JP2002022274A - 排熱回収システム - Google Patents

排熱回収システム

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JP2002022274A
JP2002022274A JP2000207424A JP2000207424A JP2002022274A JP 2002022274 A JP2002022274 A JP 2002022274A JP 2000207424 A JP2000207424 A JP 2000207424A JP 2000207424 A JP2000207424 A JP 2000207424A JP 2002022274 A JP2002022274 A JP 2002022274A
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ISUZU SHOJI KK
Tokyo Electric Power Co Inc
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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素でコンパクトであり、しかも安全
に安定した給湯が可能な排熱回収システムを提供する。 【解決手段】 排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて
熱媒を加熱する排熱回収用熱交換器2と、加熱された熱
媒と水との間で熱交換を行わせて水を加熱する水加熱用
熱交換器4とを備え、加熱された水を給湯や空調管理に
利用する排熱回収システムにおいて、温度センサTS2
の検出結果から、熱媒の温度が上昇することが検知され
ると、三方切換弁V2を作動させ、排熱回収用熱交換器
2に導入すべき排ガスを排熱回収用熱交換器2への導入
前に排出する。これにより、排熱回収用熱交換器2にお
いては給湯に必要な分の熱エネルギーだけが回収され、
余計な熱エネルギーは排熱回収用熱交換器2に導入され
る前に大気中に排出されるので、従来のような冷却設備
が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001 】 【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスや石油等
を燃料とする駆動源により発電機を駆動する際に駆動源
から発生する排熱を利用して給湯や空調管理を行う排熱
回収システムに関する。 【0002 】 【従来の技術】オフィスビルや商業施設等の比較的小規
模なエリアにおいて、ガスや石油等を燃料とする駆動源
により発電機を駆動し、自らが使用する電力を自給する
システムを採用することがある。特に近年では、発電機
の駆動源に都市ガスや石油等を燃料として低燃費、低騒
音で駆動される小型のガスタービンが採用されるように
なり、汎用性が高まったことで上記システムが注目され
るようになっている。 【0003 】ところで、上記のような電力自給システ
ムには、発電機を駆動する際に駆動源から発生する排熱
を利用して同エリア内での給湯や空調を行う排熱回収シ
ステムが併設されることが多い。その一例を図11に示
す。図において、符号101はガスタービン、102は
排熱回収用熱交換器、103は貯湯槽、104は給湯
栓、105は給水タンク、106は給湯温度調節用熱交
換器、107は冷却塔、である。ガスタービン101と
排熱回収用熱交換器102とは排ガス導入管108によ
って接続されており、さらに排熱回収用熱交換器102
には水を加熱した排ガスを排出する排気塔109が設け
られている。 【0004 】排熱回収熱交換器102と貯湯槽103
とは水(湯)を循環させる閉じた系を構成する一次配管
110によって接続されている。また、貯湯槽103と
給湯栓104、給湯温度調節用熱交換器106は湯を循
環させる閉じた系を構成する二次配管111によって接
続されている。給水タンク105は二次配管111に給
水管112によって接続されている。さらに、給湯温度
調節用熱交換器106と冷却塔107とは冷媒としての
水を循環させる閉じた系を構成する冷媒配管113によ
って接続されている。 【0005 】上記排熱回収システムでは、ガスタービ
ン101の排熱は排熱回収用熱交換器102に導入され
て貯湯槽103を通じて排気されるが、排熱回収熱用交
換器102において一次配管を循環する水と熱交換を行
ってこれを加熱する。排熱回収用熱交換器102におい
て加熱された水(湯)は貯湯槽103に流入する。貯湯
槽103の水(湯)は二次配管111を循環し、給湯栓
104が開かれると系外に流出して利用される。貯湯槽
103内の水(湯)の残量が少なくなったら給水タンク
105から適宜給水が実施される。 【0006 】ところで、上記排熱回収システムにおい
ては、二次配管111を循環する水(湯)の利用が少な
いと、系内の温度が過度に上昇してしまう。そこで、こ
ういった場合を含めて給湯温度調節用熱交換器106に
おいて余剰の熱エネルギーを回収し、冷却塔107で大
気中に放出するようになっている。 【0007 】 【発明が解決しようとする課題】上記排熱回収システム
では、給湯温度調節用熱交換器106や冷却塔107に
よって構成される冷却設備を必要とすることにより、当
該システム全体が複雑かつ大掛かりになってしまい設置
に際してコストが嵩む、といったことが問題となってい
る。 【0008 】本発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、構造が簡素でコンパクトであり、しかも安定
した給湯が可能な排熱回収システムを提供することを目
的としている。 【0009 】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成の排熱回収システムを
採用する。すなわち、本発明に係る請求項1記載の排熱
回収システムは、発電機を駆動する際に駆動源から発生
する排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて前記熱媒を
加熱する排熱回収用熱交換器と、加熱された前記熱媒と
水との間で熱交換を行わせて前記水を加熱する水加熱用
熱交換器とを備え、加熱された前記水を給湯や空調管理
に利用する排熱回収システムであって、前記排熱回収用
熱交換器に導入すべき前記排ガスを前記排熱回収用熱交
換器への導入前に排出する排気手段と、前記熱媒の温度
を検出する第1の温度検出手段と、該第1の温度検出手
段の検出結果に基づいて前記排気手段を作動させる第1
の制御手段とを備えることを特徴とする。 【0010 】この排熱回収システムにおいては、熱媒
の温度を常時検出しておき、熱媒の温度が上昇したら排
気手段を作動させ、排熱回収用熱交換器に導入すべき排
ガスを導入前に大気中に排出する。これにより、排熱回
収用熱交換器においては給湯に必要な分の熱エネルギー
だけが回収され、余計な熱エネルギーは排熱回収用熱交
換器に導入される前に大気中に排出されるので、従来の
ような冷却設備が不要になる。 【0011 】請求項2記載の排熱回収システムは、発
電機を駆動する際に駆動源から発生する排ガスと熱媒と
の間で熱交換を行わせて前記熱媒を加熱する排熱回収用
熱交換器と、加熱された前記熱媒と水との間で熱交換を
行わせて前記水を加熱する水加熱用熱交換器とを備え、
加熱された前記水を給湯や空調管理に利用する排熱回収
システムであって、前記水の温度を検出する第2の温度
検出手段と、前記水を追加熱する加熱手段と、前記第2
の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱手段を作
動させる第2の制御手段とを備えることを特徴とする。 【0012 】この排熱回収システムにおいては、水加
熱用熱交換器に導入される水の温度を常時検出してお
き、水の温度が低下したら加熱手段を作動させ、水加熱
用熱交換器において加熱された水を追加熱する。これに
より、システム起動直後のように排熱から必要な熱エネ
ルギーを回収できていない場合においても、給湯や空調
管理が安定して行えるようになる。 【0013 】請求項3記載の排熱回収システムは、発
電機を駆動する際に駆動源から発生する排ガスと熱媒と
の間で熱交換を行わせて前記熱媒を加熱する排熱回収用
熱交換器と、加熱された前記熱媒と水との間で熱交換を
行わせて前記水を加熱する水加熱用熱交換器とを備え、
加熱された前記水を給湯や空調管理に利用する排熱回収
システムであって、前記排熱回収用熱交換器において加
熱された前記熱媒を一時的に貯留するバッファタンクを
備え、該バッファタンクが大気中に開放されていること
を特徴とする。 【0014 】この排熱回収システムにおいては、バッ
ファタンクが大気開放されていることにより、排熱回収
用熱交換器やバッファタンクに耐圧構造を採用する必要
がないので、各部の構造の簡略化が可能となる。 【0015 】請求項4記載の排熱回収システムは、請
求項3記載の排熱回収システムにおいて、前記バッファ
タンク内の前記熱媒に、断熱材からなる蓋体が浮かべら
れていることを特徴とする。 【0016 】この排熱回収システムにおいては、バッ
ファタンク内の熱媒に断熱材からなる蓋体を浮かべるこ
とにより、大気開放されたバッファタンクであっても、
大気中に逃げる熱エネルギーの量が抑えられ、排熱から
回収した熱エネルギーを無駄なく利用できるようにな
る。 【0017 】請求項5記載の排熱回収システムは、請
求項3または4記載の排熱回収システムにおいて、前記
バッファタンクの大気開放が管を通じてなされ、該管に
は前記熱媒の蒸気を凝縮する凝縮器が設けられているこ
とを特徴とする。 【0018 】この排熱回収システムにおいては、バッ
ファタンクを大気開放する管に凝縮器を設けることによ
り、気化した熱媒が管を通じて大気中に逃げようとして
も、凝縮器において凝縮されてバッファタンクに戻され
る。これにより、熱媒の不足による排熱回収能力の低減
といった事態の発生が阻止される。 【0019 】請求項6記載の排熱回収システムは、請
求項3から5のいずれか一項に記載の排熱回収システム
において、前記バッファタンクから前記水加熱用熱交換
器に前記熱媒を導入するインバータ制御ポンプと、前記
水の温度を検出する第3の温度検出手段と、該第3の温
度検出手段の検出結果に基づいて前記インバータ制御ポ
ンプの駆動を制御する第3の制御手段とを備えることを
特徴とする。 【0020 】この排熱回収システムにおいては、水加
熱用熱交換器において加熱された水の温度を常時検出し
ておき、排熱から熱エネルギーが多く回収され、熱媒の
単位体積あたりの熱エネルギーが過剰に多いとみなされ
る場合には、ポンプの搬送量を減らして熱媒の流量を減
少させ、水加熱用熱交換器への熱媒導入量を減少させて
給湯(空調)側に供給される熱エネルギーを減らす。逆
に排熱から必要な熱エネルギーを回収できず、熱媒の単
位体積あたりの熱エネルギーが十分でないとみなされる
場合は、インバータ制御ポンプの駆動を制御し搬送量を
増やして熱媒の流量を増加させ、水加熱用熱交換器への
熱媒導入量を増加させて給湯(空調)側に供給される熱
エネルギーを増やす。これにより、排熱回収が安定しな
い場合においても、給湯や空調管理が安定して行えるよ
うになる。 【0021 】請求項7記載の排熱回収システムは、発
電機を駆動する際に駆動源から発生する排ガスと熱媒と
の間で熱交換を行わせて前記熱媒を加熱する排熱回収用
熱交換器と、加熱された前記熱媒と水との間で熱交換を
行わせて前記水を加熱する水加熱用熱交換器とを備え、
加熱された前記水を給湯や空調管理に利用する排熱回収
システムであって、前記排熱回収用熱交換器に導入すべ
き前記排ガスを前記排熱回収用熱交換器への導入前に排
出する排気手段と、前記熱媒の温度を検出する第1の温
度検出手段と、該第1の温度検出手段の検出結果に基づ
いて前記排気手段を作動させる第1の制御手段と、前記
水の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記水加熱
用熱交換器において加熱された前記水を追加熱する加熱
手段と、前記第2の温度検出手段の検出結果に基づいて
前記加熱手段を作動させる第2の制御手段と、前記排熱
回収用熱交換器において加熱された前記熱媒を一時的に
貯留するバッファタンクと、該バッファタンクから前記
水加熱用熱交換器に前記熱媒を導入するインバータ制御
ポンプと、前記水の温度を検出する第3の温度検出手段
と、該第3の温度検出手段の検出結果に基づいて前記イ
ンバータ制御ポンプの駆動を制御する第3の制御手段と
を備えることを特徴とする。 【0022 】この排熱回収システムにおいては、第
1、第2、第3の制御手段が、それぞれの制御に関与す
る主要な構成要素(排気手段、加熱手段、インバータ制
御ポンプ等)を重複して制御するようには構成されてお
らず、個々に独立して制御を行うので、いずれかの制御
系統に不具合が生じた場合でも、他の制御系統はこれに
影響を受けず、安定した給湯や空調管理が行える。 【0023 】 【発明の実施の形態】本発明に係る排熱回収システムの
第1の実施形態を図1ないし図7に示して説明する。図
1は電力自給システムに併設される排熱回収システムの
構成を示し、図2は排熱回収システムの具体的な内部構
造を示している。電力自給システム自体は小型のガスタ
ービンを駆動源として発電機を駆動することによって電
力を得るが、これに併設される排熱回収システムは、発
電機を駆動する際にガスタービンから発生する排ガスの
熱を利用して給湯を行うものである。 【0024 】各図において、符号1はガスタービン、
2は排ガスと熱媒(実際には水を用いるが、ここでは便
宜上”熱媒”とする)との間で熱交換を行わせて熱媒を
加熱する排熱回収用熱交換器、3は排熱回収用熱交換器
2において加熱された熱媒を一時的に貯留するバッファ
タンク、4は加熱された熱媒と水との間で熱交換を行わ
せて水(実際に給湯に利用される水)を加熱する水加熱
用熱交換器、5は水加熱用熱交換器4において加熱され
た水を追加熱するガス湯沸器(加熱手段)、6は加熱さ
れた水を必要に応じて取り出すための給湯栓、7は利用
された分の水の不足を補う給水タンク、P1,P2,P
3は熱媒や水を搬送するポンプ、である。 【0025 】ガスタービン1と排熱回収用熱交換器2
とは排ガス導入管8によって接続されている。排熱回収
用熱交換器2への排ガス導入直前の排ガス導入管8に
は、排ガスの温度を検出する温度センサTS1が設けら
れている。また、排熱回収用熱交換器2には熱媒を加熱
した排ガスを排出する排気塔9が設けられている。 【0026 】排熱回収用熱交換器2とバッファタンク
3、ポンプP1は熱媒を循環させる一次熱媒循環系を構
成する一次熱媒配管10によって接続されている。ま
た、バッファタンク3と水加熱用熱交換器4、ポンプP
2は熱媒を循環させる二次熱媒循環系を構成する二次熱
媒配管11によって接続されている。さらに、水加熱用
熱交換器4と給湯栓6、ポンプP3は水を循環させる水
循環系を構成する水配管12によって接続されている。
なお、排熱回収用熱交換器2はバッファタンク3よりも
高い位置に設置されている。 【0027 】図3には排熱回収用熱交換器2の構造を
示す。排熱回収用熱交換器2は、筐体20の内部に、ア
ルミ製の冷却フィン21を多数取り付けられたステンレ
ス製の伝熱管22が蛇行屈曲された状態で収納されたも
のである。筐体20の上部には、排ガスの導入口20a
と導出口20bとが両側に離間して設けられており、導
入口20aに排ガス導入管8が、導出口20bに排気塔
9がそれぞれ接続されている。また、伝熱管22は、一
次熱媒配管10に接続されて一次熱媒循環系の一部を構
成している。 【0028 】排熱回収用熱交換器2には、排ガス導入
管8を通じて導入される排ガスを排熱回収用熱交換器2
への導入前に排気塔9に導いて大気中に排出させる三方
切換弁(排気手段)V1が設けられ、三方切換弁V1と
排気塔9との間にはバイパス流路14が設けられてい
る。三方切換弁V1には、隣接する導入口20aとバイ
パス流路14入口との間で揺動しバイパス流路14の一
部もしくは全部を塞ぐバタフライ弁が採用されている。 【0029 】図1に戻り、一次熱媒配管10には、排
熱回収用熱交換器2に導入される熱媒を排熱回収用熱交
換器2の前後でバイパスさせる三方切換弁V2、および
バイパス配管15が設けられている。 【0030 】排熱回収用熱交換器2からの熱媒導出後
の一次熱媒配管10には、熱媒の温度を検出する温度セ
ンサ(第1の温度検出手段)TS2が設けられている。
三方切換弁V1は、温度センサTS2の検出結果に基づ
いて開閉の切り換えを制御され(排熱回収系制御プロセ
ス;詳細については後述する)、必要に応じて排ガスを
バイパスさせて排熱回収用熱交換器2への導入を阻むよ
うになっている。また、三方切換弁V2も同じく温度セ
ンサTS2の検出結果に基づいて制御され、三方切換弁
V1と同期して熱媒をバイパスさせて排熱回収用熱交換
器2への導入を阻むようになっている。 【0031 】バッファタンク3の上部には、バッファ
タンク3内部と排気塔9とを連通させる連通管16が設
けられている。バッファタンク3に連通する連通管16
は傾斜しており、その途中には連通管16を流通する熱
媒の蒸気を凝縮する凝縮器17が設けられている。ま
た、バッファタンク3内には、断熱材からなる蓋体3a
が熱媒液面を覆うように浮かべられている。 【0032 】水加熱用熱交換器4からの水導出直後の
水配管12には、加熱後の水の温度を検出する温度セン
サ(第3の温度検出手段)TS3が設けられている。ポ
ンプP2にはインバータ制御ポンプが採用されており、
温度センサTS3の検出結果に基づいて駆動を制御され
(給湯温度制御プロセス;詳細については後述する)、
水加熱用熱交換器4への熱媒導入量を変更するようにな
っている。 【0033 】水配管12には、水加熱用熱交換器4に
導入される水を水加熱用熱交換器4の前後でバイパスさ
せるバイパス配管17が設けられ、このバイパス配管1
7の途中にガス湯沸器5が設けられている。また、ガス
湯沸器5には別個に構築されたガス供給系からガスの供
給を受けるべくガス配管18が接続されており、ガス配
管18には、ガス湯沸器5へのガスの導入を断続するガ
ス導入弁V3が設けられている。 【0034 】ガス湯沸器5への水導入直前のバイパス
配管17には、ガス湯沸器5への水の導入を断続する水
導入弁V4が設けられている。ガス湯沸器5は、水導入
弁V4が開かれると水の導入を検知して作動し、導入さ
れた水を加熱して水循環系に排出するようになってい
る。 【0035 】また、水加熱用熱交換器4への水導入直
前の水配管12には、加熱前の水の温度を検出する温度
センサ(第2の温度検出手段)TS4が設けられてい
る。水導入弁V4は、温度センサTS4の検出結果に基
づいて開閉の切り換えを制御され(給湯補償制御プロセ
ス;詳細については後述する)、ガス湯沸器5を作動さ
せるようになっている。 【0036 】給水タンク7は水配管12に給水管19
によって接続されており、水循環系を構成する水配管1
2内の水の残量が少なくなったら給水管19を通じて適
宜給水を実施するようになっている。 【0037 】上記のように構成された排熱回収システ
ムによる排熱回収のしくみを説明する。まず、ガスター
ビン1から排出された排ガスは、排ガス導入管8を通じ
て排熱回収用熱交換器2に導入され、一次熱媒循環系を
流れる熱媒と熱交換を行って熱媒を加熱し、排気塔9か
ら大気中に排出される。 【0038 】排熱回収用熱交換器2において加熱され
た熱媒は、ポンプP1の働きによりバッファタンク3に
導入され、一時的に貯留される。バッファタンク3に貯
留された熱媒は、ポンプP2の働きにより二次熱媒循環
系に導入され、水加熱用熱交換器4に導入されて水循環
系を流れる水と熱交換を行って水を加熱し、再びバッフ
ァタンク3に導入される。 【0039 】水加熱用熱交換器4において加熱された
水は、ポンプP3の働きにより水循環系を循環し、給湯
栓6が開かれると系外に流出して利用される。 【0040 】次に、上記排熱回収システムを稼働させ
る際の処理の流れについて説明する。稼働前の排熱回収
システム各部の初期状態は、(三方切換弁V1:排ガス
をバイパス、三方切換弁V2:排熱回収用熱交換器2に
熱媒導入、ガス導入弁V3:閉、水導入弁V4:閉、ポ
ンプP1,P2:停止、ポンプP3:作動)となってい
る。 【0041 】この状態から排熱回収システムを稼働さ
せると、図4の流れ図に示すように、ステップS1にお
いて温度センサTS1の検出結果から排ガス温度t1が
200℃よりも高いか否かが判別される。そして、排ガ
ス温度t1が200℃以下であれば、ガスタービン1が
停止しているとみなされ、排熱回収システム各部の状態
が、ステップS2においてポジションA(三方切換弁V
1:排ガスをバイパス、三方切換弁V2:排熱回収用熱
交換器2に熱媒導入、ガス導入弁V3:開、水導入弁V
4:閉、ポンプP1,P2,P3:作動)に切り換えら
れる。この後、排熱回収システムは、排熱回収系制御プ
ロセス(第1の制御手段)PS1、給湯温度制御プロセ
ス(第2の制御手段)PS2、給湯補償制御プロセス
(第3の制御手段)PS3の3つの独立したプロセスに
より制御されることとなる。 【0042 】排ガス温度t1が200℃よりも高けれ
ば、ガスタービン1が運転しているとみなされ、排熱回
収システム各部の状態が、ステップS3においてポジシ
ョンB(三方切換弁V1:排熱回収用熱交換器2に排ガ
ス導入、三方切換弁V2:排熱回収用熱交換器2に熱媒
導入、ガス導入弁V3:開、水導入弁V4:閉、ポンプ
P1,P2,P3:作動)に切り換えられる。この後、
排熱回収システムは、上記の場合と同様に排熱回収系制
御プロセスPS1、給湯温度制御プロセスPS2、給湯
補償制御プロセスPS3の3つの独立したプロセスによ
り制御されることとなる。 【0043 】排熱回収系制御プロセスPS1を図5の
流れ図に示す。当該制御プロセスにおいては、まず、ス
テップS4において温度センサTS2の検出結果から排
熱回収直後の熱媒温度t2が80℃を保つように三方切
換弁V1の開閉が連続制御される。熱媒温度t2が80
℃より高くなれば、三方切換弁V1を(排ガスをバイパ
ス)に切り換えて排ガスを排熱回収用熱交換器2導入前
に大気中に排出して排熱回収を中断し、熱媒温度t2が
80℃より低くなれば、三方切換弁V1を(排熱回収用
熱交換器2に排ガス導入)に切り換えて排ガスを排熱回
収用熱交換器2に導入し、排熱回収を再開する、といっ
た具合である。 【0044 】三方切換弁V1が制御される間も熱媒温
度t2の値が観察され、ステップS5において90℃以
上であることが確認されれば、ステップS6において三
方切換弁V2が(熱媒をバイパス)に切り換えられ、ス
テップS7において排熱回収用熱交換器2または三方切
換弁V1の作動確認を促す警報が発せられる。さらにス
テップS8において熱媒温度t2が100℃以上の状態
を60秒以上維持したことが確認されなければ、ステッ
プS4に戻って処理が繰り返され、100℃以上の状態
を60秒以上維持したことが確認されれば、ステップS
9においてシステムがシャットダウンされる。 【0045 】給湯温度制御プロセスPS2を図6の流
れ図に示す。当該制御プロセスにおいては、まず、ステ
ップS10において温度センサTS3の検出結果から加
熱直後の水温t3が65℃を保つようにポンプP2の駆
動が連続制御される。水温t3が65℃より高くなれ
ば、ポンプP2の回転数を下げて水加熱用熱交換器4へ
の熱媒導入量を減少させて水に供給される熱エネルギー
を減らし、水温t3が65℃より低くなれば、ポンプP
2の回転数を上げて水加熱用熱交換器4への熱媒導入量
を増加させて水に供給される熱エネルギーを増やす、と
いった具合である。 【0046 】ポンプP2の駆動が制御される間も水温
t3の値が観察され、ステップS11において75℃以
上に達したことが確認されれば、ステップS12におい
てポンプP2の作動確認を促す警報が発せられる。水温
t3が75℃以上に達したことが確認されなければ、ス
テップS10に戻って処理が繰り返される。 【0047 】給湯補償制御プロセスPS3を図7の流
れ図に示す。当該制御プロセスにおいては、まず、ステ
ップS13において温度センサTS4の検出結果から加
熱直前の水温t4が45℃より低いか否かが判別され
る。 【0048 】そして、水温t4が45℃より低けれ
ば、ステップS14において水導入弁V4が開かれてガ
ス湯沸器5が作動し、導入された水を加熱することで水
循環系内の水が追加熱される。水温t4が45℃以上で
あればステップS13の処理が繰り返される。 【0049 】ガス湯沸器5が作動した後もステップS
15において水温t4の値が観察され、50℃以上にな
ったことが確認されれば、ステップS16において水導
入弁V4が閉じられてガス湯沸器5が停止し、ステップ
S13の処理が繰り返される。一方、ステップS17に
おいて水温t4が35℃を下回ったことが確認されれば
ガス湯沸器5が動作不良を起こしたと見なされ、ステッ
プS18において警報が発せられる。 【0050 】上記各プロセスはすべて独立して実行さ
れるが、ステップS19において排熱回収システムの稼
働停止が選択されると、すべてのプロセスが一斉に処理
を停止する(図4参照)。このとき、排熱回収システム
各部の状態は、稼働停止選択時の状態がそのまま保持さ
れ、ステップS20において稼働停止から30分が経過
したことが確認されれば、ステップS21において排熱
回収システム各部が初期状態のポジションに戻され、す
べての処理が終了する。 【0051 】上記のように構成された排熱回収システ
ムおいては、排熱回収直後の熱媒温度t2を常時検出し
ておき、80℃を上回ったら排熱回収用熱交換器2に導
入すべき排ガスを導入前に大気中に排出することで、排
熱回収用熱交換器2においては給湯に必要な分の熱エネ
ルギーだけが回収され、余計な熱エネルギーは排熱回収
用熱交換器2に導入される前に大気中に排出されるの
で、従来のような冷却設備が不要になる。 【0052 】上記排熱回収システムにおいては、水加
熱用熱交換器4において加熱された後の水温t3を常時
検出しておき、水温t3が65℃を大きく上回ったら熱
媒の単位体積あたりの熱エネルギーが過剰に多いとみな
し、ポンプP2の搬送量を減らして熱媒の流量を減少さ
せ、水加熱用熱交換器4への熱媒導入量を減少させて給
湯側に供給される熱エネルギーを減らす。逆に水温t3
が65℃を下回ったら熱媒の単位体積あたりの熱エネル
ギーが十分でないとみなし、ポンプP2の駆動を制御し
搬送量を増やして熱媒の流量を増加させ、水加熱用熱交
換器4への熱媒導入量を増加させて給湯側に供給される
熱エネルギーを増やすようにする。これにより、排熱回
収が安定しない場合においても、給湯や空調管理が安定
して行える。 【0053 】上記排熱回収システムにおいては、水加
熱用熱交換器4に導入される水温t4を常時検出してお
き、水温t4が45℃を下回ったらガス湯沸器5を作動
させ、水加熱用熱交換器4において加熱された水、もし
くは加熱すべき水を追加熱する。これにより、システム
起動直後のように排熱から必要な熱エネルギーを回収で
きていない場合においても、給湯や空調管理が安定して
行えるようになる。 【0054 】上記排熱回収システムにおいては、バッ
ファタンク3を大気開放型としたことにより、排熱回収
用熱交換器2やバッファタンク3自体に耐圧構造を採用
する必要がない。これにより、システム各部の構造の簡
略化が可能となる。 【0055 】また、バッファタンク3内の熱媒に断熱
材からなる蓋体3aを浮かべることにより、大気開放さ
れたバッファタンク3であっても、大気中に逃げる熱エ
ネルギーの量を抑えて、排熱から回収した熱エネルギー
を無駄なく利用することができる。 【0056 】さらに、熱媒の蒸気が連通管16を通じ
て大気中に逃げようとしても、凝縮器17において凝縮
されてバッファタンク3に戻される。これにより、熱媒
の不足による排熱回収能力の低減といった事態の発生が
阻止される。 【0057 】加えて、排熱回収用熱交換器2へ熱媒を
供給するポンプP1が電源喪失やその故障によってポン
プが停止した場合には、排熱回収用熱交換器2がバッフ
ァタンク3よりも高い位置にあること、バッファタンク
3が大気開放されていることから、排熱回収用熱交換器
2内の熱媒が重力の作用により自然にバッファタンク3
に流下するため、熱媒が異常加熱することがなく、高い
安全性が確保される。 【0058 】さらに加えて、上記排熱回収システムに
おいては、排熱回収系制御プロセス、給湯温度制御プロ
セス、給湯補償制御プロセスの3つのプロセスが、それ
ぞれの制御に関与するシステムの構成要素を重複して制
御するようには構成されておらず、個々に独立して実行
される。例えば、排熱回収用熱交換器2や三方切換弁V
1に不具合が生じ、排熱回収系制御プロセスが警報を発
する事態に陥った場合でも、給湯温度制御プロセス、給
湯補償制御プロセスはこれに影響されることなく独立し
て実行されるので、安定した給湯が得られる。 【0059 】次に、本発明に係る排熱回収システムの
第2の実施形態を図8ないし図10に示して説明する。
なお、上記第1の実施形態において既に説明した構成要
素には同一符号を付して説明は省略する。本実施形態の
排熱回収システムにおいては、図8に示すように、二次
熱媒循環系およびポンプP2は設けられておらず、水加
熱用熱交換器4は一次熱媒循環系を流れる熱媒と水循環
系を流れる水との間で熱交換を行うようになっている。 【0060 】さらに、本実施形態においては、水配管
12に、水加熱用熱交換器4に導入される水を水加熱用
熱交換器4の直前と直後でバイパスさせるバイパス配管
30が設けられ、このバイパス配管30に三方切換弁V
5が設けられている。さらに三方切換弁V5と水加熱用
熱交換器4との間には開閉弁V6が設けられる。三方切
換弁V5は、温度センサTS3の検出結果に基づいて開
閉の切り換えを制御され(給湯温度制御プロセス)、水
加熱用熱交換器4への水導入量を変更するようになって
いる。 【0061 】上記のように構成された排熱回収システ
ムによる排熱回収のしくみを説明する。まず、ガスター
ビン1から排出された排ガスは、排ガス導入管8を通じ
て排熱回収用熱交換器2に導入され、一次熱媒循環系を
流れる熱媒と熱交換を行って熱媒を加熱し、排気塔9か
ら大気中に排出される。 【0062 】排熱回収用熱交換器2において加熱され
た熱媒は、ポンプP1の働きにより一次熱媒循環系を流
れ、一部はバッファタンク3に導入されて一時的に貯留
される。一次熱媒循環系を流れる熱媒は水加熱用熱交換
器4に導入され、水循環系を流れる水と熱交換を行って
水を加熱し、再びバッファタンク3に導入される。 【0063 】水加熱用熱交換器4において加熱された
水は、ポンプP3の働きにより水循環系を循環し、給湯
栓6が開かれると系外に流出して利用される。 【0064 】次に、上記排熱回収システムを稼働させ
る際の処理の流れについて説明する。稼働前の排熱回収
システム各部の初期状態は、(三方切換弁V1:排ガス
をバイパス、三方切換弁V2:排熱回収用熱交換器2に
熱媒導入、ガス導入弁V3:閉、水導入弁V4:閉、三
方切換弁V5:水加熱用熱交換器4をバイパス、ポンプ
P1:停止、ポンプP3:作動)となっている。 【0065 】この状態から排熱回収システムを稼働さ
せると、図9の流れ図に示すように、ステップS22に
おいて温度センサTS1の検出結果から排ガス温度t1
が200℃よりも高いか否かが判別される。そして、排
ガス温度t1が200℃以下であれば、ガスタービン1
が停止しているとみなされ、排熱回収システム各部の状
態が、ステップS23においてポジションC(三方切換
弁V1:排ガスをバイパス、三方切換弁V2:排熱回収
用熱交換器2に熱媒導入、ガス導入弁V3:開、水導入
弁V4:閉、三方切換弁V5:水加熱用熱交換器4をバ
イパス、ポンプP1,P3:作動)に切り換えられる。
この後、排熱回収システムは、排熱回収系制御プロセス
PS1、給湯温度制御プロセスPS2、給湯補償制御プ
ロセスPS3の3つの独立したプロセスにより制御され
ることとなる。 【0066 】排ガス温度t1が200℃よりも高けれ
ば、ガスタービン1が運転しているとみなされ、排熱回
収システム各部の状態が、ステップS24においてポジ
ションD(三方切換弁V1:排熱回収用熱交換器2に排
ガス導入、三方切換弁V2:排熱回収用熱交換器2に熱
媒導入、ガス導入弁V3:開、水導入弁V4:閉、三方
切換弁V5:水加熱用熱交換器4に水を導入、ポンプP
1,P3:作動)に切り換えられる。この後、排熱回収
システムは、上記の場合と同様に排熱回収系制御プロセ
スPS1、給湯温度制御プロセスPS2、給湯補償制御
プロセスPS3の3つの独立したプロセスにより制御さ
れることとなる。 【0067 】ただし、排熱回収系制御プロセスPS1
と給湯補償制御プロセスPS3とは上記第1の実施形態
と同じなのでここでは省略し、処理の異なる給湯温度制
御プロセスPS2についてのみ図10に示して説明す
る。なお、排熱回収システムの稼働停止が選択された後
の処理の流れも第1の実施形態と同じなので、同様にこ
こでは省略する。 【0068 】本実施形態の給湯温度制御プロセスPS
2においては、まず、ステップS25において加熱直後
の水温t3が65℃を保つように三方切換弁V5が連続
制御される。水温t3が65℃より高くなれば、三方切
換弁V5を開き水加熱用熱交換器4への熱媒導入量を減
少させて水に供給される熱エネルギーを減らし、水温t
3が65℃より低くなれば、三方切換弁V5を閉じ水加
熱用熱交換器4への熱媒導入量を増加させて水に供給さ
れる熱エネルギーを増やす、といった具合である。 【0069 】三方切換弁V5の作動が制御された後も
ステップS26において水温t3の値が観察され、75
℃以上に達したことが確認されれば、ステップS27に
おいて三方切換弁V5の作動確認を促す警報が発せら
れ、さらにステップS28において三方切換弁V5が排
ガスをバイパスするとともに開閉弁V6が閉じられる。
水温t3が75℃以上に達したことが確認されなけれ
ば、ステップS25に戻って処理が繰り返される。 【0070 】上記排熱回収システムにおいては、水加
熱用熱交換器4において加熱された後の水温t3を常時
検出しておき、水温t3が65℃を上回ったら熱媒の単
位体積あたりの熱エネルギーが過剰に多いとみなし、水
加熱用熱交換器4への水導入量を減らして給湯側に供給
される熱エネルギーを減らすようにする。これにより、
排熱回収が安定しない場合においても、給湯や空調管理
が安定して行える。 【0071 】また、上記排熱回収システムにおいて
も、排熱回収系制御プロセス、給湯温度制御プロセス、
給湯補償制御プロセスの3つのプロセスが、それぞれの
制御に関与するシステムの構成要素を重複して制御する
ようには構成されておらず、個々に独立して実行される
ので、安定した給湯が得られる。 【0072 】ところで、上記第1、第2の各実施形態
においては、回収された熱エネルギーを給湯に利用する
場合について説明したが、本発明に係る排熱回収システ
ムは、これに限らず回収した熱エネルギーを空調管理に
利用することも可能である。また、各実施形態において
は加熱手段にガス湯沸器5を採用したが、加熱手段には
ガス以外の燃料や電力を使用して加熱を行うものを採用
してもよい。なお、上記第1、第2の実施形態において
採用した各設定値はいずれも適宜変更可能であることは
いうまでもない。 【0073 】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の排熱回収システムよれば、排熱回収用熱交換
器においては給湯に必要な分の熱エネルギーだけが回収
され、余計な熱エネルギーは排熱回収用熱交換器に導入
される前に大気中に排出されるので、従来のような冷却
設備が不要になり、システム全体を従来に比べて安全、
かつ簡素でコンパクトな構成とするとともに設置コスト
の低減を図ることができる。 【0074 】請求項2記載の排熱回収システムによれ
ば、水の温度が低下したら加熱手段を作動させ、水加熱
用熱交換器において加熱された水を追加熱することによ
り、システム起動直後のように排熱から必要な熱エネル
ギーを回収できていない場合においても、安定した給湯
や空調管理を実現することができる。 【0075 】請求項3記載の排熱回収システムによれ
ば、バッファタンクが大気開放されていることにより、
排熱回収用熱交換器やバッファタンクに耐圧構造を採用
する必要がないので、各部の構造の簡略化が可能とな
り、システムのさらなるコンパクト化、設置コストの低
減が図れる。 【0076 】請求項4記載の排熱回収システムによれ
ば、バッファタンク内の熱媒に断熱材からなる蓋体を浮
かべることにより、大気開放されたバッファタンクであ
っても、大気中に逃げる熱エネルギーの量が抑えられ、
排熱から回収した熱エネルギーを無駄なく利用できるよ
うになるので、システムの効率向上が図れる。 【0077 】請求項5記載の排熱回収システムによれ
ば、バッファタンクを大気開放する管に凝縮器を設ける
ことにより、気化した熱媒が管を通じて大気中に逃げよ
うとしても、凝縮器において凝縮されてバッファタンク
に戻されるので、熱媒の不足による排熱回収能力の低減
といった事態の発生が阻止され、これによっても安定し
た給湯や空調管理の実現が可能になる。 【0078 】請求項6記載の排熱回収システムよれ
ば、インバータ制御ポンプの搬送量を増やして熱媒の流
量を増減させ、水加熱用熱交換器への熱媒導入量を増減
させて給湯もしくは空調側に供給される熱エネルギーを
調節することにより、排熱回収が安定しない場合におい
ても、安定した給湯や空調管理を実現することができ
る。 【0079 】請求項7記載の排熱回収システムによれ
ば、各制御手段が、それぞれの制御に関与する主要な構
成要素を重複して制御するようには構成されておらず、
個々に独立して制御を行うので、いずれかの制御系統に
不具合が生じた場合でも、他の制御系統はこれに影響を
受けない。したがって、こういった場合も安定した給湯
や空調管理の実現が可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る排熱回収システムの第1の実施
形態であって、電力自給システムに併設される排熱回収
システムの構成を示すブロック図である。 【図2】 排熱回収システムの具体的な内部構造を示す
斜視図である。 【図3】 排熱回収用熱交換器の内部構造を示す側面図
である。 【図4】 排熱回収システムを稼働させる際の処理手順
を示す流れ図である。 【図5】 排熱回収系制御プロセスの処理手順を示す流
れ図である。 【図6】 給湯温度制御プロセスの処理手順を示す流れ
図である。 【図7】 給湯補償制御プロセスの処理手順を示す流れ
図である。 【図8】 本発明に係る排熱回収システムの第2の実施
形態であって、電力自給システムに併設される排熱回収
システムの構成を示すブロック図である。 【図9】 排熱回収システムを稼働させる際の処理手順
を示す流れ図である。 【図10】 給湯温度制御プロセスの処理手順を示す流
れ図である。 【図11】 従来の排熱回収システムの構成を示すブロ
ック図である。 【符号の説明】 1 ガスタービン 2 排熱回収用熱交換器 3 バッファタンク 3a 蓋体 4 水加熱用熱交換器 5 ガス湯沸器(加熱手段) 6 給湯栓 17 凝縮器 V1 三方切換弁(排気手段) P2 ポンプ(インバータ制御ポンプ) TS2 温度センサ(第1の温度検出手段) TS3 温度センサ(第3の温度検出手段) TS4 温度センサ(第2の温度検出手段) PS1 排熱回収系制御プロセス(第1の制御手段) PS2 給湯温度制御プロセス(第2の制御手段) PS3 給湯補償制御プロセス(第3の制御手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】 発電機を駆動する際に駆動源から発生
    する排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて前記熱媒を
    加熱する排熱回収用熱交換器と、加熱された前記熱媒と
    水との間で熱交換を行わせて前記水を加熱する水加熱用
    熱交換器とを備え、加熱された前記水を給湯や空調管理
    に利用する排熱回収システムであって、 前記排熱回収用熱交換器に導入すべき前記排ガスを前記
    排熱回収用熱交換器への導入前に排出する排気手段と、 前記熱媒の温度を検出する第1の温度検出手段と、 該第1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記排気手
    段を作動させる第1の制御手段とを備えることを特徴と
    する排熱回収システム。 【請求項2 】 発電機を駆動する際に駆動源から発生
    する排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて前記熱媒を
    加熱する排熱回収用熱交換器と、加熱された前記熱媒と
    水との間で熱交換を行わせて前記水を加熱する水加熱用
    熱交換器とを備え、加熱された前記水を給湯や空調管理
    に利用する排熱回収システムであって、前記水の温度を
    検出する第2の温度検出手段と、 前記水加熱用熱交換器において加熱された前記水を追加
    熱する加熱手段と、 前記第2の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱
    手段を作動させる第2の制御手段とを備えることを特徴
    とする排熱回収システム。 【請求項3 】 発電機を駆動する際に駆動源から発生
    する排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて前記熱媒を
    加熱する排熱回収用熱交換器と、加熱された前記熱媒と
    水との間で熱交換を行わせて前記水を加熱する水加熱用
    熱交換器とを備え、加熱された前記水を給湯や空調管理
    に利用する排熱回収システムであって、 前記排熱回収用熱交換器において加熱された前記熱媒を
    一時的に貯留するバッファタンクを備え、該バッファタ
    ンクが大気中に開放されていることを特徴とする排熱回
    収システム。 【請求項4 】 前記バッファタンク内の前記熱媒に、
    断熱材からなる蓋体が浮かべられていることを特徴とす
    る請求項3記載の排熱回収給湯システム。 【請求項5 】 前記バッファタンクの大気開放が管を
    通じてなされ、該管には前記熱媒の蒸気を凝縮する凝縮
    器が設けられていることを特徴とする請求項3または4
    記載の排熱回収システム。 【請求項6 】 前記バッファタンクから前記水加熱用
    熱交換器に前記熱媒を導入するインバータ制御ポンプ
    と、 前記水の温度を検出する第3の温度検出手段と、 該第3の温度検出手段の検出結果に基づいて前記インバ
    ータ制御ポンプの駆動を制御する第3の制御手段とを備
    えることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に
    記載の排熱回収システム。 【請求項7 】 発電機を駆動する際に駆動源から発生
    する排ガスと熱媒との間で熱交換を行わせて前記熱媒を
    加熱する排熱回収用熱交換器と、加熱された前記熱媒と
    水との間で熱交換を行わせて前記水を加熱する水加熱用
    熱交換器とを備え、加熱された前記水を給湯や空調管理
    に利用する排熱回収システムであって、 前記排熱回収用熱交換器に導入すべき前記排ガスを前記
    排熱回収用熱交換器への導入前に排出する排気手段と、
    前記熱媒の温度を検出する第1の温度検出手段と、該第
    1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記排気手段を
    作動させる第1の制御手段と、 前記水の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記水
    加熱用熱交換器において加熱された前記水を追加熱する
    加熱手段と、前記第2の温度検出手段の検出結果に基づ
    いて前記加熱手段を作動させる第2の制御手段と、 前記排熱回収用熱交換器において加熱された前記熱媒を
    一時的に貯留するバッファタンクと、該バッファタンク
    から前記水加熱用熱交換器に前記熱媒を導入するインバ
    ータ制御ポンプと、前記水の温度を検出する第3の温度
    検出手段と、該第3の温度検出手段の検出結果に基づい
    て前記インバータ制御ポンプの駆動を制御する第3の制
    御手段とを備えることを特徴とする排熱回収システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003048651A1 (fr) * 2001-12-03 2003-06-12 The Tokyo Electric Power Company, Incorporated Systeme de recuperation de la chaleur d'echappement
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