JP7476843B2 - 情報処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

Description

本開示は、情報処理装置、方法、及びプログラムに関する。

従来、洗車を提案する技術が知られている。例えば、特許文献１には、車両の適切な清掃時期を報知又は清掃を実施する技術が開示されている。

特開２０１９－２１９８４２号公報

洗車を提案する技術には改善の余地があった。

かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、洗車を提案する技術を改善することにある。

本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部及び通信部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
車両の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記車両のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択し、
前記通信部を介して、選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知する。

本開示の一実施形態に係る方法は、
情報処理装置が実行する方法であって、
車両の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記車両のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択すること、及び
選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知することを含む。

本開示の一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
車両の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記車両のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択すること、及び
選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知することを実行させる。

本開示の一実施形態によれば、洗車を提案する技術が改善される。

本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係る車両の概略構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。

以下、本開示の実施形態について説明する。

（実施形態の概要）
図１を参照して、本開示の実施形態に係るシステム１の概要について説明する。システム１は、車両１０と、情報処理装置２０と、を備える。車両１０及び情報処理装置２０は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク３０と通信可能に接続される。

車両１０は、例えば自動車であるが、これに限られず任意の車両であってもよい。自動車は、例えばガソリン自動車、電気自動車（ＥＶ；Electric Vehicle）、ハイブリッド自動車（ＨＶ；Hybrid Vehicle）、プラグインハイブリッド自動車（ＰＨＶ；Plug-in Hybrid Vehicle）、又は燃料電池自動車（ＦＣＶ；Fuel Cell Vehicle）等であるが、これらに限られない。車両１０は、運転手によって運転されてもよく、或いは任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。自動化のレベルは、例えば、ＳＡＥ（Society of Automotive Engineers）のレベル分けにおけるレベル１からレベル５の何れかである。車両１０は、ＭａａＳ（Mobility as a Service）専用車両でもよい。システム１が備える車両１０の数は、任意に定められてもよい。

情報処理装置２０は、例えばサーバ装置等のコンピュータである。情報処理装置２０は、ネットワーク３０を介して、車両１０と通信可能である。

まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、車両１０のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設４０の中から少なくとも１つの洗車施設４０を選択する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、選択された洗車施設４０に車両１０のユーザを案内するための案内情報を車両１０のユーザに通知する。

このように、本実施形態によれば、車両１０のユーザの属性に基づいて選択された洗車施設４０への案内情報が車両１０のユーザに通知される。例えば、車両１０のユーザの嗜好性に基づいて選択された洗車施設４０への案内情報が適切なタイミングで車両１０のユーザに通知される。このため、車両１０のユーザは、余計な洗車を行うことなく、車両１０を綺麗な状態に保つことができる。したがって、洗車を提案する技術が改善される。

次に、システム１の各構成について詳細に説明する。

（車両の構成）
図２に示すように、車両１０は、制御部１１と、通信部１２と、記憶部１３と、測位部１４と、入出力部１５と、を備える。

制御部１１は、１つ以上のプロセッサ、１つ以上のプログラマブル回路、１つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）若しくはＧＰＵ（Graphics Processing Unit）等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるが、これらに限られない。プログラマブル回路は、例えばＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）であるが、これに限られない。専用回路は、例えばＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）であるが、これに限られない。制御部１１は、車両１０全体の動作を制御する。

通信部１２は、ネットワーク３０に接続する１つ以上の通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、例えば４Ｇ（4th Generation）又は５Ｇ（5th Generation）等の移動体通信規格に対応するが、これらに限られない。本実施形態において、車両１０は、通信部１２及びネットワーク３０を介して、情報処理装置２０と通信する。

記憶部１３は、１つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部１３に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部１３は、車両１０の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部１３は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してもよい。記憶部１３に記憶された情報は、例えば通信部１２を介してネットワーク３０から取得される情報で更新可能であってもよい。

測位部１４は、１つ以上の測位モジュールを含む。測位モジュールとしては、例えば、ＧＰＳ（Global Positioning System）、ＱＺＳＳ（Quasi-Zenith Satellite System）、ＧＬＯＮＡＳＳ（Global Navigation Satellite System）、又はＧａｌｉｌｅｏに対応した測位モジュールを使用できるが、これらに限られない。測位部１４は、車両１０の位置を示す情報を取得する。

入出力部１５は、１つ以上の入力インタフェースを含む。入力インタフェースとしては、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイク等を使用できる。入出力部１５は、情報処理装置２０の動作に用いられる情報をユーザが入力する等の操作を受け付ける。また、入出力部１５は、１つ以上の出力インタフェースを含む。出力インタフェースとしては、例えば、情報を画像で出力するパネルディスプレイ若しくはヘッドアップディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等を使用できる。入出力部１５は、情報処理装置２０の動作によって得られる情報をユーザに向けて画面表示又は音声等で出力する。

（情報処理装置の構成）
図３に示すように、情報処理装置２０は、制御部２１と、通信部２２と、記憶部２３と、を備える。

制御部２１は、１つ以上のプロセッサ、１つ以上のプログラマブル回路、１つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部２１は、情報処理装置２０全体の動作を制御する。

通信部２２は、ネットワーク３０に接続する１つ以上の通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線ＬＡＮ（Local Area Network）規格、又は無線ＬＡＮ規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、情報処理装置２０は、通信部２２及びネットワーク３０を介して、車両１０と通信する。

記憶部２３は、１つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部２３は、情報処理装置２０の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部２３は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、データベース、及び地図情報等を記憶してもよい。記憶部２３に記憶された情報は、例えば通信部２２を介してネットワーク３０から取得される情報で更新可能であってもよい。

（情報処理装置の動作フロー）
図４を参照して、本実施形態に係る情報処理装置２０の動作について説明する。この動作は、本開示の一実施形態に係る方法に相当する。

ステップＳ１００：情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０の汚れ度合いを算出する。

具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、駐車場又は交差点等に設置されたカメラ等によって撮像された車両１０の画像を取得する。そして、情報処理装置２０の制御部は、取得された車両１０の画像から任意の画像認識技術を用いて車両１０の汚れ度合いを算出する。この際、情報処理装置２０の制御部２１は、ナンバープレートに記載の登録ナンバー等を含む車両１０の識別情報も取得する。なお、車両１０の汚れ度合いは、車体、車輪、又は車窓等の汚れ度合いを含んでもよいが、これらに限られない。また、車両１０の汚れ度合いは、泥等の汚れが付着した領域の面積に応じて決定された、例えば０％～１００％等の連続的な指標であってもよく、或いは「高」、「中」、「低」等の段階的な指標であってもよいが、これらに限られない。

これに代えて、情報処理装置２０の制御部２１は、天候情報が提供されるサーバ等から通信部２２を介して取得した過去の天候情報と、車両１０から通信部２２を介して取得した過去の走行情報とに基づいて、車両１０の汚れ度合いを算出してもよい。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０が過去に走行した地域において雨であった日が所定の日数を超えている場合、車両１０の汚れ度合いが「高」であると算出してもよい。一方、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０が過去に走行した地域において雨であった日が所定の日数を超えていない場合、車両１０の汚れ度合いが「低」であると算出してもよい。

ステップＳ１０１：情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザの属性を示す情報を取得する。

まず、ユーザの属性が個人の嗜好性を含む場合のステップＳ１０１を具体的に説明する。情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１００で取得された車両１０の識別情報に基づいて、車両１０のユーザである個人を特定する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、インターネットを利用した家計簿の作成を可能とするアプリケーション、又はインターネットを利用した飲食店若しくは宿泊施設の予約を可能とするアプリケーションから、当該個人の生活ぶりを示す情報を取得する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、当該生活ぶりを示す情報に基づいて、当該個人の嗜好性を推定する。生活ぶりを示す情報は、例えば年別又は月別の総支出及び食費等に基づいて算出されたエンゲル係数であってもよい。この場合、情報処理装置２０の制御部２１は、エンゲル係数が所定の閾値を超えている場合、個人の嗜好性が高級志向であると推定してもよい。一方、情報処理装置２０の制御部２１は、エンゲル係数が所定の閾値を超えていない場合、個人の嗜好性がカジュアル志向であると推定してもよい。また、生活ぶりを示す情報は、例えば価格帯が一定以上である飲食店又は宿泊施設の予約頻度又は予約回数であってもよい。この場合、情報処理装置２０の制御部２１は、価格帯が一定以上である飲食店又は宿泊施設の予約頻度又は予約回数が所定の閾値を超えている場合、個人の嗜好性が高級志向であると推定してもよい。一方、情報処理装置２０の制御部２１は、価格帯が一定以上である飲食店又は宿泊施設の予約頻度又は予約回数が所定の閾値を超えていない場合、個人の嗜好性がカジュアル志向であると推定してもよい。なお、インターネットを利用した家計簿の作成を可能とするアプリケーションは、スマートフォン、タブレット、又はＰＣ（Personal Computer）等にインストールされることで、クレジットカード又は銀行口座等の利用履歴に基づいて日々の支出を食費及び光熱費等の項目に分類するサービスを提供するものである。また、インターネットを利用した飲食店又は宿泊施設の予約を可能とするアプリケーションは、スマートフォン、タブレット、又はＰＣ等にインストールされることで、飲食店又は宿泊施設をオンラインで予約するサービスを提供するものである。

これに加えて、又はこれに代えて、情報処理装置２０の制御部２１は、記憶部２３に予め記憶された個人の行動履歴を示す情報に基づいて、個人の嗜好性を推定してもよい。より具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、記憶部２３に予め記憶された、過去に選択された洗車コースを示す情報から、個人の嗜好性を推定してもよい。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、過去に同一の洗車コースが所定の回数以上選択されている場合に、個人の嗜好性が安定志向であると推定してもよい。

これに加えて、又はこれに代えて、情報処理装置２０の制御部２１は、記憶部２３に予め記憶された車両１０の走行情報に基づいて、個人の嗜好性を推定してもよい。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、主要道路沿いに位置する洗車施設４０が所定の回数以上選択されている場合に、個人の嗜好性がアクセス性を重視する嗜好性であると推定してもよい。また、洗車後の車両１０が洗車施設４０の近隣に位置する商業施設等に所定の回数以上寄っている場合に、情報処理装置２０の制御部２１は、個人の嗜好性が効率性を重視する嗜好性であると推定してもよい。

次に、ユーザの属性が事業者の業種を含む場合のステップＳ１０１を具体的に説明する。情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１００と同様にして取得された車両１０の画像から、任意の画像認識技術を用いて車両１０を所有する事業者の業種を特定する。なお、事業者の業種は、タクシー業、バス業、又はトラック業等を含んでもよいが、これらに限られない。

ステップＳ１０２：情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えているか否かを判断する。情報処理装置２０の制御部２１が車両１０の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合（ステップＳ１０２－Ｙｅｓ）、プロセスはステップＳ１０３に進む。一方、情報処理装置２０の制御部２１が車両１０の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていないと判断した場合（ステップＳ１０２－Ｎｏ）、プロセスは終了する。

ここで、所定の第１の閾値は、複数の行き先毎に予め定められていてもよい。具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションから車両１０のユーザの将来の行き先を特定する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、特定された将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を用いて、車両１０の汚れ度合いを判断する。ここでは、情報処理装置２０の記憶部２３に、行き先ａ（例えば、結婚式場）、行き先ｂ（例えば、スーパー）、及び行き先ｃ（例えば、キャンプ場）を示す情報が予め登録されているものとする。また、情報処理装置２０の記憶部２３に、行き先ａに対応する所定の第１の閾値（汚れ度合い：５％）、行き先ｂに対応する所定の第１の閾値（汚れ度合い：１０％）、及び行き先ｃに対応する所定の第１の閾値（汚れ度合い：２０％）が予め登録されているものとする。また、情報処理装置２０の記憶部２３に、ステップＳ１００で算出された車両１０の汚れ度合い（１５％）が登録されているものとする。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザの将来の行き先が行き先ａであると特定した場合には、車両１０の汚れ度合い（１５％）が行き先ａに対応する所定の第１の閾値（汚れ度合い：５％）を超えているため、プロセスはステップＳ１０３に進む。一方、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザの将来の行き先が行き先ｃであると特定した場合には、車両１０の汚れ度合い（１５％）が行き先ｃに対応する所定の第１の閾値（汚れ度合い：２０％）を超えていないため、プロセスは終了する。なお、インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションは、スマートフォン、タブレット、又はＰＣ等にインストールされることで、ユーザからの入力に基づいて、ユーザの予定をインターネット上で登録及び管理等するサービスを提供するものである。

ステップＳ１０３：情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設４０の中から少なくとも１つの洗車施設４０を選択する。

まず、ユーザの属性が個人の嗜好性を含む場合のステップＳ１０３を具体的に説明する。ここでは、情報処理装置２０の記憶部２３に、各洗車施設４０の位置を示す情報、並びに各洗車施設４０において選択可能な洗車コースの内容及び洗車料金を示す情報が予め記憶されているものとする。洗車施設４０は、洗車機による洗車又は手洗いによる洗車を可能とする洗車場を含んでもよいが、これらに限られない。また、洗車コースの内容は、水洗い洗車、シャンプー洗車、ワックス洗車、撥水コート洗車、又はガラスコート洗車等を含んでもよいが、これらに限られず、洗車ブラシによるブラッシング洗車、又は高圧スプレーによるジェット洗車等を含んでもよい。以下では、説明の簡単のため、情報処理装置２０の記憶部２３に、洗車コースＡ乃至Ｅを示す情報が予め登録されていると共に、洗車コースＡ乃至Ｅから選択される少なくとも１つの洗車コースを提供可能な洗車施設４０を示す情報が予め登録されているものとする。また、洗車料金は、洗車コースＡが最も安く、洗車コースＡ、洗車コースＢ、洗車コースＣ、洗車コースＤ、洗車コースＥの順に高くなるものとする。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で個人の嗜好性が高級志向であると推定した場合には、洗車料金が最も高い洗車コースＥを提供可能な洗車施設４０を選択する。また、例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で個人の嗜好性がカジュアル志向であると推定した場合には、洗車料金がお手頃な洗車コースＣを提供可能な洗車施設４０を選択する。また、例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で個人の嗜好性が安定志向であると推定した場合には、過去に所定の回数以上選択された洗車コースを提供可能な洗車施設４０を選択する。また、例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で個人の嗜好性がアクセス性を重視する嗜好性であると推定した場合には、車両１０の現在位置から主要道路を通って到着することが可能な洗車施設４０を選択する。また、例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で個人の嗜好性が効率性を重視する嗜好性であると推定した場合には、近隣に商業施設等が位置する洗車施設４０を選択する。

次に、ユーザの属性が事業者の業種を含む場合のステップＳ１０３を具体的に説明する。ここでは、情報処理装置２０の記憶部２３に、各洗車施設４０の位置を示す情報、並びに各洗車施設４０で洗車可能な車種（大型車両及び普通車両等）を示す情報が予め登録されているものとする。例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で特定された車両１０を所有する事業者の業種がタクシー業である場合には、複数の洗車施設４０の中から普通車両用の洗車機が設置されている洗車施設４０を選択する。また、例えば、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０１で特定された車両１０を所有する事業者の業種がバス業又はトラック業である場合には、複数の洗車施設４０の中から大型車両用の洗車機が設置されている洗車施設４０を選択する。

これに加えて、又はこれに代えて、情報処理装置２０の制御部２１は、複数の洗車コースの中から、ステップＳ１００で算出された車両１０の汚れ度合いに対応可能であり、且つ車両１０を所有する事業者が希望する終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設４０を選択してもよい。ここでは、情報処理装置２０の記憶部２３に、洗車コースＡ乃至Ｃを示す情報が予め登録されているものとする。洗車コースＡは、「高」の汚れ度合いに対応可能であり、洗車時間が２０分であるものとする。洗車コースＢは、「中」の汚れ度合いに対応可能であり、洗車時間が１０分であるものとする。洗車コースＣは、「低」の汚れ度合いに対応可能であり、洗車時間が５分であるものとする。まず、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、事業者が所有するサーバ、端末、又は車両１０等から、車両１０を所有する事業者が希望する洗車の終了時刻を取得する。ここでは、ステップＳ１００で算出された車両１０の汚れ度合いが「高」であり、現在時刻が１０時００分であり、希望の終了時刻が１０時１５分であり、洗車後の車両１０の汚れ度合いの許容レベルが「中」以下であるものとする。この場合、洗車コースＡでは、「高」の汚れ度合いに対応可能であるものの、洗車に２０分かかるので、希望の終了時刻（１０時１５分）までに洗車が終了しない。すなわち、車両１０の汚れ度合いに対応可能であり、且つ希望の終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設４０が存在しない。しかしながら、洗車コースＢでは、「中」の汚れ度合いに対応可能なコースであるので、汚れ度合いが「高」である車両１０の汚れを完全に落とすことは可能ではないものの、車両１０の汚れを許容レベルまで落とすことが可能であり、且つ洗車に要する時間が１０分であるので希望の終了時刻（１０時１５分）までに洗車が終了する。そこで、情報処理装置２０の制御部２１は、複数の洗車コースの中から、所定の許容レベルまで車両１０の汚れを落とすことが可能であり、且つ希望の終了時刻までに洗車が終了する洗車コースＢを提供可能な洗車施設４０を選択する。

なお、ステップＳ１０３において、情報処理装置２０の制御部２１は、複数の洗車施設４０における混雑度合いに基づいて、複数の洗車施設４０の中から少なくとも１つの洗車施設４０を選択してもよい。具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、複数の洗車施設４０から混雑度合いを取得する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、取得された混雑度合いが所定の閾値を超えていない洗車施設４０を選択する。これにより、複数の洗車施設４０の稼働率が平均化される。なお、混雑度合いは、洗車施設４０を利用している車両１０の台数等に基づいて適宜決定された、例えば０％～１００％等の連続的な指標であってもよく、或いは「高」、「中」、「低」等の段階的な指標であってもよいが、これらに限られない。

ステップＳ１０４：情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、ステップＳ１０３で選択された洗車施設４０に車両１０のユーザを案内するための案内情報を車両１０のユーザに通知する。

具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、車両１０の測位部１４によって測位された車両１０の現在の位置を示す情報を取得する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、取得された車両１０の現在の位置を示す情報からステップＳ１０３で選択された洗車施設４０までの地図上の経路を特定する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、特定された経路を示す情報を含む案内情報を生成する。なお、案内情報は、特定された経路を示す情報の他に、上述した方法によって選択された洗車コースの内容、洗車料金、及び洗車時間を示す情報等を含んでもよい。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、生成された案内情報を車両１０に送信する。そして、車両１０の制御部１１は、通信部１２を介して情報処理装置２０から受信した案内情報を、入出力部１５を介して車両１０のユーザに画面表示又は音声等で出力する。これに加えて、又はこれに代えて、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザが所有する任意の端末に、通信部２２を介して上述した案内情報を送信し、当該端末上で車両１０のユーザに案内情報を出力してもよい。

これに加えて、ステップＳ１０４では、情報処理装置２０の制御部２１は、案内情報を通知するタイミングを後述するように機械学習してもよい。具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、記憶部２３から、車両１０による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が行われた時刻と、当該外出が行われた時刻の前後所定の期間内に洗車が行われた時刻とを取得する。また、情報処理装置２０の制御部２１は、インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションから、車両１０による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が将来行われる時刻を取得する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が行われた時刻と、当該外出が行われた時刻の前後所定の期間内に洗車が行われた時刻との前後関係に基づいて、車両１０による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が将来行われる時刻の前又は後の何れにおいて上述した案内情報を通知するかを機械学習する。これにより、情報処理装置２０の制御部２１は、遠出する際には出かける前に洗車を行いたいか、或いは出かけた後に洗車を行いたいかというユーザの嗜好性に応じた適切なタイミングで、上述した案内情報を通知することができる。なお、外出が行われる時刻とは、外出に係る行き先に向けて車両１０が移動を開始する時刻を意味してもよいが、これに限られない。また、所定の第２の閾値は、例えば数十ｋｍ又は数百ｋｍ等を含んでもよいが、これらに限られない。また、前後所定の期間は、例えば数時間又は数日等を含んでもよいが、これらに限られない。また、機械学習は、例えばサポートベクターマシン又はニューラルネットワーク等を用いた任意の機械学習を含んでもよいが、これらに限られない。

ステップＳ１０５：情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザからの入力に基づいて選択された洗車施設４０を予約するための予約情報を、通信部２２を介して洗車施設４０に通知する。

具体的には、情報処理装置２０の制御部２１は、ステップＳ１０４の案内情報を受け取った車両１０のユーザが車両１０の入出力部１５又は端末等を介して選択した洗車施設４０を示す情報を、通信部２２を介して取得する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０のユーザによって選択された洗車施設４０を予約するための予約情報を生成する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、生成された予約情報を洗車施設４０に送信する。これにより洗車施設４０の予約が行われる。なお、予約情報は、ナンバープレートに記載の登録ナンバー等を含む車両１０の識別情報、及び車両１０の現在の位置と洗車施設４０の位置とから算出された到着時刻等を含んでもよいが、これらに限られない。

以上述べたように、本実施形態に係る情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０の汚れ度合いが所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、車両１０のユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設４０の中から少なくとも１つの洗車施設４０を選択する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、通信部２２を介して、選択された洗車施設４０に車両１０のユーザを案内するための案内情報を車両１０のユーザに通知する。

かかる構成によれば、車両１０のユーザの属性に基づいて選択された洗車施設４０への案内情報が車両１０のユーザに通知される。例えば、車両１０のユーザの嗜好性に基づいて選択された洗車施設４０への案内情報が適切なタイミングで車両１０のユーザに通知される。このため、車両１０のユーザは、余計な洗車を行うことなく、車両１０を綺麗な状態に保つことができる。したがって、洗車を提案する技術が改善される。

本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を１つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。

一変形例として、情報処理装置２０の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。また、例えば、情報処理装置２０の一部又は全部の構成要素を車両１０に設けた実施形態も可能である。例えば、車両１０に搭載されるナビゲーション装置が、情報処理装置２０の一部又は全部の構成要素を備えてもよい。

また、一変形例として、上述したステップＳ１０３において、情報処理装置２０の制御部２１は、車両１０に施されたコーティング剤の種類と、洗車施設４０が備える洗車ブラシの種類とに基づいて、複数の洗車施設４０の中から少なくとも１つの洗車施設４０を選択してもよい。具体的には、情報処理装置２０の記憶部２３には、各洗車施設４０が備える洗車ブラシの種類を示す情報と、洗車ブラシ毎に相性の良いコーティング剤の種類を示す情報とが予め記憶されている。また、情報処理装置２０の記憶部２３には、車検等のタイミングで車両１０に施されたコーティング剤の種類を示す情報と、車両１０の識別情報とが予め記憶されている。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、記憶部２３を参照することにより、車両１０に施されたコーティング剤の種類を特定する。そして、情報処理装置２０の制御部２１は、特定されたコーティング剤と相性の良い洗車ブラシを備えた洗車施設４０を選択する。

また、一変形例として、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置２０として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置２０の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本実施形態に係る発明は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。

１ システム
１０ 車両
１１ 制御部
１２ 通信部
１３ 記憶部
１４ 測位部
１５ 入出力部
２０ 情報処理装置
２１ 制御部
２２ 通信部
２３ 記憶部
３０ ネットワーク
４０ 洗車施設

Claims (17)

1. 制御部及び通信部を備える情報処理装置であって、
   複数の行き先毎に所定の第１の閾値が予め定められており、
   前記制御部は、
   インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションから、車両のユーザの将来の行き先を特定し、
   特定された前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を用いて、前記車両の汚れ度合いを判断し、
   前記車両の前記汚れ度合いが前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記ユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択し、
   前記通信部を介して、選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知する、情報処理装置。
2. 請求項１に記載の情報処理装置であって、
   前記ユーザの前記属性は、前記ユーザの嗜好性を含む、情報処理装置。
3. 請求項２に記載の情報処理装置であって、
   前記制御部は、
   インターネットを利用した家計簿の作成を可能とするアプリケーション、又はインターネットを利用した飲食店若しくは宿泊施設の予約を可能とするアプリケーションから、前記ユーザの生活ぶりを示す情報を取得し、
   取得された前記生活ぶりを示す情報に基づいて、前記ユーザの前記嗜好性を推定する、情報処理装置。
4. 請求項１乃至３の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
   前記制御部は、
   前記車両による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が行われた時刻と、前記外出が行われた時刻の前後所定の期間内に洗車が行われた時刻との前後関係に基づいて、前記車両による移動距離が前記所定の第２の閾値を超える将来の外出が行われる時刻の前又は後の何れにおいて前記案内情報を通知するかを機械学習する、情報処理装置。
5. 請求項１乃至４の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
   前記洗車施設において提供可能な複数の洗車コース毎に対応可能な汚れ度合いと洗車時間とが予め定められており、
   前記制御部は、
   前記ユーザが希望する洗車の終了時刻を取得し、
   前記複数の前記洗車コースの中から、前記車両の前記汚れ度合いに対応可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設を選択する、情報処理装置。
6. 請求項５に記載の情報処理装置であって、
   前記車両の前記汚れ度合いに対応可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する前記洗車コースを提供可能な前記洗車施設が存在しない場合、
   前記制御部は、前記複数の前記洗車コースの中から、所定の許容レベルまで前記車両の汚れを落とすことが可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設を選択する、情報処理装置。
7. 情報処理装置が実行する方法であって、
   複数の行き先毎に所定の第１の閾値が予め定められており、
   インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションから、車両のユーザの将来の行き先を特定すること、
   特定された前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を用いて、前記車両の汚れ度合いを判断すること、
   前記車両の前記汚れ度合いが前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記ユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択すること、及び
   選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知することを含む、方法。
8. 請求項７に記載の方法であって、
   前記ユーザの前記属性は、前記ユーザの嗜好性を含む、方法。
9. 請求項８に記載の方法であって、
   インターネットを利用した家計簿の作成を可能とするアプリケーション、又はインターネットを利用した飲食店若しくは宿泊施設の予約を可能とするアプリケーションから、前記ユーザの生活ぶりを示す情報を取得すること、及び
   取得された前記生活ぶりを示す情報に基づいて、前記ユーザの前記嗜好性を推定することを更に含む、方法。
10. 請求項７乃至９の何れか一項に記載の方法であって、
    前記車両による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が行われた時刻と、前記外出が行われた時刻の前後所定の期間内に洗車が行われた時刻との前後関係に基づいて、前記車両による移動距離が前記所定の第２の閾値を超える将来の外出が行われる時刻の前又は後の何れにおいて前記案内情報を通知するかを機械学習することを更に含む、方法。
11. 請求項７乃至１０の何れか一項に記載の方法であって、
    前記洗車施設において提供可能な複数の洗車コース毎に対応可能な汚れ度合いと洗車時間とが予め定められており、
    前記ユーザが希望する洗車の終了時刻を取得すること、及び
    前記複数の前記洗車コースの中から、前記車両の前記汚れ度合いに対応可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設を選択すること、を更に含む、方法。
12. 請求項１１に記載の方法であって、
    前記車両の前記汚れ度合いに対応可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する前記洗車コースを提供可能な前記洗車施設が存在しない場合、
    前記複数の前記洗車コースの中から、所定の許容レベルまで前記車両の汚れを落とすことが可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設を選択することを更に含む、方法。
13. コンピュータに、
    インターネットを利用したスケジュールの作成を可能とするアプリケーションから、車両のユーザの将来の行き先を特定すること、
    複数の行き先毎に所定の第１の閾値が予め定められており、特定された前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を用いて、前記車両の汚れ度合いを判断すること、
    前記車両の前記汚れ度合いが前記将来の行き先に対応する所定の第１の閾値を超えていると判断した場合、前記ユーザの属性に基づいて、複数の洗車施設の中から少なくとも１つの洗車施設を選択すること、及び
    選択された前記洗車施設に前記ユーザを案内するための案内情報を前記ユーザに通知することを実行させる、プログラム。
14. 請求項１３に記載のプログラムであって、
    前記ユーザの前記属性は、前記ユーザの嗜好性を含む、プログラム。
15. 請求項１４に記載のプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    インターネットを利用した家計簿の作成を可能とするアプリケーション、又はインターネットを利用した飲食店若しくは宿泊施設の予約を可能とするアプリケーションから、前記ユーザの生活ぶりを示す情報を取得すること、及び
    取得された前記生活ぶりを示す情報に基づいて、前記ユーザの前記嗜好性を推定することを更に実行させる、プログラム。
16. 請求項１３乃至１５の何れか一項に記載のプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記車両による移動距離が所定の第２の閾値を超える外出が行われた時刻と、前記外出が行われた時刻の前後所定の期間内に洗車が行われた時刻との前後関係に基づいて、前記車両による移動距離が前記所定の第２の閾値を超える将来の外出が行われる時刻の前又は後の何れにおいて前記案内情報を通知するかを機械学習することを更に実行させる、プログラム。
17. 請求項１３乃至１６の何れか一項に記載のプログラムであって、
    前記洗車施設において提供可能な複数の洗車コース毎に対応可能な汚れ度合いと洗車時間とが予め定められており、
    前記コンピュータに、
    前記ユーザが希望する洗車の終了時刻を取得すること、及び
    前記複数の前記洗車コースの中から、前記車両の前記汚れ度合いに対応可能であり、且つ前記終了時刻までに洗車が終了する洗車コースを提供可能な洗車施設を選択することを更に実行させる、プログラム。

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