JP7483404B2 - 燃料供給装置、固体燃料粉砕装置及びボイラシステム並びに燃料供給装置の運転方法 - Google Patents
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Description
このような事情から、ベルトが移動しているか否かを正確に判断し、粉砕機に固体燃料が供給されているか否かを正確に判断することができる固体燃料供給装置が望まれていた。
本開示の一態様に係る燃料供給装置は、固体燃料を供給する燃料供給装置であって、前記固体燃料を前記粉砕機へ搬送するベルトと、前記ベルトの移動とともに回転するベルトローラと、前記ベルトローラの回転を検出する回転検出部と、前記回転検出部が検出した回転数に基づいて、前記ベルトが移動しているか否かを判断する移動判断部と、を備える。
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るボイラシステム1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
なお、本実施形態では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、回転テーブル12とローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体60である。
ハウジング11のミル天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
回転テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。回転テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の回転テーブル12に向けて供給し、回転テーブル12は供給された固体燃料をローラ13との間で粉砕するもので、粉砕テーブルとも呼ばれる。
図1では、ローラ13が代表して1つのみ示されているが、回転テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数のローラ13が対向して配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つのローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つのローラ13が回転テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、回転テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、出口19から供給流路100bへ排出され、一次空気とともに後工程へと搬送される。供給流路100bへ流出した微粉燃料は、ボイラ200のバーナ部220へ供給される。
通常、ミル10の内部には、粉砕した固体燃料である微粉燃料を搬送するための一次空気が供給されて、圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト24には内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料が逆流入しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給する固体燃料の供給量は、搬送部22のベルト25の移動速度により調整される。
なお、給炭機20の詳細については、後述する。
送風部30は、ハウジング11へ送風される一次空気を適切な温度に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合気とすることで、一次空気流路100aから流入する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ミル10のローラ13により粉砕された固体燃料を回転式分級機16へ吹き上げるためにハウジング11の内部に供給する一次空気の温度と、ハウジング11の内部において出口19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。なお、一次空気は、ハウジング11内において、粉砕物を乾燥しながら搬送することによって冷却されるので、ハウジング11の上部空間から出口19での温度は、例えば約60~90度程度となる。
ボイラ200は、火炉210とバーナ部220とを備えている。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、ボイラシステム1を構成する。
図2及び図3に示すように、給炭機20は、外殻を為す筐体60と、筐体60の内部に配置される搬送部22と、搬送部22へ駆動力を供給する電動モータ23と、を備えている。
電動モータ23は、駆動ローラ26を回転させるときの電動モータ23の電流値を制御装置50の電流値検出部51へ送信する。
なお、ベルト25の上面(固体燃料が積載される面)に対して、駆動ローラ26及びテイクアップローラ27と計量スパンローラ71及び計量ローラ72以外にベルト25を支持する部材(以下、「他の部材」と称する。)がある場合には、他の部材がベルト25を支持する部分よりも、計量スパンローラ71のベルト25を支持する部分(ベルト25と接触する位置であり、長手方向に直交する断面では円周上端点)の方が、わずかに上方に位置するように計量スパンローラ71及び計量ローラ72を配置してもよい。
回転検出部80は、図4及び図5に示すように、ケーシング81と、ケーシング81の内部に配置される歯車82と、検出方向における歯車82の歯の存在の有無を検出する歯車検出部83と、を有している。なお、回転検出部80は筐体60の内部に配置されていてもよい。
歯車82は、中心部(基部82a)が計量スパンローラ71のスパンローラ軸部71bに固定されている。歯車82は、計量スパンローラ71の回転に伴って、計量スパンローラ71と同軸に回転する。すなわち、歯車82は水平方向に延びる中心軸線を中心として回転する。
歯車82は、スパンローラ軸部71bに固定される基部82aと、基部82aの外周部から歯車82の径方向に突出する複数(本実施形態では一例として3つ)の歯部82bを有している。3つの歯部82bは、基部82aの周方向に一定の間隔で配置されている。すなわち、本実施形態の例での3つの歯車82は、120度間隔で配置されている。歯車82は、スパンローラ軸部71bに固定されているため、計量スパンローラ71の回転に伴って回転する。計量スパンローラ71の回転数と歯車82の回転数とは、同じ回転数となる。
歯車82が回転することで、歯車82の複数の歯部82bが順番にセンサ部83bと対向するようにセンサ部83bの下方を通過する。センサ部83bは、通過する各歯部82bを検出する。また、センサ部83bは、歯部82bを検出すると、制御装置50へ情報を送信する。制御装置50は、センサ部83bからの情報に基づいて、歯部82bの検出間隔Δt(1つの歯部82bを検出してから、次の歯部82bを検出するまでの間隔)を導出する。また、制御装置50は、歯部82bの検出間隔に基づいて、歯車82の回転数(回転速度)を算出する。
所定の設定時間Tは、以下の考え方から決定される。
図9に示すように、設定時間Tは、ベルト25移動時の歯車検出部83の検出パルス間隔以上とする。また、設定時間Tは、パルス間隔の3倍以下とする。
例えば、ベルト25の移動速度が1000mm/分であって、計量スパンローラ71の回転数が5回転/分であって、計量スパンローラ71が1回転あたり3パルス(歯部82bの数が3)出力する場合には、検出パルス数は15パルス/分となる。このため、パルス間隔は4秒となる。よって、この場合の設定時間Tは、4秒以上が好適である。また、設定時間Tは、パルス間隔の3倍以下程度とするのが好適であるので、12秒以下が好適である。以上から、この例では、設定時間Tは4秒以上であって、12秒以下が好適である。このように設定時間Tを設定することで、好適にベルト25の移動の有無を検出することができる。すなわち、ベルト25の移動感度を100mmとすると、ベルト25が移動感度である100mm移動するのに要する時間は、100mm/(1000mm/60)から6秒となる。よって、設定時間Tを4秒以上で12秒以下に設定すれば、移動感度を100mm単位(移動速度の1/10単位)でのベルト25の移動の有無の監視を行うことができる。
電動モータ23の電流値は、給炭機20のベルト25を取り外した状態(以下、「ベルトなし状態」と称する)における電動モータ23の電流値よりも、ベルト25を取り付けた状態であってベルト25上に固体燃料が載っていない状態(以下、「無負荷状態」と称する。)の電流値の方が大きくなる。また、電動モータ23の電流値は、無負荷状態よりも、ベルト25上に固体燃料が載っている状態の方が大きくなる。本実施形態では、無負荷状態における電流値を所定の電流値として設定している。電動モータ23の電流値が所定の電流値以下では、ベルト25上に固体燃料が載っていない無負荷状態として判断して、ベルト25上に固体燃料の有無の監視を行うことができる。
まず、制御装置50は、ステップS1で、回転検出部80から計量スパンローラ71の回転数を取得するとともに、計量スパンローラ71の回転数が所定の回転数以下か否かを判断する。所定の回転数以下の場合には、ステップS2に進む。所定の回転数以下ではない場合には、ステップS1を繰り返す。
ステップS2では、制御装置50は、電動モータ23の電流値が所定の電流値以下か否かを判断する。所定の電流値以下の場合には、ステップS3に進む。所定の電流値以下ではない場合には、ステップS1に戻る。
ステップS3では、制御装置50は、移動停止警報を発信する。移動停止警報は、ベルト25の移動が停止していることを通知する警報である。移動停止警報を発信すると制御装置50はステップS4に進む。ステップS4では、制御装置50は、給炭機20を停止させる。給炭機20を停止すると制御装置50はステップS5に進む。ステップS5では、制御装置50は、ミル10を停止させる。ミル10を停止すると、制御装置50は本処理を終了する。
なお、給炭機20の停止及びミル10の停止は、移動停止警報が発信されたことに基づき、例えば運転員等が手動で行ってもよい。また、給炭機20及びミル10の停止後に、ボイラ200の性能への影響の有無を確認し、例えば、ボイラ出口における燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度の増加傾向が継続しており、その増加分の処理対応が困難と判断される場合には、脱硝装置に供給される脱硝反応剤(例えば、アンモニア)の量を一時的に増加させることで、脱硝装置で除去されるNOx量を増加させ、脱硝装置出口における燃焼排ガス中のNOx濃度の増加を抑制してもよい。
本実施形態では、移動判断部52が、計量スパンローラ71の回転数及び電動モータ23の電流値に基づいて、固体燃料を搬送するベルト25が移動しているか否かを判断している。ベルト25が移動している場合には、ベルト25が固体燃料を搬送するため、ミル10に固体燃料が供給されている状態となる。一方、ベルト25が移動していない場合には、ベルト25が固体燃料を搬送しないため、ミル10に固体燃料が供給されていない状態となる。したがって、ベルト25が移動している否かを判断することで、ミル10に固体燃料が供給されているか否かを判断することができる。
しかしながら、このような方法では、以下のような問題が生じる場合がある。固体燃料は、バンカ上流に設けられた選別機(図示省略)により異物(例えば、鉄破片)が除去されるが、選別機で固体燃料に混在する異物を全て除去することは困難である。このため、固体燃料と共に異物が給炭機20へ供給される等の要因で、固体燃料以外の荷重負荷がベルト25に掛かることがある。このような想定されていない荷重負荷がベルト25に掛かることで、駆動ローラ26の駆動ローラ軸部26bへの負荷応力が増加して、駆動ローラ軸部26bが損傷する可能性がある。仮に、駆動ローラ軸部26bが損傷した場合には、ベルト25の移動が停止することから、給炭機20とバンカ間のダウンスパウト内の固体燃料の移動が停止する。固体燃料の移動が停止すると、固体燃料がフローモニタ90を通過する際の擦過音が発生しないため、フローモニタ90がOFF状態となる。一方で、停止したベルト25上には固体燃料が残留しているので、残留した固体燃料により、スイッチパドルは押し上げられた状態のままとなる。すなわち、パドルスイッチ91はON状態となる。このように、駆動ローラ軸部26bが損傷した場合には、パドルスイッチ91はOFF状態とならず、固体燃料が供給されていないと判断することができない。したがって、実際にはミル10に固体燃料が供給されていないにも関わらず、固体燃料がミル内へ供給されていると誤判断される場合がある。このように、フローモニタ90とパドルスイッチ91だけでは、ミル10に固体燃料が供給されているか否かを判断する検出精度が十分でない場合がある。
次に、第2実施形態について、図12及び図13を用いて説明する。
本実施形態に係るボイラシステムは、ミル10の運転状態を検出する運転状態検出部92、給炭機20の内部の圧力とミル10の内部の圧力との差圧を検出する第1差圧検出部93、バーナ部220が形成する火炎を検知する火炎検知器94、ミル10の内部の圧力とボイラ200の火炉210内の圧力との差圧を検出する第2差圧検出部95、及びボイラ200の運転状態を検出するボイラ状態検出部96を備えている点で、第1実施形態と異なる。また、制御装置150が行う処理が第1実施形態と異なっている。他の構成については、第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
なお、ミル10へ固体燃料が供給されている状態とは、固体燃料がミル10に常時供給されている状態に限らず、ミル10及びミル10から固体燃料が供給されるボイラ200において、通常の能力を発揮することができる程度にミル10内の固体燃料の量が維持されるように、固体燃料が供給されている状態も含む。
まず、制御装置150は、ステップS11で、回転検出部80から計量スパンローラ71の回転数を取得するとともに、計量スパンローラ71の回転数が所定の回転数以下か否かを判断する。所定の回転数以下の場合には、ステップS12に進む。所定の回転数以下ではない場合には、ステップS11を繰り返す。
ステップS12では、制御装置150は、電動モータ23の電流値が所定の電流値以下か否かを判断する。所定の電流値以下の場合には、ステップS13に進む。所定の電流値以下ではない場合には、ステップS11に戻る。
ステップS13では、制御装置150は、移動停止警報を発信する。第1実施形態では制御装置50は、移動停止警報を発信した後に、給炭機20を停止させるステップに進んでいたが、本実施形態ではステップS14の判断に進める。
移動停止警報を発信すると制御装置150はステップS14に進む。ステップS14では、制御装置150は、給炭機20からミル10へ固体燃料が供給されているかを判断する。供給されていないと判断した場合には、ステップS15へ進む。供給されていると判断した場合には、ステップS11に戻る。
ステップS15では、制御装置150は、給炭機20を停止させる。給炭機20を停止すると制御装置150はステップS16に進む。ステップS16では、制御装置150は、ミル10を停止させる。ミル10を停止すると、制御装置150は本処理を終了する。
なお、給炭機20の停止及びミル10の停止は、移動停止警報が発信されたことに基づき、例えば運転員等が手動で行ってもよい。また、給炭機20及びミル10の停止後に、ボイラ200の性能への影響の有無を確認し、例えば、ボイラ出口における燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度の増加傾向が継続しており、その増加分の処理対応が困難と判断される場合には、脱硝装置に供給される脱硝反応剤(例えばアンモニア)の量を一時的に増加させることで、脱硝装置で除去されるNOx量を増加させ、脱硝装置出口における燃焼排ガス中のNOxの増加を抑制してもよい。
給炭機20及びミル10を停止させると、停止期間中は固体燃料を粉砕した微粉燃料をボイラ200に供給することができない。また、給炭機20及びミル10の再起動には所定の時間を要するため、再起動期間中も固体燃料を粉砕した微粉燃料をボイラ200に供給することができない。したがって、ボイラシステム1の出力(発電量)の低下やボイラシステム1の稼働率の低下が発生してしまう可能性があった。
本実施形態では、ベルト25が移動していないと移動判断部52が判断した場合に、すぐに、給炭機20及びミル10を停止させずに、ミル10の運転状態や燃料供給装置の内部の圧力と粉砕機の内部の圧力との差圧等に基づいてミル10に固体燃料が供給されているか否かを判断する。そして、ミル10へ固体燃料が供給されていると判断した場合には、給炭機20及びミル10の運転を継続している。これにより、例えば誤検知による給炭機20及びミル10の停止を抑制することができる。
例えば、上記各実施形態では、計量スパンローラ71に回転検出部80を設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。回転検出部80は、ベルト25の移動によって回転する部材であればよく、例えば、ベルト25の移動を検出するための専用のベルトローラ(以下、「専用ローラ」と称する。)を設け、専用ローラに回転検出部を設けてもよい。また、計量ローラ72、駆動ローラ26、テイクアップローラ27もしくはその他のベルトローラに回転検出部80を設けてもよい。
また、移動判断部52は、回転検出部80のみの情報に基づいて、ベルト25が移動しているか否かを判断してもよい。
さらに、上記各実施形態では、燃料供給装置を重量計量式の給炭機とした場合の例について説明したが、本開示はこれに限定されない。燃料供給装置は、容積計量式の給炭機やその他のベルト式のコンベア装置であってもよい。
本開示の一態様に係る燃料供給装置(20)は、固体燃料を供給する燃料供給装置(20)であって、前記固体燃料を搬送するベルト(25)と、前記ベルト(25)の移動とともに回転する複数のベルトローラ(71、72、26、27)と、複数の前記ベルトローラのうち、少なくとも1つの前記ベルトローラの回転数を検出する回転検出部(80)と、前記回転検出部(80)が検出した回転数に基づいて、前記ベルト(25)が移動しているか否かを判断する移動判断部(52)と、を備える。
また、上記構成では、ベルトの移動とともに確実に回転するベルトローラによって、ベルトの移動の有無を判断している。このように、ベルトと密接な連動状態にある部位の確実な動作状態に基づいてベルトの移動の有無を判断しているので、より直接的にベルトが移動しているか否かを判断することができる。したがって、移動判断部が行う判断の確実性を向上させることができる。よって、粉砕機に固体燃料が供給されているか否かを、より正確に判断することができる。
なお、ベルトにかかる荷重張力を支持するベルトローラの例としては、他のベルトを支持する部材よりもわずかに上方の位置でベルトを支持するベルトローラが挙げられる。具体的な例としては、計量スパンローラ及び計量ローラが挙げられる。
また、例えば、燃料供給装置に既設のベルトローラに回転検出部を設ける場合には、別途ベルトローラを設ける場合と比較して、部品点数を低減することができる。したがって、設備コストを低減することができる。
なお、ベルトに張力を付与するベルトローラの例としては、搬送方向の両端に配置される駆動ローラとテイクアップローラや、搬送方向の両端に配置される駆動ローラとテイクアップローラへのベルトの巻き付け角を増加させるスナブローラが挙げられる。
上記構成では、ベルトが移動していないと移動判断部が判断した場合に、すぐに燃料供給装置及び粉砕機を停止させずに、粉砕機の運転状態に基づいて粉砕機に固体燃料が供給されているか否かを判断し、固体燃料が供給されていると判断した場合には、燃料供給装置及び粉砕機の運転を継続している。これにより、例えば誤検知による燃料供給装置及び粉砕機の停止を低減することができる。
なお、供給判断部は、差圧が所定の差圧以下となった場合に、燃料供給装置から粉砕機へ固体燃料が供給されていないと判断してもよい。
10 :ミル(粉砕機)
11 :ハウジング
12 :回転テーブル
13 :ローラ
14 :駆動部
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :分級機モータ
19 :出口
20 :給炭機(燃料供給装置)
21 :バンカ
22 :搬送部
23 :電動モータ
24 :ダウンスパウト
25 :ベルト
26 :駆動ローラ(ベルトローラ)
26a :駆動ローラ本体部
26b :駆動ローラ軸部
26c :軸受
27 :テイクアップローラ(ベルトローラ)
29 :給炭管
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込気通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
45 :ジャーナルヘッド
47 :支持アーム
48 :支持軸
49 :押圧装置
50 :制御装置(制御部)
51 :電流値検出部
52 :移動判断部
53 :記憶部
54 :停止部
55 :供給判断部
60 :筐体
61 :天井部
62 :底面部
63 :側壁部
70 :計量装置
71 :計量スパンローラ(ベルトローラ)
71a :スパンローラ本体部
71b :スパンローラ軸部
71c :軸受
72 :計量ローラ(ベルトローラ)
73 :ロードセル
80 :回転検出部
81 :ケーシング
82 :歯車
82a :基部
82b :歯部
83 :歯車検出部
83a :円環部
83b :センサ部
90 :フローモニタ
91 :パドルスイッチ
92 :運転状態検出部
93 :第1差圧検出部
94 :火炎検知器
95 :第2差圧検出部
96 :ボイラ状態検出部
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :供給流路
150 :制御装置
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ部
Claims (11)
- 固体燃料を供給する燃料供給装置であって、
前記固体燃料を搬送するベルトと、
前記ベルトの移動とともに回転する複数のベルトローラを有し、前記ベルト上の前記固体燃料の重量を計測する計量装置と、
前記計量装置に含まれる複数の前記ベルトローラのうち、少なくとも1つの前記ベルトローラの回転数を検出する回転検出部と、
前記回転検出部が検出した回転数に基づいて、前記ベルトが移動しているか否かを判断する移動判断部と、を備え、
前記ベルトローラと前記ベルトとの接触位置は、電動モータからの駆動力によって回転する駆動ローラ及び前記ベルトの移動に伴って回転するテイクアップローラと前記ベルトとの接触位置よりも上方に位置している燃料供給装置。 - 前記回転検出部が回転数を検出する前記ベルトローラには、前記ベルトにかかる荷重を支持する前記ベルトローラが含まれる請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記回転検出部が回転数を検出する前記ベルトローラには、前記ベルトに張力を付与する前記ベルトローラが含まれる請求項1または請求項2に記載の燃料供給装置。
- 前記ベルトを移動させる前記電動モータと、
前記電動モータの電流値を検出する電流値検出部と、を備え、
前記移動判断部は、前記回転検出部が検出した回転数と、前記電流値検出部が検出した電流値とに基づいて、前記ベルトが移動しているか否かを判断する請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置。 - 前記移動判断部は、前記回転検出部が検出する前記ベルトローラの回転数が所定の回転数以下であって、かつ、前記電流値検出部が検出した電流値が所定の電流値以下である場合に、前記ベルトが移動していないと判断する請求項4に記載の燃料供給装置。
- 前記ベルトが移動していないと前記移動判断部が判断した場合に、燃料供給装置を停止させる停止部を有する請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置と、
前記燃料供給装置から前記固体燃料を供給されて、前記固体燃料を粉砕する粉砕機と、
前記粉砕機の運転状態を検出する運転状態検出部と、
前記運転状態検出部が検出した前記粉砕機の運転状態に基づいて前記燃料供給装置から前記粉砕機へ前記固体燃料が供給されているか否かを判断する供給判断部と、
前記ベルトが移動していないと前記移動判断部が判断した場合に、前記供給判断部によって前記固体燃料が供給されているか否かを判断し、前記固体燃料が供給されていると前記供給判断部が判断した場合には、前記燃料供給装置及び前記粉砕機の運転を継続し、前記固体燃料が供給されていないと前記供給判断部が判断した場合に前記燃料供給装置及び前記粉砕機を停止させる制御部と、を備える固体燃料粉砕装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置と、
前記燃料供給装置から前記固体燃料を供給されて、前記固体燃料を粉砕する粉砕機と、
前記燃料供給装置の内部の圧力と前記粉砕機の内部の圧力との差圧を検出する差圧検出部と、
前記差圧検出部が検出した差圧に基づいて前記燃料供給装置から前記粉砕機へ前記固体燃料が供給されているか否かを判断する供給判断部と、
前記ベルトが移動していないと前記移動判断部が判断した場合に、前記供給判断部によって前記固体燃料が供給されているか否かを判断し、前記固体燃料が供給されていると前記供給判断部が判断した場合には、前記燃料供給装置及び前記粉砕機の運転を継続し、前記固体燃料が供給されていないと前記供給判断部が判断した場合に前記燃料供給装置及び前記粉砕機を停止させる制御部と、を備える固体燃料粉砕装置。 - 請求項6に記載の燃料供給装置と、
前記燃料供給装置から固体燃料を供給されて、前記固体燃料を粉砕する粉砕機と、を備える固体燃料粉砕装置。 - 請求項7から請求項9のいずれかに記載の固体燃料粉砕装置と、
前記固体燃料粉砕装置で粉砕した前記固体燃料を燃焼して蒸気を生成するボイラと、を備えるボイラシステム。 - 固体燃料を供給する燃料供給装置の運転方法であって、
前記固体燃料を搬送するベルトの移動とともに回転するとともに前記ベルト上の前記固体燃料の重量を計測する計量装置に含まれる複数のベルトローラのうち、少なくとも1つの前記ベルトローラの回転数を検出する回転数検出ステップと、
前記回転数検出ステップで検出した回転数に基づいて、前記ベルトが移動しているか否かを判断する移動判断ステップと、を備え、
前記ベルトローラと前記ベルトとの接触位置は、電動モータからの駆動力によって回転する駆動ローラ及び前記ベルトの移動に伴って回転するテイクアップローラと前記ベルトとの接触位置よりも上方に位置している燃料供給装置の運転方法。
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