JP7468949B2 - アクセル操作報知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセルペダルが踏み込まれていることを運転者に対して報知するシステムに関する。
車両を運転する際のブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違いを抑制するための技術として、車両の速度を検知する車速センサと、車速センサで検知された速度が予め設定された作動設定車速範囲内である場合に、進行方向に障害物があるかどうか検知する障害物検知センサと、障害物検知センサによって障害物があることが検知された場合に、乗員に対して注意喚起を行う車内警告装置と、障害物検知センサによって障害物があることが検知された場合に、車両の傾斜角を検知する傾斜センサと、傾斜センサによって検知された車両の傾斜角が所定の設定値より小さい場合に、アクセルの踏み込み量と踏み込み速度を検知するアクセルポジションセンサと、アクセルポジションセンサで検知されたアクセルの踏み込み量と踏み込み速度が所定の設定値の範囲内でない場合に、スロットル開度を小さくして急発進を防止するスロットル制御装置と、を備える急発進防止装置が知られている(特許文献1)。
特開2014-227877号公報
しかしながら、特許文献1の急発進防止装置では、アクセルポジションセンサに加えて車速センサや障害物検知センサなどが必要とされ、機構が複雑であるとともに、車体に予め組み込まれることが必要とされたり好ましかったりする機序が用いられているため、仕組みとして大掛かりになってしまう、という問題や、特に容易に後付けすることができないという点で汎用性が低い、という問題がある。
そこで本発明は、車両の運転者がアクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込むことを抑制することが可能であり、かつ、簡易に後付けで実装可能なアクセル操作報知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に備えられている電源供給部と電気的に接続する電源端子と内部電源とのうちの少なくとも一方を備える第1のボックスと、前記第1のボックスと電気的に接続して電源が供給されるとともに前記車両のアクセルペダルの近傍に設置される第2のボックスと、を有し、前記第2のボックスが、前記アクセルペダルの踏み込み操作量を検出するセンサ部を備え、前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちの少なくとも一方が、前記アクセルペダルが踏み込まれていることを前記車両の運転者に報知する出力部を備え、前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちのどちらか一方が、前記センサ部によって検出された前記アクセルペダルの踏み込み操作量に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み状態を判定するとともに前記判定の結果に応じて前記出力部に警報の出力を行わせる制御部を備え、前記制御部は前記出力部に、定期的に若しくは不定期に前記警報の出力の内容を変化させる、又は、前記アクセルペダルの踏み込みの変化に応じて前記警報の出力を行わせる、ことを特徴とするアクセル操作報知装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクセル操作報知装置において、前記第2のボックスが、前記アクセルペダルの踏み込み操作量を前記センサ部が適切に検出することができるように前記センサ部と前記アクセルペダルとの位置関係を確認するための位置決め部を備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のアクセル操作報知装置において、前記出力部として、音を発する音出力部と、発光したり文字や図形を表示したりする光出力部と、を備え、前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちの少なくとも一方に、前記音出力部と前記光出力部とのうちの少なくとも一方が備えられる、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載のアクセル操作報知装置において、前記第1のボックスまたは前記第2のボックスと通信可能な可搬型端末をさらに有し、前記可搬型端末に専用のアプリケーションが実装されることにより、前記可搬型端末が前記制御部と前記出力部とのうちの少なくとも一方として機能する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4に記載のアクセル操作報知装置において、前記車両のイグニッションスイッチのオン操作が行われてから1回目の前記アクセルペダルの踏み込みであるか否かによって前記警報の出力の内容を変化させる、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、車両のアクセルペダルの踏み込み操作量を検出するセンサ部および内部電源を備えるとともに前記アクセルペダルの近傍に設置されるボックスと、前記ボックスと通信可能な可搬型端末と、を有し、前記可搬型端末に専用のアプリケーションが実装されることにより、前記可搬型端末が、前記アクセルペダルが踏み込まれていることを前記車両の運転者に報知する出力部、および、前記センサ部によって検出された前記アクセルペダルの踏み込み操作量に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み状態を判定するとともに前記判定の結果に応じて前記出力部に警報の出力を行わせる制御部として機能し、前記制御部は前記出力部に、定期的に若しくは不定期に前記警報の出力の内容を変化させる、又は、前記アクセルペダルの踏み込みの変化に応じて前記警報の出力を行わせる、ことを特徴とするアクセル操作報知装置である。
請求項1に記載の発明によれば、運転者が、意図せずに、言い換えるとアクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込み続けることを警報の出力によって反射的に止めさせることができ、ペダルの踏み間違いによる急発進や急加速を抑制して運転者の意図しない急発進や急加速に起因する事故を防止することが可能となる。また、請求項1に記載の発明によれば、第1のボックスを設置するとともに第2のボックスをアクセルペダルの近傍に取り付けることによって使用することができ、アクセル操作報知装置を簡易に後付けで実装することが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、センサ部とアクセルペダルとの位置関係を確認しながら第2のボックスの取り付けを行うことができ、センサ部を作動させることなく第2のボックスの取り付け作業を容易に且つ的確に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、アクセルペダルが踏み込まれていることを音や光によって運転者に認識させて注意を促すことが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、可搬型端末の機能を利用して制御部や出力部が実現されるので、第1のボックスの構成を簡便にすることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、運転開始時のアクセルペダルの踏み込みに対しては強い警報の出力を行うようにすることにより、特に運転開始時におけるペダルの踏み間違いによる急発進や急加速を抑制して運転者の意図しない急発進や急加速に起因する事故を防止することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、運転者が、意図せずに、言い換えるとアクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込み続けることを警報の出力によって反射的に止めさせることができ、ペダルの踏み間違いによる急発進や急加速を抑制して運転者の意図しない急発進や急加速に起因する事故を防止することが可能となる。また、請求項6に記載の発明によれば、1つのボックスをアクセルペダルの近傍に取り付けるとともに可搬型端末の機能を利用することによって使用することができ、アクセル操作報知装置を簡易に後付けで実装することが可能である。
この発明の実施の形態1に係るアクセル操作報知装置の配置状態を示す図である。 図1に示すアクセル操作報知装置の概略構成ブロック図である。 位置決め部における発信部、受信部、および発光素子の配置の例を示す図である。 位置決め部を利用した第2のボックスの取り付けを説明する図である。 図1に示すアクセル操作報知装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るアクセル操作報知装置の配置状態を示す図である。 図6に示すアクセル操作報知装置の概略構成ブロック図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るアクセル操作報知装置1の配置状態を示す図であり、また、図2は、この発明の実施の形態1に係るアクセル操作報知装置1の概略構成ブロック図である。このアクセル操作報知装置1は、車両の運転者がアクセルペダル3をブレーキペダル4と間違えて踏み込むことを抑制するためのシステムであり、第1のボックス10と、該第1のボックス10と電気的に接続している第2のボックス20と、を有する。
実施の形態1に係るアクセル操作報知装置1は、車両に備えられている電源供給部としてのシガーソケット2と電気的に接続する電源端子としてのシガープラグ12を備える第1のボックス10と、第1のボックス10と電気的に接続して電源が供給されるとともに車両のアクセルペダル3の近傍に設置される第2のボックス20と、を有し、第2のボックス20が、アクセルペダル3の踏み込み操作量を検出するセンサ部21を備え、第1のボックス10が、アクセルペダル3が踏み込まれていることを車両の運転者に報知する出力部14と、センサ部21によって検出されたアクセルペダル3の踏み込み操作量に基づいてアクセルペダル3の踏み込み状態を判定するとともに判定の結果に応じて出力部14に警報の出力を行わせる制御部13を備える、ようにしている。
第1のボックス10は、該第1のボックス10の主要部分を構成する筐体である本体11と、シガープラグ12とを有するとともに、本体11に、制御部13と、出力部14とを備える(図2参照)。
第1のボックス10は、車両に備えられている電源供給部としてのシガーソケット2(尚、「シガレットライターソケット」、「アクセサリーソケット」、或いは「電源ソケット」などとも呼ばれる)に差し込まれて該シガーソケット2と電気的に接続する電源端子としてのシガープラグ12を有し、該シガープラグ12を介してシガーソケット2から電源が供給される。
第1のボックス10は、本体11から直接突出する態様で(言い換えると、本体11と一体の態様で)シガープラグ12が設けられて、該シガープラグ12が車両のシガーソケット2へと差し込まれることにより、シガーソケット2と電気的に接続するとともに、シガーソケット2に対して固定されて取り付けられる。
第1のボックス10は、あるいは、第1のボックス10の取り付け位置の自由度が増すように、本体11とシガープラグ12(別源すると、電源供給部)との間にケーブルが配設されて、シガープラグ12が車両のシガーソケット2へと差し込まれてシガーソケット2と電気的に接続した上で、本体11はシガーソケット2の場所と関係なく適当な場所に設置されて固定されるようにしてもよい。この場合、本体11は、例えば、ダッシュボードの上部の、運転中の運転者が視認し易い位置に設置されて固定されるようにしてもよい。
なお、本体11にUSB(Universal Serial Bus の略)端子が設けられるとともに、一端がシガープラグであり且つ他端がUSB端子であるケーブル(尚、「USBシガープラグコード」などとも呼ばれる)が、本体11とシガープラグ12との間に配設されるケーブルとして用いられるようにしてもよい。また、車両にUSB端子(尚、USBケーブルを含む)が備え付けられている場合には、両端がUSB端子であるUSBケーブルが、本体11と電源供給部との間に配設されるケーブルとして用いられるようにしてもよい。
あるいは、車両にAC100Vコンセントが備え付けられている場合には、本体11から突出するようにAC100Vプラグが設けられて、本体11のAC100Vプラグが車両のAC100Vコンセントに差し込まれてAC100Vコンセントと電気的に接続されるようにしてもよい。車両にAC100Vコンセントが備え付けられている場合には、また、一端がAC100Vプラグであり且つ他端が本体11と接続されている電源コードが、本体11と電源供給部との間に配設されるケーブルとして用いられるようにしてもよい。
なお、車両側の電源供給部は、上記に挙げたシガーソケット、USB端子、またはAC100Vコンセントに限られるものではなく、本体11に電源を供給し得る機序であればどのようなものであってもよい。また、第1のボックス10側の電源端子は、上記に挙げたシガープラグ、USB端子、またはAC100Vプラグに限られるものではなく、車両側の電源供給部と直接に若しくはケーブルを介して電気的に接続し得る機素であればどのようなものであってもよい。
制御部13は、マイクロコントローラなどから構成されるECU(Electronic Control Unit の略)に相当するものであり、内蔵の記憶部に格納されている所定のプログラムが実行されることによって動作するように構成される。
制御部13は、車両のアクセルペダル3の踏み込み状態を判定して出力部14を制御するためのタスク・プログラム群を備え、図に示す例では、アクセルペダル3の踏み込み状態を判定するための判定タスク13aと、音出力部141を制御するための音出力制御タスク13bと、光出力部142を制御するための光出力制御タスク13cと、を備える。
判定タスク13aは、第2のボックス20のセンサ部21から転送されるデータ信号に基づいて、センサ部21からアクセルペダル3までの距離の変化を検出して、アクセルペダル3が踏み込まれているか否かを判定する。
音出力制御タスク13bは、判定タスク13aの判定結果に基づいて、音出力部141に対して音出力の制御信号を出力する。
光出力制御タスク13cは、判定タスク13aの判定結果に基づいて、光出力部142に対して光出力の制御信号を出力する。
出力部14は、アクセルペダル3が踏み込まれていることを運転者に対して報知するための機序であり、音出力部141と光出力部142とから構成される。
音出力部141は、例えば圧電スピーカが用いられて構成され、制御部13の音出力制御タスク13bから転送される制御信号に応じて音を発したり沈黙したりするように構成される。音出力部141から出力される音は、特定の種類の音に限定されるものではなく、連続的なブザー音や断続的なブザー音でもよく、或いは、音声でもよい。なお、高周波側の音は聞きづらいことも考えられ、音出力部141から出力される音は、周波数が1kHz以下であることが好ましい。音出力部141から出力される音は、具体的には例えば、周波数が660Hz±30%の範囲内であることが好ましい。
光出力部142は、LED(Light Emitting Diode の略)などの発光素子が用いられて構成され、制御部13の光出力制御タスク13cから転送される制御信号に応じて点灯/点滅/消灯するように構成される。光出力部142は、単色で発光するように構成されてもよく、或いは、複数色で発光するように構成されてもよい。光出力部142は、また、単に発光するだけでなく、文字や図形を表示するように構成されてもよい。
光出力部142は、具体的には例えば、あくまで一例として挙げると、アクセルペダル3が踏み込まれていないときには例えば青色のように警報の意味合いの弱い色の光で点灯し、アクセルペダル3が踏み込まれているときには例えば赤色のように警報の意味合いの強い色の光で点灯したり点滅したりするようにしてもよい。
第2のボックス20は、第1のボックス10と電気的に接続される。第1のボックス10と第2のボックス20との間にケーブル19が配設され(図2参照)、該ケーブル19を介して、第1のボックス10から第2のボックス20に対して電力が供給され、また、相互に制御信号やデータ信号などが転送される。ケーブル19は、電力供給用のケーブルと信号伝送用のケーブルとから(即ち、複数のケーブルによって)構成されるようにしてもよい。図1に示す例では、ケーブル19は、車両のシガーソケット2に対して固定されて取り付けられる第1のボックス10と一端が接続し、中間部分が運転席足元のフロアマット5の裏面側を通り、他端がアクセルペダル3付近で出て第2のボックス20と接続する態様で、配設される。
なお、第2のボックス20は、ケーブル19を用いた有線給電だけでなく、ワイヤレス給電によって第1のボックス10から電源が供給されるようにしてもよい。この場合には、車両から電源が供給される第1のボックス10にワイヤレス給電の送電器(送電ユニット)が備えられるとともに、第2のボックス20にワイヤレス給電の受電器(受電ユニット)が備えられて、第1のボックス10から第2のボックス20へとワイヤレス給電が行われる。この場合には、また、第1のボックス10および第2のボックス20に無線通信部が備えられて、無線通信回線を介して相互に制御信号やデータ信号などが送受信される。
第2のボックス20は、アクセルペダル3の下方の、運転者からみてアクセルペダル3の後ろ側位置に(即ち、アクセルペダル3の足を載せる側とは反対側の位置に)、運転席側フロアマット5に対して固定されて取り付けられる。第2のボックス20は、運転席側フロアマット5に対して、例えば、両面テープによって固定されて取り付けられる。第2のボックス20は、あるいは、磁石によって車体に対して固定されて取り付けられるようにしてもよい。
第2のボックス20は、センサ部21と、位置決め部22とを備える(図2参照)。
センサ部21は、アクセルペダル3の位置、言い換えると、アクセルペダル3の踏み込みの程度(即ち、アクセルペダル3の踏み込み操作量)を検出する機序である。センサ部21は、距離計測が可能なセンサなどによって構成され、例えば、超音波素子(言い換えると、振動子)を備える超音波センサが用いられて構成され、或いは、投光部(言い換えると、発光素子)および受光部(言い換えると、受光素子)を備える赤外線センサやレーザセンサが用いられて構成される。
センサ部21は、発信部211および受信部212を有し、発信部211から超音波、赤外線、またはレーザ光などを送出するとともにその反射波を受信部212で受信してセンサ部21からアクセルペダル3の裏面(即ち、アクセルペダル3の足を載せる面とは反対側の面)までの距離を計測する。
センサ部21は、距離計測結果のデータ信号を第1のボックス10の制御部13に対して転送し、そして、第1のボックス10の制御部13の判定タスク13aは、センサ部21から転送されるデータ信号を用いて、センサ部21からアクセルペダル3までの距離の変化を検出する。
判定タスク13aが、センサ部21からアクセルペダル3までの距離の変化に基づいてアクセルペダル3が踏み込まれているか否かを判定するための閾値が設定されるようにしてもよい。例えば、センサ部21を備える第2のボックス20が車両に設置された時に、イグニッションスイッチのオン操作を行い、センサ部21で計測を実施し、ばらつきを考慮した値を閾値としてもよい。具体的には例えば、設置時の計測で距離L mm が計測された場合には、L×0.95で計算される値を閾値とし、この閾値を制御部13に内蔵の記憶部に保存するようにしてもよい。そして、判定タスク13aは、センサ部21からアクセルペダル3までの距離が閾値未満(または、以下)になった場合に、アクセルペダル3が踏み込まれていると判定する。
あるいは、センサ部21を備える第2のボックス20が車両に設置されて以降、イグニッションスイッチのオン操作が行われるたびにセンサ部21で計測を実施し、ばらつきを考慮した値を閾値としてもよい。具体的には例えば、距離L mm が計測された場合には、L×0.95で計算される値を閾値とし、この閾値を制御部13に内蔵の記憶部に保持するようにしてもよい。記憶部に保持される閾値の値は、イグニッションスイッチのオフ操作が行われる際に消去されたり(または、揮発したり)、イグニッションスイッチのオン操作が行われるたびに上書きされたりする。そして、判定タスク13aは、センサ部21からアクセルペダル3までの距離が閾値未満(または、以下)になった場合に、アクセルペダル3が踏み込まれていると判定する。イグニッションスイッチのオン操作が行われるたびに閾値の設定が実施されることにより、センサ部21などの経年変化に対応することができる。
なお、第2のボックス20が温度センサを備えるようにして、車内温度(特に、センサ部21の近傍の温度)が変化することによるセンサ部21の出力の変動幅(「温度ドリフト」とも呼ばれる)が補正されるようにしてもよい。
ここで、センサ部21については、発信部211から送出される超音波などをアクセルペダル3の裏面に確実に当てて反射させるとともに受信部212で受信して、センサ部21とアクセルペダル3との間の距離を計測することが必要である。そこで、図に示す第2のボックス20は、アクセルペダル3の踏み込み操作量を適切に検出することができるように該第2のボックスとアクセルペダル3との位置関係を確認するための位置決め部22を備えるようにしている。
位置決め部22は、第2のボックス20をアクセルペダル3に対して所定の位置関係で運転席側フロアマット5に取り付けるように位置決めを補助する仕組みとして機能する。なお、図に示す例では発信部211および受信部212を有するようにしているが、センサ部21として超音波センサが用いられて1つの超音波素子によって超音波の発信および受信が交互に行われる場合もあり、その場合には発信部211が1つの超音波素子に相当するものとして捉えればよい。
位置決め部22は、目視可能な光を発光する可視光LEDなどの発光素子221と、該発光素子221を点灯したり消灯したりするためのスイッチ222と、を有する。
発光素子221は、センサ部21の発信部211から送出される超音波などの送出方向、および、受信部212が受信する前記超音波などの反射波の進行方向に合わせて、可視光を送出する。
センサ部21の発信部211および受信部212と位置決め部22の発光素子221との間の位置関係は、特定の配置に限定されるものではなく、アクセルペダル3に対して発信部211および受信部212が適切な位置に配置されるように(特に、発信部211から送出される超音波や赤外線がアクセルペダル3の裏面に確実に当たるように)第2のボックス20の位置の調整を補助するのに好適であるように配置される。
例えば、発信部211、受信部212、および発光素子221が直線状に並べられた上で発光素子221が中央に配置されたり(図3(A)参照)端に配置されたり(同図(B)参照)するようにしてもよく、或いは、発信部211、受信部212、および発光素子221が三角形の各頂点位置に配置される(同図(C)参照)ようにしてもよい。
第2のボックス20に位置決め部22が備えられない場合には、第2のボックス20の取り付け段階では、センサ部21の発信部211から送出される超音波、赤外線、またはレーザ光などがアクセルペダル3の裏面に当たるか否かを確認することができない。このため、取り付け後にセンサ部21を作動させて確認する必要があり、超音波等がアクセルペダル3の裏面に当たっていない場合には取り付け位置を変更した上でセンサ部21をあらためて作動させて確認する必要がある。そして、センサ部21の作動と第2のボックス20の位置変更とを場合によっては複数回繰り返して行う可能性があり、多大な手間がかかって非常に煩わしい。
これに対して、第2のボックス20に位置決め部22が備えられることにより、第2のボックス20の取り付け段階で、センサ部21とアクセルペダル3との位置関係を、発光素子221から送出される可視光で確認することができるので、センサ部21を作動させることなく第2のボックス20の取り付け作業が容易に且つ的確に行われる(図4参照)。なお、取り付け作業終了後はスイッチ222を操作して発光素子221を消灯させて、取り付け作業時のみ発光素子221が点灯するようにしてもよい。
次に、このような構成のアクセル操作報知装置1の動作の例や作用などについて図5も参照して説明する。
まず、車両のイグニッションスイッチのオン操作が行われると(ステップS1)、シガーソケット2からシガープラグ12を介して電源が供給されて第1のボックス10および第2のボックス20の各部が起動し、センサ部21が、アクセルペダル3の踏み込み操作量の検出として、アクセルペダル3までの距離の計測を開始し、計測結果のデータ信号を制御部13へと転送する(ステップS2)。続いて、制御部13の判定タスク13aが、センサ部21から転送されるデータ信号に基づいて、センサ部21からアクセルペダル3までの距離の変化を計算して、アクセルペダル3が踏み込まれているか否かを判定する(ステップS3)。
制御部13の判定タスク13aは、センサ部21からアクセルペダル3までの距離が変化しておらず、アクセルペダル3が踏み込まれていないと判定した場合には(ステップS3:No)、処理の進行をステップS2の処理へと戻す。
一方、制御部13の判定タスク13aは、センサ部21からアクセルペダル3までの距離が減少しており、アクセルペダル3が踏み込まれていると判定した場合には(ステップS3:Yes)、その判定結果を音出力制御タスク13bおよび光出力制御タスク13cへと伝達する。続いて、音出力制御タスク13bが、音出力部141に対して発音する制御信号を出力し、また、光出力制御タスク13cが、光出力部142に対して発光する制御信号を出力する。
音出力部141は、音出力制御タスク13bから出力された制御信号の入力を受け、音を発する。また、光出力部142は、光出力制御タスク13cから出力された制御信号の入力を受け、点灯したり点滅したりする。
音出力部141から音が出力されたり光出力部142から光が出力されたりすることにより、アクセルペダル3が踏み込まれていることを運転者に強く認識させて注意を促すことができる。そして、運転者は、意図せずにアクセルペダル3を踏み込んでいる場合には、音出力部141や光出力部142からの出力(言い換えると、警報)に応じてアクセルペダル3の踏み込みを止めることができる。
音出力部141からの音の出力や光出力部142からの光の出力(音や光の出力のことを「警報の出力」という)の仕方は、種々の仕法が考えられる。例えば、下記のような警報の出力の仕法が考えられる。
ア)運転開始時と運転中とで警報の出力の内容を変化させる。
イグニッションスイッチのオン操作が行われてから1回目のアクセルペダル3の踏み込み(「運転開始踏み込み」と呼ぶ)に対しては強い警報の出力を行い、一方で、例えば赤信号での停止に伴う2回目以降のアクセルペダル3の踏み込み(「運転中踏み込み」と呼ぶ)に対しては運転開始踏み込みよりも弱い警報の出力を行う。
この場合には、制御部13は、イグニッションスイッチのオン操作が行われるたびにリセットされて、アクセルペダル3の踏み込み操作が行われた回数を計数するカウンタ機能を備え、アクセルペダル3が踏み込まれていると判定タスク13aが判定した場合に(ステップS3:Yes)、イグニッションスイッチのオン操作が行われてから1回目のアクセルペダル3の踏み込み(即ち、運転開始踏み込み)であるのか2回目以降のアクセルペダル3の踏み込み(即ち、運転中踏み込み)であるのかを判断する(ステップS4)。
そして、制御部13が運転開始踏み込みであると判断した場合には(ステップS4:Yes)、強い警報の出力として、音出力部141が大きめの音を出力するとともに、光出力部142が例えば赤色のように警報の意味合いの強い色の光で点灯したり点滅したりする(ステップS5)。
一方で、制御部13が運転開始踏み込みではない(即ち、運転中踏み込みである)と判断した場合には(ステップS4:No)、弱い警報の出力として、音出力部141が小さめの音を出力するとともに、光出力部142が例えば青色のように警報の意味合いの弱い色の光で点灯したり点滅したりする。
あるいは、運転開始踏み込みである場合に(ステップS4:Yes)強い警報の出力として音出力部141が大きめの音を出力し(光出力部142は無灯)、一方で、運転中踏み込みである場合に(ステップS4:No)弱い警報の出力として光出力部142が例えば青色のように警報の意味合いの弱い色の光で点灯したり点滅したりする(音出力部141は無音)ようにしてもよい。
イ)定期的に若しくは不定期で警報の出力の内容を変化させる。
例えば赤信号で停止した後に青信号で発進する際にアクセルペダル3が踏み込まれるたびに警報の出力(即ち、ステップS4における“No”に対応する警報の出力であり、運転中踏み込みに対する弱い警報の出力)が行われる。このとき、警報の出力の内容が一定であると運転者が警報の出力に慣れてしまうことも考えられるので、運転中踏み込みに対する弱い警報の出力について、運転者の警報慣れを防ぐため、通常は基本の警報の出力を行い、定期的に若しくは不定期で注意喚起の警報の出力を行う。
この場合には、制御部13は、イグニッションスイッチのオン操作が行われたり注意喚起の警報を出力したりしてからの経過時間を計測するタイマー機能を備え、運転開始踏み込みではない(即ち、運転中踏み込みである)と判断した場合に(ステップS4:No)、イグニッションスイッチのオン操作が行われてから、または注意喚起の警報の出力を前回行ってから、所定の時間が経過しているか否かを判断する(ステップS6)。
そして、制御部13が所定の時間が経過していないと判断した場合には(ステップS6:No)、基本の警報の出力として、音出力部141が小さめの音を出力するとともに光出力部142が例えば青色のように警報の意味合いの弱い色の光で点灯したり点滅したりする(ステップS7)。そして、制御部13は、処理の進行をステップS2の処理へと戻す。
一方で、制御部13が所定の時間が経過していると判断した場合には(ステップS6:Yes)、注意喚起の警報の出力として、音出力部141が大きめの音を出力するとともに光出力部142が例えば赤色のように警報の意味合いの強い色の光で点灯したり点滅したりする(ステップS8)。そして、制御部13は、タイマーをリセットした上で、処理の進行をステップS2の処理へと戻す。
不定期で警報の出力の内容を変化させる場合には、制御部13は、擬似乱数列を生成する機能を備え、生成した乱数列が予め定められた条件(例えば、所定の値よりも大きい、所定の値の範囲に含まれている、所定の値の倍数である、など)を満たしているか否かを判断するようにしてもよい。そして、制御部13が、運転開始踏み込みではない(即ち、運転中踏み込みである)と判断した場合に(ステップS4:No)、乱数を生成し、生成した乱数が予め定められた条件を満たしていない場合には基本の警報の出力が行われ、生成した乱数が予め定められた条件を満たしている場合には注意喚起の警報の出力が行われるようにしてもよい。
ウ)アクセルペダル3の踏み込みの変化に応じて警報の出力を行う。
アクセルペダル3の踏み込みが緩められている状況から一転してアクセルペダル3が急激に踏み込まれたときに、言い換えると、アクセルペダル3の踏み込み操作量が減少している状況から一転して踏み込み操作量が急激に増加したときに、警告的な警報の出力を行う。
この場合には、制御部13は、センサ部21から転送されるデータ信号に基づいてアクセルペダル3の踏み込みの程度の変化を検知する回路を備え、アクセルペダル3の踏み込みが次第に緩められている状態からアクセルペダル3が急激に踏み込まれたこと(「アクセル急操作」と呼ぶ)を検知する。そして、制御部13がアクセル急操作であると判定した場合に、警告的な警報の出力として、音出力部141が大きい音を出力するとともに光出力部142が例えば赤色のように警報の意味合いの強い色の光で点灯したり点滅したりする。
警報の出力は、アクセルペダル3の踏み込みが維持されている間は継続して行われるようにしてもよく、或いは、アクセルペダル3の踏み込みが維持されたままで所定の時間が経過したときに終了したり内容を変更したりするようにしてもよい。例えば、アクセルペダル3の踏み込みが維持されたままで所定の時間(例えば、5~10秒程度)が経過したときには、音出力部141が音の出力を止め、光出力部142が例えば青色のように警報の意味合いの弱い色の光で点滅するようにしてもよい。アクセルペダル3の踏み込みが維持されたままで所定の時間が経過した場合には警報の出力を控えめにすることにより、例えば赤信号で停止した後に青信号で発進する際にアクセルペダル3が踏み込まれるたびに行われる警報の出力(即ち、ステップS4における“No”に対応する警報の出力であり、運転中踏み込みに対する弱い警報の出力)を一層強調することができ、また、運転中の騒がしさを抑制することができる。
この実施の形態に係るアクセル操作報知装置1によれば、運転者が、意図せずに、言い換えるとアクセルペダル3をブレーキペダル4と間違えて踏み込み続けることを警報の出力によって反射的に止めさせることができ、ペダルの踏み間違いによる急発進や急加速を抑制して運転者の意図しない急発進や急加速に起因する事故を防止することが可能となり、延いては安全性を向上させることが可能となる。
また、この実施の形態に係るアクセル操作報知装置1は、第1のボックス10を車両のシガーソケット2と接続させて設置するとともに第2のボックス20を運転席側フロアマット5へと取り付けることによって使用することができ、簡易に後付けで実装することが可能である。
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2に係るアクセル操作報知装置1の配置状態を示す図であり、また、図7は、この発明の実施の形態2に係るアクセル操作報知装置1の概略構成ブロック図である。この実施の形態では、第1のボックス10および第2のボックス20に加えて可搬型端末30が利用される点が実施の形態1とは異なり、実施の形態1と同等の構成については同一符号を付することでその説明を省略する。
可搬型端末30としては、例えば、液晶画面やスピーカを有するとともに通信機能およびアプリケーション処理機能を備えるスマートフォン(多機能携帯端末)やタブレット端末などが用いられ得る。
可搬型端末30は、専用のアプリケーションが実装されることにより、第2のボックス20のセンサ部21と通信可能であるように構成されるとともに、制御部13、音出力部141、および光出力部142のうちの少なくとも1つとして機能するように構成される。
図7に示す例では、可搬型端末30において専用のアプリが起動することにより、可搬型端末30が第2のボックス20のセンサ部21と通信可能になるとともに、制御部13、音出力部141、および光出力部142に相当する機能が可搬型端末30において実現される。具体的には、可搬型端末30の通信機能31が利用されてセンサ部21と通信可能になるとともに、アプリの動作として制御部13の判定タスク13a、音出力制御タスク13b、および光出力制御タスク13cに相当する機能が実現される。また、可搬型端末30のスピーカ32が音出力部141として機能するとともに液晶画面33が光出力部142として機能する。
可搬型端末30とセンサ部21との間の通信は、無線通信により行われるようにしてもよく、或いは、有線通信により行われるようにしてもよい。図7に示す例では、可搬型端末30とセンサ部21との間の通信は、無線通信を介して行われるようにしている。
可搬型端末30が無線通信を行う場合には、第2のボックス20が無線通信機能を備えて可搬型端末30と第2のボックス20との間で無線通信が行われて可搬型端末30とセンサ部21とが通信するようにしてもよく、或いは、第1のボックス10が無線通信機能(無線通信部15)を備えて可搬型端末30と第1のボックス10との間で無線通信が行われるとともに第1のボックス10およびケーブル19を経由して可搬型端末30とセンサ部21とが通信するようにしてもよい(図7参照)。
また、可搬型端末30が有線通信を行う場合には、可搬型端末30と第2のボックス20とが通信用ケーブル(信号伝送用ケーブル)によって接続されて可搬型端末30とセンサ部21とが通信するようにしてもよく、或いは、可搬型端末30と第1のボックス10とが通信用ケーブル(信号伝送用ケーブル)によって接続されて第1のボックス10およびケーブル19を経由して可搬型端末30とセンサ部21とが通信するようにしてもよい。
この実施の形態に係るアクセル操作報知装置1によれば、実施の形態1に係るアクセル操作報知装置1の作用効果に加え、可搬型端末30の機能を利用して制御部13および出力部14が実現されるので、第1のボックス10の構成を簡便にすることが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態1では制御部13が第1のボックス10に備えられるようにしているが、制御部13が第2のボックス20に備えられるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1では出力部14が音出力部141と光出力部142とから構成されるようにしているが、出力部14が音出力部141のみから構成されたり光出力部142のみから構成されたりするようにしてもよい。また、上記の実施の形態1では出力部14としての音出力部141と光出力部142とがどちらも第1のボックス10に備えられるようにしているが、音出力部141と光出力部142とのうちの少なくとも一方が第2のボックス20に備えられるようにしてもよく、また、音出力部141や光出力部142が第1のボックス10と第2のボックス20との両方に備えられるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1では第2のボックス20が位置決め部22を備えるようにしているが、位置決め部22は本発明において必須の構成ではなく、第2のボックス20が位置決め部22を備えないようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1ではセンサ部21がアクセルペダル3の裏面までの距離を計測するようにしているが、センサ部21は、アクセルペダル3の位置、言い換えると、アクセルペダル3の踏み込みの程度(即ち、アクセルペダル3の踏み込み操作量)を検出し得る機序であればどのようなものであってもよく、距離計測が可能なセンサには限られない。センサ部21として、例えば加速度センサが用いられるようにしてもよい。この場合、センサ部21としての加速度センサは、例えば、アクセルペダル3の裏面に両面テープによって固定されて取り付けられるようにしてもよい。この場合には、第1のボックス10と第2のボックス20とがケーブル19によって電気的に接続されるようにするとケーブル19がアクセルペダル3の動きの障害になったり断線してしまったりすることも考えられるため、第1のボックス10と第2のボックス20とがワイヤレスで電気的に接続されることが好ましい。この場合には、また、アクセルペダル3の踏み込みの変化に応じて警報の出力を行う際には、アクセルペダル3の踏み込み操作量が急激に増加すると加速度の急激な増加を加速度センサが検知するので、制御部13は、センサ部21から転送される加速度に関するデータ信号に基づいて、アクセル急操作であると判定する。
また、上記の実施の形態1では第1のボックス10が車両の電源供給部と電気的に接続する電源端子を備えるようにしているが、第1のボックス10が電池を備えるようにしてもよい。この場合、第1のボックス10に備えられる電池は、必要に応じて、車両から電源の供給を受けて充電可能であるように構成されてもよい。つまり、第1のボックス10は、外部電源(即ち、車両に備えられる電源供給部)から電源が供給されるように、または、内部電源(即ち、充電不能電池、充電可能電池)を備えるように、構成される。なお、電池の残量をチェックするバッテリーチェッカーに相当する機能を備え、電池の残量が少なくなった時に出力部14から警報が発せられるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1の動作の例では警報の出力の内容を変化させるようにしているが、警報の出力の内容は一定で変化しないようにしてもよい。具体的には、運転開始踏み込みであるか否かを判定して強い警報の出力と弱い警報の出力とを選択する(ステップS4)ことは本発明において必須の構成ではなく、また、定期的に若しくは不定期で基本の警報の出力と注意喚起の警報の出力とを使い分ける(ステップS6)ことは本発明において必須の構成ではなく、さらに、アクセルペダル3の踏み込みの変化に応じて警告的な警報の出力を行うことは本発明において必須の構成ではない。したがって、例えば、アクセルペダル3が踏み込まれるたびに警報の出力として音出力部141が音を出力するとともに光出力部142が赤色に点灯し、アクセルペダル3の踏み込みが解除されたり所定の時間が経過したりしたときに音出力部141が音の出力を止めるとともに光出力部142が青色に点滅するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態2では例えばスマートフォンのような汎用的な可搬型端末30に専用のアプリケーションが実装されて用いられるようにしているが、汎用的な可搬型端末30の代わりに専用器が用いられて、専用器に所定のアプリケーションが実装(言い換えると、予め格納されたプログラムが実行)されることによって制御部13、音出力部141、および光出力部142のうちの少なくとも1つが実現されるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態2では上記の実施の形態1と同様に第2のボックス20は第1のボックス10から電源が供給されるようにしているが、第2のボックス20がセンサ部21に加えて電池を備えるようにしてもよい。この場合さらに、出力部14に相当する機能が可搬型端末30において実現されるとともに、制御部13が第2のボックス20に備えられたり制御部13に相当する機能が可搬型端末30において実現されたりするようにすることにより、第1のボックス10を有しない構成とするようにしてもよい。つまり、この発明に係るアクセル操作報知装置は、車両のアクセルペダル3の踏み込み操作量を検出するセンサ部21および内部電源を備えるとともにアクセルペダル3の近傍に設置される第2のボックス20と、第2のボックス20と通信可能な可搬型端末30と、を有し、可搬型端末30に専用のアプリケーションが実装されることにより、可搬型端末30が、アクセルペダル3が踏み込まれていることを車両の運転者に報知する出力部14、および、センサ部21によって検出されたアクセルペダル3の踏み込み操作量に基づいてアクセルペダル3の踏み込み状態を判定するとともに前記判定の結果に応じて出力部14に警報の出力を行わせる制御部13として機能するように構成されてもよい。
1 アクセル操作報知装置
2 シガーソケット
3 アクセルペダル
4 ブレーキペダル
5 運転席側フロアマット
10 第1のボックス
11 本体
12 シガープラグ
13 制御部
13a 判定タスク
13b 音出力制御タスク
13c 光出力制御タスク
14 出力部
141 音出力部
142 光出力部
15 無線通信部
19 ケーブル
20 第2のボックス
21 センサ部
211 発信部
212 受信部
22 位置決め部
221 発光素子
222 スイッチ
30 可搬型端末
31 通信機能
32 スピーカ
33 液晶画面

Claims (6)

  1. 車両に備えられている電源供給部と電気的に接続する電源端子と内部電源とのうちの少なくとも一方を備える第1のボックスと、
    前記第1のボックスと電気的に接続して電源が供給されるとともに前記車両のアクセルペダルの近傍に設置される第2のボックスと、を有し、
    前記第2のボックスが、前記アクセルペダルの踏み込み操作量を検出するセンサ部を備え、
    前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちの少なくとも一方が、前記アクセルペダルが踏み込まれていることを前記車両の運転者に報知する出力部を備え、
    前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちのどちらか一方が、前記センサ部によって検出された前記アクセルペダルの踏み込み操作量に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み状態を判定するとともに前記判定の結果に応じて前記出力部に警報の出力を行わせる制御部を備え、
    前記制御部は前記出力部に、定期的に若しくは不定期に前記警報の出力の内容を変化させる、又は、前記アクセルペダルの踏み込みの変化に応じて前記警報の出力を行わせる、ことを特徴とするアクセル操作報知装置。
  2. 前記第2のボックスが、前記アクセルペダルの踏み込み操作量を前記センサ部が適切に検出することができるように前記センサ部と前記アクセルペダルとの位置関係を確認するための位置決め部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセル操作報知装置。
  3. 前記出力部として、音を発する音出力部と、発光したり文字や図形を表示したりする光出力部と、を備え、
    前記第1のボックスと前記第2のボックスとのうちの少なくとも一方に、前記音出力部と前記光出力部とのうちの少なくとも一方が備えられる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセル操作報知装置。
  4. 前記第1のボックスまたは前記第2のボックスと通信可能な可搬型端末をさらに有し、
    前記可搬型端末に専用のアプリケーションが実装されることにより、
    前記可搬型端末が前記制御部と前記出力部とのうちの少なくとも一方として機能する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセル操作報知装置。
  5. 前記車両のイグニッションスイッチのオン操作が行われてから1回目の前記アクセルペダルの踏み込みであるか否かによって前記警報の出力の内容を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載のアクセル操作報知装置。
  6. 車両のアクセルペダルの踏み込み操作量を検出するセンサ部および内部電源を備えるとともに前記アクセルペダルの近傍に設置されるボックスと、
    前記ボックスと通信可能な可搬型端末と、を有し、
    前記可搬型端末に専用のアプリケーションが実装されることにより、
    前記可搬型端末が、前記アクセルペダルが踏み込まれていることを前記車両の運転者に報知する出力部、および、前記センサ部によって検出された前記アクセルペダルの踏み込み操作量に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み状態を判定するとともに前記判定の結果に応じて前記出力部に警報の出力を行わせる制御部として機能し、
    前記制御部は前記出力部に、定期的に若しくは不定期に前記警報の出力の内容を変化させる、又は、前記アクセルペダルの踏み込みの変化に応じて前記警報の出力を行わせる、ことを特徴とするアクセル操作報知装置。
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