JP7473424B2 - 磁性体コアおよびコイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、磁性体コアおよびコイル部品に関する。
特許文献1には軟磁性合金に関する発明が記載されている。そして、軟磁性合金粉末の粒子断面の円形度が0.5以上である旨、記載されている。そして、当該円形度を高くすることで、軟磁性合金粉末を用いて製造した磁性部品の粉末充填率を向上させることができる旨、記載されている。
特開2018-73947号公報
本発明は、比透磁率の高い磁性体コアを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る磁性体コアは
軟磁性金属粉末粒子を含む磁性体コアであって、
前記磁性体コアの断面において、粒径が10μm以上50μm未満である軟磁性金属粉末粒子の全ての個数に対して、円形度が0.50未満である軟磁性金属粉末粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下である。
本発明に係る磁性体コアは、上記の特徴を有することにより、比透磁率が高い磁性体コアとなる。
前記軟磁性金属粉末粒子が非晶質であってもよい。
前記軟磁性金属粉末粒子がナノ結晶を含んでもよい。
本発明に係るコイル部品は上記の磁性体コアを有する。
X線結晶構造解析により得られるチャートの一例である。 図1のチャートをプロファイルフィッティングすることにより得られるパターンの一例である。 金属粉末製造装置の模式図である。 円形度が低い粒子の個数割合と比透磁率との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態にかかる磁性体コアは、軟磁性金属粉末粒子を含む磁性体コアであって、
前記磁性体コアの断面において、粒径が10μm以上50μm未満である軟磁性金属粉末粒子の全ての個数に対して、円形度が0.50未満である軟磁性金属粉末粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下である。
粒径が10μm以上50μm未満である軟磁性金属粉末粒子の全ての個数に対して、円形度が0.50未満である軟磁性金属粉末粒子の個数割合は0.07%以上1.40%以下であってもよい。
一般的に、軟磁性金属粉末粒子(以下、単に粒子と記載する場合がある)を含む磁性体コアは、粒子が高密度に充填されるほど、高透磁率になりやすくなる。そして、粒子が高密度に充填されるためには、粒子の円形度が高いほど好ましいとされている。
粒子が高密度に充填された上で、粒子同士が多く接触しているほど、粒子同士の有効反磁場係数が低下し、当該粒子を含む磁性体コアが高透磁率になりやすくなることが知られている。
粒子に磁場をかけると、粒子の一方の端にプラスの磁極が生じ、もう一方の端にマイナスの磁極が生じる。プラスの磁極およびマイナスの磁極によって粒子内部に生じる磁場が反磁場である。反磁場の強さは反磁場係数に比例する。反磁場係数は、粒子が他の粒子から孤立して存在する場合には、粒子の形状(円形度)によって決定される。しかし、粒子同士が接触していると、お互いの磁極が打ち消しあう。そのため、反磁場係数は有効反磁場係数と呼ばれる相対的に小さな値となる。
磁性体コアの比透磁率を表す式として下記のOllendorfの式が知られている。なお、μが磁性体コアの比透磁率、ηが粒子の充填率、μが真空の透磁率、μが粒子の透磁率、Nが有効反磁場係数である。
Figure 0007473424000001
そして、円形度が低い粒子、具体的には0.50未満である粒子が上記の個数割合の範囲内で磁性体コアに含まれる場合には、円形度が低い粒子の個数割合が上記の範囲外である場合と比較して、さらに比透磁率を向上させることができることを見出した。
円形度が低い粒子の個数割合が小さすぎる場合には、同等の充填度で円形度が低い粒子の個数割合が上記の範囲内である場合よりも比透磁率が低くなる。
円形度が低い粒子の個数割合が大きすぎる場合には、磁性体コアの充填率を上昇させるために、より高い圧力で圧粉する必要が生じる。圧粉時の圧力が高いほど製造装置に係る負荷が大きく高コストである。また、充填率を上昇させることができても、同等の充填率で円形度が低い粒子の個数割合が上記の範囲内である場合よりも比透磁率が低くなる。高い圧力で圧粉すると、逆磁歪効果により粒子の透磁率(上記のμ)が低下するためである。
以下、円形度の定義、円形度が0.50未満である粒子の個数割合の測定方法、および充填率の算出方法について説明する。
本実施形態では、円形度は2×(π×断面積)1/2/(断面の周囲長)である。なお、真円の円形度は1であり、形状が歪になるほど円形度が低下する。
粒径が10μm以上50μm未満である粒子の全ての個数に対して、円形度が0.50未満である粒子の個数割合を測定するためには、まず、磁性体コアを成形方向に平行に切断して得られた断面を研磨して観察面を作製する。次に、観察面をSEMで観察し、SEM画像を撮影する。なお、粒径は円相当径である。具体的には、観察面における当該粒子の断面積に相当する真円の直径が円相当径である。
SEMによる観察範囲の大きさには特に制限はなく、粒径が10μm以上50μm未満である粒子が2000個以上、好ましくは20000個以上、観察できればよい。また、ひとつの観察面において互いに異なる観察範囲を設定してそれぞれの観察範囲のSEM画像を撮影し、複数のSEM画像の合計で上記の個数の粒子を観察してもよい。
SEM画像の倍率には特に制限はなく、粒径が10μm以上50μm未満である粒子の円形度が測定できればよい。例えば、200倍以上1000倍以下であってもよい。
本実施形態に係る磁性体コアに含まれる粒子に対する粒径が10μm以上50μm未満である粒子の個数割合には特に制限はない。例えば20%以上である。なお、上記の個数割合を算出するにあたっては、粒径が1μm未満である微粒子は無視する。
円形度は次のように求める。まず、SEM画像を画像処理ソフトで2値化して白黒画像を得る。次に、得られた白黒画像を画像解析ソフトで処理して、各粒子の断面積、周囲長、円相当径を計測する。円相当径が10μm以上50μm未満の粒子に関して、上記の式から円形度を計算する。そして、円形度が0.50未満である粒子の個数割合を計算する。以下、粒径が10μm以上50μm未満であり円形度が0.50未満である粒子のことを円形度が低い粒子と呼ぶことがある。
磁性体コアの充填率の算出方法には特に制限はない。例えば、下記の方法により算出することができる。磁性体コアを成形方向に平行に切断して得られた断面を研磨して観察面を作製する。次に、当該観察面に対してSEMを用いて観察する。観察面全体の面積に対する粒子の面積割合を算出する。そして、本実施形態では当該面積割合と充填率とが等しいとみなし、当該面積割合を充填率とする。また、充填率を算出する上で、観察面は、粒子を2000個以上、好ましくは20000個以上、含む大きさとする。
また、充填率は、原料となる軟磁性金属粉末の真密度および配合比から充填率が100%であると仮定した場合の密度(理想密度)を算出し、実際に磁性体コアの寸法と重量から算出した実測密度を理想密度で割ることにより充填率を算出してもよい。SEMから算出した充填率と実測密度および理想密度から算出した充填率とでは実質的に一致する。
粒子の微細構造には特に制限はない。例えば、粒子が非晶質からなる構造を有していてもよく、結晶からなる構造を有していてもよい。また、平均結晶粒径が0.1nm以上100nm以下であるナノ結晶からなる構造を有していてもよい。結晶、特にナノ結晶を含む粒子においては、1粒子に多数の結晶が含まれていることが通常である。すなわち、粒子の粒径と結晶粒径とは異なる。なお、結晶粒径の算出方法には特に制限はない。例えば、TEMを用いて観察することで算出できる。
さらに、粒子に含まれるナノ結晶は、Fe基ナノ結晶であってもよい。Fe基ナノ結晶とは、平均結晶粒径がナノオーダー(具体的には、0.1nm以上100nm以下)であり、Feの結晶構造がbcc(体心立方格子構造)である結晶のことである。Fe基ナノ結晶の平均結晶粒径の算出方法には特に制限はない。例えばTEMを用いて観察することで算出できる。また、結晶構造がbccであることを確認する方法にも特に制限はない。例えばXRDを用いて確認することができる。
本実施形態においては、Fe基ナノ結晶は平均結晶粒径が5~30nmであってもよい。このようなFe基ナノ結晶からなる構造を有する粒子は、Bsが高くなりやすく、Hcjが低くなりやすい。すなわち、軟磁気特性が向上しやすい。さらに、当該粒子を含む磁性体コアの軟磁気特性が向上しやすくなる。
粒子の組成については特に制限はない。例えばFeを含んでもよく、FeおよびBを含んでもよい。粒子がFeおよびBを含むことで、粒子の微細構造を制御しやすくなる。粒子がさらにSiを含んでもよい。粒子がSiを含むことにより、粒子の軟磁気特性を向上させやすくなり、当該粒子を含む磁性体コアの軟磁気特性を向上させやすくなる。具体的には、低いHcjおよび高いBsを有する粒子となりやすくなり、当該粒子を含む磁性体コアの軟磁気特性を向上させやすくなる。
粒子がFe基ナノ結晶からなる構造を有する場合には、粒子は例えば組成式(Fe(1-(α+β))X1αX2β(1-(a+b+c+d+e+f))Siからなる主成分を有していてもよく、
X1はCoおよびNiからなる群から選択される1つ以上、
X2はAl,Mn,Ag,Zn,Sn,As,Sb,Cu,Cr,Bi,N,Oおよび希土類元素からなる群より選択される1つ以上、
MはNb,Hf,Zr,Ta,Mo,W,TiおよびVからなる群から選択される1つ以上であり、
0.0≦a≦0.140
0.0≦b≦0.20
0.0≦c≦0.20
0≦d≦0.14
0≦e≦0.20
0≦f≦0.02
0.698≦1-(a+b+c+d+e+f)≦0.93
α≧0
β≧0
0≦α+β≦0.50
であってもよい。なお、上記の組成式は原子数比であらわしたものである。
0.01≦b≦0.20であってもよい。Bを含有することで粒子がFe基ナノ結晶からなる構造を有しやすくなる。
後述する磁性体コアの製造方法において、上記の組成を有する粒子を含む軟磁性金属粉末を熱処理する場合には、粒子にFe基ナノ結晶を析出しやすい。いいかえれば、上記の組成を有する軟磁性金属粉末は、Fe基ナノ結晶を析出させた粒子を有する軟磁性金属粉末の出発原料としやすい。
熱処理により粒子にFe基ナノ結晶を析出させる場合には、熱処理前の粒子は非晶質のみからなる構造を有していてもよく、初期微結晶が非晶質中に存在するナノヘテロ構造を有していてもよい。なお、初期微結晶は平均粒径が0.3nm以上10nm以下であってもよい。また、粒子が非晶質のみからなる構造やナノヘテロ構造を有する場合には、後述する非晶質化率Xが85%以上である。
本実施形態に係る磁性体コアの製造方法を以下に示すが、磁性体コアの製造方法は下記の方法に限定されない。
まず、上記の本実施形態に係る粒子を含む軟磁性金属粉末を作製する。本実施形態に係る粒子を含む軟磁性金属粉末は例えばガスアトマイズ法により作製することができる。特に、図3に記載する金属粉末製造装置100を用いたガスアトマイズ法により軟磁性金属粉末を作製することで、得られる軟磁性金属粉末が本実施形態に係る粒子を有するようになる。
図3に示す金属粉末製造装置100は、溶融金属21をガスアトマイズ法により粉末化し、上記の本実施形態に係る粒子を得るための装置である。金属粉末製造装置100は、溶融金属供給部20と、溶融金属供給部20の鉛直方向の下方に配置してある冷却部30とを有する。図3における鉛直方向は、Z軸に沿う方向である。
溶融金属供給部20は、溶融金属21を収容する耐熱性容器22を有する。耐熱性容器22の外周には、加熱用コイル24が配置してあり、容器22の内部に収容してある溶融金属21を加熱して溶融状態に維持するようになっている。容器22の底部には、吐出口が形成してあり、そこから、冷却部30を構成する筒体32の内面33に向けて、溶融金属21が滴下溶融金属21aとして吐出されるようになっている。
容器22の外底壁の外側部には、吐出口を囲むように、ガス噴射ノズル26が配置してある。ガス噴射ノズル26には、ガス噴射口が具備してある。ガス噴射口からは、吐出口から吐出された滴下溶融金属21aに向けて高圧ガス(噴射圧(ガス圧力)が2MPa以上12MPa以下のガス)が噴射される。高圧ガスは、吐出口から吐出された溶融金属の周囲全周から斜め下方向に向けて噴射され、滴下溶融金属21aは、多数の溶滴となり、ガスの流れに沿って筒体32の内面に向けて運ばれる。
上記の高圧ガスのガス圧力が2MPa以上12MPa以下である場合には、円形度が0.50未満である粒子の個数割合が0.05%以上に増加しやすくなる。一方、従来の金属粉末製造装置を用いる場合やガス圧力が低すぎる場合には、円形度が0.50未満である粒子の個数割合が0.05%以上となりにくくなる。また、ガス圧力が高すぎる場合には、円形度が0.50未満である粒子の個数割合が1.50%以下となりにくくなる。
溶融金属21の組成は最終的に得られる粒子の組成と同一の組成とする。金属粉末製造装置100は、上述したようにガス噴射ノズル26のガス噴射口から噴射するガスとして不活性ガスを用いることで、酸化しやすい溶融金属21であっても容易に粉末化することができる。
ガス噴射口から噴射されるガスとしては、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの不活性ガス、あるいはアンモニア分解ガス等の還元性ガスが好ましい。また、溶融金属21の酸化し易さによっては空気でもよい。
本実施形態では、筒体32の軸心Oは、鉛直線Zに対して所定角度θ1で傾斜してある。所定角度θ1としては、特に限定されないが、好ましくは、0~45度である。このような角度範囲とすることで、吐出口からの滴下溶融金属21aを、筒体32の内部で逆円錐状に形成してある冷却液流れ50に向けて吐出させ易くなる。
逆円錐状の冷却液流れ50に吐出された滴下溶融金属21aは、冷却液流れ50に衝突し、さらに分断され微細化されるとともに冷却固化され、固体状の軟磁性金属粉末となる。筒体32の軸心Oに沿って下方には、排出部34が設けられ、冷却液流れ50に含まれる軟磁性金属粉末を冷却液と共に、外部に排出可能になっている。冷却液と共に排出された軟磁性金属粉末は、外部の貯留槽などで、冷却液と分離されて取り出される。なお、冷却液としては、特に限定されないが、冷却水が用いられる。
本実施形態では、筒体32の軸芯O方向の上部には、冷却液を筒体32の内部に導入するための冷却液導入部(冷却液導出部)36が具備してある。なお、冷却液導入部36は、筒体32の上部から筒体32の内部に向けて冷却液を吐出するという観点からは、冷却液導出部とも定義できる。
冷却液導入部36は、少なくとも枠体38を有し、冷却液導入部36の内部に、筒体32の径方向の外側に位置する外側部(外側空間部)44と、筒体32の径方向の内側に位置する内側部(内側空間部)46とを有する。外側部44と内側部46とは、仕切部40で仕切られ、仕切部40の軸芯O方向の上部に形成してある通路部42で、外側部44と内側部46とは、連絡しており、冷却液が流通可能になっている。なお、図3に示すように、外側部44では、仕切部40は、軸芯Oに対してθ2の角度で傾斜している。角度θ2は、0~90度の範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは、0~45度である。内側部46では、仕切部40の壁面は、筒体32の内面33と面一であることが好ましいが、必ずしも面一である必要は無く、多少傾斜していても段差が形成されていても良い。
外側部44には、単一または複数のノズル37が接続してあり、ノズル37から冷却液が外側部44に入り込むようになっている。また、内側部46の軸芯O方向の下方には、冷却液吐出部52が形成してあり、そこから内側部46内の冷却液が筒体32の内部に吐出(導出)されるようになっている。
本実施形態では、冷却液導入部36の枠体38は、筒体32の軸芯O方向の上部に配置され、筒体32の内径より小さな外径を有する円筒形状を持つ。枠体38の外周面が、内側部46内の冷却液の流れを案内する流路内周面となる。
外側部44と内側部46との間は、仕切部40の軸芯O方向の上部に設けられた通路部42により連通している。通路部42は、冷却液導入部36の上板部と仕切部40の上端との間の隙間であり、その軸芯O方向の上下幅W1(図3参照)は、外側部44の軸芯O方向の上下幅W2よりも狭い。W1/W2は、好ましくは1/4以上1/3以下である。このような範囲とすることにより、後述する筒体32の内面33での冷却液の反射により逆円錐状の流れ50が形成されやすくなる。
本実施形態では、冷却液導入部36の外側部44には、ノズル37が接続してある。ノズルを、冷却液導入部36の外側部44に接続することで、ノズル37から冷却液導入部36の内部にある外側部44の内部に冷却液が入り込む。外側部44の内部に入り込んだ冷却液は、通路部42を通り、内側部46の内部に入り込む。
枠体38は、筒体32の内面33よりも小さな内径を有する。
本実施形態では、冷却液吐出部52は、枠体38の下端における外方凸部と筒体32の内面33との間の隙間に形成される。冷却液吐出部の径方向幅は、通路部の上下幅W1よりも広い。
冷却液吐出部52の内径が流路偏向面の最大外径に一致し、冷却液吐出部52の外径が筒体32の内径に略一致する。また、冷却液吐出部52の外径は、筒体32の内面33にも一致させてもよい。なお、筒体32の内面33の内径は、特に限定されないが、好ましくは50~500mmである。
本実施形態では、ノズル37から外側部44に一次貯留され、そこから通路部42を通り、内側部46の内部に入り込む冷却液は、枠体38の流路内周面に沿って軸芯Oの下方に向かう流れとなる。内側部46の内部を流路内周面に沿って軸芯Oの下方に下る冷却液は、次に、枠体38の流路偏向面に沿って流れて筒体32の内面33に衝突して反射する。その結果、冷却液は、冷却液吐出部52から筒体32の内部に、図3に示すように、逆円錐状に吐出され、冷却液流れ50を形成する。
なお、冷却液吐出部52から流出する冷却液流れ50は、冷却液吐出部52から軸芯Oに向けて直進する逆円錐流れであるが、渦巻き状の逆円錐流れであってもよい。
図3に示すように、枠体38の軸方向長さL1は、通路部42の軸芯O方向の幅W1を覆う程度の長さであればよい。
本実施形態では、ノズル37から外側部44に入り込んだ冷却液は、外側部44で一次貯留され、そこから通路42を通過することで、流速が速まり、内側部46に入り込む。内側部46では、通路42を通過した冷却液は、枠体38の流路内周面に形成してある曲率面に衝突し、冷却液の流れの向きが軸芯Oに沿って下向きの流れに変えられる。
内側部46の内部を軸芯Oに沿って下方に下る冷却液は、次に、流路断面が狭められることから流速が増す。そして、冷却液は、流速が増大した状態で、筒体32の内面に衝突して反射し、冷却液吐出部52から筒体32の内部に、図3に示すように、逆円錐状に吐出され、冷却液流れ50を形成する。このようにして形成された逆円錐状の冷却液流れ50の上側液面に、図3に示す滴下溶融金属21aの溶滴が入射し、滴下溶融金属21aの溶滴は、冷却液流れ50の内部で冷却液と共に流れて冷却される。
本実施形態に係る金属粉末製造装置100を用いた軟磁性金属粉末の製造方法では、筒体32の上開口部に、滴下溶融金属21aの溶滴の入り口が形成され、その筒体32の上部開口部に逆円錐状の冷却液流れ50が形成される。筒体32の上部開口部に逆円錐状の冷却液流れ50が形成され、筒体32の排出部34から冷却液が排出されることで、筒体32の上部開口部には、筒体32の内部への吸引圧が得られる。たとえば筒体32の外部との差圧が30kPa以上の吸引圧が得られる。
そのため、滴下溶融金属21aの溶滴は、筒体32の上部開口部から筒体32の内部に自己整合的に吸い込まれ(多少位置ずれしても自動的に吸い込まれ)、逆円錐状の冷却液流れ50の中に取り込まれる。そのため、溶融金属供給部20の吐出口から冷却液流れ50に至るまでの滴下溶融金属21aの溶滴の飛行時間が比較的、短縮される。飛行時間が短縮されるほど、滴下溶融金属21aの溶滴が酸化されにくくなる。そして、急冷効果が促進され、軟磁性金属部が非晶質からなる構造となりやすくなる。
また、本実施形態では、筒体32の内面33に沿う冷却液の流れではなく、逆円錐状の冷却液の流れに滴下溶融金属21aの溶滴を取り込むようにしてあることから、筒体32の内部で、冷却された粒子1の滞留時間を短くすることができると共に、筒体32の内面33へのダメージも少ない。また、冷却された粒子自体に対するダメージも少ない。
さらに、本実施形態では、筒体32の内面33には何ら加工することなく、また、何も取り付ける必要もなく、筒体32の上部に、冷却液導出部36を取り付けるのみで、逆円錐状の冷却液流れ50を形成することができる。また、筒体32の上部開口の内径も十分に大きく取ることができる。
金属粉末製造装置100を用いて得られた軟磁性金属粉末に対して、熱処理を施してもよい。熱処理の条件には特に制限はない。例えば、400~700℃で0.1~10時間、熱処理を行っても良い。熱処理を行うことで、粒子の微細構造が非晶質のみを有する構造または初期微結晶が非晶質中に存在するナノヘテロ構造である場合に、粒子の微細構造がナノ結晶を含む構造になりやすくなる。そして、軟磁性金属粉末のHcjが減少する傾向にある。なお、熱処理の温度が高すぎる場合には、軟磁性金属粉末のHcjが増加する傾向にある。
軟磁性金属粉末の微細構造を確認する方法には特に制限はない。例えば、XRDにより確認することができる。また、圧粉前の軟磁性金属粉末の微細構造と圧粉後の磁性体コアに含まれる粒子の微細構造とは通常、同一である。
本実施形態において、下記式(1)に示す非晶質化率Xが85%以上である軟磁性金属粉末に含まれる軟磁性金属部は非晶質からなる構造を有し、非晶質化率Xが85%未満である軟磁性金属粉末に含まれる軟磁性金属部は結晶からなる構造を有するとする。
X=100-(Ic/(Ic+Ia)×100)…(1)
Ic:結晶性散乱積分強度
Ia:非晶性散乱積分強度
非晶質化率Xは、軟磁性金属粉末に対してXRDによりX線結晶構造解析を実施し、相の同定を行い、結晶化したFe又は化合物のピーク(Ic:結晶性散乱積分強度、Ia:非晶性散乱積分強度)を読み取り、そのピーク強度から結晶化率を割り出し、上記式(1)により算出する。以下、算出方法をさらに具体的に説明する。
本実施形態に係る軟磁性金属粉末についてXRDによりX線結晶構造解析を行い、図1に示すようなチャートを得る。これを、下記式(2)のローレンツ関数を用いて、プロファイルフィッティングを行い、図2に示すような結晶性散乱積分強度を示す結晶成分パターンα、非晶性散乱積分強度を示す非晶成分パターンα、およびそれらを合わせたパターンαc+aを得る。得られたパターンの結晶性散乱積分強度および非晶性散乱積分強度から、上記式(1)により非晶質化率Xを求める。なお、測定範囲は、非晶質由来のハローが確認できる回析角2θ=30°~60°の範囲とする。この範囲で、XRDによる実測の積分強度とローレンツ関数を用いて算出した積分強度との誤差が1%以内になるようにした。
Figure 0007473424000002
以下、磁性体コアが圧粉コアである場合における磁性体コアの製造方法について説明する。磁性体コアの製造方法には特に制限はない。
本実施形態に係る軟磁性金属粉末から圧粉コアを作製する場合には、軟磁性金属粉末を金型に投入したのちに、成形方向に圧力を加えて圧粉し、成形する。
以上、本実施形態に係る磁性体コアについて説明したが、本発明の磁性体コアは上記の実施形態に限定されない。
また、本発明の磁性体コアの用途にも特に制限はない。例えば、インダクタ、チョークコイル、トランス等のコイル部品(磁性部品)が挙げられる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実験例1
試料No.1~7、3a、3b、3cでは、表1に示す組成の軟磁性金属粉末を作製した。
軟磁性金属粉末は、図3に示す金属粉末製造装置100を用いたガスアトマイズ法で作製した。溶解温度は1500℃、使用ガス種はArとした。溶湯の噴射ガス圧力を表1に示す。また、金属粉末製造装置100における筒体32の内面の内径は300mm、θ1は20度、θ2は0度とした。W1/W2は表1に記載の値とした。また、得られる軟磁性金属粉末の平均粒径(D50)が24μmとなるようにふるい分けにより分級した。
そして、得られた軟磁性金属粉末に熱処理を行った。熱処理条件は、600℃で1時間とし、熱処理時の雰囲気はAr雰囲気とした。
得られた軟磁性金属粉末の平均粒径(D50)を測定し、全て24μmであることを確認した。平均粒径は、乾式粒度分布測定装置(HELOS)を用いて測定した。また、各軟磁性金属粉末がナノ結晶からなる構造(Fe基ナノ結晶からなる構造)であることを確認した。
また、試料No.8として市販のナノ結晶からなる構造(Fe基ナノ結晶からなる構造)を有する軟磁性金属粉末を準備した。平均粒径(D50)は24μmであった。
次に、試料No.1~8について軟磁性金属粉末を金型に充填した。金型の形状は最終的に得られる磁性体コアの形状がトロイダルとなるようにした。
次に軟磁性金属粉末を加圧成形した。この際に得られる磁性体コアの充填率が表1に示す値となるように成形圧を制御した。具体的には、成形圧は1~10ton/cmの範囲内で制御した。
各実験例について成形方向(高さ方向)に平行に切断した断面を観察した。具体的には、SEMを用いて粒径が10μm以上50μm未満である粒子が少なくとも2000個以上見えるように複数の測定範囲で観察した。倍率は500倍とした。各粒子の円相当径を測定して平均して得られた平均円相当径が軟磁性粉末の平均粒径と実質的に同一であることを確認した。また、磁性体コアに含まれる粒子に対する粒径が10μm以上50μm未満である粒子の個数割合が20%以上であることを確認した。
そして、各磁性体コアの円形度が低い粒子の個数割合、充填率および比透磁率を測定した。各磁性体コアの円形度が低い粒子の個数割合および充填率はSEM画像より算出した。比透磁率はインピーダンス/GAIN-PHASE ANALYZER(横河ヒューレットパッカード株式会社製、4194A)を用いて測定した。実験例1では、比透磁率は40より高い場合を良好とし、44以上である場合をさらに良好とした。結果を表1に示す。さらに、試料1~7、3a、3b、3cについて、円形度が低い粒子の個数割合を横軸にとり、比透磁率を縦軸にとったグラフを図4に示す。
Figure 0007473424000003
表1および図4より、円形度が低い粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下である磁性体コアは比透磁率が良好であった。これに対し、円形度が低い粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下の範囲外である磁性体コアは、同じ充填率でも比透磁率が低くなった。
なお、試料No.8は、市販の軟磁性金属粉末を用いて磁性体コアを作製しても円形度が低い粒子の個数割合が小さすぎることを示している。市販の軟磁性金属粉末は図3に示す金属粉末製造装置100を用いて作製されていないためであると考えられる。
(実験例2)
実験例2では、W1/W2=1/4とし、軟磁性金属粉末の微細構造および組成を変化させた点以外は実験例1の試料No.1~7と同様に実施した。軟磁性金属粉末の微細構造は、組成および熱処理条件を変化させることにより制御した。また、試料No.9~14の軟磁性金属粉末がナノ結晶よりも大きい結晶からなる構造を有し、試料No.15~17の軟磁性金属粉末がアモルファスからなる構造を有することを確認した。結果を表2に示す。なお、組成により比透磁率が変化するため、比透磁率が良好であるとする基準は実験例1とは異なる。
Figure 0007473424000004
表2より、軟磁性金属粉末の微細構造および組成が同一であり、さらに充填率が同一である場合には、円形度が低い粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下である磁性体コアの比透磁率が相対的に高くなった。
(実験例3)
実験例3では、W1/W2=1/4とし、軟磁性金属粉末の組成を変化させた点以外は実験例1の試料No.3と同様に実施した。軟磁性金属粉末の微細構造は熱処理条件を変化させることにより、制御した。円形度が小さい粒子の個数割合はガスアトマイズ時のガス圧力を変化させることにより、制御した。結果を表3に示す。
Figure 0007473424000005
表3より、粒子が組成式(Fe(1-(α+β))X1αX2β(1-(a+b+c+d+e+f))Siからなる主成分を有し、
X1はCoおよびNiからなる群から選択される1つ以上、
X2はAl,Mn,Ag,Zn,Sn,As,Sb,Cu,Cr,Bi,N,Oおよび希土類元素からなる群より選択される1つ以上、
MはNb,Hf,Zr,Ta,Mo,W,TiおよびVからなる群から選択される1つ以上であり、
0.0≦a≦0.140
0.01≦b≦0.20
0.0≦c≦0.20
0≦d≦0.14
0≦e≦0.20
0≦f≦0.02
0.698≦1-(a+b+c+d+e+f)≦0.93
α≧0
β≧0
0≦α+β≦0.50
である場合(試料No.3、21、22、24a、25、27、28、30、32、34、35)にはa~fのいずれかが上記の範囲外である場合(試料番号23、24、26、29、31、33、36)と比較して比透磁率が向上した。少なくとも試料No.3、21、22、24a、25、27、28、30、32、34、35はFe基ナノ結晶からなる構造を有することを確認した。
なお、a~fのいずれかが上記の範囲外である場合に関して、円形度が小さい粒子の個数割合を0.05%以上1.50%以下の範囲外とする場合には、組成が同一であり円形度が小さい粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下の範囲内である場合(表3に記載した場合)と比較して、比透磁率がさらに低下することを確認した。
20… 溶融金属供給部
21… 溶融金属
22… 容器
24… 加熱用コイル
26… ガス噴射ノズル
30… 冷却部
32… 筒体
33… 内面(内周面)
34… 排出部
36… 冷却液導入部(冷却液導出部)
37… ノズル
38… 枠体
40… 仕切部
42… 通路部
44… 外側部(外側空間部)
46… 内側部(内側空間部)
50… 冷却液流れ
52… 冷却液吐出部
100… 金属粉末製造装置

Claims (4)

  1. 軟磁性金属粉末粒子を含む磁性体コアであって、
    前記磁性体コアの断面において、粒径が10μm以上50μm未満である軟磁性金属粉末粒子の全ての個数に対して、円形度が0.50未満である軟磁性金属粉末粒子の個数割合が0.05%以上1.50%以下である磁性体コア。
  2. 前記軟磁性金属粉末粒子が非晶質である請求項1に記載の磁性体コア。
  3. 前記軟磁性金属粉末粒子がナノ結晶を含む請求項1に記載の磁性体コア。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の磁性体コアを有するコイル部品。
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