JP7462688B2 - ジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを備えたゲーム機器 - Google Patents

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Description

この発明は、とくにビデオゲーム機においてビデオゲームの映像を制御するために用いて好適なジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを備えたゲーム機器に関する。
ビデオゲーム機(テレビゲーム機・アーケードゲーム機を含む)等のゲーム機器に接続されて、映像、音声、ゲームの進行等を制御するために用いられるジョイスティックコントローラは、大きく分けて2種類のものがあり、一つはジョイスティックの上部に丸い握り玉を有し、この握り玉を片手に持って360度の方向へ自在に旋回揺動できた上で、それ自身が軸方向に回転自在であるものと、ジョイスティック自体は360度の方向へ自在に旋回揺動できるが、軸方向には回転できないように構成したものとがあり、本発明は後者に属する。
この後者に属するジョイスティックコントローラ、及びこのジョイスティックコントローラを用いたゲーム機器としては、例えば下記特許文献1に記載されたものが本願出願人によって提案されている。この公知構成のジョイスティックコントローラは、ジョイスティックをゲーム機器の操作盤を構成するハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構と、前記揺動旋回した前記ジョイスティックを常に中立位置へ戻す自立復帰機構と、前記ジョイスティックの揺動旋回方向を制御する制御機構と、前記ジョイスティックのスティック本体の周りに配置された複数のマイクロスイッチから成るスイッチ群と、を有するものである。そして、その軸方向軸受機構は、ハウジングに設けたところの底部に挿通孔を有する湾曲凹部と、この湾曲凹部に嵌り込んで摺接する湾曲凸部を有し一方向へのみ揺動可能なベアリング部材と、このベアリング部材に設けた一対の軸受溝に取付ネジを用いて両端を支持された支軸と、この支軸に軸支されてベアリング部材の揺動方向と直交する方向に揺動可能なスティック本体と、このスティック本体の下部軸部を下方に付勢してベアリング部材を湾曲凹部に押し付ける付勢手段と、を有する。詳しく説明すると、スティック本体をその半径方向へ揺動自在に支持する支軸の両端面に雌ネジが形成され、ベアリング部材の外側から取付ネジを雌ネジにネジ着させて支軸をベアリング部材へ固定していた。
特開2021-176379号公報
特許文献1に記載されたジョイスティックコントローラは、経年使用していると支軸両端の取付ネジが緩む場合があった。支軸両端の取付ネジが緩むと、ジョイスティックにがたつきが発生して、精密で応答性の良い入力操作を継続できなくなる場合が生じた。そこで、本発明の目的は、経年使用しても支軸の部分にガタが生ずる虞がなく、精度の高い入力操作を継続できるジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを備えたゲーム機器を提供せんとするにある。
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係るジョイスティックコントローラは、ジョイスティックをハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構と、前記揺動旋回した前記ジョイスティックを常に中立位置へ戻す自立復帰機構と、前記ジョイスティックの揺動旋回方向を制御する制御機構と、前記ジョイスティックのスティック本体の周りに配置された複数のマイクロスイッチから成るスイッチ群と、を有するジョイスティックコントローラにおいて、前記軸方向軸受機構は、前記スティック本体を貫通させて前記ハウジングに設けられた湾曲凹部に対し同じく前記スティック本体を貫通させて一方向へ揺動可能に設けたベアリング部材と、前記ベアリング部材に設けたガイド長孔の両側部の軸受溝へ挿入軸支されたところの前記スティック本体の軸支部に取り付けられた支軸とを有し、この支軸は前記軸支部に設けた貫通孔に両側から挿入されたフランジ部を有する一対のブッシュを貫通して設けられ、前記軸受溝に対し前記ベアリング部材の外側へ突出することなく、かつ、その左右方向と前後方向に遊びを無くして挿入軸支されていることにより、前記スティック本体が前記ベアリング部材の揺動方向と直交する方向へ揺動可能となるように成すと共に、前記自立復帰機構は、前記スティック本体の下部軸部側をスライド可能に貫通させて設けられた上部スプリング受け部材と、前記下部軸部側を貫通させると共に前記上部スプリング受け部材に対向させて設けられ、前記下部軸部の下端部で抜け止めがされた下部スプリング受け部材と、この下部スプリング受け部材と前記上部スプリング受け部材との間に前記下部軸部を貫通させて設けた弾性部材と、を有し、前記上部スプリング受け部材にはその外周に前記スティック本体の揺動旋回方向を制御するガイド筒部と、前記スイッチ群の各マイクロスイッチをON、OFFさせるスイッチ押圧部と、が設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の請求項2に係るジョイスティックコントローラは、ジョイスティックをハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構と、前記揺動旋回した前記ジョイスティックを常に中立位置へ戻す自立復帰機構と、前記ジョイスティックの揺動旋回方向を制御する制御機構と、前記ジョイスティックのスティック本体の周りに配置された複数のマイクロスイッチから成るスイッチ群と、を有するジョイスティックコントローラにおいて、前記軸方向軸受機構は、前記スティック本体を貫通させて前記ハウジングに設けられた湾曲凹部に対し同じく前記スティック本体を貫通させて一方向へ揺動可能に設けたベアリング部材と、前記ベアリング部材に設けたガイド長孔の両側部の軸受溝へ挿入軸支されたところの前記スティック本体の軸支部に取り付けられた支軸とを有し、この支軸は前記軸支部に設けた貫通孔に両側から挿入されたフランジ部を有する一対のブッシュを貫通して設けられ、前記軸受溝に対し前記ベアリング部材の外側へ突出することなく、かつ、その左右方向と前後方向に遊びを無くして挿入軸支されていることにより、前記スティック本体が前記ベアリング部材の揺動方向と直交する方向へ揺動可能となるように成すと共に、前記制御機構は、前記自立復帰機構を構成するところの前記スティック本体の下部軸部側をスライド可能に貫通させて設けて成る上部スプリング受け部材に設けたガイド筒部と、このガイド筒部を挿通させるガイド孔を有する前記ハウジングを構成するベースプレートの下面側に取り付けられたガイド部材と、で構成したことを特徴とする。

上述した目的を達成するために、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1~のいずれか1項に記載のジョイスティックコントローラを備えたゲーム機器であることを特徴とする。
本発明の請求項1のように構成すると、スイッチ押圧部よりも低い位置に弾性部材が配置されるので、弾性部材をスイッチ押圧部よりも高い位置に配置する場合よりも下部軸部を短くしてハウジングを薄型化することができる。また、スイッチ押圧部の内側に弾性部材を配置するスペースが不要であるため、リブを形成する等してスイッチ押圧部の剛性を高めることができる。
請求項2のように構成すると、簡単な構成でスイッチ押圧部の外周面の直径方向の位置を精密に検知できる。特許文献1のものに比較してスティック本体の揺動範囲を湾曲凹部に近い位置で規制するのでガイド部材の開口を小さくしてガイド部材を小型化することができる。
請求項3のように構成すると、特許文献1のものに比較して安定したゲーム操作のできるビデオゲーム機器を提供することができる。

本発明に係るジョイスティックコントローラの斜視図である。 図1に示したジョイスティックコントローラからパネルとカバーとグリップを取り外して見た斜視図である。 図2に示したジョイスティックコントローラの分解斜視図である。 図3に示したジョイスティックコントローラの軸方向軸受機構の部分の分解斜視図である。 図2に示したジョイスティックコントローラのA-A線断面図である。 図2に示したジョイスティックコントローラのB-B線断面図である。。 図2に示したジョイスティックコントローラの平面図である。 本発明に係るジョイスティックコントローラの動作を説明するためのもので、(a)はベアリング部材がスティック本体と共に右側へ揺動した状態を示し、(b)はベアリング部材がスティック本体と共に左側へ揺動した状態を示している。 本発明に係るジョイスティックコントローラの動作を説明するためのもので、(a)はスティック本体が右側へ揺動した状態を示し、(b)はスティック本体が左側へ揺動した状態を示している。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。ここでは、用途の一例として、ゲーム機器の一例としてのビデオゲーム機において、ビデオゲームを制御するために用いられるジョイスティックコントローラを説明する。しかし、本発明のジョイスティックコントローラは、上述したように、ビデオゲーム機に限らず、その他のゲーム機、並びに同様な用途を持った様々なゲーム機器のコントロール用として実施可能である。ビデオゲーム機は、周知構成のものであるので、図示は省略する。
(実施の形態)
図示していないビデオゲーム機のコントロール盤に図1に示すジョイスティックコントローラ1が装備される。ジョイスティックコントローラ1のハウジング2の上面には、雄ネジ3a、3a、3a、3aを用いてパネル3が固定されている。このパネル3は、コントロール盤へ図示してない取付ネジを用いて取り付けられる。カバー4bは、円盤状のものであって、ジョイスティックコントローラ1をコントロール盤へ取り付けた際に、そこに設けられている取付孔を覆う。ジョイスティック4は、スティック本体11と、スティック本体11に取り付けた合成樹脂製のグリップ4aと、からなり、グリップ4aには押しボタン5及びトリガ6が設けられている。押しボタン5及びトリガ6は、不図示の配線を付設されて、ジョイスティックコントローラ1を用いたゲームコントロールに関与できるようになっている。
図2~図9は、図1に示すジョイスティックコントローラ1からパネル3とカバー4bとグリップ4aを取り外して図示している。ハウジング2は、平面矩形状を呈した合成樹脂の成型品であって、ベースプレート21と、このベースプレート21に下方から取り付けられた係合プレート22と、からなり、図5に示すように、ベースプレート21の下面の凹所21eにガイド部材14が嵌め込まれている。ベースプレート21と係合プレート22は、ベースプレート21の各側部の中央部から下方に垂下させた係止片21a、21a・・(一部のみ図示)の係止部21b、21b・・(一部のみ図示)を、係合プレート22に設けた係止孔22a、22a・・(一部のみ図示)へ係合させることにより互いに分離可能に重合固定されている。取付孔21c、21c・・は、図1の雄ネジ3a、3a、3a、3aの取付孔である。
位置決め孔22d、22d、22d、22dは、係合プレート22をベースプレート21に重ね合わせる場合の位置決めに用いられる。図5、図6に示すように、位置決め孔22d、22d、22d、22dには、ベースプレート21から突設した位置決め部材21d、21d・・(一部のみ図示)の先端が挿入される。ベースプレート21の中央部に後述する軸方向軸受機構19の湾曲凹部20が設けられ、湾曲凹部20の中央部に挿通孔20aが設けられている。
ジョイスティックコントローラ1は、ジョイスティック4のスティック本体11をハウジング2に対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構19と、揺動旋回したスティック本体11を常に中立位置へ戻す自立復帰機構24と、スティック本体11の揺動旋回方向を制御する制御機構18と、スティック本体11の周りに配置された複数のマイクロスイッチ31~34から成るスイッチ群30と、を有する。なお、中立位置は、中心位置で直立とする実施の形態には限らない。中立位置は、中心位置から所定方向へシフトさせた位置でもよく、グリップ4aを握り易い角度に傾けていてもよい。
(軸方向軸受機構)
軸方向軸受機構19は、スティック本体11を貫通させてハウジング2に設けられた湾曲凹部20に対し同じくスティック本体11を貫通させて一方向へ揺動可能に設けたベアリング部材10と、ベアリング部材10に設けたガイド長孔10aの両側部の軸受溝10f、10fへ挿入軸支されたところのスティック本体11の軸支部11cに取り付けられた支軸12とを有し、この支軸12によりスティック本体11はベアリング部材10の揺動方向と直交する方向へ揺動可能である。
スティック本体11は、ステンレス鋼のような金属で構成され、その中間高さに設けた扁平な軸支部11cを挟んで、上側に円柱状の上部軸部11aを設け、下側に円柱状の下部軸部11bを設けている。スティック本体11の軸支部11cに軸方向軸受機構19が設けられている。ベアリング部材10を上下方向に貫通させてガイド長孔10aが設けられ、ガイド長孔10aにスティック本体11の軸支部11cが挿入されて揺動自在に軸支されている。スティック本体11は、支軸12を中心にしてベアリング部材10の揺動方向と直交する方向にのみ揺動する。支軸12の両端はベアリング部材10に設けられた軸受溝10f、10fに支持されている。軸受溝10f、10fは、ベアリング部材10のガイド長孔10aの両端部に設けた、U字型に上方が開放されている。
ベアリング部材10は、湾曲凹部20の曲率半径とほぼ同じ曲率半径を有して湾曲凹面20bに摺接する略半円形状の湾曲凸面10gと、湾曲凸面10gの両側に設けられて垂直壁面20cに摺接する垂直側面10e、10eから成る湾曲凸部10dを有し、湾曲凹部20内に嵌め込まれている。ベアリング部材10は、湾曲凸面10gの湾曲に沿って軸線Y周りには揺動するが、この湾曲方向と交差する軸線X周りには揺動できない。図5に示すように、ベアリング部材10の湾曲凸部10dの湾曲凸面10gの上部と湾曲凹部20の湾曲凹面20bの各上部との間には、間隙D、Dが設けられ、ベアリング部材10の湾曲凸部10dと湾曲凹部20の間の摺動が円滑にできるように工夫されている。
支軸12は、自立復帰機構24からスティック本体11を介して下方へ押圧されているので、支軸12の両端は軸受溝10f、10fに圧接して接触を保っている。このため、スティック本体11に取り付けた支軸12は、軸受溝10f、10fから上方へ抜け出てこない構成である。支軸12の両端部が軸受溝10f、10fに対し適当な圧力で押圧されていることが円滑でがたつきのない揺動動作を行う上で必要である。自立復帰機構24を支軸12の両端部の押圧に利用する構成は部品点数を増やさない合理的な設計である。
このように構成されたジョイスティックコントローラ1は、支軸12の両端部をベアリング部材10に固定するための取付ネジを有しないため、部品点数が削減されると共に、ネジ孔を設けないことでベアリング部材10の剛性が高まる。そして、ジョイスティックコントローラ1の経年使用で緩む可能性がある取付ネジそれ自体がないため、支軸の両端部の取付ネジが緩むことによるジョイスティック4のがたつきが発生しない。これにより、ジョイスティックコントローラ1は、経年使用でジョイスティック4にがたつきが発生し難くなる。そのため、ジョイスティック4を用いた精密で応答性の良い入力操作を長期間にわたって継続できる。このようなジョイスティックコントローラ1は、長期間にわたって精密で応答性の良い入力操作を継続できるゲーム機器を提供することができる。
軸方向軸受機構19において、支軸12を取り付けるスティック本体11の軸支部11cには、貫通孔11eが設けられ、貫通孔11eの両側からフランジ部13aを有する一対のブッシュ13、13が挿入されると共に、ブッシュ13、13を貫通させて支軸12が軸受溝10f、10fに対してその左右方向と前後方向の遊びをなくしてがたつき無く軸支されている。スティック本体11は、支軸12の周りでブッシュ13、13を介して回転して摩擦を軽減され、スティック本体11をベアリング部材10の揺動方向と直交する方向へ揺動させる。したがって、支軸12の両端にワッシャを使用する必要が無く、支軸を使用する特許文献1のものに比較して部品点数が削減される。なお、フランジ部13aによってブッシュ13、13の剛性が高まるため、支軸12の支持剛性が高まる利点があるが、ブッシュ13、13はこれがなくとも機能に支障はなく、また、支軸をスティック本体12と一体にしてもよく、さらには別体にしてスティック本体11へ固定するようにしてもよい。
(自立復帰機構)
自立復帰機構24は、スティック本体11の下部軸部11bに設けられ、ジョイスティック4が揺動しても自動的に元の起立状態に戻せるように構成されている。自立復帰機構24は、スティック本体11の下部軸部11b側をスライド可能に貫通させて設けられた上部スプリング受け部材26と、下部軸部11b側を貫通させると共に上部スプリング受け部材26に対向させて設けられ、下部軸部11bの下端部で抜け止めがされた下部スプリング受け部材28と、下部スプリング受け部材28と上部スプリング受け部材26との間に下部軸部11bを貫通させて設けた弾性部材27と、ベースプレート21の下面に重ねて設けられた固定プレート25と、を有する。上部スプリング受け部材26の上部には、スティック本体11の揺動旋回方向を制御するガイド筒部26cが設けられ、上部スプリング受け部材26の中間高さの外周には、スイッチ群30のマイクロスイッチ31~34をON、OFFさせる円錐面状側面を有するスイッチ押圧部26dが設けられている。
固定プレート25は、金属製の硬質性のものであり、平面矩形状を呈し、角を丸めた矩形の挿通孔25aが中央部に設けられている。固定プレート25は、スティック本体11を操作した際に、上部スプリング受け部材26のスイッチ押圧部26dの上面が摺動する平面を有してベースプレート21の摩耗を防止する。また、図8、図9に示すように、スティック本体11の傾きに応じてスイッチ押圧部26dを押圧して上部スプリング受け部材26を下部軸部11bに沿って移動させて、弾性部材27の圧縮量を変化させる。
上部スプリング受け部材26は、挿通孔26aを上下に貫通させて合成樹脂で一体に成型されており、弾性部材27(圧縮コイルスプリング)を下面で受けるスイッチ押圧部26dの上面中央からガイド筒部26cを突出させ、下面中央から筒状を呈した筒部26bを突出させている。図6に示すように、上部スプリング受け部材26は、ガイド筒部26cを固定プレート25の挿通孔25aを貫通させてガイド部材14のガイド孔14a内に位置させている。上部スプリング受け部材26は、スイッチ押圧部26dを、マイクロスイッチ31、32、33、34によって構成されたスイッチ群30の空間部K内に位置させている。
弾性部材27は、圧縮コイルスプリングであって、上部スプリング受け部材26の筒部26bの外側に環巻されてがたつき少なく保持されている。弾性部材27は、上部スプリング受け部材26と下部スプリング受け部材28との間に圧縮状態で保持されている。下部スプリング受け部材28は、円板状のスプリング受け部28cの中央に挿通孔28aを有し、下部軸部11bの下端部の周溝11dにEリング29を嵌めて、抜け止めがされている。
ジョイスティックコントローラ1は、スイッチ押圧部26dよりも低い位置に弾性部材27が配置されるので、弾性部材27をスイッチ押圧部26dよりも高い位置に配置する特許文献1のものよりも下部軸部11bを短くしてハウジング2全体を薄型化することができる。また、スイッチ押圧部26dの内側に弾性部材27を配置するスペースが不要であるため、スイッチ押圧部26dの内側に放射状のリブを形成してスイッチ押圧部26dの剛性を高めることができる。
(制御機構)
制御機構18は、自立復帰機構24を構成する上部スプリング受け部材26に設けたガイド筒部26cと、ガイド筒部26cを挿通させるガイド孔14aを有してベースプレート21の下面側に取り付けられたガイド部材14と、で構成されている。より具体的には、ガイド部材14は、ハウジング2のベースプレート21に設けた凹所21eに収容して固定プレート25で覆われ、ベースプレート21と固定プレート25の間に挟んで設けている。ガイド部材14は、上部スプリング受け部材26の上面中央部から上方へ突出したガイド筒部26cを外側から規制して、スティック本体11の揺動旋回範囲を所定範囲に制限する。ガイド部材14の中央部には、下方に向けて広がるテーパー状を呈したところの、四隅にアールを有する平面略矩形状を呈したガイド孔14aが設けられている。
なお、実施例では、制御機構18をベースプレート21に設ける構成を説明したが、特許文献1に記載されるように、制御機構18を係合プレート22に設ける構成としてもよい。実施例では、ガイド孔14aを有するガイド部材14をベースプレート21に対して着脱交換可能に取り付ける構成を説明したが、ベースプレート21又は係合プレート22に固定サイズのガイド孔14aを最初から成型しておく構成を採用してもよい。
(スイッチ群)
スイッチ群30は、スティック本体11の円錐面で構成されるスイッチ押圧部26dの周囲を囲んで配置した4個のマイクロスイッチ31、32、33、34から成り、ベースプレート21と係合プレート22の間に個別に挟み込んで設置されている。マイクロスイッチ31、32、33、34は、自身の対角位置に設けた取付孔31c、32c、33c、34cに対して、係合プレート22に設けたピン31d、32d、33d、34dをそれぞれ挿入することによって固定されている。マイクロスイッチ31、32、33、34はまた、係合プレート22の各コーナに接点作動レバー31a、32a、33a、34aを内側に向けて取付けている。接点作動レバー31a、32a、33a、34aは、それ自体弾性を有し、押し釦33b、34b(他の押し釦外しを省略)をON、OFFさせる。接点作動レバー31a、32a、33a、34aの間には、スイッチ押圧部26dを有する上部スプリング受け部材26の揺動を許容する空間部Kが形成されている。各マイクロスイッチ31、32、33、34は、それぞれに導電端子が設けられているが、各マイクロスイッチ31、32、33、34を回路基板上に設けた回路に接続させ、導電端子を回路基板の一カ所に集約させたものであってもよい。本発明に係るスイッチ群30は、両者を含んでいる。なお、スイッチ群30は、4個以上のマイクロスイッチ、フォトインタラプタ、磁気検知素子等に置き換えてもよい。
ジョイスティックコントローラ1は、特許文献1のものに比較してスティック本体11の揺動範囲を湾曲凹部20に近い位置で規制するので、ガイド部材14の開口を小さくしてガイド部材14を軽量化、小型化することができる。
図5、図6に示すように、非操作時のスティック本体11は、ハウジング2に対して自立復帰機構24と軸方向軸受機構19を介して直立した状態にある。ゲームを開始してユーザーがスティック本体11を前後左右360度どの方向へ倒しても、軸方向軸受機構19により、スティック本体11は力を受けた側にスムーズに揺動し、また、旋回する。そして、図8、図9に示すように、上部スプリング受け部材26に設けたスイッチ押圧部26dが各マイクロスイッチ31、32、33、34の接点作動レバー31a、32a、33a、34aを押して、当該マイクロスイッチ31、32、33、34をON、OFFさせる。
本発明に係るジョイスティックコントローラは、主としてビデオゲーム機に接続されてビデオゲームの制御する際に用いて好適であるが、上述した説明から解るように、ビデオゲーム機用のものに限定されるものではない。その他にもゲームソフトをインストールした家庭用テレビゲーム機の外付け操作盤、或は業務用テレビゲーム機やその他のゲーム機器に取り付けられるジョイスティックコントローラ、及びこのジョイスティックコントローラを備えた前記ゲーム機器として、好適に用いられるものである。
1 ジョイスティックコントローラ
2 ハウジング
4 ジョイスティック
4a グリップ
10 ベアリング部材
10a ガイド長孔
10d 湾曲凸部
10e 垂直側面
10f 軸受溝
10g 湾曲凸面
11 スティック本体
11a 上部軸部
11b 下部軸部
11c 軸支部
11d 周溝
11e 貫通孔
12 支軸
13 ブッシュ
13a フランジ部
14 ガイド部材
14a ガイド孔
18 制御機構
19 軸方向軸受機構
20 湾曲凹部
20a 挿通孔
20b 湾曲凹面
20c 垂直壁部
21 ベースプレート
22 係合プレート
22a 係止孔
24 自立復帰機構
25 固定プレート
26 上部スプリング受け部材
26c ガイド筒部
26d スイッチ押圧部
27 弾性部材
28 下部スプリング受け部材
30 スイッチ群
31、32、33、34 マイクロスイッチ

Claims (3)

  1. ジョイスティックをハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構と、前記揺動旋回した前記ジョイスティックを常に中立位置へ戻す自立復帰機構と、前記ジョイスティックの揺動旋回方向を制御する制御機構と、前記ジョイスティックのスティック本体の周りに配置された複数のマイクロスイッチから成るスイッチ群と、を有するジョイスティックコントローラにおいて、
    前記軸方向軸受機構は、前記スティック本体を貫通させて前記ハウジングに設けられた湾曲凹部に対し同じく前記スティック本体を貫通させて一方向へ揺動可能に設けたベアリング部材と、前記ベアリング部材に設けたガイド長孔の両側部の軸受溝へ挿入軸支されたところの前記スティック本体の軸支部に取り付けられた支軸とを有し、この支軸は前記軸支部に設けた貫通孔に両側から挿入されたフランジ部を有する一対のブッシュを貫通して設けられ、前記軸受溝に対し前記ベアリング部材の外側へ突出することなく、かつ、その左右方向と前後方向に遊びを無くして挿入軸支されていることにより、前記スティック本体が前記ベアリング部材の揺動方向と直交する方向へ揺動可能となるように成すと共に、前記自立復帰機構は、前記スティック本体の下部軸部側をスライド可能に貫通させて設けられた上部スプリング受け部材と、前記下部軸部側を貫通させると共に前記上部スプリング受け部材に対向させて設けられ、前記下部軸部の下端部で抜け止めがされた下部スプリング受け部材と、この下部スプリング受け部材と前記上部スプリング受け部材との間に前記下部軸部を貫通させて設けた弾性部材と、を有し、前記上部スプリング受け部材にはその外周に前記スティック本体の揺動旋回方向を制御するガイド筒部と、前記スイッチ群の各マイクロスイッチをON、OFFさせるスイッチ押圧部と、が設けられていることを特徴とする、ジョイスティックコントローラ。
  2. ジョイスティックをハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能に支持する軸方向軸受機構と、前記揺動旋回した前記ジョイスティックを常に中立位置へ戻す自立復帰機構と、前記ジョイスティックの揺動旋回方向を制御する制御機構と、前記ジョイスティックのスティック本体の周りに配置された複数のマイクロスイッチから成るスイッチ群と、を有するジョイスティックコントローラにおいて、
    前記軸方向軸受機構は、前記スティック本体を貫通させて前記ハウジングに設けられた湾曲凹部に対し同じく前記スティック本体を貫通させて一方向へ揺動可能に設けたベアリング部材と、前記ベアリング部材に設けたガイド長孔の両側部の軸受溝へ挿入軸支されたところの前記スティック本体の軸支部に取り付けられた支軸とを有し、この支軸は前記軸支部に設けた貫通孔に両側から挿入されたフランジ部を有する一対のブッシュを貫通して設けられ、前記軸受溝に対し前記ベアリング部材の外側へ突出することなく、かつ、その左右方向と前後方向に遊びを無くして挿入軸支されていることにより、前記スティック本体が前記ベアリング部材の揺動方向と直交する方向へ揺動可能となるように成すと共に、前記制御機構は、前記自立復帰機構を構成するところの前記スティック本体の下部軸部側をスライド可能に貫通させて設けて成る上部スプリング受け部材に設けたガイド筒部と、このガイド筒部を挿通させるガイド孔を有する前記ハウジングを構成するベースプレートの下面側に取り付けられたガイド部材と、で構成したことを特徴とする、ジョイスティックコントローラ。
  3. 請求項1~のいずれか1項に記載のジョイスティックコントローラを備えたことを特徴とするゲーム機器。
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