JP7482066B2 - 駅務システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、駅務システムに関する。
従来、鉄道などの交通機関では、駅間を移動する手段として複数の経路が考えられる。従来の駅務システムでは、利用者が実際に列車に乗車した経路を特定することが難しいため、入場駅と出場駅との最短経路に応じた乗車料金を徴収していることが多い。しかしながら、鉄道事業者としては、利用者が列車に実際に乗車した区間(実乗車)に対する料金を徴収することが望ましい。
実乗車で乗車料金を計算するには、利用者がどの駅でどの列車に乗車したかを特定する必要がある。従来のシステムでは、個々の利用者が改札機を通過して入場したことおよび出場したことを特定することは可能であるが、入場から出場までの間に、どの駅でどの列車に乗車したかを特定することは難しいという問題がある。
特開2001-325624号公報
本発明は、実際の乗車に応じた運賃を収受するための情報を収集できる駅務システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、駅務システムは、複数の無線通信装置とセンタサーバとを含む。無線通信装置は、第1の通信部と無線通信部と第1のプロセッサとを有する。センタサーバは、第2の通信部と第2のプロセッサとを有する。第1の通信部は、センタサーバと通信する。無線通信部は、携帯端末と無線通信し、無線通信先となる携帯端末の位置を特定する。第1のプロセッサは、無線通信部が無線通信先となる携帯端末から識別情報を取得し、携帯端末の位置に基づいて携帯端末を所持する人物の列車への乗車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む乗車情報をセンタサーバへ送信し、携帯端末の位置に基づいて携帯端末を所持する人物の列車からの降車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む降車情報をセンタサーバへ送信する。第2の通信部は、複数の無線通信装置と通信する。第2のプロセッサは、無線通信装置から取得する乗車情報および降車情報を識別情報ごとにデータベースに記憶する。
図1は、実施形態に係る駅務システムの構成例を概略的に説明するための図である。 図2は、実施形態に係る駅務システムにおける改札装置およびアクセスポイントの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る駅務システムにおけるホームドアおよびアクセスポイントの構成例を模式的に示す図である。 図4は、実施形態に係る駅務システムを利用する利用者が実際に列車を状態した例を模式的に示す図である。 図5は、実施形態に係る駅務システムにおけるセンタサーバの構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る駅務システムにおけるアクセスポイントの構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る駅務システムにおける改札装置(入場ゲート、出場ゲート)の構成例を示す図である。 図8は、実施形態に係る駅務システムにおけるホームドアの構成例を示す図である。 図9は、実施形態に係る駅務システムにおける入場ゲートとしての改札装置に設置されるアクセスポイントの動作例を説明するためのフローチャートである。 図10は、実施形態に係る駅務システムにおけるホームドアに設置されるアクセスポイントの動作例を説明するためのフローチャートである。 図11は、実施形態に係る駅務システムにおける出場ゲートとしての改札装置に設置されるアクセスポイントの動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
まず、実施形態に係る駅務システム1を構成する各機器について説明する。
図1は、実施形態に係る駅務システム1の構成例を示す図である。
実施形態に係る駅務システム1は、駅構内に入場してから駅構外へ出場するまでの間において、利用者が実際に列車に乗車した情報を収集するシステムである。すなわち、実施形態に係る駅務システム1は、入場駅および出場駅だけでなく、利用者が実際にどの列車に乗ってどこで乗り換えたかなどの実乗車を示す情報を収集する。また、実施形態に係る駅務システム1は、個々の利用者ごとに実乗車に応じて運賃を算出し、算出した運賃を利用者から収受する運賃収受システムでもある。
図1に示すように、駅務システム1は、センタサーバ11、駅サーバ12、および、アクセスポイント13(13A、13B、13C)を有する。また、各アクセスポイント13は、改札装置14(14A、14B)又はホームドア15に接続される。アクセスポイント13Aは、入場ゲートとしての改札装置14Aに接続される。アクセスポイント13Bは、出場ゲートとしての改札装置14Bに接続される。アクセスポイント13Cは、駅構内の列車が停車するホームに設置されたホームドア15に接続される。
センタサーバ11は、各アクセスポイント13からの情報を収集する。センタサーバ11は、アクセスポイント13Aから入場したIDを示す情報を取得する。センタサーバ11は、アクセスポイント13Bから出場したIDを示す情報を取得する。センタサーバ11は、アクセスポイント13Cから各駅のホームにおいて、列車に乗車したID、又は、列車から降車したIDを示す情報を取得する。また、センタサーバ11は、どの列車に乗車したか、どの列車から降車したかを示す情報も取得する。
さらに、センタサーバ11は、各アクセスポイント13から取得した情報に応じて処理を行う。センタサーバ11は、各アクセスポイント13から取得した情報をIDごとにまとめることにより、個々の利用者が入場から出場までの間に実際に乗車した列車(実乗車)を特定する。センタサーバ11は、個々の利用者に対する実乗車を特定すると、特定した実乗車に応じた運賃(実運賃)を算出し、算出した実運賃を決済する精算処理を実行する。実運賃の決済は、特定の方式に限定されるのではなく、事前決済(プリペイド)方式であっても、事後決済(ポストペイ)方式であっても、即時決済(デビットカード)方式であっても良い。
駅サーバ12は、上位装置としてのセンタサーバ11に接続されるとともに、設置された駅における各駅務機器に接続する。本実施形態において、駅サーバ12は、当該駅に配置されているアクセスポイント13(13A、13B、13C)に通信可能に接続される。駅サーバ12は、アクセスポイント13からの情報をセンタサーバ11へ転送する。また、駅サーバ12は、アクセスポイント13からの情報に応じた処理を行い、センタサーバ11と通信するようにしても良い。また、駅サーバ12は、当該駅に設置されている改札装置およびホームドアなどともに通信可能に接続するようにしても良い。
アクセスポイント13は、利用者が所持する携帯端末Tと無線通信する無線通信機能と駅サーバ12を介してセンタサーバ11と通信する機能とを有する。アクセスポイント13は、無線通信機能によって利用者が所持する携帯端末Tと無線通信する。アクセスポイント13の無線通信機能は、無線通信の相手となるデバイスの位置を推定する機能を有するものとする。例えば、アクセスポイント13は、標準化された無線LANの規格の1つであるIEEE802.11ax(Wifi(登録商標)6)に準じた無線通信を行う機能を有する。アクセスポイント13は、通信範囲内にある携帯端末Tとの無線通信によって、携帯端末Tから識別情報を取得するとともに当該携帯端末Tの位置を検出する。
携帯端末Tは、当該駅務システム1が適用される交通機関を利用者する利用者が携帯する情報処理装置である。例えば、携帯端末Tは、スマートフォン、携帯電話機、タブレットPC、あるいは、スマートウォッチなどのウエアラブル端末で実現される。携帯端末Tは、アクセスポイント13の無線通信機能に対応する無線通信部を備え、駅務システム1を利用するためのアプリケーションプログラム(以下、乗降管理アプリと称する)を実行できるデバイスである。
乗降管理アプリは、アクセスポイント13と継続的に無線通信し、個々の利用者に割り当てられた識別情報(ID)をアクセスポイント13へ送信する。識別情報(ID)は、センタサーバ11において利用者を識別するための識別情報として管理される情報である。すなわち、携帯端末Tは、アクセスポイント13に対応する無線通信機能を備え、利用者ごとのIDが設定される乗降管理アプリがインストールできる携帯可能なデバイスである。乗降管理アプリをインストールした携帯端末Tは、アクセスポイント13に対応する無線通信方式で無線通信し、アクセスポイント13に対してIDを供給する。
アクセスポイント13は、駅務システム1を構成する複数の無線通信装置である。また、アクセスポイント13A、13Bは、駅務システム1を構成する複数の無線通信装置において第2の無線通信装置である。また、アクセスポイント13Cは、駅務システム1を構成する複数の無線通信装置において第1の無線通信装置である。
アクセスポイント13Aは、駅の改札口(入場口)などに設けられ、入場ゲートとしての改札装置14Aに接続される。アクセスポイント13Aは、入場ゲートとしての改札装置14Aを含む通信範囲において携帯端末Tと通信する。アクセスポイント13Aは、携帯端末TからIDを取得するとともに携帯端末Tの位置を検出することにより、当該携帯端末Tを所持する利用者が駅構外から駅構内へ入場することを検出する。アクセスポイント13Aは、入場を検出した場合、入場した携帯端末Tから取得したIDを含む入場情報をセンタサーバ11へ通知する。
アクセスポイント13Bは、駅の改札口(出場口)などに設けられ、出場ゲートとしての改札装置14Bに接続される。アクセスポイント13Bは、出場ゲートとしての改札装置14Bを含む通信範囲において携帯端末Tと通信する。アクセスポイント13Bは、携帯端末TからIDを取得するとともに携帯端末Tの位置を検出することにより、当該携帯端末Tを所持する利用者が駅構内から駅構外へ移動(出場)したことを検出する。アクセスポイント13Bは、出場を検出した場合、出場した携帯端末Tから取得したIDを含む出場情報をセンタサーバ11へ通知する。
アクセスポイント13Cは、駅のホームなどに設けられ、駅のホームに設置されるホームドア15に接続される。アクセスポイント13Cは、接続されるホームドア15を含むホームドア15周辺を通信範囲とする。アクセスポイント13Cは、通信範囲に存在する各携帯端末Tと無線通信することにより携帯端末TからIDを取得する。また、アクセスポイント13Cは、携帯端末Tの位置を検出することにより携帯端末Tがホーム上に存在するか列車内に存在するかを検出する。
さらに、アクセスポイント13Cは、ホームドア15の開閉状態と携帯端末Tの位置の遷移との関係に基づいて当該携帯端末Tを所持する利用者がホームから列車に乗車したこと、あるいは、列車からホームに降車したことを検出する。アクセスポイント13Cは、列車への乗車を検出した場合には携帯端末Tから取得したIDを含む乗車情報をセンタサーバ11へ通知し、列車からの降車を検出した場合には携帯端末Tから取得したIDを含む降車情報をセンタサーバ11へ通知する。
なお、アクセスポイント13Cは、駅ホームに停車した列車のドアの開閉情報を示す情報を取得するようにしても良い。この場合、アクセスポイント13Cは、ホームに停車した列車のドアの開閉状態と携帯端末Tの位置の遷移との関係に基づいて当該携帯端末Tを所持する利用者の列車への乗車、あるいは、列車からの降車を検出する。
次に、実施形態に係る駅務システム1における改札口(入出場口)に設置される改札装置14(14A、14B)およびアクセスポイント13(13A、13B)の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る駅務システム1における改札装置14(14A、14B)およびアクセスポイント13(13A、13B)の構成例を示す図である。
実施形態に係る駅務システム1において、駅の改札口には、図2に示すように、改札装置14として駅構内に入場するための入場ゲート14Aおよび駅構外へ出場するための出場ゲート14Bが設置される。
入場ゲート14Aには、駅構外から駅構内へ入場するため入場方向aに移動する利用者が保持する携帯端末Tと無線通信するアクセスポイント13Aが設けられる。入場ゲート14Aは、開閉制御が可能なドアGと人物を検知する人間検知器sとを備える。入場ゲート14Aは、人間検知器sによりゲートに接近又はゲートを通過しようする人物(利用者)を検知する。入場ゲート14Aは、アクセスポイント13Aがゲートを通過しようとする利用者が保持する携帯端末Tから駅務システムを利用可能な正当なIDを読み取れた場合にドアGを開放することにより当該利用者の入場を許可する。
アクセスポイント13Aは、入場ゲート14Aの通路および入口側周辺を含む入場ゲート14Aの周辺を通信範囲とする。アクセスポイント13Aは、入場ゲート14Aに接近する利用者および入場ゲート14Aを通行する利用者が保持する乗降管理アプリを実行する携帯端末Tと無線通信する。アクセスポイント13Aは、乗降管理アプリが動作する携帯端末Tと連続的(例えば、所定の周期ごと)に無線通信することにより携帯端末TからIDを取得するとともに、当該携帯端末Tの位置を特定する。
アクセスポイント13Aは、携帯端末Tの位置の動きによって携帯端末Tを保持する利用者が入場することを検出し、当該携帯端末Tから取得するIDを含む入場情報(入場駅、入場時刻等)をトリップ開始情報としてセンタサーバ11へ通知する。これにより、センタサーバ11は、各駅で入場したIDを含む入場情報(トリップ開始情報)を取得できる。また、アクセスポイント13Aは、IDが読み取れた携帯端末T(携帯端末Tを保持する利用者)が入場することを検知した場合、入場ゲート14Aに入場可を示す情報を通知する。これにより、入場ゲート14Aは、携帯端末Tを保持する利用者の入場を許可することができる。
出場ゲート14Bには、駅構内から駅構外へ出場するため出場方向bに移動する利用者が保持する携帯端末Tと無線通信するアクセスポイント13Bが設けられる。出場ゲート14Bは、開閉制御が可能なドアGと人物を検知する人間検知器sとを備える。出場ゲート14Bは、人間検知器sによりゲートを通行する人物(利用者)を検知する。出場ゲート14Bは、駅構内側から接近する利用者又はゲートを通過しようとする利用者が保持する携帯端末Tからアクセスポイント13Bが駅務システムで利用可能な正当なIDを読み取れた場合にドアGを開放することにより当該利用者の出場を許可する。
アクセスポイント13Bは、出場ゲート14Bの通路および入口側(構内側)周辺を含む出場ゲート14Bの周辺を通信範囲とする。アクセスポイント13Bは、出場ゲート14Bに接近する利用者および出場ゲート14Bを通行する利用者が保持する乗降管理アプリを実行する携帯端末Tと無線通信する。アクセスポイント13Bは、乗降管理アプリが動作する携帯端末Tと連続的(例えば、所定の周期ごと)に無線通信することにより携帯端末TからIDを取得するとともに当該携帯端末Tの位置を特定する。
アクセスポイント13Bは、携帯端末Tの位置の動きによって携帯端末Tを保持する利用者が出場することを検出し、当該携帯端末Tから取得するIDを含む出場情報(出場駅、出場時刻等)をトリップ終了情報としてセンタサーバ11へ通知する。これにより、センタサーバ11は、各駅で出場したIDを含む出場情報(トリップ終了情報)を取得できる。また、アクセスポイント13Bは、IDが読み取れた携帯端末T(携帯端末Tを保持する利用者)が出場することを検知した場合、出場ゲート14Bに出場可を示す情報を通知する。これにより、出場ゲート14Bは、正当なIDをもつ携帯端末Tを保持する利用者の出場を許可することができる。
次に、実施形態に係る駅務システム1における駅のホームに設置されるホームドア15およびアクセスポイント13Cの構成例について説明する。
図3は、実施形態に係る駅務システム1におけるホームドア15およびホームドア15に設置されるアクセスポイント13Cの構成例を示す図である。
ホームドア15は、利用者が列車に乗車するためのプラットホーム(駅ホーム)に設けられる。ホームドア15は、線路側への移動(転落等)を防止する壁と所定位置に停止する列車のドアに対応する位置に設置される開閉可能な可動柵(ドア)15aと可動柵15aの開閉を制御する制御部とを有する。ホームドア15は、所定位置に停止した列車のドアの開閉に合わせて可動柵15aを開閉する。ホームドア15は、列車への乗車および列車からの降車を許可する場合以外はホーム上の人物が線路内に立ち入ることがないように可動柵15aを閉じる。ホームドア15は、上位装置からホームに沿って停止した列車へのアクセス(乗降)を許可する旨の制御信号を受けて可動柵15aの開閉を行う。
アクセスポイント13Cは、ホームドア15に設けられる。アクセスポイント13Cは、駅ホームとホームドアに沿って停止する列車内とを含む領域を通信範囲とする。アクセスポイント13Cは、ホームドア15の可動柵15aが開放された場合に列車に乗車する利用者および列車から降車する利用者が保持する乗降管理アプリを備えた携帯端末Tと無線通信する。アクセスポイント13Cは、乗降管理アプリが動作する携帯端末Tと連続的(例えば、所定の周期ごと)に無線通信することにより携帯端末TからIDを取得するとともに、当該携帯端末Tの位置を特定する。アクセスポイント13Cは、少なくとも携帯端末Tの位置が駅ホーム上か列車内かを特定するものとする。
アクセスポイント13Cは、ホームドア15の制御部に接続される。アクセスポイント13Cは、ホームドア15の可動柵の開閉状態を示す情報をホームドア15の制御部から取得する。また、アクセスポイント13Cは、センサ等によりホームドア15の可動柵が開放された状態か閉鎖された状態かを検知するようにしても良い。
アクセスポイント13Cは、携帯端末Tの位置の変動と可動柵15aの開閉状態とに基づいて携帯端末Tを保持する利用者が列車に乗車したこと又は列車から降車したことを検出する。
アクセスポイント13Cは、可動柵15aが「閉」、「開」、「閉」の順に動作した場合に携帯端末Tの位置がホームから列車内に移動すると、当該携帯端末Tを保持する利用者が列車に乗車したことを検出する。列車に乗車したことを検出した場合、アクセスポイント13Cは、当該携帯端末Tから取得したIDを含む実乗車情報(乗車駅、乗車した路線、乗車した方向、乗車したホーム、乗車した列車、乗車時刻など)をセンタサーバ11へ通知する。これにより、センタサーバ11は、IDに対応する利用者が実際に列車に乗車したことを示す情報(実乗車情報)を取得できる。
アクセスポイント13Cは、可動柵15aが「閉」、「開」、「閉」の順に動作した場合に携帯端末Tの位置が列車内からホームに移動すると、当該携帯端末Tを保持する利用者が列車から降車したことを検出する。列車から降車したことを検出した場合、アクセスポイント13Cは、当該携帯端末Tから取得したIDを含む実降車情報(降車駅、降車した路線、降車したホーム、降車した列車、降車時刻など)をセンタサーバ11へ通知する。これにより、センタサーバ11は、IDに対応する利用者が実際に列車から降車したことを示す情報(実降車情報)を取得できる。
次に、実施形態に係る駅務システム1を用いて運賃収受を行う場合の一例(モデルケース)について説明する。
図4は、実施形態に係る駅務システム1を利用する利用者が実際に列車を状態した例を模式的に示す図である。
図4に示す例では、携帯端末Tを保持する利用者が、A駅で入場し、A駅でX路線の列車に乗車し、B駅でX路線の列車からY路線の列車に乗り換え、C駅で出場した場合を模式的に示す。
図4に示す例において、利用者は、携帯端末Tで乗降管理アプリを起動し、A駅の改札口に設けられた入場ゲート14Aを通過する。入場ゲート14Aに設けたアクセスポイント13Aは、入場ゲート14Aに接近する利用者が保持する携帯端末Tと無線通信し、携帯端末TからIDを取得する。アクセスポイント13Aは、駅構外から駅構内へ移動(入場)する携帯端末Tから正当なIDを取得した場合、入場ゲート14Aに入場可を通知する。アクセスポイント13Aは、携帯端末Tの位置が入場ゲート14Aを通過して入場したことを検出した場合、当該携帯端末Tから取得したIDを含むトリップ開始情報をセンタサーバ11へ送信する。
A駅で入場した利用者は、A駅のホームに移動してX路線の列車へ乗車する。携帯端末Tを保持する利用者は、X路線の列車が所定位置に停止した状態でホームに設置されたホームドア15の可動柵15aが開放されたときに列車に乗車する。アクセスポイント13Cは、ホームドア15の可動柵15aの開閉状態を示す情報を取得するとともに、可動柵15aの近傍を含む無線通信範囲内の各携帯端末Tと無線通信することにより各携帯端末Tの位置を特定する。
アクセスポイント13Cは、ホームドア15の可動柵15aが閉鎖した状態から開放され、さらに開放された状態から再び閉鎖された状態に遷移する間に、IDで特定される携帯端末Tの位置がA駅のX路線のホーム上から列車内に遷移した場合に当該携帯端末Tを保持する利用者がX路線の列車に乗車したことを検出する。アクセスポイント13Cは、携帯端末Tから取得するIDに対応づけてA駅でX路線の列車に乗車したことを示す乗車情報を生成し、生成した乗車情報をセンタサーバ11へ送信する。
次に、A駅でX路線の列車に乗車した利用者は、B駅のホームでX路線の列車からY路線の列車に乗り換える。つまり、利用者は、B駅のX路線のホームで列車から降車し、B駅のY路線のホームで列車に乗車する。
B駅のX路線のホームドア15に設けたアクセスポイント13Cは、可動柵15aが閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移する間に、IDで特定される携帯端末Tの位置から列車内からホーム上に遷移した場合に当該携帯端末Tを保持する利用者がB駅でX路線の列車から降車したことを検出する。アクセスポイント13Cは、携帯端末Tから取得するIDに対応づけてB駅でX路線の列車から降車したことを示す降車情報を生成し、生成した降車情報をセンタサーバ11へ送信する。
さらに、B駅のY路線のホームドア15に設けたアクセスポイント13Cは、可動柵15aが閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移する間に、IDで特定される携帯端末Tの位置からホーム上から列車内に遷移した場合に当該携帯端末Tを保持する利用者がB駅でY路線の列車に降車したことを検出する。これにより、アクセスポイント13Cは、携帯端末Tから取得するIDに対応づけてB駅でY路線の列車に乗車したことを示す乗車情報を生成し、生成した乗車情報をセンタサーバ11へ送信する。
次に、B駅でY路線の列車に乗車した利用者は、C駅でX路線の列車から降車し、C駅で駅構外へ出場する。つまり、利用者は、C駅のY路線のホームで列車から降車し、C駅の改札口で駅構外へ出場する。
C駅のY路線のホームドア15に設けたアクセスポイント13Cは、可動柵15aが閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移する間に、IDで特定される携帯端末Tの位置から列車内からホーム上に遷移した場合に当該携帯端末Tを保持する利用者がC駅でY路線の列車から降車したことを検出する。アクセスポイント13Cは、携帯端末Tから取得するIDに対応づけてC駅でY路線の列車から降車したことを示す降車情報を生成し、生成した降車情報をセンタサーバ11へ送信する。
C駅の出場ゲート14Bに設けたアクセスポイント13Bは、出場ゲート14Bに接近する利用者が保持する携帯端末Tと無線通信し、携帯端末TからIDを取得する。アクセスポイント13Bは、駅構内から駅構外へ移動(出場)する携帯端末Tから正当なIDを取得した場合、出場ゲート14Bに出場の許可を通知する。アクセスポイント13Bは、携帯端末Tの位置が出場ゲート14Bを通過して出場したことを検出した場合、当該携帯端末Tから取得するIDを含むトリップ終了情報をセンタサーバ11へ送信する。
以上の処理によれば、センタサーバ11は、携帯端末Tに設定されるIDに対応づけた情報として、A駅における入場情報(トリップ開始情報)、A駅におけるX路線の列車への乗車情報、B駅におけるX路線の列車からの降車情報、B駅におけるY路線の列車への乗車情報、C駅におけるY路線の列車からの降車情報、および、C駅における出場情報(トリップ終了情報)を各駅に設置したアクセスポイント13から収集できる。これにより、センタサーバ11は、携帯端末Tから取得するIDで特定される利用者が実際に乗車した列車(実乗車)を示す情報を取得でき、実乗車に応じた運賃の計算および実乗車に応じた運賃収受が可能となる。
次に、実施形態に係る駅務システム1におけるセンタサーバ11の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る駅務システム1におけるセンタサーバ11の構成例を示すブロック図である。
図5に示す構成例において、センタサーバ11は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、記憶部24、および、ネットワーク(NW)通信部25を備える。
プロセッサ21は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ21は、ROM22又は記憶部24などの記憶装置に記憶されているプログラムに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ21は、ROM22又は記憶部24に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM22は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM22は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM23は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM23は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM23は、プロセッサ21が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部24は、書換え可能な不揮発性メモリとしての記憶装置である。例えば、記憶部24は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置である。記憶部24は、メモリI/Fに記憶媒体をセットしたもの(例えば、カードスロットにメモリカードをセットしたものなど)であっても良い。
記憶部24は、プログラム、制御データ、および、管理データなどの種々のデータを記憶する。記憶部24は、当該駅務システム1の利用者に関する情報を記憶する。例えば、記憶部24は、各利用者の携帯端末Tに設定する識別情報(ID)を含む個人情報を記憶する。また、記憶部24は、各利用者の携帯端末Tに設定するIDに対応づけて、各利用者に対する運賃決済(運賃収受)のための決済情報などを記憶しても良い。
また、記憶部24は、各アクセスポイント13から収集する情報をIDごとに記憶するデータベース24aを有する。データベース24aは、アクセスポイント13Aから取得する入場情報(トリップ開始情報)、アクセスポイント13Bから取得する出場情報(トリップ終了情報)、および、アクセスポイント13Cから取得する乗車情報および降車情報をIDごとに記憶する。例えば、データベース24aは、各IDについてトリップ開始情報からトリップ終了情報までの間の乗車情報および降車情報を一群のデータとなるように保存する。なお、データベース24aは、プロセッサ21が適宜アクセスできるものであれば良く、例えば、通信接続可能な別の装置に設けるようにしても良い。
NW通信部25は、他の装置とのデータ通信を行うためのインターフェースである。NW通信部25は、例えば、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェースである。NW通信部25は、鉄道事業者のネットワークにおける各駅の駅サーバ12を介してアクセスポイント13と通信する。本実施形態において、NW通信部25は、各アクセスポイント13と通信する通信部(第2の通信部、第3の通信部)である。
次に、実施形態に係る駅務システム1における無線通信装置としてのアクセスポイント13(13A、13B、13C)の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る駅務システム1における無線通信装置としてのアクセスポイント13(13A、13B、13C)の構成例を示すブロック図である。
図6に示す構成例において、アクセスポイント13(13A、13B、13C)は、プロセッサ31、ROM32、RAM33、記憶部34、無線通信部35、NW通信部36、および、インターフェース37を有する。
プロセッサ31は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ31は、ROM32、又は記憶部34に記憶されているプログラムに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ31は、ROM32又は記憶部34に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM32は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM32は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM33は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM33は、プロセッサ31が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部34は、書換え可能な不揮発性メモリとしての記憶装置である。例えば、記憶部34は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、又は他の記憶装置である。記憶部34は、例えば、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。また、記憶部34は、無線通信部35による無線通信相手となる携帯端末Tの位置の遷移に応じて携帯端末Tを保持する利用者の駅構内への入場、駅構外への出場、列車への乗車および列車からの降車などを検出したり、入場情報、出場情報、乗車情報および降車情報をセンタサーバへ送信するためのプログラムを記憶する。
アクセスポイント13Aの記憶部34には、携帯端末Tを保持する利用者の駅構内への入場を検出するためのプログラム、および、利用者の駅構内への入場を示す入場情報をセンタサーバ11へ送信するためのプログラムを記憶する。アクセスポイント13Bの記憶部34には、携帯端末Tを保持する利用者の駅構側への出場を検出するためのプログラム、および、利用者の駅構外への出場を示す出場情報をセンタサーバ11へ送信するためのプログラムを記憶する。
また、アクセスポイント13Cの記憶部34には、携帯端末Tを保持する利用者のホームから列車への乗車および利用者の列車からホームへの降車を検出するためのプログラムと利用者の列車への乗車を示す乗車情報および利用者の列車からの降車を示す降車情報をセンタサーバ11へ送信するためのプログラムとを記憶する。
無線通信部35、通信範囲をある携帯端末Tと無線通信する。また、無線通信部35は、通信相手となる携帯端末Tの位置を特定する機能を有する。例えば、無線通信部35は、複数のアンテナ35aを備え、各アンテナ35aでの1つの携帯端末Tとの通信状況に基づいて当該携帯端末Tの位置を特定する。無線通信部35は、上述したように、例えば、アクセスポイント13は、標準化された無線LANの規格の1つであるIEEE802.11ax(Wifi(登録商標)6)に準じて無線通信を行う。
NW通信部36は、センタサーバ11とデータ通信するためのインターフェースである。NW通信部36は、例えば、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェースである。NW通信部36は、ネットワーク接続される駅サーバ12を介してセンタサーバ11との通信を行う。
インターフェース37は、入場ゲートとしての改札装置14A、出場ゲートとしての改札装置14B、又は、ホームドア15と接続するためのインターフェースである。すなわち、アクセスポイント13Aのインターフェース37は、入場ゲートとしての改札装置14Aに接続される。アクセスポイント13Bのインターフェース37は、出場ゲートとしての改札装置14Bと接続される。アクセスポイント13Cのインターフェース37は、駅ホームに設置されるホームドア15と接続される。
次に、実施形態に係る駅務システム1における第2の無線通信装置としてのアクセスポイント13A、13Bに接続される改札装置14(14A、14B)の構成について説明する。
図7は、実施形態に係る駅務システム1における改札装置14(入場ゲート14A、出場ゲート14B)の構成例を示すブロック図である。
図7に示す構成例において、改札装置14(14A、14B)は、プロセッサ41、ROM42、RAM43、記憶部44、インターフェース(IF)46、人間検知器s、およびゲート機構48を有する。プロセッサ41は、ROM42、RAM43、記憶部44、インターフェース(IF)46、人間検知器s、およびゲート機構48に通信可能な状態で接続される。
プロセッサ41は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ41は、ROM42又は記憶部44に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ41は、ROM42又は記憶部44に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM42は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM42は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM43は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM43は、プロセッサ41の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM43は、プロセッサ41が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部44は、書換え可能な不揮発性のメモリを含む。例えば、記憶部44は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置である。記憶部44は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
インターフェース46は、アクセスポイント13A又は13Bに接続される。入場ゲートとしての改札装置14Aのインターフェース46には、当該改札装置14Aが形成する入場ゲート周辺(入場ゲートの入口側および入場ゲートの通路内を含む領域)を通信範囲とするアクセスポイント13Aを接続する。出場ゲートとしての改札装置14Bのインターフェース46には、当該改札装置14Bが形成する出場ゲート周辺(出場ゲートの入口側および出場ゲートの通路内を含む領域)を通信範囲とするアクセスポイント13Aを接続する。
人間検知器sは、当該改札装置14が形成するゲート(入場ゲート、出場ゲート)を通行する利用者又はゲートに接近する利用者を検知するためのセンサである。入場ゲートとしての改札装置14Aの人間検知器sは、駅構外から駅構内(入場方向)へ移動する利用者を検知するように設置される。出場ゲートとしての改札装置14Bの人間検知器sは、駅構内から駅構外(出場方向)へ移動する利用者を検知するように設置される。
ゲート機構48は、ドアGを開閉する開閉機構を備える。ゲート機構48は、プロセッサ41からの動作指示に応じてドアGを開閉させる。入場ゲートとしての改札装置14Aのゲート機構48は、利用者の入場を阻止する場合にドアGを閉鎖し、利用者の入場を許可する場合にドアGを開放する。出場ゲートとしての改札装置14Bのゲート機構48は、利用者の出場を阻止する場合にドアGを閉鎖し、利用者の出場を許可する場合にドアGを開放する。
なお、改札装置14は、センタサーバ11と通信するためのNW通信部を備えても良い。例えば、改札装置14は、駅ごとに設置される駅サーバ12を介してセンタサーバ11と通信するようにしても良い。NW通信部を備える改札装置14は、アクセスポイント13A、13Bが出力する入場情報および出場情報をセンタサーバ11へ送信するようにしても良い。また、改札装置14は、センタサーバ11から取得する情報に基づいてドアの開閉などのゲートの通行制御を行うようにしても良い。
次に、実施形態に係る駅務システム1における第1の無線通信装置としてのアクセスポイント13Cが設置されるホームドア15の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る駅務システム1におけるホームドア15の構成例を示すブロック図である。
図8に示す構成例において、ホームドア15は、プロセッサ51、ROM52、RAM53、記憶部54、インターフェース(IF)56、通信部57、および、ドア機構58を有する。プロセッサ51は、ROM52、RAM53、記憶部54、インターフェース(IF)56、通信部57、およびドア機構58に通信可能な状態で接続される。
プロセッサ51は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ51は、ROM52又は記憶部54に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ51は、ROM52又は記憶部54に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM52は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM52は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM53は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM53は、プロセッサ51の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM53は、プロセッサ51が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部54は、書換え可能な不揮発性のメモリを含む。例えば、記憶部54は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置である。記憶部54は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
インターフェース56は、アクセスポイント13Cに接続される。インターフェース46には、ホームドア15の可動柵15aに対してホーム側および当該ホームに沿って停止する列車側を通信範囲とするアクセスポイント13Aを接続する。
通信部57は、可動柵15aの開閉を指示する制御信号を取得するインターフェースである。例えば、通信部57は、可動柵15aを設けた側にホームに沿って停止する列車のドアの開閉に連動して可動柵15aの開閉を指示する制御信号を取得する。プロセッサ51は、通信部57により取得する制御信号に応じて可動柵15aの開閉を制御する。また、通信部57は、可動柵15aを設けた側にホームに沿って停止する列車のドアの開閉を示す信号を取得するのであっても良い。この場合、プロセッサ51は、列車のドアの開閉に応じて可動柵15aを開閉する制御するようにしても良い。
ドア機構58は、可動柵15aを開閉する開閉機構を備える。ドア機構58は、プロセッサ51からの動作指示に応じて可動柵15aを開閉させる。プロセッサ51は、列車側への移動を禁止する場合にドア機構58により可動柵15aを閉鎖し、列車に対する乗降を許可する場合にドア機構58により可動柵15aを開放する。
以下、実施形態に係る駅務システム1の動作について説明する。
まず、実施形態に係る駅務システム1において、利用者が入場ゲートとしての改札装置14Aを通行する場合のアクセスポイント13Aの動作について説明する。
図9は、実施形態に係る駅務システム1における入場ゲートとしての改札装置14Aに設置されるアクセスポイント13Aの動作例を説明するためのフローチャートである。
アクセスポイント13Aのプロセッサ31は、無線通信部35により個々の通信範囲において携帯端末Tとの無線通信を試行する(ST11)。例えば、無線通信部35は、通信範囲内に携帯端末Tが存在するかをサーチし、通信範囲内に存在する携帯端末Tと通信する。無線通信部35は、通信範囲内に携帯端末Tが存在する場合、当該携帯端末Tとの通信する、無線通信部35は、無線通信相手となる携帯端末Tの位置を特定するとともに、乗降管理アプリで設定されているIDを要求する。
プロセッサ31は、無線通信部35による無線通信する携帯端末Tを保持する人物が駅構内へ入場しようとする利用者(入場者)であるか否かを判断する(ST12)。例えば、プロセッサ31は、携帯端末Tが入場ゲート14Aの入口側にある場合、当該携帯端末Tを保持する利用者が入場しようとする人物であるかを監視する。プロセッサ31は、無線通信部35による無線通信で特定した携帯端末Tの位置の遷移によって、当該携帯端末Tを保持する人物が入場ゲート14Aから入場をしようする利用者であると判断するようにしても良い。また、プロセッサ31は、インターフェース37を介して接続される入場ゲート14Aが備える人間検知器sの検知結果などによって人物が入場ゲート14Aに進入又は接近したことを検知した場合に、当該人物が入場をしようする利用者であると判断するようにしても良い。
プロセッサ31は、入場しようとする利用者であると判断した場合(ST12、YES)、携帯端末Tから当該駅務システム1を利用可能(有効)な識別情報(ID)を取得したか否かを判断する(ST13)。例えば、プロセッサ31は、携帯端末Tから乗車管理アプリで設定された利用可能なIDを取得したか否かにより当該携帯端末Tを保持する利用者の入場の可否を判断する。
例えば、携帯端末Tは、乗車管理アプリによってトリップ中であるか否かを示す情報を保持し、トリップ中でない場合(前回のトリップが終了している場合)には利用可能なIDをアクセスポイント13Aへ送信し、トリップ中である場合(前回のトリップが終了していない場合)にはアクセスポイント13AへIDを送信せずに入場不可となるようにしても良い。この場合、プロセッサ31は、携帯端末Tから利用可能なIDの有無により入場の可否を判断する。
また、アクセスポイント13Aのプロセッサ31は、携帯端末Tから取得したIDが入場者のIDとして有効であるかをセンタサーバ11に問合せるようにしても良い。この場合、携帯端末Tは、アクセスポイント13Aからの要求に応じてIDを送信するようにすれば良い。携帯端末Tから取得したIDによる入場許可を示す情報をセンタサーバ11から取得すると、プロセッサ31は、当該携帯端末Tを保持する利用者の入場を許可とする。また、携帯端末Tから取得したIDによる入場不可を示す情報をセンタサーバ11から取得した場合、プロセッサ31は、当該携帯端末Tを保持する利用者の入場を不可とする。
携帯端末Tから利用可能なIDを取得できない場合、つまり、利用者の入場を不可とする場合(ST13、NO)、プロセッサ31は、入場ゲート14AにドアGを閉鎖させる制御信号を供給する(ST16)。入場ゲート14Aのプロセッサ41は、インターフェース46を介してドアGを閉鎖させる制御信号を取得した場合、ゲート機構48によりドアGを閉鎖する。また、プロセッサ31は、当該携帯端末Tの入場不可を入場ゲート14Aに通知するようにしても良い。この場合、入場ゲート14Aのプロセッサ41は、アクセスポイント13Aから入場不可の通知に応じてゲート機構48によりドアGを閉鎖するようにすれば良い。
また、携帯端末Tから利用可能なIDを取得した場合、つまり、携帯端末Tを保持する利用者の入場を許可する場合(ST13、YES)、プロセッサ31は、当該IDを含む入場情報(トリップ開始情報)を生成し、生成した入場情報をセンタサーバ11へ送信する(ST14)。これにより、センタサーバ11は、NW通信部25によりアクセスポイント13AからのIDを含む入場情報を取得し、IDに対応づけた入場情報をデータベース24aに記憶する。
さらに、通信相手となる携帯端末Tを保持する利用者の入場を許可する場合、プロセッサ31は、入場ゲート14AにドアGを開放させる制御信号を供給する(ST15)。また、入場ゲート14Aのプロセッサ41は、インターフェース46を介してドアGを開放させる制御信号を取得し、人間検知器sで検知する人物の位置などに応じてゲート機構48によりドアGを開放する。また、プロセッサ31は、当該携帯端末Tの入場可を入場ゲート14Aに通知するようにしても良い。この場合、入場ゲート14Aのプロセッサ41は、アクセスポイント13Aから入場可の通知に応じてゲート機構48によりドアGを開放するようにすれば良い。
以上のような処理によれば、入場ゲートに設けたアクセスポイントは、携帯端末から利用可能なIDを取得できた場合、IDを含む入場情報(トリップ開始情報)をセンタサーバへ送信し、入場ゲートによる携帯端末を保持する利用者の駅構内への入場を許可する。これにより、実施形態に係る駅務システムは、利用可能なIDをアクセスポイントに送信した携帯端末Tを保持する利用者を駅構内へ入場させるとともに、当該IDを含む入場情報をセンタサーバ11へ登録することができる。
次に、実施形態に係る駅務システム1において、列車へ乗車又は列車から降車(乗降)する駅のホームに設置されたホームドア15に設けたアクセスポイント13Cの動作について説明する。
図10は、実施形態に係る駅務システム1におけるホームドア15に設置されるアクセスポイント13Cの動作例を説明するためのフローチャートである。
各アクセスポイント13Cのプロセッサ31は、無線通信部35により個々の通信範囲において携帯端末Tとの無線通信を試行する(ST31)。例えば、無線通信部35は、通信範囲内に存在する携帯端末Tをサーチし、通信範囲内に存在する携帯端末Tと無線通信を実行する。また、各アクセスポイント13Cのプロセッサ31は、インターフェース37を介して接続されるホームドア15から可動柵15aの開閉状態を示す情報を常時取得する。
アクセスポイント13Cのプロセッサ31は、無線通信部35により携帯端末Tと無線通信を行った場合(ST31、YES)、当該携帯端末Tから取得するIDに対応づけて、ホームドア15の可動柵15aの開閉状態を示す情報と当該携帯端末Tの位置を示す情報とを保持(記録)する(ST32)。ここで、プロセッサ31は、利用可能なIDを取得できた携帯端末Tの位置をIDに対応づけて可動柵15aの開閉状態を示す情報とともに保持するものとする。
また、無線通信部35により携帯端末Tと無線通信を行った場合(ST31、YES)、プロセッサ31は、可動柵15aが閉鎖(閉)、開放(開)、閉鎖(閉)の順に遷移したかを判断する(ST33)。ホームドア15は、ホームに対する所定位置に停止した列車がドアを開放していない状態では可動柵15aを閉鎖する。従って、プロセッサ31は、列車がホームに対して所定位置に停止したことによって開放された可動柵15aが再び閉鎖された状態であるかを判断するものである。また、可動柵15aが所定位置に停止した列車のドアと連動して動作するものであるという前提であれば、プロセッサ31は、ST33において、可動柵15aの開閉状態から駅ホームに対して所定位置に停止した列車がドアを開けた後にドアを閉じたことを判断する。
なお、可動柵15aの開閉状態は、ホームドア15から取得する情報に基づいて検知することに限定されず、センサ等で検知するようにしても良い。また、アクセスポイント13Cのプロセッサ31がホームに対して所定位置に停止する列車のドアの開閉状態を取得できる構成であれば、可動柵15aの開閉状態の代わりに列車のドアの開閉状態が閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移したかを判断するようにしても良い。
可動柵15aが閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移した場合(ST33、YES)、プロセッサ31は、携帯端末Tの位置の遷移に基づいて列車への乗車した利用者がいるか否かを判断する(ST34)。プロセッサ31は、可動柵15aが閉、開、閉の順に遷移した場合に携帯端末の位置がホームから列車内に移動したものがあるかを判断する。
携帯端末Tが保持する利用者がホームから列車に乗り込む場合、携帯端末Tの位置は、可動柵15aが開放する前はホームに存在し、可動柵15aが一旦開放してから閉鎖した後(開放後の再び閉鎖した場合)は列車内に存在するものとなる。従って、プロセッサ31は、可動柵15aが閉、開、閉の順に遷移した場合にホームから列車内に移動した携帯端末Tを保持する利用者が列車に乗車したものと判断する。
ただし、可動柵15aに対応する列車のドア部分からは複数の利用者が乗り込むことがある。このため、プロセッサ31は、無線通信部35の通信範囲内に複数の携帯端末が存在する場合、各携帯端末について列車に乗車したかを判断するものとする。
携帯端末Tを保持する利用者が列車へ乗車したことを検出した場合(ST34、YES)、プロセッサ31は、列車へ乗車した携帯端末Tから取得したIDを含む乗車情報を生成する(ST35)。乗車情報は、携帯端末Tから取得したIDに対応づけて、実際に乗車した列車を示す情報を含む。例えば、乗車情報は、乗車した駅、乗車したホーム、乗車した路線、乗車した方面(例えば、上り又は下り、内回り又は外回りなど)、乗車した日時(日付と時刻)などを含む情報である。また、乗車情報には、列車の種別(特急、急行、各駅停車など)を示す情報などを含めても良い。
乗車情報を生成すると、プロセッサ31は、NW通信部36を介してセンタサーバ11へ乗車情報を送信する(ST36)。センタサーバ11は、NW通信部25により各アクセスポイント13Cからの乗車情報を取得する。センタサーバ11のプロセッサ21は、各アクセスポイント13Cから取得した乗車情報をIDごとにまとめてデータベース24aに記憶する。
また、可動柵15aが閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移した場合(ST33、YES)、プロセッサ31は、携帯端末Tの位置の遷移に基づいて列車から降車した利用者がいるか否かを判断する(ST37)。プロセッサ31は、可動柵15aが閉、開、閉の順に遷移した場合に携帯端末Tの位置が列車内からホームに移動したものがあるかを判断する。
携帯端末Tが保持する利用者が列車からホームへ降りる場合、携帯端末Tの位置は、可動柵15aが開放する前は列車内に存在し、可動柵15aが一旦開放してから閉鎖した後(開放後の再び閉鎖した場合)はホーム上に存在するものとなる。従って、プロセッサ31は、可動柵15aが閉、開、閉の順に遷移した場合に列車内からホームに移動した携帯端末Tを保持する利用者が列車から降車したものと判断する。
ただし、可動柵15aに対応する列車のドア部分からは複数の利用者が降車することがある。このため、プロセッサ31は、無線通信部35の通信範囲内に複数の携帯端末が存在する場合、各携帯端末について列車から降車したかを判断するものとする。
携帯端末Tを保持する利用者が列車から降車したことを検出した場合(ST37、YES)、プロセッサ31は、列車から降車した携帯端末Tから取得したIDを含む降車情報を生成する(ST38)。降車情報は、携帯端末Tから取得したIDに対応づけて、駅名だけでなく、実際に降車した列車を示す情報を含むようにしても良い。例えば、乗車情報は、降車した駅、降車したホーム、降車した列車の路線、降車した列車の運行方面(例えば、上り又は下り、内回り又は外回りなど)、降車した日時(日付と時刻)などを含む情報である。また、降車情報には、列車の種別(特急、急行、各駅停車など)を示す情報などを含めても良い。
降車情報を生成すると、プロセッサ31は、NW通信部36を介してセンタサーバ11へ降車情報を送信する(ST39)。センタサーバ11は、NW通信部25により各アクセスポイント13Cからの降車情報を取得する。センタサーバ11のプロセッサ21は、各アクセスポイント13Cから取得した降車情報をIDごとにまとめてデータベース24aに記憶する。
以上の処理によれば、駅のホームに設けたアクセスポイントは、無線通信する携帯端末の位置の移動によって当該携帯端末を保持する利用者が列車に乗車したこと、または、列車から降車したことを検出する。アクセスポイントは、列車への乗車を検出した場合には携帯端末を保持する利用者が実際に乗車した列車を示す情報を含む乗車情報をセンタサーバへ供給する。また、アクセスポイントは、列車からの降車を検出した場合には携帯端末を保持する利用者が実際に降車した列車を示す情報を含む降車情報をセンタサーバへ供給する。
これにより、センタサーバは、実際に列車に乗車したことと列車から降車したことを示す情報を各利用者のIDごとにまとめて管理することができ、各利用者の実乗車を特定したり実乗車に応じた運賃を算出したりすることができる。この結果として、駅務システムは、入出場の駅だけでなく、利用者が実際に乗車した列車に応じた運賃を収受することも可能となる。
次に、実施形態に係る駅務システム1において、利用者が出場ゲートとしての改札装置14Bを通行する場合のアクセスポイント13Bの動作について説明する。
図11は、実施形態に係る駅務システム1における出場ゲートとしての改札装置14Bに設置されるアクセスポイント13Bの動作例を説明するためのフローチャートである。
各アクセスポイント13Bのプロセッサ31は、無線通信部35によりそれぞれの通信範囲において携帯端末Tとの無線通信を試行する(ST51)。例えば、無線通信部35は、通信範囲内に存在する携帯端末Tをサーチし、通信範囲内に存在する携帯端末Tと無線通信する。無線通信部35は、通信範囲内に携帯端末Tが存在する場合(ST51、YES)、当該携帯端末Tとの通信する。無線通信部35は、無線通信相手となる携帯端末Tの位置を特定するとともに、乗降管理アプリで設定されているIDを要求する。
プロセッサ31は、無線通信部35による無線通信相手となる携帯端末Tを保持する人物が駅構外へ出場しようとする利用者(出場者)であるか否かを判断する(ST52)。例えば、プロセッサ31は、携帯端末Tが出場ゲート14Bの入口側(駅構内側)にある場合、当該携帯端末Tを保持する利用者が出場しようとする人物であるかを監視する。プロセッサ31は、無線通信部35による無線通信で特定した携帯端末Tの位置の遷移によって、当該携帯端末Tを保持する人物が出場ゲート14Bから出場をしようする利用者であるかを判断する。また、プロセッサ31は、インターフェース37を介して接続される出場ゲート14Bが備える人間検知器sの検知結果などによって人物が出場ゲート14Bに進入又は接近したことを検知した場合に、当該人物が出場をしようする利用者であると判断するようにしても良い。
プロセッサ31は、出場しようとする利用者であると判断した場合(ST52、YES)、携帯端末Tから当該駅務システム1を利用可能(有効)な識別情報(ID)を取得したか否かを判断する(ST53)。例えば、プロセッサ31は、携帯端末Tから乗車管理アプリで設定された利用可能なIDを取得したか否かにより当該携帯端末Tを保持する利用者の入場の可否を判断する。
例えば、携帯端末Tは、乗車管理アプリによってトリップ中であるか否かを示す情報を保持し、トリップ中である場合には利用可能なIDをアクセスポイント13Bへ送信し、トリップ中でない場合(トリップ開始の記録がない場合)にはアクセスポイント13BへIDを送信せずに出場不可となるようにしても良い。この場合、プロセッサ31は、携帯端末Tから利用可能なIDを取得できたか否かにより出場の可否を判断する。
また、アクセスポイント13Bのプロセッサ31は、携帯端末Tから取得したIDが出場者のIDとして有効であるかをセンタサーバ11に問合せるようにしても良い。この場合、携帯端末Tは、アクセスポイント13Bからの要求に応じてIDを送信するようにすれば良い。携帯端末Tから取得したIDによる出場許可を示す情報をセンタサーバ11から取得すると、プロセッサ31は、当該携帯端末Tを保持する利用者の出場を許可とする。また、携帯端末Tから取得したIDによる出場不可を示す情報をセンタサーバ11から取得した場合、プロセッサ31は、当該携帯端末Tを保持する利用者の入場を不可とする。
なお、センタサーバ11は、受信したIDに対応する情報によって運賃を計算し、運賃収受が可能な否かにより出場の可否を判定するようにしても良い。この場合、センタサーバ11のプロセッサ21は、アクセスポイント13Bからの問合せに対して、当該IDの入場情報、乗車情報および降車情報に基づいて当該IDの実乗車に対応する運賃を計算する。センタサーバ11のプロセッサ21は、計算した運賃が当該IDに対応づけられている決済情報(例えば、プリペイド方式であれば残額など)によって決済が可能であるか否かより運賃収受が可能か否かを判定する。センタサーバ11のプロセッサ21は、運賃収受の可否に応じた出場の可否を示す情報をアクセスポイント13Bへ送信する。これにより、アクセスポイント13Bは、センタサーバ11が計算する実運賃に基づく出場可否の判定結果に応じて利用者の出場の可否を特定できる。
携帯端末Tから利用可能なIDを取得できない場合、つまり、利用者の出場を不可とする場合(ST53、NO)、プロセッサ31は、出場ゲート14BにドアGを閉鎖させる制御信号を供給する(ST56)。出場ゲート14Bのプロセッサ41は、インターフェース46を介してドアGを閉鎖させる制御信号を取得した場合、ゲート機構48によりドアGを閉鎖する。また、プロセッサ31は、当該携帯端末Tの出場不可を出場ゲート14Bに通知するようにしても良い。この場合、出場ゲート14Bのプロセッサ41は、アクセスポイント13Bから入場不可の通知に応じてゲート機構48によりドアGを閉鎖するようにすれば良い。
また、携帯端末Tから利用可能なIDを取得した場合、つまり、携帯端末Tを保持する利用者の出場を許可する場合(ST53、YES)、プロセッサ31は、当該IDを含む出場情報を生成し、出場情報をセンタサーバ11へ通知する(ST54)。センタサーバ11は、NW通信部25によりアクセスポイント13BからのIDを含む出場情報を取得し、IDに対応づけた出場情報をデータベース24aに記憶する。
また、通信相手となる携帯端末Tを保持する利用者の入場を許可する場合、プロセッサ31は、出場ゲート14BにドアGを開放させる制御信号を供給する(ST55)。また、出場ゲート14Bのプロセッサ41は、インターフェース46を介してドアGを開放させる制御信号を取得し、人間検知器sで検知する人物の位置などに応じてゲート機構48によりドアGを開放する。また、プロセッサ31は、当該携帯端末Tの出場可を出場ゲート14Bに通知するようにしても良い。この場合、出場ゲート14Bのプロセッサ41は、アクセスポイント13Bから入場可の通知に応じてゲート機構48によりドアGを開放するようにすれば良い。
以上のような処理によれば、出場ゲートに設けたアクセスポイントは、携帯端末から利用可能なIDを取得できた場合、IDを含む出場情報(トリップ終了情報)をセンタサーバへ送信し、出場ゲートによる携帯端末を保持する利用者の駅構外への出場を許可する。
これにより、実施形態に係る駅務システムは、利用可能なIDをアクセスポイントに送信した携帯端末Tを保持する利用者を駅構外へ出場させるとともに、当該IDを含む出場情報をセンタサーバへ送信することができる。この結果、センタサーバは、IDごとの入場情報、乗車情報、降車情報および出場情報に基づいてIDに対応する利用者が実際に乗車した列車(実乗車)に対する運賃を計算することでき、実乗車に応じた運賃を収受することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…センタサーバ、13A、13B…アクセスポイント(第2の無線通信装置)、13C…アクセスポイント(第1の無線通信装置)、14(14A、14B)…改札装置(入場ゲート、出場ゲート)、21…プロセッサ(第2プロセッサ)、24…記憶部、24a…データベース、25…NW通信部(通信部、第2、第3の通信部)、31…プロセッサ(第1、第2のプロセッサ)、35…無線通信部、36…NW通信部(通信部、第1、第2の通信部)、37…インターフェース。

Claims (6)

  1. 各駅のホームに設置される複数の無線通信装置とセンタサーバとを含む駅務システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記センタサーバと通信する第1の通信部と、
    携帯端末と無線通信し、無線通信先となる携帯端末の位置を特定する無線通信部と、
    前記無線通信部が無線通信先となる携帯端末から識別情報を取得し、前記携帯端末の位置に基づいて前記携帯端末を所持する人物の列車への乗車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む乗車情報を前記センタサーバへ送信し、前記携帯端末の位置に基づいて前記携帯端末を所持する人物の列車からの降車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む降車情報を前記センタサーバへ送信する第1のプロセッサと、を有し、
    前記センタサーバは、
    前記複数の無線通信装置と通信する第2の通信部と、
    前記無線通信装置から取得する乗車情報および降車情報を識別情報ごとにデータベースに記憶する第2のプロセッサと、を有する、
    駅務システム。
  2. 前記乗車情報は、前記携帯端末を所持する人物が乗車した列車の路線を示す情報を含む、
    請求項1に記載の駅務システム。
  3. 前記第1のプロセッサは、前記携帯端末の位置が駅のホームから列車内に遷移した場合に前記携帯端末を所持する人物の列車への乗車を検出し、前記携帯端末の位置が列車内から駅のホームに遷移した場合に前記携帯端末を所持する人物の列車からの降車を検出する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載の駅務システム。
  4. 前記ホームに設置された可動柵の開閉状態を示す信号を取得するインターフェースを有し、
    前記第1のプロセッサは、前記インターフェースにより取得する信号によって前記可動柵の開閉状態を特定し、前記可動柵が閉鎖、開放、閉鎖の順に遷移する間に、前記携帯端末の位置が駅のホームから列車内に遷移した場合には前記携帯端末を所持する人物の列車への乗車を検出し、前記携帯端末の位置が列車内から駅のホームに遷移した場合には前記携帯端末を所持する人物が列車からの降車を検出する、
    請求項3に記載の駅務システム。
  5. 前記インターフェースは、前記ホームに設置された可動柵を開閉するホームドアに接続し、
    前記無線通信部は、前記インターフェースを介して接続される前記ホームドアの可動柵のホーム側と列車側とを通信範囲に含み、無線通信先となる携帯端末の位置が可動柵のホーム側にあるか列車側にあるかを特定する、
    請求項4に記載の駅務システム。
  6. 駅の改札口に設置される第1の無線通信装置と各駅のホームに設置される第2の無線通信装置とセンタサーバとを含む駅務システムであって、
    前記第1の無線通信装置は、
    前記センタサーバと通信する第1の通信部と、
    携帯端末と無線通信し、無線通信先となる携帯端末の位置を特定する第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部が無線通信先となる携帯端末から識別情報を取得し、前記携帯端末の位置に基づいて前記携帯端末を所持する人物の列車への乗車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む乗車情報を前記センタサーバへ送信し、前記携帯端末を所持する人物の列車からの降車を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む降車情報を前記センタサーバへ送信する第1のプロセッサと、を有し、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記センタサーバと通信する第2の通信部と、
    携帯端末と無線通信し、無線通信先となる携帯端末の位置を特定する第2の無線通信部と、
    前記第2の無線通信部が無線通信先となる携帯端末から識別情報を取得し、前記携帯端末を所持する人物の駅構内への入場を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む入場情報を前記センタサーバへ送信し、前記携帯端末を所持する人物の駅構内から駅構外への出場を検出した場合には当該携帯端末から取得した識別情報を含む出場情報を前記センタサーバへ送信する第2のプロセッサと、を有し、
    前記センタサーバは、
    前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置と通信する第3の通信部と、
    前記第1の無線通信装置から取得する乗車情報および降車情報と前記第2の無線通信装置から取得する入場情報および出場情報とを識別情報ごとにデータベースに記憶する第3のプロセッサと、を有する、
    駅務システム。
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