JP7463822B2 - 圧電素子基板、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置および接合基板 - Google Patents
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Description
アクチュエータ基板の構成では、下部電極、圧電体、上部電極からなる圧電素子と、金属層が形成される構成が知られている。
しかし、清浄化において、比較的面積が大きい接合パターンでは、表面が部分的に侵食されることからクレーター状の欠陥が発生し、他の基板との接合に不具合が生じるという問題があった。
例えば、特許文献1、2には、圧電素子基板とサブフレームとの接合に関する技術が開示されているが、上述の比較的面積が大きい接合パターンに伴う問題点に着目するものではない。
前記圧電素子基板の複数の前記圧電素子を形成した側の面には、複数の前記圧電素子それぞれに接続する複数の配線パターンと、該配線パターンと層を同じくし、該配線パターンとは異なる領域に他の基板と直接または絶縁膜を介して接合される接合パターンとが設けられており、
前記接合パターンは、金属層に複数の開口が形成されたパターンであることを特徴とする。
金属層の大面積領域であるベタ膜上に異物が存在する場合、接合時にサブフレームの接着剤から空隙パターン内に異物が巻き込まれ、これを閉じ込めて接合されることになるため、アクチュエータ基板としての歩留が低下する。
サブフレームの接合前の、アクチュエータ基板側の接合面の検査工程において、凹みが異物として誤認される可能性がある。その結果、不良品として誤認され、アクチュエータ基板としての歩留まりが低下する。
凹みの発生により、金属層の膜応力が大きくなる。また、表面の凹凸から粗さが増加することにより、金属層上に接合されるサブフレームとの接合強度が低下する。これらにより、アクチュエータ基板の駆動において膜の剥離が発生する。
詳細には、本発明の一実施形態に係る圧電素子基板は、下部電極としての第1の電極、電気機械変換膜としての圧電体、および上部電極としての第2の電極を積層した圧電素子を複数設けた基板とし、複数の圧電素子上に層間絶縁膜を介して形成される金属層を備える。
金属層(以降、「メタル配線層」とも称する)は、複数の圧電素子それぞれに接続する配線パターン(複数の個別配線)と、配線パターンとは異なる領域に他の基板と直接または絶縁膜を介して接合される接合パターンとが設けられている。接合パターンは、金属層に複数の開口(以降「隙間」とも称する)が形成されたパターンである。接合パターンは、金属層と他の基板とが接合する接合領域に設けられる。
圧電素子基板は、上述した複数の圧電素子およびメタル配線層に加え、振動板などを備えるアクチュエータ基板として構成することができる。
まず、一実施形態の圧電素子基板の一例としてのアクチュエータ基板を用いる液体吐出ヘッドの構成例について説明する。
液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板2と、振動板3と、圧力発生素子である圧電素子18と、保持基板としてのサブフレーム150と、配線部材160と、共通液室部材を兼ねるフレーム部材70とを備えている。
流路板2は、ノズル板1および振動板3と共に、ノズル4が通じる個別液室6、個別液室6に通じる流体抵抗部7、流体抵抗部7が通じる液導入部(通路)8を形成している。
この液導入部8は、振動板3の通路(供給口)9とサブフレーム150の流路となる開口部151を介して、フレーム部材70で形成される共通液室17に通じている。
複数の圧電素子18の共通電極となる第1の電極13は、共通配線15を介して共通電極電源配線パターン121に接続されている。なお第1の電極13は図4に示すように、ノズル配列方向で全ての圧電素子18に跨って形成される一つの電極層である。
個別配線16は、複数の圧電素子それぞれに接続する複数の個別配線であり、メタル配線層で形成される。メタル配線層上には、絶縁膜27が形成されている。メタル配線層については、各実施形態で詳述する。
アクチュエータ基板120に搭載されたドライバIC500は、駆動波形(駆動信号)が供給される個別電極電源配線パターン101と接続されている。
配線部材160に設けられた配線が、ドライバIC500と電気的に接続されており、配線部材160の他端側は装置本体側の制御部に接続される。
このサブフレーム150は接着剤によって、アクチュエータ基板120の振動板3側に接合されている。
フレーム部材70には、ダンパ部材90が接合されている。ダンパ部材90は、共通液室17の一部の壁面を形成する変改可能なダンパ91と、ダンパ91を補強するダンパプレート92とを有する。
フレーム部材70は、ノズル板1の外周部と接合され、アクチュエータ基板120およびサブフレーム150を収容して、このヘッドのフレームを構成している。
そしてノズル板1の周縁部、およびフレーム部材70の外周面の一部を覆うノズルカバー部材45を設けている。
このとき、第1の電極13側は振動領域130で拘束されているため、振動領域130の第1の電極13側に引っ張り応力が発生し、振動領域130が個別液室6側に撓み、内部の液体を加圧することで、ノズル4から液体が吐出される。
第1の実施形態について図5から図9を参照して説明する。図5は一実施形態のアクチュエータ基板に設けられるメタル配線層の配線パターンとは異なる領域に設けられた接合パターンの一例を説明する図である。
配線パターンは、圧電素子18の個別電極としての、第2の電極14に応じた個別配線16であり、アクチュエータ基板が有する複数の圧電素子18それぞれについて形成される。
接合領域220は、比較的面積が大きい、メタル配線層200とサブフレーム150とが接合する領域(「接合部」とも称する)であり、接合パターンが設けられる。
接合領域220は、例えば、圧電素子基板の外周に沿った領域に設けられるとよい。
メタル配線層200pとサブフレーム150とは、接着剤29を用いて接合される。隣り合う圧電素子18の間には、メタル配線層200pにより形成された凸状の壁部が設けられ、圧電素子18間でサブフレーム150と接着剤29で接合される。
アクチュエータ基板120の外周部は、サブフレーム150と接合されており、圧電素子間に存在する壁部と比較して、メタル配線層が大面積化されている。従って、基板の外周部から生じるアクチュエータ基板の反りを抑制するため、サブフレーム150との接合領域を強固にするとよい。
図6に示す符号Aで示す部分は、接合領域220-1に相当する。
図9は、本実施形態の接合領域の接合パターンを説明する部分断面図である。図9は、図6に示した部分断面図と同様の部分であり、接着剤29でサブフレーム150と接合する前のアクチュエータ基板を示している。なお、図9は、接合パターンとして、隙間を複数設けた配線を模式的に表したものであり、隙間の大きさ、数、または位置などは図5または図8に示す接合パターンと一致するものではない。
なお、複数の隙間の好ましい形状、配置等については第2の実施形態で後述する。
液体吐出ヘッドを構成するに当たっては先述の通り、アクチュエータ基板120の振動板側でメタル配線層200とサブフレーム150とを、接着剤29を介することによって接合させている。この接合に先立って、アクチュエータ基板120のメタル配線層200は層上面を清浄化するため、例えばアミン系溶剤を用いた有機剥離洗浄を工程上施している。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、アクチュエータ基板120上のメタル配線層200の接合領域220において、隙間を空けて配列された同一形状のメタル配線パターンが規則的に形成されていることが特徴である。
詳細には、接合領域に形成する、隙間を複数設けた配線は、例えば、複数の隙間それぞれを同じ形状とし、規則的に配置することが好ましい。また、隙間を複数設けた配線は、例えば、格子状に形成することが好ましい。
さらに、メタル配線パターンと隙間との面積の割合を均等にすることが好ましく、同じであることが特に好ましい。
本発明の第3の実施形態について説明する。上述した各実施形態において、アクチュエータ基板120上のメタル配線層200は、配線パターンとは別の、接合領域220に設けられる接合パターンが、サブフレーム150の空隙パターンと同一形状であるとよい。
サブフレーム150は、接合面に複数の空隙154が形成されている。メタル配線層200は、接合パターンにより、隙間222が複数設けられた配線が形成されている。図10では、2つの隙間222を5列(図10(A))、2つの空隙154を5列(図10(B))設けた例を示している。
図10の例では、アクチュエータ基板120のメタル配線層200とサブフレーム150とを接合すると、B-B線に沿った部分が対向する。
空隙154と隙間222との大きさ、位置を同じにすることにより、空隙154と隙間222とが連結された一つの空間を形成することができる。
従来のメタル配線層200pの接合領域に形成されるベタ膜に異物39が存在する場合、図13に示すようにサブフレーム150との接合時に接着剤29からサブフレーム150にある空隙154内に異物が巻き込まれ、これを閉じ込めて接合されることになる。そのため製造工程上、アクチュエータ基板としての歩留まりが低下する。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、第3の実施形態に係るアクチュエータ基板を液体吐出ヘッドとして使用する場合において、前述のメタル配線層200とサブフレーム150との間の接合領域に存在する空隙パターン箇所を、液体供給口とすることが特徴である。すなわち、メタル配線層200の複数の隙間の少なくとも一つと、サブフレーム150の複数の空隙の少なくとも一つとは、液体供給口として機能する。このようにすると、メタル配線層200とサブフレーム150との接合領域に新たな機能を付加することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態では、第1乃至第4の実施形態に係るアクチュエータ基板を搭載した液体吐出ヘッドであることが特徴である。
従来のメタル配線層200pを用いたアクチュエータ基板120を搭載する液体吐出ヘッドの駆動では、メタル配線層200とサブフレーム150との間の接合面で膜の剥離が発生し、接合界面での信頼性が低下する。
本実施形態では、本発明に係る液体吐出ヘッドの他の実施形態について図15から図22を参照して説明する。上記各実施形態では、図1から4を参照して説明した液体吐出ヘッドに本発明の一実施形態を適用する場合について説明したが、図15から図22を参照して説明する液体吐出ヘッドに適用することもできる。上記実施形態と同様の事項については適宜説明を省略する。
本実施形態では、供給側開口32及び回収側開口33が共通電極に形成された共通電極を貫通する孔となる。
図23は、本実施形態の液体吐出ヘッドの振動板部材30について、サブフレームと接合する側の面を模式的に表した図である。
振動板部材30は、圧電素子形成領域46に複数の圧電素子40が形成され、圧電素子形成領域46の周囲に複数の圧電素子40から引き出した、複数の個別配線43が形成される。
接合領域220は、配線パターン(符号210の領域)の周囲であって、共通流路部材50と接合する領域とする。
接合領域220は、メタル配線層200として、例えば、図5に示す接合パターンにより、隙間を複数設けた配線が形成されるとよい。
上記第3の実施形態では、接合領域220に設けられる接合パターンと、サブフレーム150に設けられる空隙パターンとの一例を説明した。
本実施形態では、接合パターンの隙間と、空隙パターンの空隙との好ましい割合について説明する。
図24は、第7の実施形態の、メタル配線層200に設ける接合パターンと、サブフレーム150に設ける空隙パターンとの割合を説明する図であり、(A)は、接合パターンの一例、(B)は空隙パターンの一例である。図24では、アクチュエータ基板120が有するメタル配線層200と、サブフレーム150との接合部の一部分を示す。
そこで、本実施形態は、複数の同一隙間形状を規則的に設けたメタル配線層200を有するアクチュエータ基板(圧電素子基板)と、隙間形状と同じ空隙形状を設けたサブフレーム150(他の基板)との接合部を、以下の(1)、(2)のようにする。
(2)アクチュエータ側の接合領域220に形成される複数の隙間は、サブフレーム側の複数の空隙と重なるように(双方の形状が一致するように)接合されること
このようにすると、メタル配線層200とサブフレーム150との接合部に生じる不具合を削減することができる。
さらに、前述の(1)において、メタル配線層200の接合パターンと、サブフレーム150の空隙パターンとは、空隙154の総面積がアクチュエータ側の隙間222の総面積の2分の1(1/2)であること(図24に一例を示す)が特に好ましい。
加えて、サブフレーム側の接合部は、前述の(2)により、メタル配線層側の接着面に対する、サブフレーム側の接着面の被覆精度が向上し、接合強度をさらに上げることができる。さらに加えて、メタル配線層側で発生する異物の、サブフレーム面での異物の挟み込みが無くなり、歩留を向上させることができる
本実施形態の変形例は、アクチュエータ基板120上の接合領域220に設けられる接合パターンと、サブフレーム150に設けられる空隙パターンとの関係を、前述の(1)、(2)に加え、以下の(3)のようにする。
(3)サブフレーム側の接着面(空隙形状外)の面積が、圧電素子が形成されている領域(例えば、図23の圧電素子形成領域46)が存在する内郭方向へ向かうに従い、分割した領域ごとに段階的に増加すること
また、図25(B)は、図示した接合領域の一部を、領域F1からF4の4つに分割して表している。
図25では、(B)に示す接合領域220の最外郭、即ち圧電素子形成領域46から一番遠い領域F1において、ノズル配列方向と直交する方向に配列された、サブフレーム150側の空隙パターンの空隙154の数を、(A)に示す接合領域220に設けられる接合パターンの隙間222と同数にしている。さらに接合領域220が、圧電素子形成領域46が存在する内郭側へ向かうに従い、空隙パターンの空隙154の数と、接着面とするため空隙154を間引いた数との比率を、領域F2では2:1、領域F3では1:1、領域F4では1:2となるように、3領域に渡って段階的に変化させている。
図25(B)では、ノズル配列方向と直交する方向に配列された空隙154を一行とすると、領域F1は一行、領域F2、F4は二行、領域F3は三行のように、接合領域を異なる大きさで分割した例を示している。また、一つの領域に複数行が存在するときに、空隙154を間引く位置は、隣り合う行で異なるようにし、空隙154を分散させるとよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動時の膜剥がれを防止することが可能になり、圧電素子基板の信頼性を向上させることができる。
以上、図1から図25を参照して、一実施形態の圧電素子基板としてのアクチュエータ基板を備える液体吐出ヘッドについて説明した。
一実施形態の圧電素子基板は、上述した複数の圧電素子およびメタル配線層に加え、他の基板を備える構成としてもよい。一例として、圧電素子基板は、他の基板としてのサブフレーム(保持基板)をさらに備え、サブフレームと、少なくとも接合領域で接合した構成としてもよい。
一方、一実施形態の圧電素子基板には他の基板を含めず、第1の電極、圧電体および第2の電極を積層した圧電素子を複数設けた圧電素子基板としてもよい。そして、当該圧電素子基板と、他の基板とを接合した基板を接合基板として構成してもよい。
なお、上述した圧電素子基板の様々な構成例において、複数の圧電素子は、個別化した電気機械変換素子として機能する。
本発明の液体吐出ユニットは、本発明の液体吐出ヘッドを備える。
また、液体吐出ユニットとしては、液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと液体吐出ヘッドとを一体化したものが挙げられる。
また、本発明の液体を吐出する装置は、本発明の液体吐出ヘッド又は本発明の液体吐出ユニットを備える。
3 振動板
16、43 個別配線
18、40 圧電素子
13 第1の電極(下部電極)
12 圧電体(電気機械変換膜)
14 第2の電極(上部電極)
20 個別流路部材
26、27絶縁膜
30 振動板部材
46 圧電素子形成領域
50 共通流路部材
120 アクチュエータ基板
150 サブフレーム
152 凹部
154 空隙
200 メタル配線層
220、220-1、220-2 接合領域
222 隙間
Claims (24)
- 第1の電極、圧電体および第2の電極を積層した圧電素子を複数設けた圧電素子基板であって、
前記圧電素子基板の複数の前記圧電素子を形成した側の面には、複数の前記圧電素子それぞれに接続する複数の配線パターンと、該配線パターンと層を同じくし、該配線パターンとは異なる領域に他の基板と直接または絶縁膜を介して接合される接合パターンとが設けられており、
前記接合パターンは、金属層に複数の開口が形成されたパターンである
ことを特徴とする圧電素子基板。 - 前記接合パターンは、複数の前記開口を同じ形状とし、規則的に配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電素子基板。 - 前記接合パターンは、複数の前記開口を格子状に形成した
ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧電素子基板。 - 前記他の基板は、前記接合パターンとの接合面に空隙を複数有し、
複数の前記開口と、複数の前記空隙とは、同じ形状とし、
複数の前記開口は、複数の前記空隙と重なるように接合される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電素子基板。 - 複数の前記開口の総面積は、複数の前記空隙の総面積以上であることを特徴とする請求項4に記載の圧電素子基板。
- 複数の前記空隙の少なくとも一つを液体供給口とすることを特徴とする請求項4または5に記載の圧電素子基板。
- 前記他の基板は、前記圧電素子が形成されている領域から前記他の基板の外縁方向に向かって、前記空隙の面積が増加することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の圧電素子基板。
- 前記他の基板の最外縁は、接合する際に対向する前記圧電素子基板に形成されている前記開口と同じ位置に、同数の前記空隙を有することを特徴とする請求項7に記載の圧電素子基板。
- 振動板をさらに備え、
複数の前記圧電素子は、前記振動板上に形成された
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の圧電素子基板。 - 前記他の基板として、少なくとも前記接合パターンで接合する保持基板をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の圧電素子基板。
- 請求項1から10のいずれか一項に記載の圧電素子基板が搭載された液体吐出ヘッド。
- 請求項11に記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする液体吐出ユニット。
- 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化したことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出ユニット。
- 請求項11に記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項12若しくは13に記載の液体吐出ユニットを備えていることを特徴とする液体を吐出する装置。
- 第1の電極、圧電体および第2の電極を積層した圧電素子を複数設けた圧電素子基板と、他の基板とを接合した接合基板であって、
前記圧電素子基板の複数の前記圧電素子を形成した側の面には、複数の前記圧電素子それぞれに接続する複数の配線パターンと、該配線パターンと層を同じくし、該配線パターンとは異なる領域に前記他の基板と直接または絶縁膜を介して接合される接合パターンとが設けられており、
前記接合パターンは、金属層に複数の開口が形成されたパターンである
ことを特徴とする接合基板。 - 前記接合パターンは、複数の前記開口を同じ形状とし、規則的に配置した
ことを特徴とする請求項15に記載の接合基板。 - 前記接合パターンは、複数の前記開口を格子状に形成した
ことを特徴とする請求項15または16に記載の接合基板。 - 前記他の基板は、前記接合パターンとの接合面に空隙を複数有し、
複数の前記開口と、複数の前記空隙とは、同じ形状とし、
複数の前記開口は、複数の前記空隙と重なるように接合される
ことを特徴とする請求項15から17のいずれか一項に記載の接合基板。 - 複数の前記開口の総面積は、複数の前記空隙の総面積以上であることを特徴とする請求項18に記載の接合基板。
- 複数の前記空隙の少なくとも一つを液体供給口とすることを特徴とする請求項18または19に記載の接合基板。
- 前記他の基板は、前記圧電素子が形成されている領域から前記他の基板の外縁方向に向かって、前記空隙の面積が増加することを特徴とする請求項18から20のいずれかに記載の接合基板。
- 前記他の基板の最外縁は、接合する際に対向する前記圧電素子基板に形成されている前記開口と同じ位置に、同数の前記空隙を有することを特徴とする請求項21に記載の接合基板。
- 振動板をさらに備え、
複数の前記圧電素子は、前記振動板上に形成された
ことを特徴とする請求項15から22のいずれか一項に記載の接合基板。 - 前記他の基板として、少なくとも前記接合パターンで接合する保持基板をさらに備えることを特徴とする請求項15から23のいずれか一項に記載の接合基板。
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