JP7462081B1 - 自動機械及び自動機械の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】物体が搬送車の進入口を通って防護柵内に進入したとしても安全性を確保することができる自動機械を提供する。【解決手段】シャッタ6は、防護柵10で囲われている自動機械100の防護柵10に設けられており、被搬送物を搬送するための搬送車が進入する進入口を開閉する。センサ(レーザスキャナ7)はシャッタ6の近傍に設けられており、シャッタ6が開けられている際に進入口に設定されている監視領域に進入する物体を検知する。制御装置1は、搬送車の防護柵10内への進入及び防護柵10外への退出時にシャッタ6を開けるようシャッタ駆動部を制御し、シャッタ6が開けられている際にセンサが監視領域より進入する物体を検知したとき、自動機械の動作を停止させるよう自動機械100を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動機械及び自動機械の制御方法に関する。
板金等の被加工材を工作機械によって加工するときの加工工程、または工作機械による被加工材の加工工程に関連する関連工程において、自動機械を用いた無人による連続的な運転が行われることがある。加工工程は例えば、レーザ加工機による被加工材の切断工程、ベンディングマシンによる被加工材の曲げ工程であり、関連工程は一例として、工作機械に被加工材を搬入したり、加工された被加工材を搬出したりする搬入・搬出工程である。このような無人による連続的な運転を行う自動機械は、人が不用意に自動機械に近付かないようにするために、防護柵で囲われている。
特開2003-294856号公報
自動機械に被加工材を被搬送物として搬入したり、自動機械から被加工材を被搬送物として搬出したりするために、無人の搬送車が用いられることがある。搬送車が防護柵内に進入するには、防護柵に搬送車が進入する進入口を設ける必要がある。進入口より人が防護柵内に進入することを防止するために、進入口にシャッタを設け、搬送車が防護柵内に進入したり防護柵外へと退出したりするときにシャッタを開けることが考えられる。ところが、搬送車が進入口を通過するためにシャッタを開けているときに、人が防護柵内に進入する可能性を排除することができない。人が防護柵内に進入すると自動機械の安全性に影響を与える。
人が防護柵内に進入する場合に限らず、例えば、搬送車に被搬送物の搬送とは無関係の物品を誤って載せた状態で搬送車が防護柵内に進入した場合も、自動機械の安全性に影響を与える。防護柵内に進入することを想定していない人または搬送車に載せられることを想定していない物品である任意の物体が搬送車の進入口より防護柵内に進入したとしても安全性を確保することができる自動機械及び自動機械の制御方法が求められる。特許文献1に記載の安全装置は、その要求を満たすことができない。
1またはそれ以上の実施形態の第1の態様は、防護柵で囲われている自動機械の前記防護柵に設けられている、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車が進入する進入口を開閉するシャッタと、前記進入口を開閉させるよう前記シャッタを駆動するシャッタ駆動部と、前記シャッタの近傍に設けられており、前記シャッタが開けられている際に前記進入口に前記搬送車上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの前記積載物の高さに応じた監視領域を設定し、設定した前記監視領域に進入する物体を検知するセンサと、前記搬送車の前記防護柵内への進入及び前記防護柵外への退出時に前記シャッタを開けるよう前記シャッタ駆動部を制御し、前記シャッタが開けられている際に前記センサが前記監視領域より進入する物体を検知したとき、前記自動機械の動作を停止させるよう前記自動機械を制御する制御装置とを備える自動機械を提供する。
1またはそれ以上の実施形態の第1の態様によれば、センサが進入口に設定されている監視領域より進入する物体を検知するので、物体が進入口を通って防護柵内に進入しようとすると機械が停止され、自動機械の安全性を確保することが可能となる。
1またはそれ以上の実施形態の第2の態様は、防護柵で囲われている自動機械に設けられている無線通信部が、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車から送信された、前記防護柵に設けられている、前記搬送車が進入する進入口を開閉するシャッタの開の要求を受信し、前記無線通信部が前記シャッタの開の要求を受信すると、前記シャッタの近傍に設けられているセンサによって、前記進入口に、前記防護柵内への物体の進入を検知する、前記搬送車上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの前記積載物の高さに応じた監視領域を設定して、前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を開始し、前記監視領域に物体が進入するか否かを監視している状態で、前記自動機械に設けられている制御装置が前記シャッタを開けるようシャッタ駆動部を制御し、前記制御装置は、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知しなければ、前記自動機械の動作を継続させ、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知すれば、前記自動機械の動作を停止させ、前記無線通信部が、前記防護柵内に進入した前記搬送車から送信された、前記シャッタの閉の要求を受信し、前記無線通信部が前記シャッタの閉の要求を受信すると、前記制御装置が前記シャッタを閉じるよう前記シャッタ駆動部を制御し、前記シャッタが閉じられたら、前記センサによる前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を終了する自動機械の制御方法を提供する。
1またはそれ以上の実施形態の第2の態様によれば、シャッタが開き始めて閉じ終わるまで、センサが進入口に設定されている監視領域より進入する物体を検知するので、物体が進入口を通って防護柵内に進入しようとすると機械が停止され、自動機械の安全性を確保することが可能となる。
1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械及び自動機械の制御方法によれば、物体が搬送車の進入口を通って防護柵内に進入したとしても安全性を確保することができる。
図1は、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械と、自動機械と連携して動作する自律走行搬送ロボットを示すブロック図である。 図2は、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械を示す外観斜視図である。 図3は、図2の部分的な拡大斜視図である。 図4は、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械が備えるレーザスキャナの具体的な構成例を示すブロック図である。 図5Aは、互いに連携する、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械と自律走行搬送ロボットとが実行する処理を示すシーケンス図である。 図5Bは、図5Aに続く処理を示すシーケンス図である。 図5Cは、図5Bに続く処理を示すシーケンス図である。 図5Dは、図5Cに続く処理を示すシーケンス図である。 図6Aは、自律走行搬送ロボットがパレットを積載しているときの監視範囲の一例を示す図である。 図6Bは、自律走行搬送ロボットが無積載であるときの監視範囲の一例を示す図である。 図6Cは、自律走行搬送ロボットがパレットを積載し、パレット上に積載されている製品の積載量が少ない状態であるときの監視範囲の一例を示す図である。 図6Dは、自律走行搬送ロボットがパレットを積載し、パレット上に積載されている製品の積載量が多い状態であるときの監視範囲の一例を示す図である。 図6Eは、自律走行搬送ロボットがパレットを積載し、パレット上の一部の領域のみに製品が積載されているときの監視範囲の一例を示す図である。 図7Aは、パレットを積載した自律走行搬送ロボットが自動機械内の置台まで走行する様子を示す斜視図である。 図7Bは、自律走行搬送ロボットが置台の下方まで移動した状態を示す斜視図である。 図7Cは、パレットを置台上に設置した自律走行搬送ロボットがシャッタに向かって走行する様子を示す斜視図である。 図8Aは、自動機械がパレット上に製品を積載した状態を示す斜視図である。 図8Bは、自律走行搬送ロボットが、製品が積載されているパレットが設置されている置台まで走行する様子を示す斜視図である。 図8Cは、自律走行搬送ロボットが、製品が積載されているパレットが設置されている置台の下方まで移動した状態を示す斜視図である。 図8Dは、製品が積載されているパレットを積載した状態の自律走行搬送ロボットがシャッタに向かって走行する様子を示す斜視図である。 図9は、レーザスキャナによる監視に基づいて実行される自動機械の動作の制御を示すフローチャートである。 図10は、安全性をより向上させることができる監視領域の設定の仕方を説明するための図である。 図11Aは、自律走行搬送ロボットが自動機械内に進入したときのシャッタを下降させる好ましくないタイミングを示す図である。 図11Bは、自律走行搬送ロボットが自動機械内に進入したときのシャッタを下降させる好ましいタイミングを示す図である。 図12は、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械がレーザスキャナに代えて備えてもよいセーフティライトカーテンを示す図である。 図13は、自動機械の各種の例を概念的に示すブロック図である。
1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械は、シャッタ、シャッタ駆動部、センサ、制御装置を備える。前記シャッタは、防護柵で囲われている自動機械の前記防護柵に設けられており、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車が進入する進入口を開閉する。前記シャッタ駆動部は、前記進入口を開閉させるよう前記シャッタを駆動する。前記センサは、前記シャッタの近傍に設けられており、前記シャッタが開けられている際に前記進入口に設定されている監視領域に進入する物体を検知する。前記制御装置は、前記搬送車の前記防護柵内への進入及び前記防護柵外への退出時に前記シャッタを開けるよう前記シャッタ駆動部を制御し、前記シャッタが開けられている際に前記センサが前記監視領域より進入する物体を検知したとき、前記自動機械の動作を停止させるよう前記自動機械を制御する。
1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、防護柵で囲われている自動機械に設けられている無線通信部が、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車から送信された、前記防護柵に設けられている、前記搬送車が進入する進入口を開閉するシャッタの開の要求を受信する。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記無線通信部が前記シャッタの開の要求を受信すると、前記シャッタの近傍に設けられているセンサによって、前記進入口に、前記防護柵内への物体の進入を検知する監視領域を設定して、前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を開始する。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記監視領域に物体が進入するか否かを監視している状態で、前記自動機械に設けられている制御装置が前記シャッタを開けるようシャッタ駆動部を制御する。
1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記制御装置は、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知しなければ、前記自動機械の動作を継続させ、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知すれば、前記自動機械の動作を停止させる。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記無線通信部が、前記防護柵内に進入した前記搬送車から送信された、前記シャッタの閉の要求を受信する。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記無線通信部が前記シャッタの閉の要求を受信すると、前記制御装置が前記シャッタを閉じるよう前記シャッタ駆動部を制御する。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械の制御方法において、前記シャッタが閉じられたら、前記センサによる前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を終了する。
以下、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械及び自動機械の制御方法について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械と、自動機械と連携して動作する自律走行搬送ロボットを示している。図1に示す自動機械100は、自動機械が部品または製品である被搬送物を搬送する搬送装置である場合の構成例を示している。図1に示す自律走行搬送ロボット200は、被搬送物を搬送する搬送車の一例を示している。自律走行搬送ロボットはAMR(Autonomous Mobile Robot)と称されることがある。以下、自律走行搬送ロボット200をAMR200と略記する。搬送車はAMRに限定されるものではなく、無人搬送車(AGV(Automatic Guided Vehicle))または有軌道無人搬送台車(RGV(Rail Guided Vehicle))であってもよい。
図1に示すように、自動機械100は、制御装置1、無線通信部2(第1の無線通信部)、吸着装置3、吸着装置搬送機構4、シャッタ駆動部5、シャッタ6、レーザスキャナ7を備える。制御装置1は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)で構成することができる。無線通信部2は、一点鎖線で示すように、例えば無線LANによってAMR200の後述する無線通信部22(第2の無線通信部)と互いに通信する。典型的には、無線LANはWi-Fiと称されるIEEE 802.11規格に準拠する無線通信である。無線通信部2は、通信回路及び無線の送受信機によって構成することができる。
図2は、自動機械100の外観斜視図である。図3は、図2の部分的な拡大斜視図である。図2に示すように、自動機械100は防護柵10で囲われている。防護柵10は複数の柵で構成されていてもよい。防護柵10は、一部が網目状の柵、他の一部が板状の柵で構成されていてもよいし、全体が網目状の柵で構成されていてもよい。制御装置1は、防護柵10の外面に装着されている。
防護柵10で囲われた矩形の領域内に、吸着装置3と、吸着装置搬送機構4の一部として、吸着装置3を第1の方向に搬送するためのレール41、及びレール41を第1の方向と直交する第2の方向に搬送するためのレール42が設けられている。第1の方向は図2に示す左右方向であり、第2の方向は図2に示す前後方向である。吸着装置3の下面には、複数のバキュームパッド31が取り付けられている。吸着装置搬送機構4は、吸着装置3を第1の方向に移動させる図示していないモータ、及びレール41をレール42に沿って第2の方向に移動させる図示していないモータ等の駆動部を含む。
シャッタ6は、防護柵10と連結して自動機械100の矩形の領域の一部を囲うように設けられている。シャッタ駆動部5がシャッタ6の下端に設けた扉を上昇させると、AMR200が進入する進入口61(図6A等参照)が形成される。シャッタ6は巻き上げ式であってもよく、扉が左右にスライドする構成であってもよい。シャッタ6を下端から上方へと進入口61が広がっていく構成とすれば、AMR200が通過する最小限の進入口61とすることが可能である。よって、シャッタ6の扉は左右にスライドする構成であるよりも、上下に昇降する構成であることが好ましい。なお、「シャッタ」には、1枚または2枚の板の全体をスライドまたは回転させて進入口を形成する、いわゆる「扉」という概念が含まれる。
シャッタ6の上方にはレーザスキャナ7が配置されている。レーザスキャナ7は、シャッタ6が開けられている際に進入口61より進入する物体を検知するセンサの一例である。物体とは、防護柵10内に進入することを想定していない人またはAMR200に載せられることを想定していない物品である。後述するように、厳密には、レーザスキャナ7は、進入口61に設定する監視領域に進入する任意の物体を検知する。
レーザスキャナ7は、シャッタ6の近傍に設けられていればよい。シャッタ6の近傍とは、進入口61(監視領域)より進入する物体を検知することができる範囲内の近距離であることを意味する。レーザスキャナ7は、下方に向けてレーザ光線を射出することにより、進入口61より進入する物体の有無を検知する。レーザスキャナ7をシャッタ6の側方に配置してもよい。この場合、レーザスキャナ7は、側方に向けてレーザ光線を射出することにより、進入口61より進入する物体の有無を検知する。
図4は、レーザスキャナ7の具体的な構成例を示す。レーザスキャナはLiDAR(Light Detection and Ranging)と称されることがある。レーザスキャナ7は、制御部71、監視範囲保持部72、レーザ発光部73、レーザ受光部74を有する。レーザスキャナ7は、タイム・オブ・フライト方式を用いてレーザ光線が照射される対象物までの距離を算出する。具体的には、レーザ発光部73は、制御部71による制御に従って、下方にレーザ光線を射出する。レーザ受光部74は、対象物から反射するレーザ光線を受光する。制御部71は、レーザ発光部73がレーザ光線を照射して、対象物から反射して戻ってきたレーザ光線をレーザ受光部74が受光するまでの時間を距離に換算する。
監視範囲保持部72には、AMR200が積載物を積載しているか否か、AMR200が積載物を積載しているときには積載量に応じて設定された監視領域が保持される。監視範囲保持部72は一時記憶メモリで構成することができ、監視領域を一時的に記憶する。監視領域の詳細については後述する。
図2に示すように、自動機械100は工作機械の一例としてレーザ加工機50に隣接して配置されている。レーザ加工機50は、公知の方法で板金を切断して所定の製品用の部品または所定の製品を作製する。以下、レーザ加工機50が作製して自動機械100及びAMR200が搬送する被搬送物を製品とする。自動機械100はレーザ加工機50以外のベンディングマシン等の加工機またはパレット210を載置する複数の棚が高さ方向に複数段で設けられている自動倉庫に隣接して配置されていてもよい。複数段の棚を一群の棚とすると、自動倉庫は、一群の棚、または横方向に2つまたはそれ以上並べられている複数の群の棚を有する。
図2及び図3に示すように、防護柵10内の端部には、パレット210を置く置台11が設けられている。図2及び図3に示す例では、3つの置台11が設けられている。置台11は、複数の脚11Lによって所定の高さに位置している。置台11上には、AMR200によって後述のように搬送されたパレット210が置かれている。吸着装置3及び吸着装置搬送機構4は、レーザ加工機50が作製した製品をレーザ加工機50から指定されたパレット210まで搬送して、パレット210上に積載する。吸着装置3及び吸着装置搬送機構4は、被搬送物を吸着して搬送する吸着搬送機構を構成する。
図1に戻り、AMR200は、制御部21、無線通信部22、レーザスキャナ23、タイヤ駆動部24、タイヤ25、リフタ駆動部26、リフタ27、走行地図記憶部28、保持部29を備える。AMR200は、図示していないバッテリを搭載しており、バッテリから供給される電力で走行する。制御部21は、例えばマイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータで構成することができる。無線通信部22は、無線通信部2による無線通信と同じ通信規格の無線通信で、無線通信部2と通信する。無線通信部22は、通信回路及び無線の送受信機によって構成することができる。無線通信部2及び22は、後述する各種の指示、通知、要求を送受信する。
レーザスキャナ23は、レーザスキャナ7と同様に、タイム・オブ・フライト方式を用いてレーザ光線が照射される対象物までの距離を算出する。制御部21は、レーザスキャナ23によって算出された距離に基づいて、自律走行の妨げとなる障害物の有無を判定する。AMR200は、さらにカメラを備えて、カメラによる撮影画像に基づいて自律走行してもよい。
タイヤ25は、少なくとも前後及び左右のタイヤを含み、さらに前後方向の中央の左右のタイヤを含んでもよい。タイヤ駆動部24は例えばモータによって構成することができる。タイヤ駆動部24は、制御部21による制御に従ってタイヤ25を駆動する。タイヤ25の駆動には、AMR200の進行方向の変更のための駆動が含まれる。
リフタ27は天板を昇降させる機構である。リフタ駆動部26は、制御部21による制御に従ってリフタ27を昇降させる。AMR200上にパレット210が積載されている状態でリフタ27を上昇させれば、パレット210が持ち上げられる。走行地図記憶部28は、AMR200が走行する領域の地図を記憶している。走行地図記憶部28は書き換え可能なメモリで構成することができる。保持部29は、AMR200がパレット210を積載しているか否かの自己の状態を示す識別値を保持する。保持部29は、AMR200がパレット210を積載しているとき、被搬送物の積載量を示す識別値を保持する。保持部29は、メモリによって構成することができる。
図5A~図5Dに示すシーケンス図を用いて、自動機械100とAMR200とが連携して、レーザ加工機50が作製した被搬送物を自動機械100の外部へと搬出する一連の処理を説明する。図2及び図3に示す状態とは異なり、例えば最もレーザ加工機50側の置台11には、パレット210が置かれていないとする。2つまたは全ての置台11にパレット210が置かれていない状態であってもよい。
図5Aにおいて、自動機械100は、ステップS1にて、AMR200に空パレットの搬入を指示する。空パレットとは、パレット210上に積載物が積載されていない状態のパレット210である。AMR200は、ステップS2にて、空パレット搬入の指示を受信する。AMR200は、ステップS3にて、空パレットのみを積載した状態(第1の状態)でシャッタ6の手前まで走行する。このとき、保持部29は、空パレットのみを積載している状態を示す識別値を保持している。
AMR200は、ステップS4にて、自動機械100に空パレットの積載を通知し、シャッタ6の開を要求する。自動機械100は、ステップS5にて、AMR200からの通知及び要求を受信する。自動機械100は、ステップS6にて、空パレット積載の監視範囲でレーザスキャナ7による監視を開始する。制御装置1は、防護柵10内に物体が進入するか否かを監視している状態で、ステップS7にて、シャッタ6を開く。
図6Aは、自動機械100がステップS6で監視を開始して後述するステップS14で監視を終了するまでの監視範囲の一例である監視範囲MR1を示している。レーザスキャナ7の制御部71は、制御装置1による制御に従って、進入口61のうち、パレット210が載せられたAMR200のパレット210を含む高さ及び幅を除く範囲を監視領域MR1と設定して監視範囲保持部72に保持させる。図6Aにおいて、タイヤ25における後ろの左右のタイヤ25RL及び25RRが見えている。
監視領域MR1及び後述する監視領域MR2~MR5は、少なくとも、AMR200が、シャッタ6が上昇することによって形成される進入口61を通って防護柵10内に進入するときに、AMR200の進行方向と直交する面内に形成された2次元領域でよい。監視領域MR1~MR5は、シャッタ6の手前側(自動機械100の外側)にシャッタ6に隣接して設定されている。監視領域MR1~MR5は、AMR200の進行方向に所定の距離を有する3次元領域であってもよい。
自動機械100は、ステップS8にて、AMR200にシャッタ6の開を通知する。AMR200は、ステップS9にて、自動機械100からの通知を受信する。AMR200は、ステップS10にて、進入口61を通って防護柵10内に進入する。AMR200が防護柵10内に進入すると、AMR200は、ステップS11にて、自動機械100にシャッタ6の閉を要求する。自動機械100は、ステップS12にて、AMR200からの要求を受信する。制御装置1は、ステップS13にて、シャッタ6を閉じる。自動機械100は、ステップS14にて、レーザスキャナ7による監視を終了する。
AMR200は、ステップS11の後、ステップS15にて、図7Aに示すように、指定された置台11まで走行する。AMR200は、ステップS16にて、空パレットを置台11に設置する。ステップS16の具体的な動作は次のとおりである。AMR200がパレット210を載せた状態で走行するとき、パレット210はリフタ27(図7C参照)によって持ち上げられた状態となっている。図7Bに示すように、AMR200が置台11の下方まで移動すると、パレット210は、置台11より離隔した状態で置台11の上方に位置する。制御部21がリフタ27を下げるようリフタ駆動部26を制御すると、パレット210は置台11上に設置される。
図5Bにおいて、AMR200は、ステップS17にて、図7Cに示すように、パレット210を載せていない無積載の状態(第2の状態)で防護柵10内のシャッタ6の手前まで走行する。このとき、保持部29は無積載の状態を示す識別値を保持している。AMR200は、ステップS18にて、自動機械100に無積載を通知し、シャッタ6の開を要求する。自動機械100は、ステップS19にて、AMR200からの通知及び要求を受信する。自動機械100は、ステップS20にて、無積載の監視範囲でレーザスキャナ7による監視を開始する。制御装置1は、防護柵10内に物体が進入するか否かを監視している状態で、ステップS21にて、シャッタ6を開く。
図6Bは、自動機械100がステップS20で監視を開始して後述するステップS28で監視を終了するまでの監視範囲の一例である監視範囲MR2を示している。レーザスキャナ7の制御部71は、制御装置1による制御に従って、進入口61のうち、パレット210を載せていない状態のAMR200の高さ及び幅を除く範囲を監視領域MR2に設定して監視範囲保持部72に保持させる。
自動機械100は、ステップS22にて、AMR200にシャッタ6の開を通知する。AMR200は、ステップS23にて、自動機械100からの通知を受信する。AMR200は、ステップS24にて、進入口61を通って防護柵10外へと退出する。AMR200が防護柵10外へと退出すると、AMR200は、ステップS25にて、自動機械100にシャッタ6の閉を要求する。自動機械100は、ステップS26にて、AMR200からの要求を受信する。制御装置1は、ステップS27にて、シャッタ6を閉じる。自動機械100は、ステップS28にて、レーザスキャナ7による監視を終了する。
AMR200は、ステップS25の後、ステップS29にて、所定の位置まで走行する。所定の位置とは、例えばAMR200の待機場所である。
図8Aに示すように、自動機械100は、ステップS30にて、パレット210上に製品Ptを積載する。図5Cにおいて、自動機械100は、製品Ptの積載を完了すると、ステップS31にて、AMR200に製品Ptの搬出を指示し、製品Ptの積載量を通知する。無線通信部2は、レーザ加工機50による製品Ptの生産スケジュールに基づいて、制御装置1による制御に従って、パレット210上に積載する製品Ptの積載量を無線通信部22に通知すればよい。このようにすれば、AMR200に対して製品Ptの積載量を間違いなく通知することができる。
AMR200は、ステップS32にて、自動機械100からの指示及び通知を受信する。AMR200は、ステップS33にて、無積載の状態でシャッタ6の手前まで走行する。このとき、保持部29は無積載の状態を示す識別値を保持している。
AMR200は、ステップS34にて、自動機械100に無積載を通知し、シャッタ6の開を要求する。自動機械100は、ステップS35にて、AMR200からの通知及び要求を受信する。自動機械100は、ステップS36にて、無積載の監視範囲でレーザスキャナ7による監視を開始する。制御装置1は、防護柵10内に物体が進入するか否かを監視している状態で、ステップS37にて、シャッタ6を開く。ステップS36から後述するステップS44までの監視範囲は、図6Bに示す監視範囲MR2である。
自動機械100は、ステップS38にて、AMR200にシャッタ6の開を通知する。AMR200は、ステップS39にて、自動機械100からの通知を受信する。AMR200は、ステップS40にて、進入口61を通って防護柵10内に進入する。AMR200が防護柵10内に進入すると、AMR200は、ステップS41にて、自動機械100にシャッタ6の閉を要求する。自動機械100は、ステップS42にて、要求を受信する。制御装置1は、ステップS43にて、シャッタ6を閉じる。自動機械100は、ステップS44にて、レーザスキャナ7による監視を終了する。
AMR200は、ステップS41の後、ステップS45にて、図8Bに示すように、指定された置台11まで走行する。その後、図8Cに示すように、AMR200が置台11の下方まで移動する。制御部21は、ステップS46にて、リフタ27を上げるようリフタ駆動部26を制御して、製品Ptが積載されたパレット210を持ち上げる。
図5Dにおいて、AMR200は、ステップS47にて、製品Ptが積載されたパレット210を積載した状態(第3の状態)で、図8Dに示すように、置台11から離れて防護柵10内のシャッタ6の手前まで走行する。このとき、保持部29は製品Ptの積載量を示す識別値を保持している。AMR200は、ステップS48にて、自動機械100に製品Ptの積載量を通知し、シャッタ6の開を要求する。
自動機械100は、ステップS49にて、AMR200からの通知及び要求を受信する。自動機械100は、ステップS50にて、製品Ptの積載量に応じた監視範囲でレーザスキャナ7による監視を開始する。制御装置1は、防護柵10内に物体が進入するか否かを監視している状態で、ステップS51にて、シャッタ6を開く。
AMR200が、自動機械100より通知された製品Ptの積載量をステップS48にて自動機械100に通知するように構成しているのは次のような理由による。AMR200は、ステップS4にて自動機械100に空パレットの積載を通知し、ステップS18及びS34にて自動機械100に無積載を通知している。製品Ptの積載量についても、AMR200が自動機械100に通知するようにすれば、自動機械100は共通化された処理で監視範囲を設定することができる。
図6Cは、自動機械100がステップS50で監視を開始して後述するステップS58で監視を終了するまでの監視範囲の第1の例である監視範囲MR3を示している。図6Cは、製品Ptの積載量が少ない、2枚の製品Ptがパレット210上に積載されている例である。図6Dは、自動機械100がステップS50で監視を開始して後述するステップS58で監視を終了するまでの監視範囲の第2の例である監視範囲MR4を示している、図6Dは、製品Ptの積載量が多い、8枚の製品Ptがパレット210上に積載されている例である。製品Ptは、積載量の上限以下の1またはそれ以上の任意の枚数でよい。
レーザスキャナ7の制御部71は、制御装置1による制御に従って、パレット210上の製品Ptの積載量に応じて、進入口61のうち、製品Pt及びパレット210を含む高さ及び幅を除く範囲を監視領域MR3またはMR4に設定する
図6A~図6Dに示すように、制御部71が、AMR200上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの高さに応じた監視領域MR1~MR4を設定して、監視範囲保持部72に保持させることにより、AMR200の状態に応じた適切な監視領域が設定される。よって、想定外の物体がAMR200の進入口61より防護柵10内に進入することがほぼ確実に検知される。
自動機械100が、レーザ加工機50で加工された小さい製品Ptをパレット210上の一部の領域のみに積載することがある。この場合、図6Eに示すように、AMR200は、パレット210上の一部の領域のみに製品Ptを積載した状態(第4の状態)で進入口61を通る。このような場合、制御部71は、制御装置1による制御に従って、パレット210上の製品Ptの積載量及び積載位置に応じた監視領域MR5を設定することが好ましい。
制御部71が製品Ptの積載量及び積載位置に応じて監視領域を設定すれば、製品Ptが一部の領域のみに積載されている場合でも適切な監視領域が設定される。図6Eに示す監視領域MR5を設定するために、自動機械100は、ステップS31にて、AMR200に製品Ptの積載量とパレット210上の積載位置を通知する。保持部29は、製品Ptの積載量を示す識別値とパレット210上の積載位置を示す識別値を保持する。
無線通信部2がシャッタ6の開の要求と積載量及び積載位置とを受信すると、レーザスキャナ7は具体的に次のような監視領域MR5を設定すればよい。監視領域MR5は、進入口61のうち、製品Ptが積載されている一部の領域に対応する、AMR200の製品Pt及びパレット210を含む高さ及び幅を除き、製品Ptが積載されてない他の領域に対応する、AMR200のパレット210を含む高さ及び幅を除く範囲である。
図5Dに戻り、自動機械100は、ステップS52にて、AMR200にシャッタ6の開を通知する。AMR200は、ステップS53にて、自動機械100からの通知を受信する。AMR200は、ステップS54にて、進入口61を通って防護柵10外へと退出する。AMR200が防護柵10外へと退出すると、AMR200は、ステップS55にて、自動機械100に、シャッタ6の閉を要求する。自動機械100は、ステップS56にて、AMR200からの要求を受信する。制御装置1は、ステップS57にて、シャッタ6を閉じる。自動機械100は、ステップS58にて、レーザスキャナ7による監視を終了する。
AMR200は、ステップS55の後、ステップS59にて、所定の位置まで走行する。所定の位置とは、製品Ptをさらに加工するベンディングマシン等の他の工作機械の設置場所であってもよいし、製品Ptの保管場所であってもよい。
図5AのステップS6~S14、図5BのステップS20~S28、図5CのステップS36~S44、図5DのステップS50~S58において、制御装置1は、レーザスキャナ7による監視に基づいて、図9に示すような自動機械100の動作の制御を実行する。制御装置1は、レーザスキャナ7による監視を開始すると、図9に示す処理を開始する。
図9において、制御装置1は、ステップS101にて、監視範囲内への進入物が検知されたか否かを判定する。進入物とは、進入口61を通って防護柵10内に進入しようとする人またはAMR200に誤って載せられた物品である。
図6Aに示す監視範囲MR1を例にすると、パレット210上に進入物が存在しなければ、レーザスキャナ7の制御部71は、レーザ発光部73がレーザ光線を射出してレーザ受光部74がパレット210で反射したレーザ光線を受光するまでの時間に基づく距離を検知する。このときの検知された距離は監視範囲MR1で設定している距離よりも長いので、制御部71はパレット210を積載したAMR200を進入物と検知しない。ところが、パレット210上に進入物が存在すると、制御部71は、監視範囲MR1で設定している距離以下の距離を検知するので、パレット210上の進入物を検知することができる。
ステップS101にて進入物が検知されなければ(NO)、制御装置1は、ステップS102にて、自動機械100の動作(吸着装置3及び吸着装置搬送機構4の動作)を継続して、処理をステップS101に戻す。ステップS101にて進入物が検知されれば(YES)、制御装置1は、防護柵10内に物体が進入したとみなして、ステップS103にて、自動機械100の動作を停止させて、処理を終了させる。自動機械100によれば、物体がAMR200の進入口61より防護柵10内に進入したとしても安全性を確保することができる。
以上説明した自動機械100において、安全性をより向上させるために、制御部71は監視領域MR1~MR5を次のように設定することが好ましい。図10は、代表して監視領域MR1を示している。AMR200上に積載物が存在するときには、制御部71は、積載物の上端と監視領域MR1の積載物の上方における下端との間に180mmを超える高さHの長方形の開口6opが形成されないように監視領域MR1を設定する。図10での積載物はパレット210である。図6Aに示す監視領域MR1は、長方形の開口6opの高さHを極めて小さくした例である。
図6Bのように、AMR200上の積載物が存在しないときには、制御部71は、AMR200の上端と監視領域MR2のAMR200の上方における下端との間に180mmを超える高さHの長方形の開口6opが形成されないように監視領域MR2を設定する。図6C及び図6Dのように、パレット210上に製品Ptが積載されている場合には、製品Ptの上端と監視領域MR3またはMR4の製品Ptの上方における下端との間に180mmを超える高さHの長方形の開口6opが形成されないように監視領域MR3またはMR4を設定すればよい。
図6C及び図6Dのようにパレット210上に製品Ptを積載するとき、製品Ptの積載量が増えるに従って、監視領域の製品Ptの上方における下端をより上方に位置させる必要がある。このとき、監視領域の製品Ptの上方における下端を高さ方向に180mm以下の単位で上昇させれば、180mmを超える高さHの長方形の開口6opが形成されることはない。
図6A~図6Dにおいて、制御装置1はシャッタ6を最上方まで上昇させて進入口61を全開にしている。図6A~図6Dのそれぞれの状態において、制御装置1は、パレット210上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの高さに応じて、シャッタ6を上昇させる上昇量を可変させてもよい。このようにすると、進入口61には、パレット210上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの高さに応じて、AMR200が通過できる最小の広さの開口が形成されるから、防護柵10内への物体の進入を防ぐことができる。
さらに、AMR200が防護柵10内に進入した後、自動機械100は、図5AのステップS12、及び図5CのステップS42のシャッタ6の閉の要求を受信して、ステップS13及びS43でシャッタ6を閉じるとき、次のようなタイミングでシャッタ6を閉じることが好ましい。
図11Aに示すように、AMR200が防護柵10内に進入して、進入口61の内側端部からAMR200の後端部までの距離が180mmを超えると、進入者300が防護柵10内に進入しやすくなる。図11Bに示すように、進入口61の内側端部からAMR200の後端部までの距離が180mm以下であると、進入者300は防護柵10内にほとんど進入することができない。図11A及び図11Bにおいて、タイヤ25における前、中央、後ろの右のタイヤ25FR、25CR、25RRが見えている。
そこで、制御装置1は、AMR200が防護柵10内に進入した後、進入口61の内側端部からAMR200の後端部までの距離が180mm以下のタイミングで、シャッタ6閉の要求を受信してシャッタ6の下降を開始させるとよい。好ましくは、制御装置1は、シャッタ6の下降開始から下降完了までの全ての時間において、進入口61の内側端部からAMR200の後端部までの距離が180mm以下という条件を満たすように、シャッタ6の下降を完了させるとよい。
AMR200は、自動機械100が上記のタイミングでシャッタ6の下降を開始させたり、上記の条件を満たすようにシャッタ6の下降を完了させたりするために、AMR200が防護柵10内に進入した後、適切なタイミングでステップS11及びS41を実行して、自動機械100にシャッタ6の閉を要求すればよい。
上記の条件を満たすため、一例として次のように構成されていてもよい。AMR200は、防護柵10内に進入して進入口61の内側端部からAMR200の後端部までの距離が180mm以下の所定の位置まで進行したら、一旦停止して自動機械100にシャッタ6の閉を要求する。自動機械100は、シャッタ6の下降を完了させてシャッタ6を完全に閉じたら、AMR200にシャッタ6の閉を通知する。AMR200は、シャッタ6の閉の通知を受信したら指定された置台11までの走行を開始する。
レーザスキャナ7に代えて、図12に示すようなセーフティライトカーテン8を進入口61より進入する物体を検知するセンサとして用いてもよい。セーフティライトカーテン8は、上下方向の複数の位置において一点鎖線で示す光線を射出する投光器81と、投光器81から射出された光線を受光する受光器82とを備える。受光器82が投光器81から射出された光線を受光しなければ、進入口61にAMR200が進入したか、何らかの進入物が進入したということである。
監視領域MR1~MR4と同様に、セーフティライトカーテン8の下端側にAMR200が進入したときに進入物が進入したとみなさない領域を設定し、制御装置1は、受光器82がその領域を通過する光線を受光しなくても、進入物を検知したと判定しない。なお、センサとしてセーフティライトカーテン8を用いると、製品Ptの積載位置が図6Eに示すように偏っている場合に、製品Ptが積載されていない位置から、進入者の手等の体の一部が進入することを検知できないことがある。よって、センサとしては、セーフティライトカーテン8を用いるよりもレーザスキャナ7を用いることが好ましい。
ところで、自動機械は、被搬送物を搬送する搬送装置を防護柵10で囲んだ図2に示す自動機械100に限定されず、図13の(a)~(d)に例示するような各種の構成であってもよい。図13の(a)に示す自動機械101はレーザ加工機50を防護柵10で囲んで構成されており、図13の(b)に示す自動機械102はベンディングマシン60を防護柵10で囲んで構成されている。図13の(c)に示す自動機械103は、自動倉庫70を防護柵10で囲んで構成されている。上記のように、自動倉庫70には、パレット210を載置する複数段の棚が一群または横方向に並べられた複数の群で設けられており、パレット210を自動的に搬入及び搬出するように構成されている機械である。
図13の(d)に示す自動機械104は、レーザ加工機50、ベンディングマシン60、自動倉庫70を防護柵10で囲んで構成されている。自動機械104において、レーザ加工機50は板金等の被加工材を切断し、自動倉庫70は切断された被加工材をパレット210に積載して一時的に保管する。自動機械104において、ベンディングマシン60は、自動倉庫70に保管されている被加工材を曲げ加工する。自動倉庫70は、曲げ加工された被加工材をパレット210に積載して一時的に保管する。
1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械は、無人による自動運転が行われる任意の機械の周囲を防護柵10で囲んだ構成であればよい。1またはそれ以上の実施形態に係る自動機械は、防護柵10内に、自動機械100~103のように1つの種類の機械が存在する構成であってもよいし、自動機械104のように複数の種類の機械が存在する構成であってもよい。
本発明は以上説明した1またはそれ以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、レーザスキャナ7の制御部71の機能を制御装置1内に設けてもよい。監視範囲保持部72がレーザスキャナ7の外部に設けられていてもよい。制御部71及び監視範囲保持部72は、自動機械100(または101~104)がレーザスキャナ7の内部または外部のいずれかの位置に備えていればよい。
1 制御装置
2,22 無線通信部
3 吸着装置
4 吸着装置搬送機構
5 シャッタ駆動部
6 シャッタ
7,23 レーザスキャナ
10 防護柵
21,71 制御部
24 タイヤ駆動部
25 タイヤ
26 リフタ駆動部
27 リフタ
28 走行地図記憶部
29 保持部
50 レーザ加工機
60 ベンディングマシン
70 自動倉庫
72 監視範囲保持部
73 レーザ発光部
74 レーザ受光部
100~104 自動機械
200 自律走行搬送ロボット(搬送車)
210 パレット
Pt 製品

Claims (12)

  1. 防護柵で囲われている自動機械の前記防護柵に設けられている、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車が進入する進入口を開閉するシャッタと、
    前記進入口を開閉させるよう前記シャッタを駆動するシャッタ駆動部と、
    前記シャッタの近傍に設けられており、前記シャッタが開けられている際に前記進入口に前記搬送車上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの前記積載物の高さに応じた監視領域を設定し、設定した前記監視領域に進入する物体を検知するセンサと、
    前記搬送車の前記防護柵内への進入及び前記防護柵外への退出時に前記シャッタを開けるよう前記シャッタ駆動部を制御し、前記シャッタが開けられている際に前記センサが前記監視領域より進入する物体を検知したとき、前記自動機械の動作を停止させるよう前記自動機械を制御する制御装置と、
    を備える自動機械。
  2. 前記搬送車が前記搬送車上に積載物としてパレットのみを積載している第1の状態であるとき、前記進入口のうち、前記パレットが載せられた前記搬送車の前記パレットを含む高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定し、
    前記搬送車が前記搬送車上に積載物を積載していない第2の状態であるとき、前記進入口のうち、前記搬送車の高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定し、
    前記搬送車上に、積載物として、1またはそれ以上の被搬送物を積載したパレットを積載している第3の状態であるとき、前記進入口のうち、前記パレット上の前記被搬送物の積載量に応じて、前記被搬送物を積載した前記パレットが載せられた前記搬送車の前記被搬送物及び前記パレットを含む高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定し、
    前記第1~第3の状態それぞれで、設定した前記監視領域内への物体の進入の有無を検知して、物体の進入を検知したとき前記制御装置に物体が進入したことを通知する
    制御部を備える
    請求項1に記載の自動機械。
  3. 前記センサは、前記監視領域にレーザ光線を照射して、前記監視領域で反射して前記レーザ光線が戻るまでの時間を距離に換算し、換算された前記距離に基づいて物体の進入を検知するレーザスキャナである請求項2に記載の自動機械。
  4. 前記自動機械は、前記搬送車と無線通信する第1の無線通信部をさらに備え、
    前記搬送車は、前記第1の無線通信部と無線通信する第2の無線通信部を備え、
    前記自動機械は、前記パレットが前記防護柵内の所定の位置に配置されている状態で、加工機で加工された前記被搬送物を搬送して前記パレット上に積載する搬送装置であり、
    前記第1の無線通信部は、前記加工機による前記被搬送物の生産スケジュールに基づいて、前記制御装置による制御に従って、前記パレット上に積載する前記被搬送物の積載量を前記第2の無線通信部に通知し、
    前記第1の無線通信部は、前記搬送車が前記制御装置に前記シャッタの開を要求するときに、前記第2の無線通信部より通知された前記積載量を受信し、
    前記制御部は、通知された前記積載量に応じて前記監視領域を設定する
    請求項2または3に記載の自動機械。
  5. 前記第1の無線通信部は、前記被搬送物を前記パレット上に積載する積載位置を前記第2の無線通信部に通知し、
    前記第1の無線通信部は、前記搬送車が前記制御装置に前記シャッタの開を要求するときに、前記第2の無線通信部より通知された前記積載量及び前記積載位置を受信し、
    前記制御部は、通知された前記積載量及び前記位置に応じて前記監視領域を設定する
    請求項4に記載の自動機械。
  6. 防護柵で囲われている自動機械に設けられている無線通信部が、部品または製品である被搬送物を搬送するための搬送車から送信された、前記防護柵に設けられている、前記搬送車が進入する進入口を開閉するシャッタの開の要求を受信し、
    前記無線通信部が前記シャッタの開の要求を受信すると、前記シャッタの近傍に設けられているセンサによって、前記進入口に、前記防護柵内への物体の進入を検知する、前記搬送車上の積載物の有無、及び積載物が存在するときの前記積載物の高さに応じた監視領域を設定して、前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を開始し、
    前記監視領域に物体が進入するか否かを監視している状態で、前記自動機械に設けられている制御装置が前記シャッタを開けるようシャッタ駆動部を制御し、
    前記制御装置は、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知しなければ、前記自動機械の動作を継続させ、前記センサが前記監視領域への物体の進入を検知すれば、前記自動機械の動作を停止させ、
    前記無線通信部が、前記防護柵内に進入した前記搬送車から送信された、前記シャッタの閉の要求を受信し、
    前記無線通信部が前記シャッタの閉の要求を受信すると、前記制御装置が前記シャッタを閉じるよう前記シャッタ駆動部を制御し、
    前記シャッタが閉じられたら、前記センサによる前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を終了する
    自動機械の制御方法。
  7. 前記シャッタの開を要求する前記搬送車が前記搬送車上に積載物としてパレットのみを積載している第1の状態であるとき、前記無線通信部が、前記搬送車から送信された前記第1の状態であることを示す通知を受信し、
    前記無線通信部が前記第1の状態であることを示す通知を受信すると、前記センサが、前記進入口のうち、前記パレットが載せられた前記搬送車の前記パレットを含む高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定する
    請求項6に記載の自動機械の制御方法。
  8. 前記シャッタの開を要求する前記搬送車が前記搬送車上に積載物を積載していない第2の状態であるとき、前記無線通信部が、前記搬送車から送信された前記第2の状態であることを示す通知を受信し、
    前記無線通信部が前記第2の状態であることを示す通知を受信すると、前記センサが、前記進入口のうち、前記搬送車の高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定する
    請求項6または7に記載の自動機械の制御方法。
  9. 前記自動機械は、パレットが前記防護柵内の所定の位置に配置されている状態で、加工機で加工された1またはそれ以上の前記被搬送物を搬送して前記パレット上に積載し、
    前記自動機械内に進入した前記搬送車が、前記搬送車上に、積載物として、1またはそれ以上の前記被搬送物を積載した前記パレットを積載している第3の状態で、前記無線通信部が、前記搬送車から送信された前記シャッタの開の要求と前記パレット上の前記被搬送物の積載量とを受信し、
    前記無線通信部が前記シャッタの開の要求と前記積載量とを受信すると、前記センサが、前記積載量に応じて、前記進入口のうち、1またはそれ以上の前記被搬送物を積載した前記パレットが載せられた前記搬送車の1またはそれ以上の前記被搬送物及び前記パレットを含む高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定し、
    前記監視領域に物体が進入するか否かを監視している状態で、前記制御装置が前記シャッタを開けるよう前記シャッタ駆動部を制御し、
    前記無線通信部が、前記防護柵内より退出した前記搬送車から送信された、前記シャッタの閉の要求を受信し、
    前記シャッタの閉の要求を受信すると、前記制御装置が前記シャッタを閉じるよう前記シャッタ駆動部を制御し、
    前記シャッタが閉じられたら、前記センサによる前記監視領域に物体が進入するか否かの監視を終了する
    請求項6に記載の自動機械の制御方法。
  10. 前記自動機械は、前記加工機で加工された1またはそれ以上の前記被搬送物を前記パレット上の一部の領域のみに積載し、
    前記防護柵内に進入した前記搬送車が、前記搬送車上に、積載物として、1またはそれ以上の前記被搬送物を前記一部の領域のみに積載した前記パレットを積載している第4の状態で、前記無線通信部が、前記搬送車から送信された前記シャッタの開の要求と前記パレット上の前記被搬送物の積載量及び積載位置とを受信し、
    前記無線通信部が前記シャッタの開の要求と前記積載量及び積載位置とを受信すると、前記センサが、前記積載量及び積載位置に応じて、前記進入口のうち、1またはそれ以上の前記被搬送物が積載されている前記一部の領域に対応する、前記搬送車の1またはそれ以上の前記被搬送物及び前記パレットを含む高さ及び幅を除き、前記被搬送物が積載されてない他の領域に対応する、前記搬送車の前記パレットを含む高さ及び幅を除く範囲を前記監視領域に設定して、前記監視領域に物体が進入するか否かを監視する
    請求項9に記載の自動機械の制御方法。
  11. 前記加工機による前記被搬送物の生産スケジュールに基づいて、前記自動機械が前記積載量を前記搬送車に通知する請求項9または10に記載の自動機械の制御方法。
  12. 前記搬送車が前記防護柵内に進入した後、前記無線通信部が、前記進入口の内側端部から前記搬送車の後端部までの距離が180mm以下のタイミングで、前記シャッタの閉の要求を受信し、
    前記制御装置が、前記進入口の内側端部から前記搬送車の後端部までの距離が180mm以下のタイミングで、前記シャッタの閉を開始させるよう前記シャッタ駆動部を制御する
    請求項6、7、9、10のいずれか1項に記載の自動機械の制御方法。
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