JP7475947B2 - 寝具 - Google Patents

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Description

本発明は、クッション体を用いて形成される寝具に関する。
従来、クッション体を用いて形成される寝具が知られている。例えば、特許文献1には、長さ方向へ複数のクッション体に分割可能であるマットレス用クッションと、当該マットレス用クッションを収容可能なマットレスカバーと、を有し、上側に使用者が横たわることのできるマットレスが開示されている。またここでは、クッション体としてフィラメント3次元結合体が採用されている。
国際公開第2018/150815号
寝具については、使用者に快適な寝心地を与えることの出来るものが強く望まれている。特にクッション体を用いて形成される寝具においては、クッション体の反発力が寝心地に大きく影響し得るため、この点を十分に考慮することがすることが重要である。
本発明は当該課題に鑑み、クッション体の反発力を考慮して使用者に快適な寝心地を与え易くすることが可能となる寝具の提供を目的とする。
本発明は、下側クッション体と、前記下側クッション体より上方に配置される上側クッション体と、を有し、使用者を下方から支持する寝具であって、前記下側クッション体の反発力を、前記上側クッション体の反発力よりも小さくした構成とする。本構成によれば、クッション体の反発力を考慮して使用者に快適な寝心地を与え易くすることが可能となる。
上記構成としてより具体的には、前記上側クッション体は、前記下側クッション体よりも上下方向寸法が小さい構成としても良い。更に上記構成としてより具体的には、前記上側クッション体は、反発力の異なる層が上下に積層形成されており、上下を入れ替え可能に配置される構成としても良い。
また、上記構成において、複数の前記上側クッション体が、前記使用者の身長方向に並んで配置される構成としてもよい。更に上記構成において、上下に対応する前記下側クッション体と前記上側クッション体とから形成される複数のセットが、前記身長方向に並んで配置される構成としてもよい。
また上記構成において、前記セットの各々を覆うことで複数のクッションセットを形成するクッション体カバーを有する構成としてもよい。更に当該構成において、前記クッション体カバーは、上面部と下面部の少なくとも一方に開口部を有する構成としてもよい。
また上記構成において、複数の前記クッションセットを内部に収容する全体カバーをさらに有する構成としてもよい。更に上記構成において、複数の前記上側クッション体の上方に配置される一つの部材である第1パッドをさらに有する構成としてもよい。また上記構成において、複数の前記上側クッション体と前記下側クッション体とにより上下に挟まれて配置される一つの部材である第2パッドをさらに有する構成としてもよい。また上記構成としてより具体的には、前記上側クッション体および前記下側クッション体は、熱可塑性樹脂からなるフィラメントを3次元的に融着結合させて得られるフィラメント3次元結合体である構成としてもよい。
本発明に係る寝具によれば、クッション体の反発力を考慮して使用者に快適な寝心地を与え易くすることが可能となる。
第1実施形態に係る寝具の概略的な側面断面図である。 図1の状態から各上側クッション体の上下を入れ替えた状態を示す図である。 インナーカバー、およびこれにより収容されるセットを示す概略的な斜視図である。 クッションセットの概略的な斜視図である。 寝具を組み立てる工程を説明するための概略的な斜視図である。 第2実施形態に係る寝具の概略的な側面断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について各図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における上下、左右および前後の各方向は図1等に示すとおりである。ここでの上下方向は、寝具の厚み方向と一致させるように便宜的に定めたものに過ぎない。
<第1実施形態>
<<寝具の全体構成>>
図1は、第1実施形態に係る寝具101の概略的な側面断面図である。寝具101は、寝姿勢をとる使用者Pを下方から支持する。なお、図1に示すように、使用者Pの身長方向は、前後方向と一致する。
寝具101は、第1クッションセット41~第3クッションセット43と、パッド5と、全体カバー6と、を有する。
第1クッションセット41は、第1上側クッション体(トッパーコア)11と、第1下側クッション体(ベースコア)21と、第1インナーカバー(クッション体カバー)31と、を有する。
第1上側クッション体11は、第1反発層11Aと、第2反発層11Bと、を有し、上下方向を厚み方向とする直方体状である。第1反発層11Aの反発力と、第2反発層11Bの反発力は、異なる。図1の例では、第1反発層11Aが第2反発層11Bの上方に配置される。すなわち、第1上側クッション体11では、反発力の異なる層が上下に積層形成されている。
第1反発層11Aおよび第2反発層11Bは、熱可塑性樹脂からなるフィラメントを3次元的に融着結合させて得られるフィラメント3次元結合体により形成されている。なお、フィラメント3次元結合体の製造方法については、例えば特開2020-26586号公報に開示されているように公知であるため、詳細な説明は省く。
第1上側クッション体11の形成については、例えば、第1反発層11Aおよび第2反発層11Bをそれぞれ別体として形成しておき、接着等により貼り合わせることで第1上側クッション体11を形成することができる。但し第1上側クッション体11は、第1反発層11Aおよび第2反発層11Bが初めから一体となった一体物して形成されてもよい。このようなクッション体は、例えば当該一体物(フィラメント3次元結合体)の製造時において、反発力の高い方についてフィラメントを比較的太くしたり、フィラメントのかさ密度を高くしたりすることで実現可能である。
第1上側クッション体11は、第1下側クッション体21の上方に配置される。第1下側クッション体21は、上下方向を厚み方向とする直方体状であり、第1上側クッション体11の場合と同様にフィラメント3次元結合体により形成される。
第1上側クッション体11を第1下側クッション体21の上方に載置することで形成されるセット(後述する図3のセットS)を第1インナーカバー31により覆うことにより、第1クッションセット41が形成される。
第2クッションセット42は、第2上側クッション体12と、第2下側クッション体22と、第2インナーカバー32と、を有する。第2クッションセット42の基本的な構成は、先述した第1クッションセット41の構成と同様であるので、説明は簡略化する。第2上側クッション体12は、反発力の異なる第1反発層12Aと第2反発層12Bとが上下に積層されて形成される。
第3クッションセット43は、第3上側クッション体13と、第3下側クッション体23と、第3インナーカバー33と、を有する。第3クッションセット43の基本的な構成は、先述した第1クッションセット41の構成と同様であるので、説明は簡略化する。第3上側クッション体13は、反発力の異なる第1反発層13Aと第2反発層13Bとが上下に積層されて形成される。
第1クッションセット41、第2クッションセット42、および第3クッションセット43は、この順に前方から後方へかけて配置される。すなわち、複数のクッションセット41~43、ひいては複数の上側クッション体11~13は、使用者Pの身長方向に並べて配置される。
パッド5は、第1クッションセット41、第2クッションセット42、および第3クッションセット43にかけて、それぞれの上方に配置される一つの部材である。パッド5は、上下方向を厚み方向とする直方体状である。パッド5は反発力がほとんど無く、寝具101に用いられる各クッション体に比べて十分に柔らかい。パッド5は、例えばポリエステル素材により形成される。
全体カバー6により第1クッションセット41、第2クッションセット42、第3クッションセット43、およびパッド5を覆うことにより、寝具101が形成される。使用者Pは、自身の背面側を全体カバー6の天面部61(後述する図5にも図示)に載せることで寝姿勢をとり、寝具101から反発力を受けて支持される。
使用者Pが上記のような寝姿勢である場合に、図1に示すように、使用者Pの頭部および背中が第1クッションセット41により支持され、使用者Pの臀部が第2クッションセット42により支持され、使用者Pの脚部が第3クッションセット43により支持される。なお、このような各クッションセットにより支持される使用者Pの部位の配分は、上記に限定されない。また、クッションセットの個数は、図1に示すような3個に限らず、3個以外の複数であってもよいし、1個であってもよい。
<<クッション体の反発力>>
本願でのクッション体に関する「反発力」について説明する。サンプルを厚み方向に平行にカットして、上面(天面)が1辺300mmの正方形の直方体状供試品を作製して準備する。次に、先端部に直径150mmの円盤状の加圧板を取り付けた荷重子を、供試品の上面に載置する。ついで、荷重子を0.4167mm/sの速さで降下させてサンプルを厚み方向に圧縮し、供試品の圧縮後厚さ(mm)が、初期厚さより7.5mm小さくなった時点で荷重子に加わっている荷重の値L1(N)を記録する。この荷重値L1を圧縮反発力(N)とする。本願における「反発力」は、このようにして把握され得る圧縮反発力に相当する。
各上側クッション体11~13、および各下側クッション体21~23の反発力は、具体的には、例えば下記のように設定される。なお、上側クッション体の厚みは、例えば50mm、下側クッション体の厚みは、例えば150mmとする。
第1上側クッション体11において、第1反発層11Aの反発力は80~120Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では100Nとする。また、第2反発層11Bの反発力は50~90Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では70Nとする。第2上側クッション体12において、第1反発層12Aの反発力は120~160Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では140Nとする。また、第2反発層12Bの反発力は90~130Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では110Nとする。第3上側クッション体13において、第1反発層13Aの反発力は100~140Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では120Nとする。また、第2反発層13Bの反発力は70~110Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では90Nとする。
下側クッション体21~23は、いずれも反発力を60~100Nの範囲内とするのが通常好ましく、本実施形態の例では80Nとする。下側クッション体21~23は、上側クッション体21~23に比べて密度が低く、また、線径が比較的細いフィラメントで形成されており、下側クッション体21~23の反発力は、対応する上側クッション体11~13の反発力よりも低くなっている。例えば、上側クッション体21~23のフィラメントの線径が約0.85mmであるのに対し、下側クッション体21~23のフィラメントの線径は約0.6mmとされる。
なお第1下側クッション体21の反発力(80N)は、第1上側クッション体11における2層の反発力のうち高い方(100N)よりも低く設定されており、また、第1上側クッション体11の全体的な反発力よりも低く設定されている。但し第1下側クッション体21の反発力は、第1上側クッション体11における2層の何れの反発力よりも、低く設定されても良い。各クッション体(弾性体)においては、通常、反発力が高いほど使用者にとって硬く感じ、反発力が低いほど使用者にとって柔らかく感じることになる。
第1上側クッション体11は、第1下側クッション体21の上方において、上下を入れ替えて載置することが可能となっている。すなわち、第1反発層11Aを第2反発層11Bよりも上方とする状態と、第2反発層11Bを第1反発層11Aよりも上方とする状態と、を選択可能としている。換言すれば、第1上側クッション体11は、上下をひっくり返すことが可能である。
同様に、第2上側クッション体12、第3上側クッション体13それぞれは、第2下側クッション体22、第3下側クッション体23それぞれの上方において、上下を入れ替え可能に載置される。
図2は、図1の状態から、各上側クッション体11~13の上下を入れ替えた状態を示す。従って、図2の状態では、各上側クッション体11~13において、第2反発層11B~13Bが第1反発層11A~13Aの上方に配置される。
このように、各上側クッション体11~13を上下入れ替え可能としているので、寝姿勢の使用者Pに対する反発力を調整することができ、寝心地を使用者Pに適したものに容易に調整できる。特に、仮に本実施形態の上側クッション体と下側クッション体とからなるセットの厚み(上下方向長さ)と同じ厚さの1つのクッション体を2層構造として上下を入れ替える構成とした場合よりも、下側クッション体の上方で厚みの薄い上側クッション体の上下を入れ替えればよいので、反発力調整作業の負担が削減される。
また、複数の上側クッション体11~13が使用者Pの身長方向に並べられて配置されるので、支持する使用者Pの部位ごとに反発力を調整することができる。従って、より使用者Pの好みの寝心地に寝具101を調整できる。
また、上下に対応する下側クッション体21~23と上側クッション体11~13とからなるセットが、使用者Pの身長方向に並べられて配置される。これにより、下側クッション体を上側クッション体11~13の下方で1個のクッション体として形成する場合よりも、下側クッション体を細分化できるので、下側クッション体の持ち運びが容易となる。また、下側クッション体21~23の各反発力を個別に調整することもできる。
<<インナーカバーによる収容>>
次に、各インナーカバー31~33によりクッション体を収容する構成について詳述する。なお、各インナーカバー31~33による収容の構成は共通であるので、ここでは便宜のため、第1インナーカバー31による収容の構成について、代表的に説明する。また、以下の説明では、部材の名称に付する序数である「第1」は省略することとする。
図3は、インナーカバー31、および上側クッション体11と下側クッション体21とから形成されてインナーカバー31により収容されるセットSを示す概略的な斜視図である。セットSは、上下方向を厚み方向とする直方体の板状に形成されている。上下方向が厚み方向であるため、セットSの上面および下面は、前後左右の各側面に比して十分に広くなっている。
インナーカバー31は、例えば樹脂あるいは各種繊維等を素材とする滑らかなシート材によって形成されたものであり、セットSの形状に合わせて、上面に相当する上面部311、下面に相当する下面部312、および前後左右の側面に相当する側面部313を有するように形成されている。上面部311および下面部312の前後左右の各外縁は、前後左右の各側面部313の外縁に連接する。すなわち、インナーカバー31は、セットSの全周の側面を覆う側面部313を有し、上面部311および下面部312が側面部313に連接する。
より具体的には、インナーカバー31の上面部311および下面部312の外縁は、セットSの上下の面の外縁とほぼ同等の形状および寸法に形成されている。また、インナーカバー31の左右の側面部313の外縁は、セットSの左右の面の外縁とほぼ同等の形状および寸法に形成され、インナーカバー31の前後の側面部313の外縁は、セットSの前後の面の外縁とほぼ同等の形状および寸法に形成されている。
そのため、インナーカバー31に収容されたセットSは、インナーカバー31の内面にフィットするようになっている。またこの状態において、上面部311はセットSの上面に対向し、下面部312はセットSの下面に対向する。
また、インナーカバー31の上面部311には上側開口部311Aが形成され、インナーカバー31の下面部312には下側開口部312Aが形成される。上側開口部311Aは、上面部311の中央寄りの領域を開口させるように設けられ、収容されたセットSの上面における中央寄りの領域を露出させる。下側開口部312Aは、下面部312の中央寄りの領域を開口させるように設けられ、収容されたセットSの下面における中央寄りの領域を露出させる。
本実施形態の例では、上下の各開口部311A,312Aの形状および大きさは同等であり、各開口部311A,312Aの外縁形状は、上面部311あるいは下面部312の外縁形状と概ね相似である。さらに本実施形態の例では、上下の各開口部311A,312Aの面積は、上面部311あるいは下面部312の面積の60~80%程度に設定されており、各開口部311A,312Aは、上面部311あるいは下面部312と中心位置同士が一致するように配置されている。
そのため、インナーカバー31にセットSが収容された状態において、上面部311はセットSの上面の外縁全体の近傍のみを覆い、下面部312はセットSの下面の外縁全体の近傍のみを覆うことになる。またこのように、上面部311および下面部312は、大きく開口しているため、図1に矢印で示すように、この開口を利用してセットSをインナーカバー31の内部に収容することが可能である。
なお、セットSをこのように収容する際には、セットSを軽く曲げたり、セットSを軽く伸ばしたりすることにより、容易に収容することが可能となる。また本実施形態では、上面部311および下面部312のいずれにおいても開口部を介してセットSを着脱自在に収容可能であるが、上面部311と下面部312のいずれか一方のみで、このような収容が可能とされていてもよい。
セットSをインナーカバー31の内部へ収容することにより、クッションセットを形成できる。図4は、当該クッションセット41の概略的な斜視図である。
図4に示すように、クッションセット41では、セットSの上面および下面の中央寄りの大部分の領域は露出しており、この露出した領域ではセットSの通気性は損なわれない。このように、インナーカバー31に収容されても、フィラメント3次元結合体であるセットSの優れた通気性はほとんど損なわれず、クッションセット41は優れた通気性を維持している。
その一方で、クッションセット41においては、インナーカバー31が、セットSの前後左右の側面の全体、および、上面と下面の外縁全体の近傍を覆っており、セットSがインナーカバー31から意図せずに逸脱することは極力抑制される。また、インナーカバー31が、セットSの前後左右の側面の全体を覆っていることにより、セットSにおいて上側クッション体11と下側クッション体21とのずれを抑制することもできる。さらにクッションセット41の表面は、少なくともインナーカバー31が覆っている部分においては滑らかな状態となっている。
<<寝具の組み立て工程>>
このようなクッションセット41~43は、寝具101を形成するためのクッション部材として好適である。ここで、図5に示すように、複数のクッションセット41~43が用意され、これらを一つの袋状の全体カバー6に収容することにより、寝具101が形成される。
より具体的には、全体カバー6は、上下方向を厚み方向とする直方体状であり、天面部61と、箱状部62と、を有する。すなわち、箱状部62は、上記直方体状の6面のうち天面(上面)を除いた面から構成される。天面部61は、箱状部62の上方に開いた開口部62Aを覆うように配置される。すなわち、天面部61は、箱状部62の蓋として機能する。天面部61と箱状部62は、箱状部62の上面外縁部および天面部61の外縁部に設けられるジッパー(ファスナー)63により接続される。
図5の例では、ジッパー63は、箱状部62の上面の四辺全体を天面部61の四辺全体と接続させる。従って、ジッパー63を開けることにより、天面部61を箱状部62から分離させることができる。逆に、ジッパー63を閉める際には、ジッパー63の持ち手を箱状部62の上面の四辺全体にわたって移動させることで、天面部61を箱状部62に固定する。
なお、ジッパー63は、上記に限らず、箱状部62の上面の四辺のうち三辺のみに設けるようにし、残る一辺と対応する天面部61の一辺とは分離不可能に接続されていてもよい。この場合、ジッパー63は、上方視でコの字状に形成される。
寝具101を組み立てる際には、以下の手順の工程を実施する。まず、先述のように組み立てた複数のクッションセット41~43を、開口部62Aを通して箱状部62内部に前後方向に並べて収容させる。これらすべてのクッションセット41~43を収容する収容工程を終えた後、クッションセット41~43の上側にパッド5を載置させる。その後、ジッパー63を閉めて天面部61により開口部62Aを覆うことで、寝具101が完成する。
ここで、上記収容工程において、仮にインナーカバー31~33を設けずに各セットSを直接的に全体カバー6に収容させる場合、セットSにおける滑らかでない表面部分(表面のうち、例えばフィラメントの先端が突出した部分)が全体カバー6に引っかかり、収容工程の円滑な進行が阻害される虞がある。特に、上記のように箱状部62の開口部62Aを介して収容させる際には、セットSの側面部が特に全体カバー6に引っかかりやすい。
しかしながら、本実施形態に係るクッションセット41~43では、セットSが表面の滑らかなインナーカバー31~33に収容されているため、少なくともインナーカバー31~33に覆われた部分での上記引っかかりは抑制される。なお、クッションセット41~43は、通気性が損なわれないようにする観点からセットSの上面と下面の中央寄り領域については露出させるが、セットSの側面全体はインナーカバー31~33により覆われるので、上記引っかかりを抑制する効果は高くなっている。
また、ジッパー63は箱状部62の上面外縁部に設けられるので、ジッパー63を開けることで開口部62Aが開いた状態となり、クッションセット41~43を上方へ容易に取り出すことができる。ひいては、クッションセット41~43における上側クッション体11~13の上下を入れ替えて反発力を調整しなおすことが容易となる。これにより、例えばホテルなどにおいて、寝具101についてのオペレーションを効率化することが可能となる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る寝具102の概略的な側面断面図である。なお図6では見易さを考慮して、前後のクッション体同士を離して表示しているが、実際には概ね密着して配置されている。ここでは、第1実施形態との相違点について主に説明する。
寝具102は、第1実施形態と同様に、各上側クッション体11~13、各下側クッション体21~23と、パッド(第1パッド)5と、を有する。寝具102は、第1実施形態と異なる点として、第2パッド7を有する。
第2パッド7は、先述した第1パッド5と同様に構成される。第2パッド7は、各上側クッション体11~13と、各下側クッション体21~23とにより上下方向に挟まれて配置される一つの部材である。第1実施形態ではインナーカバーを設けていたが、本実施形態ではこれを省略している。なお、各上側クッション体11~13と各下側クッション体21~23のそれぞれを、額縁状のインナーカバー(上面部と下面部の両方または一方において、中央寄りの領域に開口を設けたインナーカバー)に個別に収容するようにしても良い。
本実施形態では第2パッド7を設けることにより、使用者が感じる柔らかさ(いわゆる、ふんわり感)をより増大させることが可能である。なお、第1パッド5と第2パッド7を2枚重ねとして各上側クッション体11~13の上に配置することも可能であるが、使用者が感じる適度な反発力が減り、寝返りのし易さが損なわれる虞がある。この点、本実施形態のように第2パッド7を上側クッション体と下側クッション体の間に配置することで、寝返りのし易さが損なわれることを極力抑えることができる。また第2パッド7をこのように配置することで、使用者が硬さの変化を感じ易くなり、蒸れ難くなる効果も期待できる。
<その他>
以上に説明したとおり各実施形態の寝具は、下側クッション体と、下側クッション体より上方に配置される上側クッション体と、を有し、使用者を下方から支持する寝具であって、下側クッション体の反発力を、上側クッション体の反発力よりも小さくしている。そのため、下側クッション体の反発力を上側クッション体の反発力よりも大きくする場合と比べて、例えば使用者が寝返りをした際の荷重の変化等に伴う寝具の変形をより下方で(使用者から遠い側で)生じさせて、緩やかに変形するように使用者に感じさせることができ、使用者に快適な寝心地を与え易くすることが可能となる。
また、上側クッション体は下側クッション体よりも薄く(上下方向寸法が小さく)形成されるとともに、反発力の異なる層が上下に積層形成されており、上下を入れ替え可能に配置されるようになっている。上側クッション体を薄くしたことにより、バネのように沈んでから元に戻るまでの戻り性が良好となり、より寝返りのし易い寝具が実現される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の構成は上記実施形態に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、あらゆる用途の寝具に利用可能である。
5 パッド(第1パッド)
6 全体カバー
7 第2パッド
11 第1上側クッション体
11A 第1反発層
11B 第2反発層
12 第2上側クッション体
12A 第1反発層
12B 第2反発層
13 第3上側クッション体
13A 第1反発層
13B 第2反発層
21 第1下側クッション体
22 第2下側クッション体
23 第3下側クッション体
31 第1インナーカバー
32 第2インナーカバー
33 第3インナーカバー
41 第1クッションセット
42 第2クッションセット
43 第3クッションセット
61 天面部
62 箱状部
62A 開口部
63 ジッパー
101 寝具
102 寝具
311 上面部
311A 上側開口部
312 下面部
312A 下側開口部
313 側面部
P 使用者
S セット

Claims (7)

  1. 下側クッション体と、前記下側クッション体より上方に配置される上側クッション体とから形成される第1から第3の各セットが、寝姿勢をとる使用者の身長方向に並んで配置され、当該使用者を下方から支持する寝具であって、
    前記セットそれぞれにおいて、
    前記下側クッション体の反発力、前記上側クッション体の反発力よりも小さく
    前記上側クッション体は、反発力の異なる層が上下に積層形成されて、上下を入れ替え可能に配置されており、
    第1の前記セットは前記使用者の頭部または背中を支持し、第2の前記セットは前記使用者の臀部を支持し、第3の前記セットは前記使用者の脚部を支持することを特徴とする寝具。
  2. 第1の前記セットにおける前記上側クッション体の反発力は、第3の前記セットにおける前記上側クッション体の反発力よりも小さく、
    第2の前記セットにおける前記上側クッション体の反発力は、第3の前記セットにおける前記上側クッション体の反発力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の寝具。
  3. 第1の前記セットにおける前記上側クッション体は、
    反発力が80~120Nの範囲内である層と、反発力が50~90Nの範囲内である層とが、上下に積層形成されており、
    第2の前記セットにおける前記上側クッション体は、
    反発力が120~160Nの範囲内である層と、反発力が90~130Nの範囲内である層とが、上下に積層形成されており、
    第3の前記セットにおける前記上側クッション体は、
    反発力が100~140Nの範囲内である層と、反発力が70~110Nの範囲内である層とが、上下に積層形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の寝具。
  4. 前記セットの各々を覆うことで複数のクッションセットを形成するクッション体カバーと、
    複数の前記クッションセットを内部に収容する全体カバーと、を含み、
    前記上側クッション体および前記下側クッション体は、熱可塑性樹脂からなるフィラメントを3次元的に融着結合させて得られるフィラメント3次元結合体であり、
    前記全体カバーは、天面部と箱状部とが分離可能に接続される直方体状であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の寝具。
  5. 前記クッション体カバーは、上面部と下面部の少なくとも一方に開口部を有し、
    該開口部の面積は、上面部あるいは下面部の面積の60~80%であることを特徴とする請求項4に記載の寝具。
  6. 複数の前記上側クッション体の上方に配置される第1パッドを有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の寝具。
  7. 複数の前記上側クッション体と前記下側クッション体とにより上下に挟まれて配置される第2パッドを有することを特徴とする請求項6に記載の寝具。
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