JP2021133285A - 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法 - Google Patents

二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021133285A
JP2021133285A JP2020030096A JP2020030096A JP2021133285A JP 2021133285 A JP2021133285 A JP 2021133285A JP 2020030096 A JP2020030096 A JP 2020030096A JP 2020030096 A JP2020030096 A JP 2020030096A JP 2021133285 A JP2021133285 A JP 2021133285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
carbon dioxide
desorption
heat
decompression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020030096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7291649B2 (ja
Inventor
誠一 國富
Seiichi Kunitomi
誠一 國富
征治 山本
Seiji Yamamoto
征治 山本
大輝 竹崎
Daiki Takezaki
大輝 竹崎
伸光 堀部
Nobumitsu Horibe
伸光 堀部
隆太 神谷
Ryuta Kamiya
隆太 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Denso Corp, Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2020030096A priority Critical patent/JP7291649B2/ja
Publication of JP2021133285A publication Critical patent/JP2021133285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291649B2 publication Critical patent/JP7291649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/10Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions
    • Y02P10/122Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions by capturing or storing CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/151Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

【課題】二酸化炭素回収装置において、二酸化炭素の回収率を安定化させる技術を提供する。【解決手段】二酸化炭素回収装置は、吸着器と、減圧ポンプと、熱供給部と、減圧ポンプおよび熱供給部を制御して、吸着材に吸着された二酸化炭素を吸着器から取り出す脱離工程を、繰り返し実行可能な制御部と、制御部は、さらに、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合に、減圧量が最大減圧量より小さければ、次の脱離工程における減圧量を、最大減圧量までの範囲で増加させ、減圧量が最大減圧量であれば、次の脱離工程における投入熱量を増加させる、脱離条件決定工程を実行可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、二酸化炭素の回収に関する。
従来、ゼオライトやシリカゲル等が充填された吸着塔を用いて、排ガスから二酸化炭素を吸着分離、回収する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、吸着塔に排ガスを導入した後、吸着塔内の圧力を3段階に制御することにより高い純度の二酸化炭素を回収する技術が開示されている。また、吸着塔を通過して二酸化炭素が除去された後の通過ガスを、脱離終了後の吸着塔に戻し、残存する二酸化炭素をパージして取り除くことにより、残存二酸化炭素を減らして、二酸化炭素回収率を高める技術も開示されている。
特開平1−34422号公報
特許文献1に記載の技術では、吸着塔内の圧力を変動させるものの、予め定められた3段階であるため、例えば、外気温が変化する等の外乱が生じた場合には、それに伴い、二酸化炭素回収率は変動する。
例えば、二酸化炭素回収装置の後段に炭化水素合成装置を設けて、回収された二酸化炭素と水素とを用いて炭化水素を合成する場合がある。この場合、二酸化炭素の回収率が変動すると、炭化水素の合成の効率や純度が低下するおそれがある。そのため、二酸化炭素回収装置において、二酸化炭素回収率を安定化させる技術が望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、二酸化炭素回収装置において、二酸化炭素の回収率を安定化させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、二酸化炭素回収装置が提供される。この二酸化炭素回収装置は、二酸化炭素を吸着可能な吸着材を内部に収容する吸着器と、前記吸着器の内部を減圧する減圧ポンプと、熱を生成し、生成した熱を前記吸着器に投入する熱供給部と、前記減圧ポンプおよび前記熱供給部を制御して、前記吸着材に吸着された二酸化炭素を前記吸着器から取り出す脱離工程を、繰り返し実行可能な制御部と、前記脱離工程により回収された二酸化炭素回収量を取得する二酸化炭素回収量取得部と、を備え、前記脱離工程は、前記減圧ポンプにより前記吸着器の内圧を所定の減圧量で減圧する減圧工程と、前記熱供給部により前記吸着器へ所定の投入熱量の熱を投入する熱投入工程と、を含み、前記制御部は、さらに、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合に、前記減圧量が最大減圧量より小さければ、次の前記脱離工程における前記減圧量を、最大減圧量までの範囲で増加させ、前記減圧量が前記最大減圧量であれば、次の前記脱離工程における前記投入熱量を増加させる、脱離条件決定工程を実行可能である。
この構成によれば、二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合に、脱離工程における減圧量、および投入熱量を、1工程ごとに増加させることができる。そのため、二酸化炭素の回収量を安定化させることができる。また、この構成によれば、減圧量、投入熱量の順に増加されるため、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(2)上記形態の二酸化炭素回収装置において、前記脱離条件決定工程は、さらに、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きい場合に、前記投入熱量が0より大きければ、次の前記脱離工程における前記投入熱量を減少させ、前記投入熱量が0であれば、次の前記脱離工程における前記減圧量を減少させてもよい。このようにすると、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量の順に減少される。投入熱量、減圧量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(3)上記形態の二酸化炭素回収装置において、さらに、前記二酸化炭素回収装置の外で生成された外部熱を前記吸着器に投入する外部熱供給部を備え、前記脱離工程は、さらに、前記外部熱供給部により前記吸着器へ所定の外部熱量の前記外部熱を投入する外部熱投入工程を含み、前記脱離条件決定工程は、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より小さい場合、前記外部熱量が最大外部熱量より小さければ、減圧量を増加させる前に、次の前記脱離工程における前記外部熱量を最大外部熱量までの範囲で増加させてもよい。このようにすると、酸化炭素回収装置において生成エネルギーを要さない排熱を利用しているため、二酸化炭素回収装置において、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。また、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合には、外部熱量、減圧量、投入熱量の順に増加される、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(4)上記形態の二酸化炭素回収装置において、前記脱離条件決定工程は、さらに、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きく、前記投入熱量が0、かつ前記減圧量が0のとき、前記外部熱量を減少させてもよい。このようにすると、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量、外部熱量の順に減少される。上述の通り、外部熱は二酸化炭素回収装置における生成エネルギーが要さないため、投入熱量、減圧量、外部熱量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(5)上記形態の二酸化炭素回収装置において、さらに、前記吸着器にパージガスを供給するパージガス供給部を備え、前記脱離工程は、さらに、前記パージガス供給部により前記吸着器へ所定のパージガス量の前記パージガスを供給するパージガス供給工程を含み、前記脱離条件決定工程は、さらに、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より小さい場合、前記パージガス量が最大パージガス量より小さければ、減圧量の増加の前に、次の前記脱離工程における前記パージガス量を最大パージガス量までの範囲で増加させてもよい。このようにすると、パージガスを吸着器に供給することにより、吸着器内に吸着された二酸化炭素の分圧を低下させることができるため、二酸化炭素をより脱離しやすくすることができる。また、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合には、パージガス量、減圧量、投入熱量の順に増加される。パージガスの供給に要する動力は小さいため、パージガス量、減圧量、投入熱量の順に投入エネルギーを増加させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(6)上記形態の二酸化炭素回収装置において、前記脱離条件決定工程は、さらに、1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きい場合、前記投入熱量が0であり、かつ前記減圧量が0であれば、次の前記脱離工程における前記パージガス量を減少させてもよい。このようにすると、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量、パージガス量の順に減少される。パージガスの供給に要する動力は小さいため、投入熱量、減圧量、パージガス量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
(7)本発明の他の一形態によれば、炭化水素製造装置が提供される。この炭化水素製造装置は、上記形態の二酸化炭素回収装置と、前記二酸化炭素回収装置が回収した二酸化炭素と、前記パージガスとして用いられた水素との混合ガスを用いて、炭化水素化合物を生成する炭化水素生成部と、を備える。この構成によれば、炭化水素生成部に対して安定的に二酸化炭素を供給することができるため、炭化水素生成部において、安定的に炭化水素を生成することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、二酸化炭素回収方法、メタン製造方法。二酸化炭素回収装置およびメタン製造装置の制御方法、これら装置や方法を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態の二酸化炭素回収装置の概略構成を示す説明図である。 二酸化炭素回収装置における二酸化炭素回収処理の説明図である。 二酸化炭素回収装置における二酸化炭素回収処理の説明図である。 二酸化炭素回収装置における二酸化炭素回収処理の説明図である。 二酸化炭素回収装置における脱離条件決定処理のフローチャートである。 第2実施形態の二酸化炭素回収装置の概略構成を示す説明図である。 第2実施形態の二酸化炭素回収装置における脱離条件決定処理のフローチャートである。 第3実施形態のメタン製造装置の概略構成を示す説明図である。 第3実施形態の二酸化炭素回収装置における脱離条件決定処理のフローチャートである。 二酸化炭素の回収率に対する動力分配を示す説明図である。 二酸化炭素の回収率に対する動力分配を示す説明図である。 二酸化炭素の回収率に対する動力分配を示す説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の二酸化炭素回収装置1の概略構成を示す説明図である。二酸化炭素回収装置1は、燃焼炉や内燃機関などから排出される排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する。二酸化炭素回収装置1は、複数の吸着器11、12、13と、排ガス流路20と、熱媒流路30と、二酸化炭素流路35と、サージタンク40と、減圧ポンプ45と、流量計50と、制御部55とを備える。以下の説明において、吸着器11、12、13を区別しない場合は、単に、吸着器10とも呼ぶ。
複数の吸着器11、12、13は、筒状に形成され、それぞれの内部に吸着材11a、12a、13aが収容されている。吸着材11a、12a、13aは、二酸化炭素吸蔵性能を有する材料、例えば、ゼオライト、活性炭、シリカゲルなどである。吸着器11、12、13のそれぞれには、排ガス流路20と、熱媒流路30と、二酸化炭素流路35が接続されている。複数の吸着器11、12、13のそれぞれには、図示しない冷媒流路が形成されている。
排ガス流路20は、燃焼炉や内燃機関などの、二酸化炭素を含む排ガスを排出する外部の排ガス供給装置に接続されており、排ガス供給装置が排出する排ガスが流れる。排ガス流路20を流れる排ガスは、排ガス分流路21、22、23を介して、吸着器11、12、13に供給される。排ガス分流路21、22、23には、排ガス入口弁21a、22a、23aが設けられている。排ガス入口弁21a、22a、23aのそれぞれは、後述する制御部55の指令に応じて、吸着器11、12、13の内部への排ガスの供給を制御する。本実施形態において、二酸化炭素を含む混合ガスとして、排ガスを例示しているが、二酸化炭素を含む混合ガスは、排ガスでなくてもよい。
熱媒流路30は、図示せざる熱媒タンクに接続され、熱媒流路30内を熱媒が流れる。熱媒流路30を流れる熱媒は、熱媒分流路31、32、33を介して、吸着器11、12、13に供給される。これにより、熱媒により吸着器11、12、13に熱が投入される。熱媒流路30には、熱媒を加熱するヒータ30aが設けられており、制御部55がヒータ30aを制御することにより、熱媒の温度が制御される。すなわち、制御部55により、投入熱量が制御される。本実施形態では、熱媒としてオイルを用いているが、他の実施形態では、水、スチーム、およびガスなどを用いてもよい。
熱媒分流路31、32、33には、熱媒入口弁31a、32a、33aが設けられている。熱媒入口弁31a、32a、33aのそれぞれは、制御部55の指令に応じて、吸着器11、12、13への熱媒の流れを制御する。本実施形態における吸着器11、12、13は、二重殻タンク(二重管)であり、熱媒は、外殻と内殻との間の間隙に流入する。これにより、熱媒により熱が吸着器11、12、13内に投入される。他の実施形態では、例えば、熱媒分流路31、32、33が、それぞれ、吸着器11、12、13の外周に巻き付けられていてもよい。このようにしても、熱媒により吸着器11、12、13内に熱を投入することができる。本実施形態における熱媒流路30、および30aを、「熱供給部」とも呼ぶ。熱供給部として、吸着器10に設けられたヒータ(例えば、電熱線、温風、光照射等)を用いてもよい。
減圧ポンプ45は、吸着器11、12、13とサージタンク40との間の二酸化炭素流路35に両端が接続する減圧流路46に、設けられている。減圧流路46には、制御部55の指令に応じて、減圧流路46の流れを制御する切換弁47が設けられている。また、図1に示すように、二酸化炭素流路35の、減圧流路46の両端が接続する間には、制御部55の指令に応じて、二酸化炭素流路35の流れを制御する切換弁48が設けられている。減圧ポンプ45は、切換弁48が閉じられ、切換弁47が開かれているとき、制御部55の指令に応じて駆動し、吸着器11、12、13の内部を減圧する。本実施形態の二酸化炭素回収装置1では、減圧ポンプ45による吸着器10内の減圧、および吸着器10への熱の投入の少なくともいずれか一方を行うことにより、吸着器10内に吸着された二酸化炭素を脱離させる。
二酸化炭素流路35は、図1に示すように、二酸化炭素分流路36、37、38を介して、吸着器11、12、13のそれぞれに接続されている。二酸化炭素流路35には、吸着材11a、12a、13aから脱離した二酸化炭素が流れる。二酸化炭素分流路36、37、38には、二酸化炭素出口弁36a、37a、38aが設けられている。二酸化炭素出口弁36a、37a、38aのそれぞれは、制御部55の指令に応じて、吸着器11、12、13からの二酸化炭素の流れを制御する。
サージタンク40は、二酸化炭素流路35に設けられている。サージタンク40は、二酸化炭素流路35を流れる二酸化炭素を貯蔵する。
流量計50は、二酸化炭素流路35において、減圧流路46が接続する位置より上流側の位置に設けられている。流量計50は、二酸化炭素流路35を流れる二酸化炭素の流量を検出する。流量計50は、検出した二酸化炭素流量を制御部55に出力する。流量計50を、「二酸化炭素回収量取得部」とも呼ぶ。
制御部55は、ROM、RAM、および、CPUを含んで構成されるコンピュータであり、後述する二酸化炭素回収処理における吸着器11、12、13の切り替えや、弁の開閉制御など、二酸化炭素回収装置1の全体の制御をおこなう。また、制御部55は、吸着器10から二酸化炭素を脱離させる際の減圧量、投入熱量を決定する。制御部55の制御内容の詳細は、後述する。
図2〜図4は、二酸化炭素回収装置1における二酸化炭素回収処理の説明図である。二酸化炭素回収装置1では、3つの吸着器11、12、13のそれぞれに、順番に排ガスを供給することで、排ガスから二酸化炭素を回収する。吸着器11、12、13のそれぞれが、吸着材に二酸化炭素が吸着される吸着塔、吸着材に吸着された二酸化炭素が脱離される脱離塔、二酸化炭素脱離後の吸着材が冷却される冷却塔として機能する。二酸化炭素回収装置1における二酸化炭素回収処理は、図2に示す工程1、図3に示す工程2、図4に示す工程3を、その順に行い、3つの工程を合わせて1サイクルとして、複数サイクル行われる。
例えば、吸着器13は、図2に示す工程1において吸着塔として機能し、図3に示す工程2において脱離塔として機能し、図4に示す工程3において吸着塔として機能している。図2〜4において、排ガス、熱媒、二酸化炭素の流れを太い実線で示している。図2に示すように、吸着塔として機能する吸着器13には、排ガスが供給される。脱離塔として機能する吸着塔12には、熱媒が供給され、吸着材から脱離した二酸化炭素が排出される。冷却塔として機能する吸着器11には、冷媒CLが供給される。図2〜4において、冷媒の供給を、破線矢印で図示している。
制御部55において実行される二酸化炭素回収処理について、吸着器11に着目して説明する。二酸化炭素回収処理は、吸着工程、脱離工程、および冷却工程を含む。本実施形態において、予め設定された切替時間が経過すると、各工程が切り替えられる。
吸着工程では、吸着器11に、排ガス流路20を用いて、排ガスを供給させる。具体的には、制御部55は、排ガス入口弁21aを開くとともに、二酸化炭素出口弁36aを閉じるように、それぞれの弁を制御する。これにより、排ガス流路20を流れる排ガスは、排ガス分流路21を介して、吸着器11に供給される。吸着器11では、排ガスに含まれる二酸化炭素が吸着材11aにトラップされ、吸着材11aにトラップされなかった窒素や水分などは、オフガスとして二酸化炭素回収装置1の外部、例えば、大気に放出される。
次の脱離工程は、減圧ポンプ45により吸着器11の内圧を所定の減圧量で減圧する減圧工程と、熱媒を用いて吸着器11へ所定の投入熱量の熱を投入する熱投入工程を含む。減圧量と投入熱量は、後述する脱離条件決定工程により決定される。なお、上述の通り、二酸化炭素回収処理において、吸着、脱離、冷却が順次行われるサイクルが繰り返し行われるため、脱離工程も繰り返し行われる。1回目の脱離工程における減圧量と投入熱量としては、予め定められた初期値を用いる。初期値としては、例えば、前回、二酸化炭素回収装置1を運転させた際の最終サイクルにおける値を用いてもよいし、固定値を用いてもよい。投入熱量の初期値を、例えば、「0」にして、減圧量の初期値を所定の値にしてもよい。このようにすると、1回目の脱離工程においては、減圧のみが行われる。
減圧工程では、減圧ポンプ45によって吸着器11の内部を減圧させる。具体的には、制御部55は、排ガス入口弁21aを閉じるとともに、二酸化炭素出口弁36aを開くように、それぞれの弁を制御する。また、制御部55は、切換弁47を開くとともに、切換弁48を閉じ、減圧ポンプ45を駆動させる。これにより、吸着器11の内部は、所定の減圧量で減圧される。これにより、吸着材11aにトラップされている二酸化炭素が吸着材11aから脱離する。本実施形態では、減圧量として、減圧ポンプ45の駆動時間を用いている。他の実施形態では、減圧ポンプの出力を用いてもよい。
熱投入工程では、吸着器11に、熱媒体が供給され、吸着材11aが昇温される。具体的には、制御部55は、熱媒が所定の温度(投入熱量)になるようにヒータ30aを制御すると共に、熱媒入口弁31aを開くように制御する。これにより、熱媒流路30を流れる熱媒は、熱媒分流路31を介して、吸着器11に供給される。これにより、吸着材11aにトラップされている二酸化炭素が吸着材11aから脱離する。後述するように、投入熱量が「0」に決定された場合、制御部55は、熱媒入口弁31aを閉じる。これにより、吸着器10への熱の投入が行われない。本実施形態では、投入熱量として、熱媒の温度を用いている。他の実施形態では、ヒータ30aによる加熱温度、熱媒入口弁31aの開度、熱媒入口弁31aの開時間等を用いてもよい。
次の冷却工程では、冷媒を吸着器11に供給させて、吸着材11aを冷却する。これにより、吸着材11aは、二酸化炭素を吸着可能な状態となる。
本実施形態の二酸化炭素回収処理では、上述した二酸化炭素回収処理の3つの工程(吸着工程、脱離工程、および、冷却工程)が、3つの吸着器11、12、13のいずれかにおいて行われる。例えば、吸着器11において吸着工程が実行されているとき、吸着器12において脱離工程が実行され、吸着器13において冷却工程が実行さている。本実施形態の二酸化炭素回収装置1では、このようにして、いずれかの吸着器において排ガス中の野酸化炭素を吸着するとともに、他のいずれかの吸着器において吸着された酸化炭素を脱離する。これにより、定常的に、二酸化炭素を供給することが可能である。
図5は、二酸化炭素回収装置1における脱離条件決定処理のフローチャートである。脱離条件決定処理では、上記減圧工程における減圧量、および熱投入工程における投入熱量が、二酸化炭素回収量に応じて決定される。脱離条件決定処理は、1回目の脱離工程の開始と共に開始される。
ステップS102では、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が取得される。制御部55は、1工程の脱離工程の間に、流量計50から入力された測定値の総和を算出し、二酸化炭素回収量とする。
二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい(目標範囲の下限より小さい)場合(ステップS104においてYES)であって、その脱離工程における減圧量が最大限圧量より小さい場合(ステップS106においてYES)、次回の脱離工程における減圧量を、最大限圧量までの範囲で、今回の脱離工程における減圧量より増加させる。ここで、「最大限圧量までの範囲」は、最大減圧量を含む。一方、その脱離工程における減圧量が最大限圧量である場合(ステップS106においてNO)、次回の脱離工程における投入熱量を、今回の脱離工程における投入熱量より増加させる。減圧量および投入熱量の増加分は、特に限定しない。
二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい(目標範囲の上限より大きい)場合(ステップS114においてYES)であって、その脱離工程における投入熱量が0より大きい場合(ステップS116においてYES)、次回の脱離工程における投入熱量を、今回の脱離工程における投入熱量より減少させる。一方、その脱離工程における投入熱量が0の場合、すなわち、熱が投入されていない場合(ステップS116においてNO)、次回の脱離工程における減圧量を、今回の脱離工程における減圧量より減少させる。減圧量および投入熱量の減少分は、特に限定しない。
二酸化炭素回収量が目標範囲内の場合(ステップS114においてNO)、ステップS102に戻る。すなわち、減圧量および投入熱量は、変更されない。
本実施形態において、次回の脱離工程は、同一の吸着器10(例えば、吸着器11)における次回の脱離工程(すなわち、次のサイクル)である。他の実施形態では、二酸化炭素回収処理全体における次の脱離工程でもよい。例えば、図2に示す工程1において脱離塔として機能する吸着塔12による二酸化炭素回収量を用いて決定された減圧量、投入熱量を用いて、図3に示す工程2において脱離塔として機能する吸着器13における脱離工程を実行してもよい。
以上説明したように、本実施形態の二酸化炭素回収装置1によれば、二酸化炭素回収量が目標範囲内になるように、脱離工程における減圧量、および投入熱量を、1工程ごとに変更することができる。そのため、二酸化炭素の回収量を安定化させることができる。
また、二酸化炭素回収装置1では、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合には、減圧量、投入熱量の順に増加される。減圧量、投入熱量の順に投入エネルギーを増加させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
さらに、二酸化炭素回収装置1では、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量の順に減少される。投入熱量、減圧量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置1Aの概略構成を示す説明図である。本実施形態の二酸化炭素回収装置1Aは、第1実施形態の二酸化炭素回収装置1の構成に加え、二酸化炭素回収装置1Aの外で生成された外部熱を吸着器10に供給する外部熱供給路25を備える。以下に説明する実施形態において、二酸化炭素回収装置1と同一の構成には同一の符号を付し、先行する説明を参照する。
外部熱供給路25は、二酸化炭素回収装置1Aの外部に在る排熱源(不図示)に接続され、外部熱供給路25内を外部熱媒が流れる。外部熱供給路25を流れる外部熱媒は、外部熱分流路26、27、28を介して、吸着器11、12、13に供給される。これにより、外部熱媒により吸着器11、12、13に熱が投入される。排熱源として、例えば、二酸化炭素回収装置1の外部に在る燃焼炉や内燃機関などの発熱する物体を用いることができる。外部熱媒としては、例えば、排熱源を冷却するための冷媒であって、排熱源との熱交換により高温状態になった冷媒を用いることができる。この冷媒としては、オイル、水、スチーム、およびガスなどを用いることができる。
外部熱分流路26、27、28には、外部熱媒入口弁26a、27a、28aが設けられている。外部熱媒入口弁26a、27a、28aのそれぞれは、制御部55の指令に応じて、吸着器11、12、13への外部熱媒の流れを制御する。本実施形態において、外部熱分流路26、27、28が、それぞれ、吸着器11、12、13の外周に巻き付けられている。これにより、外部熱媒により熱が吸着器11、12、13内に投入される。他の実施形態では、例えば、吸着器11、12、13が、外殻と内殻との間に中間殻を備える三重殻タンク(三重管)であり、熱媒流路30を介して吸着器10に供給される熱媒が中間殻と内殻との間の間隙に流入し、外部熱媒が外殻と中間殻の間の間隙に流入してもよい。このようにしても、外部熱媒により吸着器11、12、13内に熱を投入することができる。吸着器10に供給された外部熱媒は、吸着器10に熱を投入した後、図示せざる配管を介して、排熱源へ戻されてもよい。本実施形態における外部熱供給路25を、「外部熱供給部」とも呼ぶ。
本実施形態では、脱離塔として機能する吸着器10に対して外部熱媒が供給される。本実施形態の二酸化炭素回収処理は、脱離工程において、減圧工程、熱投入工程に加え、吸着器10へ所定の外部熱量の外部熱を投入する外部熱投入工程を含む。外部熱投入工程では、吸着器11に、外部熱媒体が供給され、吸着材11aが昇温される。具体的には、制御部55は、外部熱媒入口弁26aを開くように制御する。これにより、外部熱供給路25を流れる外部熱媒は、外部熱分流路26を介して、吸着器11に供給される。制御部55は、吸着塔12、13に対しても、同様の制御を行う。本実施形態では、外部熱量として、外部熱媒入口弁26aの開度を用いている。他の実施形態では、外部熱媒入口弁26aの開時間等を用いてもよい。
外部熱投入工程における外部熱量は、第1実施形態における減圧量および投入熱量と同様に、脱離条件決定処理により決定される。1回目の脱離工程における外部熱量としては、予め定められた初期値を用いる。初期値としては、例えば、前回、二酸化炭素回収装置1Aを運転させた際の最終サイクルにおける値を用いてもよいし、固定値を用いてもよい。外部熱量の初期値を、例えば、「0」にすると、1回目の脱離工程において、外部熱が供給されない。以下に、本実施形態の二酸化炭素回収装置1Aにおける脱離条件決定処理について、図7を用いて説明する。
図7は、第2実施形態の二酸化炭素回収装置1Aにおける脱離条件決定処理のフローチャートである。脱離条件決定処理では、減圧工程における減圧量、熱投入工程における投入熱量、および外部熱投入工程における外部熱量が、二酸化炭素回収量に応じて決定される。本実施形態における脱離条件決定処理では、減圧量を増加させる前に外部熱量を増加させ、減圧量が「0」になったら外部熱量を減少させる。第1実施形態におけるステップと同一のステップには、同一の符号を付して、先行する説明を参照する。本実施形態においても、外部熱量脱離条件決定処理は、1回目の脱離工程の開始と共に開始される。
二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい(目標範囲の下限より小さい)場合(ステップS104においてYES)であって、その脱離工程における外部熱量が最大外部熱量より小さければ(ステップS105においてNO)、減圧量を増加させる前に、次の脱離工程における外部熱量を最大外部熱量までの範囲で、今回の脱離工程における外部熱量より増加させる(ステップS109)。外部熱量が最大外部熱量であれば(ステップS105においてYES)、ステップS106に進み、第1実施形態と同様に、減圧量の増加、投入熱量の増加を行う。外部熱量の増加分は、特に限定しない。
二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい(目標範囲の上限より大きい)場合(ステップS114においてYES)は、第1実施形態と同様に、投入熱量の減少、減圧量の減少を行い、減圧量が「0」になったら(ステップS117においてNO)、次回の脱離工程における外部熱量を、今回の脱離工程における外部熱量より減少させる。外部熱量の減少分は、特に限定しない。脱離条件決定処理において、減圧量が「0」に決定された場合、制御部55は、切換弁47を閉じるとともに、切換弁48を開き、減圧ポンプ45を停止させる。
二酸化炭素回収量が目標範囲内の場合(ステップS114においてNO)、ステップS102に戻る。すなわち、外部熱量、減圧量および投入熱量は、変更されない。
以上説明したように、本実施形態の二酸化炭素回収装置1Aは、外部熱供給路25を備えるため、第1実施形態よりさらに多くの熱を吸着器10に供給することができる。また、外部熱として、二酸化炭素回収装置1Aにおいて生成エネルギーを要さない排熱を利用しているため、二酸化炭素回収装置1Aにおいて、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
本実施形態の二酸化炭素回収装置1Aによれば、二酸化炭素回収量が目標範囲内になるように、脱離工程における外部熱量、減圧量、および投入熱量を、1工程ごとに変更することができる。そのため、二酸化炭素の回収量を安定化させることができる。
また、二酸化炭素回収装置1Aでは、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合には、外部熱量、減圧量、投入熱量の順に増加される。外部熱は、外部で熱が生成されているため、二酸化炭素回収装置1Aにおいて生成エネルギーを要さないため、外部熱量、減圧量、投入熱量の順に投入エネルギーを増加させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
さらに、二酸化炭素回収装置1Aでは、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量、外部熱量の順に減少される。上述の通り、外部熱は二酸化炭素回収装置1Aにおける生成エネルギーが要さないため、投入熱量、減圧量、外部熱量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態のメタン製造装置5の概略構成を示す説明図である。本実施形態のメタン製造装置5は、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)との混合ガスを用いて、メタン(CH4)を製造する装置であり、二酸化炭素回収装置1Bとメタン生成部8を備える。なお、本実施形態は、CH4以外の炭化水素化合物を製造する炭化水素製造装置にも適用可能であり、例えば、エタンやプロパンなどの炭素と水素とから構成される化合物やメタノールなどの主に炭素と水素とから構成される化合物を「炭化水素化合物」として製造する「炭化水素製造装置」にも適用可能である。
本実施形態の二酸化炭素回収装置1Bは、第1実施形態の二酸化炭素回収装置1の構成に加え、パージガスとしての水素を吸着器10に供給するパージガス流路70を備える。また、二酸化炭素回収装置1Bにおける二酸化炭素流路35には、吸着器10から脱離された二酸化炭素とパージガスとしての水素を含む混合ガスが流れる。二酸化炭素流路35には、混合ガスの組成を分析可能な分析計60が設けられており、制御部55は、流量計50と分析計60から入力される情報を用いて、二酸化炭素回収量を算出する。以下に説明する実施形態において、二酸化炭素回収装置1と同一の構成には同一の符号を付し、先行する説明を参照する。本実施形態における流量計50、分析計60を合わせて「二酸化炭素回収量取得部」とも呼ぶ。
パージガス流路70は、吸着器11、12、13の内部に、パージガスを供給する外部のパージガス供給部に接続している。本実施形態では、パージガスとしては、上述の通り、二酸化炭素回収装置1の後段に設けられるメタン生成部8でのメタンの生成反応に用いられる水素を用いる。パージガス流路70には、制御部55の指令に応じて、パージガス流路70を流れる水素の流量を調整する流量制御器70aが設けられている。パージガス流路70を流れる水素は、パージガス分流路71、72、73を介して、吸着器11、12、13に供給される。パージガス分流路71、72、73には、パージガス入口弁71a、72a、73a、74aが設けられている。パージガス入口弁71a、72a、73aのそれぞれは、制御部75の指令に応じて、吸着器11、12、13の内部への水素の流れを制御する。
本実施形態では、脱離塔として機能する吸着器10に対してパージガスとしての水素が供給される。本実施形態の二酸化炭素回収処理は、脱離工程において、減圧工程、熱投入工程に加え、吸着器10へ所定のパージガス量のパージガスを投入するパージガス供給工程を含む。パージガス供給工程において、制御部55は、排ガス入口弁21aを閉じるとともに、パージガス入口弁71aと二酸化炭素出口弁36aを開くように、それぞれの弁を制御する。これにより、パージガス流路70を流れる水素は、パージガス分流路71を介して、吸着器11に供給される。パージガス供給工程において、吸着器11にパージガスが供給されると、吸着器11内部の二酸化炭素の分圧が低下するため、吸着材11aに吸着されている二酸化炭素が吸着材11aから脱離する。吸着材11aから脱離した二酸化炭素は、吸着器11内部において水素と混合される。吸着器11内部の二酸化炭素と水素(パージガス)との混合ガスは、吸着器11内部から取り出され、二酸化炭素分流路36を介して二酸化炭素流路35を流れる。制御部55は、吸着塔12、13に対しても、同様の制御を行う。本実施形態では、パージガス量として、流量制御器70aの制御流量を用いている。他の実施形態では、パージガス入口弁71aの開度、開時間等を用いてもよい。
外部熱投入工程におけるパージガス量は、第1実施形態における減圧量および投入熱量と同様に、脱離条件決定処理により決定される。1回目の脱離工程におけるパージガス量としては、予め定められた初期値を用いる。初期値としては、例えば、前回、二酸化炭素回収装置1Bを運転させた際の最終サイクルにおける値を用いてもよいし、固定値を用いてもよい。パージガス量の初期値を、例えば、「0」にすると、1回目の脱離工程において、パージガスが供給されない。以下に、本実施形態の二酸化炭素回収装置1Bにおける脱離条件決定処理について、図9を用いて説明する。
図9は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置1Bにおける脱離条件決定処理のフローチャートである。脱離条件決定処理では、減圧工程における減圧量、熱投入工程における投入熱量、およびパージガス供給工程におけるパージガス量が、二酸化炭素回収量に応じて決定される。本実施形態における脱離条件決定処理では、減圧量を増加させる前にパージガス量を増加させ、減圧量が「0」になったらパージガス量を減少させる。第1実施形態におけるステップと同一のステップには、同一の符号を付して、先行する説明を参照する。本実施形態においても、外部熱量脱離条件決定処理は、1回目の脱離工程の開始と共に開始される。
二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい(目標範囲の下限より小さい)場合(ステップS104においてYES)であって、その脱離工程におけるパージガス量が最大パージガス量より小さければ(ステップS107においてYES)、減圧量を増加させる前に、次の脱離工程におけるパージガス量を最大パージガス量までの範囲で、今回の脱離工程におけるパージガス量より増加させる(ステップS111)。パージガス量が最大パージガス量であれば(ステップS107においてNO)、ステップS106に進み、第1実施形態と同様に、減圧量の増加、投入熱量の増加を行う。パージガス量の増加分は、特に限定しない。
二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい(目標範囲の上限より大きい)場合(ステップS114においてYES)は、第1実施形態と同様に、投入熱量の減少、減圧量の減少を行い、減圧量が「0」になったら(ステップS117においてNO)、次回の脱離工程におけるパージガス量を、今回の脱離工程におけるパージガス量より減少させる。パージガス量の減少分は、特に限定しない。
二酸化炭素回収量が目標範囲内の場合(ステップS114においてNO)、ステップS102に戻る。すなわち、パージガス量、減圧量および投入熱量は、変更されない。
以上説明したように、本実施形態の二酸化炭素回収装置1Bは、パージガス流路70を備えるため、パージガスを吸着器10に供給することにより、吸着器10内に吸着された二酸化炭素の分圧を低下させることができるため、二酸化炭素をより脱離しやすくすることができる。
また、本実施形態の二酸化炭素回収装置1Bでは、パージガスとして水素を用いている。二酸化炭素回収装置1Bの後段に配置されるメタン生成部8は、二酸化炭素と水素を用いてメタンを生成するため、パージガスとして水素を用いると、吸着器10から排出されるガスが二酸化炭素と水素とを含む混合ガスになるため、メタン生成部8において生成されるメタンの純度を向上させることができる。
また、パージガスとしての水素は、例えば、水電解装置を用いて生成すると、極めて小さい動力で高圧化可能であるため、パージガスの供給に要する動力が小さい。そのため、二酸化炭素回収装置1Bにおいて、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
二酸化炭素回収装置1Bでは、二酸化炭素回収量が目標範囲内になるように、脱離工程におけるパージガス量、減圧量、および投入熱量を、1工程ごとに変更することができる。そのため、二酸化炭素の回収量を安定化させることができる。
二酸化炭素回収装置1Bでは、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合には、パージガス量、減圧量、投入熱量の順に増加される。上述の通り、パージガスの供給に要する動力は小さいため、パージガス量、減圧量、投入熱量の順に投入エネルギーを増加させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
さらに、二酸化炭素回収装置1Bでは、1工程の脱離工程における二酸化炭素回収量が目標範囲より大きい場合には、投入熱量、減圧量、パージガス量の順に減少される。上述の通り、パージガスの供給に要する動力は小さいため、投入熱量、減圧量、パージガス量の順に投入エネルギーを減少させると、目標範囲内の二酸化炭素を回収するために消費される動力を低下させることができる。
<動力分配の検討>
図10〜図12は、二酸化炭素の回収率に対する動力分配を示す説明図である。図10〜12では、二酸化炭素の回収率に対して、最小の消費動力になるような各機器への動力分配の実験結果を示す。図10は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置1Bにおいて、回収したパージガス、二酸化炭素をコンプレッサで昇圧貯蔵した実験結果を示す。図11は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置1Bにおいて、熱媒流路30に換えて、第2実施形態の外部熱供給路25を備える構成を用いて実験を行った。この例では、一定量αの排熱を、常に投入している。排熱の供給は、投入エネルギーを要さないため、図11には、表われない。高い二酸化炭素回収率が必要な場合に、パージガス供給、減圧の順に導入する。図12は、第3実施形態の二酸化炭素回収装置1Bを用いた実験結果を示す。コンプレッサを備えないため、パージガス供給に要する動力がゼロであるため、図12には表われない。高い二酸化炭素回収率が必要な場合に、減圧、熱投入、の順に導入する。
<上記実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・上記第3実施形態の二酸化炭素回収装置1Bの構成に、第2実施形態の外部熱供給路25を加えてもよい。このようにすると、さらに、低い消費動力で高い二酸化炭素回収率を実現することができる。なお、この場合、外部熱、パージガス、減圧、熱の順に投入することにより、より低い消費電力を実現することができる。
・上記実施形態において、二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合と、大きい場合と、両方の場合に、減圧量、投入熱量、外部熱量、パージガス量を増減させる例を示したが、二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合にのみ、減圧量、投入熱量、外部熱量、パージガス量を変更(増加)させる構成にしてもよい。
・第1回目の脱離工程における減圧量、投入熱量、外部熱量、パージガス量の初期値を「0」に設定してもよい。
・吸着器10の数は、上記実施形態に限定されず、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。例えば、吸着器10が1つの場合には、1つの吸着器10に対して、順次、吸着工程、脱離工程、冷却工程を行えばよい。吸着器を複数備えると、各工程の待機時間を短くすることができ、二酸化炭素回収装置1における二酸化炭素回収効率を向上させることができるため、好ましい。
・二酸化炭素回収量として、二酸化炭素回収率を用いてもよい。その場合には、二酸化炭素回収装置が、吸着器10に流入する二酸化炭素流量を測る手段を備え、制御部が、二酸化炭素流入量に対する脱離工程における二酸化炭素回収量を算出してもよい。
・パージガスとして、水素以外のガスを用いてもよい。
・上記実施形態におけるサージタンクを備えなくてもよい。サージタンクがある場合、混合ガスのH2/CO2を安定させることができるほか、H2の流量を逐次調整しなくてもH2/CO2を目標の範囲内とすることができるため、好ましい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
5…メタン製造装置
8…メタン生成部
10〜13…吸着器
20…排ガス流路
25…外部熱供給路
26…外部熱分流路
30…熱媒流路
30a…ヒータ
35…二酸化炭素流路
40…サージタンク
45…減圧ポンプ
50…流量計
55…制御部
60…分析計
70…パージガス流路
75…制御部
CL…冷媒

Claims (8)

  1. 二酸化炭素回収装置であって、
    二酸化炭素を吸着可能な吸着材を内部に収容する吸着器と、
    前記吸着器の内部を減圧する減圧ポンプと、
    熱を生成し、生成した熱を前記吸着器に投入する熱供給部と、
    前記減圧ポンプおよび前記熱供給部を制御して、前記吸着材に吸着された二酸化炭素を前記吸着器から取り出す脱離工程を、繰り返し実行可能な制御部と、
    前記脱離工程により回収された二酸化炭素回収量を取得する二酸化炭素回収量取得部と、
    を備え、
    前記脱離工程は、
    前記減圧ポンプにより前記吸着器の内圧を所定の減圧量で減圧する減圧工程と、
    前記熱供給部により前記吸着器へ所定の投入熱量の熱を投入する熱投入工程と、
    を含み、
    前記制御部は、さらに、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合に、
    前記減圧量が最大減圧量より小さければ、次の前記脱離工程における前記減圧量を、最大減圧量までの範囲で増加させ、
    前記減圧量が前記最大減圧量であれば、次の前記脱離工程における前記投入熱量を増加させる、脱離条件決定工程を実行可能である、
    二酸化炭素回収装置。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素回収装置であって、
    前記脱離条件決定工程は、さらに、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きい場合に、
    前記投入熱量が0より大きければ、次の前記脱離工程における前記投入熱量を減少させ、
    前記投入熱量が0であれば、次の前記脱離工程における前記減圧量を減少させる、
    二酸化炭素回収装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素回収装置は、さらに、
    前記二酸化炭素回収装置の外で生成された外部熱を前記吸着器に投入する外部熱供給部を備え、
    前記脱離工程は、さらに、
    前記外部熱供給部により前記吸着器へ所定の外部熱量の前記外部熱を投入する外部熱投入工程を含み、
    前記脱離条件決定工程は、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より小さい場合、前記外部熱量が最大外部熱量より小さければ、減圧量を増加させる前に、次の前記脱離工程における前記外部熱量を最大外部熱量までの範囲で増加させる、
    二酸化炭素回収装置。
  4. 請求項3に記載の二酸化炭素回収装置であって、
    前記脱離条件決定工程は、さらに、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きく、前記投入熱量が0、かつ前記減圧量が0のとき、前記外部熱量を減少させる、
    二酸化炭素回収装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載の二酸化炭素回収装置は、さらに、
    前記吸着器にパージガスを供給するパージガス供給部を備え、
    前記脱離工程は、さらに、
    前記パージガス供給部により前記吸着器へ所定のパージガス量の前記パージガスを供給するパージガス供給工程を含み、
    前記脱離条件決定工程は、さらに、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より小さい場合、
    前記パージガス量が最大パージガス量より小さければ、減圧量の増加の前に、次の前記脱離工程における前記パージガス量を最大パージガス量までの範囲で増加させる、
    二酸化炭素回収装置。
  6. 請求項5に記載の二酸化炭素回収装置であって、
    前記脱離条件決定工程は、さらに、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が前記目標範囲より大きい場合、
    前記投入熱量が0であり、かつ前記減圧量が0であれば、次の前記脱離工程における前記パージガス量を減少させる、
    二酸化炭素回収装置。
  7. 炭化水素製造装置であって、
    請求項5または請求項6に記載の二酸化炭素回収装置と、
    前記二酸化炭素回収装置が回収した二酸化炭素と、前記パージガスとして用いられた水素との混合ガスを用いて、炭化水素化合物を生成する炭化水素生成部と、を備える、
    炭化水素製造装置。
  8. 二酸化炭素回収方法であって、
    二酸化炭素を吸着可能な吸着材を内部に収容する吸着器に、二酸化炭素を含むガスを供給して、前記吸着材に二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、
    前記吸着器の内部を所定の減圧量で減圧すると共に、所定の投入熱量の熱を投入することによって、前記吸着材に吸着している二酸化炭素を前記吸着器内部から取り出す脱離工程と、
    1工程の前記脱離工程における二酸化炭素回収量を取得する二酸化炭素回収量取得工程と、
    1工程の前記脱離工程における前記二酸化炭素回収量が目標範囲より小さい場合に、
    前記減圧量が最大減圧量より小さければ、次の前記脱離工程における前記減圧量を、最大減圧量までの範囲で増加させ、前記減圧量が前記最大減圧量であれば、次の前記脱離工程における前記投入熱量を増加させる、脱離条件決定工程と、
    を備える、
    二酸化炭素回収方法。
JP2020030096A 2020-02-26 2020-02-26 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法 Active JP7291649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020030096A JP7291649B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020030096A JP7291649B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021133285A true JP2021133285A (ja) 2021-09-13
JP7291649B2 JP7291649B2 (ja) 2023-06-15

Family

ID=77659616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020030096A Active JP7291649B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7291649B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188541A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱重工業株式会社 二酸化炭素回収設備、及び二酸化炭素回収方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001279267A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 圧力変動吸着分離装置を用いた工業ガス製造方法
JP2004202393A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 二酸化炭素の脱着方法
JP2013128908A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Jfe Steel Corp ガス分離回収方法
JP2019142807A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社豊田中央研究所 メタン製造装置、および、メタン製造方法
JP2019142806A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社豊田中央研究所 メタン製造装置、および、メタン製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001279267A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 圧力変動吸着分離装置を用いた工業ガス製造方法
JP2004202393A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 二酸化炭素の脱着方法
JP2013128908A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Jfe Steel Corp ガス分離回収方法
JP2019142807A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社豊田中央研究所 メタン製造装置、および、メタン製造方法
JP2019142806A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 株式会社豊田中央研究所 メタン製造装置、および、メタン製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188541A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱重工業株式会社 二酸化炭素回収設備、及び二酸化炭素回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7291649B2 (ja) 2023-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3530640A1 (en) Methane production device and methane production method
JP5427412B2 (ja) オゾンガス濃縮方法及びその装置
JPH11335102A (ja) 高濃度オゾン連続発生方法及びその装置
KR20160059309A (ko) 저장탱크 질소 공급 시스템 및 그 방법
JP2006221993A (ja) 燃料電池稼働方法及びその装置
JP2011167629A (ja) 水素ガスの分離方法、および水素ガス分離装置
JP2021133285A (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および二酸化炭素回収方法
JP7263882B2 (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法
JP2014034493A (ja) アルゴンガスの精製方法および精製装置
TWI549740B (zh) 氬氣之純化方法及純化裝置
JP6632463B2 (ja) オゾンガスの濃縮方法、およびオゾンガスの濃縮装置
KR101720799B1 (ko) 아르곤 가스의 정제 방법 및 정제 장치
JP6530122B1 (ja) 水素製造装置
US7449036B2 (en) Fuel gas manufacturing apparatus and method of operating same
JP7205348B2 (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素製造装置、および、二酸化炭素回収方法
JP2022097832A (ja) ガス分離システム、および炭化水素製造システム
JP2002355522A (ja) 水素精製用4塔式psa装置におけるオフガスタンクからのオフガス圧力の制御方法
JP7173088B2 (ja) 吸着塔制御装置、ガス分離装置、吸着塔の制御方法、及びコンピュータプログラム
JP2022188322A (ja) 二酸化炭素回収装置
JP2005103335A (ja) 熱脱着式酸素濃縮装置
JP7312688B2 (ja) 炭化水素製造装置、炭化水素製造方法、および、コンピュータプログラム
JP7129321B2 (ja) 水素製造装置、水素製造装置の作動方法、および水素製造装置の作動プログラム
JP2021147291A (ja) ガス分離装置、メタン製造装置、ガス分離方法、およびガス分離装置の制御方法
JP2020100533A (ja) 水素製造装置、水素製造方法、及び作動プログラム
KR101800031B1 (ko) 아르곤 가스의 정제 방법 및 정제 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220902

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150