JP7467896B2 - 眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 - Google Patents
眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7467896B2 JP7467896B2 JP2019218391A JP2019218391A JP7467896B2 JP 7467896 B2 JP7467896 B2 JP 7467896B2 JP 2019218391 A JP2019218391 A JP 2019218391A JP 2019218391 A JP2019218391 A JP 2019218391A JP 7467896 B2 JP7467896 B2 JP 7467896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- eyeglass
- abbe number
- processing
- eyeglass lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims description 210
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 21
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 168
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 71
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 67
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 claims description 16
- 238000004441 surface measurement Methods 0.000 claims description 8
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 43
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 38
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 27
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 27
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 16
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 14
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 14
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 13
- 230000008569 process Effects 0.000 description 12
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 11
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 7
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 6
- 230000004044 response Effects 0.000 description 6
- MDNWOSOZYLHTCG-UHFFFAOYSA-N Dichlorophen Chemical compound OC1=CC=C(Cl)C=C1CC1=CC(Cl)=CC=C1O MDNWOSOZYLHTCG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 230000004075 alteration Effects 0.000 description 3
- 238000013461 design Methods 0.000 description 3
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 3
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 3
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 2
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 2
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000010421 standard material Substances 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Description
本開示の実施形態に関わる眼鏡枠形状測定装置の概要を説明する。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用されうる。
従来、眼鏡レンズとしては標準的にガラスが用いられてきたが、最近ではプラスチックが多く用いられている。眼鏡レンズにおけるプラスチック材質には、高屈折プラスチック、ポリカーボネイト、トライベックス、ウレタン、等の種類が存在している。なお、眼鏡レンズの材質の違いは、眼鏡レンズを作製するために用いる原料の違いにより決定される。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、アッベ数取得手段(例えば、制御部80)を備える。アッベ数取得手段は、眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数を取得する。例えば、眼鏡レンズのアッベ数は、眼鏡レンズの色収差の程度を示す指標として利用される値である。一例として、眼鏡レンズのアッベ数が大きいほど、眼鏡レンズの色収差は小さく、物の輪郭が鮮明に見える。また、一例として、眼鏡レンズのアッベ数が小さいほど、眼鏡レンズの色収差は大きく、物の輪郭がにじむように見える。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、屈折率取得手段(例えば、制御部80)を備える。屈折率取得手段は、眼鏡レンズの屈折率を取得する。例えば、眼鏡レンズの屈折率は、眼鏡レンズの厚みを示す指標として利用される値である。例えば、眼鏡レンズの屈折率が大きいほど眼鏡レンズは薄く、眼鏡レンズの屈折率が小さいほど眼鏡レンズは厚くなる。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、レンズ面情報取得手段(例えば、制御部80)を備える。レンズ面情報取得手段は、眼鏡レンズのレンズ面に関するレンズ面情報を取得する。例えば、眼鏡レンズのレンズ面情報は、眼鏡レンズの前面(表面)または後面(裏面)の少なくともいずれかの面に関する情報であればよい。一例として、眼鏡レンズの前面に関する情報は、眼鏡レンズの前面における、曲率、曲率半径、カーブ値、コバ位置、等の少なくともいずれかを含んでいてもよい。また、一例として、眼鏡レンズの後面に関する情報は、眼鏡レンズの後面における、曲率、曲率半径、カーブ値、コバ位置、等の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、レンズ厚情報取得手段(例えば、制御部80)を備える。レンズ厚情報取得手段は、眼鏡レンズの厚みに関するレンズ厚情報を取得する。一例として、眼鏡レンズのレンズ厚情報は、眼鏡レンズの前面におけるコバ位置、眼鏡レンズの後面におけるコバ位置、眼鏡レンズのコバ厚、等の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、材質情報取得手段(例えば、制御部80)を備える。材質情報取得手段は、アッベ数取得手段により取得されたアッベ数に基づいて、眼鏡レンズの材質に関する材質情報を取得する。例えば、眼鏡レンズの材質情報は、高屈折プラスチック、ポリカーボネイト、トライベックス、ウレタン、ガラス、等の情報であってもよい。例えば、眼鏡レンズの材質によってアッベ数は様々であり、眼鏡レンズの材質をアッベ数から特定することで、操作者の手間や誤入力の発生を抑えることができる。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、出力手段(例えば、制御部80)を備える。出力手段は、眼鏡レンズの材質情報を出力する。つまり、出力手段は、材質情報取得手段により取得された材質情報を出力する。例えば、出力手段は、眼鏡レンズの材質情報を、表示手段(例えば、モニタ5)への表示による出力、音声ガイドの発生による出力、メモリやサーバ等への送信による出力、プリンタ等への印刷による出力、等の少なくともいずれかによって出力してもよい。
本実施形態の眼鏡レンズ周縁加工用装置は、加工制御データ取得手段(例えば、制御部80)を備える。加工制御データ取得手段は、眼鏡レンズの少なくとも材質情報に基づいて、眼鏡レンズの周縁を加工するための加工制御データを取得する。もちろん、加工制御データ取得手段は、眼鏡レンズの材質情報とともに、レンズ面情報、レンズ厚情報、眼鏡レンズの玉型に関する玉型情報、眼鏡レンズのレイアウトに関するレイアウト情報、等の少なくともいずれかの情報に基づいて、加工制御データを取得してもよい。
本実施形態における眼鏡レンズ周縁加工用装置の一実施例について、眼鏡レンズの周縁を加工する眼鏡レンズ周縁加工装置(以下、加工装置)を例に挙げて説明する。本実施例では、加工装置1の左右方向をX方向、上下方向(鉛直方向)をY方向、前後方向をZ方向、として表す。
図2はレンズ加工機構部10の概略図である。レンズ加工機構部10は、ベース2に取り付けられており、筐体3の内部に配置される。例えば、レンズ加工機構部10は、砥石群100、キャリッジ部200、レンズ形状測定ユニット400、レンズ加工ユニット500、等を備える。
例えば、砥石群100は、プラスチック用の粗砥石100a、高カーブレンズの仕上げ用砥石100b、平鏡面仕上げ用砥石100c、ヤゲン加工用及び平加工用の仕上げ砥石100d、ガラス用の粗砥石100e、等を備える。砥石群100は、砥石回転軸101に取り付けられている。砥石回転軸101は、モータ102により回転される。後述するレンズチャック軸202に挟持されたレンズの周縁は、モータ102の駆動により回転する砥石群100に圧接されることで加工される。
例えば、キャリッジ部200は、キャリッジ201、レンズチャック軸202、移動支基203、モータ(モータ210及び220)、等を備える。キャリッジ201は、レンズチャック軸(レンズ回転軸)202を保持する。キャリッジ201は、左腕201Lと右腕201Rからなる。レンズチャック軸202は、レンズを保持する。レンズチャック軸202は、左チャック軸202L及び右チャック軸202Rからなる。
図3は、レンズ形状測定ユニット400の概略図である。例えば、レンズ形状測定ユニット400は、測定子410、センサ401、センサ402、等を備える。測定子410は、測定子411と測定子412を有する。測定子411は、レンズの前面に接触される。測定子412は円筒状であり、その底面412aがレンズの後面に接触され、その側面412bがレンズの周縁に接触される。センサ401は、アーム403と支柱404を介して、測定子410及び測定子412のX軸方向の移動位置を検知する。センサ402は、アーム403と支柱404を介して、測定子412の後方向(すなわち、測定子412がレンズチャック軸202から離れる方向)の移動位置を検知する。
レンズ加工ユニット500は、レンズに穴加工、溝掘加工、及び面取加工の少なくともいずれかを施す際に用いる。レンズ加工ユニット500には、レンズに穴加工を施す加工具としてのエンドミルと、レンズに溝掘りを施す加工具としての溝掘カッターと、レンズに面取りを施す加工具としての面取砥石と、が備えられてもよい。なお、レンズ加工ユニットの詳細な構成については、例えば、特開2017-177234号公報を参照されたい。
眼鏡枠形状測定ユニット20は、眼鏡フレームのリムに測定子を接触させて移動させることで、レンズLEの玉型形状(この場合は、リムの内形形状)を測定する接触式の構成を備えてもよい(詳細は、例えば、特開2014-52222号公報を参照)。また、眼鏡枠形状測定ユニット20は、眼鏡フレームのリムを撮像することで、玉型形状を測定する非接触式の構成を備えてもよい(詳細は、例えば、国際公開2019/026416号公報を参照)。なお、眼鏡枠形状測定ユニット20は、接触式の構成と、非接触式の構成と、のいずれか一方の構成を備えてもよいし、双方の構成を備えてもよい。
図4は、ブロッカーユニット30の概略図である。例えば、ブロッカーユニット30は、レンズ支持機構40、カップ取付機構50、レンズ測定機構60、等を備える。レンズ支持機構40は、レンズLEの前面を上にして、レンズLEを載置するために用いる。カップ取付機構50は、レンズLEの前面に加工冶具(カップCU)を固定するために用いる。レンズ測定機構60は、レンズLEの光学特性を測定するために用いる。
例えば、レンズ支持機構40は、円筒ベース41、保護カバー42、支持ピン43、等を備える。円筒ベース41上には、保護カバー42が設置される。円筒ベース41内には、後述の指標板67等が配置される。保護カバー42上には、カップCUを取り付ける基準軸L1(光軸L1)を中心に、3つの支持ピン43が、等距離かつ等角度で配置される。支持ピン43は、レンズLEの後面に当接することで、レンズLEを保持する。
例えば、カップ取付機構50は、移動支基51、支持アーム52、移動アーム53、シャフト54、カップ装着部55、等を備える。円筒ベース41には2本の支柱56が固定され、支柱56はその上端でブロック57を支える。支柱56には、移動アーム53が一体的に設けられた移動支基51が、上下方向に移動可能に取り付けられる。移動支基51の内部には、移動支基51を常時上方向に付勢するための図示なきバネが配置される。移動アーム53は、移動支基51の前方に延びるように、移動支基51に取り付けられる。移動アーム53にはシャフト54が取り付けられる。シャフト54の軸は、光軸L1に対して左右の直交方向に延びる軸N1と同軸である。移動アーム53は支持アーム52を保持し、支持アーム52はカップ装着部55を支持する。支持アーム52は、シャフト54(すなわち、軸N1)を中心として、カップ装着部55が前側(操作者側)を向く方向と、下側に向く方向と、に回転可能となっている。支持アーム52には、操作者が支持アーム52を回転させるためのレバー58が固定される。シャフト54には、カップ装着部55が下方向から前方向を向くように付勢力を与える図示なきコイルバネが設けられる。操作者がレバー58を操作していない状態では、カップ装着部55が常に前方向を向くようになっている。カップ装着部55には、レンズLEをレンズチャック軸202に挟持させるための治具であるカップCUが装着される。
図5は、レンズ測定機構60の概略図である。レンズ測定機構60は、レンズLEの光学特性を取得するための測定光学系と、レンズLEの光学特性とは異なる情報(例えば、レンズLEの外形形状、レンズLEに付された印点、レンズLEに形成された隠しマーク、等)を取得するための測定光学系と、を兼ねている。なお、レンズLEの光学特性を取得するための測定光学系と、レンズLEの光学特性とは異なる情報を取得するための測定光学系と、を別に設ける構成としてもよい。
図6は、加工装置1の制御系を示す図である。例えば、制御部80には、モニタ5、スイッチ部6、光源64、各エンコーダ、各モータ(モータ102、210、110、230、240、305、321、416F、等)、各撮像素子(撮像素子68、撮像素子72、等)不揮発性メモリ85(以下、メモリ85)、等が電気的に接続されている。
本実施例における加工装置1は、レンズLEのアッベ数に基づいて、レンズLEの材質を特定することができる。また、本実施例における加工装置1は、レンズLEのアッベ数と屈折率とに基づいて、レンズLEの材質を特定することができる。以下、レンズLEの材質の特定について説明する。
まず、レンズLEのアッベ数からレンズLEの材質を特定する場合について説明する。
操作者は、ブロッカーユニット30が備えるレンズ支持機構40に、レンズLEを保持させる。操作者は、支持ピン43にレンズLEを載置し、支持ピン43の先端とレンズLEの後面とを当接させる。
制御部80は、レンズLEのアッベ数νに基づいて、レンズLEの材質を特定する。例えば、制御部80は、メモリ85に記憶されたテーブルを用いて、レンズLEの材質を特定する。なお、このようなテーブルは、実験やシミュレーションにより、レンズのアッベ数νと、レンズの材質と、を予め対応付けることで作成されてもよい。
次に、レンズLEのアッベ数と屈折率からレンズLEの材質を特定する場合について説明する。
操作者は、前述のように、支持ピン43にレンズLEを載置し、レンズLEを位置合わせした後、レンズLEのアッベ数の測定を開始するためのスイッチを選択する。制御部80は、スイッチ部6からの入力信号に応じて、フィルタ73を光軸L3上に挿入し、F線、D線、及びC線、の各屈折力に基づいて、レンズLEのアッベ数νを取得する。さらに、制御部80は、フィルタ73を光軸L3上から退避させ、レンズLEの光学特性(例えば、レンズLEの屈折力D’v)を取得する。
操作者は、キャリッジ部200が備えるレンズチャック軸202に、レンズLEを挟持させる。操作者は、レンズLEに固定したカップCUを、左チャック軸202Lに設けられた図示なきカップホルダに取り付ける。また、操作者は、スイッチ部6を操作し、レンズLEを挟持するためのスイッチを選択する。制御部80は、スイッチ部6からの入力信号に応じ、右チャック軸202RをX軸方向へ移動させる。これによって、レンズLEが、レンズチャック軸202に所定の状態で挟持される。
制御部80は、レンズLEのアッベ数ν及び屈折率nに基づいて、レンズLEの材質を特定する。一例として、制御部80は、レンズLEのアッベ数νが41であったとき、レンズLEの材質がガラスBであるか、あるいは高屈折プラスチックCであるか、を特定することは難しい。しかし、制御部80は、そのレンズLEの屈折率nが1.70であれば、レンズLEの材質をガラスBと特定し、そのレンズLEの屈折率nが1.60であれば、レンズLEの材質を高屈折プラスチックCと特定することができる。
操作者は、眼鏡フレームのリムの内形形状を、レンズLEの玉型形状として測定する。この場合、操作者は、眼鏡枠形状測定ユニット20に、眼鏡フレームを保持させる。制御部80は、眼鏡フレームのリムに測定子を接触させ、眼鏡フレームのリムの内形形状を測定する。これによって、制御部80は、眼鏡フレームのリムの内形形状を取得する。
操作者は、レンズLEの加工条件と、レンズLEのレイアウトデータと、を設定する。操作者は、スイッチ部6を操作し、レンズLEの加工条件として、レンズLEに対するカップCUの取付位置(例えば、レンズLEの光学中心位置、レンズLEの玉型形状における幾何学中心位置、等)、面取加工や鏡面加工の有無、等を入力する。また、操作者は、スイッチ部6を操作し、レンズLEのレイアウトデータとして、レンズLEの玉型形状とレンズLEの光学中心との位置関係、眼鏡装用者の瞳孔間距離、眼鏡装用者の乱視軸角度、等を入力する。これによって、レンズLEの加工条件及びレイアウトデータが取得される。
操作者は、レンズ支持機構40にレンズLEを保持させ、基準軸L1にレンズLEを位置合わせした後、スイッチ部6を操作して、レンズLEの光学特性の測定を開始するためのスイッチを選択する。制御部80は、スイッチ部6からの入力信号に応じ、フィルタ73を光軸L3上に挿入あるいは退避させ、レンズLEの屈折力D’v、F線の屈折力dF、D線の屈折力dD、及びC線の屈折力dC、を取得する。また、制御部80は、レンズLEのアッベ数νを、F線の屈折力dF、D線の屈折力dD、及びC線の屈折力dC、に基づいて算出し、メモリ85に記憶させる。
操作者は、カップ取付機構50を操作してレンズLEにカップCUを取り付け、キャリッジ部200が備えるレンズチャック軸202にレンズLEを挟持させる。また、操作者は、スイッチ部6を操作し、レンズLEのレンズ形状(例えば、レンズ面形状及び厚み)の測定を開始するためのスイッチを選択する。制御部80は、スイッチ部6からの入力信号に応じ、レンズ形状測定ユニット400を制御して、レンズLEの前面及び後面におけるカーブ値やコバの位置を取得する。また、制御部80は、レンズLEの前面及び後面のカーブ値から前面曲率半径r1と後面曲率半径r2を求め、レンズLEの前面及び後面のコバの位置からコバ厚tを求める。さらに、制御部80は、レンズLEの屈折率nを、屈折力D’v、前面曲率半径r1と、後面曲率半径r2、及びコバ厚t、に基づいて求め、メモリ85に記憶させる。
制御部80は、レンズLEのアッベ数ν及び屈折率nに基づき、レンズLEの材質を前述のように特定することで、レンズLEの材質を取得する。
例えば、制御部80は、レンズLEの材質に応じて、レンズLEを研削する際の回転数、レンズLEを砥石に接触させる際の切り込み量、冷却水の使用、等を変更する。また、例えば、制御部80は、レンズLEの材質に応じたレンズLEの回転数や切り込み量、レンズLEの玉型形状、レンズLEの加工条件、レンズLEのレイアウトデータ、レンズLEのレンズ形状(レンズ面形状及び厚み)、等を考慮して、レンズチャック軸202の回転、レンズチャック軸202の移動、等を制御する加工制御データを演算する。
なお、本実施例では、眼鏡フレームのリムの内形形状を、レンズLEの玉型形状として取得する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、加工装置1において、眼鏡フレームのリムに枠入れされていたデモレンズ(または型板)の外形形状を、レンズLEの玉型形状として取得してもよい。この場合、ブロッカーユニット30が備えるレンズ測定機構60を用いて、レンズLEの外形形状を撮像してもよい。また、この場合、ブロッカーユニット30が備えるカップ取付機構50を用いてデモレンズにカップCUを固定するとともに、レンズチャック軸202へデモレンズを挟持させ、レンズ形状測定ユニット400における測定子412の側面412bにデモレンズの周縁(すなわち、コバ)を押し当て、デモレンズの外形形状を測定してもよい。
10 レンズ加工機構部
20 眼鏡枠形状測定ユニット
30 ブロッカーユニット
40 レンズ支持機構
50 カップ取付機構
60 レンズ測定機構
80 制御部
85 メモリ
100 砥石群
200 キャリッジ部
400 レンズ形状測定ユニット
Claims (7)
- 眼鏡レンズの周縁を加工するための眼鏡レンズ周縁加工用装置であって、
前記眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数であって、操作者による操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるアッベ数を取得するアッベ数取得手段と、
前記眼鏡レンズの屈折率であって、前記操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得される屈折率を取得する屈折率取得手段と、
前記アッベ数及び前記屈折率に基づいて、前記眼鏡レンズの材質情報を取得する材質情報取得手段と、
前記材質情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用装置。 - 請求項1の眼鏡レンズ周縁加工用装置において、
前記眼鏡レンズのレンズ面に関するレンズ面情報であって、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるレンズ面情報を取得するレンズ面情報取得手段と、
前記眼鏡レンズの厚みに関するレンズ厚情報であって、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるレンズ厚情報を取得するレンズ厚情報取得手段と、
を備え、
前記屈折率取得手段は、前記レンズ面情報と、前記レンズ厚情報と、に基づいて、前記眼鏡レンズの前記屈折率を取得することを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用装置。 - 請求項2の眼鏡レンズ周縁加工用装置において、
前記眼鏡レンズをレンズチャック軸で保持するレンズ保持手段と、
前記眼鏡レンズが前記レンズチャック軸に保持された状態で、前記眼鏡レンズの前記レンズ面を測定するレンズ面測定手段と、
前記眼鏡レンズが前記レンズチャック軸に保持された状態で、前記眼鏡レンズの前記厚みを測定するレンズ厚測定手段と、
を備え、
前記レンズ面情報取得手段は、前記レンズ面測定手段の測定結果に基づいて、前記レンズ面情報を取得し、
前記レンズ厚情報取得手段は、前記レンズ厚測定手段の測定結果に基づいて、前記レンズ厚情報を取得することを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用装置。 - 眼鏡レンズの周縁を加工するための眼鏡レンズ周縁加工用装置であって、
前記眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数であって、操作者による操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるアッベ数を取得するアッベ数取得手段と、
前記アッベ数取得手段により取得された前記アッベ数に基づいて、前記眼鏡レンズの周縁を加工するための加工制御データを取得する加工制御データ取得手段と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用装置。 - 眼鏡レンズの周縁を加工するための眼鏡レンズ周縁加工用装置にて用いる眼鏡レンズ周縁加工用プログラムであって、
前記眼鏡レンズ周縁加工用装置のプロセッサに実行されることで、
前記眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数であって、操作者による操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるアッベ数を取得するアッベ数取得ステップと、
前記眼鏡レンズの屈折率であって、前記操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得される屈折率を取得する屈折率取得ステップと、
前記アッベ数及び前記屈折率に基づいて、前記眼鏡レンズの材質情報を取得する材質情報取得ステップと、
前記材質情報を出力する出力ステップと、
を前記眼鏡レンズ周縁加工用装置に実行させることを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用プログラム。 - 眼鏡レンズの周縁を加工するための眼鏡レンズ周縁加工用装置にて用いる眼鏡レンズ周縁加工用プログラムであって、
前記眼鏡レンズ周縁加工用装置のプロセッサに実行されることで、
前記眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数であって、操作者による操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるアッベ数を取得するアッベ数取得ステップと、
前記アッベ数取得ステップにより取得された前記アッベ数に基づいて、前記眼鏡レンズの周縁を加工するための加工制御データを取得する加工制御データ取得ステップと、
を前記眼鏡レンズ周縁加工用装置に実行させることを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工用プログラム。 - 眼鏡レンズの周縁を加工するための眼鏡レンズ周縁加工方法であって、
前記眼鏡レンズにおける光の色分散を表すアッベ数であって、操作者による操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得されるアッベ数を取得するアッベ数取得ステップと、
前記眼鏡レンズの屈折率であって、前記操作手段からの操作信号の入力、または、前記眼鏡レンズの測定によって取得される屈折率を取得する屈折率取得ステップと、
前記アッベ数及び前記屈折率に基づいて、前記眼鏡レンズの材質情報を取得する材質情報取得ステップと、
前記材質情報を出力する出力ステップと、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ周縁加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019218391A JP7467896B2 (ja) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | 眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019218391A JP7467896B2 (ja) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | 眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021088014A JP2021088014A (ja) | 2021-06-10 |
JP2021088014A5 JP2021088014A5 (ja) | 2022-11-10 |
JP7467896B2 true JP7467896B2 (ja) | 2024-04-16 |
Family
ID=76218889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019218391A Active JP7467896B2 (ja) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | 眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7467896B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036083A (ja) | 2000-07-24 | 2002-02-05 | Hoya Corp | 眼鏡レンズ用レイアウト・ブロック・加工装置 |
JP2002122828A (ja) | 2000-10-17 | 2002-04-26 | Hoya Corp | 眼光学レンズの評価方法、評価装置、および記憶媒体 |
JP2003106938A (ja) | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Tomey Corporation | レンズメータ |
JP2018202582A (ja) | 2017-06-08 | 2018-12-27 | 株式会社Ihi | 加工方法及び加工装置 |
JP2019098484A (ja) | 2017-12-05 | 2019-06-24 | 株式会社ニデック | 軸出し装置、レンズ加工用装置、眼鏡レンズ加工システム、及び眼鏡レンズ加工方法 |
-
2019
- 2019-12-02 JP JP2019218391A patent/JP7467896B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036083A (ja) | 2000-07-24 | 2002-02-05 | Hoya Corp | 眼鏡レンズ用レイアウト・ブロック・加工装置 |
JP2002122828A (ja) | 2000-10-17 | 2002-04-26 | Hoya Corp | 眼光学レンズの評価方法、評価装置、および記憶媒体 |
JP2003106938A (ja) | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Tomey Corporation | レンズメータ |
JP2018202582A (ja) | 2017-06-08 | 2018-12-27 | 株式会社Ihi | 加工方法及び加工装置 |
JP2019098484A (ja) | 2017-12-05 | 2019-06-24 | 株式会社ニデック | 軸出し装置、レンズ加工用装置、眼鏡レンズ加工システム、及び眼鏡レンズ加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021088014A (ja) | 2021-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4001576B2 (ja) | 眼鏡レンズの自動又は半自動バリ取り装置 | |
CN110998225B (zh) | 眼镜框形状测定装置及透镜加工装置 | |
JP3786941B2 (ja) | 心出し駆動ピンを自動的に位置決めする装置を備えた眼鏡レンズの特性を自動的に決定する装置 | |
JP2008522234A (ja) | 探触と非接触全体測定とを組合わせることによって眼科レンズの屈折力を測定するための装置 | |
JP6338039B2 (ja) | カップ取り付けユニットを有する装置 | |
JP4822318B2 (ja) | レンズ吸着治具装着装置に用いられるレンズの位置特定方法およびレンズ吸着治具装着装置 | |
JPH05281090A (ja) | レンズメ−タ | |
JP2012093347A (ja) | レンズメータ | |
JP6187742B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工装置 | |
JP7467896B2 (ja) | 眼鏡レンズ周縁加工用装置、眼鏡レンズ周縁加工用プログラム、及び、眼鏡レンズ加工方法 | |
JP7243043B2 (ja) | 玉型形状測定装置 | |
JP7087366B2 (ja) | 軸出し装置、眼鏡レンズ加工システム、及び眼鏡レンズ加工方法 | |
JP5015429B2 (ja) | レンズメータ | |
JP6187743B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工装置 | |
JP7052567B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工制御データ取得装置 | |
WO2021132101A1 (ja) | 眼鏡レンズ測定装置及び眼鏡レンズ測定プログラム | |
CN114659756A (zh) | 光学元件光学定心可视化在线检测装置及方法 | |
JP6471588B2 (ja) | 玉型形状決定装置、玉型形状決定方法及び玉型形状決定プログラム | |
JP7143652B2 (ja) | 眼鏡測定システム及び眼鏡測定プログラム | |
JP6019617B2 (ja) | 眼鏡レンズ加工データ決定装置及び眼鏡レンズ加工データ決定プログラム | |
JP2007033263A (ja) | 微小凹面形状の形状誤差機上計測方法および計測装置 | |
JP6836154B2 (ja) | 眼鏡レンズ周縁加工情報設定装置、眼鏡レンズ周縁加工装置、及び眼鏡レンズ周縁加工情報設定プログラム | |
JP2005083981A (ja) | 非球面偏心測定装置と非球面偏心測定方法 | |
JP2577700B2 (ja) | レンズメーター | |
JP2009150865A (ja) | エッジ検出方法、エッジ検出装置及びこれを用いた工作機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221101 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221101 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7467896 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |