JP7484413B2 - 模様付製品成形用押出しダイス - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性材料としての、例えばアルムニウム合金で形成される製品用部材の表面に所定の模様を成形して模様付製品を製造する模様付製品成形用押出しダイスに関する。
一般にアルミニウム合金等は、熱伝導性が高く、かつ、加工性に優れており、断面形状の自由度も高く期待できる等、様々な形状を得ることができることから押出し加工に適している。
そのため、この押出し加工は現在では広く採用されている。
例えば、アルミニウム合金の押出し加工により、幅方向に多数の穴が連続する扁平状多穴管、長尺の平板やパイプ部材等が成形されており、あるいは、表面にラック状や波形状等、凹凸形状の模様を成形することも行われている。
従来、長尺材の表面に模様を成形する技術として、塑性変形可能なメタルのプレス加工装置および方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された技術では、図20に示すように、固定ダイ110に、塑性変形可能なメタル115を導入するためのメタル導入用の凹所110Aと、それに続く開口111が形成されると共に、メタル115の流れをガイドする支持面118が形成されている。
また、固定ダイ110の開口111に近い位置に形成された第2開口117には、支持面118に沿って押し出されてくるメタル115の一表面にラックを形成するための歯車119が配設されおり、矢印Aに示すように、この歯車119が押し出されてくるメタル115に連れて回転しながら、そのメタル115の表面にラックを形成するようになっている。
なお、この支持面118は、一般的には、メタル115の製品としての形状を決定するベアリング部に相当する部位である。
また、特許文献1における支持面118の下流側端部は、歯車の頂部と略対向する位置までの長さとなっており、支持面118の下流側の長さが短い。そして、支持面118の下流側端部が終端部となっており、その終端部に外側に広がる逃げ部が連続して形成されている。
特表2003-522647号公報
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、支持面118におけるメタル115の流れ方向下流側端部が支持面118の終端部となっており、その終端部が、メタル115を間にして歯車119の歯の頂部と対向する位置となっている。
そのため、支持面118の終端部では、メタル115の表面にラック模様を成形する際の歯車119の押圧力がかかるが、その時点ではメタル115の裏面は支持面118に密着しているので裏面に凹凸模様が生じることはない。
ところが、上記特許文献1に開示された技術では、上述のように、支持面118の長さが短く、歯車の頂部と対向する部位が支持面118の略終端部となっており、そこから大きく外側に広がる開口部が形成されている。一方で、メタル115は一定の速度で連続して押出されてくる。
そのため、歯車119により支持面118側に押されたメタル115が支持面118の終端部を経過した時点で、拡大部分に示すように、メタル115の裏面を支持する部位がなくなるためメタル115は外側に広がった大きな開口部側に押されてしまい、流れが不安定となり、歯車119による押圧力があたかもずれ込んだ状態となって、メタル115の裏面側に凹凸部として表れてしまうという問題が生じる。
そうすると、本来は、メタル115の表面側にのみラック状の模様が付されたものが求められている商品であるにも関わらず、裏面側に凹凸部が生じたものとなり、不良品となってしまう。その結果、その不良品は廃棄処分することになり、材料の無駄や作業時間の無駄が生じ、また、生産性の低下を招いてしまうという問題も生じている。
上記問題点を解決するために、本発明では、熱可塑性材料で形成される製品用部材の表面に模様を成形する際、製品用部材を安定した状態で下流側に押し出せるようにし且つスムーズな模様成形が可能となる模様付製品成形用押出しダイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の模様付製品成形用押出しダイスは、素材供給側から連続して押出される熱可塑性部材で形成される製品用部材の表面に模様を成形する模様付製品成形用押出しダイスであって、
前記熱可塑性部材を導入する上型ダイとこの上型ダイを支持する下型ダイとを備えて構成し、
前記上型ダイは、前記熱可塑性部材を前記製品用部材の形状に成形するベアリング部を有し、 前記下型ダイに、前記ベアリング部により成形されて押出される前記製品用部材の前記表面に前記模様を成形する模様成形具と、前記製品用部材を挟んで前記模様成形具の反対位置に配置されると共に前記製品用部材の裏面と当接しかつ前記模様成形具による模様成形時の圧力を受ける圧力受ローラ部材と、を設け、
前記模様成形具と前記圧力受ローラ部材とはそれぞれ前記製品用部材の移動に付勢されて回転する構成とし、
前記模様成形具と前記圧力受ローラ部材とを、それぞれの回転中心位置が同一高さ位置となるように配置し、 前記模様成形具および圧力受ローラ部材を、当該模様成形具および圧力受ローラ部材のそれぞれの主軸両端を軸受けに支持させてそれぞれ成形具取付け部材に取付け、
前記下型ダイに、前記各成形具取付け部材を前記製品用部材の移動方向に対して直交する方向に沿ってスライドさせ前記模様成形具および圧力受ローラ部材を独立して前記製品用部材に対する位置を調整する部材位置調整機構を設けたことを特徴とする。
本発明の模様付製品成形用押出しダイスは、以上のように構成されており、上型ダイのベアリング部により成形されて下型ダイ側に押出される製品用部材の表面に、下型ダイに配設された模様成形具により模様が成形される。このとき、模様成形具が製品用部材の表面を押圧するが、この成形時の押圧力を、製品用部材の裏面と当接する圧力受ローラ部材が受けるので、製品用部材を安定した状態で下流側に押し出すことができ、且つスムーズな模様成形が可能となる。
本発明に係る模様付製品成形用押出しダイスの第1実施形態を示す全体縦断面斜視図である。 前記第1実施形態の模様付製品成形用押出しダイスを示す全体斜視図である。 前記第1実施形態の模様付製品成形用押出しダイスを構成する下型ダイとその下型ダイに上形ダイの一部を組み込んだ状態を示す平面図である。 前記第1実施形態の下型ダイのみを示す全体平面図である。 前記第1実施形態の下型ダイに歯車とローラとを配設した状態を示す全体平面図である。 図5におけるVI-VI線に沿った縦断面図で歯車とローラ近傍を示す拡大断面図である。 図6におけるVII-VII線に沿った平断面図である。 図6におけるVIII-VIII線に沿った平断面図である。 図5におけるVI-VI線に沿った縦断面の斜視図である。 図9の状態から歯車と歯車取付け部材と歯車位置調整機構、およびローラとローラ取付け部材とローラ位置調整機構とを取り出した状態を示す斜視図である。 図10の状態から上側歯車取付けブロックおよび上側ローラ取付けブロックを取外した状態を示す斜視図である。 前記第1実施形態の歯車位置調整機構およびローラ位置調整機構を表し、歯車取付け部材とローラ取付け部材とが前進した状態を示す平面図である。 図12において歯車取付け部材とローラ取付け部材とが後退した状態を示す平面図である。 図13におけるXIV-XIV 線に沿った縦断面図である。 前記第1実施形態の模様付製品成形用押出しダイスにより形成された平板を示す全体斜視図である。 本発明に係る模様付製品成形用押出しダイスの第2実施形態を示し、上型ダイのベアリング部近傍および下型ダイの歯車近傍の詳細を示す拡大縦断面図である。 前記第2実施形態の模様付製品成形用押出しダイスにより形成された平板を示す全体斜視図である。 本発明に係る模様付製品成形用押出しダイスの第3実施形態を示し、上型ダイのベアリング部近傍および下型ダイの歯車と模様形成具近傍の詳細を示す拡大縦断面図である。 図19(a)は前記第3実施形態の模様付製品成形用押出しダイスにより形成された平板を示す全体斜視図であり、図19(b)は平板の裏面を示す図である。 従来の押出し加工における固定ダイ、メタルおよび歯車の関係を示す縦断面図である。
[第1実施形態]
以下に、添付図面を参照して、本発明の模様付製品成形用押出しダイス(以下、単に押出しダイスという)の第1実施形態を説明する。
本第1実施形態の押出しダイス1は、略粘土状の柔らかさで連続して押出される熱可塑性材料であるアルミニウム合金からなるメタルMを使用して、例えば、図15に示すような模様付製品である平板55を形成するために用いられるものである。
この平板55は、所定厚さで長尺状に形成され、その一表面にラック状の模様Dが形成されている。そして、この平板55は、例えば、その長手方向を隣り合わせて多数枚並べることで意匠性に優れた床板として利用され、また、梯子や階段当の滑り止め用部材として利用される。
[押出しダイスの全体構成]
押出しダイス1は、図1,2に示すように、素材供給側であるメタル供給装置80から押出し供給される上記メタルMを導入する上型ダイ10と、この上型ダイ10を支持すると共に、メタルMを所定の製品用部材の形状に成形する下型ダイ20とを備えて構成されている。
上型ダイ10と下型ダイ20とは、それぞれ略円柱状部材で形成されており、下型ダイ20に対して上型ダイ10が小径に形成されている。
なお、上型ダイ10と下型ダイ20とは、例えば、下型ダイ20の上面から差込んで固定された複数本の連結ピン33に上型ダイ10の底面部に形成されている孔部を挿入することにより連結されている。
上記メタルMは、上型ダイ10の上流側に配置されたチャンバー等を含み構成されている前記メタル供給装置80内に収容され、かつ、そのメタル供給装置80により押出されるようになっている。このメタルMは、メタル供給装置80内で、例えば、粘土状の柔らかさにされ、かつその状態が維持されるようになっている。また、メタル供給装置80は上型ダイ10を保持してもいる。
メタル供給装置80から押出されたメタルMは、上型ダイ10のベアリング部10Cにより製品用として形成された平板55の状態で下型ダイ20側に送られ、その平板55の表面55Aに、下型ダイ20に配設されている模様成形具である歯車30によりラック状の模様が成形されるようになっている。このとき、平板55の裏面55Bには、歯車30の模様成形時の押圧力を受ける圧力受ローラ部材であるローラ40が当接している。
[上型ダイおよび下型ダイの全体構成]
上型ダイ10には、図1、図2に示すように、メタル押出し装置80から押出されるメタルMの導入をガイドする第1メタル導入口10Aと、この第1メタル導入口10Aに連続しかつ当該第1メタル導入口10Aより開口が絞られた第2メタル導入口10Bとが形成されている。
また、上型ダイ10において第2メタル導入口10Bの下流には、この第2メタル導入口10Bに連続し、かつ当該第2メタル導入口10Bより開口が絞られたベアリング部10C(図6等も参照)が形成されている。このベアリング部10Cは、前述のように、メタルMを製品用部材である平板55の形状に成形する部位である。
すなわち、ベアリング部10Cでは、図7に示すように、メタル供給装置80から押出し供給されたメタルMが、断面長方形の縦寸法H1と、横寸法W1との形状の上記平板55が形成されるようになっている。
上型ダイ10においてベアリング部10Cの下方には、図6に詳細を示すように、当該ベアリング部10Cに連続しかつ当該ベアリング部10Cよりも開口が広くなった平板ガイド部10Dが形成されている。この平板ガイド部10Dは、上記ベアリング部10Cで成形されて押出されてくるメタルMを、下型ダイ20側にガイドする部位である。
すなわち、平板ガイド部10Dは、図7に示すように、ベアリング部10Cの縦寸法H1、横寸法W1よりもそれぞれ寸法Sb、Saだけ大きな縦寸法H2と、横寸法W2とからなる断面長方形形状の貫通孔となっている。なお、寸法Sb、Saは略同じ寸法である。
上型ダイ10の下面の一部には、平板ガイド部10Dが形成されている部位において、その平板ガイド部10Dに連続する面を有し、かつ歯車30およびローラ40側に向けて突出した突出部10Eが設けられている。
この突出部10Eは、歯車30およびローラ40の上部側の外周一部に沿って、かつ外周一部を覆った状態で形成されている。そのため、歯車30による模様成形位置のより近い位置まで安定してメタルMをガイドできるようになっているので、確実な模様成形が可能となる。
次に、図3~6に基づいて下型ダイ20の構成を説明する。
下型ダイ20は、前述のように、略円柱状部材で形成されており、その上面には前記上型ダイ10を載置する際の位置決め用として深さの浅い円形状の凹部20Aが形成されている。
また、図5に示すように、その平面の略中央部近傍に、上記製品用部材の一面(表面)にラック状の模様を成形する前記歯車30と、前記メタルMを挟んで上記歯車30の反対側に配置され、模様成形時の歯車30の押圧力を受ける前記ローラ40とが装備されている。
ここで、歯車30とローラ40とについて概略を説明する。
図6に示すように、歯車30は、本体部の外周に頂部30aと谷部30bとで構成されたラック状模様成形部30Bを有する形状となっており、軸部30Aを介して下型ダイ20に回転自在に取る付けられている。また、ローラ40は、例えば、歯車30の頂部30aの外径寸法と略同じ寸法に形成された円柱部材で形成され、軸部40Aを介して下型ダイ20に回転自在に取る付けられている。
なお、ローラ40の大きさは歯車30の頂部30aの外径寸法と略同じ寸法でなくてもよい。ただし、歯車30より大きいと設置スペースを多く必要とするので、歯車30より小さいほうが好ましい。
そのため、図4に示すように、下型ダイ20には、歯車30とローラ40とを配置するための歯車・ローラ配置空間20Bが形成されており、この歯車・ローラ配置空間20Bは、略長方形形状の貫通穴となっている。
また、歯車・ローラ配置空間20Bの長さ方向に沿った両隣には、後述する左右一対の歯車取付部材32,33を設置する歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caと、左右一対のローラ取付部材42,43を設置するローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbとがそれぞれ一直線上に形成されている。
歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caは、上記のように、歯車・ローラ配置空間20Bを間に挟んだ状態でその空間20Bの長手方向に沿って、かつその空間20Bの左側に形成されており細長形状で所定深さの穴となっている。
そして、歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caには、それぞれ上記歯車取付部材32,33が挿入されるようになっており、このうち歯車取付部材32は、図9~14に示すように、上下一対の上側歯車取付けブロック32Aと下側歯車取付けブロック32Bとで構成されている。
ここで、図9~14には、左右一方側の歯車取付部材32を構成する上側および下側車取付けブロック32A,32Bのみが示され、他方側の歯車取付部材33の構成部材については示されていないが、上記一方側の歯車取付部材32と同じ構成となっている。
また、ローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbは、歯車・ローラ配置空間20Bを間に挟んだ状態でその空間20Bの長手方向に沿って、かつその空間20Bの右側に形成されており細長形状で所定深さの穴となっている。
そして、ローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbには、上記ローラ取付部材42,43がそれぞれ挿入されるようになっており、このうちローラ取付部材42は、図9~14に示すように、上下一対のローラ上側取付けブロック42Aとローラ下側取付けブロック42Bとで構成されている。
ここで、図9~14には、左右一方側のローラ取付部材42を構成する上側および下側車取付けブロック42A,42Bのみが示され、他方側のローラ取付部材43の構成部材については示されていないが、上記一方側のローラ取付部材42と同じ構成となっている。
上記歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caおよびローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbは、それぞれ勝手違いの形状ではあるが、それぞれ幅寸法および長さ寸法とも略同じ寸法に形成されており、このような歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caに歯車取付部材32,33がそれぞれ収容され、また、ローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbにローラ取付部材42,43がそれぞれ収容されるようになっている。
歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caとローラ取付部材設置用穴20Cb,20Cbとは、図4、図9等に示すように、互いに対向する側面同士が所定の隙間Sをあけて形成されている。そして、このような歯車取付部材設置用穴20Caとローラ取付部材設置用穴20Cb、および歯車取付部材設置用穴21Caとローラ取付部材設置用穴21Cbとの、それぞれ対向する側面には、対向する先端面からそれぞれ前記平面壁部20D側に後退した凹み部20Cm,20Cnが形成されている。
凹み部20Cmは、歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caの下型ダイ20の中心側が拡がるような形状に形成され、凹み部20Cnは、ローラ取付部材設置用穴21Cb,21Cbの下型ダイ20の中心側が拡がるような形状に形成されており、上記隙間Sと凹み部20Cm,20Cnとで略T字状となっている。
この略T字状部は、図12に詳細を示すように、下型ダイ20において、上記歯車取付部材設置用穴20Caとローラ取付部材設置用穴20Cbとの上記隙間Sを構成する延出部20Fと、この延出部20Fの先端に形成されたストッパ部20gとで構成されている。このストッパ部20gは、上記延出部20Fの幅に対して延出方向と直交する方向に広い寸法に形成されている。
そして、上記ストッパ部20gが、歯車取付部材設置用穴20Ca等の凹み部20Cmの壁部と、ローラ取付部材設置用穴20Cb等の凹み部20Cnの壁部とを構成している。
ここで、歯車取付部材32,33とローラ取付部材42,43とは、前述のように、それぞれ歯車取付部材設置用穴20Ca,21Caと、ローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbとに収容されるようになっているので、各部材32,42との平面形状は、各設置用穴20Ca,21Ca、および20Cb、21Cbの平面形状と略同じ形状に形成されている。
すなわち、図9、図10等に示すように、歯車取付部材32とローラ取付部材42とにおいて互いに対向する側面の下型ダイ20の中心側一部がそれぞれ切欠かれた形状となっており、これらの切欠き部32a,42aが前記ストッパ部20gを構成している。そして、このストッパ部20gが、前記歯車取付部材設置用穴20Caに形成された凹み部20Cm,20Cnに対応し、かつ係合している。
ストッパ部20gは、歯車30により平板55の表面55Aにラック状の模様Dを成形する際に、歯車30およびローラ40が下型ダイ20の中心側に動かないように所定位置に保持する重要な役割を担っている。
すなわち、図12に示すように、歯車30およびローラ40が平板55の移動に付勢されて回転する際、ストッパ部20gが、歯車取付部材設置用穴20Caに収納されている歯車取付部材32の切欠き部32aと、ローラ部材設置用穴20Cbに収納されているローラ取付部材42の切欠き部42aに係合しているので、歯車30およびローラ40が下型ダイ20の径方向中心部側に動かないようになっている。これにより、歯車30およびローラ40が常に一定の軌道で回転するので、常に一定となったラック状の模様Dを成形することができる。
また、図4、図9等に示すように、下型ダイ20の外周一部には、各歯車取付部材設置用穴20Ca,21Ca、およびローラ取付部材設置用穴20Cb,21Caの延長上の位置に、それぞれ平面壁部20D,20Dが形成されている。これらの平面壁部20D,20Dは、上記歯車取付部材設置用穴20Caおよびローラ取付部材設置用穴20Cbの長さ方向端部の面と平行になっている。
そして、これらの平面壁部20D,20Dと上記歯車取付部材設置用穴20Ca,21Ca、およびローラ取付部材設置用穴20Cb,21Cbの一側面部との間にはそれぞれネジ孔20Eが切られ、これらのネジ孔20Eに、後述する歯車位置調整機構38を構成する歯車位置調整ボルト35(図5等参照)と、ローラ位置調整機構48を構成するローラ位置調整ボルト45(図5等参照)とが、それぞれ螺合されるようになっている。
上記歯車位置調整ボルト35およびローラ位置調整ボルト45は、図10、図14等にも示すように、上側歯車取付けブロック32A,32Aと下側歯車取付けブロック32B,32Bとのそれぞれに対応しており、また、上側ローラ取付けブロック42A,42Aと下側ローラ取付けブロック42B,42Bとのそれぞれに対応している。
[歯車の取付け構成と歯車の位置調整機構]
前記歯車30は、前述したように、本体部の外周に頂部30aと谷部30bとで構成されたラック状模様成形部30Bを有する形状となっており、下型ダイ20において平板55の一面(表面)側に配設されている。また、図9~14等に示すように、歯車30は、その軸部30Aが高温用軸受け36に支持され、かつ、歯車取付け部材32を構成する上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bで挟み込まれた状態で設けられている。
この歯車取付け部材32は、前述のように、前記歯車取付部材設置用穴20Caに挿入され、かつ平板55側にスライド自在に収容されている。
なお、歯車30と軸部30Aとはキー39で連結されている(図6参照)。
図14に示すように、上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bは、上側の歯車取付けブロック32Aから差し込まれた連結ボルト34a,34bにより連結されるようになっている。
歯車30の軸部30Aには高温用軸受36が嵌着されており、この高温用軸受36は、各歯車取付けブロック32A,32Bの長さ方向中央部の凹部32Aa,32Ba(図14参照)に嵌め込まれている。
次に、図12~14に基づいて、歯車位置調整機構38を説明する。
歯車位置調整機構38は、上側および下側歯車取付けブロック32A,32Bのそれぞれの長さ方向一方側端部(後端部)と当接する歯車位置調整ボルト35,35と、前記歯車取付け部材設置穴20Cに挿脱自在に設けられる歯車位置調整用ワッシャー37とで構成されている。
歯車位置調整ボルト35,35は、下型ダイ20の外周側面に形成されている前記平面壁部20D,20Dから上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bのそれぞれの上記後端部に向けて形成されたネジ孔20Eに螺合させることで、各ボルト35,35の先端部を各歯車取付けブロック32A,32Bの後端部に当接させるようになっている。
図12に示すように、歯車位置調整用ボルト35をネジ孔20Eにねじ込むと、ボルト35の先端部が上側歯車取付けブロック32Aの後端部に当接する。さらにねじ込むと、上側歯車取付けブロック32Aが歯車取付け部材設置穴20Ca内を矢印A1方向にスライドし、これにより、歯車30の頂部30aが平板55の表面に喰い込む量の調整、言い換えれば、歯車30と平板55との距離を調整することができる。
なお、図12では、歯車位置調整用ボルト35をねじ込んで歯車取付け部材32を最大限前進させた状態であり、このとき、上側車取付けブロック32Aの他方側の側面部(先端部)が、歯車取付け部材設置穴20Caの先端部に当接している。また、上側歯車取付けブロック32Aの後端部と歯車取付け部材設置穴20Caの後端部との間は、所定寸法の隙間S1となっている。
図13には、歯車30の頂部が平板55の表面に喰い込む量を少なくする場合の調整方法が示されている。
まず、歯車位置調整用ボルト35を逆方向に回して緩めると、上側歯車取付けブロック32Aが歯車取付け部材設置穴20Ca内を矢印B1方向にスライド自在となる。そこで、まず、上記隙間S1がなくなるまで歯車位置調整用ボルト35を逆方向に回して緩める。
次いで、歯車30を手で掴んで矢印B1で示すように平面壁部20D側に引き寄せる。その後、歯車30の頂部30aが平板55への設定された喰い込み量となるように、先端部の隙間S2に、当該隙間S2に対応する所定の歯車位置調整用ワッシャー37を挿入しておいて、歯車位置調整用ボルト35を、歯車位置調整用ワッシャー37の側面に当接するまでねじ込む。
なお、隙間S2は、厚さの異なる歯車位置調整用ワッシャー37のうちの所定のワッシャー37が挿入される隙間であり、実際には、歯車取付け部材32の先端と歯車取付け部材設置穴20Caの先端との隙間は上記隙間S1と同じ寸法となっている。
また、図12、図13においては、上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bのうち、上側の歯車取付けブロック32Aを説明したが、前述のように、上側の歯車取付けブロック32Aと下側の歯車取付けブロック32Bとは連結ボルト34a,34bで一体的に固定されているので、両歯車取付けブロック32A,32Bの動作は全く同じである。
ここで、歯車位置調整用ボルト35,35は、上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bのそれぞれに対応して設けられているが、いずれか一方の歯車位置調整用ボルト35を操作するだけでもよい。
図14に示すように、上記歯車位置調整用ワッシャー37は、所定厚さ寸法に仕上げられたプレートで形成されており、歯車30の頂部30aの平板55に対する喰い込み量を任意の量に調整できるように、厚さの異なる複数種類のプレートが予め準備されている。
この歯車位置調整用ワッシャー37は把持部37aを有する形状とされ、この把持部37aを除く部位が、上下一対の歯車取付けブロック32A,32Bを合わせた厚さと略同じ寸法の長さに形成されている。
上記把持部37aは、歯車位置調整用ワッシャー37を歯車取付け部材設置穴20C内に挿入させる際に、所定の挟み具(治具)で挟んで作業するために形成されているものである。
なお、図12では、歯車取付け部材32とローラ取付け部材42とが、それぞれ最大限前進した状態が示されているが、図12は、あくまでも機構の説明であり、実際には、歯車取付け部材32が最大限前進したとき、つまり、歯車30の歯の頂部30aが平板55の表面55Aに最も喰い込んだときは、ローラ40の表面40aが平板55を強く押してその平板55の下流側への移行を阻害しないように、ローラ取付け部材42は所定の寸法だけ後退するようになっており、これにより、ローラ40の外周面40aの平板55の裏面55Bに対する当接量が調整されるようになっている。
[ローラの取付け構成とローラの位置調整機構]
前記ローラ40は、所定外径の円柱状に形成されており、前述のように、平板55を挟んで上記歯車30の反対側に配設されている。また、図9~14等に示すように、ローラ40は、その軸部40Aが、ローラ取付部材42を構成する上下一対のローラ取付けブロック42A,42Bで挟み込まれた状態で設けられている。
なお、歯車30とローラ40とは、それぞれの径方向中心の高さ位置が略同じの位置に配設されている。また、ローラ40と軸部40Aとはキー49で連結されている(図6等参照)。
図14に示すように、上下一対のローラ取付けブロック42A,42Bは、上側のローラ取付けブロック42A側から差し込まれた連結ボルト44a,44bにより連結されるようになっている。
また、ローラ40の軸部40Aには高温用軸受46が嵌着されており、この高温用軸受46は、各ローラ取付けブロック42A,42Bの長さ方向中央部の凹部42a,42Ba(図14参照)に嵌め込まれている。
次に、図12~14に基づいて、ローラ位置調整機構48を説明する。
ローラ位置調整機構48は、上側および下側のローラ取付けブロック42A,42Bの長さ方向一方側端部(後端部)と当接するローラ位置調整ボルト45,45と、前記ローラ取付部材設置穴20Cbに挿脱自在に設けられる当接量調整用ワッシャー47とで構成されている。
上記ローラ位置調整ボルト45,45は、下型ダイ20の外周側面に形成されている前記平面壁部20Dから上下一対のローラ取付けブロック42A,42Bのそれぞれの側面に向けて形成されたネジ孔20E,20Eに螺合させることで、各ボルト45,45の先端部を各ローラ取付けブロック42A,42Bの長さ方向一方側端部に当接させるようになっている。
図12に示すように、ローラ位置調整用ボルト45をネジ孔20Eにねじ込むと、ボルト45の先端部が上側ローラ取付けブロック42Aの後端部に当接する。さらにねじ込むと、上側ローラ取付けブロック42Aがローラ取付部材設置穴20Cb内を矢印A2方向にスライドし、これにより、ローラ40外周面40aが平板55の裏面55Bに当接する。
上記のように、ローラ位置調整用ボルト45と、使用する当接量調整用ワッシャー47とにより、ローラ40と平板55の裏面55Bとの当接状態を調整することができる。
なお、図12では、ローラ位置調整用ボルト45をねじ込んで最大限前進させた状態であり、このとき、ローラ取付けブロック42Aの他方側の側面部(先端部)がローラ取付部材設置穴20Cbの先端部に当接している。また、ローラ取付けブロック42Aの後端部とローラ取付部材設置穴20Cbの後端部との間は、所定寸法の隙間S3となっている。
図13には、ローラ40の外周面40aと平板55の表面55Aとの当接量の調整方法が示されている。
まず、ローラ位置調整用ボルト45を逆方向に回して緩めると、ローラ取付けブロック42Aがローラ取付部材設置穴20Cb内を矢印B2方向にスライド自在となる。そこで、まず、上記隙間S3がなくなるまでローラ位置調整用ボルト45を逆方向に回して緩める。
次いで、矢印B2で示すように、ローラ40を手で掴んでローラ位置調整用ボルト45側に引き寄せる。その後、ローラ40の外周部の平板55への当接量が設定された状態となるように、後端部の隙間S4に、当該隙間S4に対応する当接量調整用ワッシャー47を挿入しておいて、ローラ位置調整用ボルト45を当接量調整用ワッシャー47の側面に当接するまでねじ込む。
なお、隙間S4は、厚さの異なる当接量調整用ワッシャー47のうちの所定のワッシャー47が挿入される隙間であり、実際には、ローラ取付け部材42の先端とローラ取付け部材設置穴20Cb先端との隙間は上記隙間S3と同じ寸法となっている。
また、図12、図13においては、一対のローラ取付けブロック42A,42Bのうち、上側のローラ取付けブロック42Aを説明したが、前述のように、上側のローラ取付けブロック42Aと下側のローラ取付けブロック42Bとは連結ボルト44a,44bで一体的に固定されているので、両ローラ取付けブロック42A,42Bの動作は全く同じである。
ここで、ローラ位置調整用ボルト45,45は、上下一対のローラ取付けブロック42A,42Bのそれぞれに対応して設けられているが、いずれか一方の歯車位置調整用ボルト45を操作するだけでもよい。
図14に示すように、上記ローラ位置調整用ワッシャー47は、所定厚さ寸法に仕上げられたプレートで形成されており、ローラ40の外周面部40aの平板55に対する当接量を調整できるように、厚さの異なる複数種類のプレートが予め準備されている。
この当接量調整用ワッシャー47は、上下のローラ取付けブロック42A,42Bを合わせた厚さと略同じ寸法の長さに形成されている。
また、ローラ位置調整用ワッシャー47の上端部には把持部47aが形成されている。この把持部47aは、ローラ位置調整用ワッシャー47をローラ取付け部材設置穴20Cb内に挿入させる際に、所定の挟み具(治具)で挟んで作業するために形成されているものである。
[押出しダイスによる平板の成形方法]
次に、以上のような構成の押出しダイス1による平板55の成形方法を説明する。
まず、作業に先立って、平板55の表面55Aにラック状の模様Dを成形するための歯車30と、平板55の裏面55Bに当接するローラ40とを、下型ダイ20の歯車・ローラ設置用穴20Bにセットしておく。
このとき、歯車30の頂部30aが平板55の表面に喰いこむ量、つまり、平板55の凹部55aおよび凸部55bの高さ寸法を所望の寸法とするため、歯車位置調整ボルト35,35を作動させることにより歯車30の水平方向の位置を設定しておく。
また、ローラ位置調整ボルト45,45を作動させることにより、ローラ40の外周面と平板50の裏面との当接量が、設定値となるようにローラ40の水平方向の位置を設定しておく。
作業が開始されると、メタル供給装置80から上型ダイ10の第1メタル導入口10AにメタルMが導入され、さらに、第2メタル導入口10Bを経由して下流側に押し出されると、上型ダイ10のベアリング部10Cで平板55の形状に成形され、その平板55はベアリング部10Cを経由して上型ダイ10の平板ガイド部10Dから下型ダイ20に押出される。
下型ダイ20に押出された平板55は、歯車30の反対位置に配設されているローラ40にガイドされながら下方に押し出される途中で、メタルMの押出し(流れ)に付勢されて回転する歯車30により、平板55の表面55Aにラック状の模様Dが連続して成形される。
前述したように、歯車30の頂部30aが、上型ダイ10から押出される平板55の表面に喰い込むとき、その押圧力が平板55に伝わるため、平板55が歯車30と対向する反対側に押される。しかし、下型ダイ20の歯車30と対向する反対側にローラ40が配設されているので、押された平板55はその裏面40Bがローラ40に押付けられる。
すなわち、歯車30による平板55への押圧力はローラ40で受けられることになる。
歯車30の頂部30aによる喰い込み量を変えたい場合、例えば、喰い込む量を少なくする場合には、歯車位置調整用ボルト35を逆方向に回して緩め、一対の取付けブロック32A,32Bが歯車取付け部材設置穴20C内をスライド可能とする。
次いで、歯車30を位置調整用ボルト35側に引き寄せた後、歯車30の頂部30aによる所定の喰い込み量となるように、歯車取付け部材設置穴20C内に所定の歯車位置調整用ワッシャー37を挿入した後、歯車位置調整用ボルト35を歯車位置調整用ワッシャー37の側面に当接するまでねじ込む。
この調整は、使用されるメタルMの種類、形成される平板55の形状、厚さ等に対応するように適宜行われる。
上記歯車30の位置調整と同様に、ローラ40の外周面40aと平板55の裏面50Bとの当接量の調整も、歯車30のラック状模様成形部50Bの頂部30aが平板55の表面50Aに喰い込む量に対応させて行われる。
そうしておいて、前述のように、メタル供給装置80を操作して、アルミニウム合金からなるメタルMを押出しダイス1に供給して、歯車30により平板55の表面55Aにラック状模様Dを成形する。そして、所定の製品長さとなるまでその作業が継続される。
図15には、以上のようにして形成された模様付製品としての平板55が示されている。
平板55は、前述のように、その表面55Aに凹部55aと凸部55bとからなるラック状模様Dが形成されている。また、平板55の裏面55Bは、ローラ40の外周面40aが当接し、かつガイドされながら移行するので平滑面となっている。
本第1実施形態の押出しダイス1は以上のように構成されているので、次のような効果を得ることができる。
(1)上型ダイ10のベアリング部10Cにより成形された状態で押出される平板55が下型ダイ20移動する際、歯車30のラック状模様成形部50Bにより平板55の表面にラック状の模様Dが成形される。このとき、歯車30の頂部30aが平板55の表面55Aを押圧するが、平板55を挟んで歯車30の反対側にローラ40が配設されているので、平板55にかかる歯車30からの押圧力がローラ40で受けられる。その結果、平板55の裏面40Bとローラ40の外周面40aとが密着するので、平板55の流れが容易となり、かつスムーズな模様成形が可能となる。
(2)歯車30の回転中心位置と、ローラ40の回転中心位置とが同一高さ位置となっており、模様成形時に歯車30の平板55の表面55Aにかかる押圧力をローラ40の径方向中心位置で受けることができるので、押圧力が確実にローラ40に伝わり、その結果、平板55の裏面55Bを平滑に形成することができる。
(3)平板55の裏面40Bがローラ40の外周面40aと当接した状態で下流側に移行されるので、裏面40Bを平滑面とすることができ、これにより、平滑面とするための後加工等が不要となる。その結果、作業時間の無駄を省くことができ、生産性の向上を図ることができる。
(4)平板55の裏面40Bがローラ40の外周面40aと当接した状態で下流側に移行されるので、裏面40Bが平滑面となった模様付製品を生産することができる。その結果、意匠性の向上を図ることができる。
(5)歯車取付け部材20Caに挿入された歯車取付け部材32に対して、下型ダイ20に設けられた歯車位置調整ボルト35により、歯車取付け部材32を歯車取付け部材20Ca内で前後退させることができる。この際、歯車取付け部材20Caと歯車取付け部材32との隙間S2に、所定の厚さの歯車位置調整用ワッシャー37を挿入させることで歯車30の位置を調整することができる。、
その結果、歯車30の頂部30aの平板55への喰い込み量を調整することができるので、ラック状の模様Dの深さを容易に任意の深さとすることができる。
(6)ローラ取付け部材20Cbに挿入されたローラ取付け部材42に対して、下型ダイ20に設けられた当接量調整ボルト45により、ローラ取付け部材42をローラ取付け部材20Cb内で前後退させることができる。この際、ローラ取付け部材20Cbとローラ取付け部材42との隙間S4に、所定の厚さの当接量調整用ワッシャー47を挿入させることでローラ40の位置を調整することができる。、
その結果、ローラ40の外周面40aの平板55の裏面55Bへの当接量を調整することができるので、平板55の裏面55Bを平滑にすることができる。
(7)上型ダイ60において、歯車30の上方領域には、上型ダイ60の下面から歯車30の上方を覆って下方に突出した突出部10Eが設けられており、この平板ガイド部10Eは、歯車30の頂部30aが平板55の表面に喰い込む位置の近傍まで延びているので、平板55を歯車30による模様Dの成形位置近傍まで確実に導入させることができる。その結果、平板55の姿勢を安定した状態で下流側に移行させることができるので、平板55の表面55Aに確実にラック状の模様Dを形成することができる。
(8)下型ダイ20に形成されているストッパ部20gが、歯車取付部材設置用穴20Caに収納されている歯車取付部材32の切欠き部32aと、ローラ部材設置用穴20Cbに収納されているローラ取付部材42の切欠き部42aに係合しているので、歯車30およびローラ40が披いた5の移動に付勢されて回転する際、下型ダイ20の径方向中心部側への移動を防止することができる。その結果、常に一定の模様の成形が可能となる。
[第2実施形態]
次に、図16、図17を参照して、本発明の押出しダイスの第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の押出しダイス2は、前記第1実施形態の押出しダイス1におけるローラ40に換えて、第1実施形態の押出しダイス1で使用されている歯車30と同じ構造の歯車30-1を用いたものである。
すなわち、歯車30-1を、平板65を挟んで歯車30の反対位置に配設し、これにより、平板65の表面65Aと裏面65Bとに同じ凹凸形状のラック状模様Dを形成できるようにしたものである。
図16では、平板65の裏面65B側に配設された歯車30-1の取付方法、歯車30-1の頂部30aの平板65の裏面65Bへの喰い込み量の調整方法等は示されていないが、上記歯車30-1の軸部30Aを、前記第1実施形態の押出しダイス1におけるローラ40の軸部40Aと同じ大きさに形成しておいて、この歯車30-1の軸部30Aを前記ローラ取付け部材42に取付けて構成されている。
そして、上記歯車30-1のローラ取付け部材42への取付方法、歯車30の頂部30aの平板65の裏面55Bへの喰い込み量の調整方法等は、第1実施形態のローラ40の位置調整等と略同じである。
ただし、左右の歯車30,30-1の回転は、矢印で示すように互いに逆方向に回転するようになっており、これらの歯車30,30-1は、メタルM、つまり、平板65の移動に付勢されて回転する。
図17には、第2実施形態の押出しダイス2で形成された模様付製品としての平板65が示されている。
平板65は、前述のように、その表面65Aに、凹部65aと凸部65bとからなるラック状模様Dが形成されている。また、平板65の裏面65Bにも、表面65A側の模様Dと同じ模様Dが形成されている。そして、これらの凹部65aと凸部65bとは、それぞれが前記歯車30の歯の頂部30aと谷部30bに対応しており、これら頂部30aと谷部30bで成形されるようになっている。
本第2実施形態の押出しダイス2によれば、前記第1の実施形態の(1)~(8)と同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(9)平板65の表裏両面に同じラック状の模様Dを成形することができるので、例えば、建物の室内用の床材として設置する際、手に取った状態で表裏を確認しなくてもそのまま使用することができる。その結果、作業性の向上を図ることができる。
(10)平板65の表裏両面に同じラック状の模様Dを成形することができるので、例えば、固化する前のコンクリートの床部に平板65を敷き詰める作業時に、平板65の裏面のラック状の模様D部が、コンクリートの床部に喰い込み位置決めされるので、次の平板65を敷き詰める際に、先の平板65を基準として敷き詰めていけばよく、その結果、作業性の向上を図ることができる。
[第3実施形態]
次に、図18、図19を参照して、本発明の押出しダイスの第3実施形態を説明する。
本第3実施形態の押出しダイス3は、前記第2実施形態の押出しダイス2における平板65の裏面65Bにラック状の模様Dを成形する歯車30に換えて、ラック状の模様Dとは全く異なる形状の凹凸模様D1を成形する模様成形具50を用いたものである。
ここで、模様成形具50は、その軸部50Aに前記キー59により固定され、この軸部50Aは、図18には示さないが、第1、第2実施形態と同様に高温用軸受を介して、成形具取付け部材52に取り付けられている。そして、この成形具取付け部材52は、模様成形具50を挟んで左右に配設されており、それぞれの成形具取付け部材52が上下一対の上側成形具取付けブロック52A、および下側成形具取付けブロック52Bとで構成されている。
成形具取付け部材52は、前記第1,2実施形態のローラ取付け部材42と略同じ構成となっており、位置調整機構等も略同じとなっている。
また、模様成形具50の外周面には、上述のように、前記ラック状の模様Dとは異なる凹凸模様D1を成形する凹凸模様成形部50Bが設けられている。
図19(a),(b)には、以上のような構成の第3実施形態の押出しダイス3により形成された模様付製品としての平板75が示されている。
すなわち、図19(a)には、平板75の表面75Aに成形された模様が示されており、この模様は、前記第1実施形態の押出しダイス1による平板55の表面55Aのラック状の模様D、第2実施形態の押出しダイス2による平板75の表面75A、裏面75Bのラック状の模様Dと同じである。
これに対して、図19(b)には、平板75の裏面75Bに成形された凹凸模様D1が示されており、この凹凸模様D1は、縦横方向に一定間隔で並んだ略長方形形状の突起部75aと、平板75の幅方向で突起部75aと突起部75aとの隙間における凹部75bと、平板75の長手方向における突起部75aに沿った溝部75cとで成形されている。
以上のような本第3実施形態の押出しダイス3によれば、前記第1実施形態の(1)~(8)、第2実施形態の(9)、(10)と略同様の効果を得ることができる他、次のような効果を得ることができる。
(11)平板75を床材として利用するに際して、平板75の表裏にまったく異なった模様D、D1が形成されているので、平板75を順次敷き詰めて行くとき、例えば、1枚ずつ表と裏とを隣り合わせて配置することができる。その結果、見た目にも興味を覚えるようなアート感覚の床を構成することができる。
以上、前記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1~第3実施形態では、歯車30により平板55,65,75の表面にラック状の模様Dを成形したが、模様はラック状に限らない。歯車状の回転部材の表面に、波型模様や、押出し方向に対して上流側、または交流側に先端部が向いた鏃状の模様など、意匠性の向上や滑り止め機能を強化した模様であればどのような模様でもよい。
また、前記各実施形態では、熱可塑性材料として、アルミニウム合金が使用されているが、これに限らず、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の汎用プラスチックや、PA(ポリアミド)等のエンジニアリング・プラスチック等の合成樹脂を使用してもよい。
さらに、前記各実施形態では、押出しダイス1、押出しダイス2、押出しダイス3に対して、アルミニウム合金からなるメタルMを上方側から供給する縦型構成としたが、これに限らない。例えば、押出しダイス1,2,3を水平方向に配置し、メタルMを横側から供給する横型構成としてもよい。
また、前記第1実施形態では、平板55の表面に歯車30でラック状模様D、裏面側をロール40で、第2実施形態では、平板65の表面65Aと裏面65Bとの両面に、歯車30でラック状模様D、第3実施形態では、平板75の表面75Aに歯車30でラック状模様、裏面75Bにラック状模様とは異なる凹凸模様D1を成形したが、これに限らない。
例えば、第3実施形態の模様成形具50と同じ模様成形具を平板75等の表面側に配設した構成とし、平板75等の表裏面に同じ凹凸模様D1を成形してもよい。
本発明の模様付製品成形用押出しダイスは、熱可塑性材料からなる製品の表面に所定の模様を成形する際に利用される。
1 模様付製品成形用押出しダイス(第1実施形態)
2 模様付製品成形用押出しダイス(第2実施形態)
3 模様付製品成形用押出しダイス(第3実施形態)
10 上型ダイ
10C ベアリング部
10D 平板ガイド部
10E 突出部
20 下型ダイ
20B 歯車・ローラ配置空間
20Ca,21Ca 歯車取付部材設置空間
20Cb,21Cb ローラ取付部材設置空間
20g ストッパ部
30 歯車(模様成形具)
30B ラック状模様成形部
30a 歯車の頂部
30b 歯車の谷部
32 歯車取付部材
32A 上側歯車取付けブロック
32B 下側歯車取付けブロック
35 歯車位置調整ボルト(歯車位置調整機構)
37 歯車位置調整用ワッシャー(歯車位置調整機構)
38 歯車位置調整機構
40 ローラ(圧力受けローラ部材)
42 ローラ取付部材
42A 上側ローラ取付けブロック
42B 下側ローラ取付けブロック
45 ローラ位置調整ボルト(ローラ位置調整機構)
47 ローラ位置調整用ワッシャー(ローラ位置調整機構)
48 ローラ位置調整機構
50 裏面用模様成形具(第3実施形態)
50B 凹凸模様成形部
55 平板(製品用部材;第1実施形態)
65 平板(製品用部材;第2実施形態)
75 平板(製品用部材;第3実施形態)
M メタル(アルミニウム合金)

Claims (7)

  1. 素材供給側から連続して押出される熱可塑性部材で形成される製品用部材の表面に模様を成形する模様付製品成形用押出しダイスであって、
    前記熱可塑性部材を導入する上型ダイとこの上型ダイを支持する下型ダイとを備えて構成し、
    前記上型ダイは、前記熱可塑性部材を前記製品用部材の形状に成形するベアリング部を有し、 前記下型ダイに、前記ベアリング部により成形されて押出される前記製品用部材の前記表面に前記模様を成形する模様成形具と、前記製品用部材を挟んで前記模様成形具の反対位置に配置されると共に前記製品用部材の裏面と当接しかつ前記模様成形具による模様成形時の圧力を受ける圧力受ローラ部材と、を設け、
    前記模様成形具と前記圧力受ローラ部材とはそれぞれ前記製品用部材の移動に付勢されて回転する構成とし、
    前記模様成形具と前記圧力受ローラ部材とを、それぞれの回転中心位置が同一高さ位置となるように配置し、前記模様成形具および圧力受ローラ部材を、当該模様成形具および圧力受ローラ部材のそれぞれの主軸両端を軸受けに支持させてそれぞれ成形具取付け部材に取付け、
    前記下型ダイに、各成形具取付け部材を前記製品用部材の移動方向に対して直交する方向に沿ってスライドさせ前記模様成形具および圧力受ローラ部材を独立して前記製品用部材に対する位置を調整する部材位置調整機構を設けたことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  2. 請求項に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記模様成形具を、前記製品用部材の表面にラック状模様を形成する歯車で構成し、
    前記圧力受ローラ部材を、円柱部材で構成したことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  3. 請求項に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記円柱部材に換えて、前記製品用部材の前記裏面に模様を成形する裏面用模様成形具で構成したことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  4. 請求項に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記裏面用模様成形具を、前記模様成形具を構成する前記歯車と同じ歯車で構成したことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  5. 請求項に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記裏面用模様成形具を、当該裏面用模様成形具を構成する歯車と異なる凹凸模様を刻設可能な構成としたことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  6. 請求項1に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記各成形具取付け部材同士の対向する側面のそれぞれの内側面に切欠き部を形成し、
    前記下型ダイに、前記各成形具取付け部材設置用穴の対向側面に沿って延出する延出部を設けると共に、その延出部先端に前記切欠き部に係合しかつ前記各成形具取付け部材の中心側への移動を防止するストッパ部を設けたことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
  7. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の模様付製品成形用押出しダイスにおいて、
    前記熱可塑性部材を、アルミニウム合金で構成したことを特徴とする模様付製品成形用押出しダイス。
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