JP7455684B2 - 収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、収納箱に関する。
収納箱は、ティシューペーパーなどの薄葉シートが、コートボール紙などの板紙で作られた箱(カートンともいう)に収納され、該箱の天面に開口する取出口から引き出される構造になっている。従来の収納箱は、使用後にそのままの状態で廃棄すると嵩張るため、使用後に解体できるようになっている(例えば、特許第4142238号公報参照)。
特許第4142238号公報
本発明の課題は、手指への負担が少ない収納箱を提供することである。
第1の態様に係る収納箱は、被収容体が取り出し可能に収容される箱体を有し、前記箱体が板状シートで構成されており、前記箱体を展開したときの前記板状シートの端縁が波形である。
本明細書において、箱体は、被収容体が収容される容器である。被収容体が取り出し可能に収容されるとは、箱体に形成された取出口から被収容体が取り出せることを示す。板状シートは、板のようなシートを示す。箱体を展開したときの板状シートとは、箱体を組み立てる前の平面に広げた板状シートを示す。板状シートの端縁とは、板状シートの輪郭の一部または全部を示す。波形は、曲線の凸部と凹部が繰り返し連続する形状を示す。
第1の態様では、箱体を展開したときの板状シートの端縁を波形にすることで、展開された板状シートの端縁に触れられた手指または指先(以下、手指等という)は、板状シートの端縁の波形を構成する曲線の凸部だけに接触する。そのため、収納箱の製造時に箱体を組み立てる際(以下、組み立て時という)または収納箱の使用後に箱体を解体する際(以下、解体時という)に、板状シートの端縁に手指等が触れても、手指等への負担(例えば、手指等を痛めたり、傷つくこと等)を小さくすることができる。
第2の態様に係る収納箱は、前記箱体の外面に露出する前記板状シートの端縁が波形である。本明細書において、箱体の外面に露出する板状シートの端縁とは、板状シートの端縁のうち板状シートで箱体が組み立てられた状態で、箱体の外側に現れる板状シートの端縁を示す。
第2の態様では、箱体の外面に露出する板状シートの端縁を波形にすることで、箱体の外面に露出する板状シートの端縁に触れられた手指等は、板状シートの端縁の波形を構成する曲線の凸部だけに接触する。そのため、収納箱の使用時(例えば、箱体を掴んだり、持ったとき等)または箱体の解体時に箱体の外面に手指等が触れても、手指等への負担を小さくすることができる。
第3の態様に係る収納箱は、前記板状シートの端縁の少なくとも一部が、前記箱体を解体するための指掛部を構成する。板状シートの端縁の少なくとも一部とは、波形に形成された板状シートの端縁の全部または一部を示す。指掛部は、指先が係止され、箱体を解体する際のトリガーを構成する。
第3の態様では、板状シートの端縁の少なくとも一部が箱体を解体するための指掛部を構成することで、指掛部の指先が係止される部分を波形にすることができる。そのため、箱体の解体時に指先が係止された指掛部に強い力がかかった場合でも、手指等の負担を少なくすることができる。指掛部の指先が係止される部分が波形に形成されることで、箱体の解体時に、指掛部が識別しやすくなる。そのため、箱体の解体が容易になる。
第4の態様に係る収納箱は、前記箱体は、天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有し、前記指掛部は、前記妻面に形成されている。本明細書において、天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する箱体は、直方体であることを示す。妻面は、直方体の6面のうち長手方向に対向する面積が最も小さい面を示す。
第4の態様では、指掛部を箱体の妻面に形成することで、解体用の指掛部を箱体の目立たない位置に設けることができる。そのため、収納箱の使用中に誤って箱体が解体されるのを防ぐことができる。また、妻面は、直方体の6面のうち面積が最も小さいため、指先を指掛部に係止した場合に撓みにくい。そのため、指掛部に指先が安定的に係止され、箱体の解体が容易になる。
第5の態様に係る収納箱は、前記妻面は、前記天面の端縁から延出する天面側フラップと、前記底面の端縁から延出する底面側フラップと、前記一対の側面の端縁からそれぞれ延出する側面側フラップとを有し、前記天面側フラップの内側に前記底面側フラップが重なり、前記底面側フラップの内側に前記側面側フラップが重なり、前記天面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記側面側フラップが、前記端縁でそれぞれ折り曲げられた状態で接合されており、前記天面側フラップの端縁の一部が前記指掛部を構成する。
本明細書において、天面側フラップの内側に底面側フラップが重なり、底面側フラップの内側に側面側フラップが重なるとは、妻面の外側に、天面側フラップの全面が露出し、底面側フラップの一部の面が露出し、一対の側面側フラップは露出しないことを示す。端縁で折り曲げられた状態とは、天面側フラップ、底面側フラップ、及び側面側フラップが、天面の端縁、底面の端縁、及び側面の端縁に沿って、箱体の内側に折り込まれた状態を示す。
第5の態様では、天面側フラップの端縁の一部が指掛部を構成することで、指先を指掛部に係止して箱体の長手方向に引きながら箱体の高さ方向の上方に引き上げると、底面側フラップおよび側面側フラップから天面側フラップを引き離することができる。これにより、箱体の解体がさらに容易になる。
また、第5の態様では、指掛部に係止した指先を箱体の長手方向に引きながら箱体の高さ方向の上方に引き上げたときに、指掛部に強い力がかかった場合でも、指掛部の指先が係止される部分が波形に形成されているため、指先の負担を小さくすることができる。
第6の態様に係る収納箱は、前記天面側フラップの前記端縁の一部が前記天面側に向かって凸状に切り欠かれている。第6の態様では、天面側フラップの端縁の一部が天面側に向かって凸状に切り欠かれていることで、天面側に向かって凸状に切り欠かれた天面側フラップの端縁の一部が指掛部を構成することができる。これにより、指先が指掛部に係止しやすくなるため、箱体の解体がさらに容易になる。
第7の態様に係る収納箱は、前記天面側フラップの前記端縁の一部が円弧状に切り欠かれている。本明細書において、円弧状に切り欠かれているとは、天面側フラップの端縁の一部が湾曲していることを示す。第7の態様では、天面側フラップの端縁の一部が円弧状に切り欠かれていることで、指掛部の指先が係止される部分がなめらかになる。そのため、箱体の解体時に指掛部に触れる指先に対する違和感が軽減され、手指等への負担がさらに軽減される。
第8の態様に係る収納箱は、前記波形の周期が0.1mm以上6mm以下である。波形の周期とは、波形の隣り合う二つの凸部間の距離または凹部間の距離を示す。波形の周期が0.1mm以上6mm以下であることは、波形のスケールが微小であることを示す。
第8の態様では、波形の周期を0.1mm以上6mm以下にすることで、板状シートの端縁を構成する波形の凸部または凹部の間隔が小さくなるため、板状シートの端縁を構成する波形において手指等が触れる曲線の凸部の数が少なくなる。そのため、箱体の組み立て時、収納箱の使用時、または箱体の解体時に、板状シートの端縁に手指等が触れても、手指等への負担をさらに小さくすることができる。
また、第8態様では、板状シートの端縁を構成する波形の凸部または凹部の間隔が小さくなることで、波形に構成された板状シートの端縁が箱体の外面に露出する場合でも、板状シートの端縁を波形にすることによる収納箱の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる。
第9の態様に係る収納箱は、前記指掛部における前記波形の周期が0.5mm以上6mm以下である。第9の態様では、指掛部における波形の周期を0.5mm以上6mm以下にすることで、収納箱の指掛部における外観(または見栄え)の低下を抑制し、箱体の解体時における手指等への負担を小さくしながら、指掛部が識別しやすくなる。
第10の態様に係る収納箱は、前記周期が、前記波形の波高の2倍以上である。本明細書において、波形の波高とは、波形の凸部の頂部から凹部の底部までの垂直距離を示す。
第10の態様では、波形の周期を波形の波高の2倍以上にすることで、板状シートの端縁に形成される波形の凸部の傾斜がなだらかになり、板状シートの端縁がなめらかになる。そのため、箱体の組み立て時、収納箱の使用時、または箱体の解体時に、板状シートの端縁に手指等が触れても、手指等への負担をさらに小さくすることができる。
また、第10の態様では、指掛部に形成される波形の凸部の傾斜がなだらかになることで、波形に構成された板状シートの端縁が箱体の外面に露出する場合でも、板状シートの端縁を波形にすることによる収納箱の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる。
本発明の一態様によれば、手指への負担が少ない収納箱を提供することができる。
第1実施形態の収納箱を示す図。 第1実施形態の収納箱の展開図。 第1実施形態の収納箱を側面(一方の妻面)側から見た図。 図3で天面側フラップを展開した図。 指掛部の波形の一例を示す図。 指掛部の波形の他の一例を示す図。 指掛部の波形のさらに他の一例を示す図。 解体用の指掛部の一例を示す図。 指掛部に指先が係止された状態を示す図。 箱体が解体された状態を示す図。 第2実施形態の収納箱の展開図。 第3実施形態の収納箱の展開図。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、収納箱の長手方向をX方向とし、短手方向をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。また、上方とは、収納箱の高さ方向(Z方向)において、箱体の天面の上側を示し、下方とは、収納箱の高さ方向(Z方向)において、箱体の底面の下側を示す。
図1は、第1実施形態の収納箱を示す図であり、図2は、第1実施形態の収納箱の展開図であり、図3は、第1実施形態の収納箱を側面(一方の妻面)側から見た図である。なお、図2において、符号G1、G21、G22、G23、G24、G31、G32、G33、G34は、シート収納箱を製造する際に接着剤が設けられる位置を示す。
第1実施形態に係る収納箱100は、薄葉シートSが取り出し可能に収容される箱体10を有する。 箱体10は、複数枚の薄葉シートS(薄葉シート積層体SL)が収容される容器である。なお、薄葉シートSは、本実施形態の収納箱における被収容体の一例である。
本実施形態では、図1に示すように、箱体10が略直方体(立方体を含む)状に形成されている。具体的には、箱体10は、天面11、底面12、一対の側面13、14、及び一対の妻面15、16を有する。天面11と底面12は、高さ方向(Z方向)に対向し、側面13、14は、短手方向(Y方向)に対向し、妻面15、16は、長手方向(X方向)に対向する。
箱体10は、図2に示すように、底面12の端縁12Cに接着剤G1が設けられた貼代17が接続され、この貼代17が側面13の端縁(接合端縁)13Cに接合される。そして、妻面15は、天面側フラップ151、底面側フラップ152、側面側フラップ153、側面側フラップ154とで構成されている。また、妻面16は、天面側フラップ161、底面側フラップ162、側面側フラップ163、側面側フラップ164とで構成されている。
具体的には、図2に示すように、天面11の端縁11A、11Bから天面側フラップ151、161が延出し、底面12の端縁12A、12Bから底面側フラップ152、162が延出する。また、側面13の端縁13A、13Bから側面側フラップ153、163が延出し、側面14の端縁14A、14Bから側面側フラップ154、164が延出する。
妻面15は、天面側フラップ151の内側に底面側フラップ152が重なり、底面側フラップ152の内側に側面側フラップ153、154が重なり、天面側フラップ151、底面側フラップ152、および側面側フラップ153、154が、端縁11A、12A、13A、14Aでそれぞれ折り曲げられた状態で接合されている。
妻面16は、天面側フラップ161の内側に底面側フラップ162が重なり、底面側フラップ162の内側に側面側フラップ163、164が重なり、天面側フラップ161、底面側フラップ162、および側面側フラップ163、164が、端縁11B、12B、13B、14Bでそれぞれ折り曲げられた状態で接合されている。
具体的には、天面11の端縁11A、11B、底面12の端縁12A、12B、側面13の端縁13A、13B、及び側面14の端縁14A、14Bには、天面11に対して天面側フラップ151、161が、底面12に対して底面側フラップ152、162が、側面13に対して側面側フラップ153、163が、及び側面14に対して側面側フラップ154、164が、いずれも折り曲げ可能に図示しない折り目が設けられている。
そして、天面側フラップ151、161は、天面11の端縁11A、11Bに沿って、箱体10の内側に折り込まれている。底面側フラップ152、162は、底面12の端縁12A、12Bに沿って、箱体10の内側に折り込まれている。側面側フラップ153、154、163、164は、側面13、14の端縁13A、13B、及び14A、14Bに沿って、箱体10の内側に折り込まれている。
また、天面側フラップ151の端縁151A側の151B、151C側に、一対の接着剤G21、G22が設けられ、この接着剤G21、G22を介して天面側フラップ151と底面側フラップ152及び側面側フラップ153、154とが接合される。さらに、天面側フラップ151の天面11寄りに、一対の接着剤G23、G24が設けられ、この接着剤G23、G24を介して天面側フラップ151と側面側フラップ153、154とが接合される。これにより、妻面15が形成される(図1~図4)。
また、天面側フラップ161の端縁161A側の161B、161C側に、一対の接着剤G31、G32が設けられ、この接着剤G31、G32を介して天面側フラップ161と底面側フラップ162及び側面側フラップ163、164とが接合される。さらに、天面側フラップ161の天面11寄りに、一対の接着剤G33、G34が設けられ、この接着剤G33、G34を介して天面側フラップ161と側面側フラップ163、164とが接合される。これにより、妻面16が形成される(図1、図2)。
なお、妻面15、16では、妻面15、16の外側に、天面側フラップ151、161の全面が露出する。また、底面側フラップ152、162は、天面側フラップ151、161と重なる部分が隠蔽され、該重なる部分を除く底面側フラップ152、162の一部の面が妻面15、16の外側に露出する。さらに、一対の側面側フラップ153、154、163、164は隠蔽され、妻面15、16の外側に露出しない(図2、図3)。
また、妻面15では、側面側フラップ153、154が、端縁153A、154Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁153B、154Bが天面11側に配置され、端縁153C、154Cが底面12側に配置される。また、妻面16では、側面側フラップ163、164が、端縁163A、164Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁163B、164Bが天面11側に配置され、端縁163C、164Cが底面12側に配置される(図3)。
箱体10は、板状シートJで構成されている。ここで、板状シートJは、板のような厚い紙を示す。箱体10を構成する板状シートJの材質は、限定されず、例えば、コートボール紙等の板紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックシートが用いられる。
ここで、板状シートJが板紙の場合、板紙を構成する原紙は、箱体10を組み立てるための材料となる堅くて厚い紙を示す。原紙のパルプ組成は、箱体における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。本実施形態では、原紙としてバージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙が用いられている。
箱体10の寸法は、限定されず、収納される薄葉シートS(薄葉シート積層体SL)の量や寸法などにより定めることができる。なお、箱体10の寸法は、例えば、箱体10の長手方向(X方向)の長さを、100mm以上300mm以下にすることができ、好ましくは150mm以上280mm以下にする。また、短手方向(Y方向)の幅を100mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは100mm以上130mm以下にする。さらに、高さ方向(Z方向)の高さを、30mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは40mm以上100mm以下にする。
箱体10の坪量は、限定されないが、使用に耐えうる十分な強度を確保する観点から、原紙の坪量が200g/m以上500g/m以下にすることができ、好ましくは230g/m以上450g/m以下であり、より好ましくは270g/m以上430g/m以下である。なお、本明細書において、坪量とは、JIS P 8124(1998)の坪量測定方法に準じて測定したものである。
箱体10の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、箱体10がコートボール紙の場合、箱体10の紙厚は、0.1mm以上3mm以下にすることができ、好ましくは0.3mm以上2mm以下、より好ましくは0.5mm以上1mm以下である。
本実施形態では、箱体10に収容される複数枚の薄葉シートSは、薄葉シートSが高さ方向(Z方向)に積層された薄葉シート積層体SLで構成されている。
薄葉シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等を用いることができ、好ましくは紙(例えば、ティシューペーパー)である。薄葉シートSが紙の場合、パルプ組成は、紙における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、薄葉シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定することができる。
また、薄葉シートSの厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、薄葉シートSの紙厚は、2プライあたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下である。
薄葉シートSの用途は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品に適用可能である。なお、ティシューペーパー等の衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、薄葉シートSは、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。なお、本実施形態の収納箱100では、これらの中でも、家庭用のティシューペーパーが好適に用いられる。
薄葉シートSは、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。なお、本実施形態の収納箱1Sのプライ数は、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライ、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、薄葉シートSの形状は、特に限定されず、例えば、2プライの薄葉シートが折り畳まれた状態の形状が平面視で長方形であることが好ましい。
薄葉シート積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、各薄葉シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式の薄葉シート積層体SL)、複数枚(または複数組)の薄葉シートSが単に積層されたもの、各薄葉シートSが折り畳まれた状態で積層されたもの等が挙げられる。なお、この場合、薄葉シートSを1枚または1組ずつ引き出す観点から、薄葉シート積層体SLの形態は、ポップアップ式の薄葉シート積層体SLが好ましい。
薄葉シート積層体SLの寸法は、例えば、薄葉シートSがティシューペーパーの場合、長手方向(X方向)の長さが150mm以上250mm以下であり、短手方向(Y方向)の長さが60mm以上130mm以下であり、高さ方向(Z方向)の高さ20mm以上110mm以下である。このような薄葉シート積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
本実施形態の収納箱100では、箱体10に薄葉シートSが取り出し可能に収容される。具体的には、箱体10に取出口OPが形成され、この取出口OPから薄葉シートS(薄葉シート積層体SL)が取り出せるようになっている。本実施形態では、薄葉シートSの取出口OPとして、第1開口20が、長手方向(X方向)に所与の長さと、短手方向(Y方向)に所与の幅を有して、箱体10の天面11に形成されている(図1、図2)。
なお、長手方向(X方向)において、第1開口20の長さは、天面11の長さの40%以上95%以下であり、好ましくは45%以上90%以下、より好ましくは50%以上85%以下である。ここで、天面11の長さは、長手方向(X方向)に沿う天面11の全長であり、第1開口20の長さは、長手方向(X方向)に沿う第1開口20の長さである。
また、短手方向(Y方向)における第1開口20の幅は、短手方向(Y方向)における天面11の幅の10%以上85%以下であり、好ましくは15%以上70%以下、より好ましくは20%以上60%以下である。ここで、天面11の幅1は、短手方向(Y方向)に沿う天面11の全幅であり、第1開口20の幅は、長手方向(X方向)に沿って第1開口20の幅が最大となる寸法(中央部21または両端部22、23の最大幅)である。
本実施形態では、第1開口20の幅が、第1開口20の長手方向(X方向)の中央部21側から長手方向(X方向)の両端部22、23側に向かって広くなる。本実施形態では、第1開口20の短手方向(Y方向)の幅が、長手方向(X方向)に沿って第1開口20の中央部21側から両端部22、23側に進むにつれて短手方向(Y方向)に拡がる(図1、図2)。
本実施形態では、第1開口20の両端部22、23が湾曲する。ここで、両端部22、23が湾曲するとは、第1開口20の周縁E1が第1開口20の両端部22、23で第1開口20の外側に凸となるように曲がることを示す。
本実施形態では、第1開口20の幅が、第1開口20の長手方向(X方向)の中央部21で短手方向(Y方向)に拡がる。本実施形態では、第1開口20の中央部21における短手方向(Y方向)の幅が、短手方向(Y方向)に沿って側面13、14側に広くなっている(図2)。
なお、長手方向(X方向)における第1開口20の中央部21の長さは、長手方向(X方向)における天面11の長さの1%以上40%以下であり、好ましくは5%以上30%以下、より好ましくは10%以上20%以下である。また、短手方向(Y方向)における第1開口20の中央部21の幅は、長手方向(X方向)における天面11の幅の10%以上40%以下であり、好ましくは15%以上35%以下、より好ましくは20%以上30%以下である(図2参照)。
本実施形態では、第1開口20の中央部21が短手方向(Y方向)に湾曲する。ここで、中央部21が短手方向(Y方向)に湾曲するとは、第1開口20の周縁E1が、長手方向(X方向)の中央部21で第1開口20の短手方向(Y方向)の外側に凸となるように曲がることを示す。
本実施形態に係る収納箱100は、開裂すると第1開口20が形成される開裂用切目線M1が天面11に形成されている。ここで、開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線を示す。
なお、開裂用切目線M1において、各カットの長さは、0.3mm以上40mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上35mm以下であり、より好ましくは1mm以上30mm以下である。また、各タイの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
本実施形態では、開裂用切目線M1で囲まれた天面11の一部11Cに、開裂用切目線M1を開裂するための第2開口30、40が形成されている。天面11の一部11Cは、天面11の半分より少ない範囲の部分を占め、開裂用切目線M1が開裂すると天面11に第1開口20が形成される部分である(図1、図2)。第2開口30、40は、第2開口30、40が開裂用切目線M1を開裂するためのトリガーを構成する。
第2開口30、40が、天面11の一部11Cの長手方向(X方向)の両端部側に形成されている。ここで、天面11の一部11Cの長手方向(X方向)の両端部22、23側は、天面11の一部11Cにおいて開裂用切目線M1が開裂すると天面11に形成される第1開口20の長手方向(X方向)の両端部22、23側に対応する。
本実施形態では、第2開口30、40が、第1開口20の長手方向(X方向)の中央部21側から長手方向(X方向)の両端部22、23側に湾曲する。ここで、第1開口20の長手方向(X方向)の中央部21側から長手方向(X方向)の両端部22、23側に湾曲することは、第2開口30、40の周縁E2が、第1開口20の長手方向(X方向)の外側に向かって凸となるように曲がることを示す(図1、図2)。
本実施形態に係る収納箱100は、開裂すると第2開口30、40が形成される開裂用切目線M2が天面11の一部11Cに形成されている。開裂用切目線M2において、各カットの長さは、0.3mm以上40mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上35mm以下であり、より好ましくは1mm以上30mm以下である。また、各タイの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
本実施形態の収納箱100は、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cが波形W1である。
ここで、箱体10を展開したときの板状シートJとは、箱体10を組み立てる前の平面に広げた板状シートJを示す。板状シートJの端縁とは、板状シートJの輪郭の一部または全部を示す。波形W1は、曲線の凸部Bと凹部Dとが繰り返し連続する形状を示す。
本実施形態に係る収納箱100は、波形W1の周期Pが0.1mm以上5mm以下である。ここで、波形W1の周期Pは、波形W1の隣り合う二つの凸部B(凸部B1、B2)間の距離または凹部D(凹部D1、D2)間の距離を示す。波形W1の周期Pが0.1mm以上5mm以下であることは、波形W1のスケールが微小であることを示す。
本実施形態に係る収納箱100は、波形W1の周期Pが、波形W1の波高Hの2倍以上である。ここで、波形W1の波高Hは、波形W1の凸部Bの頂部から凹部Dの底部までの垂直距離Hを示す(図4)。
本実施形態では、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cの波形W1としては、例えば、周期P1が波高H1の約2倍である波形W1を採用することができる(図5)。また、周期P2が波高H2の約5倍である波形W1を採用することができる(図6)。さらに、周期P3が波高H3の約10倍である波形W1を採用することができる(図7)。
本実施形態に係る収納箱100は、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cが波形W1である。ここで、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁は、板状シートJの端縁のうち板状シートJで箱体10が組み立てられた状態で、箱体10の外側に現れる板状シートJの端縁(端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162C)を示す。
本実施形態に係る収納箱100は、板状シートJの端縁の少なくとも一部50、60が、箱体10を解体するための指掛部50、60を構成する。ここで、板状シートJの端縁の少なくとも一部50、60とは、波形W2に形成された板状シートJの端縁の全部または一部を示す。指掛部50、60は、指先Fが係止され、箱体10を解体する際のトリガーを構成する(図1~図10)。
本実施形態に係る収納箱100では、指掛部50、60は、妻面15、16に形成されている。妻面15、16は、直方体の6面のうち長手方向(X方向)に対向する面積が最も小さい面15、16を示す。
本実施形態に係る収納箱100では、天面側フラップ151の端縁151Aは、直線状の基部Q11、Q13と、基部Q11、Q13の間に形成された湾曲部Q12とで構成されている。そして、天面側フラップ151の端縁151Aの一部(湾曲部Q12)が指掛部50を構成する(図2~図4、図8)。
また、天面側フラップ161の端縁161Aは、直線状の基部Q21、Q23と、基部Q21、Q23の間に形成された湾曲部Q22とで構成されている。そして、天面側フラップ161の端縁161Aの一部(湾曲部Q22)が指掛部60を構成する(図2)。
本実施形態に係る収納箱100は、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が天面11側に向かって凸状に切り欠かれている。具体的には、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が、円弧状に切り欠かれている。ここで、円弧状に切り欠かれているとは、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部が湾曲部Q12、Q22であることを示す(図2~図4、図8)。
なお、底面側フラップ152の端縁152Aは、直線状の基部R11、R13と、基部R11、R13の間に形成された突出部R12とで構成されている。そして、突出部R12が箱体10の内側から湾曲部Q12を覆うように、底面側フラップ152が箱体10の内側から天面側フラップ151に重なっている(図2~図4)。
また、底面側フラップ162の端縁162Aは、直線状の基部R21、R23と、基部R21、R23の間に形成された突出部R22とで構成されている。そして、突出部R12が箱体10の内側から湾曲部Q22を覆うように、底面側フラップ162が箱体10の内側から天面側フラップ161に重なっている(図2)。
また、指掛部50、60における波形W2の周期P(P2、P3)が0.5mm以上6mm以下であることが好ましい。本実施形態では、天面側フラップ151の端縁151Aにおいて、湾曲部Q12(指掛部50)を構成する波形W2の周期が、基部Q11、Q13を構成する波形W1の周期よりも大きくなっている(図5~図8)。また、天面側フラップ161の端縁161Aにおいて湾曲部Q22(指掛部60)を構成する波形W2の周期が、基部Q21、Q23を構成する波形W1の周期よりも大きくなっている(図5~図7)。
以下、第1実施形態の効果について、説明する。図9は、実施形態の収納箱100において、指掛部に指先が係止された状態を示す図であり、図10は、箱体が解体された状態を示す図である。
第1実施形態の収納箱100では、上述のように、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cを波形W1にすることで、展開された板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cに触れられた手指または指先(以下、手指等という)Fは、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cの波形W1を構成する曲線の凸部B(凸部B1、B2)だけに接触する。そのため、収納箱100の製造時に箱体10を組み立てる際(以下、組み立て時という)または収納箱100の使用後に箱体10を解体する際(以下、解体時という)に、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cに手指等Fが触れても、手指等Fへの負担(例えば、手指等Fを痛めたり、傷つけること等)を小さくすることができる(図1、図2、図3、図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cを波形W1にすることで、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cに触れられた手指等Fは、板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cの波形W1を構成する曲線の凸部B(凸部B1、B2)だけに接触する。そのため、収納箱100の使用時(例えば、箱体10を掴んだり、持ったとき等)または箱体10の解体時に箱体10の外面に手指等Fが触れても、手指等Fへの負担を小さくすることができる(図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、板状シートJの端縁の少なくとも一部50、60が箱体10を解体するための指掛部50、60を構成することで、指掛部50、60の指先Fが係止される部分Q12、Q22を波形W2にすることができる。そのため、箱体10の解体時に指先Fが係止された指掛部50、60に強い力がかかった場合でも、手指等Fの負担を少なくすることができる。指掛部50、60の指先Fが係止される部分Q12、Q22が波形W2に形成されることで、箱体10の解体時に、指掛部50、60が識別しやすくなる。そのため、箱体10の解体が容易になる(図1~図10)。
本実施形態では、上述のように、指掛部50、60を箱体10の妻面15、16に形成することで、解体用の指掛部50、60を箱体10の目立たない位置に設けることができる。そのため、収納箱100の使用中に誤って箱体10が解体されるのを防ぐことができる。また、妻面15、16は、直方体の6面のうち面積が最も小さいため、指先Fを指掛部50、60に係止した場合に撓みにくい。そのため、指掛部50、60に指先Fが安定的に係止され、箱体10の解体が容易になる(図1、図3、図9)。
本実施形態では、上述のように、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が指掛部50、60を構成することで、指先Fを指掛部50、60に係止して箱体10の長手方向(X方向)に引きながら箱体10の高さ方向(Z方向)の上方に引き上げると、底面側フラップ152、162および側面側フラップ153、154、163、164から天面側フラップ151、161を引き離することができる。これにより、箱体10の解体がさらに容易になる(図4、図9、図10)。
また、本実施形態では、指掛部50、60に係止した指先Fを箱体10の長手方向(X方向)に引きながら箱体10の高さ方向(Z方向)の上方に引き上げたときに、指掛部50、60に強い力がかかった場合でも、指掛部50、60の指先Fが係止される部分Q12、Q22が波形W2に形成されているため、指先Fの負担を小さくすることができる(図6~図10)。
本実施形態では、上述のように、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が天面11側に向かって凸状に切り欠かれていることで、天面11側に向かって凸状に切り欠かれた天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が指掛部50、60を構成することができる。これにより、指先Fが指掛部50、60に係止しやすくなるため、箱体10の解体がさらに容易になる
(図1~図4、図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、天面側フラップ151、161の端縁151A、161Aの一部Q12、Q22が円弧状に切り欠かれていることで、指掛部50、60の指先Fが係止される部分Q12、Q22がなめらかになる。そのため、箱体10の解体時に指掛部50、60に触れる指先Fに対する違和感が軽減され、手指等Fへの負担がさらに軽減される(図1~図4、図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、波形W1の周期Pを0.1mm以上5mm以下にすることで、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cを構成する波形W1の凸部B(凸部B1、B2)または凹部D(凹部D1、D2)の間隔が小さくなるため、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cを構成する波形W1において手指等Fが触れる曲線の凸部B(凸部B1、B2)の数が少なくなる。そのため、箱体10の組み立て時、収納箱100の使用時、または箱体10の解体時に、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cに手指等Fが触れても、手指等Fへの負担をさらに小さくすることができる(図1~図10)。
また、本実施形態では、板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cを構成する波形W1の凸部B(凸部B1、B2)または凹部D(凹部D1、D2)の間隔が小さくなることで、波形W1に構成された板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cが箱体10の外面に露出する場合でも、板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cを波形W1にすることによる収納箱100の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる(図1~図8)。
本実施形態では、上述のように、指掛部50、60における波形W2の周期P(P2、P3)を0.5mm以上6mm以下にすることで、収納箱100の指掛部50、60における外観(または見栄え)の低下を抑制し、箱体10の解体時における手指等Fへの負担を小さくしながら、指掛部50、60が識別しやすくなる(図1~図10)。
本実施形態では、上述のように、波形W1の周期Pを波形W1の波高Hの2倍以上にすることで、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cに形成される波形W1の凸部B(凸部B1、B2)の傾斜がなだらかになり、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cがなめらかになる。そのため、箱体10の組み立て時、収納箱100の使用時、または箱体10の解体時に、板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cに手指等Fが触れても、手指等Fへの負担をさらに小さくすることができる(図1~図10)。
また、第10の態様では、指掛部50、60に形成される波形W1の凸部B(凸部B1、B2)の傾斜がなだらかになることで、波形W1に構成された板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cが箱体10の外面に露出する場合でも、板状シートJの端縁13C、151A、151B、151C、152B、152C、161A、161B、161C、162B、162Cを波形W1にすることによる収納箱100の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる(図1~図8)。
なお、本実施形態では、上述のように、底面側フラップ152の端縁152Aの一部(突出部R12)が、箱体10の内側から天面側フラップ151の端縁の一部(湾曲部Q12)を覆い、底面側フラップ162の端縁162Aの一部(突出部R22)は、箱体10の内側から天面側フラップ161の端縁の一部(湾曲部Q22)を覆っている(図1~図4)。
これにより、本実施形態では、天面側フラップ151、161の湾曲部Q12、Q22(指掛部50、60)によって露出する可能性がある箱体10の内部を遮蔽することができる。また、底面側フラップ152、162の端縁152A、162Aの一部(突出部R12、R22)の存在により、指掛部50、60に指先Fを係止したときに、妻面15、16が撓みにくくなり、箱体10の解体が容易になる。
また、本実施形態では、上述のように、天面側フラップ151は、接着剤G21、G22を介して底面側フラップ152、及び側面側フラップ153、154に接合され、天面側フラップ161は、接着剤G31、G32を介して底面側フラップ162、及び側面側フラップ163、164に接合されている。そのため、本実施形態では、天面側フラップ151、161、底面側フラップ152、162、及び側面側フラップ153、154、163、164の接合を同時に解除することができる。
また、本実施形態では、上述のように、天面側フラップ151は、天面11寄りに設けられた接着剤G23、G24を介して、側面側フラップ153、154に接合され、天面側フラップ161は、天面11寄りに設けられた接着剤G33、G34を介して、側面側フラップ163、164に接合されている。これにより、本実施形態では、天面側フラップ151、161と底面側フラップ152、162および側面側フラップ153、154、163、164との接合力の低下を防ぎながら、天面側フラップ151、161と側面側フラップ153、154、163、164との接合の解除を少ない力で行うことができる。
図11は、第2実施形態の収納箱100の展開図である。なお、図11において、図2と共通する部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態の例では、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁のうち、天面側フラップ151の端縁151B、151C、天面側フラップ161の端縁161B、161C、底面側フラップ152の端縁152B、152C、及び底面側フラップ162の端縁162B、162Cが、いずれも波形になっていない。
また、図12は、第3実施形態の収納箱100の展開図である。なお、図12において、図2と共通する部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。第3実施形態の例では、底面側フラップ152の端縁152A、152B、152C、底面側フラップ162の端縁162A、162B、162Cだけでなく、天面側フラップ151の端縁151Aの一部(基部Q11、Q13)、151B、151C、及び天面側フラップ161の端縁161Aの一部(基部Q21、Q23)、161B、161Cになっていない。
しかしながら、第2実施形態の収納箱100では、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151A、152A、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161A、162A、163A、163B、163C、164A、164B、164Cが波形W1である。
また、第2実施形態の収納箱100では、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁のうち端縁13C、151A、161Aが波形W1である。
第3実施形態の収納箱100では、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cが波形W1である。
また、第3実施形態の収納箱100では、箱体10の外面に露出する板状シートJの端縁のうち端縁13Cが波形W1である。
さらに、第2実施形態の収納箱100及び第3実施形態の収納箱100では、いずれも端縁151A、161Aの一部(湾曲部Q12、Q22)は、波形W1よりも波形の周期が大きい波形W2であり、箱体10を解体するための指掛部50、60を構成する。
これにより、第2実施形態の収納箱100及び第3実施形態の収納箱100では、箱体10の組み立て時、収納箱100の使用時、または箱体10の解体時に、手指等Fへの負担を小さくすることができる。また、箱体10の解体時に指掛部50、60に強い力がかかった場合でも、手指等Fの負担を少なくすることができる。さらに、箱体10の解体時に、指掛部50、60が識別しやすくなるため、箱体10の解体が容易になる。
なお、本実施形態では、上述のように、箱体10の天面11に形成される第1開口20の周縁E1の少なくとも一部を波形W1にした場合、第1開口20の周縁E1の手指が触れる部分が波形W1の凸部Bだけになり、収納箱100の使用時に手指にかかる負担が少ない。また、第1開口20の周縁E1の薄葉シートSが擦れる部分が波形W1の凸部Bだけになり、薄葉シートSを取り出す際に薄葉シートSが破損しにくい。さらに、取り出される薄葉シートSが第1開口20の周縁E1に形成された波線の凸部Bに支持されやすくなり、薄葉シートSの落ち込みが抑制される(図1、図2)。
収納箱の取出口では、薄葉シートSを取り出す際に取出口の長手方向の両端部で薄葉シートSが詰まりやすく破断しやすい。これに対して、本実施形態では、第1開口20の第1方向(X方向)の中央部21側から第1方向(X方向)の両端部22、23側に向かって広くなることで、取出口を構成する第1開口20の幅が第1方向(X方向)の中央部21側より両端部22、23側で広くなる。そのため、薄葉シートSを取り出す際に薄葉シートSが詰まりやすく破断し易い取出口の長手方向の両端部で、薄葉シートSが詰まりにくくなり、破断を抑制することができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、第1開口20の両端部22、23が湾曲することで、薄葉シートSが擦れやすく破断しやすい取出口の両端部において、引き出される薄葉シートSに対する抵抗を和らげることができる。そのため、本実施形態では、取出口で薄葉シートSが詰まりにくく、薄葉シートSの破断を抑制することができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、第1開口20の第1方向(X方向)の中央部21で第2方向(Y方向)に拡がることで、開口した第1開口20の中央部21に手指等が入れやすくなる。これにより、取出口に詰まり易い上層の薄葉シートS(例えば1枚目または1組目の薄葉シートS1)を容易に引き出すことができる。また、使用中に箱体10内に落ち込んだ薄葉シートSを箱体10内に手指を入れて簡単に取り出すことができる。さらに、手指を第1開口20に挿入する際に、手指が第1開口20の周縁E1に触れたときの違和感をさらに軽減しながら、手指への負担を少なくすることができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、第1開口20の中央部21が短手方向(Y方向)に湾曲する手指を第1開口20の中央部21に挿入する際に、手指が第1開口20の周縁E2に対してなめらかに触れることができる。そのため、第1開口20の周縁E2に触れる手指の違和感をさらに軽減しながら、該手指への負担をさらに軽減することができる(図1、2)。
また、本実施形態では、上述のように、第1開口20の第2方向(Y方向)の幅が、第1方向(X方向)に沿って第1開口20の両端部22、23側から中央部21側に進むにつれて第2方向(Y方向)に狭まっている。そのため、開裂用切目線M1を開裂して第1開口20を形成する際に第2方向(Y方向)の幅W2が広い第1開口20の両端部22、23から該幅が狭い中央部21に向かって開裂用切目線M1を開裂することで、開裂用切目線M1をスムーズに開裂することができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、開裂用切目線M1で囲まれた天面11の一部11Cに、開裂用切目線M1を開裂するための第2開口30、40を形成することで、第2開口30、40に指先を挿入することができ、挿入した指先を該天面11の一部11Cに掛けて上方に引き上げることができる。これにより、第2開口30、40が開裂用切目線M1を開裂する際のトリガーとなり、天面11に形成された開裂用切目線M1を開裂することによる第1開口20の形成が容易になる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、第2開口30、40の周縁E2の少なくとも一部を波形W1にした場合、第2開口30、40の周縁E2の指先が触れる部分が波形W1の凸部Bだけになる。そのため、開裂用切目線M1を開裂して天面11に第1開口20を形成する際に、指先を第2開口30、40に挿入する場合や、挿入した指先を天面11の一部11Cに掛けて上方に引き上げる場合に、手指にかかる負担を少なくすることができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、第2開口30、40の周縁E2の少なくとも一部が、第1開口20の第1方向(X方向)の中央部21側から第1方向(X方向)の両端部22、23側に湾曲することで、指先を第2開口30、40に挿入する際に、指先が第2開口30、40の周縁E2に対してなめらかに触れることができる。そのため、第2開口30、40の周縁E2に触れる指先の違和感をさらに軽減しながら、該指先への負担をさらに軽減することができる(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、天面11の一部11Cに形成された開裂用切目線M2のカットC1を波形W1とした場合、天面11の一部11Cに形成された開裂用切目線M2を開裂することで、箱体10の天面11の一部11Cに第2開口30、40を形成することができる(図1、図2)。このように天面11の一部11Cに形成された第2開口30、40は、開裂用切目線M1を開裂する際のトリガーを構成することができる。具体的には、開裂用切目線M2を開裂することで、基端Rを介して天面11の一部11Cに接続する断片(図示せず)が形成され、断片を箱体10の内側または外側に傾けることにより、第2開口30、40が形成される。そして、第2開口30、40に指先を挿入することで、天面11の一部11Cに指先を掛けることができる。また、第2開口30、40に挿入した指先は、折り目となる断片の基端(図示せず)に掛かるため、指先への負担はさらに軽減される(図1、図2)。
本実施形態では、上述のように、天面11の一部11Cの第1開口20の第1方向(X方向)の両端部22、23側に形成された第2開口30、40に指先を挿入し、挿入した指先を該天面11の一部11Cに掛けて上方に引き上げることができる。これにより、第1開口20の第1方向(X方向)の両端部22、23から中央部21に向かって開裂用切目線M1を開裂することができるため、天面11への第1開口20の形成が容易である(図1、図2)。
また、本実施形態では、上述のように、第1開口20の第2方向(Y方向)の幅が、第1方向(X方向)に沿って第1開口20の両端部22、23側から中央部21側に進むにつれて第2方向(Y方向)に狭まっている場合、開裂用切目線M1を開裂して第1開口20を形成する際に第2方向(Y方向)の幅が広い第1開口20の両端部22、23から該幅が狭い中央部21に向かって開裂用切目線M1を開裂することで、開裂用切目線M1をスムーズに開裂することができる(図1、図2)。
本実施形態では、第1開口20の周縁E1、第2開口30、40の周縁E2の波形W1周期を0.1mm以上5mm以下にした場合、波形W1の凸部B1、B2(または凹部D1、D2)の間隔(周期P1、P2、P3)が小さくなる(図8~図10)。これにより、第1開口20の周縁E1に触れる手指または第2開口30、40のE2に触れる手指の違和感をさらに軽減しながら、該手指または指先への負担をさらに軽減することができる(図1、図2)。
また、本実施形態では、第1開口20の周縁E1および第2開口30、40の周縁E2が波形W1を構成する場合に、波形W1の凸部B1、B2(または凹部D1、D2)の間隔(周期P1、P2、P3)を小さくなることで、第1開口20の周縁E1および第2開口30、40の周縁E2を波形W1にすることによる収納箱100の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる(図1、図2、図8~図10)。
本実施形態では、上述のように、第1開口20の周縁E1および第2開口30、40の周縁E2が波形W1を構成する場合に、波形W1の周期を波形W1の波高Hの2倍以上にすることで、第1開口20の周縁E1または第2開口30、40の周縁E2に形成される波形W1の凸部Bの傾斜がなだらかになる。これにより、第1開口20の周縁E1または第2開口30、40の周縁E2がなめらかになり、第1開口20の周縁E1に触れる手指または第2開口30、40の周縁E2に触れる指先の違和感をさらに軽減しながら、該手指または指先への負担をさらに軽減することができる(図1、図2、図8~図10)。
また、本実施形態では、第1開口20の周縁E1または第2開口30、40の周縁E2に形成される波形W1の凸部Bの傾斜がなだらかになることで、第1開口20の周縁E1を波形W1にしたり、第2開口30、40の周縁E2を波形W1にすることによる収納箱100の外観(または見栄え)の低下を抑制することができる(図1、図2、図8~図10)。
なお、本実施形態では、収納箱として、上述の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態を例示したが、本実施形態はこれらの形態の限定されるものではなく、解体可能な収納箱に広く用いることができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例、実験例の評価は、以下の試験により行った。
[収納箱(試験体)]
坪量310g/mの板状シートJ(裏ネズコートボール紙)を用いて、寸法が高さ約44mm、幅約229mm、奥行き約110mmの箱体10を作製した。箱体10の天面11には、第1開口20を形成するための開裂用切目線M1を形成した。箱体10の天面11の一部11C(第1開口20の両端部22、23側)には、第2開口30、40を形成するための開裂用切目線M2を形成した。箱体10の妻面15、16には、箱体10を解体するための指掛部50、60を形成した(図1~図4)。
[視認性]
収納箱(試験体)の視認性として、指掛部60の見つけやすさを評価した(図1)。解体性の評価は、以下の基準で行い、3以上を良好、3未満を不良とした。
5:係止時も解体時も違和感がない
4:係止時に違和感があるが解体時は違和感がない
3:係止時に違和感はないが解体時に違和感がある
2:係止時も解体時も違和感がある
1:係止時も解体時も痛みを感じる
[解体性]
収納箱(試験体)の解体性として、指先Fを指掛部60に係止して箱体10の長手方向(X方向)に引きながら箱体10の高さ方向(Z方向)の上方に引き上げて、箱体10を解体したときの、箱体10の解体性を評価した(図9、図10)。解体性の評価は、以下の基準で行い、3以上を良好、3未満を不良とした。
5:係止時も解体時も違和感がない
4:係止時に違和感があるが解体時は違和感がない
3:係止時に違和感はないが解体時に違和感がある
2:係止時も解体時も違和感がある
1:係止時も解体時も痛みを感じる
以下、実施例、比較例について、説明する。
[実施例1]
箱体10を展開したときの板状シートJの端縁13C、17A、17B、17C、151Aの一部(基部Q11、Q13)、151B、151C、152A、152B、152C、153A、153B、153C、154A、154B、154C、161Aの一部(基部Q21、Q23)、161B、161C、162A、162B、162C、163A、163B、163C、164A、164B、164Cが波形W1とし、指掛部50、60を構成する端縁151Aの一部(湾曲部Q12)、161Aの一部(湾曲部Q22)を波形W2とし、波形W1の周期を0.5mmとし、波形W2の周期を4mmとした(図2参照)。得られた試験体について、解体性を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
波形W1の周期を1mmとし、波形W2の周期を3mmとした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
波形W1の周期を2mmとし、波形W2の周期を2mmとした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
箱体10を展開したときの板状シートJの端縁のうち、天面側フラップ151の端縁151B、151C、天面側フラップ161の端縁161B、161C、底面側フラップ152の端縁152B、152C、底面側フラップ162の端縁162B、162Cを直線状にした(波形にしなかった)(図11参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
波形W1の周期を1mmとし、波形W2の周期を3mmとした以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例6]
波形W1の周期を2mmとし、波形W2の周期を2mmとした以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例7]
箱体10を展開したときの板状シートJの端縁のうち、天面側フラップ151の端縁151Aの一部(基部Q11、Q13)、天面側フラップ161の端縁161Aの一部(基部Q21、Q23)を直線状にした(波形にしなかった)(図12参照)以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例8]
波形W1の周期を1mmとし、波形W2の周期を3mmとした以外は、実施例7と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例9]
波形W1の周期を2mmとし、波形W2の周期を2mmとした以外は、実施例7と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[参考例1]
箱体10を展開したときの板状シートJの端縁を全て直線状にした(波形にしなかった)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007455684000001
表1より、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁の全部または一部を周期が0.5mm以上2mm以下の波形W1にし、さらに、指掛部50、60を構成する端縁151Aの一部(湾曲部Q12)、161Aの一部(湾曲部Q22)を周期が2mm以上4mm以下の波形W2にした収納箱は、指掛部の視認性および解体性が良好であった(実施例1~9)。
一方、箱体10を展開したときの板状シートJの端縁の全部を直線状にした(波形にしなかった)収納箱は、視認性、解体性が不良であった(参考例1)。
これらの結果から、箱体を展開したときの前記板状シートの端縁が波形である収納箱は、手指への負担が少ないことが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 収納箱
S 薄葉シート(被収容体)
SL 薄葉シート積層体
10 箱体
J 板状シート
11 天面
11A、11B 端縁
11C 一部
12 底面
12A、12B、12C 端縁
13 側面
13A、13B、13C 端縁
14 側面
14A、14B 端縁
15 側面(妻面)
151 天面側フラップ
151A、151B、151C 端縁
Q11、Q13 基部
Q12 湾曲部
152 底面側フラップ
152A、152B、152C 端縁
R11、R13 基部
R12 突出部
153 側面側フラップ
153A、153B、153C 端縁
154 側面側フラップ
154A、154B、154C 端縁
16 側面(妻面)
161 天面側フラップ
161A、161B、161C 端縁
Q21、Q23 基部
Q22 湾曲部
162 底面側フラップ
162A、162B、162C 端縁
R21、R23 基部
R22 突出部
163 側面側フラップ
163A、163B、163C 端縁
164 側面側フラップ
164A、164B、164C 端縁
17 貼代
17A、17B、17C 端縁
G1、G21、G22、G23、G24、G31、G32、G33、G34 接着剤
20 第1開口
21 中央部
22、23 端部
30、40 第2開口
50 指掛部
60 指掛部
M1、M2 開裂用切目線
E1、E2 周縁
W1、W2 波形
B、B1、B2 凸部
D、D1、D2 凹部
P、P1、P2、P3 周期
H、H1、H2、H3 波高
OP 開口
F 手指等(指先)

Claims (7)

  1. 被収容体が取り出し可能に収容される箱体を有し、
    前記箱体が板状シートで構成されており、
    前記箱体を展開したときの前記板状シートの端縁が波形であり、
    前記板状シートの端縁の少なくとも一部が、前記箱体を解体するための指掛部を構成し、
    前記箱体は、天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有し、
    前記指掛部は、前記妻面に形成されており、
    前記妻面は、
    前記天面の端縁から延出する天面側フラップと、
    前記底面の端縁から延出する底面側フラップと、
    前記一対の側面の端縁からそれぞれ延出する側面側フラップとを有し、
    前記天面側フラップの内側に前記底面側フラップが重なり、
    前記底面側フラップの内側に前記側面側フラップが重なり、
    前記天面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記側面側フラップが、前記端縁でそれぞれ折り曲げられた状態で接合されており、
    前記天面側フラップの端縁の一部が前記指掛部を構成し、
    前記天面側フラップの端縁は、直線状の基部と、前記基部の間に形成された湾曲部とで構成され
    前記湾曲部が前記指掛部を構成し、
    前記湾曲部を構成する波形の周期が、前記基部を構成する波形の周期よりも大きくなっている、収納箱。
  2. 前記箱体の外面に露出する前記板状シートの端縁が波形である、請求項1に記載の収納箱。
  3. 前記天面側フラップの前記端縁の一部が前記天面側に向かって凸状に切り欠かれている、請求項1または2に記載の収納箱。
  4. 前記天面側フラップの前記端縁の一部が円弧状に切り欠かれている、請求項に記載の収納箱。
  5. 前記波形の周期が0.1mm以上6mm以下である、請求項1乃至のいずれか一項に記載の収納箱。
  6. 前記指掛部における前記波形の周期が0.5mm以上6mm以下である、請求項乃至のいずれか一項に記載の収納箱。
  7. 前記周期が、前記波形の波高の2倍以上である、請求項またはに記載の収納箱。
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