JP7455352B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
しかし、排気ダクトから強風(例えば15m/s以上)が吹き込まれる状態が続くと、失火が繰り返されてしまうため、コントローラは、器具に異常がないにもかかわらず使用を禁止することになり、使い勝手を損なうことになる。
熱交換器に燃焼排気を通過させるバーナと、
バーナに燃焼用空気を供給するファンと、
バーナの燃焼を検出する炎検出手段と、
出湯管に設けられる出湯温センサと、
熱交換器を通過した燃焼排気を屋外に排出する排気ダクトと、
バーナの燃焼及びファンの回転数を制御するコントローラと、を備えた給湯器であって、
コントローラは、バーナの燃焼中に炎検出手段によってバーナの失火を検知すると、バーナに再点火すると共に、ファンの回転数が、通常時の最低回転数よりも高い所定の強風対策用ファン回転数未満であるか否かを判別し、ファンの回転数が強風対策用ファン回転数未満の場合は、ファンの最低回転数を強風対策用ファン回転数に制限して、出湯温センサから得られる出湯温度がコントローラに設定される設定温度から所定温度以上高くなったら、ファンの最低回転数を強風対策用ファン回転数とする制限を解除することを特徴とする。
また、コントローラは、出湯温度が設定温度から所定温度以上高くなったら、ファンの最低回転数を強風対策用ファン回転数とする制限を解除するので、風量の低下に対応して通常のフィードバック制御へ直ちに復帰することができる。
図1は、給湯器の一例を示す概略図である。この給湯器1は、燃焼室2の上側にバーナ3が、燃焼面を下向きにして配置され、バーナ3の下側に、燃焼排気の主に顕熱を回収する一次熱交換器4と、主に潜熱を回収する二次熱交換器5とを配置した逆燃焼式となっている。
バーナ3へのガス供給管6の上流側には、予混合器7が設けられている。予混合器7は、下流側にファン8を、上流側に2つのベンチュリー9A,9Bを備える。ベンチュリー9Bは、フラップバルブ10によって開閉される。ベンチュリー9A,9Bの上流側には空気の吸込口11A,11Bがそれぞれ設けられている。
ベンチュリー9A,9Bにおける吸込口11A,11Bの下流側には、ガス供給管6から分岐する分岐管12A,12Bがそれぞれ接続されている。分岐管12Bには、流路を開閉する電磁弁13が設けられている。ガス供給管6における分岐管12A,12Bの上流側には、均圧弁14が設けられている。
給水管15には、水量センサ18と、入水温センサ19と、水量調整弁20とが設けられている。出湯管16には、一次熱交換器4からの出口付近の温度を検出する出口温センサ21と、バイパス管17との接続部より下流の温度を検出する出湯温センサ22とが設けられている。バイパス管17には、バイパス流量を調整するバイパス弁23が設けられている。
燃焼室2には、中和器25を備えたドレン排出管24が接続されている。また、燃焼室2には、排気ダクト26が接続されて、下流端を屋外へ開放させている。さらに、燃焼室2には、バーナ3の点火用のイグナイタ27と炎検出用のフレームロッド28とが設けられている。
まず、S(ステップ)1で、出湯管16に接続された外部の給湯栓が開栓されて、水量センサ18により所定量以上の通水が確認されると、コントローラ30は、均圧弁14の上流側の図示しない元弁を開弁させると共に、S2で、入水温センサ19が検出した入水温度と、リモコン31を用いて設定した設定温度との温度差と、水量センサ18で検出される入水量とに基づいて、必要な燃焼出力(アウトプット)を算出し、このアウトプットに応じてフィードフォワード(FF)制御を行う。すなわち、要求されるアウトプットに応じた回転数でファン8を回転させる。例えば入水温度25℃、設定温度40℃、入水量3L/minの場合、ファン8は2000rpm以下で回転する。
すると、予混合器7では、ファン8の回転数に比例した空気が吸込口11A,11Bから吸い込まれる。よって、ベンチュリー9A,9Bで負圧が生じ、同時にガス供給管6に燃料ガスが供給される。燃料ガスは、均圧弁14を通って分岐管12A,12Bに分岐して流れ、ベンチュリー9A,9Bで生じる負圧との差圧に応じた量でベンチュリー9A,9Bに吸い込まれ、ここで燃焼に必要な全ての空気と混合されて混合気が生成される。
一方、要求されるアウトプットが所定の閾値を下回る場合、コントローラ30は、フラップバルブ10を閉弁位置に移動させてベンチュリー9Bを閉塞する。これと同時に、電磁弁13を閉弁させて分岐管12Bを閉塞する。よって、予混合器7では、ベンチュリー9Aのみで燃料ガスと空気との混合気が生成される。
バーナ3の燃焼排気は、一次熱交換器4を通過することで、伝熱管内を流れる水と熱交換し、顕熱が回収される。その後、二次熱交換器5を通過することで、内部流路を流れる水と熱交換し、潜熱が回収される。その後、燃焼排気は排気ダクト26を通って外部に排出される。
バーナ3の燃焼中、コントローラ30は、S4でフィードバック(FB)制御を行う。すなわち、設定温度と出湯温度との温度差に基づいて、この温度差が小さくなるようにファン8の回転数の調整を行う。
この判別でファン8の回転数が強風対策用ファン回転数未満であれば、コントローラ30は、排気ダクト26に15m/s以上の強風の吹き込みありと判断して、S7で、ファン8の最低回転数を強風対策用ファン回転数である2000rpmに制限する。S6の判別でファン8の回転数が強風対策用ファン回転数以上であれば、S4でFB制御を続行する。
このため、ファン8からバーナ3へ供給される混合気の量が増加し、バーナ3に燃焼不良が生じたり失火したりすることがなくなる。
なお、給湯栓が閉栓されて、S10で、器具内の所定量以上の通水が確認されなくなると(S10でNO)、出湯温制御は終了する。ここで所定量以上の通水が確認されると、S4へ戻ってFB制御を続行する。
この構成により、排気ダクト26から強風が吹き込まれる状態が続いても、失火が繰り返されて器具の使用が禁止されることがなくなる。よって、使い勝手を損なうことがない。
また、上記形態では、失火した際に直ちにファンの回転数を強風対策用ファン回転数と比較しているが、失火した回数をカウントし、この回数が所定の回数に達したら、ファンの回転数を強風対策用ファン回転数と比較するようにしてもよい。この所定の回数は、器具の使用が禁止される失火回数よりも少ない回数が設定される。
Claims (1)
- 入側に給水管が、出側に出湯管がそれぞれ接続される熱交換器と、
前記熱交換器に燃焼排気を通過させるバーナと、
前記バーナに燃焼用空気を供給するファンと、
前記バーナの燃焼を検出する炎検出手段と、
前記出湯管に設けられる出湯温センサと、
前記熱交換器を通過した燃焼排気を屋外に排出する排気ダクトと、
前記バーナの燃焼及び前記ファンの回転数を制御するコントローラと、を備えた給湯器であって、
前記コントローラは、前記バーナの燃焼中に前記炎検出手段によって前記バーナの失火を検知すると、前記バーナに再点火すると共に、前記ファンの回転数が、通常時の最低回転数よりも高い所定の強風対策用ファン回転数未満であるか否かを判別し、前記ファンの回転数が前記強風対策用ファン回転数未満の場合は、前記ファンの最低回転数を前記強風対策用ファン回転数に制限して、前記出湯温センサから得られる出湯温度が前記コントローラに設定される設定温度から所定温度以上高くなったら、前記ファンの最低回転数を前記強風対策用ファン回転数とする制限を解除することを特徴とする給湯器。
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