JP2005137896A - リラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラム - Google Patents

リラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 使用者の身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができるリラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラムを提供する。
【解決手段】 リラクセーションシステム1は、本体部200およびリモートコントローラ100からなる。リラクセーションシステム1においては、使用者がリモートコントローラ100を把持および操作することにより、使用者の健康状態に関する情報が取得される。健康状態に関する情報とは、例えば、使用者の音声に基づく音声データ、使用者の皮膚温度、脈拍およびGRS等を表す生理量データならびに使用者の識別番号、年齢、身長、体重および精神状態に関する問診データである。本体部200は取得された健康状態に関する情報に基づいて使用者の身体的状態および精神的状態を推定し、揉み玉211の動作を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人体の緊張を緩和させるリラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラムに関する。
従来より、人体の緊張を緩和し、疲労を回復させるために種々のマッサージ機およびリラクセーション装置が開発されている。
例えば、使用者の呼吸周期を計測し、揉み玉による人体への刺激速度を制御して、通常の刺激速度に相当する速さから漸次遅くしていくことによりリラクセーション効果を得ることができるリラクセーション装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。また、人体の凝り具合やリラックス度合いに応じて揉み方を変えるマッサージ機も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−204238号公報 特開2002−233558号公報
しかしながら、使用者の身体的状態および精神的状態はその都度異なる。従来のマッサージ機およびリラクセーション装置では、使用者の身体的状態および精神的状態に応じて十分に効果的に緊張を緩和させることは困難である。
本発明の目的は、使用者の身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができるリラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラムを提供することである。
第1の発明に係るリラクセーションシステムは、使用者の健康状態に関する情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定する推定手段と、使用者の緊張を緩和させる緊張緩和手段と、推定手段による推定結果に基づいて緊張緩和手段を制御する制御手段とを備えたものである。
第1の発明に係るリラクセーションシステムにおいては、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて緊張緩和手段が制御されるので、身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
取得手段により取得される情報と身体的状態との第1の対応関係および取得手段により取得される情報と精神的状態との第2の対応関係を予め記憶する対応関係記憶手段をさらに備え、推定手段は、対応関係記憶手段に記憶された第1および第2の対応関係から身体的状態および精神的状態を抽出してもよい。
この場合、推定手段が取得手段により取得される情報に基づいて対応関係記憶手段に記憶された第1および第2の対応関係から使用者の身体的状態および精神的状態を抽出する。これにより、取得手段により取得される情報に基づく使用者の身体的状態および精神的状態の推定が容易となる。
対応関係記憶手段は、第1および第2の対応関係から推定手段により抽出された身体的状態および精神的状態と、使用者の緊張を緩和させるための複数の緊張緩和手法との第3の対応関係をさらに記憶してもよい。
この場合、第3の対応関係が対応関係記憶手段に記憶されることにより、使用者の身体的状態および精神的状態に対応した緊張緩和手法を容易に選択することができる。
制御手段は、推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて対応関係記憶手段に記憶された第3の対応関係から複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御してもよい。
この場合、制御手段が推定された身体的状態および精神的状態に基づいて第3の対応関係から1つの緊張緩和手法を選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御することにより、使用者は身体的状態および精神的状態に基づいて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
予め複数の緊張緩和手法を記憶する記憶手段をさらに備え、制御手段は、推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて記憶手段に記憶された複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御してもよい。
この場合、制御手段が推定された身体的状態および精神的状態に基づいて複数の緊張緩和手法のうち使用者に適した緊張緩和手法を選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御することにより、使用者は身体的状態および精神的状態に基づいて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、健康状態に関する情報は、問診手段により入力された回答を含んでもよい。
この場合、取得手段が問診手段による回答を取得することにより、使用者の主観的な身体的状態および精神的状態に基づいて、身体的状態および精神的状態の推定を行うことができる。したがって、より詳細かつ正確に使用者の身体的状態および精神的状態の推定を行うことが可能となる。
取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、健康状態に関する情報は、問診手段により入力された回答を含み、制御手段は、問診手段により入力された回答に基づいて第3の対応関係を修正し、推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて修正された第3の対応関係から複数の緊張緩和手法のいずれかを選択してもよい。
この場合、取得手段が問診手段による回答を健康状態に関する情報として取得することにより、使用者の主観的な身体的状態および精神的状態に基づいて、身体的状態および精神的状態の推定を行うことができる。したがって、より詳細かつ正確に使用者の身体的状態および精神的状態の推定を行うことが可能となる。
また、取得手段が取得した回答に基づいて、制御手段が第3の対応関係を修正し、修正された第3の対応関係から1つの緊張緩和手法を選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御する。これにより、使用者は身体的状態および精神的状態に基づいて人体の緊張をより十分に、かつ効果的に緩和させることができる。
取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、健康状態に関する情報は、問診手段により入力された回答を含み、対応関係記憶手段は、第1および第2の対応関係から推定手段により抽出された身体的状態および精神的状態と、使用者の緊張を緩和させるための複数の緊張緩和手法との複数の第3の対応関係をさらに記憶し、制御手段は、問診手段により入力された回答に基づいて、複数の第3の対応関係のうちのいずれかを選択し、推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて選択された第3の対応関係から複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御してもよい。
この場合、取得手段が問診手段による回答を健康状態に関する情報として取得することにより、使用者の主観的な身体的状態および精神的状態に基づいて、身体的状態および精神的状態の推定を行うことができる。したがって、より詳細かつ正確に使用者の身体的状態および精神的状態の推定を行うことが可能となる。
また、取得手段が取得した回答に基づいて、制御手段が対応関係記憶手段に記憶された複数の第3の対応関係のうちの1つを選択し、選択された第3の対応関係から1つの緊張緩和手法を選択し、選択された緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御する。これにより、使用者は身体的状態および精神的状態に基づいて人体の緊張をより十分に、かつ効果的に緩和させることができる。
使用者が複数の第3の対応関係を選択可能な入力手段をさらに備え、制御手段は、使用者が入力手段を操作することにより選択された第3の対応関係の緊張緩和手法に従って緊張緩和手段を制御してもよい。
この場合、使用者が第3の対応関係を選択できるので、使用者は自己の嗜好に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
取得手段は、使用者の生理量に関する情報を取得する生理量取得手段を含み、健康状態に関する情報は、生理量取得手段により取得された情報を含んでもよい。
この場合、使用者の生理量に関する情報に基づいて使用者の身体的状態および精神的状態をより詳細かつ正確に推定することが可能となる。
取得手段は、使用者の音声に関する情報を取得する音声取得手段を含み、健康状態に関する情報は、音声取得手段により取得された情報を含んでもよい。
この場合、使用者の音声に関する情報に基づいて使用者の身体的状態および精神的状態をより詳細かつ正確に推定することが可能となる。
緊張緩和手段は、使用者の呼吸を調整する呼吸法誘導手段、カオスゆらぎに基づく振動を使用者に与えるカオスゆらぎ振動発生手段、照明の状態を制御する照明制御手段および使用者に音楽を提供する音楽提供手段のうち少なくとも1つを含んでもよい。
この場合、推定された身体的状態および精神的状態に応じて、呼吸法誘導手段、カオスゆらぎ振動発生手段、照明制御手段および音楽提供手段のうちの少なくとも1つにより人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
緊張緩和手段は、マッサージ装置であってもよい。この場合、使用者はマッサージ装置により身体的状態および精神的状態に応じたマッサージを受けることができる。その結果、人体の緊張が十分に効果的に緩和される。
第2の発明に係るリラクセーション方法は、使用者の健康状態に関する情報を取得するステップと、取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定するステップと、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて使用者の緊張を緩和させるステップとを備えたものである。
第2の発明に係るリラクセーション方法においては、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて緊張緩和手段が制御されるので、身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
第3の発明に係るリラクセーションプログラムは、コンピュータにより実行可能なリラクセーションプログラムであって、使用者の健康状態に関する情報を取得する処理と、取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定する処理と、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて使用者の緊張を緩和させる処理とを、コンピュータに実行させるものである。
第3の発明に係るリラクセーションプログラムにおいては、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて緊張緩和手段が制御されるので、身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
本発明に係るリラクセーションシステムにおいては、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて緊張緩和手段が制御されるので、身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るリラクセーションシステムについて図1〜図17に基づき説明する。なお、本実施の形態においては、リラクセーションシステムの一例として、マッサージチェアを用いたリラクセーションシステムについて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るリラクセーションシステムの一例を示す外観斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るリラクセーションシステム1は、マッサージチェアからなる本体部200およびリモートコントローラ100により構成されている。
図1のリラクセーションシステム1においては、使用者がリモートコントローラ100を把持および操作することにより、使用者の健康状態に関する情報が取得される。ここで、健康状態に関する情報とは、例えば、使用者の音声を音声解析することにより得られる音声データ、使用者の血圧、血糖値、体重、ウエスト値、コレステロール値等の客観的に測定可能な生理量に関する生理量データおよび問診に対する使用者の回答を表す問診データである。
本実施の形態では、生理量データは使用者の皮膚温度、脈拍およびGRS(皮膚電気反応)の測定結果であり、問診データは使用者の個人情報、身体的および精神的な問診に対する回答、すなわち、識別番号(個人番号)、年齢、身長、体重および使用者の気分等の問診に対する回答である。
音声データは、例えば、リモートコントローラ100に設けられた後述の集音マイクに使用者の音声が入力され、音声解析されることにより得られる。
また、生理量データは、例えば、リモートコントローラ100に設けられた後述の各種センサが使用者に接触されることにより得られる。
問診データは、例えば、リモートコントローラ100に設けられた後述の表示部に問診内容が表示され、使用者が問診内容に応じて後述の入力部を操作し、回答することにより得られる。
本体部200は、リモートコントローラ100により取得された音声データ、生理量データおよび問診データのうち1つまたは複数に基づいて、使用者の身体的状態および精神的状態を推定する。
本実施の形態では、本体部200は、音声解析結果より得られる発音のトーン(音調)、抑揚およびジッタ(かすれ具合)等を表す音声データと、リモートコントローラ100により得られた皮膚温度、脈拍およびGRS等からなる生理量データとに基づいて、現在の使用者の身体的状態および精神的状態を推定する。
本実施の形態において、図1の本体部200の背もたれ部210には複数の揉み玉211が内蔵されている。そして、本体部200には、予め揉み玉211の動作を制御するための複数レベルのリラクセーション手法が設定されている。
本体部200は、上述のように推定された身体的状態および精神的状態に基づいて、予め設定されたリラクセーション手法のレベルを選択する。そして、本体部200は、リモートコントローラ100により得られる問診データに基づいて選択されたリラクセーション手法のレベルを修正する。
その後、本体部200は、選択されたリラクセーション手法のレベルに基づいて揉み玉211の動作を制御する。これにより、使用者は背中に刺激が与えられ、人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
図2は、図1のリモートコントローラ100の外観図である。図2に示すように、本実施の形態に係るリモートコントローラ100は、集音マイク11、表示部20、入力部30、GSRセンサ41、脈拍センサ42および皮膚温センサ43を備える。
ここで、入力部30は、電源ボタン31、はいボタン32、いいえボタン33および複数の数字ボタン34を含む。また、GSRセンサ41は、2つの電極41a,41bからなる。
図1のリモートコントローラ100の使用時において、使用者はリモートコントローラ100を図2に示すように把持する。これにより、皮膚温センサ43が人差し指に接触し、脈拍センサ42が薬指に接触する。また、GSRセンサ41の一方の電極41aが使用者の薬指または小指に接触し、GSRセンサ41の他方の電極41bが使用者の親指または手のひらに接触する。
なお、図2において、リモートコントローラ100の各種センサは使用者の左手により把持された場合を想定して所定の位置に配置されているが、使用者の右手に把持されるように配置されてもよい。
表示部20には、使用者への指令情報、生理量データ、音声データおよび問診データ等が表示される。
表示部20に使用者に対する所定の単語または文章を話す旨の指令が表示された場合、使用者は集音マイク11に向かって指定された単語または文章を話す。これにより、集音マイク11には使用者の音声が入力され、音声解析が行われる。
入力部30について説明する。電源ボタン31は、使用者によるリラクセーションシステム1の使用開始時に押下操作される。これにより、リラクセーションシステム1(リモートコントローラ100および本体部200)の電源がオンする。
はいボタン32およびいいえボタン33は、使用者が表示部20に表示される内容に応じて押下操作する。はいボタン32およびいいえボタン33の操作内容については後述する。
数字ボタン34は、図2に示すように、「0」〜「9」の数字に応じて設けられている。使用者は、表示部20の表示内容に応じて各種数字ボタン34を押下操作する。
さらに、複数の数字ボタン34のうち、「2」、「4」、「6」および「8」が割り付けられたボタンはカーソルキーの役割を果たし、「5」が割り付けられたボタンは決定キーの役割を果たす。表示部20に複数項目の選択画面が表示された場合、使用者は「2」、「4」、「5」、「6」および「8」が割り付けられた各数字ボタン34を押下操作する。
各種センサについて説明する。皮膚温センサ43は接触する人差し指の皮膚温度を検出する。脈拍センサ42は接触する薬指から使用者の脈拍を検出する。GSRセンサ41においては、一方の電極41aが接触する親指または手のひらおよび他方の電極41bが接触する薬指または小指から使用者のGSRを検出する。
図3は、本発明の一実施の形態に係るリラクセーションシステムの構成を示すブロック図である。
上述のように、本実施の形態に係るリラクセーションシステム1はリモートコントローラ100および本体部200から構成されている。さらに、リモートコントローラ100は音声収集部10、表示部20、入力部30、生理量データ収集部40および無線通信部50aを含む。音声収集部10は図2の集音マイク11を含み、生理量データ収集部40は図2のGSRセンサ41、脈拍センサ42および皮膚温センサ43を含む。
また、本体部200は、制御部60、音声解析部70、メモリ80、施術部90および無線通信部50bを含む。施術部90は図1の揉み玉211を含む。
リモートコントローラ100において、音声収集部10には集音マイク11を通じて使用者の音声が入力される。音声収集部10は入力された音声に基づいて音声信号を生成する。生成された音声信号は無線通信部50a,50bを通じて音声解析部70へ無線送信される。
表示部20には、本体部200の制御部60により、所定の文字列および画像からなる問診内容が表示される。表示部20の表示形態の一例については後述する。
入力部30は、使用者の押下操作に伴い上記問診に対する回答、すなわち問診データを無線通信部50a,50bを通じて本体部200の制御部60へ無線送信する。
生理量データ収集部40においては、上述のように皮膚温センサ43により検出される人差し指の皮膚温度、脈拍センサ42により検出される使用者の脈拍およびGSRセンサ41により検出される使用者のGSRを表す生理量データが無線通信部50a,50bを介して本体部200の制御部60に無線送信される。
本体部200において、音声解析部70は、音声収集部10より無線送信された音声信号の音声解析を行う。その結果、音声解析部70は、例えば発音のトーン、抑揚およびジッタについての各々の解析結果、すなわち音声データを得ることができる。音声解析部70はこの音声データを制御部60へ出力する。
制御部60は、リモートコントローラ100の生理量データ収集部40から無線通信部50a,50bを通じて入力される生理量データおよび音声解析部70から入力される音声データの各々から後述の身体的状態テーブルおよび精神的状態テーブルに基づいて使用者の身体的状態および精神的状態を推定する。
そして、制御部60は、推定された使用者の身体的状態および精神的状態からリラクセーション手法テーブルに基づいて現在の使用者の身体的状態および精神的状態に最も適したリラクセーション手法のレベルを選択する。
続いて、制御部60はリモートコントローラ100の入力部30から無線通信部50a,50bを通じて入力される問診データに基づいて、選択されたリラクセーション手法のレベルを修正する。このリラクセーション手法のレベルの修正により、使用者は、より自己の身体的状態および精神的状態に応じた効果的な緊張の緩和を得ることができる。リラクセーション手法のレベルの修正の具体例については後述する。
その後、制御部60は、最終的に選択されたリラクセーション手法のレベルに基づいて施術部90の動作を制御する。施術部90においては、制御部60から与えられる駆動信号に応答して、使用者に対する各種リラクセーション動作が行われる。リラクセーション動作として、例えば、図1の揉み玉211が人体の背中または肩を刺激する動作が行われる。
なお、上記において、無線通信部50bにより受信される音声信号、生理量データおよび問診データがアナログデータである場合、本体部200の構成にアナログデジタル(A/D)コンバータが含まれる。
図4は、図3のメモリ80に記憶される各種テーブルおよびデータベースの一例を示す図である。メモリ80には、身体的状態テーブル81、精神的状態テーブル82、問診テーブル83、リラクセーション手法テーブル84、個人データベース85、履歴データベース86および修正テーブル87が記憶されている。
上記各種テーブルおよびデータベースの詳細について図5〜図7に基づき説明する。図5(a)は図4の身体的状態テーブル81の一例を示す図であり、図5(b)は図4の精神的状態テーブル82の一例を示す図である。
以下の説明において、メモリ80には図4に示す各種テーブルおよびデータベースの他、音声データにより表される発音のトーン、抑揚およびジッタの各々について所定の基準値が記憶されている。また、生理量データにより表される皮膚温度、脈拍およびGSRの各々について所定の基準値が記憶されている。さらに、図4には図示しないが、メモリ80には後述のリラクセーションプログラムが記憶されている。
制御部60は、発音のトーン、抑揚およびジッタの各々について所定の基準値に対する大小関係を決定し、生理量データの皮膚温度、脈拍およびGSRの各々について所定の基準値に対する大小関係を決定する。
図5中の矢印「↑」は発音のトーン、抑揚およびジッタの各々ならびに皮膚温度、脈拍およびGSRの各々が所定の基準値よりも大きい場合を示し、矢印「↓」は発音のトーン、抑揚およびジッタの各々ならびに皮膚温度、脈拍およびGSRの各々が所定の基準値よりも小さい場合を示す。
図5(a)の身体的状態テーブル81に示すように、例えば、使用者の身体的状態は、「a」、「b」、「c」および「d」の4つのレベルに割り当てられて推定される。この場合、身体的状態「a」は元気であることを示し、「b」はやや元気であることを示し、「c」はやや疲れがあることを示し、「d」は疲れがあることを示す。
制御部60は、ジッタの所定の基準値に対する大小関係を決定し、皮膚温度および脈拍の各々について所定の基準値に対する大小関係を決定する。そして、制御部60は、決定された各々の大小関係に基づいて使用者の身体的状態のレベル「a」、「b」、「c」および「d」を推定する。
例えば、ジッタが所定の基準値に対して大きく、皮膚温度および脈拍の各々が所定の基準値に対して大きい場合、制御部60は身体的状態テーブル81に基づいて使用者の身体的状態レベルが「c」であると推定する。
図5(b)の精神的状態テーブル82に示すように、例えば、使用者の精神的状態は、「A」、「B」、「C」および「D」の4つのレベルに割り当てられて推定される。この場合、身体的状態「A」はリラックスしていることを示し、「B」はややリラックスしていることを示し、「C」はややストレスを感じていることを示し、「D」はストレスを感じていることを示す。
制御部60は、トーンおよび抑揚の各々の所定の基準値に対する大小関係を決定し、脈拍およびGSRの各々について所定の基準値に対する大小関係を決定する。そして、制御部60は、決定された各々の大小関係に基づいて使用者の身体的状態のレベル「A」、「B」、「C」および「D」を推定する。
例えば、トーンおよび抑揚の各々が所定の基準値に対して大きく、脈拍およびGSRの各々が所定の基準値に対して大きい場合、制御部60は精神的状態テーブル82に基づいて使用者の精神的状態レベルが「D」であると推定する。
このような、トーン、抑揚およびジッタならびに皮膚温度、脈拍およびGSRの各々の基準値は予め使用者の身体的状態および精神的状態が良好である場合のものを用いることが好ましい。
図6は、図4の問診テーブル83の一例を示す図である。図4に示すように、問診テーブル83には複数の問診内容が予め記憶されている。これにより、制御部60は問診テーブル83に基づく問診内容をリモートコントローラ100の表示部20に表示する。
使用者は、入力部30を操作することにより各問診内容に対する回答を入力部30により入力する。これにより、上述のように問診内容に対する回答、すなわち問診データが生成される。問診内容は、図6に示すように、例えば、「個人番号は?」、「性別は?」、「身長は?」等という使用者の識別に関するものおよび身体的なもの、ならびに「イライラすることが多いですか?」、「まじめで几帳面な方ですか?」等という使用者の性格的(精神的)なものがある。
このように、問診内容に身体的なものと精神的なものとを含めることにより、推定された身体的状態および精神的状態に基づき選択される後述のリラクセーション手法のレベルをより最適な状態に修正することができる。
本実施の形態では、問診テーブル83の問診内容および問診データと、修正すべきリラクセーション手法のレベル(以下、修正レベルと呼ぶ。)とが後述の修正テーブル87において対応付けられている。この修正テーブル87および修正レベルについては後述する。
図7は、図4のリラクセーション手法テーブル84の一例を示す図である。図7に示すように、例えば、リラクセーション手法は「1」、「2」、「3」および「4」の4つのレベルに分かれている。
そして、4つのレベルに応じて使用者に対する緊張の緩和方法が各々設定されている。例えば、使用者に対する緊張の緩和方法が図1の揉み玉211を動作させることによる呼吸法誘導である場合を想定する。
この場合、揉み玉211が背もたれ部210から使用者の背中側にせり出すことにより使用者は呼気を行い、揉み玉211が背もたれ部210に収納されることにより使用者は吸気を行う。その結果、揉み玉211の動作を制御することにより、使用者の呼吸動作が所定の状態に誘導される。
したがって、図7のリラクセーション手法テーブル84において、制御部60によりレベルが「1」のリラクセーション手法が選択された場合、4分間に渡り、使用者の呼気動作が3秒間、かつ吸気動作が6秒間となるような呼吸法誘導が行われる。
また、制御部60によりレベルが「4」のリラクセーション手法が選択された場合、8分間に渡り、使用者の呼気動作が4秒間、かつ吸気動作が8秒間となるような呼吸法誘導が行われる。このようなリラクセーション手法のレベルに応じて定められた施術部90の動作内容を示すデータを施術動作データと呼ぶ。
ここで、上記の修正テーブル87および修正レベルについて説明する。修正テーブル87において、修正レベルは、例えば「+1」、「0」および「−1」の3つのレベルを有する。ここで、修正レベル「+1」は、制御部60がリラクセーション手法テーブル84から特定のリラクセーション手法のレベルを選択した場合に、選択されたレベルを「+1」する旨を示す。すなわち、制御部60によりリラクセーション手法のレベル「1」が選択された場合、実際にはレベル「2」のリラクセーション手法で使用者に対する呼吸法誘導が行われる。
同様に、修正レベル「−1」は、制御部60がリラクセーション手法テーブル84から特定のリラクセーション手法のレベルを選択した場合に、選択されたレベルを「−1」する旨を示す。また、修正レベル「0」は、制御部60がリラクセーション手法テーブル84から特定のリラクセーション手法のレベルを選択した場合に、選択されたレベルを変化させない。
この修正レベルは、問診テーブル83の問診内容および問診データと対応付けされている。例えば、問診データのうち、消極的内容の質問に対して「はい」の回答が多い場合に対して修正レベル「+1」が対応付けられ、消極的内容の質問に対して「いいえ」の回答が多い場合に対して修正レベル「−1」が対応付けられる。また、消極的内容の質問に対する回答が標準的である場合に修正レベル「0」が対応付けられる。
修正レベルの具体的な決定方法について説明する。以下の説明において、メモリ80は、問診内容とその回答に応じた問診点数が予め設定された問診点数テーブルをさらに記憶する。
図8は、修正レベルの具体的な決定方法の一例を説明するための図である。図8(a)に問診点数テーブルが示され、図8(b)に修正テーブルが示されている。
図8(a)に示すように、問診点数テーブルには、複数の問診内容とその回答に応じた問診点数が予め設定されている。例えば、使用者が「いつも目標を持っていたいと思いますか?」という問診に対して「いいえ」と回答した場合、問診点数は「2点」となる。
使用者に対して複数の問診がなされることにより、使用者の問診点数が各問診ごとに加算される。これにより、使用者の問診点数の合計値が決定される。そこで、図8(b)の修正テーブルにより、問診点数の合計値に基づいて修正レベルが決定される。
図8(b)の修正テーブルによれば、問診点数の合計値が2点の場合、修正レベルは「−1」が対応付けられる。これにより、制御部60がリラクセーション手法テーブル84から特定のリラクセーション手法のレベルを選択した場合に、選択されたレベルが「−1」される。
メモリ80は複数のリラクセーション手法テーブルを記憶してもよい。メモリ80が複数のリラクセーション手法テーブルを記憶する場合、制御部60は上記のように修正レベルを決定することにより、リラクセーション手法のレベルの選択に用いるリラクセーション手法テーブルを決定してもよい。
図9は、図4のメモリ80に記憶される複数のリラクセーション手法テーブルの一例を示す図である。図9の複数のリラクセーション手法テーブルP〜Sにおいて、リラクセーション手法は図7と同様に、「1」、「2」、「3」および「4」の4つのレベルに分かれている。
しかしながら、図9のリラクセーション手法テーブルP〜Sの各々は身体的状態および精神的状態に対応付けられるリラクセーション手法のレベルが互いに異なるように設定されている。
例えば、使用者の身体的状態のレベルが「c」で、かつ使用者の精神的状態のレベルが「C」である場合を想定する。
この場合、リラクセーション手法テーブルPによれば、リラクセーション手法レベルは「3」に設定されている。また、リラクセーション手法テーブルQによれば、リラクセーション手法レベルは「3」に設定されている。さらに、リラクセーション手法テーブルRによれば、リラクセーション手法レベルは「2」に設定されている。また、リラクセーション手法テーブルSによれば、リラクセーション手法レベルは「1」に設定されている。
複数のリラクセーション手法テーブルP〜Sから1つのリラクセーション手法テーブルを決定するために、修正テーブルが用いられる。
図10は、複数のリラクセーション手法テーブルP〜Sから1つのリラクセーション手法テーブルを決定するための修正テーブルの一例を示す図である。
図10の修正テーブルによれば、問診点数の合計値が2点の場合、リラクセーション手法テーブルPが選択される。また、問診点数の合計値が4点の場合、リラクセーション手法テーブルQが選択される。
なお、上記のように、メモリ80が複数のリラクセーション手法テーブルを記憶する場合、リラクセーション手法のレベルの選択に用いるリラクセーション手法テーブルは、使用者がリモートコントローラ100を操作することにより決定されてもよい。
この場合、使用者がリラクセーション手法テーブルを選択できるので、使用者は自己の嗜好に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
個人データベース85には、上記の音声データ、生理量データおよび問診データの履歴および基準値が問診データの表す個人番号に基づいて記憶される。各個人ごとの音声データ、生理量データおよび問診データの各基準値を基本データと呼ぶ。基本データは音声データ、生理量データおよび問診データの履歴に基づいて更新される。なお、基本データの初期値としては、例えば音声データ、生理量データおよび問診データの一般的な平均値が設定されている。
履歴データベース86には、問診データの表す個人番号とともに、その使用者が受けたリラクセーション手法のレベルが履歴として記憶される。このように記憶されるリラクセーション手法のレベルの履歴をリラクセーション履歴データと呼ぶ。
制御部60は、個人データベース85および履歴データベース86により複数の使用者に対する各人の基本データを読み出したり、リラクセーション履歴データを読み出したりすることができる。
本実施の形態に係るリラクセーションプログラムについて説明する。なお、本実施の形態において、リラクセーションプログラムはメモリ80に記憶されるが、リラクセーションプログラムは、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク等の他の記録媒体に記憶されてもよい。この場合、図3のリラクセーションシステム1に特定の記録媒体を駆動する駆動装置を設ける。
図11および図12は、本発明の一実施の形態に係るリラクセーションプログラムの一例を示すフローチャートである。
初めに、図3の制御部60は、リモートコントローラ100を通じて使用者に対し、自己に適したリラクセーション手法による緊張の緩和(個別リラクセーションモード)を受けたいか否かを選択させ、その回答を判別する(ステップS11)。
個別リラクセーションモードが選択された場合、制御部60は、使用者に対して使用者に対応した基本データおよびリラクセーション履歴データを読み込むか否かを選択させ、その回答を判別する(ステップS12)。
基本データおよびリラクセーション履歴データを読み込まないと判別された場合、制御部60は上記の各種基本データを取得する(ステップS13)。この基本データの取得は、後述のステップS21〜S23の動作と同じである。
その後、制御部60は図12のステップS21〜S23に示すように現在の使用者の生理量データ、音声データおよび問診データを取得する。
ステップS12において、使用者が基本データおよびリラクセーション履歴データを読み込むと判別された場合、制御部60は、読み込むのが基本データおよびリラクセーション履歴データのうち基本データのみか否かを使用者に選択させ、その回答を判別する(ステップS14)。そして、基本データのみ読み込むと判別された場合、制御部60は使用者に自己の個人番号を回答させ、図4の個人データベース85に記憶された基本データを取得する(ステップS15)。
図12のステップS21に示される生理量データの取得は、上述のようにリモートコントローラ100を使用者が把持し、各種センサが皮膚温度、脈拍およびGSRを検出することにより得られる。
図12のステップS22に示される音声データの取得は、リモートコントローラ100の表示部20に予め定められた単語または文章が表示され、使用者がそれを音声収集部10の集音マイク11へ向かって読むことにより得られる。
図12のステップS23に示される問診データの取得は、上述のようにリモートコントローラ100の表示部20に図4の問診テーブル83に記憶された問診内容が表示され、使用者が入力部30を操作することにより得られる。
本実施の形態において、上記ステップS21〜S23の動作は並行して行われるが、個別に順次行われてもよい。
続いて、制御部60はステップS13の動作により取得された基本データまたはステップS15の動作により取得された基本データと、ステップS21〜S23の動作により得られた使用者の現在の生理量データ、音声データおよび問診データとに基づいて精神的状態の推定(ステップS24)および身体的状態の推定(ステップS25)を行う。このステップS24,S25の動作は平行して行われるが、個別に順番に行われてもよい。精神的状態の推定および身体的状態の推定は上述の図5の説明の通りである。
次いで、制御部60は推定された身体的状態および精神的状態に基づいてリラクセーション手法のレベルを選択する(ステップS26)。
上記ステップS11で個別リラクセーションモードが選択されなかった場合においても、制御部60はリラクセーション手法のレベルを選択する。この場合のリラクセーション手法のレベルの選択は、制御部60がリモートコントローラ100を通じて、使用者にどのリラクセーション手法のレベルがよいかを選択させることにより行われる。
上記ステップS14で基本データのみではなく、基本データおよびリラクセーション履歴データを読み込むと判別された場合においても、制御部60はリラクセーション手法のレベルを選択する。この場合のリラクセーション手法のレベルの選択は、制御部60がリモートコントローラ100を通じて、使用者に自己の個人番号を回答させ、図4の個人データベース85および履歴データベース86に記憶された基本データおよびリラクセーション履歴データを取得することにより、過去に使用者が受けたリラクセーション手法のレベルが選択される。
リラクセーション手法のレベルが選択されると、制御部60はそのレベルに応じた施術動作データを読み込み(ステップS27)、図1の施術部90の制御動作を開始する(ステップS28)。そして、施術部90の制御動作が終了するとともに、行った施術部90の制御動作、すなわちリラクセーション手法のレベルを使用者の個人番号と対応付けてリラクセーション履歴データとして履歴データベース86に記憶する(ステップS29)。
上記フローチャートでは、施術部90の制御動作時に生理量データ、音声データおよび問診データの取得は行われないが、施術部90の制御動作中に常に使用者にリモートコントローラ100を把持させて、各種データを取得してもよい。この場合、施術部90の制御動作中においても、使用者に対する緊張の緩和を変化させることができる。
図13は、使用者に対する問診時の図2の表示部20の表示形態の一例を示す模式図である。
図13に示すように、問診時において、表示部20には問診内容が文字列表示部W1に表示される。これに対し、使用者は図2のはいボタン32またはいいえボタン33を押下操作することにより問診の回答を行う。
このように、表示部20の文字列表示部W1には使用者に対する問診内容が表示され、使用者はそれに応じて、はいボタン32およびいいえボタン33の押下操作ならびに数字ボタン34の押下操作を行う。
以上、本実施の形態に係るリラクセーションシステムにおいては、身体的状態および精神的状態の推定結果に基づいて図1の施術部90の動作が制御されるので、身体的状態および精神的状態に応じて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
また、図3の制御部60がリモートコントローラ100の音声収集部10、入力部30および生理量データ収集部40により取得される音声データおよび生理量データに基づいて身体的状態テーブル81により使用者の身体的状態が推定され、音声データおよび生理量データに基づいて精神的状態テーブル82により使用者の精神的状態が推定されるので、リモートコントローラ100により取得される各種データに基づく使用者の身体的状態および精神的状態の推定が容易となっている。
さらに、上記では、音声データおよび生理量データに基づいて使用者の身体的状態および精神的状態が推定されるので、使用者の身体的状態および精神的状態の推定がより詳細かつ正確に行われる。
また、問診データにより修正レベルが決定され、リラクセーション手法テーブル84から選択されたリラクセーション手法のレベル修正が行われる。これにより、より詳細かつ正確に使用者の身体的状態および精神的状態に応じた人体の緊張の緩和を行うことが可能となっている。
さらに、制御部60は、推定された身体的状態および精神的状態に基づいて複数のレベルのリラクセーション手法のうち使用者に適したレベルを選択し、選択されたレベルのリラクセーション手法に従って施術部90が制御されることにより、使用者は身体的状態および精神的状態に基づいて人体の緊張を十分に効果的に緩和させることができる。
なお、本実施の形態では、問診データは修正レベルを選択するためにのみ用いられているが、これに限らず、図5の身体的状態および精神的状態を推定するために用いてもよい。この場合、使用者の身体的状態および精神的状態の推定がより詳細かつ正確に行われる。
最後に、本発明の一実施の形態に係る施術部90の詳細について説明する。図1に示すように、本実施の形態において、施術部90は複数の揉み玉211を含む。そして、複数の揉み玉211の動作が制御部60により制御されることにより、使用者の呼気および吸気のタイミングが人体の緊張の緩和に最適となるように誘導される。
なお、呼気および吸気のタイミングは上記では、吸気の期間と呼気の期間との割合が「1:2」となるように定められているが、吸気の期間と呼気の期間との間に呼気および吸気の停止期間を設けてもよい。
また、図2の生理量データ収集部40から得られる生理量データに基づいて呼吸周期を算出し、算出された呼吸周期に基づいて使用者の呼吸周期を徐々に緊張が緩和されるように制御してもよい。なお、呼吸周期は、上記のように算出しなくても、呼吸周期を検出するための専用のセンサを用いて検出してもよい。
施術部90は、揉み玉211に代えて足部振動装置(例えば、フットバス)を含んでもよい。この場合、制御部60は、例えば、足部に与える振動を制御することにより人体の緊張を緩和する。
具体的には、制御部60は足部振動装置のオン/オフを次に示すように制御する。
図14は、カオスゆらぎおよびカオスゆらぎに基づく足部振動装置のオン/オフの一例を示す図である。
図14(a)に示すように、カオスゆらぎは1/fnの周期で表される。本例では、制御部60は足部振動装置のオン/オフを図14(b)に示すように制御する。
制御部60による足部振動装置のオン/オフの制御は、上記同様、予め定められたリラクセーション手法に基づき行われる。この場合、リラクセーション手法は、例えば、1/fnの周期を変化させたり、足部振動装置による振動の継続時間を変化させることにより複数のレベルに分けられる。
このように、使用者から得られる音声データ、生理量データおよび問診データに基づいて、足部振動装置の動作が制御されることにより、足部振動装置は使用者の現在の状態に応じて人体の緊張を緩和する。これにより、使用者は常時振動する足部振動装置に比べて、十分に効果的に人体の緊張を緩和させることができる。
なお、制御部60はカオスゆらぎに基づく足部振動装置のオン/オフに代えて、足部振動装置による足部への振動にカオスゆらぎを付加し、推定された使用者の現在の身体的状態および精神的状態に応じてカオスゆらぎの1/fnの周期を変化させてもよい。
さらに、施術部90は、揉み玉211に代えて照明装置を含んでもよい。この場合、制御部60は、例えば、照明装置による部屋の照明状態を制御することにより人体の緊張を緩和する。
制御部60による部屋の照明状態の制御は、上記同様、予め定められたリラクセーション手法に基づき行われる。
この場合、リラクセーション手法は、例えば、照明の色温度を変化させることにより複数のレベルに分けられる。ここで、色温度とは、光の色合いを示す尺度であり、K(ケルビン)で表される。
一般に、色温度が低いと赤っぽい温かみのある光となり、色温度が高くなるにつれて日中の太陽光のような白っぽい光となる。さらに、色温度が高くなると青みがかったさわやかな光となる。
リラクセーション手法が上述のように「1」、「2」、「3」および「4」の4つのレベルに分かれている場合を想定する。この場合、例えば、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「4」の時に照明装置による照明状態を、初めに色温度3000K程度に制御し、所定の期間に渡り徐々に色温度を4000K程度まで上昇させる。
また、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「3」の時に照明装置による照明状態を、初めに色温度3200K程度に制御し、所定の期間に渡り徐々に色温度を4000K程度まで上昇させる。
さらに、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「2」の時に照明装置による照明状態を、初めに色温度3500K程度に制御し、所定の時間に渡り徐々に色温度を4000K程度まで上昇させる。リラクセーション手法のレベルが「1」の時、制御部60は照明装置による照明状態を、初めから色温度4000K程度に制御する。
このように、使用者から得られる音声データ、生理量データおよび問診データに基づいて、照明装置による照明状態が制御されることにより、使用者は十分に効果的に人体の緊張を緩和させることができる。
さらに、施術部90は、揉み玉211に代えて音楽提供装置を含んでもよい。この場合、制御部60は、例えば、音楽提供装置より発せられる音楽を制御することにより人体の緊張を緩和する。
制御部60による使用者へ提供する音楽の制御は、上記同様、予め定められたリラクセーション手法に基づき行われる。
この場合、リラクセーション手法は、例えば、使用者に提供する音楽の種類を選択することにより複数のレベルに分けられる。
リラクセーション手法が上述のように「1」、「2」、「3」および「4」の4つのレベルに分かれている場合を想定する。この場合、例えば、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「4」の時に音楽提供装置により非常に穏やかな音楽を所定の期間使用者に提供する。
また、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「3」の時に音楽提供装置によりやや穏やかな音楽を所定の期間使用者に提供する。
さらに、制御部60はリラクセーション手法のレベルが「2」の時に音楽提供装置によりややにぎやかな音楽を所定の期間使用者に提供する。また、制御部60は、リラクセーション手法のレベルが「1」の時に使用者に音楽を提供しない。
このように、使用者から得られる音声データ、生理量データおよび問診データに基づいて、音楽提供装置により使用者に提供される音楽が制御されることにより、使用者は十分に効果的に人体の緊張を緩和させることができる。
上記の例では、図1のリラクセーションシステム1の揉み玉211は、使用者に対して呼吸法誘導を行うとしているが、制御部60が揉み玉211の動作をさらに制御することにより、リラクセーション手法のレベルに応じて使用者のリラックス状態に応じたマッサージを行ってもよい。
以上、施術部90に適用可能な揉み玉211、足部振動装置(例えば、フットバス)、照明装置および音楽提供装置はそれぞれ組み合わせて用いられてもよい。この場合、使用者は、施術部90の複数の装置により、自己の現在の身体的状態および精神的状態に基づいて、十分に効果的に人体の緊張を緩和させることができる。
本発明に係る一実施の形態において、使用者の皮膚温度、脈拍、GRS、音声および問診の回答が使用者の健康状態に関する情報に相当し、メモリ80の身体的状態テーブル81、精神的状態テーブル82および制御部60が推定手段に相当し、揉み玉211、足部振動装置、照明装置または音楽提供装置を含む施術部90および制御部60が緊張緩和手段に相当し、制御部60により推定された身体的状態のレベル「a」、「b」、「c」および「d」ならびに精神的状態のレベル「A」、「B」、「C」および「D」が推定結果に相当し、制御部60が制御手段に相当する。
また、身体的状態テーブル81により音声データおよび生理量データに基づき推定される使用者の身体的状態が第1の対応関係に相当し、精神的状態テーブル82により音声データおよび生理量データに基づき推定される使用者の精神的状態が第2の対応関係に相当し、リラクセーション手法テーブル84により推定される使用者の身体的状態および精神的状態に基づき選択されるリラクセーション手法が第3の対応関係に相当し、メモリ80が対応関係記憶手段に相当し、生理量データが生理量に関する情報に相当し、音声データが使用者の音声に関する情報に相当する。また、リモートコントローラ100が取得手段に相当し、リモートコントローラ100の生理量データ収集部40、すなわちGSRセンサ41、脈拍センサ42および皮膚温センサ43と制御部60とが生理量取得手段に相当し、リモートコントローラ100の音声収集部10が音声取得手段に相当する。
さらに、表示部20、入力部30および問診テーブル83が問診手段に相当し、各種レベルのリラクセーション手法が緊張緩和手法に相当し、メモリ80またはメモリ80のリラクセーション手法テーブル84が記憶手段に相当し、揉み玉211および制御部60が呼吸法誘導手段に相当し、足部振動装置および制御部60がカオスゆらぎ振動発生手段に相当し、照明装置および制御部60が照明制御手段に相当し、音楽提供装置および制御部60が音楽提供手段に相当し、揉み玉211および制御部60がマッサージ装置に相当し、リモートコントローラ100が入力手段に相当する。
(他の構成例)
本発明に係るリラクセーションシステムは以下の構成を有してもよい。
図15は、パーソナルコンピュータを備えるリラクセーションシステムの一例を示すブロック図である。
本例において、リラクセーションシステム1Xは、パーソナルコンピュータ300、生理量データ収集装置410、マイク420およびスピーカ430を含む。パーソナルコンピュータ300は、制御部310、データ入力部330、音声入力部340、音声出力部350および内部記憶手段360を備える。
パーソナルコンピュータ300のデータ入力部330には生理量データ収集装置410が接続され、音声入力部340にはマイク420が接続され、音声出力部350にはスピーカ430が接続されている。
パーソナルコンピュータ300の制御部310は、例えばCPU(中央演算処理装置)および記憶手段またはマイクロコンピュータにより構成される。本例において、制御部310は図3の制御部60および音声解析部70に相当する。
表示部320は、ブラウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイまたはプラズマディスプレイ等からなる。本例において、表示部320は図3の表示部20および施術部90に相当する。
内部記憶手段360は、例えばハードディスクドライブである。本例において、内部記憶手段360は図3のメモリ80に相当する。したがって、内部記憶手段360には、上述のリラクセーションプログラム、図4に示される各種テーブルおよびデータベース等が記憶される。
なお、本構成例において、リラクセーションプログラムは内部記憶手段360に記憶されるが、リラクセーションプログラムは、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク等の他の記録媒体に記憶されてもよい。この場合、図15のリラクセーションシステム1Xに特定の記録媒体を駆動する駆動装置を設ける。
パーソナルコンピュータ300のデータ入力部330に接続される生理量データ収集装置410は、図3の生理量データ収集部40に相当する。したがって、生理量データ収集装置410は、例えば、図2のGSRセンサ41、脈拍センサ42、皮膚温センサ43およびキーボード等を含む。
パーソナルコンピュータ300の音声入力部340に接続されるマイク420は図2のマイク11および図3の音声収集部10に相当する。パーソナルコンピュータ300の音声出力部350に接続されるスピーカ430は、図3の施術部90に相当する。
上記において、生理量データ収集装置410、マイク420およびスピーカ430に対応するパーソナルコンピュータ300の各入力部は、シリアルポート、パラレルポートおよびUSB(ユニバーサルシリアルバス)ポート等からなる。
なお、生理量データ収集装置410、マイク420およびスピーカ430とそれに対応するパーソナルコンピュータ300の各入力部との接続は無線により行われてもよい。
図15のリラクセーションシステムは、例えば次のように動作する。
図16は、図15の表示部320に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
図16のメイン画面においては、生理量計測ボタン、音声入力ボタン、問診ボタン、呼吸法ボタン、音楽・映像ボタン、データ参照ボタンおよび終了ボタンが表示されている。
使用者が生理量計測ボタンを選択した場合、生理量データ収集装置410は、図2のGSRセンサ41、脈拍センサ42および皮膚温センサ43により検出される生理量データを制御部310へ送信する。
使用者が音声入力ボタンを選択した場合、マイク420は、使用者の音声に基づく音声信号を制御部310へ送信する。制御部310はマイク420から入力される音声信号の音声解析を行う。これにより音声データが得られる。
制御部310は、生理量データおよび音声データに基づいて使用者の身体的状態のレベルおよび精神的状態のレベルを推定し、リラクセーション手法のレベルを選択する。
使用者が問診ボタンを選択した場合、制御部310は内部記憶手段360に記憶された図4の問診テーブル83に基づいて、表示部320に問診内容を表示する。そこで、生理量データ収集装置410は、キーボードの入力操作により得られる入力信号を、問診データとして制御部310へ送信する。制御部310は問診データに基づいて上述の修正レベルを決定し、リラクセーション手法のレベルの修正を行う。
使用者が呼吸法ボタンを選択した場合、制御部310は表示部320およびスピーカ430による呼吸法誘導を行う。この場合の表示部320およびスピーカ430の動作の詳細については後述する。
使用者が音楽・映像ボタンを選択した場合、制御部310はリラクセーション手法のレベルに応じて、使用者が弛緩できるような映像および音楽を表示部320およびスピーカ430により提供する。
ここで、提供される音楽は、上述のようにリラクセーション手法のレベルに対応して予め内部記憶手段360に記憶されていてもよい。この場合、内部記憶手段360は、リラクセーション手法のレベルに対応して、「非常に穏やかな音楽」、「やや穏やかな音楽」および「ややにぎやかな音楽」等を記憶する。
なお、映像および音楽は、使用者に対して同時に提供されてもよいし、個別に提供されてもよい。
さらに、提供される映像および音楽は、予め使用者がリラクセーション手法の各レベルに応じて内部記憶手段360に記憶させてもよい。この場合、使用者は選択されたリラクセーション手法のレベルに応じて、自己の嗜好の映像および音楽を選択できる。
使用者がデータ参照ボタンを選択した場合、制御部310は推定された身体的状態のレベル、精神的状態のレベルおよび修正レベル等を表示部320に表示する。なお、表示部320には使用者の音声データ、生理量データおよび問診データが表示されてもよい。また、表示部320には上述の基本データが表示されてもよい。さらに、使用者の音声データ、生理量データおよび問診データの履歴が表示されてもよい。
使用者が終了ボタンを選択することによりリラクセーションプログラムが終了する。
図17は、図15のリラクセーションシステムが使用者に呼吸法誘導を行う場合の表示画面の一例を示す図である。図17においては、開始ボタン、停止ボタン、設定変更ボタン、はじめからボタン、生理量表示ボタンおよび終了ボタンが表示されている。また、使用者への呼吸方法の指示が画像表示されている。
使用者が開始ボタンを選択することにより、使用者への呼吸方法の指示が開始される。使用者が停止ボタンを選択することにより、使用者への呼吸方法の指示が停止される。
使用者が設定変更ボタンを選択することにより、使用者は自己のリラクセーション手法のレベルを変更することができる。この場合、例えば、表示部320にはリラクセーション手法のレベルが表示される。
使用者がはじめからボタンを選択することにより、使用者への呼吸法誘導が途中の場合でも、再び初めから呼吸法誘導が開始される。
使用者が生理量表示ボタンを選択することにより、推定された身体的状態のレベル、精神的状態のレベルおよび修正レベル等が表示部320に表示される。
使用者が終了ボタンを選択することにより、リラクセーションプログラムが終了する。
図17の表示部320においては、上記の各種ボタンの他、使用者への呼吸方法の指示がアニメーションで示されている。
図17の丸形斜線部は、使用者への吸気の指示とともに大きくなり、使用者への呼気の指示とともに小さくなる。また、棒グラフ状の角型斜線部も、使用者への吸気の指示とともに大きくなり、使用者への呼気の指示とともに小さくなる。
さらに、図17においては、文字による呼吸法の指示、経過時間ならびにキャラクターによる吸気および呼気の様子も示されている。
ここで、使用者への呼吸方法の指示は、表示部320によるものの他、スピーカ430により音声で行われてもよい。この場合、スピーカ430から「吸って吸って」および「吐いて吐いて」等の音声が出力される。
なお、上記では生理量データ収集装置410はキーボードを含むとしているが、生理量データ収集装置410はマウスを含んでもよい。この場合、マウスに図2のGSRセンサ41、脈拍センサ42、皮膚温センサ43を取り付けてもよい。また、使用者の問診に対する回答はマウスの操作により得られてもよい。
さらに、上記では使用者の問診に対する回答はキーボードの入力操作により得られるとしているが、使用者の問診に対する回答はマイク420により入力される音声信号を制御部310が音声解析し、問診データを作成してもよい。
本発明に係るリラクセーションシステム、リラクセーション方法およびリラクセーションプログラムは、使用者にマッサージを施すマッサージ装置、使用者の足部の緊張を緩和するフットバス、使用者に音楽を提供する音楽提供装置および照明装置等に利用可能である。
本発明の一実施の形態に係るリラクセーションシステムの一例を示す外観斜視図である。 図1のリモートコントローラの外観図である。 本発明の一実施の形態に係るリラクセーションシステムの構成を示すブロック図である。 図3のメモリに記憶される各種テーブルおよびデータベースの一例を示す図である。 図4の身体的状態テーブルおよび精神的状態テーブルの一例を示す図である。 図4の問診テーブルの一例を示す図である。 図4のリラクセーション手法テーブルの一例を示す図である。 修正レベルの具体的な決定方法の一例を説明するための図である。 図4のメモリに記憶される複数のリラクセーション手法テーブルの一例を示す図である。 複数のリラクセーション手法テーブルから1つのリラクセーション手法テーブルを決定するための修正テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るリラクセーションプログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るリラクセーションプログラムの一例を示すフローチャートである。 使用者に対する問診時の図2の表示部の表示形態の一例を示す模式図である。 カオスゆらぎおよびカオスゆらぎに基づく足部振動装置のオン/オフの一例を示す図である。 パーソナルコンピュータを備えるリラクセーションシステムの一例を示すブロック図である。 図15の表示部に表示されるメイン画面の一例を示す図である。 図15のリラクセーションシステムが使用者に呼吸法誘導を行う場合の表示画面の一例を示す図である。
符号の説明
1,1X リラクセーションシステム
20 表示部
30 入力部
60,310 制御部
80 メモリ
81 身体的状態テーブル
82 精神的状態テーブル
83 問診テーブル
84 リラクセーション手法テーブル
90 施術部
100 リモートコントローラ
200 本体部
211 揉み玉
300 パーソナルコンピュータ
360 内部記憶手段
410 生理量データ収集装置
420 マイク
430 スピーカ

Claims (15)

  1. 使用者の健康状態に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定する推定手段と、
    使用者の緊張を緩和させる緊張緩和手段と、
    前記推定手段による推定結果に基づいて前記緊張緩和手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするリラクセーションシステム。
  2. 前記取得手段により取得される情報と身体的状態との第1の対応関係および前記取得手段により取得される情報と精神的状態との第2の対応関係を予め記憶する対応関係記憶手段をさらに備え、
    前記推定手段は、前記対応関係記憶手段に記憶された前記第1および第2の対応関係から身体的状態および精神的状態を抽出することを特徴とする請求項1記載のリラクセーションシステム。
  3. 前記対応関係記憶手段は、前記第1および第2の対応関係から前記推定手段により抽出された身体的状態および精神的状態と、使用者の緊張を緩和させるための複数の緊張緩和手法との第3の対応関係をさらに記憶することを特徴とする請求項2記載のリラクセーションシステム。
  4. 前記制御手段は、前記推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて前記対応関係記憶手段に記憶された前記第3の対応関係から前記複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って前記緊張緩和手段を制御することを特徴とする請求項3記載のリラクセーションシステム。
  5. 予め複数の緊張緩和手法を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って前記緊張緩和手段を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリラクセーションシステム。
  6. 前記取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、
    前記健康状態に関する情報は、前記問診手段により入力された回答を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のリラクセーションシステム。
  7. 前記取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、
    前記健康状態に関する情報は、前記問診手段により入力された回答を含み、
    前記制御手段は、前記問診手段により入力された回答に基づいて前記第3の対応関係を修正し、前記推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて修正された第3の対応関係から前記複数の緊張緩和手法のいずれかを選択することを特徴とする請求項3または4記載のリラクセーションシステム。
  8. 前記取得手段は、使用者に対する問診を実行するとともに問診に対する回答を入力する問診手段を含み、
    前記健康状態に関する情報は、前記問診手段により入力された回答を含み、
    前記対応関係記憶手段は、前記第1および第2の対応関係から前記推定手段により抽出された身体的状態および精神的状態と、使用者の緊張を緩和させるための複数の緊張緩和手法との複数の第3の対応関係をさらに記憶し、
    前記制御手段は、前記問診手段により入力された回答に基づいて、前記複数の第3の対応関係のうちのいずれかを選択し、前記推定手段により推定された身体的状態および精神的状態に基づいて選択された第3の対応関係から前記複数の緊張緩和手法のいずれかを選択し、選択された緊張緩和手法に従って前記緊張緩和手段を制御することを特徴とする請求項2記載のリラクセーションシステム。
  9. 使用者が前記複数の第3の対応関係を選択可能な入力手段をさらに備え、
    前記制御手段は、使用者が前記入力手段を操作することにより選択された第3の対応関係の緊張緩和手法に従って前記緊張緩和手段を制御することを特徴とする請求項8記載のリラクセーションシステム。
  10. 前記取得手段は、使用者の生理量に関する情報を取得する生理量取得手段を含み、
    前記健康状態に関する情報は、前記生理量取得手段により取得された情報を含むことを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載のリラクセーションシステム。
  11. 前記取得手段は、使用者の音声に関する情報を取得する音声取得手段を含み、
    前記健康状態に関する情報は、前記音声取得手段により取得された情報を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のリラクセーションシステム。
  12. 前記緊張緩和手段は、
    使用者の呼吸を調整する呼吸法誘導手段、カオスゆらぎに基づく振動を使用者に与えるカオスゆらぎ振動発生手段、照明の状態を制御する照明制御手段および使用者に音楽を提供する音楽提供手段のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のリラクセーションシステム。
  13. 前記緊張緩和手段は、マッサージ装置であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のリラクセーションシステム。
  14. 使用者の健康状態に関する情報を取得するステップと、
    前記取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定するステップと、
    前記身体的状態および前記精神的状態の推定結果に基づいて使用者の緊張を緩和させるステップとを備えたことを特徴とするリラクセーション方法。
  15. コンピュータにより実行可能なリラクセーションプログラムであって、
    使用者の健康状態に関する情報を取得する処理と、
    前記取得された情報に基づいて身体的状態および精神的状態を推定する処理と、
    前記身体的状態および前記精神的状態の推定結果に基づいて使用者の緊張を緩和させる処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とするリラクセーションプログラム。
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