JP2016095690A - 精神ケア管理システム、精神ケア管理方法 - Google Patents

精神ケア管理システム、精神ケア管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】個人の健康状態を適切に管理し、健康ではない精神状態になることを未然に防止する。
【解決手段】利用者の精神的な健康状態を管理する精神ケア管理システムであって、出力部と、利用者の精神的な健康状態を示す指標となる生体情報を検知するセンサと、センサが検知した生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値とに基づいて、利用者の精神的な健康状態を判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、出力すべき利用者の嗜好情報を決定し、決定した嗜好情報を出力部から出力する判定結果対応部と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、個人の精神的な状態をケアする精神ケア管理システム、精神ケア管理方法に関する。
少子高齢化や長寿化によって人々の健康に対する関心が高まるなか、個人の健康状態を日々適切に健康管理することが重要となっている。例えば、特許文献1には、眼鏡に配設されたセンサから脳波等の情報を取得し、精神状態に応じた生体情報を得る技術が開示されている。
特開2014−018234号公報
特許文献1に記載された技術では、人体の精神的状態や肉体的状態を把握しつつ、その状態のときの生体情報を得ることにより健康を管理している。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、測定値と身体的評価や精神的評価との関係を自らチェックする必要があるため、例えば、本人が健康ではない精神状態にある場合には正しくチェックすることができず、また、そのような精神状態になることを未然に防止することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、個人の健康状態を適切に管理し、健康ではない精神状態になることを未然に防止することが可能な精神ケア管理システム、精神ケア管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる精神ケア管理システムは、利用者の精神的な健康状態を管理する精神ケア管理システムであって、出力部と、利用者の精神的な健康状態を示す指標となる生体情報を検知するセンサと、前記センサが検知した生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値とに基づいて、前記利用者の精神的な健康状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、出力すべき前記利用者の嗜好情報を決定し、決定した嗜好情報を前記出力部から出力する判定結果対応部と、を備えることを特徴とする精神ケア管理システムとして構成される。
また、本発明は、上記精神ケアシステムを用いた精神ケア管理方法としても把握される。
本発明によれば、個人の健康状態を適切に管理し、健康ではない精神状態になることを未然に防止することが可能となる。
本実施の形態における健康管理システムの構成例を示す図である。 携帯機器の外観斜視図である。 携帯機器を眼鏡型の機器に適用した場合の外観斜視図である。 記憶部が記憶するデータベースの例を示す図である。 個人識別情報DBの構成例を示す図である。 個人基礎診断DBの構成例を示す図である。 状態管理DBの構成例を示す図である。 病院DBの構成例を示す図である。 健康診断DBの構成例を示す図である。 嗜好情報DBの構成例を示す図である。 嗜好情報の一例を示す図である。 精神ケア管理処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる精神ケア管理システム、精神ケア管理方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1Aは、本実施の形態における精神ケア管理システム1000の構成例を示す図である。図1Aに示すように、精神ケア管理システム1000は、例えば、腕時計や眼鏡等のウェアラブルコンピュータである携帯機器100に構成されている。携帯機器100は、スマートフォン等の携帯端末であってもよい。
図1Aに示すように、携帯機器100は、記憶部1001と、体調データ取得部1002と、健康状態判定部1003と、判定結果対応部1004と、音声入出力部1005と、入出力表示部1006と、無線通信部1007と、メール送受信部1008と、通話部1009と、位置情報取得部1010と、脈波センサ1011と、温度センサ1012と、加速度センサ1013と、発汗センサ1014と、呼気センサ1015とを有して構成されている。携帯機器100が有するセンサ類は必ずしも携帯機器100に有している必要はなく、センサ類が検知したデータが得られれば良い。また、メール機能や通話機能についても、必ずしも携帯機器100が有している必要はなく、携帯機器100からの命令によって、これらの機能を有する他の機器に実行させてもよい。
図1Bは、携帯機器100の外観斜視図である。図1Bに示すように、携帯機器100は、本システム利用者の手首などに装着される。具体的には後述するが、携帯機器100の本体には、各種センサが検知して利用者の日々の健康状態を示す指標となる生体情報、利用者が精神的に健康な状態ではないと判定された、あるいは予測される場合に、精神的にリラックスして平穏な状態に戻すための音声情報、メッセージ情報、画像情報、振動情報等の嗜好情報を表示する入出力表示部1006を有している。実際には、音声情報は小型のスピーカから出力され、メッセージ情報や画像情報はディスプレイに表示され、振動情報はバイブレータの振動により伝達される。
また、筺体部の裏面には、利用者の心臓の拍動に伴う血管内の血流量の変化を検出する脈波センサ1011と、利用者から発生する熱エネルギー量を検出する温度センサ1012と、利用者の皮膚からの発汗を検知する発汗センサ1014とを有し、筺体部の側面には、利用者の体の動きを検知する加速度センサ1013と、利用者の呼気を検出する呼気センサ1015と、音声入出力部1005(音声入力部1005−1、音声出力部1005−2)とを有している。音声入力部1005−1は、利用者の声を精度よく拾うために筺体内側の側面に設けられ、これとは逆に音声出力部1005−2は、通話者が発する音声を利用者に精度よく届かせるために筺体外側の側面に設けられている。さらに呼気センサ1015は、利用者が呼気を検査するための動作を容易にするために、音声入力部1005−1と同様に、筺体内側の側面に設けられている。
なお、本実施の形態では、携帯機器100は腕時計として説明しているが、眼鏡であってもよく、利用者の健康状態が検知できるものであれば、特にその形態は問わない。また、携帯機器100は、腕時計や眼鏡自体に組み込まれるだけでなく、さらにはリストバンド、ロッカーキー、ペンダントや指輪、衣類、シューズ、帽子、眼鏡、ペースメーカなど身体に装着するものに組み込まれていても良い。また、バンソウコウや湿布など、皮膚に直接貼りつけて利用してもよい。
図1Cは、携帯機器100を眼鏡に適用した場合の外観斜視図である。図1Cに示すように、眼鏡としての携帯機器100では、イヤーパッド部分に、脈波センサ1011、温度センサ1012、加速度センサ1013を有し、ノーズパッド部分に、発汗センサ1014、呼気センサ1015を有している。また、携帯機器100の本体部100−1は、身体に与える平衡感覚へ影響を考慮して、両サイドのテンプル部に設けられている。もちろん、重量を考慮して片側のみに装着してもよい。
発汗センサ1014をノーズパッド部分に設けた理由は、人間の額付近が、発汗が多い部分の一つであり、精度よく発汗を検知できるためである。また、呼気センサ1015をノーズパッド部分に設けた理由は、眼鏡のレンズを布で汚れをふき取る際に息をふきかける場合が多く、その際、あるいはその操作と同じ操作で利用者の呼気を違和感なく取得できるためである。
さらに、利用者の脈を精度よく取得するため、脈波センサ1011を携帯機器100の本体部100−1の顔側表面に設け、利用者の体温を精度よく検知するために温度センサ1012をイヤーパッド部分に設けている。さらに、イヤーパッド部分は眼鏡を顔に固定させる支点にもなっており眼鏡のズレの影響も少ないため、加速度センサ1013をイヤーパッド部分に設けている。各センサ、本体部100−1の間のデータの送受信は無線通信部1007を介して行われる。
入出力表示部1006は、例えば、本体部100−1が、メッセージ情報や画像情報を眼鏡のレンズの一部の領域に投影して表示するための表示部である。投影手法については、従来から知られている各種の技術を用いることができる。また、本体部100−1が、音声情報を上記メガネのイヤーパッド部分に設けられた小型のスピーカから出力するための出力部である。また、本体部100−1が、上記イヤーパッドやノーズパッド、あるいはフレームに設けられた小型のバイブレータにより振動情報を伝達するための出力部である。続いて、図1に戻って、携帯機器100の他の各部について説明する。
記憶部1001は、メモリ等の記憶媒体から構成され、図2に示すように、個人識別DB10011と、個人基礎診断DB10012と、状態管理DB10013と、病院DB10014と、健康診断DB10015と、嗜好情報DB10016とを有して構成されている。
個人識別DB10011は、携帯機器100を装着して本システムを利用する利用者を識別するための各種の個人情報を記憶するデータベースである。図3は、個人識別情報DB10011の構成例を示す図である。図3に示すように、個人識別DB10011は、本システムを利用する利用者のユーザIDと、そのユーザIDの利用者の氏名と、その利用者の住所、携帯電話番号、自宅電話番号、勤務先電話番号と、その利用者の顔写真データと、その利用者のメールアドレス、SNSアカウントと、緊急連絡先とが対応付けて記憶されている。図3では、例えば、ユーザID「U00001」である「日立太郎」氏の住所は「東京都品川区大崎1−2−1」であり、携帯電話番号及び自宅電話番号はそれぞれ「080−XXXX−XXXX」および「03-△△△△−△△△△」、勤務先電話番号は「03−○○○○−○○○○」であることを示している。さらに、「日立太郎」氏の顔写真データ、緊急連絡先として民生委員の携帯電話番号、SNSアカウントが記憶されていることがわかる。これらの情報は、利用者によって予め登録されている。
なお、携帯機器100を家族、個人や企業のグループでシェアする場合には、個人識別DB10011をユーザごとに設け、携帯機器100を使用する際に、例えば、入力表示部1006からユーザIDおよびパスワードを入力させたり、スキャナを設けて指や掌の静脈を読み取らせたり、音声入出力部1005に入力された声紋を等の認証情報によって本人認証をした上で、それぞれの個人識別DB10011にアクセスし、後述する各種の処理を実行することも可能である。これらの認証技術については、従来から知られている種々の技術を適用することができる。このように、個人識別DB10011をユーザごとに設けて本人認証することにより、利用者の個人情報に対するセキュリティを担保しつつ、1つの機器をシェアすることができる。この場合、個人基礎診断DB10012、健康診断DB10015についても利用者毎に記憶され、また、具体的には後述するが、利用者が精神的に健康な状態ではないことを判定、あるいは予測するための許容範囲についても、人それぞれ異なるため、利用者ごとに記憶部1001に記憶される。
個人基礎診断DB10012は、上述した利用者の健康状態に関する情報を記憶するデータベースである。図4は、個人基礎診断DB10012の構成例を示す図である。図4に示すように、個人基礎診断DB10012は、現在時刻と、その利用者の体温、脈拍、発汗量、体動量、呼気量等の生体情報とが対応付けて記憶されている。なお、以下では、これらの情報を一例として記載しているが、血糖値、体脂肪率、肺活量等、精神的な健康状態を把握するための様々な生体情報を記憶してもよい。
図4では、例えば、利用者である「日立太郎」氏の2013年4月10日の午前9:00時点の体温は「36.0℃」、脈拍は「74回」、発汗量は「1.5mg/cm」、体動量は「0.5G」、呼気量は「0回」であることを示している。なお、図4では、30分ごとにデータを記載しているが、実際には、例えば、1秒毎などリアルタイムにこれらのデータが記録されている。具体的には後述するが、体調データ取得部1002が、各種のセンサが検知した情報をリアルタイムに取得し、個人基礎診断DB10012にこれらのデータを日々蓄積する。なお、呼気量は、例えば、呼気中のVOCs(Volatile Organic Compounds)が規定値以上検出された回数がある基準値を超えた場合の回数を示している。
状態管理DB10013は、本人が精神的に健康な状態であるか否かを判断するための基準となる情報(許容範囲)や、上記許容範囲内において通常の健康状態から変化があった、あるいは変化があると予測される場合、あるいは許容範囲外となった場合あるいは許容範囲外となると予測される場合に取るべき処置に関する情報を記憶するデータベースである。図5は、状態管理DB10013の構成例を示す図である。図5に示すように、状態管理DB10013は、状態管理テーブル100131と、対応処置テーブル100132とを有している。なお、これらの各テーブルに記憶されている情報は、利用者によりあらかじめ登録されている。
状態管理テーブル100131は、本人が精神的に健康な状態であるか否かを判断するための基準となる情報(許容範囲)、すなわち本人の通常時の健康状態における指標となる生体情報の許容値、許容範囲を記憶する。図5に示すように、状態管理テーブル100131は、本人の健康状態における脈拍や体温等の生体情報と、その生体情報の値や範囲が対応付けて記憶されている。図5では、例えば、上記生体情報の一つである「脈拍」の値は、通常であれば「X1−X2」の範囲にあることを示している。同様に、上記生体情報の一つである「体温」の値は、通常であれば「Y1−Y2」の範囲にあることを示している。これらの値や範囲は、本人の経験値に基づいてあらかじめ設定しておいてもよいし、例えば、図7に示すような健康診断の結果から統計的に求めて設定してもよい。
対応処置テーブル100132は、上記各種センサによって検知された現在の値が状態管理テーブル100131に記憶された許容値、許容範囲にある場合にとるべき処置を記憶する。図6は、対応処置テーブル100132の構成例を示す図である。図6に示すように、対応処置テーブル100132は、通常の健康状態における指標となる生体情報の値、範囲と、その値が検知された際に音声入出力部1005や入出力表示部1006から出力する情報の種類を示す出力方法と、実際に記憶部に記憶されているデータとが対応付けて記憶されている。
図6では、例えば、生体情報が「脈拍」である場合、通常の健康状態であれば、センサによって検知された値や範囲である「X1−X2」ところ、その値、範囲に比べて「X3」以上差がある場合、後述するお気に入りの音楽等の音声情報、お気に入りの壁紙等の画像情報、お気に入りのリズム等の振動情報を記録した嗜好情報DB10016のうち、音声が出力されることを表している。同様に、センサによって検知された値が、上記「X1−X2」に比べて「X4」(X3<X4)以上差がある場合、音声情報に加えて画像情報が出力され、センサによって検知された値が、上記「X1−X2」に比べて「X5」(X4<X5)以上差がある場合、音声情報、画像情報に加えて振動情報が出力されることを表している。
このように、通常の健康状態のときの生体情報の値や範囲と、センサにより検知された現時点での生体情報の値や範囲とを比べ、両者の間で一定以上差が生じているレベル(第1レベル)であるときには、本人のお気に入りの音声情報のみを出力し、精神状態をリラックスさせる。さらに、現時点での生体情報の値や範囲が、通常の健康状態のときの生体情報の値や範囲に比べ、第1レベルよりもさらに一定以上差が生じているレベル(第2レベル)であるときには、本人のお気に入りの音声情報に加え、お気に入りの画像情報を出力してリラックスさせる。さらに、現時点での測定値が、通常の健康状態のときの生体情報の値や範囲に比べ、第2レベルよりもさらに一定以上差が生じているレベル(第3レベル)であるときには、本人のお気に入りの音声情報、画像情報に加え、振動情報を出力してリラックスさせる。
なお、音声情報、画像情報、振動情報を出力する組み合わせについては、あらかじめ設定しておいてもよいし、音声の波長、画像の色彩、振動の周期を組み合わせて自動的に設定してもよい。もちろん、上記のような段階的な処理を実行することなく、一度のタイミングで音声情報、画像情報、振動情報を出力することとしてもよい。この場合、上記処理を段階的に実行する必要がないため、処理を簡素化することができる。
さらに、上記第3レベルよりさらに両者に差がある場合には、音声情報、画像情報、振動情報により本人をリラックスさせることができないと判断し、図6に示すような病院DB10014に記憶されている病院の担当医や図3に示した個人識別情報DB10011に記憶されている緊急連絡先に自動的に通報したり、アラームを出力することとしてもよい。
病院DB10014は、地域ごとの病院の位置や連絡先を示す情報を記憶するデータベースである。図6は、病院DB10014の構成例を示す図である。図6に示すように、病院DB10014は、病院の位置を示す場所と、その場所にある病院と、その病院への連絡先とが対応付けて記憶されている。図6では、品川区にある○×病院の連絡先が「03−XXXX−XXX」であることを示している。利用者が携帯機器100を身につけて様々な場所に移動することもあるので、携帯機器100が有するGPS(Global Positioning System)機能により取得された位置をキーとして、最寄りの病院を病院DB10014の中から検索し、その病院の連絡先に、上述したメッセージを伝えてもよい。この場合、利用者は短時間で病院に駆けつけることができ、治療を受けることができる。
健康診断DB10015は、上述した利用者の過去の健康診断や人間ドックの診断結果を記憶するデータベースである。図7は、健康診断DB10015の構成例を示す図である。図7に示すように、健康診断DB10015は、過去にその利用者が健康診断や人間ドックを受診したときの年月日と、その時の診断結果(図7に示す例では、身長、体重、体脂肪、血圧、総コレステロール等の各情報)とが対応付けて記憶されている。図7では、本システムの利用者である「日立太郎」氏は、2012年6月2日に健康診断または人間ドックを受診し、その時の診断結果の値がそれぞれ記憶されていることがわかる。これらのデータは、あらかじめ健康診断DB10015に記憶されている。
嗜好情報DB10016は、利用者のお気に入りの音声情報、メッセージ情報、画像情報、振動情報を含むデータを記憶するデータベースである。図8は、音声情報や画像情報として、利用者のお気に入りの音楽や画像が記憶されている例を示している。また、図9は、画像として自分が飼っている猫の壁紙画像をお気に入り画像として登録されている例を示している。同様に、お気に入りの励ましの言葉や詩等のメッセージ、心地よいと感じる周波数の振動データが記憶されている。これらのデータは、あらかじめ嗜好情報DB10016に記憶されている。このように、嗜好情報DB10016には、利用者本人のお気に入りのデータが記憶されており、精神的に健康な状態ではない場合、あるいは予測される場合に、これらのデータが携帯機器100の音声入出力部1005や入出力表示部1006に出力される。続いて、図1に戻って、体調データ取得部1002について説明する。
体調データ取得部1002は、上述した各センサが検知した生体情報をリアルタイムに取得し、図4に示した個人基礎診断DB10012に格納する。
健康状態判定部1003は、体調データ取得部1002がセンサから取得した生体情報と、状態管理DB1003に記憶されている状態管理テーブル10031とを比較し、センサから取得された生体情報と状態管理テーブル10031に記憶されている許容値、許容範囲との差が上述した第1レベルから第3レベル、あるいはそれ以外のレベル(緊急を要するレベル、通常の健康状態のレベル)を判定する。
なお、本実施例では、健康状態判定部1003は、個人基礎診断DB10012に記憶されている生体情報を用いて上記判定を行っているが、図7に示した健康診断DB10015に記憶されている値と今回検知された値が上述した許容範囲にあるか否かを判定することとしてもよい。さらに、上述した過去の推移を季節(例えば、春、夏、秋、冬)ごと時間帯(例えば、朝、昼、夜)ごとに分類しておき、分類された季節や時間ごとに許容範囲を定め、今回検知された値が上述した許容範囲にあるか否かを判定してもよい。
判定結果対応部1004は、健康状態判定部1003が、今回取得された値との差が、上記第1レベル、第2レベル、第3レベルに該当すると判定した場合、各レベルに応じて音声情報、画像情報、振動情報等の嗜好情報を出力する。また、第3レベルよりもさらに差があると判定された場合には、上記のような緊急対応のための情報を出力する。続いて、図1に戻って、音声入出力部1005について説明する。
音声入出力部1005は、例えば、音声を集音するマイクから構成される音声入力部1005−1と、音声を出力するスピーカから構成される音声出力部1005−2とを有している。音声入力部1005−1は、利用者が発した音声を集音し、集音した音声を録音する。音声出力部1005−2は、通話者が発した音声や嗜好情報DB1003に記憶されている音声情報、メッセージ情報等の嗜好情報を出力する。
入出力表示部1006は、例えば、タッチパネルから構成され、利用者からの様々な操作(例えば、現在の健康状態の確認操作)を受け付け、その結果を表示したり、嗜好情報DB1003に記憶されている画像情報やメッセージ情報等の嗜好情報を表示する。
無線通信部1007は、入出力表示部1006が受け付けた操作にしたがって、基地局を介して他の携帯端末やインターネット上の様々なサイトにアクセスする。なお、眼鏡としての携帯機器100である場合には、各センサと本体部100−1との間の通信や本体部100−1同士の無線通信を行ってもよい。
メール送受信部1008は、例えば、一般的なメールを送受信するメールアプリケーションから構成される。メール送受信部1008は、健康状態判定部1003が緊急を要すると判定した場合に、結果判定部1004からの指示に従って緊急連絡先としてあらかじめ定められたアドレスにメール送信する。
通話部1009は、例えば、一般的な送話機能や受話機能を有した通話アプリケーションから構成され、送話および受話機能を有する。また、通話部1009は、結果判定部1004からの指示に従って緊急連絡先としてあらかじめ定められた連絡先に連絡する。
位置情報取得部1010は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を有したアプリケーションから構成される。位置情報取得部1010は、携帯機器100の現在地情報(例えば、緯度、経度)を取得し、現在値情報と地図情報(不図示)とから最寄りの病院を検索し、入出力表示部1006に表示させる。
脈波センサ1011は、利用者の心臓の拍動に伴う血管内の血流量の変化を検出するセンサである。温度センサ1012は、利用者から発生する熱エネルギー量を検出するセンサである。発汗センサ1014は、利用者の皮膚からの発汗を検知するセンサである。加速度センサ1013は、利用者の体の動きを検知するセンサである。呼気センサ1015は、利用者の呼気を検出するセンサである。これらの各センサは、従来から知られている各種のセンサを用いることができる。なお、加速度センサ1013にかえて、体動センサや衝撃センサを用いてもよい。これらの各センサは、利用者の健康状態を把握するために、利用者の健康状態を示す指標となる生体情報を検知するものであるが、上述した種類のセンサに限らず、検知する種類の生体情報に応じて様々なセンサを用いることができる。
図10は、本システムで行われる精神ケア管理処理の処理手順を示すフローチャートである。図10に示すように、精神ケア管理処理では、体調データ取得部1002が、リアルタイムに各センサが検知した生体情報(例えば、体温、脈拍)を取得する(ステップS1001)。
体調データ取得部1002は、ステップS801で取得した生体情報を個人基礎診断DB10012に格納する(ステップS1002)。
健康状態判定部1003は、個人基礎診断DB10012と状態管理テーブル10031とを分析して利用者本人の健康状態を把握し(ステップS1003)、今回取得された値との差が許容範囲にあるか否かを判定し(ステップS1004)、その許容範囲内であると判定した場合(ステップS1004;Yes)、精神的に通常の健康状態のレベルにあると判断し、何もせずに処理を終了する。
一方、健康状態判定部1003が、その許容範囲内でないと判定した場合(ステップS1004;No)、判定結果対応部1004は、対応処置テーブル10032と、取得された生体情報とを突き合わせ、上記第1レベル、第2レベル、第3レベル、または緊急を要するレベルのいずれのレベルにあるかを判断し(ステップS1005)、決定したそのレベルに対応する処置を実行する(ステップS1006〜S1009)。
具体的には、上記第1レベルにあると判定された場合には嗜好情報DB10016に中から音声情報を出力し(S1006)、上記第2レベルにあると判定された場合には嗜好情報DB10016に中から画像情報を出力し(S1007)、上記第3レベルにあると判定された場合には嗜好情報DB10016に中から振動情報を出力し(S1006)、これら以外の緊急を要するレベルにあると判定された場合には緊急連絡先への通報やアラームを出力する(S1009)。
このステップS807の処理が終了すると、図8に示した精神ケア管理処理が終了する。なお、本実施例では、通常の健康状態と比べて差が少ない第1レベルでは音声情報を出力し、その差が大きくなるにつれて、画像情報、振動情報を出力することとした。しかし、聴覚、視覚、触覚のうちの最も精神状態を回復できる情報は、利用者本人により個人差があるため、入出力表示部1006を介して、音声情報、画像情報、メッセージ情報、振動情報の種類や、これらを出力する順序を利用者自身が選択したり、自由に設定することとしてもよい。
また、精神的に健康な状態ではない場合は、外部からの情報を遮断した場合もあるため、上記音声情報、画像情報、メッセージ情報、振動情報を出力しないように、入出力表示部1006が、これらの出力をロックする設定を受け付けてもよい。
このような処理がリアルタイムで行われることにより、利用者は、自らの健康状態を適切に管理し、精神的に健康な状態でない場合であっても、利用者本人の嗜好性が強い音楽、画像、メッセージ、振動により、リラックスさせて平常状態を保つことができるようになり、自らの精神状態をコントロールすることができる。例えば、うつ病を患う利用者がうつ状態(あるいはそう状態)に陥ることを未然に防ぐことができる。
なお、上記実施例では、センサによって検知された生体情報と状態管理テーブル10031に記憶されている許容値、許容範囲とを比較して上記嗜好情報を出力することとしたが、リアルタイムに個人基礎診断DB10012に記憶される情報の推移から生体情報の変化率を算出し、その値の大きさが一定値以上の場合には、現時点では精神的に健康な状態であっても、今後精神的に健康な状態ではなくなる可能性が高いと判断し、上記嗜好情報を出力してもよい。
また、上述した例では、緊急時には電話やメールを送受信する前提で説明したが、電話やメールの回線がつながらない場合(例えば、大規模災害時のような場合)もあるため、SNS(Social Networking Service)のアカウントからこれらの情報を発信することとしてもよい。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、各センサの配置を入れ替えたり、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1000 精神ケア管理システム
100 携帯機器
1001 記憶部
10011 個人識別DB
10012 個人基礎診断DB
10013 状態管理DB
10014 病院DB
10015 健康診断DB
10016 嗜好情報DB
1002 体調データ取得部
1003 健康状態判定部
1004 判定結果対応部
1005 音声入出力部
1006 入出力表示部
1007 無線通信部
1008 メール送受信部
1009 通話部
1010 位置情報取得部
1011 脈波センサ
1012 温度センサ
1013 加速度センサ
1014 発汗センサ
1015 呼気センサ。

Claims (10)

  1. 利用者の精神的な健康状態を管理する精神ケア管理システムであって、
    出力部と、
    利用者の精神的な健康状態を示す指標となる生体情報を検知するセンサと、
    前記センサが検知した生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値とに基づいて、前記利用者の精神的な健康状態を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、出力すべき前記利用者の嗜好情報を決定し、決定した嗜好情報を前記出力部から出力する判定結果対応部と、
    を備えることを特徴とする精神ケア管理システム。
  2. 前記判定結果対応部は、前記判定部による判定の結果、前記センサが検知した生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値との差が大きいほど、出力する嗜好情報の種類を増やす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の精神ケア管理システム。
  3. 出力する前記嗜好情報の種類の選択を受け付ける入力部を備え、
    前記判定結果対応部は、前記入力部が受け付けた種類の嗜好情報を前記出力部から出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の精神ケア管理システム。
  4. 前記判定結果対応部は、音声情報および/または画像情報および/またはメッセージ情報および/または振動情報のいずれかの種類の嗜好情報を前記出力部から出力する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の精神ケア管理システム。
  5. 複数の利用者を認証する認証部をさらに備え、
    前記健康状態判定部は、認証された利用者ごとに前記生体情報の差が許容範囲であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の精神ケア管理システム。
  6. 利用者の精神的な健康状態を管理する精神ケア管理方法であって、
    利用者の精神的な健康状態を示す指標となる生体情報をセンサが検知する検知ステップと、
    検知された生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値とに基づいて、前記利用者の精神的な健康状態を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、出力すべき前記利用者の嗜好情報を決定し、決定した嗜好情報を前記出力部から出力する判定結果対応ステップと、
    を含むことを特徴とする精神ケア管理方法。
  7. 前記判定結果対応ステップにおいて、前記判定ステップにおける判定の結果、前記センサが検知した生体情報の値と、利用者の通常時における生体情報の値との差が大きいほど、出力する嗜好情報の種類を増やす、
    ことを特徴とする請求項6に記載の精神ケア管理方法。
  8. 前記判定結果対応ステップにおいて、出力する前記嗜好情報の種類の選択を受け付ける入力部が受け付けた種類の嗜好情報を前記出力部から出力する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の精神ケア管理方法。
  9. 前記判定結果対応ステップにおいて、音声情報および/または画像情報および/またはメッセージ情報および/または振動情報のいずれかの種類の嗜好情報を前記出力部から出力する、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の精神ケア管理方法。
  10. 複数の利用者を認証する認証ステップをさらに含み、
    前記健康状態判定ステップにおいて、認証された利用者ごとに前記生体情報の差が許容範囲であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の精神ケア管理方法。
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