JP7465126B2 - ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法 - Google Patents

ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7465126B2
JP7465126B2 JP2020050704A JP2020050704A JP7465126B2 JP 7465126 B2 JP7465126 B2 JP 7465126B2 JP 2020050704 A JP2020050704 A JP 2020050704A JP 2020050704 A JP2020050704 A JP 2020050704A JP 7465126 B2 JP7465126 B2 JP 7465126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
separator
pressure recovery
adsorbent
gas separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020050704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021147291A (ja
Inventor
和人 小笠原
征治 山本
隆太 神谷
大輝 竹崎
伸光 堀部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Denso Corp, Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2020050704A priority Critical patent/JP7465126B2/ja
Publication of JP2021147291A publication Critical patent/JP2021147291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7465126B2 publication Critical patent/JP7465126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法に関する。
工場等から排出される混合ガスに含まれる二酸化炭素を分離回収して、回収した二酸化炭素を用いて燃料としてのメタンを製造するメタン製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたメタン製造装置は、吸着材に吸着された二酸化炭素を脱離させるために、メタン製造時に用いる水素をパージガスとして利用している。特許文献2に記載された一酸化炭素の製造方法は、一酸化炭素の元となる二酸化炭素等を吸着する吸着材を収容する分離器に対して、吸着開始時における分離器内の負圧を解消するために加圧している。
特開2019-142806号公報 特開平2-129014号公報
特許文献1に記載されたメタン製造装置が備える分離器では、吸着材が二酸化炭素を吸着する吸着工程後に、パージガスが供給されて二酸化炭素が吸着材から脱離する脱離工程が行われる。その後、吸着材が冷却される冷却工程が行われた後に、再び、吸着工程が行われる。このメタン製造装置では、冷却工程から吸着工程に切り替わる際に、分離器内が負圧になっているため、吸着工程開始時に分離器内に過剰な混合ガスが一時的に流入する。これにより、混合ガスに含まれる二酸化炭素が分離器から流出するおそれがある。
特許文献2に記載された製造方法では、分離器に他の分離器から排出されるガスの導入により負圧を解消しているが、ガスの導入はバルブの開閉で行われている。バルブの開閉のタイミングがずれてしまうと、分離器内が負圧のままであったり、分離器内の圧力を目標とする圧力よりも高い圧力に変化させてしまうおそれがある。吸着工程前の分離器内の圧力が高くなる、すなわち、混合ガスが供給される側の背圧が高くなると、混合ガスの供給が変動するため好ましくない。そのため、バルブの開閉には高精度の制度が要求されるが、特許文献2には、バルブの開閉について具体的な制御および分離器内に導入する排ガスの切り替えタイミング等が何ら記載されていない。よって、混合ガスから二酸化炭素を分離するため分離器を備える装置において、分離器から二酸化炭素が漏れ出すことを抑制したい課題があった。また、このような課題は、分離対象が二酸化炭素にかかわらず、混合ガスから特定のガスを分離するための装置全般に共通する課題であった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、混合ガスから特定のガスを分離する際に、分離器から特定のガスが漏れ出すことを抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題を少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。ガス分離装置であって、混合ガスに含まれる特定のガスを吸着する吸着材を収容する分離器と、前記吸着材の温度を取得する温度取得部と、前記分離器で前記特定のガスに対して行われる各工程を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ガス供給源から前記混合ガスを前記分離器へと供給させる吸着工程と、前記吸着材に吸着された前記特定のガスを脱離する脱離工程と、前記脱離工程後であって前記吸着工程前に、前記分離器の内部を昇圧する圧力回復工程と、を繰り返し実行し、前記圧力回復工程では、前記温度取得部により取得された前記吸着材の温度勾配を用いて、前記圧力回復工程の終了時期を判定する、ガス分離装置。そのほか、本発明は、以下の形態としても実現可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガス分離装置が提供される。このガス分離装置は、混合ガスに含まれる特定のガスを吸着する吸着材を収容する分離器と、前記吸着材の温度を取得する温度取得部と、前記分離器で前記特定のガスに対して行われる各工程を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ガス供給源から前記混合ガスを前記分離器へと供給させる吸着工程と、前記吸着材に吸着された前記特定のガスを脱離する脱離工程と、を繰り返し実行し、さらに、前記脱離工程後であって前記吸着工程前に、前記分離器の内部を昇圧する圧力回復工程を実行し、前記圧力回復工程では、前記温度取得部により取得された前記吸着材の温度勾配を用いて、前記圧力回復工程の終了時期を判定する。
この構成によれば、吸着工程が開始される前の分離器内の圧力が、負圧から昇圧されている。これにより、昇圧されずに負圧の状態で吸着工程が開始された場合に、過剰な混合ガスが一時的に分離器へと流入して分離器から特定のガスが漏れ出してしまうことが抑制される。また、圧力回復工程の終了時期は、温度取得部により取得された温度勾配により判定されている。そのため、高精度な制御や高価な圧力センサ等を必要とせずに、圧力回復工程終了後の分離器内の圧力が、高すぎず低すぎない適切な圧力に制御される。
(2)上記形態のガス分離装置において、さらに、各前記分離器を冷却する熱媒が流れる熱媒配管を備え、前記制御部は、さらに、前記脱離工程後であって前記圧力回復工程前に、前記特定のガスを脱離した前記吸着材を、前記熱媒を用いて冷却する冷却工程を実行してもよい。
吸着材の温度が高いほど、吸着材に吸着された二酸化炭素が脱離しやすい。この構成によれば、分離器において圧力回復工程が冷却工程後に行われるため、脱離工程および冷却工程が行われる間に、吸着材から脱離する特定のガスの量が増加する。この結果、ガス分離装置の特定のガスの回収効率が向上する。
(3)上記形態のガス分離装置において、さらに、少なくとも2つの前記分離器と、各前記分離器間を連通するガス流路と、を備え、前記制御部は、前記冷却工程から前記圧力回復工程に切り替えた際に、前記吸着工程が行われている前記分離器から排出されている排出ガスを、前記ガス流路を介して切り替えた後の前記分離器に供給させてもよい。
この構成によれば、排出ガスは、吸着工程が行われている分離器内の吸着材により、特定のガスなどの吸着材が吸着可能なガスが吸着された後の混合ガスである。そのため、圧力回復工程が行われている分離器に排出ガスが供給されても、大気などの他の混合ガスが供給された場合と比較して、圧力回復工程が行われる分離器内の吸着材における他のガスの吸着が抑制される。この結果、吸着工程開始時に吸着材が特定のガス以外のガスを吸着していないため、より多くの特定のガスを吸着できる。
(4)上記形態のガス分離装置において、前記制御部は、前記圧力回復工程において、前記分離器の内部を大気に開放してもよい。
この構成によれば、圧力回復工程が行われている分離器内の圧力が、分離器に供給された排出ガスによって、大気圧より高く昇圧されない。これにより、吸着工程時の分離器の背圧が高くなり過ぎないため、混合ガスの供給に及ぼす影響が抑制される。
(5)上記形態のガス分離装置において、前記制御部は、前記圧力回復工程において前記排出ガスを前記分離器に供給している状態で、前記温度勾配の傾きが負であり、かつ、前記温度勾配が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記排出ガスの供給を停止して前記圧力回復工程を終了してもよい。
この構成によれば、圧力回復工程の終了判定に温度勾配のみが用いられることにより、簡便に終了時期が判定された上で、吸着工程が行われる前の分離器内の圧力が適切な圧力に制御される。また、制御部は、圧力回復工程の終了判定を高い精度で行わなくても、圧力回復工程が終了した分離器内の圧力を適切に制御できる。
(6)上記形態のガス分離装置において、前記制御部は、前記温度勾配の最大値と、前記圧力回復工程への切り替え時の前記温度勾配の値との差分の20%を、前記最大値から差し引いた値を前記閾値として設定してもよい。
この構成によれば、閾値は、最大値ではなく、最大値から差分を余裕に持った値として設定されている。そのため、制御部による終了判定の誤作動が抑制される。
(7)上記形態のガス分離装置において、前記特定のガスは、二酸化炭素であってもよい。
この構成によれば、分離された二酸化炭素が他の装置等に用いられて、例えばメタンなどの燃料の製造に利用できる。
(8)本発明の他の一形態によれば、メタン製造装置が提供される。このメタン製造装置は、上記記載のガス分離装置と、水素を供給する水素供給部と、前記ガス分離装置により分離された二酸化炭素と、前記水素供給部により供給された水素とを用いて、メタン化反応を生じさせる反応器と、を備える。
この構成によれば、工場等の排ガスを用いて燃料として機能するメタンを、ガス分離装置により分離された二酸化炭素を用いて製造できる、すなわち、エネルギーの再利用が行われている。この結果、工場等およびメタン製造装置を含むシステムのエネルギー効率が向上する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、ガス分離装置の制御方法、メタン製造方法、メタン製造装置の制御方法、これら装置や方法を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、およびコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのガス分離装置の概略ブロック図である。 ガス分離装置の稼働時の一例についての説明図である。 分離器で圧力回復工程が行われている場合のガス分離装置の概略ブロック図である。 冷却工程および圧力回復工程が行われている分離器内の圧力変化を示すグラフである。 冷却工程および圧力回復工程が行われている分離器に収容されている吸着材の温度変化を示すグラフである。 4つの各分離器で行われる工程のフローチャートである。 実施例の効果の説明図である。 第2実施形態のメタン製造装置の概略ブロック図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態としてのガス分離装置200の概略ブロック図である。ガス分離装置200は、工場などから排出される二酸化炭素(CO2)を含む燃焼排ガス(以降、「混合ガス」とも呼ぶ)から、二酸化炭素を分離する。分離された二酸化炭素は、例えば、燃料としてのメタンの材料として利用される。
図1に示されるように、ガス分離装置200は、二酸化炭素を吸着する吸着材100a~100dのそれぞれを収容している4つの分離器101a~101dと、各吸着材100a~100dの温度を取得する熱電対で構成された温度センサ(温度取得部)180a~180dと、工場などから供給される混合ガスが流れる排ガス供給路114と、排ガス供給路114から各分離器101a~101dへと接続されている流路を開閉する排ガス入口弁121~124と、各分離器101a~101dから排出された吸着オフガスが流れる吸着オフガス流路110と、吸着オフガス流路110の下流側に配置された逆止弁111と、吸着オフガス流路110と各分離器101a~101dに接続されている流路とを開閉する吸着オフガス出口弁125~128と、吸着オフガス出口弁125~128と各吸着材100a~100dとを結ぶ流路から分岐しているバイパス流路(ガス流路)141~144と、バイパス流路141~144の途中に配置された仕切弁151~154と、各分離器101a~101dに収容された吸着材100a~100dの加熱および冷却を行う熱媒が供給される熱媒入口(熱媒配管)191と、熱媒が各分離器101a~101dから排出される熱媒出口(熱媒配管)192と、を備えている。各弁の開閉制御および各分離器101a~101dで行われる各工程などの各種制御を行う制御部160と、を備えている。
本実施形態の分離器101a~101dのそれぞれは、円筒状の同じ形状を有している。分離器101a~101dの内部には、図1のハッチングで示される各吸着材100a~100dが収容されている。本実施形態の各吸着材100a~100dは、二酸化炭素を吸着するゼオライトで形成されている。図1には、熱媒入口191として分離器101bへの1つの供給路が破線で示されているが、ガス分離装置200は、他の分離器101a,101c,101dにも図示されていない熱媒入口を備えている。同じように、ガス分離装置200は、分離器101aからの熱媒出口192に加え、図示されていない各分離器101b~101dからの熱媒出口を備えている。熱媒入口191および熱媒出口192を流れる熱媒は、循環しており、各分離器101a~101dの加熱時に図示されていないヒータによって加熱されている。また、熱媒は、大気によって常温まで冷却され、冷却後の熱媒が冷媒としても機能する。
また、図1に示されるように、ガス分離装置200は、各分離器101a~101dにパージガスとしての水素を供給するためのパージガス流路113と、パージガス流路113から各分離器101a~101dへと接続されている流路を開閉するパージガス入口弁131~134と、各分離器101a~101dから排出された脱離ガスが流れる脱離ガス流路115と、脱離ガス流路115と各分離器101a~101dに接続されている流路とを開閉する脱離ガス出口弁135~138と、脱離ガス流路115の途中から分岐している減圧流路109と、減圧流路109に設けられた真空ポンプ106と、脱離ガス流路115を開閉する切替弁107と、減圧流路109を開閉する切替弁108と、を備えている。
制御部160は、各弁の開閉および熱媒の温度を制御することにより、4つの各分離器101a~101dにおいて、下記の4つの工程A~Dを行う。
工程A:吸着材に二酸化炭素を吸着させる吸着工程
工程B:二酸化炭素を吸着した吸着材を加熱する予熱工程
工程C:吸着材から二酸化炭素を脱離させる脱離工程
工程D:吸着材を冷却する冷却工程および分離器内を昇圧させる圧力回復工程
工程A~Dの各サイクルタイムCTは同じであり、4つの各分離器101a~101dでは、互いに異なる工程A~Dが順番に行われる。
図2は、ガス分離装置200の稼働時の一例についての説明図である。図2には、分離器101aで冷却工程が行われ、分離器101bで吸着工程が行われ、分離器101cで予熱工程が行われ、分離器101dで脱離工程が行われている状態のガス分離装置200の概略ブロック図が示されている。この状態では、図2に示されるように、制御部160は、排ガス入口弁121、逆止弁111、吸着オフガス出口弁125、パージガス入口弁133、脱離ガス出口弁137、および切替弁107を開く。一方で、制御部160は、排ガス入口弁122~124、吸着オフガス出口弁126~128、パージガス入口弁131,132,134、脱離ガス出口弁135,136,138、仕切弁151~154、および切替弁108を閉じる。
この場合に、吸着工程が行われている分離器101bには燃焼排ガスが供給され、分離器101b内の吸着材100bが燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸着する。吸着材100bを通過した窒素などを含む吸着オフガスは、吸着オフガス流路110を通って大気へと排出される。
吸着工程後に予熱工程が行われている分離器101c内の吸着材100cは、二酸化炭素を吸着している状態である。制御部160は、図示されていない熱媒のヒータを制御して、加熱した熱媒を分離器101cに供給することにより、分離器101c内の吸着材100cを加熱する。
予熱工程後に脱離工程が行われている分離器101dに、制御部160は、ガスパージ又は減圧によってCO2分圧を下げることにより、分離器101d内の吸着材100dから二酸化炭素を脱離させる。制御部160は、必要に応じて切替弁107,108の開閉を切り替えて真空ポンプ106を稼働させることにより、分離器101d内のCO2分圧を下げている。分離器101dから排出される脱離ガスには、吸着材100dから脱離した二酸化炭素と、パージガスである水素とが含まれている。脱離ガスは、図示されていない燃料化反応装置へと送られる。
脱離工程後に冷却工程が行われている分離器101aに、制御部160は、図示されていない熱媒入口から常温の熱媒(冷媒)を供給し、分離器101a内の吸着材100aを冷却する。制御部160は、予め設定された所定の時間が経過すると、分離器101aで行われる工程を、冷却工程から圧力回復工程へと切り替える。
図3は、分離器101aで圧力回復工程が行われている場合のガス分離装置200の概略ブロック図である。図3に示されるように、制御部160は、分離器101aで圧力回復工程を開始する場合に、吸着オフガス出口弁125を開いたまま、さらに、仕切弁151および吸着オフガス出口弁128を開く。これにより、バイパス流路141を介して、分離器101bから排出される吸着オフガスが、圧力回復工程が行われている分離器101aに供給される。すなわち、バイパス流路141は、異なる2つの分離器101a,b間を連通している。吸着オフガスは、分離器101a内の圧力および温度を上昇させる。なお、吸着オフガスは、吸着工程が行われている分離器101bから排出される排出ガスに相当する。
制御部160は、温度センサ180aから吸着材100aの温度を取得する。本実施形態の制御部160は、吸着材100aの温度勾配を用いて、分離器101aで行われている圧力回復工程の終了時期を判定する。吸着オフガスが分離器101a内に供給された直後から、吸着材100aの温度は、上昇し始め、一定の温度に近づく。この場合に、吸着材100aの温度勾配の傾きは、正から負へと変化する。本実施形態の制御部160は、温度上昇により正の温度勾配の傾きが負になり、かつ、負に変わった温度勾配が予め設定された閾値Thよりも小さい場合に、分離器101aへの吸着オフガスの供給を停止して、圧力回復工程を終了する。制御部160は、圧力回復工程を終了する場合に、開いていた仕切弁151と吸着オフガス出口弁128とを閉じる。なお、圧力回復工程が終了するまで、吸着オフガス出口弁128と逆止弁111が開いているため、分離器101aの内部は、吸着オフガス流路110を介して大気に開放される。そのため、圧力回復工程が終了する時点では、分離器101a内の圧力は大気圧に近い圧力まで昇圧されている。
図4は、冷却工程および圧力回復工程が行われている分離器101a内の圧力変化を示すグラフである。図4に示されるように、時刻T1において、分離器101aで行われる工程が冷却工程から圧力回復工程へと切り替わると、分離器101a内に供給される吸着オフガスによって、圧力回復工程が終了する時刻T2まで分離器101a内の温度は上昇する。
図5は、冷却工程および圧力回復工程が行われている分離器101aに収容されている吸着材100aの温度変化を示すグラフである。圧力回復工程において、時刻T1から吸着オフガスが分離器101a内に供給されると、吸着オフガスによって分離器101a内の吸着材100aが加熱される。その結果、図5に示されるように、吸着材100aの温度勾配TGは、時刻T1から上昇し始める。その後、吸着材100aの温度が吸着オフガスの温度に近づいてくると、温度勾配TGは、最大値であるピークpkを取った後、減少し始める。制御部160は、減少し始めた温度勾配TGが閾値Thまで下がると、分離器101aでの圧力回復工程を終了する。なお、閾値Thは、予め設定された値であってもよい。本実施形態では、制御部160は、閾値Thとして、温度勾配TGの最大値であるピークpkと、圧力回復工程への切り替え時の時刻T1の温度勾配TGとの差分の20%を、ピークpkから差し引いた値を用いている。
図6は、4つの各分離器101a~101dで行われる工程のフローチャートである。
吸着材100bを通過した吸着オフガスは、吸着オフガス流路110を通って大気へと排出される。図6に示されるように、例えば、1つのサイクルタイムCTにおける工程1では、分離器101bで吸着工程が行われ、分離器101cで予熱工程が行われ、分離器101dで脱離工程が行われ、分離器101aで冷却工程および圧力回復工程が行われている。このように、各分離器101a~101dでは、吸着工程、予熱工程、脱離工程、冷却および圧力回復工程が順番に繰り返し行われる。なお、図6では、「圧力回復工程」を単に「回復」と表している。
図7は、実施例の効果の説明図である。図7には、吸着工程が行われている実施例としての分離器101bから排出される吸着オフガスに含まれるCO2濃度D1が実線で示されている。また、図7には、吸着工程が行われている比較例の分離器から排出される吸着オフガスに含まれるCO2濃度D2が破線で示されている。比較例のガス分離装置では、実施例で行われる圧力回復工程が行われずに、圧力回復工程の代わりに冷却工程が、1サイクルタイムCT間で継続的に行われている。
図7に示されるように、比較例の分離器で行われる工程が冷却工程から吸着工程に切り替わってしばらくすると、CO2濃度D2は、高い値を示す。比較例では、冷却工程後の分離器内が負圧になっているため、二酸化炭素を含む排ガスが供給されると、過剰な排ガスが一時的に分離器内に流入する。この結果、分離器内の吸着材に吸着されなかった二酸化炭素が、吸着オフガスに含まれた状態で分離器から排出されてしまう。一方で、本実施例の分離器101bには過剰な排ガスが流入しないため、分離器101bから排出される吸着オフガスに含まれる二酸化炭素は極めて小さくなる。
以上説明したように、本実施形態のガス分離装置200では、制御部160は、繰り返し実行される脱離工程後であって吸着工程前の分離器101a~101dに、分離器101a~101dの内部を昇圧する圧力回復工程を実行する。制御部160は、温度センサ180a~180dにより取得された吸着材100a~100dの温度の勾配を用いて、圧力回復工程の終了時期を判定している。そのため、本実施形態のガス分離装置200では、吸着工程が開始される前の分離器101a~101d内の圧力が、負圧から大気圧程度の圧力まで昇圧されている。これにより、吸着工程が開始された分離器101a~101dから、図3に示される比較例のCO2濃度D2のように、CO2が漏れ出すことが抑制される。また、圧力回復工程の終了時期は、温度センサ180a~180dにより取得された温度勾配TGにより判定されている。そのため、高精度な制御や高価な圧力センサ等を必要とせずに、圧力回復工程終了後の分離器101a~101d内の圧力が、高すぎず低すぎない適切な圧力に制御される。
また、本実施形態の脱離工程後の分離器101a~101dは、熱媒入口191および熱媒出口192を流れる熱媒(冷媒)により冷却工程で冷却された後に、圧力回復工程を行う。吸着材100a~100dの温度が高いほど、吸着材100a~100dに吸着された二酸化炭素が脱離しやすい。本実施形態のガス分離装置200によれば、分離器101a~101dにおいて圧力回復工程が冷却工程後に行われるため、脱離工程および冷却工程が行われる間に、吸着材100a~100dから脱離する二酸化炭素の量が増加する。この結果、ガス分離装置200の二酸化炭素の回収効率が向上する。
また、本実施形態の制御部160は、分離器101aで行われている工程を冷却工程から圧力回復工程に切り替えた際に、吸着工程が行われている分離器101bから排出される吸着オフガスを、バイパス流路141~144介して、圧力回復工程が行われる分離器101aに供給する。吸着オフガスは、吸着工程が行われている分離器101b内の吸着材100bにより、二酸化炭素や水蒸気が吸着された後の混合ガスである。そのため、圧力回復工程が行われている分離器101aに吸着オフガスが供給されても、大気が供給された場合と比較して、分離器101a内の吸着材100aが水蒸気等の吸着が抑制される。この結果、吸着工程開始時に吸着材100aが水蒸気等を吸着していないため、より多くの二酸化炭素を吸着できる。
また、本実実施形態の制御部160は、圧力回復工程において、分離器101aの内部を、吸着オフガス流路110を介して、大気に開放する。そのため、圧力回復工程が行われている分離器101a内の圧力が、分離器101aに供給された吸着オフガスによって、大気圧より高く昇圧されない。これにより、吸着工程時の分離器101aの背圧が高くなり過ぎないため、燃焼排ガスの供給に及ぼす影響が抑制される。
また、本実施形態の制御部160は、圧力回復工程において吸着オフガスが分離器101aに供給されている状態で、図5に示されるように、分離器101a内の吸着材100aの温度勾配TGの傾きが負であり、かつ、温度勾配TGが予め設定された閾値Thよりも小さい場合に圧力回復工程を終了する。圧力回復工程の終了判定に温度勾配TGのみが用いられることにより、簡便に終了時期が判定された上で、吸着工程前の分離器101a~101d内の圧力が適切な圧力に制御される。また、制御部160は、圧力回復工程の終了判定を高い精度で行わなくても、圧力回復工程が終了した分離器101a~101d内の圧力を適切に制御できる。
また、本実施形態の制御部160は、閾値Thとして、温度勾配TGの最大値であるピークpk(図5)と、圧力回復工程への切り替え時の時刻T1の温度勾配TGとの差分の20%を、ピークpkから差し引いた値を用いる。本実施形態の閾値Thは、ピークpkではなく、ピークpkから差分を余裕に持った値として設定されている。そのため、制御部160による終了判定の誤作動が抑制される。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態のメタン製造装置300の概略ブロック図である。メタン製造装置300は、第1実施形態のガス分離装置200により分離された二酸化炭素を用いて、燃料として利用されるメタンを製造する。図8に示されるように、メタン製造装置300は、ガス分離装置200と、水素を供給する水素供給部210と、ガス分離装置200により分離された二酸化炭素と水素供給部210により供給された水素とを用いてメタン化反応を生じさせる反応器220と、ガス分離装置200から反応器220へと供給される脱離ガスの流量を制御するマスフローコントローラMFC1と、水素供給部210から反応器220へと供給される水素の流量を制御するマスフローコントローラMFC2と、反応器220から排出されるメタンを含むガス中の水分を除去する凝縮器230と、を備えている。
反応器220内には、メタン化反応を生じさせるメタン化触媒が収容されている。メタン化触媒は、反応器220内の二酸化炭素および水素に対して、下記式(1)で示されるメタン化反応を生じさせることにより、メタンを生成する。メタン化触媒としては、ルテニウムを含む複合体などが挙げられる。
CO2+4H2→CH4+2H2O・・・(1)
ガス分離装置200の制御部160は、マスフローコントローラMFC1,MFC2を制御することにより、反応器220内の二酸化炭素と水素とのガス比を調整する。上記式(1)に示されるように、反応器220内の二酸化炭素と水素とのガス比は、1:4が好ましい。そのため、制御部160は、1:4のガス比になるように、マスフローコントローラMFC1,MFC2を制御する。図8に示されるように、反応器220で製造されたメタンを含むガスは、水分(H2O)とメタンとに分けられる。なお、マスフローコントローラMFC1,MFC2を制御する制御部160は、ガス分離装置200とは別の装置として構成されていてもよい。
以上説明したように、第2実施形態のメタン製造装置300では、反応器220が、ガス分離装置200から供給される二酸化炭素を含む脱離ガスと、水素供給部210から供給される水素とを用いてメタンを製造する。そのため、メタン製造装置300は、工場等の排ガスを用いて燃料として機能するメタンを製造できる、すなわち、エネルギーの再利用が行われている。この結果、工場等およびメタン製造装置300を含むシステムのエネルギー効率が向上する。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施形態のガス分離装置200および第2実施形態のメタン製造装置300は、一例であって、ガス分離装置200およびメタン製造装置300の構成等については、種々変形可能である。ガス分離装置200は、4つの各分離器101a~101dを備えていたが、3つ以下の分離器を備えていてもよいし、5つ以上の分離器を備えていてもよい。また、分離器101a~101dの形状や材質は、異なっていてもよい。分離器101a~101dに収容される吸着材100a~100dの形状や材質が異なっていてもよい。
二酸化炭素を吸着する吸着材100a~100dの材質は、ゼオライトではなく、多孔体にアミンを担持させた個体吸収材で形成されていてもよい。また、吸着材100a~100dとして、当該固体吸収材で形成された吸着材と、ゼオライトで形成された吸着材とが混合されていてもよい。吸着材100a~100dは、分離器101a~101dに供給される混合ガスと、混合ガスから分離したい特定のガスとの関係によって、周知技術を元に選択されればよい。すなわち、ガス分離装置200は、二酸化炭素以外の特定のガスを分離する装置であってもよい。吸着材100a~100dは、分離対象である特定のガスを吸着する材料が適宜選択されればよい。
吸着材100a~100dの温度を取得する温度センサ180a~180dは、熱電対以外の周知のセンサを採用できる。また、温度センサ180a~180dが配置される位置は、吸着材100a~100dの温度を取得できる範囲で変更可能である。なお、熱電対により吸着材100a~100dの温度を取得する場合には、温度センサ180a~180dは、各分離器101a~101dの下流側に配置されることが好ましい。
上記第1実施形態では、1サイクルタイムCT内で、冷却工程と圧力回復工程とが行われたが、冷却工程と圧力工程とのそれぞれが1サイクルタイムCTで行われてもよい。なお、上記実施形態のように、1サイクルタイムCT内で冷却工程と圧力回復工程とが行われる場合に、1サイクルタイムCTで行われる冷却工程が、圧力回復工程を含んでいるとも換言できる。
上記第1実施形態では、圧力回復工程を行う分離器101aで負圧を解消するために供給されるガスが吸着オフガスであったが、供給されるガスは、変形可能である。例えば、吸着オフガスの代わりに、パージガスが分離器101aに供給されてもよいし、大気が供給されてもよい。
上記第1実施形態では、圧力回復工程の終了判定の基となる閾値Thは、温度勾配TG(図5)の最大値であるピークpkと、圧力回復工程への切り替え時の時刻T1の温度勾配TGとの差分の20%を、ピークpkから差し引いた値であったが、種々変形可能である。閾値Thは、例えば、複数の各工程の実施から定められた値であってもよいし、第1実施形態の差分の20%の代わりに差分の数十%であってもよいし、ピークpk等を用いた何らかの関数から算出される値であってもよい。また、制御部160は、温度勾配TGを用いた別の方法によって、圧力回復工程の終了時期を判定してもよい。
上記第2実施形態の図8に示されるメタン製造装置300の構成は、一例であり、他の構成を備えてもよいし、例えば、マスフローコントローラMFC1,MFC2および凝縮器230を備えていなくてもよい。メタン製造装置300は、二酸化炭素や水素の濃度を検出する濃度検出部を備えていてもよい。この場合には、制御部160は、濃度検出部により検出された各ガスの濃度を用いて、マスフローコントローラMFC1,MFC2を制御してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
100a~100d…吸着材
101a~101d…分離器
106…真空ポンプ
107,108…切替弁
109…減圧流路
110…吸着オフガス流路
111…逆止弁
113…パージガス流路
114…排ガス供給路
115…脱離ガス流路
121~124…排ガス入口弁
125~128…吸着オフガス出口弁
131~134…パージガス入口弁
135~138…脱離ガス出口弁
141~144…バイパス流路(ガス流路)
151~154…仕切弁
160…制御部
180a~180d…温度センサ(温度取得部)
191…熱媒入口(熱媒配管)
192…熱媒出口(熱媒配管)
200…ガス分離装置
210…水素供給部
220…反応器
230…凝縮器
300…メタン製造装置
CT…サイクルタイム
D1,D2…CO2濃度
MFC1,MFC2…マスフローコントローラ
T1…圧力回復工程を開始する時刻
T2…圧力回復工程を終了する時刻
TG…温度勾配
Th…閾値
pk…温度勾配のピーク

Claims (10)

  1. ガス分離装置であって、
    混合ガスに含まれる特定のガスを吸着する吸着材を収容する分離器と、
    前記吸着材の温度を取得する温度取得部と、
    前記分離器で前記特定のガスに対して行われる各工程を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    ガス供給源から前記混合ガスを前記分離器へと供給させる吸着工程と、
    前記吸着材に吸着された前記特定のガスを脱離する脱離工程と
    記脱離工程後であって前記吸着工程前に、前記分離器の内部を昇圧する圧力回復工程と、繰り返し実行し、
    前記圧力回復工程では、前記温度取得部により取得された前記吸着材の温度勾配を用いて、前記圧力回復工程の終了時期を判定する、ガス分離装置。
  2. 請求項1に記載のガス分離装置であって、さらに、
    各前記分離器を冷却する熱媒が流れる熱媒配管を備え、
    前記制御部は、前記吸着工程と、前記脱離工程と、前記脱離工程後であって前記圧力回復工程前に、前記特定のガスを脱離した前記吸着材を、前記熱媒を用いて冷却する冷却工程と、前記圧力回復工程と、繰り返し実行する、ガス分離装置。
  3. 請求項2に記載のガス分離装置であって、さらに、
    少なくとも2つの前記分離器と、
    各前記分離器間を連通するガス流路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記冷却工程から前記圧力回復工程に切り替えた際に、前記吸着工程が行われている前記分離器から排出されている排出ガスを、前記ガス流路を介して切り替えた後の前記分離器に供給させる、ガス分離装置。
  4. 請求項3に記載のガス分離装置であって、
    前記制御部は、前記圧力回復工程において、前記分離器の内部を大気に開放する、ガス分離装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のガス分離装置であって、
    前記制御部は、前記圧力回復工程において前記排出ガスを前記分離器に供給している状態で、前記温度勾配の傾きが負であり、かつ、前記温度勾配が予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記排出ガスの供給を停止して前記圧力回復工程を終了する、ガス分離装置。
  6. 請求項5に記載のガス分離装置であって、
    前記制御部は、前記温度勾配の最大値と、前記圧力回復工程への切り替え時の前記温度勾配の値との差分の20%を、前記最大値から差し引いた値を前記閾値として設定する、ガス分離装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のガス分離装置であって、
    前記特定のガスは、二酸化炭素である、ガス分離装置。
  8. メタン製造装置であって、
    請求項6に記載のガス分離装置と、
    水素を供給する水素供給部と、
    前記ガス分離装置により分離された二酸化炭素と、前記水素供給部により供給された水素とを用いて、メタン化反応を生じさせる反応器と、
    を備える、メタン製造装置。
  9. ガス分離方法であって、
    混合ガスに含まれる特定のガスを吸着する吸着材を収容する分離器に、ガス供給源から前記混合ガスを供給する吸着工程と、
    前記吸着材に吸着された前記特定のガスを脱離する脱離工程と、
    前記脱離工程後であって前記吸着工程前に、前記分離器の内部を昇圧する圧力回復工程と、
    を備え、
    前記吸着工程と前記脱離工程と前記圧力回復工程とは、繰り返し実行され
    記圧力回復工程では、温度取得部により取得された前記吸着材の温度勾配を用いて、前記圧力回復工程の終了時期が判定される、ガス分離方法。
  10. 混合ガスに含まれる特定のガスを吸着する吸着材を収容する分離器と、前記吸着材の温度を取得する温度取得部と、を備える、ガス分離装置の制御方法であって、
    ガス供給源から前記混合ガスを前記分離器に供給する吸着工程と、
    前記吸着材に吸着された前記特定のガスを脱離する脱離工程と、
    前記脱離工程後であって前記吸着工程前に、前記分離器の内部を昇圧する圧力回復工程と、
    を備え、
    前記吸着工程と前記脱離工程と前記圧力回復工程とは、繰り返し実行され
    記圧力回復工程では、前記温度取得部により取得された前記吸着材の温度勾配を用いて、前記圧力回復工程の終了時期が判定される、ガス分離装置の制御方法。
JP2020050704A 2020-03-23 2020-03-23 ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法 Active JP7465126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020050704A JP7465126B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020050704A JP7465126B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021147291A JP2021147291A (ja) 2021-09-27
JP7465126B2 true JP7465126B2 (ja) 2024-04-10

Family

ID=77850984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020050704A Active JP7465126B2 (ja) 2020-03-23 2020-03-23 ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7465126B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000334257A (ja) 1999-03-17 2000-12-05 Nippon Gosei Alcohol Kk 有機化合物の脱水方法
JP2004344694A (ja) 2003-05-20 2004-12-09 Nippon Sanso Corp 空気液化分離装置における原料空気の精製方法
JP2005279597A (ja) 2004-03-31 2005-10-13 Taiyo Nippon Sanso Corp 原料空気精製装置の再起動方法
JP2013052021A (ja) 2011-09-01 2013-03-21 Teijin Pharma Ltd 酸素濃縮装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0088905B1 (en) * 1982-02-25 1987-10-07 Pall Corporation Adsorbent fractionator with automatic temperature-sensing cycle control and process
JPS6380823A (ja) * 1986-09-26 1988-04-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd 圧力変動吸着によるガス分離運転方法
JPH10227701A (ja) * 1997-02-18 1998-08-25 Toshiba Corp 温度監視装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000334257A (ja) 1999-03-17 2000-12-05 Nippon Gosei Alcohol Kk 有機化合物の脱水方法
JP2004344694A (ja) 2003-05-20 2004-12-09 Nippon Sanso Corp 空気液化分離装置における原料空気の精製方法
JP2005279597A (ja) 2004-03-31 2005-10-13 Taiyo Nippon Sanso Corp 原料空気精製装置の再起動方法
JP2013052021A (ja) 2011-09-01 2013-03-21 Teijin Pharma Ltd 酸素濃縮装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021147291A (ja) 2021-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10597293B2 (en) Operation method for hydrogen production apparatus, and hydrogen production apparatus
JP7174486B2 (ja) 水素製造装置の運転方法及び水素製造装置
JP2021133285A (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法
JPH0568290B2 (ja)
JP7465126B2 (ja) ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法
JP7263882B2 (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法
EP2781249A1 (en) Carbon dioxide capture equipment
JP7407673B2 (ja) 炭化水素製造システム
US7449036B2 (en) Fuel gas manufacturing apparatus and method of operating same
JP7452231B2 (ja) 二酸化炭素吸着材、二酸化炭素回収装置、および、炭化水素生成システム
US20050172804A1 (en) Method of shutting off fuel gas manufacturing apparatus
JP7205348B2 (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法
JP6987099B2 (ja) ガス精製装置及びその制御方法、並びに水素製造装置
CN113614026B (zh) 氢制造装置的运转方法及氢制造装置
US7427304B2 (en) Fuel gas manufacturing apparatus
JP7068888B2 (ja) 水素製造装置
JP7004599B2 (ja) 水素製造装置
WO2023181860A1 (ja) 改質処理装置
US12064723B2 (en) Method for operating adsorption device
JP6937087B2 (ja) ガス精製装置及びその制御方法、並びに水素製造装置
AU2022298220A1 (en) Gas separation facility and gas separation method
JP2021133281A (ja) 揮発性有機化合物処理装置、及びその運用方法
CN114849416A (zh) 利用在闭合环路中进行预再生吸附实现的对气体流的纯化
JP2012135701A (ja) 無給油式乾燥圧縮空気製造システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7465126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150