JP7200284B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、後輪を揺動自在に支持するスイングアームと、ピボット軸を介してスイングアームを支持する車体と、ラジエーターの冷却水を貯留するリザーブタンクと、リザーブタンクに給水する給水管とを備え、リザーブタンクがスイングアームよりも下方に配置される鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、給水管は、スイングアームの前方に位置するクランクケースとスイングアームの前端部との間を通って上方に延出する。
特開平5-213252号公報
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両では、クランクケースとスイングアームの前端部との間の空間が狭い場合、給水管を上方に通すことが難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、リザーブタンクがスイングアームよりも下方に配置される鞍乗り型車両において、給水管を上方へ容易に配索できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両は、後輪を揺動自在に支持するスイングアームと、ピボット軸を介して前記スイングアームを支持する車体フレームと、ラジエーターの冷却水を貯留するリザーブタンクと、前記リザーブタンクに給水する給水管とを備え、前記リザーブタンクが前記スイングアームよりも下方に配置される鞍乗り型車両において、前記スイングアームは、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部と、左右の前記アーム部を車幅方向に接続するとともに前記ピボット軸が挿通されるピボット部とを備え、前記給水管は、前記ピボット部よりも後方で左右の前記アーム部の間を通って前記スイングアームの上方に延出することを特徴とする。
リザーブタンクがスイングアームよりも下方に配置される鞍乗り型車両において、給水管を上方へ容易に配索できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 パワーユニットを右後方側から見た斜視図である。 ピボットフレームの周辺部の構造を示す右側面図である。 図5のVI-VI断面図である。 鞍乗り型車両の前部の左側面図である。 アウターカバーを取り外した状態における鞍乗り型車両の前部の左側面図である。 アウターカバー及び第1インナーカバーを取り外した状態における鞍乗り型車両の前部の左側面図である。 アウターカバーを取り外した状態における鞍乗り型車両の前部の斜視図である。 図7のXI-XI断面図である。 図7のXII-XII断面図である。 シートの下方の構造を示す断面図である。 図13のXIV-XIV断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、自動二輪車であり、前輪13及び後輪15は、車幅方向の中央に位置する。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18の上部から後下方に延びる左右一対のメインフレーム31と、ヘッドパイプ18の下部から後下方に延びる左右一対のダウンフレーム32と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム33とを備える。
リアフレーム20は、メインフレーム31の後端部から後上方に延びる左右一対のシートフレーム35と、ピボットフレーム33の上端部から後上方に延びてシートフレーム35の後端部に接続される左右一対のサブフレーム36とを備える。
パワーユニット12は、メインフレーム31の下方で、車両前後方向においてダウンフレーム32とピボットフレーム33との間に配置される。
シリンダー部24は、クランクケース23の前部の上面から上方に延出する。
排気装置25は、シリンダー部24から後方に延びる排気管25aと、スイングアーム16の外側方に配置されるマフラー25bとを備える。
上記駆動力伝達部材は、無端状のチェーン30である。
燃料タンク29は、メインフレーム31の上方において、車両前後方向でシート17とヘッドパイプ18との間に配置される。燃料タンク29は、メインフレーム31に支持される。
パワーユニット12の冷却水が通るラジエーター37は、シリンダー部24及びダウンフレーム32の前方に配置され、ダウンフレーム32に取り付けられる。
鞍乗り型車両10は、車体カバーとして、ヘッドパイプ18を前方側から覆うフロントカバー38と、車体の前部を側方から覆う左右一対のフロントサイドカバー39と、シート17の下方の車体を車幅方向外側から覆う左右一対のリアサイドカバー40とを備える。
また、鞍乗り型車両10は、ピボットフレーム33を車幅方向外側から覆うフレームカバー41を左右一対備える。
シート17は、運転者が着座する前側シート17aと、同乗者が着座する後側シート17bとを一体に備える。後側シート17bは、前側シート17aの後方で、前側シート17aに対し段状に高く設けられる。
鞍乗り型車両10は、スイングアーム16の上下の揺動を減衰させるリアクッション42(クッション)を備える。リアクッション42は、スイングアーム16を車体フレーム11に懸架する。リアクッション42の上端部は、車体フレーム11の後部に接続され、リアクッション42の下端部は、リンク機構43を介してスイングアーム16に接続される。
リアクッション42の上部は、左右のピボットフレーム33の間に配置される。
シリンダー部24に供給する吸気を外部から取り込むエアクリーナーボックス45は、車両前後方向で、ヘッドパイプ18と燃料タンク29との間に配置される。エアクリーナーボックス45は、車幅方向では、左右のメインフレーム31の間に配置される。
図2は、図1のII-II断面図である。
図1及び図2を参照し、スイングアーム16は、クランクケース23の後面部23aの後方に配置される。
スイングアーム16は、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部50L,50Rを備える。
アーム部50Rは、車幅方向の中央に対し左右の一側(右側)に配置される。アーム部50Lは、車幅方向の中央に対し左右の他側(左側)に配置される。
また、スイングアーム16は、左右のアーム部50L,50Rの前端部を車幅方向に接続するとともにピボット軸22が挿通されるピボット部51と、ピボット部51の後方でアーム部50Rとアーム部50Lとを車幅方向に接続するクロスメンバー52とを備える。
後輪15は、クロスメンバー52の後方で、アーム部50Rとアーム部50Lとの間に配置される。
リアクッション42の下端部は、アーム部50L,50Rよりも下方でリンク機構43に接続される。
リアクッション42は、アーム部50Rとアーム部50Lとの間、且つ、ピボット部51とクロスメンバー52との間を通ってスイングアーム16の上方に延出する。リアクッション42は、車幅方向の中央部に位置する。
アーム部50Lの上面には、チェーン30を下方から受けるチェーンスライダー44が取り付けられる。
図3は、図1のIII-III断面図であり、ピボット部51を通る断面を示す。
ピボット部51は、アーム部50Rの前端部に設けられる一側ピボット部51Rと、アーム部50Lの前端部に設けられる他側ピボット部51Lと、軸方向において一側ピボット部51Rと他側ピボット部51Lとの間に挟まれる筒状のディスタンスカラー55とを備える。
スイングアーム16は、ピボット部51が左右のピボットフレーム33の車幅方向内側に位置するように配置される。
ピボット軸22は、左右のピボットフレーム33を車幅方向に接続するボルト状の軸である。
スイングアーム16は、ピボット部51に挿通されたピボット軸22を中心に上下に揺動する。
ピボット軸22は、軸方向の一端部にナット48が締結されるねじ部22aを備え、軸方向の他端部にボルト頭部22bを備える。
ピボット軸22は、左右のピボットフレーム33に設けられる支持孔33aに挿通される。
ピボット軸22は、一方のピボットフレーム33の支持孔33aに車幅方向外側から挿通され、他方のピボットフレーム33の支持孔33aを車幅方向内側から貫通する。
ボルト頭部22bは、一方のピボットフレーム33に車幅方向外側から当接し、ねじ部22aに締結されるナット48は、他方のピボットフレーム33に車幅方向外側から当接する。
一側ピボット部51Rは、アーム部50Rの前端においてアーム部50Rと一体に設けられる一側筒状部56を備える。一側筒状部56は、ピボット軸22の軸方向に延びる筒状部である。
一側ピボット部51Rは、一側筒状部56内に、車幅方向外側から順に、円筒状のスペーサー58、リング状の外側シール部材59、リング状のストッパー60、第1ベアリング61、円筒状の一側カラー部材62、第2ベアリング63、及びリング状の内側シール部材64を備える。
第1ベアリング61は、外輪61aと、外輪61aの内側に設けられる内輪61bと、外輪61aと内輪61bとの間に配置されるボール61cとを備えるボールベアリングである。
第1ベアリング61は、外輪61aが一側筒状部56内の段部に車幅方向外側から突き当たることで、軸方向(車幅方向)に位置決めされる。また、第1ベアリング61は、外輪61aにストッパー60が車幅方向外側から当接することで、軸方向に位置決めされる。すなわち、第1ベアリング61は、一側筒状部56内で軸方向に移動不能に固定されている。ストッパー60は、一側筒状部56内の溝に係合している。
スペーサー58は、外側シール部材59の内周部に嵌合することで一側筒状部56に取り付けられる。スペーサー58は、軸方向の内端が第1ベアリング61の内輪61bに突き当たる。スペーサー58の軸方向の外端は、一側筒状部56よりも車幅方向外側に突出し、右側のピボットフレーム33の内側面に当接する。
第2ベアリング63は、円筒状のケースの内周部に複数のローラーが支持されたローラーベアリングである。第2ベアリング63は、一側筒状部56内に圧入される。
一側カラー部材62は、車幅方向内側から内側シール部材64の内周部に挿入され、内側シール部材64の内周部及び第2ベアリング63の内周部に嵌合する。
一側カラー部材62の軸方向の外端は、第1ベアリング61の内輪61bに突き当たる。
一側カラー部材62の軸方向の内端は、一側筒状部56の車幅方向内側の端面よりも車幅方向内側に突出する。
一側カラー部材62の内周部には、ピボット軸22が挿通される。
他側ピボット部51Lは、アーム部50Lの前端においてアーム部50Lと一体に設けられる他側筒状部57を備える。他側筒状部57は、ピボット軸22の軸方向に延びる筒状部である。
他側ピボット部51Lは、他側筒状部57内に、車幅方向外側から順に、円筒状の他側カラー部材71、リング状の外側シール部材72、第3ベアリング73、及び内側シール部材74を備える。
第3ベアリング73は、円筒状のケースの内周部に複数のローラーが支持されたローラーベアリングである。第3ベアリング73は、外側シール部材72と内側シール部材74との間に配置される。
第3ベアリング73は、他側筒状部57内に圧入される。
他側カラー部材71は、外側シール部材72の内周部、第3ベアリング73の内周部、及び内側シール部材74の内周部に嵌合する。
他側カラー部材71の軸方向の外端は、他側筒状部57よりも車幅方向外側に突出し、左側のピボットフレーム33の内側面に当接する。
他側カラー部材71の軸方向の内端は、他側筒状部57の車幅方向内側の端面よりも車幅方向内側に突出する。
他側カラー部材71の内周部には、ピボット軸22が挿通される。
ピボット部51のディスタンスカラー55は、ピボット軸22の軸方向に延びる円筒状である。ディスタンスカラー55は、一側カラー部材62及び他側カラー部材71と同軸の位置関係で配置される円筒状である。
ディスタンスカラー55の内周部55aには、ピボット軸22が挿通される。
ディスタンスカラー55は、軸方向において、一側カラー部材62と他側カラー部材71との間に挟持される。
ディスタンスカラー55の外径は、一側カラー部材62の外径、及び、他側カラー部材71の外径よりも大きい。
ディスタンスカラー55の軸方向の一端部には、一側カラー部材62の車幅方向内側の軸端部62aに嵌合する一側嵌合部81が設けられる。
ディスタンスカラー55の軸方向の他端部には、他側カラー部材71の車幅方向内側の軸端部71aに嵌合する他側嵌合部82が設けられる。
一側嵌合部81は、ディスタンスカラー55の軸方向の端面に形成された円形の穴部である。一側嵌合部81は、一側カラー部材62の軸端部62aの外周に嵌合するとともに、軸端部62aに対し軸方向に突き当たる。
他側嵌合部82は、ディスタンスカラー55の軸方向の端面に形成された円形の穴部である。他側嵌合部82は、他側カラー部材71の軸端部71aの外周に嵌合するとともに、軸端部71aに対し軸方向に突き当たる。
スイングアーム16は、ピボット部51を介し、ピボット軸22によって左右のピボットフレーム33に取り付けられている。
詳細には、ピボット軸22は、左側のピボットフレーム33の支持孔33a、他側カラー部材71、ディスタンスカラー55、一側カラー部材62、第1ベアリング61の内輪61bの内周部、スペーサー58の内周部、及び右側のピボットフレーム33の支持孔33aに挿通され、ナット48によってピボットフレーム33に締結される。
ピボット軸22とナット48との締結の軸力によって、他側カラー部材71、ディスタンスカラー55、一側カラー部材62、内輪61b、及びスペーサー58は、左右のピボットフレーム33の間で軸方向に挟持される。これにより、他側カラー部材71、ディスタンスカラー55、一側カラー部材62、内輪61b、及びスペーサー58は、左右のピボットフレーム33に一体的に固定され、回転不能となる。
ディスタンスカラー55は、ピボット軸22とナット48との締結の軸力を、一側カラー部材62と他側カラー部材71との間で伝達する部材である。
スイングアーム16は、締結の軸力によってピボット軸22軸上に固定された一側カラー部材62及び他側カラー部材71に対し、第2ベアリング63及び第3ベアリング73を介し、上下に揺動する。また、スイングアーム16は、締結の軸力によってピボット軸22軸上に固定された第1ベアリング61を介し、上下に揺動する。
ディスタンスカラー55は、内周部55aにピボット軸22が挿通された状態において、一側カラー部材62と他側カラー部材71との間で外側に露出している。ディスタンスカラー55は、ディスタンスカラー55の外周面の全体が外側に露出している。すなわち、ディスタンスカラー55は、ディスタンスカラー55を周囲から覆う部材によっては支持されていない。このため、ディスタンスカラー55を簡単な構造で支持できる。また、ディスタンスカラー55を支持する部材を省略できるため、軽量化を図ることができる。
ディスタンスカラー55は、アーム部50L,50Rが揺動しても回転しない。
図4は、パワーユニット12を右後方側から見た斜視図である。
クランクケース23の後部は、変速機(不図示)を収納する変速機ケース23bである。変速機ケース23bは、シリンダー部24に対し後方に膨出している。パワーユニット12のクランク軸の出力は、上記変速機によって減速され、チェーン30(図1)を介して後輪15に伝達される。
クランクケース23の下面には、潤滑油を貯留するオイルパン34が取り付けられる。
クランクケース23の後面部23aの後方には、ラジエーター37の冷却水を貯留するリザーブタンク85が配置される。リザーブタンク85は、ラジエーター37よりも下方に配置される。
リザーブタンク85は、リザーブタンク85から上方に延出する冷却水ホース86によって、ラジエーター37に接続される。冷却水ホース86の一端は、リザーブタンク85の下端部に接続され、冷却水ホース86の他端は、ラジエーター37の上端部に接続される。
ラジエーター37の冷却水の温度が上昇して冷却水の体積が膨張すると、冷却水の一部は、冷却水ホース86を通ってリザーブタンク85に流れ、リザーブタンク85に貯留される。
ラジエーター37の冷却水の温度が低下してラジエーター37内が負圧になると、リザーブタンク85内の冷却水は、冷却水ホース86を通ってラジエーター37内に戻る。
リザーブタンク85には、リザーブタンク85に給水する給水管87が接続される。給水管87の上端部には、給水口88が接続される。
給水口88には、給水口88を塞ぐキャップ89が着脱自在に取り付けられる。
また、給水口88には、給水口88内を大気に連通させる大気開放管90が接続される。
作業者は、補充用の冷却水を給水口88に注ぐ。給水口88に注がれた冷却水は、給水管87を通ってリザーブタンク85に流れる。
図5は、ピボットフレーム33の周辺部の構造を示す右側面図である。図6は、図5のVI-VI断面図である。図5では、キャップ89を取り外した状態が示される。
図2及び図4~図6を参照し、リザーブタンク85は、左右のピボットフレーム33の間、且つ、スイングアーム16の下方に配置される。リザーブタンク85は、車両前後方向では、クランクケース23の後面部23aとリアクッション42の下端部との間に配置される。
リザーブタンク85は、車両前後方向よりも車幅方向に長く延びる中空の容器である。
リザーブタンク85は、ピボット部51の真下に配置されており、ピボット部51に下方から重なる。詳細には、リザーブタンク85の前部はピボット部51及びピボット軸22の真下に位置し、リザーブタンク85の後部85aはピボット部51よりも後方に延出する。
リザーブタンク85は、左右のピボットフレーム33の下部によって車幅方向外側から覆われており、ピボットフレーム33によって隠される。
図6を参照し、リザーブタンク85は、車幅方向において一側ピボット部51Rと他側ピボット部51Lとの間に位置する第1貯留部85bと、一側ピボット部51Rの真下に位置する第2貯留部85cとを備える。第1貯留部85bと第2貯留部85cとは連通している。第2貯留部85cの上面は、第1貯留部85bの上面よりも低い位置にある。
第2貯留部85cは、一側ピボット部51Rの真下に位置するとともに、第1貯留部85bよりも低い位置にある。これにより、第2貯留部85cがスイングアーム16の揺動の影響を受け難く、スイングアーム16と第2貯留部85cとのクリアランスを確保できるため、第2貯留部85cをスイングアーム16の真下に配置できる。
リザーブタンク85の後部85aの上面には、給水管87の下端部が接続される接続部85dが設けられる。接続部85dは、後部85aから上方に延出する筒状部である。
接続部85dは、第1貯留部85bの上面に設けられ、ディスタンスカラー55の後方に位置する。
接続部85dは、車幅方向では、アーム部50Lとアーム部50Rとの間において、アーム部50R側に寄せて配置される。また、接続部85dは、車幅方向では、リアクッション42とアーム部50Rとの間に位置する。
図4~図6を参照し、給水口88は、リザーブタンク85よりも上方に配置される。給水口88は、車幅方向では、リアクッション42に対し車幅方向外側、且つ、右側のピボットフレーム33に対し車幅方向内側に配置される。
給水口88は、車両側面視において、前上がりの姿勢で配置されて前上方に開口する本体部88aと、本体部88aの後端から下方に屈曲して下方に延出する下方延出部88bとを一体に備える。
給水口88は、樹脂製である。給水口88は、樹脂成形によってリザーブタンク85とは別体に形成される。
本体部88aは、前上がりの姿勢で配置される筒状部である。本体部88aの前端の開口88cは、前上方に開口する。キャップ89は、本体部88aの外周に設けられたねじ部に螺合することで本体部88aに取り付けられ、開口88cを塞ぐ。作業者は、開口88cから冷却水を補充する。
下方延出部88bは、本体部88aの後端から略鉛直に下方に延出する筒状部である。
本体部88aの後部の上部には、上方に延出する取付部88dが設けられる。給水口88は、取付部88dに挿通される固定具88e(図4)によって、例えば、ピボットフレーム33に固定される。
給水口88は、車両側面視において、ピボットフレーム33とパワーユニット12のクランクケース23との間で変速機ケース23bよりも上方に配置される。給水口88は、ピボット部51よりも上方に配置される。後方から見た場合、給水口88は、変速機ケース23bの後部の上部に後方から重なる。
給水口88は、リザーブタンク85の接続部85dに対し、上方且つ車幅方向外側に配置される。
給水口88の本体部88aは、車両側面視で、変速機ケース23bの後部の真上、且つ、ピボットフレーム33の上部の前方に位置し、ピボットフレーム33とクランクケース23との間の空間から車幅方向外側に露出する。開口88cは、ピボットフレーム33とクランクケース23との間の空間から前上方に開口する。
給水口88の下方延出部88bは、変速機ケース23bの後方に位置し、変速機ケース23bの後面に沿うように下方に延びる。下方延出部88bは、ピボットフレーム33によって車幅方向外側から覆われる。
給水管87は、リザーブタンク85及び給水口88とは別体に形成されるチューブである。
給水管87は、リザーブタンク85の接続部85dから上方に延出する第1延出部87aと、第1延出部87aの上端から車幅方向外側に延出する第2延出部87bと、第2延出部87bの外端から上方に延出して給水口88の下方延出部88bに接続される第3延出部87cとを備える。
第1延出部87aは、接続部85dの外周に嵌合することで接続部85dに接続される。
第1延出部87aは、ピボット部51よりも後方且つクロスメンバー52の前方で、アーム部50Lとアーム部50Rとの間を通ってスイングアーム16の上方に延出する。このため、ピボット部51よりも後方且つアーム部50Lとアーム部50Rの空間を利用して、給水管87をリザーブタンク85から上方へ容易に配策できる。
第1延出部87aは、車幅方向では、リアクッション42とアーム部50Rとの間を上方に延びる。第1延出部87aは、略鉛直に上方へ延びる。
第1延出部87aは、ディスタンスカラー55に対し後方に離間して配置される。後方から見ると、第1延出部87aは、ディスタンスカラー55に後方から重なっており、ディスタンスカラー55の真後ろを通って上方に延びる。ディスタンスカラー55は、スイングアーム16が揺動しても回転しないため、ディスタンスカラー55の近くに第1延出部87aを通すことができる。
第2延出部87bは、第1延出部87aの上端からアーム部50Rの真上を通って車幅方向外側に延びる。第2延出部87bの外端は、車幅方向においてアーム部50Rの外側面部の近傍に位置する。第2延出部87bは、略水平に延びる。
第2延出部87bは、アーム部50Rの揺動の上限位置91よりも上方を通っている。
第3延出部87cは、第2延出部87bの外端から略鉛直に上方に延びる。第3延出部87cは、給水口88の下方延出部88bの外周に嵌合することで、下方延出部88bに接続される。
給水管87は、第1延出部87a、第2延出部87b、及び第3延出部87cによってクランク状に屈曲している。このため、給水管87の剛性は高い。
第1延出部87a、第2延出部87b、及び第3延出部87cは、ピボットフレーム33によって車幅方向外側から覆われる。このため、車両側面視で給水管87が隠れ、外観性が良い。
リザーブタンク85と、給水管87と、給水口88とは別体で設けられるため、リザーブタンク85に対し給水管87及び給水口88を容易に組み付けできる。
給水口88が下方延出部88bを備え、下方延出部88bに給水管87を接続できるため、給水管87の製造が容易である。例えば、給水口88が下方延出部88bを備えずに、本体部88aに給水管87を直接接続する構造では、給水管87は、第3延出部87cに対し屈曲して本体部88aに接続される第4延出部を備えることになる。この場合、給水管87の構造が複雑になり、給水管87の製造が難しくなる。
図7は、鞍乗り型車両10の前部の左側面図である。
フロントサイドカバー39は、燃料タンク29及びパワーユニット12の前方で、車体の前部を車幅方向外側から覆う。フロントサイドカバー39は、ハンドル21の下方で、車体フレーム11の前部、フロントフォーク14の上部、及びエアクリーナーボックス45等を車幅方向外側から覆う。
左右一対のフロントサイドカバー39は、略左右対称に設けられるため、ここでは、左側のフロントサイドカバー39を参照して説明する。
フロントサイドカバー39の上方において、ハンドル21の前方且つフロントカバー38の後方には、鞍乗り型車両10の車速等の鞍乗り型車両10に関する情報を表示するメーターユニット98が配置される。
フロントサイドカバー39は、全体的に外側に露出するアウターカバー100と、アウターカバー100によって車幅方向外側から覆われる第1インナーカバー101とを備える。
図8は、アウターカバー100を取り外した状態における鞍乗り型車両10の前部の左側面図である。図9は、アウターカバー100及び第1インナーカバー101を取り外した状態における鞍乗り型車両10の前部の左側面図である。図10は、アウターカバー100を取り外した状態における鞍乗り型車両10の前部の斜視図である。
図7~図10を参照し、フロントサイドカバー39は、第1インナーカバー101によって車幅方向外側から覆われる第2インナーカバー102を備える。
また、図1及び図7~図10を参照し、鞍乗り型車両10は、メインフレーム31を車幅方向外側から覆うメインフレームカバー103を左右一対備える。メインフレームカバー103は、メインフレーム31に対し前方に延出するインナーカバー部103aを備える。
第2インナーカバー102は、車体フレーム11の前部、フロントフォーク14の上部、及びエアクリーナーボックス45等を車幅方向外側から覆う。第2インナーカバー102は、ラジエーター37の上方且つ燃料タンク29の前方に位置する。
図11は、図7のXI-XI断面図である。
図9及び図11を参照し、第2インナーカバー102は、エアクリーナーボックス45を車幅方向外側から覆うエアクリーナーカバー部102aを後部に備える。
エアクリーナーボックス45は、車幅方向の中央に配置される。エアクリーナーボックス45は、エアクリーナーボックス45の箱状の本体部から車幅方向外側に延出する吸気ダクト45aを左右一対備える。吸気ダクト45aの吸気の吸い込み口は、吸気ダクト45aの車幅方向の外端に位置し、車幅方向外側に開口する。
第2インナーカバー102のエアクリーナーカバー部102aは、吸気ダクト45aの上記吸い込み口を車幅方向外側から覆う。エアクリーナーカバー部102aは、吸気ダクト45aの上記吸い込み口に連通する吸気開口部102b(図9)を備える。
第2インナーカバー102は、板状のカバー本体部102cから車幅方向外側に延出するリブ状の上側ガイド102dを備える。また、第2インナーカバー102は、カバー本体部102cから車幅方向外側に延出するリブ状の下側ガイド102eを備える。
上側ガイド102d及び下側ガイド102eは、吸気開口部102bの前方で車両前後方向に延びる。
下側ガイド102eは、吸気開口部102bの下方に位置し、上側ガイド102dは、吸気開口部102bの上方に位置する。
上側ガイド102dと下側ガイド102eとの上下の間隔は、前方から吸気開口部102bに向かうに従って小さくなる。
上側ガイド102d及び下側ガイド102eは、走行風を吸気開口部102bに向けてガイドする。
メインフレームカバー103のインナーカバー部103aは、上側ガイド102d及び下側ガイド102eを車幅方向外側から覆う。これにより、カバー本体部102c、エアクリーナーカバー部102a、上側ガイド102d、及び下側ガイド102eで囲まれる吸気通路105が形成される。
インナーカバー部103aは、アウターカバー100の後部によって車幅方向外側から覆われる。
図8及び図10を参照し、第1インナーカバー101は、前方からの走行風を後下方に向けてガイドするガイド部101aを備える。ガイド部101aは、第1インナーカバー101の板状部が車幅方向外側に膨出する膨出部である。
図7のように、走行風Wは、フロントサイドカバー39の前端部からアウターカバー100と第1インナーカバー101との間に流入する。
図8~図11を参照し、走行風Wは、ガイド部101aに沿うように後下方に流れ、吸気通路105に流入する。吸気通路105の走行風は、吸気開口部102bから吸気ダクト45aを通り、エアクリーナーボックス45内に流れる。
吸気通路105の上方には、走行風Wを外側に逃がす排出通路106(図11)が設けられる。排出通路106の入口は、上側ガイド102dの前端102fによって区画される。前端102fは上側ガイド102dの上端でもある。
ガイド部101aから吸気通路105に向けて流れる走行風Wの一部は、排出風W2として排出通路106からフロントサイドカバー39の外側に抜ける。これにより、吸気通路105に向けて流れる走行風Wの流れを効率良く発生させることができ、吸気効率が良い。
図9を参照し、第2インナーカバー102は、カバー本体部102cから車幅方向外側に延出するリブ状の仕切り壁110を備える。仕切り壁110は、第2インナーカバー102の上部に設けられ、上側ガイド102dよりも上方、且つ、メーターユニット98よりも下方に位置する。仕切り壁110は、略水平に車両前後方向に延びる。
図12は、図7のXII-XII断面図である。
図8及び図12を参照し、第1インナーカバー101は、第1インナーカバー101を車幅方向に貫通する側面開口部101bを備える。側面開口部101bは、車両前後方向に延びるスリット状の孔である。側面開口部101bは、ガイド部101aの上方に設けられる。
側面開口部101bは、第2インナーカバー102の仕切り壁110の車幅方向外側に位置する。側面開口部101bは、仕切り壁110の下方において、仕切り壁110の下面に沿うように配置される。
図9を参照し、停車時等において、ラジエーター37の排風37aの一部は、ラジエーター37から吸気通路105の後方を通ってフロントサイドカバー39内に流入し、フロントサイドカバー39内を上方に流れる。
図9及び図12を参照し、排風37aは、フロントサイドカバー39内で仕切り壁110に下方から当たり、仕切り壁110にガイドされて側面開口部101bから外側の上方に排出される。このため、排風37aがメーターユニット98側に流れることが抑制される。
図13は、シート17の下方の構造を示す断面図である。図14は、図13のXIV-XIV断面図である。
シート17の下方で左右のシートフレーム35の間には、板状のフェンダー120が設けられる。フェンダー120は、シートフレーム35に沿うように後上がりに配置される。
フェンダー120は、後輪15を上方から覆う。フェンダー120は、車幅方向において、左右のシートフレーム35の間の略全体を塞ぐ。
鞍乗り型車両10のパワーユニット12等の主要部を電子的に制御する第1制御ユニット121と、鞍乗り型車両10の制動装置等を電子的に制御する第2制御ユニット122とは、フェンダー120上に配置され、シート17によって上方から覆われる。鞍乗り型車両の車体の姿勢を検出するセンサーは、第2制御ユニット122に接続される。
フェンダー120の上面には、第1制御ユニット121を支持する第1支持部123と、第2制御ユニット122を支持する第2支持部124とが設けられる。
また、フェンダー120の上面には、第1制御ユニット121を上方側から押さえる第1バンド125と、第2制御ユニット122を上方側から押さえる第2バンド126とが設けられる。第1バンド125及び第2バンド126は、例えばエラストマーで構成されており、高い伸縮性を有する。
フェンダー120の上面において、第1支持部123の後方には、第1バンド125の後端部が引っ掛けられる第1のバンド支持部127が設けられる。
フェンダー120の上面において、第2支持部124の後方には、第2バンド126の後端部が引っ掛けられる第2のバンド支持部128が設けられる。
フェンダー120の上面において、第2支持部124の前方には、第1バンド125の前端部及び第2バンド126の前端部が引っ掛けられる第3のバンド支持部129が設けられる。
第1支持部123は、フェンダー120の上面から上方に突出する柱部123aを左右一対備える。
第1制御ユニット121は、左右の柱部123aの上面部に嵌め込むようにして配置されるとともに、第1制御ユニット121の上面に当接する第1バンド125によって柱部123a上に保持される。
第2支持部124は、フェンダー120の上面から上方に突出する支持片124aを左右一対備える。
左右の支持片124aは、車幅方向において、左右の柱部123aの間に配置される。左右の柱部123aは、左右の支持片124aよりも高さが高い。
第2制御ユニット122は、左右の支持片124aの間に嵌め込むようにして配置されるとともに、第2制御ユニット122の上面に当接する第2バンド126によってフェンダー120の上面に押さえ付けられる。
第2制御ユニット122は、左右の柱部123aによって底上げされた第1制御ユニット121の真下に配置される。第2制御ユニット122は、左右の柱部123aの間に配置される。第1制御ユニット121は、第2制御ユニット122よりも車幅方向に大型である。第1制御ユニット121は、平面視では、第2制御ユニット122に上方から重なる。
このように、第2制御ユニット122及び第1制御ユニット121を上下に重ねて配置することで、高さ方向のスペースを利用して、第2制御ユニット122及び第1制御ユニット121をコンパクトに配置できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗り型車両10は、後輪15を揺動自在に支持するスイングアーム16と、ピボット軸22を介してスイングアーム16を支持する車体フレーム11と、ラジエーター37の冷却水を貯留するリザーブタンク85と、リザーブタンク85に給水する給水管87とを備え、リザーブタンク85がスイングアーム16よりも下方に配置され、スイングアーム16は、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部50L,50Rと、左右のアーム部50L,50Rを車幅方向に接続するとともにピボット軸22が挿通されるピボット部51とを備え、給水管87は、ピボット部51よりも後方で左右のアーム部50L,50Rの間を通ってスイングアーム16の上方に延出する。
この構成によれば、給水管87を、ピボット部51よりも後方で左右のアーム部50L,50Rの間を通して上方に容易に配策できる。
また、補充用の冷却水が注入される給水口88が、リザーブタンク85と別体で設けられ、給水管87は、リザーブタンク85と給水口88とを接続する。
この構成によれば、給水口88及び給水管87のレイアウトの自由度及び組付性を向上できる。
また、車体フレーム11は、ピボット軸22が挿通されるピボットフレーム33を備え、給水口88は、ピボットフレーム33よりも前方、且つ、ピボット部51よりも上方に配置される。
この構成によれば、ピボットフレーム33及びピボット部51が給水口88への給水の邪魔になり難く、給水口88に給水し易い。
さらに、給水口88は、リザーブタンク85と給水管87との接続部85dよりも車幅方向外側に位置し、給水管87は、接続部85dから上方に延出する第1延出部87aと、第1延出部87aの上端からスイングアーム16の揺動の上限位置91よりも上方を通って車幅方向外側に延びる第2延出部87bと、第2延出部87bの外端から上方に延出して給水口88に接続される第3延出部87cとを備える。
この構成によれば、スイングアーム16の揺動の上限位置91を上方に避けて、接続部85dよりも外側の給水口88に給水管87を接続できる。また、給水管87が屈曲する形状になるため、給水管87の剛性を高くできる。
また、スイングアーム16を懸架するリアクッション42は、左右のアーム部50L,50Rの間に配置され、給水管87は、リアクッション42と左右の一方のアーム部であるアーム部50Rとの間を通る。
この構成によれば、リアクッション42とアーム部50Rとの間の空間を利用して、給水管87を効率良く配索できる。
また、後輪15を駆動する駆動力を発生させるパワーユニット12は、ピボットフレーム33の前方に配置され、パワーユニット12は、変速機を収納する変速機ケース23bをパワーユニット12の後部に備え、給水口88は、車両側面視において、ピボットフレーム33とパワーユニット12との間で変速機ケース23bよりも上方に配置されるとともに、前上方に開口する向きで配置される。
この構成によれば、ピボットフレーム33とパワーユニット12との間で変速機ケース23bよりも上方の空間を利用して、給水口88を配置できる。また、給水口88が前上方に開口するため、狭い空間に給水口88を配置した場合であっても、給水口88に給水し易い。
また、給水口88は、車両側面視で、前上がりに配置されて前上方に開口する本体部88aと、本体部88aに対し下方に屈曲して下方に延出し、給水管87の上端部に接続される下方延出部88bとを備える。
この構成によれば、給水口88に容易に給水できるとともに、給水口88を給水管87に接続し易い。
さらに、ピボット部51は、ピボット軸22によって車体フレーム11に締結され、ピボット部51は、ピボット軸22の締結の軸力によって左右のアーム部50L,50Rの前端部の間に挟まれるディスタンスカラー55を備え、ディスタンスカラー55は、締結の軸力によって回転不能に固定されるとともに、左右のアーム部50L,50Rの前端部の間で外側に露出し、給水管87は、ディスタンスカラー55の真後ろを通って上方に延出する。
この構成によれば、給水管87は、回転しないディスタンスカラー55の真後ろを通るため、給水管87をディスタンスカラー55の近くに配置することもでき、給水管87の配置の自由度が高い。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、ピボット部51は、回転不能なディスタンスカラー55を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スイングアーム16は、一側ピボット部51Rと他側ピボット部51Lとを車幅方向に接続するとともに一側ピボット部51R及び他側ピボット部51Lと一体に回転する左右接続部をピボット部として備えても良い。そして、このピボット部よりも後方で左右のアーム部50L,50Rの間に給水管87を配索しても良い。この場合、ディスタンスカラーは、左右接続部の内部に配置される。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)後輪を揺動自在に支持するスイングアームと、ピボット軸を介して前記スイングアームを支持する車体フレームと、ラジエーターの冷却水を貯留するリザーブタンクと、前記リザーブタンクに給水する給水管とを備え、前記リザーブタンクが前記スイングアームよりも下方に配置される鞍乗り型車両において、前記スイングアームは、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部と、左右の前記アーム部を車幅方向に接続するとともに前記ピボット軸が挿通されるピボット部とを備え、前記給水管は、前記ピボット部よりも後方で左右の前記アーム部の間を通って前記スイングアームの上方に延出することを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、給水管を、ピボット部よりも後方で左右のアーム部の間を通して上方に容易に配策できる。
(構成2)補充用の冷却水が注入される給水口が、前記リザーブタンクと別体で設けられ、前記給水管は、前記リザーブタンクと前記給水口とを接続することを特徴とする構成1記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、給水口及び給水管のレイアウトの自由度及び組付性を向上できる。
(構成3)前記車体フレームは、前記ピボット軸が挿通されるピボットフレームを備え、前記給水口は、前記ピボットフレームよりも前方、且つ、前記ピボット部よりも上方に配置されることを特徴とする構成2記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ピボットフレーム及びピボット部が給水口への給水の邪魔になり難く、給水口に給水し易い。
(構成4)前記給水口は、前記リザーブタンクと前記給水管との接続部よりも車幅方向外側に位置し、前記給水管は、前記接続部から上方に延出する第1延出部と、前記第1延出部の上端から前記スイングアームの揺動の上限位置よりも上方を通って車幅方向外側に延びる第2延出部と、前記第2延出部の外端から上方に延出して前記給水口に接続される第3延出部とを備えることを特徴とする構成2または3記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、スイングアームの揺動の上限位置を上方に避けて、接続部よりも外側の給水口に給水管を接続できる。また、給水管が屈曲する形状になるため、給水管の剛性を高くできる。
(構成5)前記スイングアームを懸架するクッションは、左右の前記アーム部の間に配置され、前記給水管は、前記クッションと左右の一方の前記アーム部との間を通ることを特徴とする構成1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、クッションと左右の一方のアーム部との間の空間を利用して、給水管を効率良く配索できる。
(構成6)前記後輪を駆動する駆動力を発生させるパワーユニットは、前記ピボットフレームの前方に配置され、前記パワーユニットは、変速機を収納する変速機ケースを前記パワーユニットの後部に備え、前記給水口は、車両側面視において、前記ピボットフレームと前記パワーユニットとの間で前記変速機ケースよりも上方に配置されるとともに、前上方に開口する向きで配置されることを特徴とする構成3記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ピボットフレームとパワーユニットとの間で変速機ケースよりも上方の空間を利用して、給水口を配置できる。また、給水口が前上方に開口するため、狭い空間に給水口を配置した場合であっても、給水口に給水し易い。
(構成7)前記給水口は、車両側面視で、前上がりに配置されて前上方に開口する本体部と、前記本体部に対し下方に屈曲して下方に延出し、前記給水管の上端部に接続される下方延出部とを備えることを特徴とする構成6記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、給水口に容易に給水できるとともに、給水口を給水管に接続し易い。
(構成8)前記ピボット部は、前記ピボット軸によって前記車体フレームに締結され、前記ピボット部は、前記ピボット軸の締結の軸力によって左右の前記アーム部の前端部の間に挟まれるディスタンスカラーを備え、前記ディスタンスカラーは、前記締結の軸力によって回転不能に固定されるとともに、左右の前記アーム部の前記前端部の間で外側に露出し、前記給水管は、前記ディスタンスカラーの真後ろを通って上方に延出することを特徴とする構成1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、給水管は、回転しないディスタンスカラーの真後ろを通るため、給水管をディスタンスカラーの近くに配置することもでき、給水管の配置の自由度が高い。
10 鞍乗り型車両
11 車体フレーム
12 パワーユニット
15 後輪
16 スイングアーム
22 ピボット軸
23b 変速機ケース
33 ピボットフレーム
37 ラジエーター
42 リアクッション(クッション)
50L アーム部
50R アーム部(一方のアーム部)
51 ピボット部
55 ディスタンスカラー
85 リザーブタンク
85d 接続部
87 給水管
87a 第1延出部
87b 第2延出部
87c 第3延出部
88 給水口
88a 本体部
88b 下方延出部
91 上限位置

Claims (8)

  1. 後輪(15)を揺動自在に支持するスイングアーム(16)と、ピボット軸(22)を介して前記スイングアーム(16)を支持する車体フレーム(11)と、ラジエーター(37)の冷却水を貯留するリザーブタンク(85)と、前記リザーブタンク(85)に給水する給水管(87)とを備え、前記リザーブタンク(85)が前記スイングアーム(16)よりも下方に配置される鞍乗り型車両において、
    前記スイングアーム(16)は、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部(50L,50R)と、左右の前記アーム部(50L,50R)を車幅方向に接続するとともに前記ピボット軸(22)が挿通されるピボット部(51)とを備え、
    前記給水管(87)は、前記ピボット部(51)よりも後方で左右の前記アーム部(50L,50R)の間を通って前記スイングアーム(16)の上方に延出することを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 補充用の冷却水が注入される給水口(88)が、前記リザーブタンク(85)と別体で設けられ、
    前記給水管(87)は、前記リザーブタンク(85)と前記給水口(88)とを接続することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(11)は、前記ピボット軸(22)が挿通されるピボットフレーム(33)を備え、
    前記給水口(88)は、前記ピボットフレーム(33)よりも前方、且つ、前記ピボット部(51)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記給水口(88)は、前記リザーブタンク(85)と前記給水管(87)との接続部(85d)よりも車幅方向外側に位置し、
    前記給水管(87)は、前記接続部(85d)から上方に延出する第1延出部(87a)と、前記第1延出部(87a)の上端から前記スイングアーム(16)の揺動の上限位置(91)よりも上方を通って車幅方向外側に延びる第2延出部(87b)と、前記第2延出部(87b)の外端から上方に延出して前記給水口(88)に接続される第3延出部(87c)とを備えることを特徴とする請求項2または3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記スイングアーム(16)を懸架するクッション(42)は、左右の前記アーム部(50L,50R)の間に配置され、
    前記給水管(87)は、前記クッション(42)と左右の一方の前記アーム部(50R)との間を通ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記後輪(15)を駆動する駆動力を発生させるパワーユニット(12)は、前記ピボットフレーム(33)の前方に配置され、
    前記パワーユニット(12)は、変速機を収納する変速機ケース(23b)を前記パワーユニット(12)の後部に備え、
    前記給水口(88)は、車両側面視において、前記ピボットフレーム(33)と前記パワーユニット(12)との間で前記変速機ケース(23b)よりも上方に配置されるとともに、前上方に開口する向きで配置されることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記給水口(88)は、車両側面視で、前上がりに配置されて前上方に開口する本体部(88a)と、前記本体部(88a)に対し下方に屈曲して下方に延出し、前記給水管(87)の上端部に接続される下方延出部(88b)とを備えることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記ピボット部(51)は、前記ピボット軸(22)によって前記車体フレーム(11)に締結され、
    前記ピボット部(51)は、前記ピボット軸(22)の締結の軸力によって左右の前記アーム部(50L,50R)の前端部の間に挟まれるディスタンスカラー(55)を備え、
    前記ディスタンスカラー(55)は、前記締結の軸力によって回転不能に固定されるとともに、左右の前記アーム部(50L,50R)の前記前端部の間で外側に露出し、
    前記給水管(87)は、前記ディスタンスカラー(55)の真後ろを通って上方に延出することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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