JP2023084774A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両において、ハーネスを適切に保持し、且つ、駆動源ケースの放熱によるハーネスへの熱影響を低減する。【解決手段】鞍乗り型車両は、放熱する駆動源(12)を備え、駆動源(12)が、駆動源ケース(23)と、駆動源ケース(23)から外側に突出し、駆動源(12)の駆動力を出力する出力軸(43)とを備え、出力軸(43)に固定されるスプロケット(45)と、スプロケット(45)を外側から覆うスプロケットカバー(50)と、ハーネス(47)とが設けられ、ハーネス(47)は、スプロケットカバー(50)に設けられるハーネス保持部(70)に保持される。【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、駆動源としてのエンジンが、クランクケース(駆動源ケース)と、クランクケースから外側に突出し、エンジンの駆動力を出力する出力軸とを備え、出力軸に固定されるスプロケットと、スプロケットを外側から覆うスプロケットカバーと、スプロケットカバーとクランクケースとの間に配索されるハーネスとが設けられる鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、クランクケースの背面壁にクランプが一体に設けられ、ハーネスは、クランプを介してクランクケースに保持される。
特開2010-159025号公報
ところで、上記従来の鞍乗り型車両では、ハーネスがクランクケース(駆動源ケース)に保持され、ハーネスがクランクケースに直接的に接触する。このため、クランクケースの放熱がハーネスに影響し易い。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、ハーネスを適切に保持し、且つ、駆動源ケースの放熱によるハーネスへの熱影響を低減できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両は、放熱する駆動源を備え、前記駆動源が、駆動源ケースと、前記駆動源ケースから外側に突出し、前記駆動源の駆動力を出力する出力軸とを備え、前記出力軸に固定されるスプロケットと、前記スプロケットを外側から覆うスプロケットカバーと、ハーネスとが設けられる鞍乗り型車両において、前記ハーネスは、前記スプロケットカバーに設けられるハーネス保持部に保持されることを特徴とする。
鞍乗り型車両において、ハーネスを適切に保持し、且つ、駆動源ケースの放熱によるハーネスへの熱影響を低減できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 駆動源の後部の周辺部を示す左側面図である。 図2においてスプロケットカバーを取り外した状態を示す左側面図である。 スプロケットカバー及びスプロケットの周辺部の構造を車幅方向内側から見た側面図である。 スプロケットカバー及びスプロケットの周辺部の構造を車幅方向内側から見た斜視図である。 スプロケット、駆動チェーン、ハーネス、及びスプロケットカバーを車両前方側から見た正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持される駆動源12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
駆動源12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
駆動源12(パワーユニット)は、内燃機関である。駆動源12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
駆動源12の出力は、駆動源12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、駆動源12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、自動二輪車である。鞍乗り型車両10は、車体フレーム11等の車体を覆う車体カバー30を備える。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下方に延びるメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びるピボットフレーム32とを備える。
駆動源12は、メインフレーム31の下方且つピボットフレーム32の前方に配置され、フロントフレーム19に支持される。
ピボット軸22は、ピボットフレーム32に取り付けられる。
前輪13と後輪15との間において車体の下部には、駐車時に接地して鞍乗り型車両10を支持するサイドスタンド33が取り付けられる。サイドスタンド33は、ピボットフレーム32の前方に配置され、車幅の中央に対し車幅方向の一方側(左側)に設けられる。
サイドスタンド33は、サイドスタンド33の上端部に設けられるスタンド回動軸33aによって回動可能に設けられる。図1では、サイドスタンド33は、下方に回動した駐車位置にある。サイドスタンド33を駐車位置にして鞍乗り型車両10を駐車すると、鞍乗り型車両は車幅方向の一方側に傾いた状態となる。
図2は、駆動源12の後部の周辺部を示す左側面図である。図3は、図2において後述のスプロケットカバー50を取り外した状態を示す左側面図である。
図1~図3を参照し、駆動源12のクランクケース23は、クランク軸(不図示)を収納するクランクケース本体40と、クランクケース本体40の外側面に取り付けられるクランクケースカバー41とを備える。なお、クランクケース23は、駆動源12のケースの主要部を構成する駆動源ケースである。
クランクケースカバー41は、上記クランク軸が収納されるクランクケース本体40の前部の外側面に取り付けられる。クランクケースカバー41は、上記クランク軸の回転によって発電する発電機(不図示)を車幅方向外側から覆う発電機カバーである。
クランクケース本体40の後部は、変速機を収納する変速機ケース部42である。上記変速機は、上記クランク軸の回転を変速して出力する。変速機ケース部42は、ピボットフレーム32の前方に位置する。
駆動源12の駆動力を出力する出力軸43は、変速機ケース部42の側壁部42aから車幅方向外側に突出する。側壁部42aは、変速機ケース部42の車幅方向の外側面部である。
出力軸43の先端部には、スプロケット45が固定される。スプロケット45は、出力軸43と同軸の位置関係で配置される歯車であり、出力軸43と一体に回転する。
上記駆動力伝達部材は、スプロケット45と後輪15に設けられるドリブンスプロケット15b(図1)とに巻き掛けられる無端状の駆動チェーン46である。
スプロケット45の回転は、駆動チェーン46を介してドリブンスプロケット15bに伝達される。なお、駆動力伝達部材は、無端状の駆動ベルトであっても良い。
クランクケースカバー41は、変速機ケース部42の側壁部42aの前方で、側壁部42aに対し駆動源12の一部が車幅方向外側に膨出するケース膨出部である。クランクケースカバー41は、ドリブンスプロケット15bよりも車幅方向外側に膨出している。
サイドスタンド33は、車両側面視で、スプロケット45の真下に配置される。図2及び図3では、サイドスタンド33は、駐車状態から後上方に回動した格納状態にある。
サイドスタンド33は、鞍乗り型車両10の各部を電子的に制御する制御ユニット(不図示)に、ハーネス47によって接続される。ハーネス47は、電線である。上記制御ユニットは、駆動源12よりも上方に配置される。
詳細には、ハーネス47の一端は、コネクター47aを介してサイドスタンド33の上端部に接続される。
ハーネス47は、サイドスタンド33から駆動源12の上方に延び、ハーネス47の他端は、上記制御ユニットに接続される。上記制御ユニットは、サイドスタンド33が駐車状態及び格納状態のいずれかにあるかを検出する。
鞍乗り型車両10は、スプロケット45を車幅方向外側から覆うスプロケットカバー50を備える。
また、スプロケットカバー50の後方には、駆動チェーン46の上部を外側から覆うチェーンカバー51が設けられる。チェーンカバー51は、スイングアーム16に固定される。
変速機ケース部42の側壁部42aにおいてスプロケット45の前方には、保護プレート48が取り付けられる。
スプロケット45の前部に巻き掛けられた駆動チェーン46の前端部46aは、スプロケット45の外周45a(図4)に沿う円弧状である。前端部46aは、スプロケット45の外周45aの歯部に直接噛み合う。保護プレート48は、車両側面視では、前端部46aに沿う円弧状の板である。
保護プレート48は、駆動チェーン46の前端部46aに前方から重なる位置に設けられている。保護プレート48は、駆動チェーン46の前方への移動を規制し、クランクケース23等を駆動チェーン46から保護する。保護プレート48は、例えば金属製である。
図4は、スプロケットカバー50及びスプロケット45の周辺部の構造を車幅方向内側から見た側面図である。図5は、スプロケットカバー50及びスプロケット45の周辺部の構造を車幅方向内側から見た斜視図である。
図2~図5を参照し、スプロケットカバー50は、変速機ケース部42の側壁部42aに取り付けられる。スプロケットカバー50は、例えば樹脂製である。なお、スプロケットカバー50は金属製であっても良い。
スプロケットカバー50は、クランクケースカバー41の後方且つピボットフレーム32の前方に設けられる。
スプロケットカバー50は、乗員等がスプロケット45及び駆動チェーン46に接触することを抑制するとともに、駆動チェーン46に塗布されている潤滑材の飛散を抑制する。
ハーネス47は、クランクケースカバー41とスプロケットカバー50との間に配索され、スプロケットカバー50に保持される。
スプロケットカバー50は、スプロケット45を車幅方向外側から覆う側面カバー部60と、側面カバー部60の上縁から車幅方向内側に延びる上面カバー部61と、側面カバー部60から車幅方向内側に延びる仕切り壁62とを備える。
詳細には、側面カバー部60は、変速機ケース部42の側壁部42a、出力軸43、スプロケット45、及び駆動チェーン46の前端部46aを車幅方向外側から覆う。
スプロケットカバー50は、側面カバー部60に車幅方向内側から対向する壁部を有しておらず、スプロケットカバー50の内部は車幅方向内側に開放する。
上面カバー部61は、スプロケット45及び前端部46aを上方から覆う。
仕切り壁62は、側面カバー部60の内面において側面カバー部60の前縁60aの後方の位置から車幅方向内側に延出する。仕切り壁62は、上下方向に延在する壁であり、側面カバー部60の上端部から下端部まで延びる。仕切り壁62の上端は上面カバー部61に接続されている。
仕切り壁62は、駆動チェーン46の前端部46aの前方に位置する。ハーネス47は、仕切り壁62の前方に配置される。
仕切り壁62は、駆動チェーン46の前端部46aをスプロケット45の径方向外側であって前方から覆うことで、駆動チェーン46とハーネス47との間を車両前後方向に仕切る。
仕切り壁62は、全体的に見ると、車両側面視で駆動チェーン46の前端部46aに沿うように円弧状に設けられる。
詳細には、車両側面視で、駆動チェーン46の前端部46aの外周46cに沿うように円弧状に形成される円弧状壁部62a(第1壁部)と、円弧状壁部62aの下端から後下方に延出する下側壁部62b(第2壁部)と、円弧状壁部62aの上端から上方に延出する上側壁部62cとを備える。
円弧状壁部62aは、前端部46aを前方から覆う。円弧状壁部62aの円弧形状は、スプロケット45の外周45aの円形状と同心円であり且つスプロケット45よりも大径の円の円弧形状である。
下側壁部62bは、ほぼ直線状に後下方に延びており、円弧状壁部62aよりも曲率が小さい。
仕切り壁62は、下側壁部62bに一体に設けられる下側ボス部63と、上側壁部62cに一体に設けられる上側ボス部64とを備える。下側ボス部63及び上側ボス部64は、側面カバー部60の内面から車幅方向内側に延出する筒状部である。
スプロケットカバー50は、仕切り壁62の車幅方向内側の端面が保護プレート48の外側面に当接するように配置される。スプロケットカバー50は、下側ボス部63及び上側ボス部64に車幅方向外側から挿通される一対の締結具65によって、変速機ケース部42の側壁部42aに締結される。保護プレート48は、側壁部42aと仕切り壁62の端面との間に挟まれ、締結具65によってスプロケットカバー50と共締めされる。
図4には、駆動チェーン46の上下方向の中心線46bが図示される。中心線46bは、スプロケット45の中心とドリブンスプロケット15b(図1)の中心とを繋ぐ直線であり、駆動チェーン46を上下方向に略2等分する。スプロケット45の中心には出力軸43が設けられる。
ハーネス47は、スプロケットカバー50に設けられるハーネス保持部70に保持される。ハーネス保持部70は、仕切り壁62に設けられる。
ハーネス保持部70は、仕切り壁62に対し着脱可能に係合する係合部材である。
詳細には、ハーネス保持部70は、中心線46bに対し上方に配置される第1の係合部材71と、中心線46bに対し下方に配置される第2の係合部材72とを備える。
第1の係合部材71及び第2の係合部材72は、クリップである。これらクリップは、ハーネス47の外周に巻き付く環状のバンド部70aと、仕切り壁62に当接する座部70bと、仕切り壁62に係合する係合部70cとを備える。バンド部70aは、板状の座部70bの一方の面から突出する。係合部70cは、板状の座部70bの他方の面から突出する。
仕切り壁62は、第1の係合部材71が係合する第1係合孔62d(図5)と、第2の係合部材72が係合する第2係合孔62e(図5)とを備える。第1係合孔62dは中心線46bの上方に位置し、第2係合孔62eは中心線46bの下方に位置する。
第1の係合部材71及び第2の係合部材72は、仕切り壁62の前面62fに取り付けられる。
詳細には、第1の係合部材71は、係合部70cが第1係合孔62dに前方から差し込まれ、座部70bが仕切り壁62の前面62fに当接する。第1の係合部材71のバンド部70aは、前面62fの前方でハーネス47を保持する。第1の係合部材71の係合部70cは、仕切り壁62の内面から後方の駆動チェーン46側に突出する。
第2の係合部材72は、係合部70cが第2係合孔62eに前方から差し込まれ、座部70bが仕切り壁62の前面62fに当接する。第2の係合部材72のバンド部70aは、前面62fの前方でハーネス47を保持する。第2の係合部材72の係合部70cは、仕切り壁62の内面から後方の駆動チェーン46側に突出する。
図2~図5を参照し、ハーネス47は、車両側面視で、クランクケースカバー41の後面41aと仕切り壁62の前面62fとの間の空間に配索される。ハーネス47は、後面41aと前面62fとの間を上下方向に延びるように配索される。
また、ハーネス47は、後面41aと前面62fとの間において、変速機ケース部42の側壁部42a(図3)に対し車幅方向外側に配索されている。すなわち、変速機ケース部42の側壁部42aは、車両側面視でハーネス47が車幅方向外側から重なる重なり部42bを備える。
内燃機関である駆動源12の運転により発生する熱の一部は、クランクケース23から外側に放熱される。駆動源12の運転により発生する熱は、クランクケースカバー41によって覆われる上記発電機の発熱も含む。
ハーネス47は、ハーネス保持部70を介しスプロケットカバー50の仕切り壁62に保持されており、クランクケースカバー41の後面41aに対し後方に離間し、後面41aに接触していない。このため、クランクケースカバー41の後面41aからハーネス47に直接的に熱が伝達されることを抑制でき、クランクケースカバー41の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
また、ハーネス保持部70に保持されたハーネス47は、変速機ケース部42の側壁部42aの重なり部42b(図3)に対し、車幅方向外側に離間している。このため、側壁部42aの放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
図4を参照し、駆動チェーン46の前端部46aに沿うように円弧状に設けられる仕切り壁62は、車両側面視で仕切り壁62と前端部46aの外周46cとの距離が最も近くなる最短距離部62gを備える。最短距離部62gは、仕切り壁62においてスプロケット45の外周45aの円形状と同心円の関係にある部分であり、円弧状壁部62aが最短距離部62gに対応する。前端部46aの外周46cは、スプロケット45の外周45aに沿う円弧状である。
車両側面視で、仕切り壁62の下側壁部62bと前端部46aの外周46cとの距離は、最短距離部62gと前端部46aとの距離よりも大きい。
車両側面視で、仕切り壁62の上側壁部62cと前端部46aの外周46cとの距離は、最短距離部62gと前端部46aとの距離よりも大きい。
第1の係合部材71は、中心線46bよりも上方であって、円弧状壁部62aに取り付けられる。すなわち、第1の係合部材71は、最短距離部62gに取り付けられる。
第2の係合部材72は、中心線46bよりも下方であって、下側壁部62bに取り付けられる。すなわち、第2の係合部材72は、仕切り壁62上において、最短距離部62gに対し下方にオフセットして取り付けられる。
第2の係合部材72が下側壁部62bに取り付けられるため、車両側面視で第2の係合部材72の係合部70c(図4)と駆動チェーン46の前端部46aの外周46cとの距離を大きく確保できる。このため、第2の係合部材72の係合部70cが前端部46a側に突出する場合であっても、係合部70cが前端部46aに接触することを低減できる。
なお、第1の係合部材71は、円弧状壁部62aではなく上側壁部62cに取り付けられても良い。この場合、車両側面視で第1の係合部材71の係合部70cと駆動チェーン46の前端部46aとの距離を大きく確保でき、係合部70cが前端部46aに接触することを低減できる。
車両側面視で、下側壁部62bは、円弧状壁部62aに対し曲率が小さい。これにより、下側壁部62bの内面と前端部46aの外周46cとの距離は、円弧状壁部62aの内面と前端部46aの外周46cとの距離よりも大きくなる。このため、第2の係合部材72の係合部70cと前端部46aとの距離を大きく確保でき、第2の係合部材72の係合部70cが前端部46aに接触することを低減できる。
ここで、円弧状壁部62aに対し曲率が小さい仕切り壁62の形状は、図4のように仕切り壁62の一部が直線状で曲率がゼロになる場合、及び、仕切り壁62の一部が円弧状壁部62aに対し逆方向に湾曲して曲率が負の値になる場合を含む。
なお、第1の係合部材71を、円弧状壁部62aに対し曲率が小さい上側壁部62cに取り付けても良い。この場合、第1の係合部材71の係合部70cと前端部46aとの距離を大きく確保でき、第1の係合部材71の係合部70cが前端部46aに接触することを低減できる。
駆動チェーン46の前端部46aの下部は、自重によって下方に弛む。前端部46aの下部は、中心線46bよりも下方の部分である。また、前端部46aの上部は、スプロケット45によって下方から支持されている。車両側面視で、中心線46bは、出力軸43を通る直線である。
上下方向において、第2の係合部材72と中心線46bとの距離は、第1の係合部材71と中心線46bとの距離よりも大きい。すなわち、第2の係合部材72は、上下方向において、スプロケット45の中心に位置する出力軸43に対し第1の係合部材71よりも大きく離間している。
このため、駆動チェーン46の前端部46aの下部が下方に弛んだ場合であっても、前端部46aが第2の係合部材72の係合部70cに接触することが低減される。
仕切り壁62は、円弧状壁部62aにおける上下方向の中間部62hが、クランクケースカバー41の後面41aに対し最も近くなっている。中間部62hの上方及び下方では、円弧状壁部62aと後面41aとの距離が大きくなっている。
第1の係合部材71は中間部62hの上方に配置され、第2の係合部材72は中間部62hの下方に配置される。これにより、仕切り壁62とクランクケースカバー41の後面41aとの間隔が大きい場所に第1の係合部材71及び第2の係合部材72を配置でき、第1の係合部材71及び第2の係合部材72の配置の自由度が高い。
仕切り壁62の前面62fには、仕切り壁62の一部が後方の駆動チェーン46側に凹む凹部62iが設けられる。凹部62iは、仕切り壁62がクランクケースカバー41の後面41aから遠くなる側に凹む。
第1係合孔62dは凹部62iに設けられ、第1の係合部材71は、凹部62iに取り付けられる。凹部62iの底面は、第1の係合部材71の座部70bを受ける平坦面である。このため、凹部62iの平坦面で第1の係合部材71を良好に受けることができ、第1の係合部材71を適切に固定できる。
後方に凹む凹部62iに第1の係合部材71が配置されることで、第1の係合部材71に保持されるハーネス47も後方にオフセットされる、これにより、ハーネス47とクランクケースカバー41の後面41aとの距離を大きく確保でき、クランクケースカバー41の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
なお、下側壁部62bの前面62fに凹部を設け、この凹部に第2の係合部材72を取り付けても良い。
図6は、スプロケット45、駆動チェーン46、ハーネス47、及びスプロケットカバー50を車両前方側から見た正面図である。図6では、スプロケットカバー50は、仕切り壁62が仮想線で図示される。
図6には、仕切り壁62の車幅方向の中央部を示す仮想の直線Lが示される。直線L上の部分は、仕切り壁62の車幅方向の中央部である。
図5及び図6を参照し、第1の係合部材71は、直線Lよりも車幅方向外側に配置される。これにより、第1の係合部材71に保持されるハーネス47も直線Lよりも車幅方向外側に位置するため、ハーネス47を変速機ケース部42の側壁部42a(図3)から車幅方向外側に大きく離すことができる。このため、変速機ケース部42の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
また、例えば、仕切り壁62の車幅方向内側の端面と変速機ケース部42の側壁部42aとの間に隙間が形成される場合には、第1の係合部材71が直線Lよりも車幅方向外側に配置されることで、ハーネス47が仕切り壁62を車幅方向に乗り越えて上記隙間に侵入することが抑制される。
なお、第2の係合部材72を、直線Lよりも車幅方向外側に配置しても良い。この場合、ハーネス47を変速機ケース部42の側壁部42aから車幅方向外側に大きく離すことができる。
第1の係合部材71及び第2の係合部材72は、車両正面視で、スプロケット45及び駆動チェーン46に対し車幅方向外側にオフセットして配置される。これにより、駆動チェーン46の前端部46aが第1の係合部材71の係合部70c及び第2の係合部材72の係合部70cに接触することが低減される。また、ハーネス47を変速機ケース部42の側壁部42aから車幅方向外側に大きく離すことができるため、変速機ケース部42の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
図2~図5を参照し、スプロケットカバー50の側面カバー部60は、仕切り壁62よりも前方に延出するハーネス覆い部60bを備える。前縁60aは、ハーネス覆い部60bの前縁である。
ハーネス覆い部60bは、後面41aと前面62fとの間のハーネス47、及びハーネス保持部70を、車幅方向外側から覆い、ハーネス47及びハーネス保持部70を隠す。
図4及び図5を参照し、スプロケットカバー50は、ハーネス覆い部60bの前縁の上部から車幅方向内側に延出する前壁部66を備える。前壁部66は、ハーネス47の一部を前方から覆い、ハーネス47が前方のクランクケースカバー41側へ移動することを規制する。これにより、ハーネス47をクランクケースカバー41から離すことができるため、クランクケースカバー41の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
スプロケットカバー50は、車幅方向内側及び後方に開放している。このため、スプロケットカバー50内に気流が流れ易く、ハーネス47の熱を効率良く逃がすことができる。
スプロケットカバー50を変速機ケース部42の側壁部42aに組み付ける際には、ハーネス47は予めハーネス保持部70によってスプロケットカバー50に保持されることで所定の位置に固定されている。これにより、スプロケットカバー50を側壁部42aに組み付ける際に、ハーネス47がスプロケットカバー50と側壁部42aとの間に噛み込むことが抑制され、組み付け性が良い。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗り型車両10は、放熱する駆動源12を備え、駆動源12が、クランクケース23と、クランクケース23から外側に突出し、駆動源12の駆動力を出力する出力軸43とを備え、出力軸43に固定されるスプロケット45と、スプロケット45を外側から覆うスプロケットカバー50と、ハーネス47とが設けられる。ハーネス47は、スプロケットカバー50に設けられるハーネス保持部70に保持される。
この構成によれば、スプロケットカバー50とクランクケース23との間に配索されるハーネス47を、スプロケットカバー50に設けられるハーネス保持部70によって適切に保持できる。ハーネス47がスプロケットカバー50に保持されるため、クランクケース23からハーネス47に直接的に熱が伝達されることを抑制でき、クランクケース23の放熱によるハーネス47への熱影響を低減できる。
また、スプロケット45には、無端状の駆動チェーン46が巻き掛けられ、スプロケットカバー50は、スプロケット45を車幅方向外側から覆う側面カバー部60と、側面カバー部60から車幅方向内側に延びる仕切り壁62とを備え、仕切り壁62は、駆動チェーン46をスプロケット45の径方向外側から覆って駆動チェーン46とハーネス47との間を仕切り、ハーネス保持部70は、仕切り壁62に設けられる。
この構成によれば、駆動チェーン46とハーネス47との間を仕切る仕切り壁62によって、ハーネス47を駆動チェーン46及び駆動チェーン46側の汚れから保護できる。また、仕切り壁62を利用して簡単な構造でハーネス47を保持できる。
また、ハーネス保持部70は、車両正面視で、仕切り壁62の車幅方向の中央部(直線L)よりも車幅方向外側に配置される。
この構成によれば、ハーネス47が車幅方向内側に移動した場合であっても、ハーネス47が仕切り壁62を乗り越えることを抑制でき、ハーネス47が駆動チェーン46側に移動することを抑制できる。また、車幅方向において、クランクケース23とハーネス47との距離を大きく確保でき、クランクケース23によるハーネス47への熱影響を低減できる。
さらに、クランクケース23は、車両側面視でハーネス47が車幅方向外側から重なる重なり部42bを備え、ハーネス保持部70は、車両正面視において、重なり部42bの車幅方向外側で、仕切り壁62の車幅方向の中央部(直線L)よりも車幅方向外側に配置される。
この構成によれば、ハーネス47が車幅方向内側に移動した場合であっても、ハーネス47が仕切り壁62を乗り越えることを抑制でき、ハーネス47が駆動チェーン46側に移動することを抑制できる。また、車幅方向において、クランクケース23の重なり部42bとハーネス47との距離を大きく確保でき、重なり部42bによるハーネス47への熱影響を低減できる。
また、ハーネス保持部70は、仕切り壁62に着脱可能に係合する第2の係合部材72を備え、第2の係合部材72の一部である係合部70cは仕切り壁62から駆動チェーン46側に突出し、車両側面視で駆動チェーン46に沿うように設けられる仕切り壁62は、車両側面視で仕切り壁62と駆動チェーン46との距離が最も近くなる最短距離部62gを備え、第2の係合部材72は、車両側面視で、最短距離部62gに対しオフセットして配置される。
この構成によれば、ハーネス保持部70が仕切り壁62に着脱可能であるため、ハーネス47及びスプロケットカバー50の組み付けの自由度が高くなり、組み付け性が良い。また、駆動チェーン46側に突出する係合部70cが最短距離部62gに対しオフセットされることで、係合部70cと駆動チェーン46との距離を大きく確保できる。このため、ハーネス保持部70が着脱可能な構造であっても、ハーネス保持部70と駆動チェーン46との接触を低減できる。
また、第1の係合部材71及び第2の係合部材72は、車両正面視で、駆動チェーン46に対し車幅方向外側にオフセットして配置される。
この構成によれば、第1の係合部材71及び第2の係合部材72が駆動チェーン46に対し車幅方向外側にオフセットされるため、第1の係合部材71及び第2の係合部材72と駆動チェーン46との接触を低減できる。また、車幅方向において、クランクケース23とハーネス47との距離を大きく確保でき、クランクケース23によるハーネス47への熱影響を低減できる。
また、仕切り壁62は、車両側面視で、駆動チェーン46の外周46cに沿うように形成される円弧状壁部62a及び下側壁部62bを備え、車両側面視で、外周46cと下側壁部62bとの距離は、外周46cと円弧状壁部62aとの距離よりも大きく、第2の係合部材72は、下側壁部62bに設けられる。
この構成によれば、第2の係合部材72は、駆動チェーン46の外周46cに対する距離が大きい下側壁部62bに設けられるため、第2の係合部材72と駆動チェーン46との距離を大きく確保でき、第2の係合部材72と駆動チェーン46との接触を低減できる。
また、駆動チェーン46は、自重によってスプロケット45に対し下方に弛み、係合部材は、出力軸43に対し上方に配置される第1の係合部材71と、出力軸43に対し下方に配置される第2の係合部材72とを少なくとも備え、第2の係合部材72は、上下方向において、出力軸43に対し第1の係合部材71よりも大きく離間して配置される。
この構成によれば、上下に複数設けられる第1の係合部材71及び第2の係合部材72によって、ハーネス47を良好に保持できる。駆動チェーン46は自重によって下方に弛むが、出力軸43に対し下方に配置される第2の係合部材72が、上下方向において出力軸43に対し第1の係合部材71よりも大きく離間しているため、第2の係合部材72と駆動チェーン46との距離を大きく確保できる。このため、第2の係合部材72と駆動チェーン46との接触を低減できる。さらに、出力軸43に対し上方に配置される第1の係合部材71は、上下方向において出力軸43に対し第2の係合部材72よりも小さく離間しているため、第1の係合部材71と第2の係合部材72との間隔を小さくできる。このため、第1の係合部材71と第2の係合部材72との間のハーネス47の弛みを小さくでき、ハーネス47を良好に保持できる。
また、スプロケットカバー50は、ハーネス47を車幅方向外側から覆うハーネス覆い部60bを備える。
この構成によれば、ハーネス覆い部60bによって、ハーネス47を車幅方向外側から保護できる。また、ハーネス覆い部60bによってハーネス47を隠して外観をシンプルにでき、外観性が良い。
さらに、出力軸43は、クランクケース23の側壁部42aから車幅方向外側に延出し、クランクケース23は、側壁部42aの前方でスプロケット45よりも車幅方向外側に膨出するケース膨出部であるクランクケースカバー41を備え、ハーネス47は、クランクケースカバー41の後面41aと仕切り壁62との間に配索され、ハーネス保持部70は、仕切り壁62の前面62fに設けられる。
この構成によれば、クランクケースカバー41の後面41aと仕切り壁62との間のスペースを利用して、ハーネス47をコンパクトに配策できる。仕切り壁62の前面62fを利用して、ハーネス47を簡単な構造で保持できる。
また、スプロケットカバー50は、仕切り壁62に車幅方向外側から挿通される締結具65によって、クランクケース23に締結される。
この構成によれば、仕切り壁62は、仕切り壁62に挿通される締結具65によってクランクケース23に締結されるため、剛性が高い。このため、剛性が高い仕切り壁62によって、ハーネス47を良好に保持できる。
また、スプロケットカバー50は、クランクケース23から遠くなる側に凹む凹部62iを備え、ハーネス保持部70は、凹部62iに設けられる。
この構成によれば、ハーネス保持部70は凹部62iに設けられてクランクケース23から遠くなるため、クランクケース23によるハーネス47への熱影響を低減できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、駆動源12は内燃機関であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電動の鞍乗り型車両において、駆動源は、駆動力を発生させる電動モーターを駆動源ケースに備える駆動源であっても良く、この駆動源のスプロケットカバーに本発明の構造を適用し、ハーネスへの熱影響を低減しても良い。
また、上記実施の形態では、ハーネス保持部70が仕切り壁62に取り付けられる構造を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スプロケットカバー50のハーネス覆い部60bの車幅方向の内側面にハーネス保持部70を取り付けても良い。この場合、ハーネス覆い部60bの車幅方向の内側面に、変速機ケース部42の側壁部42aから遠くなるように車幅方向外側に凹む凹部を設け、この凹部にハーネス保持部70を取り付けても良い。
また、上記実施の形態では、第1の係合部材71及び第2の係合部材72は、仕切り壁62に前方から差し込まれて係合するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。ハーネス保持部は、例えば、仕切り壁62を、仕切り壁62の板厚方向に挟み込むことで係合するクリップであっても良い。
また、上記実施の形態では、ハーネス保持部70は、第1の係合部材71及び第2の係合部材72によって二か所に設けられるものとして説明したが、ハーネス保持部70は、少なくとも一か所に設けられれば良い。また、ハーネス保持部70は、三か所以上設けられても良い。
また、上記実施の形態では、ハーネス47が一つ設けられる構造を例に挙げて説明したが、これに限らず、複数のハーネスをハーネス保持部70によって保持しても良い。
また、上記実施の形態では、ハーネス保持部70は、スプロケットカバー50に着脱可能に係合するものとして説明したが、これに限らず、例えば、ハーネス保持部は、スプロケットカバー50に一体に形成されても良い。
また、上記実施の形態では、最短距離部62gは、円弧状壁部62aであり、最短距離部62gはある程度の範囲を上下方向に有しているが、これに限らず、最短距離部62gは、例えば中間部62hであっても良い。
また、上記実施の形態では、仕切り壁62の第1壁部として円弧状壁部62aを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1壁部は、車両側面視で、駆動チェーン46の外周46cに対する距離が第2壁部である下側壁部62bよりも小さければ良く、例えば第1壁部は直線状であっても良い。
また、上記実施の形態では、ハーネス47は電線であるが、例えばハーネスは、操作用のワイヤーを内部に備える操作ケーブルであっても良い。
上記実施の形態では、自動二輪車である鞍乗り型車両10を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鞍乗り型車両は、三輪の鞍乗り型車両、及び四輪以上を備える鞍乗り型車両であっても良い。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)外側に放熱する駆動源を備え、前記駆動源が、駆動源ケースと、前記駆動源ケースから外側に突出し、前記駆動源の駆動力を出力する出力軸とを備え、前記出力軸に固定されるスプロケットと、前記スプロケットを外側から覆うスプロケットカバーと、ハーネスとが設けられる鞍乗り型車両において、前記ハーネスは、前記スプロケットカバーに設けられるハーネス保持部に保持されることを特徴とする鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネスを、スプロケットカバーに設けられるハーネス保持部によって適切に保持できる。ハーネスがスプロケットカバーに保持されるため、駆動源ケースからハーネスに直接的に熱が伝達されることを抑制でき、駆動源ケースの放熱によるハーネスへの熱影響を低減できる。
(構成2)前記スプロケットには、無端状の駆動力伝達部材が巻き掛けられ、前記スプロケットカバーは、前記スプロケットを車幅方向外側から覆う側面カバー部と、前記側面カバー部から車幅方向内側に延びる仕切り壁とを備え、前記仕切り壁は、前記駆動力伝達部材を前記スプロケットの径方向外側から覆って前記駆動力伝達部材と前記ハーネスとの間を仕切り、前記ハーネス保持部は、前記仕切り壁に設けられることを特徴とする構成1記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、駆動力伝達部材とハーネスとの間を仕切る仕切り壁によって、ハーネスを駆動力伝達部材及び駆動力伝達部材側の汚れから保護できる。また、仕切り壁を利用して簡単な構造でハーネスを保持できる。
(構成3)前記ハーネス保持部は、車両正面視で、前記仕切り壁の車幅方向の中央部よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする構成2記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネスが車幅方向内側に移動した場合であっても、ハーネスが仕切り壁を乗り越えることを抑制でき、ハーネスが駆動力伝達部材側に移動することを抑制できる。また、車幅方向において、駆動源ケースとハーネスとの距離を大きく確保でき、駆動源ケースによるハーネスへの熱影響を低減できる。
(構成4)前記駆動源ケースは、車両側面視で前記ハーネスが車幅方向外側から重なる重なり部を備え、前記ハーネス保持部は、車両正面視において、前記重なり部の車幅方向外側で、前記仕切り壁の車幅方向の中央部よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする構成2記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネスが車幅方向内側に移動した場合であっても、ハーネスが仕切り壁を乗り越えることを抑制でき、ハーネスが駆動力伝達部材側に移動することを抑制できる。また、車幅方向において、駆動源ケースの重なり部とハーネスとの距離を大きく確保でき、重なり部によるハーネスへの熱影響を低減できる。
(構成5)前記ハーネス保持部は、前記仕切り壁に着脱可能に係合する係合部材であり、前記係合部材の一部は前記仕切り壁から前記駆動力伝達部材側に突出し、車両側面視で前記駆動力伝達部材に沿うように設けられる前記仕切り壁は、車両側面視で前記仕切り壁と前記駆動力伝達部材との距離が最も近くなる最短距離部を備え、前記係合部材は、車両側面視で、最短距離部に対しオフセットして配置されることを特徴とする構成2記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネス保持部が仕切り壁に着脱可能であるため、ハーネス及びスプロケットカバーの組み付けの自由度が高くなり、組み付け性が良い。また、駆動力伝達部材側に突出する係合部材の一部が最短距離部に対しオフセットされることで、上記一部と駆動力伝達部材との距離を大きく確保できる。このため、ハーネス保持部が着脱可能な構造であっても、ハーネス保持部と駆動力伝達部材との接触を低減できる。
(構成6)前記係合部材は、車両正面視で、前記駆動力伝達部材に対し車幅方向外側にオフセットして配置されることを特徴とする構成5記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、係合部材が駆動力伝達部材に対し車幅方向外側にオフセットされるため、係合部材と駆動力伝達部材との接触を低減できる。また、車幅方向において、駆動源ケースとハーネスとの距離を大きく確保でき、駆動源ケースによるハーネスへの熱影響を低減できる。
(構成7)前記仕切り壁は、車両側面視で、前記駆動力伝達部材の外周に沿うように形成される第1壁部及び第2壁部を備え、車両側面視で、前記外周と前記第2壁部との距離は、前記外周と前記第1壁部との距離よりも大きく、前記係合部材は、前記第2壁部に設けられることを特徴とする構成5または6記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、係合部材は、駆動力伝達部材の外周に対する距離が大きい第2壁部に設けられるため、係合部材と駆動力伝達部材との距離を大きく確保でき、係合部材と駆動力伝達部材との接触を低減できる。
(構成8)前記駆動力伝達部材は、自重によって前記スプロケットに対し下方に弛み、前記係合部材は、前記出力軸に対し上方に配置される第1の係合部材と、前記出力軸に対し下方に配置される第2の係合部材とを少なくとも備え、前記第2の係合部材は、上下方向において、前記出力軸に対し第1の係合部材よりも大きく離間して配置されることを特徴とする構成5から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、上下に複数設けられる第1の係合部材及び第2の係合部材によって、ハーネスを良好に保持できる。駆動力伝達部材は自重によって下方に弛むが、出力軸に対し下方に配置される第2の係合部材が、上下方向において出力軸に対し第1の係合部材よりも大きく離間しているため、第2の係合部材と駆動力伝達部材との距離を大きく確保できる。このため、第2の係合部材と駆動力伝達部材との接触を低減できる。さらに、出力軸に対し上方に配置される第1の係合部材は、上下方向において出力軸に対し第2の係合部材よりも小さく離間しているため、第1の係合部材と第2の係合部材との間隔を小さくできる。このため、第1の係合部材と第2の係合部材との間のハーネスの弛みを小さくでき、ハーネスを良好に保持できる。
(構成9)前記スプロケットカバーは、前記ハーネスを車幅方向外側から覆うハーネス覆い部を備えることを特徴とする構成2から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネス覆い部によって、ハーネスを車幅方向外側から保護できる。また、ハーネス覆い部によってハーネスを隠して外観をシンプルにでき、外観性が良い。
(構成10)前記出力軸は、前記駆動源ケースの側壁部から車幅方向外側に延出し、前記駆動源ケースは、前記側壁部の前方で前記スプロケットよりも車幅方向外側に膨出するケース膨出部を備え、前記ハーネスは、前記ケース膨出部の後面と前記仕切り壁との間に配索され、前記ハーネス保持部は、前記仕切り壁の前面に設けられることを特徴とする構成2から9のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ケース膨出部の後面と仕切り壁との間のスペースを利用して、ハーネスをコンパクトに配策できる。仕切り壁の前面を利用して、ハーネスを簡単な構造で保持できる。
(構成11)前記スプロケットカバーは、前記仕切り壁に車幅方向外側から挿通される締結具によって、前記駆動源ケースに締結されることを特徴とする構成2から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、仕切り壁は、仕切り壁に挿通される締結具によって駆動源ケースに締結されるため、剛性が高い。このため、剛性が高い仕切り壁によって、ハーネスを良好に保持できる。
(構成12)前記スプロケットカバーは、前記駆動源ケースから遠くなる側に凹む凹部を備え、前記ハーネス保持部は、前記凹部に設けられることを特徴とする構成1から11のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
この構成によれば、ハーネス保持部は凹部に設けられて駆動源ケースから遠くなるため、駆動源ケースによるハーネスへの熱影響を低減できる。
10 鞍乗り型車両
12 駆動源
23 クランクケース(駆動源ケース)
41 クランクケースカバー(ケース膨出部)
41a 後面
42a 側壁部
42b 重なり部
43 出力軸
45 スプロケット
46 駆動チェーン(駆動力伝達部材)
46b 中心線
46c 外周
47 ハーネス
50 スプロケットカバー
60 側面カバー部
60b ハーネス覆い部
62 仕切り壁
62a 円弧状壁部(第1壁部)
62b 下側壁部(第2壁部)
62f 前面
62g 最短距離部
62i 凹部
65 締結具
70 ハーネス保持部
70c 係合部(係合部材の一部)
71 第1の係合部材(係合部材)
72 第2の係合部材(係合部材)
L 直線(中央部)

Claims (12)

  1. 放熱する駆動源(12)を備え、前記駆動源(12)が、駆動源ケース(23)と、前記駆動源ケース(23)から外側に突出し、前記駆動源(12)の駆動力を出力する出力軸(43)とを備え、前記出力軸(43)に固定されるスプロケット(45)と、前記スプロケット(45)を外側から覆うスプロケットカバー(50)と、ハーネス(47)とが設けられる鞍乗り型車両において、
    前記ハーネス(47)は、前記スプロケットカバー(50)に設けられるハーネス保持部(70)に保持されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記スプロケット(45)には、無端状の駆動力伝達部材(46)が巻き掛けられ、
    前記スプロケットカバー(50)は、前記スプロケット(45)を車幅方向外側から覆う側面カバー部(60)と、前記側面カバー部(60)から車幅方向内側に延びる仕切り壁(62)とを備え、
    前記仕切り壁(62)は、前記駆動力伝達部材(46)を前記スプロケット(45)の径方向外側から覆って前記駆動力伝達部材(46)と前記ハーネス(47)との間を仕切り、
    前記ハーネス保持部(70)は、前記仕切り壁(62)に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記ハーネス保持部(70)は、車両正面視で、前記仕切り壁(62)の車幅方向の中央部(L)よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記駆動源ケース(23)は、車両側面視で前記ハーネス(47)が車幅方向外側から重なる重なり部(42b)を備え、
    前記ハーネス保持部(70)は、車両正面視において、前記重なり部(42b)の車幅方向外側で、前記仕切り壁(62)の車幅方向の中央部(L)よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ハーネス保持部(70)は、前記仕切り壁(62)に着脱可能に係合する係合部材(71,72)であり、前記係合部材(71,72)の一部(70c)は前記仕切り壁(42)から前記駆動力伝達部材(46)側に突出し、
    車両側面視で前記駆動力伝達部材(46)に沿うように設けられる前記仕切り壁(62)は、車両側面視で前記仕切り壁(62)と前記駆動力伝達部材(46)との距離が最も近くなる最短距離部(62g)を備え、
    前記係合部材(72)は、車両側面視で、最短距離部(62g)に対しオフセットして配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記係合部材(71,72)は、車両正面視で、前記駆動力伝達部材(46)に対し車幅方向外側にオフセットして配置されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記仕切り壁(62)は、車両側面視で、前記駆動力伝達部材(46)の外周(46c)に沿うように形成される第1壁部(62a)及び第2壁部(62b)を備え、
    車両側面視で、前記外周(46c)と前記第2壁部(62b)との距離は、前記外周(46c)と前記第1壁部(62a)との距離よりも大きく、
    前記係合部材(72)は、前記第2壁部(62b)に設けられることを特徴とする請求項5または6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記駆動力伝達部材(46)は、自重によって前記スプロケット(45)に対し下方に弛み、
    前記係合部材(71,72)は、前記出力軸(43)に対し上方に配置される第1の係合部材(71)と、前記出力軸(43)に対し下方に配置される第2の係合部材(72)とを少なくとも備え、
    前記第2の係合部材(72)は、上下方向において、前記出力軸(43)に対し第1の係合部材(71)よりも大きく離間して配置されることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記スプロケットカバー(50)は、前記ハーネス(47)を車幅方向外側から覆うハーネス覆い部(60b)を備えることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記出力軸(43)は、前記駆動源ケース(23)の側壁部(42a)から車幅方向外側に延出し、
    前記駆動源ケース(23)は、前記側壁部(42a)の前方で前記スプロケット(45)よりも車幅方向外側に膨出するケース膨出部(41)を備え、
    前記ハーネス(47)は、前記ケース膨出部(41)の後面と前記仕切り壁(62)との間に配索され、
    前記ハーネス保持部(70)は、前記仕切り壁(62)の前面(62f)に設けられることを特徴とする請求項2から9のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  11. 前記スプロケットカバー(50)は、前記仕切り壁(62)に車幅方向外側から挿通される締結具(65)によって、前記駆動源ケース(23)に締結されることを特徴とする請求項2から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  12. 前記スプロケットカバー(50)は、前記駆動源ケース(23)から遠くなる側に凹む凹部(62i)を備え、前記ハーネス保持部(70)は、前記凹部(62i)に設けられることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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