JP7465579B2 - ツール冷却機構 - Google Patents
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Description
前記固定ボルトは、上から下へ順次、前記研削ツール頂部の前記入水口外周に対応する側壁と、対応する前記羽根と、前記合流盤とを通る。
前記合流盤は、前記研削ツールの開放領域内に設けられ、前記合流盤は、前記接続ブロックに同軸となる接続柱及び第2ディスク体を有し、前記接続柱は、下端が開放する中空円柱体形を呈し、前記接続柱の上端は、前記接続ブロックの底面に着脱可能に接続され、前記第2ディスク体は、一周して前記接続柱の外周に設けられ、前記第2ディスク体の内縁は、前記接続柱の底端の外壁に一体成形され、前記第2ディスク体の外縁は、前記研削ツールの側壁まで延在して環状面構造を形成し、前記第2ディスク体の外縁と前記研削ツールの側壁及び底面との間には、供冷却水が流れるスリットが設けられている。
当該実施例において、研削ツール1は、コアドリルである。
図28-29に示すように、現在研削ツール、例えば、カップ状砥石、カップ状砥石に分流カバーが設けられ、図29は、冷却水の模式的な流動を示す。冷却水は、カップ状砥石の入水口から注入される。カップ状砥石の高速回転により、砥石内外壁及び端面を周回して「気流バリア」が形成される。カップ状砥石1の底面と内壁との交差箇所に「気流バリア弱エリア」が形成される一方、砥石のポート領域に「気流バリア強エリア」が形成される。分流により、カバー出水口からカップ状砥石の内壁へ噴射した冷却水のうち、一部の冷却水が「気流バリア」を通り抜けるときに、気流によって「霧化」され、もう一部の冷却水が砥石の内壁に打たれてスパッタリングを引き起こして気流に飛ばされて、「気流バリア」の飛ばし、「霧化」の働きで、一部の冷却水が発散し失効して、冷却水のカップ状砥石の研削面に進入する量を大きく低減し、研削面の給水不足を引き起こし、加工過程における全面冷却を保証することができない。
研削ツールには、杯形輪類の研磨具も含まれ、その作業面が環端面作業環であり、作業過程において、ワークは、砥石の全部のポートを遮蔽したり、砥石の各異なる方位での一部のポートを遮蔽したり可能性がある。その際、冷却水は、砥石ポートから砥石内腔に入水されにくい。簡単の方式として、砥石の外径の切り欠きで入水して外部冷却モードを構成するが、遠心力の働きにより、冷却水が外径から内径に作用することが非常に困難であるため、冷却効果が制限され、特に砥石の内径寄りの部位について、効果が通常不良である。高速回転加工時に、砥石の内外及び端面表面に「気流バリア」が形成され、その外部冷却の効果がより大きな影響を受ける。この状況を改善すべく、現在採用されている技術案は、下記のようになる。
1. 各種の回転数に適合し、回転数の増大に伴って冷却水が砥石内腔に入る割合を向上させ、冷却水の利用率を大幅に向上させることができる。
2. 外部冷却から内部冷却モードへの移転を実現し、全研削面の随時冷却を実現する。
3. 「気流バリア」のマイナス効果を効果的に弱体化させる。
4. 合流盤は、傾斜設置されて環状傾斜面構造を形成し、遠心力及び羽根、羽根車の推力の多重作用で、冷却水が合流して束となって「気流バリア」の影響を加速して打破することに寄与し、冷却水の有効率を大幅に向上させる。
5. 屑排出に寄与する。
6. 内腔に進入した冷却水の殆どがカップ状砥石の内壁を流れるように強いられ、遠心力の働きで内径から外径へ水溝又は研削面に沿って冷却を実施し、冷却効果を大幅に向上させる。
7. 簡単且つ容易に実施できる。
本発明に記載の冷却機構は、同様に冷却水を2つの分岐路に分流できる以下のカップ状砥石に用いられてもよい。
11 気流止め輪、12 ランド、13 主軸ネジ、14 外部機器の主軸、
15 羽根接続ボルト、16 羽根ネジ穴、17 接続ブロック、18 接続柱、
19 環状肉抜き領域、20 気流リテーナリング、21 主軸接続ボルト、
22 従来技術のカップ状砥石の一、2201 従来技術の方式一の通水孔、
23 従来技術のカップ状砥石の二、2301 従来技術の方式二の通水孔、
24 基体、25 歯片、26 通水溝、27 外輪体(外環体)、28 内輪体(内環体)、29 通水孔、30 羽根車、
101 分流カバー、301 第1ディスク体、302 第2ディスク体、
A 気流バリア弱エリア、B 気流隔離通路。
Claims (25)
- 研削ツール(1)を備えるツール冷却機構であって、
前記研削ツール(1)内には、合流盤(3)が設けられ、前記合流盤(3)の頂部の中心には、研削機器の主軸とつながるための接続構造(8)が設けられ、
前記研削ツール(1)の頂部には、その内部へ冷却水を流し込むための入水口(2)が開設され、前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)内の位置であって前記入水口(2)の下方に対応する位置に固定され、前記入水口(2)は前記接続構造(8)を取り囲む環状の形態をなしており、
前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の回動とともに、前記入水口(2)を介して外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込んで合流させ、合流後の冷却水を径方向で前記研削ツール(1)の内壁へ送水することにより、前記冷却水を前記研削ツール(1)の内壁に沿って研削面へ流れさせるものであり、
前記合流盤(3)の外周縁は、外方へ、前記研削ツール(1)の内壁に近接する位置まで延在し、前記合流盤(3)と前記研削ツール(1)の内壁との間には、冷却水が前記研削ツール(1)の内壁に沿って下方へ流れることを制限する導流スリット(7)を形成することで、冷却水の霧化を抑制して冷却水の利用率を向上させることを特徴とするツール冷却機構。 - 前記ツール冷却機構は、複数の羽根(4)を更に備え、前記複数の羽根(4)は、前記合流盤(3)の頂部の外周に分布され、前記研削ツール(1)の回動とともに、外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込む渦流を形成することを特徴とする請求項1に記載のツール冷却機構。
- 研削ツール(1)を備えるツール冷却機構であって、
前記研削ツール(1)内には、合流盤(3)が設けられ、前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の回動とともに、外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込んで合流させ、合流後の冷却水を径方向で前記研削ツール(1)の内壁へ送水することにより、前記冷却水を前記研削ツール(1)の内壁に沿って研削面へ流れさせるものであり、
前記研削ツール(1)は、頂部にその内部へ冷却水を流し込むための入水口(2)が開設され、前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)内の位置であって前記入水口(2)の下方に対応する位置に固定されており、
当該ツール冷却機構は、複数の羽根(4)を更に備え、前記複数の羽根は、前記合流盤(3)に分布され、前記研削ツール(1)の回動とともに、外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込む渦流を形成し、
前記羽根(4)は、前記合流盤(3)の頂部の外周に分布されており、
当該ツール冷却機構は、前記羽根(4)と前記合流盤(3)とを前記研削ツール(1)内の対応する位置に固定する固定ボルト(6)を更に備え、前記固定ボルト(6)は、前記羽根(4)に1対1で対応して設けられており、
前記固定ボルト(6)は、上から下へ順次、前記研削ツール(1)頂部の前記入水口(2)外周に対応する側壁と、対応する前記羽根(4)と、前記合流盤(3)とを貫通することを特徴とする、ツール冷却機構。 - 前記合流盤(3)の外周縁は、外方へ、前記研削ツール(1)の内壁に近接する位置まで延在し、前記合流盤(3)と前記研削ツール(1)の内壁との間には、冷却水が前記研削ツール(1)の内壁に沿って下方へ流れることを制限する導流スリット(7)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のツール冷却機構。
- 前記合流盤(3)と前記入水口(2)とは、同軸設置され、前記合流盤(3)の径方向サイズは、前記入水口(2)の径方向サイズよりも大きく、前記研削ツール(1)頂部の前記入水口(2)外周に対応する側壁と前記合流盤(3)との間には、冷却水を一時貯水する貯水領域(5)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のツール冷却機構。
- 前記羽根(4)は、螺旋状に設置され、全ての羽根(4)の螺旋方向は、同じであることを特徴とする請求項3に記載のツール冷却機構。
- 前記合流盤(3)の頂部には、接続構造(8)が設けられ、前記接続構造(8)は、前記研削ツール(1)の軸方向に沿って上方へ前記入水口(2)を通ってから研削機器に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のツール冷却機構。
- 研削ツール(1)を備えるツール冷却機構であって、
前記研削ツール(1)内には、合流盤(3)が設けられ、前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の回動とともに、外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込んで合流させ、合流後の冷却水を径方向で前記研削ツール(1)の内壁へ送水することにより、前記冷却水を前記研削ツール(1)の内壁に沿って研削面へ流れさせるものであり、
当該ツール冷却機構は、複数の羽根(4)を更に備え、前記研削ツール(1)の中部には、開放領域が開設され、その底面中心には、外部機器を接続するための機器孔(9)が開設され、前記研削ツール(1)の外周の環端面は、研削面であり、
前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の開放領域内に設けられ、且つ前記研削ツール(1)の底面に着脱可能に接続され、前記合流盤(3)は、第1ディスク体(301)と、冷却水が前記研削ツール(1)内に進入するための入水孔(10)とを有し、前記第1ディスク体(301)の外縁は、前記研削ツール(1)の側壁と底面との交差箇所まで延在し、前記第1ディスク体(301)の中心には、前記機器孔(9)に同軸となる前記入水孔(10)が開設され、前記第1ディスク体(301)は、前記入水孔(10)から前記研削ツール(1)の側壁と底面との交差箇所への方向に傾斜設置され、環状傾斜面構造を形成し、前記第1ディスク体(301)の外縁と前記研削ツール(1)の側壁及び底面との間には、冷却水が流れるスリットが設けられ、
前記複数の羽根(4)は、前記第1ディスク体(301)と前記研削ツール(1)の底面との間に位置し、周方向に沿って前記第1ディスク体(301)に間隔をあけて配列され、前記複数の羽根(4)は、スリットを複数の合流通路に分割することを特徴とする、ツール冷却機構。 - 前記複数の羽根(4)は、それぞれ前記入水孔(10)から前記第1ディスク体(301)の外縁への方向において径方向に延在し、且つ前記第1ディスク体(301)に一体成形されていることを特徴とする請求項8に記載のツール冷却機構。
- 前記複数の羽根(4)の延長線は、何れも前記第1ディスク体(301)の円心を通過せず、渦流状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、気流止め輪(11)を更に備え、
前記気流止め輪(11)は、一周して前記第1ディスク体(301)の上面の外縁に設けられ、前記気流止め輪(11)と前記研削ツール(1)の内壁との間には、気流を隔離するための気流隔離通路が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のツール冷却機構。 - 前記気流止め輪(11)は、前記研削ツール(1)の側壁に平行であり、且つ側壁から底面への方向に延在することを特徴とする請求項11に記載のツール冷却機構。
- 前記気流止め輪(11)は、外から内へ前記研削ツール(1)の側壁に沿って底面方向へ向かって傾斜することを特徴とする請求項11に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、円形のランド(12)を更に備え、前記ランドの中心には、外部機器を接続するための接続孔が開設され、前記接続孔と前記機器孔(9)とは、同軸設置され、前記複数の羽根(4)の底面には、切欠口が開設され、各前記切欠口は、前記羽根(4)の内側壁から外へ外側壁に近接する位置まで延在し、且つ周方向に沿って円形溝体を形成し、前記ランド(12)は、前記円形溝体内に置かれていることを特徴とする請求項8に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、主軸ネジ(13)を更に備え、前記主軸ネジ(13)は、順に前記ランド(12)の接続孔と前記研削ツール(1)の機器孔(9)とを貫通して外部機器の主軸(14)に螺合されることを特徴とする請求項14に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、羽根接続ボルト(15)を更に備え、前記第1ディスク体(301)の前記羽根(4)に対応する箇所には、貫通する羽根ネジ穴(16)が開設され、前記研削ツール(1)の前記羽根ネジ穴(16)に対応する箇所には、ボルト溝が設けられ、前記ボルト溝内には、雌ネジが設けられ、前記羽根接続ボルト(15)は、前記羽根ネジ穴(16)を貫通して前記ボルト溝に螺合されて、前記研削ツール(1)と合流盤(3)とを一体として接続することを特徴とする請求項8~15の何れか一項に記載のツール冷却機構。
- 研削ツール(1)を備えるツール冷却機構であって、
前記研削ツール(1)内には、合流盤(3)が設けられ、前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の回動とともに、外部冷却水を前記研削ツール(1)内に吸い込んで合流させ、合流後の冷却水を径方向で前記研削ツール(1)の内壁へ送水することにより、前記冷却水を前記研削ツール(1)の内壁に沿って研削面へ流れさせるものであり、
前記合流盤(3)の外周縁は、外方へ、前記研削ツール(1)の内壁に近接する位置まで延在し、前記合流盤(3)と前記研削ツール(1)の内壁との間には、冷却水が前記研削ツール(1)の内壁に沿って下方へ流れることを制限する導流スリット(7)を形成することで、冷却水の霧化を抑制して冷却水の利用率を向上させ、
当該ツール冷却機構は、複数の羽根車(30)を更に備え、前記研削ツール(1)の底端には、開放領域が開設され、前記研削ツール(1)の底端の外縁を一周する面は、研削面であり、前記研削ツール(1)の頂端中心には、接続ブロック(17)が設けられ、前記接続ブロック(17)は、円柱体形を呈し、前記研削ツール(1)の頂端には、前記接続ブロック(17)を一周する環状肉抜き領域(19)が設けられ、前記複数の羽根車(30)は、前記環状肉抜き領域(19)内に設けられ、且つ前記研削ツール(1)の頂端外縁と前記接続ブロック(17)との間に架橋され、前記複数の羽根車(30)は、前記接続ブロック(17)の周方向に間隔をあけて分布され、
前記合流盤(3)は、前記研削ツール(1)の開放領域内に設けられ、前記合流盤(3)は、前記接続ブロック(17)に同軸となる接続柱(18)及び第2ディスク体(302)を有し、前記接続柱(18)は、下端が開放する中空円柱体形を呈し、前記接続柱(18)の上端は、前記接続ブロック(17)の底面に着脱可能に接続され、前記第2ディスク体(302)は、一周して前記接続柱(18)の外周に設けられ、前記第2ディスク体(302)の内縁は、前記接続柱(18)の底端の外壁に一体成形され、前記第2ディスク体(302)の外縁は、前記研削ツール(1)の側壁まで延在して環状面構造を形成し、前記第2ディスク体(302)の外縁と前記研削ツール(1)の側壁及び底面との間には、冷却水が流れるスリットが設けられている、
ことを特徴とするツール冷却機構。 - 前記第2ディスク体(302)の外縁は、前記研削ツール(1)の側壁まで水平延在し、前記第2ディスク体(302)は、環形平面状を呈することを特徴とする請求項17に記載のツール冷却機構。
- 前記第2ディスク体(302)の外縁は、前記研削ツール(1)の側壁と底面との交差箇所まで延在し、前記第2ディスク体(302)は、前記接続柱(18)から前記研削ツール(1)の側壁と底面との交差箇所への方向に上方へ向かって傾斜設置され、環状傾斜面状を呈することを特徴とする請求項17に記載のツール冷却機構。
- 前記合流盤(3)は、気流リテーナリング(20)を更に備え、前記気流リテーナリング(20)は、一周して前記第2ディスク体(302)の外縁に設けられ、前記気流リテーナリング(20)と前記研削ツール(1)の内壁との間には、気流を隔離するための気流隔離通路が形成されていることを特徴とする請求項17~19の何れか一項に記載のツール冷却機構。
- 前記気流リテーナリング(20)は、前記研削ツール(1)の側壁に平行であり、且つ側壁から底面への方向に延在することを特徴とする請求項20に記載のツール冷却機構。
- 前記気流リテーナリング(20)は、上から下へ前記研削ツール(1)の側壁に近接する方向へ向かって傾斜することを特徴とする請求項20に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、複数の羽根(4)を更に備え、前記複数の羽根(4)は、前記合流盤(3)の第2ディスク体(302)と研削ツール(1)の天面との間に位置し、前記複数の羽根(4)は、周方向に沿って前記第2ディスク体(302)に間隔をあけて配列され、前記複数の羽根(4)は、第2ディスク体(302)と研削ツール(1)との間のスリットを複数の合流通路に分割することを特徴とする請求項17に記載のツール冷却機構。
- 前記ツール冷却機構は、主軸接続ボルト(21)を更に備え、前記接続ブロック(17)の頂端及び前記接続柱(18)の中心には、同軸となる主軸ネジ穴が開設され、前記主軸接続ボルト(21)は、下から上へ順に前記接続柱(18)と前記接続ブロック(17)の主軸ネジ穴とを貫通して外部機器の主軸に螺合されて、前記合流盤(3)と前記研削ツール(1)とを前記外部機器にロックすることを特徴とする請求項17~19及び21~23の何れか一項に記載のツール冷却機構。
- 前記研削ツール(1)は、コアドリル、カップ状砥石、皿状砥石又は環状定盤であることを特徴とする請求項1~15及び17~23の何れか一項に記載のツール冷却機構。
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