JP7474166B2 - マッサージシステム - Google Patents
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Description
この構成では、ユーザの疲労度に応じたマッサージを実行することが可能となる。
この発明の一実施形態では、一日が、第1時間帯と、前記第1時間帯とは異なる第2時間帯と、前記第1および第2時間帯と異なる第3時間帯とに分割されており、前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第3時間帯である場合には、第3生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されている。
この発明の一実施形態では、前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯に応じた生体情報に基づいて、複数のマッサージコース候補を決定し、決定した複数のマッサージコース候補のうちから1つのマッサージコース候補をランダムに抽出することにより、マッサージコースを決定するように構成されている。
[1]マッサージシステムの全体構成
図1は、マッサージシステム1の全体構成を示すブロック図である。
マッサージシステム1は、椅子型マッサージ機(以下、単に「マッサージ機2」という。)と、携帯端末3と、サーバ4とを備えている。この実施形態では、携帯端末3は、スマートホンである。携帯端末3は、マッサージ機2によってマッサージを受けようとするユーザ(被施療者)が使用している携帯端末である。マッサージ機2と携帯端末3とは、例えばBluetooth(登録商標)によって無線通信可能である。携帯端末3とサーバ4とは、通信網5を介して通信可能である。
[2]マッサージ機の外観
図2は、マッサージ機2、生体情報計測機器6および携帯端末3の外観を示す一部切り欠き斜視図である。
以下の説明において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ユーザがマッサージ機2に通常の姿勢で着座したときに、そのユーザから見た場合の前後方向、左右方向および上下方向をそれぞれいうものとする。
座部11は、基台上に配置されている。背もたれ部12は、座部11の後部に配置されている。肘掛部13は、座部11の左右両側に配置されている。脚載部14は、座部11の前側に配置されている。背もたれ部12は、背もたれ回動用アクチュエータ21(図4A参照)により、座部11に対して、傾動可能に支持されている。また、脚載部14は、脚載回動用アクチュエータ22(図4A参照)により、座部上部近傍に設けられた左右方向に延びる支軸を中心として回動できるようになっている。これにより、脚載部14は、図2に示す垂直姿勢と、垂直姿勢からほぼ90度回転した水平姿勢との間で回動可能となっている。
マッサージ機2の背もたれ部12、座部11、肘掛部13および脚載部14には、エアバッグが設けられている。各エアバッグは、空気の給排気によって膨張収縮することにより、ユーザにエア式マッサージを行う。
座部11には、太腿(ふともも)の側部をマッサージするため左右一対の太腿横用エアバッグ32a,32bと、太腿の裏上部をマッサージするため左右一対の太腿裏上用エアバッグ32c,32dと、太腿の裏下部をマッサージするための太腿裏下用エアバッグ32eとが設けられている。これらのエアバッグ32a~32eによって、太腿をマッサージするための太腿用エアバッグ32が構成されている。
左右一対の脚部収容凹部18の両側面には、脹脛(ふくらはぎ)の側面をマッサージするための脹脛横用エアバッグ34a,34bが設けられている。左右一対の脚部収容凹部18の底面には、脹脛の裏側をマッサージするための脹脛裏用エアバッグ34c,34dが設けられている。これらのエアバッグ34a~34dによって、脹脛をマッサージするための脹脛用エアバッグ34が構成されている。
[3]マッサージユニットの構成
図3は、マッサージユニット23の構成を図解的に示す斜視図である。
マッサージユニット23には、昇降用駆動軸43の回転量を検出することによって、マッサージユニット23の昇降位置(上下方向位置)を検出するための昇降位置センサ48が設けられている。昇降位置センサ48は、昇降用駆動軸43の回転量を検出するためのロータリーエンコーダからなる。
施療子駆動ユニット50は、施療子51を偏心回動させることによって揉み動作を行う揉み機構と、施療子51を前後方向に揺動させることによって叩き動作を行う叩き機構とを備えている。揉み機構は、アクチュエータ(駆動源)としての揉み用モータ58を含んでいる。叩き機構は、アクチュエータ(駆動源)としての叩き用モータ59を含んでいる。このような揉み機構および叩き機構は、周知である。
[4]マッサージ機2、生体情報計測機器6および携帯端末3の電気的構成
図4Aは、マッサージ機2の電気的構成を示すブロック図である。図4Bは、エアポンプから各エアバッグまでのエア回路を示すエア回路図である。
図4Bを参照して、電磁弁82aには右二の腕用エアバッグ31aが接続され、電磁弁85bには左二の腕用エアバッグ31bが接続されている。電磁弁82cには右太腿横用エアバッグ32aが接続され、電磁弁82dには左太腿横用エアバッグ32bが接続されている。電磁弁82eには右太腿裏上用エアバッグ32cが接続され、電磁弁82fには左太腿裏上用エアバッグ32dが接続されている。電磁弁82gには太腿裏下用エアバッグ32eが接続されている。
電磁弁82lには右脹脛横用エアバッグ34aが接続され、電磁弁82mには左脹脛横用エアバッグ34bが接続されている。電磁弁82nには右脹脛裏用エアバッグ34cが接続され、電磁弁82oには左脹脛裏用エアバッグ34dが接続されている。電磁弁82pには右足表側エアバッグ35aが接続され、電磁弁82qには左足表側エアバッグ35bが接続されている。電磁弁82rには右足裏側エアバッグ35cが接続され、電磁弁82sには左足裏側エアバッグ35dが接続されている。
あるエアバッグの電磁弁82が励磁されると、エアポンプ81からその電磁弁82を介して当該エアバッグに空気が供給される。これにより、当該エアバッグが膨張する。そして、当該エアバッグの電磁弁82が消磁されると、当該エアバッグ内の空気が電磁弁を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグが収縮する。
手動モードは、ユーザによって選択されたマッサージ種類に応じたマッサージを実行するモードである。
自動モードは、複数種類のマッサージコースの中からユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを実行するモードである。
ヘルスケアモードは、ユーザの歩数、睡眠時間および脈拍数(心拍数)等の生体情報に適したマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースを実行するモードである。
図5は、生体情報計測機器6および携帯端末3の電気的構成を示すブロック図である。
生体情報計測機器6は、制御部200を備えている。制御部200は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)201等を備えている。メモリ201には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。
通信部211は、制御部200が携帯端末3と無線通信するための通信インタフェースである。
角速度センサ213は、互いに直交する3軸方向の各々の角速度を検出し、計測した3軸角速度の大きさおよび向きに応じた角速度データを出力する。
脈センサ214は、ユーザの脈拍(心拍)を示す信号を生成する。脈センサ214は、例えば、適当な波長を有した計測光を皮下の血管に向けて照射する投光素子と、当該計測光に応じて血管で発生した光の強度変化を検出する受光素子とを有している。光の強度変化波形(脈波)を周波数解析など公知の手法により処理することで、1分当たりの脈拍数(心拍数)を計測することができる。
計時部216は、例えば、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)ICなどにより構成され、年、月、日、時、分、秒等の時刻データを生成する。操作部217は、例えばボタン、キー、マイク、タッチパネル等で構成される。表示部218は、例えばLCD、有機ELディスプレイ、タッチパネル型ディスプレイ等で構成される。
歩数算出部202は、例えば、加速度センサ212の出力と、角速度センサ213の出力と、メモリ201に予め書き込まれているユーザの生体情報とに基づいて、ユーザの歩数を計数する。加速度センサ212およびGPSセンサ215のうちの少なくとも一方を用いて歩数の計数するようにしてもよい。なお、歩数算出部202は、所定時間毎(この実施形態では1分毎)の歩数を算出し、当該歩数を時刻に関連付けてメモリ201に記憶する。
心拍算出部204は、例えば、計時部216の出力と脈センサ214の出力とに基づいて、ユーザの所定時間当たりの心拍数(この実施形態では1分当たり心拍数)を算出し、当該心拍数を時刻に関連付けてメモリ201に記憶する。
第1通信部101は、制御部90が生体情報計測機器6の制御部200と無線通信するための通信インタフェースである。第2通信部102は、制御部90がリモコン25(マッサージ機2の制御部90)と無線通信するための通信インタフェースである。第3通信部103は、制御部90が、通信網5を介して、サーバ4や他の携帯端末と通信を行うための通信インタフェースである。操作表示部104は、例えば、タッチパネル式の液晶表示器からなる。
[5]ヘルスケアモード
以下、ヘルスケアモードについて詳しく説明する。
[5.1]マッサージ機の起動
ユーザは、リモコン25の電源スイッチをオンにすることにより、マッサージ機2を起動させる。これにより、図6Aに示すようなホーム画面(以下、「リモコンホーム画面」という。)が、リモコン25の操作表示部26に表示される。リモコンホーム画面には、各種のマッサージコースを選択するためのコース選択ボタン111、手動でマッサージ種類を選択するための手動ボタン112、各種の設定を行うための設定ボタン113、Bluetoothボタン114等が表示される。Bluetoothボタン114には、Bluetoothマークが表示されている。マッサージ機2が携帯端末3に接続されていない状態では、Bluetoothマークは白色で表示される。
接続完了画面が表示された後、所定時間(例えば2秒)が経過すると、操作表示部26には、リモコンホーム画面(図6A参照)が表示される。ただし、この場合には、Bluetoothボタン114上のBluetoothマークは青色で表示される。
[5.2]マッサージ・アプリの起動
ユーザは、携帯端末3の操作表示部104上に表示されたマッサージ・アプリのアイコンをタップすることにより、マッサージ・アプリを起動する。これにより、図7Aに示すようなログイン画面が操作表示部104上に表示される。ログイン画面には、ログインID入力部121、パスワード入力部122、ログインボタン123等が表示される。
アプリホーム画面には、マッサージ機2との接続状態を示す接続状態欄131、人体マップモードボタン132、ヘルスケアモードボタン133、複数の履歴ボタン134等が表示される。
接続状態欄131には、携帯端末3がマッサージ機2と接続されている場合には「接続中」の文字列が表示され、携帯端末3がマッサージ機2と接続されていない場合には「未接続」の文字列が表示される。
ヘルスケアモードボタン133は、マッサージモードをヘルスケアモードに設定するためのボタンである。ヘルスケアモードボタン133には、この実施形態では、ユーザの歩数、睡眠時間または心拍数の生体情報と、その生体情報に適したマッサージコースを促すメッセージが表示される。ユーザ8Aの例では、ユーザの当日の歩数と、その歩数に応じたマッサージコースを促すメッセージが表示されている。
図8Aに戻り、履歴ボタン134は、マッサージモードを履歴モードに設定するためのボタンである。履歴ボタン134には、ユーザに対して過去に実行されたマッサージコースの名称およびマッサージ日時が表示される。履歴ボタン134がタップされると、当該履歴ボタン134に対応するマッサージコースを提示するコース決定画面が操作表示部104に表示される。そして、コース決定画面上でユーザが所定の操作を行うと、提示されたマッサージコースがマッサージ機2によって実行されるようになっている。
[5.3]コース決定部62によるマッサージコースの決定方法
携帯端末3のメモリ(不揮発性メモリ)91(図5参照)には、総合評価値テーブル151、コース選択テーブル152、コメントテーブル153等が記憶されている。これらのテーブルの内容については、後述する。
この実施形態では、第1時間帯は朝の時間帯であり、例えば4時~9時の時間帯である。第2時間帯は昼の時間帯であり、例えば9時~18時の時間帯である。第3時間帯は夜の時間帯であり、例えば18時~4時の時間帯である。
第2時間帯においては、コース決定部92は、心拍数に基づいてマッサージコースを決定する。昼の時間帯である第2時間帯においては、ユーザの疲労度はストレスの影響が大きいと考えられる。そして、ストレスの度合いは心拍数に現われると考えられるからである。
コース決定部92は、生体情報に基づいて、疲労度の目安となる絶対的評価値Aおよび相対的評価値Bを決定する。
生体情報が睡眠時間である場合には、睡眠時間をX1とすると、コース決定部92は、次式(1)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。なお、絶対的評価値Aは、AL(低いL)、AM(普通)およびAH(高い)の3段階で表される。
if X1>7 then A=AL
if 5≦X1≦7 then A=AM
if 0≦X1<5 then A=AH …(1)
生体情報が心拍数である場合には、心拍数をX2とすると、コース決定部92は、次式(2)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。
if 70≦X2≦100 then A=AM
if X2>100 then A=AH …(2)
生体情報が歩数である場合には、歩数をX3とすると、コース決定部92は、次式(3)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。
if 5000≦X3≦10000 then A=AM
if X3>10000 then A=AH …(3)
相対的評価値Bの決定方法について説明する。
生体情報が睡眠時間である場合には、睡眠時間をX1とし、睡眠時間の一日単位の累積平均値をY1とすると、コース決定部92は、次式(4)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。なお、相対的評価値Bは、BL(低いL)、BM(普通)およびBH(高い)の3段階で表される。
if 0.8・Y1≦X1≦1.2・Y1 then B=BM
if X1<0.8・Y1 then B=BH …(4)
生体情報が心拍数である場合には、心拍数をX2とし、心拍数の累積平均値をY2とすると、コース決定部92は、次式(5)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。
if 0.8・Y2≦X2≦1.2・Y2 then B=BM
if X2>1.2・Y2 then B=BH …(5)
生体情報が歩数である場合には、歩数をX3とし、歩数の累積平均値をY3とすると、コース決定部92は、次式(6)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。
if 0.8・Y3≦X3≦1.2・Y3 then B=BM
if X3>1.2・Y3 then B=BH …(6)
時間帯に応じた生体情報の絶対的評価値Aと相対的評価値Bとが算出されると、コース決定部92は、絶対的評価値Aと、相対的評価値Bと、総合評価値テーブル151とに基づいて総合評価値Cを求める。
総合評価値テーブル151は、絶対的評価値A(AL,AM,AH)と相対的評価値B(BL,BM,BH)との組合せ毎に、総合評価値Cが記憶されている。総合評価値Cは、C1~C5の5段階で表される。C1は疲労度が最も低く、C2、C3、C4、C5の順に疲労度が高くなる。
図10は、コース選択テーブル152の内容の一例を示す模式図である。
コース選択テーブル152には、総合評価値C(C1~C5)毎に、それに適したマッサージコースのID、名称、マッサージ時間および内容が記憶されている。
また、コース決定部92は、現在時刻に応じた生体情報と、相対的評価値B(BL,BM,BH)と、コメントテーブル153に基づいて、ヘルスケアモードボタン133(図8A参照)上に表示されるべきコメント(以下、「ヘルスケア・コメント」という。)を生成する。
コメントテーブル153には、コース決定部62がマッサージコースを決定するために用いた生体情報と相対的評価値B(BL,BM,BH)との組合せ毎に、ヘルスケアモードボタン133上に表示されるべきコメントが記憶されている。図11のコメント中の[コース名]の箇所には、コース決定部62によって最新に決定されたマッサージコースのコース名が挿入される。
[5.4]コース提示部93によるマッサージコースの提示方法
コース提示部93は、前述したアプリホーム画面(図8A参照)や、コース決定画面(図8B参照)を操作表示部104に表示する。コース提示部93は、アプリホーム画面を表示する際には、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントをヘルスケアモードボタン133(図8A参照)上に表示する。また、コース提示部93は、アプリホーム画面が表示されているときには、ヘルスケアモードボタン133(図8A参照)上に表示されているヘルスケア・コメントを適時更新する。
[5.5]コース決定処理手順
図12は、コース決定部92によって行われるコース決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
コース決定部92は、睡眠時間、心拍数および歩数の生体情報(時系列データ)を生体情報計測機器6から取得して、メモリ91に記憶する(ステップS1)。この際、コース決定部92は、生体情報計測機器6に記憶されている睡眠時間、心拍数および歩数の時系列データのうち、それまでに取得していないデータのみを取得するようにしてもよい。
ステップS2で、現在時刻が第1時間帯(4時~9時)に属すると判別された場合には、コース決定部92は、前日の午前9時から現在時刻までの睡眠時間の合計を、睡眠時間X1として算出する(ステップS3)。
次に、コース決定部92は、過去所定日間の睡眠時間の平均値を、累積平均値Y1として算出する(ステップS5)。過去所定日間は、例えば、30日間に設定される。この際、コース決定部92は、9時から翌日の9時までの24時間内における睡眠時間の過去所定日間の平均値を、累積平均値Y1として算出するようにしてもよい。そして、コース決定部92は、前記式(4)に基づいて、相対的評価値B(BL,BM,BH)を決定する(ステップS6)。
次に、コース決定部92は、総合評価値Cとコース選択テーブル152(図10参照)とに基づいて、総合評価値Cに応じたマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースに関する情報をメモリ91内のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶する(ステップS16)。マッサージコースに関する情報には、マッサージコースのコースID、名称、マッサージ時間および内容が含まれる。
前記ステップS2において、現在時刻が第2時間帯(9時~18時)に属すると判別された場合には、コース決定部92は、現在時刻の1分前から現在時刻までの1分間の心拍数を、心拍数X2として算出する(ステップS7)。
次に、コース決定部92は、過去所定日間の1分当たりの心拍数の平均値を、累積平均値Y2として算出する(ステップS9)。過去所定日間は、例えば、30日間に設定される。この際、コース決定部92は、毎時0分から1分までの1分間の心拍数の過去所定日間の平均値を、累積平均値Y2として算出するようにしてもよい。そして、コース決定部92は、前記式(5)に基づいて、相対的評価値B(BL,BM,BH)を決定する(ステップS10)。そして、コース決定部92は、ステップS15に移行する。
次に、コース決定部92は、前記式(3)に基づいて、絶対的評価値A(AL,AM,AH)を決定する(ステップS12)。
[5.6]コース提示・送信処理手順
図13は、コース提示部93およびコース送信部94によって行われるコース提示・送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS21において、アプリホーム画面を表示させるタイミングであると判別された場合には(ステップS21:YES)、コース提示部93は、アプリホーム画面(図8A参照)を操作表示部104に表示させる(ステップS22)。この際、コース提示部93は、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントを、アプリホーム画面内のヘルスケアモードボタン133上に表示させる。そして、コース提示部93は、ステップS23に移行する。
具体的には、ステップS22でアプリホーム画面が表示されてから所定時間が経過し終わるまでは、コース提示部93は、ステップS22でアプリホーム画面が表示されてから所定時間が経過したか否かを判別する。そして、ステップS22でアプリホーム画面が表示されてから所定時間が経過した後においては、後述するステップS26でヘルスケアモードボタン133上のヘルスケア・コマンドが更新される毎に、ヘルスケア・コマンドが更新されてから所定時間が経過したか否かを判別する。所定時間は、例えば1分に設定される。
操作表示部104にコース決定画面が表示されている状態において、マッサージ開始ボタン146がタップされると(ステップS28:YES)、コース送信部94は、メモリ91のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶されているコースIDをマッサージ機2に送信する(ステップS29)。そして、コース送信部94は、ステップS21に戻る。マッサージ機2は、携帯端末3からのコースIDを受信すると、受信したコースIDに対応したマッサージコースを実行する。
前述の実施形態によれば、ユーザの生体情報に応じたマッサージを行うことが可能となる。これにより、ユーザの疲労度に応じたマッサージを行うことが可能となる。
[6]コース提示・送信処理の変形例
図14は、コース提示部93およびコース送信部94によって行われるコース提示・送信処理の手順の他の例を示すフローチャートである。図14において、前述の図13の各ステップに対応するステップには、図13と同じステップ番号を付して示す。
ステップS21において、アプリホーム画面を表示させるタイミングであると判別された場合には(ステップS21:YES)、コース提示部93は、アプリホーム画面(図8A参照)を操作表示部104に表示させる(ステップS22)。この際、コース提示部93は、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントを、アプリホーム画面内のヘルスケアモードボタン133上に表示させる。そして、コース提示部93は、ステップS23に移行する。
操作表示部104にコース決定画面が表示されている状態において、マッサージ開始ボタン146がタップされると(ステップS28:YES)、コース送信部94は、メモリ91のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶されているコースIDをマッサージ機2に送信する(ステップS29)。そして、コース送信部94は、ステップS21に戻る。マッサージ機2は、携帯端末3からのコースIDを受信すると、受信したコースIDに対応したマッサージコースを実行する。
[7]その他の変形例
前述の実施形態では、生体情報から決定された推奨すべきマッサージコース(ヘルスケア・コメント)をヘルスケアモードボタン133上に表示している。しかし、生体情報から決定された推奨すべきマッサージコースをヘルスケアモードボタン133上に表示しなくてもよい。このような場合には、コース決定部92は、ヘルスケアモードボタン133がタップされたときに、その時間帯に対応した生体情報に基づいてマッサージコースを決定して、図8Aに示すようなコース決定画面を操作表示部104に表示するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、コース決定部92は、現在時刻が属する時間帯に対応した1つの生体情報に応じた1つのマッサージコースを決定している。しかし、コース決定部92は、現在時刻が属する時間帯に対応した1つの生体情報に応じた複数のマッサージコース候補を決定し、これら複数のマッサージコース候補のうちから1つのマッサージコース候補をランダムに抽出することにより、最終的なマッサージコースを決定するようにしてもよい。
第3列~第7列には、時間帯が第1時間帯(朝)である場合に、睡眠時間に基づいて算出される総合評価値C1~C5それぞれに対して4つのマッサージコース候補を選択するためのフラグ値(=1)が記憶されている。第3列~第7列において、フラグ値1が記憶されている行に対応するマッサージコースが、対応する総合評価値C1~C5に対するマッサージコース候補である。図15の例では、例えば、睡眠時間に基づいて算出される総合評価値C1に対して、ソフトコースA、ソフトコースC、やすらぎコースAおよびリフレッシュコースAが、マッサージコース候補として設定されている。
また、前述の実施形態では、携帯端末3はスマートホンであったが、携帯端末3はタブレット型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 椅子型マッサージ機
3 携帯端末
4 サーバ
5 通信網
6 生体情報計測機器
23 マッサージユニット
25 リモコン
31 二の腕用エアバッグ
32 太腿用エアバッグ
33 前腕用エアバッグ
34 脹脛用エアバッグ
35 足裏用エアバッグ
51 揉み玉
60 制御部
90 制御部
91 メモリ
92 コース決定部
93 コース提示部
94 コース送信部
101 第1通信部
102 第2通信部
103 第3通信部
104 操作表示部
200 制御部
201 メモリ
202 歩数算出部
203 睡眠時間算出部
204 心拍算出部
Claims (7)
- 生体情報に基づいてマッサージコースを決定するコース決定部を含み、
一日が、第1時間帯と、前記第1時間帯とは異なる第2時間帯と、前記第1および第2時間帯と異なる第3時間帯とに分割されており、
前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第3時間帯である場合には、第3生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されており、
前記第1時間帯が朝の時間帯であり、前記第2時間帯が昼の時間帯であり、前記第3時間帯が夜の時間帯あり、
前記第1生体情報が睡眠時間であり、前記第2生体情報が心拍数であり、前記第3生体情報が歩数である、マッサージシステム。 - 前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯に応じた生体情報に基づいて、複数のマッサージコース候補を決定し、決定した複数のマッサージコース候補のうちから1つのマッサージコース候補をランダムに抽出することにより、マッサージコースを決定するように構成されている、請求項1に記載のマッサージシステム。
- 前記コース決定部は、
現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、前記睡眠時間が予め設定された複数の時間範囲のいずれに属するかに応じて決定される第1絶対的評価値と、前記睡眠時間の一日単位の累計平均値と前記睡眠時間とに基づいて決定される第1相対的評価値とに基づいて、マッサージコースを決定し、
現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、前記心拍数が予め設定された複数の心拍数範囲のいずれに属するかに応じて決定される第2絶対的評価値と、前記心拍数の累計平均値と前記心拍数とに基づいて決定される第2相対的評価値とに基づいて、マッサージコースを決定し、
現在時刻が属する時間帯が前記第3時間帯である場合には、前記歩数が予め設定された複数の歩数範囲のいずれに属するかに応じて決定される第3絶対的評価値と、前記歩数の累計平均値と前記歩数とに基づいて決定される第3相対的評価値とに基づいて、マッサージコースを決定する、請求項1に記載のマッサージシステム。 - 生体情報に基づいてマッサージコースを決定するコース決定部を含み、
一日内に、第1時間帯と、前記第1時間帯とは異なる第2時間帯とが設定されており、
前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されており、
前記第1時間帯が朝の時間帯であり、前記第2時間帯が昼の時間帯であり、
前記第1生体情報が睡眠時間であり、前記第2生体情報が心拍数である、マッサージシステム。 - 生体情報に基づいてマッサージコースを決定するコース決定部を含み、
一日内に、第1時間帯と、前記第1時間帯とは異なる第2時間帯とが設定されており、
前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されており、
前記第1時間帯が朝の時間帯であり、前記第2時間帯が夜の時間帯であり、
前記第1生体情報が睡眠時間であり、前記第2生体情報が歩数である、マッサージシステム。 - 生体情報に基づいてマッサージコースを決定するコース決定部を含み、
一日内に、第1時間帯と、前記第1時間帯とは異なる第2時間帯とが設定されており、
前記コース決定部は、現在時刻が属する時間帯が前記第1時間帯である場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、現在時刻が属する時間帯が前記第2時間帯である場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されており、
前記第1時間帯が昼の時間帯であり、前記第2時間帯が夜の時間帯であり、
前記第1生体情報が心拍数であり、前記第2生体情報が歩数である、マッサージシステム。 - 生体情報に基づいてマッサージコースを決定するコース決定部を含み、
前記コース決定部は、予め設定された朝の時間帯に現在時刻が属している場合には、第1生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、予め設定された昼の時間帯に現在時刻が属している場合には、第2生体情報に基づいてマッサージコースを決定し、予め設定された夜の時間帯に現在時刻が属している場合には、第3生体情報に基づいてマッサージコースを決定するように構成されており、
前記第1生体情報が睡眠時間であり、前記第2生体情報が心拍数であり、前記第3生体情報が歩数である、マッサージシステム。
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