JP2015097635A - ヘルスケアリンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】施療体で被施療者をマッサージするマッサージシステム1である。施療コースに関するコース情報Jを記憶する記憶部5と、施療コースを実行する実行部6と、フィットネス手段7と、フィットネス情報Fに基づいて新たなコース情報Jを生成可能なフィットネス生成部8を備え、実行部6は、フィットネス情報Fとユーザ情報Uとに基づいて、実行する施療コースを選択する。
【選択図】図1
Description
このマッサージ機は、全マッサージ動作についての速度を変化させる速度変更スイッチを備えている。
又、特許文献1のマッサージ機は、フィットネス手段などにてフィットネス動作を行った被施療者に応じてマッサージ動作を実行するものではないため、フィットネス動作も考慮したマッサージコースがなく、被施療者に違和感を与える。
これに加えて、フィットネス情報Fとユーザ情報Uとに基づいて、実行する施療コースSを、マッサージシステム1の実行部6が選択することによって、被施療者Hに余計な操作負担をかけることなく、被施療者Hのフィットネス情報Fと共に、被施療者Hに関するユーザ情報Uをもふまえて、適切な施療コースSを選択することが出来る。
つまり、本発明に係るマッサージシステム1は、フィットネス手段7を使用する被施療者Hに応じて、フィットネス情報Fとユーザ情報Uの両方から、適する施療コースSを選択できる。
そして、本発明のマッサージシステム1によって、健康管理や健康の維持や増進を図る「ヘルスケア」を、マッサージ装置3やフィットネス手段7などを結びつけて「リンク」する「ヘルスケアリンク」が実現できる。
更に、本発明の「フィットネス手段7」とは、プールでの水泳なども含み、この場合、プールや水着に被施療者Hの泳ぐ距離、時間、インターバル、泳法を感知するセンサを取り付ける等しても良い。
これと共に、コース情報Jは、マッサージ動作の速度、強度、マッサージ手技、マッサージ部位の何れかに関するパラメータを含み、フィットネス情報Fは、フィットネス動作の種類、時間、回数、強度の何れかに関するパラメータを含むことによって、フィットネス情報Fから、マッサージすべき部位の速度、強度、手技を予測でき、フィットネス動作も併せて行う被施療者Hに対して、より適切なマッサージ動作を実行できる。
又、本発明における「ローカルエリアネットワーク(LAN)」とは、JIS−X−0009:1997で規定された「利用者の構内に設置され、地理的に限られた範囲のコンピュータネットワーク」を言い、クローズドネットワークであるとも言える。
更に、本発明における「メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)」も、JIS−X−0009:1997で規定された「同じ都市内のローカルエリアネットワークを接続するための網」を言い、本発明における「ワイドエリアネットワーク(WAN)」は、JIS−X−0009:1997の規定による「ローカルエリアネットワーク又はメトロポリタンネットワークよりも広域に通信サービスを提供するネットワーク」を言う。
又、本発明においては、Wi−Fi(登録商標の少なくとも一部)や、Bluetooth(登録商標)などの無線通信手法も含め「LAN」として扱う。
尚、この場合における「ユーザ情報U」とは、例えば、フィットネス情報Fが無くとも、マッサージ装置3にてマッサージ動作を施療した際の反力によって検出した被施療者Hの体のかたさや、当該かたい部位を把握する等をした「被施療者Hの状態」である。
<全体構成(第1実施形態)>
図1には、本発明の第1実施形態に係るマッサージシステム1が示されている。
このマッサージシステム1は、被施療者Hをマッサージするマッサージ装置3と、このマッサージ装置3を操作するコントロール装置4を有している。
更に、マッサージシステム1において、マッサージ装置3、コントロール装置4及びフィットネス手段7は、ネットワークNを介して通信可能に接続していると共に、当該ネットワークN上に、上述の記憶部5が設けられている。
従って、被施療者Hは、場所・時間を問わず、コース情報Jとユーザ情報Uに基づいて、実行する施療コースSを選択することが出来、被施療者Hは、操作負担をかけずに適切なマッサージの施療を受けられる。
尚、本発明における「クラウドコンピューティング」システムとは、米国国立標準技術研究所(NIST)による定義から、「共用の構成可能なコンピューティングリソース(ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービス)の集積に、どこからでも、簡便に、必要に応じて、ネットワーク経由でアクセスすることを可能とするモデルであり、最小限の利用手続きまたはサービスプロバイダとのやりとりで速やかに割当てられ提供される(翻訳は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA))」システムを言う。
図2〜7に示されたように、マッサージ装置3は、施療体2で被施療者Hをマッサージする装置である。
尚、施療体2で被施療者Hをマッサージできるのであれば、椅子型、マットレス型、ベッド型の何れの構成であっても構わないが、ここでは、リクライニング可能な椅子型のマッサージ装置として、実施例1〜3を以下で説明する。
図2〜4には、本発明に係るマッサージ装置3の実施例1が示されており、このマッサージ装置3は、被施療者Hが着座する座部21と、この座部21を下方から支持する基台部22と、座部21の後端部から立設し且つ被施療者Hを背後から支える背凭れ部23と、座部21の左右端部から立設し且つ被施療者Hを左右から支える肘掛け部24・24と、座部21の前端部に設けられ且つ被施療者Hの下腿を支えるオットマン(脚載せ部)25と共に、上述のマッサージサーバ11も備えている。
尚、マッサージ装置3における背凭れ部23は、座部21に対して後傾可能である。
肘掛け部24は、被施療者Hが、肘から前腕、手にかけてを載せられる腕載せ24aが形成されており、この腕載せ24aは、肘掛け部24の左右方向内側から外側方向に向けて凹んでいる。
オットマン25は、基台部22の内部にオットマン25が収納されるように構成されていても構わない。
尚、マッサージ装置3は、温度を測る機能(温度計)、湿度を測る機能(湿度計)や、気圧を測る機能(気圧計)を備えている一方、時刻(日時)を検出する機能(時計)や、後述する実行部6の選択パート6b、そして、ヒーターや、加速度センサ、被施療者Hの体重を測る機能(体重計)、体脂肪率を測る機能(体脂肪計)等を備えていても良い。
以下に、施療体2について、詳解する。
尚、もみ玉2Aは、背凭れ部23内で上下に延びた昇降レール26に沿って昇降自在なマッサージユニット27に設けられている。
このもみ玉保持枠29に、左右一対のもみ玉2A・2Aが、同じく左右一対の揺動アーム30・30を介して、上下左右揺動自在に設けられている。
尚、背凭れ部23における施療体2として、後述するエアバッグ2Bが、背凭れ部23前面の左右端部や上端部に設けられていても良い。
肘掛け部24のエアバッグ2Bは、当該肘掛け部24(腕載せ24a)との間で密閉された空間を被うシート状の前腕用カバー(図示せず)と、この前腕用カバー内を空気孔(図示せず)を介して吸気・排気するエアポンプ31を備えている。
オットマン25のエアバッグ2Bは、当該オットマン25との間で密閉された空間を被うシート状で左右一対の下腿用カバー及び足の甲・足裏用カバー(図示せず)を備え、これらの下腿、足の甲・足裏用カバー内を空気孔(図示せず)を介して吸気・排気するのは、肘掛け部24と同様で、上述のエアポンプ31である。
尚、マッサージ装置3における板状体2Cは、必ずしも設けられていなくとも良い。
尚、本発明における「サーバ」とは、JIS−X−0009:1997で規定された「データ網を介して、ワークステーション、その他の機能装置に共有サービスを提供する機能装置」を言う。
以上、マッサージ装置3は、コース情報Jに応じた所定の施療コースSを実行するものとして、施療体2(もみ玉2A、エアバッグ2B、板状体2C)や、これら施療体2に所定のマッサージ動作をさせるケース28、もみ玉保持枠29及びエアポンプ31、そして、マッサージサーバ11を備えていることから、これら施療体2、ケース28、もみ玉保持枠29、エアポンプ31及びマッサージサーバ11が、実行部6の一部分(制御パート6a)を構成している。
尚、マッサージサーバ11が受け取るコース情報Jとは、被施療者Hに施療する予定又は施療したマッサージ動作の速度、強度、マッサージ手技、マッサージ部位のうち少なくとも1つに関するパラメータを含むものである。
又、コース情報Jのうち、マッサージ部位のパラメータから、マッサージ装置3における施療体2のうち実際にマッサージ動作をする施療体2(背凭れ部23のもみ玉2Aか、左右の肘掛け部24・24やオットマン25のエアバッグ2Bか、座部21の板状体2Cか)が決まる。
図5には、本発明に係るマッサージ装置3の実施例2が示されている。
この実施例2において実施例1と最も異なるのは、着座した被施療者Hの肩または上腕側方をマッサージする施療体2を備えている点である。
各施療片41における施療体2は、エアバッグ2Bで構成されており、エアバッグ2Bが膨張・収縮して、被施療者Hのマッサージ部位(肩、上腕側方等)を所定の速度、強度等で押圧等をすることによって、マッサージ動作を施療する。
施療片41のエアバッグ2Bは、当該施療片41との間で密閉された空間を被うシート状で左右一対の肩用カバー(図示せず)と、これらの肩用カバー内を空気孔(図示せず)を介して吸気・排気するのは、肘掛け部24やオットマン25と同様のエアポンプ31である。
そして、このマッサージ器は、肘掛け部24の腕載せ24a内底面や、オットマン25における被施療者Hの下腿や足裏等が当接する部分に設けられていても構わない。
その他のマッサージ装置3の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1と同様である。
図6、7には、本発明に係るマッサージ装置3の実施例3が示されている。
この実施例3は、施療片41を有している点は、実施例2と同様であるが、実施例2との違いは、この施療片41の形状・大きさの他、座部21、基台部22等の形状・大きさである。
又、実施例3の座部21、基台部22は、側面視で、上述の施療片41の側面形状に続くように丸みを帯びたデザインとなっている。
この場合、板状体の前面(被施療者H側の面)に凸部を形成しても良く、この凸部によって、被施療者Hの腰上部周辺のツボを刺激することが出来る。
又、図7において、一方の肘掛け部24から立設する支持具に、有線のリモコンが取り付けられているが、コントロール装置4は、このリモコンに限定されない。
その他のマッサージシステム1の構成、作用効果及び使用態様は、実施例1、2と同様である。
コントロール装置4は、上述のマッサージ装置3を操作するものであって、構成は特に限定されず、有線・無線も問わないが、被施療者Hが普段携帯している電子機器、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、ノートPC等のユーザ端末でも構わない。
図8に示されたように、ここでは、表示画面4a、タッチパネル4b、入力ボタン4c、入力マイク4d、スピーカ4e、カメラ4f等を備えた一般的なスマートフォンを、コントロール装置4として想定している。
尚、ユーザ情報Uのうち、温度とは、被施療者Hが置かれた場所が、屋内であれば、室温、屋外であれば気温等となる。
表示画面4aは、被施療者Hがフィットネス手段7にて行った所定のフィットネス動作における種類(フィットネス種目)、時間、強度(回数)等のフィットネス情報Fも表示できる。
又、図8(b)に示された如く、コントロール装置4の表示画面4aには、被施療者Hが「フィットネス後」である等の状況や、呼吸数、つかれ等の被施療者Hの全体的な疲労の状態を表すユーザ情報Uも表示できる。
尚、図8(c)は、被施療者Hの背面から見える部位を表しているが、正面から見える部位を表した画像であっても構わない。
又、表示画面4aに表示された各部位の疲労度が実際と異なっていたり、きつめにマッサージを受けたい場合には、タッチパネル4bや、入力ボタン4c等を使って、各部位の疲労度を修正できる。
更に、この図8(b)は、表示画面4a(の下半分)に、被施療者Hに対する質問(アンケート)が表示できることを示している。
このように、表示された質問に対して、被施療者Hが自分の希望を口頭(音声)で返答した場合、被施療者Hの音声を入力マイク4dで拾うことが出来、拾った音声をコントロール装置4が音声認識した内容が、被施療者Hとコントロール装置4間で応答したコミュニケーション情報C(被施療者H自身の状態に係る被施療者Hとコントロール装置4間の応答に関するコミュニケーション情報C)となる。
このような応答は、その時(マッサージを施療される時)の疲労度や気分(今日は調子がいい、元気だ、疲れている、悲しい等)、天候(晴れ、曇り、雨、雪等)などに関してなされていても良く、コントロール装置4からの質問は、スピーカ4eから発せられても構わない。
尚、表示画面4aに表示された質問に対して、タッチパネル4bを介して回答することで、コミュニケーション情報Cを得ても構わない。
例えば、マッサージ施療中であれば、コントロール装置4のスピーカ4eから発した質問(マッサージの部位、強度、速度、位置等が適切かなど)に対して、被施療者Hが発した回答(対話)に応じてマッサージ動作を施療したり、逆に、被施療者Hから発せられたマッサージ手技(マッサージ動作の手技)の質問に対して、コントロール装置4からマッサージ動作の手技名、手技の説明、手技の動作範囲等を回答(対話)したりするなどのインタラクティブなコミュニケーションであっても構わない。
尚、このような応答によって得られたコミュニケーション情報Cは、被施療者Hの状態を情報でもあることから、ユーザ情報Uに含まれる。
又、施療コースSの選択を、被施療者Hが手動で行えるようにしても良く、その選択時に、もみ玉2A(施療体2)などの機構の動きを表したアニメーション等を、表示画面4aにて、被施療者Hに見せても良い。
又、コントロール装置4は、時刻(日時)を検出する機能(時計)を備えており、この時計は、表示画面4aに、必要に応じて時刻・年月日(つまり、タイム情報T)を表示する構成となっている。
このタイム情報Tは、被施療者Hが置かれた環境を表していると言えることから、ユーザ情報Uに含まれる。
尚、時計とは、具体的には、電波時計であっても良く、この電波時計とは、東日本局(福島局)と西日本局(九州局)から発信される日本標準時電波を受信して自動的に時間設定が行われる時計である。
この一方で、コントロール装置4は、温度を測る機能(温度計)、湿度を測る機能(湿度計)や、気圧を測る機能(気圧計)、後述する実行部6の選択パート6b、その他、加速度センサを備えていても構わない。
図1に示したように、フィットネス手段7は、被施療者Hが、フィットネス動作を行える機器であって、何れの構成であっても良いが、例えば、トレッドミル、エリプティカルトレーナー、クライムミル、エクササイズサイクル、エクササイズステッパー、エクササイズローアー、エクササイズハンドサイクル等のフィットネス機器や、チェストプレス、レッグプレス等、負荷をかけて筋力、筋量の増加や、競技パフォーマンスの向上を図るトレーニング機器であっても構わない。
水泳である場合、プールや水着に被施療者Hの泳ぐ距離、時間、インターバル、泳法、速度を感知するセンサを取り付けたり、ダンスの場合であれば、着衣やスタジオの床・壁等に被施療者Hのダンスの時間、動く範囲、強度を感知するセンサを、ランニング等であれば、着衣や携帯機器に被施療者Hの走る又は歩く距離、時間、インターバル、速度を感知するセンサを取り付けたりしても良い。
詳解すれば、フィットネスサーバ12は、被施療者Hが行ったトレッドミル、エクササイズサイクル等のフィットネス機器、チェストプレス等のトレーニング機器の種類、時間、強度(フィットネス機器で調整できる負荷、トレーニング機器におけるウエイトなどの重量など)、回数や、泳いだ距離、時間、インターバル、泳法、速度などのフィットネス情報Fを収集する機能(サービス)、収集したフィットネス情報FをネットワークNを介して記憶部5や、直接、マッサージ装置3、コントロール装置4に送り出す機能(サービス)を提供するコンピュータ(又は、ソフトウェア)である。
図1に示されたように、アプリケーションサーバ13は、インターネット、LAN、MAN、WANなどのネットワークN上に設けられ、ユーザ情報U(コミュニケーション情報C)や、フィットネス情報Fを置くことが出来るサーバ(コンピュータ、又は、ソフトウェア)であって、マッサージサーバ11、コントロール装置4、フィットネスサーバ12の何れもと通信可能である。
アプリケーションサーバ13は、1台のコンピュータから構成される場合だけでなく、複数のコンピュータから成るLAN(クラウドLAN14)を構成しても良い。
従って、ユーザ情報Uやフィットネス情報Fは、アプリケーションサーバ13上に置かれていると同時に、ネットワークNに置かれているとも言える。
このように、ネットワークN上の記憶部5にて、被施療者Hそれぞれのフィットネス情報Fやユーザ情報Uを一元管理していることから、マッサージ装置3やフィットネス手段7が複数であったり、コントロール装置4が変わったりしても、各情報F、Uを共有できる。
又、被施療者Hに属性(パスワード等)を付与し、自らが施療されてきたマッサージ動作の履歴や、自らが行ったフィットネス動作の履歴を、ネットワークNを介して得られ、得られた履歴を集計した結果から、被施療者H自身が、施療コースSを選択したり、コース情報Jを調整する際に、判断材料となる。
尚、本発明における「グリッドシステム」とは、JIS−X−7301:2010で規定された「コンピュータ、ストレージ及びネットワークといった資源の物理的位置やハードウェアを意識することなく、必要な資源を必要な時に必要なだけ利用可能なシステムであり、異機種及び/又は地理的に分散した、複数のコンピュータ資源を仮想化技術を用いて統合したシステム」システムを言う。
図1に示す如く、フィットネス生成部8は、アプリケーションサーバ13(ネットワークN上)に設けられており、ネットワークN上に置かれた記憶部5内のフィットネス情報Fに基づいて、新たな施療コースSの生成を行っている。
フィットネス生成部8が行う生成について、以下に詳解する。
例えば、フィットネス種目(フィットネス動作)として、トレッドミルを30分間行ったのであれば、フィットネス生成部8は、心拍数の上昇や、体全体の血流量の増加、脚部の疲労を把握し、血流を無理に妨げるのではなく、自然に低下させつつ、大腿、下腿、臀部、腰、背中等の部位(オットマン25、背凭れ部23など)におけるマッサージ強度を他の部位よりも少し上げる等の施療コースSを生成する。
更に、フィットネス種目として、500m泳いだのであれば、フィットネス生成部8は、全身の筋肉の疲れを把握し、各部位(背凭れ部23、肘掛け部24、オットマン25など)におけるマッサージ強度や時間、速度にそれほど違いを出さずに、血行を促進する等の施療コースSを生成する。
図1に示す如く、コミュニケーション生成部9も、アプリケーションサーバ13(ネットワークN上)に設けられており、アプリケーションサーバ13上に置かれた記憶部5内のコミュニケーション情報C(ユーザ情報Uの一部)に基づいて、新たな施療コースSの生成を行っている。
コミュニケーション生成部9が行う生成について述べれば、被施療者Hとコントロール装置4との応答の内容から、身体的に疲れている以外に、気分が落ち込んでいたり、天候から憂鬱さを感じていることを、被施療者H自身が示す、又は、はっきりとは言わずとも被施療者Hの音声から疲労度が高いと把握すれば、コミュニケーション生成部9は、胸を開いて、深呼吸させるように(呼吸が深くなるよう)に背中を押したり、首、足首等を回しやすくする等の施療コースSを生成する。
図1に示すように、実行部6は、その一部分が、アプリケーションサーバ13(ネットワークN上)にも置かれており、アプリケーションサーバ13に置かれた実行部6の一部分(選択パート6b)は、フィットネス情報Fとユーザ情報Uに基づいて、実行する施療コースSの選択を行っている。
フィットネス動作からの時間が経過するに従って、新たに生成された施療コースSのコース情報Jから、ユーザ情報Uのみに基づいて選択された場合の施療コースS(コース情報J)に、マッサージ動作の速度、強度等のパラメータの値が近づいていく。
そこで、ユーザ情報Uのみに基づいて施療コースSが選択された場合を、以下に詳解する。
例えば、時刻(マッサージ開始時刻)が朝早くであれば、選択パート6bは、起床したばかりであると把握し、被施療者Hの血流の流れを良くしたり、ストレッチさせる等の施療コースSを選択して、体を目覚めさせても良い。
尚、上述した起床後や、昼食後、風呂上り、就寝前等に応じて、施療コースSは、マッサージ動作の速度、強度、マッサージ手技、マッサージ部位等を変更のうち少なくとも1つに関するパラメータ(つまり、コース情報J)を調整することとなる。
更に、選択パート6bは、マッサージを施療する日の温度(室温)から、被施療者Hがどのように感じているか(暑いか、寒いか、快適か等)や、マッサージ装置3が載置されている場所(部屋)の湿度から、被施療者Hがどのように感じているか(蒸し暑いか、乾燥しているか、ムチ打ちの痛みが出易いか、快適か等)を把握して、施療コースSを選択しても良い。
又、コントロール装置4やマッサージ装置3の加速度センサより、被施療者Hの呼吸数を検出して、フィットネス動作直後ではないか、病気ではないか等を把握して、マッサージの施療コースSを選択しても構わない。
つまり、「操作負担の低減」と「適切なマッサージの施療」の両立が実現できる。
尚、実行部6の選択パート6bは、時刻(日時)を検出する機能(時計)を備えていても良い。
図9には、本発明の第2実施形態に係るマッサージシステム1が示されている。
この第2実施形態において第1実施形態と最も異なるのは、フィットネス手段7(及びフィットネス生成部9)を備えていない点である。
尚、「フィットネス情報Fに代わるユーザ情報U」とは、マッサージ装置3にてマッサージ動作を施療した際の反力によって検出した被施療者Hの全体的な体のかたさや、特にかたい部位などの「被施療者Hの状態」であり、他よりもかたい部位は、当該施療者Hが、フィットネス動作等によって、つかれが溜まっている部位と判断できる。
これによって、操作負担を上げずに、フィットネス動作も併せて行う被施療者Hに対して、適切なマッサージ動作を実行できる。
その他のマッサージシステム1の構成、作用効果及び使用態様は、第1実施形態と同様である。
この第3実施形態は、第1実施形態や第2実施形態と異なり、マッサージ装置3、コントロール装置4等が中継器51を介して有線で接続されると共に、アプリケーションサーバ13を備えていないことを特徴とする。
尚、第3実施形態において、マッサージ装置3、コントロール装置4及びフィットネス手段7は、LANにて互いに接続されていると言え、このLANも一種のネットワークNである。
その他のマッサージシステム1の構成、作用効果及び使用態様は、第1、2実施形態と同様である。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。マッサージシステム1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
マッサージシステム1は、マッサージ装置3や、フィットネス手段7、アプリケーションサーバ13等の機器のエラーの内容を、ネットワークNを介して、コントロール装置4の表示画面4aに表示して、被施療者Hに示しても良い。
又、マッサージシステム1は、コミュニケーション生成部9を備えていなくとも良い。
更に、マッサージシステム1は、フィットネス動作をする前の被施療者Hに、これから行う予定のフィットネス種目、強度等に応じた施療コースSを選択し、マッサージを施療しても良い。
又、マッサージ装置3は、血糖値を測る機能(血糖値測定器)や、被施療者Hの臭いを測る機能(臭気測定器)を備えていても構わない。
又、コントロール装置4は、被施療者Hがコントロール装置4(タッチパネル4bや、入力ボタン4c等)の押圧具合を測る機能(圧力センサ)を備えていても良い。
更に、コントロール装置4は、被施療者Hの携帯機器以外に、例えば、デスクトップ型PC等でも良く、この場合、1台のデスクトップ型PCから構成される場合だけでなく、複数のデスクトップ型PCや、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話、PDA、ノートPC等から成るLANを構成しても良い。
又、記憶部5は、マッサージ装置3やコントロール装置4、フィットネス手段7に設けられていても良い。
実行部6の選択パート6bや、フィットネス生成部8、コミュニケーション生成部9も、記憶部5と同様に、ネットワークN(アプリケーションサーバ13)上に設けられていたが、マッサージ装置3やコントロール装置4、又は、フィットネス手段7に設けられていても良い。
2 施療体
3 マッサージ装置
4 コントロール装置
5 記憶部
6 実行部
7 フィットネス手段
8 フィットネス生成部
9 コミュニケーション生成部
H 被施療者
S 施療コース
J コース情報
F フィットネス情報
U ユーザ情報
T タイム情報
C コミュニケーション情報
N ネットワーク
Claims (5)
- 施療体(2)で被施療者(H)をマッサージするマッサージ装置(3)と、このマッサージ装置(3)を操作するコントロール装置(4)とを有したマッサージシステムであって、
前記被施療者(H)に所定のマッサージ動作を施療する施療コース(S)に関するコース情報(J)を記憶する記憶部(5)と、前記コース情報(J)に応じた施療コース(S)を実行する実行部(6)と、前記被施療者(H)が所定のフィットネス動作を行うフィットネス手段(7)と共に、
このフィットネス手段(7)で被施療者(H)が行うフィットネス動作に関するフィットネス情報(F)に基づいて新たなコース情報(J)を生成可能なフィットネス生成部(8)とを備え、
前記実行部(6)は、前記フィットネス情報(F)と前記被施療者(H)が置かれた環境及び被施療者(H)の状態に関するユーザ情報(U)とに基づいて、実行する施療コース(S)を選択していることを特徴とするマッサージシステム。 - 前記ユーザ情報(U)は、前記被施療者(H)が置かれた時刻、日付、温度、湿度、天候のうち少なくとも1つに関するタイム情報(T)を含み、
前記コース情報(J)は、当該施療コース(S)において実行部(6)が被施療者(H)に施療する予定又は施療したマッサージ動作の速度、強度、マッサージ手技、マッサージ部位のうち少なくとも1つに関するパラメータを含み、
前記フィットネス情報(F)は、当該被施療者(H)がフィットネス手段(7)で行う予定又は行ったフィットネス動作の種類、時間、回数、強度のうち少なくとも1つに関するパラメータを含むことを特徴とする請求項1に記載のマッサージシステム。 - 前記ユーザ情報(U)は、前記被施療者(H)自身の状態に係る被施療者(H)とコントロール装置(4)間の応答に関するコミュニケーション情報(C)を含み、
このコミュニケーション情報(C)に基づいて新たなコース情報(J)を生成可能なコミュニケーション生成部(9)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージシステム。 - 前記マッサージ装置(3)、コントロール装置(4)及びフィットネス手段(7)は、ネットワーク(N)を介して通信可能に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のマッサージシステム。
- 施療体(2)で被施療者(H)をマッサージするマッサージ装置(3)と、このマッサージ装置(3)を操作するコントロール装置(4)を有したマッサージシステムであって、
前記被施療者(H)に所定のマッサージ動作を施療する施療コース(S)に関するコース情報(J)を記憶する記憶部(5)と、前記コース情報(J)に応じた施療コース(S)を実行する実行部(6)とを備え、
この実行部(6)は、前記被施療者(H)が置かれた環境及び被施療者(H)の状況に関するユーザ情報(U)に基づいて、実行する施療コース(S)を選択していることを特徴とするマッサージシステム。
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