
24:ポンプ
30:冷却塔
40、80:配管系
42:供給用配管
44:熱交換器用配管
46:返流用配管
47:バルブ
48:ポンプ
50:温度センサ(コンテナ温度)
52:温度センサ(冷媒温度)
54:温度センサ(冷却水温度)
60:制御部
100、200:システム

Claims (3)

  1. 固体高分子形燃料電池である燃料電池と、
    1の伝熱媒体を冷却するための冷却塔と、
    前記第1の伝熱媒体が循環する第1の循環系と、
    液性の第2の伝熱媒体が前記燃料電池内を循環する配管系と、前記第2の伝熱媒体と前記第1の伝熱媒体との熱交換を行う熱交換器と、を備える第2の循環系と、
    前記燃料電池及び前記第2の循環系を収容するコンテナと、
    前記燃料電池の凍結に関連する環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    少なくとも一つのプロセッサと、
    を備え、
    前記冷却塔は、前記コンテナの外部に配置されており、前記第1の循環系は、前記冷却塔から前記コンテナ内の前記第2の循環系の前記熱交換器に前記第1の伝熱媒体を供給するとともに、前記熱交換器を通過した前記第1の伝熱媒体を返流させるように前記コンテナの内外を通じる配管系を備えており、
    前記少なくとも一つのプロセッサは、前記燃料電池が発電待機状態にあるときに前記環境情報に基づいて前記燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、前記第1の伝熱媒体及び前記第2の伝熱媒体を利用して前記燃料電池の温度を上昇させる制御を実行する、非常用電源である定置用燃料電池システム。
  2. 前記少なくとも一つのプロセッサは、前記環境情報に基づいて前記燃料電池の凍結可能性を肯定したとき、さらに、前記第1の伝熱媒体を利用して前記燃料電池の周辺の温度を上昇させることにより、前記燃料電池の温度を上昇させる、請求項1に記載のシステム。
  3. 非常用電源である定置用燃料電池システムの使用方法であって、
    前記定置用燃料電池システムは、固体高分子形燃料電池である燃料電池と、1の伝熱媒体を冷却するための冷却塔と、前記第1の伝熱媒体が循環する第1の循環系と、液性の第2の伝熱媒体が前記燃料電池内を循環する配管系と、前記第2の伝熱媒体と前記第1の伝熱媒体との熱交換を行う熱交換器と、を備える第2の循環系と、前記燃料電池及び前記第2の循環系を収容するコンテナと、を備え、前記冷却塔は、前記コンテナの外部に配置されており、前記第1の循環系は、前記冷却塔から前記コンテナ内の前記第2の循環系の前記熱交換器に前記第1の伝熱媒体を供給するとともに、前記熱交換器を通過した前記第1の伝熱媒体を返流させるように前記コンテナの内外を通じる配管系を備えており、
    前記燃料電池が発電待機状態にあるときに前記燃料電池の凍結可能性が肯定されるとき、前記第1の伝熱媒体及び前記第2の伝熱媒体を利用して前記燃料電池の温度を上昇させることにより前記燃料電池の凍結を防止する、使用方法。
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