JP2022170025A - シート収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に解体できるシート収納箱を提供すること。【解決手段】シートの取出口が設けられた天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有し、前記妻面は、前記天面、前記底面、及び前記各側面の各端縁から延出するフラップを有し、前記底面フラップは、前記側面フラップの外側に、前記天面フラップは、前記底面フラップの外側にそれぞれ配置され、前記側面フラップは前記底面フラップとのみ接合され、前記天面フラップの前記底面側に、第1切欠部が形成され、前記第1切欠部に対応する前記天面フラップの一部が、前記天面フラップに接続する切欠フラップを構成し、前記切欠フラップは、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記天面側に延びる基端を有し、前記切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜した状態で、前記第1切欠部の一部に対応する開口が前記妻面に形成される、シート収納箱。【選択図】図1

Description

本発明は、シート収納箱に関する。
シート収納箱は、ティシューペーパーなどのシートが、厚紙等で作られた箱(カートンともいう)に収納され、該箱の天面に開口する取出口から引き出される構造になっている。従来のシート収納箱は、使用後にそのままの状態で廃棄すると嵩張るため、使用後に解体できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5920962号公報
本発明の課題は、容易に解体できるシート収納箱を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、シートの取出口が設けられた天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有し、前記妻面は、前記天面の端縁から延出する天面フラップと、前記底面の端縁から延出する底面フラップと、前記各側面の端縁から延出する側面フラップと、を有し、前記底面フラップは、前記側面フラップの外側に配置され、前記天面フラップは、前記底面フラップの外側に配置され、前記天面フラップが前記底面フラップと前記側面フラップに接合され、前記底面フラップと前記側面フラップとは接合されず、前記天面フラップの前記底面側に、前記天面フラップの一部を切り欠いた第1切欠部が形成され、前記第1切欠部に対応する前記天面フラップの一部が、前記天面フラップに接続する切欠フラップを構成し、前記切欠フラップは、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記天面側に延びる基端を有し、前記切欠フラップが前記基端に沿って前記側面フラップの内側に傾斜可能に形成され、前記切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜した状態で、前記第1切欠部の一部に対応する開口が前記妻面に形成される、シート収納箱である。
本明細書において、シート収納箱は、シートが取り出し可能に収容される箱体を示す。底面フラップと側面フラップとが接合されないとは、天面フラップが底面フラップと側面フラップに接合された状態で、底面フラップと側面フラップとが接合されていないことを示す。側面フラップの内側とは、シート収納箱の内側を示す。切欠フラップが傾斜するとは、切欠フラップが妻面に対してシート収納箱の内側に傾くことを示す。
第1の態様では、切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜した状態で、前記第1切欠部の一部に対応する開口が妻面に形成されることで、妻面にシート収納箱を解体するための指かけ孔を形成することができる。また、この指かけ孔に指を挿入すると、天面フラップに指を掛けることができ、天面フラップに掛けた指を手前に引くことで、シート収納箱を容易に解体することができる。
また、第1の態様では、切欠フラップが基端に沿って側面フラップの内側に傾斜可能に形成されていることで、切欠フラップがシート収納箱の内側に押し込み易く、少ない力で指かけ孔を形成することができる。また、天面フラップが底面フラップと側面フラップに接合され、底面フラップと側面フラップとが接合されないことで、少ない力でシート収納箱を解体することができる。
さらに、第1の態様では、側面フラップの内側に傾斜する切欠フラップが、天面フラップに接続するため、シート収納箱の解体時に破断片等のごみが発生しない。そのため、第1の態様では、シート収納箱の使用後の廃棄が容易である。
本発明に係る第2の態様は、前記切欠フラップの基端に、山折りの折筋が形成されている、シート収納箱である。第2の態様では、切欠フラップの基端に山折りの折筋を設けることで、基端を起点として切欠フラップが折れ曲がりやすくなる。
これにより、第2の態様では、切欠フラップをシート収納箱の内側に押し込んで、妻面に解体用の指かけ孔を形成する際に、切欠フラップが撓んだり、切欠フラップが予期せぬ部分で折れ曲がったり、切欠フラップが千切れることを抑制することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記切欠フラップの前記基端が、前記底面側から前記天面側に向かって前記第1切欠部の内側に傾斜する、シート収納箱である。第3の態様では、切欠フラップの基端が、このように第1切欠部の内側に傾斜することで、切欠フラップが側面フラップの内側に傾斜したときに、妻面に形成される開口(指かけ孔)の輪郭を大きくすることができる。これにより、妻面に形成された指かけ孔に指を挿入しやすくなる。
本発明に係る第4の態様は、前記天面フラップに、開裂用切目線が形成され、前記切欠フラップは、前記開裂用切目線が開裂して形成される、シート収納箱である。本明細書において、開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線を示す。
第4の態様では、天面フラップに開裂用切目線が形成され、開裂用切目線が開裂すると切欠フラップが形成されることで、シート収納箱の解体前(シート収納箱の使用前及び使用中)は、開裂用切目線が開裂しない限り、妻面に解体用の指かけ孔が形成されにくい。また、シート収納箱の使用後は、各開裂用切目線を開裂することで、シート収納箱を解体することができる。
本発明に係る第5の態様は、前記開裂用切目線が、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記基端の前記天面側の端部に向かって延びる、シート収納箱である。第5の態様では、天面フラップの底面側の端縁寄りから基端の天面側の端部に向かって延びる開裂用切目線を設けることで、開裂用切目線を開裂させたときに、基端に沿って側面フラップの内側に傾斜し得る切欠フラップを形成することができる。
本発明に係る第6の態様は、前記開裂用切目線の形状が、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記天面側に向かって凸となる曲線状である、シート収納箱である。第6の態様では、開裂用切目線の形状を曲線状にすることで、開裂用切目線を開裂する力が開裂用切目線に沿って伝わりやすくなる。そのため、第6の態様では、少ない力で切欠フラップをシート収納箱の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔を容易に形成することができる。
また、第6の態様では、開裂用切目線の形状が、天面フラップの底面側の端縁から天面側に向かって凸となる曲線状にすることで、開裂用切目線が開裂した後に天面フラップに形成される第1切欠部の形状が略半円形状になる。そのため、第6の態様では、解体用の指かけ孔の端縁が円弧状になり、解体用の指かけ孔に指を挿入しやすく、また指かけ孔に指をかけた際に指かけ孔の端縁が指に当たった場合でも指への負担を軽減することができる。
本発明に係る第7の態様は、前記開裂用切目線の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有する、シート収納箱である。本明細書において、平行に延びる一対のカットは、開裂用切目線を構成するカットがそれぞれ平行に並ぶ2本のカットで構成されていることを示す。
第7の態様では、開裂用切目線の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有することで、一対のカットで構成された開裂用切目線の一部が開裂しやすくなる。そのため、第7の態様では、妻面に形成される開口(指かけ孔)の形成が容易になり、シート収納箱の解体が容易になる。
本発明に係る第8の態様は、前記切欠フラップの前記底面側の端縁が、前記天面側に湾曲する、シート収納箱である。第8の態様では、切欠フラップの底面側の端縁が天面側に湾曲することで、切欠フラップの底面フラップに重なる部分を小さくすることができる。これにより、さらに少ない力で切欠フラップをシート収納箱の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成が容易になる。
本発明に係る第9の態様は、前記底面フラップの前記天面側に、前記底面フラップの一部を切り欠いた第2切欠部が形成され、前記切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜しない状態で、前記第2切欠部が前記切欠フラップに覆われている、シート収納箱である。
第9の態様では、切欠フラップが側面フラップの内側に傾斜しない状態で、底面フラップの天面側に形成された第2切欠部が天面フラップに接続する切欠フラップに覆われていることで、切欠フラップの底面フラップに重なる部分をさらに小さくすることができる。これにより、さらに少ない力で切欠フラップをシート収納箱の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成がさらに容易になる。
本発明の一態様によれば、シート収納箱を容易に解体することができる。
第1実施形態のシート収納箱を示す図である。 第1実施形態のシート収納箱の展開図である。 第1実施形態のシート収納箱を側面(一方の妻面)側から見た図である。 第1実施形態のシート収納箱の側面(一方の妻面)の一部(天面フラップ)を展開した図である。 第1実施形態のシート収納箱における切欠フラップおよびその周辺を拡大した図である。 第1実施形態のシート収納箱で開裂用切目線が開裂した図である。 第1実施形態のシート収納箱が解体された状態を示す図である。 図5において、開裂用切目線が開裂した状態の切欠フラップおよびその周辺を拡大した図である。 第2実施形態のシート収納箱における切欠フラップおよびその周辺を拡大した図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート収納箱の長手方向をX方向とし、短手方向をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。また、上方とは、シート収納箱の高さ方向(Z方向)において、箱体の天面の上側を示す。
図1は、第1実施形態のシート収納箱を示す図である。図2は、第1実施形態のシート収納箱の展開図である。図3は、第1実施形態のシート収納箱を側面(一方の妻面)側から見た図である。図4は、第1実施形態のシート収納箱の側面(一方の妻面)の一部(天面フラップ)を展開した図である。なお、図2において、符号G1、G2、G3は、シート収納箱を製造する際に用いられる接着剤を示す。
第1実施形態に係るシート収納箱100は、シートSの取出口20が設けられた天面11、底面12、一対の側面13、14、及び一対の妻面15、16を有する。具体的には、シート収納箱100は、複数枚のシートSが収容される箱体10と、該シートSが取り出し可能な取出口20とを有する。
箱体10は、シートSが収容される容器である。本実施形態では、図1に示すように、箱体10が略直方体(立方体を含む)状に形成されている。具体的には、箱体10は、天面11、底面12、側面13、14、および側面(妻面)15、16を有する。天面11と底面12は、高さ方向(Z方向)に対向し、側面13、14は、短手方向(Y方向)に対向し、妻面15、16は、長手方向(X方向)に対向する。
箱体10は、図2に示すように、底面12の端縁12Cに接着剤G1が設けられた貼代17が接続され、この貼代17が側面13の端縁13C側に接合される。妻面15は、天面フラップ151、底面フラップ152、側面フラップ153、側面フラップ154とで構成され、妻面16は、天面フラップ161、底面フラップ162、側面フラップ163、側面フラップ164とで構成されている。
具体的には、図2に示すように、天面11の端縁11Aから天面フラップ151が延出し、天面11の端縁11Bから天面フラップ161が延出する。また、底面12の端縁12Aから底面フラップ152が延出し、底面12の端縁12Bから底面フラップ162が延出する。
さらに、側面13の端縁13Aから側面フラップ153がそれぞれ延出し、側面13の端縁13Bから側面フラップ163が延出する。また、側面14の端縁14Aから側面フラップ154が延出し、側面14の端縁14Bから側面フラップ164が延出する。
なお、天面11の端縁11A、11B、底面12の端縁12A、12B、側面13の端縁13A、13B、及び側面14の端縁14A、14Bには、いずれも折り目(図示せず)が設けられている。各折り目に沿って、天面11に対して天面フラップ151、161が、底面12に対して底面フラップ152、162が、側面13に対して側面フラップ153、163が、及び側面14に対して側面フラップ154、164が、折り曲げ可能である。
天面フラップ151は、底面フラップ152及び側面フラップ153、154の外側に配置され、天面フラップ161は、底面フラップ162及び側面フラップ163、164の外側に配置される。底面フラップ152は、側面フラップ153、154の外側に配置され、底面フラップ162は、側面フラップ163、164の外側に配置される。
天面フラップ151は、底面フラップ152と側面フラップ153、154に接合され、天面フラップ161は、底面フラップ162と側面フラップ163、164に接合される。また、底面フラップ152と側面フラップ153、154とは接合されず、底面フラップ162と側面フラップ163、164とは接合されない。
具体的には、接着剤G2を介して、天面フラップ151と底面フラップ152とが接合され、天面フラップ161と底面フラップ162とが接合される。また、接着剤G3を介して、天面フラップ151と側面フラップ153、154とが接合され、天面フラップ161と側面フラップ163、164とが接合される(図2)。
また、天面フラップ151が底面フラップ152と側面フラップ153、154に接合された状態で、底面フラップ152は側面フラップ153、154に接合されない。また、天面フラップ161が底面フラップ162と側面フラップ163、164に接合された状態で、底面フラップ162は側面フラップ163、164に接合されない。この状態で、妻面15、16が形成される(図1、図2)。
接着剤G2は、天面フラップ151では、端縁151A寄り且つ端縁151B寄りと端縁151A寄り且つ端縁151C寄りとに設けられる。また、天面フラップ161では、端縁161A寄り且つ端縁161B寄りと端縁161A寄り且つ端縁161C寄りとに設けられる(図2)。
また、接着剤G2は、底面フラップ152では、端縁152A寄り且つ端縁152B寄りと端縁152A寄り且つ端縁152C寄りとに設けられる。また、底面フラップ162では、端縁162A寄り且つ端縁162B寄りと端縁162A寄り且つ端縁162C寄りとに設けられる(図2)。
接着剤G3は、天面フラップ151では、天面11の端縁11Aと端縁151Aとの中間の端縁151B寄りと端縁11Aと端縁151Aとの中間の端縁151C寄りとに設けられる。また、天面フラップ161では、天面11の端縁11Aと端縁161Aとの中間の端縁161B寄りと端縁11Bと端縁161Aとの中間の端縁161C寄りとに設けられる(図3)。
また、接着剤G3は、底面フラップ152では、端縁152A寄り且つ端縁152B寄りと端縁152A寄り且つ端縁152C寄りとに設けられる。また、底面フラップ162では、端縁162A寄り且つ端縁162B寄りと端縁162A寄り且つ端縁162C寄りとに設けられる(図2)。
なお、図示しないが、側面フラップ153、154の天面フラップ151に接合される部分(接着剤G3が塗布される部分)は、天面フラップ151に接合された状態で、天面フラップ151側に突出していてもよい。また、側面フラップ163、164の天面フラップ161に接合される部分(接着剤G3が塗布される部分)は、天面フラップ161に接合された状態で、天面フラップ161側に突出していてもよい。
なお、妻面15では、天面フラップ151の全体が露出し、底面フラップ152は天面フラップ151と重なる部分が隠蔽され、天面フラップ151と重なる部分を除く部分が露出する。さらに、側面フラップ153、154は、天面フラップ151及び底面フラップ152の内側に隠蔽される(図1、図2)。
また、妻面16では、天面フラップ161の全体が露出し、底面フラップ162は天面フラップ161と重なる部分が隠蔽され、天面フラップ161と重なる部分を除く部分が露出する。さらに、側面フラップ163、164は、天面フラップ161及び底面フラップ162の内側に隠蔽される(図1、図2、図3)。
また、妻面15では、側面フラップ153、154の端縁153A、154Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁153B、154Bが天面11側に配置され、端縁153C、154Cが底面12側に配置される(図2)。また、妻面16では、側面フラップ163、164の端縁163A、164Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁163B、164Bが天面11側に配置され、端縁163C、164Cが底面12側に配置される(図2、図3)。
箱体10の材質は、限定されず、例えば、パルプを主原料とする原紙Jが用いられる。ここで、原紙は、箱体10を組み立てるための材料となる堅くて厚い紙を示す。原紙のパルプ組成は、箱体における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。本実施形態では、原紙としてバージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙が用いられている。
箱体10の寸法は、限定されず、収納されるシートSの量や寸法などにより定めることができる。なお、箱体10の寸法は、例えば、箱体10の長手方向(X方向)の長さを、100mm以上300mm以下にすることができ、好ましくは150mm以上280mm以下にする。また、短手方向(Y方向)の幅を100mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは100mm以上130mm以下にする。さらに、高さ方向(Z方向)の高さを、30mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは40mm以上100mm以下にする。
箱体10の坪量は、限定されないが、使用に耐えうる十分な強度を確保する観点から、原紙の坪量が200g/m以上500g/m以下にすることができ、好ましくは230g/m以上450g/m以下であり、より好ましくは270g/m以上430g/m以下である。なお、本明細書において、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準じて測定される。
箱体10の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、箱体10がコートボール紙の場合、箱体10の紙厚は、0.1mm以上3mm以下にすることができ、好ましくは0.3mm以上2mm以下、より好ましくは0.5mm以上1mm以下である。
本実施形態では、箱体10に収容される複数枚のシートSは、複数枚のシートSが高さ方向(Z方向)に積層されたシート積層体SLで構成されている(図4)。
シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙のシート(以下、紙シートという)である。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
また、シートSの厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSを構成する紙シートの紙厚は、2プライあたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下である。
シートSの用途は、ティシューペーパーに限定されず、例えば、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品に適用可能である。なお、ティシューペーパー等の衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、シートSは、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。
シートSのプライ数は、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライ、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されず、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態の形状が平面視で長方形であることが好ましい。
シート積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体SL)、複数枚(または複数組)のシートSが単に積層されたもの、各シートSが折り畳まれた状態で積層されたもの等が挙げられる。なお、シートSを1枚または1組ずつ引き出す観点から、シート積層体SLの形態は、ポップアップ式のシート積層体SLが好ましい。
シート積層体SLの寸法は、例えば、ティシューペーパーの場合、長手方向(X方向)の長さが150mm以上250mm以下であり、短手方向(Y方向)の長さが60mm以上130mm以下であり、高さ方向(Z方向)の高さ20mm以上110mm以下である。このようなシート積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インターフォルダによって製造することができる。
取出口20は、箱体10の天面11に形成され、箱体10に収容されているシート(ティシューペーパー)Sを天面11側から取り出すことができる形状になっている。取出口20は、天面11の長手方向(X方向)の中央に形成され、天面11の長手方向(X方向)に沿う方向が取出口20の長手方向となる略長方形状または楕円形状の開口を構成する。
なお、取出口20の長手方向(X方向)の長さや短手方向(Y方向)の幅は、シートSの大きさ等に基づいて適宜定めることができる。また、本実施形態では、取出口20は、シート収納箱100の天面11の短手方向(Y方向)の中間に長手方向(X方向)に沿って形成されているが、これに限定されず、シートSを取り出すことができれば、他の形状でもよい。
シート収納箱100は、使用前の段階では、天面11に、開裂用切目線21を介してシート収納箱100と一体に形成された蓋22を有する。使用時には、蓋22を開裂用切目線21に沿って切り離し、天面11に取出口20を形成する。これにより、収容空間内のシートSは、取出口20から上方に取り出すことができる。なお、本実施形態において、開裂用切目線21は、使用時において蓋22を切り離すミシン目等の切り取り線を示す(図1)。
また、天面11の取出口20には、取出口20を天面11の裏面(シート収納箱100の箱体10の内側)から覆うように長手方向(X方向)にスリット31を有する樹脂フィルム(いわゆる窓貼フィルム)30が設けられている。
樹脂フィルム30は、天面11の裏面に、取出口20の周囲に塗布された接着剤などにより固定されている。シートSは、樹脂フィルム30のスリット31を通して外部に取り出される。なお、この樹脂フィルム30の材質としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができるが、これらに限定されない。
本実施形態では、天面フラップ151の底面12側に、天面フラップ151の一部を切り欠いた切欠部40が形成される。また、天面フラップ161の底面12側には、天面フラップ161の一部を切り欠いた切欠部70が形成される。なお、切欠部40、70は、本実施形態のシート収納箱における第1切欠部の一例である。
この切欠部40に対応する天面フラップ151の一部は、天面フラップ151に接続する切欠フラップ155を構成する。また、切欠部70に対応する天面フラップ161の一部は、天面フラップ161に接続する切欠フラップ165を構成する(図2~図4)。
切欠フラップ155は、天面フラップ151の底面12側の端縁151Aから天面11側に延びる基端42を有する。切欠フラップ165は、天面フラップ161の底面12側の端縁161Aから天面11側に延びる基端72を有する(図2~図4)。
切欠フラップ155は、基端42に沿って側面フラップ153、154の内側に傾斜可能に形成される。切欠フラップ165は、基端72に沿って側面フラップ163、164の内側に傾斜可能に形成される。ここで、側面フラップ153、154、163、164の内側は、シート収納箱100の箱体10の内側を示す。
本実施形態では、切欠フラップ155は、妻面15に対してシート収納箱100(箱体10)の内側に傾くことができる。また、切欠フラップ165は、妻面16に対してシート収納箱100(箱体10)の内側に傾くことができる。
本実施形態のシート収納箱100では、妻面15の切欠フラップ155が側面フラップ153、154の内側に傾斜した状態で、切欠部40の一部に対応する開口OPが妻面15に形成される。また、妻面16の切欠フラップ165が側面フラップ163、164の内側に傾斜した状態で、切欠部70の一部に対応する開口OPが妻面16に形成される。
本実施形態のシート収納箱100において、切欠フラップ155の基端42には、端部42Aから端部42Bに延びる山折りの折筋Fが形成されている。また、切欠フラップ165の基端72には、端部72Aから端部72Bに延びる山折りの折筋Fが形成されている。
本実施形態のシート収納箱100では、妻面15において、切欠フラップ155の基端42が、底面12側から天面11側に向かって切欠部40の内側に傾斜する(図2~図5)。また、妻面16において、切欠フラップ165の基端72が、底面12側から天面11側に向かって切欠部70の内側に傾斜する(図2~図5)。
本実施形態のシート収納箱100において、天面フラップ151には、開裂用切目線41が形成されている。また、天面フラップ161には、開裂用切目線71が形成されている。そして、切欠フラップ155は、開裂用切目線41が開裂して形成される。また、切欠フラップ165は、開裂用切目線71が開裂して形成される。
ここで、開裂用切目線41、71は、カットCとタイT(2つのカットC間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイTが破断すると両隣のカットCが連続したカットになるミシン目である(図5)。
なお、開裂用切目線41、71において、各カットCの長さは、0.3mm以上40mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上35mm以下であり、より好ましくは1mm以上30mm以下である。また、各タイTの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
本実施形態のシート収納箱100において、開裂用切目線41は、天面フラップ151の底面12側の端縁151Aから基端42の天面11側の端部42Bに向かって延びる。また、開裂用切目線71は、天面フラップ161の底面12側の端縁161Aから基端72の天面11側の端部72Bに向かって延びる。
本実施形態のシート収納箱100において、開裂用切目線41の形状は、天面フラップ151の底面12側の端縁151Aから天面11側に向かって凸となる曲線状(円弧状)である。また、開裂用切目線71の形状は、天面フラップ161の底面12側の端縁161Aから天面11側に向かって凸となる曲線状(円弧状)である。
本実施形態のシート収納箱100において、妻面15の天面フラップ151では、切欠フラップ155の底面12側の端縁155Aが、天面11側に湾曲する。また、妻面16の天面フラップ161では、切欠フラップ165の底面12側の端縁165Aが、天面11側に湾曲する(図1~図5)。
具体的には、切欠フラップ155の底面12側の端縁155Aが、底面12側から天面11側に向かって凸となる湾曲部50を構成する。また、切欠フラップ165の底面12側の端縁165Aは、底面12側から天面11側に向かって凸となる湾曲部80を構成する(図1~図5)。
湾曲部50、80の形状は、本実施形態では、天面11側から底面12側に向かって凸となる円弧状であるが、この形状に限定されない。湾曲部50、80の形状は、例えば、矩形状、天面11側から底面12側に向かって凸となる台形状等でもよい。また、湾曲部50、80の形状はそれぞれ異なっていてもよい。
なお、妻面15では、開裂用切目線41の天面11側の端部41Aと天面フラップ151の湾曲部50との最短距離D1に対して、開裂用切目線41の天面11側の端部41Aと天面11の端縁11Aとの最短距離D2が長くなるように、開裂用切目線41が配置されている(図4)。また、妻面16では、開裂用切目線71の天面11側の端部と天面フラップ161の湾曲部80との最短距離に対して、開裂用切目線71の天面11側の端部と天面11の端縁11Aとの最短距離が長くなるように、開裂用切目線71が配置されている(図1、図2)。
本実施形態のシート収納箱100は、妻面15では、底面フラップ152の天面11側に、底面フラップ152の一部を切り欠いた切欠部60が形成されている。そして、切欠フラップ155が側面フラップ153、154の内側に傾斜しない状態で、この切欠部60が切欠フラップ155に覆われている。
切欠部60の形状は、本実施形態では、矩形状であるが、この形状に限定されない。切欠部60の形状は、例えば、天面11側から底面12側に向かって凸となる円弧状、台形状等でもよい。
また、妻面16では、底面フラップ162の天面11側に、底面フラップ162の一部を切り欠いた切欠部90が形成されている。そして、切欠フラップ165が側面フラップ163、164の内側に傾斜しない状態で、この切欠部90が切欠フラップ165に覆われている。
切欠部60、90の形状は、本実施形態では、矩形状であるが、この形状に限定されない。切欠部60、90の形状は、例えば、天面11側から底面12側に向かって凸となる円弧状、台形状等でもよい。また、切欠部60、90の形状はそれぞれ異なっていてもよい。
ここで、切欠フラップ155が側面フラップ153、154の内側に傾斜しない状態とは、妻面15で天面フラップ151の開裂用切目線41が開裂する前の状態を示す。また、切欠フラップ165が側面フラップ163、164の内側に傾斜しない状態とは、妻面16で天面フラップ161の開裂用切目線71が開裂する前の状態を示す。なお、切欠部60、90は、本実施形態のシート収納箱における第2切欠部の一例である。
なお、妻面15では、天面11の端縁11Aと天面フラップ151の湾曲部50との最短距離D3が、底面フラップ152の切欠部60と底面12の端縁12Aとの最短距離D4より長くなるように、天面フラップ151の湾曲部50と底面フラップ152の切欠部60が形成されている(図4)。また、妻面16では、天面11の端縁11Aと天面フラップ161の湾曲部80との最短距離が、底面フラップ162の切欠部90と底面12の端縁12Aとの最短距離より長くなるように、天面フラップ161の湾曲部80と底面フラップ162の切欠部90が形成されている(図1、図2)。
また、妻面15では、短手方向(Y方向)における天面フラップ151の湾曲部50の幅L1は、底面フラップ152の切欠部60の幅L3より長くなるように、天面フラップ151の湾曲部50と底面フラップ152の切欠部60が形成されている(図4)。また、妻面16では、短手方向(Y方向)における天面フラップ161の湾曲部80の幅は、底面フラップ162の切欠部90の幅より長くなるように、天面フラップ161の湾曲部80と底面フラップ162の切欠部90が形成されている(図1、図2)。
また、妻面15では、底面フラップ152の切欠部60の幅L3は、側面フラップ153の端縁153Aと側面フラップ154の端縁154Aとの間隔L2より短くなるように、形成されている(図4)。また、妻面16では、底面フラップ162の切欠部90の幅は、側面フラップ163の端縁163Aと側面フラップ164の端縁164Aとの間隔より短くなるように、形成されている(図1、図2)。
以下、第1実施形態の効果について、説明する。第1実施形態のシート収納箱100では、上述のように、切欠フラップ155が側面フラップ153、154の内側に傾斜した状態で、切欠部40(第1切欠部)の一部に対応する開口OPが妻面15に形成されることで、妻面15にシート収納箱100を解体するための指かけ孔を形成することができる。
また、切欠フラップ165が側面フラップ163、164の内側に傾斜した状態で、切欠部70(第1切欠部)の一部に対応する開口OPが妻面16に形成されることで、妻面16にシート収納箱100を解体するための指かけ孔を形成することができる(図1、図6)。
さらに、妻面15に形成された指かけ孔に指Pを挿入すると、天面フラップ151に指Pを掛けることができ、天面フラップ151に掛けた指Pを手前に引くことで、シート収納箱100を容易に解体することができる。また、妻面16に形成された指かけ孔に指Pを挿入すると、天面フラップ161に指Pを掛けることができ、天面フラップ161に掛けた指Pを手前に引くことで、シート収納箱100を容易に解体することができる(図6~図8)。
また、妻面15では、切欠フラップ155が基端42に沿って側面フラップ153、154の内側に傾斜可能に形成されていることで、切欠フラップ155がシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込み易く、少ない力で解体用の指かけ孔を妻面15に形成することができる。また、妻面16では、切欠フラップ165が基端72に沿って側面フラップ163、164の内側に傾斜可能に形成されていることで、切欠フラップ165がシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込み易く、少ない力で解体用の指かけ孔を妻面16に形成することができる(図1、図6)。
また、妻面15では、天面フラップ151が底面フラップ152と側面フラップ153、154に接合され、底面フラップ152と側面フラップ153、154とが接合されないことで、少ない力でシート収納箱100(箱体10)を解体することができる。また、妻面16では、天面フラップ161が底面フラップ162と側面フラップ163、164に接合され、底面フラップ162と側面フラップ163、164とが接合されないことで、少ない力でシート収納箱100(箱体10)を解体することができる(図6~図8)。
なお、上述のように、妻面15で、側面フラップ153、154の天面フラップ151に接合される部分を天面フラップ151側に突出させることで、天面フラップ151に対する底面フラップ152の接合面(図示せず)と天面フラップ151に対する側面フラップ153、154の接合面(図示せず)とを面一にすることができる。
また、妻面16で、側面フラップ163、164の天面フラップ161に接合される部分を天面フラップ161側に突出させることで、天面フラップ161に対する底面フラップ162の接合面(図示せず)と天面フラップ161に対する側面フラップ163、164の接合面(図示せず)とを面一にすることができる。
これにより、妻面15では、天面フラップ151と側面フラップ153、154との間の接合距離(図示せず)を短くすることができるため、天面フラップ151と側面フラップ153、154との接合に必要な接着剤の量を少なくすることができる。また、天面フラップ151と側面フラップ153、154との接合に必要な接着剤の量が少なくなることで、天面フラップ151と側面フラップ153、154との接合が解けやすくなるため、少ない力でシート収納箱100(箱体10)を解体することができる(図6~図8参照)。
また、妻面16では、天面フラップ161と側面フラップ163、164との間の接合距離(図示せず)を短くすることができるため、天面フラップ161と側面フラップ163、164との接合に必要な接着剤の量を少なくすることができる。また、このように天面フラップ161と側面フラップ163、164との接合に必要な接着剤の量が少なくなることで、天面フラップ161と側面フラップ163、164との接合が解けやすくなるため、少ない力でシート収納箱100を解体することができる(図6、図7)。
さらに、妻面15では、側面フラップ153、154の内側に傾斜する切欠フラップ155が、天面フラップ151に接続するため、シート収納箱100(箱体10)の解体時に破断片等のごみが発生しない。また、妻面16では、側面フラップ163、164の内側に傾斜する切欠フラップ165が、天面フラップ161に接続するため、シート収納箱100(箱体10)の解体時に破断片等のごみが発生しない。そのため、本実施形態では、シート収納箱100の使用後の廃棄が容易である(図7、図8)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、切欠フラップ155の基端42に山折りの折筋Fを設けることで、基端42を起点として切欠フラップ155が折れ曲がりやすくなる。これにより、妻面15では、切欠フラップ155をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込んで、解体用の指かけ孔を形成する際に、切欠フラップ155が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がったり、千切れることを抑制することができる(図2、図3、図8)。
また、妻面16で切欠フラップ165の基端72に山折りの折筋Fを設けることで、基端72を起点として切欠フラップ165が折れ曲がりやすくなる。これにより、妻面16では、切欠フラップ165をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込んで、解体用の指かけ孔を形成する際に、切欠フラップ165が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がったり、千切れることを抑制することができる(図1、図2、図6、図7)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、切欠フラップ155の基端42が、底面12側から天面11側に向かって切欠部40の内側に傾斜して配置されることで、切欠フラップ155が側面フラップの内側に傾斜したときに、妻面15に形成される開口(指かけ孔)の輪郭を大きくすることができる。これにより、妻面15に形成された指かけ孔に指を挿入しやすくなる(図2~図5、図8)。
また、妻面16で、切欠フラップ165の基端72が、底面12側から天面11側に向かって切欠部70の内側に傾斜して配置されることで、切欠フラップ165が側面フラップの内側に傾斜したときに、妻面16に形成される開口(指かけ孔)の輪郭を大きくすることができる。これにより、妻面16に形成された指かけ孔に指を挿入しやすくなる(図1、図2、図6、図7)。
本実施形態では、上述のように、妻面15の天面フラップ151に開裂用切目線41が形成され、開裂用切目線41が開裂すると切欠フラップ155が形成されることで、シート収納箱100(箱体10)の解体前(シート収納箱100の使用前及び使用中)は、開裂用切目線41が開裂しない限り、妻面15に解体用の指かけ孔が形成されにくい(図2~図4)。また、シート収納箱100の使用後は、各開裂用切目線41を開裂することで、シート収納箱100(箱体10)を解体することができる(図6~図8参照)。
また、妻面16の天面フラップ161に開裂用切目線71が形成され、開裂用切目線71が開裂すると切欠フラップ165が形成されることで、シート収納箱100(箱体10)の解体前(シート収納箱100の使用前及び使用中)は、開裂用切目線71が開裂しない限り、妻面16に解体用の指かけ孔が形成されにくい(図1、図2)。また、シート収納箱100の使用後は、各開裂用切目線71を開裂することで、シート収納箱100(箱体10)を解体することができる(図6、図7)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、天面フラップ151の底面12側の端縁151A寄りから基端42の天面11側の端部42Bに向かって延びる開裂用切目線41が設けられている。これにより、妻面15では、開裂用切目線41を開裂させたときに、基端42に沿って側面フラップ153、154の内側に傾斜し得る切欠フラップ155を形成することができる(図2~図5)。
また、妻面16で天面フラップ161の底面12側の端縁161A寄りから基端72の天面11側の端部72Bに向かって延びる開裂用切目線71が設けられている。これにより、妻面16では、開裂用切目線71を開裂させたときに、基端72に沿って側面フラップ163、164の内側に傾斜し得る切欠フラップ165を形成することができる(図1、図2、図3~図5)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、開裂用切目線41の形状を曲線状にすることで、開裂用切目線41を開裂する力が開裂用切目線41に沿って伝わりやすくなる。そのため、妻面15では、少ない力で切欠フラップ155をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔を容易に形成することができる(図2~図5、図8)。
また、妻面16で開裂用切目線71の形状を曲線状にすることで、開裂用切目線71を開裂する力が開裂用切目線71に沿って伝わりやすくなる。そのため、妻面16では、少ない力で切欠フラップ165をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔を容易に形成することができる(図1、図2、図6、図7)。
また、妻面15では、開裂用切目線41の形状が、天面フラップ151の底面12側の端縁151Aから天面11側に向かって凸となる曲線状にすることで、開裂用切目線41が開裂した後に天面フラップ151に形成される切欠部40(第1切欠部)の形状が略半円形状になる。そのため、妻面15では、解体用の指かけ孔の端縁(切欠部40の一部に対応する開口OPの端縁40A)が円弧状になり、解体用の指かけ孔に指を挿入しやすく、また指かけ孔に指をかけた際に指かけ孔の端縁40Aが指に当たった場合でも指への負担を軽減することができる(図2~図5、図8)。
また、妻面16では、開裂用切目線71の形状が、天面フラップ161の底面12側の端縁161Aから天面11側に向かって凸となる曲線状にすることで、開裂用切目線71が開裂した後に天面フラップ161に形成される切欠部70(第1切欠部)の形状が略半円形状になる。そのため、妻面16では、解体用の指かけ孔の端縁(切欠部70の一部に対応する開口OPの端縁70A)が円弧状になり、解体用の指かけ孔に指を挿入しやすく、また指かけ孔に指をかけた際に指かけ孔の端縁(開口OPの端縁70A)が指に当たった場合でも指への負担を軽減することができる(図1、図2、図6、図7)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、切欠フラップ155の底面12側の端縁155Aが天面11側に湾曲することで、切欠フラップ155の底面フラップ152に重なる部分を小さくすることができる。これにより、妻面15では、さらに少ない力で切欠フラップ155をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成が容易になる(図2~図5、図8)。
また、妻面16では、切欠フラップ165の底面12側の端縁165Aが天面11側に湾曲することで、切欠フラップ165の底面フラップ162に重なる部分を小さくすることができる。これにより、妻面16では、さらに少ない力で切欠フラップ165をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成が容易になる(図1、図2、図6、図7)。
本実施形態では、上述のように、妻面15で、切欠フラップ155が側面フラップ153、154の内側に傾斜しない状態で、底面フラップ152の天面11側に形成された切欠部60(第2切欠部)が天面フラップ151に接続する切欠フラップ155に覆われていることで、切欠フラップ155の底面フラップ152に重なる部分をさらに小さくすることができる。
具体的には、図8に示すように、切欠部40の一部に対応する開口OPの端縁40Aと切欠部60(第2切欠部)の底面12側の端縁60Aとの間隔D5を拡げることができる。これにより、妻面15では、さらに少ない力で切欠フラップ155をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成がさらに容易になる(図2~図5、図8)。
本実施形態では、上述のように、妻面16で、切欠フラップ165が側面フラップ163、164の内側に傾斜しない状態で、底面フラップ162の天面11側に形成された切欠部90(第2切欠部)が天面フラップ161に接続する切欠フラップ165に覆われていることで、切欠フラップ165の底面フラップ162に重なる部分をさらに小さくすることができる。これにより、妻面16では、妻面15と同様に、さらに少ない力で切欠フラップ165をシート収納箱100(箱体10)の内側に押し込むことができ、解体用の指かけ孔の形成がさらに容易になる(図1、図2、図6、図7)。
図9は、第2実施形態のシート収納箱における切欠フラップおよびその周辺を拡大した図である。第2実施形態に係るシート収納箱では、妻面15において、開裂用切目線41の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有する。本実施形態では、平行に延びる一対のカットは、開裂用切目線41の天面11側の端縁41Bのカットが、それぞれ平行に並ぶ2本のカットC1、C2で構成されている(図9)。
また、妻面16において、開裂用切目線71の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有する。本実施形態では、平行に延びる一対のカットは、開裂用切目線71の天面11側の端縁を構成するカットが、それぞれ平行に並ぶ2本のカット構成されている(図示せず)。
第2実施形態では、妻面15において、開裂用切目線41の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットC1、C2を有することで、一対のカットC1、C2で構成された開裂用切目線41の一部が開裂しやすくなる。そのため、本実施形態では、妻面15に形成される開口(指かけ孔)の形成が容易になり、シート収納箱の解体が容易になる(図9)。
また、妻面16において、開裂用切目線71の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有することで、一対のカットで構成された開裂用切目線71の一部が開裂しやすくなる。そのため、本実施形態では、妻面16に形成される開口(指かけ孔)の形成が容易になり、シート収納箱の解体が容易になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート収納箱
S シート(ティシューペーパー)
SL シート積層体
10 箱体
11 天面
11A、11B 端縁
12 底面
12A、12B、12C 端縁
13 側面
13A、13B、13C 端縁
14 側面
14A、14B 端縁
15 側面(妻面)
151 天面フラップ
151A、151B、151C 端縁
152 底面フラップ
152A、152B、152C 端縁
153 側面フラップ
153A、153B、153C 端縁
154 側面フラップ
154A、154B、154C 端縁
155 切欠フラップ
155A 端縁
16 側面(妻面)
161 天面フラップ
161A、161B、161C 端縁
162 底面フラップ
162A、162B、162C 端縁
163 側面フラップ
163A、163B、163C 端縁
164 側面フラップ
164A、164B、164C 端縁
165 切欠フラップ
165A 端縁
17 貼代
G1、G2、G3 接着剤
20 取出口
21 開裂用切目線(ミシン目)
22 蓋
30 樹脂フィルム(窓貼フィルム)
31 スリット
40 切欠部(第1切欠部)
40A 端縁
41 開裂用切目線
42 基端
42A、42B 端部
50 湾曲部
60 切欠部(第2切欠部)
70 切欠部(第1切欠部)
70A 端縁
71 開裂用切目線
72 基端
72A、72B 端部
80 湾曲部
90 切欠部(第2切欠部)
C カット
T タイ
F 折筋
OP 開口
D1、D2、D3、D4 最短距離
D5 間隔
P 指

Claims (9)

  1. シートの取出口が設けられた天面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有し、
    前記妻面は、
    前記天面の端縁から延出する天面フラップと、
    前記底面の端縁から延出する底面フラップと、
    前記各側面の端縁から延出する側面フラップと、を有し、
    前記底面フラップは、前記側面フラップの外側に配置され、
    前記天面フラップは、前記底面フラップの外側に配置され、
    前記天面フラップが前記底面フラップと前記側面フラップに接合され、
    前記底面フラップと前記側面フラップとは接合されず、
    前記天面フラップの前記底面側に、前記天面フラップの一部を切り欠いた第1切欠部が形成され、
    前記第1切欠部に対応する前記天面フラップの一部が、前記天面フラップに接続する切欠フラップを構成し、
    前記切欠フラップは、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記天面側に延びる基端を有し、
    前記切欠フラップが前記基端に沿って前記側面フラップの内側に傾斜可能に形成され、
    前記切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜した状態で、前記第1切欠部の一部に対応する開口が前記妻面に形成される、
    シート収納箱。
  2. 前記切欠フラップの基端に、山折りの折筋が形成されている、
    請求項1に記載のシート収納箱。
  3. 前記切欠フラップの前記基端が、前記底面側から前記天面側に向かって前記第1切欠部の内側に傾斜する、請求項1または2に記載のシート収納箱。
  4. 前記天面フラップに、開裂用切目線が形成され、
    前記切欠フラップは、前記開裂用切目線が開裂して形成される、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート収納箱。
  5. 前記開裂用切目線が、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記基端の前記天面側の端部に向かって延びる、
    請求項4に記載のシート収納箱。
  6. 前記開裂用切目線の形状が、前記天面フラップの前記底面側の端縁から前記天面側に向かって凸となる曲線状である、
    請求項4または5に記載のシート収納箱。
  7. 前記開裂用切目線の少なくとも一部が、平行に延びる一対のカットを有する、請求項4乃至6のいずれか一項に記載のシート収納箱。
  8. 前記切欠フラップの前記底面側の端縁が、前記天面側に湾曲する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート収納箱。
  9. 前記底面フラップの前記天面側に、前記底面フラップの一部を切り欠いた第2切欠部が形成され、
    前記切欠フラップが前記側面フラップの内側に傾斜しない状態で、前記第2切欠部が前記切欠フラップに覆われている、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシート収納箱。
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