JP7480425B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、排気マフラーを備える鞍乗り型車両において、ステー部の熱から乗員を保護できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両は、車体と、排気マフラーとを備え、前記排気マフラーが、内部を排気が通るマフラー本体と、前記マフラー本体に対し上方に延出するステー部とを備え、前記ステー部が前記車体に固定される鞍乗り型車両において、前記ステー部を覆うカバーが設けられ、前記カバーを構成する素材の伝熱性は、前記排気マフラーを構成する素材の伝熱性よりも低いことを特徴とする。
また、上述の構成において、前記囲み部は、前記固定具を周囲から囲む筒状部であり、前記囲み部の前記外端は、前記筒状部の外端であり、前記筒状部の前記外端には、前記固定具を車幅方向外側に露出させる開口が設けられても良い。
また、上述の構成において、前記固定具は、前記グラブレール側固定部を前記車体に締結するナット部材を備え、前記ナット部材は、前記車体のねじ部に螺合するナット部と、前記ナット部から車幅方向外側に延出する軸部とを備え、前記ステー部は、前記軸部に取り付けられ、前記カバーは、前記軸部を上方から覆っても良い。
また、上述の構成において、前記マフラーカバー部は、前記マフラーカバー部を上下に貫通する開口部を備えても良い。
さらに、上述の構成において、前記カバーは、車両側面視で、同乗者が着座するパッセンジャーシートの真下に設けられ、前記ステー部を上方及び車幅方向外側から覆っても良い。
この構成によれば、マフラー本体に対し上方に延出するステー部がカバーで覆われるため、乗員がステー部に触れることを防止でき、ステー部の熱から乗員を保護できる。カバーを構成する素材の低い伝熱性により、カバーが熱くなることを抑制でき、ステー部の熱から乗員を保護できる。
この構成によれば、ステー部を固定する固定具がカバーの囲み部によって囲まれるため、熱くなった固定具に乗員が触れることが抑制される。また、囲み部の外端が固定具の外端よりも車幅方向外側に位置するため、乗員が固定具に触れることを効果的に抑制できる。
また、上述の構成において、囲み部は、固定具を周囲から囲む筒状部であり、囲み部の外端は、筒状部の外端であり、筒状部の外端には、固定具を車幅方向外側に露出させる開口が設けられても良い。
この構成によれば、囲み部が筒状部であるため、固定具を広範囲に亘って覆うことができ、保護効果が高い。また、筒状部の開口から固定具に容易にアクセスできるため、メンテナンス性が良い。さらに、開口を通る気流によって固定具を冷却できる。
この構成によれば、排気マフラーのステー部を固定する固定具を利用してグラブレールを車体に固定でき、部品点数を削減できる。この構造では、グラブレールとステー部とが近くなり、グラブレールを把持する乗員とステー部とが近くなるが、カバーによって、ステー部の熱から乗員を保護できる。
また、上述の構成において、固定具は、グラブレール側固定部を車体に締結するナット部材を備え、ナット部材は、車体のねじ部に螺合するナット部と、ナット部から車幅方向外側に延出する軸部とを備え、ステー部は、軸部に取り付けられ、カバーは、軸部を上方から覆っても良い。
この構成によれば、ナット部から車幅方向外側に延出する軸部を利用して、簡単な構造でステー部を支持できる。固定具は、ナット部及び軸部を備えて車幅方向に長くなるが、軸部がカバーによって上方から覆われるため、固定具の熱から乗員を保護できる。
この構成によれば、乗員が触れ易いマフラー本体の上面側をカバーのマフラーカバー部が覆うため、マフラー本体の熱から乗員を効果的に保護できる。また、マフラーカバー部がマフラー本体の軸方向に延びるため、小型のマフラーカバー部であっても効率良く乗員を熱から保護できる。
また、上述の構成において、マフラーカバー部は、マフラーカバー部を上下に貫通する開口部を備えても良い。
この構成によれば、開口部を通る気流によって排気マフラーを冷却できる。
この構成によれば、パッセンジャーシートに着座する同乗者を、カバーによってステー部の熱から効果的に保護できる。
自動二輪車1は、車体フレーム10と、車体フレーム10に支持されるエンジン11と、前輪2を操舵自在に支持するフロントフォーク12と、後輪3を支持するスイングアーム13と、乗員用のシート14とを備える車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
図1~図3を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から自動二輪車1の後部まで後方に延出するメインフレーム16と、メインフレーム16の後部から下方に延出するピボットフレーム17とを備える。
シートフレーム部19は、メインチューブ18よりも上下の長さが大きく、メインチューブ18に対し下方に膨出する。
ピボットフレーム17は、シートフレーム部19の下端から下方に延出する。シート14は、シートフレーム部19に支持される。シート14は、シートフレーム部19の上面を上方から覆う。
フロントフォーク12の上端部には、操舵用のハンドル21が取り付けられる。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに支持される。
スイングアーム13の後部とシートフレーム部19の後部との間には、左右一対のリアクション23が掛け渡される。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸30を収納するクランクケース31と、クランクケース31の前面から前方に延出するシリンダー部32とを備える内燃機関である。
エンジン11は、シリンダー部32の軸線32aが車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる水平エンジンである。
クランク軸30に接続されるピストン(不図示)は、軸線32aに沿ってシリンダー部32内を前後に往復運動する。
エンジン11の排気管35は、シリンダー部32の下面に設けられる排気ポートから後方に延びる。排気管35の後端には、排気マフラー36が接続される。
燃料タンク41は、エアクリーナー38の下方に配置される。
自動二輪車1の各部に電力を供給するバッテリー42は、エアクリーナー38に支持される。
部品や物品を収納可能な収納ボックス45は、シートフレーム部19の外側面に取り付けられる。
ヘッドライト46は、ヘッドパイプ15の前方に配置される。フロントフェンダー47は、フロントフォーク12に取り付けられる。
後輪3を上方から覆うリアフェンダー48は、シートフレーム部19に取り付けられる。
詳細には、メインフレーム16は、メインフレーム16の左側の側面部を構成する左側部材51と、メインフレーム16の右側の側面部を構成する右側部材52と、メインフレーム16の下面部を構成する下側部材53と、メインフレーム16の後面部を構成する後側部材54を備える。
左側部材51及び右側部材52は、上下方向及び前後方向に延びる板材であり、全体的に見ると、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される。左側部材51及び右側部材52は、上下方向よりも前後方向に長い板材であり、メインチューブ18及びシートフレーム部19を構成する。
左側部材51と右側部材52とは、略左右対称に設けられる。
下側部材53は、左側部材51の下縁部及び右側部材52の下縁部を車幅方向に接続する板材である。
後側部材54は、左側部材51の後端部及び右側部材52の後端部を車幅方向に接続する。
シートフレーム部19の上面の大部分には、上方に開口するフレーム開口部57が設けられる。フレーム開口部57は、平面視では、車幅方向よりも車両前後方向に長く延びる。
シートフレーム部19の内側には、左側部材51、右側部材52、及び下側部材53によって囲まれる内部空間58が形成される。内部空間58は、フレーム開口部57から上方に露出する。フレーム開口部57は、シート14によって覆われる。
エアクリーナー38、燃料タンク41、及びバッテリー42は、内部空間58に配置される。
リアクション23の上端部23aは、サスペンション支持部59に支持される。
自動二輪車1は、荷物等を支持するリアキャリア60を、パッセンジャーシート14bの後方に備える。
リアキャリア60は、シート14の後方に位置する荷台部60aと、荷台部60aから前下方に延出する左右一対のレール部60bとを備える。
リアキャリア60は、パッセンジャーシート14bに着座する同乗者が把持可能なグラブレールとしても機能する。
排気マフラー36は、排気音を低減する。排気マフラー36は、排気の熱によって加熱されて高温になる。
排気マフラー36は、シート14の下方且つ後輪3の上方において、シートフレーム部19の車幅方向外側に配置される。排気マフラー36は、車両側面視では、シートフレーム部19、リアフェンダー48、及びリアクション23に車幅方向外側から重なる。
また、排気マフラー36は、マフラー本体61から上方に延出するステー部65と、マフラー本体61から下方に延出する第2ステー部66とを備える。
接続管62の排気の上流端は、排気管35(図1)に接続される。排気マフラー36は、接続管62を車幅方向外側から覆う接続管カバー67(図6)を備える。
シリンダー部32の排気は、排気管35、接続管62、及びマフラー本体61を通り、マフラー本体61の後面の排気口61aから後方に排出される。
排気マフラー36は、ステー部65及び第2ステー部66を介し車体に支持される。
詳細には、ステー部65は、車体としての車体フレーム10に設けられたサスペンション支持部59(図2、図3)に支持される。また、第2ステー部66は、例えば、車体としてのステップホルダー44に支持される。
マフラーカバー63は、マフラー本体61の車幅方向の外側面に沿ってマフラー本体61の軸方向に延び、マフラー本体61の略全長に亘って、マフラー本体61を覆う。
マフラーカバー63は、マフラー本体61を車幅方向外側から覆う側面カバー部63aと、マフラー本体61を上方から覆う上面カバー部63bとを備える。
このため、マフラー本体61の上面の後部には、マフラーカバー63によって上方から覆われない上方露出部61cが形成される。
ステー部65は、上方露出部61cに設けられ、上方露出部61cから上方に延出する。ステー部65は、カバー固定部61dの後方に配置される。
リアクション23の一部は、凹部68内に配置される。このため、マフラー本体61を車幅方向内側に寄せて配置でき、マフラー本体61を車幅方向にコンパクトに配置できる。
ステー部65は、マフラー本体61の軸方向において凹部68と重複する位置、且つ凹部68の車幅方向外側の位置に設けられる。
図4~図9を参照し、カバー70は、マフラー本体61の上面に沿ってマフラー本体61の軸方向(車両前後方向)に延びる板状のマフラーカバー部71と、マフラーカバー部71から上方に延出するステーカバー部72とを一体に備える。
本体部71aは、縁部63cに沿って前後に延びる板材である。
外縁部71bは、マフラーカバー部71の車幅方向外側の外縁部である。外縁部71bは、マフラーカバー63の縁部63cとマフラー本体61の上面との間に入り込む。
外縁部71bは、本体部71aの上面に対し下方に位置するように段状に形成される。
マフラーカバー部71の本体部71aには、カバー固定具74が配置される座部71cが設けられる。座部71cは、本体部71aの上面に対し下方に凹む凹部である。
カバー固定具74は、座部71cに上方から挿通され、上方露出部61cのカバー固定部61dに締結される。
カバー固定具74は、前後に一対設けられる。カバー固定具74は、ステーカバー部72の前方に配置される。
マフラー本体61の上面は、開口部71dから上方に露出する。
サスペンション支持部59は、シートフレーム部19の外側面に設けられる台座部59aと、台座部59aから車幅方向外側に延出する支持軸59bとを備える。台座部59aは、支持軸59bよりも大径である。
支持軸59bの外端部は、ナット部材75が締結される雄ねじ部59c(ねじ部)である。
リアクション23の上端部23aは、支持軸59bに嵌合し、台座部59aに突き当てられる。
グラブレール側固定部60cは、支持軸59bに嵌合し、上端部23aに突き当てられる。
上端部23a及びグラブレール側固定部60cは、ナット部材75が支持軸59bに締結されることで、ナット部材75と台座部59aとの間に挟持される。すなわち、上端部23a及びグラブレール側固定部60cは、ナット部材75によってサスペンション支持部59に共締めされる。
台座部59aと上端部23aとの間には、ワッシャー76aが介装される。上端部23aとグラブレール側固定部60cとの間には、ワッシャー76bが介装される。グラブレール側固定部60cとナット部材75との間には、ワッシャー76cが介装される。
軸部75bには、第2のナット77が螺合する。
ナット部材75及び第2のナット77は、ステー部65を車体に固定する固定具80を構成する。
軸部75bは、ナット部75a及び支持軸59bと同軸の位置関係で設けられるとともに、ナット部75aよりも小径である。
軸部75bにおいて、ナット部75aの軸方向の端面75cと第2のナット77との間には、カラー78と、弾性部材79とが設けられる。
弾性部材79は、カラー78の筒状部78aの外周に嵌合する筒状部材である。弾性部材79は、弾性部材79の外周を一周する環状の溝部79aを備える。
弾性部材79は、第2のナット77の締結力によって、フランジ部78bと端面75cとの間で圧縮される。
ステー部65は、軸部75bに設けられた弾性部材79の溝部79aに取付筒部65bが係合することで、固定具80に支持される。すなわち、ステー部65は、固定具80を介し、車体フレーム10のサスペンション支持部59に接続され、車体フレーム10によって支持される。
ステーカバー部72は、ステー部65を覆うが、ステー部65に接触しないように、ステーカバー部72とステー部65との間には隙間が設けられる。
側壁部81は、車両側面視で、側壁部81の外形がステー部65の外形に沿った形状となるように形成されており、側壁部81の外形は、上方に向かうに従って先細る略三角形である。
詳細には、上壁部82は、側壁部81の前縁、側壁部81の上縁、及び側壁部81の後縁から車幅方向内側に延出し、ステー部65を、前方、上方、及び後方から覆う。
上壁部82は、車両側面視では、ステー部65の外形に沿う逆V字状である。
上壁部82の前側の下端及び上壁部82の後側の下端は、マフラーカバー部71の上面に接続される。
上壁部82は、ステー部65の他に、ナット部材75、カラー78、弾性部材79も周囲から覆う。
囲み部83は、側壁部81から車幅方向外側に延出する円筒状の筒状部であり、固定具80と略同軸の位置関係で配置される。
囲み部83の内周部83aにより区画される孔は、側壁部81を車幅方向に貫通し、ステーカバー部72の内側の空間を、ステーカバー部72の外側の空間に連通させる。
詳細には、固定具80は、軸部75bの外端部及び第2のナット77が、囲み部83によって覆われる。
囲み部83の外端83bは、第2のナット77における車幅方向の外端77aよりも車幅方向外側に位置する。すなわち、第2のナット77は、囲み部83内に納まっており、外端83bに対し車幅方向の外側に突出しない。ここで、第2のナット77の外端77aは、固定具80の車幅方向の外端である。
カバー70は、ステーカバー部72の後面部とマフラーカバー部71の後部の上面とを接続するリブ84を備える。
マフラー本体61、マフラーカバー63、及びステー部65は、排気マフラー36を構成する部材である。マフラー本体61、マフラーカバー63、及びステー部65を構成する素材の伝熱性は、カバー70を構成する素材の伝熱性よりも低い。このため、カバー70が熱くなることを抑制でき、ステー部65の熱から乗員を保護できる。
ここで、マフラー本体61、マフラーカバー63、及びステー部65を構成する素材は、例えば金属である。この金属としては、例えば、鉄系材料、及び、軽金属の合金等である。
カバー70を構成する素材は、例えば合成樹脂である。
カバー70は、マフラーカバー部71によってマフラー本体61の上面を覆う。このため、伝熱性が低いカバー70によってマフラー本体61を上方から覆うことができ、乗員をマフラー本体61の熱から保護できる。
また、囲み部83は、ステーカバー部72の内側の空間を車幅方向外側に連通させる。このため、囲み部83内及びステーカバー部72の内側の空間を流れる気流によって、ステー部65及び固定具80を冷却できる。
また、走行風は、ステーカバー部72の前方に設けられた開口部71dからカバー70の内側に入り、ステーカバー部72に流入する。このため、開口部71dから流入する走行風によって、マフラー本体61、ステー部65、及び固定具80を冷却できる。開口部71dが設けられるマフラーカバー部71は、車両側面視で後上がりに傾斜している。このため、正面視で、開口部71dの面積が上下に大きくなり、走行風をステーカバー部72に効率良く流すことができる。
この構成によれば、マフラー本体61に対し上方に延出するステー部65がカバー70で覆われるため、乗員がステー部65に触れることを防止でき、ステー部65の熱から乗員を保護できる。カバー70を構成する素材の低い伝熱性により、カバー70が熱くなることを抑制でき、ステー部65の熱から乗員を保護できる。
この構成によれば、ステー部65を固定する固定具80がカバー70の囲み部83によって囲まれるため、熱くなった固定具80に乗員が触れることが抑制される。また、囲み部83の外端83bが固定具80の外端77aよりも車幅方向外側に位置するため、乗員が固定具80に触れることを効果的に抑制できる。
また、囲み部83は、固定具80を周囲から囲む筒状部であり、囲み部83の外端83dは、筒状部の外端であり、筒状部の外端には、固定具80を車幅方向外側に露出させる開口83cが設けられる。
この構成によれば、囲み部83が筒状部であるため、固定具80を広範囲に亘って覆うことができ、保護効果が高い。また、筒状部の開口83cから固定具80に容易にアクセスできるため、メンテナンス性が良い。さらに、開口83cを通る気流によって固定具80を冷却できる。
この構成によれば、排気マフラー36のステー部65を固定する固定具80を利用してリアキャリア60を車体フレーム10に固定でき、部品点数を削減できる。この構造では、リアキャリア60とステー部65とが近くなり、リアキャリア60を把持する乗員とステー部65とが近くなるが、カバー70によって、ステー部65の熱から乗員を保護できる。
また、固定具80は、グラブレール側固定部60cを車体フレーム10に締結するナット部材75を備え、ナット部材75は、車体フレーム10の雄ねじ部59cに螺合するナット部75aと、ナット部75aから車幅方向外側に延出する軸部75bとを備え、ステー部65は、軸部75bに取り付けられ、カバー70は、軸部75bを上方から覆う。
この構成によれば、ナット部75aから車幅方向外側に延出する軸部75bを利用して、簡単な構造でステー部65を支持できる。固定具80は、ナット部75a及び軸部75bを備えて車幅方向に長くなるが、軸部75bがカバー70によって上方から覆われるため、固定具80の熱から乗員を保護できる。
この構成によれば、乗員が触れ易いマフラー本体61の上面側を、伝熱性が低いカバー70のマフラーカバー部71が覆うため、マフラー本体61の熱から乗員を効果的に保護できる。また、マフラーカバー部71がマフラー本体61の軸方向に延びるため、小型のマフラーカバー部71であっても効率良く乗員を熱から保護できる。
また、マフラーカバー部71は、マフラーカバー部71を上下に貫通する開口部71dを備える。
この構成によれば、開口部71dを通る走行風等の気流によって排気マフラー36を冷却できる。
この構成によれば、パッセンジャーシート14bに着座する同乗者を、カバー70によってステー部65の熱から効果的に保護できる。
上記実施の形態では、自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
10 車体フレーム(車体)
14b パッセンジャーシート
36 排気マフラー
59c 雄ねじ部(ねじ部)
60 リアキャリア(グラブレール)
60c グラブレール側固定部
61 マフラー本体
65 ステー部
70 カバー
71 マフラーカバー部
71d 開口部
75 ナット部材
75a ナット部
75b 軸部
77a 外端(固定具における車幅方向の外端)
80 固定具
83 囲み部
83b 外端
83c 開口
Claims (8)
- 車体(10)と、排気マフラー(36)とを備え、前記排気マフラー(36)が、内部を排気が通るマフラー本体(61)と、前記マフラー本体(61)に対し上方に延出するステー部(65)とを備え、前記ステー部(65)が前記車体(10)に固定される鞍乗り型車両において、
前記ステー部(65)を覆うカバー(70)が設けられ、
前記カバー(70)は、前記ステー部(65)を車幅方向外側から覆う側壁部(81)と、前記側壁部(81)から車幅方向内側に延出し、前記ステー部(65)を覆う上壁部(82)とを備え、
前記側壁部(81)の外形は、車両側面視で、前記ステー部(65)の外形に沿った形状となるように上方に向かうに従って先細る略三角形に形成され、
前記カバー(70)を構成する素材の伝熱性は、前記排気マフラー(36)を構成する素材の伝熱性よりも低いことを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記ステー部(65)は、前記ステー部(65)に対し車幅方向に挿通される固定具(80)によって前記車体(10)に締結され、
前記カバー(70)は、前記固定具(80)を周囲から覆う囲み部(83)を備え、
前記囲み部(83)における車幅方向の外端(83b)は、前記固定具(80)における車幅方向の外端(77a)よりも車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。 - 前記囲み部(83)は、前記固定具(80)を周囲から囲む筒状部であり、前記囲み部(83)の前記外端(83b)は、前記筒状部の外端であり、
前記筒状部の前記外端には、前記固定具(80)を車幅方向外側に露出させる開口(83c)が設けられることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。 - 乗員が把持可能なグラブレール(60)が設けられ、前記グラブレール(60)は、前記車体(10)に固定されるグラブレール側固定部(60c)を備え、
前記グラブレール側固定部(60c)は、前記固定具(80)によって前記車体(10)に固定されることを特徴とする請求項2または3記載の鞍乗り型車両。 - 前記固定具(80)は、前記グラブレール側固定部(60c)を前記車体(10)に締結するナット部材(75)を備え、
前記ナット部材(75)は、前記車体(10)のねじ部(59c)に螺合するナット部(75a)と、前記ナット部(75a)から車幅方向外側に延出する軸部(75b)とを備え、
前記ステー部(65)は、前記軸部(75b)に取り付けられ、
前記カバー(70)は、前記軸部(75b)を上方から覆うことを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。 - 前記カバー(70)は、筒状の前記マフラー本体(61)の上面を上方から覆うマフラーカバー部(71)を備え、
前記マフラーカバー部(71)は、前記マフラー本体(61)の軸方向に延びることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記マフラーカバー部(71)は、前記マフラーカバー部(71)を上下に貫通する開口部(71d)を備えることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
- 前記カバー(70)は、車両側面視で、同乗者が着座するパッセンジャーシート(14b)の真下に設けられ、前記ステー部(65)を上方及び車幅方向外側から覆うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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