JP2022040003A - マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラム - Google Patents

マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できるマッサージ機を提供する。【解決手段】通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、マッサージ機に送信するように構成されている。マッサージ機は、通信端末から送信されたコース特定情報を制御部が受信したときに、コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、ユーザに入力させるための入力装置を備えており、制御部は、入力装置によって実行指令が入力されたときに、コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する。【選択図】図12

Description

この発明は、マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラムに関する。
特許文献1には、座部と、背もたれ部と、肘掛部と、脚載部と、これらの土台となる基台部とを備えたマッサージ機が開示されている。特許文献1の背もたれ部には、左右一対の揉み玉を備えたマッサージユニットが、昇降可能に取り付けられている。マッサージユニットは、揉み玉を偏心回動させる揉み機構と、揉み玉を前後に揺動させる叩き機構とを含む。
特開2012-250072号公報
本発明の一実施形態の目的は、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる、マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラムを提供することである。
この発明の一実施形態は、制御部と、前記制御部と通信可能な通信端末とを含むマッサージ機であって、前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備えており、前記制御部は、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージ機を提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を前記ユーザに入力させるための入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記制御部は、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージシステムを提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、前記通信端末によって決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記通信端末から前記制御部に送信する送信ステップと、前記制御部がコース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを表示部に表示する表示ステップと、前記マッサージコースを実行するための実行指令を、ユーザに入力させるための入力ステップと、前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する実行ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラムを提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機の制御部に送信されたとしても、ユーザによって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
本発明における上述の、またはさらに他の目的、特徴および効果は、添付図面を参照して次に述べる実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、マッサージシステムの全体構成を示すブロック図である。 図2は、マッサージ機、生体情報計測機器および通信端末の外観を示す一部切り欠き斜視図である。 図3は、マッサージユニットの構成を図解的に示す斜視図である。 図4Aは、マッサージ機の電気的構成を示すブロック図である。 図4Bは、エアポンプから各エアバッグまでのエア回路を示すエア回路図である。 図5は、生体情報計測機器および通信端末の電気的構成を示すブロック図である。 図6Aは、リモコンホーム画面の一例を示す模式図であり、図6Bは、ペアリング待機中画面の一例を示す模式図であり、図6Cは、ペアリング完了画面の一例を示す模式図である。 図7Aは、通信端末のログイン画面の一例を示す模式図であり、図7Bは、接続機器リスト画面の一例を示す模式図であり、図7Cは、接続中画面の一例を示す模式図であり、図7Dは、接続完了画面の一例を示す模式図である。 図8Aは、アプリホーム画面の一例を示す模式図であり、図8Bは、人体マップ画面の一例を示す模式図である。 図9Aは、人体マップ画面上において主として左手前腕に対してユーザが指を接触移動させた場合の指の移動軌跡を示す模式図であり、図9Bは、図9Aに示すように指が接触移動された場合に、それに伴って第1色が塗布されることを示す模式図であり、図9Cは、図9Bに示されるように第1色が塗布されている状態において、指が人体マップ画面から離間したときに、第1色が消去されるとともに第2色が左右の前腕全体に塗布されることを示す模式図である。 図10Aは、濃度表示画面の一例を示す模式図であり、図10Bは、コース提示画面の一例を示す模式図である。 図11Aは、転送中画面の一例を示す模式図であり、図11Bは、転送完了画面の一例を示す模式図である。 図12は、確認画面の一例を示す模式図である。 図13Aは、コース提示画面の一例を示す模式図であり、図13Bは、転送中画面の一例を示す模式図である。 図14Aは、転送完了画面の一例を示す模式図であり、図14Bは、確認画面の一例を示す模式図である。 図15は、総合評価値テーブルの一例を示す模式図である。 図16は、コース選択テーブルの一例を示す模式図である。 図17は、コメントテーブルの一例を示す模式図である。 図18は、コース決定部によって行われるコース決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図19は、通信端末の制御部によって行われるコース提示・送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図20Aは、コース提示画面の一例を示す模式図であり、図20Bは、転送中画面の一例を示す模式図である。 図21Aは、転送完了画面の一例を示す模式図であり、図21Bは、確認画面の一例を示す模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
この発明の一実施形態は、制御部と、前記制御部と通信可能な通信端末とを含むマッサージ機であって、前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備えており、前記制御部は、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージ機を提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を前記ユーザに入力させるための入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記制御部は、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージシステムを提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
この発明の一実施形態では、前記入力装置が、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置である。
この構成では、操作表示装置を用いてユーザが実行指令を入力することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示する。
この構成では、ユーザが実行ボタンを操作することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記入力装置が、音声入力装置である。
この構成では、ユーザが音声入力装置によって実行指令を音声入力することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、前記入力装置は、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像するためのカメラを含み、前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位を前記カメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する。
前記画像は、静止画像であってもよいし、動画であってもよい。
この構成では、椅子型マッサージ機に着座しているユーザの顔が、通信端末から受信したコース特定情報の送信元の通信端末の所有者であると判別されると、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースを椅子型マッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属端末装置または前記マッサージ機とは独立した移動型端末装置である。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、前記通信端末によって決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記通信端末から前記制御部に送信する送信ステップと、前記制御部がコース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを表示部に表示する表示ステップと、前記マッサージコースを実行するための実行指令を、ユーザに入力させるための入力ステップと、前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する実行ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラムを提供する。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機の制御部に送信されたとしても、ユーザによって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
この発明の一実施形態では、前記入力ステップでは、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置を利用して、前記ユーザに前記実行指令を入力させる。
この構成では、操作表示装置を用いてユーザが実行指令を入力することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記入力ステップは、前記制御部がコース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示するステップを含む。
この構成では、ユーザが実行ボタンを操作することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記入力ステップでは、音声入力装置を利用して、前記ユーザに前記実行指令を入力させる。
この構成では、ユーザが音声入力装置によって実行指令を音声入力することにより、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができる。
この発明の一実施形態では、前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、前記入力ステップでは、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位をカメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する。
この構成では、椅子型マッサージ機に着座しているユーザの顔が、通信端末から受信したコース特定情報の送信元の通信端末の所有者であると判別されると、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースを椅子型マッサージ機に実行させることができる。
[本発明の実施形態の詳細な説明]
以下、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
[1]マッサージシステム1の全体構成
図1は、マッサージシステム1の全体構成を示すブロック図である。
マッサージシステム1は、椅子型マッサージ機(以下、単に「マッサージ機2」という。)と、通信端末3と、サーバ4とを備えている。この実施形態では、通信端末3は、スマートホンである。通信端末3は、マッサージ機2を使用するユーザが所有している通信端末である。マッサージ機2と通信端末3とは、例えばBluetooth(登録商標)、WiFi通信などによる無線通信、または、有線通信が可能である。通信端末3とサーバ4とは、通信網5を介して通信可能である。通信端末3は、例えばタブレット型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。また、マッサージ機2が備える後述するリモコン25(図2参照)が、通信端末3の機能を備えていてもよい。その場合には、リモコン25が通信端末3となる。
このように、通信端末3は、マッサージ機2に付属した付属端末装置であってもよいし、マッサージ機1とは独立した移動型端末装置であってもよい。
マッサージシステム1は、さらに、通信端末3と無線通信可能な生体情報計測機器6を備えている。生体情報計測機器6は、ユーザの身体の一部に装着される携帯型の生体情報計測機器である。この実施形態では、生体情報計測機器6は、ユーザの手首に装着されるリスト型(腕時計型)である。この実施形態では、生体情報計測機器6は、生体情報として、睡眠時間、心拍数および歩数を測定する。
通信端末3には、マッサージコースの決定等を行うためのアプリケーション(以下、「マッサージ・アプリ」という。)がインストールされている。通信端末3は、ユーザ操作に基いてマッサージコースを決定したときには、決定したマッサージコースを特定するためのコース特定情報(以下、「コースID」という。)をマッサージ機2に送信する。マッサージ機2は、通信端末3からコースIDを受信すると、マッサージコースを実行するための実行指令を、マッサージ機2に着座しているユーザに入力させる。実行指令が入力されると、マッサージ機2は、コースIDによって特定されるマッサージコースを実行する。
通信端末3は、マッサージ機2に送信したコースIDを含む情報を、メモリにマッサージ履歴データとして記憶する。そして、所定のタイミングで、サーバ4に送信する。サーバ4は、通信端末3から受信したマッサージ履歴を通信端末3のユーザ別に保存する。
[2]マッサージ機2の外観
図2は、マッサージ機2、生体情報計測機器6および通信端末3の外観を示す一部切り欠き斜視図である。
マッサージ機2は、座部11と、背もたれ部12と、肘掛部13と、脚載部(オットマン)14と、これらの土台となる基台とを含む。
以下の説明において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ユーザがマッサージ機2に通常の姿勢で着座したときに、そのユーザから見た場合の前後方向、左右方向および上下方向をそれぞれいうものとする。
基台は座部11の下方に存在するが、図2においては、座部11、背もたれ部12、肘掛部13および脚載部14によって隠れているため、現れていない。
座部11は、基台上に配置されている。背もたれ部12は、座部11の後部に配置されている。肘掛部13は、座部11の左右両側に配置されている。脚載部14は、座部11の前側に配置されている。背もたれ部12は、背もたれ回動用アクチュエータ21(図4A参照)により、座部11に対して、傾動可能に支持されている。また、脚載部14は、脚載回動用アクチュエータ22(図4A参照)により、座部上部近傍に設けられた左右方向に延びる支軸を中心として回動できるようになっている。これにより、脚載部14は、図2に示す垂直姿勢と、垂直姿勢からほぼ90度回転した水平姿勢との間で回動可能となっている。
背もたれ部12には、マッサージユニット23が内蔵されている。マッサージユニット23は、左右一対の施療子(揉み玉)51を使用した各種マッサージ(メカ式(機械式)マッサージ)を行うためのものである。背もたれ部12には、上下方向に延びる左右一対の断面U形状のガイドレール28,29(図3参照)が設けられており、マッサージユニット23はガイドレール28,29に沿って上下方向に移動できるようになっている。マッサージユニット23の詳細な構成については、後述する。
肘掛部13には、ユーザの前腕を収容するための前腕収容凹部17を有する腕ユニット16が設けられている。脚載部14には、ユーザの左右の脚部および足をそれぞれ収容する脚部収容凹部18および足収容凹部19を有している。
マッサージ機2の背もたれ部12、座部11、肘掛部13および脚載部14には、エアバッグが設けられている。各エアバッグは、空気の給排気によって膨張収縮することにより、ユーザにエア式マッサージを行う。
背もたれ部12の高さ中央部の両側には、右の二の腕をマッサージするための右二の腕用エアバッグ31aと、左の二の腕をマッサージするための左二の腕用エアバッグ31bとが設けられている。これらのエアバッグ31a,32bによって、二の腕をマッサージするための二の腕用エアバッグ31が構成されている。
また、背もたれ部12の下部の両側には、腰をマッサージするための右腰用エアバッグ36aと、左腰をマッサージするための左腰用エアバッグ36bとが設けられている。これらのエアバッグ36a,36bによって、腰をマッサージするための腰用エアバッグ36が構成されている。
座部11には、太腿(ふともも)の側部をマッサージするため左右一対の太腿横用エアバッグ32a,32bと、太腿の裏上部をマッサージするため左右一対の太腿裏上用エアバッグ32c,32dと、太腿の裏下部をマッサージするための太腿裏下用エアバッグ32eとが設けられている。これらのエアバッグ32a~32eによって、太腿をマッサージするための太腿用エアバッグ32が構成されている。
左右一対の前腕収容凹部17の両側面には、前腕をマッサージするための前腕本体用エアバッグ33a,33bと、手をマッサージするための手用エアバッグ33c,33dとが設けられている。これらのエアバッグ33a~33dによって、前腕および手をマッサージするための前腕用エアバッグ33が構成されている。
左右一対の脚部収容凹部18の両側面には、脹脛(ふくらはぎ)の側面をマッサージするための脹脛横用エアバッグ34a,34bが設けられている。左右一対の脚部収容凹部18の底面には、脹脛の裏側をマッサージするための脹脛裏用エアバッグ34c,34dが設けられている。これらのエアバッグ34a~34dによって、脹脛をマッサージするための脹脛用エアバッグ34が構成されている。
左右一対の足収容凹部19の両側面には、足の表側部を下方に押圧するための足表側エアバッグ35a,35bが設けられている。左右一対の足収容凹部19の底面には、足裏を上方に押圧するための足裏側エアバッグ35c,35dが設けられている。これらのエアバッグ35a~35dによって、足裏をマッサージするための足裏用エアバッグ35が構成されている。
腕ユニット16には、リモコンスタンド24が取り付けられている。リモコンスタンド24には、ユーザがマッサージ機2を操作するためのリモートコントローラ(以下、「リモコン25」という。)が着脱自在に取り付けられている。リモコン25の操作面には、図4Aに示すように、操作表示部26と複数の操作キーとが設けられている。操作表示部26は、例えば、タッチパネル式の液晶表示器からなる。リモコン25は、通信端末3と無線通信、または、有線通信するための通信部(図示略)を備えている。リモコン25は、本発明における「入力装置」および「操作表示装置」の一例である。通信端末3は、操作表示部104を備えている。
[3]マッサージユニット23の構成
図3は、マッサージユニット23の構成を図解的に示す斜視図である。
マッサージユニット23は、ガイドレール28,29に対して昇降自在に取り付けられている。マッサージユニット23は、矩形枠状のメインフレーム41を含む。メインフレーム41は、左右一対の側壁と、これらの側壁の上端どうしおよび下端どうしをそれぞれ結合する天壁および底壁とからなる。メインフレーム41には、左右方向に延びたガイド軸42および昇降用駆動軸43が回転自在に取り付けられている。
ガイド軸42は、メインフレーム41の上部に配置され、昇降用駆動軸43はメインフレーム41の下部に配置されている。ガイド軸42および昇降用駆動軸43の両端部は、メインフレーム41の両側壁から外方に突出している。ガイド軸42の両端部には、ガイドレール28,29によって案内されるガイドローラ44が取り付けられている。昇降用駆動軸43の両端部には、ガイドレール28,29に設けられたラック(図示略)と噛み合うピニオンギヤ45が取り付けられている。
メインフレーム41には、昇降用駆動軸43を回転させるための昇降用モータ46が取り付けられている。昇降用モータ46は、昇降用駆動軸43にギヤ機構47を介して連結されている。昇降用モータ46が回転されることによって、マッサージユニット23はガイドレール28,29に沿って昇降される。
マッサージユニット23には、昇降用駆動軸43の回転量を検出することによって、マッサージユニット23の昇降位置(上下方向位置)を検出するための昇降位置センサ48が設けられている。昇降位置センサ48は、昇降用駆動軸43の回転量を検出するためのロータリーエンコーダからなる。
昇降用駆動軸43の長さ中間部には、揺動フレーム49が前後方向に揺動自在に取り付けられている。揺動フレーム49には、左右一対の施療子51およびその駆動機構を備えた施療子駆動ユニット50が取り付けられている。メインフレーム41には、揺動フレーム(施療子駆動ユニット)を前後方向に進退させるための施療子駆動ユニット進退機構が設けられている。
施療子駆動ユニット進退機構について説明する。メインフレーム41には、ガイド軸42の下側に配置されかつ左右方向に延びた進退軸52が回転自在に取り付けられている。メインフレーム41の一方の側部には、進退軸52を回転させるための進退用モータ53が取り付けられている。進退用モータ53は、ギヤ機構54を介して進退軸52に連結されている。進退軸52の長さ中間部には、左右一対のピニオンギヤ55が取り付けられている。揺動フレーム49の上部には、左右一対のピニオンギヤ55と噛み合う円弧状ラック56がそれぞれ設けられている。進退用モータ53によって進退軸52が回転されると、ピニオンギヤ55が回転し、円弧状ラック56が移動する。これにより、揺動フレーム49が昇降用駆動軸43を中心として揺動する。これにより、施療子駆動ユニット50(施療子51)が前後方向に進退する。
マッサージユニット23には、進退軸52の回転量を検出することによって、施療子駆動ユニット50の前後位置を検出するための前後位置センサ57が設けられている。前後位置センサ57は、進退軸52の回転量を検出するためのエンコーダからなる。
施療子駆動ユニット50は、施療子51を偏心回動させることによって揉み動作を行う揉み機構と、施療子51を前後方向に揺動させることによって叩き動作を行う叩き機構とを備えている。揉み機構は、アクチュエータ(駆動源)としての揉み用モータ58を含んでいる。叩き機構は、アクチュエータ(駆動源)としての叩き用モータ59を含んでいる。
[4]マッサージ機2の電気的構成
図4Aは、マッサージ機2の電気的構成を示すブロック図である。図4Bは、エアポンプから各エアバッグまでのエア回路を示すエア回路図である。
図4Aを参照して、マッサージ機2の内部には、マッサージ機2を制御するための制御部60が内蔵されている。制御部60は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)61等を備えている。メモリ61には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。
制御部60には、リモコン25、背もたれ回動用アクチュエータ21の駆動回路71および脚載回動用アクチュエータ22の駆動回路72が接続されている。制御部60には、さらに、マッサージユニット23内の、昇降用モータ46の駆動回路73、進退用モータ53の駆動回路74、揉み用モータ58の駆動回路75および叩き用モータ59の駆動回路76が接続されている。制御部60には、さらに、マッサージユニット23内の、昇降位置センサ48および前後位置センサ57が接続されている。
制御部60には、さらに、エアポンプ81の駆動回路77および複数の電磁弁82a~82uの駆動回路78が接続されている。各電磁弁82a~82uには、エアポンプ81からエアが供給される。以下において、電磁弁82a~82uを総称する場合には、電磁弁82という場合がある。
図4Bを参照して、電磁弁82aには右二の腕用エアバッグ31aが接続され、電磁弁82bには左二の腕用エアバッグ31bが接続されている。電磁弁82cには右太腿横用エアバッグ32aが接続され、電磁弁82dには左太腿横用エアバッグ32bが接続されている。電磁弁82eには右太腿裏上用エアバッグ32cが接続され、電磁弁82fには左太腿裏上用エアバッグ32dが接続されている。電磁弁82gには太腿裏下用エアバッグ32eが接続されている。
電磁弁82hには右腕の前腕本体用エアバッグ33aが接続され、電磁弁82iには左腕の前腕本体用エアバッグ33bが接続されている。電磁弁82jには右手用エアバッグ33cが接続され、電磁弁82kには左手用エアバッグ33dが接続されている。電磁弁82tには右腰用エアバッグ36aが接続され、電磁弁82uには左腰用エアバッグ36bが接続されている。
電磁弁82lには右脹脛横用エアバッグ34aが接続され、電磁弁82mには左脹脛横用エアバッグ34bが接続されている。電磁弁82nには右脹脛裏用エアバッグ34cが接続され、電磁弁82oには左脹脛裏用エアバッグ34dが接続されている。電磁弁82pには右足表側エアバッグ35aが接続され、電磁弁82qには左足表側エアバッグ35bが接続されている。電磁弁82rには右足裏側エアバッグ35cが接続され、電磁弁82sには左足裏側エアバッグ35dが接続されている。
この実施形態では、左右両側にペア配置されたエアバッグに対してそれぞれ個別に電磁弁が設けられているが、ペア配置された2つのエアバッグに対して共通した1つの電磁弁が設けられていてもよい。
あるエアバッグの電磁弁82が励磁されると、エアポンプ81からその電磁弁82を介して当該エアバッグに空気が供給される。これにより、当該エアバッグが膨張する。そして、当該エアバッグの電磁弁82が消磁されると、当該エアバッグ内の空気が電磁弁を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグが収縮する。
制御部60は、リモコン25の操作、通信端末3の操作等に基づいて、各アクチュエータ21,22の駆動回路71,72を制御する。また、制御部60は、リモコン25の操作、通信端末3の操作等に基づいて、各モータ46,53,58,59の駆動回路73~76、エアポンプ81の駆動回路77および電磁弁82の駆動回路78を制御する。これにより、マッサージ機2は、各種のマッサージを行えるようになっている。
マッサージ機2の動作モードには、主として通信端末3を操作することによってマッサージ機2が制御されるアプリモードと、通信端末3を使用せずにリモコン25を操作することによってマッサージ機2が制御されるリモコンモードとがある。マッサージ機2の動作モードの切り替えは、リモコン25、または、通信端末3を操作することにより行うことができる。
マッサージモードには、手動モード、自動モード、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モード等がある。手動モードおよび自動モードは、リモコンモードにおいて実行可能なマッサージモードである。人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モードは、アプリモードにおいて実行可能なマッサージモードである。
手動モードは、ユーザによって選択されたマッサージ種類に応じたマッサージを実行するモードである。
自動モードは、予め用意された複数種類のマッサージコースの中からユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを実行するモードである。
人体マップモードは、凝り部位および凝り具合をユーザに入力させ、入力された凝り部位および凝り具合に適したマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースをユーザ操作等に基いて実行するモードである。
ヘルスケアモードは、ユーザの歩数、睡眠時間および脈拍数(心拍数)等の生体情報に適したマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースをユーザ操作等に基いて実行するモードである。
履歴モードは、ユーザに対して過去に実行されたマッサージコースの中からユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースをユーザ操作等に基いて実行するモードである。
[5]通信端末3の電気的構成
図5は、生体情報計測機器6および通信端末3の電気的構成を示すブロック図である。
生体情報計測機器6は、制御部200を備えている。制御部200は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)201等を備えている。メモリ201には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。
制御部200には、通信部211、加速度センサ212、角速度センサ213、脈センサ214、GPS(Global Positioning System)センサ215、計時部216、操作部217、表示部218等が接続されている。
通信部211は、制御部200が通信端末3と無線通信するための通信インタフェースである。
加速度センサ212は、互いに直交する3軸方向の各々の加速度を検出し、検出した3軸加速度の大きさおよび向きに応じた加速度データを出力する。
角速度センサ213は、互いに直交する3軸方向の各々の角速度を検出し、計測した3軸角速度の大きさおよび向きに応じた角速度データを出力する。
脈センサ214は、ユーザの脈拍(心拍)を示す信号を生成する。脈センサ214は、例えば、適当な波長を有した計測光を皮下の血管に向けて照射する投光素子と、当該計測光に応じて血管で発生した光の強度変化を検出する受光素子とを有している。光の強度変化波形(脈波)を周波数解析など公知の手法により処理することで、1分当たりの脈拍数(心拍数)を計測することができる。
GPSセンサ215は、生体情報計測機器6の位置を示す測位データ(緯度、経度、高度等)を生成する。
計時部216は、例えば、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)ICなどにより構成され、年、月、日、時、分、秒等の時刻データを生成する。操作部217は、例えばボタン、キー、マイク、タッチパネル等で構成される。表示部218は、例えばLCD、有機ELディスプレイ、タッチパネル型ディスプレイ等で構成される。
制御部200は、機能処理部として、歩数算出部202、睡眠時間算出部203、心拍算出部204等を含む。
歩数算出部202は、例えば、加速度センサ212の出力と、角速度センサ213の出力と、メモリ201に予め書き込まれているユーザの生体情報とに基づいて、ユーザの歩数を計数する。加速度センサ212およびGPSセンサ215のうちの少なくとも一方を用いて歩数の計数するようにしてもよい。なお、歩数算出部202は、所定時間毎(この実施形態では1分毎)の歩数を算出し、当該歩数を時刻に関連付けてメモリ201に記憶する。
睡眠時間算出部203は、例えば、加速度センサ212の出力と、角速度センサ213の出力と、脈センサ214の出力とに基づいて、ユーザの睡眠時間を算出する。なお、睡眠時間算出部203は、所定時間毎(この実施形態では1分毎)の睡眠時間を算出し、当該睡眠時間を時刻に関連付けてメモリ201に記憶する。
心拍算出部204は、例えば、計時部216の出力と脈センサ214の出力とに基づいて、ユーザの所定時間当たりの心拍数(この実施形態では1分当たり心拍数)を算出し、当該心拍数を時刻に関連付けてメモリ201に記憶する。
通信端末3は、制御部90を備えている。制御部90は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)91等を備えている。メモリ91には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。制御部90には、第1通信部101、第2通信部102、第3通信部103、操作表示部104等が接続されている。
第1通信部101は、制御部90が生体情報計測機器6の制御部200と通信をするための通信インタフェースである。第2通信部102は、制御部90がリモコン25(マッサージ機2の制御部90)と通信をするための通信インタフェースである。第3通信部103は、制御部90が、通信網5を介して、サーバ4や他の通信端末と通信を行うための通信インタフェースである。操作表示部104は、例えば、タッチパネル式の液晶表示器からなる。
通信端末3のメモリ91(不揮発性メモリ)には、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モードを実現したり、履歴データをサーバ4に送信したりするためのマッサージ・アプリが格納されている。
[6]マッサージ機2の起動
ユーザは、リモコン25の電源スイッチをオンにすることにより、マッサージ機2を起動させる。これにより、図6Aに示すようなホーム画面(以下、「リモコンホーム画面」という。)が、リモコン25の操作表示部26に表示される。リモコンホーム画面には、各種のマッサージコースを選択するためのコース選択ボタン111、手動でマッサージ種類を選択するための手動ボタン112、各種の設定を行うための設定ボタン113、Bluetooth(登録商標)ボタン114等が表示される。Bluetooth(登録商標)ボタン114には、Bluetooth(登録商標)マークが表示されている。マッサージ機2が通信端末3に接続されていない状態では、Bluetooth(登録商標)マークは白色で表示される。
ユーザがBluetooth(登録商標)ボタン114をタップすると、マッサージ機2は通信端末3との接続待機状態(ペアリング待機モード)となる。この際、操作表示部26には、図6Bに示すようなペアリング待機中画面が表示される。ペアリング待機中画面には、「ペアリングモード」の文字、円弧矢印ペアマーク、中止ボタン、Bluetooth(登録商標)ボタン等が表示される。ペアリング待機中においては、円弧矢印ペアマークは回転する。
そして、マッサージ機2と通信端末3とが接続状態になると、操作表示部26には、図6Cに示すようなペアリング完了画面が表示される。ペアリング完了画面では、ペアリング待機中画面内の円弧矢印ペアマークが、チエックマークに変化する。
接続完了画面(ペアリング完了画面)が表示された後、所定時間(例えば2秒)が経過すると、操作表示部26には、リモコンホーム画面(図6A参照)が表示される。ただし、この場合には、Bluetooth(登録商標)ボタン114上のBluetooth(登録商標)マークは青色で表示される。
[7]マッサージ・アプリの起動
ユーザは、通信端末3の操作表示部104上に表示されるマッサージ・アプリのアイコン(図示略)をタップすることにより、マッサージ・アプリを起動する。これにより、図7Aに示すようなログイン画面が操作表示部104上に表示される。ログイン画面には、ログインID入力部121、パスワード入力部122、ログインボタン123等が表示される。
ユーザ登録が既にされている場合において、ユーザがログインIDおよびパスワードを入力した後にログインボタン123をタップすると、操作表示部104には、図7Bに示すような接続機器リスト画面が表示される。接続機器リスト画面には、ペアリング待機モードとなっているマッサージ機の型式を表す型式選択ボタン124,125が表示される。ユーザは、ユーザが使用しようとするマッサージ機の型式に対応した型式選択ボタンをタップする。
所定の型式選択ボタン、例えば、型式選択ボタン124(型式がXY-0001)がタップされると、通信端末3の制御部90は、当該型式選択ボタンに対応した型式(以下、「選択された型式」という。)のマッサージ機2に通信端末3を接続するための処理を行う。操作表示部104には、図7Cに示すように、「XY-0001に接続中」というメッセージを含む接続中画面が表示される。使用するマッサージ機2が待機状態であれば、この後、通信端末3がマッサージ機2に接続される。
通信端末3がマッサージ機2に接続されると、操作表示部104に、図7Dに示すような接続完了画面が表示される。選択された型式がXY-0001であるとすると、接続完了画面には、「XY-0001に接続完了」というメッセージが表示される。そして、操作表示部104に、マッサージ・アプリのホーム画面(以下、「アプリホーム画面」という。)が表示される。
[8]アプリホーム画面
図8Aは、アプリホーム画面の一例を示す模式図である。
アプリホーム画面130には、マッサージ機2との接続状態を示す接続状態欄131、人体マップモードボタン132、ヘルスケアモードボタン133、複数の履歴ボタン134等が表示される。
接続状態欄131には、通信端末3がマッサージ機2と接続されている場合には「接続中」の文字列が表示され、通信端末3がマッサージ機2と接続されていない場合には「未接続」の文字列が表示される。
人体マップモードボタン132は、マッサージモードを人体マップモードに設定するためのボタンである。人体マップモードボタン132には、「人体マップ」という文字列等が表示される。
ヘルスケアモードボタン133は、マッサージモードをヘルスケアモードに設定するためのボタンである。ヘルスケアモードボタン133には、この実施形態では、ユーザの歩数、睡眠時間または心拍数の生体情報と、その生体情報に適したマッサージコースを促すメッセージが表示される。図8Aの例では、ユーザの当日の歩数と、その歩数に応じたマッサージコースを促すメッセージが表示されている。
履歴ボタン134は、マッサージモードを履歴モードに設定するためのボタンである。履歴ボタン134には、ユーザに対して過去に実行されたマッサージコースの名称およびマッサージ日時が表示される。
[9]人体マップモード
アプリホーム画面130上で人体マップモードボタン132がタップされると、通信端末3の制御部90は、図8Bに示すような人体マップ画面140を操作表示部104に表示する。人体マップ画面140は、タイトル領域E1と、人体マップ表示領域E2と、メッセージ領域E3と、ボタン領域E4とを含んでいる。タイトル領域E1は操作表示部104の上端部の横長矩形領域であり、ボタン領域E4は操作表示部104の下端部の横長矩形領域である。メッセージ領域E3は、ボタン領域E4の上側の横長矩形領域である。人体マップ表示領域E2は、タイトル領域E1とメッセージ領域E3との間の縦長矩形領域である。
タイトル領域E1には、「人体マップ」という文字列が表示されている。人体マップ表示領域E2には、人体マップ141が表示されている。メッセージ領域E3には、「マッサージしたい箇所を塗って下さい」というメッセージが表示されている。ボタン領域E4には、OKボタン142とリセットボタン143とが表示されている。なお、人体マップ表示領域E2は、人体マップ141を含んでいればよく、その大きさおよび形状は任意に設定することができる。
人体マップ141は、人体の背面図のイラストからなる。人体の背面図のイラストには、予め設定された複数の部位それぞれの範囲を表す部位別領域が識別可能に描かれている。この実施形態では、複数の部位は、「首・肩」、「背中」、「腰」、「尻」、「二の腕」、「前腕」、「太腿」「脹脛」および「足裏」からなる。図8Bにおいて破線は、人体の背面図の左右中心線の一部を示している。このような破線は、人体マップ141内に表示されていてもよいし、表示されていなくてもよい。
ユーザは、人体マップ画面(より正確には人体マップ表示領域E2)上において、疲労度(凝り具合)が高い部位(凝り部位)に身体の一部を接触させて移動させる。この実施形態では、身体の一部は指であるものとする。人体マップ表示領域E2に指を接触させると、人体マップ表示領域E2上の指接触領域(身体接触領域)と、人体マップ141の左右中心線に関して指接触領域と線対称な領域とに色が塗られる。このようして指接触領域およびその線対称領域に塗られる色を第1色ということにする。ただし、「指接触領域」は、指が接触している正確な領域であってもよいが、指が接触している領域およびその近傍を含む領域であってもよい。これにより、人体マップ表示領域E2上での指の移動軌跡(前記線対称領域を含む)が第1色で塗られる。第1色は、例えば灰色である。なお、第1色は、灰色以外のであってもよい。
そして、人体マップ表示領域E2(人体マップ画面)から指が離間するまでに、第1色が塗られた部位別領域である注目部位別領域内の第1色の塗布面積が、当該注目部位別領域の所定パーセント以上に達している場合において、人体マップ表示領域E2から指が離間したときには、第1色が消去されるとともに当該注目部位別領域全体に凝り位置および凝り具合を表す色が塗布される。所定パーセントは、例えば、60%に設定される。このようにして部位別領域全体に塗られる色(凝り位置および凝り具合を表す色)を第2色ということにする。この実施形態では、第2色として、凝り具合に応じて濃度が異なる複数種類の第2色が用意されている。この実施形態では、第2色の濃度が濃いほど、凝り具合が高いことを表す。なお、第2色の濃度が薄いほど、凝り具合が高いことを表すようにしてもよい。
第2色は、例えば、この実施形態では、青色系の色である。なお、第2色は、青色系の色以外の色であってもよい。なお、指の接触移動によって人体マップ上に塗布された第1色は、第1色の塗布面積にかかわらず、指が操作表示部104から離間されたときには、消去される。
図9A、図9Bおよび図9Cを参照して、例えば前腕に対して第2色が塗布される過程について説明する。
ユーザは、人体マップ表示領域E2に指を接触させ、主として例えば左手前腕上に指を移動させる。図9Aの曲線Sは、この場合の指の移動軌跡を表している。図9Aに示すように指を接触移動させると、図9Bに示すように、指の移動軌跡に沿って任意幅の第1色が塗布されるとともに、人体マップ141の左右中心線に関して前記指の移動軌跡と線対称な線に沿って任意幅の第1色が塗布される。図9Bにおいて、第1色が塗布された面積は、前腕の面積の60%以上であるものとする。この後、人体マップ表示領域E2から指が離間されると、図9Cに示すように、第1色が消去されるとともに、第2色が左右の前腕全体に塗布される。
第2色が塗られた部位別領域から指が離間された後に、再び、当該部位別領域に指が接触移動されたとする。そして、当該部位別領域内に新たに塗られた第1色の塗布面積が当該部位別領域の60%以上になった後に、人体マップ表示領域E2から指が離間されると、当該部位別領域全体の第2色の色濃度が一段階だけ濃くされる。つまり、この実施形態では、ユーザによる人体マップ141への指の接触移動領域およびその面積に基づいて、凝り部位および凝り具合を決定している。
凝り具合を表す色濃度は、例えば、濃度の低いものから順に、0、1、2、3の4段階で表される。ただし、0段階は第2色が塗布されていない状態である。この実施形態では、色濃度0~3の色は次のように設定されている。0段階は、白である。1段階は、水色(濃度の低い第2色)である。2段階は、青色(濃度が中程度の第2色)である。3段階は、紺色(濃度が高い第2色)である。
なお、リセットボタン143は、全ての部位別領域の色濃度を0にリセットするためのボタンである。
このようにして、各凝り部位に対して凝り具合に応じた濃度の第2色を塗り終えると、ユーザは、OKボタン142をタップする。OKボタン142がタップされると、通信端末3は、操作表示部104に、図10Aに示すような、濃度表示画面150を操作表示部104に表示する。
濃度表示画面150には、部位名毎に色濃度がデジタル表示される。具体的には、横に並んだ黒丸の数で色濃度が4段階表示される。黒丸の数が0であれば色濃度0を、黒丸の数が1であれば色濃度1を、黒丸の数が2であれば色濃度2を、黒丸の数が3であれば色濃度3をそれぞれ示す。また、濃度表示画面150には、解析ボタン151と、戻るボタン152とが表示される。なお、人体マップ画面140(図8B参照)内のいずれの部位別領域にも第2色が塗布されていない状態で、人体マップ画面上のOKボタン142がタップされた場合には、そのタップ操作を無効にするようにしてもよい。
濃度表示画面150において、解析ボタン151がタップされると、通信端末3の制御部90は、人体マップ画面によって入力された凝り部位および凝り具合に適したマッサージコースを決定する。例えば、制御部90は、凝り部位(一つの凝り部位が選択された場合)または凝り部位の組合せ(複数の凝り部位が選択された場合)に適したマッサージコースのコースIDを記憶したテーブルを用いて、人体マップ画面によって入力された凝り部位に適したマッサージコースを決定する。また、制御部90は、選択された凝り部位に対する凝り具合に応じて、当該部位に対するマッサージ強度を決定する。
そして、制御部90は、図10Bに示すようなコース提示画面160Aを操作表示部104に表示する。コース提示画面160Aには、現在のマッサージモードが人体マップモードであることを示す「人体マップ」という文字列が表示される。さらに、コース提示画面160Aには、制御部90によって決定されたマッサージコースの名称、マッサージ時間およびその内容が表示されるとともに、マッサージ開始ボタン161が表示される。
ユーザがマッサージ開始ボタン161をタップすると、制御部90は、コース提示画面160Aに表示されたマッサージコースのコースIDおよび各部位のマッサージ強度をマッサージ機2に送信(転送)する。そして、制御部90は、図11Aに示すような、転送中画面170Aを操作表示部104に表示する。転送中画面170Aは、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、例えば、コース提示画面160Aの中央部を除いた領域に半透明の灰色がオーバーレイされることにより形成されている。メッセージ領域には、「転送中」の文字と、転送中であることを表すイラストとが表示される。
コースIDおよび各部位のマッサージ強度のマッサージ機2への転送が完了すると、制御部90は、図11Bに示すような、転送完了画面180Aを操作表示部104に表示する。転送完了画面180Aは、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、転送中画面170Aの背景領域と同じである。メッセージ領域には、「転送完了」の文字と、転送が完了したことを表すイラストと、「マッサージチェアのリモコンを確認してください。」というメッセージが表示される。
マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDおよび各部位のマッサージ強度を受信すると、当該コースIDおよび各部位のマッサージ強度を受信したことを示すコマンドを送信元の通信端末3に送信する。これにより、通信端末3の制御部90はコースIDおよび各部位のマッサージ強度の転送が完了したことを認識するので、前述したように制御部90は転送完了画面180Aを表示する。また、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、図12に示すように、リモコン25の操作表示部26に、確認画面(実行指令入力画面)190Aを表示する。
確認画面190Aは、タイトル領域E1と、コース名表示領域E2と、メッセージ領域E3と、ボタン領域E4等を含んでいる。タイトル領域E1には、マッサージ機2の動作モードがアプリモードであることを示す「アプリ」の文字が表示される。コース名表示領域E2には、通信端末3から送信されてきたコースIDに対応するマッサージコースの名称が表示される。メッセージ領域E3には、「コースが選択されました。マッサージを開始しますか?」といった確認メッセージが表示される。ボタン領域E4には、NOボタン(いいえボタン)191と、YESボタン(はいボタン)192とが表示される。
マッサージ機2に着座しているユーザは、確認画面190Aに表示されているマッサージコースをマッサージ機2に実行させたい場合には、YESボタン192を押し、当該マッサージコースをマッサージ機2に実行させたくない場合には、NOボタン191を押す。
YESボタン192が押されると、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3から受信したコースIDおよび各部位のマッサージ強度を用いて、確認画面190Aに表示されているマッサージコースマッサージを実行する。一方、NOボタン191が押された場合には、マッサージ機2の制御部60は、確認画面190Aに表示されているマッサージコースを実行することなく、リモコン25の操作表示部26の表示画面をリモコンホーム画面に戻す。
[10]ヘルスケアモード
図8Aに戻り、ヘルスケアモードボタン133には、この実施形態では、ユーザの歩数、睡眠時間または心拍数の生体情報と、その生体情報に適したマッサージコースを促すメッセージが表示される。ユーザ8Aの例では、ユーザの当日の歩数と、その歩数に応じたマッサージコースを促すメッセージが表示されている。
ヘルスケアモードボタン133がタップされると、図13Aに示すように、通信端末3の制御部90は、ユーザの生体情報に応じたマッサージコースを提示するコース提示画面160Bを操作表示部104に表示する。コース提示画面160Bには、現在のマッサージモードがヘルスケアモードであることを示す「ヘルスケア」という文字列が表示される。さらに、コース提示画面160Bには、ユーザの生体情報に応じたマッサージコースの名称、マッサージ時間およびその内容が表示されるとともに、マッサージ開始ボタン161が表示される。
ユーザがマッサージ開始ボタン161をタップすると、制御部90は、コース提示画面160Bに表示されたマッサージコースのコースIDをマッサージ機2に送信(転送)する。そして、制御部90は、図13Bに示すような、転送中画面170Bを操作表示部104に表示する。転送中画面170Bは、例えば、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、コース提示画面160Bの中央部を除いた領域に半透明の灰色がオーバーレイされることにより形成されている。メッセージ領域には、「転送中」の文字と、転送中であることを表すイラストとが表示されている。
コースIDのマッサージ機2への転送が完了すると、制御部90は、図14Aに示すような、転送完了画面180Bを操作表示部104に表示する。転送完了画面180Bは、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、転送中画面170Bの背景領域と同じである。メッセージ領域には、「転送完了」の文字と、転送が完了したことを表すイラストと、「マッサージチェアのリモコンを確認してください。」というメッセージが表示されている。
マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、当該コースIDを受信したことを示すコマンドを送信元の通信端末3に送信する。これにより、通信端末3の制御部60はコースIDの転送が完了したことを認識するので、前述したように制御部60は転送完了画面180Bを表示する。また、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、図14Bに示すように、リモコン25の操作表示部26に、確認画面190Bを表示する。
確認画面190Bは、前述の確認画面190A(図12参照)と同様である。ただし、コース名表示領域E2には、ヘルスケアモードにおいて制御部90によって決定されたマッサージコースが表示される。
確認画面190B上で、YESボタン192が押されると、マッサージ機2の制御部60は、確認画面190Bに表示されているマッサージコースを実行する。一方、NOボタン191が押された場合には、マッサージ機2の制御部60は、確認画面190Bに表示されているマッサージコースを実行することなく、リモコン25の操作表示部26の表示画面をリモコンホーム画面に戻す。
以下、ヘルスケアモードにおいて、制御部90がマッサージコースを決定する方法について説明する。
通信端末3のメモリ(不揮発性メモリ)91(図5参照)には、総合評価値テーブル91A、コース選択テーブル91B、コメントテーブル91C等が記憶されている。これらのテーブルの内容については、後述する。
この実施形態では、生体情報として、睡眠時間、心拍数(1分当たり心拍数)および歩数がある。また、この実施形態では、1日の時間帯が第1時間帯、第2時間帯および第3時間帯に分割されている。
この実施形態では、第1時間帯は朝の時間帯であり、例えば4時~9時の時間帯である。第2時間帯は昼の時間帯であり、例えば9時~18時の時間帯である。第3時間帯は夜の時間帯であり、例えば18時~4時の時間帯である。
第1時間帯においては、制御部90は、睡眠時間に基づいてマッサージコースを決定する。朝の時間帯である第1時間帯においては、ユーザの疲労度は睡眠時間の影響が大きいと考えられるからである。
第2時間帯においては、制御部90は、心拍数に基づいてマッサージコースを決定する。昼の時間帯である第2時間帯においては、ユーザの疲労度はストレスの影響が大きいと考えられる。そして、ストレスの度合いは心拍数に現われると考えられるからである。
第3時間帯においては、制御部90は、歩数に基づいてマッサージコースを決定する。夜の時間帯である第3時間帯においては、ユーザの疲労度は日中の歩数に大きく関係すると考えられるからである。
制御部90は、生体情報に基づいて、疲労度の目安となる絶対的評価値Aおよび相対的評価値Bを決定する。
絶対的評価値Aの決定方法について説明する。
生体情報が睡眠時間である場合には、睡眠時間をX1とすると、制御部90は、次式(1)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。なお、絶対的評価値Aは、A(低い)、A(普通)およびA(高い)の3段階で表される。
if X1>7 then A=A
if 5≦X1≦7 then A=A
if 0≦X1<5 then A=A …(1)
生体情報が心拍数である場合には、心拍数をX2とすると、制御部90は、次式(2)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。
if 0≦X2<70 then A=A
if 70≦X2≦100 then A=A
if X2>100 then A=A …(2)
生体情報が歩数である場合には、歩数をX3とすると、制御部90は、次式(3)に基づいて、絶対的評価値Aを決定する。
if 0≦X3<5000 then A=A
if 5000≦X3≦10000 then A=A
if X3>10000 then A=A …(3)
相対的評価値Bの決定方法について説明する。
生体情報が睡眠時間である場合には、睡眠時間をX1とし、睡眠時間の一日単位の累積平均値をY1とすると、制御部90は、次式(4)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。なお、相対的評価値Bは、B(低い)、B(普通)およびB(高い)の3段階で表される。
if X1>1.2・Y1 then B=B
if 0.8・Y1≦X1≦1.2・Y1 then B=B
if X1<0.8・Y1 then B=B …(4)
生体情報が心拍数である場合には、心拍数をX2とし、心拍数の累積平均値をY2とすると、制御部90は、次式(5)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。
if X2<0.8・Y2 then B=B
if 0.8・Y2≦X2≦1.2・Y2 then B=B
if X2>1.2・Y2 then B=B …(5)
生体情報が歩数である場合には、歩数をX3とし、歩数の累積平均値をY3とすると、制御部90は、次式(6)に基づいて、相対的評価値Bを決定する。
if X3<0.8・Y3 then B=B
if 0.8・Y3≦X3≦1.2・Y3 then B=B
if X3>1.2・Y3 then B=B …(6)
時間帯に応じた生体情報の絶対的評価値Aと相対的評価値Bとが算出されると、制御部90は、絶対的評価値Aと、相対的評価値Bと、総合評価値テーブル91Aとに基づいて総合評価値Cを求める。
図15は、総合評価値テーブル91Aの内容の一例を示す模式図である。
総合評価値テーブル91Aは、絶対的評価値A(A,A,A)と相対的評価値B(B,B,B)との組合せ毎に、総合評価値Cが記憶されている。総合評価値Cは、C1~C5の5段階で表される。C1は疲労度が最も低く、C2、C3、C4、C5の順に疲労度が高くなる。
図15の例では、AとBとの組合せに対してC1が設定されている。AとBとの組合せおよびAとBとの組合せに対してC2が設定されている。AとBとの組合せ、AとBとの組合せおよびAとBとの組合せに対してC3が設定されている。AとBとの組合せおよびAとBとの組合せに対してC4が設定されている。AとBとの組合せに対してC5が設定されている。
総合評価値Cが求められると、制御部90は、総合評価値Cとコース選択テーブル91Bに基づいて、総合評価値Cに応じたマッサージコース等を決定する。これにより、ユーザの疲労度に応じたマッサージコースが選択される。
図16は、コース選択テーブル91Bの内容の一例を示す模式図である。
コース選択テーブル91Bには、総合評価値C(C1~C5)毎に、それに適したマッサージコースのコースID、名称、マッサージ時間および内容が記憶されている。
図15の例では、C1に対してはソフトコースが記憶され、C2に対してはやすらぎコースが記憶され、C3に対してはリフレッシュコースが記憶されている。また、C4に対しては疲労回復コースが記憶され、C5に対して極疲労回復コースが記憶されている。
また、制御部90は、現在時刻に応じた生体情報と、相対的評価値B(B,B,B)と、コメントテーブル91Cに基づいて、ヘルスケアモードボタン133(図8A参照)上に表示されるべきコメント(以下、「ヘルスケア・コメント」という。)を生成する。
図17は、コメントテーブル91Cの内容の一例を示す模式図である。
コメントテーブル91Cには、制御部90がマッサージコースを決定するために用いた生体情報と相対的評価値B(B,B,B)との組合せ毎に、ヘルスケアモードボタン133上に表示されるべきコメントが記憶されている。図17のコメント中の[コース名]の箇所には、制御部90によって最新に決定されたマッサージコースのコース名が挿入される。
制御部90によって決定されたマッサージコースに関する情報は、メモリ91内の所定エリア(以下、「ヘルスケア・コース記憶エリア」という。)に記憶される。今回決定されたマッサージコースに関する情報をヘルスケア・コース記憶エリアに記憶する際に、それより前に決定されたマッサージコースに関する情報が当該記憶エリアに既に記憶されている場合には、既存の情報が新たな情報によって上書きされる。これにより、既存の情報は消える。
また、制御部90によって生成されたヘルスケア・コメントは、メモリ91内の所定エリア(以下、「ヘルスケア・コメント記憶エリア」という。)に記憶される。今回生成されたヘルスケア・コメントをヘルスケア・コース記憶エリアに記憶する際に、それより前に生成されたヘルスケア・コメントが当該記憶エリアに既に記憶されている場合には、既存のコメントが新たなコメントによって上書きされる。これにより、既存のコメントは消える。
制御部90は、前述したアプリホーム画面130(図8A参照)や、コース提示画面160B(図13A参照)を操作表示部104に表示する。制御部90は、アプリホーム画面130を表示する際には、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントをヘルスケアモードボタン133上に表示する。また、制御部90は、アプリホーム画面130が表示されているときには、ヘルスケアモードボタン133上に表示されているヘルスケア・コメントを適時更新する。
図18は、制御部90によって行われるコース決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図18の処理は、マッサージ・アプリが起動されてから終了されるまでの間において、所定の周期毎に繰り返し実行される。
制御部90は、睡眠時間、心拍数および歩数の生体情報(時系列データ)を生体情報計測機器6から取得して、メモリ91に記憶する(ステップS1)。この際、制御部90は、生体情報計測機器6に記憶されている睡眠時間、心拍数および歩数の時系列データのうち、それまでに取得していないデータのみを取得するようにしてもよい。
次に、現在時刻が、第1時間帯に属するか、第2時間帯に属するか、第3時間帯に属するかを判別する(ステップS2)。
ステップS2で、現在時刻が第1時間帯(4時~9時)に属すると判別された場合には、制御部90は、前日の午前9時から現在時刻までの睡眠時間の合計を、睡眠時間X1として算出する(ステップS3)。
次に、制御部90は、前記式(1)に基づいて、絶対的評価値A(A,A,A)を決定する(ステップS4)。
次に、制御部90は、過去所定日間の睡眠時間の平均値を、累積平均値Y1として算出する(ステップS5)。過去所定日間は、例えば、30日間に設定される。この際、制御部90は、9時から翌日の9時までの24時間内における睡眠時間の過去所定日間の平均値を、累積平均値Y1として算出するようにしてもよい。そして、制御部90は、前記式(4)に基づいて、相対的評価値B(B,B,B)を決定する(ステップS6)。
次に、制御部90は、絶対的評価値Aと相対的評価値Bと総合評価値テーブル91A(図15参照)とに基づいて総合評価値C(C1~C5)を求める(ステップS15)。
次に、制御部90は、総合評価値Cとコース選択テーブル91B(図16参照)とに基づいて、総合評価値Cに応じたマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースに関する情報をメモリ91内のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶する(ステップS16)。マッサージコースに関する情報には、マッサージコースのコースID、名称、マッサージ時間および内容が含まれる。
また、制御部90は、相対的評価値Bと、現在時刻に対応した生体情報と、コメントテーブル91C(図17参照)とに基づいて、ヘルスケア・コメントを生成して、メモリ91内のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶する(ステップS17)。そして、今回の演算周期におけるコース決定処理を終了する。
前記ステップS2において、現在時刻が第2時間帯(9時~18時)に属すると判別された場合には、制御部90は、現在時刻の1分前から現在時刻までの1分間の心拍数を、心拍数X2として算出する(ステップS7)。
次に、制御部90は、前記式(2)に基づいて、絶対的評価値A(A,A,A)を決定する(ステップS8)。
次に、制御部90は、過去所定日間の1分当たりの心拍数の平均値を、累積平均値Y2として算出する(ステップS9)。過去所定日間は、例えば、30日間に設定される。この際、制御部90は、毎時0分から1分までの1分間の心拍数の過去所定日間の平均値を、累積平均値Y2として算出するようにしてもよい。そして、制御部90は、前記式(5)に基づいて、相対的評価値B(B,B,B)を決定する(ステップS10)。そして、制御部90は、ステップS15に移行する。
前記ステップS2において、現在時刻が第3時間帯(18時~4時)に属すると判別された場合には、制御部90は、前日の4時から現在時刻までの歩数の総和を、歩数X3として算出する(ステップS11)。
次に、制御部90は、前記式(3)に基づいて、絶対的評価値A(A,A,A)を決定する(ステップS12)。
次に、制御部90は、過去所定日間の歩数の1日当たりの平均値を、累積平均値Y3として算出する(ステップS13)。過去所定日間は、例えば、30日間に設定される。この際、制御部90は、4時から翌日の4時までの24時間分の歩数の過去所定日間の平均値を、累積平均値Y3として算出するようにしてもよい。そして、制御部90は、前記式(6)に基づいて、相対的評価値B(B,B,B)を決定する(ステップS14)。そして、制御部90は、ステップS15に移行する。
図19は、制御部90によって行われるコース提示・送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。
制御部90は、アプリホーム画面130(図8A参照)を操作表示部104に表示させるタイミングであるか否かを判別する(ステップS21)。アプリホーム画面130を操作表示部104に表示させるタイミングでなければ(ステップS21:NO)、制御部90は、ステップS21に戻る。
ステップS21において、アプリホーム画面130を表示させるタイミングであると判別された場合には(ステップS21:YES)、制御部90は、アプリホーム画面130を操作表示部104に表示させる(ステップS22)。この際、制御部90は、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントを、アプリホーム画面130内のヘルスケアモードボタン133上に表示させる。そして、制御部90は、ステップS23に移行する。
ステップS23では、制御部90は、アプリホーム画面130上で、ヘルスケアモードボタン133がタップされたか否かを判別する。ヘルスケアモードボタン133がタップされていない場合には(ステップS23:NO)、制御部90は、アプリホーム画面130上でヘルスケアモードボタン133以外の他のボタン(人体マップモードボタン132または履歴ボタン134)がタップされたか否かを判別する(ステップS24)。
他のボタンがタップされていない場合には(ステップS24:NO)、制御部90は、ステップS22または後述するステップS26からステップS23に移行してから所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS25)。
具体的には、ステップS22でアプリホーム画面130が表示されてから所定時間が経過し終わるまでは、制御部90は、ステップS22でアプリホーム画面130が表示されてから所定時間が経過したか否かを判別する。そして、ステップS22でアプリホーム画面130が表示されてから所定時間が経過した後においては、後述するステップS26でヘルスケアモードボタン133上のヘルスケア・コマンドが更新される毎に、ヘルスケア・コマンドが更新されてから所定時間が経過したか否かを判別する。所定時間は、例えば1分に設定される。
ステップS25で所定時間が経過していないと判別された場合には(ステップS25:NO)、制御部90は、ステップS23に戻る。ステップS25において所定時間が経過していると判別された場合には(ステップS25:YES)、制御部90は、ヘルスケアモードボタン133上のヘルスケア・コメントを更新する(ステップS26)。これにより、アブリホーム画面が表示されているときには、所定時間毎(この実施形態では1分毎)に、ヘルスケアモードボタン133上のヘルスケア・コメントが更新される。
具体的には、制御部90は、メモリ91のヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントを、ヘルスケアモードボタン133上に既に表示されているヘルスケア・コメントに代えて、ヘルスケアモードボタン133上に表示させる。ただし、ヘルスケア・コメント記憶エリアに記憶されているヘルスケア・コメントが前回の読取時から変化していない場合には、ステップS26の更新処理が行われても、ヘルスケアモードボタン133上のヘルスケア・コメントの内容は変化しない。この後、制御部90は、ステップS23に移行する。
ステップS23において、ヘルスケアモードボタン133がタップされたと判別された場合には(ステップS23:YES)、制御部90は、メモリ91のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶されている内容に基づいて、コース提示画面(図13B参照)を生成して、操作表示部104に表示する(ステップS27)。
操作表示部104にコース提示画面が表示されている状態において、マッサージ開始ボタン161がタップされると(ステップS28:YES)、制御部90は、メモリ91のヘルスケア・コース記憶エリアに記憶されているコースIDをマッサージ機2に送信するとともに転送中画面170B(図13B参照)を操作表示部104に表示する(ステップS29)。そして、コースIDのマッサージ機2への転送が完了すると(ステップS30:YES、転送完了画面180B(図14A参照)を操作表示部104に表示する(ステップS31)。そして、制御部90は、ステップS21に戻る。
ステップS24において、アプリホーム画面130上でヘルスケアモードボタン133以外の他のボタン132、134がタップされたと判別された場合には(ステップS24:YES)、制御部90はステップS21に戻るが、制御部90は破線で示すようにタップされたボタンに応じた処理を実行する(ステップS32)。
なお、図19において、ステップS24で否定判定が行われた場合に(ステップS24:NO)、ステップS23に移行するようにしてもよい。この場合には、ステップS25の処理は省略される。
[11]履歴モード
図8Aに戻り、複数の履歴ボタン134には、ユーザに対して過去に実行されたマッサージコースの名称およびマッサージ日時が表示される。いずれかの履歴ボタン134がタップされると、図20Aに示すように、当該履歴ボタン134に対応するマッサージコースを提示するコース提示画面160Cが操作表示部104に表示される。
コース提示画面160Cには、現在のマッサージモードが履歴モードであることを示す「履歴」という文字列が表示される。さらに、コース提示画面160Cには、操作された履歴ボタン134に応じたマッサージコースの名称、マッサージ時間およびその内容が表示されるとともに、マッサージ開始ボタン161が表示される。
ユーザがマッサージ開始ボタン161をタップすると、通信端末3の制御部90は、コース提示画面160Cに表示されたマッサージコースのコースIDをマッサージ機2に送信(転送)する。そして、制御部90は、図20Bに示すような、転送中画面170Bを操作表示部104に表示する。転送中画面170Bは、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、例えば、コース提示画面160Cの中央部を除いた領域に半透明の灰色がオーバーレイされることにより形成されている。メッセージ領域には、「転送中」の文字と、転送中であることを表すイラストとが表示されている。
コースIDのマッサージ機2への転送が完了すると、制御部90は、図21Aに示すような、転送完了画面180Cを操作表示部104に表示する。転送完了画面180Cは、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、転送中画面170Cの背景領域と同じである。メッセージ領域には、「転送完了」の文字と、転送が完了したことを表すイラストと、「マッサージチェアのリモコンを確認してください。」というメッセージが表示されている。
マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、当該コースIDを受信したことを示すコマンドを送信元の通信端末3に送信する。これにより、通信端末3の制御部90はコースIDの転送が完了したことを認識するので、前述したように制御部90は転送完了画面180Cを表示する。また、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、図21Bに示すように、リモコン25の操作表示部26に、確認画面190Cを表示する。
確認画面190Cは、前述の確認画面190C(図12参照)と同様である。ただし、コース名表示領域E2には、タップされた履歴ボタン134に応じたマッサージコースが表示される。
確認画面190C上で、YESボタン192が押されると、マッサージ機2の制御部60は、確認画面190Cに表示されているマッサージコースを実行する。一方、NOボタン191が押された場合には、マッサージ機2の制御部60は、確認画面190Cに表示されているマッサージコースを実行することなく、リモコン25の操作表示部26の表示画面をリモコンホーム画面に戻す。
[12]実施形態の作用効果
前述の実施形態では、通信端末3によってマッサージコースが決定されると、通信端末3によって決定されたマッサージコースのコースIDがマッサージ機2に送信される。そして、コースIDのマッサージ機2への転送が完了すると、マッサージ機2のリモコン25に確認画面190A~190Cが表示される。そして、マッサージ機2を使用しているユーザが確認画面190A~190C上でYESボタン192を押すと、通信端末3によって決定されたマッサージコースが実行される。
つまり、この実施形態では、通信端末3に表示されたコース提示画面160A~160C上でマッサージ開始ボタン161がタップされた後、リモコン25に表示される確認画面190A~190C上でYESボタン192が押されてはじめてマッサージコースが実行される。つまり、通信端末3に表示されたコース提示画面160A~160C上でマッサージ開始ボタン161がタップされただけでは、通信端末3によって決定されたマッサージコースは実行されない。
言い換えれば、通信端末3によって決定されたマッサージコースのコースIDがマッサージ機2に送信されたとしても、マッサージ機2のリモコン25の確認画面190A~190C上でYESボタン192が押されない限り、当該マッサージコースの実行が禁止される。これにより、例えば、通信端末3の誤操作に基づいて、マッサージコースが実行されるのを防止できる。
また、例えば、1台のマッサージ機2に対してそれを使用するユーザが複数存在している場合に、マッサージ機2を使用している第1のユーザとは異なる第2のユーザが自己の通信端末上でマッサージ開始ボタン161をタップしたとしても、第2のユーザ操作に基づいて通信端末3によって決定されたマッサージコースは実行されない。これにより、マッサージ機を使用している第1のユーザとは異なる第2のユーザによる通信端末操作によって、マッサージ機が制御されるのを抑制できる。
[13]変形例
前述の実施形態では、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、NOボタン191およびYESボタン192を含む確認画面190A~190Cをリモコン25に表示している。しかし、マッサージ機2の本体に操作表示器が組付けられている場合には、当該操作表示器に確認画面190A~190Cを表示するようにしてもよい。この場合、操作表示器は、本発明における「操作表示装置」の一例である。
また、マッサージ機2の制御部60は、次のようにして、通信端末3で決定されたマッサージコースを実行するか否かを決定するようにしてもよい。すなわち、例えば、図4Aに鎖線301で示すように、音声入力装置としてのマイク301をリモコン25に設けるとともに、マッサージ機2にマイク301に入力された音声に対して音声認識処理を行う音声認識装置(図示略)を設けておく。マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信した場合には、マッサージ機2を使用しているユーザに、マッサージコースを実行するか否かをマイク301を介して音声認識装置に音声入力させ、入力された音声を音声認識装置によって認識させることによって、マッサージコースを実行するか否かを決定する。
また、マッサージ機2の制御部60は、次のようにして、通信端末3で決定されたマッサージコースを実行するか否かを決定するようにしてもよい。すなわち、例えば、図4Aに鎖線302で示すように、マッサージ機2に着座しているユーザの顔を撮像するためのカメラ302をリモコン25設けておく。また、マッサージ機2を使用するユーザの通信端末3毎に、当該通信端末3の所有者であるユーザを顔認証するための顔認証用データを予めメモリ61に記憶しておく。
制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、マッサージ機2に着座しているユーザをカメラ302で撮像し、マッサージ機2に着座しているユーザの顔が、当該コースIDの送信元の通信端末3の所有者であるユーザの顔と一致するか否かを判別する。そして、両者が一致すると判別された場合のみ、制御部60は、受信したコースIDに対応するマッサージコースを実行する。なお、顔認証装置の代わりに、指紋認証装置を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、左右一対の足収容凹部19(図2参照)の底面には、足裏を上方に押圧するための足裏側エアバッグ35c,35dが設けられているが、足裏側エアバッグ35c,35dに代えて、足裏をマッサージするために回転駆動される足裏ローラーを設けるようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、通信端末3はスマートホンであったが、通信端末3はタブレット型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。
また、前述の実施形態では、マッサージ機2は椅子型マッサージ機であるが、マッサージ機2は椅子型以外のマッサージ機であってもよい。
本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
この出願は、2020年8月26日に日本国特許庁に提出された特願2020-142922号に対応しており、その出願の全開示はここに引用により組み込まれるものとする。
この明細書からは、次のような発明が抽出され得る。
1. マッサージ機と、
前記マッサージ機と通信可能な通信端末を含み、
前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、マッサージ機に送信するように構成されており、
前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備え、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させる、マッサージシステム。
この構成では、通信端末によって決定されたマッサージコースの特定情報がマッサージ機に送信されたとしても、マッサージ機の入力装置によって実行指令が入力されない限り、当該マッサージコースの実行を禁止できる。
2. 前記入力装置が、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置である、「1.」に記載のマッサージシステム。
3.前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示させる、「2.」に記載のマッサージシステム。
4. 前記入力装置が、音声入力装置である、「1.」に記載のマッサージシステム。
5. 前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、
前記入力装置が、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位をカメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する、「1.」に記載のマッサージシステム。
1 マッサージシステム
2 椅子型マッサージ機
3 通信端末
4 サーバ
5 通信網
6 生体情報計測機器
23 マッサージユニット
25 リモコン
31~36 エアバック
51 揉み玉
60 制御部
61 メモリ
90 制御部
91 メモリ
101 第1通信部
102 第2通信部
103 第3通信部
104 操作表示部
130 アプリホーム画面
160A,160B,160C コース提示画面
161 マッサージ開始ボタン
170A,170B,170C 転送中画面
180A,180B,180C 転送完了画面
190A,190B,190C 確認画面
191 NOボタン
192 YESボタン

Claims (17)

  1. 制御部と、前記制御部と通信可能な通信端末とを含むマッサージ機であって、
    前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、
    前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備えており、
    前記制御部は、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージ機。
  2. 前記入力装置が、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置である、請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示する、請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記入力装置が、音声入力装置である、請求項1に記載のマッサージ機。
  5. 前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、
    前記入力装置は、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像するためのカメラを含み、
    前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位を前記カメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する、請求項1に記載のマッサージ機。
  6. 前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属通信端末である、請求項1~5のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  7. 通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、
    前記通信端末は、ユーザの操作に基づいてマッサージコースを決定し、決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記制御部に送信するように構成されており、
    前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を前記ユーザに入力させるための入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記制御部は、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する、マッサージシステム。
  8. 前記入力装置が、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置である、請求項7に記載のマッサージシステム。
  9. 前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示する、請求項8に記載のマッサージシステム。
  10. 前記入力装置が、音声入力装置である、請求項7に記載のマッサージシステム。
  11. 前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、
    前記入力装置は、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像するためのカメラを含み、
    前記制御部は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位を前記カメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する、請求項7に記載のマッサージシステム。
  12. 前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属通信端末または前記マッサージ機とは独立した移動型端末装置である、請求項7~11のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  13. 通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、
    前記通信端末によって決定されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を、前記通信端末から前記制御部に送信する送信ステップと、
    前記制御部がコース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを表示部に表示する表示ステップと、
    前記マッサージコースを実行するための実行指令を、ユーザに入力させるための入力ステップと、
    前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行する実行ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラム。
  14. 前記入力ステップでは、前記マッサージ機に設けられた操作表示装置を利用して、前記ユーザに前記実行指令を入力させる、請求項13に記載のマッサージ機制御用プログラム。
  15. 前記入力ステップは、前記制御部がコース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させるための実行ボタンを前記操作表示装置に表示するステップを含む、請求項14に記載のマッサージ機制御用プログラム。
  16. 前記入力ステップでは、音声入力装置を利用して、前記ユーザに前記実行指令を入力させる、請求項13に記載のマッサージ機制御用プログラム。
  17. 前記マッサージ機が椅子型マッサージ機であり、
    前記入力ステップでは、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を前記制御部が受信したときに、前記椅子型マッサージ機に着座しているユーザを撮像対象ユーザとして、当該撮像対象ユーザの所定部位をカメラによって撮像し、撮像された画像に基いて、当該撮像対象ユーザが、前記コース特定情報の送信元の通信端末を使用するユーザと一致するか否かを判定し、両者が一致したときに前記実行指令が入力されたと判定する、請求項13に記載のマッサージ機制御用プログラム。
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