JP7476671B2 - 配線モジュール - Google Patents

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Description

本開示は、配線モジュールに関する。
ドアと車体とを接続する配線部材には、通常、グロメットが取付けられる。このグロメットとドアパネルとの組付構造としては、例えば特許文献1に記載されるように、ドアパネルに形成された貫通孔にグロメットが通される構造と、例えば特許文献2に記載されるように、ドアパネルの表面に沿ってグロメットが配置される構造とがある。特許文献2に記載されるようなグロメットは、特許文献1に記載されるグロメットのようにドアパネルに形成された貫通孔に通される必要がないことから、貫通レスグロメットなどとも呼ばれる。
またドアと車体とを接続する配線部材のうちドアに沿って配置される部分は、機器などの位置に応じた所定の経路に沿って配置される。この際、特許文献3には、配線部材のうちドアに沿って配置される部分が、ドアパネルに沿って面状に広がる組込部品に保持されることによって、所定の経路に沿った状態に保持される技術を開示している。
特開2000-217229号公報 特開2002-27640号公報 国際公開第2019/187334号
配線部材にグロメットと特許文献3のような面状の組込部品との両方が設けられた配線モジュールがドアパネルに組付けられる際、それぞれが別々に位置決めされる必要があり、組付け性に向上が望まれていた。
そこで、配線部材にグロメットと面状部材との両方が設けられた配線モジュールにおいて、ドアパネルへの組付け性の向上を図ることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線モジュールは、車体とドアパネルとの間を接続する配線部材と、前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って広がる部分を保持する面状部材と、前記配線部材のうち前記面状部材に保持される部分よりも前記車体側に取付けられたグロメットと、を備え、前記面状部材は、前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って延びる区間を保持する主板部と、前記主板部の周縁の一部分に設けられ、前記グロメットに取付けられる面状部材側取付部とを含み、前記グロメットは前記ドアパネルに一定位置に固定されるベース部と、前記ベース部に連なり、前記面状部材側取付部が取付けられるグロメット側取付部とを含む、配線モジュールである。
本開示によれば、配線部材にグロメットと面状部材との両方が設けられた配線モジュールにおいて、ドアパネルへの組付け性の向上を図ることができる。
図1は実施形態1にかかる配線モジュール及びこれが組付けられるドアパネルを示す概略平面図である。 図2は実施形態1にかかる配線モジュールを示す斜視図である。 図3は実施形態1にかかる配線モジュールを示す正面図である。 図4は実施形態1にかかる配線モジュールを示す背面図である。 図5は図3のV-V線に沿って切断された断面図である。 図6は面状部材及びグロメットの分解斜視図である。 図7は面状部材及びグロメットの分解斜視図である。 図8は図4のVIII-VIII線に沿って切断された断面図である。 図9は図8の領域A1の拡大図である。 図10は図8の領域A2の拡大図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線モジュールは、次の通りである。
(1)車体とドアパネルとの間を接続する配線部材と、前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って広がる部分を保持する面状部材と、前記配線部材のうち前記面状部材に保持される部分よりも前記車体側に取付けられたグロメットと、を備え、前記面状部材は、前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って延びる区間を保持する主板部と、前記主板部の周縁の一部分に設けられ、前記グロメットに取付けられる面状部材側取付部とを含み、前記グロメットは前記ドアパネルに一定位置に固定されるベース部と、前記ベース部に連なり、前記面状部材側取付部が取付けられるグロメット側取付部とを含む、配線モジュールである。グロメットと面状部材とが取付けられることによって、グロメットと面状部材との一方がドアパネルに位置決めされると、他方もドアパネルに位置決めされることができる。これにより、配線部材にグロメットと面状部材との両方が設けられた配線モジュールにおいて、ドアパネルへの組付け性の向上を図ることができる。
(2)(1)の配線モジュールにおいて、前記グロメットは前記ドアパネルの表面に組付けられ、前記ベース部は前記ドアパネルの側板部分の表面に固定されてもよい。これにより、グロメットが貫通レスグロメットとされるため、配線モジュールがドアパネルに簡易に組付けられる。
(3)(2)の配線モジュールにおいて、前記主板部及び前記面状部材側取付部は前記ドアパネルの表面に組付けられてもよい。これにより、グロメットに加えて面状部材もドアパネルの表面に組付けられる部材であることによって、配線モジュールをドアパネルに組付ける際、配線部材をドアパネルに貫通させる作業をせずとも組付け可能となる。
(4)(3)の配線モジュールにおいて、前記面状部材側取付部は前記ドアパネルの前記内板部分から前記側板部分まで延び、前記グロメット側取付部は前記ベース部のうち前記側板部分を向く面に設けられてもよい。これにより、配線部材のうち内板部分と側板部分との間を延びる部分が面状部材側取付部に案内される。
(5)(4)の配線モジュールにおいて、車両において前記ベース部の表面をウェザーストリップが横切り、前記面状部材側取付部は前記ベース部のうち前記ウェザーストリップと重なる部分まで延びてもよい。これにより、ベース部のうちウェザーストリップと重なる部分を面状部材側取付部が支持できる。ドア閉状態におけるウェザーストリップのつぶれ方が安定する。
(6)(4)又は(5)の配線モジュールにおいて、前記面状部材側取付部に前記配線部材を通す挿通部が形成され、前記配線部材のうち前記挿通部に対して前記主板部側の隣りにおいて、前記面状部材側取付部が前記配線部材よりも前記ドアパネル側に位置し、前記挿通部に対して前記車体側の隣りにおいて、前記配線部材が前記面状部材側取付部よりも前記ドアパネル側に位置してもよい。これにより、挿通部を通る前と後とで、ドアパネルに対する配線部材と面状部材側取付部との並び順が変更される。
(7)(2)から(6)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、車両において前記ベース部の表面をウェザーストリップが横切り、前記ベース部の周縁のうち前記ウェザーストリップが横切る部分を含む部分にフランジが設けられ、前記フランジが前記ベース部の表面と前記ドアパネルの表面との間の段差をなだらかにしてもよい。これにより、ドアパネル及びグロメットの境界と、ウェザーストリップとの間に隙間が生じにくい。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とは、前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とのいずれか一方に形成された凸条部が、いずれか他方に形成された凹溝に嵌って取付けられていてもよい。これにより、グロメット側取付部と面状部材側取付部とが簡易に取付けられる。
(9)(8)の配線モジュールにおいて、前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とは、前記グロメット側取付部に形成された凸条部が、前記面状部材側取付部に形成された凹溝に嵌って取付けられていてもよい。これにより、グロメット側取付部と面状部材側取付部との取付状態が安定する。
(10)(1)から(9)のいずれか1つの配線モジュールにおいて、前記配線部材は複数の電線を含み、前記ベース部から前記面状部材に至る区間において前記複数の電線が扁平に並べられていてもよい。これにより、ベース部から面状部材に至る区間においてドアパネルからの配線モジュールの高さ寸法が小さく抑えられる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線モジュールについて説明する。
<ドア>
まず図1を参照しつつ車両におけるドアについて説明する。図1は実施形態1にかかる配線モジュール20及びこれが組付けられるドアパネル12を示す概略平面図である。
ドア10は、全体として扁平な形状に形成されており、車両において車室内と車室外とを仕切るように開閉可能に設けられる部分である。以下では、車両におけるドア10の開状態及び閉状態は、単に、開状態及び閉状態と称される。ドア10は、運転席側ドア、助手席側ドア、後部座席用ドアである場合等が想定される。なお、以下ではドア10がサイドドアであるものとして説明される。ドアはバックドアなどであってもよい。またドア10がヒンジドアであるものとして説明される。ドアはスライドドアなどであってもよい。ドア10は、ドアパネル12と、配線モジュール20と、を備える。
ドアパネル12は、アウターパネル13と、インナーパネル14とを備える。アウターパネル13は、ドア10のうち車両外側に面する部分に設けられ、ボディと共に車両の外観を構成する部分である。インナーパネル14は、アウターパネル13の車室側に設けられる。インナーパネル14は内板部分15と側板部分16とを有する。内板部分15は閉状態において車室側を向く部分である。内板部分15とアウターパネル13との間には、ウインドウ又は電気機器などを収容可能な空間が設けられる。例えば内板部分15に開口が形成され、当該空間にアクセス可能とされる。側板部分16は内板部分15の縁部からアウターパネル13に向けて延びる部分である。特にここでは側板部分16は内板部分15の縁部のうち車両の前側(ヒンジドアにおけるヒンジがある側)に位置する縁部から延びる。側板部分16はウインドウ又は電気機器などを収容可能な空間を仕切る。
配線モジュール20は、ドア10に組込まれる。配線モジュール20は、配線部材22と面状部材30とグロメット40を備える。
配線部材22は、ドア10に組込まれる機器に対して電力を供給したり、ドア10に組込まれる機器と、車体に組込まれる機器との間の信号を伝送したりする部材である。ここでは配線部材22は、複数の電線24を含む。配線部材22は、光ファイバーケーブルなどを含んでいてもよい。車両における配線部材22の経路及び接続相手は特に限定されるものではないが、例えば以下のような経路及び接続相手が考えられる。すなわち配線部材22の一端部は車体に配置される。配線部材22の一端部にはコネクタC1が設けられる。このコネクタC1はバッテリ、電子制御ユニットなどから延びる車体側の配線部材に設けられた車体側コネクタに接続される。配線部材22の他端部はドア10に配置される。配線部材22の他端部はドア10に組込まれる機器に接続される。配線部材22とドア10に設けられる機器とは例えばコネクタ接続されてもよい。この場合、配線部材22の他端部にはコネクタC2が設けられるとよい。
配線部材22の中間部は車体とドア10との間に掛け渡される。より詳細には、配線部材22は、一端部から他端部に向けて、車体に設けられた貫通孔から延び出て、ドアパネル12における側板部分16に向けて延びる。配線部材22は側板部分16に達した後、ドアパネル12に沿って側板部分16から内板部分15に向けて延びる。
配線部材22のうち車体に設けられた貫通孔から側板部分16に達して側板部分16に沿って延びる区間がグロメット40によって覆われ、保護される。配線部材22のうちグロメット40が設けられた部分は複数の電線24が一体的に延びる。内板部分15に向かう配線部材22は、グロメット40から延び出る。配線部材22のうち、グロメット40から延び出た部分は面状部材30に保持される。内板部分15上において、複数の電線24が分岐しつつ接続される機器の位置まで延びる。面状部材30が配線部材22を分岐した経路に保持する。
面状部材30はドア10においてドアパネル12よりも車室内側に設けられる。面状部材30はドアパネル12に対して面状に広がる部材である。例えば面状部材30はドア10においてドアパネル12と意匠トリムとの間に配置される。面状部材30は、例えば内板部分15に形成された開口と同じ程度又は開口よりも大きく広がる扁平な部品である。面状部材30は内板部分15に形成された開口を塞ぐようにドアパネル12に組付けられる。面状部材30は、例えば、ねじ止め、係止構造等によってインナーパネル14に組付けられる。例えば、面状部材30の周縁部のうちインナーパネル14に重なる部分がねじ止め等によってインナーパネル14に固定されれば、それらの間の隙間を可及的に塞ぐことができる。
グロメット40は、いわゆる貫通レスグロメットである。グロメット40は、ドアパネル12におけるインナーパネル14に対して周縁の一部を横切るように組付けられる。グロメット40は、側板部分16に取付けられる。グロメット40は配線部材22のうち面状部材30に保持される部分よりも車体側に取付けられる。グロメット40はベース部42を含む。ベース部42は側板部分16に取付けられる。ベース部42は、ドアパネル12に対して一定位置に固定される。ここで、ベース部42がドアパネル12に対して一定位置に固定されるとは、ベース部42がドアパネル12ごとに予め決められた所定の位置に固定されることを言う。なお、ドアパネル12においてベース部42が固定される所定の位置は、適宜設定可能である。例えば、所定の位置は、ベース部42がボルトによって固定される位置である。グロメット40において、ベース部42から車体側に向けて保護筒部52が延びる。保護筒部52の先端に車体取付部54が設けられる。車体取付部54は車体に固定される。
ここではグロメット40には面状部材30の一部が取付けられる。グロメット40はエラストマーなどの弾性材料による成形品であり、変形容易である。面状部材30は、樹脂又は金属などを材料とした成形品であり、グロメット40よりも高剛性である。面状部材30の一部はグロメット40のうち一定形状とされることが望まれる部分に取付けられて、その部分におけるグロメット40の変形を規制する。
なお、ドア10には、配線部材22が接続される上記機器のほかに例えばウェザーストリップWS、及び図示省略の意匠トリム等も組込まれる。
ウェザーストリップWSは、ドアパネル12に対して周縁に沿って延びるように組付けられる。例えば、図1に示すウェザーストリップWSは、インナーパネル14に対して周縁に沿って延び、ドアパネル12を囲うように組付けられる。ウェザーストリップWSはグロメット40の表面を横切る部分を有する。通常、ウェザーストリップWSは、閉状態において車体とドアパネル12とに挟まれてつぶれるように変形した状態となる。閉状態においてグロメット40はウェザーストリップWSのうちグロメット40を横切る部分の変形を支持する。
意匠トリムは、ドア10のうち車室内側に面する部分に設けられ、車両の内観を構成する部分である。意匠トリムには例えば、ドアハンドル、車載機器の操作部等が取付けられる。配線部材22のうち内板部分15に沿う部分及び面状部材30は意匠トリムに覆われる。
以下、配線モジュール20の各部について詳述する。まず図1に加えて図2から図5を参照しつつ配線部材22について詳述する。図2は実施形態1にかかる配線モジュール20を示す斜視図である。図3は実施形態1にかかる配線モジュール20を示す正面図である。図4は実施形態1にかかる配線モジュール20を示す背面図である。図5は図3のV-V線に沿って切断された断面図である。
<配線部材>
配線部材22は第1区間、第2区間、第3区間、第4区間を有するものとする。第1区間はグロメット40の保護筒部52に覆われる区間である。第2区間はグロメット40のベース部42に覆われる区間である。第3区間は面状部材30の後述する経路規制部35に配置される区間である。第4区間は面状部材30の後述する主板部32に配置される区間である。ここでは第1区間から第4区間は、車体側の一端部からドア10側の他端部に向けて、この順に並んでいる。第1区間は主に車体とドア10との間に掛け渡される区間である。第2区間は主に側板部分16に沿って延びる区間である。第3区間は主に側板部分16から内板部分15に向けて曲がりつつ延びる区間である。第4区間は主に内板部分15に沿って延びる区間である。
配線部材22のうち各区間の横断面形状は、配置される位置に応じた形状とされていてもよい。例えば、配線部材22のうち第1区間は、横断面形状がなるべく円形状に近づくように複数の電線24が束ねられている。これにより、配線部材22のうち保護筒部52に通される第1区間が、保護筒部52の変形に追従容易とされる。配線部材22のうち第2区間から第4区間は、複数の電線24が一の方向(ここでは鉛直方向)に沿って並べられて、扁平とされる。これにより、配線部材22のうちドアパネル12に沿って延びる第2区間から第4区間において、ドアパネル12からの高さ寸法が大きくなることが抑えられる。もっとも、各区間における配線部材22の横断面形状は、適宜設定可能である。例えば配線部材の横断面形状は、第2区間及び第3区間において、複数の電線が複数列、複数段に並べられて、第1区間よりも扁平とされつつ、第4区間よりも高さが高くされてもよい。
隣り合う区間において、配線部材22の横断面形状が異なる場合、隣り合う区間の境界又はその付近で、配線部材22の横断面形状が変化する。例えば、第1区間と第2区間との境界において、配線部材22は、複数の電線24が円形状に束ねられた形状と、複数の電線24が一列に並べられた形状との間で形状が変形する。
次に、図1から図5に加えて図6から図10を参照しつつ面状部材30及びグロメット40について詳述する。図6及び図7は面状部材30及びグロメット40の分解斜視図である。図6及び図7は互いに反対向きから見た斜視図である。図8は図4のVIII-VIII線に沿って切断された断面図である。図9は図8の領域A1の拡大図である。図10は図8の領域A2の拡大図である。
<面状部材>
面状部材30は、ドアパネル12の内板部分15に沿って広がる。面状部材30は、インナーパネル14の開口を塞いだり、配線部材22を所定の経路に保持したりする。面状部材30は、ドア10に組込まれる機器の一部又は全部を保持してもよい。面状部材30は主板部32と面状部材側取付部34とを含む。
主板部32は、配線部材22のうちドアパネル12の内板部分15に沿って延びる第4区間を保持する。主板部32は、内板部分15に形成される開口を塞ぐことができる程度の大きさで板状に広がる部分である。例えば、主板部32の周縁部における複数箇所がねじ止め、係止構造などによってインナーパネル14に組付けられる。ここでは主板部32のうち車内側を向く面に配線部材22が配置される。主板部32のうち車外側を向く面に配線部材22が配置されてもよい。主板部32のうち車内側を向く面と車外側を向く面との両面に配線部材22が配置されてもよい。以下では、主板部32のうち配線部材22が配置される面は配置面33とされる。ここでは配置面33は平坦である。配置面33は凹凸形状に形成されていてもよい。配置面33のうち開口を覆う部分が開口の周縁を覆う部分よりも車外側に凹んで開口に入りこんでいてもよい。配置面33のうち配線部材22が配置される経路に沿った部分が平坦であってもよい。配線部材22が配置される経路に沿った一部に凹凸形状があってもよい。配線部材22は配置面33上に所定の経路に沿って延びるように配置された状態に維持される。
面状部材側取付部34は、主板部32の周縁の一部分に設けられる。ここでは面状部材側取付部34は、主板部32のうちドアヒンジよりの周縁に設けられる。面状部材側取付部34はグロメット40に取付けられる。ここでは面状部材側取付部34は主板部32から前向き(ドアヒンジ向き)かつ下向きに延びる。面状部材側取付部34は主板部32から如何なる向きに延びていてもよい。ここでは面状部材側取付部34は経路規制部35と取付本体38とを有する。面状部材側取付部34は扁平な板状に形成されている。面状部材側取付部34のうち主板部32側の基端部から長手方向中間部までが経路規制部35とされる。面状部材側取付部34のうち経路規制部35より先端側が取付本体38とされる。
経路規制部35は配線部材22の経路規制をする。ここでは経路規制部35の長手方向中間部に曲げ部36が設けられる。経路規制部35のうち主板部32側の基端部から曲げ部36までが内板部分15に沿って延びる。経路規制部35のうち曲げ部36から先端部までが側板部分16に沿って延びる。これにより経路規制部35は配線部材22のうち側板部分16と内板部分15との間で曲がって延びた状態に規制する。またここでは経路規制部35の長手方向中間部に挿通部37が設けられている。
挿通部37は配線部材22が通される部分である。配線部材22は挿通部37を通って経路規制部35の一方面側から他方面側に移る。配線部材22は挿通部37よりも経路規制部35の基端側で経路規制部35に対して車室内側を通る。配線部材22は挿通部37よりも経路規制部35の先端側で経路規制部35に対して車室外側を通る。挿通部37よりも経路規制部35の基端側で配線部材22とドアパネル12との間に経路規制部35が位置する。挿通部37よりも経路規制部35の先端側で経路規制部35とドアパネル12との間に配線部材22が配置される。ここでは経路規制部35に貫通孔が形成されて挿通部37とされている。もっとも挿通部37として貫通孔が形成される必要はない。例えば経路規制部35の側縁が凹んで挿通部とされてもよい。
経路規制部35の長手方向に沿った挿通部37の位置は如何なる位置であってもよい。ここでは挿通部37は経路規制部35の長手方向に沿って曲げ部36の位置に設けられている。これにより、配線部材22に挿通部37を通る際の曲げと、曲げ部36における曲げとの両方が設けられる必要がなくなる。図5に示すように、ここでは配線部材22は、経路規制部35の先端部において、取付本体38側から挿通部37を抜けるまで真っすぐ延び、挿通部37を抜けた後に曲げ部36に沿って曲がっている。
経路規制部35の幅方向中間部は薄肉とされて溝状に形成されている。当該溝状部分35aに配線部材22が配置される。経路規制部35において、配線部材22が配置される面が挿通部37を境に変わる。このため、経路規制部35において、挿通部37を境に溝状部分35aが形成される面が変わる。溝状部分35aは、挿通部37よりも先端側ではドアパネル12側を向く面に形成され、挿通部37よりも基端側では車室内側を向く面に形成されている。経路規制部35のうち溝状部分35aにおける肉厚は、例えば経路規制部35の幅方向に沿って溝状部分35aの隣の部分の肉厚の半分程度とされる。経路規制部35のうち溝状部分35aの幅寸法は例えば経路規制部35の幅寸法の半分程度とされる。溝状部分35aは、挿通部37よりも先端側において取付本体38まで続いているが、面状部材側取付部34の先端縁部までは達していない。また溝状部分35aの先端部はその長手方向に沿って緩やかな斜面状に形成されている。
経路規制部35の両側縁は厚肉とされてリブ状に形成されている。当該リブ状部分35bは経路規制部35の基端部から挿通部37より先端側まで連続している。当該リブ状部分35bが設けられることによって経路規制部35の剛性が高められている。挿通部37が設けられることによる経路規制部35の剛性の低下をリブ状部分35bによって抑制している。
取付本体38の平面形状は、リブ49で囲まれる部分の形状に応じた形状とされる。ここでは取付本体38の平面形状は、四角形状の1つの縁部の中間部が凹んだ凹形状に形成される。取付本体38の凹部の位置に貫通孔44が位置する。取付本体38は貫通孔44を塞がないようにベース部42の基板部分43に重なる。取付本体38の外周面に凹溝39が形成されている。
凹溝39は取付本体38の外周面に沿って一連に形成されている。凹溝39は取付本体38の外周面の厚み方向中間部の位置に形成される。例えば凹溝39の幅寸法は取付本体38の厚み寸法の半分程度とされる。例えば凹溝39の深さ寸法はリブ49からの凸条部50の突出寸法と同程度とされる。
<グロメット>
グロメット40はドア取付部41と保護筒部52と車体取付部54とを含む。
ドア取付部41はドアパネル12に取付けられる部分である。ドア取付部41は側板部分16に取付けられる。ドア取付部41はベース部42とグロメット側取付部48とを含む。
ベース部42は扁平に形成される。ベース部42が側板部分16の表面に広がるように取付けられる。ベース部42は基板部分43とフランジ47とを有する。
基板部分43は扁平板状に形成される。図3に示す例では、基板部分43は五角形状であるが、他の形状であってもよい。基板部分43の一方面は車体側を向き、他方面がドアパネル12側を向く。基板部分43の一方面に保護筒部52が設けられる。基板部分43のうち保護筒部52が設けられる部分には貫通孔44が形成される。
貫通孔44は保護筒部52と連通する。配線部材22は他端側から一端側に向けて、基板部分43の他方面側を通りつつ、貫通孔44を通って保護筒部52の内部に導かれる。基板部分43において、貫通孔44の周縁に環状突出部45が形成されている。
環状突出部45は、基板部分43のうち貫通孔44の周縁部分が他方面側に突出するように形成されている。環状突出部45は、基板部分43における他の部分と同じ肉厚に形成されている。基板部分43の一方面側において、環状突出部45が形成された部分はその周囲の部分よりも他方面側に凹んでいる。基板部分43の他方面側において、環状突出部45が形成された部分はその周囲の部分よりもドアパネル12側に突出している。環状突出部45の突出寸法はリブ49の突出寸法と同程度とされる。環状突出部45が設けられることによって、配線部材22が側板部分16から保護筒部52に導かれる部分において、リブ49に強く当たることが抑制される。
ベース部42には取付孔46が形成されている。取付孔46にはボルト、クリップなどが通される。取付孔46に通されたボルト、クリップなどがドアパネル12に締められたり係止したりすることによってベース部42がドアパネル12に組付けられる。ここでは基板部分43に2つの取付孔46が形成されている。2つの取付孔46は、配線部材22に対して鉛直方向上側及び下側に分かれて設けられる。2つの取付孔46は、ウェザーストリップWSに対して同じ側(ここでは車両の内外方向に沿って外側)に位置するように形成されている。
フランジ47は基板部分43の外縁部に形成されている。より詳細には、図4に示されるように、フランジ47は基板部分43のうち1つの縁部43aを除いた他の縁部から外方に突出するように形成されている。当該縁部43aは基板部分43のうち車室内側に位置し、上下方向に延びる。フランジ47は基板部分43よりも薄肉に形成されている。フランジ47は基板部分43のうち一方面側に設けられる。フランジ47はドアパネル12側に向けて斜めに突出する。フランジ47はベース部42のうち環状突出部45及びリブ49よりもドアパネル12側に突出する。グロメット40がドアパネル12に組付けられた状態で、フランジ47はドアパネル12に沿うように弾性変形し、ドアパネル12に密着する。
フランジ47はグロメット40のうちウェザーストリップWSが横切る部分にも設けられる。グロメット40のうちウェザーストリップWSが横切る部分にフランジ47が設けられることによって、図9に示すようにドアパネル12とグロメット40との段差が小さくなる。これにより、ウェザーストリップWS、ドアパネル12及びグロメット40に囲まれる部分に隙間が生じにくくなる。ここではウェザーストリップWSは、基板部分43のうち貫通孔44が形成される部分よりも室内側における一方面上を横切る。
グロメット側取付部48はベース部42に連なる。グロメット側取付部48には面状部材側取付部34が取付けられる。ここでグロメット側取付部48は基板部分43の他方面に設けられる。グロメット側取付部48はリブ49と凸条部50とを有する。
リブ49は基板部分43の他方面に設けられる。リブ49は基板部分43からドアパネル12側に突出する。基板部分43からのリブ49の高さ寸法は、取付本体38の肉厚と同程度である。基板部分43において、リブ49は以下のような経路に沿って延びるように設けられている。すなわち、リブ49は基板部分43における縁部43aの一部分から基板部分43上をM字状に延びて基板部分43の縁部43aの他の一部分に達する。リブ49の中間部は、環状突出部45よりも縁部43a側で、環状突出部45に沿って延びる。リブ49に囲まれる部分に貫通孔44及び環状突出部45は含まれない。またリブ49に囲まれる部分に取付孔46も含まれない。
凸条部50はリブ49の内周面に設けられる。凸条部50はリブ49の全長にわたって設けられる。凸条部50は、リブ49の高さ方向に沿った中間部の位置から基板部分43と平行に突出する。図10に示すように凸条部50は取付本体38の凹溝39にはめ込まれる。
保護筒部52はベース部42の一方面に突出するように設けられる。保護筒部52は貫通孔44と連通する。保護筒部52は、可撓性を有するように形成される。保護筒部52が可撓性を有するための構成は如何なるものであってもよい。ここでは保護筒部52は蛇腹状に形成されて可撓性を有する。
車体取付部54は保護筒部52の他端部に設けられる。ここでは車体取付部54は車体に形成された貫通孔に係止可能に設けられる。
図5に示すように、グロメット40のうちウェザーストリップWSが横切る部分よりもドアパネル12側に面状部材30の取付本体38が介在する。取付本体38は配線部材22よりもウェザーストリップWS側に位置する。取付本体38が閉状態におけるウェザーストリップWSの変形を支持する。
<面状部材とグロメットとの取付>
ここでは、面状部材30とグロメット40とは別個に成形された後に、面状部材側取付部34とグロメット側取付部48とが取付けられて装着可能とされる。例えば面状部材側取付部34の取付本体38の先端部が、縁部43a側からグロメット側取付部48のリブ49の間に挿入されて、面状部材側取付部34とグロメット側取付部48とが取付けられる。このとき、まずリブ49の凸条部50のうち縁部43aから上下方向に分かれて延びる2つの部分が、取付本体38の凹溝39のうち対応する部分(上側の縁部の上面に形成された部分及び上側の縁部の上面に形成された部分)に嵌る。このまま取付本体38がグロメット側取付部48に挿入されていくと、リブ49の凸条部50のうち貫通孔44を避けるように曲がりつつ上下方向に延びる部分も凹溝39の対応する部分に嵌る。こうして、リブ49の凸条部50のすべてが凹溝39に嵌ることによって、面状部材側取付部34とグロメット側取付部48とが取付けられる。これにより、面状部材30とグロメット40とが取付けられた状態とされる。面状部材側取付部34とグロメット側取付部48との取付状態において、グロメット側取付部48が面状部材側取付部34によってわずかに広げられるように弾性変形された状態であると、グロメット側取付部48がその復元力によって面状部材側取付部34を締め付けた状態となり、面状部材側取付部34とグロメット側取付部48とが外れにくくなると共にがたつきにくくなる。
<実施形態1の効果等>
以上のように構成された配線モジュール20によると、面状部材30とグロメット40とが取付けられることによって、面状部材30とグロメット40との一方がドアパネル12に位置決めされると、他方もドアパネル12に位置決めされることができる。これにより、配線部材22にグロメット40と面状部材30との両方が設けられた配線モジュール20において、ドアパネル12への組付け性の向上を図ることができる。さらに配線モジュール20において、配線部材22のうちドアパネル12に沿って延びる部分の大部分が、面状部材30及びグロメット40によって所定の経路に沿って延びた状態に保持されている。このため、面状部材30とグロメット40との一方がドアパネル12に位置決めされると、配線部材22のうちドアパネル12に沿って延びる部分の大部分がドアパネル12に対する所定の経路に位置決めされる。
またグロメット40はドアパネル12の表面に組付けられ、ベース部42はドアパネル12の側板部分16の表面に固定される。これにより、グロメット40が貫通レスグロメットとされるため、配線モジュール20がドアパネル12に簡易に組付けられる。
また主板部32及び面状部材側取付部34はドアパネル12の表面に組付けられる。これにより、グロメット40に加えて面状部材30もドアパネル12の表面に組付けられる部材であることによって、配線モジュール20をドアパネル12に組付ける際、配線部材22をドアパネル12に貫通させる作業をせずとも組付け可能となる。
また面状部材側取付部34はドアパネル12の内板部分15から側板部分16まで延び、グロメット側取付部48はベース部42のうち側板部分16を向く面に設けられる。これにより、配線部材22のうち内板部分15と側板部分16との間を延びる部分が面状部材側取付部34に案内される。
また車両においてベース部42の表面をウェザーストリップWSが横切り、面状部材側取付部34はベース部42のうちウェザーストリップWSと重なる部分まで延びる。これにより、ベース部42のうちウェザーストリップWSと重なる部分を面状部材側取付部34が支持でき、閉状態におけるウェザーストリップWSのつぶれ方が安定する。
面状部材側取付部34に配線部材22を通す挿通部37が形成され、配線部材22のうち挿通部37に対して主板部32側の隣りにおいて、面状部材側取付部34が配線部材22よりもドアパネル12側に位置し、挿通部37に対して車体側の隣りにおいて、配線部材22が面状部材側取付部34よりもドアパネル12側に位置する。これにより、挿通部37を通る前と後とで、ドアパネル12に対する配線部材22と面状部材側取付部34との並び順が変更される。
挿通部37はウェザーストリップWSが横切る部分よりも主板部32側に設けられる。これにより、ウェザーストリップWSが横切る部分において、配線部材22がグロメット40と面状部材側取付部34とに挟まれることを抑制できる。これにより、配線部材22がつぶれることが抑制される。また閉状態におけるウェザーストリップWSのつぶれに配線部材22が関与することが抑制され、ウェザーストリップWSのつぶれ方が安定する。挿通部37は側板部分16と内板部分15との境に設けられる。側板部分16と内板部分15との境は配線部材22が曲る部分である。挿通部37は側板部分16と内板部分15との境に設けられることにより、挿通部37を通すために配線部材22を余分に曲げる必要がなくなる。
またフランジ47がベース部42の表面とドアパネル12の表面との間の段差をなだらかにする。これにより、ドアパネル12及びグロメット40の境界と、ウェザーストリップWSとの間に隙間が生じにくい。
またグロメット側取付部48と面状部材側取付部34とは、グロメット側取付部48に形成された凸条部50が、面状部材側取付部34に形成された凹溝39に嵌って取付けられている。これにより、グロメット側取付部48と面状部材側取付部34とが簡易に取付けられる。さらにグロメット側取付部48と面状部材側取付部34との取付状態が安定する。
またベース部42から面状部材30に至る区間(第2区間から第4区間)において複数の電線24が扁平に並べられている。これにより、ベース部42から面状部材30に至る区間においてドアパネル12からの配線モジュール20の高さ寸法が小さく抑えられる。
[変形例]
これまで面状部材30及びグロメット40の両方が貫通レスタイプのものであるとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。面状部材及びグロメットのいずれか一方又は両方がドアパネル12を貫通するタイプであってもよい。
またこれまで、配線部材22のうち側板部分16から内板部分15に向けて曲がる部分が面状部材30に保持されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配線部材22のうち側板部分16から内板部分15に向けて曲がる部分がグロメットに保持されていてもよい。この場合、グロメットにベース部42から面状部材に向けて突出する保護部が設けられると良い。保護部は筒状又は板状などの形状であってもよい。面状部材は、経路規制部35が省略されて、取付本体38が主板部32から直接突出する形状に形成されていてもよい。そして保護部に設けられたグロメット側取付部と面状部材側取付部とが取付けられてもよい。
またこれまで面状部材側取付部34はベース部42のうちウェザーストリップWSと重なる部分まで延びるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。面状部材側取付部34はベース部42のうちウェザーストリップWSと重なる部分まで延びていなくてもよい。
またこれまでグロメット側取付部48と面状部材側取付部34とは、グロメット側取付部48に形成された凸条部50が、面状部材側取付部34に形成された凹溝39に嵌って取付けられているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。グロメット側取付部と面状部材側取付部とは、面状部材側取付部に形成された凸条部が、グロメット側取付部に形成された凹溝に嵌って取付けられていてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 ドア
12 ドアパネル
13 アウターパネル
14 インナーパネル
15 内板部分
16 側板部分
20 配線モジュール
22 配線部材
24 電線
30 面状部材
32 主板部
34 面状部材側取付部
35 経路規制部
35a 溝状部分
35b リブ状部分
36 曲げ部
37 挿通部
38 取付本体
39 凹溝
40 グロメット
41 ドア取付部
42 ベース部
43 基板部分
43a 縁部
44 貫通孔
45 環状突出部
46 取付孔
47 フランジ
48 グロメット側取付部
49 リブ
50 凸条部
52 保護筒部
54 車体取付部
C1、C2 コネクタ
WS ウェザーストリップ

Claims (10)

  1. 車体とドアパネルとの間を接続する配線部材と、
    前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って広がる部分を保持する面状部材と、
    前記配線部材のうち前記面状部材に保持される部分よりも前記車体側に取付けられたグロメットと、
    を備え、
    前記面状部材は、前記配線部材のうち前記ドアパネルの内板部分に沿って延びる区間を保持する主板部と、前記主板部の周縁の一部分に設けられ、前記グロメットに取付けられる面状部材側取付部とを含み、
    前記グロメットは前記ドアパネルに一定位置に固定されるベース部と、前記ベース部に連なり、前記面状部材側取付部が取付けられるグロメット側取付部とを含み、
    前記面状部材には前記配線部材を通す挿通部が形成され、
    前記配線部材は、前記挿通部よりも一方側において前記面状部材よりも車室内側を通り、前記挿通部よりも他方側において前記面状部材よりも車室外側を通る、配線モジュール。
  2. 請求項1に記載の配線モジュールであって、
    前記グロメットは前記ドアパネルの表面に組付けられ、前記ベース部は前記ドアパネルの側板部分の表面に固定される、配線モジュール。
  3. 請求項2に記載の配線モジュールであって、
    前記主板部及び前記面状部材側取付部は前記ドアパネルの表面に組付けられる、配線モジュール。
  4. 請求項3に記載の配線モジュールであって、
    前記面状部材側取付部は前記ドアパネルの前記内板部分から前記側板部分まで延び、
    前記グロメット側取付部は前記ベース部のうち前記側板部分を向く面に設けられる、配線モジュール。
  5. 請求項4に記載の配線モジュールであって、
    車両において前記ベース部の表面をウェザーストリップが横切り、
    前記面状部材側取付部は前記ベース部のうち前記ウェザーストリップと重なる部分まで延びる、配線モジュール。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の配線モジュールであって、
    前記面状部材側取付部に前記配線部材を通す前記挿通部が形成され、
    前記配線部材のうち前記挿通部に対して前記主板部側の隣りにおいて、前記面状部材側取付部が前記配線部材よりも前記ドアパネル側に位置し、前記挿通部に対して前記車体側の隣りにおいて、前記配線部材が前記面状部材側取付部よりも前記ドアパネル側に位置する、配線モジュール。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    車両において前記ベース部の表面をウェザーストリップが横切り、
    前記ベース部の周縁のうち前記ウェザーストリップが横切る部分を含む部分にフランジが設けられ、
    前記フランジが前記ベース部の表面と前記ドアパネルの表面との間の段差をなだらかにする、配線モジュール。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とは、前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とのいずれか一方に形成された凸条部が、いずれか他方に形成された凹溝に嵌って取付けられている、配線モジュール。
  9. 請求項8に記載の配線モジュールであって、
    前記グロメット側取付部と前記面状部材側取付部とは、前記グロメット側取付部に形成された凸条部が、前記面状部材側取付部に形成された凹溝に嵌って取付けられている、配線モジュール。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の配線モジュールであって、
    前記配線部材は複数の電線を含み、
    前記ベース部から前記面状部材に至る区間において前記複数の電線が扁平に並べられている、配線モジュール。
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